JP2011247216A - 流体圧送装置を用いた廃熱発電システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】流体圧送装置Pは、円筒形状を有するケーシング1と、ケーシング1の軸線O1と同軸に固定された円柱部2と、ケーシング1の軸線O1から離間した軸線O2を中心にして、偏心回転することにより回転出力する偏心回転子3と、円柱部2の周りを回転しながら偏心回転子3の半径方向に対する位置が変位して、常時、内側流体移送室R1および外側流体移送室R2を複数に仕切る隔壁部4とを備えている。隔壁部4の両端部に設けられた収納部45には、それぞれの流体移送室の気密性を確保するために、円柱棒状体(コロ)46の外周面と摺動するパッキン47が設けられている。偏心回転子3の切欠部34の内壁面には、内側流体移送室R1と外側流体移送室R2との間の気密性を確保するために、隔壁部4の摺動面と摺動するパッキン35が設けられている。
【選択図】図1
Description
前記内側流体移送室および前記外側流体移送室が前記隔壁部により複数に仕切られることによりできるそれぞれの流体移送室のうち、前記偏心回転子の回転に伴って流体移送室容量が拡大する流体移送室と連通する位置に、それぞれ設けられた流体を流入させる流入口と、前記内側流体移送室および前記外側流体移送室が前記隔壁部により複数に仕切られることによりできるそれぞれの流体移送室のうち、前記偏心回転子の回転に伴って流体移送室容量が縮小する流体移送室と連通する位置に、それぞれ設けられた流体を流出させる流出口とを備え、前記隔壁部は、前記ケーシングの内周壁を転動する円柱棒状体と、前記円柱部の外周面を転動する円柱棒状体とが、両端部に設けられた収納部に収納されており、前記隔壁部の両端部に設けられた収納部には、前記それぞれの流体移送室の気密性を確保するために、前記円柱棒状体の外周面と摺動する第1パッキンが設けられ、前記偏心回転子の切欠部の内壁面には、前記内側流体移送室と前記外側流体移送室との間の気密性を確保するために、前記隔壁部の摺動面と摺動する第2パッキンが設けられていることを特徴とする。
図1に示す流体圧送装置Pは、ケーシング1と、円柱部2と、偏心回転子3と、隔壁部4(4a〜4c)とを備えている。
円柱部2は、ケーシング1の一方を閉止する端面11と一体的に設けられて内部に配置されている。図1に示すように、円柱部2がケーシング1の軸線O1と同軸に固定されていることで、外周面21とケーシング1の内周面12との間に環状空間Sが形成されている。
それぞれの収納部45の奥部には、コロ46の外周面と摺動するパッキン47(第1パッキン)が設けられている。このパッキン47によりコロ46により仕切られる流体移送室R11〜R13,R21〜R23(図4参照)のそれぞれの間の気密性が確保されている。
気化ガス発生装置30は、混合流体貯留タンク50からの液状流体である混合流体を廃熱により加熱して気化させ、流体圧送装置Pへ送出するものである。気化ガス発生装置30は、混合流体圧入口30aが混合流体貯留タンク50に配管により接続されていると共に、気化ガス圧送口30bが流体圧送装置Pの気化ガス受圧口P1(第2流入口52)に配管により接続されている。気化ガス発生装置30には、混合流体貯留タンク50との間の配管に逆止弁301が設けられている。また、気化ガス発生装置30には、逆止弁301を操作するカムロータ302が設けられている。
図6に示すように、流体圧送装置Pは、偏心回転子3の回転位置により隔壁部4aが上に位置し、隔壁部4bが右下に位置し、隔壁部4cが左下にした状態からスタートするものとする。
そして液化した混合流体は、混合流体吸入口P3(第1流入口51)から吸入されるが、このとき混合流体吸入口P3と連通状態にある流体移送室内へ吸入される。これを繰り返すことで、流体圧送装置Pの偏心回転子3は回転し続ける。
また、本実施の形態ではアンモニアと水との混合流体を利用したが、加熱することで気化し、冷却することで液化することが容易な他の流体とすることも可能である。
1 ケーシング
11 端面
12 内周面
13 蓋部
2 円柱部
21 外周面
3 偏心回転子
31 内周面
32 外周面
33 回転軸
34 切欠部
34a 内壁面
35 パッキン
4,4a〜4c 隔壁部
41 仮想円柱棒
42 両側部
43 平面
44 円弧面
45 収納部
46 円柱棒状体(コロ)
47 パッキン
51 第1流入口
52 第2流入口
53 第1流出口
54 第2流出口
S 環状空間
R1 内側流体移送室
R2 外側流体移送室
R11〜R13,R21〜R23 流体移送室
D 台座
10 廃熱発電システム
20 発電機
30 気化ガス発生装置
30a 混合流体圧入口
30b 気化ガス圧送口
301 逆止弁
302 カムロータ
40 ガス液化装置
40a 排出気化ガス受入口
40b 混合流体送出口
40c 冷却水受入口
40d 冷却水排出口
401 スプリング制動逆止弁
50 混合流体貯留タンク
50a 混合流体受圧口
501 スプリング制動逆止弁
P1 気化ガス受圧口
P2 気化ガス排出口
P3 混合流体吸入口
P4 混合流体圧送口
Claims (3)
- 両端面が閉止された円筒形状を有するケーシングと、
前記ケーシングの内部であって、前記ケーシングの軸線と同軸に固定され、前記ケーシングの内周面との間に環状空間を形成する円柱部と、
前記環状空間に収納され、前記ケーシングの軸線から離間した軸線を中心にして、偏心回転する円筒形状に形成され、前記環状空間を前記ケーシングの半径方向に内側流体移送室と外側流体移送室とに画成して、回転することにより回転出力する偏心回転子と、
前記偏心回転子の周方向の所定角度ごとに軸線に沿って形成された切欠部に配置され、前記偏心回転子と一体的に前記円柱部の周りを回転しながら、前記偏心回転子の回転位置に応じて前記偏心回転子の半径方向に対する位置が変位して、常時、前記内側流体移送室および前記外側流体移送室を複数に仕切る隔壁部と、
前記内側流体移送室および前記外側流体移送室が前記隔壁部により複数に仕切られることによりできるそれぞれの流体移送室のうち、前記偏心回転子の回転に伴って流体移送室容量が拡大する流体移送室と連通する位置に、それぞれ設けられた流体を流入させる流入口と、
前記内側流体移送室および前記外側流体移送室が前記隔壁部により複数に仕切られることによりできるそれぞれの流体移送室のうち、前記偏心回転子の回転に伴って流体移送室容量が縮小する流体移送室と連通する位置に、それぞれ設けられた流体を流出させる流出口とを備え、
前記隔壁部は、前記ケーシングの内周壁を転動する円柱棒状体と、前記円柱部の外周面を転動する円柱棒状体とが、両端部に設けられた収納部に収納されており、
前記隔壁部の両端部に設けられた収納部には、前記それぞれの流体移送室の気密性を確保するために、前記円柱棒状体の外周面と摺動する第1パッキンが設けられ、
前記偏心回転子の切欠部の内壁面には、前記内側流体移送室と前記外側流体移送室との間の気密性を確保するために、前記隔壁部の摺動面と摺動する第2パッキンが設けられていることを特徴とする流体圧送装置。 - 前記隔壁部は、前記偏心回転子の軸線を中心として120°ごとに配置され、
前記偏心回転子の厚みは、前記環状空間の半径方向の距離の1/2に形成され、
前記偏心回転子の軸線は、前記円柱部の軸線から、前記環状空間の半径方向の距離の1/4の位置に離間している請求項1記載の流体圧送装置。 - 前記請求項1または2記載の流体圧送装置と、
前記流体圧送装置の内側流体移送室に連通する流入口に、前記流体圧送装置の外側流体移送室に連通する流出口から排出された気化ガスを液化した液状流体を送るガス液化装置と、
前記内側流体移送室に連通する流出口からの液状流体を貯留する貯留タンクと、
前記貯留タンクからの液状流体を加熱し、気化ガスとして、前記流体圧送装置の外側流体移送室に連通する流入口に送る気化ガス発生装置と、
前記流体圧送装置からの回転出力により発電する発電機とを備えたことを特徴とする流体圧送装置を用いた廃熱発電システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6067794A (ja) * | 1983-09-22 | 1985-04-18 | リ− フン−チユン | 多角形対槽対翼式圧縮機及びポンプ |
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2010
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