JP2012061490A - Method for correcting dimension of cast - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、鋳造後の鋳物の寸法を修正する方法に関するもので、特に、鋳物に外力を与えて変形させてその寸法を修正する方法に関する。 The present invention relates to a method for correcting a dimension of a casting after casting, and more particularly to a method for correcting the dimension by applying an external force to the casting.
タイヤの加硫金型のセクターモールドを作製する方法としては、図8に示すような低圧鋳造法が知られている。低圧鋳造法は、アルミニウム合金などの溶湯50が収納された溶湯保持炉51を蓋部材52で密閉し、この蓋部材52の上に下型となる石膏鋳型53を設置し、この石膏鋳型53の上に上型となる金属板のプラテン54を設置し、溶湯保持炉51から石膏鋳型53に形成されたキャビティ53a内に溶湯50を送り込んで冷却させることで、図9に示すようなセクターモールド10を鋳造する。
石膏鋳型53の底面には湯道53bが削孔され、この湯道53bがキャビティ53aに連通している。一方、蓋部材52には、圧搾空気導入孔52aと、石膏鋳型53の湯道53bに連通する湯道52bとが形成されており、この湯道52bに、一端が溶湯保持炉51の溶湯50内に配置された溶湯導入管55の他端側が連結されている。これにより、圧搾空気導入孔52aから溶湯保持炉51内に圧搾空気を導入すれば、溶湯50は溶湯導入管55内を押し上げられて、蓋部材52の湯道52bから石膏鋳型53の湯道53bを通ってキャビティ53a内に充填される。
As a method for producing a sector mold for a tire vulcanizing mold, a low-pressure casting method as shown in FIG. 8 is known. In the low-pressure casting method, a molten metal holding furnace 51 containing a
A
ところで、鋳物は溶湯温度や金型温度などの鋳造条件、長さや厚みなどの形状要因、気温や湿度などの環境要因などにより反りや捩れなどが発生する。これらの反りや捩れなどは同一条件下で製造した場合でも一様でなくバラツキがある。
例えば、前記低圧鋳造法で鋳造したセクターモールド10は、図9に示すように、外周面10bがトレッドパターン形成面10a側とは反対の方向へ反り返る。この反りの大きさは外周面10bの最高位置と最低位置との差である反り量sで表わされる。反り量sは、鋳造条件や鋳物の形状によって異なるが、自然冷却した場合、約0.3〜0.5mm程度である。
従来、反りや捩れなどを低減する方法として、予め反りや捩れなどを予測し、金型に形状変化分を付与しておくことで、出来上がった鋳物の反りや捩れをなくすようにする方法(例えば、特許文献1参照)や、鋳造後の鋳物に外力を与えて変形させる方法(例えば、特許文献2参照)などが行われている。
By the way, the casting is warped or twisted due to casting conditions such as molten metal temperature and mold temperature, shape factors such as length and thickness, and environmental factors such as temperature and humidity. These warps and twists are not uniform and vary even when manufactured under the same conditions.
For example, as shown in FIG. 9, in the
Conventionally, as a method of reducing warpage or twisting, a method of predicting warpage or twisting in advance and giving shape changes to the mold to eliminate warping or twisting of the finished casting (for example, , Patent Document 1) and a method of applying an external force to the cast product after casting to deform it (for example, refer to Patent Document 2).
しかしながら、予め反りや捩れなどを予測する方法では、過去の経験やデータ、解析ソフトなどを用いて反りや捩れなどを予測するため、知識や解析ソフトが必要であることに加え、過去の経験やデータがあったとしても鋳物の形状が単純でない場合には、適切な解析モデルを構築することが難しく、予測と実際の鋳物寸法が一致しないといった問題点があった。
一方、鋳物に外力を加えて修正する方法では、作業者の経験やスキルが大きく影響するため、経験が浅い作業者が行うと工数が多くかかってしまったり、修正後の寸法が安定しないといった問題点があった。
However, in the method of predicting warpage and twisting in advance, in order to predict warpage and twisting using past experience, data, analysis software, etc., in addition to the need for knowledge and analysis software, Even if there is data, if the shape of the casting is not simple, it is difficult to construct an appropriate analysis model, and there is a problem that the actual casting dimensions do not match the prediction.
On the other hand, in the method of correcting by applying external force to the casting, the experience and skills of the operator are greatly affected, so if the inexperienced worker performs it, it takes a lot of man-hours and the dimension after correction is not stable There was a point.
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、作業者のスキルによらず、短時間で寸法修正を行うことができ、更には、修正後の寸法が安定した鋳物の寸法修正方法を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the conventional problems, and can perform dimension correction in a short time regardless of the skill of an operator, and further, a dimension correction method for a casting in which the dimension after correction is stable. The purpose is to provide.
本願の請求項1に記載の発明は、鋳造により製造された鋳物に入力を与えて変形させ、前記鋳物の寸法を修正する鋳物の寸法修正方法であって、鋳造された複数の鋳物の予め設定された箇所の寸法を測定するステップ(a)と、前記複数の鋳物の中からサンプルとなる鋳物を取り出して前記サンプルに入力を与えて当該サンプルの前記寸法を測定し、前記入力の大きさと前記寸法の変化量との関係を求めるステップ(b)と、前記求められた入力の大きさと寸法の変化量との関係と前記測定された鋳物の寸法とから、修正すべき鋳物に与える入力の大きさを設定するステップ(c)と、前記設定された入力を前記修正すべき鋳物に与えて前記鋳物を変形させ、前記鋳物の寸法を修正するステップ(d)とを備えたことを特徴とする。
これにより、修正すべき鋳物に与える入力の大きさを適切に設定できるので、鋳物の寸法を短時間でかつ確実に修正することができる。
また、入力の大きさを設定できるので、例えば、鋳物を上下から挟んで圧縮して変形させるプレス機のような機械を用いて鋳物を自動修正することができる。したがって、修正後の寸法を安定させることができる。
なお、サンプルについては、鋳造後の鋳物の中から取り出すのではなく、例えば、5番目に鋳造した鋳物と10番目に鋳造した鋳物とをサンプルにするなど、サンプルとする鋳物を予め決定しておいてもよい。
The invention according to
Thereby, since the magnitude | size of the input given to the casting which should be corrected can be set appropriately, the dimension of a casting can be corrected reliably in a short time.
Moreover, since the magnitude | size of an input can be set, for example, a casting can be automatically corrected using machines, such as a press machine which compresses and deform | transforms by inserting a casting from the upper and lower sides. Therefore, the dimension after correction can be stabilized.
Note that the sample is not taken out from the cast after casting, but the casting to be used as a sample is determined in advance, for example, the fifth cast and the tenth cast are used as samples. May be.
請求項2に記載の発明は、鋳造により製造された鋳物に入力を与えて変形させ、前記鋳物の寸法を修正する鋳物の寸法修正方法であって、鋳造された複数の鋳物の予め設定された互いに異なる2つの方向p,qにそれぞれ平行な方向の寸法P,Qを測定するステップ(A)と、前記複数の鋳物の中からサンプルとなる鋳物を取り出して、前記サンプルに入力を与えて当該サンプルの寸法Pと寸法Qとを測定するステップ(B)と、前記入力の大きさと前記寸法Pの変化量との関係もしくは前記入力の大きさと前記寸法Qの変化量との関係、及び、前記寸法Pと前記寸法Qとの関係を求めるステップ(C)と、前記求められた入力の大きさと寸法Pの変化量との関係もしくは入力の大きさと寸法Qの変化量との関係、前記寸法Pと寸法Qとの関係、及び、前記測定された寸法P,Qから、修正すべき鋳物に与える入力の大きさを設定するステップ(D)と、前記設定された入力を前記修正すべき鋳物に与えて前記鋳物を変形させ、前記鋳物の寸法を修正するステップ(E)とを備えたことを特徴とする。
鋳物の寸法は、ある方向を伸長させるとこの方向と直交する方向が縮小する。そこで、請求項2に記載の発明のように、互いに異なる2つの方向p,qの寸法P,Qがともに規格値内になるように入力の大きさを設定すれば、修正後の鋳物の寸法のバラツキを更に小さくすることができる。
The invention described in
When the dimension of the casting is extended in a certain direction, the direction orthogonal to this direction is reduced. Therefore, if the input size is set so that the dimensions P and Q in two different directions p and q are both within the standard value as in the invention described in
なお、前記発明の概要は、本発明の必要な全ての特徴を列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。 The summary of the invention does not list all necessary features of the present invention, and a sub-combination of these feature groups can also be an invention.
以下、実施の形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また、実施の形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。 Hereinafter, the present invention will be described in detail through embodiments, but the following embodiments do not limit the invention according to the claims, and all combinations of features described in the embodiments are included. It is not necessarily essential for the solution of the invention.
図1は、本実施の形態に係る鋳物の寸法修正方法を示すフローチャートである。
本例では、図2に示すように、鋳造により得られたタイヤの加硫金型のセクターモールド10の寸法を修正する方法について説明する。
始めに鋳造されたセクターモールド10の寸法を測定する(ステップS10)。
本例では、セクターモールド10の互いに異なる2つの方向p,qにそれぞれ平行な方向の寸法P,Qを測定する。方向pはタイヤ軸方向とタイヤ周方向とに垂直な方向で、径方向寸法Pは、セクターモールド10の凹部であるトレッドパターン形成面10aのタイヤ幅方向中央10mにおける深さである。方向qはタイヤ軸方向に平行な方向で、寸法Qはセクターモールド10のトレッドパターン形成面10aの幅である。
セクターモールド10に、寸法Pが大きくなる方向に曲げモーメントMを作用させると、寸法Qは小さくなり、逆に、寸法Pが小さくなる方向に曲げモーメントmを作用させると、寸法Qは大きくなる。具体的には、セクターモールド10の両端部をクランプして中央部にシリンダーなどにより外力(入力)を与えるなどすることで寸法P,Qを変化させることができる。
なお、セクターモールド10の寸法P及び寸法Qの測定は鋳造されたセクターモールド10全てについて行う。
FIG. 1 is a flowchart showing a dimension correction method for a casting according to the present embodiment.
In this example, as shown in FIG. 2, a method for correcting the dimensions of the
First, the dimension of the
In this example, dimensions P and Q in directions parallel to two different directions p and q of the
When the bending moment M is applied to the
Note that the measurements of the dimension P and the dimension Q of the
寸法測定後にはサンプルを抽出(ステップS11)し、この抽出されたサンプルに外力(入力)を一定値ずつ徐々に加算していき、その都度寸法Pと寸法Qとを測定(ステップS12)する。そして、入力値と寸法Pの変化量との関係を示すグラフ(グラフ1)と寸法Pと寸法Qとの関係を示すグラフ(グラフ2)とを作成する(ステップS13)。
ここで、鋳造したセクターモールド10の個数をN0、修正の必要のないセクターモールド10、すなわち、寸法Pと寸法Qとがともに規格値内にあるセクターモールド10の個数をn0、サンプルとして抽出するセクターモールド10の個数をmとすると、寸法修正を行う必要のあるセクターモールド10の個数Nは、N=N0−n0−mとなる。本例では、サンプルは修正を行う必要のあるセクターモールド10のなかから抽出する。具体的には、サンプル抽出の目安として、寸法Pと寸法Qの両方が規格値からずれており、かつ、そのズレ量がN個の中の平均的な値のセクターモールド10を用いた。なお、寸法Pの規格値からのズレ量がN個の中の平均的なセクターモールド10を用いるなど、別な抽出方法を用いてもよい。あるいは、5番目に鋳造したセクターモールド10と10番目に鋳造したセクターモールド10などのように、予めサンプルとなるセクターモールド10を決定しておいてもよい。
寸法Pの変化量は、サンプルに作用する外力を一定値ずつ徐々に加算していき、その都度寸法Pのデータを取得して得られる。
図2の左下に示す図はグラフ1の一例で、横軸が入力の大きさ(入力値)で縦軸が寸法Pの変化量である。外力の大きさである入力値が小さい場合、寸法Pはほとんど変化しないが、入力値が大きくなるにつれて寸法Pの変化量は急激に大きくなる。
一方、方向pと方向qとは直交しているので、寸法Pが伸長すると寸法Qは縮小する。したがって、横軸を寸法Qの値とし縦軸を寸法Pの値としたとき、グラフ2は、図2の右下の図に示すように右下がりとなる。
After the dimension measurement, a sample is extracted (step S11), and external force (input) is gradually added to the extracted sample by a certain value, and the dimension P and the dimension Q are measured each time (step S12). And the graph (graph 1) which shows the relationship between an input value and the variation | change_quantity of the dimension P and the graph (graph 2) which shows the relationship between the dimension P and the dimension Q are produced (step S13).
Here, the extraction number of cast sector mold 10 N 0, the
The amount of change of the dimension P is obtained by gradually adding external force acting on the sample by a certain value and acquiring data of the dimension P each time.
The diagram shown in the lower left of FIG. 2 is an example of the
On the other hand, since the direction p and the direction q are orthogonal to each other, the dimension Q is reduced when the dimension P is expanded. Therefore, when the horizontal axis is the value of the dimension Q and the vertical axis is the value of the dimension P, the
次に、寸法修正を行う必要のあるN個のセクターモールド10について入力値を決定する方法について説明する。
まず、修正すべきセクターモールド10に番号付けをし(ステップS14)、1個目(n=1)から順に寸法P,Qの狙い値を決定する(ステップS15)。狙い値の決定の仕方は以下の通りである。
図3(a)に示すグラフ2上の×印は修正すべきセクターモールド10の寸法Pと寸法Qである初期値(P1,Q1)を示す。このセクターモールド10の寸法P1と寸法Q1とを同図の四角い枠で囲った規格値の領域R内に入るように修正するために、寸法Pと寸法Qの目標値である狙い値(P2,Q2)を決定する。狙い値(P2,Q2)は、グラフ2の直線の規格値の領域R内にある箇所であればどこでもよいが、本例では、同図の白丸で示す直線が領域Rで切り取られた線分の中点近傍に設定している。なお、前記規格値の領域Rは、目標値である設計寸法を(P0,Q0)、許容値を±δP,±δQとしたときに、中心が(P0,Q0)、横軸の長さが2δQ、縦軸の長さが2δPの矩形となる。
そして、図3(a)に示すように、グラフ2を用いて初期値(P1,Q1)と狙い値(P2,Q2)との差から寸法P1の必要変化量ΔP=P2−P1を求めた後、図3(b)に示すように、グラフ1を用いて必要入力値Fを決定する(ステップS16)。グラフ1において、変化量ΔPに対応する入力値Fが必要入力値となる。
Next, a method for determining input values for
First, the
The crosses on the
Then, as shown in FIG. 3A, the required change amount ΔP = P of the dimension P 1 from the difference between the initial value (P 1 , Q 1 ) and the target value (P 2 , Q 2 ) using the
必要入力値Fが決定後には、図4(a)に示すような寸法修正装置20を用いてセクターモールド10の寸法修正を行う(ステップS17)。
寸法修正装置20は、基台21と、基台21の幅方向両端に立設された左右の縦フレーム22,23と、縦フレーム22,23を橋絡するように設けられた水平フレーム24と、この水平フレーム24に設置されたシリンダー装置25とを備える。シリンダー装置25の本体25aは水平フレーム24に固定され、シリンダーロッド25bの先端には、押圧板26が設けられている。ここで、基台21側を下側、水平フレーム24側を上側とすると、シリンダーロッド25bは上下方向に伸縮する。
修正するセクターモールド10は、外周面10bが上側でトレッドパターン形成面10aが下側になるように、基台21の上面21aに設置された板状の置き台27上に載置される。
そして、図4(b)に示すように、シリンダー装置25を駆動してシリンダーロッド25bを伸長させ、押圧板26をセクターモールド10の外周面10bに押し付けることで、セクターモールド10を変形させて寸法修正を行う。
なお、本例の寸法修正装置20は、2個のセクターモールド10の寸法を同時に修正できるように、シリンダー装置25を2台設置しているが、シリンダー装置25の個数を1個としてセクターモールド10の寸法を1個ずつ修正するようにしてもよいし、シリンダー装置25を増やして3個以上のセクターモールド10の寸法を同時に修正するようにしてもよい。
After the necessary input value F is determined, the dimension correction of the
The
The
Then, as shown in FIG. 4B, the
The
鋳造後のセクターモールド10は、殆どが、図5(a)に示すように、外周面10bがトレッド形成面10a側とは反対の方向へ反り返っているので、シリンダーロッド25bを伸長させて押圧板26によりセクターモールド10を圧縮すると、図5(b)に示すように、寸法Pが大きくなる方向に曲げモーメントMが作用し、寸法Qは小さくなる。セクターモールド10の中には、図5(a)と逆方向に反ってしまったものもあるが、本例の寸法修正装置20を用いれば、図5(a)の場合と同様に寸法修正できる。
なお、寸法修正装置20を用いない場合には、図5(c)に示すように、セクターモールド10の外周面10bの両端部をクランプしてタイヤ幅方向中央10mにシリンダーなどにより外力(入力)Fを、同図の下側方向(もしくは上側方向)に向けて与えるようにすればよい。
これにより、セクターモールド10の寸法P,Qを、図3(a)の×印の点で示した初期値から、同図の白丸で示す狙い値に修正することができる。
As shown in FIG. 5 (a), most of the
When the
As a result, the dimensions P and Q of the
寸法修正後には、セクターモールド10の寸法P,Qを再測定し、寸法P,Qが規格値内に入っているかどうかを確認する(ステップS18)。
寸法P,Qが規格値内に入っている場合には、セクターモールド10の修正が全個数(N個)終了したかどうかを判定し(ステップS19)、全個数(N個)終了した場合には修正作業を完了する。また、セクターモールド10の修正が終了していない場合には、次に修正するセクターモールド10に番号付け(ステップS20)をした後、ステップS15に戻って、寸法修正を継続する。
なお、ステップS18において、寸法P,Qが規格値内に入っていない場合には、ステップS15に戻って、再度寸法修正を行う。
After the dimension correction, the dimensions P and Q of the
When the dimensions P and Q are within the standard value, it is determined whether or not the correction of the
If the dimensions P and Q are not within the standard values in step S18, the process returns to step S15 and the dimensions are corrected again.
このように、本実施の形態では、鋳造されたセクターモールド10に入力を与えて変形させ、セクターモールド10の寸法を修正する際に、セクターモールド10のトレッドパターン形成面10aのタイヤ幅方向中央10mまでの深さである寸法Pとセクターモールド10のトレッドパターン形成面10aの幅である寸法Qとを測定するとともに、サンプルとなるセクターモールド10を取り出して入力を与え寸法Pの変化量を測定して入力と寸法Pの変化量との関係と寸法Pと寸法Qとの関係とを求め、測定された寸法Pと寸法Q、入力と寸法Pの変化量との関係、及び、寸法Pと寸法Qとの関係とから、修正すべきセクターモールド10に与える入力の大きさを設定し、この設定された入力を修正すべきセクターモールド10に与えて変形させて寸法修正するようにしたので、修正すべき鋳物に与える入力の大きさを適切に設定できる。したがって、鋳物の寸法を短時間でかつ確実に修正することができるとともに、機械を用いて鋳物を変形させることができるので、修正後の寸法を安定させることができる。
As described above, in the present embodiment, when the
なお、前記実施の形態では、寸法修正する鋳物をタイヤの加硫金型のセクターモールド10としたが、本発明はこれに限るものではなく、自動車のシリンダーブロックなど他の鋳物の寸法修正にも適用可能である。
前記例では、寸法Pをタイヤ軸方向とタイヤ周方向とに垂直な方向の寸法とし、寸法Qをタイヤ軸方向に平行な方向寸法としたが、これに限るものではなく、鋳物の互いに異なる2つの方向にそれぞれ平行な方向の寸法であればよい。
また、前記例では、測定した寸法P,Qと、入力値と寸法Pの変化量との関係を示すグラフ1と、寸法P,Qとの関係を示すグラフ2とを用いて寸法修正時の入力値を決定したが、入力値と寸法Pの変化量との関係を示すグラフ1と測定した寸法P1とから入力値を決定することも可能である。具体的には、寸法P1と設計寸法P0との差ΔP=P1−P0を寸法Pの変化量として、グラフ1から入力値Fを決定すればよい。但し、寸法Pのみで入力値Fを決定した場合には、狙い値が、図3(a)の規格値領域Rで切り取られた線分の中点近傍ではなく、規格値領域Rの境界付近に設定されることもあるので、本例のように、グラフ1とグラフ2とを用いて狙い値を決定した方が寸法修正の精度が高くなるので好ましい。
In the above-described embodiment, the casting whose size is to be corrected is the
In the above example, the dimension P is a dimension perpendicular to the tire axial direction and the tire circumferential direction, and the dimension Q is a direction dimension parallel to the tire axial direction. However, the present invention is not limited to this. The dimensions may be in the direction parallel to each of the two directions.
In the above example, the measured dimensions P and Q, the
鋳造されたセクターモールドのうち寸法P及び寸法Qのいずれか一方または両方が規格外であるセクターモールドを本発明による寸法修正方法により寸法修正し、修正後の寸法のバラツキ及び修正に要した時間を調べた結果を図6の表に示す。修正したセクターモールドの個数は19個である。また、比較として従来の寸法修正方法により寸法修正した結果を図7の表に示す。なお、本願発明では、寸法修正装置のような機械を用いてセクターモールドを変形させた。一方、従来例では、万力を用いてセクターモールドを変形させた。
図6と図7とを比較すると、本発明の修正方法では鋳物の修正後の寸法のバラツキは従来の修正方法とほぼ同等であるが、修正に要した時間が約46%削減できていることがわかる。これは、本発明の修正方法では入力値を設定できるため、機械による自動修正が可能なことによる。また、機械による自動修正のため、修正作業中に作業員は別の作業を行うことができるので、更なる工数削減効果が得られる。
Of the cast sector mold, the sector mold in which one or both of the dimension P and the dimension Q is out of the standard is dimensionally corrected by the dimension correcting method according to the present invention, and the variation in the dimension after correction and the time required for the correction are obtained. The examination results are shown in the table of FIG. The number of corrected sector molds is 19. For comparison, the table of FIG. 7 shows the result of size correction by a conventional size correction method. In the present invention, the sector mold is deformed using a machine such as a dimension correcting device. On the other hand, in the conventional example, the sector mold was deformed using a vise.
Comparing FIG. 6 and FIG. 7, in the correction method of the present invention, the dimensional variation after correction of the casting is almost the same as that of the conventional correction method, but the time required for correction can be reduced by about 46%. I understand. This is because the input value can be set in the correction method of the present invention, and automatic correction by a machine is possible. In addition, since the automatic correction is performed by the machine, the worker can perform another work during the correction work, so that a further man-hour reduction effect can be obtained.
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に記載の範囲には限定されない。前記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者にも明らかである。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲から明らかである。 As mentioned above, although this invention was demonstrated using embodiment, the technical scope of this invention is not limited to the range as described in the said embodiment. It will be apparent to those skilled in the art that various modifications or improvements can be added to the embodiment. It is apparent from the claims that the embodiments added with such changes or improvements can be included in the technical scope of the present invention.
このように、本発明によれば、鋳物の寸法を短時間でかつ確実に修正することができるので、修正後の寸法を安定させることができるとともに、工数を大幅に削減できる。 As described above, according to the present invention, the dimensions of the casting can be reliably corrected in a short time, so that the dimension after the correction can be stabilized and the number of man-hours can be greatly reduced.
10 セクターモールド、10a トレッドパターン形成面、10b 外周面、
10m トレッドパターン形成面のタイヤ幅方向中央、
20 寸法修正装置、21 基台、22,23 縦フレーム、24 水平フレーム、
25 シリンダー装置、25a 本体、25b シリンダーロッド、26 押圧板。
10 sector mold, 10a tread pattern forming surface, 10b outer peripheral surface,
10m tread pattern formation surface center in the tire width direction,
20 dimension correction device, 21 base, 22, 23 vertical frame, 24 horizontal frame,
25 cylinder device, 25a body, 25b cylinder rod, 26 pressing plate.
Claims (2)
鋳造された複数の鋳物の予め設定された箇所の寸法を測定するステップ(a)と、
前記複数の鋳物の中からサンプルとなる鋳物を取り出して前記サンプルに入力を与えて当該サンプルの前記寸法を測定し、前記入力の大きさと前記寸法の変化量との関係を求めるステップ(b)と、
前記求められた入力の大きさと寸法の変化量との関係と前記測定された鋳物の寸法とから、修正すべき鋳物に与える入力の大きさを設定するステップ(c)と、
前記設定された入力を前記修正すべき鋳物に与えて前記鋳物を変形させ、前記鋳物の寸法を修正するステップ(d)とを備えたことを特徴とする鋳物の寸法修正方法。 A method for correcting the size of a casting, wherein an input is applied to a casting manufactured by casting to deform the casting, and the dimension of the casting is corrected.
Measuring a dimension of a preset location of a plurality of cast castings (a);
Taking out a casting as a sample from the plurality of castings, applying an input to the sample, measuring the dimension of the sample, and obtaining a relationship between the magnitude of the input and a change in the dimension; ,
Setting the magnitude of the input to be given to the casting to be corrected from the relationship between the obtained magnitude of the input and the amount of change in the dimension and the measured dimension of the casting;
A method for correcting the size of a casting, comprising the step (d) of applying the set input to the casting to be corrected to deform the casting and correcting the size of the casting.
鋳造された複数の鋳物の予め設定された互いに異なる2つの方向p,qにそれぞれ平行な方向の寸法P,Qを測定するステップ(A)と、
前記複数の鋳物の中からサンプルとなる鋳物を取り出して、前記サンプルに入力を与えて当該サンプルの寸法Pと寸法Qとを測定するステップ(B)と、
前記入力の大きさと前記寸法Pの変化量との関係もしくは前記入力の大きさと前記寸法Qの変化量との関係、及び、前記寸法Pと前記寸法Qとの関係を求めるステップ(C)と、
前記求められた入力の大きさと寸法Pの変化量との関係もしくは入力の大きさと寸法Qの変化量との関係、前記寸法Pと寸法Qとの関係、及び、前記測定された寸法P,Qから、修正すべき鋳物に与える入力の大きさを設定するステップ(D)と、
前記設定された入力を前記修正すべき鋳物に与えて前記鋳物を変形させ、前記鋳物の寸法を修正するステップ(E)とを備えたことを特徴とする鋳物の寸法修正方法。 A method for correcting the size of a casting, wherein an input is applied to a casting manufactured by casting to deform the casting, and the dimension of the casting is corrected.
A step (A) of measuring dimensions P and Q in a direction parallel to two different preset directions p and q of a plurality of cast products,
(B) taking out a casting as a sample from the plurality of castings, giving an input to the sample, and measuring the dimension P and the dimension Q of the sample;
A step (C) of obtaining a relationship between the magnitude of the input and the change amount of the dimension P, or a relationship between the magnitude of the input and the change amount of the dimension Q, and a relationship between the dimension P and the dimension Q;
The relationship between the obtained input magnitude and the change amount of the dimension P or the relation between the input magnitude and the change amount of the dimension Q, the relation between the dimension P and the dimension Q, and the measured dimensions P and Q A step (D) of setting a magnitude of input given to the casting to be corrected;
A method for correcting the size of a casting, comprising the step of (E) correcting the dimension of the casting by applying the set input to the casting to be corrected to deform the casting.
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