JP2011527670A - オクトレオチドのジカルバ類似体 - Google Patents

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Abstract

オクトレオチドの類似体、その調製及び使用を記載する。

Description

本発明は、オクトレオチドの類似誘導体に関するものである。
ソマトスタチン−14(SRIF−14)は、二つのシステイン残基間にジスルフィド架橋を含有するシクロテトラデカペプチドである(式1);
SRIF−14は、内分泌及び外分泌の重要な制御因子であり、グルカゴン、成長ホルモン(GH)、インスリン、ガストリン及びその他のもの等の他の各種ホルモンの放出を抑制する。
また、脳及び脊髄の各種領域におけるその分布を考慮すれば、ソマトスタチンは、ニューロン伝達に影響を与えると思われる。
その構造的、系統発生的及び薬理学的な特性に基づき、SRIF受容体は、二種の主要なクラスに分けることができる:受容体sst2、sst3及びsst5を備えるSRIF及び受容体sst1及びsst4を備えるSRIF
しかしながら、ソマトスタチンの臨床用途は、その短い血中での半減期(<3分)のような多くの不利益によって制限されてきた。
膨大な文献に発表されるように、それらの不利益を克服するため、過剰分泌腫瘍、アクロメガリー、糖尿病、リウマチ性関節炎、胃腸障害及び中枢神経系の障害等の疾患の治療における臨床的応用の可能性への期待と共に、多数のアゴニストを設計し、合成してきた。
今まで、多くの有力なソマトスタチン類似体を見出しており、通常、ジスルフィド架橋又は骨格結合により一緒につながっている6〜11個のアミノ酸の環状ペプチドから形成されている。
しかしながら、多くの生成物が合成されたにもかかわれず、現在のところ2〜3種類だけが臨床診療に使用されており、特には、sandostatin(登録商標)又はoctreotide(登録商標)(SMS 201−995)が挙げられ、それらは、亜型sst2受容体への非常に高い親和性を示し、大部分はある種の腫瘍の診断及び治療における放射標識された薬物としての特別の重要性が想定されている。
オクトレオチドは、D−Trp−Lys残基を含むII'型β−ターンによる活性部分であると考えられているファルマコフォアモチーフPhe−D−Trp−Lys−Thrを含有する環状オクタペプチドである(式2)。
興味深いことには、オクトレオチドは、どうして、hsst2及びhsst5受容体に対する活性が非常にあり、生体内での半減期が30〜90分であるかということである。
その分子は、特に、放射線治療用の(90Y−DOTA−D−Phe,Tyr)−オクトレオチド(SMT487又はOctreoTher)及び診断用の(111In−DTPA−D−Phe,Tyr)−オクトレオチド(Octreoscan)といった放射性同位体のキャリヤーとして使用される。一方、オクトレオチドに含まれる−S−S−基は、内在性及び外来性の還元試薬及び塩基性試薬に感受性があるが、還元環境において起こる99mTc及び188Re等の放射性同位体による標識化の間に最初に開くことができる(非特許文献1)。
欧州特許EP 1,598,366では、オクトレオチドの誘導体が記載されており、それにより、ジスルフィド架橋が、結合試験を受けた場合に受容体亜型sst5への予期しない親和性及び選択性を示したジカルバ架橋によって置換された(非特許文献2)。
欧州特許EP 1,598,366
Fichna J, Janecka A. Synthesis of target-specific radiolabeled peptides for diagnostic imaging. Bioconjugate Chem. 2003; 14: 3-17 D. D'Addona, A. Carotenuto, E. Novellino, V. Piccand, J. C. Reubi, A. Di Cianni, F. Gori, A. M. Papini, M. Ginanneschi,"Novel sst5-Selective Somatostatin Dicarba-Analogues: Synthesis and Conformation-Affinity Relationships,"J. Med. Chem., 2008, 51(3), 512-520
前述の観点から、生体内での優れた性能及び安定性だけでなく、適したキレート剤への結合後、オクトレオチドのジスルフィド架橋の開口を誘発するような還元条件下で起こる同位体による標識化にも耐えることができる新規のオクトレオチド類似体を提供することは、明らかに重要である。ペプチドの配列及び環の大きさにおける小さな変異さえも受容体親和性及び選択性に関してかなりの重要性を有し得るので、我々は、異なるsstrsに結合する能力の幅を広げるため、一連の新規なサンドスタチンのジカルバ類似体を調製した。更に、驚くべきことに、一番目のアミノ酸の1個又は2個の立体化学を変えることにより、放射性医薬品としての該類似体の使用についての一定の利点と共に、アゴニスト活性をアンタゴニスト活性に転換することが可能であることが証明された。最終的な目的は、それらを細胞増殖抑制剤として又は放射性医薬品としてさえ直接用いることを要する場合にアゴニスト活性を持ち、幾つかの受容体亜型に対する親和性及び可能性のある選択性を有する頑強な類似体を得ることにある。しかしながら、ただ放射性医薬品としてだけの応用については、診断分野であろうと治療分野であろうと、拮抗する作用は、より適している。
以下に報告される最も一般的なアミノ酸の省略形は、IUPAC−IUB Joint Commissionにより推奨されているものである(Eur. J. Biochem, 1984, 138, 9-37)。他の省略形は、説明されるか又は当該技術の出版物中で見つけることができる。
以下に示す式(I)及び(II)のアミノ酸の番号付けは、天然SRIF−14の式における位置を指す。
本発明は、一般式(I)のオクトレオチド誘導体を用いて前述の問題を克服できるようにする。
式中:


の記号は、二重結合又は単結合であり;


の記号は、位置2及び3におけるキラル炭素原子の配置がDでもLでもよい(RでもSでもよい)ことを示し;


の記号は、二重結合の配置がEでもZでもよいことを示し;
Λ=H又は放射性同位体を結合可能なキレート基であり;
Rは、H、又はフェニル、又はベンジル、又はp−OR'置換ベンジル残基であるか(ここで、R'は、H、又は線状の若しくは枝分かれした(C−C)アルキル置換基、又はベンジルである);
或いはRは、p−F−ベンジル又はp−Cl−ベンジル(アミノ酸Cpa)であり;
R=Hの場合、mは1〜6であり;RがH以外の場合、m=1である。
は、結合、又はGly、Asp若しくはβ−アラニンから選択されるアミノ酸の残基であり;
がアミノ酸残基である場合、そのときのRはH以外で、m=1で、Λはその末端NH基に結合しており;
は、−OH、又は−NH若しくは−NH−Q(ここで、Qはシクロアルキル残基である)、又はThr(ol)、Thr、Thr−NH、Asp、Asn、Glu、Gln、Phe、Tyr、Tyr−NH、Lys、Orn及びNal−NHから選択されるアミノ酸残基であり;置換基Qの定義において、シクロアルキルの語は、例えばシクロペンチル又はシクロヘキシルを意味しており;
Xは、D−若しくはL−Phg、又はD−若しくはL−Tyr、又は未置換の若しくはOR''基でオルト若しくはパラ置換したD−若しくはL−Pheから選択されるアミノ酸残基であるか(ここで、該基がオルト位にある場合、R''は、H、又は線状の若しくは枝分かれした(C−C)アルキル、又はベンジルであり;該置換基がパラ位にある場合、そのときのR''はHとすることができず、先に定義した置換基の一つである);或いはXは、1−Nal若しくは2−Nal、又はA若しくはB環上にてOR''基で置換された1−Nal若しくは2−Nalである(ここで、R''は、H、線状の若しくは枝分かれした(C−C)アルキル、又はベンジルである)。
Yは、D−Trp又はD−Trp(ここで、インドール環のNHがNR'''(ここで、R'''は−CONH又は−COCHである)になっている)であるか;或いはYは、位置7におけるベンゼン環上にてR''''で置換されたD−Trpであるか(ここで、R''''は、−OCONH又は−NHCONH若しくは−NHCOCHである);或いはYは、D−Aph−Cbm(4−アミノフェニルアラニン−N−カルバモイル)又はD−Agl[(NβMe,2−ナフトイル)アミノグリシン]又はD−2−Nal若しくはA若しくはB環上にてOR''基により置換されたD−2−Nalであり(ここで、R''は、H、線状の若しくは枝分かれした(C−C)アルキル又はベンジルである);
Wは、Lys、又はIAmp[4−(N−イソプロピル)−アミノメチルフェニルアラニン]、又は3−(N−イソプロピル)アミノ−Tyrであるか;或いはWは、Har(ホモアルギニン)又はHci(ホモシトルリン)であり;
Zは、ホモ−Thr、Thr(ol)、Thr(Ac)、Ser、Ser(Ac)、ホモ−Ser、4−ヒドロキシ−Val、及び−OR'''''基でオルト又はパラ置換したD−又はL−Pheから選択されるアミノ酸残基であるか(ここで、XがL−Phe以外である場合、R'''''は、H、又は線状の若しくは枝分かれしたアルキル残基、又はベンジル残基、又は置換ベンジル、又は1−若しくは2−ナフチルメチルとすることができ;またX=L−Pheの場合、そのときのR'''''は、H、又は1−若しくは2−ナフチルメチルである);或いはZは、1−若しくは2−Nal、又はA若しくはB環上にて−OCH若しくは−OBz基で置換された1−若しくは2−Nalである。
好ましくは、「放射性同位体に結合可能なキレート基」の語は、例えば前述のEP 1,598,366において報告されるような、111In及び90Y等のイオンを配位させるのに特に適応される大環状性質の既知のキレート剤;又はトリカルボニル若しくはN−[N−(3−ジフェニルホスフィノプロプリオニル)−グリシル]−システイン(PNS)等の99mTc若しくは188Reを配位可能な分子(この後者はInorg. Chem. 2003, 42, 950-959に記載されている)を意味し;それら全てのキレート剤は、放射線診断学の分野で働く全ての者によく知られている。
本発明の式(I)の化合物は、既知の又は容易に準備される生成物から出発し、通常の合成技術を用いて調製される。
特に、本発明によれば、式(I)の生成物は、R=−NH−Qで且つQがアミノ酸である場合、以下に示す工程を含む方法によって調製できる:
a)線状のヘプタペプチド(即ち、N末端アミノ酸が欠けている)を、既知の方法に従うSPPSにより、一番目のアミノ酸(C−末端)が既に支持されている場合の多い誘導体化したクロロトリチル樹脂(例えば、これがThr−2−オールである場合、その樹脂はH−L−Thr(t−Bu)−オール−2−クロロトリチルであり、Iris Biotech、マルクトレトウィッツ、ドイツにより作られている)にその配列を固定することによって調製する。R=−NH−Qで且つQが末端CONH基を持つアミノ酸である場合には、その担体は、Rinkアミド樹脂として知られる4−(2',4'−ジメトキシフェニル−Fmoc−アミノメチル)−フェノキシメチルポリスチレン樹脂であるか、又はRinkアミドAM樹脂として知られるRinkアミド−アセトアミド−ノルロイシルアミノメチル樹脂であってもよい。R=NHの場合も同じことが行われる;
b)上記樹脂に結合したペプチドを、第二世代グラブス触媒又は第一世代ホベイダ−グラブス触媒を用いて環化させる;
c)次いで、位置2のアミノ酸を追加する;
d)シクロペプチドを脱保護し、樹脂から分離させる;
e)シクロペプチドをRP−HPLCにより精製する;
或いは、工程(e)の後に、
e')シクロペプチドを溶液中でH及びPd触媒により還元し、上述のように精製する;
或いは、ZがH/Pd触媒により除去可能な置換基を含有するアミノ酸である場合、工程c)の後に:
d')上記樹脂上のシクロペプチドをウィルキンソン触媒で還元し、次いで該樹脂から分離し、上述のように精製するか;又は
上記樹脂に固定されている不飽和の若しくは水素化したシクロペプチドを、前記欧州特許に既に記載された方法に従って、NH−末端アミノ酸にて、先に定義したアミノ酸及び/若しくは大環状キレート剤に更に結合させるか;又は
以下に示す例において説明されるように、上記樹脂に結合した不飽和の若しくは水素化したシクロペプチド上にPNS基を作り、その後、その分子全体を該樹脂から分離し、HPLCにより精製する。
本発明の特定の実施態様に従い、アンタゴニスト活性だけのために設計された式(II)の化合物について言及する:
式中:


の記号は、二重結合又は単結合であり;


の記号は、関係のあるキラル炭素原子の配置がDでもLでもよい(RでもSでもよい)ことを示し;


の記号は、二重結合の配置がEでもZでもよいことを示し;
Q'=−Λ、−CONH−Λ、−COCHNH−Λ、−(CH)−NH−Λ(ここで、nは1〜6である)、又はGlyから若しくはPhe、Tyr、Cpa、Dab、Lys、Hly(ホモリシン)、Orn、Arg、Har(ホモアルギニン)等のL−若しくはD−アミノ酸から選択されるアミノ酸残基であり(ここで、末端アミノ基は−NH−Λである);
−Λは、H又は前述のキレート基であり;
=H又は−(CH)−Kであり(ここで、mは0〜8であり、Kは−NH又はグアニジン若しくはイミダゾール残基である);
は、H、又は−OH、又は−OCH、又は−OBzであり;
Yは、D−Trp又は置換D−Trp(ここで、インドール環のNHがNR'''(ここで、R'''は−CONH又は−COCHである)になっている)であるか;或いはYは、位置7におけるベンゼン環上にてR''''で置換されたD−Trpであるか(ここで、R''''は、−OCONH又は−NHCONH若しくは−NHCOCHである);或いはYは、D−Aph−Cbm(4−アミノフェニルアラニン−N−カルバモイル)又はD−Agl[(NβMe,2−ナフトイル)アミノグリシン]又はD−2−Nal若しくはA若しくはB環上にてOR''基により置換されたD−2−Nalであり(ここで、R''は、H、線状の若しくは枝分かれした(C−C)アルキル又はベンジルである);
Zは、Thr、Thr(Ac)、Thr(ol)、ホモ−Thr、Ser、Ser(Ac)、ホモ−Ser、Hyl(δ−ヒドロキシ−リシン)、Tyr、又はTyr(OR'''''')から選択されるアミノ酸残基であるか(ここで、R''''''は、線状の若しくは枝分かれしたC1−6アルキル基、又はベンジル若しくは疎水性基を持つ置換ベンジルであるか;或いはR''''''は、1−又は2−ナフチルメチルである);或いはZは、1−若しくは2−Nal、又はA若しくはB環上にて−OCH若しくは−O−Bz基で置換された1−若しくは2−Nalである。
=−NH、−CONH、−COOH;又は−CONHRである(ここで、R=C−Cアルキル若しくはシクロアルキル、芳香環若しくは芳香族複素環、又はAsp、Asn、Glu、Gln及びThr(ol)から選択されるアミノ酸残基である)。置換基Rの定義においては、シクロアルキルの語は、例えばシクロペンチル又はシクロヘキシルを意味し、芳香環及び芳香族複素環の例は、それぞれフェニル及びヒドロキシフェニル、ピロール及びイミダゾールである。
以下に記載される式(II)の化合物は、既知の方法及び既知の試薬又は既知の方法により容易に得ることのできる試薬を用いて調製される。
特に、Q'=−Hで、R=Hで、R=Hで、R=−COOH又は−CONHである場合、以下の事項が行われる:
a)線状のオクタペプチドを、既知の方法を用いたSPPSにより、その配列を適した固体担体に固定することによって調製し[例えば、R=−COOHの場合、その樹脂は、p−ベンジルオキシベンジルアルコール官能基を含有する樹脂(Wang樹脂)であり;R=−CONHの場合、一番目のアミノ酸をRinkアミド又はRinkアミドAM樹脂に固定する];
b)樹脂上の線状ペプチドを、第二世代グラブス触媒又は第一世代ホベイダ−グラブス触媒を用いて環化させ;
c)シクロペプチドを脱保護し、樹脂から切り離し;
d)シクロペプチドをRP−HPLCにより精製するか;
或いは、Rが−CONHRである場合、アミノ酸残基Rは、工程(a)に記載されるように、適切な樹脂(Wang樹脂等)又はRinkアミド樹脂に予め結合されている。先に記載したように、その後の工程が続く。
それら生成物の製造方法を以下に示す例において十分に説明する。
例1
線状ヘプタペプチドFmoc−Hag (アリルグリシン)−1−Nal −D−Trp −Lys −Thr 10 −Hag 14 −Thr(ol) 15 の合成
多孔質ポリスチレンセプタムを備えたテフロン(登録商標)反応器内で、予め膨潤させたH−L−Thr(tBu)−オール−2−クロロトリチル樹脂上でのFmoc−SPPSストラテジーを用い、上記ペプチドを調製した。
カップリング工程は、HATUにより活性化した保護アミノ酸2当量と、NMM4当量とをDMF中に加え、次いでそれぞれのカップリングのため45分間攪拌し、ニンヒドリンを用いた定性試験(Kaiserテスト)によりモニターすることによって行われた。
線状ペプチドの合成が完了して、5mgの樹脂上にてマイクロ切断を行った。該樹脂をTFA/HO/1,2−エタンジチオール(EDT)/フェノール(94:2:2:2;3時間)で処理し、ろ過し、その溶液を減圧下で濃縮し、ペプチドをEtOで沈殿させ、遠心分離にかけ、水に溶解し、凍結乾燥した。Fmocで保護された未精製ペプチドのRP−HPLCによる分析[Phenomenex Jupiter C18カラム(5μm、250×4.6mm):流速1mL/min;溶離液:A(HO中0.1%TFA)及びB(CHCN中0.1%TFA)]は、アミノ酸のラセミ化による異性体の痕跡も無く、純度が約95%の線状ペプチドの存在を示した。
ESI−MS:[M+H]1134.9;計算値[M]1133.56.
例2
式(I)の環状不飽和ペプチドの合成(ここで、−ΛはHで、R=ベンジルで、R は結合で、CH はD配置にあり、CH はL配置にあり、X=1−Nalで、Y=D−Trpで、W=Lysで、Z=Thrで、R =−NHThr(ol)である)
上記樹脂上のヘプタペプチドを無水DCM中で2時間再膨潤させた。上記反応器を45℃に加熱し、第二世代グラブス触媒[(L)(L')XRu=CHR(ここで、Lはホスフィン配位子で、L'は複素環カルベン(1,3−ジメシチル−イミダゾール−2−イリデン)で、XはCl原子で、Rはフェニル基である)]のDCM溶液(0.5mol当量)を加え、その懸濁液を24時間攪拌した。樹脂をDCM、DMF及びMeOHで洗浄し、次いでDMFで膨潤させた。Fmoc−Hagを20%ピペリジンで脱保護し、その環状ペプチドを上述のようにFmoc−D−Pheにカップリングさせた。上述のように、その環状ペプチドを脱保護し、樹脂から切り離した。その溶液をEtOで濃縮し、未精製ジカルバ類似体をもたらし、それを水中に懸濁させ、その沈殿物を遠心分離により取り除いた。その化合物を半分取RP−HPLC[Jupiter C18カラム(10μm、250×10mm)、前述のものと同じ溶離液系を使用(20分でBが20%−60%)、4mL/min]により精製した。HPLC純度>98%(収率:11%)
ESI−MS:実測値[M+H]1032.0,[M+2H]2+517.2,[M+Na]1054.25;計算値[M+H]1030.53.
例3
式(I)の不飽和環状ペプチドの合成(ここで、−Λはキレート基DOTAで、R=ベンジルで、R は結合で、CH はD配置にあり、CH はL配置にあり、X=1−Nalで、Y=D−Trpで、W=Lysで、Z=Thrで、R =−NHThr(ol)である)
例2の場合と同様に、樹脂に結合している式IのペプチドのFmoc−D−Phe脱保護を20%ピペリジンで行い;その後、該樹脂に、DMF中2mol当量のDOTA−トリ−(t−Bu)エステルと、DMF中2mol当量のHATUと、次いで4mol当量のNMMを加えた。0.5mmol/gの樹脂置換レベルに基づき、当量を算出した。45分後、前述のように、該樹脂を洗浄し、DOTAが結合したペプチドを樹脂から切断した。トリ−(t−Bu)DOTA保護基は、ペプチドと一緒に切断された。未精製のペプチドを水中に溶解し、凍結乾燥させ、次いでRP−HPLCにより精製した(20分でBが20%−60%;収率:29%)。
ESI−MS:実測値[M+H]1417.72,[M+2H]2+709.79;計算値[M+H]1416.71.
例4
式(I)の不飽和シクロペプチドの合成(ここで、−Λはキレート基PN Sで、R=フェニルで、R は結合で、CH はD配置にあり、CH はL配置にあり、X=1−Nalで、Y=D−Trpで、W=Lysで、Z=Thrで、R =−NHThr(ol)である)
PNS基は、99mTc及び186/188Reをキレートすることができ、加えて、キャリヤーペプチドに結合するようにシステインのカルボキシル基を利用することができる。SPPSでの我々の経験に基づき、我々は、予め形成させた疑似トリペプチドPNSを式(I)のジカルバ類似体に直接カップリングさせず、それを樹脂に固定されたシクロペプチド上へ段階的に構築させることに決定した。
式(I)の不飽和シクロペプチドを20%ピペリジンで脱保護した後、ジカルバ類似体を、Cys(Trt)と、次いでGlyと、最後に3−ジフェニルホスフィノプロパン酸のスクシンイミドエステルとカップリングさせた。チオール基及びホスフィノ基が容易に酸化できるため、樹脂からの脱離手順をアルゴン下で行い、切断混合物を脱気した。このようにして、我々は、キレート基PNSに結合したジカルバ類似体を全収率4%で得た。未精製生成物の精製(PR−HPLC)を脱気溶媒中で首尾よく達成し、酸化が可能な基の分解を回避するため、集めた画分を迅速に凍らせ、凍結乾燥した。溶離液:20分でBが40%−70%。
ESI−MS:実測値[M+H]1432.41,[M+2H]2+717.0;計算値[M+H]1430.63.
例5
式(I)の類似体のペプチド環上のアルキル鎖の還元(−CH=CH−基の還元)
例2で言及した純粋な式(I)の不飽和シクロオクタペプチド(ここで、−ΛはHである)を無水MeOH中に溶解し、10%(w/w)の20%Pd(OH)/Cを加えた。反応容器をN流れでパージし、次いで、H流れにさらした。その懸濁液を30℃で24時間攪拌し、セリット上にろ過し、溶媒を減圧下で蒸発させ、未精製の生成物を凍結乾燥させた。該生成物を半分取RP−HPLCで精製し(20分でBが20%〜60%)、−CH−CH−アルキル閉鎖の純シクロペプチドを得た(還元収率:47%)。
ESI−MS:実測値[M+H]1034.0,[M+2H]2+517.9,[M+Na]1055.23;計算値[M+H]1032.15.
例6
線状オクタペプチドFmoc−Hag −Phe −Phe −D−Trp −Lys −Thr 10 −Phe 11 −Hag 14 −NH の合成
C末端アミド結合を得るため、前述のRinkアミド樹脂及びRinkアミドAM樹脂の両方を用いた。そのプロセスは、線状ヘプタペプチドについて先に記載したものと同じである。鎖を長くしたときに、線状ペプチドを前述のように樹脂から切り離した。Fmoc保護ペプチドをRP−HPLCにより分析したところ、約95%の純度を示した。
ESI−MS:実測値[M+H]1291.3;計算値[M+H]1289.63.
例7
式(II)の不飽和環状ペプチドの合成(ここで、Q=Hで、R =Hで、R =Hで、Y=D−Trpで、R =−CONH である)
例2に報告された式(I)の環状類似体を形成させるのに用いた同一の第二世代グラブス触媒を用い、同一の条件により、RinkアミドAM樹脂に結合させた線状オクタペプチドに対し、RCM反応を直接適用した。上述のように、切断を行い、未精製の生成物をRP−HPLCにより精製し(20分でBが30%−60%)、純粋な化合物を得た(全収率:10%)。
ESI−MS:実測値[M+H]1041.1;計算値[M+H]1039.53.
例8
式(II)の類似体のペプチド環上のアルキル鎖の還元(−CH=CH−基の還元)
例7の場合と同様に、純粋な式(II)の不飽和シクロオクタペプチド(ここで、QはHである)を無水MeOH中に溶解し、次いで10%(w/w)の20%Pd(OH)/Cを加えた。実験の詳細は、例5に記載される通りである。分析RP−HPLCは、約70%の純度を示した。精製をRP−HPLCにより行った(20分でBが20%−60%)。
ESI−MS:実測値[M+H]1043.1;計算値[M+H]1041.54.
このようにして得られた生成物は、−ΛがHで且つそれらがアゴニストである場合、相当有効成分の使用について薬局方において知られる通常の方法に従い、医薬組成物の調製に使用できる。
前記医薬製剤は、例えば腫瘍、アクロメガリー、リウマチ性関節炎の直接的な治療に使用できる。或いは、式(I)及び(II)の生成物は、−Λが大員環(DOTA等)又はPNS等のキレート剤である場合、Fe−52、Mn−52m、Co−55、Cu−64、Ga−67、Ga−68、Tc−99m、In−111、I−123、I−125、I−131、P−32、Sc−47、Cu−67、Y−90、Pd−109、Ag−111、Pm−149、Re−186、Re−188、At−211、Bi−212、Bi−213、Rh−105、Sm−153、Lu−177、Au−198等の金属で放射標識でき、放射線診断又は放射線治療に使用できる。
まず第一に、先の例で記載した化合物を細胞培養について試験したところ、特に亜型sst1、sst2、sst3及びsst5に対して、かなりの、更には選択的な、親和性を示した。

Claims (9)

  1. 一般式(I)
    [式中:


    の記号は、二重結合又は単結合であり;


    の記号は、位置2及び3におけるキラル炭素原子の配置がDでもLでもよい(RでもSでもよい)ことを示し;


    の記号は、二重結合の配置がEでもZでもよいことを示し;
    Λ=H又は放射性同位体を結合可能なキレート基であり;
    Rは、H、フェニル、ベンジル、p−F−ベンジル若しくはp−Clベンジル(アミノ酸Cpa)又はp−OR'置換ベンジル残基であり(ここで、R'は、H、線状の若しくは枝分かれした(C−C)アルキル置換基、又はベンジルである);
    は、結合、又はGly、Asp若しくはβ−アラニンから選択されるアミノ酸残基であり;
    は、−OH、又は−NH若しくは−NH−Q(ここで、Qはシクロペンチル又はシクロヘキシル残基である)、又はThr(ol)、Thr、Thr−NH、Asp、Asn、Glu、Gln、Phe、Tyr、Tyr−NH、Lys、Orn及びNal−NHから選択されるアミノ酸残基であり;
    Xは、D−若しくはL−Phg又はD−若しくはL−Tyr又は未置換の若しくはOR''基でオルト若しくはパラ置換したD−若しくはL−Pheから選択されるアミノ酸残基であるか;或いはXは、場合によりA又はB環上にてOR''基で置換される1−Nal又は2−Nalであり(ここで、R''は、H、線状の若しくは枝分かれした(C−C)アルキル又はベンジル残基である);
    Yは、D−Trp又はD−Trp(ここで、インドール環の窒素がR'''基(ここで、R'''は−CONH又は−COCHである)により置換されている)であるか;或いはYは、位置7におけるベンゼン環上にてR''''で置換されたD−Trpであるか(ここで、R''''は、−OCONH又は−NHCONH若しくは−NHCOCHである);或いはYは、D−Aph−Cbm(4−アミノフェニルアラニン−N−カルバモイル)又はD−Agl[(NβMe,2−ナフトイル)アミノグリシン]又はD−2−Nal若しくはA若しくはB環上にてOR''基により置換されたD−2−Nalであり(ここで、R''は、H、線状の若しくは枝分かれした(C−C)アルキル又はベンジルである);
    Wは、Lys、又はIAmp[4−(N−イソプロピル)−アミノメチルフェニルアラニン]、又は3−(N−イソプロピル)アミノ−Tyrであるか;或いはWは、Har(ホモアルギニン)又はHci(ホモシトルリン)であり;
    Zは、ホモ−Thr、Thr(ol)、Thr(Ac)、Ser、Ser(Ac)、ホモ−Ser、4−ヒドロキシ−Val、及び−OR'''''基でオルト又はパラ置換したD−又はL−Pheから選択されるアミノ酸残基であるか(ここで、R'''''は、XがL−Phe以外である場合には、H、又は線状の若しくは枝分かれしたアルキル残基、又はベンジル残基、又は置換ベンジル、又は1−若しくは2−ナフチルメチルとしてもよく;またX=L−Pheの場合、そのときのR'''''は、H、又は1−若しくは2−ナフチルメチルである);或いはZは、1−若しくは2−Nal、又はA若しくはB環上にて−OCH若しくは−O−Bz基で置換された1−若しくは2−Nalであり、
    但し:
    R=Hの場合、mは1〜6であり;RがH以外の場合、m=1であり;
    がアミノ酸残基である場合、そのときのRは、H以外であり;
    がアミノ酸残基である場合、そのときのΛは、その末端NH基に結合しており;
    XのOR''基がパラ位にある場合、そのときのR''はHとすることができないが、該置換基がオルト位にある場合、そのときのR''は、H、又は線状の若しくは枝分かれした(C−C)アルキル、又はベンジルである]の化合物。
  2. 放射性マーカーに結合可能な前記基が、111In及び90Y等のイオンを配位するのに特に適した大環状キレート剤であることを特徴とする請求項1に記載の式(I)の化合物。
  3. 前記キレート剤が、還元性媒質において99mTc又は188Re等のイオンを配位するのに適した、N−[N−(3−ジフェニルホスフィノプロプリオニル)−グリシル]−システインであることを特徴とする請求項1に記載の式(I)の化合物。
  4. 式(II):

    [式中:


    の記号は、二重結合又は単結合であり;


    の記号は、関係のあるキラル炭素原子の配置がDでもLでもよい(RでもSでもよい)ことを示し;


    の記号は、二重結合の配置がEでもZでもよいことを示し;
    Q'=−Λ、−CONH−Λ、−COCHNH−Λ、又は−(CH)−NH−Λであるか(ここで、nは1〜6である)、或いはQ'は、Glyから又はPhe、Tyr、Cpa、Dab、Lys、Hly(ホモリシン)、Orn、Arg、Har(ホモアルギニン)等のL−又はD−アミノ酸から選択されるアミノ酸残基であり(ここで、末端アミノ基は−NH−Λである);
    −Λは、H又は前述のキレート基であり;
    =H又は−(CH)−Kであり(ここで、mは0〜8であり、Kは−NH又はグアニジン若しくはイミダゾール残基である);
    は、H、又は−OH、又は−OCH、又は−OBzであり;
    Yは、D−Trp又は置換D−Trp(ここで、インドール環のNHがNR'''(ここで、R'''は−CONH又は−COCHである)になっている)であるか;或いはYは、位置7におけるベンゼン環上にてR''''で置換されたD−Trpであるか(ここで、R''''は、−OCONH又は−NHCONH若しくは−NHCOCHである);或いはYは、D−Aph−Cbm(4−アミノフェニルアラニン−N−カルバモイル)又はD−Agl[(NβMe,2−ナフトイル)アミノグリシン]又はD−2−Nal若しくはA若しくはB環上にてOR''基により置換されたD−2−Nalであり(ここで、R''は、H、線状の若しくは枝分かれした(C−C)アルキル又はベンジルである);
    Zは、Thr、Thr(Ac)、Thr(ol)、ホモ−Thr、Ser、Ser(Ac)、ホモ−Ser、Hyl(δ−ヒドロキシ−リシン)、Tyr、又はTyr(OR'''''')から選択されるアミノ酸残基であるか(ここで、R''''''は、線状の若しくは枝分かれしたC1−6アルキル基、又はベンジル若しくは疎水性基でオルト若しくはパラ置換したベンジルであるか;或いはR''''''は、1−又は2−ナフチルメチルである);或いはZは、1−若しくは2−Nal、又はA若しくはB環上にて−OCH若しくは−O−Bz基で置換された1−若しくは2−Nalであり;
    =−NH、−CONH、−COOH;又は−CONHRである(ここで、R=C−Cアルキル若しくはシクロアルキル、芳香環若しくは芳香族複素環、又はAsp、Asn、Glu、Gln及びThr(ol)から選択されるアミノ酸残基である)。置換基Rの定義においては、シクロアルキルの語は、例えばシクロペンチル又はシクロヘキシルを意味し、芳香環及び芳香族複素環の例は、それぞれフェニル及びヒドロキシフェニル、ピロール及びイミダゾールである]の化合物。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の式(I)の化合物の製造方法であって、
    a)線状のヘプタペプチドを、既知の方法に従うSPPSにより、その配列を適切に誘導体化したクロロトリチル樹脂に固定することによって調製し;
    b)前記樹脂に結合したペプチドを、第二世代グラブス触媒を用いて環化させ;
    c)アミノ酸を位置2に加え;
    d)シクロペプチドを脱保護し、樹脂から分離させ;
    e)シクロペプチドをRP−HPLCにより精製する
    ことを特徴とする方法。
  6. 請求項5に記載の式(II)の化合物の製造方法であって、
    a)線状のオクタペプチドを、既知の方法を用いたSPPSにより、その配列を適した固体担体に固定することによって調製し;
    b)樹脂上の線状ペプチドを、第二世代グラブス触媒を用いて環化させ;
    c)シクロペプチドを脱保護し、樹脂から切り離し;
    d)シクロペプチドをRP−HPLCにより精製する
    ことを特徴とする方法。
  7. 式(I)又は(II)の生成物を有効成分として含有する医薬製剤。
  8. 腫瘍、アクロメガリー又はリウマチ性関節炎の治療に有用な医薬製剤を調製するための式(I)又は(II)の生成物の使用。
  9. 腫瘍の診断及び治療に適した放射性医薬品を調製するための、請求項2又は3に記載の式(I)又は(II)(ここで、Λはキレート剤である)の生成物の使用。
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