JP2012063090A - 可動式ラグおよびこれを備えている飛しょう体 - Google Patents

可動式ラグおよびこれを備えている飛しょう体 Download PDF

Info

Publication number
JP2012063090A
JP2012063090A JP2010208364A JP2010208364A JP2012063090A JP 2012063090 A JP2012063090 A JP 2012063090A JP 2010208364 A JP2010208364 A JP 2010208364A JP 2010208364 A JP2010208364 A JP 2010208364A JP 2012063090 A JP2012063090 A JP 2012063090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lug
wire
drive
aircraft
missile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010208364A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5485092B2 (ja
Inventor
Takeshi Mizobe
武 溝部
Masayoshi Kitamura
方誉 北村
Koji Kato
宏治 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2010208364A priority Critical patent/JP5485092B2/ja
Publication of JP2012063090A publication Critical patent/JP2012063090A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5485092B2 publication Critical patent/JP5485092B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Clamps And Clips (AREA)

Abstract

【課題】簡素で小型・軽量な構造とし、ラグによる空気抵抗を安全かつ確実に削減し得る可動式ラグを提供する。
【解決手段】ミサイルの外表面部に、機軸直角方向Bに延在する軸線回りに回転可能に取り付けられ、航空機のフックを受け入れる開口部を有し、機軸方向Lに間隔を空けて備えられた一対のラグ13と、各ラグ13における機軸方向Lの前あるいは後に設けられ、ラグ13をミサイルの外表面から突出しないように収容する収容部15と、ラグ13を収容部15側へ回転するように常時付勢するラグ用コイルばね17と、ラグ13に設けられたラグ突起部と係合し、ラグ13を外表面から突出した状態に保持するストッパ部を有するストッパ部材と、一端が航空機に取り付けられ、その張力によってストッパ部材を、ストッパ部がラグ突起部との係合を解除するように移動させるワイヤ部材23と、が備えられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、可動式ラグおよびこれを備えている飛しょう体に関するものである。
ミサイル等の飛しょう体を航空機の下部に搭載する場合、ミサイルの上部に設けられたラグを航空機の機体あるいは主翼等の下部に設けられたフックに引っ掛けることによって行われる。そして、フックの引っ掛かりを解除すると、飛しょう体は航空機から分離され、自由に落下あるいは飛行する。
ラグが飛しょう体に固定されて飛しょう体の外部へ突き出ているので、飛しょう時の大きな空気抵抗となる。飛しょう体の射程や速度等の飛しょう性能が低下する。これは高速で飛行する飛しょう体では、大きな問題となる。
ラグの空気抵抗を削減するため、たとえば、特許文献1に示されるように、ラグを飛しょう体から分離して取り外すもの、あるいは、たとえば、特許文献2に示されるように、ラグを飛しょう体の内部に収納するものが提案されている。
特許文献1のものは、飛しょう体外周にその後端までレールを設け、同レールに係合して滑動できるラグをラグ押さえにラグ固定具(爆発ボルト)で拘束し、ラグ固定具を所要の時期に開放すると、ラグが空気抵抗等によって後方へレールに沿って移動し、飛しょう体後端から分離される。
特許文献2のものは、ラグが枢支軸回りに回転可能に支持され、かつ、バネによって上部が飛しょう体の内部に倒れるように常時付勢されており、フックの係合が解除されるとラグが回転し、飛しょう体の内部に収納される。
特開平6−241694号公報 米国特許第5961075号明細書
ところで、特許文献1に示されるものでは、ラグを含めた懸架装置の構造が複雑で大型となり重くなる、あるいは、分離直後にラグが航空機に当たる恐れがある等の課題がある。
特許文献2に示されるものでは、ラグが常時飛しょう体側に倒れるように付勢されているので、航空機への装着時にラグが突出した位置に保持する必要があり、装着に手間がかかる。また、ラグがフックの移動に追従して回転するので、フックに引っかかって飛しょう体の分離が行えない恐れがある等の課題がある。
本発明は、このような事情に鑑み、簡素で小型・軽量な構造で航空機への装着が簡便に行なえ、ラグによる空気抵抗を安全かつ確実に削減し得る可動式ラグおよびこれを備えている飛しょう体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の第一態様は、飛しょう体の外表面部に、機軸直角方向に延在する軸線回りに回転可能に取り付けられ、航空機に備えられたフックを受け入れる開口部を有し、前記飛しょう体の機軸方向に間隔を空けて備えられた一対のラグと、該各ラグにおける前記機軸方向の前あるいは後に設けられ、前記飛しょう体側に倒れた前記ラグを前記飛しょう体の外表面から突出しないように収容する収容部と、前記ラグを前記収容部側へ回転するように常時付勢するラグ付勢部材と、前記ラグに設けられたラグ係合部と係合し、前記ラグを前記外表面から突出した状態に保持する係止部を有する係止部材と、前記航空機に取り付けられ、その張力によって前記係止部材を、前記係止部が前記ラグ係合部との係合を解除するように移動させるワイヤ部材と、が備えられている可動式ラグである。
このように構成された本態様の可動式ラグによると、係止部材の係止部をラグのラグ係合部に係合させるとラグは他端部側の開口部が飛しょう体の外表面から突出した状態に保持することができる。この状態で、飛しょう体を航空機に装着すると、ラグは外表面から突出した状態に保持されているので、ラグをフックに装着する手間を削減することができる。そして、ワイヤ部材に作用する荷重、すなわち、張力が、係止部材を移動させない大きさとなるように調節する。これは、たとえば、ワイヤ部材の長さを飛しょう体装着時のワイヤ部材の経路長よりも大きくなるように設定しておいてもよい。
航空機に装着された飛しょう体を航空機から分離する場合、まず、フックをラグから離脱させる。このとき、係止部材の係止部とラグのラグ係合部とが係合しているので、ラグは飛しょう体の外表面から突出した状態に保持されている。したがって、ラグはフックの移動に拘わらず回転しないので、フックをラグから確実に抜き取ることができる。
ラグからフックが抜き取られると、飛しょう体は重量によって航空機から下方に向けて移動するので、ワイヤ部材の両端部の取付部の間隔が徐徐に大きくなり、一端が航空機に取り付けられたワイヤ部材にかかる張力が大きくなる。
このワイヤ部材の張力が所定の大きさになると、ワイヤ部材は、係止部材を移動させ、係止部のラグ係合部との係合を解除させる。係止部とラグ係合部との係合が解除されると、ラグを飛しょう体の外表面から突出した状態に保持する力がなくなるので、ラグはラグ付勢部材の付勢力によって収容部側へ回転され、飛しょう体の外表面から突出しないように収容される。
飛しょう体がさらに落下すると、ワイヤ部材の張力が一層大きくなるので、ワイヤ部材は、途中で、あるいは両端部の取付部で切断され、飛しょう体は航空機から完全に分離される。
このように、飛しょう体は航空機から分離されると、ラグは自動的に、かつ、確実に収容部に収納されるので、ラグによる空気抵抗を安全かつ確実に削減することができる。
また、ラグの収納および飛しょう体の分離がワイヤ部材に作用する張力によって行われるので、たとえば、ワイヤ部材の長さあるいは強度を調整することによって飛しょう体の分離するタイミングを調節することができる。
また、可動式ラグは、ラグが所定位置にラグ付勢部材によって収容部内に位置するように回転可能に設置され、ラグを突出した位置に位置させる係止部材とそれを解除するワイヤ部材とを備えているだけであるので、簡素で小型・軽量な構造とすることができる。このため、航空機への装着を簡便に行なうことができる。
本態様では、前記係止部材は、前記ラグの前記収容部側下部に少なくとも機軸直角方向の一部が前記ラグと接触するように配置され、機軸直角方向に延在する係止軸回りに回転可能に保持されるとともに前記係止部が前記ラグ側へ回転するように常時付勢されていてもよい。
このようにすると、係止部材とラグとは係止部とラグ係合部とが係合した状態で相互に押しあうことになるので、ラグを飛しょう体の外表面から突出した状態に確実に保持することができる。
本態様では、飛しょう体に移動可能に取り付けられ、前記係止部材と係合可能とされる駆動部を有する駆動部材を備え、前記駆動部材は、接続された前記ワイヤ部材の張力によって移動し、この移動に伴って前記駆動部は前記係止部材を前記係止部が前記ラグ係合部との係合を解除するように移動させるようにしてもよい。
本態様によると、ワイヤ部材にかかる張力が大きくなると、駆動部材が移動し、係止部材を係止部がラグ係合部との係合を解除する。
本態様では、前記ワイヤ部材は、前記係止部材あるいは前記駆動部材に取り付けられた第一ワイヤと、前記航空機に取り付けられた第二ワイヤと、前記第一ワイヤおよび前記第二ワイヤの自由端部を接続するとともに所定荷重以上の張力が作用すると分離する接続部材と、を備えていてもよい。
このように、ワイヤ部材は、係止部材あるいは駆動部材に取り付けられた第一ワイヤと、航空機に取り付けられた第二ワイヤと、第一ワイヤおよび第二ワイヤの自由端部を接続するとともに所定荷重以上の張力が作用すると分離する接続部材と、を備えているので、ラグが収容部に収納された後で飛しょう体がさらに落下して、ワイヤ部材に作用する張力が所定荷重以上になると、接続部材が分離し、飛しょう体を航空機から完全に分離することができる。
したがって、接続部材が分離する張力となるタイミングで飛しょう体を分離することができるので、飛しょう体の分離するタイミングをより正確に設定することができる。
本態様では、前記駆動部材は、機軸直角方向に延在する駆動軸回りに回転可能に支持され、該駆動軸を挟んで一方側に前記ワイヤ部材が接続され、他方側に前記係止部材の前記ラグ側への回転を防止する前記駆動部が備えられ、前記駆動軸から前記ワイヤ部材の取付部分までの距離は、前記駆動軸から駆動部が前記係止部材へ係合する部分までの距離よりも大きくされていてもよい。
このようにすると、駆動部が係止部材へ係合する部分にかかる荷重をワイヤ部材の取付部分にかかる荷重、すなわち、ワイヤ部材に作用する張力よりも大きくすることができるので、係合部材に作用する係合力を大きくすることができる。これにより、係止部材をより確実に固定することができる。
このとき、駆動部材はワイヤ部材の取付部分がワイヤ部材の存在する側と反対側へ回転するように常時付勢されるようにしてもよい。このようにすると、ワイヤ部材が切断されて張力が作用しなくなると、駆動部材はワイヤ部材の取付部分がワイヤ部材の存在する側と反対側へ回転するので、切断されたワイヤ部材を飛しょう体側に取り込むことができ、ワイヤ部材の飛しょう性能への影響を抑制することができる。
本態様では、前記一対のラグは、前記収容部が対向するように設置されていてもよい。
このようにすると、飛しょう体の機軸方向における可動式ラグの設置範囲を小さくすることができる。
本発明の第二態様は、第一態様の可動式ラグを備えている飛しょう体である。
このように、第一態様の可動式ラグを備えているので、ラグによる空気抵抗を安全かつ確実に削減することができる。
また、簡素で小型・軽量な構造の可動式ラグを用いるので、飛しょう体の構造を小型化することができる。
本発明では、係止部材の係止部をラグのラグ係合部に係合させるとラグは他端部側の開口部が飛しょう体の外表面から突出した状態に保持することができるので、ラグをフックに装着する手間を削減することができるし、フックをラグから離脱させる際、ラグはフックの移動に拘わらず回転しないので、フックをラグから確実に抜き取ることができる。
飛しょう体は航空機から分離されると、ラグは自動的に、かつ、確実に収容部に収納されるので、ラグによる空気抵抗を安全かつ確実に削減することができる。
また、ラグの収納および飛しょう体の分離がワイヤ部材に作用する張力によって行われるので、たとえば、ワイヤ部材の長さあるいは強度を調整することによって飛しょう体の分離するタイミングを調節することができる。
また、可動式ラグは、簡素で小型な構造とすることができる。
本発明の一実施形態にかかる可動式ラグを装着したミサイルを示す斜視図である。 図1のミサイルが航空機に装着された状態を示す部分側面図である。 本発明の一実施形態にかかる可動式ラグの概略構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる可動式ラグの平面図である。 図3の左側から見た正面図である。 図3の右側から見た背面図である。 図3の側面図である。 図2の一部を縦断した部分縦断面図である。 図8のA部を拡大して示す部分断面図である。 ミサイルの落下初期における図2の一部を縦断した部分縦断面図である。 図10の状態における図8のA部を拡大して示す部分断面図である。 ミサイルが図10よりもさらに落下した状態における図2の一部を縦断した部分縦断面図である。 図12の状態における図8のA部を拡大して示す部分断面図である。 ミサイルが分離された状態における図2の一部を縦断した部分縦断面図である。 図14の状態における図8のA部を拡大して示す部分断面図である。 図14より少し時間が経過した状態における図2の一部を縦断した部分縦断面図である。
以下に、本発明の一実施形態にかかる可動式ラグ1について、図1〜図16を参照して説明する。
図1は、本実施形態にかかる可動式ラグ1を装着したミサイル(飛しょう体)3を示す斜視図である。図2は、ミサイル3が航空機5に装着された状態を示す部分側面図である。
可動式ラグ1には、ミサイル3の外表面部に機軸方向Lで、ミサイル3の重心を挟んで前後に間隔を空けて設置された前部懸吊部材7および後部懸吊部材9が備えられている。
前部懸吊部材7および後部懸吊部材9は前後が逆となっているだけでその構造は同じであるので、ここでは後部懸吊部材9について説明し、前部懸吊部材7の構造説明は省略する。
図3は、後部懸吊部材9の概略構成を示す斜視図である。図4は、後部懸吊部材9の平面図である。図5は、図3の左側から見た正面図である。図6は、図3の右側から見た背面図である。図7は、図3の側面図である。図8は、図2の一部を縦断した部分縦断面図である。図9は、図8のA部を拡大して示す部分断面図である。
後部懸吊部材9には、外表面がミサイル3の外表面を構成するようにミサイル3に取り付けられた保持部材11と、下端部分が保持部材11におけるミサイル3の外表面部よりも内側位置で機軸直角方向Bに延在する軸線回りに回転可能に取り付けられたラグ13と、ラグ13における機軸方向Lの前側に設けられ、ミサイル3側に倒れたラグ13をミサイル3の外表面部から突出しないように収納する収容部15と、ラグ13を収容部15側へ回転するように常時付勢するラグ用コイルばね(ラグ付勢部材)17と、保持部材11に機軸直角方向Bに延在する軸線回りに回転可能に取り付けられ、ラグ13の動作を制限するストッパ部材(係止部材)19と、保持部材11に機軸直角方向Bに延在する軸線回りに回転可能に取り付けられ、ストッパ部材19と係合可能とされるアーム部材(駆動部材)21と、航空機5およびアーム部材21を接続するワイヤ部材23と、が備えられている。
保持部材11には、上部構成部材25と、下部構成部材27と、中央保持部材29とが備えられている。
上部構成部材25は、機軸直角方向B中央部の前側が略U字形に大きく切欠かれ、下部が開放された箱型形状をしている。下部構成部材27は、上部構成部材25の切欠部分31の周囲を覆うように設置され、上部が開放された箱型形状をしている。上部構成部材25の下部と下部構成部材27の上部とは接合されている。上部構成部材25の機軸方向Lの略中央位置における上部構成部材25と下部構成部材27との接合部分に、軸部材33が機軸直角方向Bに延在するように取り付けられている。
中央保持部材29は、上部構成部材25の機軸直角方向B略中央部分に、ミサイル3の外表面を構成するように配置された矩形状の板部材である。中央保持部材29の前後方向の長さは上部構成部材25と略同等であり、機軸直角方向Bの長さは切欠部分31で上部構成部材25との間に隙間ができる大きさとされている。
中央保持部材29の前端下部中央には、下方に延在し、下部が後側に曲折した保持部35が設けられている。
中央保持部材29は、後端部が上部構成部材25に、保持部35の下部がアーム部材21に取り付けられている。
ラグ13は、U字形をし、両方の開放端部分(一端部)が中央保持部材29の両側に位置する切欠部分31に挿入され、軸部材33に回転可能に取り付けられている。ラグ13の大きさおよび軸部材33の位置は、図2〜図6に示されるようにラグ13がミサイル3の外表面に直交するような位置(以下、直立位置という。)にあるとき、ラグ13の閉鎖端の内側に航空機5に設けられたフック4を受け入れる開口部が形成されるようにされている。
ラグ用コイルばね17は、軸部材33の周囲を囲うように取り付けられ、一端部が上部構成部材25に、他端部がラグ13に取り付けられている。ラグ用コイルばね17は、ラグ13が軸部材33を中心として前側に、言い換えると、収容部15側に回転するように付勢している。
ラグ13には、直立位置における前側下部に外側に突出したラグ突起部(ラグ係合部)37が備えられている。
ストッパ部材19は、ラグ13の両側の脚部に対応して一対備えられている。ストッパ部材19には、下部構成部材27に回動自在に支持された機軸直角方向Bに延在するストッパ軸39と、ストッパ軸39に一体的に取り付けられたストッパ本体41と、が備えられている。ストッパ本体41は、ラグ13の脚部と略同幅の略直方体形状をし、ストッパ軸39回りに回転可能とされている。
ストッパ本体41の一辺部のラグ13側端部には、ラグ突起部37と係合するストッパ部(係止部)43が備えられている。
ストッパ軸39には、軸端部にコイルばね45が取り付けられている。コイルばね45は、ストッパ軸39をストッパ部43がラグ13側に移動するように付勢している。
図8および図9に示されるように、ラグ突起部37とストッパ部43とが係合するようにすると、ラグ13が直立位置に保持される。
ストッパ本体41の一辺部のストッパ部39と反対側端部には、機軸直角方向Bに延在する棒材であるストッパ駆動部材47がラグ13の内側空間部分に突出するように取り付けられている。ストッパ駆動部材47の断面形状は略矩形をし、ストッパ部43側の角は曲率を有する形状とされている。
アーム部材21は、各ストッパ部材19に対してそれぞれ1個備えられている。各アーム部材21には、曲折された板材で構成されたアーム本体49と、アーム本体49の下端部にアーム本体49から後側に向けて突出するように固定して取り付けられた駆動アーム(駆動部)51と、下部構成部材27に回動可能に支持され、アーム本体49および駆動アーム51を支持する駆動軸53とが備えられている。
駆動軸53には、軸端部にコイルばね55が取り付けられている。コイルばね55は、アーム本体49を自由端部がラグ13から離れる方向に移動するように付勢している。
アーム本体49の自由端部には、ワイヤ部材23の端部がアーム本体49の自由端部をラグ13側に引っ張るように接続されている。
駆動アーム51は、ストッパ駆動部材47と係合可能な位置に位置し、ミサイル3への装着時、ワイヤ部材23の張力によって図9に示されるようにストッパ部材19のラグ13側への回転を防止する。
アーム本体49の駆動軸53からワイヤ部材23の取付位置までの距離は、駆動アーム51の駆動軸53から駆動アーム51の先端部までの距離の略3倍とされている。したがって、駆動軸53からワイヤ部材23の取付位置までの距離は、駆動アーム51の駆動軸53から駆動アーム51がストッパ駆動部材47へ係合する部分までの距離よりも少なくとも3倍以上とされていることになる。
このようにすると、駆動アーム51がストッパ駆動部材47へ係合する部分にかかる荷重をワイヤ部材23の取付部分にかかる荷重、すなわち、ワイヤ部材に作用する張力の3倍以上にすることができる。
なお、この倍率は、たとえば、2倍以上であれば十分な効果を発揮することができる。
ワイヤ部材23には、アーム本体49の自由端に取り付けられ、中央保持部材29の下方を通って後側に延在する第一ワイヤ57と、一端が航空機5に取り付けられる第二ワイヤ59と、第一ワイヤおよび第二ワイヤの自由端部を接続するとともに所定荷重以上の張力が作用すると分離するカプラ(接続部材)61と、が備えられている。
なお、本実施形態では、第一ワイヤ57がアーム本体49、すなわち、アーム部材21に取り付けられているが、これに限定されるものではない。たとえば、ストッパ部材19にストッパ部43がラグ突起部37から離脱する方向に移動させるように取り付けられていてもよい。
以上、後部懸吊部材9の構造を説明したが、前部懸吊部材7は後部懸吊部材9と同じ構造で前後関係が逆となっている。
したがって、ラグ13は、ミサイル3にその機軸方向Lに沿って間隔を空けて一対備えられていることになる。一対のラグ13は、収容部15が対向するように設置されていることになる。ラグ13は一対のラグ13間の空間の内側に向けて収容されることになるので、ミサイル3の機軸方向Lにおける可動式ラグ1の設置範囲を小さくすることができる。
フック4は、図2に示されるようにワイヤ部材23との位置関係等から収容部15側からラグ13に挿入される。このようにすると、フック4が収容部15の反対側、言い換えると、ラグ13間の空間の外側から挿入されるものに比べて可動式ラグの設置範囲を小さくすることができる。
以上のとおり構成された可動式ラグ1の動作について説明する。
図8および図9は、航空機5にミサイル3が装着された状態を示す後部懸吊部材9の部分縦断面図である。図16は、ミサイル3が航空機5から完全に離脱された後の状態、したがって、航空機5への装着前の状態を示す後部懸吊部材9の部分縦断面図である。
まず、ミサイル3の航空機5への装着について説明する。
図16の状態から、前部懸吊部材7および後部懸吊部材9のラグ13を直立位置(ミサイル3の外表面から突出した状態)に起こすと、ラグ13がストッパ本体41におけるストッパ部43のラグ13側の面を押圧する荷重が無くなる。これにより、ストッパ本体41がコイルばね45によってストッパ部43がラグ13側に移動するように回転するので、ストッパ部43がラグ突起部37に係合する。この状態で、ラグ13が回転しようとする荷重をストッパ部43が支持する、すなわち、ラグ突起部37が移動する方向にかかる力の方向がストッパ軸39を通りストッパ部43と直交する垂線に略一致するので、ラグ突起部37とストッパ部43とが押し合う状態となり、ラグ13は直立位置に保持される。
この状態で、ミサイル3を航空機5に搬入し、ラグ13の開口部分にフック4を挿入し、ミサイルを航空機5に装着する。このように、ラグ13がミサイル3の外表面から突出した状態に保持されているので、ラグ13をフック4に装着する手間を削減することができる。
その後、カプラ61によって第一ワイヤ57と第二ワイヤ59とを連結し、ワイヤ部材23によって前部懸吊部材7および後部懸吊部材9と航空機5とを接続する。
本実施形態では、ワイヤ部材23の長さは、コイルばね55によってアーム本体49の自由端が収容部15側に移動しようとする力に逆らってアーム本体49を略直立する位置にする程度の大きさとされている。このとき、駆動アーム51は、図9に示されるようにその根元部分がストッパ駆動部材47に係合し、ストッパ本体41が回転しないように押さえている。
次に、ミサイル3の航空機5からの離脱動作について説明する。
図10および図11は、航空機5のフック4がラグ13から離脱された直後であるミサイル3の落下初期における状態を示す後部懸吊部材9の部分縦断面図である。
ミサイル3を航空機5から射出する場合、まず、フック4をラグ13から離脱させる。
このとき、ラグ突起部37とストッパ部43とが係合し、ラグ13は直立位置に保持されているので、ラグ13はフック4の移動に拘わらず回転することはない。これにより、フック4をラグ13から確実に抜き取ることができる。
ラグ13からフック4が抜き取られると、ミサイル3はその重量によって航空機5から下方に向けて移動(落下)するので、一端が航空機5に取り付けられたワイヤ部材23に係る張力が大きくなり、第一ワイヤ57が取り付けられたアーム本体49の自由端部が後側に引っ張られる。
アーム本体49の自由端部が後側に引っ張られると、アーム本体49は駆動軸53を中心に後側へ向かって回転するので、アーム本体49に一体的に取り付けられた駆動アーム51は先端部が下方に移動するように回転する。
駆動アーム51の回転に伴って、駆動アーム51はストッパ駆動部材47を下方に押すので、図11に示されるようにストッパ本体41はストッパ軸39回りにストッパ部43がラグ13、すなわち、ラグ突起部37から離れる方向に回転される。
図12および図13は、ミサイル3がさらに落下した状態を示す後部懸吊部材9の部分縦断面図である。
ミサイル3がさらに落下すると、ワイヤ部材23の張力によってアーム本体49の自由端部がさらに後側に引っ張られるので、駆動アーム51はストッパ駆動部材47をさらに下方に押すことになる。これにより、ストッパ本体41はストッパ部43がラグ突起部37から離れる方向にさらに回転されるので、図13に示されるようにストッパ部43がラグ突起部37から離脱される。
この位置で、ワイヤ部材23の張力の方向が、アーム本体49の延在方向と略一致するので、アーム本体49の回転が停止する。
ストッパ部43がラグ突起部37から離脱されると、ラグ13を直立位置に保持する力がなくなるので、ラグ13はラグ用コイルばね17の付勢力によって軸部材33を中心として前側に、言い換えると、収容部15側に回転し、図14に示されるように収容部15にミサイル3の外表面から突出しないように収容される。
このとき、ラグ13はストッパ本体41のストッパ部43に隣り合う面を押すので、ストッパ本体41はストッパ軸39回りに図15に示される位置まで回転する。
ラグ13が収容部15に収納された後、ミサイル3がさらに落下すると、ワイヤ部材23に作用する張力が大きくなる。この張力が所定荷重以上になると、カプラ61が分離し、第一ワイヤ57と第二ワイヤ59とが分離されるので、ミサイル3は航空機5から完全に分離される。このように、カプラ61が分離する張力となるタイミングでミサイル3を分離することができるので、ミサイル3が分離するタイミングを正確に設定することができる。ワイヤ部材23の長さあるいは所定荷重の大きさを調節すると、ワイヤ部材23にかかる張力の大きさが所定荷重になるタイミングを調節することができるので、ミサイル3が分離されるタイミングを容易に調節することができる。
なお、本実施形態では、ワイヤ部材23を分断するカプラ61を用いているが、カプラ61を用いないようにしてもよい。この場合、ワイヤ部材23の張力が大きくなると、ワイヤ部材23は、途中で、あるいは両端部の取付部で切断されるので、ミサイル3を航空機5から分離することができる。
カプラ61が分離されると、第一ワイヤ57の張力が無くなるので、アーム本体49はコイルばね55の付勢力によって駆動軸53回りに前側に回転する。アーム本体49が前側に回転すると、図16に示されるように第一ワイヤ57は引っ張られてミサイル3の内部に収容されるので、ミサイル3の飛行に悪影響を及ぼすことを抑制することができる。
このように、ミサイル3は航空機5から分離され、落下すると、ラグ13は自動的に、かつ、確実に収容部15に収納されるので、ラグ13による空気抵抗を安全かつ確実に削減することができる。
また、可動式ラグ1は、ラグ13が所定位置にラグ用コイルばね17によって収容部15内に位置するように回転可能に設置され、ラグ13を突出した位置に位置させるストッパ部材19とそれを解除するアーム部材21およびワイヤ部材23とを備えているだけであるので、簡素で小型・軽量な構造とすることができる。このため、航空機への装着を簡便に行なうことができる。
なお、本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を行ってもよい。
1 可動式ラグ
3 ミサイル
4 フック
5 航空機
13 ラグ
15 収容部
17 ラグ用コイルばね
19 ストッパ部材
21 アーム部材
23 ワイヤ部材
37 ラグ突起部
39 ストッパ軸
43 ストッパ部
51 駆動アーム
57 第一ワイヤ
59 第二ワイヤ
61 カプラ
B 機軸直角方向
L 機軸方向

Claims (7)

  1. 飛しょう体の外表面部に、機軸直角方向に延在する軸線回りに回転可能に取り付けられ、航空機に備えられたフックを受け入れる開口部を有し、前記飛しょう体の機軸方向に間隔を空けて備えられた一対のラグと、
    該各ラグにおける前記機軸方向の前あるいは後に設けられ、前記飛しょう体側に倒れた前記ラグを前記飛しょう体の外表面から突出しないように収容する収容部と、
    前記ラグを前記収容部側へ回転するように常時付勢するラグ付勢部材と、
    前記ラグに設けられたラグ係合部と係合し、前記ラグを前記外表面から突出した状態に保持する係止部を有する係止部材と、
    前記航空機に取り付けられ、その張力によって前記係止部材を、前記係止部が前記ラグ係合部との係合を解除するように移動させるワイヤ部材と、
    が備えられていることを特徴とする可動式ラグ。
  2. 前記係止部材は、前記ラグの前記収容部側下部に少なくとも機軸直角方向の一部が前記ラグと接触するように配置され、機軸直角方向に延在する係止軸回りに回転可能に保持されるとともに前記係止部が前記ラグ側へ回転するように常時付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の可動式ラグ。
  3. 飛しょう体に移動可能に取り付けられ、前記係止部材と係合可能とされる駆動部を有する駆動部材を備え、前記駆動部材は、接続された前記ワイヤ部材の張力によって移動し、この移動に伴って前記駆動部は前記係止部材を前記係止部が前記ラグ係合部との係合を解除するように移動させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の可動式ラグ。
  4. 前記ワイヤ部材は、前記係止部材あるいは前記駆動部材に取り付けられた第一ワイヤと、前記航空機に取り付けられた第二ワイヤと、前記第一ワイヤおよび前記第二ワイヤの自由端部を接続するとともに所定荷重以上の張力が作用すると分離する接続部材と、を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の可動式ラグ。
  5. 前記駆動部材は、機軸直角方向に延在する駆動軸回りに回転可能に支持され、該駆動軸を挟んで一方側に前記ワイヤ部材が接続され、
    前記駆動軸から前記ワイヤ部材の取付部分までの距離は、前記駆動軸から駆動部が前記係止部材へ係合する部分までの距離よりも大きくされていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の可動式ラグ。
  6. 前記一対のラグは、前記収容部が対向するように設置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の可動式ラグ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の可動式ラグを備えていることを特徴とする飛しょう体。
JP2010208364A 2010-09-16 2010-09-16 可動式ラグおよびこれを備えている飛しょう体 Active JP5485092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010208364A JP5485092B2 (ja) 2010-09-16 2010-09-16 可動式ラグおよびこれを備えている飛しょう体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010208364A JP5485092B2 (ja) 2010-09-16 2010-09-16 可動式ラグおよびこれを備えている飛しょう体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012063090A true JP2012063090A (ja) 2012-03-29
JP5485092B2 JP5485092B2 (ja) 2014-05-07

Family

ID=46058982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010208364A Active JP5485092B2 (ja) 2010-09-16 2010-09-16 可動式ラグおよびこれを備えている飛しょう体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5485092B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101802673B1 (ko) * 2016-10-21 2017-11-30 국방과학연구소 장착물의 분리 시 롤거동을 제한하는 가이드 장치 및 그 방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102549496B1 (ko) * 2021-08-24 2023-06-29 국방과학연구소 접힘형 러그 모듈 및 이를 포함하는 비행체

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101802673B1 (ko) * 2016-10-21 2017-11-30 국방과학연구소 장착물의 분리 시 롤거동을 제한하는 가이드 장치 및 그 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP5485092B2 (ja) 2014-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060175466A1 (en) UAV arresting hook for use with UAV recovery system
JP5485092B2 (ja) 可動式ラグおよびこれを備えている飛しょう体
JP5191503B2 (ja) 羽根駆動装置及び光学機器
JP5602033B2 (ja) トノカバー装置
JP6051101B2 (ja) 伸展バネを用いたスペースデブリ除去デバイス固定装置、並びに、これを備えるスペースデブリ除去デバイス
US9752601B2 (en) Fastener device for fastening a panel to a structure, and an aircraft
KR20170030843A (ko) 배터리 탈착 구조 및 이를 포함하는 드론
FR2567086A1 (fr) Dispositif pour l'enlevement d'un equipement monte sur un casque
KR20160149431A (ko) 베이트 캐스팅 릴의 커버 착탈장치
JP6423531B2 (ja) 格納状態にあるミサイルの折畳み翼を保護するための方法およびシステム
RU2500575C1 (ru) Устройство фиксации сложенных аэродинамических поверхностей летательного аппарата
EP2387880B1 (fr) Canne à pêche au lancer
KR100692237B1 (ko) 폴딩식 테일붐대
JP5847828B2 (ja) ツール取付システム
KR101878681B1 (ko) 무인항공기 배터리팩 장착구조
JP5552456B2 (ja) 宇宙航行体の分離構造に用いられるバンド結合装置
JP5562111B2 (ja) フォーカルプレーンシャッタ及び光学機器
EP3279483A1 (en) Latch assembly
JP4627488B2 (ja) パラシュート誤放出防止装置及びパラシュート誤放出防止装置付き飛翔体の搬送方法
JP4884088B2 (ja) 予備パラシュート
JP5472583B2 (ja) 連結器
US10011360B2 (en) Lock mechanism for aircraft passenger seat
JP6619310B2 (ja) 車両用収納装置
US20080148897A1 (en) Methods and apparatus for a cable retractor to prevent cable damage after connector release
JP2013542043A (ja) バックル及びバックル解除システム用の保持機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140219

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5485092

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151