JP2011519622A - 前壁−後壁接合を用いた胃容積の縮小 - Google Patents

前壁−後壁接合を用いた胃容積の縮小 Download PDF

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Abstract

胃縮小手術の実施において胃腔(10)の前壁(12)と後壁(14)とを接合するための制限システム(110)には、胃腔内の利用可能な容量を効果的に縮小するために、第一制限リング(112)と、その第一リングと係合するように成形、寸法決めされている第二制限リング(114)とが含まれる。

Description

本発明は肥満手術に関係する。より具体的には、本発明は胃腔の有効容積を縮小状態における前壁と後壁との接合形成に関連する。
肥満は、米国人口の30%超に影響を及ぼす医学的疾患である。肥満は各個人の生活の質に影響を及ぼし、発病率及び死亡率に対し大きくかかわっている。肥満患者、すなわち体格指数(BMI)が30を超える個人は、しばしば関連する健康問題(例えば糖尿病、高血圧、及び呼吸不全)の高いリスクを有し、これには早期死亡も含まれる。これを念頭において、当業者には明らかに理解されるように、肥満に関連する金銭的費用及び身体的負担は相当なものである。実際に、肥満に関する費用は、米国内だけで1000億ドルを超えると見積もられている。研究によると、ダイエット及びエクササイズのみの保守的治療では、多くの患者における体重超過を縮小させるには効果がない可能性があると分かった。
肥満学とは、肥満の管理及び治療を扱う医学分野である。肥満治療のため、この肥満学分野においてさまざまな外科処置が開発されてきた。現在最も一般的に実施されている処置は、ルーワイ(Roux−en−Y)胃バイパス(RYGB)である。この処置は非常に複雑であり、病的な肥満を呈する人々を治療するために一般的に利用されている。RYGB処置では小さな胃パウチが胃腔の残部から分離され、小腸の切除された部分に接合される。小腸の切除された部分は、「より小さい」胃腔と小腸の遠位部分との間で接続され、これによりそれらの間を食物が通過できるようにする。従来のRYGB処置では、非常に多くの手術時間が必要である。この侵襲度の程度により、術後の回復が非常に長く、苦痛なものとなりうる。それにもかかわらず米国だけで年間100,000件を超えるRYGB処置が実施されており、かなりの額の医療費が費やされている。
RYGB処置の高い侵襲性を考慮して、低侵襲性の他の処置が開発されてきた。これらの処置としては胃バンディング手術が挙げられ、これは胃を締めつけて砂時計の形状を形成するものである。この処置により胃の第一部分から次の部分へと通過する食物の量が制限されるため、満腹感を引き起こす。バンドは、胃と食道の境界近くで、胃の周囲に配置される。小さな上部胃パウチはすぐに満杯になり、細い出口を通ってゆっくりと出て行くため、満腹感を生み出す。肥満治療のために開発された別の形態の肥満治療手術には、フォビ嚢(Fobi pouch)パウチ、胆−膵転用(bilio-pancreatic diversion)、及び胃形成または「胃のステープリング(stomach stapling)」が挙げられる。
病的肥満とは、理想体重プラス45.4kg(100ポンド)を上回った状態として定義される。この範疇に入る人々は、その顕著な健康問題及び死亡率リスクのため、RYGB、胃バンディング、又はより複雑な処置が推奨治療コースとなり得る。しかしながら、米国及び他の国において、病的肥満とは見なされない体重超過の人口群が増加している。これらの人々は体重が9.1〜13.6kg(20〜30ポンド)超過であり減量を希望しているかもしれないが、食事及びエクササイズだけでは減量に成功できていなかった。これらの人々については、RYGB又は他の複雑な処置に伴うリスクは、健康上の潜在的利点及び費用を上回ることが多い。したがって、治療の選択肢には、減量のための侵襲性の少ない低コストのソリューションが含まれるべきである。
内視鏡のみを使用する処置による、胃腔壁縫縮の形成が知られている。しかしながら、胃腔内だけでの操作では、切開なしに達成できる縫縮形成の深さが制限される。更に、純粋な内視鏡手技では、縮小の程度が大きくなるにつれて、胃腔及び腹膜腔内におけるアクセス性及び視認性が制限される。
上記を念頭に置いて、安価で、副作用の可能性がほとんどなく、患者に減量のメリットをもたらし、同時にその減量を維持するのに必要なライフスタイル変化のための時間をかせぐことができるような、外科的減量処置(及び関連する医療装置)を提供することが望ましい。更に、その処置は患者に対する侵襲性が最小限であり、これにより迅速な回復と傷跡の縮小が実現できることが望ましい。本発明は、そのような処置及び関連の医療装置を提供する。
よって、胃縮小手術の実施において、胃腔の前壁と後壁とを接合するための制限システムを提供することが、本発明の目的である。このシステムには、胃腔内の利用可能な容積を効果的に縮小するための、第一制限リング、並びにその第一制限リングと係合するように成形、寸法決めされている第二制限リングが含まれる。
また、第一制限リングが第二制限リングよりも大きな直径を有し、これにより第二制限リングが選択的に第一制限リングの内側表面に沿って嵌まるような制限システムを提供することも、本発明の目的である。
第一制限リングが実質的に環状であり、その第一制限リングが横たわる平面を横断する平面に沿って見たときにC字形断面を有する弾力性材料から構成されるような制限システムを提供することは、本発明の更に別の目的である。
更に、第一制限リングが、挿入及び配置のため圧縮され得るよう可撓性であるような制限システムを提供することは、本発明の更なる目的である。
また、第二制限リングが、第一制限リングの内側表面に沿って受座凹部内に嵌まるよう形成されている制限システムを提供することも、本発明の目的である。
第二制限リングが可撓性材料から構成される環状部材であるような制限システムを提供することは、本発明の更に別の目的である。
第二制限リングが形状記憶材料から構成され、配置されると挿入時の形状から環状の配置形状へと再適応するような制限システムを提供することは、本発明の更なる目的である。
第一制限リングが磁気材料から構成され、第二制限リングが磁気材料から構成され、この第一制限リング及び第二制限リングが選択的に互いに引き合うことにより、第一制限リングと第二制限リングが組織を間に挟んで揃った向きに保持されるような制限システムを提供することも、本発明の目的である。
第一制限リングに、バネ保持フランジ、及びそれに対して動くよう取り付けられたバネ仕掛けのフランジが含まれ、第二制限リングに、バネ保持フランジ、及びそれに対して動くよう取り付けられたバネ仕掛けのフランジが含まれるような、制限システムを提供することは、本発明の更に別の目的である。
胃縮小手術の実施において、胃腔の前壁と後壁とを接合するための制限システムを提供することは、本発明の更なる目的である。この制限システムには、胃腔前壁に沿って配置されるように成形、寸法決めされている凹形の第一保持バーと、相対する胃腔後壁に沿って固定取り付けされるように、また、第一保持バーによって画定される保持空洞内に配置されるように、成形、寸法決めされている第一ロックバーとが含まれる。
第一保持バーには、その保持バーの第一端と第二端との間に延在する実質的に平面状の壁が含まれ、第一保持フック部材が平面状の壁の第一端から延び、第二保持フック部材が平面状の壁の第二端から延び、第一保持フック部材及び第二保持フック部材は、その第一保持フック部材と第二保持フック部材との間に延在する軸と整列した断面に沿って保持バーを見たときに、実質的にC字形形状を画定し、互いに反対向きになって向き合うそれぞれの凹部を備えた、実質的にC字形の形状であるような、制限システムを提供することも、本発明の目的である。
ロックバーが、第一保持バーによって画定される保持空洞の凹部空間内に嵌まるように成形、寸法決めされている実質的に平面状の部材であるような制限システムを提供することは、本発明の更に別の目的である。
第一ロックバーが、第一保持バーの凹部空間内に配置され嵌まるよう、圧縮及び拡張するように可撓性であるような、制限システムを提供することは、本発明の更なる目的である。
第一保持バーに連結した第二保持バーを含み、これにより第一保持バー及び第二保持バーの凹部空間が互いに相対して向き合うようになっている制限システムを提供することも、本発明の目的である。
第一ロックバーに連結された第二ロックバーを含む制限システムを提供することは、本発明の更に別の目的である。
胃腔の後壁を係合する工程と、胃腔の前壁を係合する工程と、その胃腔前壁及び胃腔後壁を引き合わせて接合部を形成する工程とを含む胃縮小手術を提供する(provide a for gastric reduction)ことは、本発明の更なる目的である。
係合の工程に、胃腔後壁内の第一位置に縫合糸固定装置(suture anchoring device)を配置することが含まれるような方法を提供することも、本発明の目的である。
係合の工程に、胃腔後壁内の第一位置に隣接する第二位置に縫合糸固定装置を配置する工程が含まれるような方法を提供することは、本発明の更に別の目的である。
引き合わせる工程に、第一位置における縫合糸固定装置及び第二位置における縫合糸固定装置から延びる縫合材料に対して、胃腔を横切って胃腔後壁を引き寄せ、胃腔前壁に接触させるよう、張力をかける工程が含まれるような方法を提供することは、本発明の更なる目的である。
張力がかかった状態でその縫合材料を固定する工程を含む方法を提供することも、本発明の目的である。
胃腔後壁を係合する工程に、胃腔後壁の一部を把持する工程と、2層の胃腔後壁組織から構成される組織の折り畳み部を形成する工程とが含まれるような方法を提供することは、本発明の更に別の目的である。
縫合糸固定装置でその折り畳み部を固定する工程を含む方法を提供することは、本発明の更なる目的である。
引き合わせる工程に、縫合糸固定装置の縫合材料に張力をかけて、胃腔を横切って胃腔後壁を引き寄せ、胃腔前壁に接触させる工程が含まれるような方法を提供することも、本発明の目的である。
張力がかかった状態でこの縫合材料を固定する工程を含む方法を提供することは、本発明の更に別の目的である。
本発明の他の目的及び利点は、以下の詳細な説明を発明の特定の実施形態を示した付属の図面と共に参照することで明らかとなろう。
胃腔及び胃鏡の概略図。 後壁を貫通して配置されたファスナーを示す、腹壁及び胃腔の断面図。 胃腔前壁及び胃腔後壁を一緒に引き寄せるよう張力がかかった縫合材料を示す、腹壁及び胃腔の断面図。 腹壁の固定状態を示す、腹壁及び胃腔の断面図。 胃腔内にある把持され、かつ、配置された針を示す、一部切り欠きの胃腔前面図。 後壁組織が折り畳まれた状態で形成された腹壁固定状態を示す、腹壁及び胃腔の断面図。 後壁組織の折り畳み部を形成するための、他の実施形態を示す、胃腔の断面図。 前壁に対する後壁の2つ1組の接合を示す、胃腔の長手方向断面図。 円形ステープラーで形成した、前壁に対する後壁の複数の接合を示す、胃腔外側の正面図。 バーによって接続された、前壁に対する後壁の2つ1組の接合を示す、胃腔外側の正面図。 胃腔の前壁と後壁とを接合するための装置及び方法の別の実施形態を示す図。 胃腔を透明に示した線描図。 配置した状態の2リング制限システムを実線で示した、胃腔の線描図。 2リング制限システムの外側リングを示す図。 挿入のため折り畳まれた外側リングを示す図。 バネリング形状での2リング制限システムの内側リングを示す図。 外側リング内に設置する前のニチノール製内側リングを示す図。 体内に挿入する前の状態の、ニチノール製内側リングを示す図。 胃腔の前壁と後壁とを接合する、装置及び方法の別の実施形態のさまざまな描画を示す図。 胃腔の前壁と後壁とを接合する、装置及び方法の別の実施形態のさまざまな描画を示す図。 胃腔の前壁と後壁とを接合する、装置及び方法の別の実施形態のさまざまな描画を示す図。 胃腔の前壁と後壁とを接合するための装置及び方法の別の実施形態を示す図。 胃腔の前壁と後壁とを接合するための装置及び方法の別の実施形態を示す図。 胃腔の前壁と後壁とを接合するための装置及び方法の別の実施形態を示す図。 胃腔の前壁と後壁とを接合するための装置及び方法の別の実施形態を示す図。 胃腔の前壁と後壁とを接合するための装置及び方法の別の実施形態を示す図。
本発明の詳細な実施形態をここに開示する。ただし、開示される実施形態は、本発明をあくまで例示するものに過ぎず、本発明はさまざまな形態で実施され得るものである点は、理解を要する。したがって、本開示の詳細は、限定としてではなく、当業者に本発明の製造及び/又は使用方法を教示する基礎としてのみ解釈されるべきである。
本発明により、胃腔10内の1か所以上の場所で、胃腔前壁12及び胃腔後壁14を接合することによって、利用可能な胃容積が制限されるか、縮小されるか、又は何らかの方法で分割される。胃腔10の胃腔前壁12と胃腔後壁14とを接合することにより、胃腔10内に制限が形成され、これにより食物が入ることのできる容積が縮小される。胃腔前壁12と胃腔後壁14とを接合するためには、図1に示すように、可撓性の胃鏡16を経食道的に胃腔10内まで入れる。胃鏡16は、胃腔10の通気、照明及び明視化を提供し、同時に胃腔10への通路を提供する。胃腔10が胃鏡16を介して通気されることにより、十分に堅い作業面が形成され、胃腔10の反対側の壁を傷つけることなくこれに穴を開けることができる。胃腔外からの胃の手技及び/又は処置のために十分な腹膜腔へのアクセスは、開放手術技法、1つ以上の腹部切開を伴う腹腔鏡手術技法(経皮的アクセス及び手技を含む)、及び自然開口部(口、肛門、膣など)からのアプローチのうち1つ以上を含むがこれらに限定されないいくつかの手段によって得ることができる。もちろん、胃鏡16又はこれに類するものも、胃腔内からの管腔内処置工程に使用することができる。胃腔10の通気を行うことで、外部触診により胃腔10の境界線のマッピングも可能になる。腹壁18にかかる圧力が胃鏡16を介して胃腔10内で観察され、これにより、腹部アクセスを可能にする1つ以上のトロカール又は他のポートデバイスの位置を決定することができる。
胃鏡16を介して胃腔10のマッピングを行った後、トロカール20が腹壁18を貫通して挿入される。図2は、腹壁18を貫通して挿入された単一のトロカール20を示す。トロカール20は好ましくは約3mm〜約5mmの直径を有し、器具及び縫合糸固定装置のための適切な通路となる。腹壁18に挿入されたトロカール20により、縫合糸固定配置針22がトロカール20を貫通して腹腔24内に入る。縫合糸固定配置針22には、外側の保護シース26が含まれる。縫合糸固定配置針22内を貫通した軸方向管腔(図示なし)が延び、これにより、胃腔10内に放出する縫合糸固定装置が保持される。縫合糸固定配置針22を挿入する前に、縫合糸固定配置針22のシース付き先端28が、胃腔10の胃腔前壁12の外側表面30に対して押し付けられ、壁を凹ませる。この洞壁の凹みは胃鏡16を介して明視化され、これにより縫合糸固定配置針22を挿入する適切な位置を決定することができる。適切な挿入位置が決定されたら、シース26を引き戻し、縫合糸固定配置針22の先端28が胃腔10の内側に押し込まれる。一旦胃腔10内に入ると、縫合糸固定配置針22が、胃腔10を通って前進し胃腔後壁14に入って貫通する。図2に示すように、縫合糸固定装置32は縫合糸固定配置針22から、胃腔後壁14に入り込み又は貫通して配置される。組織操作装置(把持器具、係蹄器具、真空吸引装置、一時的らせん組織包埋アンカーなど)を使用して、内視鏡的又は腹腔鏡的に胃腔後壁14を把持し、胃腔後壁14の外側表面34上に、縫合糸固定装置32が胃腔後壁14を貫通して配置されるようにするための空間を形成することができる。
図2に示す実施形態において、及び好ましい実施形態によると、縫合糸固定装置はT型タグファスナー32である。長い縫合材料36が、その遠位端38でT型タグファスナー32に取り付けられる。しかしながら、胃腔壁の部分を接合した状態で保持するのに適した他のタイプの組織ファスナーも、本発明に使用することができる。実施例には、上記で検討したT型アンカー、再構成可能な籠タイプのアンカー(一般に、2つのカラー又は支持体の間に延在する、構成可能なたくさんの壁体又は柱を含む)、及びリニアアンカー(屈曲状態に圧縮、又は拡張した構成に、折り畳み又はその形状になるよう構成された、細長いアンカー)が挙げられる。一般に、アンカー特性は、配置する前は容易に組織内に又は貫通して配置することができるが、配置した後はその形状が変わり、アンカーが引っ張られたときにその配置されている組織から抜け出てしまわないよう、十分に大きい少なくとも一辺の寸法を提供するようなものである。
T型タグファスナー32を胃腔後壁14に貫通させて配置した後、縫合糸固定配置針22を、胃腔後壁14に沿った近隣の第二の位置に移動させる。この第二の位置で、図3に示すように、別の縫合糸固定装置32が、縫合糸固定配置針22から、胃腔後壁14に入り込み又は貫通して配置される。この第二の縫合糸固定装置32も好ましくはT型タグファスナーであり、その遠位端38に取り付けられた長い縫合材料36を有する。第一及び第二のT型ファスナー32を胃腔後壁14に入り込みに又は貫通させて配置した後、縫合糸固定配置針22を、胃腔10及びトロカール20から引き抜く。縫合糸固定配置針22を引き抜くと、配置された2つのT型タグファスナー32から延びる縫合材料36は胃腔10内に残り、配置された縫合糸固定装置32からトロカール20を通って延在する。縫合材料36の近位端40に張力をかけて、胃腔10を横断して胃腔後壁14を引き寄せ、胃腔前壁12と接触させるようにする。次に胃腔前壁12が、図3に示すように、引っ張られて腹壁18に接触する。医療器具を用いて、トロカール20を通って腹腔鏡的に縫合材料36に張力をかけることができる。別の方法としては、縫合材料36の体外にある近位端40に張力をかけることができる。縫合材料36に張力がかけられ、胃腔前壁12及び胃腔後壁14が腹壁18に一緒に引き寄せられた後、結び目形成エレメント42(又は、外科手術的結び目の適用を含む他の縫合糸末端処理手段)を縫合材料36の近位端40に適用することによって、縫合材料36は張力がかかった状態で固定される。別の方法としては、縫合材料の近位端は、体外で結び目を作ることができる。2本の長い縫合材料を、T型タグファスナーの間に延在する1本の縫合材料に置き換えることもできる。この実施形態において、縫合糸固定装置32(すなわち第一及び第二のT型タグファスナー)の間に延在するループ状長さの縫合材料36が、トロカール20を通って体外方向へ引っ張られ、ループに適用された結び目形成エレメント42がこの2つの固定装置32の間で張力をかけて固定される。結び目形成エレメント42の適用、又は結び目の形成の後、固定された縫合材料36は、トロカール20を貫通して腹腔24内に戻される。結び目又は結び目形成エレメント42は、胃腔前壁12と腹壁18との間、胃腔10の外側に配置される。図4に示すように、結び目形成エレメント42と胃腔前壁12の外側との間に、バットレス材料44を配置することができる。バットレス材料44は、結び目形成エレメント42が胃腔前壁12を通って侵食するのを遅らせるか又は防止する。
胃の前内壁と後内壁との間の癒合を促進又は推進するために、癒合促進のための治療を適用してもよい。これらの治療には、粘膜表面に傷をつけること(熱的に、機械的に、化学的になど)、粘膜表面を完全に除去すること、治療薬(医薬品、化学薬品など)を癒合すべき領域に加えること、及び/又は制御された癒合をもたらし得るような適切なレベルの組織ストレス(局所的組織壊死を含む)を加えることが挙げられるがこれらに限定されない。
前述のように、他の臓器にごく近接しているため、縫合糸固定装置32が、胃腔後壁14の外側表面30上に入り込むための空間を形成することが必要である場合がある。図5は、胃腔10の胃腔前壁12と胃腔後壁14との間に接合を形成するための別の実施形態を示す。図5に示すように、組織把持器具46又は他の組織操作装置(把持器具、係蹄器具、真空吸引装置、一時的らせん組織包埋アンカーなど)を、胃鏡16を介して胃腔10内まで通す。別の方法としては、第二の経胃的器具を使用してもよい。胃腔10内において、把持器具46を操作して、胃腔後壁14の一部を把持する。胃腔後壁14を把持器具46内に保持した状態で、把持器具46を胃鏡16の方向に引き戻し、胃腔後壁14から離す。把持器具46を胃腔後壁14から離す方向に引っ張ると、把持器具46内に保持された組織によって、2層の胃腔後壁組織から構成される組織の折り畳み部48が形成される。把持器具46が組織の折り畳み部48に係合した状態で、縫合糸固定配置針22を胃腔前壁12に貫通させ、胃腔10の内部に入れる。縫合糸固定配置針22の先端28を、組織の折り畳み部48に対して前進させ、T型タグファスナー32が、縫合糸固定配置針22から、組織の折り畳み部48の2層の胃腔後壁組織14に入り込み又は貫通して配置される。この方法で複数のファスナーを配置し、折り畳み部を補強することができる。縫合材料36が再び、その遠位端38でT型タグファスナー32に取り付けられる。
T型タグファスナー32を配置した後、図6に示すように、縫合糸固定配置針22を組織の折り畳み部48に対し第二の位置に移動させ、第二のT型タグファスナー32を、組織の折り畳み部48の2層の胃腔後壁組に入り込み又は貫通して配置する。縫合材料36が、1つの遠位端38で第二のT型タグファスナー32に取り付けられる。この2つ1組のT型タグファスナー32が、胃腔後壁14内に形成された組織の折り畳み部48の中に配置された後、配置針22を、胃腔前壁12を通して胃腔10から引き抜く。縫合糸固定配置針22を引き抜くと、縫合材料36は胃腔10内に残り、これは配置されたT型タグファスナー32から胃腔前壁12を通って(可能性としては、前側表面上の複数のアクセスポイントを通って)延在する。トロカール20を通った縫合材料36の近位端40に張力をかけて、胃腔10を横断して胃腔後壁14を引っ張り、胃腔前壁12と接触させるようにする。図6に示すように、胃腔前壁12及び胃腔後壁14を合わせて引き寄せた後、結び目形成エレメント42を張力がかかった縫合材料36に適用して、胃腔前壁12に対して胃腔後壁14を固定する。結び目形成エレメント42又は結び目は、胃腔前壁12と腹壁18との間に配置される。あらかじめ結んであるスリップ結び目を使用して、特に胃の前側表面に複数のアクセス部位を使用して(ただしこれに限定されない)、この組織の並置を容易にすることもできる。この実施例の詳細は、同一所有者であり出願中の米国特許出願第11/779,314号(2007年7月18日出願)に記述されており、この内容の全体が本明細書に参考として組み込まれる。前述のように、結び目形成エレメント42と胃腔前壁12との間にバットレス材料44を配置して、胃腔壁12を通って侵食するのを遅らせるか又は防止することができる。
把持器具46を胃鏡16に通す代わりに、図7に示すように、第二のトロカール20を腹壁18を貫通して挿入し、把持器具46の通路を供給することができる。この実施形態において、把持器具46は胃腔後壁14の折り畳み部48と係合してこれを保持し、同時にT型タグ配置針22が前進して組織に接触する。T型タグファスナー32が胃腔後壁14内に配置された後、配置針22及び把持器具46はトロカール20を通して引き抜かれる。次に、配置されたT型タグファスナー32から、縫合材料36が、胃腔10及び胃腔前壁12を通して引っ張られる。これで縫合材料36に張力がかかり、上述のように、胃腔後壁14に形成された組織の折り畳み部48が引き寄せられて胃腔前壁12に接触する。結び目又は結び目形成エレメント42が、前述の方法で、トロカール20を通って縫合材料36に適用され、これにより胃腔後壁14の組織の折り畳み部48が胃腔前壁12に対して固定される。胃腔後壁の折り畳み部の実施形態において、折り畳み部は、1つ以上の縫合糸固定装置を保持するために、胃腔後壁内に形成される。折り畳み部を形成することにより、固定装置を配置するため配置針を胃腔後壁に完全に貫通させて通す必要がなくなり、これにより、配置針を胃腔後壁内に前進させる際に近くの臓器(脾臓、膵臓、大動脈など)を偶発的に傷つけるリスクが大幅に縮小する。
最初に胃腔後壁14に対する胃腔前壁12の接合を固定した後、その配置針22を再びトロカール20に貫通させ、シース付き配置針22を胃腔前壁12に対して押し付け、壁接合のための1つ以上の追加位置を決定することができる。追加の縫合糸固定装置32を追加位置で胃腔後壁14内に配置し、縫合材料36に張力をかけ、胃腔前壁12の外側に結び目をつくることによって、胃腔10内に複数の制限部を形成することができる。胃腔10内に形成された、胃腔後壁に対する前壁の制限部の数は、望ましい容積縮小の程度、又は新しい胃の形状(例えば垂直スリーブ状胃形成など)によって異なる。図8は、2つ1組の壁接合を有する胃腔10の縦断面図を示す。この実施例において、胃腔後壁14に対する胃腔前壁12の接合は、胃底と幽門との間で胃腔10の長さ方向に沿って形成される。図8に示すように、胃腔10の長さ方向に沿って胃腔前壁12と胃腔後壁14の接合部を整列させることによって垂直スリーブ状胃制限部が形成される。別の方法としては、後壁に対する前壁の複数の接合は、より無作為なパターンで形成し、これにより胃全体の容積を減らすためのいくつかの「プリーツ」をつくることができる。
図9及び10を参照して示されるような本発明の第3の実施形態において、後壁に対する前壁の接合は、組織ステープラーを使用することによって形成することができる。従来の円形ステープラーを使用し、ステープラーのアンビルをより大きな直径のトロカール又は腹部切開部に通して腹腔内に入れることにより、接合を形成することができる。腹腔内で、このアンビルは、間隔を置いた第二のトロカールポートを貫通した把持ツールによって把持される。胃の後側表面へのアクセス路は、標準の切開によって形成される。把持ツールを使用し、アンビルを、胃腔の後壁の外側表面の近くに移動させる。アンビル54に取り付けられた、取り外し可能な穴開け先端の助けにより、アンビルのシャフトが、胃腔前壁12及び胃腔後壁14の両方を貫通する。ステープラーのカートリッジ側を胃腔前壁の近くに配置し、これによりカートリッジとアンビルが胃腔の相対する側に整列するようにする。胃腔を通してアンビルをカートリッジに接合し、次にカートリッジを発射して胃腔前壁及び胃腔後壁を貫通する小さな穴を形成し、少なくとも1列のステープルが穴の縁を補強するようにする。胃腔前壁と胃腔後壁とが、穴の外辺部回りで接合される。この穴で胃腔前壁と胃腔後壁とが接合されることにより、胃腔内の利用可能な容量が縮小される。カートリッジを発射した後、そのアンビル及び新しいカートリッジを、胃腔前壁及び胃腔後壁の外側表面に隣接する第二の場所に移動させることができる。アンビルがその新たな場所で胃の両壁に穴を開けた後、このアンビルが再び、カートリッジで胃腔前壁と胃腔後壁とを貫通して接合する。アンビルとカートリッジを接合した後、カートリッジを再発射し、第二の胃腔穴を形成する。
アンビルとカートリッジを胃腔前壁及び胃腔後壁の外側表面に沿って整列させ、次にカートリッジを発射して穴を開けるというこのプロセスを何度も繰り返して、胃容積の望ましい縮小を達成することができる。標準サイズの円形外科用ステープラーを用いた場合、4〜6個の胃腔穴を形成することにより、全体の胃容積を50%以上縮小できることが、測定により示された。胃腔前壁及び胃腔後壁は、各穴の周囲で癒合し、これにより効果的な長期の胃容積縮小が得られる。従来型のステープラーに加え、3mm〜5mmのトロカールポートを通り抜けるような大きさの、改善された外科用ステープラーを使用して、胃腔壁に穴を形成することができる。図9は、円形ステープラーを使用することにより胃腔前壁及び胃腔後壁を貫通する3つの穴59が形成された、胃腔10の外観を示す。冠状動脈バイパス移植手術に使用されるものを含む複数の吻合装置(例えばMedtronic Spyder、Medtronic U−Clip、iiTech S2S Anastomotic System、Cardica C−Port、St.Jude Medical Symmetry Anastomotic System、Bypass Ltd.Corlink Proximal Anastomotic Systemなど)を、小さなトロカールポートを通して使用するのに適切な大きさにして、この組織の並置を容易にすることができると考えられる。
図10も胃腔10の外観であり、胃腔壁11を貫通して形成された2つ1組の円形穴60、62又は開口部が示されている。この図において、バー64を胃腔10の外側表面に沿って延びるように円形穴60、62の間に取り付ける。このバー64は、円形穴60、62の間に延在するように胃腔10の前側及び後側の両方に適用できる。胃腔10の外側に対してバー64を結びつけ、第一穴60及び第二穴62を互いに引き離すよう張力をかけることにより、組織壁に対するのと同様に、胃腔10内に障害物を形成し、これにより胃腔10内に区画を形成し、胃の容積を更に縮小することができる。1つの実施形態において、バー及び穴の位置並びに配置は、垂直スリーブ状胃形成又はマゲンストラッセ・アンド・ミル(Magenstrasse and Mill procedure)法手術による形状に似た組織形状を形成するよう選択することができる。
上述の実施形態のそれぞれにおいて、胃腔の内面又は粘膜にある2つの異なる領域が引き合わされて、接触した状態で固定され、これにより胃腔内に恒久的な制限部が形成される。これらの接触する組織間の癒合を強化するため、好ましくは、胃腔壁の最も内側の層を除去するために接合される粘膜部分に対して切除術が行われる。この切除により癒合が強化され、これにより、胃容積縮小手術の耐久性が強化される。癒合を促進するための他の手段は前述されている。
更に別の実施形態によれば、並びに図11を参照して、胃容積縮小又は制限スリーブ処置のため、小さなトロカールポート20を介した組合せ手法で、胃腔10の胃腔前壁12及び胃腔後壁14を接合する装置及び方法が開示される。まずトロカール20が、胃腔10の前側表面70の上の、腹壁18内に配置される。閉塞具を外し、デバイス72をトロカール20内に配置する。このデバイス72は、胃内から内視鏡(図示なし)の明視化のもとで配置される。これは胃腔10の前側表面70にそっと置かれる。次に中空針74が、胃腔10の胃腔前壁12を貫通する。この針74が胃腔後壁14を貫通し、螺旋形コークスクリュー針76などの穿刺組織把持デバイスが中空針74の先端78の外に延在する。コークスクリュー針76は、胃腔後壁14の組織内に前進され、胃腔前壁12と結びつけたまま胃腔後壁14を安全に持ち上げる。ここでも、近接する胃の内側表面は、癒合を促進するために前述のように処理されるのが望ましい。前処理された組織の粘膜壁を前側表面70上に引き合わせ、ここでボックスステープル80などのファスナーを胃腔10の外側表面から発射し、螺旋形コークスクリュー針76内に打ち込む。ボックスステープル80及び螺旋形コークスクリュー針76が胃腔10の2つの向かい合う壁12、14の間を接合すると、容積縮小が達成される。これらはすべて、胃腔10内で直接明視化のもとで安全に達成される。ボックスステープル80のバックスパンは、バットレスで強化することができ、これにより更に広い領域にわたって均一に組織負荷を分配することができる。
前処理された組織の粘膜壁は、任意の回数の標準EMR(内視鏡的粘膜切除)処理によって処理されるのが好ましい。内視鏡的粘膜切除は現在、高度の形成異常又は小さな早期癌の領域を切除するのに最も頻繁に使用されている内視鏡手技である。FDAではEMR用に、Olympus EMRキャップ及びWilson−Cook Duetteの2種類の装置を認可している。EMRは今後、管腔内処置の耐久性を高めるために使用することもでき、使用する場合はEMR位置の正確な制御が重要となるであろう。米国特許第7,186,252号「Endoscopic Mucosal Resection Device and Method of Use」、同第7,169,115号「Endoscopic Mucosal Resection Device with Overtube and Method of Use」、及び同第6,994,705号「Endoscopic Mucosal Resection Device with Conductive Tissue Stop」が、参考として本明細書に組み込まれる。
図12〜18を参照し、胃の容積を制限する別の実施形態が開示される。この実施形態により、2リング制限システム110が開示される。この制限システム110には全般に、胃腔10内の利用できる容積を効果的に減らすための、第一制限リング112と、その第一制限リング112に嵌まるように成形、寸法決めされている第二制限リング114とが含まれる。このため、第一制限リング112は、第二制限リング114に沿って第二制限リング114よりも大きな直径を有し、第二制限リングは下記で詳しく検討するような方法で第一制限リング112の内側表面116に沿って嵌まる。簡単に言えば、第一制限リング112は胃腔前壁12又は胃腔後壁14のいずれかに沿って、外表面30、34に沿って配置される(本開示によれば胃腔後壁に沿って配置されるが、ただしこれは本発明の趣旨から逸脱することなく改変することが可能である)。次に、第二制限リング114は第一制限リング112と相対する胃腔10の外側表面30に沿って配置される。第一制限リング112及び第二制限リング114は次に、組織を間に挟んで折り畳み、互いに向かい合って力をかけ合う。第一制限リング112は次いで、そこの間に配置された胃組織を間に挟み、第一制限リング112の内側表面116に第二制限リング114を接触させて圧縮し力をかけるよう配置される。第一制限リング112と第二制限リング114との間の保持力が、すべての構成要素(その間に固定された組織を含む)を静的配置に維持し、胃容積の縮小をもたらす。
好ましい実施形態によれば、第一制限リング112は実質的に環状であり、第一制限リング112が横たわる平面を横断する平面に沿って見たときにC字形断面を有する弾力性材料から構成される。第一制限リング112は、図15に示すように、本発明によって挿入及び配置の際に圧縮され得るよう、十分に可撓性である。前述の開示に基づいて理解されるように、第二制限リング114は凹部(すなわち、第一制限リング112の内側表面116に沿った受座凹部118)内に嵌まるよう成形されている。
第二制限リング114については、これも可撓性材料をから構成される環状部材である。図12、13、16及び17の参照図に示されているように、完全に配置された状態では、第二制限リング114は実質的に円形の部材であり、本発明によって配置されると、最終的に環状構造となる。第二制限リング114は、完全に配置及び展開された状態のとき、第二制限リング114が横たわる平面を横断する平面に沿って見たときに実質的に円形の断面を有する。このため、第二制限リング114は、第一制限リング112の内側表面116に沿って形成された受座凹部118内で選択的に嵌まるように成形、寸法決めされている。第二制限リング114が、腹腔24内に配置されるために小型に圧縮されなければならない(図18を参照)ことを考慮に入れて、第二制限リング114は例えばニチノールなどの形状記憶材料、又はバネ材料から構成され、これを配置したときに、挿入時の形状(図18を参照)から環状の配置形状(図12、13、16及び17を参照)に再適応する。このため、第二制限リング114は、第一制限リング112の内側表面116に沿って形成された受座凹部118内に配置するため、圧縮され、送達デバイスを貫通して、腹腔24内に配置することができる。
実際の操作においては、第一制限リング112は、胃腔10の胃腔前壁12及び胃腔後壁14のいずれかに沿った位置に、腹腔鏡的に腹腔24内に配置される。次に、第二制限リング114は、胃腔10の相対する胃腔壁12及び14に沿って、腹腔24内に同様に配置される。第二制限リング114は次に、第一制限リング112に向かって、胃腔壁12、14の外側表面30、34に対して押し付けられ、このため、胃腔10を圧縮する。第二制限リング114は第一制限リング112に対して引き続き押し付けられ、これにより第二制限リング114は第一制限リング112内にフィットし、第一制限リング112のC字形断面によって画定される第一制限リング112の内側表面116に沿って、凹んだ受座凹部118内に嵌まる。そのような構成が達成されると、第一制限リング112の受座凹部118は、胃腔10の2層(すなわち、本発明の好ましい実施形態によれば、胃腔前壁12及び胃腔後壁14)を第二制限リング114と第一制限リング112との間にしっかりと保持することになる。このため、第一制限リング112及び第二制限リング114の内側にある領域は、食物を収めることが防止され、これにより胃腔10の容量が縮小される。
別の実施形態によれば、図19、20及び21を参照して、第一制限リング212及び第二制限リング214は互いに引き合う磁気材料から構成されていてよく、これにより、第一制限リング212及び第二制限リング214は、図12〜18の参照図に開示されているのと同様に、組織を保持しつつ揃った向きに保たれる。
更に別の実施形態によれば、図22を参照して、バネ仕掛けのフランジが胃腔10の相対する側面に配置され、これにより胃腔前壁12と胃腔後壁14とが一緒に引き寄せられる。より具体的には、第一制限リング312及び第二制限リング314のそれぞれが、第一端324、326に固定されたバネ保持フランジ320、322と、第二端332、334に対して動くよう取り付けられたバネ仕掛けのフランジ328、330とを有する、環形状の中央部磁気部材316、318から構成される。このため、及び環状の2つ1組のバネ仕掛けのフランジ328、330が胃腔10の相対する胃腔壁12、14に沿って保持されるとき、環形状の中央部磁気部材316、318が互いに引き寄せられると同時に、バネ保持フランジ320、322が、胃腔後壁14に対して胃腔前壁12を押し付けるような力をかけた状態に、バネ仕掛けのフランジ328、330を維持する。
更に別の実施形態によれば、図23を参照して、ビーム&バーシステム410が利用される。この実施形態により、凹型の外側保持バー412が胃腔前壁12に沿って配置され、一方、ロックバー414が相対する胃腔後壁14に沿って固定され、ロックバーは最終的には保持バー412によって画定される保持空洞416内に固定される。本開示により、保持バー412は胃腔前壁12に沿って配置されるが、ただしこれは、本発明の趣旨から逸脱することなく改変することができる。
保持バー412には、保持バー412の第一端420及び第二端422の間に延在する実質的に平面状の壁418が含まれる。保持バー412は、胃腔10の長さ方向に沿って胃容積を制限するのに十分な既定の深さを有し、これは下記の開示に基づいて理解されよう。第一保持フック部材424は平面状の壁418の第一端420から伸び、類似の第二保持フック部材426は平面状の壁418の第二端422から伸びている。第一保持フック部材424及び第二保持フック部材426は、実質的にC字形であり、第一保持フック部材424と第二保持フック部材426との間に延在する軸と整列した断面に沿って保持バー412を見たときに、実質的にC字形配置を画定し、互いに反対向きになって向き合うそれぞれの凹部428、430を有する。
内側のロックバー414は、保持バー412によって画定される保持空洞416の凹部空間432内に嵌まるように成形、寸法決めされている、実質的に平面状の部材である。このため、ロックバー414は、保持バー412の凹部空間432内に配置され嵌まるよう、圧縮及び拡張するように十分可撓性でもある。保持バー412のように、ロックバー414には第一端434及び第二端436が含まれ、胃容量を制限するか、又は胃腔10の長さに沿って好適に制限された食物の経路を形成するのに十分な深さを有し、これについては下記の開示に基づいて理解されよう。
特に、実際の操作において、保持バー412は、保持バー412の凹部空間432を胃腔壁12の外側表面30に向けた状態で、胃腔前壁12の外側表面30に隣接して配置される。次に、保持バー412が沿って配置される胃腔10の外側表面30に相対して、胃腔10の外側表面34に沿って配置されたロックバー414は、相対する胃腔壁12に沿った保持バー412に対して押し付けられる。ロックバー414が外側の保持バー412に対して押し付けられるにつれて、ロックバー414の第一端434が第一保持フック部材424内に嵌まり、ロックバー414の第二端436が第二保持フック部材426内に嵌まり、保持バー412とロックバー414との間に胃腔10の組織を制御された状態で保持するようになる時点まで、胃腔前壁12及び胃腔後壁14が互いに引き寄せられる。
更に別の実施形態によれば、図24を参照して、保持バー412及びロックバー414は、胃容量を縮小するために胃腔10の内側表面に沿って折り畳み部を形成するのに使用することができる。そのような実施形態を利用した場合、保持バー412は胃腔10の外側表面30に沿って配置され、一方、ロックバー414は胃腔10の内部に配置される。次に、胃腔壁12、14を折り畳むようにして胃組織の単層が保持バー412とロックバー414との間に押し込まれ、胃腔10の容量が縮小される。
更に別の実施形態によれば、図25を参照して、二本組の保持バー511が胃腔10の内側表面に沿って固定され、これによりその凹部空間532a、532bが反対方向を向き、ロックバー514a、514bが胃腔10の外側表面30、34に沿って固定されて、胃容積を更に縮小する。そのような実施形態により、二本組の保持バー511は上述のように第一保持バー512a及び第二保持バー512bから構成され、これらが凸面513a、513bに沿って接合し、これにより凹部空間532a、532bが反対方向を向く。これらのバーは、垂直スリーブ状胃形成又はマゲンストラッセ・アンド・ミル法手術の組織形状に類似するよう配置することができると考えられる。
特に、実際の操作において、二本組の保持バー511は、胃腔10の内側で、胃腔10の内側表面にその凹部空間532a、532bを外方向に向けて配置される。次に、第一ロックバー514a及び第二ロックバー514bは、二本組保持バー511の凹部空間532a、532bが沿って配置されている胃腔10の外側表面30、34に相対して、胃腔10の外側表面30、34に沿って配置され、相対する胃腔壁12、14に沿った二本組の保持バー511に対して押し付けられる。ロックバー514a、514bが二本組の保持バー511に対して押し付けられると、相対する胃腔壁12、14がそれぞれ二本組の保持バー511の凹部空間532a、532b内に押し付けられ、それぞれのロックバー514a、514bの第一端534a、534bが第一保持フック部材524a、524bに嵌まり、ロックバー514a、514bの第二端536a、536bが第二保持フック部材526a、526b内に嵌まり、このとき第一及び第二保持バー512a、512bと、第一及び第二ロックバー514a、514bとのそれぞれの間に、胃腔10の単層組織が制御された状態で保持される。
同様に、図26を参照して、第一及び第二保持バー612a、612bは、胃腔10の胃腔前壁12及び胃腔後壁14の位置を制御するため、胃腔10の外側表面30、34に沿って固定することができ、二本組のロックバー613は胃腔10内に配置される。二本組ロックバー613には、連結部材615によって接続された第一及び第二ロックバー614a、614bが含まれる。
特に、実際の操作において、二本組のロックバー613は、胃腔10の内側で、胃腔10の内側表面に面しているその表面640a、640bを外方向に向けて配置される。次に、第一保持バー612a及び第二保持バー612bは、二本組ロックバー613の表面640a、640bの外側に向けて沿って配置されている胃腔10の外側表面30、34に相対して、胃腔10の外側表面30、34に沿って配置され、相対する胃腔壁12、14に沿った二本組のロックバー613に対して押し付けられる。二本組ロックバー613が第一及び第二保持バー612a、612bに対してそれぞれ押し付けられると、相対する胃腔壁12、14がそれぞれ保持バー612a、612bの凹部空間632a、632b内に押し付けられ、それぞれのロックバー614a、614bの第一端634a、634bが第一保持フック部材624a、624b内に嵌まり、ロックバー614a、614bの第二端636a、636bが第二保持フック部材626a、626b内に嵌まり、このとき第一及び第二保持バー612a、612bと、第一及び第二ロックバー614a、614bとのそれぞれの間に、胃腔10の単層組織が制御された状態で保持される。
本明細書に記載されている装置は、1回の使用の後に廃棄されるように設計することができ、又は、これらは複数回使用されるように設計することができる。しかしながら、いずれの場合も、装置は少なくとも1回の使用後、再使用のために再調整されることができる。再調整は、装置の解体工程、これに続く洗浄工程又は特定部品の交換工程、及びその後の再組立工程の、任意の組み合わせを含むことができる。特に、装置は解体することができ、装置の任意の数の部品又は構成要素は、任意の組み合わせで選択的に交換又は取り外すことができる。特定の構成要素の洗浄及び/又は交換の際に、装置は、機能の再調整時に、又は外科手術直前に手術チームにより、その後の使用のために再組立することができる。当業者は、装置の再調整に、解体、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を使用できることが理解するであろう。このような技術の使用、及びその結果として得られる再調整された装置は、全て、本出願の範囲内にある。
本明細書に記載した本発明は、手術前に加工処理されることが好ましい。まず、新しい又は使用済みのシステムを入手し、必要に応じて洗浄する。このシステムは次に滅菌することができる。ある滅菌技術において、システムは、プラスチック製又はTYVEK製のバックなど、閉じられた密封容器内に置かれる。次いで容器及びシステムを、ガンマ線、X線又は高エネルギー電子などの容器を貫通する放射線場の中に置く。この放射線によってシステム及び容器内の細菌が殺菌される。滅菌されたシステムは、その後、無菌容器内で保管することができる。密封容器は、それが医療施設内で開封されるまで、システムを無菌に保つ。
装置は滅菌することが好ましい。これは、ベータ線又はガンマ線、エチレンオキシド、水蒸気を含め、当業者に公知の任意の数の方法によって実施することができる。
以上、好ましい実施形態を示し、説明してきたが、こうした開示によって発明を何ら限定しようとするものではなく、寧ろ発明の趣旨及び範囲に含まれるすべての改変及び代替的構成を網羅しようとするものであることが理解されるであろう。
〔実施の態様〕
(1) 第一制限リングと、
胃腔内の利用可能な容積を効果的に縮小するために、該第一制限リングと係合するように成形、寸法決めされている第二制限リングと、を含む、胃縮小手術の実施において該胃腔の前壁と後壁とを接合するための制限システム。
(2) 前記第一制限リングが前記第二制限リングよりも大きな直径を有し、これにより該第二制限リングが該第一制限リングの内側表面に沿って選択的に嵌まる、実施態様1に記載の制限システム。
(3) 前記第一制限リングが、実質的に環状であり、該第一制限リングが横たわる平面を横断する平面に沿って見たときにC字形断面を有する弾力性材料から構成される、実施態様2に記載の制限システム。
(4) 前記第一制限リングが、挿入及び配置のために圧縮され得るよう可撓性である、実施態様3に記載の制限システム。
(5) 前記第二制限リングが、前記第一制限リングの前記内側表面に沿って受座凹部内に嵌まるよう成形されている、実施態様3に記載の制限システム。
(6) 前記第二制限リングが、可撓性材料から構成される環状部材である、実施態様3に記載の制限システム。
(7) 前記第二制限リングが形状記憶材料から構成され、配置されると挿入時の形状から環状の配置形状へと再適応する、実施態様3に記載の制限システム。
(8) 前記第一制限リングが磁気材料から構成され、前記第二制限リングが磁気材料から構成され、該第一制限リング及び該第二制限リングが選択的に互いに引き合うことにより、該第一制限リングと該第二制限リングが組織を間に挟んで揃った向きに保持される、実施態様1に記載の制限システム。
(9) 前記第一制限リングに、バネ保持フランジ、及びそれに対して動くよう取り付けられたバネ仕掛けのフランジが含まれ、前記第二制限リングに、バネ保持フランジ、及びそれに対して動くよう取り付けられたバネ仕掛けのフランジが含まれる、実施態様8に記載の制限システム。
(10) 胃腔前壁に沿って配置されるように成形、寸法決めされている凹形の第一保持バーと、
相対する胃腔後壁に沿って固定取り付けされるように、また、該第一保持バーによって画定される保持空洞内に配置されるように、成形、寸法決めされている第一ロックバーと、を含む、胃縮小手術の実施において該胃腔の前壁と後壁とを接合するための制限システム。
(11) 前記第一保持バーには、該保持バーの第一端と第二端との間に延在する実質的に平面状の壁が含まれ、第一保持フック部材が該平面状の壁の該第一端から延び、第二保持フック部材が該平面状の壁の該第二端から延び、該第一保持フック部材及び該第二保持フック部材は、該第一保持フック部材と該第二保持フック部材との間に延在する軸と整列した断面に沿って該保持バーを見たときに、実質的にC字形形状を画定し、互いに反対向きになって向き合うそれぞれの凹部を備えた、実質的にC字形の形状である、実施態様10に記載の制限システム。
(12) 前記第一ロックバーが、前記第一保持バーによって画定される前記保持空洞の凹部空間内に嵌まるように成形、寸法決めされている実質的に平面状の部材である、実施態様11に記載の制限システム。
(13) 前記第一ロックバーが、前記第一保持バーの前記凹部空間内に配置され嵌まるよう、圧縮及び拡張するように可撓性である、実施態様12に記載の制限システム。
(14) 前記第一保持バーに連結した第二保持バーを更に含み、これにより該第一保持バー及び該第二保持バーの凹部空間が互いに相対して向き合うようになっている、実施態様10に記載の制限システム。
(15) 前記第一ロックバーに連結された第二ロックバーを更に含む、実施態様10に記載の制限システム。
(16) 胃腔の後壁を係合する工程と、
該胃腔の前壁を係合する工程と、
機械的装置を用いて、該胃腔前壁及び該胃腔後壁を引き合わせて接合部を形成する工程と、を含む、胃縮小手術のための方法。
(17) 係合の工程に、前記胃腔後壁内の第一位置に縫合糸固定装置を配置することが含まれる、実施態様16に記載の方法。
(18) 係合の工程に、前記胃腔後壁内の前記第一位置に隣接する第二位置に縫合糸固定装置を配置する工程が含まれる、実施態様17に記載の方法。
(19) 引き合わせる工程に、前記第一位置における前記縫合糸固定装置及び前記第二位置における前記縫合糸固定装置から延びる縫合材料に対して、前記胃腔を横切って前記胃腔後壁を引き寄せ、前記胃腔前壁に接触させるよう、張力をかける工程が含まれる、実施態様18に記載の方法。
(20) 張力がかかった状態で前記縫合材料を固定する工程を更に含む、実施態様18に記載の方法。
(21) 前記胃腔後壁を係合する工程に、前記胃腔後壁の一部を把持する工程と、2層の胃腔後壁組織から構成される組織の折り畳み部を形成する工程とが含まれる、実施態様16に記載の方法。
(22) 縫合糸固定装置で前記折り畳み部を固定する工程を更に含む、実施態様21に記載の方法。
(23) 引き合わせる工程に、前記縫合糸固定装置の縫合材料に張力をかけて、前記胃腔を横切って前記胃腔後壁を引き寄せ、前記胃腔前壁に接触させる工程が含まれる、実施態様22に記載の方法。
(24) 張力がかかった状態で前記縫合材料を固定する工程を更に含む、実施態様23に記載の方法。

Claims (10)

  1. 第一制限リングと、
    胃腔内の利用可能な容積を効果的に縮小するために、該第一制限リングと係合するように成形、寸法決めされている第二制限リングと、を含む、胃縮小手術の実施において該胃腔の前壁と後壁とを接合するための制限システム。
  2. 前記第一制限リングが前記第二制限リングよりも大きな直径を有し、これにより該第二制限リングが該第一制限リングの内側表面に沿って選択的に嵌まる、請求項1に記載の制限システム。
  3. 前記第一制限リングが、実質的に環状であり、該第一制限リングが横たわる平面を横断する平面に沿って見たときにC字形断面を有する弾力性材料から構成される、請求項2に記載の制限システム。
  4. 前記第一制限リングが、挿入及び配置のために圧縮され得るよう可撓性である、請求項3に記載の制限システム。
  5. 前記第二制限リングが、前記第一制限リングの前記内側表面に沿って受座凹部内に嵌まるよう成形されている、請求項3に記載の制限システム。
  6. 前記第二制限リングが、可撓性材料から構成される環状部材である、請求項3に記載の制限システム。
  7. 前記第二制限リングが形状記憶材料から構成され、配置されると挿入時の形状から環状の配置形状へと再適応する、請求項3に記載の制限システム。
  8. 前記第一制限リングが磁気材料から構成され、前記第二制限リングが磁気材料から構成され、該第一制限リング及び該第二制限リングが選択的に互いに引き合うことにより、該第一制限リングと該第二制限リングが組織を間に挟んで揃った向きに保持される、請求項1に記載の制限システム。
  9. 前記第一制限リングに、バネ保持フランジ、及びそれに対して動くよう取り付けられたバネ仕掛けのフランジが含まれ、前記第二制限リングに、バネ保持フランジ、及びそれに対して動くよう取り付けられたバネ仕掛けのフランジが含まれる、請求項8に記載の制限システム。
  10. 胃腔前壁に沿って配置されるように成形、寸法決めされている凹形の第一保持バーと、
    相対する胃腔後壁に沿って固定取り付けされるように、また、該第一保持バーによって画定される保持空洞内に配置されるように、成形、寸法決めされている第一ロックバーと、を含む、胃縮小手術の実施において該胃腔の前壁と後壁とを接合するための制限システム。
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