JP2012023602A - 無線通信装置及びデータ割り当て方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】QoSの高いデータを安定して無線伝送することができる。
【解決手段】受信部1aは、受信側の無線通信装置2から無線キャリアW1,W2ごとの回線品質を受信する。算出部1bは、受信部1aによって受信された回線品質の変調方式を変更するまでのマージンを無線キャリアW1,W2ごとに算出する。割り当て部1cは、算出部1bによって算出されたマージンの大きい無線キャリアW1,W2に、サービス品質の高いデータを優先して割り当てる。
【選択図】図1

Description

本件は、複数の無線キャリアにおいて適応変調を行う無線通信装置及びそのデータ割り当て方法に関する。
無線通信技術の1つに、2以上の異なる周波数の無線キャリアを束ね、これを仮想的に1つの回線とみなしてデータ伝送するLA(Link Aggregation)技術がある。例えば、無線通信装置はパケットを、周波数f1の無線キャリアW1と、周波数f2の無線キャリアW2とによって対向局へ無線送信する。このLA技術により、無線通信装置は、通信帯域を拡大することができる。
無線通信装置の送受信する電波の品質は、無線区間の回線品質の影響を受け、特に周波数選択性フェージングや天候状況等の電波伝搬環境に大きく左右される。このため、無線通信装置は、有線回線の場合とは異なり、一定の通信品質を確保することが困難である。
そこで、近年、ACM(Adaptive Code Modulation)技術を適用した無線通信装置がある。例えば、無線通信装置は、回線品質がよい場合、データ伝送容量の大きい64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)によってパケットデータを変調し、回線品質が悪い場合、データ伝送容量は小さくなるが安定した無線通信が可能となる4QAMによってパケットデータを変調する。このように、ACMを適用した無線通信装置は、回線品質に適した変調方式を選択し、効率のよいデータ伝送を行うことができる。
なお、従来、上り回線のパケット通信において、上り回線でデータ情報を通知し、通知されたデータ情報に基づいてリソースを効率よく用いたスケジューリングを行う無線通信システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−129085号公報
ところで、パケットには、QoS(Quality of Service)を有するものがある。QoSの優先度の高いパケットは、例えば、通信が途切れないよう安定した伝送が求められる。
しかし、従来の無線通信装置は、無線送信するパケットをラウンドロビンで複数の無線キャリアに割り当てる。そのため、無線通信装置は、QoSの高いパケットを回線品質の悪い無線キャリアに割り当てる場合もあり、QoSの高いパケットを安定して無線伝送できない場合があるという問題点があった。
また、回線品質は、短時間で劣化する場合がある。この場合、無線通信装置は、回線品質の劣化に追従して変調方式を切替えることができず、QoSの高いパケットをデータ伝送容量の大きい変調方式のままで伝送し、QoSの高いパケットを安定して無線伝送できない場合があるという問題点があった。
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、QoSの高いデータを安定して無線伝送することができる無線通信装置及びデータ割り当て方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、複数の無線キャリアにおいて適応変調を行う無線通信装置が提供される。この無線通信装置は、受信側の無線通信装置から無線キャリアごとの回線品質を受信する受信部と、前記受信部によって受信された回線品質の変調方式を変更するまでのマージンを無線キャリアごとに算出する算出部と、前記算出部によって算出されたマージンの大きい無線キャリアにサービス品質の高いデータを優先して割り当てる割り当て部と、を有する。
開示の装置及び方法によれば、QoSの高いデータを安定して無線伝送することができる。
第1の実施の形態に係る無線通信装置を示した図である。 第2の実施の形態に係る無線通信装置を適用した無線通信システムを示した図である。 無線通信装置のハードウェア構成例を示した図である。 無線通信装置の機能図である。 各変調方式に対するエラー耐性を示した図である。 エラー耐性のデータテーブルを示した図である。 変調方式の変更を説明する図である。 パケットの無線キャリアへの割り当てを説明する図である。 耐性パラメータの算出動作を示したフローチャートである。 パケットを受信して無線処理する動作を示したフローチャートである。 パケットの無線キャリアへの割り当て動作を示したフローチャートである。 パケットの無線キャリアへの割り当て動作を示したフローチャートである。 パケットの無線キャリアへの割り当て動作を示したフローチャートである。 第3の実施の形態に係る無線通信装置の機能図である。 無線キャリア状態管理テーブルのデータ構成例を示した図である。 パケットの割り当てを説明する図である。 耐性パラメータと変動率の算出動作を示したフローチャートである。 第4の実施の形態に係る無線通信装置の機能図である。 レベルエラー耐性のデータテーブルを示した図である。 C/N耐性パラメータとレベル耐性パラメータの合成動作を説明するフローチャートである。 耐性パラメータの算出動作を示したフローチャートである。 第5の実施の形態に係る無線通信装置の機能図である。 無線キャリア状態管理テーブルのデータ構成例を示した図である。 耐性パラメータと変動率の算出動作を示したフローチャートである。 第6の実施の形態に係る無線通信装置の機能図である。 パケットの無線キャリアへの割り当てを説明する図である。
以下、実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る無線通信装置を示した図である。図1には、周波数f1、f2の複数の無線キャリアW1,W2において適応変調を行う無線通信装置1,2が示してある。無線通信装置1,2は、大容量のデータ通信を行うとともに、所定の誤り率を確保するよう、無線キャリアW1,W2のそれぞれにおいて変調方式を変更して無線通信を行う。変更する変調方式には、例えば、64QAM、16QAM、及び4QAMがある。以下では、無線通信装置1を送信側とし、無線通信装置2を受信側として説明する。
図1に示すように、無線通信装置1は、受信部1a、算出部1b、及び割り当て部1cを有している。受信部1aは、受信側の無線通信装置2から無線キャリアW1,W2ごとの回線品質を受信する。回線品質は、例えば、C/N(Carrier to Noise)である。
算出部1bは、受信部1aによって受信された回線品質の変調方式を変更するまでのマージンを無線キャリアW1,W2ごとに算出する。
例えば、無線通信装置1は、受信側の無線通信装置2から受信した回線品質が所定値nに低下すると、予め設定された誤り率を確保するために、送信ビット数の少ない変調方式に変更する。算出部1bは、受信した回線品質と変調方式を変更する所定値nとの差を、変調方式を変更するまでのマージンとし、無線キャリアW1,W2ごとに算出する。
割り当て部1cは、算出部1bによって算出されたマージンの大きい無線キャリアW1,W2に、サービス品質の高いデータを優先して割り当てる。
例えば、無線キャリアW1の回線品質のマージンは、無線キャリアW2の回線品質のマージンより大きいとする。この場合、割り当て部1cは、無線キャリアW1にサービス品質の高いデータを優先して割り当てる。
このように、無線通信装置1は、回線品質を受信し、その回線品質の変調方式を変更するまでのマージンを無線キャリアW1,W2ごとに算出する。そして、無線通信装置1は、マージンの大きい無線キャリアW1,W2にQoSの高いデータを優先して割り当てるようにした。これにより、無線通信装置1は、QoSの高いパケットを安定して無線伝送することができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図2は、第2の実施の形態に係る無線通信装置を適用した無線通信システムを示した図である。図2には、無線通信装置11,13が示してある。無線通信装置11は、アンテナ12を有し、無線通信装置13は、アンテナ14を有している。
無線通信装置11,13は、無線多重(LA)により無線通信を行う。例えば、無線通信装置11,13は、図2に示すように、周波数f1の無線キャリアW1、周波数f2の無線キャリアW2、…、及び周波数fnの無線キャリアWnによって無線通信を行う。なお、以下では、説明を簡単にするために、無線通信装置11,13は、周波数f1,f2の2つの無線キャリアW1,W2で無線通信を行うとして説明する場合がある。
無線通信装置11は、例えば、有線ネットワークからQoSを有するパケットを受信する。無線通信装置11は、受信したパケットを変調して周波数変換し、周波数変換したマイクロ波信号をフィーダ及びアンテナ12を介して無線通信装置13に送信する。
無線通信装置11,13は、ACMを実装しており、アンテナ12,14間の回線品質に応じて変調方式及び復調方式を変更する。例えば、送信側の無線通信装置11は、無線キャリアW1の回線品質がよく、無線キャリアW2の回線品質が悪い場合、無線キャリアW1では64QAMによって変調したパケットを無線送信し、無線キャリアW2では16QAMによって変調したパケットを無線送信する。受信側の無線通信装置13は、送信側の無線通信装置11の変調方式に対応した復調方式で、無線キャリアW1,W2で無線送信されたパケットを復調する。
無線通信装置13は、アンテナ14及びフィーダを介してマイクロ波信号を受信し、パケットを復調する。無線通信装置13は、復調したパケットを、例えば、有線ネットワークに送出する。
図3は、無線通信装置のハードウェア構成例を示した図である。図3に示すように、無線通信装置11は、CPU(Central Processing Unit)21、DSP(Digital Signal Processor)22、RAM(Random Access Memory)23、無線処理装置24、フラッシュメモリ25、FPGA(Field Programmable Gate Array)26、通信インタフェース27、及びバス28を有している。
CPU21は、無線通信装置11の装置全体を制御している。CPU21には、バス28を介してDSP22などの各装置が接続されている。
DSP22は、通信インタフェース27を介して受信された有線ネットワークからのパケットを、QoSに基づいて無線キャリアW1,W2に割り当てる。
RAM23には、CPU21、DSP22、FPGA26、及び無線処理装置24で処理されるデータが一時的に格納される。
無線処理装置24は、無線通信装置13に無線送信するパケット(データ)の無線処理を行う。例えば、無線処理装置24は、BB(Base Band)処理、変調処理、及び周波数変換処理を行う。また、無線処理装置24は、無線通信装置13から受信した無線信号の無線処理を行う。例えば、無線処理装置24は、受信した無線信号の周波数変換処理、復調処理、及びBB処理を行う。無線処理装置24は、例えば、1チップの半導体装置によって形成される。
フラッシュメモリ25には、CPU21及びDSP22の実行するプログラムが格納されている。また、フラッシュメモリ25には、CPU21及びDSP22で処理するデータ並びにCPU21及びDSP22で処理されたデータが記憶される。フラッシュメモリ25は、HDD(Hard Disk Drive)によって形成してもよい。
FPGA26は、以下で詳細に説明するが、対向局の無線通信装置13から送信される回線品質によって、耐性パラメータを算出する。FPGA26は、算出した耐性パラメータをRAM23に記憶する。
通信インタフェース27は、有線ネットワークと接続されている。通信インタフェース27は、例えば、イーサネット(登録商標)によりパケットを送受信する。通信インタフェース27によって受信されたパケットは、無線通信装置13に無線送信される。また、無線通信装置13から受信したパケットは、通信インタフェース27を介して有線ネットワークに送出される。
なお、デバイスは、同一機能を有するものであれば代替可能である。例えば、DSP22は、コスト効果のため、FPGAによって形成してもよい。また、FPGA26をDPS22によって形成してもよい。
また、無線通信装置13も図3と同様のハードウェア構成を有している。以下では、説明を簡単にするため、無線通信装置11を送信側とし、無線通信装置13を受信側として説明する。
図4は、無線通信装置の機能図である。図4に示すように、無線通信装置11は、IF(InterFace)部31、回線品質受信部32、耐性パラメータ算出部33、無線キャリア状態管理テーブル34、パケット割り当て部35、無線部36、及び制御部37を有している。
IF部31は、例えば、イーサネットによって、有線ネットワークからパケットを受信する。IF部31は、例えば、図3で説明した通信インタフェース27によって実現される。
回線品質受信部32は、無線キャリアごとにおける回線品質を、受信側の無線通信装置13から受信する。受信側の無線通信装置13は、送信側の無線通信装置11から受信した無線信号に基づいて各無線キャリアにおける回線品質を算出し、送信側の無線通信装置11に、例えば、周期的に無線送信する。回線品質は、例えば、無線キャリアにおけるノイズ比を示したC/Nである。回線品質受信部32は、例えば、図3で説明した無線処理装置24によって実現される。
耐性パラメータ算出部33は、回線品質受信部32によって受信された回線品質から、無線キャリアごとにおける耐性パラメータを算出する。耐性パラメータ算出部33は、無線キャリアとその無線キャリアにおいて算出した耐性パラメータとを対応づけて、無線キャリア状態管理テーブル34に記憶する。耐性パラメータ算出部33は、例えば、図3で説明したFPGA26によって実現される。
耐性パラメータについて説明する。まず、変調方式の変更について説明する。変調方式は、無線キャリアごとにおいて変更されるが、以下では、説明を簡単にするために無線キャリアを区別しないで説明する。
図5は、各変調方式に対するエラー耐性を示した図である。図5に示すグラフの横軸はC/N(dB)を示し、縦軸は誤り率を示す。図5に示す直線L1は4QAMにおけるエラー耐性を示し、直線L2は16QAMにおけるエラー耐性を示し、直線L3は64QAMにおけるエラー耐性を示している。
直線L1〜L3に示すように、各変調方式において、C/Nが大きくなるほど誤り率は小さくなっている。すなわち、雑音電力に対する無線キャリアの電力が大きいほど(C/Nが大きいほど)、誤り率が小さくなっている。また、無線送信するビット数が大きいほど(xQAMのxが大きいほど)、誤り率は大きくなっている。
送信側の無線通信装置11は、受信側の無線通信装置13において、所定値以下の誤り率が確保されるように変調方式を変更してデータを無線送信する。
例えば、送信側の無線通信装置11は、受信側の無線通信装置13において、10-6以下の誤り率が確保されるように無線通信を行うとする。また、送信側の無線通信装置11は、現在、16QAMによる無線通信を行っているとする。
この場合、送信側の無線通信装置11は、受信側の無線通信装置13から受信するC/Nが21.0より小さくなると、図5の直線L2より、変調方式を16QAMから4QAMに変更する。すなわち、送信側の無線通信装置11は、無線送信するビット数は少なくなるが、10-6以下の誤り率が確保されるように、変調方式を16QAMから4QAMに変更する。
耐性パラメータについて説明する。耐性パラメータは、変調方式が変更されるまでの回線品質のマージンを示す。すなわち、耐性パラメータは、変調方式が変更されるまでの回線品質の耐性度を示す。
例えば、上記例と同様に、送信側の無線通信装置11は、受信側の無線通信装置13において、10-6以下の誤り率が確保されるように無線通信を行うとする。また、送信側の無線通信装置11は、現在、16QAMによる無線通信を行っているとする。従って、上記例より、送信側の無線通信装置11は、受信側の無線通信装置13から受信する回線品質のC/Nが21.0より小さくなると、変調方式を4QAMに変更することになる。
この場合において、受信側の無線通信装置13から受信したC/Nが23.0であったとすると、図5の両矢印A1に示すように、変調方式が変更されるまでの回線品質のマージンは、23.0−21.0により、2.0となる。すなわち、変調方式が変更されるまでの回線品質の耐性度を示す耐性パラメータは、2.0となる。
図6は、エラー耐性のデータテーブルを示した図である。図6に示すように、エラー耐性テーブルは、BER(Bit Error Rate)と各変調方式におけるC/Nの欄を有している。BERの欄には、誤り率が格納され、各変調方式におけるC/Nの欄には、対応するBERを確保するためのC/Nが格納されている。
例えば、64QAMの変調方式において、10-6以下の誤り率を確保するには、図6のエラー耐性テーブルより、C/Nは27.3以上を要することが分かる。また、16QAMの変調方式において、10-6以下の誤り率を確保するには、図6のエラー耐性テーブルより、C/Nは21.0以上を要することが分かる。
なお、図6のエラー耐性テーブルをグラフ化したのが図5のグラフである。無線通信装置11は、図6に示すエラー耐性テーブルをRAM23又はフラッシュメモリ25に記憶し、これを参照して、変調方式を変更する。
図4の説明に戻る。耐性パラメータ算出部33は、次の式(1)によって耐性パラメータを算出する。
耐性パラメータ=受信C/N−オフセット …(1)
ここで、式(1)の受信C/Nは、受信側の無線通信装置13によって測定されたC/Nを示し、受信側の無線通信装置13から送信される回線品質より取得できる。
また、オフセットは、無線通信装置11,13間の無線通信において設定されている誤り率に対応するC/Nであり、現在無線通信を行っている変調方式に基づいてエラー耐性テーブルを参照することにより取得できる。
例えば、無線通信装置11,13間の無線通信の誤り率は、10-6以下となるように設定されているとする。また、無線通信装置11は、現在16QAMによって無線通信を行っているとする。この場合、耐性パラメータ算出部33は、誤り率10-6と16QAMとに基づき、図6のエラー耐性テーブルを参照することにより、オフセット21.0を取得することができる。また、無線通信装置11は、現在64QAMによって無線通信を行っているとすれば、図6のエラー耐性テーブルを参照することにより、オフセット27.3を取得することができる。
無線キャリア状態管理テーブル34には、各無線キャリアにおける耐性パラメータが記憶される。例えば、図4に示すように、無線キャリア状態管理テーブル34には、無線キャリアW1の耐性パラメータはA1、無線キャリアW2の耐性パラメータはA2と記憶される。無線キャリア状態管理テーブル34は、例えば、図3で説明したRAM23によって実現される。
パケット割り当て部35は、QoSチェック部35a、バッファ35ba〜35bc、及びSEL(セレクタ)35cを有している。パケット割り当て部35は、無線キャリア状態管理テーブル34を参照し、IF部31によって受信されたパケットを複数の無線キャリアに割り当てる。パケット割り当て部35は、例えば、図3で説明したDSP22によって実現される。
QoSチェック部35aは、IF部31によって受信されたパケットのQoSのレベルをチェックする。QoSチェック部35aは、QoSのレベルに応じて、受信されたパケットをバッファ35ba〜35bcに出力する。
バッファ35ba〜35bcは、QoSチェック部35aから出力されるパケットを一時記憶してSEL35cに出力する。バッファ35ba〜35bcは、QoSのレベルに対応している。
例えば、パケットのQoSは、優先度が高、中、小の3つのレベルに区別されるとする。バッファ35baは、高レベルに対応し、バッファ35bbは、中レベルに対応し、バッファ35bcは、小レベルに対応する。QoSチェック部35aは、受信されたパケットのQoSを高、中、小のレベルで区別し、高レベルのQoSのパケットについてはバッファ35baに出力し、中レベルのQoSのパケットについてはバッファ35bbに出力し、小レベルのQoSのパケットについてはバッファ35bcに出力する。
SEL35cは、無線キャリア状態管理テーブル34を参照し、耐性パラメータの大きい無線キャリアに、レベルの高いQoSのパケットが優先して割り当てられるよう、バッファ35ba〜35bcに記憶されているパケットを無線部36に出力する。
例えば、SEL35cは、バッファ35baに記憶されているパケットについては、耐性パラメータの最も大きい無線キャリアに優先して割り当てられるよう無線部36に出力する。また、SEL35cは、バッファ35bbに記憶されているパケットについては、バッファ35baにパケットが記憶されていなければ、耐性パラメータの最も大きい無線キャリアに割り当てられるよう無線部36に出力する。ただし、SEL35cは、バッファ35baにパケットが記憶されていれば、2番目に大きい耐性パラメータを持つ無線キャリアに割り当てられるよう無線部36に出力する。
無線部36は、パケット割り当て部35によって無線キャリアごとに割り当てられたパケットの無線処理を行う。無線部36は、バッファ36aa,36ab、BB部36ba,36bb、変調部36ca,36cb、及び無線処理部36da,36dbを有している、無線部36は、例えば、図3で説明した無線処理装置24によって実現される。
バッファ36aa,36abは、パケット割り当て部35のSEL35cから出力されるパケットを一時記憶する。バッファ36aa,36abは、複数の無線キャリアに対応して設けられている。
例えば、図4の例の場合、バッファ36aaは無線キャリアW1に対応し、バッファ36abは無線キャリアW2に対応して設けられている。なお、図4に示すかっこ書きのW1,W2は、無線キャリアW1,W2に対応していることを示している。
BB部36baは、バッファ36aaに一時記憶されているパケットのベースバンド処理を行う。BB部36bbは、バッファ36abに一時記憶されているパケットのベースバンド処理を行う。
変調部36caは、BB部36baによってベースバンド処理されたパケットの変調処理を行う。変調部36cbは、BB部36bbによってベースバンド処理されたパケットの変調処理を行う。変調部36ca,36cbは、制御部37からの指示に基づいて、ベースバンド処理されたパケットを、例えば、64QAM,16QAM、及び4QAMのいずれかで変調する。
無線処理部36daは、変調部36caによって変調されたパケットデータの周波数を、無線キャリアW1のキャリア周波数に変換する。無線処理部36dbは、変調部36cbによって変調されたパケットデータの周波数を、無線キャリアW2のキャリア周波数に変換する。
制御部37は、各部のデータのやり取り及び各部の制御を行う。制御部37は、例えば、図3に示したCPU21によって実現される。
パケットの無線キャリアへの割り当てについて説明する。まず、変調方式の変更について説明する。
図7は、変調方式の変更を説明する図である。図7には2つのグラフが時間軸を揃えて示してある。上のグラフは、受信側の無線通信装置13が受信する無線キャリアW2での無線信号の信号レベルを示している。上のグラフの横軸は時間を示し、縦軸は受信レベルを示している。
下のグラフは、受信側の無線通信装置13が受信する無線キャリアW2でのデータの誤り率を示している。下のグラフの横軸は時間を示し、縦軸は誤り率を示している。
無線通信装置11,13は、図7の点線D1に示すように、誤り率が10-6以下となるように通信品質が設定されているとする。従って、送信側の無線通信装置11は、誤り率が10-6を超えると変調方式を変更して、10-6の誤り率が確保されるようにする。
例えば、図7に示すように、通信環境が安定期からフェージング発生期に遷移したとする。そして、図7の下のグラフに示すように、時刻t1において、誤り率が10-6を超えたとする。この場合、送信側の無線通信装置11は、図7に示すように、10-6の誤り率が確保されるよう変調方式を64QAMから16QAMに変更する。また、時刻t2において、誤り率が10-6を超えたとする。この場合、送信側の無線通信装置11は、図7に示すように、10-6の誤り率が確保されるよう変調方式を16QAMから4QAMに変更する。なお、送信側の無線通信装置11は、誤り率がエラーフリー以下になると、変調度を上げるように変調方式を変更する。
図8は、パケットの無線キャリアへの割り当てを説明する図である。図8には、図4で説明したIF部31で受信されたパケットが示してある。図8のパケットに示すQ1〜Q3は、パケットのQoSのレベルを示している。Q1は高レベル、Q2は中レベル、Q3は小レベルを示している。図8に示すW1,W2は、パケットが割り当てられる無線キャリアW1,W2を示している。
図8の上の図は、パケットをラウンドロビンで無線キャリアW1,W2に割り当てる様子を示している。下の図は、図4で説明したパケット割り当て部35がパケットを無線キャリアW1,W2に割り当てる様子を示している。
図8に示す2つの図の横軸は時間を示し、図7の時間軸と同じ時間を刻んでいるとする。従って、図8に示す時刻t1,t2は、図7に示す時刻t1,t2と同じである。
無線キャリアW2の誤り率は、図7の下の図に示すように変化するとする。また、無線キャリアW1は、安定した無線通信を行っており、その耐性パラメータは、無線キャリアW2より大きいものとする。
ラウンドロビンでパケットを順番に無線キャリアW1,W2に割り当てると、図8の上の図に示すように、時刻t1,t2において10-6の誤り率が確保されない無線キャリアW2に、高レベルのパケットを割り当ててしまう。
一方、図4のパケット割り当て部35は、耐性パラメータの大きい無線キャリアW1に、高レベルのパケットを優先して割り当てる。従って、高レベルのパケットは、下の図に示すように、時刻t1,t2において、通信品質のよい無線キャリアW1に割り当てられる。
また、誤り率は、図7に示すように短時間で劣化する場合がある。この場合、無線通信装置11は、誤り率の劣化に追従して変調方式を切替えることができず、図7、図8に示すように、時刻t1,t2に遅れて変調方式を切替える。従って、ラウンドロビンでパケットを割り当てた場合は、高レベルのパケットをデータ伝送容量の大きい変調方式のままで伝送し、通信品質を悪化させる。これに対し、パケット割り当て部35は、耐性パラメータによってパケットを割り当てるので、誤り率が短時間で劣化しても安定した通信品質を維持することができる。
無線通信装置11の動作を、フローチャートを用いて説明する。
図9は、耐性パラメータの算出動作を示したフローチャートである。
[ステップS1]耐性パラメータ算出部33は、無線キャリアW1,W2に適用されている変調方式の情報を制御部37から取得する。また、耐性パラメータ算出部33は、無線通信で確保すべき誤り率(通信品質維持レベル)の情報を制御部37から取得する。
なお、制御部37は、設定された通信品質維持レベルに基づいて、各無線キャリアの変調方式を変更する。例えば、制御部37は、無線通信の通信品質維持レベルが10-6に設定されている場合、無線キャリアW1,W2のそれぞれにおいて、10-6の誤り率が確保されるように無線部36の変調方式を変更する。すなわち、耐性パラメータ算出部33は、現在適用されている変調方式と通信品質維持レベルの情報とを、制御部37から取得できる。
耐性パラメータ算出部33は、取得した変調方式における、目標の通信品質維持レベルを確保するためのC/Nを取得する。すなわち、耐性パラメータ算出部33は、制御部37から取得した通信品質維持レベルと変調方式とに基づいて、図6で説明したエラー耐性テーブルを参照し、上述した式(1)のオフセットを取得する。
[ステップS2]耐性パラメータ算出部33は、回線品質受信部32によって受信された回線品質と、ステップS1で取得したオフセットとに基づいて、耐性パラメータを算出する。耐性パラメータ算出部33は、上述した式(1)によって耐性パラメータを算出する。
[ステップS3]耐性パラメータ算出部33は、算出した耐性パラメータを数値化する。例えば、耐性パラメータ算出部33は、算出した耐性パラメータを0〜255の値に数値化する。
[ステップS4]耐性パラメータ算出部33は、数値化した耐性パラメータを無線キャリア状態管理テーブル34に記憶する。例えば、図4に示すように、耐性パラメータ算出部33は、数値化した耐性パラメータを無線キャリアW1,W2と対応付けて無線キャリア状態管理テーブル34に記憶する。
以上の処理によって、耐性パラメータは算出され、無線キャリア状態管理テーブル34に記憶される。
図10は、パケットを受信して無線処理する動作を示したフローチャートである。
[ステップS11]IF部31は、例えば、有線のネットワークからパケットを受信する。
[ステップS12]パケット割り当て部35のQoSチェック部35aは、パケットに付与されているQoSに基づいてQoSのレベルを判断し、パケットをバッファ35ba〜35bcに割り当てる。例えば、QoSチェック部35aは、高レベルと判断したパケットについては、バッファ35baに割り当て、中レベルと判断したパケットについては、バッファ35bbに割り当て、小レベルと判断したパケットについては、バッファ35bcに割り当てる。
[ステップS13]SEL35cは、無線キャリア状態管理テーブル34を参照し、耐性パラメータの大きい無線キャリアに、高レベルのパケットが優先して割り当てられるよう、バッファ35ba〜35bcに記憶されているパケットを無線部36に出力する。
[ステップS14]無線部36のBB部36ba,36bbは、バッファ36aa,36abに記憶されているパケットのベースバンド処理を行う。
[ステップS15]変調部36ca,36cbは、BB部36ba,36bbによってベースバンド処理されたパケットの変調処理を行う。
[ステップS16]無線処理部36da,36dbは、変調部36ca,36cbによって変調されたパケットデータの周波数を、無線キャリアW1,W2のキャリア周波数に変換する。
以上の処理によって、高レベルのパケットは、耐性パラメータの大きい無線キャリアW1,W2に優先して割り当てられ、受信側の無線通信装置13に無線送信される。
図11〜図13は、パケットの無線キャリアへの割り当て動作を示したフローチャートである。図11〜図13のフローチャートは、図10のステップS13の詳細を示している。
[ステップS21]SEL35cは、バッファ35baにパケットが格納されたか判断する。すなわち、SEL35cは、Q1レベルのパケットがバッファ35baに格納されたか判断する。SEL35cは、Q1レベルのパケットがバッファ35baに格納された場合、ステップS22へ進む。SEL35cは、Q1レベルのパケットがバッファ35baに格納されない場合、ステップS28へ進む。
[ステップS22]SEL35cは、無線キャリア状態管理テーブル34を参照し、耐性パラメータ(N)の値が最も大きい無線キャリア(CH)を取得する。
[ステップS23]SEL35cは、ステップS22で取得した無線キャリアに対応する無線部36のバッファ36aa,36abに、データ(パケット)転送のための空きがあるか判断する。SEL35cは、バッファ36aa,36abにデータ転送のための空きがあれば、ステップS24へ進む。SEL35cは、バッファ36aa,36abにデータ転送のための空きがなければ、ステップS25へ進む。
[ステップS24]SEL35cは、Q1レベルのパケットを、耐性パラメータの値が最も大きい無線キャリアに割り当てる。すなわち、SEL35cは、Q1レベルのパケットを、耐性パラメータの最も大きい無線キャリアに対応したバッファ36aa,36abに割り当てる。
[ステップS25]SEL35cは、無線キャリア状態管理テーブル34を参照し、耐性パラメータの値が2番目に大きい無線キャリアを取得する。
[ステップS26]SEL35cは、ステップS25で取得した無線キャリアに対応する無線部36のバッファ36aa,36abに、データ転送のための空きがあるか判断する。SEL35cは、バッファ36aa,36abにデータ転送のための空きがあれば、ステップS27へ進む。SEL35cは、バッファ36aa,36abにデータ転送のための空きがなければ、ステップS22へ進む。
[ステップS27]SEL35cは、Q1レベルのパケットを、耐性パラメータの値が2番目に大きい無線キャリアに割り当てる。すなわち、SEL35cは、Q1レベルのパケットを、耐性パラメータの2番目に大きい無線キャリアに対応したバッファ36aa,36abに割り当てる。
[ステップS28]SEL35cは、バッファ35bbにパケットが格納されたか判断する。すなわち、SEL35cは、Q2レベルのパケットがバッファ35bbに格納されたか判断する。SEL35cは、Q2レベルのパケットがバッファ35bbに格納された場合、ステップS29へ進む。SEL35cは、Q2レベルのパケットがバッファ35bbに格納されない場合、ステップS36へ進む。
[ステップS29]SEL35cは、無線キャリア状態管理テーブル34を参照し、耐性パラメータの値が最も大きい無線キャリアを取得する。
[ステップS30]SEL35cは、ステップS29で取得した無線キャリアに対応する無線部36のバッファ36aa,36abに、データ転送のための空きがあるか判断する。SEL35cは、バッファ36aa,36abにデータ転送のための空きがあれば、ステップS31へ進む。SEL35cは、バッファ36aa,36abにデータ転送のための空きがなければ、ステップS33へ進む。
[ステップS31]SEL35cは、QoSの高いデータの割り込みがあるか判断する。すなわち、SEL35cは、バッファ35baにQ1レベルのパケットが格納されたか判断する。SEL35cは、QoSの高いデータの割り込みがあれば、ステップS33へ進む。SEL35cは、QoSの高いデータの割り込みがなければ、ステップS32へ進む。
[ステップS32]SEL35cは、Q2レベルのパケットを、耐性パラメータの値が最も大きい無線キャリアに割り当てる。すなわち、SEL35cは、Q2レベルのパケットを、耐性パラメータの最も大きい無線キャリアに対応したバッファ36aa,36abに割り当てる。
[ステップS33]SEL35cは、無線キャリア状態管理テーブル34を参照し、耐性パラメータの値が2番目に大きい無線キャリアを取得する。
[ステップS34]SEL35cは、ステップS33で取得した無線キャリアに対応する無線部36のバッファ36aa,36abに、データ転送のための空きがあるか判断する。SEL35cは、バッファ36aa,36abにデータ転送のための空きがあれば、ステップS35へ進む。SEL35cは、バッファ36aa,36abにデータ転送のための空きがなければ、ステップS29へ進む。
[ステップS35]SEL35cは、Q2レベルのパケットを、耐性パラメータの値が2番目に大きい無線キャリアに割り当てる。すなわち、SEL35cは、Q2レベルのパケットを、耐性パラメータの2番目に大きい無線キャリアに対応したバッファ36aa,36abに割り当てる。
[ステップS36]SEL35cは、無線キャリア状態管理テーブル34を参照し、耐性パラメータの値が最も大きい無線キャリアを取得する。
[ステップS37]SEL35cは、ステップS36で取得した無線キャリアに対応する無線部36のバッファ36aa,36abに、データ転送のための空きがあるか判断する。SEL35cは、バッファ36aa,36abにデータ転送のための空きがあれば、ステップS38へ進む。SEL35cは、バッファ36aa,36abにデータ転送のための空きがなければ、ステップS40へ進む。
[ステップS38]SEL35cは、QoSの高いデータの割り込みがあるか判断する。すなわち、SEL35cは、バッファ35ba,35bbにQ1レベル又はQ2レベルのパケットが格納されたか判断する。SEL35cは、QoSの高いデータの割り込みがあれば、ステップS40へ進む。SEL35cは、QoSの高いデータの割り込みがなければ、ステップS39へ進む。
[ステップS39]SEL35cは、Q3レベルのパケットを、耐性パラメータの値が最も大きい無線キャリアに割り当てる。すなわち、SEL35cは、Q3レベルのパケットを、耐性パラメータの最も大きい無線キャリアに対応したバッファ36aa,36abに割り当てる。
[ステップS40]SEL35cは、無線キャリア状態管理テーブル34を参照し、耐性パラメータの値が2番目に大きい無線キャリアを取得する。
[ステップS41]SEL35cは、ステップS40で取得した無線キャリアに対応する無線部36のバッファ36aa,36abに、データ転送のための空きがあるか判断する。SEL35cは、バッファ36aa,36abにデータ転送のための空きがあれば、ステップS42へ進む。SEL35cは、バッファ36aa,36abにデータ転送のための空きがなければ、ステップS36へ進む。
[ステップS42]SEL35cは、Q3レベルのパケットを、耐性パラメータの値が2番目に大きい無線キャリアに割り当てる。すなわち、SEL35cは、Q3レベルのパケットを、耐性パラメータの2番目に大きい無線キャリアに対応したバッファ36aa,36abに割り当てる。
以上の処理によって、SEL35cは、耐性パラメータの大きい無線キャリアに、高レベルのパケットを優先して割り当てる。
なお、上記では、QoSのレベルが3つの場合について説明したが、これ以上であってもよい。例えば、QoSのレベルが4つ以上の場合、図11に示すステップS21,S28のQoSのレベルを判定する処理が増える。そして、図13に示したステップS36〜S42の処理が増える。
また、上記では、無線キャリアが2つの場合について説明したが、これ以上であってもよい。例えば、無線キャリアが3つ以上の場合、図11に示すステップS25〜S27の処理、図12に示すステップS33〜S35の処理、及び図13に示すステップS40〜S42の処理が増える。そして、例えば、図11のステップS26において、データ転送のための空きがなければ、耐性パラメータが3番目に大きい無線キャリアを取得して、その無線キャリアにパケットを割り当てるようにする。
このように、無線通信装置11は、受信側の無線通信装置から回線品質を受信し、その回線品質の変調方式を変更するまでのマージンを示す耐性パラメータを算出する。そして、無線通信装置11は、算出した耐性パラメータの大きい無線キャリアに、QoSの高いパケットを優先して割り当てるようにした。これにより、無線通信装置11は、QoSの高いパケットを安定して無線伝送することができる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。第3の実施の形態では、耐性パラメータを所定時間記憶して、耐性パラメータの変動率を算出する。そして、算出した耐性パラメータの変動率と、現時点における耐性パラメータとに基づいて、QoSの高いパケットを無線キャリアへ割り当てる。なお、第3の実施の形態に係る無線通信装置のハードウェア構成例は、図3と同様であり、その説明を省略する。
図14は、第3の実施の形態に係る無線通信装置の機能図である。図14において、図4と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
図14の無線通信装置11は、図4の無線通信装置11に対し、無線キャリア状態管理テーブル41とパケット割り当て部43の機能が異なる。パケット割り当て部43については、SEL43aの機能が異なる。また、図14の無線通信装置11は、変動率算出部42を有している。変動率算出部42は、例えば、図3で説明したFPGA26によって実現される。
無線キャリア状態管理テーブル41には、無線キャリアごとの耐性パラメータが所定時間記憶される。すなわち、無線キャリア状態管理テーブル41には、耐性パラメータが所定数、FIFO(First In First Out)方式で記憶される。また、無線キャリア状態管理テーブル41には、1つ前に記憶された耐性パラメータとの差分の絶対値(絶対値差分)が記憶される。また、無線キャリア状態管理テーブル41には、絶対値差分の平均値を示した変動率が記憶される。
図15は、無線キャリア状態管理テーブルのデータ構成例を示した図である。図15に示すW1,W2は、無線通信装置11,13間で無線通信される無線キャリアを示している。図15のN(0),N(1),…,N(T)は、耐性パラメータの記憶時間を示している。N(0)が最も新しく、N(T)が最も古いことを示している。
図15のN(0),N(1),…,N(T)とW1,W2の対応する欄には、N(0),N(1),…,N(T)の時間における無線キャリアW1,W2の耐性パラメータが記憶される。
例えば、現時点(N(0))における無線キャリアW1,W2の耐性パラメータは、図15の無線キャリア状態管理テーブル41より、252,53であることが分かる。また、最も古い(N(T))無線キャリアW1,W2の耐性パラメータは、222,46であることが分かる。
図15のN(0),N(1),…,N(T)とΔN(W1),ΔN(W2)の対応する欄には、無線キャリアW1,W2における時間N(n−1)とN(n)の耐性パラメータの絶対値差分が記憶される。
例えば、図15のN(1)とΔN(W1)の対応する欄には、無線キャリアW1のN(0)とN(1)における耐性パラメータの絶対値差分18が記憶されている。図15のN(1)とΔN(W2)に対応する欄には、無線キャリアW2のN(0)とN(1)における耐性パラメータの絶対値差分11が記憶されている。
図15のΔN(W1),ΔN(W2)と変動率に対応する欄には、無線キャリアW1,W2における耐性パラメータの絶対差分値の平均値が記憶される。すなわち、変動率の欄には、無線キャリアW1,W2の耐性パラメータの変動率が記憶される
例えば、図15のΔN(W1)と変動率に対応する欄には、無線キャリアW1の耐性パラメータの変動率3.2が記憶されている。ΔN(W2)と変動率に対応する欄には、無線キャリアW2の耐性パラメータの変動率9.6が記憶されている。
図14の説明に戻る。耐性パラメータ算出部33によって算出された耐性パラメータは、所定時間分、無線キャリア状態管理テーブル41に記憶される。例えば、図15で説明したように、無線キャリアW1,W2の耐性パラメータは、N(0),N(1),…,N(T)の時間分、無線キャリア状態管理テーブル41に記憶される。
変動率算出部42は、無線キャリア状態管理テーブル41に記憶されている所定時間分の耐性パラメータに基づいて、耐性パラメータの変動率を算出する。変動率算出部42は、算出した変動率を無線キャリア状態管理テーブル41に記憶する。
変動率算出部42は、次の式(2)によって各無線キャリアにおける耐性パラメータの変動率Rを算出する。
Figure 2012023602
上記式(2)のNは、ある時間における耐性パラメータを示す。なお、図15では、耐性パラメータの絶対差分値の平均値を変動率としている。式(2)の変動率は、耐性パラメータの絶対差分値の平均値を算出していないが、右辺の式を耐性パラメータの個数で割っているか否かの差異でしかなく、耐性パラメータの絶対差分値の平均値と同等である。
パケット割り当て部43のSEL43aは、無線キャリア状態管理テーブル41を参照し、変動率が小さくかつ耐性パラメータの大きい無線キャリアに、QoSの高いパケットを優先的に割り当てるようにする。
図16は、パケットの割り当てを説明する図である。無線通信装置11のRAM23又はフラッシュメモリ25は、図16に示すような変動率の小、中、大と耐性パラメータの大、中、小とに対して番号1〜9を割り当てた割り当て管理テーブルを有している。
割り当て管理テーブルは、変動率が小さくかつ耐性パラメータ大きいほど、小さい番号を割り当てている。すなわち、割り当て管理テーブルは、回線品質が良好なほど、小さい番号を割り当てている。
SEL43aは、無線キャリア状態管理テーブル41を参照して、各無線キャリアの変動率と現時点の耐性パラメータとを取得する。そして、SEL43aは、取得した変動率が小中大のいずれかに属するか判断し、また、取得した現時点の耐性パラメータが大中小のいずれかに属するか判断する。
例えば、SEL43aは、変動率がある閾値Rth1より小さければ、小に属すると判断する。また、SEL43aは、変動率がある閾値Rth2(Rth2>Rth1)より大きければ、大に属すると判断する。また、SEL43aは、変動率が閾値Rth1以上で閾値Rth2以下であれば、中に属すると判断する。また、SEL43aは、耐性パラメータがある閾値Nth1より大きければ、大に属すると判断する。また、SEL43aは、耐性パラメータがある閾値Nth2(Nth2<Nth1)より小さければ、小に属すると判断する。また、SEL43aは、耐性パラメータが閾値Nth1以下で閾値Nth2以上であれば、中に属すると判断する。
SEL43aは、無線キャリアごとにおいて、判断した変動率の小中大と耐性パラメータの大中小とに基づき割り当て管理テーブル44を参照し、対応する番号を取得する。そして、SEL43aは、番号の小さい無線キャリアに、QoSの高いパケットを優先的に割り当てるようにする。
例えば、SEL43aは、割り当て管理テーブル44を参照して、無線キャリアW1においては番号1を取得したとする。また、SEL43aは、無線キャリアW2においては番号3を取得したとする。この場合、SEL43aは、無線キャリアW1にQoSの高いパケットを優先して割り当てるようにする。
なお、図16の例では、変動率と耐性パラメータを大中小の3段階に分けたが、2段階または4段階以上に分けてもよい。
また、図16の例では、変動率を耐性パラメータで細分化して番号を割り当てるようにしているが、耐性パラメータを変動率で細分化して番号を割り当てるようにしてもよい。例えば、図16において、耐性パラメータの大と変動率の中の対応する欄に2を格納し、耐性パラメータの大と変動率の大の対応する欄に3を格納し、耐性パラメータの中と変動率の小の対応する欄に4を格納し、以下同じようにして番号を格納する。すなわち、耐性パラメータを優先して小さい番号を割り当てるようにしてもよい。
図17は、耐性パラメータと変動率の算出動作を示したフローチャートである。
図17のステップS51〜S53の処理は、図9で説明したステップS1〜S3の処理と同様であり、説明を省略する。
[ステップS54]耐性パラメータ算出部33は、数値化した耐性パラメータを所定時間分、無線キャリア状態管理テーブル41に記憶する。例えば、図15に示すように、耐性パラメータ算出部33は、数値化した耐性パラメータを無線キャリアW1,W2と対応付けて、N(0)〜N(T)分、無線キャリア状態管理テーブル41に記憶する。
[ステップS55]変動率算出部42は、無線キャリア状態管理テーブル41に記憶されている所定時間分の耐性パラメータに基づいて、耐性パラメータの変動率を算出する。変動率算出部42は、算出した変動率を無線キャリア状態管理テーブル41に記憶する。
以上の処理によって、耐性パラメータと変動率は算出されて、無線キャリア状態管理テーブル41に記憶される。
なお、パケットを受信して無線処理する動作のフローチャートは、図10のフローチャートと同様であるが、ステップS13の処理が異なる。
具体的には、SEL43aは、無線キャリア状態管理テーブル34を参照して、各無線キャリアにおける変動率と現時点の耐性パラメータとを取得する。SEL43aは、RAM23又はフラッシュメモリ25に記憶されている割り当て管理テーブル44を参照し、各無線キャリアにおいて対応する番号を取得する。SEL43aは、取得した番号の小さい無線キャリアに、高レベルのパケットが優先して割り当てられるよう、バッファ35ba〜35bcに記憶されているパケットを無線部36に出力する。
また、パケットを無線キャリアへ割り当てる動作のフローチャートは、図11〜図13のフローチャートと同様であるが、ステップS22,S29,S36の「Nの値が最も大きいCHを取得」は、「番号の最も小さいCHを取得」となる。また、ステップS25,S33,S40の「Nの値が2番目に大きいCHを取得」は、「番号が2番目に小さいCHを取得」となる。また、ステップS24,S32,S39の「Nの値が最も大きいCHに割り当て」は、「番号が最も小さいCHに割り当て」となる。また、ステップS27,S35,S42の「Nの値が2番目に大きいCHに割り当て」は、「番号が2番目に小さいCHに割り当て」となる。
このように、無線通信装置11は、耐性パラメータの変動率を算出し、耐性パラメータが大きくかつ変動率の小さい無線キャリアに、サービス品質の高いパケットを優先して割り当てるようにした。これにより、無線通信装置11は、QoSの高いパケットを安定して無線伝送することができる。
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。第4の実施の形態では、受信側の無線通信装置からC/Nと無線信号の受信レベルとを受信する。送信側の無線通信装置は、第2の実施の形態で述べたように、受信したC/Nに基づいて耐性パラメータを算出するとともに、受信した受信レベルに基づいて耐性パラメータを算出し、これらを合成する。そして、送信側の無線通信装置は、合成した耐性パラメータに基づいてQoSの高いパケットを無線キャリアへ割り当てる。なお、第4の実施の形態に係る無線通信装置のハードウェア構成例は、図3と同様であり、その説明を省略する。
図18は、第4の実施の形態に係る無線通信装置の機能図である。図18において、図4と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
図18の無線通信装置11では、図4の無線通信装置11に対し、回線品質受信部51、C/N耐性パラメータ算出部52、レベル耐性パラメータ算出部53、合成部54、及び無線キャリア状態管理テーブル55が異なる。
回線品質受信部51は、受信側の無線通信装置13から、無線キャリアごとにおける回線品質を受信する。回線品質には、第2の実施の形態で説明したC/Nの他に受信レベルが含まれる。受信レベルは、受信側の無線通信装置13で受信される無線信号の受信電力を示す。回線品質受信部51は、例えば、図3で説明した無線処理装置24によって実現される。
C/N耐性パラメータ算出部52は、回線品質受信部51によって受信された回線品質に含まれるC/Nに基づいて、耐性パラメータ(以下、C/N耐性パラメータと呼ぶことがある)を算出する。C/N耐性パラメータ算出部52は、図4で説明した耐性パラメータ算出部33と同様であり、その説明を省略する。
レベル耐性パラメータ算出部53は、回線品質受信部51によって受信された回線品質に含まれる受信レベルに基づいて、耐性パラメータ(以下、レベル耐性パラメータと呼ぶことがある)を算出する。レベル耐性パラメータ算出部53は、例えば、図3で説明したFPGA26によって実現される。
レベル耐性パラメータについて説明する。まず、変調方式の変更について説明する。変調方式は、無線キャリアごとにおいて変更されるが、以下では、説明を簡単にするために無線キャリアを区別しないで説明する。
図19は、レベルエラー耐性のデータテーブルを示した図である。図19に示すように、レベルエラー耐性テーブルは、BERと各変調方式における受信レベル(RL: Receiving Level)の欄を有している。BERの欄には、誤り率が格納され、各変調方式におけるRLの欄には、対応するBERを確保するための受信レベルが格納されている。
例えば、64QAMの変調方式において、10-6以下の誤り率を確保するには、図19のレベルエラー耐性テーブルより、受信レベルは−69.0dBm以上を要することが分かる。また、16QAMの変調方式において、10-6以下の誤り率を確保するには、図19のレベルエラー耐性テーブルより、受信レベルは−75.3dBm以上を要することが分かる。
なお、無線通信装置11は、例えば、図19に示すレベルエラー耐性テーブルをRAM23又はフラッシュメモリ25に記憶し、これを参照して、変調方式を変更する。また、無線通信装置11は、図6で説明したエラー耐性テーブルを参照して、変調方式を変更する。
図18の説明に戻る。レベル耐性パラメータ算出部53は、以下の式(3)によってレベル耐性パラメータを算出する。
レベル耐性パラメータ=受信レベル−レベルオフセット …(3)
ここで、式(3)の受信レベルは、受信側の無線通信装置13によって測定された受信レベルを示し、受信側の無線通信装置13から送信される回線品質より取得できる。
また、レベルオフセットは、無線通信装置11,13間の無線通信において設定されている誤り率に対応する受信レベルであり、現在無線通信を行っている変調方式に基づいてレベルエラー耐性テーブルを参照することにより取得できる。
すなわち、レベル耐性パラメータは、変調方式が変更されるまでの回線品質のマージンを示す。つまり、レベル耐性パラメータは、変調方式が変更されるまでの回線品質の耐性度を示す。
合成部54は、C/N耐性パラメータ算出部52によって算出されたC/N耐性パラメータと、レベル耐性パラメータ算出部53によって算出されたレベル耐性パラメータとを合成(加算)する。合成部54は、回線品質の影響が周波数選択性フェージングによるものか、フラットフェージングによるものかを判断し、重み付けを付加してC/N耐性パラメータとレベル耐性パラメータとを合成する。合成部54は、合成したC/N耐性パラメータとレベル耐性パラメータとを(以下、合成したC/N耐性パラメータとレベル耐性パラメータとを耐性パラメータと呼ぶことがある)、無線キャリアごとに無線キャリア状態管理テーブル55に記憶する。合成部54は、例えば、図3で説明したFPGA26によって実現される。
周波数選択性フェージングとは、無線キャリアのある周波数範囲において受信レベルが変動することをいう。フラットフェージングは、無線キャリアの全体周波数において受信レベルが変動することをいう。C/Nの低下は、一般的に周波数選択性フェージングの影響が大きく、受信レベルの低下は、フラットフェージングの影響が大きい。従って、合成部54は、例えば、無線通信装置11,13間の回線品質の影響がフラットフェージングによるものが大きいと判断した場合、C/N耐性パラメータの重み付けが大きくなるように、C/N耐性パラメータとレベル耐性パラメータとを合成する。
図20は、C/N耐性パラメータとレベル耐性パラメータの合成動作を説明するフローチャートである。
[ステップS61]合成部54は、C/N耐性パラメータ算出部52とレベル耐性パラメータ算出部53から、C/N耐性パラメータとレベル耐性パラメータとを受信する。
[ステップS62]合成部54は、無線通信装置11,13間の回線品質の影響が、フラットフェージングより周波数選択性フェージングの方が大きいか判断する。合成部54は、周波数選択性フェージングの影響が大きい場合、ステップS63へ進む。合成部54は、周波数選択性フェージングの影響が小さい場合、ステップS64へ進む。
周波数選択性フェージングの影響が大きいか否かは、例えば、受信側の無線通信装置13にスペクトルアナライザを搭載し、無線キャリアのスペクトルをモニタして判断することができる。受信側の無線通信装置13は、判断した結果を回線品質に含めて、送信側の無線通信装置11に送信する。または、合成部54は、例えば、第3の実施の形態で説明したように、C/N耐性パラメータの変動率を算出する。合成部54は、C/N耐性パラメータの変動率が所定値より大きければ、周波数選択性フェージングの影響が大きいと判断する。
[ステップS63]合成部54は、C/N耐性パラメータの割合を7、レベル耐性パラメータの割合を3として合成する。
[ステップS64]合成部54は、C/N耐性パラメータの割合を5、レベル耐性パラメータの割合を5として合成する。
なお、無線区間の無線伝搬状態は、海上、山岳、平野などの無線通信装置11,13を設置する場所や気候などによって異なる。従って、図20で説明した7:3や5:5などの重み付けの割合は、無線通信装置11,13を設置する条件により変更する。重み付けの変更は、制御部37によって行われる。
図18の説明に戻る。無線キャリア状態管理テーブル55は、合成部54によって合成された耐性パラメータを記憶する。無線キャリア状態管理テーブル55は、例えば、図3で説明したRAM23によって実現される。
図21は、耐性パラメータの算出動作を示したフローチャートである。
[ステップS71]C/N耐性パラメータ算出部52は、無線キャリアW1,W2に適用されている変調方式の情報を制御部37から取得する。また、C/N耐性パラメータ算出部52は、無線通信で確保すべき誤り率(通信品質維持レベル)の情報を制御部37から取得する。
C/N耐性パラメータ算出部52は、取得した変調方式における、目標の通信品質維持レベルを確保するためのC/Nを取得する。すなわち、C/N耐性パラメータ算出部52は、制御部37から取得した通信品質維持レベルと変調方式とに基づいて、図6で説明したエラー耐性テーブルを参照し、上述した式(1)のオフセットを取得する。
[ステップS72]レベル耐性パラメータ算出部53は、無線キャリアW1,W2に適用されている変調方式の情報を制御部37から取得する。また、レベル耐性パラメータ算出部53は、無線通信で確保すべき誤り率(通信品質維持レベル)の情報を制御部37から取得する。
レベル耐性パラメータ算出部53は、取得した変調方式における、目標の通信品質維持レベルを確保するためのレベルを取得する。すなわち、レベル耐性パラメータ算出部53は、制御部37から取得した通信品質維持レベルと変調方式とに基づいて、図19で説明したレベルエラー耐性テーブルを参照し、上述した式(3)のレベルオフセットを取得する。
[ステップS73]C/N耐性パラメータ算出部52は、回線品質受信部51によって受信された回線品質に含まれるC/Nと、ステップS71で取得したオフセットとに基づいて、C/N耐性パラメータを算出する。C/N耐性パラメータ算出部52は、上述した式(1)によって耐性パラメータを算出する。
[ステップS74]C/N耐性パラメータ算出部52は、算出したC/N耐性パラメータを数値化する。例えば、C/N耐性パラメータ算出部52は、算出したC/N耐性パラメータを0〜255の値に数値化する。
[ステップS75]レベル耐性パラメータ算出部53は、回線品質受信部51によって受信された回線品質に含まれる受信レベルと、ステップS72で取得したレベルオフセットとに基づいて、レベル耐性パラメータを算出する。レベル耐性パラメータ算出部53は、上述した式(3)によって耐性パラメータを算出する。
[ステップS76]レベル耐性パラメータ算出部53は、算出したレベル耐性パラメータを数値化する。例えば、レベル耐性パラメータ算出部53は、算出したレベル耐性パラメータを0〜255の値に数値化する。
[ステップS77]合成部54は、ステップS74で算出したC/N耐性パラメータと、ステップS76で算出したレベル耐性パラメータとを合成する。合成部54は、図20のフローチャートで説明したように、C/N耐性パラメータとレベル耐性パラメータとに重み付けを付加して合成する。
[ステップS78]合成部54は、C/N耐性パラメータとレベル耐性パラメータとを合成した耐性パラメータを無線キャリア状態管理テーブル55に記憶する。例えば、図4に示す無線キャリア状態管理テーブル34と同様に、合成部54は、耐性パラメータを無線キャリアW1,W2と対応付けて無線キャリア状態管理テーブル55に記憶する。
以上の処理によって、耐性パラメータは算出され、無線キャリア状態管理テーブル55に記憶される。
なお、パケットを受信して無線処理する動作は、図10で説明したフローチャートと同様であり、その説明を省略する。また、パケットの無線キャリアへの割り当て動作は、図11〜図13で説明したフローチャートと同様であり、その説明を省略する。
このように、無線通信装置11は、C/N耐性パラメータとレベル耐性パラメータとを合成し、合成した耐性パラメータの大きい無線キャリアに、QoSの高いパケットを優先して割り当てるようにした。これにより、無線通信装置11は、QoSの高いパケットをフェージング状態に応じて適切に安定して無線伝送することができる。
[第5の実施の形態]
次に、第5の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。第5の実施の形態では、第2の実施の形態、第3の実施の形態、及び第4の実施の形態を組わせた場合の無線通信装置について説明する。なお、第5の実施の形態に係る無線通信装置のハードウェア構成例は、図3と同様であり、その説明を省略する。
図22は、第5の実施の形態に係る無線通信装置の機能図である。図22において、図14、図18と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
図22の無線通信装置11では、図14、図18の無線通信装置11に対し、無線キャリア状態管理テーブル61及び変動率算出部62が異なる。
無線キャリア状態管理テーブル61には、無線キャリアごとの耐性パラメータ(合成部54によって合成されたC/N耐性パラメータとレベル耐性パラメータ)が所定時間記憶される。すなわち、無線キャリア状態管理テーブル61には、耐性パラメータが所定数、FIFO方式で記憶される。また、無線キャリア状態管理テーブル61には、1つ前に記憶された耐性パラメータとの絶対値差分が記憶される。また、無線キャリア状態管理テーブル61には、絶対値差分の平均値を示した変動率が記憶される。
図23は、無線キャリア状態管理テーブルのデータ構成例を示した図である。図23に示すW1,W2は、無線通信装置11,13間で無線通信される無線キャリアを示している。図23のN(0),N(1),…,N(T)は、合成部54によって合成された耐性パラメータの記憶時間を示している。N(0)が最も新しく、N(T)が最も古いことを示している。無線キャリア状態管理テーブル61は、図15の無線キャリア状態管理テーブル41と同様であり、その説明を省略する。
図22の説明に戻る。変動率算出部62は、無線キャリア状態管理テーブル61に記憶されている所定時間分の耐性パラメータに基づいて、耐性パラメータの変動率を算出する。変動率算出部62は、算出した変動率を無線キャリア状態管理テーブル61に記憶する。なお、変動率算出部62は、上記で説明した式(2)によって、耐性パラメータの変動率を算出する。
SEL43aは、図14で説明したのと同様に、無線キャリア状態管理テーブル61を参照し、変動率が小さくかつ耐性パラメータの大きい無線キャリアに、QoSの高いパケットを優先的に割り当てるようにする。すなわち、図22のSEL43aは、C/N耐性パラメータとレベル耐性パラメータとを合成して算出された耐性パラメータと、その変動率とに基づいて、QoSの高いパケットを無線キャリアへ割り当てる。
図24は、耐性パラメータと変動率の算出動作を示したフローチャートである。
図24のステップS81〜S87の処理は、図21で説明したステップS71〜S77の処理と同様であり、説明を省略する。
[ステップS88]合成部54は、C/N耐性パラメータとレベル耐性パラメータとを合成した耐性パラメータを所定時間分、無線キャリア状態管理テーブル61に記憶する。例えば、図23に示すように、合成部54は、算出した耐性パラメータを無線キャリアW1,W2と対応付けて、N(0)〜N(T)分、無線キャリア状態管理テーブル61に記憶する。
[ステップS89]変動率算出部62は、無線キャリア状態管理テーブル61に記憶されている所定時間分の耐性パラメータに基づいて、耐性パラメータの変動率を算出する。変動率算出部42は、算出した変動率を無線キャリア状態管理テーブル61に記憶する。
以上の処理によって、耐性パラメータと変動率は算出され、無線キャリア状態管理テーブル61に記憶される。
このように、無線通信装置11は、C/N耐性パラメータとレベル耐性パラメータとを算出し、これを合成したパラメータを耐性パラメータとして所定時間分記憶する。そして、無線通信装置11は、所定時間分記憶した耐性パラメータより、耐性パラメータの変動率を算出し、算出した変動率と現時点の耐性パラメータとに基づいて、無線キャリアにサービス品質の高いパケットを割り当てるようにした。これにより、無線通信装置11は、QoSの高いパケットを安定して無線伝送することができる。
[第6の実施の形態]
次に、第6の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。第6の実施の形態では、N+1切替えの無線通信装置について説明する。なお、第6の実施の形態に係る無線通信装置のハードウェア構成例は、図3と同様であり、その説明を省略する。
図25は、第6の実施の形態に係る無線通信装置の機能図である。図25において、図4と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。
図25では、図4の無線通信装置11に対し、無線キャリア状態管理テーブル71及び無線部72が異なる。無線部72においては、予備系のバッファ72a、BB部72b、変調部72c、及び無線処理部72dを有しているところが異なる。
図25の無線通信装置11は、現用系の無線キャリアW1,W2の障害に対応できるよう、予備系の無線キャリアPによっても無線通信を行うことができるようになっている。図25に示すかっこ書きのPは、予備系の無線キャリアPに対応していることを示している。
図25の無線通信装置11では、現用系の無線キャリアW1,W2に障害が発生すると、予備系の無線キャリアPを用いて、対向局の無線通信装置13と無線通信を行う。例えば、無線キャリアW2に障害が発生した場合、無線通信装置11は、無線キャリアW1と無線キャリアPを用いて、無線通信装置13と無線通信を行う。
現用系の無線キャリアW1,W2で無線通信を行っている場合の動作は、図4で説明したのと同様である。また、例えば、無線キャリアW2に障害が発生し、現用系の無線キャリアW1と予備系の無線キャリアPで無線通信を行うこととなった場合も、図4で説明したのと同様の動作を行う。
具体的には、無線キャリアW2に障害が発生した場合、回線品質受信部32は、受信側の無線通信装置13から無線キャリアW1,Pの回線品質を受信する。耐性パラメータ算出部33は、受信された回線品質に基づいて、現用系の無線キャリアW1と予備系の無線キャリアPの耐性パラメータを算出し、算出した耐性パラメータを、例えば、図25の無線キャリア状態管理テーブル71に示すように、無線キャリアW1,Pに対応づけて記憶する。
SEL35cは、上記例の場合、無線キャリア状態管理テーブル71を参照し、耐性パラメータの大きい無線キャリアW1,Pに、レベルの高いQoSのパケットが優先して割り当てられるよう、バッファ35ba〜35bcに記憶されているパケットをバッファ36aa,72aに割り当てる。
すなわち、障害が発生すると、耐性パラメータ算出部33は、予備系の無線キャリアと障害の発生していない無線キャリアの耐性パラメータを算出する。SEL35cは、マージンの大きい予備系の無線キャリア又はマージンの大きい障害の発生していない現用系の無線キャリアにサービス品質の高いデータを優先して割り当てる。
図26は、パケットの無線キャリアへの割り当てを説明する図である。図26には、図25のIF部31で受信されるパケットが示してある。図26のパケットに示すQ1〜Q3は、パケットのQoSのレベルを示している。Q1は高レベル、Q2は中レベル、Q3は小レベルを示している。図26に示すW1,W2は、パケットが割り当てられる現用系の無線キャリアW1,W2を示している。Pは、予備系の無線キャリアPを示している。
図26の上の図は、パケットをラウンドロビンで無線キャリアW1,W2,Pに割り当てる様子が示してある。下の図は、図25のパケット割り当て部35がパケットを無線キャリアW1,W2,Pに割り当てる様子が示してある。
図26に示す2つの図の横軸は時間を示し、図7の時間軸と同じ時間を刻んでいるとする。従って、図26に示す時刻t1,t2は、図7に示す時刻t1,t2と同じである。
無線キャリアW2の誤り率は、図7の下の図に示すように変化するとする。また、無線キャリアW1は、安定した無線通信を行っており、耐性パラメータは、無線キャリアW2より大きいものとする。また、無線キャリアW1と無線キャリアPの耐性パラメータは、無線キャリアW1の方が大きいものとする。
図26の時刻t11において、無線キャリアW2に障害が発生したとする。ラウンドロビンでパケットを順番に無線キャリアW1,Pに割り当てると、図26の上の図に示すように、無線キャリアW1より耐性パラメータの小さい方の無線キャリアPに高レベルのパケットを割り当ててしまう。
一方、図25のパケット割り当て部35は、耐性パラメータの大きい現用系の無線キャリアW1に、高レベルのパケットを優先して割り当てる。従って、高レベルのパケットは、図26の下の図に示すように、時刻t1,t2において、通信品質のよい無線キャリアW1に割り当てられる。
このように、無線通信装置11は、障害が発生した場合、予備系の無線キャリアの耐性パラメータを算出する。そして、無線通信装置は、耐性パラメータの大きい予備系の無線キャリア及び障害が発生していない通信が維持されている現用系の無線キャリアに、QoSの高いパケットを優先して割り当てる。これにより、無線通信装置11は、障害が発生した場合でも、QoSの高いパケットを安定して無線伝送することができる。
なお、第3の実施の形態、第4の実施の形態、及び第5の実施の形態に第6の実施の形態を適用することもできる。例えば、第3の実施の形態、第4の実施の形態、及び第5の実施の形態で説明した無線通信装置11に予備系のバッファ、BB部、変調部、及び無線部を設ける。そして、SELは、障害が発生した場合、予備系の無線キャリアと通信が維持されている現用系の無線キャリアの耐性パラメータ等に基づいて、パケットを無線キャリアに割り当てるようにする。
以上の実施の形態に開示された技術には、以下の付記に示す技術が含まれる。
(付記1) 複数の無線キャリアにおいて適応変調を行う無線通信装置において、
受信側の無線通信装置から無線キャリアごとの回線品質を受信する受信部と、
前記受信部によって受信された回線品質の変調方式を変更するまでのマージンを無線キャリアごとに算出する算出部と、
前記算出部によって算出されたマージンの大きい無線キャリアにサービス品質の高いデータを優先して割り当てる割り当て部と、
を有することを特徴とする無線通信装置。
(付記2) 変調方式ごとにおいて所定の誤り率を確保するための回線品質を記憶した記憶部をさらに備え、
前記算出部は、前記記憶部を参照して現在適用されている変調方式における予め設定された誤り率を確保するための回線品質を取得し、取得した回線品質と前記受信部によって受信された回線品質との差を算出してマージンを算出することを特徴とする付記1記載の無線通信装置。
(付記3) 前記算出部によって算出されたマージンの変動率を算出する変動率算出部をさらに備え、
前記割り当て部は、マージンが大きくかつ変動率の小さい無線キャリアにサービス品質の高いデータを優先して割り当てることを特徴とする付記1又は2に記載の無線通信装置。
(付記4) 前記受信部によって受信される回線品質には、C/Nと受信レベルとが含まれ、前記算出部は、前記C/Nと前記受信レベルとのそれぞれにおいてマージンを算出し、
前記算出部によって算出された前記C/Nと前記受信レベルとのマージンを合成する合成部をさらに有し、
前記割り当て部は、前記合成部によって合成されたマージンの大きい無線キャリアにサービス品質の高いデータを優先して割り当てることを特徴とする付記1又は2に記載の無線通信装置。
(付記5) 前記合成部によって合成されたマージンの変動率を算出する合成変動率算出部をさらに備え、
前記割り当て部は、合成されたマージンが大きくかつ変動率の小さい無線キャリアにサービス品質の高いデータを優先して割り当てることを特徴とする付記4記載の無線通信装置。
(付記6) 前記算出部は、障害が発生した場合、予備系の無線キャリアのマージンを算出し、
前記割り当て部は、前記算出部によって算出されたマージンの大きい予備系の無線キャリア又は障害の発生していない現用系の無線キャリアにサービス品質の高いデータを優先して割り当てることを特徴とする付記1又は2に記載の無線通信装置。
(付記7) 複数の無線キャリアにおいて適応変調を行う無線通信装置のデータ割り当て方法において、
受信側の無線通信装置から無線キャリアごとの回線品質を受信し、
受信した回線品質の変調方式を変更するまでのマージンを無線キャリアごとに算出し、
算出したマージンの大きい無線キャリアにサービス品質の高いデータを優先して割り当てる、
ことを特徴とするデータ割り当て方法。
1,2 無線通信装置
1a 受信部
1b 算出部
1c 割り当て部

Claims (6)

  1. 複数の無線キャリアにおいて適応変調を行う無線通信装置において、
    受信側の無線通信装置から無線キャリアごとの回線品質を受信する受信部と、
    前記受信部によって受信された回線品質の変調方式を変更するまでのマージンを無線キャリアごとに算出する算出部と、
    前記算出部によって算出されたマージンの大きい無線キャリアにサービス品質の高いデータを優先して割り当てる割り当て部と、
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  2. 変調方式ごとにおいて所定の誤り率を確保するための回線品質を記憶した記憶部をさらに備え、
    前記算出部は、前記記憶部を参照して現在適用されている変調方式における予め設定された誤り率を確保するための回線品質を取得し、取得した回線品質と前記受信部によって受信された回線品質との差を算出してマージンを算出することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記算出部によって算出されたマージンの変動率を算出する変動率算出部をさらに備え、
    前記割り当て部は、マージンが大きくかつ変動率の小さい無線キャリアにサービス品質の高いデータを優先して割り当てることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  4. 前記受信部によって受信される回線品質には、C/Nと受信レベルとが含まれ、前記算出部は、前記C/Nと前記受信レベルとのそれぞれにおいてマージンを算出し、
    前記算出部によって算出された前記C/Nと前記受信レベルとのマージンを合成する合成部をさらに有し、
    前記割り当て部は、前記合成部によって合成されたマージンの大きい無線キャリアにサービス品質の高いデータを優先して割り当てることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  5. 前記合成部によって合成されたマージンの変動率を算出する合成変動率算出部をさらに備え、
    前記割り当て部は、合成されたマージンが大きくかつ変動率の小さい無線キャリアにサービス品質の高いデータを優先して割り当てることを特徴とする請求項4記載の無線通信装置。
  6. 複数の無線キャリアにおいて適応変調を行う無線通信装置のデータ割り当て方法において、
    受信側の無線通信装置から無線キャリアごとの回線品質を受信し、
    受信した回線品質の変調方式を変更するまでのマージンを無線キャリアごとに算出し、
    算出したマージンの大きい無線キャリアにサービス品質の高いデータを優先して割り当てる、
    ことを特徴とするデータ割り当て方法。
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