JP2012040577A - Method for manufacturing cylindrical shaft - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、円筒軸の製造方法に関する。 The present invention relates to a method for manufacturing a cylindrical shaft.
従来、シート状の記録媒体上に情報を印刷する印刷装置が用いられており、この印刷装
置には記録媒体を搬送する搬送装置が設けられている。
この搬送装置は、回転することで記録媒体を搬送する搬送ローラーと、当該搬送ローラ
ーに付勢されて当接された従動ローラーとを有しており、搬送ローラーと従動ローラーと
で記録媒体を挟持して搬送するようになっている。搬送ローラーには中実の棒状部材が一
般的に使用されている。その一方で、中実の材料は重量およびコストが嵩むという課題が
ある。
2. Description of the Related Art Conventionally, a printing apparatus that prints information on a sheet-like recording medium has been used, and this printing apparatus is provided with a conveying apparatus that conveys the recording medium.
The conveyance device includes a conveyance roller that conveys a recording medium by rotating, and a driven roller that is urged and brought into contact with the conveyance roller, and the recording medium is sandwiched between the conveyance roller and the driven roller. And is designed to be transported. A solid bar-like member is generally used for the transport roller. On the other hand, solid materials have the problem of increasing weight and cost.
特許文献1には、金属板を曲げ加工して円筒状に成形する技術が記載されている。
特許文献1に記載の円筒軸では、金属板を曲げ加工して円筒状に形成する際に、金属板
の端面同士を突き合わせるようにする。このため、円筒軸の全長に亘って金属板の一対の
端面間に繋ぎ目(継ぎ目)が形成される。
In the cylindrical shaft described in
しかしながら、上記構成においては、時間の経過と共に円筒軸の形状が変化する可能性
があることを本発明者らは見出した。この形状変化は、例えば円筒軸を曲げ加工により形
成する際に応力が残留し、当該残留応力が時間の経過と共に緩和することによる影響であ
ると考えられる。
However, the present inventors have found that in the above configuration, the shape of the cylindrical shaft may change over time. This shape change is considered to be the effect of, for example, stress remaining when the cylindrical shaft is formed by bending, and the residual stress is relaxed over time.
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、形状の安
定した円筒軸の製造方法を提供することにある。
The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and an object thereof is to provide a method for manufacturing a cylindrical shaft having a stable shape.
本発明に係る円筒軸の製造方法は、曲げ方向の長さがプレス型の円筒周長よりも短い所
定長さに形成された金属板を、前記曲げ方向の両端面が近接又は当接するように円筒状に
プレス曲げ加工して、前記両端面間の繋ぎ目が軸方向に延在する円筒軸を形成する円筒加
工工程を有することを特徴とする。
In the method for manufacturing a cylindrical shaft according to the present invention, a metal plate formed in a predetermined length whose bending direction length is shorter than the cylindrical peripheral length of the press die is arranged so that both end surfaces of the bending direction are close to or abut on each other. It is characterized by having a cylindrical processing step of forming a cylindrical shaft that is press-bended into a cylindrical shape and the joint between the both end faces extends in the axial direction.
また、前記所定長さは、前記プレス型の円筒周長から前記金属板のプレス曲げ加工にお
ける曲げ方向の伸びを除いた長さを基準として一定範囲内に規定されることを特徴とする
。
Further, the predetermined length is defined within a certain range based on a length obtained by removing an extension in a bending direction in press bending of the metal plate from a cylindrical peripheral length of the press die.
また、前記円筒加工工程の後に、前記円筒軸に外力を加えて、前記円筒軸に残留する応
力を調整する応力調整工程を有することを特徴とする。
Moreover, after the said cylindrical processing process, it has the stress adjustment process of applying the external force to the said cylindrical axis | shaft and adjusting the stress which remains in the said cylindrical axis | shaft.
また、前記円筒加工工程と前記応力調整工程の間に、前記円筒軸を前記繋ぎ目が弧の内
側を向くように前記円筒軸を軸方向において湾曲させる湾曲矯正工程を有することを特徴
とする。
Further, it is characterized in that there is a curvature correcting step of bending the cylindrical shaft in the axial direction so that the joint faces the inner side of the arc between the cylindrical processing step and the stress adjusting step.
また、前記円筒加工工程と前記湾曲矯正工程を、順送プレス加工により連続して行うこ
とを特徴とする。
Further, the cylindrical processing step and the curvature correction step are continuously performed by progressive press processing.
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材
の縮尺を適宜変更している。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
In each drawing used for the following description, the scale of each member is appropriately changed to make each member a recognizable size.
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェットプリンターの側断面図である。
図2(a)はインクジェットプリンターの搬送ユニットを示す平面図、図2(b)は搬
送ユニットの駆動系を示す側面図である。
FIG. 1 is a side sectional view of an ink jet printer according to an embodiment of the present invention.
2A is a plan view showing a transport unit of the ink jet printer, and FIG. 2B is a side view showing a drive system of the transport unit.
図1に示すように、インクジェットプリンター(印刷装置)1は、プリンター本体3と
、プリンター本体3の後側上部に設けられた給紙部5と、プリンター本体3の前側に設け
られた排紙部7と、を備えている。
As shown in FIG. 1, an ink jet printer (printing apparatus) 1 includes a printer main body 3, a
給紙部5には給紙トレイ11が設けられており、給紙トレイ11には複数枚の用紙(媒
体、記録媒体、搬送媒体)Pが積載されるようになっている。ここで、用紙Pとしては、
普通紙、コート紙、OHP(オーバーヘッドプロジェクタ)用シート、光沢紙、光沢フィ
ルム等が用いられる。以下、用紙Pの搬送経路において、給紙トレイ11側を上流側、排
紙部7側を下流側という。給紙トレイ11の下流側には、給紙ローラー13が設けられて
いる。
A
Plain paper, coated paper, OHP (overhead projector) sheet, glossy paper, glossy film, and the like are used. Hereinafter, in the transport path of the paper P, the
給紙ローラー13は、対向する分離パッド(不図示)との間で給紙トレイ11の最上部
に位置する用紙Pを挟圧し、下流側へ送り出すように構成されている。給紙ローラー13
の下流側には、搬送ローラー機構19が設けられている。
The
A
搬送ローラー機構19は、下側に配置された搬送ローラー15と、上側に配置された従
動ローラー17とを備えている。
The
搬送ローラー15は、従動ローラー17との間に用紙Pを挟圧し、図2に示す駆動部3
0により回転駆動するように設けられている。これにより、搬送ローラー15は、用紙P
を下流側に配置された印字ヘッド(印刷部)21へ、搬送印刷処理に伴う精密で正確な搬
送(紙送り)動作により搬送することができるようになっている。
The
It is provided so as to be rotationally driven by zero. As a result, the
Can be transported to a print head (printing unit) 21 arranged on the downstream side by a precise and accurate transport (paper feed) operation accompanying the transport printing process.
印字ヘッド21はキャリッジ23に保持されており、キャリッジ23は給紙方向(用紙
Pの搬送方向)と直交する方向に往復移動するよう構成されている。印字ヘッド21によ
る印字処理(印刷処理)は、制御部CONTによって制御されるようになっている。印字
ヘッド21と対向する位置には、プラテン24が配設されている。
The
プラテン24は、キャリッジ23の移動方向に沿って間隔をあけて配置された、複数の
ダイヤモンドリブ25によって構成されている。
The
ダイヤモンドリブ25は、印字ヘッド21によって用紙Pに印刷を行う際に用紙Pを下
側から支持するものであり、頂面が支持面として機能するようになっている。ダイヤモン
ドリブ25と印字ヘッド21との距離は、用紙Pの厚さに応じて調節可能になっている。
これにより、用紙Pはダイヤモンドリブ25の頂面上を滑らかに通過することが可能とな
っている。ダイヤモンドリブ25及び印字ヘッド21の下流側には、排紙ローラー機構2
9が設けられている。
The
As a result, the paper P can smoothly pass over the top surface of the
9 is provided.
排紙ローラー機構29は、下側に配置された排紙ローラー27と上側に配置された排紙
ギザローラー28とを備え、排紙ローラー27の回転駆動によって用紙Pを引き出し、排
出するようになっている。
ここで、搬送ローラー機構19及び排紙ローラー機構29の駆動部30及び搬送ローラ
ー15、排紙ローラー27の駆動速度の関係について説明する。
The paper
Here, a description will be given of the relationship among the drive speeds of the driving
プリンター本体3には、図2(a),(b)に示すように、制御部CONTの制御下で
駆動される搬送モーター32が設けられている。この搬送モーター32の駆動軸にはピニ
オン33が設けられており、ピニオン33には搬送駆動ギア35が歯合しており、搬送駆
動ギア35には搬送ローラー15が内挿されて連結されている。
このような構成のもとに、搬送モーター32等は、搬送ローラー15を回転駆動する駆
動部30となっている。
As shown in FIGS. 2A and 2B, the printer body 3 is provided with a
Under such a configuration, the
また、搬送ローラー15には、搬送駆動ギア35と同軸にインナーギア39が設けられ
ており、このインナーギア39には中間ギア41が歯合しており、中間ギア41には排紙
駆動ギア43が歯合している。排紙駆動ギア43の回転軸は、図2(a)に示すように排
紙ローラー27の軸体45となっている。
The
このような構成のもとに、搬送ローラー機構19の搬送ローラー15と排紙ローラー機
構29の排紙ローラー27とは、同一の駆動源である搬送モーター32からの回転駆動力
を受け、駆動されるようになっている。
Under such a configuration, the
なお、排紙ローラー27の回転速度は、各ギアのギア比を調整することにより、搬送ロ
ーラー15の回転速度より速くなるように設定されている。したがって、排紙ローラー機
構29の排紙速度は、搬送ローラー機構19の搬送速度より増速率だけ速くなっている。
The rotation speed of the
また、搬送ローラー機構19による用紙Pの挟持力(押圧力)は、排紙ローラー機構2
9による挟持力(押圧力)よりも大きく設定されている。したがって、搬送ローラー機構
19と排紙ローラー機構29とが共に用紙Pを挟持しているとき、その用紙搬送速度は、
排紙ローラー機構29の排紙速度とは関係なく、搬送ローラー機構19の搬送速度で規定
されるようになっている。
The holding force (pressing force) of the paper P by the
9 is set larger than the clamping force (pressing force) by 9. Therefore, when the
Regardless of the paper discharge speed of the paper
次に、搬送ローラー15及びこれを備える搬送ローラー機構19について説明する。
図3(a)は搬送ローラー機構19の概略構成を示す図、図3(b)は軸受の概略構成
を示す図である。
Next, the
FIG. 3A is a diagram showing a schematic configuration of the
搬送ローラー15は、金属板がプレス加工されて円筒状に形成されたローラー本体(円
筒軸)16と、ローラー本体16の表面の長手方向(軸方向)の一部に形成された高摩擦
層(媒体支持領域)50とを有している。
The
ローラー本体16は、亜鉛メッキ鋼板やステンレス鋼板等の金属板が巻回された鋼板コ
イルを母材として形成されている。ローラー本体16は、コイルを巻き戻した金属板をプ
レス加工(抜き加工、曲げ加工)して形成される。ローラー本体16は、図10に示すよ
うに、曲げ加工されて突き合わ(近接又は当接)された金属板の一対の端面61a,61
b間に形成された繋ぎ目(継ぎ目)80を有している。
The
It has a joint (seam) 80 formed between b.
高摩擦層50は、図3(a)に示すように、ローラー本体16の両端部を除く中央部に
選択的に形成されている。高摩擦層50の表面には、無機粒子の鋭く尖った部分が露出し
た状態で固定され、高い摩擦力を発揮するようになっている。
As shown in FIG. 3A, the
高摩擦層50は、ローラー本体16の表面の高摩擦層の形成領域に樹脂粒子を10μm
〜30μm程度の均一な膜厚で選択的に塗布して樹脂膜を形成し、その樹脂膜の上に無機
粒子を均一に散布した後、焼成することにより形成されている。
樹脂粒子としては、エポキシ系樹脂やポリエステル系樹脂等からなる、直径10〜20
μm程度の微粒子が好適に用いられる。また、無機粒子としては、破砕処理によって所定
の粒径分布に調整された酸化アルミニウム(アルミナ;Al2O3)や炭化珪素(SiC
)、二酸化珪素(SiO2)等のセラミックス粒子が好適に用いられる。
The
It is formed by selectively applying with a uniform film thickness of about 30 μm to form a resin film, spraying inorganic particles uniformly on the resin film, and then baking.
The resin particles are made of epoxy resin, polyester resin, etc., and have a diameter of 10-20.
Fine particles of about μm are preferably used. As the inorganic particles, aluminum oxide (alumina; Al2O3) or silicon carbide (SiC) adjusted to a predetermined particle size distribution by crushing treatment is used.
), Ceramic particles such as silicon dioxide (SiO 2) are preferably used.
搬送ローラー15は、図3(a)に示すように、その両端部がプラテン24(図1参照
)に一体成形された軸受26に回転可能に保持されている。
図3(b)に示すように、軸受26は、上方に開口するU字形に形成され、このU字形
部位に搬送ローラー15を嵌め込むことで、搬送ローラー15を前後側及び下側の3方向
から軸支する。そして、軸受26と搬送ローラー15との接触面(搬送ローラー15の表
面)には、グリス等の潤滑油(潤滑液)が供給(塗布)される。
また、搬送ローラー15の一端又は両端には、インナーギア39や搬送駆動ギア35が
回転不能に係合し連結するための係合部(不図示)が形成されている。搬送ローラー15
には、種々の連結部品に連結するため、種々の形態の係合部が形成可能になっている。
As shown in FIG. 3A, both ends of the
As shown in FIG. 3 (b), the
Further, an engaging portion (not shown) for engaging and connecting the
In order to connect to various connecting parts, various forms of engaging portions can be formed.
従動ローラー17は、複数(例えば6個)のローラー17aが同軸に配列されて構成さ
れたもので、搬送ローラー15の高摩擦層50に対向しかつ当接する位置に配置されたも
のである。これらローラー17aからなる従動ローラー17には、付勢バネ(不図示)が
取り付けられており、これによって従動ローラー17は、搬送ローラー15側に付勢され
ている。
The driven
したがって、従動ローラー17は、搬送ローラー15の高摩擦層50に所定の押圧力(
用紙Pに対する挟持力)で接し、搬送ローラー15の回転動作に従動して回転するように
なっている。また、搬送ローラー15と従動ローラー17との間で用紙Pを挟持する力が
大きくなり、用紙Pの搬送性がより良好になっている。
Accordingly, the driven
The sheet P is in contact with the sheet P) and is rotated by the rotation operation of the
なお、この従動ローラー17の各ローラー17aの表面には、高摩擦層50との摺接に
よる損傷を緩和するため、フッ素樹脂塗装等の低摩耗処理が施されている。
以上の搬送ローラー15、軸受26、駆動部30及び従動ローラー17等により、イン
クジェットプリンター1の搬送部(搬送装置)20が構成されている。
The surface of each
The
次に、インクジェットプリンター1の動作について、図1、図2を参照して説明する。
インクジェットプリンター1は、給紙トレイ11の最上部に位置する用紙Pを給紙ロー
ラー13によって挟圧して下流側へ送り出す。送り出された用紙Pは搬送ローラー機構1
9に至る。搬送ローラー機構19は、用紙Pを搬送ローラー15と従動ローラー17との
間で挟圧し、搬送ローラー15の回転駆動による紙送り動作で印字ヘッド21の下方に向
けて定速で搬送する。印字ヘッド21の下方に搬送された用紙Pは、ダイヤモンドリブ2
5の頂面上を滑らかに通過しつつ、印字ヘッド21によって高品質に印刷される。印字ヘ
ッド21で印刷された用紙Pは、排紙部7の排紙ローラー27によって順次排出される。
Next, the operation of the
The
9 is reached. The
5 is printed with high quality by the
排紙ローラー機構29の搬送速度は搬送ローラー機構19の搬送速度より速く設定され
ているため、用紙Pはバックテンションが掛かった状態で搬送される。ただし、搬送ロー
ラー機構19と排紙ローラー機構29とが共に用紙Pを挟持しているときには、その用紙
搬送速度は搬送ローラー機構19の搬送速度で規定されている。したがって、このように
排紙ローラー機構29と搬送ローラー機構19とによって排紙と搬送とを同時に行う際に
も、その用紙の搬送速度は搬送ローラー機構19の搬送速度で規定されている。そのため
、搬送ムラのない正確で安定した紙送り(搬送)がなされるようになる。
Since the conveyance speed of the paper
そして、ローラー本体16として中空の円筒軸を採用することで、中実軸を用いる場合
と比較して重量を大幅に減少させることができる。また、ローラー本体16に中実軸を用
いる場合と比較して材料の切削性に対する要求が低くなる。したがって、ローラー本体1
6の材料として鉛等の有害物質を含まない材料を用いることが可能になり、環境負荷を低
減することができる。
Then, by adopting a hollow cylindrical shaft as the
It is possible to use a material that does not contain harmful substances such as lead as the material No. 6, and the environmental load can be reduced.
また、搬送ローラー15には高摩擦層50が形成されており、従動ローラー17がこの
高摩擦層50に当接する位置に配置されている。そのため、これら搬送ローラー15と従
動ローラー17との間で用紙Pを挟持する力が大きくなり、用紙Pの搬送性がより良好に
なっている。
In addition, a
また、本実施形態の搬送部20は、搬送ローラー15とこれを支持する軸受26とを備
えている。そのため、上述のように高い搬送精度が得られる搬送ローラー15を軸受26
により支持して回転させ、高摩擦層50により用紙Pを支持して高精度に搬送することが
できる。また、搬送ローラー15に中空のローラー本体16を採用することで、中実軸を
用いる場合と比較して搬送部20の重量を大幅に減少させ、環境負荷を低減することがで
きる。
Moreover, the
The paper P can be supported by the
また、本実施形態のインクジェットプリンター1は、搬送部20によって用紙Pを高精
度に搬送することができ、用紙Pに高い印刷精度で印刷処理を行うことできる。また、搬
送ローラー15に中空のローラー本体16を採用することで、中実軸を用いる場合と比較
して装置全体の重量を大幅に減少させることができ、環境負荷を低減することができる。
Further, the
次に、搬送ローラー15(ローラー本体16)の詳細構造及び製造方法について、図4
〜図16を用いて説明する。
Next, the detailed structure and manufacturing method of the transport roller 15 (roller body 16) will be described with reference to FIG.
This will be described with reference to FIG.
図4は、ローラー本体の基材としての金属板Mを示す平面図である。
搬送ローラー15を製造するには、図4に示すように、厚さ1mm程度の冷間圧延鋼板
、亜鉛メッキ鋼板又はステンレス鋼板等の金属板Mをプレス加工(抜き加工)して、搬送
方向に連続する枠部66と、搬送方向と交差する方向に延びる帯状の平板部60と、枠部
66と平板部60とを連結する連結部67とを形成する。
本実施形態では、平板部60は略長方形であり、短辺60aが搬送方向に平行で長辺6
0bが搬送方向と直交するように型抜きされる。
FIG. 4 is a plan view showing a metal plate M as a base material of the roller body.
In order to manufacture the
In this embodiment, the
The die is punched so that 0b is orthogonal to the transport direction.
図5は、プレス抜き工程の一部を示す図である。
金属板Mをプレス加工(抜き加工)して、平板部60を形成する際に、平板部60の長
辺60b(側部62a,62b)の抜き加工を斜めに抜き加工にする。
具体的には、図5(a)〜(c)に示すように、金属板Mは、雄型121と雌型122
を用いたプレスにより抜き加工される。そして、雌型122の上面端部(金属板Mの搬送
方向)は円弧状に丸められている。このため、図5(b)に示すように、雄型121と雌
型122により金属板Mをプレス抜きする際に、平板部60の両側部62a,62bとな
る部位は、雌型122の上面端部の形状に倣って湾曲した状態で切断(せん断加工)され
る。なお、プレス抜き加工の直後には、平板部60の両側部62a,62bは、その弾性
力により平坦な状態に戻る。
これにより、図5(c)に示すように、平板部60の両側部62a,62bの端面61
a,61bは、平板部60の主面C1,C2に対して傾斜するように形成される。すなわ
ち、端面61a,61bは、平板部60の主面C1(後述の外周面16a)に対して鋭角
、主面C2(後述の内周面16b)に対して鈍角となるように、傾斜して形成される。
FIG. 5 is a diagram showing a part of the press punching process.
When forming the
Specifically, as shown in FIGS. 5A to 5C, the metal plate M includes a
It is punched by a press using And the upper surface edge part (conveyance direction of the metal plate M) of the female type |
Thereby, as shown in FIG.5 (c), the end surface 61 of the both
a and 61b are formed to be inclined with respect to the main surfaces C1 and C2 of the
短辺60aの主面C1側(外周面16a側)の長さは、35.55mmを基準にして、
±100μm程度の範囲内の長さに設定される。本実施形態では、プレス抜き型の寸法調
整により、短辺60aの長さが35.55mmに設定された平板部60が安定して形成さ
れる。
短辺60aの長さとして35.55mmが基準となるのは、平板部60を円筒状(直径
12.2mm)にプレス加工した場合に、両端面61a、61bが当接するのに必要最低
限の長さだからである。
The length of the
The length is set within a range of about ± 100 μm. In this embodiment, the
The reference length of 35.55 mm as the length of the
短辺60aの長さは、金属板M(平板部60)のプレス加工による伸び量を考慮して規
定される。本実施形態は、金属板Mとして冷間圧延鋼板を用いた場合である。つまり、亜
鉛メッキ鋼板やステンレス鋼板等を用いた場合には、短辺60aの長さは、上述した長さ
とは異なる長さが基準値となる。
The length of the
そして、金属板Mを不図示の搬送部によって間欠的に搬送しながら繰り返しプレスを行
うことで、平板部60と連結部67は、金属板Mの搬送方向に等間隔に複数形成される。
A plurality of
次いで、平板部60を、図6(a)〜(c)、図7(a)〜(c)に示すように、円筒
状(パイプ状)にプレス加工(曲げ加工)し、その両側(長辺60b)の端面61a、6
1bを近接又は当接させる(円筒軸形成工程)。
Next, as shown in FIGS. 6A to 6C and FIGS. 7A to 7C, the
1b is brought close to or in contact (cylindrical shaft forming step).
具体的には、まず、図6(a)に示す雌型(曲げダイ)141と雄型(曲げパンチ)1
42とで金属板Mの平板部60をプレスし、平板部60の両側部62a,62bを円弧状
(望ましくは略1/4円弧)に曲げる。
なお、図6(a)においては、各部材を分かりやすくするため、平板部60と雌型14
1と雄型142との間にそれぞれ間隔を開けてこれらの部材を記しているが、この間隔は
実際には存在せず、平板部60と雌型141、雄型142とはそれぞれの接触部において
ほぼ密着している。これは、後述する図6(b)、図6(c)、図7(a)〜図7(c)
においても同様である。
Specifically, first, a female die (bending die) 141 and a male die (bending punch) 1 shown in FIG.
42, the
In FIG. 6A, the
1 and the
The same applies to.
次に、金属板Mを一方向に送った後、図6(b)に示す第2の雌型(曲げダイ)143
と第2の雄型(曲げパンチ)144とで、平板部60の短辺方向(曲げ方向)における中
央部をプレスする。そして、平板部60を円弧状(望ましくは略1/4円弧)に曲げる。
Next, after feeding the metal plate M in one direction, the second female die (bending die) 143 shown in FIG.
And the second male die (bending punch) 144 press the central portion of the
次に、金属板Mを一方向に送った後、図6(c)に示すように、平板部60の内側に芯
型147を配置する。そして、図6(c)に示す上型145と下型146とを用いて、図
7(a)〜図7(c)に示すように、平板部60の両側部62a,62bの両端面61a
,61bを近接させる。
Next, after feeding the metal plate M in one direction, the core die 147 is disposed inside the
, 61b are brought close to each other.
ここで、図6(c)および図7(a)〜図7(c)に示す芯型147の外径は、形成す
る中空円筒状のローラー本体16の内径と等しくしてある。また、図6(c)に示すよう
に、下型146のプレス面146cの半径と上型145のプレス面145aの半径は、そ
れぞれ、研磨しろ(約0.1mm)を考慮したローラー本体16の外径の半径と等しくし
てある。
ローラー本体16の仕上がり寸法は、直径(外径)が12.0mm(半径6.0mm)
である。そして、研磨しろとして外周面16aから約0.1mmを設ける。したがって、
プレス加工後のローラー本体16の寸法は、直径(外径)が12.2mm(半径6.1m
m)である。つまり、下型146(プレス面146c),上型145(プレス面145a
)の半径は、6.1mmに設定される。つまり、上型145と下型146からなるプレス
面145a,146cの長さ(円筒周長)は、約38.24mmに設定される。
Here, the outer diameter of the core die 147 shown in FIG. 6C and FIGS. 7A to 7C is equal to the inner diameter of the hollow
The finished size of the
It is. And about 0.1 mm is provided from the outer
The size of the
m). That is, the lower die 146 (
) Is set to 6.1 mm. That is, the length (cylindrical circumferential length) of the press surfaces 145a and 146c formed by the
また、図7(a)〜図7(c)に示すように下型146は左右一対の割型であり、これ
ら割型146a,146bは、それぞれ独立して昇降可能に構成されている。
Further, as shown in FIGS. 7A to 7C, the
すなわち、図6(c)に示す状態から、図7(a)に示すように左側の割型146aを
上型145に近接させ、平板部60の一方の側をプレス加工し、略半円形状に曲げる。
なお、上型145も下型146と同様左右一対の割型とし(割面145b参照)、この
図7(a)に示す工程の際に、同じ側の上型を割型146aに近接させてもよい。
That is, from the state shown in FIG. 6 (c), as shown in FIG. 7 (a), the
The
次いで、図7(b)に示すように、芯型147を少し(一方の側の端面61aと他方の
側の端面61bとを近接させることができる程度に)上型145側へ移動させるとともに
、他方の側の割型146bを上型145に近接させ、平板部60の他方の側をプレス加工
し、略半円形状に曲げる。
Next, as shown in FIG. 7B, the core die 147 is moved to the
その後、図7(c)に示すように、芯型147および一対の割型146a,146bを
共に上型145に近接させ、円筒状のローラー本体(中空パイプ)16を形成する。この
状態で、左右両側の端面61a,61bは互いに対向して突き合わされた状態となる。す
なわち、この円筒状のローラー本体16にあっては、基材である金属板Mの平板部60の
両側の端面61a,61bが互いに近接して、これらの端面61a,61b間に繋ぎ目8
0が形成されている。
Thereafter, as shown in FIG. 7C, the
0 is formed.
上述したように、上型145と下型146からなるプレス面145a,146cの長さ
(円筒周長)は、約38.24mmに設定される。これに対して、平板部60の短辺60
aの長さ(曲げ方向の長さ)は、35.55mmに設定されている。
しかし、平板部60(金属板M)は、プレス曲げ加工(円筒軸形成工程)により伸びる
ため、端面61a,61bが触れる程度に当接する。このため、端面61a,61b間の
繋ぎ目80は隙間のない状態となる。
As described above, the length (cylindrical circumferential length) of the press surfaces 145a and 146c including the
The length of a (the length in the bending direction) is set to 35.55 mm.
However, since the flat plate portion 60 (metal plate M) extends by press bending (cylindrical shaft forming step), the flat plate portion 60 (metal plate M) comes into contact with the end faces 61a and 61b. For this reason, the joint 80 between the end surfaces 61a and 61b is in a state without a gap.
なお、短辺60aの長さを35.45mmに設定した場合には、繋ぎ目80は微少な隙
間がある状態となる。一方、短辺60aの長さを35.65mmに設定した場合には、端
面61a,61bが互いに軽く押付け合う程度に当接するので、繋ぎ目80はほぼ隙間の
ない状態となる。
In addition, when the length of the
図8は、湾曲矯正工程を説明する図である。なお、円周方向において繋ぎ目80を0°
とし、0°方向に膨らむように湾曲した状態を+(プラス)、180°方向に膨らむよう
に湾曲した状態を−(マイナス)としている。
図8(a)に示すように、円筒軸形成工程を経て成形されたローラー本体16は、軸方
向において僅かに湾曲した形状となっている。すなわち、プレス加工を経て成形されたロ
ーラー本体16は、弓形に反った形状となっている。つまり、ローラー本体16の両端の
中心(円筒の中心)同士を結んだ直線(理想中心軸線16d)に対して、ローラー本体1
6の実際の中心軸線16cの中央部分が僅かにずれた形状となっている。
FIG. 8 is a diagram for explaining a curvature correction process. Note that the
In this case, the curved state so as to swell in the 0 ° direction is + (plus), and the curved state so as to swell in the 180 ° direction is − (minus).
As shown in FIG. 8A, the
The center portion of the
円筒軸形成工程後のローラー本体16の直径が約12mm、長さが約300mmから約
320mmの場合、ローラー本体16の湾曲量(理想中心軸線16d)に対する実際の中
心軸線の中央部分のずれ量(距離d)は、−15μm程度となっている。ローラー本体1
6の湾曲方向(反りの方向)は、繋ぎ目80が湾曲(弧)の内側に向く(繋ぎ目80の方
向に凹む)。
When the diameter of the
In the bending direction 6 (warping direction), the joint 80 faces inward of the curvature (arc) (recessed in the direction of the joint 80).
金属板Mの平板部60の短辺60aの長さを35.55mmに設定した場合には、ロー
ラー本体16は、繋ぎ目80が湾曲(弧)の内側に向くように、中央部分が理想中心軸線
16dから−15μm程度ずれた湾曲形状となる。短辺60aの長さを変更しない限り、
ローラー本体16の湾曲方向及び湾曲量は一定である。
When the length of the
The direction and amount of bending of the
なお、金属板Mの平板部60の短辺60aの長さを35.45mmに設定した場合には
、ローラー本体16は、繋ぎ目80が湾曲(弧)の内側に向くように、中央部分が理想中
心軸線16dから−18μm程度ずれた湾曲形状となる(図8(a)参照、)。
一方、金属板Mの平板部60の短辺60aの長さを35.65mmに設定した場合には
、ローラー本体16は、繋ぎ目80が湾曲(弧)の外側に向くように、中央部分が理想中
心軸線16dから+50μm程度ずれた湾曲形状となる(不図示)。
When the length of the
On the other hand, when the length of the
そして、順送プレス加工の最終加工として、円筒状のローラー本体16を所定の湾曲状
態となるように矯正する(湾曲矯正工程)。
湾曲矯正工程は、図8(b)に示すように、上型151と下型152により円筒状のロ
ーラー本体16をプレス(金型による後曲げ加工)する。上型151及び下型152は、
円筒状のローラー本体16を更に円周方向に曲げるものではなく、ローラー本体16を軸
方向において弓形に反った形状となるように湾曲(矯正)する。
つまり、ローラー本体16は、プレス加工による円筒曲げ工程を経ることで軸方向にお
いて僅かに湾曲した形状となっているので、これを画一的に矯正して、一定方向に一定の
湾曲量で円弧状に湾曲した状態にする。
Then, as the final process of the progressive press process, the
In the bending correction process, as shown in FIG. 8B, the
The
In other words, the
具体的には、図8(c)に示すように、円周方向において繋ぎ目80を0°とすると、
180°方向に膨らむように湾曲状態を矯正する。つまり、繋ぎ目80が湾曲(弧)の内
側に位置する(繋ぎ目80の方向に凹む)ように、塑性変形させる。
Specifically, as shown in FIG. 8C, when the joint 80 is 0 ° in the circumferential direction,
The curved state is corrected so as to swell in the 180 ° direction. That is, plastic deformation is performed so that the joint 80 is positioned inside the curve (arc) (depressed in the direction of the joint 80).
この際の湾曲量(距離d1)としては、20μmから100μm程度に矯正する(塑性
変形させる)。
より詳細には、ローラー本体16の直径が約12mm、長さが約300mmから約32
0mmの場合には、30μmから50μm程度になるように矯正する。なお、ローラー本
体16の直径が約6mm、長さが約300mmから約320mmの場合には、50μmか
ら80μm程度になるように矯正する。
The bending amount (distance d1) at this time is corrected to 20 μm to 100 μm (plastically deformed).
More specifically, the
In the case of 0 mm, correction is made so as to be about 30 μm to 50 μm. When the diameter of the
ローラー本体16に対して画一的に湾曲矯正加工を施すので、その際の曲げ量(矯正量
)は一定である。つまり、その都度、曲げ量(矯正量)を調整する必要はない。言い換え
れば、その都度、曲げ量(矯正量)を調整する必要はないので、順送プレスにより画一的
に所定の湾曲状態に形成することができる。
Since the curvature correction processing is uniformly applied to the
図9は、平板部60の短辺60aの長さとローラー本体16の湾曲方向及び湾曲量の関
係を示す図である。なお、円周方向において繋ぎ目80を0°とし、0°方向に膨らむよ
うに湾曲した状態を+(プラス)、180°方向に膨らむように湾曲した状態を−(マイ
ナス)としている。
このように、ローラー本体16に対して画一的に湾曲矯正加工を施すことができるのは
、金属板Mの平板部60の短辺60aの長さ(主面C1側)に応じて、ローラー本体16
の湾曲方向及び湾曲量が定まるからである。
FIG. 9 is a diagram showing the relationship between the length of the
In this way, the
This is because the bending direction and amount of bending are determined.
図9に示すように、また上述したように、短辺60aの長さを35.55mmに設定し
た場合には、ローラー本体16は、繋ぎ目80が湾曲(弧)の内側に向くように、中央部
分が理想中心軸線16dから15μm(−15μm)程度ずれた湾曲形状となる。
また、短辺60aの長さを35.45mmに設定した場合には、ローラー本体16は、
繋ぎ目80が湾曲(弧)の内側に向くように、中央部分が理想中心軸線16dから18μ
m(−18μm)程度ずれた湾曲形状となる。
更に、金属板Mの平板部60の短辺60aの長さを35.65mmに設定した場合には
、ローラー本体16は、繋ぎ目80が湾曲(弧)の外側に向くように、中央部分が理想中
心軸線16dから50μm(+50μm)程度ずれた湾曲形状となる。
As shown in FIG. 9 and as described above, when the length of the
When the length of the
The central portion is 18 μm from the ideal
The curved shape is shifted by about m (−18 μm).
Furthermore, when the length of the
本実施形態では、金属板Mの平板部60の短辺60aの長さを35.55mmに固定し
ているので、湾曲矯正加工において、その都度、曲げ量(矯正量)を調整する必要はない
。このため、順送プレス加工により湾曲矯正加工を画一的に行うことで、ローラー本体1
6を所定の湾曲状態となるように確実に矯正できる。
In this embodiment, since the length of the
6 can be reliably corrected to be in a predetermined curved state.
なお、金属板Mの平板部60の短辺60aの長さを35.45mmや35.65mmに
設定した場合には、上型151や下型152の下死点を変更したり、上型151と下型1
52の配置を上下入れ替えたりする。短辺60aの長さに応じてローラー本体16の湾曲
量、湾曲方向が異なるので、矯正量、矯正方向も異なるからである。
この場合であっても、ローラー本体16に対して画一的に湾曲矯正加工を施すので、そ
の際の曲げ量(矯正量)は一定となる。したがって、順送プレスにより画一的に所定の湾
曲状態に形成することができる。
In addition, when the length of the
The arrangement of 52 is switched up and down. This is because the amount of bending and the direction of bending of the
Even in this case, the bending correction processing is uniformly applied to the
このようにして、短辺60aの長さに拘らず、ローラー本体16は所定の湾曲状態、す
なわち繋ぎ目80が湾曲(弧)の内側に向き、中央部分が理想中心軸線16dから−20
μm〜−100μm程度振れた湾曲形状となる。
In this way, regardless of the length of the
It becomes a curved shape that swings about μm to −100 μm.
ローラー本体16を所定の湾曲状態に矯正するのは、以下の理由による。
ローラー本体16の製造では、金属板Mをプレス加工(曲げ加工)して円筒軸(ローラ
ー本体16)を形成した後に、ローラー本体16の外周面に外力を与えて残留応力を調整
(均一化)する応力調整工程を経る必要がある(詳細については後述する)。
ところが、この応力調整工程の際に、ローラー本体16に押圧力を与えると、ローラー
本体16は、繋ぎ目80が湾曲の外側に位置する(繋ぎ目80の方向に凸になる)ように
変形(湾曲)するという現象を発明者らは見出した(図13参照)。
The reason why the
In the manufacture of the
However, when a pressing force is applied to the
そこで、応力調整工程に先だって、ローラー本体16を、応力調整工程で生じる湾曲(
反り)とは逆方向に、予め湾曲させることにしたのである。つまり、ローラー本体16を
予め繋ぎ目80が湾曲(弧)の内側に位置するように湾曲させ(矯正し)て、その後の応
力調整工程におけるローラー本体16の変形と相殺するようにしたのである。
Therefore, prior to the stress adjustment process, the
In other words, the curvature is preliminarily curved in the opposite direction. In other words, the
このように、プレス加工を経て成形された全てのローラー本体16は、プレス加工の最
終加工として湾曲矯正が施されるので、円周方向において繋ぎ目80を0°とすると、1
80°方向に若干膨らむように軸方向において湾曲した状態に矯正されたものとなる。
Thus, since all the roller
It is corrected to a curved state in the axial direction so as to swell slightly in the 80 ° direction.
以上のように、金属板Mは、一方向に間欠的に送られながら、プレスにより順次、抜き
加工、円筒曲げ加工、湾曲矯正加工が施される(順送プレス)。
そして、平板部60が円筒状に形成された後は、不図示の切断部により連結部67が切
断されて、図10(a),(b)に示すように、中空円筒状のローラー本体16となる。
繋ぎ目80を形成する端面61a,61b同士は、当接する場合に限らず、近接する(
隙間が空く)場合であってもよい。
As described above, while the metal plate M is intermittently fed in one direction, the punching process, the cylindrical bending process, and the curvature correcting process are sequentially performed by a press (sequential feeding press).
Then, after the
The end faces 61a and 61b that form the joint 80 are not limited to abutting but are close to each other (
This may be the case when the gap is open.
次に、ローラー本体16に残留する応力を調整する工程(応力調整工程)を行う。
この応力調整工程では、ローラー本体16の外周面16aのうち少なくとも高摩擦層5
0が形成される所定部分に押圧力を加える。本実施形態では、ローラー本体16の外周面
16aのほぼ全面に対して押圧力を加える場合を例に挙げて説明する。
応力調整工程としては、具体的には、ロールレベラーを用いて、ローラー本体16に対
して押圧力を加える(ロールレベラー工程)。
Next, a step of adjusting the stress remaining in the roller body 16 (stress adjustment step) is performed.
In this stress adjustment step, at least the
A pressing force is applied to a predetermined portion where 0 is formed. In the present embodiment, a case where a pressing force is applied to almost the entire outer
Specifically, as the stress adjustment step, a pressing force is applied to the
ロールレベラー工程では、複数の押圧ローラーが用いられる。ここでは、図11に示す
ように、2つの押圧ローラーR1及びR2を用いた場合を例に挙げて説明する。
押圧ローラーR1は、外周面が凸状(紡錘形)に形成されている。すなわち、軸方向の
両端が小径で中央が大径となるように径が漸次変化した円柱に形成されている。
一方、押圧ローラーR2は、外周面が凹状(鼓形)に形成されている。すなわち、軸方
向の両端が大径で中央が小径となるように径が漸次変化した円柱に形成されている。
In the roll leveler process, a plurality of pressing rollers are used. Here, as shown in FIG. 11, a case where two pressing rollers R1 and R2 are used will be described as an example.
The outer surface of the pressing roller R1 is formed in a convex shape (spindle shape). That is, it is formed in a cylinder whose diameter gradually changes so that both ends in the axial direction have a small diameter and the center has a large diameter.
On the other hand, the pressing roller R2 has an outer peripheral surface formed in a concave shape (a drum shape). That is, it is formed in a cylinder whose diameter gradually changes so that both ends in the axial direction have a large diameter and the center has a small diameter.
2つの押圧ローラーR1,R2は、その回転軸が平行となるように配置される。
そして、この押圧ローラーR1,R2の間に、ローラー本体16を押圧ローラーR1,R
2に対して平行に配置する。つまり、押圧ローラーR1,R2により、ローラー本体16
を挟持する。
そして、押圧ローラーR1,R2の軸間距離を調整することで、挟持したローラー本体
16に対して所望の押圧力を与えることができる。また、ローラー本体16を挟持した状
態で、2つの押圧ローラーR1及びR2を異なる方向に回転させる。
このように、押圧ローラーR1,R2を異なる方向に回転させることで、押圧ローラー
R1,R2の間に挟持されたローラー本体16は、回転しつつ押圧力を受ける。
The two pressing rollers R1, R2 are arranged so that their rotation axes are parallel.
And between this press roller R1, R2, the roller
2 in parallel. That is, the
Pinch.
And the desired pressing force can be given with respect to the clamped roller
Thus, by rotating the pressing rollers R1 and R2 in different directions, the
また、図11に示すように、ローラー本体16の外周面のうち、押圧ローラーR1に接
している面側には、圧縮力が作用する。一方、ローラー本体16の外周面のうち、押圧ロ
ーラーR2に接している面側には、引張力が作用する。そして、ローラー本体16が回転
することにより、ローラー本体16の外周面には、全体としては押圧力を受けながら、微
少に引張力と圧縮力が繰り返し作用することになる。
Moreover, as shown in FIG. 11, a compressive force acts on the surface side in contact with the pressing roller R1 in the outer peripheral surface of the
そして、ローラー本体16を押圧ローラーR1,R2で押圧しつつ、ローラー本体16
を中心軸の方向に相対的に移動させる。
つまり、押圧ローラーR1及びR2を固定しておき、ローラー本体16を押圧ローラー
R1,R2の間を回転しながら通過させる。これにより、ローラー本体16には、第一端
部16fから第二端部16sへと順に押圧力が加えられることになる。この押圧力により
、ローラー本体16に残留する応力が調整されることになる。
And while pressing
Is moved relatively in the direction of the central axis.
That is, the pressing rollers R1 and R2 are fixed, and the
ロールレベラー工程では、ローラー本体16に対して、塑性変形が発生するように圧縮
力が与えられる。ローラー本体16の形成材料(金属板M)として、冷間圧延鋼板(SP
CC)を用いた場合には、約0.25〜約0.5%(約0.0025〜約0.005)程
度の(圧縮)ひずみが発生するように、ロールレベラー加工(押圧ローラーR1,R2の
軸間距離)が調整される。
冷間圧延鋼板(SPCC)は、約0.1%のひずみが発生すると、塑性変形域に達する
(塑性変形が発生する)と言われている。つまり、ロールレベラー工程では、ローラー本
体16に対して、塑性変形が発生し始める外力(ひずみ)の約2倍から約5倍程度の外力
(ひずみ)を与える。
これにより、ローラー本体16は塑性変形(圧縮変形)して、内部応力が均一化される
とともに経時変化も確実に抑制することができる。
In the roll leveler process, a compressive force is applied to the
When CC) is used, roll leveler processing (pressing rollers R1, R2) is performed so that a (compression) strain of about 0.25 to about 0.5% (about 0.0025 to about 0.005) is generated. The distance between the axes of R2 is adjusted.
Cold-rolled steel sheet (SPCC) is said to reach a plastic deformation region (plastic deformation occurs) when a strain of about 0.1% occurs. That is, in the roll leveler process, an external force (strain) of about 2 to about 5 times the external force (strain) at which plastic deformation starts to occur is applied to the
As a result, the
すなわち、ローラー本体16は、金属板Mをプレス加工により曲げ加工することにより
、平板部60の両側部62a,62bの両端面61a,61bを近接又は当接させて成形
する。ところが、その後、ローラー本体16は、時間の経過(数百時間程度)と共にロー
ラー本体16の形状が変化(反りが発生)する場合があることを本発明者らは見出した。
プレス加工の際にローラー本体16の内部に残留した応力(残留応力)が、徐々に開放
(緩和)されることによる変形であると考えられる。特に、ローラー本体16は、後述す
るメッキ処理工程や高摩擦層形成工程を経る際に加熱されるので、残留応力が開放(緩和
)されやすくなると考えられる。そして、ローラー本体16の残留応力が不均一となると
、ローラー本体16の形状変化が現れると考えられる。
具体的には、時間の経過に伴って、ローラー本体16は、繋ぎ目80が湾曲の外側に位
置するように湾曲変形(反り)してしまう。つまり、ローラー本体16の円周方向におい
て繋ぎ目80を0°とすると、ローラー本体16は0°方向に膨らむように湾曲してしま
う。
That is, the
It is considered that the stress (residual stress) remaining inside the
Specifically, with the passage of time, the
そこで、上述したように、ローラー本体16の製造において、応力調整工程(ロールレ
ベラー工程)を経ることで、残留応力の均一化を図り、経時変化を最小限に抑えるように
している。特に、応力調整工程(ロールレベラー工程)において、ローラー本体16に対
して、塑性変形が発生する外力(ひずみ)の約2.5倍から約5倍程度の外力(ひずみ)
を与えることで、経時変化の発生を最小限に抑制することができる。具体的には、時間の
経過に伴う、ローラー本体16の湾曲増加量は、約2μm以下となる。
Thus, as described above, in the manufacture of the
Therefore, the occurrence of changes with time can be minimized. Specifically, the amount of increase in the curvature of the
図12は、ローラー本体に与えたひずみと経時変化量の関係を示す図である。
図12は、応力調整工程においてローラー本体16に対して、0%、0.18%、0.
24%、0.29%、0.32%、0.34%(0、0.0018、0.0024、0.
0029、0.0032、0.0034)のひずみを与え、その後に数百時間以上放置し
たときの変形量(経時変化による湾曲増加量)をプロットしたグラフである(サンプル数
は、ひずみ条件毎に5本)。
FIG. 12 is a diagram showing the relationship between the strain applied to the roller body and the amount of change over time.
FIG. 12 shows that 0%, 0.18%,.
24%, 0.29%, 0.32%, 0.34% (0, 0.0018, 0.0024,.
0029, 0.0032, 0.0034) is a graph in which the amount of deformation (the amount of increase in bending due to aging) is plotted after being left standing for several hundred hours or more (the number of samples is shown for each strain condition). 5).
応力調整工程においてローラー本体16に対して、0.29%、0.32%、0.34
%のひずみを与えた場合には、経時変化による変形量(湾曲増加量)は、最大で約2μm
程度に抑えられている。
そして、ローラー本体16に対して、0.24%のひずみを与えた場合には、経時変化
による変形量(湾曲増加量)は、最大で約4μm程度になる。また、ローラー本体16に
対して、0.18%のひずみを与えた場合には、経時変化による変形量(湾曲増加量)は
、最大で約6μm程度になる。更に、ローラー本体16に対して、応力調整工程を経ない
場合(0%のひずみ)には、経時変化による変形量(湾曲増加量)は、最小でも約数十μ
m、最大で約数百μm程度になってしまう(このため、図12にはその実験データが示さ
れていない)。
なお、ローラー本体16に対して、0.5%を超えるひずみを与えた場合には、ローラ
ー本体16の繋ぎ目80などが変形してしまう可能性がある。
このように、図12の破線に示すように、ローラー本体16に対して、塑性変形が発生
する外力(0.1%のひずみ)の約2.5倍から約5倍程度の外力(0.25〜0.5%
のひずみ)を与えることで、経時変化の発生を最小限に抑制することができる。
0.29%, 0.32%, 0.34 with respect to the
% Strain, the deformation due to aging (bending increase) is about 2 μm at maximum.
It is suppressed to the extent.
And when 0.24% distortion is given with respect to the roller
m, which is about several hundred μm at the maximum (for this reason, the experimental data is not shown in FIG. 12).
In addition, when the distortion over 0.5% is given with respect to the roller
Thus, as indicated by the broken line in FIG. 12, the external force (0... About 2.5 to 5 times the external force (0.1% strain) that causes plastic deformation with respect to the
) Can be suppressed to a minimum.
しかも、上述したように、応力調整工程(ロールレベラー工程)に先だって、ローラー
本体16を予め繋ぎ目80が湾曲(弧)の内側に位置するように矯正してあるので、応力
調整工程(ロールレベラー工程)において発生するローラー本体16の湾曲(反り)を相
殺することができる。
つまり、応力調整工程の際に、ローラー本体16に押圧力を与えると、ローラー本体1
6は、繋ぎ目80が湾曲の外側に位置する(繋ぎ目80の方向に凸になる)ように変形(
湾曲)する。しかし、予めローラー本体16を繋ぎ目80が湾曲(弧)の内側に位置する
ように矯正してあるので、応力調整工程(ロールレベラー工程)を経たローラー本体16
は、直線度(円筒度)が所定範囲内に収まるように形成される。具体的には、ローラー本
体16の湾曲量は、約20μm以下に抑えられる。
したがって、ローラー本体16の総湾曲量は、長時間が経過したときに、最悪でも約2
2μm以下(初期の湾曲量20μm+湾曲増加量2μm)に抑えられる。
Moreover, as described above, prior to the stress adjustment step (roll leveler step), the
That is, when a pressing force is applied to the
6 is deformed so that the joint 80 is located outside the curve (convex in the direction of the joint 80).
Bend). However, since the
Is formed so that the linearity (cylindricity) falls within a predetermined range. Specifically, the bending amount of the
Therefore, the total amount of bending of the
2 μm or less (initial bending amount 20 μm + bending increase 2 μm).
図13は、応力調整工程の前後におけるローラー本体の湾曲方向及び湾曲量の変化を示
す図である。すなわち、180°方向に湾曲させた複数のローラー本体16に対して応力
調整工程(約0.3%のひずみを与えた)を行った。
この結果、図13に示すように、180°方向に湾曲させたローラー本体16のサンプ
ル(図13のプロットデータ□,◇)は、応力調整工程後には、約20μm以下の湾曲量
になっている。特に、応力調整工程前の湾曲量が約20μm〜100μm以下の場合(◇
)には、応力調整工程後には、確実に約20μm以下の湾曲量になっている。
FIG. 13 is a diagram illustrating changes in the bending direction and the bending amount of the roller body before and after the stress adjustment step. That is, a stress adjustment step (approx. 0.3% strain was applied) was performed on the plurality of
As a result, as shown in FIG. 13, the sample of the
), After the stress adjustment step, the bending amount is about 20 μm or less.
このように、応力調整工程に先だって、ローラー本体16を繋ぎ目80が弧の内側とな
るように軸方向において湾曲させる湾曲矯正工程を行うことで、所望の直線度(円筒度)
を有するローラー本体16を得ることができる。特に、ローラー本体16の長さが300
mm〜320mmの場合に、約20μm〜100μmの湾曲量を与えることで、確実に湾
曲量を所望の範囲内(約20μm以内)に抑えることができる。
Thus, prior to the stress adjustment step, a desired straightness (cylindricity) is obtained by performing a curving correction step in which the
A
In the case of mm to 320 mm, by providing a bending amount of about 20 μm to 100 μm, the bending amount can be reliably suppressed within a desired range (within about 20 μm).
なお、応力調整工程を行わない場合には、一旦は所望の直線度(円筒度)を有するロー
ラー本体16が形成されるものの、経時変化による形状変化が著しい。具体的には、ロー
ラー本体16の湾曲増加量(経時変化による湾曲量)は、約数十μmから数百μm程度と
なってしまう。
このため、ローラー本体16の直線度(円筒度)が所望の範囲外となってしまい、ロー
ラー本体16の不良率が高くなってしまう。
When the stress adjustment step is not performed, the roller
For this reason, the linearity (cylindricity) of the
また、湾曲矯正工程を行うことなく、応力調整工程を行った場合には、ローラー本体1
6の湾曲増加量は、約2μm以下に抑えられるものの、応力調整工程を経ることでローラ
ー本体16の湾曲量が約100μm以上となってしまう場合が少なくない。
このため、ローラー本体16の直線度(円筒度)が所望の範囲外となってしまい、ロー
ラー本体16の不良率が高くなってしまう。
一方、上述したように、本実形態の製造工程によれば、湾曲矯正工程と応力調整工程の
両工程を経ることにより、ローラー本体16の不良率が低くなり、歩留まりが高くなる。
If the stress adjustment process is performed without performing the curvature correction process, the
6 is suppressed to about 2 μm or less, but the bending amount of the
For this reason, the linearity (cylindricity) of the
On the other hand, as described above, according to the manufacturing process of the present embodiment, the defect rate of the
なお、応力調整工程としては、上述したロールレベラー工程に限らず、以下の工程を採
用してもよい。
図14(a)に示すように、転造工程を用いてもよい。
転造工程は、2つの転造ローラー201,202を用いた所謂スルーフィード転造(歩
み転造、通し転造とも呼ばれている)加工である。
具体的には、図14(a)に示すように、ローラー本体16を挟むように配置された二
つの転造ローラー201,202をローラー本体16に対して所定の圧力で押し付けた状
態とする。この状態で、二つの転造ローラー201,202を同方向に回転させる。スル
ーフィード転造においては、転造ローラー201,202が回転することにより、ローラ
ー本体16が転造ローラー201,202の回転方向とは逆方向に回転しながら、軸方向
に移動する。
In addition, as a stress adjustment process, you may employ | adopt not only the roll leveler process mentioned above but the following processes.
As shown in FIG. 14 (a), a rolling process may be used.
The rolling process is so-called through-feed rolling (also called step rolling or through rolling) using two rolling
Specifically, as shown in FIG. 14A, the two rolling
転造ローラー201,202の表面には、高摩擦層50を形成するために、螺旋状の凹
部201a,202aが形成されており、凹部201a,202aがローラー本体16の
表面を変形させることにより、ローラー本体16の表面には、格子状の凹凸部203が形
成される。
In order to form the
このように、ローラー本体16の第一端部16fから第二端部16sへと順に凹凸部2
03が形成されていく。当該凹凸部203が形成されることにより、ローラー本体16に
残留する応力が調整されることになる。なお、当該凹凸部203の深さ(凹凸の段差)に
ついては、5μm〜50μmの範囲で適宜設定することができる。
As described above, the uneven portion 2 is sequentially formed from the
03 is formed. By forming the
なお、転造工程では、転造ローラー201、202の軸方向の寸法と、ローラー本体1
6の軸方向の寸法とを等しくすることにより、ローラー本体16の全体に押圧力が加えら
れることになる。この場合であっても、ローラー本体16に残留する応力が調整されるこ
とになる。
In the rolling process, the axial dimensions of the rolling
By making the axial dimension of 6 equal, a pressing force is applied to the
また、応力調整工程として、図14(b),(c)に示すように、回転押圧工程を用い
てもよい。
回転押圧工程は、ローラー本体16に押圧部材を押圧した状態で当該ローラー本体16
を回転させ、押圧部材とローラー本体16とを当該ローラー本体16の中心軸方向に相対
的に移動させる工程である。
Moreover, as shown in FIGS. 14B and 14C, a rotation pressing process may be used as the stress adjustment process.
The rotation pressing process is performed in a state where the pressing member is pressed against the
Is a step in which the pressing member and the
回転押圧工程としては、図14(b)に示すように、ローラー本体16を移動させる例
が挙げられる。この場合、テーブルTBL上に押圧部材R3、R4を固定させておく。押
圧部材R3と押圧部材R4との距離は、ローラー本体16の径よりもやや小さくなるよう
に設定しておく。
As a rotation press process, as shown in FIG.14 (b), the example which moves the roller
この状態で、ローラー本体16を回転させつつ、押圧部材R3と押圧部材R4との間に
ローラー本体16を通過させる。押圧部材R3及び押圧部材R4は、ローラー本体16に
対して挟みつけるように押圧する。このため、ローラー本体16の第一端部16fから第
二端部16sへと押圧力が加えられることになる。この押圧力により、ローラー本体16
に残留する応力が調整される。
In this state, the
The residual stress is adjusted.
また、回転押圧工程として、図14(c)に示すように、ローラー本体16を移動させ
ずに押圧部材R5を移動させる例が挙げられる。この場合、ローラー本体16の位置を固
定したまま中心軸を中心として回転させる。この状態で、押圧部材R5をローラー本体1
6に押し当て、押圧部材R5をローラー本体16の中心軸に沿って移動させる。
Moreover, as a rotation press process, as shown in FIG.14 (c), the example which moves the press member R5 without moving the roller
6, the pressing member R <b> 5 is moved along the central axis of the
このため、ローラー本体16の第一端部16fから第二端部16sへと押圧力が加えら
れることになる。この押圧力により、ローラー本体16に残留する応力が調整される。な
お、押圧部材R5の先端(ローラー本体16に当接する部分)は、ローラー状に形成され
ていることが好ましい。
For this reason, a pressing force is applied from the
なお、上述の各応力調整工程において、ローラー本体16の内部に芯部材(不図示)を
挿入した状態で当該ローラー本体16に押圧力を加えるようにしても構わない。これによ
り、ローラー本体16が押圧力によって変形してしまうのを回避することができる。
In each of the stress adjustment steps described above, a pressing force may be applied to the
次いで、本実施形態では、ローラー本体16の真円度を高め、振れを少なくするべく、
センターレス研磨加工を行う。
この研磨工程では、図15に示すように、円柱状(又は円筒状)に形成された砥石部材
GDを用いてローラー本体16の外周面16aを研磨する。研磨工程では、ローラー本体
16の外周面16aから所定の深さ(20μm〜100μm程度の厚さ。以下、「研磨深
さ」と表記)の部分が研磨されることになる。
Next, in the present embodiment, in order to increase the roundness of the
Centerless polishing is performed.
In this polishing step, as shown in FIG. 15, the outer
ローラー本体16の外径よりも小さい間隔を空けて配置された2つの砥石部材GDの間
に当該ローラー本体16を配置させ、ローラー本体16が2つの砥石部材GDの外周部分
に接した状態とする。その後、2つの砥石部材GDを同じ方向に回転させる。この2つの
砥石部材GDの回転により、各砥石部材GDとローラー本体16との間に摩擦力が発生す
る。
The roller
なお、2つの砥石部材GDとしては、ローラー本体16の長手方向の全体を一度に研磨
できるように、長手方向(円柱の高さ方向)の寸法がローラー本体16よりも大きくなる
ように形成されたものを用いることが好ましい。また、砥石部材GDの回転時には、ロー
ラー本体16の長手方向におけるマージンを確保するため、長手方向の全体が2つの砥石
部材GDに接触するように、砥石部材GDの長手方向の中央部にローラー本体16を配置
することが好ましい。
The two grindstone members GD are formed so that the dimension in the longitudinal direction (the height direction of the cylinder) is larger than that of the
砥石部材GDの回転によって発生した摩擦力により、ローラー本体16が当該砥石部材
GDの回転方向とは反対方向に回転しつつ、当該ローラー本体16の外周面16aが研磨
されることになる。このため、ローラー本体16の外周面16aのほぼ全面が満遍なく研
磨され、研磨工程前に比べてローラー本体16の真円度がより良好になる。
The outer
なお、応力調整工程において転造工程を行っている場合、ローラー本体16の外周面1
6aに形成される凹凸部203が研磨によって除去される。これを踏まえて、転造工程を
行う際に、ローラー本体16のうち高摩擦層50が形成される部分については、研磨工程
での研磨深さよりも深くなるように凹凸部203を形成しておく。また、高摩擦層50が
形成されない部分については当該研磨深さよりも浅くなるように凹凸部203を形成して
おく。
In addition, when performing the rolling process in the stress adjustment process, the outer
The
この状態で研磨工程を行うと、ローラー本体16のうち高摩擦層50が形成される部分
は凹凸部203の一部分が残った状態となる。また、ローラー本体16のうち高摩擦層5
0が形成されない部分は、凹凸部203が除去された状態となる。したがって、高摩擦層
50を形成する工程においては、当該凹凸部203を用いることができるため、製造効率
が高まることになる。
If a grinding | polishing process is performed in this state, the part in which the
A portion where 0 is not formed is in a state where the
研磨工程を行った後、真円度が高く、かつ、振れ量の小さいローラー本体16が得られ
る。なお、このローラー本体16にあっては、両端面61a、61b間がより狭まること
で、これら両端面61a、61b間の隙間がより狭くされた繋ぎ目80が形成される。
After performing the polishing step, the
以上のようにして、ローラー本体16を形成したら、このローラー本体16に表面処理
を施す。
まず、ローラー本体16の形成材料(金属板M)として、冷間圧延鋼板(SPCC)を
用いた場合には、メッキ処理工程を行う。ローラー本体16に表面にメッキ層を形成する
ことで、防錆性を高めている。
When the
First, when a cold-rolled steel plate (SPCC) is used as a forming material (metal plate M) of the
次に、ローラー本体16の表面に、図3(a)に示すような高摩擦層50を形成する。
この高摩擦層50の形成方法としては、乾式法及び湿式法(またはこれらを併用した方
法)が採用可能であるが、本実施形態では乾式法が好適に採用される。具体的には、まず
、高摩擦層50の形成材料として、樹脂粒子と無機粒子とを用意する。樹脂粒子としては
、エポキシ系樹脂やポリエステル系樹脂等からなる、直径10μm程度の微粒子が好適に
用いられる。
Next, a
As a method for forming the
また、無機粒子としては、酸化アルミニウム(アルミナ;Al2O3)や炭化珪素(S
iC)、二酸化珪素(SiO2)等のセラミックス粒子が好適に用いられる。中でもアル
ミナは、比較的硬度が高く摩擦抵抗を高める機能が良好に発揮され、また、比較的安価で
あってコストダウンを妨げることもないため、より好適に用いられる。したがって、本実
施形態では無機粒子としてアルミナ粒子を用いるものとする。
Further, as the inorganic particles, aluminum oxide (alumina; Al2O3) or silicon carbide (S
Ceramic particles such as iC) and silicon dioxide (SiO2) are preferably used. Among these, alumina is more preferably used because it has a relatively high hardness and functions well to increase frictional resistance, and is relatively inexpensive and does not hinder cost reduction. Therefore, in this embodiment, alumina particles are used as the inorganic particles.
このアルミナ粒子としては、破砕処理によって所定の粒径分布に調整されたものが用い
られる。破砕処理によって製造されることにより、このアルミナ粒子は端部が比較的鋭く
尖ったものとなり、この鋭く尖った端部によって高い摩擦力を発揮するようになる。
なお、アルミナ粒子の粒径は、適宜、選択調整することができる。
As the alumina particles, those adjusted to a predetermined particle size distribution by crushing treatment are used. By being produced by crushing treatment, the alumina particles have a sharp end with a relatively sharp end, and the sharp end has a high frictional force.
The particle size of the alumina particles can be appropriately selected and adjusted.
このような樹脂粒子と無機粒子とを用意したら、まず、ローラー本体16に前述の樹脂
粒子を塗布する。すなわち、ローラー本体16を塗装ブース(不図示)内に配置し、さら
にこのローラー本体16を単体の状態で−(マイナス)電位にしておく。
When such resin particles and inorganic particles are prepared, first, the above-described resin particles are applied to the
そして、樹脂粒子を、静電塗装装置(不図示)のトリボガンを用いてローラー本体16
に向けて噴霧(噴出)し吹き付けつつ、この噴霧粒子(樹脂粒子)を+(プラス)高電位
に帯電させる。すると、この帯電された樹脂粒子はローラー本体16の外周面に吸着され
、樹脂膜を形成する。
The resin particles are then transferred to the
The spray particles (resin particles) are charged to + (plus) high potential while spraying (spouting) toward the surface. Then, the charged resin particles are adsorbed on the outer peripheral surface of the
ここで、樹脂粒子の吹付による樹脂膜の形成は、図3(a)に示した高摩擦層50の形
成領域に対応させる。すなわち、ローラー本体16の全長に亘って行うことなく、その両
端部をテープ等でマスキングしておくことにより、図16(a)に示すようにこの両端部
を除いた中央部のみに行う。つまり、このローラー本体16からなる搬送ローラー15の
、少なくとも搬送する用紙(媒体)Pに接触する領域となる中央部に対応する領域にのみ
、選択的に樹脂膜51を形成する。
なお、図16(a)及び後述する図16(b),(c)では、繋ぎ目80については図
示を省略している。
Here, the formation of the resin film by spraying the resin particles corresponds to the formation region of the
In FIG. 16A and later-described FIGS. 16B and 16C, the joint 80 is not shown.
樹脂膜51には、吹付塗装後に+0.5KV程度の微弱な静電気が残存する。なお、こ
の吹付塗装に際しては、ローラー本体16を軸廻りに回転させることにより、その全周に
亘って樹脂膜51をほぼ均一な厚さに形成する。この樹脂膜51の膜厚については、前述
のアルミナ粒子の粉径を勘案して、10μm〜30μm程度に形成する。このような膜厚
については、樹脂粒子の噴出量及び噴出時間等によって適宜に調整することができる。
In the
次いで、この樹脂膜51を形成したローラー本体16を前述の塗装ブースから取り出し
、ハンドリングロボット等によって別の塗装ブース(不図示)に移す。
そして、ローラー本体16を中心軸回りに回転させる。ローラー本体16をその軸廻り
に、100rpm〜500rpm程度の低速でゆっくり回転駆動させる。
Next, the
Then, the
そして、塗装ブースの上部に配置したコロナガンから前述のアルミナ粒子95を噴霧し
吹き付けることにより、ローラー本体16に形成した樹脂膜51上に、アルミナ粒子95
を選択的に静電吸着させる。アルミナ粒子を樹脂膜51上に選択的に静電吸着させるには
、樹脂膜51の形成と同様に、ローラー本体16の両端部をテープ等でマスキングしてお
くことで行う。
The
Is selectively electrostatically adsorbed. The alumina particles are selectively electrostatically adsorbed on the
すると、前述したように、ローラー本体16の樹脂膜51には、静電塗装によって形成
されたことで微弱な静電気(約+0.5KV)が残存しているため、この静電気によって
アルミナ粒子95が樹脂膜51の全周にほぼ均一に静電吸着する。このようにして静電吸
着したアルミナ粒子95は、樹脂膜51表面に当接しさらに一部入り込んだ状態で、この
樹脂膜51をバインダとしてローラー本体16の外周面に付着する。
Then, as described above, since the weak static electricity (about +0.5 KV) remains in the
特にマスキングされていない樹脂膜51の表面にアルミナ粒子95が均一に付着し、こ
れによってローラー本体16には、図16(b)に示すようにその中央部の樹脂膜51中
に、アルミナ粒子(無機粒子)95が分散し露出する。すなわち、アルミナ粒子95は、
静電吸着力によって樹脂膜51に当接した際、この樹脂膜51中に一部が入り込み、残部
が樹脂膜51の表面から突き出た状態になる。その際、アルミナ粒子95はローラー本体
16の表面に対して垂直に立った状態になり易いため、アルミナ粒子95は均一に分布さ
れ、その殆どが鋭く尖った端部(頂部)を外側に向けて付着する。
In particular, the
When the
したがって、アルミナ粒子95は樹脂膜51の表面から突き出た端部により、高い摩擦
力を発揮するようになる。ここで、アルミナ粒子95が用紙Pに対して必要かつ十分な摩
擦力を発揮するには、樹脂膜51の面積に対して、アルミナ粒子95の占める面積が20
%〜80%となるようにするのが好ましい。
Therefore, the
% To 80% is preferable.
なお、このアルミナ粒子95の塗布(散布)については、アルミナ粒子95が鉛直方向
下方にゆっくりと散布されるのであれば、静電塗装法による塗布に限定されるものではな
く、スプレーガンを用いた塗布(散布)法であってもよい。
The application (spreading) of the
このようにしてアルミナ粒子95を樹脂膜51上に散布し付着させたら、このローラー
本体16を180℃〜300℃程度の温度で20分〜30分間程度加熱し、樹脂膜51を
焼成し硬化させる。これにより、アルミナ粒子95をローラー本体16に固着する。こう
して、図16(c)に示すように樹脂膜51中にアルミナ粒子(無機粒子)95が分散し
露出してなる高摩擦層50が形成され、搬送ローラー15が得られる。
After the
なお、本実施形態では、樹脂粒子の塗布(吹付)とアルミナ粒子(無機粒子)の塗布(
吹付)とを別々の塗装ブースで実施したが、同一の塗装ブース内で行ってもよいのはもち
ろんである。
In this embodiment, resin particles are applied (sprayed) and alumina particles (inorganic particles) are applied (
Spraying) was carried out in separate painting booths, but it is of course possible to carry out in the same painting booth.
以上のように、本実施形態によれば、ローラー本体16を曲げ加工によって形成した後
において、ローラー本体16の外周面16aのうち少なくとも高摩擦層50が形成される
所定部分に押圧力を加え、ローラー本体16に残留する応力を調整することとしたので、
少なくとも当該所定部分において残留応力が均一化される。このため、当該所定部分にお
けるローラー本体16の形状変化を抑制することができる。これにより、安定した形状の
搬送ローラー15を製造することができる。
As described above, according to the present embodiment, after the
The residual stress is made uniform at least in the predetermined portion. For this reason, the shape change of the roller
また、本実施形態によれば、応力調整工程において、ローラー本体16の外周面16a
の全面に対して押圧力を加えることとしたので、ローラー本体16の全面における残留応
力が均一に調整されることになる。これにより、搬送ローラー15全体の形状を安定化さ
せることができる。
Further, according to the present embodiment, in the stress adjustment step, the outer
Since the pressing force is applied to the entire surface, the residual stress on the entire surface of the
更に、本実施形態では、応力調整工程に先立って、ローラー本体16を繋ぎ目80が弧
の内側となるように軸方向において湾曲させる湾曲矯正工程を行うことで、応力調整工程
を経ることによるローラー本体16の湾曲変形(反り)を相殺することができる。したが
って、所望の直線度(円筒度)を有するローラー本体16を得ることができる。特に、ロ
ーラー本体16の長さが300mm〜320mmの場合に、約20μm〜100μmの湾
曲量を与えることで、確実に湾曲量を所望の範囲内に抑えることができる。
Furthermore, in the present embodiment, prior to the stress adjustment process, the
また、湾曲矯正工程は、円筒曲げ加工に連続して、プレスにより行われるので、所望の
湾曲状態に矯正したローラー本体16を安定かつ確実に形成することができる。
特に、平板部60の曲げ方向(円周方向)の長さを、プレス時の伸びを考慮して、プレ
ス型の円筒周長よりも短くなるように設定したので、円筒曲げ加工直後のローラー本体1
6の湾曲量、湾曲方向が一定状態となる。したがって、湾曲矯正工程を円筒曲げ加工に連
続してプレス(順送プレス)により行うことが可能となる。
Further, since the curving correction process is performed by pressing continuously after the cylindrical bending process, the
In particular, since the length in the bending direction (circumferential direction) of the
The bending amount and the bending direction of 6 are constant. Therefore, it becomes possible to perform the curvature correction process by pressing (sequential feeding press) continuously to the cylindrical bending process.
よって、このようなローラー本体16を、インクジェットプリンター1(搬送ローラー
機構19)の搬送ローラー15に用いた場合には、印刷用の用紙Pを高精度に搬送するこ
とが可能となり、高精度な印刷を行うことができる。
Therefore, when such a
なお、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例で
あって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能であ
る。
The various shapes and combinations of the constituent members shown in the above-described embodiments are merely examples, and various modifications can be made based on design requirements and the like without departing from the gist of the present invention.
上記実施形態においては、ローラー本体16は、圧延鋼板、亜鉛メッキ鋼板又はステン
レス鋼板等の金属板が巻回された鋼板コイルを母材として形成されている構成としたが、
これに限られることは無い。
平板状の金属板を母材とし、当該平板金属板から上記平板部60とほぼ同形同寸法の金
属板を形成して、当該金属板を加工することでローラー本体16を形成しても構わない。
したがって、上記説明あるいは以下の記載において、平板部60を当該金属板に置き換え
た場合であっても適用可能である。
In the above embodiment, the
It is not limited to this.
The
Therefore, in the above description or the following description, the present invention can be applied even when the
図17は、繋ぎ目80の断面形状の変形例を示す図である。
図17(a)に示すように、繋ぎ目80の端面61aと外周面16aとで形成される角
度αは90°より小さく形成され、端面61bと外周面16aとで形成される角度βは9
0°以上の大きさで形成してもよい。すなわち、繋ぎ目80における端面61a,61b
が周方向に関して所定の方向に傾いた形状としてもよい。
また、図17(b)に示すように、端面61a,61bのいずれか一方を外周面16a
に対して傾斜させ、他方をほぼ直交させる場合であってもよい。
また、図17(c)に示すように、端面61a,61bの両方が外周面16a,内周面
16bに対してほぼ直交し、端面61a,61bの内周面16b側が近接又は当接する場
合であってもよい。
FIG. 17 is a diagram illustrating a modification of the cross-sectional shape of the joint 80.
As shown in FIG. 17A, the angle α formed by the
You may form by the magnitude | size of 0 degree or more. That is, the end faces 61a and 61b at the joint 80.
The shape may be inclined in a predetermined direction with respect to the circumferential direction.
Further, as shown in FIG. 17B, either one of the end surfaces 61a and 61b is connected to the outer
It is possible to incline the other and make the other substantially orthogonal.
Further, as shown in FIG. 17 (c), both
図17(c)に示すように、端面61a,61bの内周面16b側が近接又は当接する
場合には、金属板Mの平板部60の短辺60aの長さは、芯型147の周長を基準にして
規定する。つまり、芯型147の周長から平板部60の短辺60aの伸び量を考慮して長
さを規定する。
なお、芯型147を用いない場合には、上型145(プレス面145a)と下型146
(プレス面146c)の周長から平板部60の短辺60aの伸び量と平板部60の板厚を
考慮して長さを規定する。
As shown in FIG. 17C, when the end surfaces 61 a and 61 b are close to or abut on the inner
If the
The length is defined in consideration of the elongation amount of the
円筒加工工程後のローラー本体16に、湾曲が殆どない場合や経時変化が発生しない場
合には、応力調整工程や湾曲矯正工程を省略してもよい。
また、円筒曲げ加工のみにより、ローラー本体16の湾曲量、湾曲方向を、応力調整工
程により発生する湾曲量、湾曲方向に相反する状態(相殺できる状態)に形成できる場合
には、湾曲矯正工程を省略してもよい。
When the roller
If the bending amount and the bending direction of the
また、湾曲矯正工程を順送プレスで連続的に行う場合について説明したが、これに限ら
ない。円筒曲げ加工と湾曲矯正工程を別々に行ってもよい。
直径12mm、6mmの場合について説明したが、これに限らず、小径又は大径の場合
等であってもよい。
Moreover, although the case where a curvature correction process is performed continuously with a progressive press was demonstrated, it is not restricted to this. You may perform a cylindrical bending process and a curvature correction process separately.
Although the cases of diameters of 12 mm and 6 mm have been described, the present invention is not limited thereto, and may be a case of a small diameter or a large diameter.
また、ローラー本体16の繋ぎ目80の形状としては、軸方向に平行な直線形の場合に
ついて説明したが、これに限らない。図18(a)〜(c)に示すように、様々な形状を
採用することができる。
なお、図18(a)〜(c)に示す繋ぎ目80の形状を、ローラー本体16の軸方向の
全体又は一部に設ける場合でもよいし、これらの形状を組み合わせる場合であってもよい
。
Further, the shape of the joint 80 of the
In addition, the case where the shape of the joint 80 shown to Fig.18 (a)-(c) may be provided in the whole or one part of the axial direction of the roller
1…インクジェットプリンター、 15…搬送ローラー、 16…ローラー本体(円筒
軸)、 16a…外周面、 16b…内周面、 16c…中心軸線、 16d…理想中心
軸線、 50…高摩擦層、 60…平板部、 60a…短辺、 61a,61b…端面(
両端面)、 80…繋ぎ目、 145…上型(プレス型)、 145a…プレス面、 1
46…下型(プレス型)、 146c…プレス面、 147…芯型(プレス型)、 P…
用紙、 M…金属板、 C1,C2…主面、 d1…距離、 R1,R2…押圧ローラー
、 GD…砥石部材
DESCRIPTION OF
End surfaces), 80 ... Joint, 145 ... Upper die (press die), 145a ... Press surface, 1
46 ... Lower mold (press mold), 146c ... Press surface, 147 ... Core mold (press mold), P ...
Paper, M ... Metal plate, C1, C2 ... Main surface, d1 ... Distance, R1, R2 ... Press roller, GD ... Whetstone member
Claims (5)
曲げ方向の両端面が近接又は当接するように円筒状にプレス曲げ加工して、前記両端面間
の繋ぎ目が軸方向に延在する円筒軸を形成する円筒加工工程を有することを特徴とする円
筒軸の製造方法。 A metal plate formed in a predetermined length whose bending direction length is shorter than the cylindrical peripheral length of the press die is press-bended into a cylindrical shape so that both end surfaces in the bending direction are close to or in contact with each other. A method of manufacturing a cylindrical shaft, comprising: a cylindrical machining step in which a joint between the surfaces forms a cylindrical shaft extending in the axial direction.
げ方向の伸びを除いた長さを基準として一定範囲内に規定されることを特徴とする請求項
1に記載の円筒軸の製造方法。 The said predetermined length is prescribed | regulated in the fixed range on the basis of the length remove | excluding the expansion | extension of the bending direction in the press bending process of the said metal plate from the cylindrical peripheral length of the said press die. The manufacturing method of the cylindrical shaft as described.
整する応力調整工程を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の円筒軸の製
造方法。 3. The manufacturing of the cylindrical shaft according to claim 1, further comprising a stress adjusting step of adjusting a residual stress in the cylindrical shaft by applying an external force to the cylindrical shaft after the cylindrical processing step. Method.
くように前記円筒軸を軸方向において湾曲させる湾曲矯正工程を有することを特徴とする
請求項3に記載の円筒軸の製造方法。 4. The curve correcting step of bending the cylindrical shaft in the axial direction so that the joint faces the inside of the arc between the cylindrical machining step and the stress adjusting step. The manufacturing method of the cylindrical axis | shaft of description.
徴とする請求項4に記載の円筒軸の製造方法。 The cylindrical shaft manufacturing method according to claim 4, wherein the cylindrical processing step and the curvature correcting step are continuously performed by progressive press processing.
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