米国特許法119条のもとでの優先権主張
本出願は、本出願人により2007年10月8日に出願され本出願人に譲渡された米国仮出願番号60/978,347、代理人整理番号071498P1、および2007年10月8日に出願され譲渡された米国仮出願番号60/978,352、代理人整理番号072409P1、に対する利益および優先権を主張し、それらの各々の開示はここに参照として組み込まれる。
本出願は、一般に無線通信に関し、より詳細には、しかし非排他的に、通信性能および省エネルギー性の改善に関する。
無線通信システムは、複数のユーザへ種々の形式の通信(例えば、音声、データ、マルチメディアサービス等)を提供するために広く展開される。高速、マルチメディアデータサービスに対する需要が急速に増大するにつれ、より高性能な効率的かつ頑健な通信システムを実施するための解決すべき問題がある。
従来の携帯電話ネットワーク基地局を補うために、移動ユニットに対してより頑健な屋内無線カバレッジを提供するための小カバレッジの基地局が展開される(例えばユーザの家庭に設置される)。そのような小カバレッジ基地局は一般にアクセスポイント基地局、ホームノードB、またはフェムトセルとして知られる。通常、そのような小カバレッジ基地局はDSLルータまたはケーブルモデムを介してインターネットおよび携帯電話事業者のネットワークに接続される。
小カバレッジ基地局の無線周波数(「RF」)カバレッジは携帯電話事業者によって最適化されず、またそのような基地局の展開は臨時的であるかもしれないため、RF干渉問題が起こるかもしれない。したがって、無線ネットワークのための改良された干渉管理に対する要求がある。
本開示の代表的態様の概要は以下のとおりである。ここでの態様という用語へのいかなる参照も本開示の1つ以上の態様を指すことが理解されるべきである。
本開示は第2のノードの状態に基づいて第1のノードの送信を制御するためのいくつかの態様に関する。例えば、いくつかの態様において、アクセスポイントによる送信は、そのアクセスポイントにアクセスすることが許可されているアクセス端末の状態に基づいて動作可能または動作不能にされる(例えば起動または無効化される)。
いくつかの態様において、第2のノードの状態は、第2のノードが第1のノードと交信することになるかどうかを示す。例えば、ある場合には、この状態は、(例えば第1のノードの位置に関係した)第2のノードの位置、第2のノードが電源を投入されたかまたは電源が切断されることになるか、(例えば第1のノードの動作周波数と比較した)第2のノードの動作周波数、および第2のノードが現在登録されているかどうかに関係する。
第2のノードが第1のノードと(例えば近い将来に)交信しないことが第2のノードの状態に基づいて決定される場合、第1のノードによる送信はその状態に変化があるまで一時的に動作不能にされる。一例として、第2のノードが第1のノードのカバレッジ領域外にある場合(例えば、第1と第2のノード間の距離が指定された距離より長い場合)、第1のノードは1つ以上のチャネルで送信しないように構成される。逆に、第2のノードが第1のノードに近づく場合、第1のノードは1つのチャネルまたは複数のチャネルで送信するように構成される。
本開示の上記のおよび他の代表的態様は詳細な説明およびそれに続く添付された特許請求項、および付随する図面に記載される。
図1は、1つのノードの送信が別のノードの状態に基づいて制御される通信システムのいくつかの代表的態様の簡易化したブロック図。
図2は、1つのノードにおける送信を別のノードの状態に基づいて制御するために実行される操作のいくつかの代表的態様の流れ図。
図3は、代表的通信システムにおける構成要素のいくつかの代表的態様を示す簡易化したブロック図。
図4は、1つのアクセスポイントのアクセス端末の位置に関する情報に基づいて送信を制御するように実行される操作のいくつかの代表的態様の流れ図。
図5は、アクセスポイントにおける送信を制御するネットワークノードと連携して実行される操作のいくつかの代表的態様の流れ図。
図6は、アクセスポイントにおいてネットワークノードから受信した情報に基づいて送信を制御するように実行される操作のいくつかの代表的態様の流れ図。
図7は、アクセスポイントにおいてアクセス端末から受信した情報に基づいて送信を制御するように実行される操作のいくつかの代表的態様の流れ図。
図8は、アクセスポイントにおける送信を制御するアクセス端末と連携して実行される操作のいくつかの代表的態様の流れ図。
図9は、アクセスポイントにおいてそのアクセスポイントがメッセージへの応答を受信するかどうかに基づいて送信を制御するように実行される操作のいくつかの代表的態様の流れ図。
図10は、パイロット送信およびハンドイン操作と連携して実行される操作のいくつかの代表的態様の流れ図。
図11は、無線通信システムの簡易化した図。
図12は、フェムトノードを含む無線通信システムの簡易化した図。
図13は、無線通信のためのカバレッジ領域を示す簡易化した図。
図14は、通信用部品のいくつかの代表的態様の簡易化したブロック図。
図15は、送信電力をここに教示したノード状態に基づいて制御するように構成された装置のいくつかの代表的態様の簡易化されたブロック図。
図16は、送信電力をここに教示したノード状態に基づいて制御するように構成された装置のいくつかの代表的態様の簡易化されたブロック図。
図17は、送信電力をここに教示したノード状態に基づいて制御するように構成された装置のいくつかの代表的態様の簡易化されたブロック図。
発明の詳細な説明
一般の慣行に従って、図面に示す種々の形状は原寸に比例して描かれないかもしれない。従って、種々の形状の寸法は任意に拡大または縮小される。さらに、明瞭さのためにいくつかの図面が簡易化される。したがって、図面は特定の装置(例えば、デバイス)または方法のすべての部品を示しているわけではない。最後に、本明細書と図面を通じて同じ参照番号は同じ機能を表すために用いられる。
本開示の種々の態様を以下に記述する。ここの教示が広く種々の形式で具体化され、ここに開示されるいかなる特定の構造、機能、またはその双方が単に代表的であるということは明らかである。ここの教示に基づいて、当業者は、ここに開示される一つの態様がいかなる他の態様とは独立に実施されても良いこと、および2つ以上のこれらの態様が種々の方法で組み合わされても良いことを認識すべきである。例えば、ここに説明した態様を任意の数だけ用いて装置を実施しても良く、または方法を実行しても良い。さらに、ここに説明した1つ以上の態様に加えまたはそれ以外の他の構造、機能、または構造および機能を用いて、そのような装置を実施しても良く、またはそのような方法を実行しても良い。さらに、態様が請求項の少なくとも1つの要素を含んでも良い。
図1に代表的通信システム100内のいくつかのノードを例示する。例示目的のために、本開示の種々の態様が1つ以上のネットワークノード、アクセスポイント、および互いに交信するアクセス端末の文脈で説明される。しかし、ここの教示が、他の用語を用いて参照される他の形式の装置または他の同様な装置に適用可能であることが認識されるべきである。
システム100におけるアクセスポイント102および104は、関係する地域内に設置されるかまたはその領域内にわたって移動する1つ以上の無線端末(例えばアクセス端末106および/または108)に対して1つ以上のサービス(例えばネットワーク接続)を提供する。さらに、アクセスポイント102および104は、広域ネットワーク接続を容易にするために1つ以上のネットワークノード110と交信する。そのようなネットワークノードは種々の形式を取る。例えば、ネットワークノードは、移動管理者(mobility manager)、登録管理者、または他の適切なネットワークエンティティ(例えば、基幹ネットワークエンティティまたは無線アクセスネットワークエンティティ)を含む。
アクセスポイント102は、アクセスポイント102が1つ以上のアクセス端末の一定のセットへ一定のサービスを提供するが他のアクセス端末には提供しないいくつかの態様に制約される。例えば、アクセスポイント102は、(例えばアクセス端末108を含む)1つ以上のアクセス端末のセットに対して1つ以上のサービスを提供する1つ以上のアクセスポイントのセットに属する。しかし、この1つ以上のアクセスポイントのセットは、他のアクセス端末(例えばアクセス端末106)へその少なくとも1つのサービスを提供しない。同様に、少なくとも1つのアクセスポイントの他のセットは、少なくとも1つのアクセス端末の他のセットへのサービスを提供するように規定されるかもしれない。例えば、アクセス端末106は、他のいくつかの制約付アクセスポイントからサービスを受けることを許可されているアクセス端末のセットの部分であるかもしれない。種々の実施において、少なくとも1つのアクセスポイントのセット(例えばアクセスポイント102を含むセット)の各アクセスポイントは、通知信号、データアクセス、登録、またはサービスの少なくとも1つを他のアクセス端末に提供しないように制約される。そのような場合、アクセス端末106がアクセスポイント102のカバレッジエリア内にあると、アクセス端末106はアクセスポイント102から信号(例えばパイロット/ビーコン信号)を受信する。したがって、アクセス端末106がそのサービスアクセスポイント(例えばアクセスポイント104)から信号を受信しようとすると、アクセスポイント102からの信号がアクセス端末106における受信を不適当に妨害する。
さらに、ある場合には、アクセス端末は、アクセスポイントへのアクセスを試みる前に、(例えば非許可制約付アクセスポイントへのアクセスを試みることを避けるために)そのアクセスポイントにアクセスすることが許可されているかどうかを最初に決定する。一方、他の場合には、アクセス端末は単にその近傍で「最良」のアクセスポイントへのアクセスを試みる。後者のシナリオの例として、アクセス端末106がアクセスポイント102から受信する信号の信号強度が、アクセス端末106がサービスアクセスポイント104から受信する信号の信号強度よりも大きい場合、アクセス端末106は、(例えば標準的ハンドオーバ手順に従って)アクセスポイント104からアクセスポイント102へのハンドオーバを試みる。しかし、アクセス端末106がアクセスポイント102へのアクセスが許可されていないため、このハンドオーバの試みは失敗するだろう。マクロアクセスポイントのカバレッジ領域内に比較的多くの制約付アクセスポイントがある場合には、これらの制約付アクセスポイントへのアクセスが許可されていないアクセス端末は、マクロカバレッジ領域内を移動する故、繰り返し制約付アクセスポイントへのアクセスを試みる。その結果、そのようなアクセス端末はこれらの無駄なハンドオーバを試みる間に比較的大きな電池電力量を浪費する。
図1に例示されるように、アクセスポイント102は例えば上述したような問題を緩和するために、アクセスポイント102よる送信を制御する送信制御器112を含む。いくつかの態様において、送信を動作可能または動作不能にする判定は、アクセスポイント102をアクセスすることが許可されている1つ以上のアクセス端末(例えばアクセス端末108)の状態に基づく。例えば、アクセス端末108の現在の状態がアクセスポイント102と交信することにならないことを示す場合、送信制御器112はアクセスポイント102による送信を動作不能とする(例えばアクセスポイント102はその存在を隣接ノードに通知することを止めるだろう)。逆に、アクセス端末108の現在の状態がアクセスポイント102と交信することになることを示す場合、送信制御器112はアクセスポイント102による送信を動作可能とする(例えばアクセスポイント102はその存在を隣接ノードに通知するだろう)。ここでは、送信を動作可能とすることは、例えば、送信を再動作可能にすること、または送信を続けることができることを含む。以下により詳細に検討するように、状態情報は(例えば図1の矢印で示すように)種々の経路でアクセスポイント102へ提供される。
図2の流れ図と連携してシステム100のようなシステムの代表的操作の概観について説明する。便宜上、図2の操作(またはここに検討されるまたは教示される任意の他の操作)は特定の構成要素(例えばシステム100の構成要素および/または図3に示すようなシステム300の構成要素)によって実行されるとして説明される。しかし、これらの操作が他の形式の部品で実行されても良く、異なる数の部品を用いて実行されても良いことが認識されるべきである。また、ここに説明する1つ以上の操作が所与の実施で用いられなくても良いことが認識されるべきである。
図3に、ここの教示に従って、ネットワークノード110(例えば移動管理者)に組み込まれるいくつかの代表的構成要素、アクセスポイント102、およびアクセス端末108を例示する。また、これらのノードの所与の1つに関して例示された構成要素がシステム100内の他のノードにも組み込まれても良いことが認識されるべきである。例えば、いくつかの実施において、現在アクセス端末108にサービス中のアクセスポイント(例えば、アクセスポイント104)は、ここに説明したような状態関連の操作を実行する。
ネットワークノード110、アクセスポイント102、およびアクセス端末108は、相互におよび他のノードと交信するための送受信機302、304、および306をそれぞれ含む。送受信機302は信号(例えばメッセージ)を送るための送信機308および信号を受信するための受信機310を含む。送受信機304は信号を送信するための1つ以上の送信機312および信号を受信するための1つ以上の受信機314を含む。送受信機306は信号を送信するための1つ以上の送信機316および信号を受信するための1つ以上の受信機318を含む。
以下で検討するように、いくつかの実施において、所与のノードは、異なる技術を用いる、および/または異なる周波数で動作する複数の送受信機部品(例えば複数の無線部品)を有する。例えば、アクセス端末108はアクセスポイント104またはアクセス端末102とセルラ技術を介して交信する。この目的のために、アクセス端末108は、(例えば送信機316および受信機318のペアによって表されるような)1セットのセルラ無線部品を有し、アクセスポイント102は(例えば送信機312および受信機314のペアによって表されるような)1セットのセルラ無線部品を有する。さらに、アクセス端末108は異なる技術(例えばWi−Fi)を介してアクセス端末102と交信する。この場合、アクセス端末108は、(例えば別の送信機316および受信機318のペアによって表されるような)1セットのWi−Fi無線部品を有し、アクセスポイント102は(例えば別の送信機312および受信機314のペアによって表されるような)1セットのWi−Fi無線部品を有する。代替的に、これらのノードは、所与のノードが異なるキャリア周波数で異なるノードと交信するための複数のセルラ無線部品を有しても良い。
アクセス端末108がアクセスポイント104によってサービスされている時、アクセスポイント104は、(例えばこれらのデバイス間の破線の記号によって表されるように)1つ以上の無線通信リンクを介してアクセス端末108と交信する。アクセス端末108がアクセスポイント102のカバレッジ領域にある時、アクセスポイント102は、(例えばこれらのデバイス間の破線の記号によって表されるように)1つ以上の無線通信リンクを介してアクセス端末108と交信する。ネットワークノード110はバックホールを介してアクセスポイント104およびアクセスポイント102と交信する。種々の実施において、無線または非無線(例えば電気的または光学的)リンクがこれらのノード間または他のノード間で用いられてもよいことが認識されるべきである。したがって、送受信機302、304、および306は無線および/または非無線通信部品を含む。
ネットワークノード110、アクセスポイント102、およびアクセス端末108はここに教示されるように、送信制御と連携して用いられる他の種々の部品を含む。例えば、ネットワークノード110、アクセスポイント102、およびアクセス端末108は、他のノードとの交信(例えばメッセージ/指示の送信および受信)を管理するためと、ここに教示されるような他の関連する機能を提供するためとの通信制御器320、322、および324をそれぞれ含む。また、アクセスポイント102は送受信機304による送信を制御するためと、およびここに教示されるような他の関連する機能を提供するためとの送信制御器332を含む。ネットワークノード110、アクセスポイント102、およびアクセス端末108の1つ以上は、状態情報を処理(例えば提供、定義または操作)するためと、電力制御関連機能を提供するためと、ここに教示されるような他の関連する機能を提供するためとの状態プロセッサ326、328、および330をそれぞれ含む。ネットワークノード110およびアクセス端末108の1つ以上は、送信制御操作のために、状態情報334および336をそれぞれ保持するための(例えばデータメモリーを含む)機能を含む。例示目的のために、ネットワークノード110およびアクセス端末108の両方は、状態および電力制御に関する機能を有しているとして図3に示されている。しかし、以下に説明するようにこれらの部品は、いくつかの実施において用いられないかもしれない。
図2にネットワークノード110、アクセスポイント102、およびアクセス端末108が送信制御を提供するためにどのように相互に関係するかの一例を例示する。一般に、図2で説明する1つ以上の手法は以下の図4乃至図9と連携して説明する実施で用いられる。明瞭さのために、これらの実施の説明においてはこれらの手法を再度詳細に検討しない。
ブロック202に表されるように、アクセス端末108(例えば状態プロセッサ330)および/または別のノードはアクセス端末108の状態を決定する。そのような操作は種々の実施において種々の場合に実行される。例えば、いくつかの実施において、状態は繰り返して(例えば周期的に)決定される。いくつかの実施において、状態に変化がある時はいつも状態報告が生成される。
以下にさらに詳細に説明するように、種々の実施において、アクセス端末108は、それ自身の状態を決定し、この情報を用いてアクセスポイント102による送信を制御する。または、アクセス端末108はその状態情報をアクセスポイント102へ送り、アクセスポイント102による送信を制御する。またはアクセス端末108は状態情報をネットワークノード110(例えば状態プロセッサ326)へ送る。後者の場合に、ネットワークノード110(例えば状態プロセッサ326)は状態情報を処理し、アクセスポイント102による送信を制御する。またはその状態情報をアクセスポイント102へ単に転送する。
いくつかの実施において、ネットワークノード110はアクセス端末108の状態を決定する。ネットワークノードは、この状態情報を用いて、アクセスポイント102による送信を制御する。またはこの状態情報をアクセスポイント102へ単に転送する。
アクセス端末108の状態はここの教示に従って種々の形式を取る。いくつかの態様において、この状態はアクセス端末108(例えばアクセスポイント102にアクセスすることが許可されているアクセス端末)がアクセスポイント102と交信するかどうかに関係する。例えば、そのような通信は、アクセス端末が現在アクセスポイント102と交信できるか、または近い将来にアクセスポイント102と交信するかどうかに関係する。
いくつかの態様において、この状態はアクセス端末108の位置に関係する。例えば、アクセス端末108がアクセスポイント102と交信できるほどにアクセスポイント102に近い場合(または、アクセス端末108がアクセスポイント102に近づきつつある場合)、アクセスポイント102による送信は動作可能となる。逆に、アクセス端末108がアクセスポイント102に近くない場合(または、アクセスポイント102から離れつつある場合)、送信は動作不能となる。位置ベースの送信制御は以下に図4と連携してさらに詳細に説明される。
いくつかの態様において、状態はアクセス端末108が電源投入されているか(例えば最近電源を投入されたか)、電源が切断されることになるかに関係する。ここでは、アクセス端末108が電源投入されている場合、アクセスポイント102による送信は動作可能にされる。逆に、アクセス端末108が電源切断されることになる場合、アクセスポイント102による送信は動作不能にされる。
いくつかの態様において、状態はアクセス端末108の動作周波数に関係する。例えば、アクセス端末108がアクセスポイント102と同じ周波数で動作している場合、アクセスポイント102による送信は動作可能にされる。逆にアクセス端末108がアクセスポイント102と同じ周波数で動作していない場合、アクセスポイント102による送信は動作不能にされる。
いくつかの態様において、状態はアクセス端末108が(例えば移動管理者に)登録されているかどうかに関係する。ここでは、アクセス端末108が登録されている場合、アクセスポイント102による送信は動作可能にされる。逆に、アクセス端末108が登録されていない場合、アクセスポイント102による送信は動作不能にされる。
ブロック204で表されるように、ブロック202で決定される状態に関連して指示が生成される。例えば、上述したように、ある場合には、アクセス端末108またはネットワークノード110は状態を表す指示を生成する。例えば、この指示はアクセス端末108の位置、または所与のカバレッジ領域(例えばアクセスポイント102のカバレッジ領域)内のアクセス端末108の存在もしくは不在を示す。代替的には、ある場合には、アクセス端末108またはネットワークノード110は、アクセスポイント102による送信が動作可能、または動作不能かを制御することを試みるコマンド(例えば要求)を生成する。
次に、ブロック206に表されるように、指示がアクセスポイント102へ送られる。この操作は種々の実施において種々の場合に実行される。例えば、指示は繰り返して(例えば周期的に)、および/または状態に変化がある時はいつも送られる。
指示は直接的な方法または別のノードを介して送られる。例えば、ある場合には、アクセス端末108は指示を(通信経路にある任意の他のノードと同様に)ネットワークノード110を介してアクセスポイント102へ送る。ある場合には、アクセス端末108は指示をアクセスポイント102へネットワークノード110を通じてではなく、アクセスポイント104を介して(例えばアクセスポイント102および104の間の無線通信リンクを介して)送る。ある場合には、アクセス端末108は指示をアクセスポイント102へ直接(例えばデバイス102および108間の無線通信リンクを介して)送る。ある場合には、ネットワークノード110は生成した指示をアクセスポイント102へ適切な通信経路(例えばバックホール)を介して送る。
上述したように、いくつかの実施において、アクセスポイント102およびアクセス端末108は代替的無線技術(例えばWi−Fi)を備えている。そのような実施において、アクセス端末108がアクセスポイント102に十分近いときは、アクセス端末108は指示をアクセスポイント102へこの代替的無線技術を用いて送る。
ブロック208で表されるように、アクセスポイント102は、受信した指示に基づいてその送信(例えば送信機312による送信)を制御する。いくつかの態様において、これは1つ以上のチャネルでの送信を動作可能または動作不能にすることを含む。そのようなチャネルは、例えばオーバヘッドチャネル、ページングチャネル、捕捉チャネル、または他の適切なチャネルの1つ以上を含む。ある場合には、アクセスポイント102は、送信が動作不能である(例えば受信機314が動作中のままである)間、信号を受信することを選択する。
上述したように、いくつかの態様において、指示は状態情報または送信電力制御のためのコマンドを含む。前者の場合、アクセスポイント102(例えば、状態プロセッサ328)は受信した指示を処理し、(例えばアクセスポイント102とアクセス端末108の相対的近接度に基づいて、またはこれらのデバイスが異なるゾーンもしくはセルにあるかに基づいて、またはその他に基づいて)それの送信を動作可能または動作不能にするかを決定する。次に、状態プロセッサ328は、送信制御器332と協働して送信を制御する。指示がコマンドを含む場合、送信制御器332は受信した指示に基づいて単に送信を制御する。
アクセスポイント102およびアクセス端末108が代替的無線技術を備えている実施において、アクセスポイント102はその代替的無線技術を介してアクセス端末108から信号を受信する。したがって、アクセスポイント102はこれらの信号の受信に基づいてアクセス端末108の状態(例えば位置、動作状態等)を決定する。
いくつかの実施において、アクセスポイント102は、例えばアクセス端末の電子シリアル番号もしくは国際移動体装置識別番号(international mobile subscriber identity)、過負荷クラスパラメータ(overload class parameter)、またはアクセス端末に関係する他のパラメータのような構成パラメータでプログラムされる。これらのパラメータを用いて、アクセスポイント102は登録のようなアクセス端末の送信継続期間を予測する。その結果、アクセスポイント102は特定のアクセス端末からの送信に対してモニタの役を果たす。そのような送信信号を検出すると、アクセスポイント102はアクセス端末の近接度を、例えばアクセス端末送信信号の受信電力レベルに基づいて推定する。
いくつかの態様において、送信電力を制御するための判定は1つ以上のノードの状態に基づく。例えば、1つ以上のアクセス端末がアクセスポイント102にアクセスすることが許可される場合、アクセスポイント102による送信は、これらのすべてのアクセス端末の状態が、これらのアクセス端末のいずれもアクセスポイント102と交信することにならないことを示す場合にのみ、動作不能にされる。逆に、アクセスポイント102による送信は、これらのアクセス端末のいずれか1つの状態がこれらのアクセス端末の少なくとも1つがアクセスポイント102と交信することになることを示す場合、動作可能にされる。このように、あるノード(例えばアクセスポイント102またはネットワークノード110)は、複数のアクセス端末に関係する指示(例えば状態情報、送信制御コマンド、カバレッジ領域内のアクセス端末の数の合計など)を受信し、その受信した指示(例えばこれらの指示の集合)に基づいてアクセスポイント102における送信電力をいかに制御するかを決定する。
ここで、図4を参照して、アクセス端末の位置に関係する情報がアクセスポイントによる送信を動作可能または動作不能にするかを決定するために用いるシステムの場合について、代表的操作を説明する。いくつかの態様において、この位置情報はアクセス端末が近い将来にアクセスポイントと交信することになるかどうかを決定するために用いられる。例えば、そのような情報はアクセス端末が(例えばアクセス端末とアクセスポイントの相対的近接度に基づいて)アクセスポイントのカバレッジ領域内にあるかどうかを決定するために用いられる。ある場合には、これはアクセス端末とアクセスポイントとの間の実際の距離を決定することを含む。ある場合には、これは位置関連情報に基づいてこれらのデバイスの相対的近接度を推定することを含む。
従って、図4のブロック402で表されるように、種々の時点で、ノード(例えばアクセス端末108またはネットワークノード110)はアクセス端末108の位置に関する情報を提供する。そのような情報は種々の形式を取りうる。さらに、1つ以上の形式の位置関連情報はアクセスポイント102における送信を制御する時に用いるために提供される。
ある場合には、この情報は、アクセス端末108の地理的位置に関係するかまたはそれを含む。この目的のために、アクセス端末108(例えば状態プロセッサ330)またはネットワークノード110(例えば状態プロセッサ326)は、アクセス端末108の位置を決定または推定することができる位置決定機能を含む。
ある場合には、位置情報は、アクセス端末108が登録したセルまたはゾーンに関係するかまたはそれを含む。ここでは、アクセス端末108(例えば状態プロセッサ330)は、例えば状態情報336からの情報を検索することによって、セルまたはゾーンを決定する。同様に、ネットワークノード110(例えば状態プロセッサ326)は、例えばアクセス端末108からの情報を受信することによって、またはアクセス端末108が登録した場所を追跡し続けることによって、セルまたはゾーンを決定する。例えば、ネットワークノード110はアクセス端末108から登録メッセージを受信すると、そのアクセス端末の登録位置を決定する。
ある場合には、位置情報は、アクセス端末108によって生成される信号に関係するかまたはそれを含む。例えば、アクセスポイント102は、アクセスポイント102がアクセス端末108から受信するRF信号に基づいて(例えばアクセス端末108からきているとして識別される信号の受信信号強度に基づいて)、そのアクセス端末108が近くにあることを決定する。特定の例として、アクセスポイント102における受信信号強度が閾値以上である場合、アクセス端末108がアクセスポイント102のカバレッジ領域内にあると見なされる。
ある場合には、位置情報は、アクセス端末108によって受信された信号に関係するかまたはそれを含む。例えば、アクセス端末108はそれが他のデバイス(例えば、隣接アクセスポイント)から受信する信号に関する指示を生成する。ここでは、アクセス端末108の位置はどの(複数の)アクセスポイントがアクセス端末108によって「検知される(heard by)」かに基づき、および(複数の)アクセスポイントからの信号の受信信号強度に基づき、および(複数の)アクセスポイントの既知の(複数の)位置に基づき決定される。
アクセスポイント102およびアクセス端末108が代替的無線技術を備えている実施において、アクセス端末108はこの代替的無線技術を用いて(例えばWi−Fi探索を介して)アクセスポイント102の位置を決定する。このように、アクセス端末108はアクセスポイント102からの信号の受信に基づく位置情報を提供する。
ブロック404で表されるように、ブロック402で提供された情報またはその情報に基づくコマンドはアクセスポイント102へ送られる。また、この情報は上述したように種々の場合に提供される。
ある場合には、アクセス端末108および/またはネットワークノード110は提供された情報をアクセスポイント102へ単に転送し、その結果、アクセスポイント102がその情報に基づいて送信を動作可能にするか動作不能にするかを決定する。例えば、アクセス端末108はそれが提供する情報(例えば位置座標、現在のセルまたはゾーンなど)を直接アクセスポイント102へ(例えば送信機316を介して)送るか、またはその情報をアクセスポイント102へネットワークノード110を介して送る。代替的に、ネットワークノード110はそれが提供する情報(例えば位置座標、現在のセルまたはゾーンなど)を直接アクセスポイント102へ(例えばバックホールを介して)送る。
ある場合には、アクセス端末108またはネットワークノード110は、位置関連情報を処理し、その情報に基づいて、アクセスポイント102による送信を動作可能にするか動作不能にするかを決定する。この決定に基づいて、アクセス端末108またはネットワークノード110は送信を動作可能または動作不能にするコマンドをアクセスポイント102へ送る。そのような位置ベースの決定は種々の方法で実施されうる。
ある場合には、アクセス端末108またはネットワークノード110は、アクセス端末108の現在の地理的な位置を決定し、これをアクセスポイント102の既知の位置(例えば、地理的な位置)と比較する。アクセスポイント102の位置は、例えば状態情報334または336に保持される。そのような情報は、例えばGPS座標、住所、アクセスポイント102の位置と重なるカバレッジ領域を有するマクロセルの識別番号、その他のような種々の形式を取りうる。
アクセス端末108の位置を決定するために、アクセス端末108(例えば状態プロセッサ330)は、受信したGPS信号に基づいて位置を決定するGPS受信機、ネットワーク内の複数の他のノード(例えば複数のアクセスポイント)から受信した信号に基づいて位置を決定する三角測量または三辺測量(例えば高度順方向リンク三辺測量)処理部品、または他の適切な位置決定部品を含む。同様に、ネットワークノード110(例えば状態プロセッサ326)は、アクセス端末108の位置を決定するための(例えば三辺測量または他の方式を実施する)位置決定部品を含むか、またはアクセス端末から位置情報を受信する。
ある場合には、ノード(例えば、アクセス端末108またはネットワークノード110)はアクセス端末108に関係づけられた現在のセルまたはゾーンに基づいて、アクセス端末108の位置を推定する。例えば、アクセス端末108はそれが現在登録されているゾーンまたはセルを常に知っている。さらに、ネットワークノード110は、アクセス端末108が登録したところに基づいて、またはネットワークノード110が実行したゾーンもしくはセル割当に基づいて、またはそのような割当に関してネットワーク110が受信した情報に基づいて、アクセス端末108のゾーンまたはセルを決定する。以下で検討するように、このセルまたはゾーン情報は、アクセスポイント102に関係づけられたセルまたはゾーンと後で比較され、アクセス端末108とアクセスポイント102の相対的近接度を決定する。
ある場合には、ノード(例えば、アクセス端末108またはネットワークノード110)はアクセス端末108に関係づけられた現在のセルまたはゾーンに基づいて、アクセス端末108の実際の物理的位置を推定する。ここでは、そのノードは識別されたゾーンまたはセルのカバレッジ領域に関係づけられた地域を決定する。次に、そのノードは、この情報をアクセスポイント102の既知の地理的位置と比較し、アクセス端末108とアクセスポイント102の相対的近接度を決定する。
ある場合には、ノード(例えば、アクセス端末108またはネットワークノード110)はアクセス端末108によって提供される測定報告に基づいて、アクセス端末108の位置を推定する。ここでは、この測定報告は、例えば隣接アクセスポイントおよびこれらのアクセスポイントの各々からの受信信号強度(例えばパイロット強度の報告)を識別する。次に、このノードは(例えば状態情報334または336に保持されているような)隣接アクセスポイントの既知の位置に基づいてアクセス端末108の位置を決定する。次に、この位置情報をアクセスポイント102の既知の地理的位置と比較し、アクセス端末108とアクセスポイント102の相対的近接度を決定する。
ある場合には、アクセスポイント102(例えば状態プロセッサ328)は、それが受信する位置関連情報に基づいて、その送信を動作可能または動作不能とするかを決定する。例えば、アクセスポイント102が地理的位置情報、セルまたはゾーン情報、測定報告、または他の位置情報を受信する場合において、アクセスポイント102は上述した計算と同様の計算を実行し、アクセス端末108とアクセスポイント102との相対的近接度を決定する。また、アクセスポイント102がアクセス端末108からRF信号を直接受信する場合において、アクセスポイント102はこれらのRF信号を処理し、アクセス端末108の位置を決定(例えば推定)する。例えば、アクセスポイント102はアクセス端末108の既知の送信電力とアクセスポイント102がアクセス端末108から受信する信号の信号強度とに基づいて位置を決定する。
ブロック406で表されるように、1つ以上のチャネルでのアクセスポイント102による送信は受信した位置関連情報に基づいて制御される。したがって、例えばアクセスポイント102とアクセス端末108の間の相対的近接度が閾値距離より小さい(より大きい)場合、送信は動作可能(動作不能)とされる。ここでは、この決定のための相対的近接度は、実際の距離測定または推定値の形式、セルまたはゾーンの相対的位置、受信信号強度、または他の適切な形式を取る。ある場合には、送信は、アクセス端末108がアクセスポイント102のカバレッジ領域内にあるかどうかに基づいて、動作可能または動作不能にされる。ある場合には、送信は、アクセス端末108がアクセスポイント102の位置と重なるマクロアクセスポイントのカバレッジ領域内にあるかどうかに基づいて、動作可能または動作不能にされる。
上で検討したように、状態ベースの送信制御関連の操作はシステム内の種々のノードによって実行される。図5乃至図9と連携して、そのような分散処理のいくつかの例をさらに詳細に説明する。これらの操作は、ここに検討されるような1つ以上の形式の状態情報に適用可能であることが認識されるべきである。例えば、ある場合には、アクセス端末108はその位置、それが電源投入されているか電源切断されているか、その動作周波数、またはそれが登録されているかどうか、を決定する。さらにまたは代替的に、ある場合には、ネットワークノード110がこの情報を決定する。
図5に、ネットワークノード110が、ネットワークノード110によって取得された情報に基づいて送信を動作可能にするかまたは動作不能にするかを決定する一実施を例示する。
ブロック502で表されるように、ネットワークノード110は、1つ以上のアクセス端末の状態に関する情報を受信する。上述したように、この情報は各アクセス端末によって送られた状態情報またはネットワークノード110が各アクセス端末の状態を決定するために用いる他の情報を含む。ある場合には、この情報はアクセス端末からの登録メッセージの形で受信される。
ブロック504で表されるように、ネットワークノード110は、任意選択的に受信情報を処理する。例えば、上で検討したように、ネットワークノード110は受信した情報(例えばアクセス端末からの測定報告、他のノードからの位置情報、アクセス端末または他のノードからのセルまたはゾーン情報など)に基づいてアクセス端末の状態(例えば位置、登録状態など)を決定する。
さらに、上述のように、他の場合には、ネットワークノード110は受信情報を処理せず、その代わり、単に情報をそのまま用いる。このシナリオの例は、受信情報が、アクセス端末の実際の位置、アクセス端末が電源を投入されているかまたは電源を切断されるか、アクセス端末が登録されているかどうか、アクセス端末が現在使用中のキャリア周波数などを含む場合を含む。
ブロック506で表されるように、ネットワークノード110は、受信情報に基づいてアクセスポイント102による送信を動作可能にするかまたは動作不能にするかを決定する。例えば、状態プロセッサ326は、ブロック202で前に説明した1つ以上の基準に基づいて送信を動作可能にするかまたは動作不能にするかを選択する。
ブロック506の判定は、上述したように、アクセスポイント102へアクセスすることが許可された1つ以上のアクセス端末から受信した状態情報に基づく。ここでは、ネットワークノード110は、アクセスポイント102へアクセスすることが許可された各アクセス端末の状態に基づいて別々の判定をする。または、ネットワークノード110は、1つ以上のこれらのアクセス端末の状態に基づいて1つの判定(例えば統合判定)をする。後者のシナリオの一例として、上で検討したように、送信を動作不能にする判定は全アクセス端末の状態に基づく。また、送信を動作可能にする判定は所与の時点で、ただ1つのアクセス端末の状態に基づく。
ブロック508で表されるように、ネットワークノード110はブロック506における決定に基づいてアクセスポイントへコマンドを送る。例えば、そのコマンドは送信を動作不能にするかまたは送信を動作可能にするかという明示的要求を含む。ここでは、ネットワークノード110は、アクセスポイント102へアクセスすることが許可された各アクセス端末の状態に基づいて別々のメッセージを生成する。または、ネットワークノード110は1つ以上の許可されたアクセス端末の状態に基づいて1つのメッセージ(例えば統合メッセージ)を生成する。
ブロック510で表されるように、アクセスポイント102(例えば、送信制御器332)は、受信した1つのまたは複数のコマンドに基づいて送信を動作可能にするかまたは動作不能にする。(例えば、複数の許可されたアクセス端末の状態に基づいて)複数のコマンドが受信される場合、アクセスポイント102は1つ以上のこれらのコマンドに基づいて送信制御の最終的判定をする。例えば、送信を動作不能にするという判定は、許可されたアクセス端末の各々について送信を動作不能にするコマンドが受信されたかどうかに基づく。
送信制御器332は1つ以上の送信機312または全体の送受信機304を制御する。例えば、送信制御器332は、送信機312を動作不能にするか、送信機312を低電力状態に構成するか、送信機312へのクロック信号を動作不能にするか、または送信を妨げる他の操作を実行する。
図6にネットワークノード110が状態情報をアクセスポイント102へ送る一実施を例示する。この場合、アクセスポイント102は、この情報に基づいて送信を動作可能にするかまたは動作不能にするかを決定する。
ブロック602で表されるように、ネットワークノード110は、1つ以上のアクセス端末の状態に関する情報を決定する。上述したように、これはネットワークノード110における情報の生成、または1つ以上のアクセス端末から情報を受信することを含む。
ブロック604で表されるように、ネットワークノード110は、この情報をアクセスポイント102へ送る。上述したようにこれは繰り返し(例えば周期的)ベースでおよび/または状態に変化があるときはいつも行われる。
ブロック606で表されるように、アクセスポイント102は、受信情報に基いて送信を動作可能にするかまたは動作不能にするかを決定する。これらの操作は、例えばブロック506および510で前に説明した操作ならびに本開示の他の場所で説明したと同様な操作を含む。例えば、アクセスポイント102は、アクセス端末108とアクセスポイント102との相対的近接度を決定し、またアクセス端末が電源を投入されたかまたは電源を切断されことになるか等を決定する。
図7に、アクセスポイント102へアクセスすることが許可された各アクセス端末(例えばアクセス端末108)が状態情報をアクセスポイント102へ送る一実施を例示する。したがって、このアクセスポイントは、この情報に基づいて送信を動作可能にするかまたは動作不能にするかを決定する。
ブロック702で表されるように、各アクセス端末はそれ自身の状態を表す情報を提供する。これは、例えばブロック202および402で前に説明した操作ならびに本開示の他の場所で説明したと同様な操作を含む。
ブロック704で表されるように、各アクセス端末はこの情報をアクセスポイント102へ送る。上述したように、アクセス端末はこの情報を直接アクセスポイントに送るか、または別のノード(例えばネットワークノード110または別のアクセスポイント104)を介して送る。
ブロック706で表されるように、アクセスポイント102は、受信情報に基づいて送信を動作可能にするかまたは動作不能にするかを決定する。また、これは上述した操作と同様の操作を含む。
図8に、アクセスポイント102へアクセスすることが許可された各アクセス端末(例えばアクセス端末108)がアクセスポイント102における送信を動作可能にするかまたは動作不能にするかを決定する一実施を例示する。ここでは、各アクセス端末はそれ自身の状態情報に基づいてそれ自身の決定をする。
従って、ブロック802で表されるように、各アクセス端末はその状態を決定する。これは、例えばブロック202および402で前に説明した操作ならびに本開示の他の場所で説明したと同様な操作を含む。
ブロック804で表されるように、各アクセス端末は状態情報に基づいてアクセスポイント102による送信を動作可能にするかまたは動作不能にするかを決定する。例えば、アクセス端末108の状態プロセッサ330は、ブロック202で前に説明した1つ以上の基準に基づいて送信を動作可能にするかまたは動作不能にするかを選択する。
ブロック806で表されるように、各アクセス端末はブロック804の決定に基づいてアクセスポイントへコマンドを送る。このように、このコマンドは送信を動作不能にするかまたは送信を動作可能にする明示的要求を含む。
ブロック808で表されるように、アクセスポイント102はそれが(複数の)アクセス端末から受信する1つのまたは複数のコマンドに基づいて送信を動作可能にするかまたは動作不能にする。複数のコマンドが複数のアクセス端末から受信される場合、アクセスポイントは1つ以上のこれらのコマンドに基づいて送信制御の最終的判定をする。例えば、送信を動作不能にするという判定は、許可されたアクセス端末の各々から送信を動作不能にするコマンドが受信されたかどうかに基づく。
図9に、アクセスポイント102が、それがメッセージに対する応答を受信するかどうかに基づいて送信を動作可能にするかまたは動作不能にするかを決定する一例を例示する。
ブロック902で表されるように、アクセスポイント102は、隣接ノードによって受信されるメッセージを送信する。例えば、通信制御器322は指定されたチャネルで呼び出し(page)を放送する。ある場合には、そのような呼び出しは特定の1つのまたは複数のノードへ送られる。一方他の場合には、その呼び出し、例えば放送呼び出しは特定の1つまたは複数のノードへ送られない。
ブロック904で表されるように、アクセスポイント102はメッセージへの応答に対してモニタの役を果たす。例えば、アクセスポイント102へアクセスすることが許可されたアクセス端末(例えば、アクセス端末108)が、呼び出したアクセスポイント102に十分近く、呼び出しを受信できる場合、アクセス端末は呼び出しに応答する。
ブロック906で表されるように、アクセスポイント102は、応答が受信されるかどうかに基づいて送信を動作可能にするかまたは動作不能にするかを決定する。例えば、応答が受信されない場合、アクセスポイント102は、動作中の許可されたアクセス端末が近くにないと決定する(例えば、それによって、アクセス端末の状態を決定する)。この場合、アクセスポイント102は、指定された1つのまたは複数のチャネルでの送信を動作不能にする。逆に、応答が受信される場合、アクセスポイント102は指定されたチャネルで送信を続ける。
ここで図10を参照して、アクセスポイント102が送信を動作可能にする場合において、アクセスポイント102は1つのアクセス端末(例えばアクセス端末108)に対するハンドイン操作の実行を容易にするような方法で通知信号を生成する。ここでは、ブロック1002において、1つ以上のチャネルでの送信は、1つ以上の許可されたアクセス端末がアクセスポイント102と交信するかもしれないという指示に基づいて、動作可能にされる。
ブロック1004で表されるように、アクセスポイント102は指定のキャリア周波数で指定のビーコン間隔でビーコンを送信する。ここでは、キャリア周波数および/またはビーコン間隔はマクロアクセスポイントで用いられるキャリア周波数および/またはビーコン間隔と異なるように指定される。例えば、制約付アクセスポイントによって用いられるビーコン間隔は、マクロアクセスポイントによって用いられるビーコン間隔の4倍の長さである。このような方法で、アクセス端末はマクロアクセスポイントと制約付アクセスポイント(例えばフェムトセル)とからの信号を容易に区別する。アクセスポイント102からビーコンを受信すると、アクセス端末はそのアクセスポイント102を動作中のセットに追加する。
ある場合には、アクセス端末はそのアクセス端末の位置に基づいてアクセスポイント102を動作中のセットへ追加する。例えば、アクセス端末は、ここに検討するように、それ自身とアクセスポイント102との相対的近接度を決定する。アクセス端末が、それが(例えばカバレッジ領域内の)アクセスポイント102に比較的近いと決定する場合、アクセス端末は自動的にアクセスポイント102を動作中セットへ追加する。
ブロック1006で表されるように、適用可能であれば、アクセスポイント102はハンドイン操作を実行し、その結果、前に他のアクセスポイント(例えばアクセスポイント104)によりサービスされたアクセス端末は今度はアクセスポイント102によりサービスされる。
いくつかの態様において、ここの教示はマクロスケールカバレッジ(例えば通常マクロセルネットワークまたはWANと呼ばれる3Gネットワークのような広域セルラネットワーク)およびより小さいスケールのカバレッジ(例えば通常LANと呼ばれる住居ベースまたはビルディングベースのネットワーク環境)を含むネットワークに採用される。アクセス端末(「AT」)がそのようなネットワークの中を動くため、そのアクセス端末はマクロカバレッジを提供するアクセスポイントによってある位置でサービスされ、一方そのアクセス端末はより小さいカバレッジを提供するアクセスポイントによって他の位置でサービスされる。いくつかの態様において、より小さいカバレッジのアクセスポイントは、漸次容量増加、ビルディング内カバレッジ、および(例えばより頑健なユーザエクスペリエンスのための)異なるサービスを提供するために用いられる。ここの検討において、比較的大きな領域にわたるカバレッジを提供するアクセスポイントはマクロノードと呼ばれる。比較的小さい領域(例えば住居)にわたるカバレッジを提供するアクセスポイントはフェムトノードと呼ばれる。マクロ領域より小さく、フェムト領域より大きい領域にわたるカバレッジを提供する(例えば商用ビル内のカバレッジを提供する)アクセスポイントはピコノードと呼ばれる。
マクロノード、フェムトノード、またはピコノードに関係するセルはそれぞれマクロセル、フェムトセル、またはピコセルと呼ばれる。いくつかの実施において、各ノードは1つ以上のセルまたはセクタにさらに関係して(例えば分割されて)いる。
種々の用途において、他の用語がマクロノード、フェムトノード、またはピコノードを参照するために用いられる。例えば、マクロノードはアクセスノード、基地局、アクセスポイント、eノードB、マクロセルなどとして構成されるかまたはそのように呼ばれる。また、フェムトノードはホームノードB、ホームeノードB、アクセスポイント基地局、フェムトセルなどとして構成されるかまたはそのように呼ばれる。
図11に、多くのユーザをサポートするように構成され、ここの教示を実施する無線通信システム1100を例示する。システム1100は複数のセル1102、例えばマクロセル1102A乃至1102Gに対して通信を提供する。ここで、各セルは対応するアクセスポイント1104(例えばアクセスポイント1104A乃至1104G)によってサービスされている。図11に示すように、アクセス端末1106(例えば、アクセス端末1106A乃至1106L)は、時間と共にシステム中の種々の位置に分散される。各アクセス端末1106は、アクセス端末1106が動作中であるかどうか、および例えばソフトハンドオフ中であるかどうかに依存して、1つ以上のアクセスポイント1104と所与の時に順方向リンク(「FL」)でおよび/または逆方向リンク(「RL」)で交信する。無線通信システム1100は広い地域にわたりサービスを提供する。例えば、マクロセル1102A乃至1102Gは隣接する数ブロックをカバーする。
図12に1つ以上のフェムトノードが1つのネットワーク環境内に展開される代表的通信システム1200を例示する。詳細には、システム1200は比較的小規模なネットワーク環境に(例えば1つ以上のユーザの住居1230に)設置された複数のフェムトノード1210(例えば、フェムトノード1210Aおよび1210B)を含む。各フェムトノード1210は広域ネットワーク1240(例えばインターネット)および(例えばここで検討したような1つ以上のネットワークノードを含む)携帯電話事業者の基幹ネットワーク1250と、DSLルータ、ケーブルモデム、無線リンクまたは他の(図示しない)接続手段を介して接続される。以下で検討されるように、各フェムトノード1210は関連アクセス端末1220(例えば端末1220A)、および任意選択的にエイリアン(alien)アクセス端末1220(例えば、アクセス端末1220B)にサービスするように構成される。言い換えれば、フェムトノード1210へのアクセスは制約され、それによって、所与のアクセス端末1220は1セットの指定された(例えばホーム)(複数の)フェムトノード1210によってサービスされるが、いかなる非指定フェムトノード1210(例えば隣接のフェムトノード1210)によってもサービスされない。
図13に、いくつかのトラッキング(tracking)領域1302(またはルーティング(routing)領域またはロケーション(location)領域)が定義され、その各々はいくつかのマクロカバレッジ領域1304を含む、カバレッジマップ1300の一例を例示する。ここでは、トラッキング領域1302A、1302B、および1302Cに関係するカバレッジ領域は太線で示され、マクロカバレッジ領域1304は六角形で表される。またトラッキング領域1302はフェムトカバレッジ領域1306を含む。この例において、フェムトカバレッジ領域1306の各々(例えばフェムトカバレッジ領域1306C)は、マクロカバレッジ領域1304(例えばマクロカバレッジ領域1304B)内に表示される。しかし、フェムトカバレッジ領域1306が全体としてマクロカバレッジ領域1304内あるとは限らないことが認識されるべきである。実際には、多数のフェムトカバレッジ領域1306が所与のトラッキング領域1302またはマクロカバレッジ領域1304によって定義される。また、1つ以上のピコカバレッジ領域(図示しない)が所与のトラッキング領域1302またはマクロカバレッジ領域1304内で定義される。
再び図12を参照して、フェムトノード1210の所有者は、例えば携帯電話事業者の基幹ネットワーク1250を通して提供される3Gモバイルサービスのようなモバイルサービスに加入する。さらに、アクセス端末1220はマクロ環境およびより小規模(例えば住居)のネットワーク環境の双方で動作可能である。言い換えれば、アクセス端末1220の現在の位置に依存して、アクセス端末1220は、マクロセルモバイルネットワーク1250のアクセスポイント1260またはフェムトノード1210(例えばフェムトノード1210Aおよび1210B、これらは対応するユーザ住居1230内にある)のセットの任意の1つによってサービスされる。例えば加入者が自分の家の外にいるとき、その加入者は標準的マクロアクセスポイント(例えばアクセスポイント1260)によりサービスされる。また、加入者が家にいるとき、その加入者はフェムトノード(例えばノード1210A)によりサービスされる。ここでは、フェムトノード1220は既存のアクセス端末1220と下位互換性(backward compatible)があることが認識されるべきである。
フェムトノード1210は単一周波数で、または代替的に複数周波数で展開される。特定の構成によっては、その単一周波数または1つ以上の複数周波数は、マクロノード(例えばアクセスポイント1260)によって用いられる1つ以上の周波数とオーバラップする。
いくつかの態様において、アクセス端末1220は好ましいフェムトノード(例えばアクセス端末1220のホームフェムトノード)と、接続が可能なときはいつも接続するように構成される。例えば、アクセス端末1220がユーザの住居1230内にあるときはいつも、アクセス端末1220がホームフェムトノード1210とだけ交信することが望ましい。
いくつかの態様において、アクセス端末1220がマクロセルラネットワーク1250内で動作するが、(例えば、好ましいローミングリストで定義されるような)最も好ましいネットワーク内にない場合には、アクセス端末1220は、より良いシステム再選択(Better System Reselection(「BSR」))を用いて最も好ましいネットワーク(例えば、好ましいフェムトノード1210)を探索し続ける。このことは、より良いシステムが現在利用可能かを決定するために利用可能なシステムの周期的走査、およびそのような好ましいシステムに関係づけるためのそれに続く作業を含む。アクセス端末1220は捕捉エントリー(acquisition entry)を用いて探索を特定の帯域およびチャネルに限定する。例えば、最も好ましいシステムの探索は周期的に繰り返される。好ましいフェムトノード1210を見出したとき、アクセス端末1220は、そのカバレッジ領域内に留まるために、そのフェムトノード1210を選択する。
フェムトノードは(例えば検討したように)いくつかの態様において制約されるかもしれない。例えば、所与のフェムトノードは一定のアクセス端末に対して一定のサービスを提供するだけである。いわゆる制約付(または限定)連携の展開において、所与のアクセス端末はマクロセルモバイルネットワークおよびフェムトノード(例えば対応するユーザ住居1230内にあるフェムトノード1210)の定められたセットによってサービスされるのみである。いくつかの実施において、ノードは、少なくとも1つのノードに通知信号、データアクセス、登録、ページングまたはサービスの少なくとも1つを提供しないように制約される。
いくつかの態様において、(限定加入者グループホームノードB(Closed Subscriber Group Home NodeB)とも呼ばれる)制約付フェムトノードは、アクセス端末の制約付に設定されたセットへサービスを提供するノードである。このセットは必要に応じて一時的または恒久的に拡張される。いくつかの態様において、限定加入者グループ(Closed Subscriber Group(「CSG」))はアクセス端末の共通アクセス制御(common access control)リストを共有するアクセスポイント(例えばフェムトノード)のセットとして定義される。ある領域においてすべてのフェムトノード(またはすべての制約付フェムトノード)が動作するチャネルは、フェムトチャネルと呼ばれる。
したがって、所与のフェムトノードと所与のアクセス端末の間に種々の関係が存在する。例えば、アクセス端末との関係から見ると、オープンフェムトノードは制約付関係を持たないフェムトノードを指す。制約付フェムトノードは、何らかの方法で制約される(例えば連携および/または登録に対して制約される)フェムトノードを指す。ホームフェムトノードは、そこでアクセス端末がアクセスし動作することが許可されるフェムトノードを指す。ゲストフェムトノードは、そこでアクセス端末がアクセスしまたは動作することが一時的に許可されるフェムトノードを指す。エイリアンフェムトノードは、そこでアクセス端末がアクセスしまたは動作することが、緊急状態(例えば、911番電話)と思われるときを除き、許可されないフェムトノードを指す。
制約付フェムトノードとの関連から見ると、ホームアクセス端末はその制約付フェムトノードにアクセスすることを許可されたアクセス端末を指す。ゲストアクセス端末は、制約付フェムトノードへの一時的アクセスを有するアクセス端末を指す。エイリアンアクセス端末は、例えば911番電話(例えば、制約付フェムトノードに登録するための資格証明または許可を有していないアクセス端末)のような緊急状態と思われるときを除き制約付フェムトノードへアクセスする許可を有しないアクセス端末を指す。
便宜上、ここの開示はフェムトノードの文脈で種々の機能を説明する。しかし、ピコノードがより広いカバレッジ領域に対して同じまたは同様の機能を提供することが認識されるべきである。例えば、ピコノードは制約され、ホームピコノードは所与のアクセス端末に対して定義される、等である。
無線多重接続通信システムは、複数の無線アクセス端末に対して通信を同時にサポートする。上述したように、各端末は1つ以上の基地局と順方向および逆方向リンク上の伝送で交信する。順方向リンク(または、ダウンリンク)は基地局から端末への通信リンクを指し、逆方向リンク(または、アップリンク)は端末から基地局への通信リンクを指す。この通信リンクは単一入力単一出力システム、複数入力複数出力(「MIMO」)システム、または他の形式のシステムを介して確立される。
MIMOシステムはデータ送信に複数(NT個)の送信アンテナおよび複数(NR個)の受信アンテナを採用する。NT個の送信アンテナおよび(NR)個の受信アンテナで形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルとも呼ばれるNS個の独立したチャネルに分解される。ここでNS≦min{NT,NR}である。NS個の独立したチャネルの各々は次元(dimension)に相当する。MIMOシステムは、複数の送信および受信アンテナによって生成される付加的次元数を利用すると、改良された性能(例えばより大きいスループットおよび/またはより高い信頼性)を提供する。
MIMOシステムは時分割複信(「TDD」)および周波数分割複信(「FDD」)をサポートする。TDDシステムにおいて、順方向および逆方向リンク伝送は同じ周波数領域にあり、そのため相反定理により逆方向リンクチャネルから順方向リンクチャネルの推定ができる。これは、アクセスポイントで複数のアンテナが利用可能である場合、アクセスポイントが順方向リンクでの送信ビーム成形利得を決定することを可能とする。
ここの教示は、少なくとも1つの他のノードと交信するための種々の部品を用いるノード(例えばデバイス)に組み込まれる。図14に、ノード間の通信を容易にするために採用されるいくつかの代表的部品を示す。詳細には、図14はMIMOシステム1400の無線デバイス1410(例えばアクセスポイント)および無線デバイス1450(例えばアクセス端末)を例示している。デバイス1410において、多くのデータストリームのトラヒックデータはデータ源1412から送信(「TX」)データプロセッサ1414へ出力される。
いくつかの態様において、各データストリームはそれぞれの送信アンテナで送信される。TXデータプロセッサ1414は、符号化されたデータを出力するために、各データストリームに対して、そのデータストリームのために選択された特定の符号化方式に基づいてトラヒックデータをフォーマットし符号化しおよびインタリービングする。
各データストリームに対する符号化データはOFDM手法を用いてパイロットデータと多重化される。通常、パイロットデータは、既知の方法で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムで用いられる。次に、各データストリームに対する多重化されたパイロットおよび符号化データは、変調シンボルを出力するためにそのデータストリームのために選択された特定の変調方式(例えばBPSK、QSPK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調される(すなわちシンボルマッピングされる)。各データストリームのデータレート、符号化および変調はプロセッサ1430によって実行される命令によって決定される。データメモリー1432はプロセッサ1430またはデバイス1410の他の部品によって用いられるプログラムコード、データ、および他の情報を格納する。
次に、すべてのデータストリームの変調シンボルはTX MIMOプロセッサ1420に出力される。このプロセッサは、変調シンボル(例えばOFDMのために)をさらに処理する。次に、TX MIMOプロセッサ1420はNT個の変調シンボルストリームをNT個の送受信機(「XCVR」)1422A乃至1422Tへ出力する。いくつかの態様において、TX MIMOプロセッサ1420は、ビーム成形用加重値をデータストリームのシンボルおよびシンボルが送信されるアンテナに加える。
各送受信機1422は、それぞれのシンボルストリームを入力し処理し、1つ以上のアナログ信号を出力する。またさらにそのアナログ信号を調整(例えば増幅、フィルタリング、アップコンバージョン)し、MIMOチャネルでの送信に適した変調信号を出力する。次に、送受信機1422A乃至1422TからのNT個の変調信号はそれぞれ1424A乃至1424TのNT個のアンテナから送信される。
デバイス1450において、送信された変調信号は1452A乃至1452RのNR個のアンテナで受信され、各アンテナ1452からの受信信号はそれぞれ送受信機(「XCVR」)1454A乃至1454Rへ出力される。各送受信機1454は、それぞれの受信信号を調整(例えばフィルタリング、増幅、ダウンコンバージョン)し、調整された信号をディジタル化しサンプルを出力し、さらにそのサンプルを処理して対応する「受信」シンボルストリームを出力する。
次に、受信(「RX」)データプロセッサ1460はNT個の「検出」シンボルストリームを出力するために特定の処理手法に基づいてNR個の送受信機1454からのNR個の入力シンボルストリームを処理する。次に、RXデータプロセッサ1460は各検出シンボルストリームを復調し、デインタリービングし、および復号し、データストリームに対するトラヒックデータを復元する。RXデータプロセッサ1460による処理は、デバイス1410においてTX MIMOプロセッサ1420およびTXデータプロセッサ1414で実行された処理とは相補的である。
プロセッサ1470は、周期的にどの予符号マトリクスを用いるかを決定する(以下で検討する)。プロセッサ1470は、行列のインデックス部分と階数値の部分を含む逆方向リンクメッセージを形成する。データメモリー1472はプロセッサ1470またはデバイス1450の他の部品によって用いられるプログラムコード、データ、および他の情報を格納する。
逆方向リンクメッセージは通信リンクおよび/または受信データストリームに関して種々の形式の情報を含みうる。次に、逆方向リンクメッセージは、変調器データ源1436からの多くのデータストリームに対するトラヒックデータを入力するTXデータプロセッサ1438によって処理され、変調器1480によって変調され、送受信機1454A乃至1454Rによって調整され、さらにデバイス1410へ送り返される。
デバイス1410において、デバイス1450からの変調信号がアンテナ1424で受信され、送受信機1422で調整され、復調器(「DEMOD」)1440で復調され、RXデータプロセッサ1442で処理され、デバイス1450で送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。次にプロセッサ1430は、ビーム成形重みを決定するためにどの予符号マトリクスを用いるかを決定し、次に抽出したメッセージを処理する。
図14はまた、通信用部品が、ここで教示されるような状態ベースの送信制御操作を実行する1つ以上の部品を含むことを例示している。例えば、送信制御部品1490は、ここで教示するように別のデバイス(例えばデバイス1450)へ/から、信号を送る/受けるために、プロセッサ1430および/またはデバイス1410の他の部品と協働する。同様に、例えば、送信制御部品1492は、別のデバイス(例えばデバイス1410)へ/から、信号を送る/受けるために、プロセッサ1470および/またはデバイス1450の他の部品と協働する。各デバイス1410および1450において、説明した2つ以上の部品の機能は単一の部品で提供されても良いことが認識されるべきである。例えば、単一の処理部品が送信制御部品1490およびプロセッサ1430の機能を提供しても良いし、単一の処理部品が送信制御部品1492およびプロセッサ1470の機能を提供しても良い。
ここの教示は、種々の形式の通信システムおよび/またはシステム構成要素に組み込まれうる。いくつかの態様において、ここの教示は、利用可能なシステム資源を共有することによって(例えば帯域幅、送信電力、符号化、インタリービング、その他の1つ以上を指定することによって)、複数のユーザとの交信をサポートすることが可能な多重接続システムに用いられる。例えば、ここの教示は以下の技術のいずれか1つまたは組合せに適用される。符号分割多重接続方式(「CDMA」)システム、マルチキャリアCDMA(「MCCDMA」)、広帯域CDMA(「W−CDMA」)、高速パケットアクセス(「HSPA」、「HSPA+」)システム、時分割多重接続(「TDMA」)システム、周波数分割多重接続(「FDMA」)システム、シングルキャリアFDMA(「SC−FDMA」)システム、直交周波数分割多重接続(「OFDMA」)システム、または他の多重接続技術。ここの教示を用いる無線通信システムは、IS−95、cdma2000、IS−856、W−CDMA、TDSCDMA、および他の標準のような、1つ以上の標準を実施するように設計されうる。CDMAシステムはユニバーサル地上無線アクセス(「UTRA」)、cdma2000または他の技術のような無線技術を実施しうる。UTRAはW−CDMAおよび低チップレート(「LCR」)を含む。cdma2000技術は、IS−2000,IS−95およびIS−856標準をカバーする。TDMAネットワークは広域自動車通信システム(「GSM」)のような無線技術を実施しうる。OFDMAネットワークは発展型UTRA(「E−UTRA」)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、フラッシュ−OFDM(R)などのような無線技術を実施するかもしれない。UTRA、E−UTRA、およびGSMはユニバーサル移動通信システム(「UMTS」)の部分である。ここの教示は3GPP長期発展(「LTE」)システム、ウルトラモバイルブロードバンド(「UMB」)システム、および他の形式のシステムで実施されうる。LTEは、E−UTRAを用いるUMTSの公開版である。本開示のある態様を3GPP用語を用いて説明したが、ここの教示が3GPP2(1xRTT、1xEV−DO RelO、RevA、RevB)技術および他の技術と同様に3GPP(Rel99、Rel5、Rel6、Rel7)技術に適用されるかもしれないことが理解されるべきである。
ここの教示は種々の装置(例えばノード)に組み込まれうる(例えば装置内で実施されるまたは装置によって実行される)。いくつかの態様において、ここの教示に従って実施されるノード(例えば無線ノード)は、アクセスポイントまたはアクセス端末を含む。
例えば、アクセス端末はユーザ機器、加入者局、移動局、モバイル、モバイルノード、リモート局、リモート端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイス、または他の用語を含み、それらとして実施され、またはそれらとして知られる。いくつかの実施において、アクセス端末は携帯電話、コードレス電話、セッション確立プロトコル(「SIP」)電話、無線ローカルループ(「WLL」)局、携帯用情報端末(「PDA」)、無線接続能力を有するハンドヘルド機器、または無線モデムに接続された他のプロセスデバイスを含む。従って、ここに教示された1つ以上の態様は、電話(例えば携帯電話またはスマートフォン)、コンピュータ(例えばラップトップ)、携帯通信デバイス、携帯用計算デバイス(例えば携帯用情報端末)、娯楽用デバイス(例えば音楽デバイス、ビデオデバイス、衛星ラジオ)、全地球測位システムデバイス、または無線媒体を介して通信するように構成された任意の他の適切なデバイス、に組み込まれうる。
アクセスポイントは、ノードB、eノードB、無線ネットワーク制御器(「RNC」)、基地局(「BS」)、無線基地局(「RBS」)、基地局制御器(「BTC」)、ベーストランシーバ基地局(「BTS」)、送受信機機能(「TF」)、無線送受信機、無線ルータ、基本サービスセット(basic service set(「BSS」))、拡張サービスセット(extended service set(「ESS」))、または他の類似の用語を含み、それらとして実施され、またはそれらとして知られる。
いくつかの態様において、ノード(例えばアクセスポイント)は通信システムのためのアクセスノードを含む。そのようなアクセスノードは、ネットワーク(例えばインターネットまたはセルラネットワークのような広域ネットワーク)への有線または無線通信リンクを介して、例えばそのネットワークのためのまたはそのネットワークへの接続性を提供する。従って、アクセスノードは、別のノード(例えば、アクセス端末)がネットワークまたは他の機能にアクセスすることを可能にする。さらに、それらのノードの1つのまたは双方が可搬形、またはある場合にはどちらかといえば可搬形でない(relatively non-portable)ことが認識されるべきである。
また、無線ノードが、非無線的方法で(例えば有線接続を介して)情報を送信および/または受信できることが認識されるべきである。したがって、ここに検討したように、受信機および送信機は、非無線媒体を介して通信するために、適切な通信インタフェース部品(例えば電気的または光学的インタフェース部品)を含む。
無線ノードは、適当な無線通信技術に基づくまたはそうでなければそれをサポートする1つ以上の無線通信リンクを介して、通信する。例えば、いくつかの態様において無線ノードはネットワークと連携する。いくつかの態様において、ネットワークはローカルエリアネットワークまたは広域ネットワークを含む。無線デバイスは種々の無線通信技術、プロトコル、またはここに検討したような標準(例えばCDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAX、WiFiその他)の1つ以上をサポートするかそうでなければ用いる。同様に、無線ノードは種々の対応する変調または多重化方式の1つ以上をサポートするかそうでなければ用いる。従って、無線ノードは設定すべき適切な部品(例えば、無線インタフェース)を含み、上記または他の無線通信技術を用いて1つ以上の無線通信リンクを介して通信する。例えば、無線ノードは、関連部品として送信機および受信機部品を備えた無線送受信機を含む。これは無線媒体上の通信を容易にする種々の部品(例えば信号発生器および信号プロセッサ)を含む。
ここに説明した部品は種々の方法で実施される。図15乃至図17を参照して、装置1500、1600、および1700を一連の互いに関係する機能ブロックとして表す。いくつかの態様において、これらのブロックの機能は、1つ以上のプロセッサ部品を含む処理システムとして実施される。いくつかの態様において、これらのブロックの機能は、例えば1つ以上の集積回路(例えばASIC)の少なくとも一部を用いて実施される。ここで検討されるように、集積回路はプロセッサ、ソフトウェア、他の関連する部品、またはそれの組合せを含む。これらのブロックの機能は、ここに教示されるように、他の方法で実施されても良い。いくつかの態様において、図15乃至図17の1つ以上の破線のブロックは任意選択的である。
装置1500、1600、および1700は、種々の図面に関連して上で説明した1つ以上の機能を実行する1つ以上のモジュールを含む。例えば、受信手段1502は、例えばここで検討したような通信制御器328に相当する。送信決定手段1504は、例えばここで検討したような状態プロセッサに相当する。送信手段1506は、例えばここで検討したような通信制御器328に相当する。通信ハンドイン手段1508は、例えばここで検討したような通信制御器328に相当する。指示決定手段1602は、例えばここで検討したような状態プロセッサ336に相当する。送信手段1604は、例えばここで検討したような通信制御器330に相当する。情報保持手段1606は、例えばここで検討したような状態情報部品324に相当する。モニタ/受信手段1608は、例えばここで検討したような通信制御器330に相当する。登録手段1610は、例えばここで検討したような通信制御器330に相当する。通信ハンドイン手段1612は、例えばここで検討したような通信制御器330に相当する。状態決定手段1702は、例えばここで検討したような状態プロセッサ332に相当する。送信手段1704は、例えばここで検討したような通信制御器326に相当する。
「第1の」、「第2の」等の表記を用いる要素へのいかなる参照も、これらの要素の量、順序を一般的に限定するものではないことが理解されるべきである。むしろ、ここでは、これらの表記は2つ以上の要素または要素のインスタンス間を区別する便宜的方法として用いられる。したがって、第1のおよび第2の要素への参照は、そこで2つの要素だけが用いられること、または第1の要素が何かの方法で第2の要素の上位になければならないことを意味しない。また、別途明記しなければ、要素のセットは1つ以上の要素を含む。さらに、説明または特許請求項で用いられる「A、BまたはC、の少なくとも1つ」という形式の用語は、「AまたはBまたはCまたはそれらの任意の組合せ」を意味する。
当業者は、情報および信号は種々の異なる技術および手法のいずれかを用いて表されうることを理解するだろう。例えば、上の説明中に参照されるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光学場もしくは光粒子、またはそれらの任意の組合せで表される。
当業者は、ここに開示された態様に関連して説明された種々の例示的論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、およびアルゴリズムのステップが、電子的ハードウェア(例えば、信号源符号化または他の手法を用いて設計されるディジタル実施、アナログ実施、またはこの2つの組合せ)、(ここでは便宜上「ソフトウェア」もしくは「ソフトウェアモジュール」とよぶ)命令を含む種々の形式のプログラムもしくは設計コード、またはその双方の組合せとして実施されることをさらに認識するだろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に例示するために、ここまで、種々の例示的部品、ブロック、モジュール、回路、およびステップをそれらの機能の面から一般的に説明してきた。そのような機能がハードウェアまたはソフトウェアとして実施されるかどうかは、全体のシステムに課せられた特定の用途および設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を各特定の用途に対して異なる方法で実施するが、そのような実施の決定が本開示の範囲からの逸脱を引き起こすと解釈されるべきではない。
ここに開示された態様に関して説明した、種々の例示的論理ブロック、モジュール、および回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、またはアクセスポイントの中で実施、またはそれらによって実行される。この集積回路は、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向集積回路(ASIC)、プログラマブルゲートアレイ(FPGA)、もしくは他のプログラム可能論理回路、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア部品、電子部品、光学部品、機械部品、またはここに説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを含む。またこの集積回路は、集積回路内、集積回路外、またはその双方にあるコードまたは命令を実行する。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであるが、代替的にはプロセッサは、任意の通常のプロセッサ、制御器、マイクロ制御器または状態機械でも良い。プロセッサはまた、計算デバイスの組合せ、例えばDSPとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つ以上のマイクロプロセッサ、または他のそのような構成として実施されても良い。
いずれの開示された処理におけるステップのいずれの特定の順序または階層も代表的方法の一例であることが理解される。設計の選択に基づいて、処理におけるステップの特定の順序または階層が、本開示の範囲内に留まる限り再編成されても良いことが理解される。付随の方法クレームは、代表的順序で種々のステップの要素を提示し、提示されたその特定の順序または階層に限定されることを意味していない。
説明した機能はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実施されうる。ソフトウェアで実施される場合、機能は、計算機可読媒体上の1つ以上に命令またはコードとして格納または伝送される。計算機可読媒体は計算機記憶媒体および通信媒体の双方を含む。これらは1つの場所から他の場所への計算機プログラムの引き渡しを容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、計算機がアクセスできる利用可能な任意の媒体である。限定としてではなく、例として、そのよう計算機可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスク記憶、磁気ディスク記憶もしくは他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコードを命令もしくはデータ構造の形式で搬送もしくは格納するために用いられ、かつ計算機がアクセスできる任意の他の媒体を含むことができる。また、いかなる接続も適切に計算機可読媒体と呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、撚り線、ディジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術を用いて伝送される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、撚り線、ディジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術は媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)はここに用いられると、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、ディジタル多目的ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスクおよびブルーレイディスクを含む。ここでdiskは通常、データを磁気的に再生し、discはレーザで光学的にデータを再生する。上記の組合せも、計算機可読媒体の範囲内に含まれる。要するに、計算機可読媒体が任意の適当な計算機プログラム製品で実施されることが認識されるべきである。
上記に鑑みて、いくつかの態様において、第1の通信方法は、第1のノードにおいて第2のノードの状態を示す情報を受信することと、その情報に基づいて第1のノードが少なくとも1つのチャネルで送信することを許可するかどうかを決定することとを含む。さらに、いくつかの態様において、以下の少なくとも1つも第1の通信方法に適用される。すなわち、(1)状態が、第2のノードが第1のノードとの交信を試みるかもしれないかどうかを示す、または(2)状態が、第2のノードが最近電源を投入されたことと、第2のノードが電源を切断されるだろうことと、第2のノードで使用されるキャリア周波数と、第2のノードが登録されているかどうかと、第1のノードの位置とから成るグループの少なくとも1つを示す、または(3)状態が、第2のノードの位置を示す、または(4)情報が、第1と第2のノードの相対的近接度を示す、または(5)情報が、第2のノードが登録されているゾーンもしくはセルを示す、または(6)情報が、第2のノードからの測定報告を含むか、または情報が、第2のノードが第1のノードから信号を受信中であるかどうかを示す、または(7)決定が、第2のノードが第1のノードのカバレッジ領域内にあるかどうかを決定することを含む、または(8)決定が、第2のノードの位置が第1のノードに関係づけられた位置から定められた距離より離れていない場合には、第1のノードが少なくとも1つのチャネルで送信することを許可することを含む、または(9)決定が、第2のノードの位置が第1のノードに関係づけられた位置から定められた距離より大きい場合には、第1のノードが少なくとも1つのチャネルで送信することを許可しないことを含む、または(10)情報が、第2のノードによって送信された無線信号であって、それによって第1のノードによる無線信号の受信は第1と第2のノードの相対的近接度を示す無線信号を含む、または(11)決定が、無線信号に関係づけられた受信信号強度に基づく相対的近接度を決定することを含む、または(12)第2のノードが、第1のノードにアクセスすることが許可され、少なくとも1つの他のノードが、第1のノードにアクセスすることが許可され、かつ決定が、前記少なくとも1つの他のノードの少なくとも1つの状態を示す情報にさらに基づく、または(13)情報が、ネットワーク移動管理者または第2のノードから受信される、または(14)方法が、呼び出し信号を送ることをさらに含み、情報はその呼び出し信号への応答を含む、または(15)呼び出し信号が、第2のノードへ送られる、または(16)少なくとも1つのチャネルが、第1の形式の無線技術または第1のキャリア周波数に関係づけられ、かつ情報が第2の形式の無線技術または第2のキャリア周波数を介して受信される、または(17)少なくとも1つのチャネルが、オーバヘッドチャネル、ページングチャネル、および捕捉チャネルから成るグループの少なくとも1つを含む、または(18)第2のノードが、第3のノードが第1の公称キャリア周波数に関係づけられた第1のキャリアを介してビーコンを送信する場所に第2のノードがあるとき、第3のノードに登録され、かつ方法が、決定に基づいて第2の公称キャリア周波数に関係づけられた第2のキャリアを介してビーコンを送信することと、第2のノードからの少なくとも1つのビーコンへの応答を受信することと、第3のノードから第2のノードに向けて通信ハンドインを実行することとをさらに含む、または(19)第1のノードが、少なくとも1つの他のノードに対して、通知信号、データアクセス、登録、およびサービスから成るグループの少なくとも1つを提供しないように制約される、または(20)第1のノードが、フェムトノードもしくはピコノードを含む。
さらに上記に鑑みて、いくつかの態様において、第2の通信方法は、第1のノードにおいて第1のノードの状態に関連する指示を決定することと、第2のノードが少なくとも1つのチャネルで送信するかどうかを制御するために前記指示を含むメッセージを送ることとを含む。さらに、いくつかの態様において、以下の少なくとも1つも第2の通信方法に適用される。すなわち、(1)状態が、第1のノードが第2のノードとの交信を試みるかもしれないかどうかを示す、または(2)状態が、第1のノードが最近電源を投入されたことと、第1のノードが電源を切断されるだろうことと、第1のノードで使用されるキャリア周波数と、第1のノードが登録されているかどうかと、第1のノードの位置とから成るグループの少なくとも1つを示す、または(3)状態が、第1のノードの位置を示す、または(4)指示が、第1と第2のノードの相対的近接度を示す、または(5)指示が、第2のノードが登録されているゾーンまたはセルを示す、または(6)指示が、第2のノードからの測定報告を含む、または(7)指示が、第1のノードが第2のノードから信号を受信中であるかどうかを示す、または(8)決定が、第1のノードの位置を決定することを含み、かつ指示がその位置を識別する、または(9)方法が、第2のノードの位置を示す情報を保持することをさらに含み、この指示は第2のノードの位置からの第1のノードの位置が定められた距離より大きいかまたは小さいかを示す、または(10)決定が、第1のノードが第2のノードのカバレッジ領域内にあるかどうかを決定することを含み、かつ指示が第1のノードがそのカバレッジ領域内にあるかどうかを示す、または(11)方法が、第2のノードからの信号をモニタすることを含み、かつ指示が第1のノードが第2のノードからの信号を受信中であるかどうかを示す、または(12)決定が、第1のノードの第2のノードへの相対的近接度を決定することを含み、かつメッセージがその相対的近接度に基づいて少なくとも1つのチャネルでの送信を動作可能または動作不能のいずれかにするための第2のノードへの要求を含む、または(13)メッセージが、登録メッセージを含む、または(14)メッセージが、ネットワーク移動管理者または第2のノードへ送られ、少なくとも1つのチャネルが、第1の形式の無線技術または第1のキャリア周波数に関係づけられ、かつメッセージが第2の形式の無線技術または第2のキャリア周波数を介して送られる、または(15)方法が、第2のノードからの信号のモニタするために第2の形式の無線技術または第2のキャリア周波数を用いることをさらに含み、指示はモニタリングに基づいて生成される、または、(16)少なくとも1つのチャネルが、オーバヘッドチャネル、ページングチャネル、および捕捉チャネルから成るグループの少なくとも1つを含む、または(17)方法が、ビーコンが第3のノードから第1の公称キャリア周波数に関係づけられた第1のキャリアを介して受信されており、その第3のノードに第1のノードを登録することと、メッセージを送った結果として第2のノードからビーコンを受信することと、ビーコンが第2のノードから第2の公称キャリア周波数に関係づけられた第2のキャリアを介して受信されており、そのビーコンの受信に基づいて第3のノードから第2のノードへ通信ハンドインを実行することとをさらに含む、または(18)第2のノードが、少なくとも1つの他のノードに対して通知信号、データアクセス、登録、およびサービスから成るグループの少なくとも1つを提供しないように制約される、または(19)第2のノードが、フェムトノードもしくはピコノードを含む。
さらに上記に鑑みて、いくつかの態様において、第3の通信方法は、第1のノードにおいて第2のノードの状態を決定することと、その決定に基づいて、第3のノードが少なくとも1つのチャネルで送信するかどうかを制御するためのメッセージを送ることとを含む。さらに、いくつかの態様において、以下の少なくとも1つも第3の通信方法に適用される。すなわち、(1)状態が、第2のノードが第3のノードとの交信を試みるかもしれないかどうかを示す、または(2)状態が、第2のノードが最近電源を投入されたことと、第2のノードが電源を切断されるだろうことと、第2のノードで使用されるキャリア周波数と、第2のノードが登録されているかどうかと、第2のノードの位置とから成るグループの少なくとも1つを示す、または(3)状態が、第2のノードの位置を示す、または(4)状態が、第1のノードと第2のノードの相対的近接度、第2のノードが登録されたゾーンもしくはセル、第2のノードからの測定報告、または第1のノードが第2のノードからの信号を受信中であるかどうかに関係する、または(5)決定が、第3のノードに関係づけられた位置を指示する情報を保持することと、第2のノードの位置を決定することと、第3のノードに関係づけられた位置から第2のノードの位置が定められた距離より大きいかまたは小さいかを決定することとを含む、または(6)第2のノードの位置の決定が、第2のノードからの第2のノードの位置に関連する指示を受信することを含む、または(7)第2のノードの位置の決定が、第2のノードの位置を計算することをさらに含む、または(8)状態が、別のノードに登録する第2のノードに基づいて決定される、または(9)決定が、第2のノードが登録したゾーンまたはセルを決定することをさらに含む、または(10)決定が、第2のノードから登録メッセージを受信することと、その登録メッセージに基づいて状態を決定することとを含む、または(11)決定が、第2のノードが第3のノードのカバレッジ領域内にあるかどうかを決定することを含む、または(12)決定が、第2のノードから状態の指示を受信することを含む、または(13)メッセージが、少なくとも1つのチャネルでの送信を動作可能または動作不能のいずれかにするための第3のノードへの要求を含む、または(14)第2のノードが、第3のノードにアクセスすることが許可され、少なくとも1つの他のノードが、第3のノードにアクセスすることが許可され、第1のノードが前記少なくとも1つの他のノードの状態を決定するようにさらに構成され、かつメッセージを送ることが前記少なくとも1つの他のノードの状態にさらに基づく、または(15)少なくとも1つのチャネルが、オーバヘッドチャネル、ページングチャネル、および捕捉チャネルから成るグループの少なくとも1つを含む、または(16)第1のノードはネットワーク移動管理者である、または(17)第3のノードが、少なくとも1つの他のノードに対して通知信号、データアクセス、登録、およびサービスから成るグループの少なくとも1つを提供しないように制約される、または(18)第1のノードが、フェムトノードもしくはピコノードを含む。
いくつかの態様において、第1、第2および第3の通信方法の上の態様の1つ以上に対応する機能は、例えばここに教示した構造を用いる装置において実施される。さらに、計算機プログラム製品は、第1、第2および第3の通信方法の上の態様の1つ以上に対応する機能を計算機に提供させるように構成されたコードを含む。
開示された態様のこれまでの説明は、いかなる当業者も本開示を製造しまたは使用することを可能にするように提供されている。これらの態様への種々の変形は当業者に容易に明らかになるだろう。また、ここに定義した一般的原理は本開示の範囲から逸脱することなく他の態様に適用される。したがって、本開示は、ここに示した態様に限定されることを意図されていず、ここに開示した原理および新規な特徴に矛盾しない最も広い範囲と一致される。