JP2011250010A - 2線式電源重畳型多重伝送システム、給電端末、及び受電端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】受電端末の待機状態時の消費電力を削減する。
【解決手段】給電端末は、通信線に出力する電源電圧の供給経路を開閉するスイッチ回路と通信信号の周波数に比して低い周波数でスイッチ回路をオンオフ制御するスイッチ制御回路を備え、受電端末は、通信線を介して供給される電源電圧に基づき動作用電源電圧を供給する電源回路と動作用電源電圧により動作し通信信号を送受信する送受信回路と動作用電源電圧により動作し各部の動作制御を司る制御回路と通信線を介して供給される電源電圧の変化のパターンを検出するパターン検出回路を備え、制御回路は、待機電力の削減指示を示す通信信号が受信されると送受信回路への電源電圧の供給を停止させ、送受信回路への電源電圧の供給が停止されている場合に検出されたパターンが当該受電端末の起動指示を示すときに送受信回路への電源電圧の供給を開始させる。
【選択図】図1
【解決手段】給電端末は、通信線に出力する電源電圧の供給経路を開閉するスイッチ回路と通信信号の周波数に比して低い周波数でスイッチ回路をオンオフ制御するスイッチ制御回路を備え、受電端末は、通信線を介して供給される電源電圧に基づき動作用電源電圧を供給する電源回路と動作用電源電圧により動作し通信信号を送受信する送受信回路と動作用電源電圧により動作し各部の動作制御を司る制御回路と通信線を介して供給される電源電圧の変化のパターンを検出するパターン検出回路を備え、制御回路は、待機電力の削減指示を示す通信信号が受信されると送受信回路への電源電圧の供給を停止させ、送受信回路への電源電圧の供給が停止されている場合に検出されたパターンが当該受電端末の起動指示を示すときに送受信回路への電源電圧の供給を開始させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、通信線で給電端末から電源電圧を供給しつつ受電端末との間で通信を行う2線式電源重畳型多重伝送システムに関する。そして、このような2線式電源重畳型多重伝送システムを構成する給電端末及び受電端末に関する。
近年、電源供給及び通信に共用される導体線に直流電圧と通信信号とを重畳して、当該導体線に接続された通信端末に直流電圧を供給しながら、当該通信端末間で通信信号の通信を行う2線式電源重畳型多重伝送システムが用いられている。例えば、このような2線式電源重畳型多重伝送システムの一つとして、電力会社から供給される商用電力を配電する電力線を通信媒体として用い、住宅間で通信を行ったり、宅内に設置された電気機器を制御したりする電力線搬送通信システムが知られている。
このような2線式電源重畳型多重伝送システムにおいて、通信端末は、例えば、動作対象の機器が存在しない場合や夜間等で監視制御が不要な場合等、一部の動作を停止して待機している状態(待機状態)にある場合であっても、導体線を介して通信信号を受信すべく、当該通信信号の送受信回路を待ち受け状態で起動して一定の電力を消費している。
そこで、例えば、下記特許文献1には、常時通電されている状態にあり、リモコンから送信された電源起動信号を受信してCRローパスフィルタの出力電圧がしきい値電圧以上となった時にパルス信号を出力するコンパレータと、コンパレータからパルス信号が出力されるまでの待機時においてはコンパレータにのみ電源を供給し、それ以外の装置本体各部に対する電源供給を行わず、コンパレータからパルス信号が出力されると、装置本体の電源をオンし、コンパレータ以外の装置本体各部に対しても電源の供給を開始する電源管理部を備え、待機状態時の消費電力を削減する技術が記載されている。
しかしながら、上記特許文献1では、リモコンから送信される赤外線の信号が装置本体で受信可能であることが想定されている。このため、赤外線が届く近距離に配置された通信端末しか起動することができない。そのため、電源供給及び通信に共用される導体線を介して、通信端末が遠隔に配置される場合がある2線式電源重畳型多重伝送システムには、上記特許文献1に記載された待機状態時の消費電力を削減する技術を適用することはできなかった。
本発明は、このような問題に鑑みて為された発明であり、受電端末の待機状態時の消費電力を削減することができる2線式電源重畳型多重伝送システムを提供することを目的とする。そして、このような2線式電源重畳型多重伝送システムを構成する給電端末及び受電端末を提供することを目的とする。
本発明の2線式電源重畳型多重伝送システムは、電源供給及び通信に共用される通信線と、前記通信線に接続される受電端末と、前記通信線に電源電圧を出力しながら前記受電端末との間で通信を行う給電端末と、を備えてなる2線式電源重畳型多重伝送システムであって、前記給電端末は、前記通信線に出力する電源電圧の供給経路を開閉するスイッチ回路と、前記通信線を介する通信に用いられる通信信号の周波数に比して低い周波数で前記スイッチ回路をオンオフ制御するスイッチ制御回路と、を備え、前記受電端末は、前記給電端末から前記通信線を介して供給される電源電圧に基づき、当該受電端末の各部の動作用電源電圧を供給する電源回路と、前記電源回路から供給される動作用電源電圧により動作し、前記通信線を介して前記通信信号を送受信する送受信回路と、前記電源回路から供給される動作用電源電圧により動作し、当該受電端末の各部の動作制御を司る制御回路と、前記通信線を介して供給される電源電圧の変化のパターンを検出するパターン検出回路と、を備え、前記制御回路は、当該制御回路を備えた前記受電端末に対する待機電力の削減指示を示す通信信号が前記送受信回路により受信された場合に、前記電源回路から前記送受信回路への電源電圧の供給を停止させ、前記電源回路から前記送受信回路への電源電圧の供給が停止されている場合に、前記パターン検出回路で検出された前記パターンが当該受電端末の起動指示を示すものであると判断したときは、前記電源回路から前記送受信回路への電源電圧の供給を開始させることを特徴とする。
この2線式電源重畳型多重伝送システムにおいて、前記スイッチ制御回路は、起動指示対象となる前記受電端末の識別情報を示すべく予め設定されたパターンで前記スイッチ回路をオンオフ制御し、前記制御回路は、前記パターン検出回路で検出された前記パターンが、当該制御回路を備えた前記受電端末の識別情報を示すパターンである場合に、当該受電端末の起動指示を示すものであると判断することが好ましい。
或いは、この2線式電源重畳型多重伝送システムにおいて、前記スイッチ制御回路は、前記スイッチ回路を予め定められた一定の期間のみオフ制御し、前記受電端末は、前記パターン検出回路によって、前記パターンが検出される都度、前記電源回路から前記制御回路への電力の供給経路を交互に開閉するトグルスイッチ回路を更に備えることが好ましい。
また、前記パターンは、前記電源電圧の立ち上りエッジ及び立ち下りエッジのうちの一方であることが好ましい。
また、上記の何れかの2線式電源重畳型多重伝送システムにおいて、前記受電端末は、前記電源回路から前記送受信回路への電源電圧の供給を開始させる起動スイッチを更に備えることが好ましい。
本発明の給電端末は、上記の何れかの2線式電源重畳型多重伝送システムに備えられることが好ましい。
本発明の受電端末は、上記の何れかの2線式電源重畳型多重伝送システムに備えられることが好ましい。
本発明によれば、受電端末の待機状態時の消費電力を削減することができる2線式電源重畳型多重伝送システムを提供することができる。そして、このような2線式電源重畳型多重伝送システムを構成する給電端末及び受電端末を提供することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システムの一例を示すブロック図である。図1に示す2線式電源重畳型多重伝送システム1は、電源供給及び通信に共用される二線で一対の通信線4と、通信線4に接続される複数の受電端末3と、通信線4に電源電圧VLを出力しながら受電端末3との間で通信を行う給電端末2とを備えて構成されている。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システムの一例を示すブロック図である。図1に示す2線式電源重畳型多重伝送システム1は、電源供給及び通信に共用される二線で一対の通信線4と、通信線4に接続される複数の受電端末3と、通信線4に電源電圧VLを出力しながら受電端末3との間で通信を行う給電端末2とを備えて構成されている。
給電端末2は、AC/DC電源回路20と、電源回路21と、送受信回路22と、高インピーダンス回路25と、スイッチ回路SW1と、スイッチ制御回路23と、を備えている。
AC/DC電源回路20は、AC/DCコンバータ等を備えて構成され、二線で一対の電灯線9(電力線)から供給される交流電力を電源電圧VLの直流電力に変換して出力する。
電源回路21は、DC/DCコンバータ等を備えて構成され、AC/DC電源回路20から供給される直流電力を送受信回路22及びスイッチ制御回路23の動作用電源電圧Vccに変換して出力し、送受信回路22及びスイッチ制御回路23に動作用電源電圧Vccを供給する。
送受信回路22は、電源回路21から供給される動作用電源電圧Vccにより動作し、通信線4を介して受電端末3との間で通信信号Vsigを送受信する。
高インピーダンス回路25は、通信信号Vsigの周波数成分に対しては高いインピーダンス値を示すインダクタ等を備えて構成され、送受信回路22から出力される通信線4を介する通信に用いられる通信信号VsigがAC/DC電源回路20及び電源回路21のインピーダンスによって減衰することを防止し、また、AC/DC電源回路20から供給される直流電力のノイズ成分を除去する。
スイッチ回路SW1は、AC/DC電源回路20と高インピーダンス回路25との間に設けられ、後述するように、スイッチ制御回路23による制御の下、開(オン)閉(オフ)状態を変化させ、これに応じて通信線4に出力する電源電圧VLをHi(オン)又はLow(オフ)に変化させる。
スイッチ制御回路23は、電源回路21から供給される動作用電源電圧Vccにより動作し、通信線4を介する通信に用いられる通信信号Vsigの周波数(例えば、100kHz)に比して低い周波数f(例えば、1kHz)に相当する周期1/f(例えば、1msec周期)で、パルス幅が期間twのパルス信号を複数回、制御信号Vsw1としてスイッチ回路SW1に出力する。これにより、スイッチ制御回路23は、周期1/fで、期間twずつ、複数回スイッチ回路SW1をオフさせる。
一方、受電端末3は、高インピーダンス回路35と、電源回路31と、送受信回路32と、制御回路33と、パターン検出回路34と、スイッチ回路SW2と、起動スイッチ36と、表示器37と、を備えている。
高インピーダンス回路35は、例えば、通信信号Vsigの周波数に対しては高インピーダンスになり、且つ、周波数fを通過させるコイル等のフィルタ回路を備えて構成され、給電端末2から通信線4を介して供給される電源電圧VLのノイズ成分を除去し、また、当該電源電圧VLの瞬時電圧変動を吸収して、当該電源電圧VLを電圧Vinの直流電圧に変換して出力する。
電源回路31は、DC/DCコンバータ等を備えて構成され、高インピーダンス回路35から出力された電圧Vinの直流電圧を当該受電端末3の各部の動作用電源電圧Vccに変換して出力し、当該受電端末3の各部に動作用電源電圧Vccを供給する。
また、電源回路31は、電源電圧平滑用のコンデンサを備えている。当該コンデンサは、高インピーダンス回路35から出力された電圧Vinに基づき充電される。電源回路31は、通信線4を介して供給される電源電圧VLが遮断された場合であっても、コンデンサに蓄電された電荷を放電させることにより、期間tw以上の期間動作用電源電圧Vccの供給を維持できるように構成されている。
また、通信線4を介して供給される電源電圧VLが低下した場合に、電源回路31に備えられたコンデンサに蓄電された電荷が通信線4側に放電しないように、高インピーダンス回路35と通信線4との間にはダイオードが設けられている。
送受信回路32は、電源回路31から供給される動作用電源電圧Vccにより動作し、給電端末2との間で、通信線4を介して電圧Vsigの通信信号を送受信する。
制御回路33は、電源回路31から供給される動作用電源電圧Vccにより動作し、受電端末3の各部の動作制御を司る。
パターン検出回路34は、通信線4を介して供給される電源電圧VLの変化のパターンを検出して、当該パターンを示す制御信号Vtを制御回路33に出力する。尚、パターン検出回路34で検出される電源電圧VLの変化のパターンの詳細については後述する。
スイッチ回路SW2は、制御回路33による制御の下、開(オン)閉(オフ)する。スイッチ回路SW2は、オンすることで電源回路31から送受信回路32へ電源電圧Vccを供給し、オフすることで送受信回路32への電源電圧Vccの供給を遮断する。
起動スイッチ36は、ユーザによってオンオフ操作可能に構成され、当該起動スイッチ36のオンオフ状態を示す制御信号Vsw4が制御回路33に入力されるように構成されている。尚、制御回路33は、当該入力される制御信号Vsw4に連動してスイッチ回路SW2のオンオフを制御し、電源回路31から送受信回路32への電源電圧Vccの供給及び遮断を切り替える。
表示器37は、電源回路31から受電端末3の各部への給電状態を表示する。例えば、表示器37は、電源回路31から受電端末3の各部への給電が停止していることを緑色で表示し、これとは反対に、電源回路31から受電端末3の各部へ給電されていることを赤色で表示するLED等で構成されている。
さらに、制御回路33は、当該制御回路33を備えた受電端末3に対する待機電力の削減指示を示す通信信号が送受信回路32により受信された場合に、スイッチ回路SW2をオフして、電源回路31から送受信回路32への電源電圧Vccの供給を停止させる。
さらに、制御回路33は、電源回路31から送受信回路32への電源電圧Vccの供給が停止されている場合に、通信線4を介して供給される電源電圧VLのオンオフ変化のパターンを示す制御信号Vtがパターン検出回路34から入力され、当該制御信号Vtが示すパターンが受電端末3の起動指示を示すものであると判断したときは、電源回路31から送受信回路32への電源電圧Vccの供給を開始させる。
上記の構成に基づく2線式電源重畳型多重伝送システムの動作について詳述すると、図2に示すように、給電端末2の送受信回路22から、受電端末3に対する待機電力の削減指示を示す通信信号(スリープ状態移行コマンド)Vsigが電源電圧VLと重畳されて通信線4に出力されると、電源回路31から各部への電源電圧Vccの供給が開始されている状態である定常状態にある受電端末3では、送受信回路32によって当該スリープ状態移行コマンドが受信される。
送受信回路32によってスリープ状態移行コマンドが受信されると、制御回路33は、オフを示す制御信号Vsw2をスイッチ回路SW2に出力することによってスイッチ回路SW2をオフさせ、電源回路31から送受信回路32への電源電圧Vccの供給を停止させる。ここに、受電端末3は、給電端末2からの指示に応じて、待機電力を削減する状態であるスリープ状態へ移行する。これにより、受電端末3がスリープ状態に移行した場合に、送受信回路32で消費される電力が削減される。
一方、受電端末3がスリープ状態に移行されている場合に、給電端末2のスイッチ制御回路23により、周期1/fで、パルス幅が期間twのパルス信号が複数回、制御信号(起動電圧信号)Vsw1としてスイッチ回路SW1に出力される。これにより、スイッチ回路SW1のオンオフ状態が変化し、当該スイッチ回路SW1のオンオフ状態の変化に応じて、通信線4に出力される電源電圧VLがオンオフされる。したがって、電源電圧VLは、通信信号Vsigの周波数に比して低い周波数fで変化するので、高インピーダンス回路35を通過し、通信信号Vsigと容易に区別される。
このとき、パターン検出回路34は、通信線4を介して供給される電源電圧VLの変化のエッジを抽出して、当該エッジの抽出タイミングと同期して変動する制御信号(起動電圧信号)Vtを、電源電圧VLの変化のパターンを示すものとして制御回路33に出力する。
そして、制御回路33は、制御信号Vtが変化したとき、即ち、制御信号Vtの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジを1回検出したときに、受電端末3を定常状態に移行することを指示する制御信号Vtが入力されたと判断する。
ここで、スイッチ制御回路23は、スイッチ回路SW1を複数回オフさせることにより、電源電圧VLのオンオフを複数回変化させているため、これに応じて制御信号Vtも複数回変化する。その結果、制御回路33が制御信号Vtの変化を検出できる確実性が向上する。尚、スイッチ制御回路23は、上記のパルス信号を1回スイッチ回路SW1に出力して、スイッチ回路SW1を1回オフさせるものであってもよい。
制御回路33は、受電端末3を定常状態に移行することを指示する制御信号Vtが入力されたと判断すると、オンを示す制御信号Vsw2をスイッチ回路SW2に出力することによってスイッチ回路SW2をオンして、電源回路31から送受信回路32への電源電圧Vccの供給を開始させる。ここに、受電端末3は、給電端末2からの起動指示に応じて、定常状態への移行を完了する。
そして、定常状態への移行が完了した受電端末3は、送受信回路32を介して、起動が完了したことを示す通信信号(起動完了コマンド)を給電端末2又は通信線4に接続された当該受電端末3とは異なる受電端末3に送信する。
また、図3に示すように、スリープ状態に移行されている受電端末3では、ユーザにより起動スイッチ36がオン操作され、起動スイッチ36のオン状態を示す制御信号Vsw4が制御回路33に入力されると、制御回路33は、制御信号Vsw4に連動してオンを示す制御信号Vsw2をスイッチ回路SW2に出力することによってスイッチ回路SW2をオンして、電源回路31から送受信回路32への電源電圧Vccの供給を開始する。これにより、受電端末3は、定常状態に移行する。つまり、スリープ状態に移行されている受電端末3は、起動スイッチ36がオン操作された任意のタイミングで定常状態に戻ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システムについて説明する。尚、第2の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システム1aの構成は、図1に示す2線式電源重畳型多重伝送システム1と下記の点で異なる。尚、第2の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システム1aについては、図1において2線式電源重畳型多重伝送システム1と異なる構成の符号に記号aを付記して説明する。
次に、本発明の第2の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システムについて説明する。尚、第2の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システム1aの構成は、図1に示す2線式電源重畳型多重伝送システム1と下記の点で異なる。尚、第2の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システム1aについては、図1において2線式電源重畳型多重伝送システム1と異なる構成の符号に記号aを付記して説明する。
第2の実施形態に係る給電端末2aのスイッチ制御回路23aは、起動指示対象となる受電端末3aの識別情報を示すべく予め設定されたパターンでスイッチ回路SW1をオンオフ制御するように構成されている。
また、第2の実施形態に係る受電端末3aの制御回路33aは、パターン検出回路34で検出されたパターンが、当該制御回路33aを備えた受電端末3aの識別情報を示すパターンである場合に、当該受電端末3aの起動指示を示すものであると判断するように構成されている。受電端末3aの識別情報としては、例えば、6ビットのアドレスが用いられる。各受電端末3aには、それぞれ当該6ビットのアドレスが設定されている。
第2の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システム1aの動作について詳述すると、図4(a)に示すように、第1の実施形態と同様に、給電端末2aの送受信回路22からスリープ状態移行コマンドが送信され、当該スリープ状態移行コマンドを受信した定常状態にある受電端末3aがスリープ状態に移行されている。
ここで、給電端末2aのスイッチ制御回路23aは、例えば、スリープ状態に移行されている、6ビットのアドレス(例えば、図中に示す110010)で識別される受電端末3aを定常状態に移行させる場合に、図4(b)に示すように、ビット値に応じて予め設定された期間、電源電圧VLをオン状態にするパターンの制御信号(起動アドレス電圧信号)Vsw1をスイッチ回路SW1に出力する。これにより、当該パターンで変化する電源電圧VLが通信線4に出力される。
このとき、スリープ状態に移行されている、6ビットのアドレス(例えば、図中に示す110010)で識別される受電端末3aのパターン検出回路34は、第1の実施形態と同様に、通信線4を介して供給される電源電圧VLの変化のエッジを抽出して、当該エッジの抽出タイミングと同期して変動する制御信号(起動アドレス電圧信号)Vtを、電源電圧VLの変化のパターンを示すものとして制御回路33aに出力する。
そして、制御回路33aは、入力された制御信号Vtが、6ビットのアドレス(例えば、図中に示す110010)の各ビット値に応じて予め設定された期間オン状態になるパターンであって、当該パターンのオンの期間が示す6ビットの値が、当該受電端末3aを識別する6ビットのアドレスを示すものであると判断すると、オンを示す制御信号Vsw2をスイッチ回路SW2に出力することによってスイッチ回路SW2をオンして、電源回路31から送受信回路32への電源電圧Vccの供給を開始させる。ここに、給電端末2aは、定常状態へ移行させる対象の受電端末3aを識別して指定し、当該指定された受電端末3aは、給電端末2aからの起動指示に応じて定常状態への移行を完了する。
そして、第1の実施形態と同様に、定常状態への移行が完了した当該受電端末3aは、送受信回路32を介して、起動が完了したことを示す通信信号(起動完了コマンド)を給電端末2a又は通信線4に接続された当該受電端末3aとは異なる受電端末3aに送信する。
これにより、2線式電源重畳型多重伝送システム1aを構成する受電端末3aのうち、アドレスが一致しない起動対象外の受電端末3aにおいて、当該受電端末3aの送受信回路32に電力が供給されない状態は継続されるので、システム全体としての消費電力を適切に削減することができる。
さらに、上記の構成に加えて、給電端末2aのスイッチ制御回路23aは、スリープ状態への移行指示対象の受電端末3aを識別するアドレスの各ビット値に対応してオン期間が変化するパターンでスイッチ回路SW1をオンオフ制御するように構成し、これに合わせて、当該アドレスに対応する受電端末3aは、定常状態にある場合に当該パターンがパターン検出回路34で検出されると、受電端末3aのスリープ指示を示すものであると判断して、制御回路33aは、電源回路31から送受信回路32への電源電圧Vccの供給を停止するように構成してもよい。
詳述すると、図5に示すように、スリープ状態へ移行させる対象の受電端末3aが存在する場合に、例えば、通信線4に接続された他の電力線搬送通信装置から、スリープ状態への移行指示対象の受電端末3aを識別するアドレスとスリープ要求とを示す通信信号(スリープアドレス要求)Vsigが通信線4へ出力される。そして、当該スリープアドレス要求Vsigが給電端末2aの送受信回路22によって受信される。
続いて、給電端末2aのスイッチ制御回路23aは、当該スリープ状態への移行指示対象の受電端末3aを識別するアドレスに対応して、オン期間が変化するパターンでスイッチ回路SW1をオンオフ制御する制御信号(スリープアドレス電圧信号)Vsw1を出力する。
このとき、定常状態にある受電端末3aでは、制御回路33aは、パターン検出回路34で検出された電源電圧VLが変化するパターンが当該受電端末3aを識別するアドレスに対応してオン期間が変化するパターンであるか否かを判断する。
制御回路33aは、パターン検出回路34で検出されたパターンが当該受電端末3aを識別するアドレスに対応してオン期間が変化するパターンであると判断した場合は、オフを示す制御信号Vsw2をスイッチ回路SW2に出力することによってスイッチ回路SW2をオフし、電源回路31から送受信回路32への電源電圧Vccの供給を停止させる。ここに、給電端末2aは、スリープ状態へ移行させる対象の受電端末3aを識別して指定し、当該指定された受電端末3aは、給電端末2aからのスリープ状態への移行指示に応じてスリープ状態への移行を完了する。
したがって、例えば、受電端末3a同士が直接通信できないようなシステム構成であっても、一旦、給電端末2aにスリープアドレス要求Vsigを送信し、給電端末2aのスイッチ制御回路23aに、当該スリープアドレス要求に対応する受電端末3aの識別情報(アドレス情報)を示すべく予め設定されたパターンでスイッチ回路SW1をオンオフ制御させることにより、当該アドレス情報に対応する受電端末3aをスリープ状態に移行させることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システムについて説明する。尚、第3の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システム1bの構成は、図6に示すように、図1に示した第1の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システムの構成とは、受電端末3bの構成が異なっている。また、第3の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システム1bについては、図1において2線式電源重畳型多重伝送システム1と異なる構成の符号に記号bを付記して説明する。
次に、本発明の第3の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システムについて説明する。尚、第3の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システム1bの構成は、図6に示すように、図1に示した第1の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システムの構成とは、受電端末3bの構成が異なっている。また、第3の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システム1bについては、図1において2線式電源重畳型多重伝送システム1と異なる構成の符号に記号bを付記して説明する。
また、第3の実施形態に係る給電端末2bのスイッチ制御回路23bは、スイッチ回路SW1を一定の期間twのみ1回だけオフ制御するように構成されている。
図6に示すように、受電端末3bには、給電端末2bのスイッチ制御回路23bにより、スイッチ回路SW1が期間twのみ1回だけオフ制御され、電源電圧VLがオフに変化するパターンがパターン検出回路34によって検出される都度、電源回路31から制御回路33への電力の供給経路を交互に開(オン)閉(オフ)するトグルスイッチ回路38が設けられている。尚、パターン検出回路34は、電源電圧VLの変化の立ち上りエッジ及び立ち下りエッジのうちの一方を電源電圧VLがオフに変化するパターンを示すものとして検出してもよい。
また、起動スイッチ36bは、当該起動スイッチ36bのオンオフ状態を示す制御信号Vsw4を当該トグルスイッチ回路38の内部に設けられたスイッチSW3に出力し、当該制御信号Vsw4が示す当該起動スイッチ36bのオンオフ状態に応じてスイッチSW3のオンオフを制御するように構成されている。
第3の実施形態に係る2線式電源重畳型多重伝送システムの動作について詳述すると、図7に示すように、給電端末2bの送受信回路22から、受電端末3bに対する通信信号(通常コマンド)Vsigが電源電圧VLと重畳されて通信線4に出力されると、定常状態にある受電端末3bでは、送受信回路32によって当該通常コマンドが受信される。
ここで、給電端末2bのスイッチ制御回路23bは、受電端末3bの定常状態とスリープ状態とを切り替える場合に、スイッチ回路SW1を一定の期間twのみオフする制御信号(端末状態切替信号)Vsw1をスイッチ回路SW1に出力する。これにより、一定の期間twのみオフに変化する電源電圧VLが通信線4に出力される。
このとき、パターン検出回路34は、通信線4を介して供給される電源電圧VLの変化のエッジを抽出して、当該エッジの抽出タイミングと同期して変動する制御信号Vtをトグルスイッチ回路38に出力する。
尚、パターン検出回路34は、通信線4を介して供給される電源電圧VLの変化のエッジのうち、立ち上りエッジ及び立ち下りエッジのうちの一方を検出して、当該エッジの検出タイミングと同期して変動する制御信号Vtをトグルスイッチ回路38に出力するように簡易に構成してもよい。
そして、トグルスイッチ回路38は、入力された制御信号Vtが予め定められた一定の期間twのみオフに変化する毎に、スイッチSW3のオンオフ状態を交互に切り替える。
トグルスイッチ回路38によってスイッチSW3がオフされると、電源回路31から制御回路33への電源電圧Vccの供給が遮断されるとともに、送受信回路32への電源電圧Vccの供給も遮断される。ここに、受電端末3bは、スリープ状態への移行を完了する。
一方、トグルスイッチ回路38によってスイッチSW3がオンされると、電源回路31から制御回路33へ電源電圧Vccが供給されるとともに、電源回路31から送受信回路32へも電源電圧Vccが供給される。ここに、受電端末3bは、定常状態への移行を完了する。
そして、第1の実施形態と同様に、定常状態への移行が完了した受電端末3bは、送受信回路32を介して、起動が完了したことを示す通信信号(起動完了コマンド)を給電端末2b又は通信線4に接続された当該受電端末3bとは異なる受電端末3bに送信する。
これにより、受電端末3bがスリープ状態に移行した場合に、制御回路33で消費されていた電力を更に削減することができる。
また、スリープ状態にある受電端末3bは、上記のようにスイッチ回路SW3がオフされることにより、制御回路33への電源電圧Vccの供給が遮断されている。ここで、ユーザにより起動スイッチ36bがオン操作されると、起動スイッチ36bのオン状態を示す制御信号Vsw4に対応してスイッチSW3がオンされるので、電源回路31から制御回路33及び送受信回路32に対する電源電圧Vccの供給が開始される。これにより、受電端末3は、定常状態に移行する。つまり、スリープ状態に移行されている受電端末3bは、起動スイッチ36bがオン操作された任意のタイミングで定常状態に戻ることができる。
尚、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。また、図1乃至図7は、本発明に係る実施形態の例示に過ぎず、本発明を前記実施形態に限定する趣旨ではない。
したがって、本発明の2線式電源重畳型多重伝送システムは、電源供給及び通信に共用される通信線と、前記通信線に接続される受電端末と、前記通信線に電源電圧を出力しながら前記受電端末との間で通信を行う給電端末と、を備えてなる2線式電源重畳型多重伝送システムであって、前記給電端末は、前記通信線に出力する電源電圧の供給経路を開閉するスイッチ回路と、前記通信線を介する通信に用いられる通信信号の周波数に比して低い周波数で前記スイッチ回路をオンオフ制御するスイッチ制御回路と、を備え、前記受電端末は、前記給電端末から前記通信線を介して供給される電源電圧に基づき、当該受電端末の各部の動作用電源電圧を供給する電源回路と、前記電源回路から供給される動作用電源電圧により動作し、前記通信線を介して前記通信信号を送受信する送受信回路と、前記電源回路から供給される動作用電源電圧により動作し、当該受電端末の各部の動作制御を司る制御回路と、前記通信線を介して供給される電源電圧の変化のパターンを検出するパターン検出回路と、を備え、前記制御回路は、当該制御回路を備えた前記受電端末に対する待機電力の削減指示を示す通信信号が前記送受信回路により受信された場合に、前記電源回路から前記送受信回路への電源電圧の供給を停止させ、前記電源回路から前記送受信回路への電源電圧の供給が停止されている場合に、前記パターン検出回路で検出された前記パターンが当該受電端末の起動指示を示すものであると判断したときは、前記電源回路から前記送受信回路への電源電圧の供給を開始させることを特徴とする。
この場合、受電端末に対する待機電力の削減指示を示す通信信号(スリープ状態移行コマンド)が送受信回路により受信されたときに、電源回路から送受信回路への電源電圧の供給が停止される。このため、受電端末が送受信回路を待ち受け状態にすることなく、送受信回路への電源電圧の供給を停止して待機電力を削減する状態(スリープ状態)に移行する結果、送受信回路において消費される電力を削減することができる。
一方、給電端末は、スイッチ制御回路に、通信線を介する通信に用いられる通信信号の周波数に比して低い周波数でスイッチ回路をオンオフ制御させることにより、当該周波数で変化する電源電圧を通信線に供給することができる。尚、当該通信線に供給される電源電圧は、通信線を介する通信に用いられる通信信号の周波数に比して低い周波数で変化するため、当該通信信号と区別して電源電圧の変化を検出することが容易にされている。
このとき、スリープ状態に移行した受電端末は、送受信回路への電源電圧の供給が停止されているため、通信線を介して通信信号を受信することができないが、通信線を介して供給される電源電圧の変化のパターンをパターン検出回路により検出して、当該検出されたパターンが当該受電端末の起動指示を示すものであるか否かを制御回路に判断させることができる。
そして、制御回路により、当該検出されたパターンが当該受電端末の起動指示を示すものであると判断されると、電源回路から送受信回路への電源電圧の供給が開始されるので、受電端末は通常の動作状態に戻って、通信線を介して通信信号を送受信することができるようになる。つまり、給電端末は、通信信号の周波数に比して低い周波数で変化する電源電圧を通信線に供給することにより、スリープ状態に移行した受電端末を通常の動作状態に戻すことができる。
また、この2線式電源重畳型多重伝送システムにおいて、前記スイッチ制御回路は、起動指示対象となる前記受電端末の識別情報を示すべく予め設定されたパターンで前記スイッチ回路をオンオフ制御し、前記制御回路は、前記パターン検出回路で検出された前記パターンが、当該制御回路を備えた前記受電端末の識別情報を示すパターンである場合に、当該受電端末の起動指示を示すものであると判断することが好ましい。
この場合、給電端末は、スイッチ制御回路に、起動させるべき受電端末の識別情報(アドレス情報)を示すべく予め設定されたパターンでスイッチ回路をオンオフ制御させることにより、当該アドレス情報に対応する受電端末のみを通常の動作状態に戻すことができる。
つまり、当該2線式電源重畳型多重伝送システムを構成する受電端末の全てのうち、起動対象ではないスリープ状態の受電端末において、当該受電端末の送受信回路に電力が供給されない状態は継続されるので、システム全体としての消費電力を適切に削減することができる。
或いは、この2線式電源重畳型多重伝送システムにおいて、前記スイッチ制御回路は、前記スイッチ回路を予め定められた一定の期間のみオフ制御し、前記受電端末は、前記パターン検出回路によって、前記パターンが検出される都度、前記電源回路から前記制御回路への電力の供給経路を交互に開閉するトグルスイッチ回路を更に備えることが好ましい。
この場合、給電端末は、予め定められた一定の期間のみオフになる電源電圧を通信線に供給するようにスイッチ制御回路にスイッチ回路を制御させることにより、受電端末のトグルスイッチ回路に、制御回路への電力の供給を遮断させ、受電端末がスリープ状態に移行した場合に制御回路で消費されていた電力を更に削減することができる。
また、これに続いて、給電端末は、予め定められた一定の期間のみオフになる電源電圧を通信線に供給するようにスイッチ制御回路にスイッチ回路を制御させることにより、受電端末のトグルスイッチ回路に、制御回路への電力の供給を開始させ、スリープ状態に移行した受電端末を通常の動作状態に戻すことができる。
また、前記パターンは、前記電源電圧の立ち上りエッジ及び立ち下りエッジのうちの一方であることが好ましい。
この場合、パターン検出回路は、通信線を介して供給される電源電圧の変化のパターンを検出すべく、通信線を介して供給される電源電圧の立ち上りエッジ及び立ち下りエッジのうちの一方を検出すればよいため、簡易に構成することができる。
また、上記の何れかの2線式電源重畳型多重伝送システムにおいて、前記受電端末は、前記電源回路から前記送受信回路への電源電圧の供給を開始させる起動スイッチを更に備えることが好ましい。
この場合、当該受電端末がスリープ状態に移行されているときに、当該受電端末は、給電端末によって通信線に供給される電源電圧を変化させる制御が行われるのを待つことなく、起動スイッチが利用された任意のタイミングで通常の動作状態に戻ることができる。
本発明の給電端末は、上記の何れかの2線式電源重畳型多重伝送システムに備えられることが好ましい。
また、本発明の給電端末は、電源供給及び通信に共用される通信線に出力する電源電圧の供給経路を開閉するスイッチ回路と、前記通信線を介する通信に用いられる通信信号の周波数に比して低い周波数で前記スイッチ回路をオンオフ制御するスイッチ制御回路と、を備え、前記通信線に電源電圧を出力しながら、前記通信線に接続される受電端末との間で通信を行うことを特徴とする。
この場合、給電端末は、スイッチ制御回路に、通信線を介する通信に用いられる通信信号の周波数に比して低い周波数でスイッチ回路をオンオフ制御させることにより、当該周波数で変化する電源電圧を通信線に供給することができる。尚、当該通信線に供給される電源電圧は、通信線を介する通信に用いられる通信信号の周波数に比して低い周波数で変化するため、当該通信信号と区別して電源電圧の変化を検出することが容易にされている。
本発明の受電端末は、上記の何れかの2線式電源重畳型多重伝送システムに備えられることが好ましい。
また、本発明の受電端末は、電源供給及び通信に共用される通信線を介して供給される電源電圧に基づき、当該受電端末の各部の動作用電源電圧を供給する電源回路と、前記電源回路から供給される動作用電源電圧により動作し、前記通信線を介して前記通信信号を送受信する送受信回路と、前記電源回路から供給される動作用電源電圧により動作し、当該受電端末の各部の動作制御を司る制御回路と、前記通信線を介して供給される電源電圧の変化のパターンを検出するパターン検出回路と、を備え、前記制御回路は、当該受電端末に対する待機電力の削減指示を示す通信信号が前記送受信回路により受信された場合に、前記電源回路から前記送受信回路への電源電圧の供給を停止させ、前記電源回路から前記送受信回路への電源電圧の供給が停止されている場合に、前記パターン検出回路で検出された前記パターンが当該受電端末の起動指示を示すものであると判断したときは、前記電源回路から前記送受信回路への電源電圧の供給を開始させることを特徴とする。
この場合、受電端末に対する待機電力の削減指示を示す通信信号(スリープ状態移行コマンド)が送受信回路により受信されたときに、電源回路から送受信回路への電源電圧の供給が停止される。このため、受電端末が送受信回路を待ち受け状態にすることなく、送受信回路への電源電圧の供給を停止して待機電力を削減する状態(スリープ状態)に移行する結果、送受信回路において消費される電力を削減することができる。
また、スリープ状態に移行した受電端末は、送受信回路への電源電圧の供給が停止されているため、通信線を介して通信信号を受信することができないが、通信線を介して供給される電源電圧の変化のパターンをパターン検出回路により検出して、当該検出されたパターンが当該受電端末の起動指示を示すものであるか否かを制御回路に判断させることができる。
そして、制御回路により、当該検出されたパターンが当該受電端末の起動指示を示すものであると判断されると、電源回路から送受信回路への電源電圧の供給が開始されるので、受電端末は通常の動作状態に戻って、通信線を介して通信信号を送受信することができるようになる。
1 2線式電源重畳型多重伝送システム
2 給電端末
3 受電端末
4 通信線
23 スイッチ制御回路
31 電源回路(受電端末)
32 送受信回路(受電端末)
33 制御回路
34 パターン検出回路
36 起動スイッチ
38 トグルスイッチ回路
SW1 スイッチ回路(給電端末)
Vcc 動作用電源電圧
Vsig 通信信号
VL 電源電圧
2 給電端末
3 受電端末
4 通信線
23 スイッチ制御回路
31 電源回路(受電端末)
32 送受信回路(受電端末)
33 制御回路
34 パターン検出回路
36 起動スイッチ
38 トグルスイッチ回路
SW1 スイッチ回路(給電端末)
Vcc 動作用電源電圧
Vsig 通信信号
VL 電源電圧
Claims (7)
- 電源供給及び通信に共用される通信線と、前記通信線に接続される受電端末と、前記通信線に電源電圧を出力しながら前記受電端末との間で通信を行う給電端末と、を備えてなる2線式電源重畳型多重伝送システムであって、
前記給電端末は、
前記通信線に出力する電源電圧の供給経路を開閉するスイッチ回路と、
前記通信線を介する通信に用いられる通信信号の周波数に比して低い周波数で前記スイッチ回路をオンオフ制御するスイッチ制御回路と、
を備え、
前記受電端末は、
前記給電端末から前記通信線を介して供給される電源電圧に基づき、当該受電端末の各部の動作用電源電圧を供給する電源回路と、
前記電源回路から供給される動作用電源電圧により動作し、前記通信線を介して前記通信信号を送受信する送受信回路と、
前記電源回路から供給される動作用電源電圧により動作し、当該受電端末の各部の動作制御を司る制御回路と、
前記通信線を介して供給される電源電圧の変化のパターンを検出するパターン検出回路と、
を備え、
前記制御回路は、当該制御回路を備えた前記受電端末に対する待機電力の削減指示を示す通信信号が前記送受信回路により受信された場合に、前記電源回路から前記送受信回路への電源電圧の供給を停止させ、前記電源回路から前記送受信回路への電源電圧の供給が停止されている場合に、前記パターン検出回路で検出された前記パターンが当該受電端末の起動指示を示すものであると判断したときは、前記電源回路から前記送受信回路への電源電圧の供給を開始させることを特徴とする2線式電源重畳型多重伝送システム。 - 前記スイッチ制御回路は、起動指示対象となる前記受電端末の識別情報を示すべく予め設定されたパターンで前記スイッチ回路をオンオフ制御し、
前記制御回路は、前記パターン検出回路で検出された前記パターンが、当該制御回路を備えた前記受電端末の識別情報を示すパターンである場合に、当該受電端末の起動指示を示すものであると判断する請求項1記載の2線式電源重畳型多重伝送システム。 - 前記スイッチ制御回路は、前記スイッチ回路を予め定められた一定の期間のみオフ制御し、
前記受電端末は、
前記パターン検出回路によって、前記パターンが検出される都度、前記電源回路から前記制御回路への電力の供給経路を交互に開閉するトグルスイッチ回路を更に備える請求項1記載の2線式電源重畳型多重伝送システム。 - 前記パターンは、前記電源電圧の立ち上りエッジ及び立ち下りエッジのうちの一方である請求項3記載の2線式電源重畳型多重伝送システム。
- 前記受電端末は、前記電源回路から前記送受信回路への電源電圧の供給を開始させる起動スイッチを更に備える請求項1から4の何れかに記載の2線式電源重畳型多重伝送システム。
- 請求項1から5の何れかに記載の2線式電源重畳型多重伝送システムに備えられた前記給電端末。
- 請求項1から5の何れかに記載の2線式電源重畳型多重伝送システムに備えられた前記受電端末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010119481A JP2011250010A (ja) | 2010-05-25 | 2010-05-25 | 2線式電源重畳型多重伝送システム、給電端末、及び受電端末 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010119481A JP2011250010A (ja) | 2010-05-25 | 2010-05-25 | 2線式電源重畳型多重伝送システム、給電端末、及び受電端末 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011250010A true JP2011250010A (ja) | 2011-12-08 |
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Family Applications (1)
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JP2010119481A Pending JP2011250010A (ja) | 2010-05-25 | 2010-05-25 | 2線式電源重畳型多重伝送システム、給電端末、及び受電端末 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2011250010A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016035616A (ja) * | 2014-08-01 | 2016-03-17 | Necエンジニアリング株式会社 | 機能実行装置、及び機能実行装置の制御方法 |
-
2010
- 2010-05-25 JP JP2010119481A patent/JP2011250010A/ja active Pending
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