JP2012023589A - 立体画像処理装置、立体画像撮影装置、立体画像表示装置、及び立体画像処理方法 - Google Patents

立体画像処理装置、立体画像撮影装置、立体画像表示装置、及び立体画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】立体画像を用いて立体視を行う際に、平面状の被写体に歪みが生じることを防ぎ、かつ人物などの衣服の部分は適切に立体的に見えるようにする。
【解決手段】立体画像処理装置10は、人物情報検出部12と、矩形化処理部13とを備えている。人物情報検出部12には、立体画像15aから人物の衣服に対応する部分を衣服領域として検出する衣服領域検出部23が設けられている。矩形化処理部13は、平面状の被写体である可能性が高い矩形状の被写体を矩形領域として立体画像15aから検出し、その矩形領域が衣服領域内にあるか否かを判定し、衣服領域内にない場合には、矩形領域の歪みを補正する処理を実行し、衣服領域内にある場合には、歪みを補正する処理を実行しないようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、両眼視差の生じる画像である立体画像に対して所定の処理を実行する立体画像処理装置、立体画像撮影装置、立体画像表示装置、及びこれらに用いられた立体画像処理方法に関する。
両眼視差の生じる画像(以下、立体画像と称す)を用いて被写体を立体的に観察する、いわゆる立体視が知られている。立体視は、視差のない通常の画像を観察する場合に比べて、観察者の眼に与える疲労感が強い。このため、観察者の眼に与える疲労感の少ない見易い立体視の方法が、従来より検討されている。
例えば、特許文献1には、立体画像の視差量を検出し、視差が過大である場合に、視差が小さくなるように立体画像を変換することが記載されている。立体視では、視差が大きくなればなるほど観察者の眼に与える疲労の影響が強くなる。従って、特許文献1のように、過大な視差が検出された場合に立体画像に対して画像処理を行い、視差を抑えるようにすれば、観察者の眼に与える疲労の影響を少なくすることができる。
また、立体視には、平面状の被写体が立体画像の一部に映っている場合に、その被写体が正常に平面に見えず、波打つように歪んで見えてしまうことがある。このように平面状の被写体が歪んで見えると、観察者の眼に疲労感を与えてしまうとともに、観察者に違和感を与えて立体視をし難くさせてしまう要因にもなってしまう。
平面状の被写体の歪みは、レンズの歪みや収差など撮影時の光学系の特性に起因して発生する。例えば、平面状の被写体が存在する撮影シーンをステレオカメラで撮影し、右眼用の画像と左眼用の画像とをそれぞれ立体画像として取得したとする。この際、光学系の特性の影響により、撮影した平面状の被写体が、視差とは関係なく樽型あるいは糸巻き型に湾曲してしまうことがある。そして、こうした光学系の特性に起因した被写体の湾曲度合いは、左右の各光学系の特性の違いや左右の各光学系に対する平面状の被写体の位置に応じて、左右の各画像に違いが生じることが多い。このように、視差と関係のない湾曲によって左右の各画像に写った平面状の被写体に左右差が生じてしまうと、立体視を行った際に平面状の被写体にあたかも立体感があるように錯覚させてしまい、波打つように歪んで見えてしまう。
上記のような平面状の被写体の歪みの解決策として、立体画像から平面であると想定される部分を検出し、その部分の歪みを補正する画像処理を行うことが考えられる。例えば、矩形状の外形を持つ被写体は、ホワイトボードや壁に貼られたポスターなど、平面の被写体である可能性が高い。そこで、立体画像から矩形と見なされる部分(例えば、矩形が僅かに樽型あるいは糸巻き型などに湾曲したものなど)を検出し、これを歪みのない矩形に補正する画像処理を行う。こうすれば、平面状の被写体が波打つように見えてしまうことを防ぐことができる。なお、平面であると想定される部分の検出、及び歪みの補正には、特許文献2〜4などに記載されている技術を利用すればよい。
特開平11−355808号公報 特開2003−303341号公報 特開2006−5971号公報 特開2007−43545号公報
しかしながら、立体画像の全体から平面であると想定される部分を無条件に検出し、これに対して歪みを補正する処理を行うと、立体画像に写った人物の衣服に矩形状のプリント(模様)やポケットなどが設けられている場合に、立体の被写体であるこれらに対しても歪みの補正が行われてしまう。そして、このように衣服の部分に歪みの補正が行われると、立体視を行った際に、本来立体的に見えるはずの衣服の部分が平面的に見えてしまい、反対に観察者に違和感を与えてしまうことが懸念される。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、立体画像を用いて立体視を行う際に、平面状の被写体に歪みが生じることを防ぎ、かつ人物などの衣服の部分は適切に立体的に見えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の立体画像処理装置は、両眼視差の生じる画像である立体画像を取り込むための画像入力部と、人物を含む領域に対応する部分を前記立体画像から特定領域として検出する特定領域検出部と、前記立体画像から所定の図形であると想定される被写体を抽出し、その被写体に対応する部分を図形領域として検出する図形領域検出部と、前記特定領域検出部の検出結果と前記図形領域検出部の検出結果とを基に、前記図形領域が前記特定領域内にあるか否かを判定する位置判定部と、前記図形領域に対して歪みを補正する歪み補正処理を行うことにより、前記図形領域を歪みのない図形に変換する歪み補正部と、前記位置判定部の判定結果を基に、前記特定領域内にないと判定された前記図形領域に対して前記歪み補正処理を実行させ、前記特定領域内にあると判定された前記図形領域に対して前記歪み補正処理を実行させないように前記歪み補正部の動作を制御する補正制御部とを備えたことを特徴とする。
前記立体画像から人物の顔の検出を行う顔検出部と、前記顔検出部が検出した顔の部分から顔の各パーツの検出を行う顔パーツ検出部とを有し、前記特定領域検出部は、前記顔検出部の検出結果と前記顔パーツ検出部の検出結果とを基に、顔が検出された人物の体の方向を推定することによって前記特定領域の検出を行うことが好ましい。
前記特定領域検出部は、検出された顔が正面向きである場合、前記顔パーツ検出部の検出結果を基に両眼の中心位置を求め、それらの各中心位置を結ぶ第1の線分から両眼の間隔を算出するとともに、口の中心位置を求め、この口の中心位置と前記第1の線分の中点とを結ぶ第2の線分から眼と口の間隔を算出し、前記両眼の間隔の所定の倍率の長さを有し、前記第1の線分と平行且つその中点が口の中心位置に配置された第3の線分と、前記眼と口の間隔の所定の倍率の長さを有し、前記第2の線分と平行且つ前記第2の線分と反対方向に延びるように一端が前記第3の線分の一端に接して配置された第4の線分とを求め、前記第3の線分と前記第4の線分とで構成される平行四辺形の領域を前記特定領域として検出することが好ましい。
前記第3の線分は、前記両眼の間隔の略8倍の長さを有し、前記第4の線分は、前記眼と口の間隔の略10倍の長さを有することが好ましい。
前記特定領域検出部は、検出された顔が横向きである場合、前記顔パーツ検出部の検出結果を基に、片眼の中心位置と片耳の中心位置とを求め、これらの各中心位置を結ぶ第5の線分から眼と耳の間隔を算出するとともに、口の中心位置を求め、この口の中心位置から前記第5の線分への垂線である第6の線分によって、目と口の間隔を算出し、前記眼と耳の間隔の所定の倍率の長さを有し、前記第5の線分と平行且つその中点が口の中心位置に配置された第7の線分と、前記目と口の間隔の所定の倍率の長さを有し、前記第6の線分と平行且つ前記第6の線分と反対方向に延びるように一端が前記第7の線分の一端に接して配置された第8の線分とを求め、前記第7の線分と前記第8の線分とで構成される平行四辺形の領域を前記特定領域として検出することが好ましい。
前記第7の線分は、前記眼と耳の間隔の略8倍の長さを有し、前記第8の線分は、前記眼と口の間隔の略10倍の長さを有することが好ましい。
前記図形領域検出部は、前記所定の図形として矩形を検出することが好ましい。
また、本発明の立体画像撮影装置は、所定の間隔で並べて配置された複数の撮像部を有し、前記各撮像部で被写体光の撮像を行うことにより、両眼視差の生じる画像である立体画像を取得する画像取得部と、人物を含む領域に対応する部分を前記立体画像から特定領域として検出する特定領域検出部と、前記立体画像から所定の図形であると想定される被写体を抽出し、その被写体に対応する部分を図形領域として検出する図形領域検出部と、前記特定領域検出部の検出結果と前記図形領域検出部の検出結果とを基に、前記図形領域が前記特定領域内にあるか否かを判定する位置判定部と、前記図形領域に対して歪みを補正する歪み補正処理を行うことにより、前記図形領域を歪みのない図形に変換する歪み補正部と、前記位置判定部の判定結果を基に、前記特定領域内にないと判定された前記図形領域に対して前記歪み補正処理を実行させ、前記特定領域内にあると判定された前記図形領域に対して前記歪み補正処理を実行させないように前記歪み補正部の動作を制御する補正制御部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の立体画像表示装置は、両眼視差の生じる画像である立体画像を取り込むための画像入力部と、人物を含む領域に対応する部分を前記立体画像から特定領域として検出する特定領域検出部と、前記立体画像から所定の図形であると想定される被写体を抽出し、その被写体に対応する部分を図形領域として検出する図形領域検出部と、前記特定領域検出部の検出結果と前記図形領域検出部の検出結果とを基に、前記図形領域が前記特定領域内にあるか否かを判定する位置判定部と、前記図形領域に対して歪みを補正する歪み補正処理を行うことにより、前記図形領域を歪みのない図形に変換する歪み補正部と、前記位置判定部の判定結果を基に、前記特定領域内にないと判定された前記図形領域に対して前記歪み補正処理を実行させ、前記特定領域内にあると判定された前記図形領域に対して前記歪み補正処理を実行させないように前記歪み補正部の動作を制御する補正制御部と、前記補正制御部の制御に基づいて前記歪み補正部で前記図形領域の補正が行われた補正済みの前記立体画像を表示するための画像表示部とを備えたことを特徴とする。
さらに、本発明の立体画像処理方法は、両眼視差の生じる画像である立体画像から人物を含む領域に対応する部分を特定領域として検出し、前記立体画像から所定の図形であると想定される被写体を抽出して、その被写体に対応する部分を図形領域として検出し、前記特定領域の検出結果と前記図形領域の検出結果とを基に、前記図形領域が前記特定領域内にあるか否かを判定し、前記特定領域内にないと判定された前記図形領域に対しては、前記図形領域を歪みのない図形に変換する歪み補正処理を実行し、前記特定領域内にあると判定された前記図形領域に対しては、前記歪み補正処理を実行しないようにすることを特徴とする。
本発明では、特定領域内にないと判定された図形領域に対してのみ歪み補正処理を実行し、特定領域内にあると判定された図形領域に対しては、歪み補正処理を実行しないようにした。特定領域内にない図形領域の被写体は、平面状の被写体である可能性が高い。一方、特定領域内にある図形領域の被写体は、衣服に設けられた所定の図形のプリント(模様)やポケットなど、立体的な被写体である可能性が高い。従って、上記のように、歪み補正処理の実行を制御し、これによって生成された補正済みの立体画像を用いて立体視を行うようにすれば、平面状の被写体に歪みが生じることを防ぎ、かつ人物などの衣服の部分は適切に立体的に見えるようにすることができる。
立体画像処理装置の構成を概略的に示すブロック図である。 正面方向を向いた顔からの衣服領域の検出方法を説明するための説明図である。 衣服領域の検出例の他のバリエーションを示す説明図である。 横方向を向いた顔からの衣服領域の検出方法を説明するための説明図である。 矩形領域が衣服領域内にない場合の検出例を示す説明図である。 矩形領域が衣服領域内にある場合の検出例を示す説明図である。 立体画像処理装置の処理手順の概略を示すフローチャートである。 立体画像撮影装置の構成を概略的に示すブロック図である。 立体画像表示装置の構成を概略的に示すブロック図である。
[第1実施形態]
図1に示すように、立体画像処理装置10には、画像入力部11と、人物情報検出部12と、矩形化処理部13と、画像出力部14とが設けられている。画像入力部11は、両眼視差の生じる画像である立体画像15aを外部から立体画像処理装置10に取り込むための入力インタフェースである。画像入力部11は、外部から立体画像15aが入力されると、その立体画像15aを人物情報検出部12と矩形化処理部13とに入力する。
この画像入力部11には、例えば、記録メディアから立体画像15aを取り込むためのメディアスロット、インターネットなどのネットワークを介してサーバなどから立体画像15aを取り込むためのモデムやルータ、あるいはパーソナルコンピュータやデジタルメディアプレイヤーなどの外部装置から有線で立体画像15aを取り込むための入力ポートなど、立体画像15aの取り込み先の装置構成に応じたものを適宜採用すればよい。また、種類の異なる複数のインタフェースを画像入力部11に設け、複数種類の外部装置から立体画像15aを取り込めるようにしてもよい。
なお、立体画像15aは、静止画像でもよいし、動画像でもよい。また、静止画像である場合には、いわゆる右眼画像と左眼画像とをそれぞれ個別の静止画像ファイルとして入力してもよいし、これらを1つにまとめて記録したマルチピクチャーフォーマットの静止画像ファイルとして入力してもよい。さらに、動画像である場合には、右眼用の動画像と左眼用の動画像とをそれぞれ個別の動画像ファイルとして入力してもよいし、例えば、右眼のコマと左眼のコマとを交互に並べるなど、再生表示の形式に応じて左右の各動画像を1つにまとめた動画像ファイルとして入力してもよい。
人物情報検出部12には、顔検出部20と、顔パーツ検出部21と、顔方向検出部22と、衣服領域検出部(特定領域検出部)23と、検出結果出力部24とが設けられている。人物情報検出部12は、画像入力部11から立体画像15aが入力されると、その立体画像15aを顔検出部20に入力する。顔検出部20は、周知のパターンマッチング技術を用いることによって、入力された立体画像15aから人物の顔の検出を行う。
顔検出部20は、顔を検出すると、検出した顔の立体画像15a上での位置(座標)や大きさを示す情報を検出結果とし、その検出結果及び検出を行った立体画像15aを顔パーツ検出部21に入力する。また、顔検出部20は、立体画像15aから複数の顔を検出した場合、各顔の情報を検出結果として顔パーツ検出部21に入力する。さらに、顔検出部20は、立体画像15aから人物の顔が検出されなかった場合、その旨を示す情報を検出結果出力部24に入力する。
顔パーツ検出部21は、顔検出部20が立体画像15aから顔を検出した際に、その立体画像15aの検出された顔の部分を周知のテンプレートマッチングなどの手法を用いて、より詳細に解析することにより、その顔の部分から目、耳、鼻、口などのパーツの検出を行う。また、顔パーツ検出部21は、顔検出部20が立体画像15aから複数の顔を検出した場合、それぞれの顔からパーツの検出を行う。顔パーツ検出部21は、各パーツを検出したら、それらの各パーツの立体画像15a上での位置(座標)や大きさ、及びパーツの種類を示す情報を検出結果とし、各パーツの検出結果及び検出を行った立体画像15aを顔方向検出部22と衣服領域検出部23とに入力する。
顔方向検出部22は、顔検出部20と顔パーツ検出部21との各検出結果を基に、検出された顔の肌色領域と髪色領域との比率や、検出された各パーツの配置を求め、これらの結果を基に、顔検出部20が立体画像15aから検出した顔の向きを検出する。顔方向検出部22は、検出された顔が複数ある場合、各顔の向きをそれぞれ検出する。そして、顔方向検出部22は、顔の向きを検出したら、その向きを示す情報を検出結果とし、検出結果を衣服領域検出部23に入力する。
衣服領域検出部23は、顔パーツ検出部21の検出結果と顔方向検出部22の検出結果とを基に、顔が検出された人物の衣服に対応する領域を立体画像15aから検出する処理を行う。衣服領域検出部23は、図2に示す立体画像15aのように、正面方向を向いた顔であると顔方向検出部22が検出した場合、まず顔パーツ検出部21の検出結果を基に、右眼及び左眼のそれぞれの中心(重心)の位置を求める。そして、両眼の各中心位置を結ぶ線分L1から両眼の間隔d1を算出する。
衣服領域検出部23は、両眼の間隔d1を算出したら、続いて顔パーツ検出部21の検出結果を基に、口の中心(重心)の位置を求め、この口の中心位置と線分L1の中点とを結ぶ線分L2から眼と口の間隔d2を算出する。
衣服領域検出部23は、間隔d1及びd2を算出したら、間隔d1の8倍の長さを有し、線分L1と平行且つその中点が口の中心位置に配置された線分L3と、間隔d2の10倍の長さを有し、線分L2と平行且つ線分L2と反対方向に延びるように一端が線分L3の一端に接して配置された線分L4とを求め、これらの各線分L3、L4で構成される平行四辺形の領域を衣服領域26として検出する。このように、衣服領域検出部23は、人物を含む領域に対応する部分である特定領域として、人物の衣服に対応する部分である衣服領域26を検出する。
そして、上記のように衣服領域26の検出を行えば、図3(a)に示すように、上半身が傾いた人物が写った立体画像15a、図3(b)に示すように、体が横方向を向いた細身の人物が写った立体画像15a、図3(c)に示すように、太目の体の人物が写った立体画像15aなどであっても、顔が検出された人物の衣服領域26を適切に検出することができる。
また、衣服領域検出部23は、図4に示す立体画像15aのように、横方向を向いた顔であると顔方向検出部22が検出した場合、顔パーツ検出部21の検出結果を基に、片眼の中心(重心)の位置と、片耳の中心(重心)の位置とを求める。衣服領域検出部23は、各中心位置を求めたら、片眼の中心位置と片耳の中心位置とを結ぶ線分L5から眼と耳の間隔d3を算出する。
衣服領域検出部23は、眼と耳の間隔d3を算出したら、続いて顔パーツ検出部21の検出結果を基に、口の中心(重心)の位置を求め、この口の中心位置から線分L5への垂線L6によって、目と口の間隔d4を算出する。
衣服領域検出部23は、間隔d3及びd4を算出したら、間隔d3の8倍の長さを有し、線分L5と平行且つその中点が口の中心位置に配置された線分L7と、間隔d4の10倍の長さを有し、垂線L6と平行且つ垂線L6と反対方向に延びるように一端が線分L7の一端に接して配置された線分L8とを求め、これらの各線分L7、L8で構成される平行四辺形の領域を衣服領域26として検出する。このように、衣服領域検出部23では、検出された人物の顔が正面向きでも横向きでも適切に衣服領域26を検出することができる。
衣服領域検出部23は、衣服領域26を検出したら、その衣服領域26を示す情報(例えば、四隅の座標情報)を検出結果として検出結果出力部24に入力する。また、衣服領域検出部23は、検出された顔が複数ある場合、各顔のそれぞれに対応する衣服領域26を検出し、それらの各情報を検出結果として検出結果出力部24に入力する。
検出結果出力部24は、衣服領域検出部23から衣服領域26の検出結果が入力された場合、その検出結果を矩形化処理部13に送信する。また、検出結果出力部24は、顔が検出されなかったことを示す情報が顔検出部20から入力された場合、その情報を検出結果として矩形化処理部13に送信する。なお、人物情報検出部12の各部は、入力された立体画像15aが動画像である場合、その動画像の各コマ画像のそれぞれに対して顔や衣服を検出する処理を行い、各コマ画像の検出結果を順次矩形化処理部13に送信する。
矩形化処理部13には、矩形検出部(図形領域検出部)30と、位置判定部31と、歪み補正部32と、補正制御部33とが設けられている。矩形検出部30は、画像入力部11から立体画像15aが矩形化処理部13に入力されたことに応答して起動し、図5に示すように、入力された立体画像15aから矩形であると想定される被写体を抽出し、その被写体に対応する部分を矩形領域(図形領域)34として検出する処理を行う。
矩形検出部30は、例えば、周知の形状認識技術や輪郭抽出技術を用いることによって、立体画像15aから矩形領域34を検出する。また、矩形検出部30は、矩形であると想定される被写体が立体画像15aに複数含まれている場合、各被写体のそれぞれを矩形領域34として検出する。
ここで、「矩形であると想定される被写体」とは、正方形や長方形の正確な矩形の他、これらが樽型、糸巻き型、あるいは台形型などに僅かに歪んだ輪郭(外形線)を有する被写体、さらには、図5に示すように、こうした輪郭の一部が他の被写体によって隠された被写体である。また、図5では、被写体の輪郭よりも僅かに外側の部分を便宜的に矩形領域34として示しているが、実際には、被写体の輪郭そのものである。
位置判定部31は、衣服領域検出部23の検出結果と矩形検出部30の検出結果とを基に、立体画像15aに対する衣服領域26の位置と矩形領域34の位置とを判断することにより、矩形検出部30が検出した矩形領域34が、衣服領域検出部23が検出した衣服領域26内にあるか否かの判定を行う。
また、位置判定部31は、矩形検出部30が立体画像15aから複数の矩形領域34を検出した場合、それらの各矩形領域34のそれぞれについて衣服領域26内にあるか否かを判定する。さらに、位置判定部31は、衣服領域検出部23が立体画像15aから複数の衣服領域26を検出した場合、各衣服領域26のそれぞれに対して矩形領域34が領域内であるか否かを判定する。
位置判定部31は、衣服領域26に対して矩形領域34が全く重なっていない場合、及び図5に示すように、衣服領域26に対して矩形領域34の一部しか重なっていない場合(衣服領域26からはみ出している部分が矩形領域34にある場合)に、その矩形領域34を衣服領域26内にないと判定する。そして、位置判定部31は、図6に示すように、衣服領域26に対して矩形領域34が完全に重なっている場合(衣服領域26の内側に矩形領域34が完全に納まっている場合)に、その矩形領域34を衣服領域26内にあると判定する。また、位置判定部31は、衣服領域検出部23によって衣服領域26が検出されなかった場合(顔が検出されなかったことを示す情報が検出結果出力部24から入力された場合)、その立体画像15aから検出された全ての矩形領域34を衣服領域26内にないと判定する。
歪み補正部32は、矩形検出部30が検出した矩形領域34に対して歪みを補正する歪み補正処理を行うことにより、矩形領域34を歪みのない矩形に変換する。なお、立体画像15aから矩形領域34を検出する方法や矩形領域34の歪みを補正する方法は、特許文献2〜4に詳細に記載されている。
補正制御部33は、位置判定部31の判定結果を基に、歪み補正部32の動作を制御する。補正制御部33は、位置判定部31の判定結果を基に、衣服領域26内にないと判定された矩形領域34に対して歪み補正処理を実行させ、衣服領域26内にあると判定された矩形領域34に対して歪み補正処理を実行させないように歪み補正部32の動作を制御する。
これにより、例えば、1つの立体画像15aから衣服領域26内にない矩形領域34と衣服領域26内にある矩形領域34とが検出された場合には、衣服領域26内にない矩形領域34に対してのみ歪み補正処理が実行され、衣服領域26内にある矩形領域34に対しては歪み補正処理が実行されず、矩形領域34の外形形状がそのまま保持されるようになる。
このように、矩形化処理部13は、画像入力部11から入力された立体画像15aに対して矩形領域34の歪みを補正する処理を行い、その補正済みの立体画像15bを画像出力部14に入力する。
画像出力部14は、矩形化処理部13から入力された補正済みの立体画像15bを外部に出力するための出力インタフェースである。画像出力部14は、補正済みの立体画像15bが入力されたら、その立体画像15bを出力先の装置構成に応じたデータ形式に適宜変換して出力する。この画像出力部14には、例えば、記録メディアに立体画像15bを書き込むためのメディアスロット、インターネットなどのネットワークを介してサーバなどに立体画像15bを出力するためのモデムやルータ、あるいはモニタやプロジェクタなどの表示装置に有線で立体画像15bを出力し、表示装置に立体画像15bを表示させるための出力ポートなど、立体画像15bの出力先の装置構成に応じたものを適宜採用すればよい。
また、種類の異なる複数のインタフェースを画像出力部14に設け、複数種類の外部装置に立体画像15bを出力できるようにしてもよい。さらに、本例では、画像入力部11と画像出力部14とを個別に設けているが、例えば、記録メディアから立体画像15aを取り込んだ後、補正済みの立体画像15bを同じ記録メディアに書き込む場合などには、画像入力部11と画像出力部14とを共通の部材としてもよい。
次に、図7に示すフローチャートを参照しながら、上記構成による立体画像処理装置10の作用について説明する。ユーザは、立体画像処理装置10を用いて立体画像15aに矩形領域34の歪みを補正する処理を行う場合、所定の記録メディアや外部装置などを介して画像入力部11に対象となる立体画像15aを入力し、立体画像処理装置10に処理の開始を指示する。なお、立体画像処理装置10に対する処理の開始の指示は、立体画像処理装置10に設けられた操作部(図示は省略)から入力してもよいし、立体画像処理装置10に接続された外部装置から入力してもよい。
立体画像15aを入力して処理の開始を指示すると、その立体画像15aが画像入力部11から人物情報検出部12及び矩形化処理部13に入力される。人物情報検出部12は、立体画像15aが入力されると、顔検出部20を起動させ、その立体画像15aから人物の顔を検出する処理を顔検出部20に実行させる。顔検出の結果、立体画像15aから人物の顔が検出されなかった場合には、顔が検出されなかったことを示す情報が顔検出部20から検出結果出力部24に入力され、その情報が検出結果出力部24を介して矩形化処理部13に送信される。
一方、顔検出の結果、立体画像15aから人物の顔が検出された場合、人物情報検出部12は、その顔の部分から目、耳、鼻、口などのパーツを検出する処理を顔パーツ検出部21に実行させるとともに、その顔の向きを検出する処理を顔方向検出部22に実行させる。この後、人物情報検出部12は、顔パーツ検出部21の検出結果と顔方向検出部22の検出結果とを衣服領域検出部23に入力し、顔が検出された人物の衣服領域26を検出する処理を衣服領域検出部23に実行させる。
衣服領域検出部23は、衣服領域26を検出する処理を開始すると、まず顔方向検出部22の検出結果を基に、検出された顔が横向きであるか正面向きであるかを判断する。正面向きの顔である場合、衣服領域検出部23は、顔パーツ検出部21の検出結果を基に両眼の中心位置を求め、それらの各中心位置を結ぶ線分L1(第1の線分)から両眼の間隔d1を算出するとともに、口の中心位置を求め、この口の中心位置と線分L1の中点とを結ぶ線分L2(第2の線分)から眼と口の間隔d2を算出する。そして、間隔d1の8倍の長さを有し、線分L1と平行且つその中点が口の中心位置に配置された線分L3(第3の線分)と、間隔d2の10倍の長さを有し、線分L2と平行且つ線分L2と反対方向に延びるように一端が線分L3の一端に接して配置された線分L4(第4の線分)とを求め、これらの各線分L3、L4で構成される平行四辺形の領域を衣服領域26として検出する。
一方、横向きの顔である場合、衣服領域検出部23は、顔パーツ検出部21の検出結果を基に、片眼の中心位置と片耳の中心位置とを求め、これらの各中心位置を結ぶ線分L5(第5の線分)から眼と耳の間隔d3を算出するとともに、口の中心位置を求め、この口の中心位置から線分L5への垂線L6(第6の線分)によって、目と口の間隔d4を算出する。そして、間隔d3の8倍の長さを有し、線分L5と平行且つその中点が口の中心位置に配置された線分L7(第7の線分)と、間隔d4の10倍の長さを有し、垂線L6と平行且つ垂線L6と反対方向に延びるように一端が線分L7の一端に接して配置された線分L8(第8の線分)とを求め、これらの各線分L7、L8で構成される平行四辺形の領域を衣服領域26として検出する。
衣服領域検出部23は、衣服領域26を検出したら、その衣服領域26を示す情報を検出結果として検出結果出力部24に入力する。検出結果出力部24は、衣服領域検出部23から衣服領域26の検出結果が入力されると、その検出結果を矩形化処理部13に送信する。
矩形化処理部13は、画像入力部11から立体画像15aが入力されたことに応答して矩形検出部30を起動させ、その立体画像15aから矩形領域34を検出する処理を矩形検出部30に実行させる。そして、矩形化処理部13は、検出結果出力部24から衣服領域検出部23の検出結果を受信した後、矩形領域34が衣服領域26内にあるか否かの判定を位置判定部31に実行させる。
矩形化処理部13は、上記の判定を位置判定部31に実行させたら、歪み補正部32の動作の制御を補正制御部33に開始させる。補正制御部33は、衣服領域26内にないと位置判定部31が判定した場合、その矩形領域34に対する歪み補正処理を歪み補正部32に実行させ、衣服領域26内にあると位置判定部31が判定した場合、その矩形領域34に対する歪み補正処理を歪み補正部32に実行させないようにすることにより、衣服領域26内にない矩形領域34に対してのみ歪み補正処理が実行されるように歪み補正部32の動作を制御する。
矩形化処理部13は、このように画像入力部11から入力された立体画像15aに対して矩形領域34の歪みを補正する処理を行うことにより、立体画像15aから補正済みの立体画像15bを生成する。また、矩形化処理部13は、顔が検出されなかったことを示す情報を検出結果出力部24から受信した場合、立体画像15aから矩形領域34を矩形検出部30に検出させた後、検出された全ての矩形領域34を衣服領域26内にないと判定し、それらの各矩形領域34に対して歪み補正処理を実行させることにより、補正済みの立体画像15bを生成する。そして、矩形化処理部13は、補正済みの立体画像15bを生成した後、その立体画像15bを画像出力部14に入力する。画像出力部14は、補正済みの立体画像15bが入力されると、その立体画像15bを出力先の装置構成に応じたデータ形式に変換して出力する。
衣服領域26内にない矩形領域34の被写体は、図5に示すように、ホワイトボードや壁に貼られたポスターなど平面状の被写体である可能性が高い。一方、衣服領域26内にある矩形領域34の被写体は、図6に示すように、衣服に設けられた矩形状のプリント(模様)やポケットなど、立体的な被写体である可能性が高い。従って、上記のように、衣服領域26内にない矩形領域34に対してのみ歪み補正処理を実行し、これによって生成された補正済みの立体画像15bを用いて立体視を行うようにすれば、平面状の被写体に歪みが生じることを防ぎ、かつ人物などの衣服の部分は適切に立体的に見えるようにすることができる。
上記実施形態では、横向きの顔が検出された場合に、片眼の中心位置と片耳の中心位置とを求め、これらの各中心位置を結ぶ線分L5から眼と耳の間隔d3を算出し、この間隔d3に基づいて衣服領域26の検出を行うようにしたが、人物が横を向いている場合、頭髪などによって耳が隠れてしまい、耳をパーツとして検出できないことがある。このような場合には、眼と耳の間隔d3を算出する代わりに、人物の横顔の幅を算出し、その横顔の幅を間隔d3に置き換えるようにすれば、上記実施形態とほぼ同様の衣服領域26の検出結果を得ることができる。
上記実施形態では、両眼の間隔と眼と口の間隔、及び眼と耳の間隔と眼と口の間隔といったように、顔の各パーツの間隔を基に衣服領域26を検出するようにしたが、衣服領域26の検出方法は、これに限ることなく、例えば、検出された顔の眼と口の配置から人物の体の方向(顔の下方向)を推定し、その方向にある所定の大きさの領域を衣服領域26として検出してもよい。さらには、周知の形状認識技術などを用いることによって衣服領域26を検出してもよい。
上記実施形態では、顔検出部20で顔の検出を行い、顔が検出されたと判断された後に顔パーツ検出部21での顔パーツの検出を行うようにしたが、これに限ることなく、顔検出時に顔パーツの検出を同時に行ってもよい。
上記実施形態では、位置判定部31において、衣服領域26に対して矩形領域34が全く重なっていない場合、及び衣服領域26に対して矩形領域34の一部しか重なっていない場合に、その矩形領域34を衣服領域26内にないと判定し、衣服領域26に対して矩形領域34が完全に重なっている場合に、その矩形領域34を衣服領域26内にあると判定したが、これに限ることなく、例えば、衣服領域26に対して矩形領域34が全く重なっていない場合にのみ、その矩形領域34を衣服領域26内にないと判定し、衣服領域26に対して矩形領域34が一部でも重なっている場合に、その矩形領域34を衣服領域26内にあると判定してもよい。さらには、衣服領域26に対して矩形領域34の一部しか重なっていない場合に、矩形領域34の衣服領域26に重なっている部分と、重なっていない部分との割合を求め、8割以上重なっている場合に衣服領域26内にあると判定するといったように、その割合に応じて衣服領域26内にあるか否かを判定してもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態と機能・構成上同一のものについては、同符号を付し、詳細な説明を省略する。図8に示すように、立体画像撮影装置50には、上記第1の実施形態の画像入力部11に代えて、両眼視差の生じる画像である立体画像15aを取得する画像取得部としてのステレオカメラ52が設けられている。
ステレオカメラ52には、第1及び第2の2つの撮像部53、54が設けられている。各撮像部53、54は、周知のようにレンズ光学系やCCDイメージセンサなどによって構成され、被写体光を撮像することにより、被写体光に応じた二次元の画像データを取得する。また、各撮像部53、54は、カメラ本体の前面からその一部を露呈させ、それぞれの光軸が略平行になるように所定の間隔で並べて配置されている。
ステレオカメラ52は、これらの各撮像部53、54のそれぞれで撮影を行うことにより、両眼視差の生じる一対の画像データを立体画像15aとして取得する。そして、ステレオカメラ52は、取得した立体画像15aを人物情報検出部12と矩形化処理部13とに入力する。
この立体画像撮影装置50では、ステレオカメラ52で取得した立体画像15aを人物情報検出部12と矩形化処理部13とに入力し、以下、上記第1の実施形態と同様の手順で立体画像15aから補正済みの立体画像15bを生成し、その立体画像15bを外部装置に出力したり、記録メディアに書き込んだりする。
上記第1の実施形態では、外部から立体画像15aを取り込む立体画像処理装置10に本発明を適用した例を示したが、本実施形態で示すように、自身で立体画像15aを取得する立体画像撮影装置50に本発明を適用しても、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、本実施形態では、第1及び第2の2つの撮像部53、54を備えたステレオカメラ52を画像取得部として示したが、画像取得部は、これに限ることなく、3つ以上の撮像部を有するカメラでもよい。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態と機能・構成上同一のものについては、同符号を付し、詳細な説明を省略する。図9に示すように、立体画像表示装置70には、上記第1の実施形態の画像出力部14に代えて、矩形化処理部13が生成した補正済みの立体画像15bを表示するための画像表示部72が設けられている。また、画像表示部72は、補正制御部33の制御に基づいて歪み補正部32で補正の処理が行われた結果、いずれの矩形領域34に対しても歪み補正処理が実行されなかった場合には、当然ながら基となった立体画像15aそのものを補正済みの立体画像15bとして表示する。
画像表示部72には、三次元液晶ディスプレイ73と、液晶ドライバ74とが設けられている。三次元液晶ディスプレイ73は、表面にレンチキュラレンズを有し、立体画像15bを裸眼で立体視できるように構成されている。
液晶ドライバ74は、矩形化処理部13から立体画像15bが入力されたことに応答して、その立体画像15bを右眼用の画像と左眼用の画像とに分ける。この後、液晶ドライバ74は、対応する各左右の画像をそれぞれ上下方向に長い短冊状の画像になるように分割し、それらを交互に並べて合成することにより、三次元液晶ディスプレイ73に対応したレンチキュラレンズ方式の表示用の画像データを生成する。そして、その表示用の画像データをアナログのコンポジット信号に変換して三次元液晶ディスプレイ73に出力する。これにより、立体画像15bが裸眼で立体視可能な画像として三次元液晶ディスプレイ73に表示される。
この立体画像表示装置70では、画像入力部11に入力された立体画像15aから上記第1の実施形態と同様の手順で補正済みの立体画像15bを生成した後、その立体画像15bを画像表示部72に表示することにより、立体画像15bを裸眼で立体視できるようにする。このように、生成した立体画像15bを自身で立体視可能に表示する立体画像表示装置70に本発明を適用しても、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
本実施形態では、三次元液晶ディスプレイ73と液晶ドライバ74とからなる画像表示部72を示したが、画像表示部は、これに限ることなく、例えば、他の方式のディスプレイやプロジェクタなど立体画像15bを立体視可能に表示できるものであればよい。また、本実施形態では、立体画像15bを裸眼で立体視できるようにする表示形式を示したが、これに限ることなく、例えば、液晶シャッタメガネや偏光フィルタメガネなどを用いる表示形式としてもよい。
本実施形態では、上記第1の実施形態と同様に、画像入力部11に入力された立体画像15aから補正済みの立体画像15bを生成し、その立体画像15bを画像表示部72に表示させるようにしたが、これに限ることなく、例えば、本実施形態と上記第2の実施形態とを組み合わせ、画像取得部で取得した立体画像15aから補正済みの立体画像15bを生成し、その立体画像15bを画像表示部72に表示させるようにしてもよい。
上記各実施形態では、平面状の被写体である可能性が高い所定の図形として矩形を検出するようにしたが、検出する図形は、これに限ることなく、三角形や円形など平面状の被写体である可能性が高い任意の図形でよい。また、検出したい図形をユーザが適宜設定できるようにしてもよい。
なお、正面向きの顔画像から両眼の間隔d1と、眼と口の間隔d2とを算出し、間隔d1の8倍の長さを有し、線分L1と平行且つその中点が口の中心位置に配置された線分L3と、間隔d2の10倍の長さを有し、線分L2と平行且つ線分L2と反対方向に延びるように一端が線分L3の一端に接して配置された線分L4とを求め、これらの各線分L3、L4で構成される平行四辺形の領域を衣服領域26として検出する衣服領域26の検出方法、及び横向きの顔画像から眼と耳の間隔d3と、目と口の間隔d4を算出し、間隔d3の8倍の長さを有し、線分L5と平行且つその中点が口の中心位置に配置された線分L7と、間隔d4の10倍の長さを有し、垂線L6と平行且つ垂線L6と反対方向に延びるように一端が線分L7の一端に接して配置された線分L8とを求め、これらの各線分L7、L8で構成される平行四辺形の領域を衣服領域26として検出する衣服領域26の検出方法は、立体画像15aに対してだけに限らず、例えば、通常の二次元の画像から人物の衣服の領域を検出したい場合などに用いてもよい。また、各間隔d1〜d4の倍率は、それぞれ8倍又は10倍に限ることなく、衣服領域26を適切に検出することができる任意の倍率でよい。さらには、これらの倍率をユーザが適宜設定できるようにしてもよい。
10 立体画像処理装置
11 画像入力部
12 人物情報検出部
13 矩形化処理部
14 画像出力部
15a、15b 立体画像
20 顔検出部
21 顔パーツ検出部
23 衣服領域検出部(特定領域検出部)
26 衣服領域
30 矩形検出部(図形領域検出部)
31 位置判定部
32 歪み補正部
33 補正制御部
34 矩形領域(図形領域)
50 立体画像撮影装置
52 ステレオカメラ(画像取得部)
70 立体画像表示装置
72 画像表示部

Claims (10)

  1. 両眼視差の生じる画像である立体画像を取り込むための画像入力部と、
    人物を含む領域に対応する部分を前記立体画像から特定領域として検出する特定領域検出部と、
    前記立体画像から所定の図形であると想定される被写体を抽出し、その被写体に対応する部分を図形領域として検出する図形領域検出部と、
    前記特定領域検出部の検出結果と前記図形領域検出部の検出結果とを基に、前記図形領域が前記特定領域内にあるか否かを判定する位置判定部と、
    前記図形領域に対して歪みを補正する歪み補正処理を行うことにより、前記図形領域を歪みのない図形に変換する歪み補正部と、
    前記位置判定部の判定結果を基に、前記特定領域内にないと判定された前記図形領域に対して前記歪み補正処理を実行させ、前記特定領域内にあると判定された前記図形領域に対して前記歪み補正処理を実行させないように前記歪み補正部の動作を制御する補正制御部とを備えたことを特徴とする立体画像処理装置。
  2. 前記立体画像から人物の顔の検出を行う顔検出部と、
    前記顔検出部が検出した顔の部分から顔の各パーツの検出を行う顔パーツ検出部とを有し、
    前記特定領域検出部は、前記顔検出部の検出結果と前記顔パーツ検出部の検出結果とを基に、顔が検出された人物の体の方向を推定することによって前記特定領域の検出を行うことを特徴とする請求項1記載の立体画像処理装置。
  3. 前記特定領域検出部は、検出された顔が正面向きである場合、前記顔パーツ検出部の検出結果を基に両眼の中心位置を求め、それらの各中心位置を結ぶ第1の線分から両眼の間隔を算出するとともに、口の中心位置を求め、この口の中心位置と前記第1の線分の中点とを結ぶ第2の線分から眼と口の間隔を算出し、前記両眼の間隔の所定の倍率の長さを有し、前記第1の線分と平行且つその中点が口の中心位置に配置された第3の線分と、前記眼と口の間隔の所定の倍率の長さを有し、前記第2の線分と平行且つ前記第2の線分と反対方向に延びるように一端が前記第3の線分の一端に接して配置された第4の線分とを求め、前記第3の線分と前記第4の線分とで構成される平行四辺形の領域を前記特定領域として検出することを特徴とする請求項2記載の立体画像処理装置。
  4. 前記第3の線分は、前記両眼の間隔の略8倍の長さを有し、前記第4の線分は、前記眼と口の間隔の略10倍の長さを有することを特徴とする請求項3記載の立体画像処理装置。
  5. 前記特定領域検出部は、検出された顔が横向きである場合、前記顔パーツ検出部の検出結果を基に、片眼の中心位置と片耳の中心位置とを求め、これらの各中心位置を結ぶ第5の線分から眼と耳の間隔を算出するとともに、口の中心位置を求め、この口の中心位置から前記第5の線分への垂線である第6の線分によって、目と口の間隔を算出し、前記眼と耳の間隔の所定の倍率の長さを有し、前記第5の線分と平行且つその中点が口の中心位置に配置された第7の線分と、前記目と口の間隔の所定の倍率の長さを有し、前記第6の線分と平行且つ前記第6の線分と反対方向に延びるように一端が前記第7の線分の一端に接して配置された第8の線分とを求め、前記第7の線分と前記第8の線分とで構成される平行四辺形の領域を前記特定領域として検出することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の立体画像処理装置。
  6. 前記第7の線分は、前記眼と耳の間隔の略8倍の長さを有し、前記第8の線分は、前記眼と口の間隔の略10倍の長さを有することを特徴とする請求項5記載の立体画像処理装置。
  7. 前記図形領域検出部は、前記所定の図形として矩形を検出することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の立体画像処理装置。
  8. 所定の間隔で並べて配置された複数の撮像部を有し、前記各撮像部で被写体光の撮像を行うことにより、両眼視差の生じる画像である立体画像を取得する画像取得部と、
    人物を含む領域に対応する部分を前記立体画像から特定領域として検出する特定領域検出部と、
    前記立体画像から所定の図形であると想定される被写体を抽出し、その被写体に対応する部分を図形領域として検出する図形領域検出部と、
    前記特定領域検出部の検出結果と前記図形領域検出部の検出結果とを基に、前記図形領域が前記特定領域内にあるか否かを判定する位置判定部と、
    前記図形領域に対して歪みを補正する歪み補正処理を行うことにより、前記図形領域を歪みのない図形に変換する歪み補正部と、
    前記位置判定部の判定結果を基に、前記特定領域内にないと判定された前記図形領域に対して前記歪み補正処理を実行させ、前記特定領域内にあると判定された前記図形領域に対して前記歪み補正処理を実行させないように前記歪み補正部の動作を制御する補正制御部とを備えたことを特徴とする立体画像撮影装置。
  9. 両眼視差の生じる画像である立体画像を取り込むための画像入力部と、
    人物を含む領域に対応する部分を前記立体画像から特定領域として検出する特定領域検出部と、
    前記立体画像から所定の図形であると想定される被写体を抽出し、その被写体に対応する部分を図形領域として検出する図形領域検出部と、
    前記特定領域検出部の検出結果と前記図形領域検出部の検出結果とを基に、前記図形領域が前記特定領域内にあるか否かを判定する位置判定部と、
    前記図形領域に対して歪みを補正する歪み補正処理を行うことにより、前記図形領域を歪みのない図形に変換する歪み補正部と、
    前記位置判定部の判定結果を基に、前記特定領域内にないと判定された前記図形領域に対して前記歪み補正処理を実行させ、前記特定領域内にあると判定された前記図形領域に対して前記歪み補正処理を実行させないように前記歪み補正部の動作を制御する補正制御部と、
    前記補正制御部の制御に基づいて前記歪み補正部で前記図形領域の補正が行われた補正済みの前記立体画像を表示するための画像表示部とを備えたことを特徴とする立体画像表示装置。
  10. 両眼視差の生じる画像である立体画像から人物を含む領域に対応する部分を特定領域として検出し、
    前記立体画像から所定の図形であると想定される被写体を抽出して、その被写体に対応する部分を図形領域として検出し、
    前記特定領域の検出結果と前記図形領域の検出結果とを基に、前記図形領域が前記特定領域内にあるか否かを判定し、
    前記特定領域内にないと判定された前記図形領域に対しては、前記図形領域を歪みのない図形に変換する歪み補正処理を実行し、
    前記特定領域内にあると判定された前記図形領域に対しては、前記歪み補正処理を実行しないようにすることを特徴とする立体画像処理方法。
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