JP2012005564A - 歯科シリンジ用押出し具 - Google Patents

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Ryunosuke Miyano
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Abstract

【課題】所望量の歯科用材料を容易且つ確実に同時に吐出させることができ、片手で簡単に使用でき、再利用が可能な歯科シリンジ用押出し具を提供する。
【解決手段】2本のバレルba,baが並列に接合されていると共にフランジ部bbが形成されているバレル体Bに装着される歯科シリンジ用押出し具を、バレル体Bの吐出口と反対側に嵌入又は外嵌されて装着される本体部1と、それぞれラチェット歯2aaが形成されていて各バレルba,ba内にそれぞれ挿入される2本のプランジャ2a,2aが一体となったプランジャ体2とから構成させ、両プランジャ2a,2a間に位置するように本体部1内に設置させたばね部材3の両端3a,3aが各プランジャ2a,2aのラチェット歯2aa,2aaに係止して各プランジャ2a,2aがバレルba,ba内に挿入される方向にのみ可動するように規制するラチェット機構と、ばね部材3を押圧して各ラチェット歯2aa,2aaとの係止状態を解除するリリース機構とを設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、2本のバレル内から所望量の歯科用材料を容易且つ確実に同時に吐出させることができ、また片手で簡単に使用でき、再利用が可能な歯科シリンジ用押出し具に関するものである。
予めバレル内に歯科用材料が充填された歯科用シリンジ(フィルドシリンジ)は、その使い勝手の良さから広く利用されている。このような歯科用材料が予め充填された歯科用シリンジの場合、歯科用材料を練和紙上に吐出させて混合等させたり、直接口腔内に塗布するようにノズルから吐出させて使用したりする。そして、1つの治療箇所に対して何度かに分けて使用したり、複数の箇所に使用したりすることがあるため、複数回分の量が封入されたシリンジが使用されることが多い。
このように何度かに分けて使用する歯科用シリンジでは、バレルに付けられた目盛り等を読みながらプランジャによって歯科用材料が押し出されるが、このプランジャの押出し操作だけで正確な量を吐出させることは非常に難しい。
また歯科用材料が充填された歯科用シリンジでは、使用の直前に2種類の歯科用材料を混合して使用することがあり、このような場合、2つのシリンジから歯科用材料を同時に正確に吐出させる必要があるから、より一層所望量を吐出させることが難しいのである。
このような所望量を吐出させることが難しいという問題に対しては、前端に円筒状部とその後方側に大径部及び小径部を有する誘導材と後端にガイド軸回転用ノブとを有するガイド軸と、ガイド軸が挿通されたリリース板と両側にピストン軸とを備えたスライドブロックと、ガイド軸を回転自在且つ摺動自在に支持し各ピストン軸を押圧する押圧バネを配備した筐体と、筐体の上面と略平行な初期位置から所定角度へ回転するレバー部の前端側の下方に突設する押圧片が初期位置で小径部に挿入されガイド軸が回転されると後方に移動しレバー部を所定角度だけ上方に回転させ大径部の後面に当接しレバー部が押圧されると大径部を前方に移動させるレバー本体とから構成されている歯科用粘性材料用ディスペンサーがある(例えば、特許文献1参照。)。
この歯科用粘性材料用ディスペンサーはレバー部の後端を筐体側に押圧する操作とこのレバー部への押圧を解除する操作とを繰り返すことによってガイド軸を前後に移動させることによって2つのシリンジから同時に歯科用材料を吐出させることができるが、この歯科用粘性材料用ディスペンサーは上述のような多数の部品から構成されているので、高価であるという欠点がある。
より簡便に使用できるものとしては、一端側にノズルが設けられたシリンジ本体と、他端側からシリンジ本体内部に挿入されたプランジャと、当該シリンジ本体内部において液体を貯留すると共に、プランジャからの押圧力により内容積が縮小されることで前記ノズル側から前記液体を吐出する液貯留器とを備えるプレフィルドシリンジであって、前記シリンジ本体の内周面およびプランジャの内の一方には、前記シリンジ本体の一端側と前記他端側を結ぶ方向に沿ってラチェット歯が刻設され、他方には、前記ラチェット歯に噛合するラチェット爪が形成されていることを特徴とするプレフィルドシリンジがある(例えば、特許文献2 請求項5参照。)。
このプレフィルドシリンジは、シリンジ本体(バレル)と、プランジャと、当該シリンジ本体(バレル)内部の液貯留器とから構成されているだけであるから構造が簡単で、またシリンジ本体とプランジャとにはラチェット歯とラチェット爪とによるラチェット機構を有していることから、プランジャを所定間隔ごとに正確に移動させることができる。
しかしながら、このプレフィルドシリンジでは薬剤等を直接シリンジ本体(バレル)内に貯留しておくのではなく、可撓性材料等で形成された液貯留器に貯留しておき(特許文献2 段落番号0015,0017)、液貯留器が折り畳まれるようにプランジャを押し出して吐出させたり(特許文献2 段落番号0015)、液貯留器を一対のローラで挟んで吐出させようとするものであるから(特許文献2 段落番号0017)、シリンジ本体(バレル)内部に直に貯留された薬剤等をプランジャによって押し出す場合に比べて、正確な量を吐出させることが難しく、またこのプレフィルドシリンジでは同時に2本使用するは全く考慮されていないという問題がある。
特開2006−217962号公報 特開2005−27831号公報
本発明は前記の問題に鑑み、2本のバレル内から所望量の歯科用材料を容易且つ確実に同時に吐出させることができ、また片手で簡単に使用でき、再利用が可能な歯科シリンジ用押出し具を提供することを課題とする。
本発明者は前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、それぞれ歯科用材料が予め収納されている2本のバレルが並列に接合されていると共に吐出口と反対側にフランジ部が形成されているバレル体に装着される歯科シリンジ用押出し具を、バレル体の吐出口と反対側に嵌入又は外嵌されて装着される本体部と、それぞれの対向する面の長手方向にラチェット歯が形成されていて各バレル内にそれぞれ挿入されて各バレル内に挿嵌されている中栓を押圧して歯科用材料を押し出すための2本のプランジャが一体となったプランジャ体とから構成させれば、バレル体とプランジャ体とが簡単な構成であり、バレル体のフランジ部に指を引っ掛け、プランジャ体の端部を指や手のひらで押さえることにより、片手で簡単に保持できると共に、指や手のひらでプランジャ体の端部を押すことによって2本のバレル内から所望量の歯科用材料を同時に簡単に吐出させることができ、また各プランジャはバレル内の中栓を押圧して歯科用材料を押し出すため、各プランジャに歯科用材料が付着することもないので、プランジャ体の再利用も容易にでき、
更に、各プランジャがそれぞれのバレル内に挿入される際に、両プランジャ間に位置するように本体部内に設置されたばね部材の両端が各プランジャのラチェット歯に係止されて、各プランジャをバレル内に挿入される方向にのみ可動するように規制するラチェット機構を設ければ、各プランジャがバレル内に押し込まれた際にラチェット歯にばね部材の両端が順次係止されていくから、その際の接触音や手応えの回数によってプランジャの移動量が判断でき、バレルに付された目盛り等を読み取ることなくこのプランジャの押出し操作だけで正確な量を吐出させることでき、また2本のプランジャに対して同様なラチェット歯を持たせることで、一方のプランジャのみに押出時に大きな負荷がかかることがなく、スムーズな動きが可能となり、2本のバレルを使用するにも拘わらず、正確且つ簡便に歯科用材料を同時に吐出させることができ、
また挿入されるプランジャ体の長手方向と同じ方向に並列して本体部に穿設された二本の溝穴部を貫通して内部へと挿入される突起部を有し本体部の外面に摺動自在に装着されているリリース部を摺動させると、突起部がばね部材を押圧して各プランジャのラチェット歯との係止状態を解除するリリース機構を設ければ、ばね部材の先端とプランジャのラチェット歯との係止状態を解除してプランジャ体を本体部から引き抜くように引っ張ることによって、プランジャ体を簡単にその初期位置に戻すことができるから、本発明に係る歯科シリンジ用押出し具の再使用が非常に簡便にできることを究明して本発明を完成したのである。
即ち本発明は、それぞれ歯科用材料が予め収納されており一端の吐出口にキャップが被せられていて他端には中栓が挿嵌されて密閉されている2本のバレルが並列に接合されていると共に前記吐出口と反対側にフランジ部が形成されているバレル体に装着される歯科シリンジ用押出し具であって、
該バレル体の吐出口と反対側に嵌入又は外嵌されて装着される本体部と、それぞれの対向する面の長手方向にラチェット歯が形成されていて各バレル内にそれぞれ挿入されて中栓を押圧して歯科用材料を押し出すための2本のプランジャが一体となったプランジャ体とから構成されており、
各プランジャがそれぞれのバレル内に挿入される際に、両プランジャ間に位置するように該本体部内に設置されたばね部材の両端が各プランジャのラチェット歯に係止されて、各プランジャをバレル内に挿入される方向にのみ可動するように規制するラチェット機構と、挿入されるプランジャ体の長手方向と同じ方向に並列して該本体部に穿設された二本の溝穴部を貫通して内部へと挿入される突起部を有し該本体部の外面に摺動自在に装着されているリリース部を摺動させると、該突起部が該ばね部材を押圧して各プランジャのラチェット歯との係止状態を解除するリリース機構とが設けられていることを特徴とする歯科シリンジ用押出し具である。
また本体部の内部に装着されたばね部材を、板ばね又はねじりコイルばねとすれば、ラチェット機構及びリリース機構を簡便且つ安価に製造することができて好ましいのである。
本発明に係る歯科シリンジ用押出し具は、それぞれ歯科用材料が予め収納されており一端の吐出口にキャップが被せられていて他端には中栓が挿嵌されて密閉されている2本のバレルが並列に接合されていると共に前記吐出口と反対側にフランジ部が形成されているバレル体に装着される歯科シリンジ用押出し具であって、バレル体の吐出口と反対側に嵌入又は外嵌されて装着される本体部と、それぞれの対向する面の長手方向にラチェット歯が形成されていて各バレル内にそれぞれ挿入されて中栓を押圧して歯科用材料を押し出すための2本のプランジャが一体となったプランジャ体とから構成されているから、バレル体とプランジャ体とが簡単な構成であり、バレル体のフランジ部に指を引っ掛け、プランジャ体の端部を指や手のひらで押さえることにより、片手で簡単に保持できると共に、指や手のひらでプランジャ体の端部を押すことによってバレル内の歯科用材料を同時に簡単に吐出させることができ、また各プランジャはバレル内の中栓を押圧して歯科用材料を押し出すため、各プランジャに歯科用材料が付着することもないので、プランジャ体の再利用も容易にでき、
また各プランジャがそれぞれのバレル内に挿入される際に、両プランジャ間に位置するように本体部内に設置されたばね部材の両端が各プランジャのラチェット歯に係止されて、各プランジャをバレル内に挿入される方向にのみ可動するように規制するラチェット機構が設けられているから、各プランジャがバレル内に押し込まれた際にラチェット歯にばね部材の両端が順次係止されていくから、その際の接触音や手応えの回数によって、プランジャの移動量が判断でき、バレルに付された目盛り等を読み取ることなく、このプランジャの押出し操作だけで正確な量を吐出させることでき、また2本のプランジャに対して同様なラチェット歯構を持たせることで、一方のプランジャのみに押出時に大きな負荷がかかることがなく、スムーズな動きが可能となり、2本のバレルを使用するにも拘わらず、正確且つ簡便に歯科用材料を同時に吐出させることができ、
また挿入されるプランジャ体の長手方向と同じ方向に並列して本体部に穿設された二本の溝穴部を貫通して内部へと挿入される突起部を有し本体部の外面に摺動自在に装着されているリリース部を摺動させると、突起部がばね部材を押圧して各プランジャのラチェット歯との係止状態を解除するリリース機構が設けられているから、ばね部材の先端とプランジャのラチェット歯との係止状態を解除してプランジャ体を本体部から引き抜くように引っ張ることによって、プランジャ体を簡単にその初期位置に戻すことができるから、本発明に係る歯科シリンジ用押出し具の再使用が非常に簡便にできるのである。
また本体部の内部に装着されたばね部材が、板ばね又はねじりコイルばねである態様であれば、ラチェット機構及びリリース機構を簡便且つ安価に製造することができて好ましいのである。
本発明に係る歯科シリンジ用押出し具の一実施例をバレル体に装着した状態を示す斜視図である。 図1に係る歯科シリンジ用押出し具をバレル体から取り外し分解した状態を示す斜視図である。 本体部にリリース部を装着する様子を示す斜視図である。 本体部に装着したリリース部を摺動させた状態を示す斜視図である。 ばね部材の両端が各プランジャのラチェット歯に係止された状態を示す説明図である。 図5の状態からリリース部を摺動させリリース部の突起部がばね部材を押圧して各プランジャのラチェット歯との係止状態を解除した状態を示す説明図である。 本発明に係る歯科シリンジ用押出し具の他の実施例を分解した状態を示す斜視図である。
以下、図面を用いて本発明に係る歯科シリンジ用押出し具について詳細に説明する。
図面中、Bは2本のバレルba,baが並列に接合されていると共に吐出口と反対側にフランジ部bbが形成されているバレル体である。そして各バレルba,ba内には、それぞれ異なる歯科用材料M1,M2が予め収納されており一端の吐出口にキャップCが被せられていて他端には中栓Pが挿嵌されて密閉されている。
このようなバレル体Bとしては、使用時に混合・練和される2種類の歯科用材料M1,M2を収納しておく一般的なカートリッジタイプのものであればよく、その使用態様においても、2種類の歯科用材料M1,M2を練和紙上に吐出させて混合等させたり、バレル体Bの吐出口側にミキシングチップを取り付けて混合させながら吐出させることができるものなど特に限定はない。
1はバレル体Bの吐出口と反対側に嵌入又は外嵌されて装着される本体部である。バレル体Bに対する本体部1の装着態様としては、2つの筒状部が形成されていて、例えば、図1〜図6のようにバレル体Bにフランジ部bbから吐出口と反対側に向けて各バレルba,baから連続するように突設されている延長部に2つの筒状部が外嵌されて装着されるような構造となっていたり、図7のように上記延長部を有しないバレル体Bの各バレルba,ba内部へ2つの筒状部が嵌入されて装着されるような構造となっていればよい。また図示していないが、バレル体Bのフランジ部bbに外嵌させて係止させる係止部を本体部1に形成させたものであってもよい。
2はそれぞれの対向する面の長手方向にラチェット歯2aaが形成されていて各バレルba,ba内にそれぞれ挿入されて中栓Pを押圧して歯科用材料M1,M2を押し出すための2本のプランジャ2a,2aが一体となったプランジャ体である。このようにプランジャ体2のプランジャ2a,2aは、例えば図7のような各バレルba,ba内の中栓Pを押圧して歯科用材料M1,M2を押し出すため、中栓Pは各バレルba,baの内面に密着されている必要があるが、それを押し出す各プランジャ2a,2aについては、各バレルba,baとの間で高い嵌め合い精度等は必要ない。
3は各プランジャ2a,2aがそれぞれのバレルba,ba内に挿入される際に、両プランジャ間2a,2aに位置するように本体部1内に設置されたばね部材である。またばね部材3の両端3a,3aは、各プランジャ2,2のラチェット歯2aa,2aaに係止されて、各プランジャ2a,2aがバレルba,ba内に挿入される方向にのみ可動するように規制するラチェット機構となっているのである。また本体部1の内部に装着されたばね部材3が、板ばね又はねじりコイルばねであると、ラチェット機構及び後述するリリース機構が簡便且つ安価に製造することができて好ましい。
4は各プランジャ2a,2aのバレルba,ba内に挿入されるプランジャ体2の長手方向と同じ方向に並列して本体部1に穿設された二本の溝穴部1a,1aを貫通して内部へと挿入される突起部4a,4aを有し本体部1の外面に摺動自在に装着されているリリース部である。またリリース部4を摺動させると、突起部4a,4aがばね部材3を押圧して各プランジャ2a,2aのラチェット歯2aa,2aaとの係止状態が解除されるリリース機構となっている。
このような本発明に係る歯科シリンジ用押出し具を実際に使用するには、先ず、図2のような2つの筒状部が形成されている本体部1と、フランジ部bbから吐出口と反対側に向けて各バレルba,baから連続するように突設されている延長部を有するバレル体Bとを用いて、図1のように本体部1の2つの筒状部を、それぞれバレル体Bの各延長部に外嵌させて装着する。
また図7の態様のような場合には、筒状の嵌入部が形成されている本体部1と、前記延長部を有しないバレル体Bとを用いて、本体部1の嵌入部をバレル体Bの各バレルba,ba内部へと嵌入させて装着すればよく、または図示していないが、係止部が形成された本体部1を用いて、バレル体Bのフランジ部bbに外嵌係止させてもよい。
そして、本体部1内に設置されたばね部材3の両端3a,3aを、各プランジャ2a,2aのラチェット歯2aa,2aaに係止させた状態で、プランジャ体2の各プランジャ2a,2aをそれぞれのバレルba,ba内に挿入して、各バレルba,ba内の中栓Pを押圧して各歯科用材料M1,M2が安定して同時に吐出される状態となるように、例えば歯科用材料M1,M2が多少吐出するまで押圧した状態にすればよい。
このような状態で、例えば人差し指と中指をバレル体Bのフランジ部bbに引っ掛けて、プランジャ体2の吐出口と反対側の端部を親指又は手のひらで押すようにすれば容易に片手で持って容易に操作することができる。そして各プランジャ2a,2aがバレルba,ba内に挿入された際に、ばね部材3の両端3a,3aは、各ラチェット歯2aa,2aaを構成する個々の歯を1つずつ乗り越えるようにして順次係止されていくので、接触音がしたり手応えを十分に感じたりすることができるので、これらの接触音や手応えの回数を数えることによって、プランジャ体2の移動量を正確に把握できるから、所望量の歯科用材料を容易且つ確実に同時に吐出させることできるのである。
また2本のプランジャ2a,2aに対して同様なラチェット歯2aa,2aaを持たせることで、一方のプランジャ2aのみに押出し時に大きな負荷がかかることがなく、スムーズな動きが可能となり、2本のバレルba,baから成るバレル体Bを使用するにも拘わらず、2本のバレルba,baから正確且つ簡便に歯科用材料M1,M2を同時に吐出させることができるのである。
更に各プランジャ2a,2aはバレルba,ba内の中栓Pを押圧して歯科用材料M1,M2を押し出すため、各プランジャ2a,2aに歯科用材料M1,M2が付着することもなく、更に使用後においては、図4及び図6のようにリリース機構によって、ばね部材3の両端3a,3aとプランジャ2a,2aのラチェット歯2aa,2aaとの係止状態を解除してプランジャ体2を本体部1から引き抜くように引っ張ることによって、プランジャ体2を簡単にその初期位置に戻すことができるから、本発明に係る歯科シリンジ用押出し具の再使用が非常に簡便にできるのである。
1 本体部
1a 溝穴部
2 プランジャ体
2a プランジャ
2aa ラチェット歯
3 ばね部材
3a 両端
4 リリース部
4a 突起部
B バレル体
ba バレル
bb フランジ部
C キャップ
M1,M2 歯科用材料
P 中栓

Claims (2)

  1. それぞれ歯科用材料(M1,M2)が予め収納されており一端の吐出口にキャップ(C)が被せられていて他端には中栓(P)が挿嵌されて密閉されている2本のバレル(ba,ba)が並列に接合されていると共に前記吐出口と反対側にフランジ部(bb)が形成されているバレル体(B)に装着される歯科シリンジ用押出し具であって、
    該バレル体(B)の吐出口と反対側に嵌入又は外嵌されて装着される本体部(1)と、それぞれの対向する面の長手方向にラチェット歯(2aa)が形成されていて各バレル(ba,ba)内にそれぞれ挿入されて中栓(P)を押圧して歯科用材料(M1,M2)を押し出すための2本のプランジャ(2a,2a)が一体となったプランジャ体(2)とから構成されており、
    各プランジャ(2a,2a)がそれぞれのバレル(ba,ba)内に挿入される際に、両プランジャ間(2a,2a)に位置するように該本体部(1)内に設置されたばね部材(3)の両端(3a,3a)が各プランジャ(2a,2a)のラチェット歯(2aa,2aa)に係止されて、各プランジャ(2a,2a)をバレル(ba,ba)内に挿入される方向にのみ可動するように規制するラチェット機構と、
    挿入されるプランジャ体(2)の長手方向と同じ方向に並列して該本体部(1)に穿設された二本の溝穴部(1a,1a)を貫通して内部へと挿入される突起部(4a,4a)を有し該本体部(1)の外面に摺動自在に装着されているリリース部(4)を摺動させると、該突起部(4a,4a)が該ばね部材(3)を押圧して各プランジャ(2a,2a)のラチェット歯(2aa,2aa)との係止状態を解除するリリース機構とが設けられていることを特徴とする歯科シリンジ用押出し具。
  2. 本体部(1)の内部に装着されたばね部材(3)が、板ばね又はねじりコイルばねである請求項1に記載の歯科シリンジ用押出し具。
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