JP2011502383A - 通信システムのリソース使用効率を改善する方法及び装置 - Google Patents

通信システムのリソース使用効率を改善する方法及び装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、通信システム(100)内のセッションのベアラに関するトランスポート・ポリシーを要求する方法及び装置に関する。本発明に係るトランスポート・ポリシー要求ノード(500)は、サービスの前記ベアラに関するトランスポート・ポリシーの選択をトリガするトリガ・イベントを検出するように適合されたイベント・ハンドリング機構(505)と、トランスポート・ポリシーを選択し、前記トランスポート・ポリシーを示すポリシー要求を前記ポリシー決定機能に送信するように適合されたトランスポート・ポリシー選択機構(525)と、前記サービスに関連するコンテキストに関する情報を受信するように適合されたコンテキスト情報ハンドリング機構(515、520)と、を備える。前記コンテキスト情報は、トランスポート・ポリシーの選択のトリガ、及び/又はトランスポート・ポリシーの選択の基礎として使用することができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、通信システムに関し、より詳細には、通信システムにおける通信セッションに対するトランスポート・ポリシーの割り当てに関する。
近年、モバイルと固定の両方の電気通信システムにおいてインターネットと電気通信サービスの統合が進展している。第3世代移動無線通信網では、いずれも大きな成果をあげているセルラー・ネットワークとインターネットという2つの概念が密接に結び付いている。同様に、最近では固定電気通信ネットワークとインターネットの融合に関する標準化がTISPAN(Telecoms & Internet converged Services and Protocols for Advanced Networks)で進められている。
インターネットと電気通信サービスの融合は、帯域幅やサービス品質等の伝送条件についてそれぞれ独自の要件を有する多種多様な新しい応用分野への道を開く。通信ネットワークのユーザに提供されるサービスを改善するとともに通信リソースの使用を最適化するために、通信リソースが使用される応用例の要件に伝送条件を適合させることができることが望ましい。
3GPP規格、ならびにIPベース通信を可能にするIP-TV規格のような他の規格によれば、制御シグナリング・プレーンとトラフィック・メディア・プレーンとの間の接続は、アプリケーション機能(AF)によって提供される。一般に、AFは、ポリシー決定機能(Policy Decision Function : PDF)に接続され、このポリシー決定機能にいわゆるトランスポート・ポリシー要求を送信することにより、セッションの特定の伝送要件を要求することができる(例えば、3GPP技術仕様書(TS)23.203 version 7.2.0参照)。しかしながら、AFによって生成され得るポリシー要求の柔軟性は限られているため、また、リソース使用効率を改善するために、リソースの割り付け及び他のポリシー関連イベントの柔軟性を高めることが望まれている。
本発明に関する課題は、通信セッションに対するトランスポート・ポリシーの割り当ての柔軟性を高めることにより通信システム内の通信リソースの使用率をどのように改善するかである。
この課題は、ポリシー決定機能を備える通信システム内のユーザ機器とのセッションのベアラに関するトランスポート・ポリシーを要求するトランスポート・ポリシー要求ノード(transport policy requesting node : TPRN)によって解決される。前記TPRNは、サービスの前記ベアラに関するトランスポート・ポリシーの選択をトリガするトリガ・イベントを検出するように適合されたイベント・ハンドリング機構と、トランスポート・ポリシーを選択し、前記トランスポート・ポリシーを示すポリシー要求をポリシー決定機能に送信するように適合されたトランスポート・ポリシー選択機構と、を備える。前記TPRNは、前記セッションに関連するコンテキストに関する情報を受信するように適合されたコンテキスト情報ハンドリング機構によって特徴付けられる。
上記の課題は更に、通信システム内のセッションのベアラに関するトランスポート・ポリシーを割り当てる方法によって解決される。前記方法は、トランスポート・ポリシーの選択をトリガするトリガ・イベントを検出することと、前記ベアラに関するトランスポート・ポリシーを選択することと、選択された前記トランスポート・ポリシーを示すポリシー要求をポリシー決定機能に送信することと、を含む。前記方法は更に、前記セッションに関するコンテキスト情報を受信し、受信された前記コンテキスト情報をトランスポート・ポリシーの割り当て時に使用することを含む。
本発明に係る方法及び装置によれば、セッションに対するトランスポート・ポリシーの割り当てを、当該セッションに関連するコンテキスト・パラメータに合わせて動的に調整することが可能となり、それ故通信リソースの使用効率が改善されることになる。
以下の説明を添付図面と併せて読めば、本発明及びその利点のより完全な理解が得られるはずである。
通信システムの概略図である。 従来技術によるセッション・ベースIP通信を提供する通信システムにおけるトラフィック・メディア・プレーン・シグナリング及び制御プレーン・シグナリングを示す概略図である。 従来技術によるIPマルチメディア・サブシステム(IMS)を使用する通信システムにおけるトラフィック・メディア・プレーン・シグナリング及び制御プレーン・シグナリングを示す概略図である。 従来技術によるIPマルチメディア・サブシステムを使用する通信システムにおけるトランスポート・ポリシー・ハンドリングを示すシグナリング図である。 本発明に係るトランスポート・ポリシー要求ノードの機能を示す図である。 セッションのトランスポート・ポリシー選択に関して実行されるワークフローの一例を示す図である。 本発明に係るトランスポート・ポリシー選択方法を示すフローチャートである。 本発明に係るトランスポート・ポリシー要求ノードを含む通信システムを示す図である。 本発明に係るトランスポート・ポリシー要求ノードを備えるシステムにおけるセッション開始時のトランスポート・ポリシー・ハンドリングを示すシグナリング図である。 アプリケーション機能ノードによるポリシー決定が開始されるか否かを示すフラグを含むセッション開始メッセージの一例を示す図である。 アプリケーション機能によるポリシー決定が開始されるか否かを判定する方法を示すフローチャートである。
図1は、ユーザ機器105と、セッション・ベース・インターネット・プロトコル(IP)通信を提供するネットワーク110と、を含む通信システム100の一例を概略的に示す。ネットワーク110によってサポートされるセッション・ベースIP通信は、例えばインターネット・プロトコル・マルチメディア・サブシステム(IMS)規格、実時間ストリーミング・プロトコル(RTSP)、セッション開始プロトコル、シンプル・オブジェクト・アクセス・プロトコル(SOAP)、又はセッション・ベースIP通信を提供する他の規格に基づくものとすることができる。セッションという用語は、ポート番号等の共通点を共有するIPパケット・シーケンスとして解釈されるべきである。IMS規格の説明については、例えば3GPP技術仕様書23.228 version 8.0.0を参照していただきたい。
図1のユーザ機器(UE)105は、無線接続であっても固定接続であってもよい物理インターフェース115を介してネットワーク110内で通信することができる。ネットワーク110は、汎用パケット無線サービス(GPRS)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)サービス、他の任意のベアラ・サービス等、1つ又は複数のインターネット・プロトコル接続アクセス・ネットワーク(IP‐CAN)ベアラを提供することができる。
セッション・ベースIP通信は一般に、セッション・シグナリングがトラフィック・フローから分離される点で階層化アーキテクチャに従う動作となる。それ故、物理インターフェース115は、制御シグナリング・プレーンではセッション・シグナリング・メッセージの伝送に使用され、トラフィック・メディア・プレーンではメディア・トラフィックの伝送に使用される。
図2には、従来技術に関する制御シグナリング・プレーン200ならびにトラフィック・メディア・プレーン205内の各経路が概略的に示される。ネットワーク110は、例えばIMS機能を利用してIPセッション・ベースの通信を提供するように構成される。ユーザ機器105とネットワーク110との間の接続を提供する物理インターフェース115は、制御シグナリング・インターフェース部分115aと、メディア・トラフィック・インターフェース部分115bと、を含むように図示されている。
ネットワーク110は、1つ又は複数のポリシー実施機能(Policy Enforcement Functions : PEF)210を含む。ここで、セッションに適用されるトランスポート・ポリシー又は単にポリシーは、セッションのトランスポート・メディアに関するサービス品質(QoS)パラメータ及び/又はリソース予約ルールの設定を表すものと解釈していただきたい。セッションのトランスポート・ポリシーは通常、セッションが関与するサービスのタイプ、ならびに1つ(又は複数)のユーザ機器105の1つ(又は複数)のユーザによって保持されるサブスクリプションのタイプに依存する。従来技術のポリシー割り当ては、エンド・ポイント間のネゴシエーションを含み、そこで、各エンド・ポイントは、エンド・ユーザ要求及びユーザ機器105の能力に応じてそれぞれの要件を表現することができる。従来技術によれば、セッションのトランスポート・ポリシーは、帯域幅要件、優先度、及び/又はゲーティング制限に関して表現されることが多い。
PEF210は、トラフィック・メディア・プレーン205内の様々なIPセッションに応じて様々なポリシーを実施するように構成される。トラフィック・メディア・プレーン205内のメディア・コンポーネントは、例えばパケット・フィルタによって識別される。PEF 210は、様々なメディア・フローに応じてルーティング・ロジックの様々な処理を提供することができる。ネットワーク100がGPRSをインターネット・プロトコル接続アクセス・ネットワーク(IP‐CAN)ベアラとして提供する場合は、PEFは一般に、ゲートウェイGPRSサポート・ノード(GGSN)内に配置され、IP‐CANベアラがW‐LAN、DSL、G‐PON等に基づく場合は、PEF210は、トラフィック・メディア・プレーン205の対応するノード内に配置される。
図2のネットワーク110は更に、ネットワーク110内で制御メッセージをシグナリングするためのアプリケーション機能(AF)215及びポリシー決定機能(PDF)220、ならびにアプリケーション・サーバ・システム225も備えるように図示されている。アプリケーション・サーバ・システム225は、アプリケーション・レイヤ機能を提供し、ユーザ機器105にサービスを提供するように適合される。多くの場合、アプリケーション・サーバ・システム225は、制御シグナリング・プレーン200とトラフィック・メディア・プレーン205の両方の一部となるが、図示を簡略化するために、図2ならびに図3及び図8では制御シグナリング・プレーン200のみの一部として図示される。アプリケーション・サーバ・システム225は、例えばプッシュ・ツー・トーク機能、ボイス・オーバIP機能、ゲーミング・アプリケーション、コンテンツ作成機能等、メディア・レイヤで動作するアプリケーション機能を含む。アプリケーション・サーバ・システム225は、課金システムや測位システム等のサービス・イネーブラも含むことができる。更に、アプリケーション・サーバ・システム225は多くの場合、セッション・ハンドリング機能も含む。図1のアプリケーション・サーバ・システム225は、AF215を介してセッション情報をトラフィック・メディア・プレーンに通信する。
図2のPDF220は、AF220を介しインターフェース245を経て受信される情報に基づいて特定のセッションに適用すべきポリシーを決定する。即ち、PDF220によってセッションのポリシー・ルールが生成される。その後、ポリシー・ルールは、PEF210に転送され、PEF210によって実施される。PDF220は、PEF210を介したシグナリング・プレーン200とトラフィック・メディア・プレーン205との間のインターフェースを提供する。
図2は更に、IPセッション通信がそれらを利用して実現され得るユーザ機器105内の様々な機能の一例も示す。図2のユーザ機器105は、IPセッション・クライアント235に接続されるアプリケーション240を備える。IPセッション・クライアント235は、アプリケーション・サーバ・システム225から提供されるサービスの実行に関する制御信号をユーザ機器105のアプリケーション240との間で通信するように適合される。IPセッション・クライアント235は更に、トラフィック・メディア・プレーン205のネットワーク110との間でトラフィックを通信するように適合される。
従来技術によれば(例えば3GPP TS 23.203 version 7.2.0参照)、AF215は、PDF220を介して制御シグナリング・プレーン200とトラフィック・メディア・プレーン205との間の接続を提供する。AF215は、セッション・エンド・ポイント間のセッション・シグナリングを中継するとともに、PEF210のリソース変更要求を生成するように適合される。AF215は、プロキシとして働く、即ち、要求の中継、要求の内部的なサービス、及び/又は他のノードへの要求の転送を行うが、要求が伝送されるコンテキストについてはごく限られた知識しか有さない。例えば、サービスの呼び出し又は実行の一環としてセッション要求が送信される場合に、AF215は、そのセッション要求に含まれる知識以外のサービスの特性及び要件に関する知識を何ら有さない。AF215からサービスされる要求に含まれる情報は、一般にごく限られている。このため、リソースの割り付け及び他のポリシー関連イベントの柔軟性及び正確性が制限される。
図3には、IMSベース・システムに関する従来技術のシステム100の一例が示される。この場合、ユーザ機器105のIPセッション・クライアント235は、IMSクライアント335であり、AF215は、プロキシ・コール/セッション制御機能(Proxy Call/Session Control Function : P-CSCF)315であり、PDF220は、ポリシー及び課金ルール機能(Policy and Charging Rule Function : PCRF)320である。図3のIMSベース・システム100は更に、P‐CSCF315とアプリケーション・サーバ・システム225との間の通信用のS‐CSCF325を備える。S‐CSCF325は、セッション開始プロトコル(SIP)サーバである。P‐CSCF125は、シグナリング・プレーン200のS‐CSCF325と通信することができる。図3の実施形態では、S‐CSCF325は、例えばボイス・オーバIP、プッシュ・ツー・トーク、ビリング・サービス、ゲーミング等のサービスを実行するためのハードウェア及び/又はソフトウェアを備えるアプリケーション・サーバ・システム225に接続される。
図3のPCRF320は、ベアラ・ポリシーへのサービスのマッピングが定義されるテーブルを含むポリシー・データベース355を備える。PCRF320は、現行の3GPP IMS規格(とりわけ、3GPP TS23.203 v.7.2.0及び23.228 v.8.0.0参照)によると、P‐CSCF315の一部として実装されることも別個のエンティティとして実装されることもある。PCRF320が別個のエンティティとして実装される場合は、P‐CSCF315は、Rxインターフェース345と呼ばれるインターフェースを介してPCRF320と通信することができる。PCRF220は更に、Gxインターフェース350と呼ばれるインターフェースを介してPEF310と通信することもできる。
図3のIMSベース・システム100は、本発明が適用可能なシステム100の一例にすぎない。以下では例示のために、本発明のいくつかの特徴を図3のIMSベース・システムに関して説明する。しかしながら、本発明は、例えばRTSPやプレーンSIP(非IMSベース)のような他の規格のIPセッション通信システムにも等しく適用可能であることに留意していただきたい。
システム100のトラフィック・メディア・プレーン205でメディア・セッションが開始されるときは、バインディング手続きを使用して、セッションのサービス・データ・フローが当該サービス・データ・フローをトランスポートすると見なされるIP‐CANベアラと関連付けられる。IMS規格を使用するシステム100では、サービス・データ・フローは、セッション記述プロトコル(Session Description Protocol : SDP)を利用してセット・アップされる。詳細については、メディア・セッションの開始が概略的なシグナリング図で示される図4に関して説明する。IMSシステム100におけるメディア・セッションの開始は、制御シグナリング・プレーン200においてセッション記述プロトコル(SDP)のオファー/アンサー・モデルに従いセッション開始プロトコル(SIP)を利用してシグナリングされる。
IMSセッション、又はSDPを利用してセッションを記述する他のセッションをセット・アップするときに、各セッション・エンド・ポイント(例えば2つの異なるユーザ機器105の各アプリケーション240、又はアプリケーション・サーバ・システム225内のユーザ機器及びアプリケーション・サーバの各アプリケーション240)は、制御シグナリング・プレーン200においてSIPメッセージを送信し合うことにより、トラフィック・メディア・プレーン205上で使用すべきリソースを調整する。
図4のシグナリング図には、従来技術によるセッション開始成功シナリオの一例が概略的に示される。ここで、ユーザ機器105内のアプリケーション240は、セッション開始ノードとして働く。図4のシナリオでは、4Aでアプリケーション240からのサービス要求が行われる時点で、ユーザ機器105は、既にネットワーク110に接続されており、例えばデフォルトのベアラを使用してIP‐CANセッションの確立も済ませている。図4のシグナリング図には以下のイベントが含まれる。
4A:ユーザ機器105内のアプリケーション240が、開始されるサービスの実行に必要となるパラメータの該当する値をSIP INVITEシグナリング・メッセージに入力する。このようなパラメータとしてはとりわけ、開始されるセッションでどのようなタイプのサービスが使用されることが企図されるかを示すIMSクラス・オブ・サービス・インジケータ(IMS Class of Service Indicator : ICSI)が挙げられる。その後、開始ノードは、SIP INVITEシグナリング・メッセージを他のセッション・エンド・ポイントに送信する。
4B:まず、P‐CSCF315を介してSIP INVITEメッセージが送信される。次に、P‐CSCF315は、SIP INVITEメッセージをS‐CSCF325に転送する。
4C:S‐CSCF325が、サービス制御を実行する。このサービス制御は、例えば適用され得るサービス制限を発見するためのサブスクライバ・データの検査を含むこともある。更に、S‐CSCF325は、要求されたサービスを提供することが可能な関連するアプリケーション・サーバにSIP INVITEを経路指定する。
4D:図4は成功シナリオを示すため、要求されたサービスが許可され、SIP INVITEメッセージは、S‐CSCF325からセッション終端エンド・ポイントに送信される。
4E:他のエンド・ポイントからのオファー応答メッセージ(典型的には「SIP 200 OK」)が、S‐CSCF325において受信される。このオファー応答メッセージは、SIP INVITEに含まれるパラメータの少なくとも一部を含むが、これらのパラメータは、終端エンド・ポイントで値が変更されている可能性もある。その後、オファー応答はP‐CSCF315に転送される。
4F:P‐CSCF315は、プロキシとして動作し、PCRF320に対するポリシー要求をパラメータ値に従って生成する。現行のIMS規格では、このポリシー要求は、Rxインターフェース345を介してトランスポートされるアクセス認証要求(Access Authentication Request : AAR)メッセージとされる。
4G:PCRF320が、要求されるポリシーの観点から受信されたポリシー要求メッセージの分析を行い、要求されるポリシーと、関与するエンド・ポイントについて許可されるポリシーとを比較する。要求されるポリシーでベアラをセット・アップするようPEF210に要求するリソース予約要求メッセージが、PCRF320からPEF210に送信される。
4H:IP‐CANベアラの変更開始メッセージが、PEF120からユーザ機器105に送信される。
4I:ユーザ機器105、PEF310、及びPCRF320から肯定応答メッセージが送信される。
4J:P‐CSCF315が、オファー応答メッセージをユーザ機器105に転送する。
上述のIMSに基づくシステム100のセッションを対象とする従来技術のポリシー割り付けは、セッション記述プロトコル(SDP)に基づくものである。他の規格に従って動作するシステム内のセッション開始を表す対応する従来技術のシグナリング図もほぼ同様である。セッションで使用すべきリソースの割り付け又は変更は、いずれもAF215(図4では、P‐CSCF315)を介してポリシー決定機能(図4では、PCRF320)に送信されるセッション開始ネゴシエーションを利用して実行される。セッション開始メッセージ(図4では、SDPによるSIP INVITEメッセージ)に含めることが可能な情報は限られており、セッション開始メッセージに含まれるパラメータではセッションのQoSを所望の粒度で決定するには十分でない可能性がある。
本発明によれば、セッション又はセッションの一部を利用してサービスが実行されるコンテキストに関する情報を受信するように適合されたコンテキスト情報ハンドラ(context information handler)を備えるトランスポート・ポリシー要求ノードを導入することにより、特定のセッション又はセッションの特定の部分に関するトランスポート・ポリシーの柔軟性が大幅に改善される可能性がある。かかるコンテキスト情報ハンドラを用いると、ポリシー要求ノードは、セッションが実行されるコンテキストに関する情報を受信することが可能となり、また、サービスがそのポリシーを利用して実行されるセッションのトランスポート・ポリシーを、そのようなコンテキストに合わせて調整することが可能となる。以下、セッションという用語は、トランスポート・ポリシーの割り当てが行われ得るセッションの全体と一部の両方を含むものと解釈されるべきである。
以下で説明するように、新しいコンテキスト情報の受信は、セッションの新しいトランスポート・ポリシーの選択をトリガするトリガ・イベントとなり得る。コンテキスト情報は、トランスポート・ポリシーの選択がセッション開始メッセージやセッション変更メッセージの受信等の他のイベントによってトリガされている状況において、セッションに関してどのトランスポート・ポリシーを選択すべきかを判定する際にも使用され得る。
トランスポート・ポリシー要求をトリガする際に使用され得るコンテキスト情報の例としては、例えば、セッション・エンド・ポイントの一方又は両方の位置;特定のアプリケーション、例えばゲームの瞬間的な解像度又は帯域幅要件;時刻;セッションに関与するユーザ機器105によって他のどのようなサービスが現在使用されているか;関与するユーザ機器105に関する請求先口座のステータス;ネットワーク又はネットワークの一部の現在のトラフィック負荷(例えば移動無線システム内の特定のセルの現在の負荷)に関する情報;過負荷状態の可能性がある特定のタイプのアクセス技術(例えば特定のタイプの無線技術)の負荷;ユーザ機器105のユーザがどのアプリケーションを定期的に使用するかに関する情報;関連するアプリケーションとの接続等を挙げることができる。例えば、ゲームのユーザがより高い(又はより低い)解像度を必要とするゲーム・モードに移行するためのユーザ機器105上のボタンを押下した場合、トランスポート・ポリシー要求ノードは、そのイベントに関する情報をコンテキスト情報インターフェースを介して受信することができ、また、より高い(又はより低い)帯域幅のトランスポート・ポリシー要求を関連するポリシー決定ポイントに送信することができる。このようにして、セッションで使用される帯域幅は、任意の時点でセッションによって搬送されるアプリケーションに合わせて最適化することができ、また、帯域幅使用率及び/又はアプリケーションについてユーザが知覚できる品質が改善され、特定の状況に応じてカスタマイズされる。セッションに関するトランスポート・ポリシーの割り当てはトリガ・イベントの受信時に更新されるので、セッションのトランスポート・ポリシーは、セッションの寿命期間中の様々な時点で、セッションの様々なトランスポート要件に応じて変化する可能性がある。
トランスポート・ポリシーの動的なコンテキスト依存割り付けが望ましい他の多くの状況が考えられ得る。例えば、モバイル・ユーザ機器105が特定のエリアに進入したときに、その進入したエリアのトランスポート・ポリシー選択ルールに従ってトランスポート・ポリシーを修正することができる。そのようなエリアは、例えばトラフィック負荷が通常高い(又は低い)エリアとすることができ、このエリアへの進入時に、より低い(又はより高い)帯域幅消費量の新しいトランスポート・ポリシーを選択することができる。
上記から分かるように、セッションのトランスポート・ポリシー選択に関して使用されるコンテキスト情報は、そのセッションが使用されることになるアプリケーション、例えばゲームに由来することも、測位サーバやトラフィック負荷監視ノード等の外部ソースに由来することもある。
図5には、本発明に係るトランスポート・ポリシー要求ノード(TPRN)500が概略的に示される。このシステムは、TPRNが制御シグナリング・プレーン200に参加し、必要に応じてトラフィック・メディア・プレーン205に参加するのを容易にするように構成される。図5のTPRN500は、インターフェース510を介して、セッションに関連するトラフィックの1つ又は複数のベアラのトランスポート・ポリシー要求をトリガするトリガ信号を受信するように適合されたイベント・ハンドラ505を備える。TPRN500は更に、インターフェース520を介して、トランスポート・ポリシーが要求されるセッション又はセッションの一部に関連するコンテキストに関する情報を受信するように適合されたコンテキスト情報ハンドラ515を備える。このようなコンテキスト情報は、アプリケーション・サーバ・システム225から受信されることもシステム100内の他のノードから受信されることもある。更に、TPRN500は、所望のトランスポート・ポリシーとして特定のトランスポート・ポリシーを選択し、そのトランスポート・ポリシーを示すポリシー要求をインターフェース530を介してポリシー決定機能220に送信するように適合されたポリシー選択機構525を備える。TPRN500のこれらの様々な機能は、適切なハードウェア及び/又はソフトウェアによって実施することができる。
TPRN500のコンテキスト情報ハンドラ515は、セッションに関連するコンテキストに関する情報を受信するように適合される。本発明の一実施形態では、コンテキスト情報ハンドラ515は、そのようなコンテキスト情報をTPRN500の外部のノード、例えば測位ノード、コンテキスト作成ノード、トラフィック負荷監視ノード、課金ノード等に要求するように適合され得る。その代わりに、又はコンテキスト情報要求機能と組み合わせて、コンテキスト情報ハンドラ515は、進行中のセッションに関して発生するイベント、例えばユーザ機器105のユーザからのゲーミング命令の送信や、セッションがIP-TVの伝送に使用されるシナリオでユーザ機器105から送信されるチャネルに対する課金命令の送信等、各種イベントに関するコンテキスト情報を検出するために進行中のシグナリングを構文解析(parse)する機能を含むことができる。有利なことに、このような構文解析機能は、セッションに関連するシステム100内のノード間で発生するシグナリングを傍受/構文解析するように適合されたスニファ(a sniffer)に基づくものとすることができる。このようなスニファは、関連するプロトコル、例えばHTTPや、IP-TV、VoIP、MSN、Skype(登録商標)、チャット・プロトコル等に関するプロトコルを傍受するように適合される。更に、コンテキスト情報ハンドラ515は、コンテキスト情報の送信が他のノードによって開始されたときに他のノードからTPRN500に送信されるコンテキスト情報も受信するように適合され得る。コンテキスト情報ハンドラ515は、コンテキスト関連データを記憶する記憶手段を含んでも含まなくてもよい。
TPRN500のイベント・ハンドラ505は、セッションのトランスポート・ポリシーの選択をトリガするイベントを検出し、トリガ・イベントの検出時に当該セッションのトランスポート・ポリシーの選択をトリガするように適合される。イベント・ハンドラ515は更に、トランスポート・ポリシー選択機構525をトリガして特定のセッションのトランスポート・ポリシーを選択するように適合される。
有利なことに、トリガ・イベントは、新しいセッションの開始を含むことができる。この目的のために、イベント・ハンドラ500は、例えばセッション・セット・アップ・シグナリングを傍受/構文解析するように適合されたセッション開始スニファ(session initiation sniffer)(例えば、関連するセッションの開始がSIPを利用して実行される場合はSIPスニファ)を含むことができ、また、セッション開始シグナリング(例えば、IMS規格を使用したシステム100内のS‐CSCF325からの信号)を受信及び中継するように適合することもできる。
有利なことに、セッションのトランスポート・ポリシーの選択をトリガするトリガ・イベントは、例えばユーザ機器105のユーザからのゲーミング命令の送信、セッションがIP-TVの伝送に使用されるシナリオでユーザ機器105から送信されるチャネルに対する課金命令の送信、ユーザ機器105が特定のエリアに進入したことを示す情報等、特定のコンテキスト情報の受信を含むことができる。それ故、有利なことに、イベント・ハンドラ505は、そのような特定のコンテキスト情報がコンテキスト情報ハンドラ515によって受信されたときを検出するように適合される。トリガ・イベントがコンテキスト情報ハンドラ515におけるコンテキスト情報の受信である場合、イベント・ハンドラ505によって受信されるトリガ信号は、内部インターフェース520を介して受信される。この場合、イベント・ハンドラ505は、そのような特定のコンテキスト情報の受信が検出されたときにトランスポート・ポリシー選択機構525にトリガを送信するように適合されたコンテキスト情報ハンドラ515の一部として(少なくとも部分的に)実装することも、別個の機構として実装することもできる。
TPRN500のポリシー選択機構525は、イベント・ハンドラ505からトリガが受信されたときに特定のセッションのトランスポート・ポリシーを選択するように適合される。有利なことに、ポリシー選択機構525は、トランスポート・ポリシーの選択時に、コンテキスト情報ハンドラによって受信されるコンテキスト情報を使用するように適合され得る。トランスポート・ポリシーの選択は、例えば1つ又は複数のコンテキスト・パラメータの値を検査し、それらのコンテキスト・パラメータ値に従ってトランスポート・ポリシーを選択することによって実行することができる。コンテキスト情報ハンドラ515がコンテキスト情報要求を外部ノードに送信し得るTPRN500の一実施形態では、ポリシー選択機構は、関連するコンテキスト・パラメータの値がTPRN500によってまだ知られていない場合はその値を要求するようコンテキスト情報ハンドラ515に命令するように適合され得る。
ポリシー選択機構525は、それらを利用して選択が行われる命令を実行するハードウェア及び/又はソフトウェアを備える。TPRN500の一実施形態では、TPRN500は、それらを利用してトランスポート・ポリシーが選択される新しい命令セットを受信するインターフェース535を備える。このような命令は、例えばポリシー選択機構525によって実行されるスクリプト等の動的ワークフローを利用して表現され得る。大部分の実装環境において、ポリシー選択機構525は、ある命令セットが1つ又は複数のトリガ・イベントに適用され、他の命令セットが他のトリガ・イベントに適用される、トランスポート・ポリシーを選択する複数の異なる命令セットへのアクセスを有する。また、特定の状況でどの命令セットが適用されるかは、他のパラメータ、例えばトランスポート・ポリシーがどのようなタイプのセッション(テキスト/ビデオ/音声等)について選択されるかに依存する可能性がある。
TPRN500によって直ちに実行可能な新しい命令セットがインターフェース535を介して受信されるようにすることにより、ポリシー選択機構525は、異なるポリシー選択手続きが必要とされ得る新しいシナリオに容易に適合させることができる。このことは、例えば既存の様々なアプリケーション・コンポーネントを組み合わせることによって新しいアプリケーションが容易に設計され得るアプリケーション設計環境で有益である。アプリケーション・サーバのオペレータは、例えばアプリケーション・サーバから提供されるサービスを搬送するセッションのトランスポート・ポリシーをどのように選択すべきかに関する新しい命令の適用が開始されるほんの数分又は数秒前に、スクリプトがインターフェース535を利用してポリシー選択機構525にダウンロードされるように設計することもできる。
トランスポート・ポリシー選択機構525は、特定のサービス・クラスのセッションについて選択される対応するトランスポート・ポリシーと共に、セッションが属する可能性がある様々な品質クラスのリストを含むテーブル又はデータベースを利用することができる。本実施形態では、セッションに関連するコンテキスト・パラメータを検査することにより、そのセッションが現在属する品質クラスを表す値が得られる。このような値は、品質クラス・インジケータ(Quality Class Indicator : QCI)を利用して示すことができる。本発明の他の実装環境では、ポリシー選択機構525は、セッションを特定のクラスに割り当てることなく、セッションのポリシーをコンテキスト・パラメータの値に基づいて直接選択することができる。
多くの実装環境では、トランスポート・ポリシー選択機構525は、セッションのトランスポート・ポリシーを選択する際に、動的なコンテキスト・パラメータ以外のパラメータ、例えばユーザ・サブスクリプションに関するパラメータ等も考慮に入れる。TPRN500は、システム100から提供されるサービスのサブスクリプションに関係するサブスクリプション・ポリシーに関する情報を含むサブスクリプション・データベースに接続され得る。このようなサブスクリプション・ポリシーは、例えばサブスクリプションがアクセス可能なポリシー又はポリシーのタイプや、サブスクリプションが呼び出し可能な関数又は関数のタイプ等に関する情報を含むことができる。後述の図6に一例が示されるワークフロー600は、例えばサブスクライバ・データベースの検査を実行するステップを含むことができる。
図6は、トランスポート・ポリシーを選択する際にポリシー選択機構525によって使用され得るワークフロー600の一例を示す。ワークフロー600は、「ユーザ・ポリシー」、「必要解像度」、及び「ユーザ機器位置」というパラメータがポリシー決定に関連するシナリオを示す。ステップ605で、関連するセッションに関するユーザ・ポリシー、必要解像度、及びユーザ機器位置が検査される。本発明の一実施形態では、これらのパラメータのいずれかが未知である場合、ポリシー選択機構525は、上述のとおり欠落情報の要求をコンテキスト情報ハンドラ515に送信する。関連するパラメータの値が判定されたときはステップ610に進み、各パラメータ値がある基準を満足するかどうか、本例ではユーザ・ポリシーが「プレミアム音声」、位置が「市街地」、帯域幅要件が「極めて高い」に該当するかどうかが検査される。該当する場合には、品質クラス・インジケータ(QCI)が、特定のトランスポート・ポリシーが要求される特定のサービス・クラスを示す所定の値(本例では「10」)に設定される。その後、ステップ615でワークフロー600は終了する。関連するパラメータ値がステップ610の基準を満足しない場合には、他の品質クラスの基準を同様に検査することができ、即ち、QCIを異なる値に設定するいくつかのパラメータ値セットをワークフロー600で使用することができる。
図6に示される例示的なワークフローは、様々な例のうちの1つにすぎず、様々な手法で修正することが可能である。ポリシー決定には任意の数のパラメータを関連付けることができ、また、関連するパラメータの任意の値を特定のポリシーを設定するトリガとして使用することが可能である。
トランスポート・ポリシー選択機構525によって実行されるトランスポート・ポリシー選択でワークフロー660を使用する代わりに、例えばそれを利用してポリシー決定が実行され得るポリシー・データベースを使用することもできる。このポリシー・データベースは有利なことに、例えばサービス及び/又はサブスクリプション・カテゴリの様々な値を様々なQCIにマッピングすることが可能となるテーブルを収容することができる。
TPRN500は更に、セッションのベアラに関する通知をPEF210又はPDF220から受信するように適合された通知ハンドラ(notification handler)540を任意選択で含むことができる。有利なことに、このような通知は、インターフェース530を介して受信することができる。PDF220は多くの場合、トラフィック・メディア・プレーン205からの情報を制御シグナリング・プレーン200に通信することができる。例えば、3GPP TS23.203規格によれば、AF215は、ベアラ喪失等のイベントをAF215に知らせるベアラからの情報をサブスクライブすることができる。しかしながら、AF215はプロキシであるので、そのような通知に応答する能力は限られている。AF215にベアラ・レイヤの何らかの変更が知らされた場合、AF215が有する選択肢は、セッションを切断するか、その通知を無視してセッションを継続するかのいずれかである。
セッションの開始時又はセッションの進行中に、通知ハンドラ540は、通知ハンドラ530がベアラに関する通知をサブスクライブしたいと望んでいることをPDF220に知らせる通知開始メッセージを、PDF220に送信することができる。別法として、PDF220は、TPRN500に何らかの通知を常に送信するように構成することもできる。
TPRN500の通知ハンドラ540は、セッションのベアラに関する通知にどのように応答するかを決定するように構成され得ることが好ましい。例えば、通知ハンドラ540は、帯域幅要件が満足できない場合にそのセッションを閉じるべきかどうか、又はそのセッションの新しいトランスポート・ポリシーの選択をトリガするためのトリガ信号をイベント・ハンドラ505に送信すべきかどうかを判定する判定機構を含むことができる。通知ハンドラ540は、セッション・シグナリング・エンド・ポイントとして(例えば、SIPバック・ツー・バック・ユーザ・エージェント(Back-to-Back User Agent : B2BUA)として)働くように構成され得る。PDF220によって受信される通知にどのように応答するかを判定する際に、通知ハンドラ540は、関連するセッションが使用されるアプリケーションに依存するパラメータを考慮に入れるが、例えば実時間サービスを使用するアプリケーションでは、ベアラ喪失が発生したかどうかを監視することが極めて重要となる可能性がある一方、ベスト・エフォート・サービスでは、そのような監視が不要となる可能性もある。
通知ハンドラ540は、必要に応じてPDF220からアプリケーション・サーバ・システム225に通知を転送するように構成することもできる。アプリケーション・サーバ・システム225は、例えば要求されるQoSレベルが満足できないことを示す情報が通知に含まれる場合に、セッションのポリシーをより低いQoSレベルのポリシーに変更するよう要求する機能を含むことができる。更に、アプリケーション・サーバ・システム225がセッションのSIPエンド・ポイント又はSIPバック・ツー・バック・ユーザ・エージェント(B2BUA)として働く場合、アプリケーション・サーバ・システム225は、SIPセッションの再ネゴシエーションを開始することができる。この処理は、例えばセッションに関与するアプリケーション・サーバ・システム225のアプリケーションがビデオ・オン・デマンド・セッション又は会議サービス・セッションあるいは他の実時間セッションである場合に適切である可能性がある。
上記の説明では、通知ハンドラ540は、PDF220から各種通知を受信するように構成されるものとして説明されている。同様に、通知ハンドラ540は、通知の送信が可能なシステム100内の他の任意のトラフィック・メディア・ノードから各種通知を受信するように構成することもできる。
図7のフローチャートには、本発明のTPRN500によってセッションに関して実行されるポリシー要求方法が概略的に示される。図7のステップ700で、システム100内の2つのエンド・ポイント間のセッションが開始される。ステップ703で、関連するプロセスがTPRN500のイベント・ハンドラ505において開始される。図7に記載の手順は、同じTPRN500内の複数の異なる進行中のセッションを対象に同時に実行される。各セッションについて、トランスポート・ポリシー選択をトリガすることが可能なイベントは、例えばそのセッションに関して実行されるアプリケーションや関与するユーザ機器105のサブスクリプション等に応じて、セッション毎に異なる可能性がある。それ故、ステップ703では、ステップ700で開始されたセッションに関連するトリガ・イベントのタイプを検出するように適合された1つ(又は複数)のイベント・ハンドラが開始される。上述のとおり、トリガ・イベントは、例えばSIP要求が検出されたこと、特定の時間になったこと、ユーザ機器が特定の地理的領域に進入したこと、アプリケーション・サーバ・システム225によって実行されるプログラム(例えばゲーム)が特定のプロセスに入ったこと等とすることができる。例えば、HTTPシグナリングに関するセッションでは、関連するHTTP信号を検出することが可能なイベント・ハンドラをステップ703で開始することができ、MSNメッセージングに関するセッションでは、MSNシグナリングを検出することが可能なイベント・ハンドラをステップ703で開始することができる。
ステップ705に進むと、関連するコンテキスト・パラメータが検査される。このステップは、例えばステップ700で検出されたトリガ・イベントに適用されるワークフローを選択するステップと、選択されたワークフローに関連するコンテキスト・パラメータの値を検査するステップと、を含むことができる。コンテキスト・パラメータの値が既知でない場合は、かかる情報を外部ノードに要求するようコンテキスト情報ハンドラ515に命令することができる。
ステップ710で、セッションのトランスポート・ポリシーがトランスポート・ポリシー選択機構525によって選択される。この選択は、例えば図6に示したタイプのワークフローを利用して実行することができる。関連するパラメータ、例えばコンテキスト・パラメータ、及びサブスクリプションに関するパラメータのような他のパラメータの値に基づいて、セッションのトランスポート・ポリシーが選択される。トランスポート・ポリシーの選択は、例えばセッションに品質クラスを割り当てるステップと、関連する品質クラスに適用される割り当て済みのトランスポート・ポリシーを識別するステップと、を含むことができる。このようなセッションの品質クラスは、セッションの寿命期間中に他のトリガ・イベントが発生したときにセッションの品質クラスが変化する可能性がある点で動的である。
トランスポート・ポリシーが選択されたときは、ステップ715でPDF220にポリシー要求を送信することにより、選択されたトランスポート・ポリシーが要求される。
次に、ステップ720に進むと、新しいトリガ・イベント又はセッション閉鎖まで待機し、その後ステップ725に進む。ステップ725で、セッションがまだ進行中であるかどうかが検査される。進行中でない場合には、ステップ730に進んでプロセスは終了する。一方、セッションがまだ進行中である場合には、ステップ705に戻る。
上述の方法では、ステップ700のセッション開始がトランスポート・ポリシー選択のトリガ・イベントとして働くものと仮定されている。しかしながら、例えばセッション開始時にセッションについてデフォルト・トランスポート・ポリシーが選択されるシナリオでは、必ずしもそうであるとは限らない可能性もある。そのような場合は、ステップ703の直後にステップ720に進んでもよい。
TPRN500は、AF215とは異なるノードの形で実装することができ、それによってシステム100が本発明に係るポリシー要求ノードとAF215の両方を備えるようにすることができる。AF215は、好ましくは非常に効率的なプロキシ関連特性を有するべきであり、したがってセッションのエンド・ノード間の要求の中継に関与しない最低限の機能を備えるべきである。このような制限は、AF215と別々に実装される新しいポリシー要求ノードには適用されない。
更に、動的なコンテキスト依存型トランスポート・ポリシー要求機構(context dependent transport policy requesting mechanism)をAF215と(少なくとも論理的に)分離されたノードに実装することにより、新しいトランスポート・ポリシー・パラメータと共に様々なポリシー・パラメータのより高い粒度の値を容易に導入することが可能となる。AF215は、セッション要求の通信に制限され(例えばIMSシステム100ではSIPメッセージの通信に制限され)、新しいパラメータ又はパラメータ値を導入する場合はセッション・シグナリング・プログラムの実質的な再設計が必要となるが、このことは一般に望ましくない。SIPプロトコルは、SIPエンド・ポイント間の通信用プロトコルであり、アプリケーション・サーバ・システム225とPEF210との間の通信専用の新しいパラメータの導入は、SIPプロトコル違反と見なされる。
より広範なポリシー・パラメータ及びパラメータ値を利用してより多くの種類のポリシーが要求される可能性がある場合は、適用されるポリシー・パラメータの粒度が小さくなるとともにパラメータの種類が増加する可能性があるため、ポリシーの実施の厳格さも高まる可能性がある。
図8は、AF215とTPRN500の両方を含むシステム100の例示的な(論理)構成を示す。TPRN500は、インターフェース530を介してPDF220と論理的に直接通信することができる。インターフェース530は、アプリケーション・サーバ・システム225とPDF220との間の代替的な接続、換言すれば、システム100のメディア・レイヤとポリシー決定機能との間の代替的な接続を提供する。AF215とPDF220との間のインターフェースとは対照的に、インターフェース530は、ポリシー関連情報を通信する上でSIP/SDP等のセッション・プロトコルを利用した通信に限らず、より柔軟なフォーマットを使用することができる。TPRN500は、プロキシならびにSIP/SDPプロトコル及び他のセッション・プロトコルに適用される要件及び制約によって制限されないので、TPRN500のポリシー選択機能の詳細レベル及び正しいトランスポートをアクティブ化する能力がAF220のポリシー選択機能の場合と比較して高くなる可能性がある。それ故、ポリシー選択プロセスで考慮に入れられるパラメータ(コンテキスト・パラメータならびに他のパラメータ)の数が増加し、ポリシー要求に含まれ得るパラメータの数も増加する可能性があり、ポリシー要求に含まれるパラメータの可能な値の粒度も増加する可能性がある。
上述のとおり、TPRN500は、コンテキスト情報を受信することが可能なインターフェース520を有する。図8では、インターフェース520は、TPRN500と、アプリケーション・サーバ・システム225がその一部を構成することも構成しないこともあるコンテキスト情報ドメイン800との間の接続として示されている。
アプリケーション・サーバ・システム225は、1つ又は複数のアプリケーション・サーバを備えることができる。アプリケーション・サーバ・システム225に含まれ得る様々なサーバ・タイプの例として、サービス・サーバ・ドメインではプッシュ・ツー・トーク・サーバ、IPTVサーバ、チャット・サーバ等が挙げられ、コンテンツ・サーバ・ドメインではコンテンツ・サーバ及びコンテンツ作成サーバが、業務支援サーバ・ドメインではビリング・サーバ、顧客関係管理サーバ、及びデジタル著作権管理サーバが挙げられる。
TPRN500は、アプリケーション・サーバ・システム225との(論理的に)直接的なインターフェースを有することができ、このインターフェースを利用して、インターフェース530を介したPDF220へのポリシー関連情報の通信がアプリケーション・サーバ・システム225によって開始され得る。インターフェース530を用いると、アプリケーション・サーバ・システム225がPDF220へのポリシー関連情報の通信を開始することが可能となるので、本構成では、アプリケーション・サーバ・システム225がサービスのポリシー要件に影響を及ぼすパラメータの変化に合わせてポリシーを調整することが可能となる。ゲーミングに関するセッションの場合では、ゲーム内のイベント、例えば他のゲーミング・シナリオよりも高い帯域幅が必要とされるゲーミング・シナリオが発生した場合にポリシーの変更をトリガすることができ、現在アクティブ状態にあるゲーミング・シナリオに合わせてポリシーを調整することができる。アプリケーション・サーバ・システム225は、TPRN500にトリガを送信することによってトランスポート・ポリシー選択を開始することができる。インターフェース530を介してアプリケーション・サーバ・システム225からPDF220にポリシー関連情報を直接通信可能とすることにより、アプリケーション・サーバ・システム225として実装されるメディア・レイヤがポリシー決定に関連する追加的な入力パラメータをポリシー決定プロセスに追加することが可能となるため、セッション/セッションの一部への正しいメディア・リソースの割り付けが容易となる。
システム100の他の構成では、TPRN500は、アプリケーション・サーバ・システム225と独立して動作するように構成される。システム100では、TPRN500は、アプリケーション・サーバ・システム225及び他のノードからのトリガを受動的に待つように構成すること、及び/又は例えば上述のスニファを利用してトリガを能動的に探索するように構成することも可能である。
本発明は、アプリケーション・サーバ・システム225が設計プロセス終盤に様々なアプリケーション・コンポーネントを組み合わせることによって新しいアプリケーションが構築され得るサービス指向アーキテクチャ(SOA)に基づく場合は特に有益である。アプリケーション・コンポーネントは、例えば測位サーバ、ボイス・オーバIPサーバ、メッセージング・サーバ、プッシュ・ツー・トーク・サーバ等とすることができるが、トラフィック・メディア・プレーン205内のマルチメディア・パケット・フローをセット・アップするのに必要な制御シグナリング・プレーン200内の制御シグナリングに関与することが好ましい。アプリケーション・コンポーネントをセッションに追加するとき又はセッションから削除するときは、ユーザ体験又は帯域幅使用率を最適化するために、そのセッションで使用されるリソースを変更することが望まれる可能性がある。このようなリソースの変更は、インターフェース530を利用して効率的に実現することができる。現行のIMS規格によれば、セッションのリソース変更にはP‐CSCF315を介したSIPシグナリングが必要とされる。新しいインターフェース530を利用すれば、インターフェース530を介してリソース変更が実現でき、SIPシグナリングは必要なくなる。
図9は、AF215、ならびにPDF220とのインターフェース530を有するTPRN500を含むシステム100に関する図4と同様のセッション開始シナリオを概略的に示す。図4に示されるシナリオと同様に、ユーザ機器105は、例えばデフォルト・ベアラを使用してネットワーク110に既に接続されている。図9のシグナリング図には以下のイベントが含まれる。
9A:ユーザ機器105のアプリケーション240が、例えばSDP又は他のセッション記述プロトコルで開始されるサービスの実行に必要となるパラメータの該当する値をセッション開始メッセージに入力する。関連するパラメータは、例えばサポートされるコーデック・タイプ、帯域幅、及びサービス・タイプである可能性がある。
9B:該当する値を含むセッション開始メッセージが、AF215を介してセッション・エンド・ポイントに向けて送信される。
9C:エンド・ポイントからのセッション応答メッセージが、TPRN500において受信される。このセッション応答メッセージは、セッション開始メッセージのパラメータの一部を含むことも全部を含むこともあるが、これらのパラメータは、終端エンド・ポイントで値が変更されている可能性もある。
9D:TPRN500が、トランスポート・ポリシー選択(図7参照)を実行する。
9E:TPRN500からのポリシー要求が、インターフェース530を介してPDF220に送信される。
9F:PDF220が、PEF210にリソース予約要求を送信する。
9G:IP‐CANベアラ変更をユーザ機器105に知らせるメッセージが、PEF120からユーザ機器105に送信される。
9H:ユーザ機器105、PEF210、及びPDF220から肯定応答メッセージが送信される。
9I:TPRN500が、セッション応答メッセージをユーザ機器105に転送する。
9J:TPRN500が、開始されたセッションに関連する1つ(又は複数)のイベント・ハンドラを開始する(図7のステップ703参照)。
図9のシグナリング図では、TPRN500がポリシー要求を生成するためのトリガ・イベントは、セッション開始シグナリングである。イベント9Dのトランスポート・ポリシー選択がセッション開始メッセージの受信によってトリガされるのか、それともセッション応答メッセージの受信によってトリガされるのかは重要ではなく、どちらの選択肢が実施されてもよい。また、上述のとおり、ポリシー要求は、セッション開始シグナリング以外の様々なイベントによってトリガされ得るため、ポリシー要求をトリガすることが可能なイベントは、セッション毎に異なる可能性がある。TPRN500のイベント・ハンドラ505によってポリシー要求トリガ・イベントが検出されたことに応答して、図9のイベント9D〜9Hで示される各イベントが実行される。
TPRN500によってトランスポート・ポリシー選択が実行されるイベント9Dは、典型的にはセッションに関連するコンテキスト・パラメータの値を判定するための、TPRN500とアプリケーション・サーバ・システム225内のノードとの間のシグナリングを含む。かかるシグナリングは、イベント9Daのコンテキスト要求、及びイベント9Dbのコンテキスト応答で示される。
図4及び図9のシグナリング図を比較すると、2つのシナリオで必要とされるシグナリングの量が同様であること、それ故、図9のシナリオの利点は図4のシナリオと比較してセット・アップ時間の遅延なしに達成され得ることが分かる。
イベント9Eのポリシー要求は、インターフェース530を介して伝送される(この点、ポリシー要求がRxインターフェース245、IMSベース・システム100ではRxインターフェース345を介して伝送される図4に示される従来技術のシナリオとは異なる)。一般に、AF215とPDF220との間のインターフェース245は、限られた数のパラメータの伝送をサポートするように標準化されている。しかしながら、このような制約は、インターフェース530には適用されない。
必要となるPDF220の再設計を最小限に抑えるために、インターフェース530を介したシグナリングで使用されるプロトコルは、有利なことに、インターフェース245を介したシグナリングで使用される従来技術のプロトコルに基づくものとすることもできる。IMS規格を使用するシステムでは、インターフェース530を介したシグナリングで使用されるプロトコルは、有利なことにRxプロトコルに基づくものとすることができる。しかしながら、上述のとおり、ポリシー要求内のポリシー関連パラメータの数を増加させること、及び/又は既存のパラメータの値の粒度を高めることが有利であることが多い。したがって、インターフェース530を介したシグナリングでは、インターフェース245を介したシグナリングで使用されるプロトコルの拡張版を使用することが有利である可能性もある。
そのような拡張版プロトコルによるポリシー要求メッセージの可能な属性のリストを以下に示す。
●メディア・プレーンにおける転送遅延(例えば、あるパーセンタイルのパケットで許可される最大転送遅延を示すことが可能)
●信頼性(例えば、パケットが損失しない確率を示すことが可能)
●最大リソース・コスト(例えば、選択されたリソース上の一定のトラフィック・ボリュームに関する転送コストの相対値(Low(低)/Medium(中)/High(高)等)を与えることが可能)
●モビリティ要件(例えば、「シームレス」/「セッション継続、但し割込み可能」/「モビリティ不要」として表現されるハンドオーバ効率)
●アプリケーション識別子(例えば、クラス・オブ・サービス・インジケータ(Class of Service Indicator : CSI)
●コーデック・タイプ
●メディア・タイプ(例えば、音声/ビデオ/テキスト)
●コーデック・データ(例えば、AMR/G.711等)
●フロー使用率
●要求されるアクセス・タイプ(例えば、ロバスト・オーディオ・ツール(RAT)、インテリジェント無線LAN(I‐WLAN)、ロング・ターム・エボリューション(LTE)、デジタル加入者線(x‐DSL)等)
●要求される帯域幅(「最大帯域幅のビット誤り」/「最大及び最小保証帯域幅」)
●課金識別子
●予約優先度
●フロー・ステータス(ゲーティング)
●UEの宛先IPアドレス+ポート
●要求されるポリシーの有効期限
●その他
上記で列挙した属性の1つ又は複数をポリシー要求に導入することにより、ポリシー要求が機能拡張され、その結果ポリシー割り当ての柔軟性が高まることになる。
上記の属性リストのうち、ポリシー要求9Eに含めることが可能な属性の一例は、「要求されるポリシーの有効期限」である。要求されるポリシーの有効期限に関する情報をポリシー要求に含めることにより、ネットワーク110内のシグナリング量を減少させることが可能となる。この有効期限は、例えばある期間として表現することも、要求されるポリシーがそのイベントの発生によって無効となるイベントとして表現することもできる。ポリシー要求9Eは、要求されるポリシーの有効期限に関する情報を含む場合は、その要求されるポリシーの有効期限が切れたときにどのポリシーを適用すべきかに関する情報も含むことができる。別法として、PDF220は、要求されるポリシーの有効期限が切れたときにデフォルト・トランスポート・ポリシーを適用するように構成され得る。
更に、従来技術に従ってPDF220内に配置される機能の一部、例えば該当するQCI値の識別等は、TPRN500に移動させることができる。その場合は、インターフェース530を介して使用される拡張版プロトコルにQCIを表す属性が含められる。
インターフェース530上のポリシー要求で使用される属性の数及び複雑さは、実装上の必要性に応じて適合され得る。例えば、ポリシー要求を簡略化するために、必要とされる属性が少なくなるようにポリシー・データベース(図3のデータベース355参照)又は変換テーブルを使用することもでき、実際には、ポリシー・クラスを定義する1つの属性だけを使用することもできる。
TPRN500の機能は、システム100内の他の任意のノードと同じ場所に配置することができ、IMSベース・システム100では、そのようなノードは、例えばS‐CSCF325であることも、アプリケーション・サーバ・システム225内の任意のアプリケーション・サーバであることもある。しかしながら、TPRN機能を別個の論理ノードの形で実装しても、標準化されたノードであるS‐CSCF325を変更する必要は生じない。更に、アプリケーション・サーバ・システム225は、2つ以上のアプリケーション・サーバと単一のTPRN500とを必要とする可能性があるので、TPRN500を別個のノードとして有することは、TPRN500をアプリケーション・サーバと同じ場所に配置する場合よりも単純な解決策を提供する。
本発明を実施するシステム100では、サービスのポリシー決定が従来技術(図4参照)に従ってAF215によって開始されることが最良である場合と、アプリケーション・サーバ・システム225(図9参照)によって開始されることが最良である場合とが存在する可能性が高い。有利なことに、ユーザ機器105又は他のエンド・ノードによるセッションの開始時にAF220がこれらの2つの場合を区別するために、ポリシー決定がAF 220によって開始されるべきか否かをAF220に通知するフラグ又は他の手段を開始エンド・ポイントからAF220に送信されるセッション招待メッセージに含めることができる。
図10aには、AFポリシー決定フラグ1010をポリシー決定インジケータとして含むセッション開始メッセージ1000の一例が示される。メッセージ1000は更に、ヘッダ1005と、セッション開始に関する他の情報1015とを含む。ユーザ機器105のアプリケーション240がセッション開始メッセージを生成するときに、そのセッション開始メッセージのポリシーAFポリシー決定フラグは、セット・アップされるセッションに適した値に設定される。
別法として、メッセージ1000の他の情報1015内のパラメータ又はパラメータの組合せを、例えばクラス・サービス・インジケータ(CSI)やセッション開始メッセージ内の同様のサービス識別子等のAFポリシー決定インジケータとして使用することもできる。AF220は、AF220がどのサービスについてポリシー決定を開始すべきかに関する情報、及び/又はどのサービスに関するポリシー決定がアプリケーション・サーバ・システム225によって開始されるべきかに関する情報を記憶することができる。このような情報は、例えばAF220がポリシー決定を開始すべき又は開始すべきでないサービスのサービス識別子のリストである可能性がある。
図10bは、ポリシー決定がAF220によって開始されるべきか否かを判定するのに使用されるAF220内のプロセスを概略的に示すフローチャートである。ステップ1050で、(ポリシー決定がセッション開始メッセージによってトリガされるのかそれともセッション開始応答メッセージによってトリガされるのかに応じて)セッション開始メッセージ又はセッション開始応答メッセージが受信される。次に、ステップ1055に進むと、AF220がポリシー決定を開始すべきことがAFポリシー決定インジケータによって示されるかどうかが検査される。そうである場合には、ステップ1060に進んでAF220がポリシー決定を開始する。次に、ステップ1065に進むと、ポリシー要求が該当ノードに転送される。AF220がポリシー決定を実行すべきでないことがAFポリシー決定インジケータによって示される場合には、ステップ1050の後、ステップ1060には進まずに直接ステップ1065に進む。
TPRN500の機能は、システム100内の他の任意のノードと同じ場所に配置することができ、IMSベース・システム100では、そのようなノードは、例えばS‐CSCF325であることも、アプリケーション・サーバ・システム225内の任意のアプリケーション・サーバであることもある。しかしながら、TPRN機能を別個の論理ノードの形で実装しても、標準化されたノードであるS‐CSCF325を変更する必要は生じない。更に、アプリケーション・サーバ・システム225は、2つ以上のアプリケーション・サーバと単一のTPRN500とを必要とする可能性があるので、TPRN500を別個のノードとして有することは、TPRN500をアプリケーション・サーバと同じ場所に配置する場合よりも単純な解決策を提供する。
本発明は、単なる例示として提示される添付図面及び上記の詳細な説明に開示される実施形態に限定されるものではなく、様々な手法で実施され得ることが当業者には理解されるだろう。

Claims (25)

  1. ポリシー決定機能(220;320)を備える通信システム(100)内のセッションのベアラに関するトランスポート・ポリシーを要求するトランスポート・ポリシー要求ノード(500)であって、
    セッションの前記ベアラに関するトランスポート・ポリシーの選択をトリガするトリガ・イベントを検出するように適合されたイベント・ハンドリング機構(505)と、
    トランスポート・ポリシーを選択し、前記トランスポート・ポリシーを示すポリシー要求を前記ポリシー決定機能に送信するように適合されたトランスポート・ポリシー選択機構(525、530)と、
    を備え、
    前記セッションに関連するコンテキストに関する情報を受信するように適合されたコンテキスト情報ハンドリング機構(515、520)
    を備えることを特徴とする、トランスポート・ポリシー要求ノード。
  2. 前記トランスポート・ポリシー選択機構は、前記受信された前記コンテキストに関する情報に基づいてトランスポート・ポリシーを選択するように適合される、
    請求項1に記載のトランスポート・ポリシー要求ノード。
  3. 前記イベント・ハンドリング機構は、前記コンテキスト情報ハンドリング機構による情報の受信をトリガ・イベントとして検出するように適合される、
    請求項1又は2に記載のトランスポート・ポリシー要求ノード。
  4. 特定の前記トランスポート・ポリシーを選択する際に前記トランスポート・ポリシー選択機構によって使用される命令を受信するように適合されたトランスポート・ポリシー選択命令インターフェース(535)を更に備える、
    上記請求項のいずれか一項に記載のトランスポート・ポリシー要求ノード。
  5. 前記トランスポート・ポリシー選択機構は、例えばスクリプト等の動的ワークフロー(600)を利用して所望の前記トランスポート・ポリシーを選択するように適合される、上記請求項のいずれか一項に記載のトランスポート・ポリシー要求ノード。
  6. 前記コンテキスト情報ハンドリング機構は、前記セッションに関するシグナリング・トラフィックを傍受し、それによってコンテキスト情報を受信するように適合されたパケット・スニファを備える、
    上記請求項のいずれか一項に記載のトランスポート・ポリシー要求ノード。
  7. 前記イベント・ハンドリング機構は、アプリケーション・サーバ(225)又はアプリケーション・クライアント(235)からトリガ信号を受信するように適合される、
    上記請求項のいずれか一項に記載のトランスポート・ポリシー要求ノード。
  8. 前記コンテキスト情報ハンドリング機構は、前記コンテキストを定義するのに使用されるパラメータの値に関するクエリ(9Da)を別の装置に送信するように適合される、
    上記請求項のいずれか一項に記載のトランスポート・ポリシー要求ノード。
  9. 前記トランスポート・ポリシー選択機構は、ポリシー決定機能によって直接解釈可能な伝送プロトコルに従って、所望の前記トランスポート・ポリシーを示す前記ポリシー要求を送信するように適合される、
    上記請求項のいずれか一項に記載のトランスポート・ポリシー要求ノード。
  10. 前記トランスポート・ポリシー選択機構は、前記ポリシー要求が所望の前記トランスポート・ポリシーを所望の前記トランスポート・ポリシーとして維持する上で満足すべき条件を更に示すような形で、所望の前記トランスポート・ポリシーを示す前記ポリシー要求を送信するように更に適合される、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載のトランスポート・ポリシー要求ノード。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載のトランスポート・ポリシー要求ノードを備えるシステム(100)内で通信するユーザ機器(105)であって、
    セッション開始メッセージ(1000)を前記ネットワークに送信するように適合されたセッション開始機構
    を備え、
    前記セッション開始機構は、前記セッション開始メッセージに関係するセッションに関するポリシー要求が前記トランスポート・ポリシー要求ノードによって生成されるか否かを示すインジケーション(1010)をセッション開始メッセージに含めるように適合される、
    ことを特徴とするユーザ機器。
  12. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載のトランスポート・ポリシー要求ノードを備える通信システム(100)においてセッション開始メッセージ(4B;9B、1000)を中継するアプリケーション機能(215)であって、前記アプリケーション機能が開始されるセッションに関するポリシー要求を生成すべきか否かを判定するために、受信されるセッション開始メッセージを分析するように適合された機構を備える、アプリケーション機能。
  13. セッションのベアラに関するトランスポート・ポリシーを判定するシステムであって、
    所望のトランスポート・ポリシーを示すポリシー要求(9E)を受信し、前記ポリシー要求に従って前記ベアラにトランスポート・ポリシーを割り当てるように適合されたポリシー決定機能(220)と、
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載のトランスポート・ポリシー要求ノードと、
    を備えるシステム。
  14. 前記トランスポート・ポリシー選択機構によって使用される命令がその機構を利用して作成され、前記トランスポート・ポリシー要求ノードに送信され得る命令作成機構
    を更に備える、請求項13に記載のシステム。
  15. 前記ユーザ機器からの要求を受信し中継するように適合されたアプリケーション機能(215)
    を更に備える、請求項13又は14に記載のシステム。
  16. 前記アプリケーション機能は、前記アプリケーション機能が前記ポリシー決定機能にポリシー要求を送信すべきかどうかを判定するために、ユーザ機器から受信される要求(1000;9B)を分析するように適合される、
    請求項15に記載のシステム。
  17. 通信システム(100)内のセッションのベアラに関するトランスポート・ポリシーを割り当てる方法であって、
    トランスポート・ポリシーの選択をトリガするトリガ・イベントを検出すること(700;720)と、
    前記ベアラに関するトランスポート・ポリシーを選択すること(710)と、
    選択された前記トランスポート・ポリシーを示すポリシー要求(9E)をポリシー決定機能(220)に送信すること(715)と、
    を含み、
    前記セッションに関するコンテキスト情報を受信し、受信された前記コンテキスト情報をトランスポート・ポリシーの割り当て時に使用すること
    を含むことを特徴とする方法。
  18. 前記選択することは、受信された前記コンテキスト情報に基づく、
    請求項17に記載の方法。
  19. 前記トリガ・イベントは、特定のコンテキスト情報の受信である、
    請求項17又は18に記載の方法。
  20. 前記トランスポート・ポリシーが選択されるセッションを開始することと、
    前記セッションが開始されたときに、トリガ・イベントを検出するように適合された関連する1つ(又は複数)のイベント・ハンドリング機構(505)を開始することと、
    を更に含む、請求項17乃至19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記検出すること及び/又は前記受信することは、前記セッションに関するシグナリング・トラフィックを傍受することによって達成される、
    請求項17乃至20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 前記セッションに関するコンテキスト・パラメータの値を要求するクエリを前記通信システム内のノードに送信すること
    を更に含む、請求項17乃至21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記ポリシー要求を送信することは、前記ポリシー決定機能によって直接解釈可能な伝送プロトコルに従って実行される、
    請求項17乃至22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記ポリシー要求を送信することは、前記ポリシー要求が所望の前記トランスポート・ポリシーを所望の前記トランスポート・ポリシーとして維持する上で満足すべき条件を更に示すような形で実行される、
    請求項17乃至23のいずれか一項に記載の方法。
  25. コンピュータ・プログラムであって、
    それらがコンピュータ上で実行されたときに請求項17乃至24のいずれか一項に記載の各ステップを実行するように動作可能なコンピュータ・プログラム・コード部分
    を備えるコンピュータ・プログラム。
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