JP2011259278A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】倍率色収差の補正精度が高い画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを提供すること
【解決手段】画像処理装置100は、信号解析部130と、補正量算出画素決定部140と、補正量算出部150と、を備える。信号解析部130は、画像中に含まれる複数の画素の各々の輝度及びエッジ強度を算出する。補正量算出画素決定部140は、複数の画素の各々の輝度及びエッジ強度に基づいて倍率色収差の補正量を算出する画素である補正量算出画素を特定する。補正量算出部150は、補正量算出画素に基づいて画像全体に対する倍率色収差の補正量を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムに関し、特に色収差の補正を行う画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムに関する。
近年のデジタル技術の発展に伴い、小型化、軽量化された安価なデジタルスチルカメラなどのデジタル撮像装置が急速に普及している。これに伴い、当該デジタル撮像装置を構成する各部品に対しても小型化、及び軽量化の必要性が生じている。例えばデジタルカメラでは、撮像光学系の部品に光学レンズ、特殊プラスチック等を用いる。これらの撮像光学系の部品に関しても小型化及び軽量化の必要性が生じている。
光学レンズの小型化及び軽量化が進むにつれて、画質の劣化の問題が生じる。画質劣化の一例として、色収差が挙げられる。色収差は、主に軸上色収差と倍率色収差に分類される。
図14は、軸上色収差を示す図である。軸上色収差は、光学レンズの焦点距離が波長により異なるため、色により像面の位置が前後にずれることである。図15は、倍率色収差を示す図である。倍率色収差は、色により像の倍率が異なるために像の大きさが異なることである。
上述の色収差は、画質劣化を起こす原因となる。よって、デジタル撮像装置のコストダウンを実現し、高画質な画像の撮像を実現するために、色収差補正技術は重要かつ必要な技術である。
特許文献1には、画像処理により色収差を補正する撮像装置に関する技術が開示されている。当該撮像装置は、撮像により得られたカラー映像内の基準位置からの距離に応じた色収差の収差量を検出する。具体的には、当該撮像装置は画像の略中心に位置する走査ラインについて色収差の収差量を検出している。当該撮像装置は、算出した収差量を用いて画像の補正を行う。
特開2000−299874号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像処理装置によっては倍率色収差の補正精度が低いという問題がある。前述のように、当該画像処理装置は画像の略中心に位置する走査ラインのみを用いて色収差の収差量を検出している。すなわち、当該画像処理装置は特定の画素のみを用いて色収差の収差量を検出しているため、当該画素が色収差の補正量算出に適していない画素である可能性がある。そのため、当該画像処理装置によると、画像全体に対する色収差の補正量を正確に算出することができない。
本発明にかかる画像処理装置の一態様は、画像中に含まれる複数の画素の各々の輝度及びエッジ強度を算出する信号解析部と、前記各画素の輝度及びエッジ強度に基づいて倍率色収差の補正量を算出する画素である補正量算出画素を特定する補正量算出画素決定部と、前記補正量算出画素に基づいて前記画像全体に対する倍率色収差の補正量を算出する補正量算出部と、を備えるものである。
本発明においては、画像内に含まれる各画素の輝度及びエッジ強度を算出し、当該算出値を用いて倍率色収差の補正に用いる補正量算出画素を決定している。一般に輝度値が高く、エッジ部分の画素を補正算出対象に用いることにより倍率色収差による色のずれを高精度に求められる傾向がある。そのため、本発明の画像処理装置によれば倍率色収差の補正精度が向上する。
本発明によれば、倍率色収差の補正精度が高い画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを提供することができる。
実施の形態1にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかるSobelフィルタの構成を示す図である。 実施の形態1にかかるエッジ量の算出概念を示す図である。 実施の形態1にかかる補正量算出画素の特定に用いるLUTの構成を示す図である。 実施の形態1にかかる補正量算出画素の特定手法の例である。 輝度レベルが飽和している信号が存在する場合の概念を示す図である。 実施の形態1にかかる色ずれB画素の特定方法の図である。 実施の形態1にかかるB信号の補正量の算出にかかる最小2乗近似法を示す図である。 実施の形態1にかかる倍率色収差の補正の概念を示す図である。 実施の形態1にかかる倍率色収差の補正処理の詳細を示す図である。 実施の形態1にかかる画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかるB信号の補正量の算出にかかる最小2乗近似法を示す図である。 実施の形態2にかかるB信号の補正量の算出にかかる最小2乗近似法を示す図である。 軸上色収差を示す概念図である。 倍率色収差を示す概念図である。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。倍率色収差は輝度値が高く、エッジ部分の画素において目立つ。すなわち、輝度値が高く、エッジ部分の画素を用いることにより色のずれを高精度に求められる。本実施の形態にかかる画像処理装置は、当該性質を利用して色収差補正を行う。なお、本発明は倍率色収差の色収差補正を対象とし、軸上色収差については扱わない。
まず、図1を参照して、本実施の形態1にかかる画像処理装置の基本構成について説明する。画像処理装置100は、撮像素子110と、画像メモリ120と、信号解析部130と、補正量算出画素決定部140と、補正量算出部150と、補正処理部160と、画像表示部170と、を備える。
撮像素子110は、光学レンズ(不図示)から入ってきた光を電気信号、すなわち画像データに変換する電子部品である。撮像素子110は、変換した画像データを画像メモリ120に格納する。画像メモリ120は、画像データを一時的に格納する記憶装置である。
信号解析部130は、画像メモリ120から画像データを読み出し、読み出した画像データを解析する処理部である。信号処理部130は、輝度レベル解析部1301と、G信号エッジ強度解析部1302と、を備える。
輝度レベル解析部1301には、画像データであるRGBベイヤー配列RAWデータを基に色補完処理がなされたR信号、G信号、B信号が入力される。輝度レベル解析部1301は、入力された3つの信号から各画素の輝度信号(以下の記述において輝度レベル(y_level)とも記載する。)を算出する。輝度レベルは以下の演算式に基づいて算出される。
Figure 2011259278
G信号エッジ強度解析部1302には、輝度レベル解析部1301と同様にR信号、G信号、B信号が入力される。倍率色収差は、画像中心に対して同心円状に色ずれが生じるという特性を持つ。G信号エッジ強度解析部1302は、当該特性を用いて各画素のG信号のエッジ量を算出する。
具体的には、G信号エッジ強度解析部1302は、画像中心からエッジ量算出対象となる着目G画素を結んだ直線と直交する方向のG信号のエッジ量を算出する。G信号エッジ強度解析部1302は、全ての画素についてエッジ量を算出するように着目G画素を変更する。これにより各画素のG信号のエッジ量を算出する。以下に、G信号のエッジ量の算出方法の詳細を説明する。
G信号エッジ強度解析部1302は、着目G画素の水平方向のエッジ成分と、垂直方向のエッジ成分と、を算出する。当該エッジ成分の算出には、Sobelフィルタを用いる。図2は、エッジ成分の算出に用いるSobelフィルタを示す図である。G信号エッジ強度解析部1302はSobelフィルタを用いて、着目G画素に関する畳み込み演算を行う。G信号エッジ強度解析部1302は、畳み込み演算を行った算出結果を絶対値化した数値を着目G画素に関する水平方向エッジ(Gh_edge)、垂直方向エッジ(Gv_edge)とする。
上述の説明において、G信号エッジ強度解析部1302はエッジ成分の算出にSobelフィルタを用いたが、必ずしもこれに限られない。エッジ成分の算出には、水平方向及び垂直方向のエッジ成分を算出できる任意のフィルタ(たとえばPrewittフィルタ)を用いることができる。
続いて、G信号強度解析部1302は算出した水平方向エッジ(Gh_edge)及び垂直方向エッジ(Gv_edge)からエッジ量(g_edge)を算出する。図3は、当該エッジ量の算出を示す概念図である。角度θは、着目G画素がある方向を示す角度である。着目G画素のG信号のエッジ量(g_edge)は、以下の式を用いて算出される。
Figure 2011259278
上述の輝度レベル解析部1301及びG信号強度解析部1302における処理により、信号解析部130は各画素についての輝度レベル(y_level)及びG信号のエッジ量(g_edge)を算出する。信号解析部130は、各画素についての輝度レベル(y_level)及びG信号のエッジ量(g_edge)を補正量算出画素決定部140に供給する。
補正量算出画素決定部140は、各画素の輝度レベル(y_level)及びG信号のエッジ量(g_edge)に基づいて補正量の算出を行う画素である補正量算出画素を特定する処理部である。補正量算出画素決定部140は、例えばLUT(Look Up Table)を用いて各画素に優先順位を付与し、当該優先順位に基づいて補正量を算出する画素を特定する。当該特定方法の詳細を以下に説明する。
図4は、補正量算出画素の特定に用いるLUTの例を示す図である。図4に示すLUTの例において、優先順位は番号が小さいほど高い。例えば、エッジ強度が高く、輝度信号レベルが高い画素には高い優先順位(例えば1)が割り当てられる。補正量算出画素決定部140は、各画素の輝度レベル(y_level)及びG信号のエッジ量(g_edge)をLUTに代入し、各画素の優先順位を算出する。なお、LUTは予め設定可能であるものとする。
上述の説明において、補正量算出画素決定部140は、LUTに基づいて各画素の優先順位を算出したが必ずしもこれに限られない。補正量算出画素決定部140は各画素の輝度レベル(y_level)及びG信号のエッジ量(g_edge)を用いた関数f(y_level,g_edge)により各画素の優先順位を設定できればよい。たとえば、αを輝度レベルの重みづけ係数、βをG信号のエッジ情報の重みづけ係数とした以下の関数により各画素の優先順位を算出してもよい。
f(y_level,g_edge)=(Y_MAX−y_level)×α+(G_edge_MAX−g_edge)×β (Y_MAX及びG_edge_MAXは定数)
当該関数を用いた優先順位の算出イメージを図5に示す。なお、α<βと設定されている場合、輝度レベルが優先順位に強く反映される設定である。一方、α>βと設定されている場合、G信号のエッジ量が優先順位に強く反映される設定である。
補正量算出画素決定部140は、優先順位に基づいて補正量算出画素を特定する。特定方法の一例として、例えば閾値以上の優先順位を持つ画素を補正量算出画素とする方法が挙げられる。この場合、補正量算出画素が設定画素数に達するまで優先順位を下げることも可能である。また、特定方法の一例として、補正量算出画素が所定割合に達するまで相対的に優先順位が高い画素を補正量算出画素とする方法が挙げられる。
なお、エッジ部分の画素であっても輝度レベルが飽和している信号が存在する状態では、色収差の検出がしにくい。図6は、輝度レベルが飽和している信号が存在する場合の概念を示す図である。補正量算出画素決定部140はR信号、G信号、B信号のいずれかが飽和している画素を補正量算出画素の対象外としてもよい。
補正量算出部150は、補正量算出画素決定部140が算出した補正量算出画素を用いて画像全体に対する補正量を算出する処理部である。補正量の算出は、以下のように行う。最初に、補正量算出部150は、補正量算出画素の各々についてG信号を基準としたR信号、B信号のずれの量(以下の記述ではずれ量と記載する)を算出する。
R信号、B信号のずれ量の算出は、以下のように行う。補正量算出部150は、画像中心と補正量算出画素とを結んだ直線上にあり、当該補正量算出画素の近傍にある数画素のR信号及びB信号のエッジ量を算出する。R信号及びB信号のエッジ量の算出処理は、G信号エッジ強度解析部1302におけるG信号エッジ算出処理と同様の方法により行う。すなわち、R信号及びB信号の各々に関して、垂直方向のエッジ量と水平方向のエッジ量(Rv_edge,Rh_edge),(Bv_edge,Bh_edge)を以下の式を用いて算出する。
Figure 2011259278
Figure 2011259278
補正量算出部150は、エッジ量を算出した画素のうち、エッジ量が最大値である画素を補正量算出画素に対応し、倍率色収差による色ずれを起こした画素(以下の説明では、R信号のエッジ量が最大の画素を色ずれR画素、B信号のエッジ量が最大の画素を色ずれB画素と記載する。)と特定する。当該色ずれR画素及び色ずれB画素の特定は、各補正量算出画素に対して行われる。
図7は、色ずれB画素の特定方法を示す概念図である。上述のように、補正量算出部150は画像中心と補正量算出画素とを結ぶ直線上にあり、補正量算出画素の近傍にある各画素のB信号のエッジ量を算出する。補正量算出部150は、算出したエッジ量の中から一番大きいエッジ量を持つ画素を当該補正量算出画素に対応する色ずれB画素と特定する。なお、図7は色ずれB画素の特定方法を示す概念図であるが、色ずれR画素の算出も同様に行われる。
補正量算出部150は、各補正量算出画素に対して算出した色ずれB画素を用いて倍率色収差によるずれ量ΔBを算出する。同様に補正量算出部150は、各補正量算出画素に対して算出した色ずれR画素を用いて倍率色収差によるずれ量ΔRを算出する。
補正量算出部150は、各補正量算出画素に対して算出した算出したずれ量ΔBを用いて画像全体に対するB信号の補正量を算出する。当該補正量の算出には、以下の式のa、b、c、dを最小2乗近似法により算出する。なお、以下の(式5)において"Cor_f"は補正量であり、"x"は画像中心からの距離である。同様に補正量算出部150は、各補正量算出画素に対して算出した算出したずれ量ΔRを用いて画像全体に対するR信号の補正量を算出する。
Figure 2011259278
図8は、B信号の補正量の算出にかかる最小2乗近似法を示す図である。図示するように、補正量算出部150は最小2乗近似法により各補正量算出画素のずれ量ΔBに最も近似する近似式を算出する。補正量算出部150は、算出したB信号の補正量及びR信号の補正量を補正処理部160に対して出力する。
補正処理部160は、補正量算出部150が算出したB信号の補正量及びR信号の補正量を用いて画像全体の倍率色収差の補正を行う処理部である。補正処理部160は、図9に示すように画像中心から画像端部にむかって倍率色収差の補正を行う。なお、算出したB信号の補正量及びR信号の補正量に応じて、補正処理部160は、画像端部から画像中心方向へ倍率色収差の補正を行ってもよい。
図10は、補正処理部160による倍率色収差の補正処理の詳細を示す図である。補正処理部160は各画素について算出された補正量に応じた距離だけ画素の移動を行う。補正処理部160は、倍率色収差の補正を行った画像データを画像表示部170に出力する。
画像表示部170は、倍率色収差の補正が行われた画像データを表示する表示部である。画像表示部170は、例えば液晶ディスプレイ等に画像データを表示する表示部である。
続いて、図11のフローチャートを用いて本実施の形態にかかる画像処理装置の処理手順を説明する。
輝度レベル解析部1301は、入力された3つの信号(R信号、G信号、B信号)から各画素の輝度信号を算出する(S1)。G信号エッジ強度解析部1302は、入力されたG信号から各画素のG信号のエッジ量を算出する(S2)。
補正量算出画素決定部140は、算出した各画素の輝度信号と、G信号のエッジ量を基に補正量を算出するための画素である補正量算出画素を特定する(S3)。ここで、補正量算出画素決定部140は、補正量算出画素の決定に前述のLUTを用いた決定方法等を用いる。
補正量算出部150は、補正量算出画素であるか否かの判定を各画素について行う(S4)。補正量算出画素である場合(S4:Yes)、補正量算出部150は当該画素を画像全体に対する補正量の算出に用いる(S5)。補正量算出画素ではない場合(S4:No)、補正量算出部150は当該画素を画像全体に対する補正量の算出に用いない。補正量算出部150は、補正量算出画素を用いて画像全体に対する倍率色収差の補正量を算出する(S5)。
補正処理部160は、補正量算出部150が算出した倍率色収差に対する補正量を用いて画像の補正処理を行う(S6)。
続いて、本実施の形態にかかる画像処理装置の効果について説明する。前述のように輝度値が高く、エッジ部分の画素を補正算出対象に用いることにより倍率色収差の補正量を高精度に求められる。信号解析部130は、画像内に含まれる画素の輝度とエッジ強度を算出する。補正量算出画素決定部140は、輝度とエッジ強度を用いて補正量を算出するために用いる画素(補正量算出画素)を特定している。これにより、画像処理装置100は倍率色収差の補正の精度を向上することができる。
また、補正量算出画素決定部140は輝度値とエッジ強度を入力とするLUTを参照することにより各画素の優先順位を決定している。LUTは、画像の性質等によりその設定を適宜変更することができる。これにより、画像の性質に応じた画像補正が可能となる。
さらにまた、補正算出画素決定部140は輝度レベルが飽和している画素を補正量算出画素の対象外とすることも可能である。たとえば、除外対象となる画素はLUT内の優先順位が低くなるように設定されている。輝度レベルが飽和している画素は、倍率色収差の検出に適さない。補正算出画素決定部140がLUTを参照することにより当該画素を補正量算出画素の対象外とすることにより、より精度の高い画像補正が可能となる。
<実施の形態2>
本発明の実施の形態2にかかる画像処理装置は、誤検出の可能性が高い補正量算出画素を補正量の算出処理から除外することを特徴とする。本実施の形態にかかる画像処理装置について実施の形態1にかかる画像処理装置と異なる部分を説明する。
本実施の形態にかかる画像処理装置の基本構成は、実施の形態1にかかる画像処理装置の基本構成(図1)と同様であるが、補正量算出部150の処理が異なる。補正量算出部150は、補正量算出に用いる近似式を求める際に、誤検出の可能性が高い補正量算出画素を除外する。補正量算出部150の具体的な処理を以下に説明する。
補正量算出部150は、実施の形態1と同様に最小2乗近似法を用いて補正量を算出する。図12は、算出した補正量の近似式を示す図である。ここで、補正量算出部150は優先順位が所定値よりも低く、算出した近似式と一定値以上離れている補正量算出画素を検出する。当該補正量算出画素は、補正量算出画素決定部140が誤検出した可能性が高い画素である。補正量算出部150は、当該補正量算出画素を除外して再度補正量の近似式を算出する。図13は、当該補正量算出画素を除外した後に算出された近似式を示す図である。
また、補正量算出部150は、画像中心からの距離が近距離区間内にある補正量算出画素が複数ある場合、優先順位が最も高い補正量算出画素のみを用いて近似式を算出してもよい。
さらにまた、補正量算出部150は、最小2乗近似法に代わり重み付き最小2乗近似法により補正量を算出してもよい。すなわち、補正量算出部150は優先順位が相対的に高い補正量算出画素の重みを重くして最小2乗近似法により補正量を算出してもよい。
続いて、本実施の形態にかかる画像処理装置の効果について説明する。上述のように、本実施の形態にかかる画像処理装置は、誤検出の可能性が高い補正量算出画素を除外して補正量を算出する。これにより、より精度の高い倍率色収差の画像補正が実現できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上述の画像処理装置100は、画像処理を行う専用のハードウェアとして説明したが、これに限られない。たとえば、画像制御装置100内の各処理部の処理を任意のコンピュータ内で動作するプログラムとして実現してもよい。プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
100 画像処理装置
110 撮像素子
120 画像メモリ
130 信号解析部
1301 輝度レベル解析部
1302 G信号エッジ強度解析部
140 補正量算出画素決定部
150 補正量算出部
160 補正処理部
170 画像表示部

Claims (12)

  1. 画像中に含まれる複数の画素の各々の輝度及びエッジ強度を算出する信号解析部と、
    前記複数の画素の各々の輝度及びエッジ強度に基づいて倍率色収差の補正量を算出する画素である補正量算出画素を特定する補正量算出画素決定部と、
    前記補正量算出画素に基づいて前記画像全体に対する倍率色収差の補正量を算出する補正量算出部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記補正量算出画素決定部は、前記複数の画素の各々の輝度及びエッジ強度に基づいて前記複数の画素の各々の優先順位を算出し、当該優先順位を用いて前記補正量算出画素を特定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記補正量算出画素決定部は、前記複数の画素の各々の輝度及びエッジ強度を前記優先順位に対応づける所定のLUT(Look Up Table)を参照することにより前記優先順位を算出することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記LUTは、輝度レベルが飽和している画素が前記補正算出画素の対象外となるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記補正量算出画素決定部は、所定閾値以上の前記優先順位を有する画素を前記補正量算出画素として特定することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記補正量算出画素決定部は、所定数となるまで相対的に前記優先順位が高い画素を前記補正量算出画素として特定することを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記補正量算出部は、前記補正量算出画素に関する各色の相対的な色ずれ量を算出し、
    前記画像中心からの前記補正量算出画素の距離と、当該色ずれ量と、を用いた最小2乗近似法により求めた近似式から前記補正量を算出することを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記補正量算出部は、前記色ずれ量が前記近似式から所定値以上離れており、前記優先順位が一定以下である前記補正量算出画素を前記近似式の算出対象から除外して、再び前記近似式を求めて前記補正量を算出することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置を備えたLSI(Large Scale Integration)装置。
  10. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置を備えたデジタル撮像装置。
  11. 画像中に含まれる複数の画素の輝度及びエッジ強度を算出し、
    前記複数の画素の各々の輝度及びエッジ強度に基づいて倍率色収差の補正量を算出する画素である補正量算出画素を特定し、
    前記補正量算出画素に基づいて前記画像全体に対する倍率色収差の補正量を算出する画像処理方法。
  12. 画像内の画素値の補正を行う処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記処理は、前記画像中に含まれる複数の画素の輝度及びエッジ強度を算出し、
    前記複数の画素の各々の輝度及びエッジ強度に基づいて倍率色収差の補正量を算出する画素である補正量算出画素を特定し、
    前記補正量算出画素に基づいて前記画像全体に対する倍率色収差の補正量を算出する画像処理プログラム。
JP2010132864A 2010-06-10 2010-06-10 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム Pending JP2011259278A (ja)

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