JP2011236198A - モルホリノプリン誘導体 - Google Patents

モルホリノプリン誘導体 Download PDF

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JP2011236198A
JP2011236198A JP2011085874A JP2011085874A JP2011236198A JP 2011236198 A JP2011236198 A JP 2011236198A JP 2011085874 A JP2011085874 A JP 2011085874A JP 2011085874 A JP2011085874 A JP 2011085874A JP 2011236198 A JP2011236198 A JP 2011236198A
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Kiyoshi Nakayama
清 中山
Kazuyuki Sugita
和幸 杉田
Masaki Setoguchi
正樹 瀬戸口
Yuichi Tominaga
裕一 冨永
Masanori Saito
正規 齋藤
Takashi Odagiri
高志 小田桐
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Daiichi Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Sankyo Co Ltd
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Abstract

【課題】ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(Phoshatidylinosit
ol 3−kinase:PI3K)および/またはMammalian Target
of Rapamycin(mTOR)を阻害し、抗腫瘍活性を示す新規化合物を提供
すること。
【解決手段】本発明は、PI3Kおよび/またはmTORを阻害し、抗腫瘍活性を示す、
各種置換基を有する下記式(1)で表される化合物を提供する(ここで、式(1)中のR
、R、R、R、R、R、RおよびXは、それぞれ、明細書中の定義と同義
である。)。
【化1】
Figure 2011236198

【選択図】なし

Description

本発明は、新規なモルホリノプリン誘導体構造を有するホスファチジルイノシトール3
キナーゼ(Phosphatidylinositol 3−kinase:PI3K)
および/またはMammalian target of rapamycin(mTO
R)阻害化合物に関する。
PI3Kは細胞の増殖、生存、運動等に重要な役割を果たすことが知られているリピッ
ドキナーゼである。クラスI PI3K(PI3Kα、PI3Kβ、PI3Kδ、PI3
Kγ)は、受容体型チロシンキナーゼあるいはGPCRにより活性化されてphosph
atidylinositol 3,4,5−trisphosphate(PIP3)
を生成し、Aktを活性化することが知られている。活性化されたAktは、TSC2、
GSK3β、MDM2、FOXO、BAD等をリン酸化することにより、細胞の増殖や生
存、血管新生等を制御することが報告されている(非特許文献1)。
PI3Kαの触媒サブユニットであるp110αは、その変異により、大腸癌、乳癌、
脳腫瘍、胃癌、肝臓癌、卵巣癌等で活性化していることが知られている。また、PIP3
を脱リン酸化するPTEN(phosphatase and tensin homo
log)が不活化している癌(例えば前立腺癌、黒色腫)、p110αが過剰発現してい
る癌(例えば卵巣癌、肺癌)においても、PI3K−Akt経路が活性化していることが
知られている。従って、PI3K阻害作用を示す薬剤は、Aktの活性化を抑制すること
により、PI3K−Akt経路を遮断し、癌の増殖、生存、血管新生等を阻害できること
が示唆され、癌治療薬としての有用性が期待されている(非特許文献2、3)。
PI3K阻害活性を有する化合物として、ピリジニルフラノピリミジン誘導体(非特許
文献4、特許文献1)、チエノピリミジン誘導体、及びフロピリミジン誘導体(特許文献
2−5)、ピリミジン誘導体(特許文献6−15)、ピリドピリミジノン誘導体(特許文
献16、17)、イミダゾキノリン誘導体(非特許文献5、特許文献18)等が報告され
ている。後記一般式(I)においてRa、及びプリン環8位が水素であり、2位に3−ヒ
ドロキシフェニル基を有する化合物がPI3K阻害剤として報告されている(特許文献1
9)。
Mammalian target of rapamycin(mTOR)は増殖因
子(例えばインスリン等)からのシグナルによりPI3K−Akt経路を介して活性化さ
れるセリン・スレオニンキナーゼである(非特許文献6)。mTORは、S6K1および
4E−BP1をリン酸化することにより、mRNAの翻訳等を活性化し、細胞増殖や血管
新生等に関連する蛋白質(例えば、c−myc、cyclin D1、HIF−1α等)
の合成を促進すると考えられている。
マクロライド系抗菌剤であるrapamycinは、細胞内でFKBP12およびmT
ORと複合体を形成することにより、mTORのキナーゼ活性を阻害することが知られて
いる。現在、rapamycin誘導体であるCCI−779等は、抗癌剤として臨床試
験が進められている。
一方、最近では、rapamycinで阻害されないmTORキナーゼ活性(例えばA
ktをリン酸化する活性)があることが明らかになった。mTORは、少なくとも2つの
複合体、すなわち、rapamycin感受性のmTOR complex 1(mTO
RC1)(raptor等を含む複合体)およびrapamycin非感受性のmTOR
complex 2(mTORC2)(rictor等を含む複合体)を形成すること
が報告されている。mTORキナーゼ阻害作用を示す薬剤は、mTORC1およびmTO
RC2をいずれも抑制できるため、抗癌剤として、rapamycinよりも広範な治療
効果が期待されている(非特許文献7)。
mTOR阻害活性を有する化合物として、ピリドピリミジン誘導体(特許文献20)、
イミダゾピラジン誘導体(特許文献21)等が報告されている。
PI3KおよびmTORの両方を阻害する化合物として、イミダゾロピリミジン誘導体
(特許文献22)、2−モルホリノプリン誘導体(特許文献23)、6位がピリミジンで
置換された2−モルホリノプリン誘導体(特許文献24)等が報告されている。
PI3Kδにより選択的に阻害活性を有する化合物として、2位がインドール基で置換さ
れたモリホリノプリン誘導体が報告されている(特許文献25)。
特開2005/120102号公報 国際公開第2008/070740号パンフレット 国際公開第2007/127183号パンフレット 国際公開第2007/129161号パンフレット 国際公開第2007/122410号パンフレット 国際公開第2007/084786号パンフレット 国際公開第2008/098058号パンフレット 国際公開第2008/032072号パンフレット 国際公開第2008/032060号パンフレット 国際公開第2008/032036号パンフレット 国際公開第2008/032033号パンフレット 国際公開第2008/032089号パンフレット 国際公開第2008/032091号パンフレット 国際公開第2008/032086号パンフレット 国際公開第2008/032028号パンフレット 国際公開第2007/044698号パンフレット 国際公開第2007/044813号パンフレット 国際公開第2006/122806号パンフレット GB2431156号パンフレット 国際公開第2008/023161号パンフレット 国際公開第2008/051493号パンフレット 米国公開公報第2008/0233127号 国際公開第2009/045174号パンフレット 国際公開第2009/045175号パンフレット 国際公開第2009/053716号パンフレット
Nature Rev.Cancer,5,921−929(2005) Nature,441,366−370(2006) Nature Rev.Genet.,7,606−619(2006) Cell,125,733−747(2006) Mol.Cancer Ther.,7(7),1851−1863(2008) Cancer Cell,12(1),9−22(2007) Drug Discov.Today,12(3−4),112−124(2007)
本発明は、強力かつ持続的なPI3K阻害作用とそれに基づく抗腫瘍効果を示す、経口
投与可能な新規な低分子化合物を提供するものである。
本発明者らは上記の課題を解決するため、鋭意研究を行った結果、6−モルホリノプリ
ン構造を有する新規な化合物が、マウスin vivoモデルにおいて経口投与で持続的
に腫瘍内のPI3Kの活性を阻害し、強い抗腫瘍効果を示すことを明らかにし、本化合物
群が経口投与可能な抗腫瘍剤の有効成分として用いることができることを見出して本発明
を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次の[1]〜[51]に関する。
[1]一般式(1)
Figure 2011236198
[式(1)中、
およびRは、それぞれ独立して、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC
〜Cアルキル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル
スルホニル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基または水素原子
を示し、
Xは、1つまたは2つの窒素原子を含む6員の芳香族含窒素複素環基を示し、
は、Xを構成する炭素原子上の1もしくは複数個の置換基であって、それぞれ独立し
て、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、1もしくは複
数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルコキシ基、1もしくは複数個の置換基を
有していてもよいC〜Cアルキルアミノ基、1もしくは複数個の置換基を有していて
もよいジC〜Cアルキルアミノ基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC
〜Cシクロアルキル基、アミノ基、ハロゲン原子または水酸基であることを示し、
は、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基または水素
原子を示し、
Raは、−Y−Rで表される基を示し、
ここでYは、単結合またはC〜Cアルキレン基を示し、
は、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、1もし
くは複数個の置換基を有していてもよいテトラヒドロフラニル基、1もしくは複数個の置
換基を有していてもよいテトラヒドロピラニル基、1もしくは複数個の置換基を有してい
てもよいピロリジニル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいピペリジニル基
または1もしくは複数個の置換基を有していてもよいピリジニル基であることを示し、
RbおよびRcは、それぞれ独立して、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC
〜Cアルキル基、または水素原子であることを示すか、または、RbとRcが一緒に
なって、RbとRcが結合する窒素原子とともに1もしくは複数個の置換基を有していて
もよい4〜7員の脂環式含窒素複素環基を形成してもよいことを示す。]
で表される化合物またはその塩。
[2]RおよびRが、それぞれ独立して、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置
換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個
の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルスルホニル基、下記B群から選ばれる1
もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基または水素原子であり、
Xが、1つまたは2つの窒素原子を含む6員の芳香族含窒素複素環基であり、
が、Xを構成する炭素原子上の1もしくは複数個の置換基であって、それぞれ独立し
て、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアル
キル基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜C
アルコキシ基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC
〜Cアルキルアミノ基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していて
もよいジC〜Cアルキルアミノ基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基
を有していてもよいC〜Cシクロアルキル基、アミノ基、ハロゲン原子または水酸基
であり、
が、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜C
アルキル基または水素原子であり、
Raが、−Y−Rで表される基であり、
ここでYは、単結合またはC〜Cアルキレン基を示し、
は、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜C
アルキル基、下記B群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいテト
ラヒドロフラニル基、下記B群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよ
いテトラヒドロピラニル基、下記D群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有してい
てもよいピロリジニル基、下記B群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していて
もよいピペリジニル基または下記D群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有してい
てもよいピリジニル基であることを示し、
RbおよびRcが、それぞれ独立して、下記E群から選ばれる1もしくは複数個の置換基
を有していてもよいC〜Cアルキル基、または水素原子であるか、または、RbとR
cが一緒になって、RbとRcが結合する窒素原子とともに下記E群から選ばれる1もし
くは複数個の置換基を有していてもよい4〜7員の脂環式含窒素複素環基を形成している
[1]に記載の化合物またはその塩。
A群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル
基、C〜Cアルコキシ基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、ジC〜C
ルキルアミノ基、シアノ基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、オキソ基
B群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、
アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、ジC〜Cアルキルアミノ基、シアノ基、C
〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、C〜Cアルキルカルボニルアミノ基
D群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル
基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜Cシクロアルキルカルボニル基、C
シクロアルキルC〜Cアルキルカルボニル基、C〜CアルキルアミノC
アルキル基、C〜Cアルキルスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複
数個の置換基を有していてもよいアリールカルボニル基
E群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ホルミル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数
個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは
複数個の置換基を有していてもよいC〜Cシクロアルキル基、上記A群から選ばれる
1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルコキシ基、アミノ基、上記
A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルアミ
ノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜C
アルキルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよい
〜Cアルキルスルホニルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換
基を有していてもよいC〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキルアミノ基、上記
A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリールスルホニルアミ
ノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリールスル
ホニルC〜Cアルキルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を
有していてもよいヘテロアリールスルホニルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは
複数個の置換基を有していてもよいヘテロアリールスルホニルC〜Cアルキルアミノ
基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアル
キルスルホニルアミノC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の
置換基を有していてもよいC〜CアルキルスルホニルC〜CアルキルアミノC
〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよい
アリールスルホニルアミノC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数
個の置換基を有していてもよいアリールスルホニルC〜CアルキルアミノC〜C
アルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいヘテロ
アリールスルホニルアミノC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数
個の置換基を有していてもよいヘテロアリールスルホニルC〜CアルキルアミノC
〜Cアルキル基、シアノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有して
いてもよいC〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、オキソ基、上記A群から選
ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルカルボニル基、
上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cシクロア
ルキルカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有してもよいC
〜CシクロアルキルC〜Cアルキルカルボニル基、上記A群から選ばれる1もし
くは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルスルホニル基、上記A群から
選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜CアルキルアミノC
アルキルカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有してい
てもよいC〜Cアルキルアミノカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数
個の置換基を有していてもよいC〜CアルキルアミノC〜Cアルキルスルホニル
基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜C
ルキルアミノC〜Cアルキルスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個
の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルアミノスルホニル基、上記A群から選ば
れる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜Cアルキルアミノスルホニ
ル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜C
アルキルアミノC〜Cアルキルカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数
個の置換基を有していてもよいジC〜Cアルキルアミノカルボニル基、上記A群から
選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリールスルホニル基、上記A群
から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいへテロアリールスルホニル基
、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいへテロアリールC
〜Cアルキルスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有し
ていてもよいへテロアリールC〜Cアルキルカルボニル基、下記一般式(2)
Figure 2011236198
(一般式(2)中、nは0〜3のいずれかであり、環Aは、アゼチジン環、ピロリジン環
、ピリジン環、モルホリン環、ピペラジン環のいずれかであり、該環を構成する炭素原子
は、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよい。)で表される
[3]一般式(1a)
Figure 2011236198
[式(1a)中、R、R、RおよびRa〜Rcは、前記請求項2に記載のものと同
義であり、R3aおよびR3bは、それぞれ独立して、下記A群から選ばれる1もしくは
複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、下記A群から選ばれる1もし
くは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルコキシ基、下記A群から選ばれる
1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルアミノ基、下記A群か
ら選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜Cアルキルアミノ基
、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cシクロ
アルキル基、アミノ基、ハロゲン原子、水酸基または水素原子であることを示す。]
で表される化合物またはその塩。
A群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル
基、C〜Cアルコキシ基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、ジC〜C
ルキルアミノ基、シアノ基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、オキソ基
[4]R3aおよびR3bが、それぞれ独立して、C〜Cアルキル基、ハロC〜C
アルキル基または水素原子である[3]に記載の化合物またはその塩。
[5]RおよびRが、C〜Cアルキル基および水素原子の組み合わせまたはともに
水素原子である[1]〜[4]のいずれか1に記載の化合物またはその塩。
[6]Rが、C〜Cアルキル基または水素原子である[1]〜[5]のいずれか1に記載
の化合物またはその塩。
[7]Raが、下記の式Ra〜Ra11
Figure 2011236198
から選択されるいずれか1(式Ra中、Rは、−SO2または −CORを示し
、ここでRは、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基ま
たは1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基を示し、式Ra中、R
は、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、アミノC〜Cアルキル
基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、ジC〜CアルキルアミノC
〜Cアルキル基、ヒドロキシC〜Cアルキル基、カルボキシC〜Cアルキル基
、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基、また
は上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいへテロアリール基
を示す。)である[1]〜[6]のいずれか1に記載の化合物またはその塩。
[8]RbとRcが一緒になって、RbとRcが結合する窒素原子とともに1もしくは複数
個の置換基を有していてもよい4〜7員の脂環式含窒素複素環基を形成する場合、該4〜
7員の脂環式含窒素複素環部分が、アゼチジン環、ピロリジン環、モルホリン環、ピペラ
ジン環またはピペリジン環である[1]〜[7]のいずれか1に記載の化合物またはその塩。
[9]Rb、RcおよびRbとRcが結合する窒素原子とで形成する基が、下記の式Rbc
1〜Rbc80
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
から選択されるいずれか1(式Rbc1〜Rbc80中、R9a、R9b、R9c、R
およびR11は、それぞれ独立してC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル
基、アミノC〜Cアルキル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、ジ
〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、ヒドロキシC〜Cアルキル基、カ
ルボキシC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有し
ていてもよいアリール基、または上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有し
ていてもよいへテロアリール基を示し、R9dおよびR9eは、それぞれ独立してC
アルキル基、C〜Cシクロアルキル基、アミノC〜Cアルキル基、C〜C
アルキルアミノC〜Cアルキル基、ジC〜CアルキルアミノC〜Cアルキ
ル基、ヒドロキシC〜Cアルキル基、カルボキシC〜Cアルキル基、上記A群か
ら選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基、上記A群から選ば
れる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいへテロアリール基、水素原子、水酸基
、アミノ基、NH−R10で表される基またはNR1011で表される基を示す。)で
ある[1]〜[8]のいずれか1に記載の化合物またはその塩。
[10]下記一般式(1b)
Figure 2011236198
[式中、R12は、メチル基または水素原子を示し、
13は、1〜3個のハロゲン原子を置換基として有していてもよいC〜Cアルキル
基、またはC〜Cシクロアルキル基を示し、
14は、下記群
Figure 2011236198
から選ばれるいずれか1の基を示す。]
で表される化合物またはその塩。
[11]下記群から選ばれるいずれか1の化合物またはその塩。
Figure 2011236198
Figure 2011236198
[12]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物。
[13]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物。
[14]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物。
[15]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物。
[16]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物。
[17]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物。
[18]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物。
[19]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物のメシル酸塩。
[20]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物のメシル酸塩。
[21]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物のメシル酸塩。
[22]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物のメシル酸塩。
[23]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物のメシル酸塩。
[24]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物のメシル酸塩。
[25]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物のメシル酸塩。
[26]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物の硫酸塩。
[27]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物の硫酸塩。
[28]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物の硫酸塩。
[29]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物の硫酸塩。
[30]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物の硫酸塩。
[31]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物の硫酸塩。
[32]下記式
Figure 2011236198
で表される化合物の硫酸塩。
[33][1]〜[18]のいずれか1に記載の化合物またはその塩を含む、ホスファチジルイ
ノシトール3キナーゼ(Phosphatidylinositol 3−kinase
:PI3K)阻害剤。
[34][1]〜[18]のいずれか1に記載の化合物またはその塩を含む、Mammalia
n Target of Rapamycin(mTOR)の阻害剤。
[35][1]〜[18]のいずれか1に記載の化合物またはその塩を含む、ホスファチジルイ
ノシトール3キナーゼ(Phosphatidylinositol 3−kinase
:PI3K)およびMammalian Target of Rapamycin(m
TOR)の阻害剤。
[36][1]〜[18]のいずれか1に記載の化合物またはその塩を有効成分とする医薬。
[37][1]〜[18]のいずれか1に記載の化合物またはその塩を有効成分とする抗腫瘍剤
[38]腫瘍が、脳腫瘍、子宮癌、肺癌、乳癌、大腸癌、胃癌、前立腺癌および悪性黒色腫
から選ばれるいずれかである[37]に記載の抗腫瘍剤。
[39][1]〜[18]のいずれか1に記載の化合物またはその塩および薬学的に許容し得る
担体を含有する医薬組成物。
[40][1]〜[18]のいずれか1に記載の化合物またはその塩を有効成分とする、PTE
N (phosphatase and tensin homolog)の変異がみら
れる腫瘍の治療剤。
[41][1]〜[18]のいずれか1に記載の化合物またはその塩を有効成分とする、ホスフ
ァチジルイノシトール3キナーゼ(Phosphatidylinositol 3−k
inase:PI3K)の過剰発現がみられる腫瘍の治療剤。
[42][1]〜[18]のいずれか1に記載の化合物またはその塩を有効成分とする、ホスフ
ァチジルイノシトール3キナーゼ(Phosphatidylinositol 3−k
inase:PI3K)の変異がみられる腫瘍の治療剤。
[43][1]〜[18]のいずれか1に記載の化合物またはその塩を有効成分とする、Akt
のリン酸化亢進がみられる腫瘍の治療剤。
[44][1]〜[18]のいずれか1に記載の化合物またはその塩を投与することを特徴とす
る腫瘍の治療方法。
[45]腫瘍が、脳腫瘍、子宮癌、肺癌、乳癌、大腸癌、胃癌、前立腺癌および悪性黒色腫
から選ばれるいずれかである[44]に記載の治療方法。
[46][1]〜[18]のいずれか1に記載の化合物またはその塩を投与することを特徴とす
る、PTEN (phosphatase and tensin homolog)の
変異がみられる腫瘍の治療方法。
[47][1]〜[18]のいずれか1に記載の化合物またはその塩を投与することを特徴とす
る、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(Phosphatidylinosito
l 3−kinase:PI3K)の過剰発現がみられる腫瘍の治療方法。
[48][1]〜[18]のいずれか1に記載の化合物またはその塩を投与することを特徴とす
る、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(Phosphatidylinosito
l 3−kinase:PI3K)の変異がみられる腫瘍の治療方法。
[49][1]〜[18]のいずれか1に記載の化合物またはその塩を投与することを特徴とす
る、Aktのリン酸化亢進がみられる腫瘍の治療方法。
[50][1]〜[18]のいずれか1に記載の化合物またはその塩の、医薬製造のための使用
[51][1]〜[18]のいずれか1に記載の化合物またはその塩の、抗腫瘍剤製造のための
使用。
本発明の6−モルホリノプリン誘導体は、PI3K阻害活性、mTOR阻害活性、およ
び抗腫瘍活性を示すので、強力な抗腫瘍剤として用いることができる。
以下に本明細書中の置換基について説明する。
本明細書において、「C〜Cアルキル基」または、C〜Cアルキルアミノ基、
ジC〜Cアルキルアミノ基、C〜Cアルキルスルホニル基、C〜Cアルキル
アミノC〜Cアルキル基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜Cアルキルア
ミノC〜Cアルキルカルボニル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキルス
ルホニル基、ジC〜CアルキルアミノC〜Cアルキルスルホニル基、ジC〜C
アルキルアミノC〜Cアルキルカルボニル基、C〜Cアルキルカルボニルアミ
ノ基、C〜Cアルキルアミノカルボニル基、ジC〜Cアルキルアミノ基、C
アルキルアミノスルホニル基、ジアルキルアミノスルホニル基およびジC〜C
ルキルアミノカルボニル基等の「C〜Cアルキル基」部分は、炭素数1〜6の直鎖状
又は分岐鎖状の飽和炭化水素からなる一価の基をいい、例えば、メチル基、エチル基、n
−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基又はtert−ブチル基等が挙げられる。
本明細書において、「C〜Cアルコキシ基」とは、上記のC〜Cアルキル基か
ら形成されるC〜Cアルキルオキシ基を示し、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n
−プロポキシ基又はイソプロポキシ基が挙げられる。
本明細書において、「C〜Cシクロアルキル基」または、C〜Cシクロアルキ
ルカルボニル基等における「C〜Cシクロアルキル基」部分は、炭素数3〜8の環状
の飽和炭化水素からなる基をいう。「C〜Cシクロアルキル基」としては、シクロプ
ロピル基、シクロブチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
本明細書において、「C〜Cアルキレン基」とは、炭素数1〜6の直鎖状又は分岐
鎖状の飽和炭化水素からなる二価の基をいう。「C〜Cアルキレン基」としては、例
えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、イソプロピレン基、テトラメチレン基
等が挙げられる。
本明細書において、「C〜Cアルキルスルホニル基」または、C〜Cアルキル
アミノC〜Cアルキルスルホニル基等における「C〜Cアルキルスルホニル基」
部分は、上記C〜Cアルキル基がスルホニル基に置換した基をいう。メチルスルホニ
ル基、エチルスルホニル基、プロピルスルホニル基等が挙げられる。
本明細書において、「C〜Cアルキルアミノ基」または、ジC〜Cアルキルア
ミノ基、C〜Cアルキルアミノカルボニル基、C〜CアルキルアミノC〜C
アルキルカルボニル基、C〜Cアルキルアミノスルホニル基、ジC〜Cアルキル
アミノスルホニル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキルスルホニル基、ジC
〜CアルキルアミノC〜Cアルキルスルホニル基、ジC〜Cアルキルアミノ
カルボニル基およびジC〜CアルキルアミノC〜Cアルキルカルボニル基等の「
〜Cアルキルアミノ基」部分は、上記C〜Cアルキル基がアミノ基に置換した
基をいう。このうち、「ジC〜Cアルキルアミノ基」は、2個のC〜Cアルキル
基が置換する場合を示す。2個のC〜Cアルキル基が置換する場合、それらのC
アルキル基は同一であってもよいし異なっていてもよい。「C〜Cアルキルアミ
ノ基」としては、例えば、メチルアミノ基、エチルアミノ基等が挙げられ、「ジC〜C
アルキルアミノ基」としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基又はメチルエチル
アミノ基等が挙げられる。
本明細書において、「オキソ基」とは、特に言及されない限り、「=O」で表される基
を意味する。
本明細書において、「C〜Cアルキルカルボニル基」または、C〜Cアルキル
カルボニルアミノ基、C〜CシクロアルキルC〜Cアルキルカルボニル基、C
〜CアルキルアミノC〜Cアルキルカルボニル基、ジC〜CアルキルアミノC
〜Cアルキルカルボニル基およびへテロアリールC〜Cアルキルカルボニル基等
における「C〜Cアルキルカルボニル基」は、カルボニル基(C=O)に上記C
アルキル基が置換した基を意味する。同様に、「C〜Cシクロアルキルカルボニ
ル基」とは、カルボニル基(C=O)に上記C〜Cシクロアルキル基が置換した基を
意味する。
本明細書において、「フルオロC〜Cアルキル基」とは、1または複数個のフルオ
ロ基が置換した上記C〜Cアルキル基をいう。置換するフルオロ基は、1〜3個が好
ましい。「フルオロC〜Cアルキル基」としては、例えば、フルオロメチル基または
フルオロエチル基、ジフルオロメチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロメチル基、
トリフルオロエチル基等が挙げられる。
本明細書において、「ヒドロキシC〜Cアルキル基」とは、1または複数個のヒド
ロキシ基が置換した上記C〜Cアルキル基をいう。置換するヒドロキシ基は、1〜3
個が好ましい。「ヒドロキシC〜Cアルキル基」としては、例えば、ヒドロキシメチ
ル基又はヒドロキシエチル基等が挙げられる。
本明細書において、「C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基」とは、上記C
〜Cアルキル基に上記C〜Cアルキルアミノが置換した基を意味する。
本明細書において、「C〜CアルキルアミノC〜Cアルキルカルボニル基」と
は、上記、「C〜Cアルキルカルボニル基」に上記「C〜Cアルキルアミノ基」
が置換した基を意味する。
本明細書において、「C〜CアルキルアミノC〜Cアルキルスルホニル基」と
は、上記「C〜Cアルキルスルホニル基」に上記「C〜Cアルキルアミノ基」が
置換した基を意味する。
本明細書において、「ジC〜CアルキルアミノC〜Cアルキルカルボニル基」
とは、上記「C〜Cアルキルカルボニル基」に、上記「ジC〜Cアルキルアミノ
基」が置換した基を意味する。
本明細書において、「C〜CシクロアルキルC〜Cアルキルカルボニル基」と
は、上記「C〜Cアルキルカルボニル基」に、上記「C〜Cシクロアルキル基が
置換した基を意味する。
本明細書において、「C〜Cアルキルアミノカルボニル基」とは、カルボニル基に
上記C〜Cアルキルアミノ基が置換した基を意味する。
本明細書において、「C〜Cアルキルアミノスルホニル基」とは、スルホニル基に
上記C〜Cアルキルアミノが置換した基を意味する。
本明細書において、「ジC〜Cアルキルアミノスルホニル基」とは、スルホニル基
に上記ジC〜Cアルキルアミノ基が置換した基を意味する。
本明細書において、「ジC〜CアルキルアミノC〜Cアルキルスルホニル基」
とは、上記C〜Cアルキルスルホニル基に、上記ジC〜Cアルキルアミノ基が置
換した基を意味する。
本明細書において、「ジC〜Cアルキルアミノカルボニル基」とは、カルボニル基
に上記ジC〜Cアルキルアミノ基が置換した基を意味する。
本明細書において、「C〜Cアルキルカルボニルアミノ基」とは、アミノ基に上記
〜Cアルキルカルボニル基が置換した基を意味する。
本明細書において、「アリール基」、アリールスルホニル基等における「アリール基」
部分は、芳香族炭化水素環基を意味し、例えば、フェニル基、ナフチル基が挙げられ、い
ずれの位置で結合していてもよい。
本明細書において、「ヘテロアリール基」、ヘテロアリールC〜Cアルキルスルホ
ニル基、ヘテロアリールC〜Cアルキルカルボニル基等における「ヘテロアリール基
」部分は、環の構成原子に炭素以外に1または複数個の窒素原子、硫黄原子または酸素原
子を含む5または6員の芳香族複素環基を意味し、例えば、イミダゾリル基、チアゾリル
基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基等が
挙げられる。これらの「ヘテロアリール基」の、スルホニル基等への結合はいずれの位置
でもよい。
本明細書において、「1つまたは2つの窒素原子を含む6員の芳香族含窒素複素環基」
とは、環構造の構成原子として窒素原子を少なくとも1つまたは2つ含む不飽和の6員複
素環化合物から導かれる基をいう。この6員の芳香族含窒素複素環基は、いずれの位置で
結合していてもよい。1つまたは2つの窒素原子を含む6員の芳香族含窒素複素環基とし
ては、例えば、ピリジン、ピリダジンまたはピリミジンから導かれる基が挙げられる。
本明細書において、「4〜7員の脂環式含窒素複素環基」とは、環構造の構成原子とし
て窒素原子を少なくとも1個含む飽和の4〜7員の複素環化合物から導かれる基をいい、
該基はいずれの位置で結合してもよい。4〜7員の脂環式含窒素複素環基としては、例え
ば、アゼチジン、ピロリジン、イミダゾリジン、トリアゾリジン、オキサゾリジン、チア
ゾリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、ホモモルホリンまた
はホモピペラジンから導かれる基等が挙げられる。
本明細書において、「アリールスルホニル基」とは、上記「アリール基」が、スルホニ
ル基に置換した基を意味し、例えば、ベンゼンスルホニル基等が挙げられる。
本明細書において、「ヘテロアリールスルホニル基」とは、上記ヘテロアリール基が、
スルホニル基に置換した基を意味する。
本明細書において、「ヘテロアリールC〜Cアルキルスルホニル基」とは、上記へ
テロアリール基が、上記C〜Cアルキルスルホニルに置換した基を意味する。
本明細書において、「ヘテロアリールC〜Cアルキルカルボニル基」とは、上記へ
テロアリール基が、上記C〜Cアルキルカルボニル基に置換した基を意味する。
次に、一般式(1)の各置換基について説明する。
およびRは、それぞれ独立して、1もしくは複数個の置換基を有していてもよい
〜Cアルキル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキ
ルスルホニル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基または水素原
子を示す。
ここで、「1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基」の置
換基および「1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルスルホニ
ル基」の置換基としては、1もしくは複数個のハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜C
アルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、アミノ基、C
アルキルアミノ基、ジC〜Cアルキルアミノ基、シアノ基、C〜Cアルキル
アミノC〜Cアルキル基またはオキソ基が好ましく、「1もしくは複数個の置換基を
有していてもよいアリール基」の置換基としては、1もしくは複数個のハロゲン原子、ヒ
ドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、アミノ基、C〜C
ルキルアミノ基、ジC〜Cアルキルアミノ基、シアノ基、C〜Cアルキルアミノ
〜Cアルキル基またはC〜Cアルキルカルボニルアミノ基が好ましい。置換基
を複数個有する場合は同一の原子上であっても異なる原子上であってもよい。
およびRとしては、それぞれ独立して、1もしくは複数個の置換基を有していて
もよいC〜Cアルキル基または水素原子が好ましく、C〜Cアルキル基または水
素原子がさらに好ましく、いずれかがC〜Cアルキル基であって他方が水素原子であ
るか、RとRがともに水素原子であることが特に好ましい。
Xは、1もしくは複数個の置換基を有していてもよい、1つまたは2つの窒素原子を含
む6員の芳香族含窒素複素環基を示す。Xとしては、ピリジン、ピリダジンまたはピリミ
ジンから導かれる基が挙げられる。Xは、一般式(1)中のイミダゾロピリミジン環に対
して、いずれの位置で結合してもよい。Xとしては、ピリミジンから導かれる基が好まし
く、イミダゾロピリミジン環に対して、2位の位置で結合することが特に好ましい。
Xは無置換であるか、後述のRで示される置換基を有することが好ましい。
は、上記Xを構成する炭素原子上の1もしくは複数個の置換基を意味する。R
、いずれの炭素原子上の置換基であってもよい。
としては、それぞれ独立して、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC
〜Cアルキル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルコキシ
基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルアミノ基、1もし
くは複数個の置換基を有していてもよいジC〜Cアルキルアミノ基、C〜Cシク
ロアルキル基、アミノ基、ハロゲノ基または水酸基が好ましい。
ここで、「1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基」、「
1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルコキシ基」、「1もしくは
複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルアミノ基」、「1もしくは複数個
の置換基を有していてもよいジC〜Cアルキルアミノ基」および「1もしくは複数個
の置換基を有していてもよいC〜Cシクロアルキル基」の置換としては、1もしくは
複数個のハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキ
ル基、C〜Cアルコキシ基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、ジC〜C
アルキルアミノ基、シアノ基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基またはオ
キソ基が好ましい。
としては、それぞれ独立して、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC
〜Cアルキル基がより好ましい。
3aおよびR3bは、上記Xがピリミジンから導かれる基である場合の、Xを構成す
る炭素原子上の基を意味する。R3aおよびR3bは、それぞれ独立して、上記Rの好
ましいものとして述べた置換基または水素原子であることが好ましく、C〜Cアルキ
ル基、ハロC〜Cアルキル基または水素原子(Xが無置換)であることがより好まし
い。
は、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基または水
素原子であることを意味する。Rは、一般式(1)中のモルホリン環を構成するいずれ
かの炭素原子上の置換基であるが、いずれの炭素原子上の置換基であってもよい。ここで
、「1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基」の置換基とし
ては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル
基、C〜Cアルコキシ基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、ジC〜C
ルキルアミノ基、シアノ基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基またはオキ
ソ基が好ましい。Rとしては、C〜Cアルキル基または水素原子が好ましい。
Raは、−Y−Rで表される基を示し、ここでYは、単結合またはC〜Cアルキ
レン基を示し、Rは、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキ
ル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいテトラヒドロフラニル基、1もしく
は複数個の置換基を有していてもよいテトラヒドロピラニル基、1もしくは複数個の置換
基を有していてもよいピロリジニル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいピ
ペリジニル基または1もしくは複数個の置換基を有していてもよいピリジニル基であるこ
とを示す。
ここで、「1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基」の置
換基としては、1もしくは複数個のハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基
、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、アミノ基、C〜Cアルキ
ルアミノ基、ジC〜Cアルキルアミノ基、シアノ基、C〜CアルキルアミノC
〜Cアルキル基またはオキソ基が好ましく、「1もしくは複数個の置換基を有していて
もよいテトラヒドロフラニル基」、「1もしくは複数個の置換基を有していてもよいテト
ラヒドロピラニル基」および「1もしくは複数個の置換基を有していてもよいピペリジニ
ル基」の置換基としては、1もしくは複数個のハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜C
アルキル基、C〜Cアルコキシ基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、ジC
〜Cアルキルアミノ基、シアノ基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基ま
たはC〜Cアルキルカルボニルアミノ基が好ましく、「1もしくは複数個の置換基を
有していてもよいピロリジニル基」および「1もしくは複数個の置換基を有していてもよ
いピリジニル基」の置換基としては、1もしくは複数個のハロゲン原子、ヒドロキシ基、
〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルキルカルボニル基
、C〜Cシクロアルキルカルボニル基、C〜CシクロアルキルC〜Cアルキ
ルカルボニル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、C〜Cアルキル
スルホニル基、または1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリールカルボニル
基が好ましい。ここで、「1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリールカルボ
ニル基」の置換基としては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C
〜Cシクロアルキル基、C〜Cアルコキシ基、アミノ基、C〜Cアルキルアミ
ノ基、ジC〜Cアルキルアミノ基、シアノ基、C〜CアルキルアミノC〜C
アルキル基またはオキソ基が好ましい。
Raとしては、Yが単結合もしくは直鎖のC〜Cアルキレン基であって、RがC
〜Cアルキル基、1〜3個のハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基、C
〜Cシクロアルキル基、テトラヒドロフラニル基、1もしくは複数個の置換基を有して
いてもよいピロリジニル基、テトラヒドロピラニル基が好ましく、下記の式Ra〜Ra
11
Figure 2011236198
から選択されるいずれか1の基(式Ra中、Rは、−SO2または −COR
示し、ここでRは、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル
基または1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基を示し、式Ra中、
9aは、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、アミノC〜Cアル
キル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、ジC〜Cアルキルアミノ
〜Cアルキル基、ヒドロキシC〜Cアルキル基、カルボキシC〜Cアルキ
ル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の1もしくは複数個の置換基を有していて
もよいアリール基、または上記A群から選ばれる1もしくは複数個の1もしくは複数個の
置換基を有していてもよいへテロアリール基を示す。)であることがより好ましい。R8
の「1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基」および「1も
しくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基」の置換基としては、ハロゲン原子
、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cアル
コキシ基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、ジC〜Cアルキルアミノ基、シ
アノ基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基またはオキソ基が好ましい。
さらに、Raとしては、Yが単結合であり、RがC〜Cアルキル基、1〜3個の
ハロゲン原子で置換されたC〜Cアルキル基もしくはC〜Cシクロアルキル基で
置換されたC〜Cアルキル基であることがより好ましい。
9aとしては、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基またはペンタフルオロエ
チル基が好ましい
RbおよびRcは、それぞれ独立して、1もしくは複数個の置換基を有していてもよい
〜Cアルキル基、または水素原子であることを示すか、または、RbとRcが一緒
になって、RbとRcが結合する窒素原子とともに1もしくは複数個の置換基を有してい
てもよい4〜7員の脂環式含窒素複素環基を形成してもよいことを示す。
ここで、「1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基」の置
換基および、「RbとRcが一緒になって、RbとRcが結合する窒素原子とともに1も
しくは複数個の置換基を有していてもよい4〜7員の脂環式含窒素複素環基を形成する場
合」の置換基としては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ホルミル基、上記A群から選ばれ
る1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、上記A群から選
ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cシクロアルキル基、上記
A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルコキシ基
、アミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC
アルキルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していても
よいジC〜Cアルキルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を
有していてもよいC〜Cアルキルスルホニルアミノ基、上記A群から選ばれる1もし
くは複数個の置換基を有していてもよいC〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキ
ルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリー
ルスルホニルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していても
よいアリールスルホニルC〜Cアルキルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは
複数個の置換基を有していてもよいヘテロアリールスルホニルアミノ基、上記A群から選
ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいヘテロアリールスルホニルC〜C
アルキルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよ
いC〜CアルキルスルホニルアミノC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1
もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜CアルキルスルホニルC〜C
ルキルアミノC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を
有していてもよいアリールスルホニルアミノC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれ
る1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリールスルホニルC〜Cアルキル
アミノC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有して
いてもよいヘテロアリールスルホニルアミノC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれ
る1もしくは複数個の置換基を有していてもよいヘテロアリールスルホニルC〜C
ルキルアミノC〜Cアルキル基、シアノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個
の置換基を有していてもよいC〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、オキソ基
、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキ
ルカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC
〜Cシクロアルキルカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基
を有してもよいC〜CシクロアルキルC〜Cアルキルカルボニル基、上記A群か
ら選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルスルホニル
基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアル
キルアミノC〜Cアルキルカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の
置換基を有していてもよいC〜Cアルキルアミノカルボニル基、上記A群から選ばれ
る1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜CアルキルアミノC〜C
ルキルスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよ
いジC〜CアルキルアミノC〜Cアルキルスルホニル基、上記A群から選ばれる
1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルアミノスルホニル基、
上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜Cアルキ
ルアミノスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していても
よいジC〜CアルキルアミノC〜Cアルキルカルボニル基、上記A群から選ばれ
る1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜Cアルキルアミノカルボニル
基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリールスルホ
ニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいへテロアリ
ールスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよい
へテロアリールC〜Cアルキルスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数
個の置換基を有していてもよいへテロアリールC〜Cアルキルカルボニル基、下記一
般式(2)
Figure 2011236198
(一般式(2)中、nは0〜3のいずれかであり、環Aは、アゼチジン環、ピロリジン環
、ピリジン環、モルホリン環、ピペラジン環のいずれかであり、該環を構成する炭素原子
は、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよい。)で表される
基から選択される基が好ましい。
RbとRcが一緒になって、RbとRcが結合する窒素原子とともに1もしくは複数個
の置換基を有していてもよい4〜7員の脂環式含窒素複素環基を形成する場合、該4〜7
員の脂環式含窒素複素環部分は、アゼチジン環、ピロリジン環、モルホリン環、ピペラジ
ン環またはピペリジン環であることが好ましく、ピペラジン環であることがさらに好まし
い。
RbおよびRcとしては、いずれかが1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC
〜Cアルキル基であって他方が水素原子であるか、RbとRcが一緒になって、Rb
とRcが結合する窒素原子とともに置換基を有する4〜7員の脂環式含窒素複素環基を形
成することが好ましく、Rb、RcおよびRbとRcが結合する窒素原子とで形成する基
が、下記の式Rbc1〜Rbc80
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
から選択されるいずれか1(式Rbc1〜Rbc80中、R9a、R9b、R9c、R
およびR11は、それぞれ独立してC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル
基、アミノC〜Cアルキル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、ジ
〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、ヒドロキシC〜Cアルキル基、カ
ルボキシC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有し
ていてもよいアリール基、または上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有し
ていてもよいへテロアリール基を示し、R9dおよびR9eは、それぞれ独立してC
アルキル基、C〜Cシクロアルキル基、アミノC〜Cアルキル基、C〜C
アルキルアミノC〜Cアルキル基、ジC〜CアルキルアミノC〜Cアルキ
ル基、ヒドロキシC〜Cアルキル基、カルボキシC〜Cアルキル基、上記A群か
ら選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基、上記A群から選ば
れる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいへテロアリール基、水素原子、水酸基
、アミノ基、NH−R10で表される基またはNR1011で表される基を示す。)で
あることがより好ましい。ここで、「1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリ
ール基」および「1もしくは複数個の置換基を有していてもよいへテロアリール基」の置
換基としては、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロ
アルキル基、C〜Cアルコキシ基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、ジC
〜Cアルキルアミノ基、シアノ基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基ま
たはオキソ基が好ましく、さらに、下記群
Figure 2011236198
から選ばれる1の基であることがより好ましい。
さらに、一般式(1)の化合物は、実施例のいずれかおよび/または、後述の表1〜1
8に記載の化合物であることが好ましい。
また、一般式(1)の化合物は、下記群
Figure 2011236198
Figure 2011236198
から選ばれる1の化合物であることが好ましく、下記群
Figure 2011236198
から選ばれるいずれか1の化合物であることがより好ましい。
本発明の一般式(1)で表される化合物は、所望により医薬的に許容される塩とするこ
とができる。そのような塩としては、例えば塩酸塩、ヨウ化水素酸塩等のハロゲン化水素
酸塩;硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフ
ルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩等の低級アルカンスルホン酸塩;ベンゼ
ンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等のアリ−ルスルホン酸塩;ギ酸、酢酸、り
んご酸、フマル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マレイン酸塩等の有
機酸塩;及びオルニチン酸塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩等のアミノ酸塩;を挙
げることができ、メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホ
ン酸塩等の低級アルカンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸
塩等のアリ−ルスルホン酸塩および硫酸塩が好ましい。
また、本発明の一般式(1)で表される化合物が、カルボキシ基等の酸性基を有する場
合、一般的に塩基付加塩を形成することが可能である。医薬的に許容される塩としては、
例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マ
グネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩等の無機塩;ジベンジルアミン塩
、モルホリン塩、フェニルグリシンアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−メチ
ルグルカミン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、シクロヘキシルアミン塩、ジ
シクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、ジエタノールアミ
ン塩、N−ベンジル−N−(2−フェニルエトキシ)アミン塩、ピペラジン塩、テトラメ
チルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩等の有機アミン塩、等
を挙げることができる。
本発明の一般式(1)で表される化合物は、遊離体もしくは溶媒和物として存在するこ
ともある。溶媒和物としては、医薬的に許容し得るものであれば特に限定されないが、具
体的には、水和物、エタノール和物等が好ましい。また、一般式(1)で表される本発明
化合物中に窒素原子が存在する場合にはN−オキシド体となっていてもよく、これら溶媒
和物及びN−オキシド体も本発明の範囲に含まれる。
本発明の一般式(1)で表される化合物は、置換基の種類や組み合わせによって、シス
体、トランス体等の幾何異性体、互変異性体又はd体、l体等の光学異性体等の各種異性
体が存在し得るが、本発明の化合物は、特に限定していない場合はそれら全ての異性体、
立体異性体及びいずれの比率のこれら異性体及び立体異性体混合物をも包含するものであ
る。
本発明の一般式(1)で表される化合物は、構成する原子の一つまたは複数で非天然の
比率の原子同位体を含むこともある。原子同位体としては、例えば、重水素(H)、ト
リチウム(H)、ヨウ素−125、(125I)または炭素−14(14C)などが挙
げられる。これらの化合物は、治療又は予防剤、研究試薬、例えば、アッセイ試薬、及び
診断剤、例えば、インビボ画像診断剤として有用である。一般式(1)で表される化合物
のすべての同位体変種は、放射性であるかどうかにかかわらず、本発明の範囲内に含まれ
る。
また、本発明は、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反応により本発明の
医薬組成物の有効成分である化合物(1)に変換される化合物、すなわち、酵素的に酸化
、還元、加水分解等を起こして化合物(1)に変化される化合物又は胃酸等により加水分
解等を起こして化合物(1)に変化される「医薬的に許容されるプロドラッグ化合物」も
本発明に包含する。
上記プロドラッグとしては、化合物(1)にアミノ基が存在する場合には、そのアミノ
基がアシル化、アルキル化、リン酸化された化合物(例えば、そのアミノ基がエイコサノ
イル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3
−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジ
ルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、tert−ブチル化された化合物等である)等
を挙げることができ、化合物(1)に水酸基が存在する場合には、その水酸基がアシル化
、アルキル化、リン酸化、ホウ酸化された化合物(例えば、その水酸基がアセチル化、パ
ルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリル化、アラニル化
、ジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物等である。)等を挙げることができる
。また、化合物(I)にカルボキシ基が存在する場合には、そのカルボキシ基がエステル
化、アミド化された化合物(例えば、そのカルボキシ基がエチル エステル化、フェニル
エステル化、カルボキシメチル エステル化、ジメチルアミノメチル エステル化、ピ
バロイルオキシメチル エステル化、エトキシカルボニルオキシエチル エステル化、ア
ミド化又はメチルアミド化された化合物等である。)等が挙げられる。
本発明の化合物のプロドラッグは公知の方法によって化合物(1)から製造することが
できる。また、本発明の化合物のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開発
」第7巻分子設計163頁〜198頁に記載されているような、生理的条件で化合物(1
)に変化するものも含まれる。
本発明の一般式(1)で表される化合物の具体例としては、例えば、下記の化合物表1
〜11に記載の化合物を挙げることができる。これらの化合物は、下記の[製造法1]、
[製造法2]又は実施例に記載の方法に従って合成することができる。表1〜18中のR
、R、R31、R32、R、Ra、Rb、Rc、A、B、D、Eは、それぞれ、下
記一般式(1b)に示される基を意味する。
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
Figure 2011236198
次に、一般式(1)で表される化合物の製造方法について述べる。ただし、製造方法は
、下記の方法に何ら限定されるものではない。
一般式(1)で表される化合物及びその製造中間体は、以下に述べる種々の公知の反応
を利用して製造することができる。その際、原料又は中間体の段階で官能基を適当な保護
基で保護する場合がある。このような官能基としては、例えば水酸基、カルボキシ基、ア
ミノ基等を挙げることができ、保護基の種類、並びにそれらの保護基の導入と除去の条件
は、例えばProtective Groups in Organic Synthe
sis(T.W.Greene and P.G.M.Wuts,John Wiley
& Sons,Inc.,New York,2006)に記載のものを参考にするこ
とができる。
本発明の、一般式(1)で表される化合物(本明細書において化合物(1)ということ
もある。)(RおよびRのいずれかが水素原子、または、RおよびRがともに水
素原子である化合物)は、下記の[製造法1]により製造することができる。ここで用い
る原料は市販品として購入することができるか、実施例を参考にして容易に合成すること
ができる。
[製造法1]
Figure 2011236198
(式中R、R、R、R、Ra、Rb、Rc、Xは前記と同義である。)
以下に上記スキーム中の各工程を示す。
Figure 2011236198
化合物1から化合物2への変換は、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、1,4−ジオキサン、又はアセトニトリル等の、反応に悪影響を及ぼさない
適当な溶媒またはそれらの混合溶媒中で、炭酸カリウム、カリウムt−ブトキシド、又は
トリエチルアミン等の有機塩基または無機塩基存在下、室温〜150℃において、アルキ
ルハライド化合物、メタンスルホニルオキシアルキル化合物、もしくはトリフルオロメタ
ンスルホニルオキシアルキル化合物等で処理することによって行われる。化合物1の1モ
ルに対してアルキルハライド、若しくは塩基はそれぞれ1から過剰モル、好ましくはそれ
ぞれ1〜5モルを用いる。反応時間は30分〜72時間、好ましくは30分〜24時間で
ある。
また、化合物1と対応するアルコール(RaOH)との光延反応を用いても実施可能で
ある。例えばトリフェニルホスフィンの存在下、化合物1と対応するアルコールの混合物
を塩化メチレン、テトラヒドロフラン等の非プロトン性溶媒中、ジアルキルアゾジカルボ
キシレート等を作用させることにより、化合物2を得ることができる。化合物1の1モル
に対して、アルコールを1〜過剰モル、好ましくは1〜1.5モルを用いる。反応時間は
30分〜24時間、好ましくは30分〜10時間であり、反応温度は0℃〜80℃である
ことが好ましい。
Figure 2011236198
化合物2から化合物5への変換は化合物3との共存下、適当な溶媒中(プロトン性、非
プロトン性を問わない)加熱することにより行われる。化合物3は化合物2に対して1〜
過剰モル、好ましくは1〜4モルを用いる。反応温度は60℃〜100℃程度であること
が好ましく80℃〜100℃であることがより好ましい。反応時間は1時間〜10時間程
度が好ましい。
Figure 2011236198
化合物1から化合物4への変換は、化合物3との共存下、適当な溶媒中(プロトン性、
非プロトン性を問わない)加熱することにより行われる。反応温度は60℃〜100℃程
度であることが好ましい。反応時間は1時間〜10時間程度が好ましい。
Figure 2011236198
化合物4から化合物5への変換は、化合物4を、例えばN,N−ジメチルホルムアミド
、ジメチルスルホキシド、1,4−ジオキサン、又はアセトニトリル等の反応に悪影響を
及ぼさない適当な溶媒またはそれらの混合溶媒中で、炭酸カリウム、カリウムt−ブトキ
シド、トリエチルアミン等の有機塩基または無機塩基存在下、室温〜150℃において、
アルキルハライド化合物、メタンスルホニルオキシアルキル化合物、もしくはトリフルオ
ロメタンスルホニルオキシアルキル化合物等で処理することによって行われる。化合物4
の1モルに対してアルキルハライド、若しくは塩基はそれぞれ1〜過剰モル、好ましくは
それぞれ1〜5モルを用いる。反応時間は30分〜72時間が好ましく、30分〜24時
間がより好ましい。
Figure 2011236198
化合物5から化合物6への変換は、化合物5に公知の有機化学的手法を用いて、対応す
るホウ素試薬、スズ試薬等とカップリング反応をさせることによって行われる。例えば、
化合物5に適当な有機ボロン酸、有機ボロネート、有機スズ、有機亜鉛、または有機マグ
ネシウム化合物等及び適当な遷移金属触媒(例えばパラジウム化合物等)存在下、必要に
応じて有機塩基または、例えば炭酸水素ナトリウム、リン酸三カリウムもしくはジイソプ
ロピルエチルアミン等の無機塩基、リガンド(例えばトリフェニルホスフィン等)及び公
知の反応促進添加物(例えば塩化リチウム又はヨウ化銅等)を加えて行う。
上記カップリング反応において、溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド
、テトラヒドロフラン、トルエン、1,4−ジオキサン、水等の反応に悪影響を及ぼさな
い適当な溶媒またはそれらの混合溶媒を使用し、反応温度は0℃〜300℃まで、好まし
くは室温〜200℃において行う。化合物5の1モルに対して有機ボロン酸、ボロン酸エ
ステル等及び塩基は1〜過剰モル、好ましくは1〜5モルを用いることが好ましい。反応
時間は1分〜60時間が好ましく、5分〜24時間がより好ましい。
また、用いるボロン酸、ボロン酸エステル等がアミノ基を有する場合、そのアミノ基を
適当な保護基、例えばtert−ブトキシカルボニル基、ベンゾイルオキシカルボニル基
、アリルオキシカルボニル基等のアミノ基の保護基として通常使用できるもので保護し、
同様にカップリング反応を行うこともできる。この場合、塩基を触媒として使用する条件
においては、保護基の一部が除去されることがあるので、次に示した条件と同様な手法を
用いて、化合物7に誘導することもできる。
Figure 2011236198
化合物6(図中、Xに結合する窒素原子上の置換基の一つ以上が水素の場合)から化合
物7への変換は、化合物6の1モルに対して、BocOを過剰モル、好ましくは2〜5
モル用い、4−ジメチルアミノピリジン等の塩基を触媒量加え、例えば、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、N−メチルピロリドン等の
反応に悪影響を及ぼさない適当な溶媒中、室温〜80℃にて、1時間〜10時間程度反応
させることにより行われる。
Figure 2011236198
化合物7から化合物8への変換は、通常用いられるハロゲン化剤、例えばN−クロロス
クシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−ヨードスクシンイミド、臭素、ヨウ素、
BrI等を化合物7の1モルに対して、1モル〜過剰モル、好ましくは1モル〜3モル用
い、反応に悪影響を及ぼさない適当な溶媒(例えばN,N−ジメチルホルムアミド、アセ
トニトリル、クロロホルム、塩化メチレン)中、室温〜80℃にて、1時間〜24時間反
応させることにより行われる。場合によって、ラジカル開始剤を加えることもある。
Figure 2011236198
化合物8から化合物9への変換は、塩酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸などを作用させるこ
とにより行われる。反応温度は0℃〜100℃であることが、0℃〜室温であることがよ
り好ましい。適時、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、クロロホ
ルム、塩化メチレン、1,4−ジオキサン等の反応に悪影響を及ぼさない適当な溶媒を加
えて実施することもある。
Figure 2011236198
化合物8から化合物10への変換は、溶媒としてジメチルスルホキシド、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセタミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ノン、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン、
N−メチルピロリドン、tert−ブタノールなどの溶媒を用い、対応するアミンを1モ
ル〜過剰モル、好ましくは2モル〜10モル使用し、80℃〜200℃の範囲で行われる
Rb、Rcに上述のE群から選ばれる置換基を有する場合、対応するアミンにE群から
選ばれる置換基を前もって導入した上で実施することが可能である。また、アミン上で後
に置換基を導入すべき位置を必要に応じて保護し、化合物8との置換反応実施後、保護基
を除去し、当該の置換基(E群)導入を公知の方法で実施することが可能である。保護基
を必要としない場合は、化合物8との置換反応後、続いて当該置換基導入を公知の方法に
よって実施することができる。
Figure 2011236198
化合物9から化合物(1)への変換は、溶媒としてジメチルスルホキシド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセタミド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ジノン、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン
、N−メチルピロリドン、tert−ブタノールなどの溶媒を用い、対応するアミンを1
モル〜過剰モル、好ましくは2モル〜10モル使用し、80℃〜200℃の範囲で行われ
る。
Rb、Rcに上述のE群よりなる置換基を有する場合、対応するアミンにE群よりなる
置換基を前もって導入した上で実施することが可能である。また、アミン上で後に置換基
を導入すべき位置を必要によって保護し、化合物9との置換反応実施後、保護基を除去し
、当該の置換基(E群)導入を公知の方法で実施することが可能である。保護基を必要と
しない場合は、化合物9との置換反応後、続いて当該置換基導入を公知の方法によって実
施することができる。
Figure 2011236198
化合物10から化合物(1)への変換は、塩酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸などを作用さ
せることにより行われる。反応温度は0℃〜100℃であることが好ましく、0℃〜室温
であることがより好ましい。適時、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニト
リル、クロロホルム、塩化メチレン、1,4−ジオキサン等の反応に悪影響を及ぼさない
適当な溶媒を用いて実施することもある。
また、本発明の式(1)を有する化合物は、以下に記載する方法に従っても容易に製造
することができる。
[製造法2]
Figure 2011236198
(式中R、R、R、R、Ra、Rb、Rc、Xは前記に同じである。PGは通常
用いられる保護基で、例えばテトラヒドロピラニル基、アリールスルホニル基、ベンジル
オキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、トリアルキルシリル基、ter
t−ブチルジフェニルシリル基、トリメチルシリルエチル基等を示す。Halogenは
ハロゲノ基、Alkylは低級アルキル基を示す。)
以下に上記スキーム中の各工程を示す。
Figure 2011236198
公知の方法(例えばBrun,Virginieら Tetrahedron 200
2,58,7911‐7924)で合成することが可能である化合物12から化合物13
への変換は化合物3との共存下、適当な溶媒中(プロトン性、非プロトン性を問わない。
)加熱することにより行われる。反応温度は60℃から100℃程度が好ましく、は80
℃から100℃であることがより好ましい。反応時間は1時間から10時間程度が好まし
い。
Figure 2011236198
化合物13から化合物14への変換は、化合物13に公知の有機化学的手法を用いて、
対応するハロゲン試薬、メシレート試薬等とカップリング反応をさせることによって行わ
れる。例えば、化合物13と対応するハロゲン試薬、メシレート試薬等を遷移金属触媒(
例えばパラジウム化合物等)存在下、必要に応じて有機塩または例えば炭酸水素ナトリウ
ム、リン酸三カリウム、又はジイソプロピルエチルアミン等の無機塩基、リガンド(例え
ばトリフェニルホスフィン等)および例えば塩化リチウム又はヨウ化銅等公知の反応促進
添加物を加えて行う。
上記カップリング反応において、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロ
フラン、トルエン、1,4−ジオキサン、又は水等の反応に悪影響を及ぼさない適当な溶
媒またはそれらの混合溶媒を使用し、反応温度は0℃〜300℃までが好ましく、室温〜
200℃がより好ましい。化合物13の1モルに対してハロゲン試薬、メシレート試薬等
及び塩基は1から過剰モル、好ましくは1〜5モルを用いる。反応時間は1分〜60時間
が好ましく、5分〜24時間がより好ましい。
Figure 2011236198
化合物14の8位ハロゲン化は、通常用いられるハロゲン化剤、例えばN−クロロスク
シンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−ヨードスクシンイミド、臭素、ヨウ素、B
rI等を1モル〜過剰モル、好ましくは1モル〜3モル用い、例えばN,N−ジメチルホ
ルムアミド、アセトニトリル、クロロホルム、塩化メチレン等の反応に悪影響を及ぼさな
い適当な溶媒中、室温〜80℃にて、1時間〜24時間反応させることにより行われる。
使用する試薬によっては、ハロゲン化工程において、9位保護基を同時に除去し、一気に
化合物15を得ることも可能である。ハロゲン化工程で9位保護基が保持される場合、そ
の保護基(アリールスルホニル基、ベンジルオキシカルボニル基、トリアルキルシリル基
、tert−ブチルジフェニルシリル基、トリメチルシリルエチル基等)に対して、それ
ぞれ公知の方法を用いて、tert−ブトキシカルボニル基と区別して除去し、化合物1
5を得ることも可能である。また、Xに結合する窒素原子上にtert−ブトキシカルボ
ニル基を有している場合、脱保護工程でトリフルオロ酢酸、塩酸、ギ酸などの強酸性試薬
を作用させ、tert−ブトキシカルボニル基の除去と同時に9位保護基を除去すること
もできる。この際、適時、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、クロ
ロホルム、塩化メチレン、1,4−ジオキサン等の反応に悪影響を及ぼさない適当な溶媒
を用いて実施することもある。
Figure 2011236198
化合物15から化合物8への変換は、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、1,4−ジオキサン、又はアセトニトリル等の悪影響を及ぼさない適当な
溶媒またはそれらの混合溶媒中で、有機塩基または無機塩基(炭酸カリウム、カリウムt
−ブトキシド、またはトリエチルアミン等)存在下、適当な添加物(例えばトリエチルベ
ンジル塩化アンモニウム等)を加えて、室温〜150℃において、アルキルハライド化合
物もしくはメタンスルホニルオキシアルキル化合物等で処理することによって行われる。
化合物15の1モルに対してアルキルハライド、もしくは塩基はそれぞれ1〜過剰モル、
好ましくはそれぞれ1〜5モルを用いることが好ましい。反応時間は30分〜72時間で
あることが好ましく、30分〜24時間であることがより好ましい。
Figure 2011236198
化合物8から化合物(I)への変換は上記[製造法1]に記載方法で実施することがで
きる。
Rb、Rcに上述のE群よりなる置換基を有する場合、対応するアミンにE群よりなる
置換基を前もって導入した上で実施することが可能である。また、アミン上で後に置換基
を導入すべき位置を必要に応じて保護し、化合物8もしくは化合物9との置換反応実施後
、保護基を除去し、当該の置換基(E群)導入を公知の方法で実施することが可能である
。保護基を必要としない場合は、化合物8若しくは化合物9との置換反応後、続いて当該
置換基導入を公知の方法によって実施することができる。
上記の方法で製造された本発明の化合物(1)は、公知の方法、例えば、抽出、沈殿、
クロマトグラフィー、分別再結晶、再結晶等により単離、精製することができる。
また、本発明の化合物(1)又は製造中間体が不斉炭素を有する場合には光学異性体が
存在する。これらの光学異性体は、適切な塩と再結晶する分別再結晶(塩分割)やカラム
クロマトグラフィー等の常法によって、それぞれの異性体を単離、精製することができる
。ラセミ体から光学異性体を分割する方法の参考文献としては、J.Jacquesらの
、「Enantiomers,Racemates and Resolution,J
ohn Wiley And Sons,Inc.」を挙げることができる。
前述のとおり、PI3K阻害剤およびmTOR阻害剤は抗腫瘍剤として有用である。本
発明の化合物は、PI3K阻害活性およびmTOR阻害活性を有するので、抗腫瘍剤とし
て有用である。
本発明において、「腫瘍」は、悪性腫瘍に限られずあらゆる種類の腫瘍を含み、例えば
、カルシノーマ、肉腫、良性腫瘍などを含む。特に、悪性腫瘍については「癌」と表現す
る場合もある。
PI3K阻害活性、mTOR阻害活性および抗腫瘍活性は、実施例記載の方法により測
定可能であるが、これに限定されず、いかなる方法であってもよい。
PI3Kの阻害活性は、例えば、Cell,125,733−747(2006)に記
載の方法により測定することができる。また、PI3Kの活性化により、Aktの活性化
が起こることが知られていることから、Aktのリン酸化を確認することにより、Akt
の活性化を測定することができる(Cell,125,733−747(2006))。
さらに、mTORC1の阻害活性は、S6のリン酸化を確認することにより間接的に測定
することができる(Cell,125,733−747(2006))。
本発明の化合物は、腫瘍または癌、例えば、肺癌、大腸癌、胃癌等の消化器癌、卵巣癌
、子宮癌、乳癌、肝癌、脳腫瘍等の頭頚部癌、血液癌、腎癌、前立腺癌、悪性黒色腫等の
皮膚癌または睾丸腫瘍等の治療に使用することができる。
前述のとおり、PI3K−Akt経路は、癌の増殖、生存、血管新生等に関与している
ことが示唆されていることから、本願発明の化合物は、PI3K−Akt経路が活性化し
ている腫瘍に対して用いることがより好ましい。PI3K−Akt経路が活性化している
腫瘍とは、例えば、PI3K遺伝子および/または蛋白質の過剰発現や変異によって、P
I3K活性の亢進がみられる癌、PTENの変異等によってPTEN活性の低下がみられ
る癌、Aktのリン酸化亢進がみられる癌等が挙げられる。
PI3K−Akt経路が活性化は、患者の被検組織(例えば、採血、生検等により採取
)中のPI3K、PTEN等の遺伝子/蛋白質増幅や変異、Aktリン酸化等を、サザン
ブロット、ノーザンブロット、ウエスタンブロット、ELISA、DNAチップを用いた
解析、病理学的手法等公知の手法を用いて確認することができる。
本発明の医薬組成物は、本発明の化合物と薬学的に許容し得る担体を含み、静脈内注射
、筋肉内注射、皮下注射等の各種注射剤として、あるいは、経口投与または経皮投与等の
種々の方法によって投与することができる。薬学的に許容し得る担体とは、本発明の化合
物または本発明の化合物を含む組成物を、ある器官または臓器から他の器官または臓器に
輸送することに関与する、薬学的に許容される材料(例えば、賦形剤、希釈剤、添加剤、
溶媒等)を意味する。
製剤の調製方法としては投与法に応じ適当な製剤(例えば、経口剤または注射剤)を選
択し、通常用いられている各種製剤の調製法にて調製できる。経口剤としては、例えば、
錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、トローチ剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル
剤、乳剤または油性ないし水性の懸濁液等を例示できる。経口投与の場合では遊離体のま
までも、塩の型のいずれでもよい。水性製剤は薬学的に許容される酸と酸付加物を形成さ
せるか、ナトリウム等のアルカリ金属塩とすることで調製できる。注射剤の場合は製剤中
に安定剤、防腐剤または溶解補助剤等を使用することもできる。これらの補助剤等を含む
こともある溶液を容器に収納後、凍結乾燥等によって固形製剤として用時調製の製剤とし
てもよい。また、一回投与量を一の容器に収納してもよく、また複数回投与量を一の容器
に収納してもよい。
固形製剤としては、例えば、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤またはトローチ剤
が挙げられる。これらの固形製剤は、本発明の化合物とともに薬学的に許容し得る添加物
を含んでもよい。添加物としては、例えば、充填剤類、増量剤類、結合剤類、崩壊剤類、
溶解促進剤類、湿潤剤類または滑沢剤類が挙げられ、これらを必要に応じて選択して混合
し、製剤化することができる。
液体製剤としては、例えば、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤、乳剤または懸濁剤が
挙げられる。これらの液体製剤は、本発明の化合物とともに薬学的に許容し得る添加物を
含んでもよい。添加物としては、例えば、懸濁化剤または乳化剤が挙げられ、これらを必
要に応じて選択して混合し、製剤化することができる。
本発明の化合物は、哺乳類、特にヒトの癌治療に用いることができる。投与量および投
与間隔は、疾患の場所、患者の身長、体重、性別または病歴によって、医師の判断により
適宜選択され得る。本発明の化合物をヒトに投与する場合、投与量の範囲は、1日当たり
、約0.01mg/kg体重〜約500mg/kg体重、好ましくは、約0.1mg/k
g体重〜約100mg/kg体重である。ヒトに投与する場合、好ましくは、1日あたり
1回、あるいは2から4回に分けて投与され、適当な間隔で繰り返すのが好ましい。また
、1日量は、医師の判断により必要によっては上記の量を超えてもよい。
本発明の化合物は他の抗腫瘍剤と併用して用いてもよい。例えば、抗腫瘍抗生物質、抗
腫瘍性植物成分、BRM(生物学的応答性制御物質)、ホルモン、ビタミン、抗腫瘍性抗
体、分子標的薬、その他の抗腫瘍剤等が挙げられる。
より具体的に、アルキル化剤としては、例えば、ナイトロジェンマスタード、ナイトロ
ジェンマスタードN − オキシドもしくはクロラムブチル等のアルキル化剤、カルボコン
もしくはチオテパ等のアジリジン系アルキル化剤、ディブロモマンニトールもしくはディ
ブロモダルシトール等のエポキシド系アルキル化剤、カルムスチン、ロムスチン、セムス
チン、ニムスチンハイドロクロライド、ストレプトゾシン、クロロゾトシンもしくはラニ
ムスチン等のニトロソウレア系アルキル化剤、ブスルファン、トシル酸インプロスルファ
ンまたはダカルバジン等が挙げられる。
各種代謝拮抗剤としては、例えば、6−メルカプトプリン、6−チオグアニンもしくは
チオイノシン等のプリン代謝拮抗剤、フルオロウラシル、テガフール、テガフール・ウラ
シル、カルモフール、ドキシフルリジン、ブロクスウリジン、シタラビン若しくはエノシ
タビン等のピリミジン代謝拮抗剤、メトトレキサートもしくはトリメトレキサート等の葉
酸代謝拮抗剤等が挙げられる。
抗腫瘍性抗生物質としては、例えば、マイトマイシンC、ブレオマイシン、ペプロマイ
シン、ダウノルビシン、アクラルビシン、ドキソルビシン、ピラルビシン、THP−アド
リアマイシン、4 ’−エピドキソルビシンもしくはエピルビシン等のアントラサイクリ
ン系抗生物質抗腫瘍剤、クロモマイシンA 3 またはアクチノマイシンD 等が挙げられる
抗腫瘍性植物成分としては、例えば、ビンデシン、ビンクリスチン若しくはビンブラス
チン等のビンカアルカロイド類、パクリタキセル、ドセタキセル等のタキサン類、または
エトポシドもしくはテニポシド等のエピポドフィロトキシン類が挙げられる。
BRMとしては、例えば、腫瘍壊死因子またはインドメタシン等が挙げられる。
ホルモンとしては、例えば、ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン、メチルプレドニゾロ
ン、プレドニゾロン、プラステロン、ベタメタゾン、トリアムシノロン、オキシメトロン
、ナンドロロン、メテノロン、ホスフェストロール、エチニルエストラジオール、クロル
マジノンまたはメドロキシプロゲステロン等が挙げられる。
ビタミンとしては、例えば、ビタミンC またはビタミンA 等が挙げられる。
抗腫瘍性抗体、分子標的薬としては、トラスツズマブ、リツキシマブ、セツキシマブ、
ニモツズマブ、デノスマブ、ベバシズマブ、インフリキシマブ、メシル酸イマチニブ、ゲ
フィチニブ、エルロチニブ、スニチニブ、ラパチニブ、ソラフェニブ等が挙げられる。
その他の抗腫瘍剤としては、例えば、シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチ
ン、タモキシフェン、カンプトテシン誘導体、イホスファミド、シクロホスファミド、メ
ルファラン、L−アスパラギナーゼ、アセクラトン、シゾフィラン、ピシバニール、プロ
カルバジン、ピポブロマン、ネオカルチノスタチン、ヒドロキシウレア、ウベニメクスま
たはクレスチン等が挙げられる。
本発明には、本発明化合物又はその塩を投与することを特徴とする癌の予防方法及び/
または治療方法も含まれる。
さらに、本発明には、前記医薬を製造するための本発明の化合物、その塩又はそれらの
溶媒和物の使用も含まれる。
[実施例1]
5−{9−イソブチル−8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−6−
モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
(工程1) 2−クロロ−9−イソブチル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン
Figure 2011236198
2−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン(5g,17mmol)にN,
N−ジメチルホルムアミド(60ml)、イソブチルブロマイド(2ml,18mmol
)、炭酸カリウム(3g)を加え、80℃で5時間攪拌した。反応混合物を冷却後、酢酸
エチル−水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、標記化
合物(5.2g,定量的)を淡黄色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.94(6H,d,J=6.30Hz),2.20−
2.29(1H,m),3.82−3.84(4H,m),3.96(2H,d,J=7
.45Hz),4.30(4H,brs),7.66(1H,s).
(工程2) ジ−tert−ブチル [5−(9−イソブチル−6−モルホリン−4−イ
ル−9H−プリン−2−イル)ピリミジン−2−イル]イミドジカーボネート
Figure 2011236198
2−クロロ−9−イソブチル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン(3.0g、
10.1mmol),ジ−tert−ブチル[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1
,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン−2−イル]イミドジカーボネート
(4.3g、10.1mmol),炭酸ナトリウム(3.2g)に1,4−ジオキサン(
50ml)、水(25ml)を加え、攪拌下反応容器内を窒素置換した。テトラキストリ
フェニルフォスフィンパラジウム(0.6g,0.51mmol)を加え、再度反応容器
内を窒素置換した後、3時間加熱還流した。反応混合物を酢酸エチル‐水に分配し、有機
層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をテトラヒドロフラン(5
0ml)に溶解し、4−ジメチルアミノピリジン(120mg),ジ−tert−ブチル
ジカーボネート(4.4g,20.3mmol)を加え、50℃で1時間攪拌した。溶媒
を減圧留去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=8:2
−6:4)で精製し、標記化合物(4.7g,84%)を無色アモルファス状物質として
得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.98(6H,d,J=6.87Hz),1.48(
18H,s),2.29−2.34(1H,m),3.87−3.89(4H,m),4
.06(2H,d,J=7.45Hz),4.39(4H,brs),7.75(1H,
s),9.67(2H,s).
(工程3)ジ−tert−ブチル [5−(8−クロロ−9−イソブチル−6−モルホリ
ン−4−イル−9H−プリン−2−イル)ピリミジン−2−イル]イミドジカーボネート
Figure 2011236198
ジ−tert−ブチル [5−(9−イソブチル−6−モルホリン−4−イル−9H−
プリン−2−イル)ピリミジン−2−イル]イミドジカーボネート(4.7g、8.47
mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)に溶解し、N−クロロスクシン
イミド(1.7g,12.7mmol)を加え、3時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチ
ル‐水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシ
リカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1−6:4)で精製し、標記
化合物(4.6g,92%)を無色アモルファス状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.99(6H,d,J=6.87Hz),1.48(
18H,s),2.32−2.39(1H,m),3.85−3.87(4H,m),4
.06(2H,d,J=7.45Hz),4.31(4H,brs),9.63(2H,
d,J=5.15Hz).
(工程4)5−(8−クロロ−9−イソブチル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリ
ン−2−イル)ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
ジ−tert−ブチル [5−(9−イソブチル−6−モルホリン−4−イル−9H−
プリン−2−イル)ピリミジン−2−イル]イミドジカーボネート(4.5g,7.6m
mol)を塩化メチレン(20ml)に溶解し、トリフルオロ酢酸(60ml)を加え、
2時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残留物にトルエンを加え、再度溶媒留去した。残留
物を酢酸エチル−飽和重曹水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留
去し、標記化合物(2.9g,98%)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.92(6H,d,J=6.30Hz),2.2
3−2.28(1H,m),3.74−3.76(4H,m),4.02(2H,d,J
=7.45Hz),4.19(4H,brs),7.09(2H,s),9.09(2H
,s).
(工程5) 5−(9−イソブチル−6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−
イル−9H−プリン−2−イル)ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−(8−クロロ−9−イソブチル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−
イル)ピリミジン−2−アミン(1.0g,2.6mmol)にピペラジン(2.0g、
23mmol)、N−メチルピロリドン(10ml)を加え、130℃で4時間攪拌した
。反応混合物を冷却後、塩化メチレン−水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、
溶媒を減圧濃縮した。N−メチルピロリドンが残存した状態で保存(液量10ml)、次
工程に用いた。
(工程6) 5−{9−イソブチル−8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イ
ル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−(9−イソブチル−6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−9H
−プリン−2−イル)ピリミジン−2−アミン(100mg/NMP1ml溶液2ml)
にトリエチルアミン(143μl)、メシルクロリド(50μl,0.63mmol)を
加え、1時間攪拌した。さらにメシルクロリド(50μl,0.63mmol)を加え1
時間攪拌後、反応混合物を酢酸エチル−水に分配、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した
。溶媒を減圧留去し、残留物を分取HPLC(カラム:NOMURADevelosil
Combi−RP−5、移動相:アセトニトリル/水/ギ酸)で精製し、標記化合物(1
35mg,51%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.83(6H,d,J=6.30Hz),2.3
7−2.42(1H,m),2.96(3H,s),3.30(8H,brs),3.7
3−3.75(4H,m),3.95(2H,d,J=7.45Hz),4.18(4H
,brs),7.00(2H,s),9.06(2H,s).
[実施例2]
5−[8−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−9−イソブチル−6−モルホリン−
4−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−(9−イソブチル−6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−9H
−プリン−2−イル)ピリミジン−2−アミン(100mg/N−メチルピロリドン1m
l溶液、2ml)にトリエチルアミン(143μl)、アセチルクロリド(50μl,0
.72mmol)を加え、1時間攪拌した。酢酸エチル−水に分配、有機層を硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物をメタノール(2ml)に溶解し、25%
ナトリウムメトキシド/メタノール溶液(1ml)を加え、3時間攪拌した。反応混合物
を酢酸エチル−水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残
留物にジメチルスルホキシド(3ml)を加えた後、酢酸エチル−水に分配、有機層を同
様に乾燥後、溶媒を留去し、標記化合物(150mg,61%)を淡黄色固体として得た

H−NMR(DMSO−d)δ:0.83(6H,d,J=6.87Hz),2.0
5(3H,s),2.38−2.43(1H,m),3.12−3.15(2H,m),
3.21−3.22(2H,m),3.59−3.62(4H,m),3.73−3.7
5(4H,m),3.96(2H,d,J=7.45Hz),4.18(4H,brs)
,6.99(2H,s),9.06(2H,s).
[実施例3]
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1
−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミ
Figure 2011236198
(工程1) 2−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン
Figure 2011236198
2,6−ジクロロプリン(50.9g,269.1mmol)のエタノール溶液(1.
2L)に室温にてモルホリン(46.9ml,538.2mmol)を加え攪拌し、2.
5時間加熱還流した。放冷後、溶媒が約半分になるまで濃縮し、固体を濾取した。固体を
エタノールで洗い込み、50℃で減圧乾燥して、標記化合物とモルホリン−塩酸塩の約1
3:1混合物(63.3g,95%)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.67−3.77(4H,m),3.84−4.
56(4H,brm),8.16(1H,s).
(工程2) 2−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−
9H−プリン
Figure 2011236198
2−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン(32.4g,純度約96%,
130.2mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド懸濁液(400ml)に炭酸カリ
ウム(36.0g,260.5mmol)、及びシクロプロピルメチルブロミド(20.
2g,143.3mmol)を室温にて加え、窒素雰囲気下、80℃で3時間攪拌した。
放冷後、反応液を酢酸エチルに空け、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮し得られた固体をジエチルエーテルで
洗い濾取することで、標記化合物(26.9g,70%)を無色針状晶として得た。更に
母液を濃縮して同様の操作にて標記化合物の2次晶(7.68g,20%)を白色固体と
して得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.41−0.46(2H,m),0.64−0.69
(2H,m),1.26−1.35(1H,m),3.81−3.85(4H,m),4
.00(2H,d,J=6.87Hz),4.05−4.55(4H,brm),7.8
1(1H,s).
(工程3) 5−[9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−
プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
2−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリ
ン(3.0g,10.2mmol)と5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2
−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン−2−アミン(2.5g,11.2mmol
)の1,4−ジオキサン(60.0ml)/水(30.0ml)混合溶液に、室温にて炭
酸ナトリウム(3.25g,30.6mmol)、及びテトラキストリフェニルホスフィ
ンパラジウム(0.59g,0.51mmol)を加え、アルゴン雰囲気下3時間加熱還
流した。放冷後、反応液を水に空け、酢酸エチルを加え分液操作した。水層中で析出して
いる固体を濾取し、水で洗浄後、減圧下50℃で乾燥し、標記化合物(3.63g,定量
的)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.46−0.52(2H,m),0.64−0.70
(2H,m),1.28−1.39(1H,m),3.84−3.90(4H,m),4
.08(2H,d,J=7.08Hz),4.28−4.46(4H,m),5.22(
2H,brs),7.84(1H,s),9.27(2H,s).
(工程4) ジ−tert−ブチル {5−[9−(シクロプロピルメチル)−6−モル
ホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}イミドジカーボネ
ート
Figure 2011236198
5−[9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2
−イル]ピリミジン−2−アミン(11.5g,32.6mmol)のN,N−ジメチル
ホルムアミド懸濁溶液(350ml)にジ−tert−ブチルジカーボネート(35.6
g,163.2mmol)、及び4−ジメチルアミノピリジン(0.80g,6.53m
mol)を室温にて加えた。淡橙色溶液の反応混合物を22時間攪拌した後、反応液を酢
酸エチルに空け、10%クエン酸水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて順次洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮し得られた残渣を中圧液体クロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=7:3〜3:2)にて精製し、標記化合物(1
7.4g、96%)を無色アモルファス状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.48−0.55(2H,m),0.65−0.74
(2H,m),1.30−1.41(1H,m),1.48(18H,s),3.85−
3.93(4H,m),4.08−4.16(2H,m),4.29−4.50(4H,
m),7.90(1H,s),9.67(2H,s)
(工程5) ジ−tert−ブチル {5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル
)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}イミ
ドジカーボネート
Figure 2011236198
ジ−tert−ブチル {5−[9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4
−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}イミドジカーボネート(17
.3g,31.3mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(350ml)にN−
クロロスクシンイミド(4.6g,34.5mmol)を室温にて加えた。14時間攪拌
後、N−クロロスクシンイミド(2.09g,15.7mmol)を追加し、更に3.5
時間後にN−クロロスクシンイミド(1.05g,7.83mmol)を追加し2時間攪
拌した。反応液を酢酸エチルにあけ、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過
後、濾液を減圧下濃縮し得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=17:3〜ヘキサン:酢酸エチル:ジクロロメタン=16:4:0.3
)にて精製し、標記化合物(15.31g、83%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.52−0.63(4H,m),1.31−1.42
(1H,m),1.49(18H,s),3.83−3.90(4H,m),4.13(
2H,d,J=6.88Hz),4.19−4.44(4H,brm),9.64(2H
,s).
(工程6) 5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−
イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
ジ−tert−ブチル {5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モ
ルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}イミドジカーボ
ネート(15.3g,26.1mmol)のジクロロメタン溶液(300ml)に氷冷下
、トリフルオロ酢酸(150ml)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を濃縮後、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、クロロホルム:酢酸エチル(5:1)混合溶媒
で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮、乾固し
、標記化合物(10.2g、定量的)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.51−0.60(4H,m),1.30−1.42
(1H,m),3.82−3.89(4H,m),4.11(2H,d,J=7.34H
z),4.22−4.36(4H,brm),5.16−5.28(2H,m),9.2
4(2H,s).
(工程7) 5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[4−(メチルスルホニル)ピ
ペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジ
ン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(101.9mg,0.26mmol)と
N−メシルピペラジン(125.8mg,0.77mmol)のジメチルスルホキシド溶
液(1.0ml)を140℃に加熱し4時間攪拌した後、N−メシルピペラジン(83.
8mg,0.51mmol)を追加し140℃にて更に3時間攪拌した。放冷後、ジクロ
ロメタン:メタノール(10:1)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。
有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を
分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=15:1)に
て精製し、標記化合物(89.2mg、68%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.49−0.59(4H,m),1.31−1.32
(1H,m),2.87(3H,s),3.36−3.49(8H,m),3.82−3
.88(4H,m),3.96(2H,d,J=6.87Hz),4.18−4.38(
4H,brm),5.29(2H,s),9.23(2H,s).
(工程8) 5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[4−(メチルスルホニル)ピペ
ラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン
−2−アミン メシル酸塩
Figure 2011236198
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−
1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−ア
ミン(149.4mg,0.29mmol)をジクロロメタン:メタノール(3:2)混
合溶媒中で攪拌し、室温にてメタンスルホン酸(18.7μl,0.29mmol)を加
え10分間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残留物を減圧下60℃で乾燥して
標記化合物(176.7mg、定量的)を黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.45−0.50(2H,m),0.57−0.62
(2H,m),1.28−1.37(1H,m),2.89(3H,s),2.94(3
H,s),3.47(8H,brs),3.84−3.90(4H,m),3.99(2
H,d,J=6.87Hz),4.16−4.37(4H,brm),9.32(2H,
brs).
[実施例4]
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1
−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}−N−メチルピリミジ
ン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]−N−メチルピリミジン−2−アミン(140.5mg,0.29
mmol)とN−メシルピペラジン(190.2mg,1.16mmol)のジメチルス
ルホキシド溶液(1.0ml)を140℃に加熱し3時間攪拌した。N−メシルピペラジ
ン(190.2mg,1.16mmol)を追加して更に5.5時間攪拌し、放冷後、ジ
クロロメタン:メタノール(10:1)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留
物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1
)にて精製し、標記化合物(120.5mg、79%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.51−0.58(4H,m),1.24−1.37
(1H,m),2.87(3H,s),3.08(3H,d,J=5.04Hz),3.
37−3.48(8H,m),3.82−3.88(4H,m),3.95(2H,d,
J=7.34Hz),4.19−4.35(4H,brm),5.38(1H,brs)
,9.25(2H,s).
[実施例5]
5−{8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−
イル−9−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミ
ジン−2−アミン
Figure 2011236198
(工程1) 2,6−ジクロロ−9−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−9H−
プリン
Figure 2011236198
2,6−ジクロロプリン(21g,113mmol)、(テトラヒドロフラン−3−イ
ル)メタノール(11.5g,113mmol)をテトラヒドロフラン(250ml)に
溶解し、トリフェニルフォスフィン(33g,125mmol),ジイソプロピルアゾジ
カルボキシレート(24.5ml,125mmol)/テトラヒドロフラン(50ml)
溶液を氷冷下滴下した後、室温にて2時間攪拌した。溶媒を減圧濃縮後、残留物をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル=5:1−1:1−0:1)で精製し、
標記化合物(44g)を淡黄色オイルとして得た。
(工程2) 2−クロロ−6−モリフォリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン−3
−イルメチル)−9H−プリン
Figure 2011236198
2,6−ジクロロ−9−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−9H−プリン(4
1g)をエタノール(200ml)に溶解し、モルホリン(20ml)を加え、2時間加
熱還流した。溶媒を減圧留去し、残留物を酢酸エチル‐飽和重曹水に分配し、有機層を水
洗、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物シリカゲルクロマトグラフ
ィー(ヘキサン−酢酸エチル,5:5−2:8−0:10)で精製し、標記化合物(41
g)を白色固体として得た。
(工程3) 5−[6−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン−3−イルメ
チル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピ
リミジン−2−アミン(2.5g,11.3mmol)、2−クロロ−6−モリホリン−
4−イル−9−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−9H−プリン(3.7g,1
1.3mmol)に1,4−ジオキサン(40ml)、水(20ml)、炭酸ナトリウム
(3.6g,33.9mmol)を加え、反応容器内を窒素置換した。テトラキストリフ
ェニルフォスフィンパラジウム(0.65g,0.57mmol)を加えた後、再度反応
容器内を窒素置換し、2時間加熱還流した。反応混合物を冷却後、酢酸エチル、水を加え
、不溶物を濾取後、酢酸エチル、水で洗浄、乾燥し、標記化合物(2.6g,59%)を
淡オレンジ色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.61−1.69(1H,m),1.88−1.
96(1H,m),2.83−2.90(1H,m),3.55(1H,dd,J=8.
78,5.37Hz),3.63−3.70(2H,m),3.74−3.82(5H,
m),4.21(2H,d,J=7.56Hz),4.27(4H,brs),7.05
(2H,s),8.22(1H,s),9.10(2H,s).
(工程4) ジ−tert−ブチル {5−[6−モルホリン−4−イル−9−(テトラ
ヒドロフラン−3−イルメチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}イ
ミドジカーボネート
Figure 2011236198
5−[6−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−9
H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(2.6g,6.8mmol)をN,N
−ジメチルホルムアミド(30ml)に懸濁し、ジメチルアミノピリジン(0.17g、
20.4mmol),ジ−tert−ブチルジカーボネート(4.45g,20.4mm
ol)を加え、60℃で0.5時間攪拌した。反応混合物を冷却後、酢酸エチル‐水に分
配し、有機層を飽和食塩水で2度洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後
、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:8−4:6−5
:5)で精製し、標記化合物(3.5g,88%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.48(18H,s),1.71−1.79(1H,
m),2.06−2.11(2H,m),2.96−3.00(1H,m),3.67(
1H,dd,J=9.16,4.58Hz),3.77−3.82(2H,m),3.8
7−3.89(4H,m),3.96−4.00(1H,m),4.19−4.29(2
H,m),4.39(4H,brs),7.78(1H,s),9.66(2H,s).
(工程5) ジーtert−ブチル {5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−
9−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−
2−イル}イミドジカーボネート
Figure 2011236198
ジ−tert−ブチル {5−[6−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラ
ン−3−イルメチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}イミドジカー
ボネート(3.5g,6.01mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)
に溶解し、N−クロロスクシンイミド(1.2g,9.01mmol)を加え、15時間
攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル,
8:2−4:6)で精製し、標記化合物(3.35g,96%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.49(18H,s),1.75−1.83(1H,
m),1.98−2.06(1H,m),2.94−3.01(1H,m),3.72(
1H,dd,J=9.02,5.12Hz),3.78−3.82(2H,m),3.8
5−3.88(4H,m),3.99−4.04(1H,m),4.22−4.34(6
H,m),9.63(2H,s).
(工程6) 5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン
−3−イルメチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
ジ−tert−ブチル {5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(テト
ラヒドロフラン−3−イルメチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}
イミドジカーボネート(2.79g,4.52mmol)を塩化メチレン(10ml)に
溶解し、氷冷下トリフルオロ酢酸(20ml)を加えた後、室温にて1.5時間攪拌した
。溶媒を減圧留去し、残留物をクロロホルム‐飽和重曹水に分配し、有機層を硫酸マグネ
シウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、標記化合物(2.1g,93%)を白色固体として
得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.65−1.72(1H,m),1.89−1.
96(1H,m),2.81−2.86(1H,m),3.59(1H,dd,J=8.
59,5.15Hz),3.63−3.68(2H,m),3.74−3.76(4H,
m),3.83−3.88(1H,m),4.17−4.21(6H,m),7.12(
2H,s),9.09(2H,s).
(工程7) 5−{8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−6−モル
ホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−9H−プリン−2−
イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン−3−イル
メチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(100mg,0.24m
mol)、N−メシルピペラジン(118mg,0.72mmol)の混合物にジメチル
スルホキシド(1ml)を加え、150℃で3時間攪拌した。反応混合物を冷却後、クロ
ロホルム‐水に分配、有機層を再度水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去後、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:0−
25:1−20:1)で精製し、標記化合物(50mg,45%)を淡黄色固体として得
た。
H−NMR(CDCl)δ:1.65−1.69(1H,m),1.94−2.00
(1H,m),2.87(3H,s),3.07−3.12(1H,m),3.35−3
.36(4H,m),3.43−3.45(4H,m),3.63(1H,dd,J=8
.59,4.58Hz),3.70(1H,dd,J=8.88,6.59Hz),3.
74−3.78(1H,m),3.85−3.87(4H,m),3.93−3.97(
1H,m),4.05(1H,dd,J=13.75,8.02Hz),4.12(1H
,dd,J=13.75,7.45Hz),4.28(4H,brs),5.23(2H
,s),9.23(2H,s).
[実施例6]
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1
−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}−4−メチルピリミジ
ン−2−アミン
Figure 2011236198
(工程1) ジ−tert−ブチル {5−[9−(シクロプロピルメチル)−6−モル
ホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−イル}イミ
ドジカーボネート
Figure 2011236198
2−クロロ−9−シクロプロピルメチル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン(
2.1g、7.15mmol),ジ−tert−ブチル [4−メチル−5−(4,4,
5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン−2−イ
ル]イミドジカーボネート(3.11g、7.15mmol),炭酸ナトリウム(2.3
g)に1,4−ジオキサン(50ml)、水(25ml)を加え、攪拌下反応容器内を窒
素置換した。テトラキストリフェニルフォスフィンパラジウム(0.4g,0.36mm
ol)を加え、再度反応容器内を窒素置換した後、3時間加熱還流した。反応混合物を酢
酸エチル‐水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留
物をテトラヒドロフラン(5ml)に溶解し、4−ジメチルアミノピリジン(50mg)
,ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.0g,4.5mmol)を加え、50℃で
1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン
:酢酸エチル=8:2−5:5)で精製し、標記化合物(3.25g,80%)を無色ア
モルファス状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.45−0.49(2H,m),0.66−0.70
(2H,m),1.32−1.37(1H,m),1.49(18H,s),2.91(
3H,s),3.86−3.88(4H,m),4.08(2H,d,J=7.45Hz
),4.36(4H,brs),7.90(1H,s),9.32(1H,s).
(工程2) ジ−tert−ブチル {5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル
)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2
−イル}イミドジカーボネート
Figure 2011236198
ジ−tert−ブチル {5−[9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4
−イル−9H−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−イル}イミドジカーボ
ネート(3.2g,5.65mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)に
溶解し、N−クロロスクシンイミド(1.6g)を加え2時間攪拌した。反応混合物を酢
酸エチル‐水に分配し、有機層を2回水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去
し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9;1−6:4)
で精製し、標記化合物(2.73g,80%)を無色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.51−0.59(4H,m),1.34−1.40
(1H,m),1.50(18H,s),2.89(3H,s),3.84−3.86(
4H,m),4.11(2H,d,J=7.32Hz),4.28(4H,brs),9
.30(1H,s).
(工程3)5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イ
ル−9H−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
ジ−tert−ブチル {5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モ
ルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−イル}イ
ミドジカーボネート(2.7g,4.5mmol)を塩化メチレン(5ml)に溶解し、
トリフルオロ酢酸(15ml)を加え、1時間攪拌した。溶媒を減圧留去後、残留物をク
ロロホルム‐飽和重曹水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
し、標記化合物(1.67g,93%)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.46−0.55(4H,m),1.28−1.
33(1H,m),2.64(3H,s),3.73−3.75(4H,m),4.08
(2H,d,J=7.07Hz),4.16(4H,brs),6.84(2H,s),
8.83(1H,s).
(工程4)5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[4−(メチルスルホニル)ピペ
ラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}−4−メチ
ルピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−アミン(200mg,0.50mm
ol)、ピペラジン(430mg,5.0mmol)にN−メチルピロリドン(2ml)
を加え、120℃で2時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−水に分配し、有機層を飽
和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残留物をテトラヒド
ロフラン(2ml)に溶解し、トリエチルアミン(140μl,1.0mmol),メシ
ルクロリド(50μl,0.65mmol)を加え、1時間攪拌した。反応混合物を酢酸
エチル−水に分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去後、残留物を分取HPLC(カラム:NOMURADevelosilComb
i−RP−5、移動相:アセトニトリル/水/ギ酸)で精製し、標記化合物(135mg
,51%)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.43−0.50(4H,m),1.35−1.
39(1H,m),2.63(3H,s),2.96(3H,s),3.73−3.75
(4H,m),3.97(2H,d,J=6.87Hz),4.15(4H,brs),
6.77(2H,s),8.79(1H,s).
[実施例7]
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1
−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}−4−(トリフルオロ
メチル)ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
(工程1) 5−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
4−(トリフルオロメチル)−ピリミジン−2−アミン(2g,12.3mmol)を
クロロホルム(70ml)に懸濁し、N−ブロモスクシンイミド(3.3g,18.4m
mol)を加え、50℃にて5時間攪拌後、室温にて15時間攪拌した。塩化メチレン(
50ml)−1M水酸化ナトリウム(50ml)を加え攪拌後、有機層を分取し、硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、標記化合物(2.2g,75%)を淡オレン
ジ色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:5.37(2H,brs),8.52(1H,s).
(工程2) ジ−tert−ブチル [5−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ピリミ
ジン−2−イル]イミドジカーボネート
Figure 2011236198
5−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(2.2g,9.1
mmol)をテトラヒドロフラン(50ml)に溶解し、ジ−tert−ブチルジカーボ
ネート(9.9g,46mmol),4−ジメチルアミノピリジン(110mg、0.9
1mmol)を加え、50℃で2時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲル
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製し、標記化合物(5.3g
)を淡黄色油状物として得た。
(工程3) 6−クロロ−9−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−9H−プリ
Figure 2011236198
6−クロロプリン(25g,162mmol)、トシル酸1水和物(460mg,2.
43mmol)に酢酸エチル(300ml)を加え60℃に加熱した。ジヒドロピラン(
16ml,178mmol)を加え、同温にて30分間攪拌した。反応混合物を室温まで
冷却後、28%アンモニア水溶液(15ml)を加え、有機層を分取、水洗、硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、標記化合物(35g,91%)を淡黄色固体とし
て得た。
(工程4) 6−クロロ−9−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−2−(トリ
ブチルスタニル)−9H−プリン
Figure 2011236198
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(26.5ml,157mmol)をテトラ
ヒドロフラン(200ml)に溶解し、アルゴン雰囲気下、nブチルリチウム(2.6M
ヘキサン溶液、54ml)を室温にて滴下し、滴下終了後15分間攪拌した。−78℃に
冷却後、6−クロロ−9−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−9H−プリン(
7.5g,31.4mmol)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液を滴下し、同温に
て40分間攪拌した。これにテトラブチルチンクロリド(26ml,94.3mmol)
を滴下し、30分間攪拌した。塩化アンモニウム水溶液を加え、室温まで昇温し、酢酸エ
チルを加え、有機層を分取した。水、飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9
:1−8:2−7:3−6:4−5:5)で精製し、標記化合物(13.3g,80%)
を淡黄色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.90(9H,t,J=7.32Hz),1.18−
1.40(14H,m),1.60−1.80(9H,m),2.07−2.20(3H
,m),3.75−3.81(1H,m),4.17−4.21(1H,m),5.78
(1H,dd,J=10.12,2.56Hz),8.21(1H,s).
(工程5) 6−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル
)−2−(トリブチルスタニル)−9H−プリン
Figure 2011236198
6−クロロ−9−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−2−(トリブチルスタ
ニル)−9H−プリン(3.3g,6.25mmol)をアセトニトリル(30ml)に
溶解し、モルホリン(2.2ml,25mmol)を加え、1時間加熱還流した。反応混
合物を酢酸エチル−飽和重曹水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減
圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1−
8:2)で精製し、標記化合物(3.3g,91%)を淡黄色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.87−0.91(9H,m),1.04−1.17
(6H,m),1.32−1.41(6H,m),1.58−1.68(8H,m),1
.72−1.80(2H,m),1.95−2.12(3H,m),3.74−3.79
(1H,m),3.81−3.82(4H,m),4.15−4.17(1H,m),4
.28(4H,brs),5.76(1H,dd,J=10.31,2.29Hz),7
.87(1H,s).
(工程6) ジーtert−ブチル {5−[6−モルホリン−4−イル−9−(テトラ
ヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]−4−(トリフルオロメ
チル)ピリミジン−2−イル}イミドジカーボネート
Figure 2011236198
6−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−2−(
トリブチルスタニル)−9H−プリン(1.0g,1.73mmol)、ジ−tert−
ブチル[5−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]イミドジカー
ボネート(0.76g,1.73mmol)の1,4−ジオキサン(20ml)溶液にビ
ストリフェニルフォスフィノパラジウムジクロリド(120mg,0.17mmol),
ジ−tert−ブチル−p−クレゾール(触媒量)を加え、窒素雰囲気下、7時間加熱還
流した。反応混合物を冷却後、酢酸エチル−水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾
燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=9:1−8:2−7:3)で精製し、標記化合物(0.64g,57%)を無色油
状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.51(19H,s),1.63−1.67(1H,
m),1.73−1.80(1H,m),1.99−2.09(2H,m),2.12−
2.16(1H,m),3.75−3.80(1H,m),3.83−3.84(4H,
m),4.17−4.20(1H,m),4.34(4H,brs),5.73(1H,
dd,J=10.31,2.29Hz),8.02(1H,s),9.39(1H,s)
(工程7) ジ−tert−ブチル [5−(8−クロロ−6−モルホリン−4−イル
−9H−プリン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]イミ
ドジカーボネート
Figure 2011236198
ジ−tert−ブチル {5−[6−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロ−
2H−ピラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピ
リミジン−2−イル}イミドジカーボネート(600mg,1.04mmol)をN,N
−ジメチルホルムアミド(5ml)に溶解し、N−クロロスクシンイミド(208mg,
1.56mmol)を加え、5時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−水に分配し、有
機層を硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1−6:4)で精製し、標記化合物(136mg,
22%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.53(20H,s),3.80−3.83(4H,
m),4.27(4H,s),9.29(1H,s).
(工程8)5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イ
ル−9H−プリン−2−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
ジ−tert−ブチル [5−(8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9H−プ
リン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−イル]イミドジカーボ
ネート(136mg,0.23mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)に
溶解し、炭酸セシウム(150mg,0.45mmol),シクロプロピルメチルブロミ
ド(45μl、0.45mmol)を加え、60℃にて8時間攪拌した。反応混合物を酢
酸エチル−水に分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減
圧留去した。残留物にトリフルオロ酢酸(1ml)を加え、2時間攪拌後、溶媒を減圧留
去した。残留物を塩化メチレン−飽和重曹水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタ
ノール=10:0−20:1)で精製し、標記化合物(75mg,73%)を白色固体と
して得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.48−0.59(4H,m),1.34−1.40
(1H,m),3.82−3.84(4H,m),4.08(2H,d,J=7.32H
z),4.26(4H,brs),5.40(2H,brs),8.93(1H,s).
(工程9)5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[4−(メチルスルホニル)ピペ
ラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}−4−(ト
リフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]−4−(トリフルオロメチル)ピリミジン−2−アミン(75mg
,0.16mmol)、N−メタンスルホニルピペラジン(135mg,0.8mmol
)にN−メチルピロリドン(1ml)を加え、150℃で7時間攪拌した。反応混合物を
酢酸エチル−水に分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去後、残留物を分取HPLC(カラム:NOMURADevelosilCo
mbi−RP−5、移動相:アセトニトリル/水/ギ酸)で精製し、標記化合物(45m
g,47%)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.40−0.48(4H,m),1.35−1.
40(1H,m),2.96(3H,s),3.32−3.34(16H,m),3.7
1−3.73(4H,m),3.96(2H,d,J=6.87Hz),4.15(4H
,brs),7.49(2H,brs),8.84(1H,s).
[実施例8]
5−{8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−
イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン
−2−アミン
Figure 2011236198
(工程1) 2−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロ
エチル)−9H−プリン
Figure 2011236198
実施例1、工程1と同様の方法に従い、アルキル化剤としてトリフルオロメタンスルホ
ニックアシッド 2,2,2−トリフルオロエチル エステルを用いることにより合成を
実施した。
H−NMR(CDCl)δ:3.80−3.86(4H,m),4.62−3.95
(4H,m),4.77(2H,q,J=8.5Hz),7.78(1H,s).
(工程2) 5−[6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル
)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
実施例3、工程3と同様の方法で合成を実施した。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.69−3.78(4H,m),4.17−4.
37(4H,m),5.13−5.26(2H,m),7.05(2H,brs),8.
21(1H,s),9.11(2H,s).
(工程3) ジ−tert−ブチル {5−[6−モルホリン−4−イル−9−(2,2
,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}イミド
ジカーボネート
Figure 2011236198
実施例3、工程4と同様の方法で合成を実施した。
H−NMR(CDCl)δ:1.46(18H,s),3.85−3.91(4H,
m),4.26−4.52(4H,m),4.88(2H,q,J=8.2Hz),7.
87(1H,s),9.65(2H,s).
(工程4) ジ−tert−ブチル {5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−
9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−
イル}イミドジカーボネート
Figure 2011236198
実施例3、工程5と同様の方法で合成を実施した。
H−NMR(CDCl)δ:1.48(18H,s),3.84−3.90(4H,
m),4.20−4.44(4H,m),4.86(2H,q,J=8.2Hz),9.
62(2H,s).
(工程5) tert−ブチル {5−[6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−
1−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミ
ジン−2−イル}カルバメート
Figure 2011236198
実施例6、工程4と同様の方法で合成を実施した。
H−NMR(CDCl)δ:1.57(9H,s),2.62(1H,s),3.0
5−3.12(4H,m),3.20−3.26(4H,m),3.82−3.89(4
H,m),4.24−4.35(4H,m),4.72(2H,q,J=8.2Hz),
8.55(1H,brs),9.50(2H,s).
(工程6) tert−ブチル (5−{8−[4−(メチルスフフォニル)ピペラジン
−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−
9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−イル)カルバメート
Figure 2011236198
実施例6、工程4と同様の方法で合成を実施した。
H−NMR(CDCl)δ:1.58(9H,s),2.87(3H,s),3.3
0−3.36(4H,m),3.42−3.47(4H,m),3.82−3.88(4
H,m),4.23−4.34(4H,m),4.72(2H,q,J=8.2Hz),
7.68(1H,brs),9.47(2H,s).
(工程7) 5−{8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−6−モル
ホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル
}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
実施例6、工程3と同様の方法で合成を実施した。
H−NMR(CDCl)δ:2.87(3H,s),3.29−3.35(4H,m
),3.42−3.47(4H,m),3.82−3.88(4H,m),4.23−4
.32(4H,m),4.71(2H,q,J=8.2Hz),5.22(2H,brs
),9.23(1H,s).
(工程8) 5−{8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−6−モル
ホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル
}ピリミジン−2−アミン メタンスルホン酸塩
Figure 2011236198
実施例3、工程8と同様の方法で合成を実施した。
H−NMR(CDCl)δ:2.89(3H,s),2.91(3H,s),3.3
0−3.37(4H,m),3.42−3.48(4H,m),3.84−3.89(4
H,m),4.23−4.34(4H,m),4.73(2H,q,J=8.2Hz),
8.25(2H,brs),9.33(2H,s).
[実施例9]
5−[8−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−6−モルホリン−4−イル−9−(
2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
(工程1) tert−ブチル {5−[8−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−
6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−
2−イル]ピリミジン−2−イル}カルバメート
Figure 2011236198
無水酢酸、ピリジンを用いる公知のアセチル化の方法に従い、合成を実施した。
H−NMR(CDCl)δ:1.56(9H,s),2.16(3H,s),3.1
5−3.21(2H,m),3.22−3.27(2H,m),3.63−3.69(2
H,m),3.78−3.88(6H,m),4.22−4.34(4H,m),4.7
3(2H,q,J=8.4Hz),7.94(1H,s),9.48(2H,s).
(工程2) 5−[8−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−6−モルホリン−4−
イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン
−2−アミン
Figure 2011236198
実施例6、工程3と同様の方法でtert−ブトキシカルボニル基を除去し、標記化合
物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.16(3H,s),3.14−3.20(2H,m
),3.21−3.26(2H,m),3.62−3.69(2H,m),3.78−3
.88(6H,m),4.21−4.33(4H,m),4.73(2H,q,J=8.
3Hz),5.25(2H,s),9.23(2H,s).
[実施例10]
5−[8−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−9−(シクロプロピルメチル)−6
−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(100mg,0.26mmol)、N−
アセチルピペラジン(166mg,1.3mmol)にN−メチルピロリドン(1ml)
を加え、150℃で7時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−水に分配し、有機層を飽
和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残留物を分取HPL
C(カラム:NOMURADevelosilCombi−RP−5、移動相:アセトニ
トリル/水/ギ酸)で精製し、標記化合物(105mg,85%)を白色固体として得た

H−NMR(DMSO−d)δ:0.48−0.50(4H,m),1.32−1.
38(1H,m),2.05(3H,s),3.15−3.17(2H,m),3.23
−3.25(2H,m),3.60−3.64(4H,m),3.73−3.75(4H
,m),3.99(2H,d,J=7.45Hz),4.18(4H,s),7.00(
2H,s),9.07(2H,s).
[実施例11]
N−メチル−5−{8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−6−モル
ホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル
}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
(工程1) tert−ブチル メチル{5−[6−モルホリン−4−イル−9−(テト
ラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル
}カルバメート
Figure 2011236198
実施例3、工程4と同様の方法を用い、標記化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.52−1.87(3H,m),1.57(9H,s
), 2.03−2.15(3H,m),3.51(3H,s),3.74−3.88(
5H, m),4.15−4.22(1H,m),4.28−4.44(4H, m),
5.73−5.81(1H,m),7.98(1H,s),9.56(2H,s).
(工程2) tert−ブチル [5−(8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル)ピリミジン−2−イル]メチルカルバメート
Figure 2011236198
実施例7、工程7と同様の方法に従い、合成を実施した。
H−NMR(CDCl)δ:1.55(9H,s),2.74(3H,s),3.4
8−3.53(4H,m),3.83−3.90(4H,m),4.30(1H,br
s),9.57(2H,br s).
(工程3)tert−ブチル {5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(
2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}
メチルカルバメート
Figure 2011236198
実施例7、工程8に記載のアルキル化と同様の方法で合成を実施した。
H−NMR(CDCl)δ:1.56(9H,s),3.48(3H,s),3.8
2−3.88(4H,m),4.20−4.38(4H,m),4.84(2H,q,J
=8.1Hz),9.52(2H,s).
(工程4) tert−ブチル メチル{5−[6−モルホリン−4−イル−8−ピペラ
ジン−1−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]
ピリミジン−2−イル}カルバメート
Figure 2011236198
実施例6、工程4と同様の方法で合成を実施した。
H−NMR(CDCl)δ:1.56(9H,s),2.83(1H,s),3.0
3−3.09(4H,m),3.16−3.23(4H,m),3.49(3H,s),
3.82−3.88(4H,m),4.23−4.37(4H,m),4.71(2H,
q,J=8.5Hz),9.53(2H,s).
(工程5) tert−ブチル メチル(5−{8−[4−(メチルスルホニル)ピペラ
ジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル
)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−イル)カルバメート
Figure 2011236198
実施例6、工程4と同様の方法で合成を実施した。
H−NMR(CDCl)δ:1.56(9H,s),2.87(3H,s),3.3
1−3.36(4H,m),3.42−3.47(4H,m),3.49(3H,s),
3.82−3.88(4H,m),4.21−4.38(4H,m),4.72(2H,
q,J=8.3Hz),9.5(2H,s).
(工程6) N−メチル−5−{8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル
]−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリ
ン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
実施例6、工程3と同様の方法で合成を実施した。
H−NMR(CDCl)δ:2.87(3H,s),3.08(3H,d,J=5.
1 Hz),3.28−3.34(4H,m),3.41−3.48(4H,m),3.
82−3.88(4H,m),4.32−4.21(4H,m),4.70(2H,q,
J =8.3 Hz),5.32(1H,d,J=5.1Hz),9.25(1H,s)
(工程7) N−メチル−5−{8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル
]−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリ
ン−2−イル}ピリミジン−2−アミン メタンスルホン酸塩
Figure 2011236198
実施例3、工程8と同様の方法で合成を実施した。
H−NMR(CDCl)δ:2.88(3H,s),2.93(3H,s),3.1
6−3.19(3H,m),3.30−3.36(4H,m),3.42−3.48(4
H, m),3.82−3.88(4H,m),4.14−4.38(4H,m),4.
69(2H,q,J=8.3 Hz),8.93(1H,br s),9.46(1H,
br s), 9.67(1H,s).
[実施例12]
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−(シス−3,5−ジメチルピペラジン−1−
イル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(76.5mg,0.19mmol)とシ
ス−2,6−ジメチルピペラジン(87.5mg,0.77mmol)のジメチルスルホ
キシド溶液(0.8ml)を140℃に加熱し2.5時間攪拌した。放冷後、ジクロロメ
タン:メタノール(10:1)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取
用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)にて精
製し、標記化合物(91.1mg,定量的)を淡茶色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.48−0.58(4H,m),1.15(6H,d
,J=6.42Hz),1.29−1.41(1H,m),2.63(2H,t,J=1
1.46Hz),3.07−3.19(2H,m),3.35−3.43(2H,m),
3.83−3.90(4H,m),3.95(2H,d,J=6.88Hz),4.21
−4.36(4H,brm),5.55(2H,s),9.23(2H,s).
[実施例13]
5−[8−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6−モルホリン−4−イル−9−(2
,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
(工程1) tert−ブチル {5−[8−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6
−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2
−イル]ピリミジン−2−イル}カルバメート
Figure 2011236198
実施例1、工程5と同様の方法において、N-メチルピペラジンを過剰に用い、80℃で3
時間攪拌することにより合成を実施した。
H−NMR(CDCl)δ:1.56(9H,s),2.40(3H,s),2.5
9−2.66(4H,m),3.25−3.32(4H,m),3.81−3.88(4
H, m),4.22−4.33(4H,m),4.69(2H,q,J=8.2Hz)
,7.98(1H,s),9.48(2H,s).
(工程2) 5−[8−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6−モルホリン−4−イ
ル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−
2−アミン
Figure 2011236198
実施例6、工程3と同様の方法で合成を実施した。
H−NMR(CDCl)δ:2.38(3H,s),2.57−2.64(4H,m
), 3.23−3.29(4H,m),3.83−3.88(4H,m),4.23−
4.33(4H,m),4.69(2H,q,J=8.3Hz),5.24(2H,s)
,9.22(2H,s).
[実施例14]
5−[8−(シス−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−モルホリン−4−イ
ル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−
2−アミン
Figure 2011236198
(工程1) tert−ブチル {5−[8−(シス−3,5−ジメチルピペラジン−1
−イル)−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H
−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル)}カルバメート
Figure 2011236198
実施例1、工程5と同様の方法において、シス−2,6−ジメチルピペラジンを過剰に用
い、80℃で3時間攪拌することにより合成を実施した。
H−NMR(CDCl)δ:1.16(6H, d,J=6.3Hz),1.56(
9H,s),2.64−2.74(2H,m),3.08−3.20(2H,m),3.
21−3.28(2H,m),3.82−3.88(4H,m),4.23−4.32(
4H,m),4.69(2H,q,J=8.2Hz),7.95(1H,s),9.48
(2H,s).
(工程2) {5−[8−(シス−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−モル
ホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル
]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
実施例6、工程3と同様の方法で合成を実施した。
H−NMR(CDCl)δ:1.13(6H,d,J=6.1Hz),2.59−2
.68(2H,m),3.06−3.17(2H,m),3.19−3.26(2H,m
),3.83−3.89(4H,m),4.23−4.33(4H,m),4.69(2
H,q,J=8.4Hz),5.24(2H,s),9.23(2H,s).
(工程3) {5−[8−(シス−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−モル
ホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル
]ピリミジン−2−アミン メタンスルホン酸塩
Figure 2011236198
実施例3、工程8と同様の方法で合成を実施した。
H−NMR(CDCl+CDOD)δ:1.45(6H,d,J=6.6Hz),
2.83(3H,s),3.14−3.23(1H,m),3.35−3.43(3H,
m),3.56−3.67(2H,m),3.85−3.90(4H,m),4.22−
4.32(4H,m),4.74(1H,q,J=8.2Hz),9.20(1H,s)
[実施例15]
5−[9−(シクロプロピルメチル)−8−(シス3,5−ジメチルピペラジン−1−イ
ル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−
2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−アミン(100mg,0.25mm
ol)にシス−2,6−ジメチルピペラジン(114mg,1.0mmol),N−メチ
ルピロリドン(1ml)を加え、150℃で4時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−
水に分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去
後、残留物を分取HPLC(カラム:NOMURADevelosilCombi−RP
−5、移動相:アセトニトリル/水/ギ酸)で精製し、標記化合物(90mg,75%)
を淡茶色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.40−0.43(2H,m),0.45−0.
49(2H,m),1.09(6H,d,J=6.30Hz),1.31−1.37(1
H,m),2.58−2,62(2H,m),2.63(3H,s),3.08−3.1
2(2H,m),3.38−3.44(2H,m),3.73−3.75(4H,m),
3.96(2H,d,J=6.87Hz),4.15(4H,s),6.77(2H,s
),8.22(1H,s),8.78(1H,s).
[実施例16]
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−(シス−3,5−ジメチルピペラジン−1−
イル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}−N−メチルピリミジン
−2−アミン
Figure 2011236198
(工程1) 5−[9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−
プリン−2−イル]−N−メチルピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
2−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリ
ン(2.22g,7.56mmol)と2−メチルアミノピリミジン−5−ボロン酸ピナ
コールエステル(2.31g,9.82mmol)の1,4−ジオキサン(44.0ml
)/水(22.0ml)混合溶液に、室温にて炭酸ナトリウム(2.40g,22.7m
mol)、及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0.44g,0.38m
mol)を加え、アルゴン雰囲気下3.5時間加熱還流した。放冷後、反応液を水に空け
、酢酸エチルを加え分液操作した。水層中で析出している固体を濾取し、水で洗浄後、減
圧下50℃で乾燥した。一方、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減
圧下濃縮して得られた固体をジクロロメタンで洗い濾取した。これらをあわせ、標記化合
物(1.68g,61%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.47−0.52(2H,m),0.63−0.69
(2H,m),1.28−1.37(1H,m),3.09(3H,d,J=5.15H
z),3.84−3.88(4H,m),4.06(2H,d,J=7.45Hz),4
.27−4.45(4H,brm),5.24−5.34(1H,m),7.82(1H
,s),9.29(2H,s).
(工程2) tert−ブチル {5−[9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリ
ン−4−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}メチルカルバメート
Figure 2011236198
5−[9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2
−イル]−N−メチルピリミジン−2−アミン(1.68g,4.59mmol)のジメ
チルホルムアミド懸濁溶液(50ml)にジ−tert−ブチルジカーボネート(2.0
1g,9.19mmol)、及び4−ジメチルアミノピリジン(0.11g,0.92m
mol)を室温にて加えた。60℃で3.5時間攪拌した後、反応液を酢酸エチルに空け
、10%クエン酸水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して、標記化合物を淡黄白色アモルファス状物
質として得た。本物質は精製することなく次工程(工程3)に用いた。
(工程3) tert−ブチル {5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−
6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}メチルカ
ルバメート
Figure 2011236198
tert−ブチル {5−[9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イ
ル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}メチルカルバメート(2.14g
,4.59mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(60ml)にN−クロロス
クシンイミド(0.92g,6.89mmol)を室温にて加えた。4.5時間攪拌後、
N−クロロスクシンイミド(0.12g、0.92mmol)を追加し、更に2.5時間
攪拌した。反応液を酢酸エチルにあけ水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過
後、濾液を減圧下濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=17:3〜3:1)にて精製し、標記化合物(1.29g、56%、2工
程通算)を無色アモルファス状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.52−0.61(4H,m),1.30−1.41
(1H,m),1.56−1.59(9H,m),3.49−3.52(3H,m),3
.83−3.89(4H,m),4.11(2H,d,J=7.45Hz),4.20−
4.40(4H,brm),9.53(2H,s).
(工程4) 5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−
イル−9H−プリン−2−イル]−N−メチルピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
tert−ブチル {5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホ
リン−4−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}メチルカルバメート
(1.29g,2.57mmol)のジクロロメタン溶液(26ml)に氷冷下、トリフ
ルオロ酢酸(13ml)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液を濃縮後、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液で中和し、クロロホルム/酢酸エチル(5/1)混合溶媒で抽出した
。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮、乾固し、標記化合
物(1.25g、定量的)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.51−0.60(4H,m),1.29−1.39
(1H,m),3.09(3H,d,J=5.15Hz),3.82−3.88(4H,
m),4.08(2H,d,J=6.87Hz),4.15−4.42(4H,brm)
,5.47−5.68(1H,m),9.25(2H,brs).
(工程5) 5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−(シス−3,5−ジメチルピペ
ラジン−1−イル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}−N−メチ
ルピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]−N−メチルピリミジン−2−アミン(112.3mg,0.23
mmol)とシス−2,6−ジメチルピペラジン(105.7mg,0.93mmol)
のジメチルスルホキシド溶液(1.0ml)を140℃に加熱し5時間攪拌し、放冷後、
ジクロロメタン/メタノール(10/1)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄
した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残
留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10/
1)にて精製し、標記化合物(98.2mg、89%)を淡茶色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.50−0.54(4H,m),1.14(6H,d
,J=6.30Hz),1.29−1.38(1H,m),2.58−2.67(2H,
m),3.08(3H,d,J=5.15Hz),3.09−3.17(2H,m),3
.35−3.41(2H,m),3.82−3.88(4H,m),3.94(2H,d
,J=6.87Hz),4.20−4.35(4H,brm),5.27−5.34(1
H,m),9.25(2H,s).
[実施例17]
5−[8−(シス−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−モルホリン−4−イ
ル−9−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジ
ン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン−3−イルメ
チル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(100mg,0.24mm
ol),シス−2,6−ジメチルピペラジン(82mg,0.72mmol)、ジメチル
スルホキシド(800μl)の混合物を150℃で1.5時間攪拌した。反応混合物を冷
却後、酢酸エチル‐水に分配し、有機層を飽和食塩水で2度洗浄後、硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:
メタノール=9:1)で精製し、標記化合物(64mg,57%)を淡茶色固体として得
た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.01(6H,d,J=6.30Hz),1.2
6−1.28(1H,m),1.52−1.58(1H,m),1.81−1.86(1
H,m),2.38−2.44(2H,m),2.90−2.95(3H,m),3.2
9(1H,brs),3.52(1H,dd,J=8.59,5.15Hz),3.59
−3.65(2H,m),3.73−3.75(4H,m),3.77−3.81(1H
,m),4.09(2H,d,J=7.45Hz),4.18(4H,brs),9.0
6(2H,s).
[実施例18]
5−[8−(シス−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−モルホリン−4−イ
ル−9−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−9H−プリン−2−イル]−N−メ
チルピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
(工程1) 5−ブロモ−N−メチルピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−ブロモ−2−クロロピリミジン(3g,15.5mmol)に40%メチルアミン
水溶液(35ml)、メタノール(20ml)を加え、3日間加熱還流した。冷却後、溶
媒を減圧留去し、残留物を塩化メチレン‐1M水酸化ナトリウムに分配、有機層を硫酸マ
グネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去し、標記化合物(3.0g、定量的)を白色固体とし
て得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.98(3H,d,J=5.12Hz),5.16(
1H,brs),8.29(2H,s).
(工程2) N−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサ
ボロラン−2−イル)ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−ブロモ−N−メチルピリミジン−2−アミン(3.0g,16.0mmol),ビ
スピナコラトジボロン(4.86g,19.2mmol),酢酸カリウム(4.7g,4
7.9mmol)にN,N−ジメチルホルムアミド(20ml))を加え、反応容器内を
窒素置換した。[1,1’−ビス(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジ
クロライドジクロロメタンコンプレックス(650mg,0.80mmol)を加えた後
、再度反応容器内を窒素置換し、80℃で2時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル‐飽
和食塩水に分配し、セライト濾過後、有機層を飽和食塩水で2度洗浄、硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を減圧留去した後、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン
:酢酸エチル=8:2−6:4)で精製し、標記化合物(3.8g,定量的)を白色固体
として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.32(12H,s),3.03(3H,d,J=5
.12Hz),5.66(1H,brs),8.58(2H,brs).
(工程3) N−メチル−5−[6−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン
−3−イルメチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
N−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−
2−イル)ピリミジン−2−アミン(1.45g,6.18mmol)、2−クロロ−6
−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−9H−プリン
(2.0g,6.18mmol)に1,4−ジオキサン(40ml)、水(20ml)、
炭酸ナトリウム(2g,19mmol)を加え、反応容器内を窒素置換した。テトラキス
トリフェニルフォスフィンパラジウム(0.36g,0.31mmol)を加えた後、再
度反応容器内を窒素置換し、3時間加熱還流した。反応混合物を酢酸エチル‐水に分配し
、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物に塩化メチレン‐エ
ーテルを加え、不溶物を濾取、乾燥し、標記化合物(1.0g,41%)を白色固体とし
て得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.71−1.78(1H,m),2.02−2.08
(1H,m),2.95−2.99(1H,m),3.09(3H,d,J=5.15H
z),3.66(1H,dd,J=8.88,4.87Hz),3.76−3.81(2
H,m),3.85−3.87(4H,m),3.94−3.99(1H,m),4.1
7(1H,dd,J=13.75,8.02Hz),4.23(1H,dd,J=14.
03,7.73Hz),4.35(4H,s),5.29−5.32(1H,m),7.
70(1H,s),9.28(2H,s).
(工程4) tert−ブチル メチル{5−[6モルホリン−4−イル−9−(テトラ
ヒドロフラン−3−イルメチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}カ
ルバメート
Figure 2011236198
N−メチル−5−[6−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン−3−イル
メチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(0.96g,2.96m
mol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)に懸濁し、4−ジメチルアミノピ
リジン(70mg、0.59mmol),ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.2
9g,5.93mmol)を加え、60℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却後、酢酸
エチル‐水に分配し、有機層を5%クエン酸水溶液、水、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄
、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、標記化合物(1.25g,85%)
を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.57(9H,s),1.69−1.78(1H,m
),2.03−2.09(1H,m),2.94−3.00(1H,m),3.50(3
H,s),3.64−3.67(1H,m),3.77−3.81(2H,m),3.8
6−3.88(4H,m),3.95−3.99(1H,m),4.19(1H,dd,
J=14.03,7.73Hz),4.26(1H,dd,J=13.75,7.45H
z),4.37(4H,brs),7.75(1H,s),9.56(2H,s).
(工程5) tert−ブチル {5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−
(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−
イル}メチルカルバメート
Figure 2011236198
tert−ブチル メチル{5−[6モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラ
ン−3−イルメチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}カルバメート
(1.25g,2.52mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解
し、N−クロロスクシンイミド(440mg,3.27mmol)を加え、4時間攪拌し
た。反応混合物を酢酸エチル−水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後し、溶媒
を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル,5:
5−0:10)で精製し、標記化合物(1.35g,定量的)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.57(9H,s),1.75−1.82(1H,m
),1.97−2.03(1H,m),2.94−2.99(1H,m),3.50(3
H,s),3.71(1H,dd,J=8.88,4.87Hz),3.78−3.82
(2H,m),3.84−3.86(4H,m),3.98−4.03(1H,m),4
.20−4.32(6H,m),9.53(2H,s).
(工程6) 5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン
−3−イルメチル)−9H−プリン−2−イル]−N−メチルピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
tert−ブチル {5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒ
ドロフラン−3−イルメチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}メチ
ルカルバメート(1.30g,2.45mmol)を塩化メチレン(5ml)に溶解し、
氷冷下トリフルオロ酢酸(10ml)を加えた後、室温にて2時間攪拌した。溶媒を減圧
留去し、残留物をクロロホルム‐飽和重曹水に分配、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後
、溶媒を減圧留去し、標記化合物(1.1g,定量的)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.75−1.82(1H,m),1.96−2.03
(1H,m),2.94−2.99(1H,m),3.09(3H,d,J=5.15H
z),3.71(1H,dd,J=8.88,4.87Hz),3.78−3.81(2
H,m),3.84−3.86(4H,m),3.98−4.02(1H,m),4.2
0(1H,dd,J=14.32,7.45Hz),4.25−4.29(5H,m),
5.33(1H,s),9.25(2H,s).
(工程7) 5−[8−(シス−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−モルホ
リン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−9H−プリン−2−イ
ル]−N−メチルピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン−3−イル
メチル)−9H−プリン−2−イル]−N−メチルピリミジン−2−アミン(100mg
,0.23mmol),シス−2,6−ジメチルピペラジン(80mg,0.70mmo
l),ジメチルスルホキシド(1ml)の混合物を150℃で2時間攪拌した。混合物を
分取HPLC(カラム:NOMURADevelosilCombi−RP−5、移動相
:アセトニトリル/水/ギ酸)で精製し、標記化合物(64mg、54%)を淡茶色固体
として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.33(6H,d,J=5.73Hz),1.62−
1.68(1H,m),1.93−1.99(1H,m),3.02−3.09(6H,
m),3.37−3.41(4H,m),3.60(1H,dd,J=9.16,4.5
8Hz),3.69(1H,dd,J=8.59,6.30Hz),3.76(1H,d
d,J=15.18,8.31Hz),3.85−3.87(4H,m),3.94(1
H,dd,J=14.03,8.31Hz),4.02(1H,dd,J=13.75,
8.02Hz),4.09(1H,dd,J=13.75,7.45Hz),4.27(
4H,brs),5.77−5.80(1H,m),8.42(1H,s),9.24(
2H,s).
[実施例19]
5−[9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1
−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(78.3mg,0.20mmol)とピ
ペラジン(67.6mg,0.78mmol)のジメチルスルホキシド溶液(0.8ml
)を140℃に加熱し2.5時間攪拌した。放冷後、ジクロロメタン/メタノール(10
/1)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲルクロマ
トグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=5:1)にて精製し、標記化合物(76.
5mg,89%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.49−0.56(4H,m),1.30−1.41
(1H,m),3.02−3.10(4H,m),3.21−3.28(4H,m),3
.82−3.89(4H,m),3.96(2H,d,J=6.88Hz),4.21−
4.37(4H,brm),5.28(2H,s),9.24(2H,s).
[実施例20]
5−[9−(シクロプロピルメチル)−6,8−ジモルホリン−4−イル−9H−プリン
−2−イル]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(75.3mg,0.19mmol)とモ
ルホリン(65.8μl,0.75mmol)のジメチルスルホキシド溶液(1.0ml
)を140℃に加熱し4時間攪拌した。室温にてモルホリン(32.9μl,0.38m
mol)を追加し、140℃で更に2時間攪拌した。放冷後、ジクロロメタン/メタノー
ル(10/1)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲ
ルクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=15/1)にて精製し、標記化合
物(85.9mg,定量的)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.51−0.58(4H,m),1.28−1.40
(1H,m),3.25−3.33(4H,m),3.83−3.91(8H,m),3
.97(2H,d,J=6.88Hz),4.20−4.38(4H,m),5.35(
2H,s),9.23(2H,s).
[実施例21]
N’−[2−(2−アミノ−4−メチルピリミジン−5−イル)−9−(シクロプロピル
メチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]−N,N−ジメチルエ
タン−1,2−ジアミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−アミン(100mg,0.26mm
ol)にN,N−ジメチルエチレンジアミン(110mg,1.3mmol)、ジメチル
スルホキシド(700μl)を加え、150℃で3時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチ
ル−水に分配し、有機層を濃縮後、残留物を分取HPLC(カラム:NOMURADev
elosilCombi−RP−5、移動相:アセトニトリル/水/ギ酸)で精製し、標
記化合物(64mg,52%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.42−0.45(4H,m),1.22−1.
27(1H,m),2.25(6H,s),2.55(2H,t,J=6.59Hz),
2.62(3H,s),3.46(2H,q,J=6.30Hz),3.70−3.72
(4H,m),3.89(2H,d,J=6.87Hz),4.08−4.10(4H,
m),6.69(2H,s),6.78(1H,t,J=5.44Hz),8.17(2
H,s),8.75(1H,s).
[実施例22]
2−(2−アミノ−4−メチルピリミジン−5−イル)−9−(シクロプロピルメチル)
−6−モルホリン−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−9H−プリン
−8−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−アミン(100mg,0.25mm
ol)に2−モルホリン−4−イル−エチルアミン(162mg,1.25mmol)、
ジメチルスルホキシド(700μl)を加え、150℃で3時間攪拌した。反応混合物を
酢酸エチル−水に分配し、有機層を濃縮後、残留物を分取HPLC(カラム:NOMUR
ADevelosilCombi−RP−5、移動相:アセトニトリル/水/ギ酸)で精
製し、標記化合物(101mg,75%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.41−0.47(4H,m),1.23−1.
28(1H,m),2.44(4H,brs),2.55(2H,t,J=6.59Hz
),2.62(3H,s),3.47(2H,q,J=6.30Hz),3.56(4H
,t,J=4.58Hz),3.71(4H,t,J=4.58Hz),3.89(2H
,d,J=6.87Hz),4.09(4H,t,J=4.30Hz),6.69(2H
,s),6.74(1H,t,J=5.73Hz),8.14(2H,s),8.75(
1H,s).
[実施例23]
5−[6,8−ジモルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)
−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン−3−イル
メチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(100mg,0.24m
mol)、モルホリン(63μl,0.72mmol)の混合物にジメチルスルホキシド
(1ml)を加え、150℃で3時間攪拌した。反応混合物を冷却後、クロロホルム‐水
に分配、有機層を再度水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残留物
をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=10:0−25:1−2
0:1)で精製し、標記化合物(75mg,67%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.64−1.70(1H,m),1.92−1.99
(1H,m),3.07−3.12(1H,m),3.23−3.25(4H,m),3
.64(1H,dd,J=8.88,4.87Hz),3.71−3.80(2H,m)
,3.86−3.88(8H,m),3.93−3.98(1H,m),4.07(1H
,dd,J=13.75,7.45Hz),4.13(1H,dd,J=13.75,7
.45Hz),4.29(4H,brs),5.18(2H,brs),9.23(2H
,s).
[実施例24]
5−[6,8−ジモルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)
−9H−プリン−2−イル]−N−メチルピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン−3−イル
メチル)−9H−プリン−2−イル]−N−メチルピリミジン−2−アミン(100mg
,0.23mmol),モルホリン(61μl,0.70mmol),ジメチルスルホキ
シド(1ml)の混合物を150℃で3時間攪拌した。混合物を分取HPLC(カラム:
NOMURADevelosilCombi−RP−5、移動相:アセトニトリル/水/
ギ酸)で精製し、標記化合物(56mg,50%)を淡茶色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.64−1.70(1H,m),1.91−1.98
(1H,m),3.09−3.10(4H,m),3.23−3.24(4H,m),3
.63(1H,dd,J=8.88,4.87Hz),3.71−3.79(2H,m)
,3.84−3.88(8H,m),3.93−3.97(1H,m),4.06(1H
,dd,J=13.75,8.02Hz),4.12(1H,dd,J=13.75,7
.45Hz),4.28(4H,brs),5.26−5.29(1H,m),9.25
(2H,s).
[実施例25]
N−メチル−5−{8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−6−モル
ホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)−9H−プリン−2−
イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(テトラヒドロフラン−3−イル
メチル)−9H−プリン−2−イル]−N−メチルピリミジン−2−アミン(100mg
,0.23mmol),N−メタンスルホニルピペラジン(114mg,0.70mmo
l),ジメチルスルホキシド(1ml)の混合物を150℃で4時間攪拌した。混合物を
分取HPLC(カラム:NOMURADevelosilCombi−RP−5、移動相
:アセトニトリル/水/ギ酸)で精製し、標記化合物(32mg、25%)を淡茶色固体
として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.65−1.69(1H,m),1.95−1.98
(1H,m),2.87(3H,s),3.08−3.11(4H,m),3.34−3
.36(4H,m),3.43−3.44(4H,m),3.62(1H,dd,J=8
.88,4.87Hz),3.70(1H,dd,J=9.16,6.30Hz),3.
73−3.78(1H,m),3.84−3.86(4H,m),3.92−3.97(
1H,m),4.03(1H,dd,J=13.75,7.45Hz),4.11(1H
,dd,J=13.75,7.45Hz),4.27(4H,brs),5.29−5.
31(1H,m),9.25(2H,s).
[実施例26]
5−{8−(シス−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−9−[(3S)−1−(
メチルスルホニル)ピロリジン−3−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン
−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
(工程1) tert−ブチル (3S)−3−(2,6−ジクロロ−9H−プリン−9
−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート
Figure 2011236198
2,6−ジクロロプリン(6g,31.8mmol),tert−ブチル (3R)−
3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート(5.94g,31.8mmol),
トリフェニルフォスフィン(9.2g,34.9mmol)にテトラヒドロフラン(20
0ml)を加え均一溶液とした。氷冷下、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(6.
9ml,35mmol)を加えた後、室温にて30分間攪拌した後、1時間加熱還流した
。反応混合物を冷却後、溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=7:3−6:4−5:5−4:6)で精製し、標記化合物(10.
5g,92%)を白色固体として得た。
(工程2) tert−ブチル (3S)−3−(2−クロロ−6−モルホリン−4−イ
ル−9H−プリン−9−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート
Figure 2011236198
tert−ブチル (3S)−3−(2,6−ジクロロ−9H−プリン−9−イル)ピ
ロリジン−1−カルボキシレート(1.55g,4.3mmol)にモルホリン(0.8
ml),エタノール(10ml)を加え、80℃で2時間攪拌した。反応混合物を冷却後
、溶媒を減圧留去した。残留物を酢酸エチル‐飽和重曹水に分配し、有機層を硫酸マグネ
シウムで乾燥、溶媒を減圧留去し、標記化合物(1.76g,定量的)を白色固体として
得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.48(9H,s),2.26−2.31(1H,m
),2.43−2.48(1H,m),3.52−3.64(3H,m),3.82−3
.83(4H,m),3.89(1H,dd,J=12.03,6.30Hz),4.2
8(4H,brs),5.19(1H,s),7.69(1H,s).
(工程3) tert−ブチル (3S)−3−(2−{2−[ビス(tert−ブトキ
シカルボニル)アミノ]ピリミジン−5−イル}−6−モルホリン−4−イル−9H−プ
リン−9−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート
Figure 2011236198
tert−ブチル (3S)−3−(2−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9H−
プリン−9−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート(806mg、1.97mmol
),ジ−tert−ブチル[5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキ
サボロラン−2−イル)ピリミジン−2−イル]イミドジカーボネート(947mg、2
.25mmol),炭酸ナトリウム(630mg,6mmol)に1,4−ジオキサン(
15ml)、水(8ml)を加え、攪拌下反応容器内を窒素置換した。テトラキストリフ
ェニルフォスフィンパラジウム(114mg,0.10mmol)を加え、再度反応容器
内を窒素置換した後、3時間加熱還流した。反応混合物を酢酸エチル‐水に分配し、有機
層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をTHF(5ml)に溶解
し、4−ジメチルアミノピリジン(24mg),ジ−tert−ブチルジカーボネート(
495mg,2.27mmol)を加え、50℃で2時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、
残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:6−2:8)で精
製し、標記化合物(1.28g,97%)を無色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.46−1.49(27H,m),2.44−2.5
4(2H,m),3.61−3.77(3H,m),3.85−3.90(5H,m),
3.96−3.98(1H,brm),4.39(4H,brs),5.27(1H,b
rs),7.78(1H,s),9.66(2H,s).
(工程4) tert−ブチル (3S)−3−(2−{2−[ビス(tert−ブトキ
シカルボニル)アミノ]ピリミジン−5−イル}−8−クロロ−6−モルホリン−4−イ
ル−9H−プリン−9−イル)ピロリジン−1−カーボネート
Figure 2011236198
tert−ブチル (3S)−3−(2−{2−[ビス(tert−ブトキシカルボニ
ル)アミノ]ピリミジン−5−イル}−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−9−
イル)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.28g,1.92mmol)をN,N−
ジメチルホルムアミド(10ml)に溶解し、N−クロロスクシンイミド(0.38g,
2.88mmol)を加え、3時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル‐水に分配し、有
機層を2回水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去し、標記化合物(1.32
g,98%)を得た。
(工程5) 5−{8−クロロ−9−[(3S)−1−(メチルスルホニル)ピロリジン
−3−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−
アミン
Figure 2011236198
tert−ブチル (3S)−3−(2−{2−[ビス(tert−ブトキシカルボニ
ル)アミノ]ピリミジン−5−イル}−8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9H−
プリン−9−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート(1.32g,1.88mmol
)を塩化メチレン(5ml)に溶解し、トリフルオロ酢酸(5ml)を加え、0.5時間
攪拌した。溶媒をトルエンで共沸下減圧留去した。残留物を塩化メチレンに溶解し、氷冷
下、トリエチルアミン(1ml)、メタンスルホニルクロリド(170μl,2.26m
mol)を加え、室温にて4時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−水に分配し、両層
に溶解しない固体を濾取後、酢酸エチル、水でそれぞれ洗浄、乾燥した。本固体を塩化メ
チレンに懸濁後、不溶物を濾取、乾燥し、標記化合物(0.38g、42%)を淡灰色固
体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.80−2.84(1H,m),3.04(3H
,s),3.47−3.52(1H,m),3.75−3.77(5H,m),3.78
−3.82(2H,m),3.94(1H,dd,J=10.31,7.45Hz),4
.24(4H,brs),5.35−5.41(1H,m),9.52(2H,s).
(工程6) 5−{8−(シス−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−9−[(3
S)−1−(メチルスルホニル)ピロリジン−3−イル]−6−モルホリン−4−イル−
9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−{8−クロロ−9−[(3S)−1−(メチルスルホニル)ピロリジン−3−イル
]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(1
00mg,0.21mmol)、シス−2,6−ジメチルピペラジン(119mg,1.
04mmol)にジメチルスルホキシド(1ml)を加え、140℃で1時間攪拌した。
反応混合物をクロロホルム‐水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減
圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール,9:
1)で精製し、標記化合物(95mg,82%)を淡茶色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.95−0.97(1H,m),1.01(6H
,d,J=6.34Hz),2.33−2.35(1H,m),2.77−2.80(1
H,m),2.99−3.03(5H,brm),3.03(3H,s),3.17−3
.20(2H,m),3.45−3.51(1H,m),3.72−3.75(4H,m
),3.79−3.81(2H,m),3.89−3.91(1H,m),4.18(4
H,brs),5.02−5.05(1H,m),7.00(2H,s),9.05(2
H,s).
[実施例27]
5−{8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−9−[(3S)−1−
(メチルスルホニル)ピロリジン−3−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリ
ン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−{8−クロロ−9−[(3S)−1−(メチルスルホニル)ピロリジン−3−イル
]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(1
00mg,0.21mmol)、N−メシルピペラジン(171mg,1.04mmol
)にジメチルスルホキシド(1ml)を加え、140℃で1時間攪拌した。反応混合物を
クロロホルム‐水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。
残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール,19:1)で精製
し、標記化合物(105mg,83%)を淡茶色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.30−2.37(1H,m),2.80−2.
86(1H,m),2.96(3H,s),3.04(3H,s),3.24−3.28
(4H,m),3.33−3.35(4H,m),3.44−3.48(1H,m),3
.72−3.83(6H,m),3.93(1H,t,J=9.02Hz),4.20(
4H,brs),5.01−5.09(1H,m),7.02(2H,s),9.05(
2H,s).
[実施例28]
N’−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−(シクロプロピルメチル)−6
−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]−N,N−ジメチルエタン−1,2
−ジアミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(100mg,0.26mmol)にN,
N−ジメチルエチレンジアミン(113mg,1.3mmol)、ジメチルスルホキシド
(1ml)を加え、150℃で4時間攪拌した。反応混合物を分取HPLC(カラム:N
OMURADevelosilCombi−RP−5、移動相:アセトニトリル/水/ギ
酸)で精製し、標記化合物(85mg,68%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.44−0.47(4H,m),1.21−1.
26(1H,m),2.30(7H,s),2.62(2H,t,J=6.59Hz),
3.48(2H,q,J=6.30Hz),3.71−3.73(4H,m),3.91
(2H,d,J=6.87Hz),4.12−4.14(4H,m),6.82(1H,
t,J=5.73Hz),6.91(2H,s),8.19(1H,s),9.03(2
H,s).
[実施例29]
2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホ
リン−4−イル−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)−9H−プリン−8−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(100mg,0.26mmol)に2−
モルホリン−4−イル−エチルアミン(168mg,1.29mmol)、ジメチルスル
ホキシド(1ml)を加え、150℃で4時間攪拌した。反応混合物を分取HPLC(カ
ラム:NOMURADevelosilCombi−RP−5、移動相:アセトニトリル
/水/ギ酸)で精製し、標記化合物(85mg,62%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.44−0.47(4H,m),1.21−1.
27(1H,m),2.44(4H,brs),2.56(2H,t,J=6.87Hz
),3.47(3H,q,J=6.30Hz),3.55−3.57(4H,m),3.
71−3.73(4H,m),3.91(2H,d,J=6.87Hz),4.12−4
.13(4H,m),6.73(1H,t,J=5.73Hz),6.91(2H,s)
,8.14(1H,s),9.02(2H,s).
[実施例30]
2−{[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−(シクロプロピルメチル)−6
−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]アミノ}エタノール
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(100mg,0.26mmol)に2−
アミノエタノール(79mg,1.3mmol)、ジメチルスルホキシド(1ml)を加
え、150℃で4時間攪拌した。反応混合物を分取HPLC(カラム:NOMURADe
velosilCombi−RP−5、移動相:アセトニトリル/水/ギ酸)で精製し、
標記化合物(70mg,66%)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.43−0.48(4H,m),1.23−1.
28(1H,m),3.42(2H,q,J=5.92Hz),3.61(2H,t,J
=6.01Hz),3.71−3.73(4H,m),3.92(2H,d,J=6.8
7Hz),4.11−4.13(4H,m),4.75(1H,brs),6.82(1
H,t,J=5.44Hz),6.91(2H,s),9.03(2H,d,J=5.7
3Hz).
[実施例31]
5−{9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−8−[3−(フェニ
ルスルホニル)ピロリジン−1−イル]−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−ア
ミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(80mg,0.21mmol)に3−(
フェニルスルホニル)ピロリジン(110mg,0.52mmol)、ジメチルスルホキ
シド(0.8ml)を加え、150℃で4時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−水に
分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、
残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=2:1)で精製し、標
記化合物(20mg,17%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.50(4H,d,J=6.87Hz),1.18−
1.23(1H,m),2.31−2.36(1H,m),2.53−2.59(1H,
m),3.60−3.65(1H,m),3.72−3.76(1H,m),3.83−
3.88(4H,m),3.87−3.90(1H,m),3.96−4.02(1H,
m),4.04−4.07(1H,m),4.24(4H,brs),5.15(2H,
s),7.61(2H,t,J=7.73Hz),7.69−7.72(1H,m),7
.96−7.98(2H,m),9.21(2H,s).
[実施例32]
N−(2−{[2−(2−アミノ−4−メチルピリミジン−5−イル)−9−(シクロプ
ロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]アミノ}エチル
)メタンスルホンアミド
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−アミン(100mg,0.25mm
ol)、エチレンジアミン(150mg,2.49mmol)にN−メチルピロリドン(
1ml)を加え、120℃で3.5時間攪拌した。反応混合物をクロロホルム−飽和食塩
水に分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮
後、残留物にトリエチルアミン(100μl,0.75mmol),メシルクロリド(2
5μl,0.32mmol)を加え、1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−水に分
配し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残
留物を分取HPLC(カラム:NOMURADevelosilCombi−RP−5、
移動相:アセトニトリル/水/ギ酸)で精製し、標記化合物(57mg,46%)を淡黄
色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.45−0.48(2H,m),0.59−0.63
(2H,m),1.17−1.22(1H,m),2.74(3H,s),2.96(3
H,s),3.47−3.49(2H,m),3.71−3.74(2H,m),3.8
5(4H,t,J=4.87Hz),3.90(2H,d,J=6.87Hz),4.1
7(4H,t,J=4.58Hz),4.89(1H,t,J=5.44Hz),5.4
3(2H,s),8.88(1H,s).
[実施例33]
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−
イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}−4−メチルピリミジン
−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−アミン(100mg,0.25mm
ol)、3−(ジメチルアミノ)ピロリジン(285mg,2.49mmol)にN−メ
チルピロリドン(1ml)を加え、120℃で3.5時間攪拌した。反応混合物をクロロ
ホルム−飽和食塩水に分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した
。溶媒を減圧濃縮後、残留物に塩化メチレン−エーテルを加え、析出物を濾取、エーテル
で洗浄、減圧乾燥し、標記化合物(55mg,46%)を淡オレンジ色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.40−0.53(4H,m),1.24−1.29
(1H,m),1.92−1.97(1H,m),2.18−2.23(1H,m),2
.34(6H,s),2.73(3H,s),2.86−2.92(1H,m),3.5
4(1H,t,J=8.59Hz),3.70−3.73(2H,m),3.76−3.
79(1H,m),3.83−3.85(4H,m),4.02(1H,dd,J=14
.61,6.59Hz),4.10(1H,dd,J=14.89,7.45Hz),4
.22−4.24(4H,m),5.01(2H,s),8.90(1H,s).
[実施例34]
N−{1−[2−(2−アミノ−4−メチルピリミジン−5−イル)−9−(シクロプロ
ピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]ピロリジン−3−
イル}−N−メチルメタンスルホンアミド
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−アミン(100mg,0.25mm
ol)、3−メチルアミノピロリジン(130mg,1.5mmol)にN−メチルピロ
リドン(1ml)を加え、120℃で0.5時間攪拌した。反応混合物をクロロホルム−
飽和食塩水に分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧濃縮後、残留物にトリエチルアミン(100μl,0.75mmol),メシルクロ
リド(60μl,0.75mmol)を加え、1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル
(THF少量添加)−水に分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去後、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム:メタ
ノール=9:1)で精製し、淡黄色固体(75mg,50%)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.38−0.48(4H,m),1.25−1.
31(1H,m),2.10−2.16(1H,m),2.18−2.24(1H,m)
,2.63(3H,s),2.82(3H,s),2.98(3H,s),3.55−3
.60(2H,m),3.71−3.78(6H,m),4.09(2H,d,J=7.
45Hz),4.13(4H,brs),4.48−4.55(1H,m),6.73(
2H,s),8.79(1H,s).
[実施例35]
N−{1−[2−(2−アミノ−4−メチルピリミジン−5−イル)−9−(シクロプロ
ピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]ピロリジン−3−
イル}メタンスルホンアミド
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−アミン(100mg,0.25mm
ol)、3−アミノピロリジン(130mg,1.5mmol)にN−メチルピロリドン
(1ml)を加え、120℃で1時間攪拌した。反応混合物をクロロホルム−飽和食塩水
に分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮後
、残留物にトリエチルアミン(100μl,0.75mmol),メシルクロリド(60
μl,0.75mmol)を加え、1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−水に分配
し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残留
物を分取HPLC(カラム:NOMURADevelosilCombi−RP−5、移
動相:アセトニトリル/水/ギ酸)で精製し、標記化合物(70mg,53%)を淡黄色
固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.42−0.47(4H,m),1.27−1.
32(1H,m),1.94−1.99(1H,m),2.21−2.27(1H,m)
,2.62(3H,s),2.99(3H,s),3.50(1H,dd,J=9.74
,5.15Hz),3.62−3.66(1H,m),3.70−3.75(5H,m)
,3.83(1H,dd,J=10.31,6.30Hz),4.04−4.07(7H
,m),6.72(2H,s),7.46(1H,d,J=6.87Hz),8.78(
1H,s).
[実施例36]
1−[2−(2−アミノ−4−メチルピリミジン−5−イル)−9−(シクロプロピルメ
チル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]ピペリジン−4−カルボ
キサミド
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−アミン(100mg,0.25mm
ol)、イソニペコタミド(191mg,1.5mmol)にN−メチルピロリドン(1
ml)を加え、120℃で2.5時間攪拌した。反応混合物を放冷後、水を加え、不溶物
を濾取、乾燥し、標記化合物(85mg,69%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.41−0.49(4H,m),1.33−1.
36(1H,m),1.72−1.84(4H,m),2.28−2.32(1H,m)
,2.87−2.91(2H,m),3.52−3.56(2H,m),3.72−3.
74(4H,m),3.93(2H,d,J=6.87Hz),4.15(4H,brs
),6.75(2H,s),6.82(1H,s),7.32(1H,s),8.78(
1H,s).
[実施例37]
{1−[2−(2−アミノ−4−メチルピリミジン−5−イル)−9−(シクロプロピル
メチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]ピペリジン−4−イル
}メタノール
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−アミン(100mg,0.25mm
ol)、4−ピペリジンメタノール(172mg,1.5mmol)にN−メチルピロリ
ドン(1ml)を加え、120℃で0.5時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−水に
分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮後、
残留物を分取HPLC(カラム:NOMURADevelosilCombi−RP−5
、移動相:アセトニトリル/水/ギ酸)で精製し、標記化合物(69mg,58%)を淡
黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.45−0.55(4H,m),1.35−1.41
(1H,m),1.47(3H,ddd,J=24.49,12.46,3.58Hz)
,1.88(2H,d,J=12.60Hz),2.74(3H,s),2.99(2H
,td,J=12.60,2.29Hz),3.56−3.59(2H,m),3.60
(2H,d,J=6.30Hz),3.84−3.86(4H,m),3.93(2H,
d,J=6.87Hz),4.26(4H,brs),5.17(2H,brs),8.
90(1H,s).
[実施例38]
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[シス−3,5−ジメチル−4−(メチルス
ルホニル)ピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イ
ル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[9−(シクロプロピルメチル)−8−(シス−3,5−ジメチルピペラジン−1
−イル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミ
ン(105.9mg,0.23mmol)のジクロロメタン懸濁液(2.0ml)に氷冷
下、トリエチルアミン(127.1μl,0.91mmol)及びメタンスルホニルクロ
リド(35.3ml,0.46mmol)を加え同温で2.5時間、室温で4時間攪拌し
た。トリエチルアミン(127.1μl,0.91mmol)及びメタンスルホニルクロ
リド(35.3ml,0.46mmol)を室温で追加し、16時間攪拌した後、ジクロ
ロメタン/メタノール(10/1)を加え、水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を1,2−ジクロロエタン(2
.0ml)に溶解した。室温にてトリエチルアミン(127.1μl,0.91mmol
)及びメタンスルホニルクロリド(35.3ml,0.46mmol)を加え、19時間
攪拌した後、ジクロロメタンを加え、10%クエン酸水溶液で洗浄した。有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリ
カゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)にて精製し、標記
化合物(16.3mg,13%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.52−0.57(4H,m),1.33−1.42
(1H,m),1.62(6H,d,J=6.87Hz),2.94(3H,s),3.
13(2H,dd,J=12.03,4.58Hz),3.36(2H,d,J=12.
03Hz),3.82−3.88(4H,m),4.03(2H,d,J=7.45Hz
),4.18−4.33(6H,m),5.35(2H,s),9.24(2H,s).
[実施例39]
5−[9−(シクロプロピルメチル)−6,8−ジモルホリン−4−イル−9H−プリン
−2−イル]−N−メチルピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]−N−メチルピリミジン−2−アミン(103.3mg,0.21
mmol)とモルホリン(74.3mg,0.85mmol)のジメチルスルホキシド溶
液(1.0ml)を140℃に加熱し3時間攪拌した。モルホリン(74.3mg,0.
85mmol)を追加して更に3時間攪拌し、放冷後、ジクロロメタン/メタノール(1
0/1)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲルクロ
マトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10/1)にて精製し、標記化合物(8
7.1mg、91%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.52−0.56(4H,m),1.29−1.38
(1H,m),3.08(3H,d,J=5.15Hz),3.26−3.32(4H,
m),3.82−3.91(8H,m),3.96(2H,d,J=6.87Hz),4
.21−4.34(4H,brm),5.31−5.37(1H,m),9.25(2H
,s).
[実施例40]
5−[9−(シクロプロピルメチル)−8−{4−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペ
ラジン−1−イル}−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン
−2−アミン
Figure 2011236198
5−[9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−
1−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(99.7mg,0.23
mmol)とN,N−ジメチルグリシン塩酸塩(38.3mg,0.27mmol)のN
,N−ジメチルホルムアミド懸濁液(2.0ml)に1−ヒドロキシベンゾトリアゾ−ル
一水和物(35.0mg,0.23mmol)、塩酸1−(ジメチルアミノプロピル)−
3−エチルカルボジイミド(65.7mg,0.34mmol)、及びトリエチルアミン
(38.2μl,0.27mmol)を室温にて加えた。20.5時間攪拌した後、50
℃に昇温し、トリエチルアミン(38.2μl,0.27mmol)を加え6時間攪拌し
た。更に室温で17時間攪拌した後、反応液をジクロロメタン/メタノ−ル=10/1に
あけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、
濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィ−(ジク
ロロメタン:メタノ−ル=5:1)にて精製し、標記化合物(84.6mg,71%)を
淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.48−0.61(4H,m),1.29−1.40
(1H,m),2.30(6H,s),3.17(2H,s),3.21−3.36(4
H,m),3.76−3.89(8H,m),3.98(2H,d,J=7.07Hz)
,4.20−4.36(4H,brm),5.39(2H,s),9.23(2H,s)
[実施例41]
5−[9−(シクロプロピルメチル)−8−{4−[(メチルアミノ)アセチル]ピペラ
ジン−1−イル}−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−
2−アミン
Figure 2011236198
5−[9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−
1−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(100.0mg,0.2
3mmol)とN−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルグリシン(52.0mg
,0.27mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド懸濁液(2.0ml)に1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール一水和物(35.1mg,0.23mmol)、塩酸1−(ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(65.9mg,0.34mmol
)、及びトリエチルアミン(86.2μl,0.62mmol)を室温にて加えた。3日
間攪拌した後、反応液をジクロロメタン/メタノ−ル=10/1にあけ、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して
得られた残留物をジクロロメタン(4.0ml)に溶解し、氷冷下、トリフルオロ酢酸(
2.0ml)を加えた。室温にて2時間攪拌した後、濃縮し、残留物にジクロロメタンを
加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した。ジクロロメタン/メタノール(10/
1)で抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過し、濾液を減圧下濃縮して得られ
た残留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=5
:1)にて精製し、標記化合物(67.1mg,58%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDOD/CDCl=1/1)δ:0.49−0.62(4H,m)
,1.32−1.41(1H,m),2.47(3H,s),3.26−3.39(4H
,m),3.48(2H,s),3.61−3.70(2H,m),3.79−3.91
(6H,m),4.01(2H,d,J=6.87Hz),4.10−4.46(4H,
m),9.19(2H,s).
[実施例42]
5−{8−[4−(アミノアセチル)ピペラジン−1−イル]−9−(シクロプロピルメ
チル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−
1−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(96.2mg,0.22
mmol)とN−tert−ブトキシカルボニル−グリシン(46.3mg,0.26m
mol)のN,N−ジメチルホルムアミド懸濁液(2.0ml)に1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール一水和物(33.8mg,0.22mmol)、塩酸1−(ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド(63.4mg,0.33mmol)、及びトリ
エチルアミン(82.9μl,0.60mmol)を室温にて加えた。3日間攪拌した後
、反応液をジクロロメタン/メタノ−ル=10/1にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留
物をジクロロメタン(4.0ml)に溶解し、氷冷下、トリフルオロ酢酸(2.0ml)
を加えた。室温にて2時間攪拌した後、濃縮し、残留物にジクロロメタンを加え、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液で中和した。ジクロロメタン/メタノール(10/1)で抽出し
、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過し、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分
取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=5:1)にて精
製し、標記化合物(19.1mg,18%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDOD/CDCl=1/1)δ:0.50−0.62(4H,m)
,1.33−1.44(1H,m),3.28−3.38(4H,m),3.55(2H
,s),3.61−3.69(2H,m),3.81−3.90(6H,m),4.02
(2H,d,J=6.87Hz),4.25−4.33(4H,m),9.18(2H,
s).
[実施例43]
5−{9−(シクロプロピルメチル−8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−
イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}−N,4−ジメチルピリ
ミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]−N,4−ジメチルピリミジン−2−アミン(190mg,0.4
6mmol)、ピペラジン(395mg,4.6mmol)にN−メチルピロリドン(2
ml)を加え、120℃で2時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−水に分配し、有機
層を分取後、水層を酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ硫酸マグネシウムで乾燥
、溶媒を減圧濃縮した。残留物にトリエチルアミン(130μl)、及びメシルクロリド
(50μl)を氷冷下加え、1時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−水に分配し、有
機層を分取後、硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残留物を分取HPLC(
カラム:NOMURADevelosilCombi−RP−5、移動相:アセトニトリ
ル/水/ギ酸)で精製し、標記化合物(140mg,56%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.47−0.56(4H,m),1.33−1.37
(1H,m),2.74(3H,s),2.87(3H,s),3.06(3H,d,J
=5.1Hz),3.39−3.45(8H,m),3.83−3.86(4H,m),
3.95(2H,d,J=6.8Hz),4.24−4.27(4H,m),5.15−
5.21(1H,m),8.96(1H,s).
[実施例44]
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1
−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}−N,N,4−トリメ
チルピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−(8−クロロ−9−シクロプロピルメチル−6−モルホリン−4−イル−9H−プ
リン−2−イル)−4−メチル−ピリミジン−2−アミン(100mg,0.25mmo
l)をN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)に溶解し、NaH(60%オイルディス
パージョン、20mg、0.5mmol)を加え、5分間攪拌した。ヨウ化メチル(32
μl)を加え、5時間攪拌後、反応混合物を酢酸エチル−水に分配、有機層を硫酸マグネ
シウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をN−メチルピロリドン(1ml)に溶解
し、ピペラジン(215mg)を加え、120℃で2時間攪拌した。反応混合物を塩化メ
チレン−水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物
にトリエチルアミン(70μl),メシルクロリド(40μl)を加え、2時間攪拌後、
反応混合物を酢酸エチル−水に分配、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留
去した。残留物を分取HPLC(カラム:NOMURADevelosilCombi−
RP−5、移動相:アセトニトリル/水/ギ酸)で精製し、標記化合物(60mg,58
%)を淡茶色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.47−0.55(4H,m),1.32−1.38
(1H,m),2.75(3H,s),2.86(3H,s),3.25(6H,s),
3.39−3.45(8H,m),3.83−3.85(4H,m),3.95(2H,
d,J=6.83Hz),4.25(4H,brs),9.00(1H,s).
[実施例45]
4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソブチル−6−モルホリン−4
−イル−9H−プリン−8−イル]−N,N−ジメチルピペラジン−1−カルボキサミド
Figure 2011236198
5−(9−イソブチル−6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−9H
−プリン−2−イル)−ピリミジン−2−アミン(100mg)のN−メチルピロリドン
溶液(1ml)にトリエチルアミン(64μl)、2−アセタミド−4−ジメチルカルバ
モイルクロライド(35μl)を加え、24時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−水
に分配、不溶固体を濾取した後、濾液の有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧留去した後、別に濾別した固体と併せ、ジメチルスルホキシド(3ml)、水(3ml
)を加え、攪拌後、不溶物を濾取、水洗、乾燥し、淡黄色固体(50mg,43%)を得
た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.82(6H,d,J=6.87Hz),2.3
6−2.44(1H,m),2.78(6H,s),3.18−3.20(4H,m),
3.25−3.26(4H,m),3.73−3.75(4H,m),3.95(2H,
d,J=7.45Hz),4.18(4H,brs),6.99(2H,s),9.06
(2H,s).
[実施例46]
5−{9−イソプロピル−8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−6
−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
実施例1、工程1と同様の方法において、イソプロピルブロマイドを用いて得られる中
間体を合成し、その後、該中間体を実施例1、工程2以降の方法を用いて標記化合物へと
導いた。
H−NMR(CDCl)δ:1.71−1.72(6H,m),2.89(3H,s
),3.32−3.35(4H,m),3.37−3.43(1H,m),3.84−3
.87(4H,m),4.27−4.29(4H,m),9.21(2H,s).
[実施例47]
1−[2−(2−アミノ−4−メチルピリミジン−5−イル)−9−(シクロプロピルメ
チル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]ピペリジン−4−カルボ
キサミド メタンスルホン酸塩
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−アミン(100mg,0.25mm
ol)、イソニペコタミド(191mg,1.5mmol) にN−メチルピロリドン(
1ml)を加え、120℃で2.5時間攪拌した。反応混合物を放冷後、水を加え、不溶
物を濾取、乾燥し、標記化合物(85mg,69%)を淡黄色固体として得た。このうち
39.5mgにクロロホルム(3ml)、メタンスルホン酸/メタノール溶液(50ul
/10ml、 1ml)を加え、溶解後、溶媒を留去、乾燥し、メシル酸塩(47mg)
を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.40−0.50(4H,m),1.34−1.
37(1H,m),1.70−1.77(2H,m),1.81−1.85(2H,m)
,2.29−2.33(1H,m),2.31(3H,s),2.76(3H,s),2
.89−2.93(2H,m),3.55−3.58(2H,m),3.74−3.75
(4H,m),3.95(2H,d,J=7.4Hz),4.16(4H,s),6.8
2(1H,s),7.32(1H,s),8.96(1H,s).
[実施例48]
{1−[2−(2−アミノ−4−メチルピリミジン−5−イル)−9−(シクロプロピル
メチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]ピペリジン−4−イル
}メタノール メタンスルホン酸塩
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H
−プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−アミン (100mg, 0.25
mmol)、4−ピペリジンメタノール(172mg,1.5mmol) にN−メチル
ピロリドン(1ml)を加え、120℃で0.5時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル
−水に分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧濃
縮後、残留物を分取HPLC(カラム:NOMURADevelosilCombi−R
P−5、移動相:アセトニトリル/水/ギ酸)で精製し、標記化合物(69mg,58
%)を淡黄色固体として得た。このうち35.2mgにクロロホルム(3ml)、メタン
スルホン酸/メタノール溶液(50ul/10ml、1ml)を加え、溶解後、溶媒を留
去、乾燥し、メシル酸塩(40mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.41−0.44(2H,m),0.53−0.57
(2H,m),1.31−1.38(1H, m),1.48(2H,ddd,J =
24.77,12.46,3.87Hz),1.75−1.79(2H,m),1.90
(3H, d,J=13.17Hz),2.91(3H,s),2.98(3H,s),
3.06(2H,t,J =11.74 Hz),3.61−3.63(4H,m),3
.85−3.86(4H,m),3.94(2H,d,J=6.87Hz),4.22(
4H,s), 9.14(1H,br s).
[実施例49]
5−{9−イソブチル−8−[4−(メチルスルホニル)−1,4−ジアゼパン−1−イ
ル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−(8−クロロ−9−イソブチル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−
イル)ピリミジン−2−アミン(100mg,0.26mmol)にホモピペラジン(1
30mg、1.3mmol)、N−メチルピロリドン(1ml)を加え、120℃で2時
間攪拌した。反応混合物を冷却後、塩化メチレン−水に分配し、有機層を硫酸マグネシウ
ムで乾燥、溶媒を減圧濃縮した。これにトリエチルアミン(110μl)、メシルクロリ
ド(45μl,0.58mmol)を加え、0.5時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチ
ル−水に分配、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物を分取
HPLC(カラム:NOMURADevelosilCombi−RP−5、移動相:ア
セトニトリル/水/ギ酸)で精製し、標記化合物(153mg,75%)を白色固体とし
て得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.87(6H,d,J=6.87Hz),2.01−
2.07(2H,m),2.31−2.39(1H,m),2.87(3H,s),3.
48(2H,t,J=6.30Hz),3.60−3.66(6H,m),3.84−3
.86(5H,m),3.96(2H,d,J=7.45Hz),4.25(4H,br
s),5.23(2H,s),9.23(2H,s).
[実施例50]
5−[8−(トランス−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−9−イソブチル−6
−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−(8−クロロ−9−イソブチル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−
イル)ピリミジン−2−アミン(100mg,0.26mmol)にトランス−2,5−
ジメチルピペラジン(150mg、1.3mmol)、N−メチルピロリドン(1ml)
を加え、150℃で48時間攪拌した。反応混合物を冷却後、塩化メチレン−水に分配し
、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧濃縮した。残留物を分取HPLC(カラ
ム:NOMURADevelosilCombi−RP−5、移動相:アセトニトリル/
水/ギ酸)で精製し、標記化合物(120mg)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.83−0.86(6H,m),0.88(3H
,d,J=6.30Hz),0.99(3H,s),1.00(3H,d,J=6.30
Hz),2.42−2.46(1H,m),2.55−2.60(1H,m),2.91
−2.96 (1H,m),2.99−3.06(2H,m),3.16−3.21(1
H,m),3.74−3.76(4H,m),3.83(1H,dd,J=13.75,
7.45Hz),3.98(1H,dd,J=13.75,7.45Hz),4.20(
4H,br s),7.01(2H,s),8.21(1H,s),9.07(2H,s
).
[実施例51]
5−{9−イソブチル−8−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モル
ホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−(8−クロロ−9−イソブチル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−
イル)ピリミジン−2−アミン(200mg、0.51mmol)、(2S)−2−メチ
ルピペラジン(412mg,4.1mmol) にN−メチルピロリドン(2ml)を加
え、120℃で4時間攪拌した。反応混合物をを分取HPLC(カラム:NOMURAD
evelosilCombi−RP−5、移動相:アセトニトリル/水/ギ酸)で精製し
、標記化合物のギ酸塩(192mg)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.80−0.82(6H,m),1.06(3H
,d,J=6.30Hz),2.36−2.40(1H,m),2.59−2.63(1
H,m),2.87−3.03(3H,m),3.33−3.36(2H,m),3.7
3−3.75(4H,m),3.88−3.98(2H,m),4.18(4H,br
s),6.98(2H,s),8.21(1H,s),9.06(2H,s).
これをクロロホルム/メタノール(9:1)に溶解し、飽和重曹水で洗浄、硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、標記化合物(150mg、64%)を白色固体として
得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.87−0.88(6H,m),1.13(3H,d
,J=6.30Hz),2.44−2.50(1H,m),2.65−2.69(1H,
m),2.96−3.10(4H,m),3.32−3.36(2H,m),3.85−
3.87(4H,m),3.89−3.95(2H,m),4.28(4H,br s)
,5.18(2H,s),9.24(2H,s).
[実施例52]
5−{9−イソブチル−8−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モル
ホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−(8−クロロ−9−イソブチル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−
イル)ピリミジン−2−アミン(200mg、0.51mmol)、(2R)−2−メチ
ルピペラジン(412mg,4.1mmol) にN−メチルピロリドン(2ml)を加
え、120℃で4時間攪拌した。反応混合物をを分取HPLC(カラム:NOMURAD
evelosilCombi−RP−5、移動相:アセトニトリル/水/ギ酸)で精製し
、標記化合物のギ酸塩(204mg)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.80−0.82(6H,m),1.06(3H
,d,J=6.30Hz),2.36−2.40(1H,m),2.59−2.63(1
H,m),2.87−3.03(3H,m),3.33−3.36(2H,m),3.7
3−3.75(4H,m),3.88−3.98(2H,m),4.18(4H,br
s),6.98(2H,s),8.21(1H,s),9.06(2H,s).
これをクロロホルム/メタノール(9:1)に溶解し、飽和重曹水で洗浄、硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、標記化合物(180mg、77%)を白色固体として
得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.87−0.88(6H,m),1.13(3H,d
,J=6.30Hz),2.44−2.50(1H,m),2.65−2.69(1H,
m),2.96−3.10(4H,m),3.32−3.36(2H,m),3.85−
3.87(4H,m),3.89−3.95(2H,m),4.28(4H,br s)
,5.18(2H,s),9.24(2H,s).
[実施例53]
5−{9−イソブチル−8−[(3S)−3−メチル−4−(メチルスルホニル)ピペラ
ジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−
2−アミン
Figure 2011236198
5−{9−イソブチル−8−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モ
ルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(140mg、
0.32mmol)をTHF(5ml)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(68μl
)、メシルクロリド(28μl)を加え、室温にて30分間攪拌した。反応混合物を酢酸
エチル−水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残留物を
シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:5−0:10) で精製し
、白色固体(115g,67%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.87−0.90(6H,m),1.27−1.30
(1H,m),1.50(3H,d,J=6.87Hz),2.41−2.50(1H,
m),2.94(3H,s),3.13(1H,td,J=12.03,3.44Hz)
,3.21−3.28(2H,m),3.40(1H,d,J=12.60Hz),3.
47(1H,td,J=12.60,2.86Hz),3.73(1H,d,J=13.
17Hz),3.84−3.86(4H,m),3.91(2H,d,J=8.02Hz
),4.27(4H,br s),5.22(2H,s),9.23(2H,s).
[実施例54]
5−{9−イソブチル−8−[(3R)−3−メチル−4−(メチルスルホニル)ピペラ
ジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−
2−アミン
Figure 2011236198
5−{9−イソブチル−8−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モ
ルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(140mg、
0.32mmol)をTHF(5ml)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(68μl
)、メシルクロリド(28μl)を加え、室温にて30分間攪拌した。反応混合物を酢酸
エチル−水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残留物を
シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:5−0:10)で精製し、
白色固体(135mg,62%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.87−0.90(6H,m),1.27−1.30
(1H,m),1.50(3H,d,J=6.87Hz),2.41−2.50(1H
,m),2.94(3H,s),3.13(1H,td,J=12.03,3.44Hz
),3.21−3.28(2H,m),3.40(1H,d,J=12.60Hz),3
.47(1H,td,J=12.60,2.86Hz),3.73(1H,d,J=13
.17Hz),3.84−3.86(4H,m),3.91(2H,d,J=8.02H
z),4.27(4H,br s),5.22(2H,s),9.23(2H,s).
[実施例55]
5−(8−{4−[(ジメチルアミノ)アセチル]ピペラジン−1−イル}−9−イソブ
チル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル)ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[9−(イソブチル)−6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−
9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(140.0mg,0.32mmol
)とN,N−ジメチルグリシン塩酸塩(53.5mg,0.38mmol)のN,N−ジ
メチルホルムアミド懸濁液(2.0ml)に1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物
(48.9mg,0.32mmol)、塩酸1−(ジメチルアミノプロピル)−3−エチ
ルカルボジイミド(91.8mg,0.48mmol)、及びトリエチルアミン(164
.6μl,1.18mmol)を室温にて加えた。21時間攪拌した後、反応液をジクロ
ロメタン/メタノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層
シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=5/1)にて精製し、標
題化合物(103.9mg,62%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.89(6H,d,J=6.87Hz),2.31(
6H,s),2.43−2.53(1H,m),3.17(2H,s),3.19−3.
30(4H,m),3.76−3.88(8H,m),3.92(2H,d,J=7.4
5Hz),4.20−4.34(4H,brm),5.53(2H,s),9.24(2
H,s).
[実施例56]
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[4−(1H−イミダゾール−1−イルアセ
チル)ピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−
1−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(109.0mg,0.2
5mmol)とイミダゾール−1−イル酢酸(37.8mg,0.30mmol)のN,
N−ジメチルホルムアミド懸濁液(3.0ml)に1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一
水和物(38.2mg,0.25mmol)、塩酸1−(ジメチルアミノプロピル)−3
−エチルカルボジイミド(71.8mg,0.37mmol)、及びトリエチルアミン(
52.2μl,0.37mmol)を室温にて加えた。17.5時間攪拌した後、反応液
をジクロロメタン/メタノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分
取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=6/1)にて精
製し、標題化合物(108.0mg,79%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.50−0.59(4H,m),1.28−1.37
(1H,m),3.26−3.35(4H,m),3.63−3.70(2H,m),3
.81−3.89(6H,m),3.97(2H,d,J=6.87Hz),4.20−
4.35(4H,m),4.84(2H,s),5.26(2H,s),6.97−7.
00(1H,m),7.12−7.14(1H,m),7.53(1H,s),9.23
(2H,s).
[実施例57]
5−{8−[4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル]−6−モルホリン−4−
イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン
−2−アミン
Figure 2011236198
(工程1)5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフル
オロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
ジ−tert−ブチル{5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,
2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}イミドジ
カーボネート(7g、11.4mmol)を塩化メチレン(20ml)に溶解し、氷冷下
トリフルオロ酢酸(20ml)を加え、室温にて1時間攪拌した。溶媒を減圧留去後、残
留物にトルエンを加え、減圧留去し、残留物に飽和重曹水、及び少量のメタノールを加え
、不溶物を濾取、水洗、乾燥し、標記化合物(4.5g、95%)を無色固体として得た

H−NMR(DMSO−d)δ:3.74−3.76(4H,m),4.19(4H
,brs),5.19(2H,q,J=8.8Hz),7.18(2H,brs),9.
12(2H,s).
(工程2)5−{8−[4−(メチルスルホニル)ピペリジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル
)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(200mg、0.48mmol
)に4−メタンスルフォニルピペリジン塩酸塩(385mg、1.93mmol)、ジイ
ソプロピルエチルアミン(672μl,3.9mmol)、N−メチル−2−ピロリドン
(2ml)を加え、100℃にて12時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−水に分配
し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロ
マトグラフィー(クロロホルム/メタノール=20/1)で精製し、標記化合物(81m
g、33%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.79−1.87(2H,m),2.09−2.
13(2H,m),2.95−3.00(5H,m),3.32−3.36(1H,m)
,3.58−3.60(2H,m),3.74−3.76(4H,m),4.19(4H
,brs),5.02(2H,q,J=8.8Hz),7.05(2H,s),9.09
(2H,s).
[実施例58]
5−{8−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル
−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2
−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル
)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(1.02g,2.46mmol
)と(2S)−2−メチルピペラジン(1.23g,12.3mmol)のN−メチル−
2−ピロリドン懸濁溶液(10ml)を120℃に加熱し溶解した後、100℃で5時間
攪拌した。放冷後、塩化メチレン/メタノール(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃
縮して得られた固体を少量の塩化メチレンで洗い、濾取して、標記化合物(362.9m
g)を得た。濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を中圧シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(塩化メチレン/メタノール=32/1〜7/1)にて精製し、標記化合物(62
3.8mg)を得た。両ロットを合わせて標記化合物(986.7mg,84%)を淡黄
色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.12(3H,d,J=6.87Hz),2.71(
1H,dd,J=12.03,10.31Hz),2.99−3.13(4H,m),3
.20−3.28(2H,m),3.83−3.89(4H,m),4.22−4.35
(4H,brm),4.63−4.76(2H,m),5.19(2H,s),9.23
(2H,s).
[実施例59]
5−{8−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル
−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2
−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル
)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(2.42g,5.82mmol
)と(2R)−2−メチルピペラジン(2.92g,29.1mmol)のN−メチル−
2−ピロリドン懸濁溶液(24ml)を120℃に加熱し溶解した後、100℃で6時間
攪拌した。放冷後、塩化メチレン/メタノール(10/1)にあけ、水で洗浄した。有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を中圧
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=32/1〜9/1)
にて精製し、標記化合物(2.51g,90%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.13(3H,d,J=6.30Hz),2.71(
1H,dd,J=11.74,10.02Hz),3.00−3.13(4H,m),3
.20−3.27(2H,m),3.82−3.88(4H,m),4.21−4.35
(4H,brm),4.64−4.75(2H,m),5.18(2H,s),9.23
(2H,s).
[実施例60]
5−{8−[(3R)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル
)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(200mg、0.48mmol
)に(2R)−2−メチルピペラジン(241mg、2.41mmol)、N−メチル−
2−ピロリドン(2ml)を加え、100℃にて2時間攪拌した。反応混合物をクロロホ
ルム−水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残留物に
氷冷下無水酢酸(68μl),トリエチルアミン(200μl)を加え、1時間攪拌後、
酢酸エチル−飽和重曹水に分配した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留
去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=20/1)
で精製し、標記化合物(127mg,52%)を無色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,140℃)δ:1.29(3H,d,J=6.9Hz)
,2.03(3H,s),2.90−2.97(1H,m),3.11−3.20(1H
,m),3.28−3.35(2H,m),3.43−3.46(1H,m),3.73
−3.76(4H,m),3.99−4.04(1H,m),4.17−4.19(4H
,m),4.43−4.51(1H,m),4.90−5.01(2H,m),6.44
(2H,brs),9.06(2H,s).
5−{8−[(3R)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン メシル酸塩
Figure 2011236198
5−{8−[(3R)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン(100.4 mg,0.18mmol)をメタノール/ジクロ
ロメタン(2/3)混合溶媒(3.5ml)に溶解し、室温にてメタンスルホン酸(11
.9μl,0.18mmol)を加えた。10分間攪拌した後、反応液を減圧下濃縮、乾
燥し、標記化合物(107.1mg)を黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl/CDOD=10/1)δ:1.35−1.51(3H,m
),2.13−2.19(3H,m),2.91(3H,s),2.95−3.40(4
H, m),3.59−3.79(1H,m),3.81−3.90(4H,m),4.
11−4.60(5H,m),4.68−4.96(3H,m),9.34(2H,s)

5−{8−[(3R)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン 硫酸塩
Figure 2011236198
5−{8−[(3R)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン(101mg,0.19mmol)を10%含水エタノール(2
mL)に懸濁させ、室温にて98%硫酸(0.012mL,0.21mmol)を滴下し
た。30分撹拌後、析出した固体を濾取、乾燥し、5−{8−[(3R)−4−アセチル
−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−
トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン 硫酸塩(8
9mg,74%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,80℃)δ:1.29(3H,d,J=6.6Hz),
2.04(3H,s),2.85−2.94(1H,m),3.06−3.12(1H,
m),3.28−3.33(1H,m),3.43−3.48(1H, m),3.73
−3.76(4H,m),4.17−4.21(4H,m),4.94−5.07(2H
,m),9.11(2H,s).
5−{8−[(3R)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン p−トルエンスルホン酸塩
Figure 2011236198
5−{8−[(3R)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン(137mg,0.263mmol)を10%含水エタノール(
2mL)に懸濁させ、50℃にてp−トルエンスルホン酸・一水和物(55.2mg,0
.290mmol)を加えた。ゆっくり室温まで戻した後、3日間撹拌して析出した固体
を濾取、乾燥し、5−{8−[(3R)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イ
ル]−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プ
リン−2−イル}ピリミジン−2−アミン p−トルエンスルホン酸塩(94.2mg,
52%)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,80℃)δ:1.29(3H,d,J=5.95Hz)
,2.04(3H,s),2.29(3H,s),2.82−2.97(1H, m),
3.04−3.15(1H,m),3.28−3.35(1H,m),3.43−3.5
1(1H, m),3.72−3.77(4H,m),4.17−4.23(4H,m)
,4.93−5.12(2H,m),7.09(2H,d,J=7.80Hz),7.5
0(2H,d, J=7.80Hz),9.16(2H,s).
5−{8−[(3R)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン ベンゼンスルホン酸塩
Figure 2011236198
5−{8−[(3R)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン(126mg,0.242mmol)を10%含水エタノール(
1.5mL)に懸濁させ、50℃にてベンゼンスルホン酸・一水和物(46.8mg,0
.266mmol)を加えた。ゆっくり室温まで戻した後、15時間撹拌、析出した固体
を濾取、乾燥し、5−{8−[(3R)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イ
ル]−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プ
リン−2−イル}ピリミジン−2−アミン ベンゼンスルホン酸塩(110mg,67%
)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,80℃)δ:1.24−1.33(3H,m),2.0
4 (3H,s),2.84−2.95(1H,m),3.04−3.14(1H,m)
,3.30−3.35(1H,m),3.44−3.51(1H,m),3.72−3.
78(4H,m),4.17−4.23(4H,m),4.97−5.09(2H,m)
,7.26−7.31(3H,m),7.60−7.66(2H,m),9.17(2H
,s).
[実施例61]
5−{8−[(3R)−3−メチル−4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]
−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン
−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル
)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(200mg、0.48mmol
)に(2R)−2−メチルピペラジン(241mg、2.41mmol)、N−メチル−
2−ピロリドン(2ml)を加え、100℃にて2時間攪拌した。反応混合物をクロロホ
ルム−水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。残留物に
氷冷下メシルクロリド(45μl),トリエチルアミン(135μl)を加え、20分間
攪拌後、酢酸エチル−飽和重曹水に分配した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒
を減圧留去し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=2
0/1)で精製し、標記化合物(204mg,76%)を無色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.50(3H,d,J=6.9Hz),2.94(3
H,s),3.14−3.19(2H,m),3.27−3.32(2H,m),3.4
4−3.49(1H,m),3.71−3.75(1H,m),3.84−3.86(4
H,m),4.25−4.30(5H,m),4.69−4.74(2H,m),5.2
4−5.26(2H,m),9.23(2H,s).
[実施例62]
5−{8−[(3S)−3−メチル−4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]
−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン
−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル
)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(400mg、0.96mmol
)に(2S)−2−メチルピペラジン(480mg)、N−メチル−2−ピロリドン(4
ml)を加え、100℃にて2時間攪拌した。反応混合物をクロロホルム−水に分配し、
有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。
残留物の半量にトリエチルアミン(135μl)、メシルクロリド(45μl)を氷冷下
加え、20分間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−飽和重曹水に分配し、有機層を硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(
クロロホルム/メタノール=20/1)で精製し、標記化合物(127mg)を無色固体
として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.50(3H,d,J=6.9Hz),2.94(3
H,s),3.14−3.19(2H,m),3.27−3.32(2H,m),3.4
4−3.49(1H,m),3.71−3.76(1H,m),3.84−3.86(4
H,m),4.25−4.30(5H,m),4.69−4.74(2H,m),5.2
4−5.26(2H,m),9.23(2H,s).
[実施例63]
5−{8−[(3S)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル
)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(400mg、0.96mmol
)に(2S)−2−メチルピペラジン(480mg)、N−メチル−2−ピロリドン(4
ml)を加え、100℃にて2時間攪拌した。反応混合物をクロロホルム−水に分配し、
有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮した。
残留物の半量にトリエチルアミン(135μl)、無水酢酸(45μl)を氷冷下加え、
20分間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−飽和重曹水に分配し、有機層を硫酸マグネ
シウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロ
ホルム/メタノール=20/1)で精製し、標記化合物(125mg)を無色固体として
得た。
H−NMR(DMSO−d,140℃)δ:1.29(3H,d,J=6.9Hz)
,2.03(3H,s),2.90−2.97(1H,m),3.10−3.14(1H
,m),3.27−3.34(2H,m),3.43−3.46(1H,m),3.73
−3.76(4H,m),4.00−4.03(1H,m),4.17−4.19(4H
,m),4.43−4.51(1H,m),4.90−5.01(2H,m),6.45
(2H,brs),9.06(2H,s).
5−{8−[(3S)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン メシル酸塩
Figure 2011236198
5−{8−[(3S)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン(33.2mg,0.06mmol)をメタノール/ジクロロメ
タン(1/1)混合溶媒(1ml)に溶解し、室温にてメタンスルホン酸(3.9μl,
0.06mmol)を加えた。3時間攪拌した後、反応液を減圧下濃縮、乾燥して、標記
化合物(31.4mg,84%)を黄色固体として得た。
H−NMR (DMSO−d,80℃)δ:1.25−1.33(3H,m), 2
.04(3H,s),2.43(3H,s),2.82−2.97(1H, m),3.
04−3.15(1H,m),3.29−3.35(1H,m), 3.44−3.51
(1H,m),3.72−3.78(4H,m),4.17−4.23(4H,m),4
.94−5.12(2H,m),9.19(2H,s).
5−{8−[(3S)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン 硫酸塩
Figure 2011236198
5−{8−[(3S)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン(48.7mg,0.09mmol)を10%含水エタノール(
1ml)に懸濁し、室温にて濃硫酸(5.44μl,0.10mmol)を加えた。50
℃で溶解させた後、室温にて5時間攪拌し、析出した固体を濾取、乾燥し、標記化合物(
48.9mg,89%)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,80℃)δ:1.29(3H,d,J=5.95Hz)
, 2.04(3H,s),2.82−2.97(1H,m),3.04−3.14(1
H,m),3.28−3.34(1H,m),3.43−3.50(1H,m),3.7
2−3.77(4H,m),4.16−4.22(4H,m), 4.94−5.09(
2H,m),9.14(2H,s).
5−{8−[(3S)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン p−トルエンスルホン酸塩
Figure 2011236198
5−{8−[(3S)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン(56.3mg,0.11mmol)に10%含水エタノール(
0.5ml)を加え、50℃にて溶解し、p−トルエンスルホン酸一水和物(22.6m
g,0.12mmol)を加えた。室温にて1時間、氷冷下2時間攪拌後、室温で2時間攪
拌した。析出した固体を濾取、乾燥し、標記化合物(55.1mg,74%)を黄色固体
として得た。
H−NMR(DMSO−d,80℃)δ:1.29(3H,d,J=6.41Hz)
, 2.04(3H,s),2.28(3H,s),2.81−2.96(1H,m),
3.03−3.14(1H,m),3.27−3.34(1H,m),3.42−3.5
0(1H,m),3.71−3.78(4H,m),4.16−4.22(4H,m),
4.92−5.10(2H,m),7.09(2H,d,J=7.8Hz),7.49(
2H, d,J=7.8Hz),9.12(2H,s).
5−{8−[(3S)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン ベンゼンスルホン酸塩
Figure 2011236198
5−{8−[(3S)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン(53.8mg,0.1mmol)に10%含水エタノール(0
.6ml)を加え、50℃にて溶解し、ベンゼンスルホン酸一水和物(20.0mg,0
.11mmol)を加えた。室温にて5時間攪拌後、析出した固体を濾取、乾燥し、標記
化合物(52.4mg,75%)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,80℃)δ:1.29(3H,d,J=6.41Hz)
, 2.04(3H,s),2.82−2.95(1H,m),3.04−3.14(1
H, m),3.27−3.34(1H,m),3.42−3.49(1H,m),3.
72−3.77(4H,m),4.16−4.22(4H,m),4.94−5.08(
2H, m),7.25−7.32(3H,m),7.59−7.64(2H,m),9
.12(2H,s).
[実施例64]
5−{9−(2,2−ジフルオロエチル)−8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン
−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−
アミン
Figure 2011236198
実施例1、工程1と同様の方法において、2,2−ジフルオロエチルp−トルエンスルホ
ネートを用いて得られる中間体を合成し、その後、該中間体を実施例1、工程2以降の方
法を用いて標記化合物へと導いた。
H−NMR(CDCl)δ:2.87(3H,s),3.36−3.39(4H,m
),3.43−3.46(4H,m),3.84−3.86(4H,m),4.28(4
H,s),4.37(2H,td,J=12.8,4.7Hz),5.35(2H,s)
,6.55(1H,tt,J=56.2,4.8Hz),9.21(2H,s).
[実施例65]
1−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4−イル−9
−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]ピペラジン−1−イ
ル}−1−オキソアセトン
Figure 2011236198
(工程1)tert−ブチル{5−[6−モルホリン−4−イル−8−(4−ピルボイル
ピペラジン−1−イル)−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2
−イル]ピリミジン−2−イル}カルバメート
Figure 2011236198
tert−ブチル{5−[6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−9−
(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル
}カルバメート(150mg、0.27mmol)に2−オキソ−プロピオニックアシッ
ド(26mg、0.29mmol),ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(45mg,
0.29mmol)、テトラヒドロフラン(5ml)を加えた。1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(56mg、0.29mmol),ト
リエチルアミン(74μl,0.53mmol)を加え、18時間攪拌した。反応混合物
を酢酸エチル−水に分配し、有機層を飽和重曹水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去後、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、標
記化合物(91mg,54%)を無色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.56(9H,s),2.48(3H,s),3.2
5−3.27(4H,m),3.71−3.73(2H,m),3.84−3.86(6
H,m),4.28(4H,brs),4.72(2H,q,J=8.3Hz),7.9
0(1H,s),9.48(2H,s).
(工程2)1−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4
−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]ピペラジ
ン−1−イル}−1−オキソアセトン
Figure 2011236198
tert−ブチル{5−[6−モルホリン−4−イル−8−(4−ピルボイルピペラジン
−1−イル)−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピ
リミジン−2−イル}カルバメート(91mg、0.14mmol)にトリフルオロ酢酸
(5ml)を加え、30分間攪拌した。トルエンを加え、溶媒を減圧留去した。残留物を
酢酸エチル−飽和重曹水に分配し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=19/1)
で精製した後、4M塩酸/1,4−ジオキサン(3ml)を加え溶媒を減圧留去、乾燥し
、標記化合物(70mg,76%)を黄色固体として得た。
H−NMR(CDOD)δ:2.43(3H,s),3.28−3.30(4H,m
),3.68−3.70(2H,m),3.80−3.83(6H,m),4.30(4
H,brs),4.99(2H,q,J=8.6Hz),9.37(2H,s).
[実施例66]
2−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4−イル−9
−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]ピペラジン−1−イ
ル}−N,N−ジメチル−2−オキソアセトアミド
Figure 2011236198
(工程1)tert−ブチル{5−[8−{4−[(ジメチルアミノ)(オキソ)アセチ
ル]ピペラジン−1−イル}−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフル
オロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}カルバメート
Figure 2011236198
tert−ブチル{5−[6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−9−
(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル
}カルバメート(150mg、0.27mmol)にN,N−ジメチル−オギザラミック
アシッド(34mg、0.29mmol),ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(45
mg,0.29mmol)、テトラヒドロフラン(5ml)を加えた。1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(56mg、0.29mmol
),トリエチルアミン(74μl,0.53mmol)を加え、18時間攪拌した。反応
混合物を酢酸エチル−水に分配し、有機層を飽和重曹水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去後、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/メタ
ノール=19/1)で精製し、標記化合物(148mg,84%)を白色固体として得た

H−NMR(CDCl)δ:1.56(9H,s),3.03(3H,s),3.0
7(3H,s),3.25−3.29(4H,m),3.61−3.62(2H,m),
3.84−3.87(6H,m),4.27(4H,brs),4.72(2H,q,J
=8.4Hz),8.07(1H,s),9.49(2H,s).
(工程2)2−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4
−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]ピペラジ
ン−1−イル}−N,N−ジメチル−2−オキソアセトアミド
Figure 2011236198
tert−ブチル{5−[8−{4−[(ジメチルアミノ)(オキソ)アセチル]ピペラ
ジン−1−イル}−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル
)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}カルバメート(148mg、0.
22mmol)にトリフルオロ酢酸(5ml)を加え、30分間攪拌した。トルエンを加
え、溶媒を減圧留去した。残留物に塩酸/メタノールを加え、溶媒留去、乾燥し、標記化
合物(118mg,88%)を黄色固体として得た。
H−NMR(CDOD)δ:3.05(3H,s),3.09(3H,s),3.3
1−3.34(0H,m),3.61−3.64(1H,m),3.87−3.89(8
H,m),4.32(2H,brs),4.87(2H,q,J=8.4Hz),7.5
6(2H,s),9.38(2H,s).
[実施例67]
2−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4−イル−9
−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]ピペラジン−1−イ
ル}−2−オキソエタノール
Figure 2011236198
(工程1)5−[6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−9−(2,2
,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミントリフ
ルオロ酢酸塩
Figure 2011236198
tert−ブチル{5−[6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−9−
(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル
}カルバメート(1.18g,2.09mmol)を塩化メチレン(10ml)に溶解し
、氷冷下トリフルオロ酢酸(10ml)を加え、室温にて2時間攪拌した。溶媒を減圧留
去後、トルエンを加え、再度減圧留去し、標記化合物(1.5g、定量的)を黄色固体と
して得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.29−3.31(4H,m),3.36−3.
38(4H,m),3.74−3.76(4H,m),4.20(4H,brs),5.
09(2H,q,J=9.0Hz),8.81(2H,brs),9.13(2H,s)
(工程2)2−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4
−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]ピペラジ
ン−1−イル}−2−オキソエタノール
Figure 2011236198
5−[6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−9−(2,2,2−トリ
フルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン トリフルオロ酢
酸塩(120mg,0.17mmol)に2−ヒドロキシ酢酸(15mg、0.19mm
ol),ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(37mg、0.19mmol),1−エ
チル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(37mg、0.1
9mmol),ジメチルホルムアミド(3ml)、トリエチルアミン(100μl)を加
え、4時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−水に分配し、有機層を飽和重曹水で洗浄
、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィー(クロロホルム/メタノール=19/1)で精製し、標記化合物(70mg)を無色
固体として得た。
これに4M塩酸/1.4−ジオキサンを加え、溶媒を減圧留去、乾燥し、標記化合物の塩
酸塩(75mg、77%)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.16−3.21(4H,m),3.51−3.
53(2H,m),3.63−3.66(2H,m),3.74−3.76(4H,m)
,4.14(2H,s),4.19(4H,brs),5.08(2H,q,J=9.0
Hz),7.45(2H,brs),9.16(2H,s).
[実施例68]
(2S)−1−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4
−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]ピペラジ
ン−1−イル}−1−オキソプロパン−2−オール
Figure 2011236198
5−[6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−9−(2,2,2−トリ
フルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミントリフルオロ酢酸
塩(120mg,0.17mmol)にL−乳酸(17mg、0.19mmol),ヒド
ロキシベンゾトリアゾール水和物(37mg、0.19mmol),1−エチル−3−(
3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(37mg、0.19mmol)
,ジメチルホルムアミド(3ml)、トリエチルアミン(100μl)を加え、5時間攪
拌した。反応混合物を酢酸エチル−水に分配し、有機層を飽和重曹水で洗浄、硫酸マグネ
シウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロ
ホルム/メタノール=19/1)で精製し、標記化合物を無色固体として得た。
これに4M塩酸/1,4−ジオキサンを加え、溶媒を減圧留去、乾燥し、標記化合物の塩
酸塩(77mg、78%)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.21(3H,d,J=6.9Hz),3.13
−3.24(4H,m),3.57−3.76(8H,m),4.17−4.23(4H
,m),4.47(1H,q,J=6.5Hz),5.11(2H,q,J=8.8Hz
),9.26(2H,s).
[実施例69]
(2S)−4−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4
−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]ピペラジ
ン−1−イル}−4−オキソブタン−2−オール
Figure 2011236198
5−[6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−9−(2,2,2−トリ
フルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン トリフルオロ酢
酸塩(200mg,0.29mmol)に(S)−3−ヒドロキシブタン酸(39mg、
0.38mmol),ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(58mg、0.38mmo
l),1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(72
mg、0.38mmol),ジメチルホルムアミド(5ml)、トリエチルアミン(16
1μl)を加え、15時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−飽和重曹水に分配し、有
機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(クロロホルム/メタノール=19/1)で精製し、標記化合物(80mg,5
0%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.26(3H,d,J=6.3Hz),2.38(1
H,dd,J=16.3,9.5Hz),2.53(1H,dd,J=16.6,2.3
Hz),3.17−3.24(4H,m),3.63−3.80(4H,m),3.84
−3.89(5H,m),4.27(4H,brs),4.73(2H,q,J=8.4
Hz),9.23(2H,s).
[実施例70]
(2R)−4−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4
−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]ピペラジ
ン−1−イル}−4−オキソブタン−2−オール
Figure 2011236198
5−[6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−9−(2,2,2−トリ
フルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミンビストリフルオロ
酢酸塩(200mg,0.29mmol)に(R)−3−ヒドロキシブタン酸(39mg、
0.38mmol),ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(58mg、0.38mmo
l),1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(72
mg、0.38mmol),ジメチルホルムアミド(5ml)、トリエチルアミン(16
1μl)を加え、15時間攪拌した。反応混合物を酢酸エチル−飽和重曹水に分配し、有
機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(クロロホルム/メタノール=19/1)で精製し、標記化合物(77mg,4
8%)を無色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.26(3H,d,J=6.3Hz),2.38(1
H,dd,J=16.3,9.5Hz),2.53(1H,dd,J=16.6,2.3
Hz),3.17−3.24(4H,m),3.63−3.80(4H,m),3.84
−3.89(5H,m),4.27(4H,brs),4.73(2H,q,J=8.4
Hz),5.28−5.30(2H,m),9.23(2H,s).
[実施例71]
4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4−イル−9−(2
,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]ピペラジン−1−カルボア
ルデヒド
Figure 2011236198
ベンゾトリアゾール−1−カルボアルデヒド(55mg、0.38mmol)をテトラヒ
ドロフラン(10ml)に溶解し、5−[6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−
1−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミ
ジン−2−アミン トリフルオロ酢酸塩(200mg,0.29mmol)を加えた。2
0分間攪拌し、反応混合物を酢酸エチルで希釈、1M水酸化ナトリウム、飽和食塩水で洗
浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルクロマトグラ
フィー(クロロホルム/メタノール=19/1)で精製し、白色固体(80mg,56%
)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.17−3.19(2H,m),3.23−3.25
(2H,m),3.58−3.59(2H,m),3.75−3.77(2H,m),3
.84−3.86(4H,m),4.28(4H,s),4.73(2H,q,J=8.
4Hz),5.20−5.23(2H,m),8.13(1H,s),9.23(2H,
s).
[実施例72]
N−{(3R)−1−[2−(2−アミノ−4−メチルピリミジン−5−イル)−9−(
シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]ピロリ
ジン−3−イル}メタンスルホンアミド
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−
プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−アミン(300mg,0.75mmo
l),(3R)−アミノピロリジン(516mg)にN−メチル−2−ピロリドン(3m
l)を加え、140℃で1時間攪拌した。反応混合物を冷却後、塩化メチレンで希釈し、
水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮後、トリエチルアミン(261
μl)を加え、氷冷下メシルクロリド(70μl)を加え、室温にて30分間攪拌した。
更にメシルクロリド(25μl)を氷冷下加えた後、室温で30分間攪拌し、酢酸エチル
−水に分配した。有機層を3回水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留
去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=20/1
)で精製し、淡茶色固体(355mg,90%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.45−0.54(4H,m),1.26−1.29
(1H,m),2.10−2.16(1H,m),2.33−2.40(1H,m),2
.72(3H,s),3.04(3H,s),3.60−3.79(3H,m),3.8
2−3.84(4H,m),3.93−4.04(2H,m),4.17−4.24(5
H,m),5.17−5.20(2H,m),5.88(1H,d,J=8.0Hz),
8.88(1H,s).
これをクロロホルム(10ml)−メタノール(10ml)に溶解し、氷冷下メタンスル
ホン酸(43μl)を加えた後、溶媒を減圧留去し、メタンスルホン酸塩(450mg)
を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.40−0.49(4H,m),1.26−1.
32(1H,m),1.93−2.00(1H,m),2.21−2.27(1H,m)
,2.34(3H,s),2.81(3H,s),3.00(3H,s),3.52(1
H,dd,J=10.3,5.2Hz),3.64−3.69(1H,m),3.72−
3.76(5H,m),3.85(1H,dd,J=9.7,6.3Hz),4.05−
4.14(7H,m),7.47(1H,d,J=6.3Hz),8.10(1H,br
s),9.03(1H,s).
[実施例73]
N−{(3S)−1−[2−(2−アミノ−4−メチルピリミジン−5−イル)−9−(
シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]ピロリ
ジン−3−イル}メタンスルホンアミド
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−
プリン−2−イル]−4−メチルピリミジン−2−アミン(300mg,0.75mmo
l),(3S)−アミノピロリジン(516mg)にN−メチル−2−ピロリドン(3m
l)を加え、140℃で1時間攪拌した。反応混合物を冷却後、塩化メチレンで希釈し、
水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮後、トリエチルアミン(261
μl)を加え、氷冷下メシルクロリド(70μl)を加え、室温にて30分間攪拌した。
更にメシルクロリド(25μl)を氷冷下加えた後、室温で30分間攪拌し、酢酸エチル
−水に分配した。有機層を3回水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留
去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=20/1
)で精製し、標記化合物(328mg)を淡黄色固体として得た。
これをクロロホルム(10ml)−メタノール(10ml)に溶解し、氷冷下メタンスル
ホン酸(40μl)を加えた後、溶媒を減圧留去し、メタンスルホン酸塩(370mg,
79%)を黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.40−0.49(4H,m),1.26−1.
32(1H,m),1.93−2.00(1H,m),2.21−2.27(1H,m)
,2.34(3H,s),2.81(3H,s),3.00(3H,s),3.52(1
H,dd,J=10.3,5.2Hz),3.64−3.69(1H,m),3.72−
3.76(5H,m),3.85(1H,dd,J=9.7,6.3Hz),4.05−
4.14(7H,m),7.47(1H,d,J=6.3Hz),8.06(1H,br
s),9.03(1H,s).
[実施例74]
5−{8−[(3S)−3−エチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル
−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2
−アミン
Figure 2011236198
(工程1)2−(S)−エチルピペラジン2塩酸塩
Figure 2011236198
2−(S)−エチル−1−tert−ブトキシカルボニルピペラジン(986mg,4.
27mmol)に濃塩酸(3mL)を加え20分撹拌後、減圧濃縮、エタノール共沸して
得られた固形物を2−プロパノールで洗浄し、標記化合物(694mg)を無色固体とし
て得た。本化合物はこれ以上精製せず、次の工程に用いた。
(工程2)5−{8−[(3S)−3−エチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリン
−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリ
ミジン−2−アミン
Figure 2011236198
2−(S)−エチルピペラジン2塩酸塩(529mg,2.83mmol)および5−[
8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9
H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(391mg,0.94mmol)のN
−メチル−2−ピロリドン懸濁液(4mL)にジイソプロピルエチルアミン(1.48m
L,8.49mmol)を加え、100℃に加熱し4日間攪拌した。反応液に水を加え、
酢酸エチルで2回抽出した。有機層をあわせ、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィ
ー(クロロホルム/メタノール=97/3〜90/10)にて精製し、標記化合物(379
mg)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.98(3H,t,J=7.45Hz),1.42−
1.50(2H,m),2.71(1H,t,J=10.86Hz),2.80−2.8
4(1H,m),3.05−3.13(3H,m),3.26−3.30(2H,m),
3.84−3.88(4H,m),4.27−4.30(4H,m),4.69(2H,
q,J=8.38Hz),5.21(2H,brs),9.24(2H,brs).
[実施例75]
5−{8−[(3S)−4−アセチル−3−エチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−{8−[(3S)−3−エチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル
−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2
−アミン(123mg,0.25mmol)およびトリエチルアミン(0.069mL,
0.50mmol)の塩化メチレン溶液(6mL)に、氷冷下、無水酢酸(0.035m
L,0.38mmol)を滴下し、室温にて1.5時間撹拌した。酢酸エチル、飽和塩化
アンモニウム水溶液に分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残渣を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィ
ー(クロロホルム/メタノール=95/5)にて精製し、標記化合物(92mg)を淡黄色
固体として得た。
H−NMR(CDCl-)δ:0.92−1.00(3H,m),1.76−1.9
1(2H,m),2.16(3H,s),2.98−3.12(2H,m),3.25−
3.30(2H,m),3.51−3.74(2H,m),3.84−3.86(4H,
m),4.28−3.32(4H,m),4.64−4.80(3H,m),5.21(
2H,brs),9.23(2H,s).
H−NMR(DMSO−d,100℃)δ:0.85(3H,t,J=7.33Hz
),1.71−1.90(2H,m),2.05(3H,s),2.81−2.99(2
H,m),3.34−3.48(2H,m),3.73−3.76(4H,m),4.1
7−4.19(4H,m),4.92−5.01(2H,m),6.66(2H,brs
),9.07(2H,s).
[実施例76]
5−{8−[(3S)−3−エチル−4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]
−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン
−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−{8−[(3S)−3−エチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル
−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2
−アミン(107mg,0.22mmol)およびトリエチルアミン(0.061ml,
0.44mmol)の塩化メチレン溶液(6mL)に、氷冷下、メタンスルホニルクロリ
ド(0.022mL,0.28mmol)を滴下し、同温のまま2時間撹拌した。酢酸エ
チル、飽和塩化アンモニウム水溶液に分配し、有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残渣を分取用薄層シリカゲルク
ロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=95/5)にて精製し、標記化合物(86
mg)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.01(3H,t,J=7.45Hz),1.81−
1.89(1H,m),1.98−2.05(1H,m),2.98(3H,s),3.
14(1H,td,J=12.21,3.17Hz),3.21−3.26(3H,m)
,3.39−3.46(1H,m),3.83(5H,m),3.96(1H,t,J=
7.57Hz),4.28(4H,brs),4.71(2H,q,J=8.30Hz)
,5.21(2H,brs),9.23(2H,s).
[実施例77]
(2S)−1−{(2S)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モル
ホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル
]−2−エチルピペラジン−1−イル}−1−オキソプロパン−2−オール
Figure 2011236198
5−{8−[(3S)−3−エチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル
−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2
−アミン(136mg,0.28mmol)、トリエチルアミン(0.096mL,0.
69mmol)、L−乳酸(30mg,0.33mmol)および1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール(47mg,0.30mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(5
mL)に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(
80mg,0.42mmol)を加え、室温にて16時間撹拌した。酢酸エチル、飽和塩
化アンモニウム水溶液に分配し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残渣を分取用薄層シリカゲルクロマトグ
ラフィー(クロロホルム/メタノール=95/10)にて精製し、標記化合物(31mg)
を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.94−1.02(3H,m),1.40−1.51
(3H,m),1.75−2.03(2H,m),3.01−3.34(4H,m),3
.50−3.86(7H,m),4.27−4.54(5H,m),4.63−4.80
(3H,m),5.24(2H,brs),9.23(2H,s).
H−NMR(DMSO−d,60℃)δ:0.85(3H,t,J=7.57Hz)
,1.24(3H,d,J=6.59Hz),1.69−1.93(2H,m),2.7
2−3.12(2H,m),3.28−3.57(3H,m),3.68−3.82(4
H,m),3.96−4.55(7H,m),4.79−5.22(3H,m),6.8
4(2H,s),9.08(2H,s).
[実施例78]
5−{8−[(3R)−3−エチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル
−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2
−アミン
Figure 2011236198
(工程1)2−(R)−エチルピペラジン2塩酸塩
Figure 2011236198
2−(R)−エチル−1−tert−ブトキシカルボニルピペラジン(918mg,3.
66mmol)に濃塩酸(3mL)を加え20分撹拌後、減圧濃縮、エタノール共沸して
得られた固形物を2−プロパノールで洗浄し、標記化合物(751mg)を無色固体とし
て得た。本化合物はこれ以上精製せず、次の工程に用いた。
(工程2)5−{8−[(3R)−3−エチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−
4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミ
ジン−2−アミン
Figure 2011236198
2−(R)−エチルピペラジン2塩酸塩(751mg)および5−[8−クロロ−6−モ
ルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イ
ル]ピリミジン−2−アミン(506mg,1.22mmol)のN−メチル−2−ピロ
リドン懸濁液(5mL)にジイソプロピルエチルアミン(1.91mL,10.98mm
ol)を加え、100℃に加熱し5日間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで2回
抽出した。有機層をあわせ、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過
後、濾液を減圧下濃縮して得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム
/メタノール=97/3〜90/10)にて精製し、標記化合物(562mg)を淡黄色固
体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.98(3H,t,J=7.45Hz),1.42−
1.50(2H,m),2.71(1H,t,J=10.86Hz),2.80−2.8
4(1H,m),3.05−3.13(3H,m),3.26−3.30(2H,m),
3.86(4H,m),4.27−4.30(4H,m),4.69(2H,q,J=8
.38Hz),5.21(2H,brs),9.24(2H,s).
[実施例79]
(2S)−1−{(2R)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モル
ホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル
]−2−エチルピペラジン−1−イル}−1−オキソプロパン−2−オール
Figure 2011236198
5−{8−[(3R)−3−エチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル
−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2
−アミン(124mg,0.25mmol)、トリエチルアミン(0.087mL,0.
63mmol)、L−乳酸(27.2mg,0.30mmol)および1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(42.6mg,0.28mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド
溶液(5mL)に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド
塩酸塩(72.4mg,0.38mmol)を加え、室温にて17時間撹拌した後、1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(72.4mg,
0.38mmol)を追加し、40℃で8時間撹拌した。酢酸エチル、水に分配し、有機
層を水、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮し
て得られた残渣を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール
=90/10)にて精製し、標記化合物(38.9mg)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.89−1.02(3H,m),1.40−1.51
(3H,m),1.49−1.69(2H,m),3.17−3.31(4H,m),3
.61−3.89(7H,m),4.25−4.38(4H,m),4.50−4.58
(1H,m),4.67−4.79(3H,m),5.19(2H,s),9.23(2
H,s).
H−NMR(DMSO−d,60℃)δ:0.81−0.83(3H,m),1.1
8−1.23(3H,m),1.62−1.93(2H,m),2.66−3.17(3
H,m),3.36−3.49(3H,m),3.73−3.75(4H,m),3.8
9−4.31(4H,m),4.48−4.74(3H,m),4.95−5.08(2
H,m),6.87(2H,s),9.08(2H,s)
[実施例80]
4−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソブチル−6−モルホリ
ン−4−イル−9H−プリン−8−イル]ピペラジン−1−イル}−2−メチル−4−オ
キソブタン−2−オール
Figure 2011236198
5−(9−イソブチル−6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−9H−
プリン−2−イル)ピリミジン−2−アミン(150mg,0.33mmol),1−エ
チル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(128mg0.6
7mmol),1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(45mg,0.33mmol),3
−ヒドロキシ−3−メチルブタン酸(79mg,0.67mmol)をジメチルホルムア
ミド(5ml)に溶かし、16時間攪拌した。溶媒を減圧留去後、残留物を分取HPLC
(カラム:NOMURADevelosilCombi−RP−5、移動相:アセトニト
リル/水/ギ酸)で精製し、標記化合物(120mg,67%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.88(3H,s),0.90(3H,s),1.3
2(6H,s),2.46−2.50(3H,m),3.22−3.27(4H,m),
3.66−3.67(2H,m),3.82−3.87(6H,m),3.92(2H,
d,J=7.6Hz),4.28(4H,brs),4.99(1H,s),5.23(
2H,s),9.24(2H,s).
[実施例81]
(2R)−4−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソブチル−6
−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]ピペラジン−1−イル}−4−オキ
ソブタン−2−オール
Figure 2011236198
5−(9−イソブチル−6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−9H−
プリン−2−イル)ピリミジン−2−アミン(150mg,0.33mmol),1−エ
チル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(128mg0.6
7mmol),1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(45mg,0.33mmol),(
R)−3−ヒドロキシ酪酸(70mg,0.67mmol)をジメチルホルムアミド(5
ml)に溶かし、16時間攪拌した。溶媒を減圧留去後、残留物を分取HPLC(カラム
:NOMURADevelosilCombi−RP−5、移動相:アセトニトリル/水
/ギ酸)で精製し、標記化合物(62mg,36%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.89(6H,d,J=6.59Hz),1.26(
3H,d,J=6.35Hz),2.34−2.57(3H,m),3.18−3.24
(2H,m),3.24−3.30(2H,m),3.61−3.67(2H, m),
3.74−3.88(6H, m),3.92(2H,d,J=7.32Hz),4.2
1−4.33(5H,m),5.24(2H,s),9.24(2H,s).
[実施例82]
(2S)−4−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソブチル−6
−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]ピペラジン−1−イル}−4−オキ
ソブタン−2−オール
Figure 2011236198
5−(9−イソブチル−6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−9H−
プリン−2−イル)ピリミジン−2−アミン(150mg,0.33mmol),1−エ
チル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(128mg0.6
7mmol),1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(45mg,0.33mmol),(
S)−3−ヒドロキシ酪酸(70mg,0.67mmol)をジメチルホルムアミド(5
ml)に溶かし、16時間攪拌した。溶媒を減圧留去後、残留物を分取HPLC(カラム
:NOMURADevelosilCombi−RP−5、移動相:アセトニトリル/水
/ギ酸)で精製し、標記化合物(97mg,56%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.88(3H,s),0.90(3H,s),1.2
6(3H,d,J=6.3Hz),2.35−2.56(3H,m),3.21(2H,
t,J=5.0Hz),3.26(2H,t,J=5.0Hz),3.64(2H,t,
J=5.0Hz),3.81−3.85(6H,m),3.92(2H,d,J=7.6
Hz),4.25−4.28(5H,m),5.22(2H,s),9.24(2H,s
).
[実施例83]
(2R)−4−{(2S)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソ
ブチル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]−2−メチルピペラジン
−1−イル}−4−オキソブタン−2−オール
Figure 2011236198
5−{9−イソブチル−8−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モル
ホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(150mg,0
.33mmol),ジシクロヘキシルカルボジイミド(103mg,0.5mmol),
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(45mg,0.33mmol),(R)−3−ヒド
ロキシ酪酸(70mg,0.67mmol)をジメチルホルムアミド(5ml)に溶かし
、40℃で16時間攪拌した。溶媒を減圧留去後、残留物を分取HPLC(カラム:NO
MURADevelosilCombi−RP−5、移動相:アセトニトリル/水/ギ酸
)で精製し、標記化合物(50mg,28%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.90(6H,t,J=6.6Hz),1.24−1
.27(3H,m),1.39(1.5H,d,J=6.8Hz),1.47(1.5H
,d,J=6.8Hz),2.27−2.57(4H,m),3.01−3.15(3H
,m),3.29(1H,d,J=12.2Hz),3.42(1H,d,J=12.2
Hz),3.54−3.56(0.5H,m),3.69−3.71(0.5H,m),
3.84−3.96(6H,m),4.18−4.27(6H,m),4.58−4.6
1(0.5H,m),4.92−4.95(0.5H,m),5.67(2H,s),9
.22(2H,s).
[実施例84]
(2R)−4−{(2R)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソ
ブチル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]−2−メチルピペラジン
−1−イル}−4−オキソブタン−2−オール
Figure 2011236198
5−{9−イソブチル−8−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モル
ホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(150mg,0
.33mmol),ジシクロヘキシルカルボジイミド(103mg,0.5mmol),
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(45mg,0.33mmol),(R)−3−ヒド
ロキシ酪酸(70mg,0.67mmol)をジメチルホルムアミド(5ml)に溶かし
、40℃で16時間攪拌した。溶媒を減圧留去後、残留物を分取HPLC(カラム:NO
MURADevelosilCombi−RP−5、移動相:アセトニトリル/水/ギ酸
)で精製し、標記化合物(90mg,50%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.90(6H,t,J=6.6Hz),1.24−1
.27(3H,m),1.40(1.5H,d,J=6.8Hz),1.48(1.5H
,d,J=6.8Hz),2.32−2.64(4H,m),2.96−3.20(3H
,m),3.27(1H,d,J=12.2Hz),3.42(1H,d,J=12.2
Hz),3.54−3.56(0.5H,m),3.69−3.71(0.5H,m),
3.84−3.96(6H,m),4.18−4.27(6H,m),4.58−4.6
1(0.5H,m),4.92−4.95(0.5H,m),5.64(2H,s),9
.22(2H,s).
[実施例85]
(2S)−4−{(2S)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソ
ブチル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]−2−メチルピペラジン
−1−イル}−4−オキソブタン−2−オール
Figure 2011236198
5−{9−イソブチル−8−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モル
ホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(230mg,0
.5mmol)),ジシクロヘキシルカルボジイミド(160mg,0.77mmol)
,1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(70mg,0.51mmol),(S)−3−ヒ
ドロキシ酪酸(107mg,1.0mmol)をジメチルホルムアミド(5ml)に溶か
し、40℃で16時間攪拌した。溶媒を減圧留去後、残留物を分取HPLC(カラム:N
OMURADevelosilCombi−RP−5、移動相:アセトニトリル/水/ギ
酸)で精製し、標記化合物(131mg,48%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.90(6H,t,J=6.6Hz),1.24−1
.27(3H,m),1.40(1.5H,d,J=6.8Hz),1.48(1.5H
,d,J=6.8Hz),2.28−2.64(4H,m),3.01−3.15(3H
,m),3.27(1H,d,J=12.2Hz),3.42(1H,d,J=12.2
Hz),3.54−3.56(0.5H,m),3.72−3.74(0.5H,m),
3.84−3.96(6H,m),4.18−4.27(6H,m),4.58−4.6
1(0.5H,m),4.92−4.95(0.5H,m),5.49(2H,s),9
.23(2H,s).
[実施例86]
(2S)−4−{(2R)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソ
ブチル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]−2−メチルピペラジン
−1−イル}−4−オキソブタン−2−オール
Figure 2011236198
5−{9−イソブチル−8−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モル
ホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(230mg,0
.5mmol)),ジシクロヘキシルカルボジイミド(160mg,0.77mmol)
,1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(70mg,0.51mmol),(S)−3−ヒ
ドロキシ−酪酸(107mg,1.0mmol)をジメチルホルムアミド(5ml)に溶
かし、40℃で16時間攪拌した。溶媒を減圧留去後、残留物を分取HPLC(カラム:
NOMURADevelosilCombi−RP−5、移動相:アセトニトリル/水/
ギ酸)で精製し、標記化合物(167mg,61%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.90(6H,t,J=6.6Hz),1.24−1
.27(3H,m),1.39(1.5H,d,J=6.8Hz),1.47(1.5H
,d,J=6.8Hz),2.27−2.57(4H,m),2.96−3.20(3H
,m),3.29(1H,d,J=12.2Hz),3.42(1H,d,J=12.2
Hz),3.54−3.56(0.5H,m),3.71−3.74(0.5H,m),
3.84−3.96(6H,m),4.18−4.27(6H,m),4.58−4.6
1(0.5H,m),4.92−4.95(0.5H,m),5.50(2H,s),9
.22(2H,s).
[実施例87]
N,N−ジメチル−2−[(2R)−2−メチル−4−{2−[2−(メチルアミノ)ピ
リミジン−5−イル]−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエ
チル)−9H−プリン−8−イル}ピペラジン−1−イル]アセトアミド
Figure 2011236198
H−NMR(CDCl)δ:1.16(3H,d,J=6.1Hz),2.76(1
H,s),2.92−2.94(3H,m),2.97(3H,s),3.08(3H,
d,J=7.0Hz),3.13(3H,s),3.18−3.25(4H,m),3.
63(0.5H,s),3.67(0.5H,s),3.84(4H,t,J=4.8H
z),4.27(4H,brs),4.64−4.71(2H,m),5.30−5.3
1(1H,m),9.25(2H,s).
[実施例88]
(2S)−1−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−(シクロプロピ
ルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]ピペラジン−1−イ
ル}−1−オキソプロパン−2−オール
Figure 2011236198
5−[9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1
−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(104.5mg,0.24
mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド懸濁液(2.0ml)にL−乳酸(25.2
μl,0.29mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(36.7mg
,0.24mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイ
ミド塩酸塩(68.8mg,0.36mmol)、及びトリエチルアミン(50.1μl
,0.36mmol)を室温にて加えた。17時間攪拌した後、反応液を塩化メチレン/
メタノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲル
クロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=10/1)にて精製し、標題化合物(
80.1mg,66%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.50−0.59(4H,m),1.30−1.37
(1H,m),1.39(3H,d,J=6.87Hz),1.93−2.11(1H,
m),3.24−3.37(4H,m),3.60−3.67(2H,m),3.81−
3.93(6H,m),3.98(2H,d,J=7.45Hz),4.22−4.33
(4H,brm),4.49−4.57(1H,m),5.50(2H,s),9.23
(2H,s).
[実施例89]
2−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソブチル−6−モルホリ
ン−4−イル−9H−プリン−8−イル]ピペラジン−1−イル}−2−オキソエタノー
Figure 2011236198
5−[9−(イソブチル)−6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−9
H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(108.5mg,0.25mmol)
とグリコール酸(22.6mg,0.30mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド懸
濁液(2.0ml)に1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(37.9mg,0.
25mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩
酸塩(71.2mg,0.37mmol)、及びトリエチルアミン(51.7μl,0.
37mmol)を室温にて加えた。21時間攪拌した後、反応液を塩化メチレン/メタノ
−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲルクロマ
トグラフィー(塩化メチレン/メタノール=10/1)にて精製し、標題化合物(89.
2mg,73%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.89(6H,d,J=6.88Hz),2.41−
2.53(1H,m),3.21−3.32(4H,m),3.44−3.52(2H,
m),3.65−3.76(1H,m),3.82−3.89(6H,m),3.92(
2H,d,J=7.34Hz),4.20−4.33(6H,m),5.38(2H,s
),9.23(2H,s).
[実施例90]
4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソブチル−6−モルホリン−4
−イル−9H−プリン−8−イル]ピペラジン−1−カルボアルデヒド
Figure 2011236198
1H−ベンゾトリアゾール−1−カルボキシアルデヒド(48.4mg,0.30mmo
l)のテトラヒドロフラン溶液(7.0ml)に5−[9−(イソブチル)−6−モルホ
リン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2
−アミン(129.8mg,0.30mmol)を室温にて加え、75分間攪拌した。反
応液に塩化メチレンを加えた後、2N水酸化ナトリウム水溶液にあけ、塩化メチレン/メ
タノ−ル(10/1)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液
を減圧下濃縮して得られた残留物を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチ
レン/メタノール=49/1〜32/1)にて精製し、標題化合物(103.4mg,7
5%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.89(6H,d,J=6.88Hz),2.42−
2.54(1H,m),3.18−3.24(2H,m),3.25−3.31(2H,
m),3.54−3.61(2H,m),3.71−3.78(2H,m),3.82−
3.88(4H,m),3.92(2H,d,J=7.34Hz),4.20−4.35
(4H,brm),5.32(2H,s),8.13(1H,s),9.24(2H,s
).
[実施例91]
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イ
ル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−
プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(476.1mg,1.23mmol)と(
2S)−2−メチルピペラジン(616.4,6.15mmol)のジメチルスルホキシ
ド懸濁液(5ml)を100℃に加熱し溶解した後、85℃で18.5時間攪拌した。(
2S)−2−メチルピペラジン(123.3,1.23mmol)を追加し、85℃で更
に5.5時間攪拌した後、放冷し、塩化メチレン/メタノール(10/1)にあけ、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、
濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化
メチレン/メタノール=32/1〜9/1)にて精製し、標記化合物(516.0mg,
93%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.48−0.57(4H,m),1.15(3H,d
,J=6.87Hz),1.31−1.41(1H,m),2.71(1H,t,J=1
1.17Hz),2.98−3.15(4H,m),3.36−3.45(2H,m),
3.83−3.89(4H,m),3.90−4.02(2H,m),4.18−4.4
1(4H,brm),5.60(2H,brs),9.24(2H,s).
[実施例92]
(2S)−1−{(2S)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−(シ
クロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]−2−メ
チルピペラジン−1−イル}−1−オキソプロパン−2−オール
Figure 2011236198
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イ
ル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(
115.6mg,0.26mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(2.0ml
)にL−乳酸(27.1μl,0.31mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
一水和物(39.3mg,0.26mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−カルボジイミド塩酸塩(73.8mg,0.38mmol)、及びトリエチ
ルアミン(53.6μl,0.38mmol)を室温にて加えた。20時間攪拌した後、
L−乳酸(27.1μl,0.31mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−カルボジイミド塩酸塩(73.8mg,0.38mmol)、及びトリエチ
ルアミン(53.6μl,0.38mmol)を追加し、3日間攪拌した。L−乳酸(2
7.1μl,0.31mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−
カルボジイミド塩酸塩(73.8mg,0.38mmol)、及びトリエチルアミン(5
3.6μl,0.38mmol)を更に追加し、2日間攪拌した後、反応液を塩化メチレ
ン/メタノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカ
ゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=15/1の二重展開)にて精製し
、標題化合物(89.7mg,67%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,80℃)δ:0.45−0.53(4H,m),1.2
4(3H,d,J=6.41Hz),1.30−1.44(4H,m),2.85−2.
95(1H,m),3.02−3.13(1H,m),3.29−3.45(2H,m)
,3.47−3.55(1H,m),3.70−3.77(4H,m),4.02(2H
,d,J=6.87Hz),4.06−4.26(5H,m),4.39−4.48(1
H,m),4.56−4.67(1H,m),4.73−4.83(1H,m),6.7
0(2H,s),9.06(2H,s).
[実施例93]
(2R)−1−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソブチル−6
−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]ピペラジン−1−イル}−1−オキ
ソプロパン−2−オール
Figure 2011236198
5−[9−(イソブチル)−6−モルホリン−4−イル−8−ピペラジン−1−イル−9
H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(106.5mg,0.24mmol)
のN,N−ジメチルホルムアミド懸濁液(2.0ml)にD−乳酸(26.3mg,0.
29mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(37.2mg,0.24
mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩
(69.8mg,0.36mmol)、及びトリエチルアミン(50.8μl,0.36
mmol)を室温にて加えた。4日間攪拌した後、反応液を塩化メチレン/メタノ−ル(
10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグ
ラフィー(塩化メチレン/メタノール=10/1)にて精製し、標題化合物(89.9m
g,73%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.89(6H,d,J=6.87Hz),1.39(
3H,d,J=6.87Hz),2.42−2.53(1H,m),3.19−3.34
(4H,m),3.57−3.65(2H,m),3.79−3.98(9H,m),4
.21−4.34(4H,brm),4.47−4.57(1H,m),5.46(2H
,s),9.24(2H,s).
[実施例94]
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イ
ル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−
プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(502.6mg,1.30mmol)と(
2R)−2−メチルピペラジン(650.7,6.50mmol)のジメチルスルホキシ
ド懸濁液(5ml)を100℃に加熱し溶解した後、85℃で18.5時間攪拌した。(
2R)−2−メチルピペラジン(130.1mg,1.30mmol)を追加し、85℃
で更に5.5時間攪拌した後、放冷し、塩化メチレン/メタノール(10/1)にあけ、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過
後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィー(
塩化メチレン/メタノール=32/1〜9/1)にて精製し、標記化合物(556.6m
g,95%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.48−0.57(4H,m),1.11−1.17
(3H,m),1.30−1.40(1H,m),2.70(1H,t,J=11.17
Hz),2.97−3.14(4H,m),3.35−3.45(2H,m),3.82
−3.89(4H,m),3.89−4.02(2H,m),4.17−4.40(4H
,m),5.37−5.59(2H,brm),9.23(2H,s).
[実施例95]
(2S)−1−{(2R)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−(シ
クロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]−2−メ
チルピペラジン−1−イル}−1−オキソプロパン−2−オール
Figure 2011236198
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イ
ル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(
114.3mg,0.25mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(2.0ml
)にL−乳酸(26.8μl,0.30mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
一水和物(38.9mg,0.25mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−カルボジイミド塩酸塩(73.0mg,0.38mmol)、及びトリエチ
ルアミン(53.0μl,0.38mmol)を室温にて加えた。20時間攪拌した後、
L−乳酸(26.8μl,0.30mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−カルボジイミド塩酸塩(73.0mg,0.38mmol)、及びトリエチ
ルアミン(53.0μl,0.38mmol)を追加し、3日間攪拌した。L−乳酸(2
6.8μl,0.30mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−
カルボジイミド塩酸塩(73.0mg,0.38mmol)、及びトリエチルアミン(5
3.0μl,0.38mmol)を更に追加し、2日間攪拌した後、反応液を塩化メチレ
ン/メタノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカ
ゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=10/1)にて精製し、標題化合
物(54.3mg,41%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,80℃)δ:0.45−0.53(4H,m),1.1
9−1.50(7H,m),2.83−2.99(1H,m),3.01−3.13(1
H,m),3.26−3.47(2H,m),3.47−3.56(1H,m),3.7
0−3.77(4H,m),4.02(2H,d,J=6.87Hz),4.11−4.
26(5H,m),4.41−4.50(1H,m),4.52−4.73(2H,br
m),6.70(2H,s),9.06(2H,s).
[実施例96]
5−{8−[(3S)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−9−(シク
ロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン
−2−アミン
Figure 2011236198
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イ
ル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(
108.1mg,0.24mmol)の塩化メチレン溶液(3.0ml)に室温にてトリ
エチルアミン(80.3μl,0.58mmol)を加え、氷冷下、無水酢酸(27.2
μl,0.29mmol)を加えた。室温にて2時間攪拌した後、反応液を塩化メチレン
/メタノ−ル(10/1)にあけ、水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、
濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化
メチレン/メタノール=49/1〜19/1)にて精製し、標題化合物(115.8mg
,98%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.47−0.62(4H,m),1.31−1.53
(4H,m),2.12−2.20(3H,m),2.91−3.28(2.5H,m)
,3.29−3.40(1H,m),3.44−3.53(1H,m),3.57−3.
77(1H,m),3.81−3.89(4H,m),3.89−4.10(2H,m)
,4.11−4.21(0.5H,m),4.21−4.35(4H,m),4.52−
4.64(0.5H,m),4.87−5.00(0.5H,m),5.48(2H,s
),9.23(2H,s).
[実施例97]
5−{8−[(3R)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−9−(シク
ロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン
−2−アミン
Figure 2011236198
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イ
ル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(
104.1mg,0.23mmol)の塩化メチレン溶液(3.0ml)に室温にてトリ
エチルアミン(77.3μl,0.55mmol)を加え、氷冷下、無水酢酸(26.2
μl,0.28mmol)を加えた。室温にて95分間攪拌した後、反応液を塩化メチレ
ン/メタノ−ル(10/1)にあけ、水で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後
、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩
化メチレン/メタノール=32/1〜16/1)にて精製し、標題化合物(114.3m
g,定量的)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.49−0.60(4H,m),1.31−1.51
(4H,m),2.11−2.20(3H,m),2.91−3.28(2.5H,m)
,3.29−3.39(1H,m),3.45−3.52(1H,m),3.58−3.
77(1H,m),3.81−3.89(4H,m),3.89−4.10(2H,m)
,4.10−4.20(0.5H,m),4.21−4.36(4H,m),4.53−
4.63(0.5H,m),4.89−4.99(0.5H,m),5.42(2H,s
),9.23(2H,s).
[実施例98]
5−{8−[4−アセチル−シス−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル]−9−(シ
クロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジ
ン−2−アミン
Figure 2011236198
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[シス−3,5−ジメチルピペラジン−1−
イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
(102.3mg,0.22mmol)の塩化メチレン(10ml)、ジメチルホルムア
ミド(1.5ml)混合溶液に室温にてトリエチルアミン(73.7μl,0.53mm
ol)を加え、氷冷下、無水酢酸(24.9μl,0.26mmol)を加えた。室温に
て3日間攪拌した後、無水酢酸(6.2μl,0.07mmol)を追加し、更に3日間
攪拌した。反応液を塩化メチレン/メタノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得ら
れた残留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=1
0/1)にて精製し、標題化合物(107.7mg,97%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.50−0.60(4H,m),1.33−1.60
(7H,m),2.18(3H,s),2.93−3.26(2H,brm),3.33
−3.43(2H,m),3.77−3.93(4H,m),3.97−4.18(3H
,brm),4.19−4.37(4H,brm),4.59−4.97(1H,brm
),5.31(2H,s),9.24(2H,s).
[実施例99]
5−{8−[(3R)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−9−イソブ
チル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−{9−イソブチル−8−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モル
ホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(108.1mg
,0.24mmol)の塩化メチレン溶液(3.0ml)に室温にてトリエチルアミン(
79.9μl,0.57mmol)を加え、氷冷下、無水酢酸(27.1μl,0.29
mmol)を加えた。室温にて1時間攪拌した後、反応液を塩化メチレン/メタノ−ル(
10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラ
フィー(塩化メチレン/メタノール=10/1)にて精製し、標題化合物(110.9m
g,94%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.84−0.95(6H,m),1.33−1.52
(3H,m),2.10−2.20(3H,m),2.42−2.52(1H,m),2
.89−3.34(3.5H,m),3.37−3.45(1H,m),3.56−3.
76(1H,m),3.80−4.01(6H,m),4.10−4.20(0.5H,
m),4.20−4.35(4H,m),4.52−4.62(0.5H,m),4.8
8−4.98(0.5H,m),5.40(2H,s),9.24(2H,s).
[実施例100]
(2R)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソブチル−6−モル
ホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]−2−メチルピペラジン−1−カルボアル
デヒド
Figure 2011236198
1H−ベンゾトリアゾール−1−カルボキシアルデヒド(39.6mg,0.24mmo
l)のテトラヒドロフラン溶液(7.0ml)に5−{9−イソブチル−8−[(3R)
−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−
イル}ピリミジン−2−アミン(109.5mg,0.24mmol)を室温にて加え、
70分間攪拌した。反応液に塩化メチレンを加えた後、2N水酸化ナトリウム水溶液にあ
け、塩化メチレンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減
圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン
/メタノール=10/1)にて精製し、標題化合物(107.9mg,93%)を淡黄色
固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.86−0.95(6H,m),1.44(1.5H
,d,J=6.88Hz),1.51(1.5H,d,J=6.88Hz),2.40−
2.55(1H,m),2.97−3.12(1.5H,m),3.18−3.55(4
H,m),3.59−3.69(0.5H,m),3.82−4.00(6H,m),4
.16−4.37(4.5H,m),4.66−4.83(0.5H,m),5.39(
2H,s),8.07(0.5H,s),8.19(0.5H,s),9.24(2H,
s).
[実施例101]
5−{8−[(3S)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−9−イソブ
チル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−{9−イソブチル−8−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モル
ホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(116.8mg
,0.26mmol)の塩化メチレン溶液(3.0ml)に室温にてトリエチルアミン(
86.3μl,0.62mmol)を加え、氷冷下、無水酢酸(29.2μl,0.31
mmol)を加えた。室温にて70分間攪拌した後、反応液を塩化メチレン/メタノ−ル
(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグ
ラフィー(塩化メチレン/メタノール=10/1)にて精製し、標題化合物(107.1
mg,84%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,140℃)δ:0.88(6H,d,J=6.87Hz
),1.31(3H,d,J=6.87Hz),2.03(3H,s),2.36−2.
47(1H,m),2.87−2.97(1H,m),3.04−3.11(1H,m)
,3.24−3.36(2H,m),3.42−3.50(1H,m),3.71−3.
77(4H,m),3.94−4.07(3H,m),4.15−4.20(4H,m)
,4.42−4.53(1H,m),6.38(2H,s),9.05(2H,s).
[実施例102]
(2S)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソブチル−6−モル
ホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]−2−メチルピペラジン−1−カルボアル
デヒド
Figure 2011236198
1H−ベンゾトリアゾール−1−カルボキシアルデヒド(44.6mg,0.27mmo
l)のテトラヒドロフラン溶液(7.0ml)に5−{9−イソブチル−8−[(3S)
−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−
イル}ピリミジン−2−アミン(123.4mg,0.27mmol)を室温にて加え、
35分間攪拌した。反応液に塩化メチレンを加えた後、2N水酸化ナトリウム水溶液にあ
け、塩化メチレンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減
圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン
/メタノール=10/1)にて精製し、標題化合物(98.3mg,75%)を淡黄色固
体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.87−0.93(6H,m),1.44(1.5H
,d,J=6.87Hz),1.51(1.5H,d,J=6.87Hz),2.42−
2.52(1H,m),2.98−3.11(1.5H,m),3.19−3.55(4
H,m),3.60−3.68(0.5H,m),3.82−4.00(6H,m),4
.17−4.33(4.5H,m),4.69−4.81(0.5H,m),5.42(
2H,s),8.07(0.5H,s),8.19(0.5H,s),9.24(2H,
s).
[実施例103]
(2S)−1−{(2R)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソ
ブチル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]−2−メチルピペラジン
−1−イル}−1−オキソプロパン−2−オール
Figure 2011236198
5−{9−イソブチル−8−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モル
ホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(111.0mg
,0.25mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(2.0ml)にL−乳酸(
25.9μl,0.29mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(37
.6mg,0.25mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カ
ルボジイミド塩酸塩(70.5mg,0.37mmol)、及びトリエチルアミン(51
.3μl,0.37mmol)を室温にて加えた。2日間攪拌した後、L−乳酸(25.
9μl,0.29mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カル
ボジイミド塩酸塩(70.5mg,0.37mmol)、及びトリエチルアミン(51.
3μl,0.37mmol)を追加した。25時間攪拌した後、反応液を塩化メチレン/
メタノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を塩化メチレン(3.0
ml)に溶解し、L−乳酸(25.9μl,0.29mmol)、1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール一水和物(37.6mg,0.25mmol)、1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(70.5mg,0.37mmol)、
及びトリエチルアミン(51.3μl,0.37mmol)を室温にて加えた。18時間
攪拌した後、反応液を塩化メチレン/メタノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得
られた残留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=
10/1)にて精製し、標題化合物(64.8mg,50%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,140℃)δ:0.88(6H,d,J=6.87Hz
),1.24(3H,d,J=5.95Hz),1.33(3H,d,J=6.41Hz
),2.36−2.47(1H,m),2.89−3.00(1H,m),3.04−3
.13(1H,m),3.30−3.41(2H,m),3.43−3.51(1H,m
),3.71−3.77(4H,m),3.97(2H,d,J=7.33Hz),4.
06−4.15(1H,m),4.15−4.20(4H,m),4.39−4.50(
2H,m),4.53−4.64(1H,m),6.38(2H,s),9.05(2H
,s).
[実施例104]
(2S)−1−{(2S)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソ
ブチル−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]−2−メチルピペラジン
−1−イル}−1−オキソプロパン−2−オール
Figure 2011236198
5−{9−イソブチル−8−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モル
ホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(127.2mg
,0.28mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(3.0ml)にL−乳酸(
29.6μl,0.34mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(43
.0mg,0.28mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カ
ルボジイミド塩酸塩(80.8mg,0.42mmol)、及びトリエチルアミン(58
.8μl,0.42mmol)を室温にて加えた。1日間攪拌した後、L−乳酸(29.
6μl,0.34mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カル
ボジイミド塩酸塩(80.8mg,0.42mmol)、トリエチルアミン(58.8μ
l,0.42mmol)及び塩化メチレン(3.0ml)を追加した。1日間攪拌した後
、反応液を塩化メチレン/メタノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留
物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=10/1)
にて精製し、標題化合物(77.9mg,53%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,140℃)δ:0.88(6H,d,J=6.87Hz
),1.26(3H,d,J=6.41Hz),1.34(3H,d,J=6.41Hz
),2.35−2.47(1H,m),2.87−2.98(1H,m),3.03−3
.11(1H,m),3.29−3.41(2H,m),3.42−3.51(1H,m
),3.70−3.77(4H,m),3.97(2H,d,J=7.33Hz),4.
08−4.20(5H,m),4.39−4.48(1H,m),4.48−4.55(
1H,m),4.56−4.64(1H,m),6.38(2H,s),9.05(2H
,s).
[実施例105]
N−メチル−5−{8−[(3S)−3−メチル−4−(メチルスルホニル)ピペラジン
−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−
9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
tert−ブチル{5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−
トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}メチルカルバ
マート(153mg,0.29mmol)、(S)−2−メチルピペラジン(145mg
,1.45mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(2ml)溶液を90℃にて3時間
攪拌した。反応混合物を室温に戻した。反応混合物をフラッシュシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム/メタノール=19/1)にて精製した。
得られた残留物、メタンスルホニルクロリド(45μl,0.58mmol)、トリエチ
ルアミン(88μl,0.64mmol)の塩化メチレン(5ml)溶液を室温にて1時
間攪拌し、減圧濃縮した。残留物を分取用薄層クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチ
ル=1/2)にて精製した。
得られた残留物、トリフルオロ酢酸(1ml)の塩化メチレン(3ml)溶液を室温にて
2時間攪拌し、減圧濃縮した。残留物にクロロホルム、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、
ろ液を減圧濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メ
チレン/メタノール=19/1)にて精製し、固体を得た。得られた固体にエーテルを加
え、ろ取し、乾燥後、標記化合物(94mg,57%)を粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.49(3H,d,J=6.8Hz),2.94(3
H,s),3.07−3.10(3H,m),3.12−3.21(2H,m),3.2
5−3.33(2H,m),3.42−3.51(1H,m),3.70−3.78(1
H,m),3.82−3.87(4H,m),4.21−4.32(5H,m),4.7
1(2H,q,J=8.3Hz),5.26−5.33(1H,m),9.25(2H,
s).
[実施例106]
N−メチル−5−{8−[(3R)−3−メチル−4−(メチルスルホニル)ピペラジン
−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−
9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
tert−ブチル{5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−
トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}メチルカルバ
マート(154mg,0.29mmol)、(R)−2−メチル−ピペラジン(145m
g,1.46mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(2ml)溶液を90℃にて3時
間攪拌した。反応混合物を室温に戻した。反応混合物をフラッシュシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム/メタノール=9/1)にて精製した。
得られた残留物、メタンスルホニルクロリド(45μl,0.58mmol)、トリエチ
ルアミン(89μl,0.64mmol)の塩化メチレン(5ml)溶液を室温にて2時
間攪拌し、減圧濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム/メタノール=97/3)にて精製した。
得られた残留物、トリフルオロ酢酸(1ml)の塩化メチレン(3ml)溶液を室温にて
3時間攪拌し、減圧濃縮した。残留物にクロロホルム、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、
ろ液を減圧濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%メ
タノール/塩化メチレン)にて精製し、固体を得た。得られた固体にエーテルを加え、ろ
取し、乾燥後、標記化合物(94mg,57%)を粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.49(3H,d,J=6.8Hz),2.94(3
H,s),3.07−3.10(3H,m),3.12−3.21(2H,m),3.2
5−3.33(2H,m),3.42−3.51(1H,m),3.70−3.78(1
H,m),3.82−3.87(4H,m),4.21−4.32(5H,m),4.7
1(2H,q,J=8.3Hz),5.26−5.33(1H,m),9.25(2H,
s).
[実施例107]
5−{8−[(3S)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}
−N−メチルピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
tert−ブチル{5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−
トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}メチルカルバ
マート(152mg,0.29mmol)、(S)−2−メチル−ピペラジン(144m
g,1.44mmol)のN−メチル−2−ピロリジノン(2ml)溶液を90℃にて3
時間攪拌した。反応混合物を室温に戻した。反応混合物をフラッシュシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(10%メタノール/クロロホルム)にて精製した。
得られた残留物、無水酢酸(54μl,0.57mmol)、トリエチルアミン(80μ
l,0.57mmol)の塩化メチレン(5ml)溶液を室温にて1時間攪拌し、減圧濃
縮した。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(3%メタノール/ク
ロロホルム)にて精製した。
得られた残留物、トリフルオロ酢酸(1ml)の塩化メチレン(3ml)溶液を室温にて
3時間攪拌し、減圧濃縮した。残留物にクロロホルム、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、
ろ液を減圧濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メ
チレン/メタノール=95/5)にて精製し、固体を得た。得られた固体にエーテルを加
え、ろ取し、乾燥後、標記化合物(77mg,50%)を粉末として得た。
H−NMR(DMSO−d,140℃)δ:1.30(3H,d,J=6.9Hz)
,2.03(3H,s),2.89−2.98(4H,m),3.09−3.16(1H
,m),3.26−3.37(2H,m),3.40−3.48(1H,m),3.72
−3.77(4H,m),3.95−4.06(1H,m),4.15−4.20(4H
,m),4.47(1H,brs),4.88−5.02(2H,m),6.88(1H
,brs),9.09(2H,s).
[実施例108]
5−{8−[(3R)−4−アセチル−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホ
リン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−ピリン−2−イル}
−N−メチルピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
tert−ブチル{5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−
トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}マチルカルバ
マート(154mg,0.29mmol)、(R)−2−メチル−ピペラジン(145m
g,1.46mmol)のN−メチル−2−ピロリジノン(2ml)溶液を90℃にて3
時間攪拌した。反応混合物を室温に戻した。反応混合物をフラッシュシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=95/5)にて精製した。
得られた残留物、無水酢酸(55μl,0.58mmol)、トリエチルアミン(89μ
l,0.64mmol)の塩化メチレン(5ml)溶液を室温にて1時間攪拌し、減圧濃
縮した。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタ
ノール=95/5)にて精製した。
得られた残留物、トリフルオロ酢酸(1ml)の塩化メチレン(3ml)溶液を室温にて
22時間攪拌し、減圧濃縮した。残留物にクロロホルム、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
を加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後
、ろ液を減圧濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化
メチレン/メタノール=95/5)にて精製し、固体を得た。得られた固体にエーテルを
加え、ろ取し、乾燥後、標記化合物(90mg,58%)を粉末として得た。
H−NMR(DMSO−d,140℃)δ:1.30(3H,d,J=6.4Hz)
,2.03(3H,s),2.89−2.98(4H,m),3.09−3.16(1H
,m),3.26−3.36(2H,m),3.41−3.48(1H,m),3.72
−3.77(4H,m),3.96−4.07(1H,m),4.15−4.21(4H
,m),4.47(1H,brs),4.89−5.02(2H,m),6.88(1H
,brs),9.09(2H,s).
[実施例109]
(2S)−1−{(2S)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モル
ホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル
]−2−メチルピペラジン−1−イル}−1−オキソプロパン−2−オール
Figure 2011236198
5−{8−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル
−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2
−アミン(132.7mg,0.28mmol)の塩化メチレン(3.0ml)、N,N
−ジメチルホルムアミド(3.0ml)混合溶液にL−乳酸(48.7μl,0.55m
mol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(42.5mg,0.28mmo
l)、塩酸1−(ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(106.3m
g,0.55mmol)、及びトリエチルアミン(77.3μl,0.55mmol)を
室温にて加えた。5日間攪拌した後、L−乳酸(48.7μl,0.55mmol)、1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(106.3m
g,0.55mmol)、及びトリエチルアミン(77.3μl,0.55mmol)を
追加した。1日間攪拌した後、反応液を塩化メチレン/メタノ−ル(10/1)にあけ、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を
減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレ
ン/メタノール=10/1)にて精製し、標題化合物(72.4mg,47%)を淡黄色
固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,140℃)δ:1.26(3H,d,J=5.95Hz
),1.33(3H,d,J=6.41Hz),2.89−2.99(1H,m),3.
09−3.17(1H,m),3.26−3.49(3H,m),3.72−3.77(
4H,m),4.09−4.21(5H,m),4.39−4.48(1H,m),4.
49−4.56(1H,m),4.56−4.64(1H,m),4.89−5.04(
2H,m),6.44(2H,s),9.06(2H,s).
[実施例110]
(2S)−1−{(2R)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モル
ホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル
]−2−メチルピペラジン−1−イル}−1−オキソプロパン−2−オール
Figure 2011236198
5−{8−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル
−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2
−アミン(131.1mg,0.27mmol)の塩化メチレン(3.0ml)、N,N
−ジメチルホルムアミド(3.0ml)混合溶液にL−乳酸(48.2μl,0.55m
mol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(42.0mg,0.27mmo
l)、塩酸1−(ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(105.1m
g,0.55mmol)、及びトリエチルアミン(76.4μl,0.55mmol)を
室温にて加えた。5日間攪拌した後、L−乳酸(48.2μl,0.55mmol)、1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(105.1m
g,0.55mmol)、及びトリエチルアミン(76.4μl,0.55mmol)を
追加した。1日間攪拌した後、反応液を塩化メチレン/メタノ−ル(10/1)にあけ、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を
減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレ
ン/メタノール=10/1)にて精製し、標題化合物(53.9mg,36%)を淡黄色
固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,140℃)δ:1.24(3H,d,J=5.95Hz
),1.32(3H,d,J=6.87Hz),2.90−3.01(1H,m),3.
09−3.18(1H,m),3.27−3.50(3H,m),3.72−3.78(
4H,m),4.05−4.14(1H,m),4.15−4.21(4H,m),4.
39−4.50(2H,m),4.53−4.64(1H,m),4.89−5.04(
2H,m),6.44(2H,s),9.06(2H,s).
[実施例111]
(2S)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4−イル
−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]−2−メチルピ
ペラジン−1−カルボアルデヒド
Figure 2011236198
1H−ベンゾトリアゾール−1−カルボキシアルデヒド(36.6mg,0.22mmo
l)のテトラヒドロフラン溶液(5.0ml)に5−{8−[(3S)−3−メチルピペ
ラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(107.1mg,0.22m
mol)を室温にて加え、45分間攪拌した。反応液を2N水酸化ナトリウム水溶液にあ
け、塩化メチレンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減
圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン
/メタノール=10/1)にて精製し、標題化合物(100.2mg,88%)を淡黄色
固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.43(1.5H,d,J=6.87Hz),1.5
1(1.5H,d,J=6.87Hz),3.01−3.31(3.5H,m),3.3
3−3.42(1H,m),3.47−3.55(0.5H,m),3.61−3.69
(0.5H,m),3.82−3.87(4H,m),3.91−3.98(0.5H,
m),4.17−4.36(4.5H,m),4.66−4.83(2.5H,m),5
.30(2H,s),8.07(0.5H,s),8.19(0.5H,s),9.23
(2H,s).
[実施例112]
(2R)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4−イル
−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]−2−メチルピ
ペラジン−1−カルボアルデヒド
Figure 2011236198
1H−ベンゾトリアゾール−1−カルボキシアルデヒド(34.8mg,0.21mmo
l)のテトラヒドロフラン溶液(5.0ml)に5−{8−[(3R)−3−メチルピペ
ラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(101.9mg,0.21m
mol)を室温にて加え、105分間攪拌した。反応液を2N水酸化ナトリウム水溶液に
あけ、塩化メチレンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を
減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレ
ン/メタノール=10/1)にて精製し、標題化合物(96.8mg,90%)を淡黄色
固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.43(1.5H,d,J=6.87Hz),1.5
1(1.5H,d,J=6.87Hz),3.01−3.31(3.5H,m),3.3
3−3.42(1H,m),3.48−3.55(0.5H,m),3.61−3.69
(0.5H,m),3.83−3.87(4H,m),3.91−3.98(0.5H,
m),4.17−4.35(4.5H,m),4.66−4.82(2.5H,m),5
.30(2H,s),8.07(0.5H,s),8.19(0.5H,s),9.23
(2H,s).
[実施例113]
(2R)−1−{(2S)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−(シ
クロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]−2−メ
チルピペラジン−1−イル}−1−オキソプロパン−2−オール
Figure 2011236198
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イ
ル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(
115.6mg,0.26mmol)とD−乳酸(25.3mg,0.28mmol)の
N,N−ジメチルホルムアミド溶液(3.0ml)に、1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル(31.3mg,0.23mmol)、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(
71.6mg,0.35mmol)、及びトリエチルアミン(64.5μl,0.46m
mol)を室温にて加えた。18.5時間攪拌した後、N,N’−ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(71.6mg,0.35mmol)を追加し、40℃で22時間攪拌した。
反応液を塩化メチレン/メタノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物
を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=10/1)に
て精製し、標題化合物(68.7mg,57%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,140℃)δ:0.44−0.55(4H,m),1.
24(3H,d,J=6.41Hz),1.31−1.43(4H,m),2.91−3
.02(1H,m),3.08−3.15(1H,m),3.32−3.43(2H,m
),3.48−3.56(1H,m),3.71−3.77(4H,m),4.03(2
H,d,J=6.87Hz),4.06−4.15(1H,m),4.15−4.21(
4H,m),4.39−4.50(2H,m),4.54−4.64(1H,m),6.
39(2H,s),9.05(2H,s).
[実施例114]
(2R)−1−{(2R)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−(シ
クロプロピルメチル)−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−8−イル]−2−メ
チルピペラジン−1−イル}−1−オキソプロパン−2−オール
Figure 2011236198
5−{9−(シクロプロピルメチル)−8−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イ
ル]−6−モルホリン−4−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(
110.8mg,0.25mmol)とD−乳酸(26.9mg,0.30mmol)の
N,N−ジメチルホルムアミド(3.0ml)、塩化メチレン(3.0ml)混合液に、
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(33.2mg,0.25mmol)、N,N’−ジ
シクロヘキシルカルボジイミド(76.1mg,0.37mmol)、及びトリエチルア
ミン(102.8μl,0.75mmol)を室温にて加えた。18.5時間攪拌した後
、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(76.1mg,0.37mmol)を追
加し、40℃で22時間攪拌した。反応液を塩化メチレン/メタノ−ル(10/1)にあ
け、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾
液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(塩化メ
チレン/メタノール=10/1)にて精製し、標題化合物(98.1mg,76%)を淡
黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,140℃)δ:0.43−0.55(4H,m),1.
26(3H,d,J=6.41Hz),1.31−1.44(4H,m),2.89−3
.00(1H,m),3.07−3.15(1H,m),3.32−3.44(2H,m
),3.47−3.56(1H,m),3.70−3.77(4H,m),4.00−4
.06(2H,m),4.08−4.21(5H,m),4.39−4.65(3H,m
),6.39(2H,s),9.05(2H,s).
[実施例115]
5−[8−(4−アセチル−シス−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−モル
ホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル
]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−(シス−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−モルホリン−4−イ
ル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−
2−アミン(108.7mg,0.22mmol)の塩化メチレン溶液(9.0ml)に
室温にてトリエチルアミン(73.8μl,0.53mmol)を加え、氷冷下、無水酢
酸(25.0μl,0.26mmol)を加えた。室温にて3日間攪拌した後、無水酢酸
(8.3μl,0.09mmol)を追加し1日間攪拌した。更に無水酢酸(4.2μl
,0.04mmol)を追加し、1日間攪拌した後、反応液を塩化メチレンにあけ、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧
下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン/
メタノール=10/1)にて精製し、標題化合物(109.8mg,93%)を淡黄色固
体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.49(6H,brs),2.18(3H,s),3
.05−3.31(4H,m),3.81−3.89(4H,m),4.14−4.41
(5H,m),4.68−4.89(3H,m),5.30(2H,s),9.23(2
H,s).
[実施例116]
4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4−イル−9−(2
,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]−シス−2,6−ジメチル
ピペラジン−1−カルボアルデヒド
Figure 2011236198
1H−ベンゾトリアゾール−1−カルボキシアルデヒド(33.8mg,0.21mmo
l)のテトラヒドロフラン溶液(5.0ml)に5−[8−(シス−3,5−ジメチルピ
ペラジン−1−イル)−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエ
チル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(101.7mg,0.21
mmol)を室温にて加え、1日間攪拌した。1H−ベンゾトリアゾール−1−カルボキ
シアルデヒド(5.1mg,0.03mmol)を追加し、更に1日間攪拌した後、反応
液を塩化メチレンにあけ、2N水酸化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲ
ルクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=10/1)にて精製し、標題化合物
(98.0mg,91%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.50(3H,d,J=6.87Hz),1.56(
3H,d,J=6.87Hz),3.10(1H,dd,J=12.31,4.30Hz
),3.19−3.32(3H,m),3.82−3.88(4H,m),3.92−4
.00(1H,m),4.20−4.36(4H,brm),4.62−4.70(1H
,m),4.70−4.86(2H,m),5.25(2H,s),8.15(1H,s
),9.23(2H,s).
[実施例117]
5−[6−モルホリン−4−イル−8−(4−プロピオニルピペラジン−1−イル)−9
−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−ア
ミン
Figure 2011236198
実施例9と同様の方法により、プロピオニルクロリドをアシル化剤として用い、合成を実
施した。
H−NMR(CDCl)δ:1.20(3H,t,J=7.4Hz),2.41(2
H,q,J=7.4Hz),3.16−3.23(4H,m),3.65−3.67(2
H,m),3.81−3.86(6H,m),4.28(4H,brs),4.73(2
H,q,J=8.3Hz),5.34(2H,s),9.23(2H,s).
[実施例118]
5−[8−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクト−7−イル)−6−モルホリン−4
−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジ
ン−2−アミン
Figure 2011236198
(工程1)エチルN−ベンジル−N−[(1−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミ
ノ}シクロプロピル)カルボニル]グリシナート
Figure 2011236198
1−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}シクロプロパンカルボン酸(23.5
g,100mmol),エチルN−ベンジルグリシナート(19.3g,100mmol
)の塩化メチレン(235ml)溶液に氷冷下、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−
3−エチルカルボジイミド塩酸塩(21.0g,110mmol)および1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(2.70g,20mmol)を加え室温にて24時間撹拌した。溶
媒を減圧濃縮後、酢酸エチルにて希釈し、1規定塩酸水、飽和重曹水、飽和食塩水の順に
洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残さをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製し、標記化合
物(35.7g,87%)を無色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.13(2H,br),1.22(3H,t,J=7
.4Hz),1.25(2H,br),1.66(2H,s),3.91(1H,br)
,4.12(2H,q,J=7.4Hz),4.91(2H,brs),5.36(2H
,brs),7.19−7.31(10H,m).
(工程2)7−ベンジル−4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン−5,8−ジオン
Figure 2011236198
上記工程1で得た化合物(35.5g,86.5mmol)のエタノール(700ml)
溶液に、5%パラジウム炭素(3.6g)を加え水素雰囲気下、2時間接触還元を行った
。触媒をセライトろ過後、ろ液を減圧濃縮し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製し、標記化合物(20g,1
00%)を無色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.93−1.00(2H,m),1.55−1.59
(2H,m),3.91(2H,s),4.60(2H,s),7.25−7.37(5
H,m),7.86(1H,brs).
(工程3)7−ベンジル−4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン
Figure 2011236198
上記工程2で得た化合物(20g,86.8mmol)のテトラヒドロフラン(200m
l)溶液に,氷冷下ボラン−テトラヒドロフラン錯体(0.93Mテトラヒドロフラン溶
液)(375ml,0.35mol)を加え,次いで19時間加熱還流した。氷冷下、反
応混合液にメタノール(130ml)を加え60分間撹拌した後、溶媒を減圧濃縮した。
得られた残さにエタノール(450ml)、水(150ml)およびトリエチルアミン(
150ml)を加え、2時間加熱還流後、溶媒を減圧濃縮した。得られた残さを酢酸エチ
ルで希釈し、飽和重曹水、飽和食塩水の順に洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶
媒を減圧留去し、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/
メタノール=10/1)にて精製し、標記化合物(10.4g,59%)を無色油状物と
して得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.41−0.44(2H,m),0.57−0.60
(2H,m),1.49(1H,br),2.22(2H,s),2.45(2H,br
s),2.97(2H,t,J=4.9Hz),3.50(2H,s),7.22−7.
32(5H,m).
(工程4)7−ベンジル−4−(トリフルオロアセチル)−4,7−ジアザスピロ[2.
5]オクタン
Figure 2011236198
上記工程3で得た化合物(10.3g,50.9mmol)およびトリエチルアミン(1
7ml,122mmol)の塩化メチレン(200ml)溶液に、氷冷下無水トリフルオ
ロ酢酸(8.50ml,61.1mmol)を滴下し、同温にて1時間撹拌した。反応液
に飽和重曹水を加え、クロロホルムにて希釈後、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、標記化合物(15.5g,100%)を無色油状物
として得た。
MS(ESI)m/z:299[(M+H)].
(工程5)4−(トリフルオロアセチル)−4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン塩
酸塩
Figure 2011236198
上記工程4で得た化合物(15.5g,51mmol)のエタノール(250ml)溶液
に,1規定塩酸/エタノール(105ml,105mmol)および5%パラジウム炭素
(3g)を加え、水素雰囲気下15時間接触還元を行った。触媒をセライトろ過した後、
ろ液を減圧濃縮し、得られた残さにエタノール/ジエチルエーテルからなる混合溶媒を加
え、析出した固体をろ取し、標記化合物(10.3g,83%)を無色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,80℃)δ:1.18(4H,s),3.16(2H,
s),3.25(2H,t,J=5.1Hz),3.89(2H,brs),9.71(
2H,br).
MS(ESI)m/z:209[(M+H)].
(工程6)5−[8−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクト−7−イル)−6−モル
ホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル
]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
4−(トリフルオロアセチル)−4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン塩酸塩(1.
0g,4.09mmol)のメタノール溶液(10ml)に室温にて炭酸カリウム(1.
19g,8.58mmol)を加え、50℃で16時間攪拌した。放冷後、濾過により炭
酸カリウムを除き、濾液を濃縮して粗製の4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタンを得
た。これを5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフル
オロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(277.4mg,0
.67mmol)のN−メチル−2−ピロリドン懸濁液に加え、120℃にて溶解した後
、ジイソプロピルエチルアミン(1.16ml,6.69mmol)を加え、100℃で
4日間攪拌した。放冷後、塩化メチレン/メタノール(10/1)にあけ、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減
圧下濃縮して得られた残留物を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン
/メタノール=24/1〜12/1)にて精製し、標記化合物(83.3mg,26%)
を茶色アモルファス固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.56−0.60(2H,m),0.71−0.75
(2H,m),3.04(2H,s),3.11−3.19(4H,m),3.82−3
.89(4H,m),4.21−4.35(4H,m),4.70(2H,q,J=8.
40Hz),5.31(2H,s),9.23(2H,s).
[実施例119]
5−[8−(4−アセチル−4,7−ジアザスピロ[2.5]オクト−7−イル)−6−
モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−
イル]ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−(4,7−ジアザスピロ[2.5]オクト−7−イル)−6−モルホリン−4
−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジ
ン−2−アミン(83.3mg,0.17mmol)の塩化メチレン溶液(3.0ml)
に室温にてトリエチルアミン(56.8μl,0.41mmol)、及び無水酢酸(19
.2μl,0.20mmol)を加えた。室温にて2時間攪拌した後、反応液を塩化メチ
レン/メタノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シ
リカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=10/1)にて精製し、標題
化合物(44.0mg,49%)を淡茶色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,140℃)δ:0.92−1.00(2H,m),1.
03−1.10(2H,m),2.09(3H,s),3.09−3.14(2H,m)
,3.20−3.27(2H,m),3.71−3.82(6H,m),4.14−4.
22(4H,m),4.87−4.99(2H,m),6.43(2H,s),9.05
(2H,s).
[実施例120]
2−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4−イル−9
−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]−シス−2,6−ジ
メチルピペラジン−1−イル}−2−オキソエタノール
Figure 2011236198
5−[8−(シス−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−モルホリン−4−イ
ル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−
2−アミン(92.9mg,0.19mmol)の塩化メチレン溶液(3.0ml)に氷
冷下、トリエチルアミン(57.8μl,0.41mmol)、及びアセトキシアセチル
クロライド(23.0μl,0.21mmol)を加えた。室温にて25時間攪拌した後
、トリエチルアミン(15.8μl,0.11mmol)、及びアセトキシアセチルクロ
ライド(6.3μl,0.06mmol)を追加し、17時間攪拌した。反応液を塩化メ
チレン/メタノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物のメタノール(
9.0ml)懸濁液に25wt%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(86.3μl,
0.38mmol)を加え、室温で5.5時間攪拌した。テトラヒドロフラン(3.0m
l)を加え、40℃で16.5時間攪拌した後、減圧下メタノールを半量まで濃縮し、塩
化メチレンにあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカゲルク
ロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=10/1)にて精製し、標題化合物(8
2.6mg,80%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.48−1.59(6H,m),3.08−3.31
(4H,m),3.71−3.90(6H,m),4.10−4.42(6H,brm)
,4.64−4.92(3H,brm),5.40(2H,s),9.23(2H,s)
[実施例121]
5−[8−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−モルホリン−4−イル−9
−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−ア
ミン
Figure 2011236198
5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル
)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−アミン(492.8mg,1.19mm
ol)と2,2−ジメチルピペラジン(JMC,1995,Vol.38,No.22,
4389)(571.3mg,4.75mmol)のN−メチル−2−ピロリドン懸濁溶
液(5.0ml)を120℃に加熱し溶解した後、100℃で12時間攪拌した。放冷後
、塩化メチレン/メタノール(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄
した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残
留物を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=49/1
〜13/1)にて精製し、標記化合物(554.4mg,95%)を淡黄色固体として得
た。
H−NMR(CDOD/CDCl=1/1)δ:1.29(6H,s),2.97
(2H,s),3.06−3.11(2H,m),3.12−3.18(2H,m),3
.84−3.91(4H,m),4.25−4.34(4H,m),4.82(2H,q
,J=8.40Hz),9.17(2H,s).
[実施例122]
5−[8−(4−アセチル−3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−モルホリン
−4−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリ
ミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−[8−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−モルホリン−4−イル−9
−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−ア
ミン(107.2mg,0.22mmol)の塩化メチレン溶液(3.0ml)に氷冷下
、トリエチルアミン(72.8μl,0.52mmol)、及び無水酢酸(24.6μl
,0.26mmol)を加えた。室温にて2時間攪拌した後、氷冷下、無水酢酸(4.1
μl,0.04mmol)を追加し、室温にて4.5時間攪拌した。反応液を塩化メチレ
ン/メタノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シリカ
ゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=10/1)にて精製し、標題化合
物(102.6mg,88%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.58(6H,s),2.13(3H,s),3.1
8(2H,s),3.46(2H,t,J=5.44Hz),3.68(2H,t,J=
5.44Hz),3.84−3.88(4H,m),4.22−4.33(4H,brm
),4.76(2H,q,J=8.21Hz),5.27(2H,s),9.23(2H
,s).
[実施例123]
2−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4−イル−9
−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]−2,2−ジメチル
ピペラジン−1−イル}−2−オキソエタノール
Figure 2011236198
5−[8−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−モルホリン−4−イル−9
−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−ア
ミン(101.3mg,0.21mmol)の塩化メチレン溶液(3.0ml)に室温に
てトリエチルアミン(63.1μl,0.45mmol)を加え、氷冷下、アセトキシア
セチルクロライド(27.4μl,0.25mmol)を加えた。室温にて1時間攪拌し
た後、氷冷下、トリエチルアミン(17.2μl,0.13mmol)、及びアセトキシ
アセチルクロライド(6.8μl,0.06mmol)を追加し、室温にて更に16時間
攪拌した。反応液を塩化メチレン/メタノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得ら
れた残留物のメタノール/テトラヒドロフラン(3/1)混合溶液(8.0ml)に25
wt%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(94.1μl,0.41mmol)を加え
、室温で17時間攪拌した。反応液を塩化メチレンにあけ、水で洗浄し、有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を分取用薄層シ
リカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=10/1)にて精製し、標題
化合物(94.2mg,83%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl/CDOD=10/1)δ:1.62(6H,s),3.2
4(2H,s),3.36−3.54(4H,m),3.83−3.91(4H,m),
4.11−4.15(2H,m),4.21−4.33(4H,brm),4.74−4
.85(2H,m),9.19(2H,s).
[実施例124]
1−{4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4−イル−9
−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]−シス−2,6−ジ
メチルピペラジン−1−イル}−1−オキソプロパン−2−オール
Figure 2011236198
5−[8−(シス−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)−6−モルホリン−4−イ
ル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−
2−アミン(112.7mg,0.23mmol)の塩化メチレン懸濁液(7.0ml)
に氷冷下、トリエチルアミン(70.2μl,0.50mmol)、及び(S)−(−)
−2−アセトキシプロピオニルクロライド(32.9μl,0.25mmol)を加えた
。室温にて3時間攪拌した後、氷冷下、(S)−(−)−2−アセトキシプロピオニルク
ロライド(9.0μl,0.07mmol)を追加し、室温で1日間攪拌した。反応液を
塩化メチレン/メタノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を塩化メ
チレン(7.0ml)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(140.3μl,1.01
mmol)、及び(S)−(−)−2−アセトキシプロピオニルクロライド(65.7μ
l,0.50mmol)を加え、室温にて1日間攪拌した。反応液を塩化メチレン/メタ
ノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物のメタノール(6.0ml)
溶液に25wt%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(157.0μl,0.69mm
ol)を加え、50℃で22時間攪拌した。放冷後、反応液を塩化メチレンにあけ、飽和
食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮し
て得られた残留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノー
ル=10/1)にて精製し、標題化合物(132.6mg,96%)を淡黄色固体として
得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.38−1.44(3H,m),1.52(3H,d
,J=6.88Hz),1.55−1.61(3H,m),3.10−3.31(4H,
m),3.79(1H,d,J=8.25Hz),3.82−3.89(4H,m),3
.95−4.05(1H,m),4.09−4.37(4H,brm),4.38−4.
49(1H,m),4.66−4.90(3H,m),5.26(2H,s),9.24
(2H,s).
[実施例125]
2−{(2S)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4
−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]−2−メ
チルピペラジン−1−イル}−2−オキソエタノール
Figure 2011236198
5−{8−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル
−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2
−アミン(87.1mg,0.18mmol)の塩化メチレン懸濁液(3.0ml)に室
温にてトリエチルアミン(55.8μl,0.40mmol)を加え、氷冷下、アセトキ
シアセチルクロライド(24.2μl,0.22mmol)を加えた。室温にて90分間
攪拌した後、反応液を塩化メチレン/メタノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得
られた白色固体のメタノール/テトラヒドロフラン(1/1)混合溶液(12.0ml)
に25wt%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(83.3μl,0.36mmol)
を加え、室温で25.5時間攪拌した。反応液を塩化メチレンにあけ、飽和食塩水で洗浄
した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残
留物を分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=10/1
)にて精製し、標題化合物(85.0mg,87%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d,80℃)δ:1.31(3H,d,J=6.87Hz)
,2.84−2.97(1H,m),3.03−3.14(1H,m),3.24−3.
41(2H,brm),3.41−3.50(1H,m),3.70−3.78(4H,
m),3.84−4.04(1H,m),4.13(2H,d,J=5.04Hz),4
.15−4.22(4H,m),4.31−4.55(2H,m),4.90−5.10
(2H,m),6.76(2H,s),9.07(2H,s).
[実施例126]
2−{(2R)−4−[2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−6−モルホリン−4
−イル−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−8−イル]−2−メ
チルピペラジン−1−イル}−2−オキソエタノール
Figure 2011236198
5−{8−[(3R)−3−メチルピペラジン−1−イル]−6−モルホリン−4−イル
−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2
−アミン(87.2mg,0.18mmol)の塩化メチレン懸濁液(3.0ml)に室
温にてトリエチルアミン(55.9μl,0.40mmol)を加え、氷冷下、アセトキ
シアセチルクロライド(24.2μl,0.22mmol)を加えた。室温にて1時間攪
拌した後、反応液を塩化メチレン/メタノ−ル(10/1)にあけ、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、濾液を減圧下濃縮して得ら
れた白色固体のメタノール/テトラヒドロフラン(1/1)混合溶液(12.0ml)に
25wt%ナトリウムメトキシドメタノール溶液(83.3μl,0.36mmol)を
加え、室温で24時間攪拌した。反応液を塩化メチレンにあけ、飽和食塩水で洗浄した。
有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過後、濾液を減圧下濃縮して得られた残留物を
分取用薄層シリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=10/1)にて
精製し、標題化合物(85.2mg,87%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d、80℃)δ:1.31(3H,d,J=6.41Hz)
,2.84−2.96(1H,m),3.05−3.14(1H,m),3.25−3.
40(2H,brm),3.41−3.50(1H,m),3.71−3.77(4H,
m),3.82−4.06(1H,m),4.10−4.15(2H,m),4.15−
4.21(4H,m),4.32−4.55(2H,m),4.90−5.10(2H,
m),6.76(2H,s),9.07(2H,s).
[実施例127]
5−{6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−8−[4−(メチルスルホ
ニル)ピペラジン−1−イル]−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリ
ン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
(工程1)2−クロロ−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9H−プ
リン
Figure 2011236198
2,6−ジクロロ−9H−プリン(187mg,0.99mmol)、(S)−3−メチ
ル−モルホリン(100mg,0.99mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミ
ン(252μl,1.48mmol)のエタノール(5ml)溶液を15時間加熱還流し
た。反応混合物を室温に戻し、減圧濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=98/2〜97/3)にて精製し、標記化
合物(132mg,53%)を固体として得た。ESI−MS(m/z):254(M+
1)
(工程2)2−クロロ−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9−(2
,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン
Figure 2011236198
2−クロロ−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9H−プリン(13
2mg,0.52mmol)、炭酸カリウム(86mg,0.62mmol)のN,N−
ジメチルホルムアミド(5ml)懸濁液に2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロ
メチルスルホネート(83μl,0.57mmol)を氷冷にて加えた。反応混合物を5
0℃にて2時間攪拌し、室温に戻した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルにて抽出した
。有機層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減
圧濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(30%酢酸エチ
ル/ヘキサン)にて精製し、標記化合物(133mg,76%)を固体として得た。
ESI−MS(m/z):336(M+1)
(工程3)5−{6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9−(2,2,
2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
2−クロロ−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9−(2,2,2−
トリフルオロエチル)−9H−プリン(361mg,1.08mmol)、5−(4,4
,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン−2−
アミン(261mg,1.18mmol)、炭酸ナトリウム(342mg,3.23mm
ol)の1,4−ジオキサン(5ml)/水(1ml)懸濁液にテトラキストリフェニル
ホスフィン(62mg,0.05mmol)を加えた。反応混合物を2.5時間加熱還流
し、室温に戻した。反応混合物に水を加え、10%メタノール/クロロホルムにて抽出し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃縮した。残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム〜クロロホルム/メタノール=15
/1)にて精製し、固体を得た。得られた固体を50%酢酸エチル/ヘキサンにて洗浄し
、乾燥後、標記化合物(423mg)を粉末として得た。
ESI−MS(m/z):395(M+1)
H−NMR(CDCl)δ:1.45(3H,d,J=6.8Hz),3.47−3
.89(4H,m),4.03−4.11(1H,m),4.84(2H,q,J=8.
5Hz),5.00−5.61(4H,m),7.80(1H,s),9.26(2H,
s).
(工程4)ジ−tert−ブチル(5−{6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−
イル]−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジ
ン−2−イル)イミドジカーボネート
Figure 2011236198
5−{6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9−(2,2,2−トリフ
ルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(423mg,1.
07mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(26mg,0.21mmol)のN,N
−ジメチルホルムアミド(4ml)溶液にジ−tert−ブチルジカーボネート(1.1
7g,5.36mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(4ml)溶液を加えた。反
応混合物を室温にて17時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水
にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃縮した
。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1
/1)にて精製し、標記化合物(606mg,95%)をアモルファス状物質として得た

ESI−MS(m/z):595(M+1)
H−NMR(CDCl)δ:1.45−1.50(21H,m),3.51−3.9
0(4H,m),4.04−4.12(1H,m),4.87(2H,q,J=8.6H
z),5.01−5.65(2H,m),7.87(1H,s),9.65(2H,s)
(工程5)ジ−tert−ブチル(5−{8−クロロ−6−[(3S)−3−メチルモル
ホリン−4−イル]−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イ
ル}ピリミジン−2−イル)イミドジカーボネート
Figure 2011236198
ジ−tert−ブチル(5−{6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9
−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−イ
ル)イミドジカーボネート(606mg,1.02mmol)、N−クロロスクシンイミ
ド(177mg,1.32mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液を
50℃にて1時間攪拌した。反応溶液にN−クロロスクシンイミド(136mg,1.0
2mmol)を加え、50℃にて1時間攪拌し、室温に戻した。反応溶液に酢酸エチルを
加え、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後
、ろ液を減圧濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル=8/2)にて精製し、標記化合物(306mg,48%)を固体とし
て得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.46(3H,d,J=6.8Hz),1.49(1
8H,s),3.50−3.89(4H,m),4.04−4.11(1H,m),4.
86(2H,q,J=8.0Hz),4.93−5.48(2H,m),9.62(2H
,s).
(工程6)tert−ブチル(5−{6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル
]−8−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−9−(2,2,2−トリ
フルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−イル)カルバメート
Figure 2011236198
ジ−tert−ブチル(5−{8−クロロ−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4
−イル]−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル}ピリミ
ジン−2−イル)イミドジカーボネート(306mg,0.49mmol)、ピペラジン
(210mg,2.43mmol)のジメチルスルホキシド(2ml)溶液を80℃にて
3時間攪拌した。反応混合物を室温に戻し、酢酸エチルを加え、飽和食塩水にて洗浄した
。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃縮した。残渣をフラ
ッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(7規定アンモニアメタノール溶液/塩化メ
チレン=97/3)にて精製した。
得られた残留物、トリエチルアミン(122μl,0.88mmol)、触媒量の4−ジ
メチルアミノピリジンの塩化メチレン(5ml)溶液にメタンスルホニルクロリド(57
μl,0.74mmol)を氷冷にて加えた。反応溶液を室温にて16時間攪拌し、減圧
濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/酢
酸エチル=6/4)にて精製し、標記化合物(199mg,62%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.41(3H,d,J=6.8Hz),1.56(9
H,s),2.87(3H,s),3.30−3.36(4H,m),3.41−3.5
3(5H,m),3.62−3.72(1H,m),3.78−3.87(2H,m),
4.02−4.09(1H,m),4.71(2H,q,J=8.3Hz),5.00−
5.40(2H,m),7.79(1H,s),9.48(2H,s).
(工程7)5−{6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−8−[4−(メ
チルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−9−(2,2,2−トリフルオロエチル)−
9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
tert−ブチル(5−{6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−8−[
4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]−9−(2,2,2−トリフルオロエ
チル)−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−イル)カルバメート(199mg,
0.30mmol)、トリフルオロ酢酸(1ml)の塩化メチレン(5ml)溶液を室温
にて1.5時間攪拌し、減圧濃縮した。残渣にクロロホルム、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ
過後、ろ液を減圧濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩
化メチレン/メタノール=96/4)にて精製し、固体を得た。得られた固体をエーテル
/ヘキサンにて洗浄後、乾燥し、標記化合物(140mg,83%)を粉末として得た。
ESI−MS(m/z):557(M+1)
H−NMR(CDCl)δ:1.41(3H,d,J=6.8Hz),2.87(3
H,s),3.29−3.35(4H,m),3.41−3.55(5H,m),3.6
3−3.72(1H,m),3.79−3.87(2H,m),4.02−4.09(1
H,m),4.71(2H,q,J=8.4Hz),4.98−5.16(1H,m),
5.22(2H,s),5.29−5.43(1H,m),9.23(2H,s).
[実施例128]
5−{8−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−9−(シクロプロピルメチル)−6
−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9H−プリン−2−イル}−4−メ
チルピペラジン−2−アミン
Figure 2011236198
(工程1)2−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−[(3S)−3−メチルモ
ルホリン−4−イル]−9H−プリン
Figure 2011236198
2−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−
4−イル]−9H−プリン(522mg,2.06mmol)、シクロプロピルメタノー
ル(163mg,2.26mmol)、トリフェニルホスフィン(648mg,2.47
mmol)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液にジイソプロピルアゾジカルボキシレ
ート(1.9Mトルエン溶液:1.3ml)を氷冷にて加えた。反応混合物を室温にて1
6時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層
を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃縮した。残留物をフラッシュ
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=7/3)にて精製した。
得られた残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/アセトン
=4/1)にて精製し、標記化合物(516mg,82%)を得た。
ESI−MS(m/z):307(M+1)
H−NMR(CDCl)δ:0.40−0.46(2H,m),0.63−0.70
(2H,m),1.23−1.37(1H,m),1.43(3H,d,J=6.8Hz
),3.42−3.68(2H,m),3.75−3.84(2H,m),3.97−4
.05(3H,m),4.93−5.64(2H,m),7.82(1H,s).
(工程2)ジ−tert−ブチル(5−{9−(シクロプロピルメチル)−6−[(3S
)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9H−プリン−2−イル}−4−メチルピリミ
ジン−2−イル)イミドジカーボネート
Figure 2011236198
2−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−
4−イル]−9H−プリン(248mg,0.81mmol)、ジ−tert−ブチル[
4−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2
−イル)ピリミジン−2−イル]イミドジカーボネート(178mg,0.81mmol
)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(93mg,0.08mmol)、炭
酸ナトリウム(256mg,2.42mmol)の1,4−ジオキサン(5ml)/水(
1ml)懸濁液を3時間加熱還流し、室温に戻した。反応混合物に水を加え、クロロホル
ムにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃縮し
た。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=
1/1)にて精製し、標記化合物(426mg,84%)をアモルファス状物質として得
た。
H−NMR(CDCl)δ:0.44−0.50(2H,m),0.65−0.71
(2H,m),1.30−1.39(1H,m),1.45(3H,d,J=6.8Hz
),1.49(18H,s),2.92(3H,s),3.46−3.73(2H,m)
,3.79−3.88(2H,m),4.03−4.10(3H,m),5.06−5.
69(2H,s),7.90(1H,s),9.33(1H,s).
(工程3)ジ−tert−ブチル(5−{8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−
6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9H−プリン−2−イル}−4−
メチルピリミジン−2−イル)イミドジカーボネート
Figure 2011236198
ジ−tert−ブチル(5−{9−(シクロプロピルメチル)−6−[(3S)−3−メ
チルモルホリン−4−イル]−9H−プリン−2−イル}−4−メチルピリミジン−2−
イル)イミドジカーボネート(426mg,0.73mmol)、N−クロロスクシンイ
ミド(118mg,0.88mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液
を室温にて4時間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水にて洗浄した。
有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃縮した。残留物をフラ
ッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=7/3)にて精製
し、標記化合物(344mg,76%)をアモルファス状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.49−0.62(4H,m),1.32−1.41
(1H,m),1.44(3H,d,=6.8Hz),1.50(18H,s),2.9
0(3H,s),3.43−3.71(2H,m),3.77−3.86(2H,m),
4.02−4.13(3H,m),4.99−5.47(2H,s),9.31(1H,
s).
(工程4)5−{8−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−9−(シクロプロピルメ
チル)−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9H−プリン−2−イル
}−4−メチルピペラジン−2−アミン
Figure 2011236198
ジ−tert−ブチル(5−{8−クロロ−9−(シクロプロピルメチル)−6−[(3
S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9H−プリン−2−イル}−4−メチルピリ
ミジン−2−イル)イミドジカーボネート(344mg,0.56mmol)、トリフル
オロ酢酸(1ml)の塩化メチレン(3ml)溶液を室温にて2時間攪拌し、減圧濃縮し
た。残留物にクロロホルム、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽
出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃縮した。
得られた残留物、1−アセチルピペラジン(717mg,5.59mmol)のN−メチ
ル−2−ピロリドン(2ml)溶液を120℃にて16時間攪拌した。反応混合物を室温
に戻し、塩化メチレン、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した
。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃縮した。残渣をフラ
ッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=95/5)に
て精製した。得られた残渣をフラッシュNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル)にて精製し、固体を得た。得られた固体をヘキサンにて洗浄し、乾燥後、標記化
合物(79mg,28%)を粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.46−0.59(4H,m),1.32−1.42
(4H,m),2.16(3H,s),2.74(3H,s),3.21−3.33(4
H,m),3.43−3.55(1H,m),3.62−3.71(3H,m),3.7
8−3.84(4H,m),3.97(2H,d,J=7.1Hz),4.00−4.0
6(1H,m),5.02−5.12(3H,m),5.27−5.43(1H,m),
8.92(1H,s).
[実施例129]
5−{8−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−9−イソブチル−6−[(3S)−
3−メチルモルホリン−4−イル]−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
(工程1)2−クロロ−9−イソブチル−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−
イル]−9H−プリン
Figure 2011236198
2−クロロ−6−((S)−3−メチルモルホリン−4−イル)−9H−プリン(839
mg,3.31mmol)、1−ヨード−2−メチルプロパン(730mg,3.97m
mol)、炭酸カリウム(594mg,4.30mmol)のN,N−ジメチルホルムア
ミド(5ml)懸濁液を50℃にて4時間攪拌した。反応混合物を室温に戻した。反応混
合物に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウム
にて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=7/3)にて精製し、標記化合物(868mg,
85%)をアモルファス状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.94(6H,d,J=7.1Hz),1.43(3
H,d,J=6.8Hz),2.18−2.31(1H,m),3.40−3.68(2
H,m),3.75−3.84(2H,m),3.92−4.05(3H,m),4.9
1−5.65(2H,m),7.66(1H,s).
(工程2)5−{9−イソブチル−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]
−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
2−クロロ−9−イソブチル−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9
H−プリン(317mg,1.02mmol)、5−(4,4,5,5−テトラメチル−
1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジン−2−アミン(226mg,1.
02mmol)、炭酸ナトリウム(325mg,3.07mmol)、テトラキストリフ
ェニルホスフィンパラジウム(118mg,0.10mmol)の1,4−ジオキサン(
5ml)/水(1ml)懸濁液を2.5時間加熱還流した。反応混合物を室温に戻した。
反応混合物に水を加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて
乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(塩化メチレン/メタノール=96/4)にて精製した。残留物をフラッシュシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)にて精製し、標記化合物(287mg
,76%)を固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.97(6H,d,J=6.6Hz),1.45(3
H,d,J=6.8Hz),2.24−2.35(1H,m),3.47−3.74(2
H,m),3.83−3.86(2H,m),4.00−4.10(3H,m),5.1
4−5.26(3H,m),5.39−5.62(1H,m),7.69(1H,s),
9.27(2H,s).
(工程3)ジ−tert−ブチル(5−{8−クロロ−9−イソブチル−6−[(3S)
−3−メチルモルホリン−4−イル]−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−イル
)イミドジカーボネート
Figure 2011236198
5−{9−イソブチル−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9H−プ
リン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(287mg,0.78mmol)、二炭酸t
ert−ジカーボネート(850mg,3.89mmol)、4−ジメチルアミノピリジ
ン(19mg,0.16mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液を室
温にて15時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水にて洗浄した
。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃縮した。残渣をフラ
ッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/1)にて精製
した。
得られた残留物、N−クロロスクシンイミド(109mg,0.81mmol)のN,N
−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液を室温にて5時間攪拌した。反応混合物にN−ク
ロロスクシンイミド(50mg)を加え、室温にて21時間攪拌した。反応混合物に酢酸
エチルを加え、水、飽和食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し
、ろ過後、ろ液を減圧濃縮した。残渣をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル=7/3)にて精製し、標記化合物(290mg)をアモルファ
ス状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.99(6H,d,J=6.8Hz),1.45(3
H,d,J=6.8Hz),1.49(18H,s),2.32−2.41(1H,m)
,3.47−3.72(2H,m),3.79−3.89(2H,m),4.02−4.
11(3H,m),4.99−5.48(2H,m),9.64(2H,s).
(工程4)5−{8−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−9−イソブチル−6−[
(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−
2−アミン
Figure 2011236198
ジ−tert−ブチル(5−{8−クロロ−9−イソブチル−6−[(3S)−3−メチ
ルモルホリン−4−イル]−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−イル)イミドジ
カーボネート(290mg,0.48mmol)、トリフルオロ酢酸(1ml)の塩化メ
チレン(3ml)溶液を室温にて2時間攪拌し、減圧濃縮した。残渣にクロロホルム、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸マグ
ネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃縮した。
得られた残留物、1−アセチルピペラジン(616mg,0.48mmol)のN−メチ
ル−2−ピロリドン(2ml)溶液を150℃にて2時間攪拌した。反応混合物を室温に
戻した。反応混合物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%メタノール
/クロロホルム)にて精製した。残留物をフラッシュNHシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル)にて精製し、固体を得た。固体を酢酸エチルに溶解させ、水、飽和
食塩水にて洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃
縮し、固体を得た。得られた固体にエーテルを加え、ろ取し、乾燥後、標記化合物(16
0mg)を粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.89(6H,d,J=6.6Hz),1.40(3
H,d,J=6.8Hz),2.16(3H,s),2.42−2.54(1H,m),
3.16−3.29(4H,m),3.44−3.54(1H,m),3.61−3.7
2(3H,m),3.76−3.85(4H,m),3.92(2H,d,J=7.6H
z),4.04(1H,dd,J=11.4,3.1Hz),5.03−5.20(3H
,m),5.31−5.44(1H,m),9.24(2H,s).
[実施例130]
2−(4−{2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソブチル−6−[(3S
)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9H−プリン−8−イル}ピペラジン−1−イ
ル)−2−オキソエタノール
Figure 2011236198
(工程1)5−{8−クロロ−9−イソブチル−6−[(3S)−3−メチルモルホリン
−4−イル]−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
ジ−tert−ブチル(5−{8−クロロ−9−イソブチル−6−[(3S)−3−メチ
ルモルホリン−4−イル]−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−イル)イミドジ
カーボネート(1.22g,2.02mmol)、トリフルオロ酢酸(2ml)の塩化メ
チレン(10ml)溶液を室温にて16時間攪拌し、減圧濃縮した。残留物にクロロホル
ム、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫
酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃縮し、標記化合物(934mg)を固
体として得た。
ESI−MSm/z:403(M+1)
(工程2)5−{9−イソブチル−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]
−8−ピペラジン−1−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン
Figure 2011236198
5−{8−クロロ−9−イソブチル−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル
]−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(307mg,0.76mmol
)、ピペラジン(328mg,3.81mmol)のN−メチル−2−ピロリドン(2m
l)溶液を150℃にて90分間攪拌し、室温に戻した。反応混合物をフラッシュシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=95/5〜85/15)に
て精製し、標記化合物(245mg,71%)を固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.88(6H,d,J=5.9Hz),1.40(3
H,d,J=6.8Hz),2.42−2.53(1H,m),3.02−3.08(4
H,m),3.18−3.24(4H,m),3.45−3.55(1H,m),3.6
4−3.74(1H,m),3.80−3.88(2H,m),3.91(2H,d,J
=7.3Hz),4.00−4.08(1H,m),5.07−5.18(3H,m),
5.32−5.47(1H,m),9.24(2H,s).
(工程3)2−(4−{2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソブチル−6
−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9H−プリン−8−イル}ピペラジ
ン−1−イル)−2−オキソエタノール
Figure 2011236198
5−{9−イソブチル−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−8−ピペ
ラジン−1−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(126mg,0
.28mmol)、ヒドロキシ酢酸(25mg,0.33mmol)、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(37mg,0.28mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルア
ミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(64mg,0.33mmol)、トリエチルアミ
ン(58μl,0.42mmol)の塩化メチレン(5ml)溶液を室温にて2日間攪拌
した。反応混合物にクロロホルム、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルム
にて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃縮した
。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール
=96/4)にて精製し、固体を得た。得られた固体にエーテルを加え、ろ取し、乾燥後
、標記化合物(110mg,77%)を粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.89(6H,d,J=6.8Hz),1.40(3
H,d,J=6.8Hz),2.41−2.53(1H,m),3.21−3.30(4
H,m),3.43−3.54(3H,m),3.58−3.72(2H,m),3.8
0−3.88(4H,m),3.91(2H,d,J=7.6Hz),3.99−4.0
7(1H,m),4.23(2H,d,J=4.6Hz),5.04−5.22(3H,
m),5.29−5.43(1H,m),9.24(2H,s).
[実施例131]
(2S)−1−(4−{2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソブチル−6
−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9H−プリン−8−イル}ピペラジ
ン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−オール
Figure 2011236198
5−{9−イソブチル−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−8−ピペ
ラジン−1−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(119mg,0
.26mmol)、(S)−2−ヒドロキシ−プロピオン酸(28mg,0.32mmo
l)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(35mg,0.26mmol)、1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(60mg,0.32mm
ol)、トリエチルアミン(55μl,0.39mmol)の塩化メチレン(5ml)溶
液を室温にて2日間攪拌した。反応混合物にクロロホルム、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液を加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過
後、ろ液を減圧濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム/メタノール=96/4)にて精製し、固体を得た。得られた固体をフラッシ
ュNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=99/1)に
て精製し、標記化合物(63mg,46%)を固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.90(6H,d,J=6.6Hz),1.36−1
.42(6H,m),2.41−2.52(1H,m),3.20−3.31(3H,m
),3.43−3.94(11H,m),4.00−4.07(1H,m),4.47−
4.55(1H,m),5.04−5.42(4H,m),9.24(2H,s).
[実施例132]
4−{2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソブチル−6−[(3S)−3
−メチルモルホリン−4−イル]−9H−プリン−8−イル}ピペラジン−1−カルボア
ルデヒド
Figure 2011236198
5−{9−イソブチル−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−8−ピペ
ラジン−1−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(103mg,0
.23mmol)、1H−ベンゾトリアゾール−1−カルバデヒド(37mg,0.25
mmol)のテトラヒドロフラン(3ml)溶液を室温にて16時間攪拌した。反応混合
物にクロロホルム、2規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。
有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃縮した。残留物をフラ
ッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=95/5)に
て精製し、固体を得た。得られた固体にエーテルを加え、ろ取し、乾燥後、標記化合物(
86mg,79%)を粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.89(6H,d,J=6.8Hz),1.40(3
H,d,J=6.8Hz),2.41−2.54(1H,m),3.18−3.30(4
H,m),3.43−3.78(6H,m),3.80−3.85(2H,m),3.9
2(2H,d,J=7.3Hz),4.00−4.08(1H,m),5.03−5.2
0(3H,m),5.29−5.45(1H,m),8.12(1H,s),9.24(
2H,s).
[実施例133]
(2S)−4−(4−{2−(2−アミノピリミジン−5−イル)−9−イソブチル−6
−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−9H−プリン−8−イル}ピペラジ
ン−1−イル)−4−オキソブタン−2−オール
Figure 2011236198
5−{9−イソブチル−6−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]−8−ピペ
ラジン−1−イル−9H−プリン−2−イル}ピリミジン−2−アミン(94mg,0.
21mmol)、(3S)−3−ヒドロキシブタン酸(24mg,0.23mmol)、
1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(28mg,0.21mmol)、1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(60mg,0.31mmol)
、トリエチルアミン(44μl,0.31mmol)の塩化メチレン(3ml)溶液を室
温にて21時間攪拌した。反応混合物にクロロホルム、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加え、クロロホルムにて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、
ろ液を減圧濃縮した。残留物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メ
チレン/メタノール=95/5)にて精製し、アモルファス状物質を得た。得られたアモ
ルファス状物質に酢酸エチル−ヘキサンを加え、固体化し、ろ取後、乾燥し、標記化合物
(91mg,81%)を粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.89(6H,d,J=6.8Hz),1.26(3
H,d,J=6.3Hz),1.40(3H,d,J=6.8Hz),2.33−2.5
8(3H,m),3.16−3.29(4H,m),3.42−3.55(1H,m),
3.59−3.72(3H,m),3.75−3.87(4H,m),3.99−4.1
3(2H,m),4.21−4.31(2H,m),5.03−5.21(3H,m),
5.29−5.45(1H,m),9.24(2H,s).
[実施例134]
5−[8−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−6−モルホリン−4−イル−9−(
2,2,2−トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]−N−メチルピリミジン
−2−アミン
Figure 2011236198
tert−ブチル{5−[8−クロロ−6−モルホリン−4−イル−9−(2,2,2−
トリフルオロエチル)−9H−プリン−2−イル]ピリミジン−2−イル}メチルカルバ
メート(157mg,0.30mmol)、ピペラジン(128mg,1.48mmol
)のN−メチル−2−ピロリドン(2ml)溶液を90℃にて2時間攪拌した。反応混合
物を室温に戻した。反応混合物をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル/メタノール=98/2〜クロロホルム/メタノール=90/10)にて精製した

残留物、無水酢酸(56μl,0.59mmol)、トリエチルアミン(91μl,0.
65mmol)の塩化メチレン(5ml)溶液を室温にて16時間攪拌し、減圧濃縮した
。残渣に酢酸エチルを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて洗浄した。
有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃縮した。残渣をフラッ
シュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=96/4)にて
精製した。
残留物、トリフルオロ酢酸(1ml)の塩化メチレン(3ml)溶液を室温にて3時間攪
拌した。残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムにて抽出した。有機
層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、ろ液を減圧濃縮した。残留物をフラッシ
ュシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール=97/3〜95/
5)にて精製し、固体を得た。得られた固体にエーテルを加え、ろ取し、乾燥後、標記化
合物(87mg,56%)を粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.16(3H,s),3.08(3H,d,J=4.
9Hz),3.13−3.26(4H,m),3.62−3.69(2H,m),3.7
7−3.87(6H,m),4.21−4.32(4H,m),4.71(2H,q,J
=8.3Hz),5.25−5.33(1H,m),9.25(2H,s).
[製剤例]
(製剤例1)散剤
実施例の化合物5g、乳糖895g及びトウモロコシデンプン100gをブレンダーで
混合することにより、散剤を得ることができる。
(製剤例2)顆粒剤
実施例の化合物5g、乳糖895g及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロース100
gを混合した後、10%ヒドロキシプロピルセルロース水溶液300gを加えて練合する
。これを押し出し造粒機を用いて造粒し、乾燥すると顆粒剤を得ることができる。
(製剤例3)錠剤
実施例の化合物5g、乳糖90g、トウモロコシデンプン34g、結晶セルロース20
g及びステアリン酸マグネシウム1gをブレンダーで混合した後、錠剤機で打錠すること
により、錠剤が得られる。
[試験例1]PI3Kのキナーゼ活性阻害試験
被験化合物存在下及び非存在下で、PI3Kαのキナーゼ活性を測定した。被験化合物
をDMSOに溶解した後、ATP溶液(30μM ATP,50mM HEPES,pH
7.4,50mM NaCl,0.05%CHAPS,10mM MgCl,5mM
ジチオスレイトール(DTT))で系列希釈した。初めに、系列希釈した被験化合物溶液
を、黒色の384ウェルプレートの各ウェルに7μlずつ分注した。次に、phosph
atidylinositol 4,5−bisphosphate(PIP)溶液(
45μM PIP,50mM HEPES,pH7.4,50mM NaCl,0.0
5%CHAPS,10mM MgCl,5mM DTT)を、384ウェルプレートの
各ウェルに7μlずつ分注した。最後に、PI3Kαを含む溶液(50nM PI3Kα
,50mM HEPES,pH7.4,50mM NaCl,0.05%CHAPS,1
0mM MgCl,5mM DTT)を、384ウェルプレートの各ウェルに7μlず
つ分注し、反応を開始した。室温で2時間反応させた後に、Kinase−Glo Pl
us試薬(Promega社)を384ウェルプレートの各ウェルに21μlずつ分注し
、反応を停止した。反応停止後の溶液を15分間放置してから、ARVO(Perkin
Elmer社)でluminescenceを測定することにより、反応溶液中に残った
ATPを検出した。
反応で消費したATP量を各ウェルで算出し、これをPI3Kαキナーゼ活性の指標と
した。被験化合物が添加されなかったウェルのPI3Kαキナーゼ活性は、下記式(1)
で計算した。また、被験化合物が添加されたウェルのPI3Kαキナーゼ活性は、下記式
(2)で計算した。被験化合物のPI3Kα阻害活性(%)は、下記式(3)で算出した
被験化合物が添加されなかったウェルのPI3Kαキナーゼ活性=B−C (1)
被験化合物が添加されたウェルのPI3Kαキナーゼ活性=B−P (2)
被験化合物のPI3Kα阻害活性(%)=100−100×[(B−P)/(B−C)
] (3)
B:PI3Kα及び被験化合物を含まないウェルの測定値
C:PI3Kαを含み、被験化合物を含まないウェルの測定値
P:PI3Kα及び被験化合物を含むウェルの測定値
さらに、系列希釈された被験化合物の各濃度とその濃度におけるPI3Kα阻害活性(
%)を用いて、最適な曲線をGraphPad Prism 4で計算し、50%阻害を
示す濃度をPI3Kα阻害活性のIC50値として算出した。
実施例3、6〜8、10、13〜14、31、36、39、41〜42、49、52、
55〜63、65〜67、69、71〜73、75〜77、79〜81、84〜89、9
1、93〜94、96、98、100、102、105〜107、109〜112、11
4〜117、119〜120、122、125〜127、132、133〜134の化合
物はIC50=10nM未満、実施例1〜2、4〜5、9、11〜12、19〜22、2
8〜30、34〜35、37〜38、40、43、47〜48、50〜51、53〜54
、64、68、70、82〜83、90、92、95、97、99、101、103〜1
04、108、113、123〜124、128〜131、の化合物は、IC50=10
nM以上20nM未満、実施例5、12、15〜17、23、25〜27、32、33、
45、46の化合物は、IC50=20nM以上50nM未満、実施例18、24の化合
物は、IC50=50nM以上100nM未満のPI3K阻害活性を示した。
[試験例2]mTORのキナーゼ活性阻害試験
被験化合物存在下又は非存在下における、mTORのキナーゼ活性を測定した。基質ペ
プチドはmTORのキナーゼ活性によりリン酸化を受ける。このリン酸化ペプチドにはs
treptavidin−XL665と抗リン酸化S6K(Thr389)抗体・抗マウ
スIgG−クリプテート複合体が結合する。この際、励起光の照射を行うと、励起状態に
なったクリプテートからXL665への蛍光共鳴エネルギー転移が起こり、665nmの
蛍光を発する。この原理を用い、mTORキナーゼ活性を検出した。mTORの阻害剤が
存在する場合には、基質ペプチドのリン酸化が阻害され、複合体の基質ペプチドへの結合
が阻害される。その結果、蛍光共鳴エネルギー転移が阻害され、665nmの蛍光が減弱
する。
(1)試料の調製と酵素反応
ヒトのmTORのC末端側1362−2549aaに対応する部分のN末端側にHis
タグを導入し、HEK293細胞で恒常的に発現するようにしたセルラインを作製した。
このHEK293 His−tagged mTOR(1362C)恒常発現細胞から、
細胞溶解液を調製し、Hisタグを利用して定法に従いHis−tagged mTOR
(1362C)を粗精製した。
次に、上記のHis−tagged mTOR(1362C)酵素と8μg/mLのビ
オチン化ペプチド(Biotin−Ahx−KKANQVFLGFTYVAPSVLES
VKE−amide(Sigma))、その他に成分として50mM HEPES(pH
7.5)、20mM MnCl、1mg/ml BSA、適量のprotease i
nhibitor cocktail(Complete EDTA free、Roc
he)、100ng/ml Calyculin A、4μg/ml Canthari
dinを含むmTOR酵素溶液を調製した。
被験化合物はジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、アッセイに必要な濃度にな
るように20μM ATP溶液(50mM HEPES(pH7.5)、20μM AT
P)で希釈系列を調製した。この化合物溶液をGreiner 社の384 well
small volume white plateに5μlずつ用意した。
上記の被験化合物を含むwellにmTOR酵素溶液5μlを添加し、混合した後、3
時間室温に放置し、酵素反応を進行させた。
ポジティブコントロールとしてはDMSOを20μM ATP溶液に溶かしたものを使
用し、ネガティブコントロールとしては、DMSOを50mM HEPES緩衝液(pH
7.5)に溶かしたものを使用し同様の操作を行った。
(2)酵素反応の検出
酵素反応後に、ユーロピウム溶液(50mM HEPES(pH7.5)、100mM
EDTA、1.5mg/ml BSAに抗マウスIgG−クリプテート(セティ・メデ
ィカルラボ株式会社)と抗リン酸化S6K(Thr389)抗体(Cell Signa
ling Technology社)を溶かした溶液)及びXL665溶液(50mM
HEPES(pH7.5)、100mM EDTA、0.8M KF、1.5mg/ml
BSAにStreptavidin−XL665(セティ・メディカルラボ株式会社)
を溶かした溶液)を5μlずつこの順番で加えた後、混合し、4℃で一晩放置した。翌日
、室温に戻した後、337nmの励起光を照射し、620nmの蛍光及び665nmの蛍
光をRUBYstar(BMG社)で測定した。
測定値から計算したRatioを酵素活性の指標とし、mTOR阻害活性(%)を算出
した。ここでRatioは下記式(1)で計算した。
Ratio=10000×665nm蛍光値/620nm蛍光値 (1)
mTOR酵素阻害活性(%)は下記式(2)で算出した。
mTOR酵素阻害活性(%)=100×[(P−S)/(P−N)] (2)
P:ポジティブコントロールのwellのRatio
N:ネガティブコントロールのwellのRatio
S:被験化合物を含むwellのRatio
さらに、希釈系列で調製された被験化合物の各濃度とその濃度におけるmTOR酵素阻
害活性(%)を用いて最適な曲線を計算し、50%阻害を示す濃度をmTOR酵素阻害活
性のIC50値として算出した。
実施例8〜9、11、57、60、62〜71、75〜76、79、83、85、96
、98、101〜102、105〜113、115〜117、120、122〜127、
130、134の化合物はIC50=10nM未満、実施例1〜3、5、10、13〜1
4、38、49、51、53、56、58〜59、61、77、80〜82、84、86
〜87、89〜95、97、99〜100、103〜104、114、119、129、
131〜132の化合物はIC50=10nM以上30nM未満、実施例4、16、19
〜20、23、25、27、30〜31、39、41〜42、45〜46、50、52、
54〜55、88の化合物はIC50=30nM以上100nM未満、実施例6、7、1
5、17、18、24、26、28、29、34、36、37、40、43、47、48
、128の化合物はIC50=100nM以上500nM未満、実施例21、22、32
、33、35、44、72、73の化合物は、IC50=500nM以上のmTOR阻害
活性を示した。
[試験例3]被験化合物のin vitro試験:細胞増殖抑制試験
細胞増殖抑制試験は、培養癌細胞株を被験化合物で一定期間処理した後、MTT(3−
(4,5−dimethylthiazol−2−yl)−2,5−diphenylt
etrazoliumbromide)法によって生細胞数を測定することで実施した。
ヒト子宮内膜癌細胞株AN3CA、ヒト卵巣癌細胞株IGROV1およびヒト大腸癌細
胞株HT29を96穴プレートの1ウェルあたり各々5000、1000、5000個と
なるように播種した。播種翌日、所定の濃度の被験化合物を添加して、37℃、5%CO
下での培養を3日間継続した。培養最終日に、MTT反応溶液を添加し4時間反応させ
て生細胞が保有するデヒドロゲナーゼによるホルマザン形成反応を行った。次いで、培養
液を除去し、DMSOを添加してホルマザンを可溶化した後、マイクロプレートリーダー
で540nmの吸光度を測定し生成したホルマザン量を定量した。
生成したホルマザン量と生細胞数が相関することが確認されているため、下式で細胞増
殖率を算出した。
被験化合物添加時の細胞増殖率(T/C%)=100×[(B−C)/(A−C)]
A:被験化合物を含まないウェルの吸光度(培養最終日)
B:被験化合物を含むウェルの吸光度(培養最終日)
C:被験化合物を添加する直前のウェルの吸光度(細胞播種翌日)
さらに、系列希釈された被験化合物の各濃度における細胞増殖率を求め、50%を挟む
2点の濃度と増殖率を選抜し、これらの値から50%の増殖率を与える被験化合物の濃度
をGI50値として算出した。
本願、実施例1〜43、45〜73、75〜77、79〜117、119〜120、1
22〜134の化合物は、ヒト子宮内膜癌細胞株AN3CA、ヒト卵巣癌細胞株IGRO
V1およびヒト大腸癌細胞株HT29に対し、5μM以下の濃度において抗細胞効果を示
した。
[試験例4]被験化合物のin vivo試験:XenograftにおけるAktおよび
S6のリン酸化阻害試験
雌性ヌードマウスに皮下移植腫瘍として形成されたヒト子宮内膜癌細胞株AN3CA腫
瘍塊から腫瘍片を調製後、雌性ヌードマウスに皮下移植してXenograftモデルを
作成した。所定の濃度の被験化合物を経口投与して一定時間後に麻酔下でマウスを放血屠
殺し、腫瘍塊を摘出した。蛋白質分解酵素および脱リン酸化酵素に対する阻害剤を含むL
ysis buffer(Cell Signaling Technology社)中
で腫瘍塊を破砕後、遠心操作によって上清を分離して腫瘍抽出液とした。腫瘍抽出液の蛋
白質含量をDC Protein Assay(BIO−RAD社)によって測定し、同
一蛋白質量となる腫瘍抽出液を用いて、定法に従いウェスタンブロッティング法でAkt
(トレオニン308)およびS6(セリン235および236)のリン酸化状態を解析し
た。各分子の検出に用いた一次抗体/二次抗体は、rabbit anti−phosp
ho−Akt(T308)抗体/HRP標識 goat anti−rabbit Ig
G抗体およびmouse anti−phospho−S6(S235/236)抗体/
HRP標識 sheep anti−mouse IgG抗体である。
画像解析装置Typhoon9400(GE Healthcare社)を用いて検出
されたシグナル強度を定量し、下式によってリン酸化阻害率(%)を算出した。
被験化合物投与によるAktならびにS6のリン酸化阻害活性(%)=100−100×
(B/A)
A:被験化合物未投与マウスから摘出した腫瘍塊中のリン酸化蛋白質に由来したシグナル
強度
B:被験化合物投与マウスから摘出した腫瘍塊中のリン酸化蛋白質に由来したシグナル強

実施例3、6、8、60〜61、63、68〜71、75〜77、79、81〜90、
92〜93、95〜96、100〜104、106〜116、131〜133の化合物は
、用量10mg/kgにおいて、6時間後のAktのリン酸化を60%以上阻害した。
実施例53〜54、57、62、64〜67、80、97〜99、105、117、119、128、130、134の化合物は、用量10mg/kgにおいて、6時間後のAktのリン酸化を30%以上60%未満の範囲で阻害した。
実施例3、8、57、60〜65、68〜71、75〜77、79〜86、90、92〜93、96、98、100〜116、119、130〜134の化合物は用量10mg/kgにおいて、6時間後のS−6のリン酸化を90%以上阻害した。
実施例66〜67、88〜89、95、97、117、129の化合物は用量10mg/kgにおいて、6時間後のS−6のリン酸化を70%以上90%未満の範囲で阻害した。
[試験例5]被験化合物のin vivo試験:マウス皮下移植モデルを用いた抗腫瘍試験
雌性ヌードマウスに皮下移植腫瘍として形成されたヒト子宮内膜癌細胞株AN3CA腫
瘍塊から腫瘍片を調製後、雌性ヌードマウスに移植してxenograftモデルを作成
した。推定腫瘍体積(長径×短径×短径/2)が80−200mmとなる担癌マウスを
用いて、推定腫瘍体積および体重の平均値について陰性対照群と有意差が無いように担癌
マウスを分配して試験を行った。所定の投与量で被験化合物を8日間連続で経口投与し、
最終投与日の翌日に担癌マウスを麻酔下で放血屠殺し、腫瘍塊を摘出して腫瘍重量を測定
した(実施例1、3、6、8、11、12、14の化合物)。また、同様の試験として5
日間連続して経口投与した後、最終投与日に屠殺して腫瘍重量を測定する試験も実施した
(実施例2、10、53、54、55、60、63、75、77、79、81、88、8
9、90、92、93、95、100、101、102、107、108、109、11
0、127の化合物)。
いずれの試験においても、抗腫瘍効果は、次式により算出した。
{1−(化合物投与群の腫瘍重量/陰性対照群の腫瘍重量)}×100
結果を表19に示す。
Figure 2011236198

Claims (51)

  1. 一般式(1)
    Figure 2011236198


    [式(1)中、
    およびRは、それぞれ独立して、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC
    〜Cアルキル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル
    スルホニル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基または水素原子
    を示し、
    Xは、1つまたは2つの窒素原子を含む6員の芳香族含窒素複素環基を示し、Rは、X
    を構成する炭素原子上の1もしくは複数個の置換基であって、それぞれ独立して、1もし
    くは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、1もしくは複数個の置換
    基を有していてもよいC〜Cアルコキシ基、1もしくは複数個の置換基を有していて
    もよいC〜Cアルキルアミノ基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC
    〜Cアルキルアミノ基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜C
    クロアルキル基、アミノ基、ハロゲン原子または水酸基であることを示し、
    は、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基または水素
    原子を示し、
    Raは、−Y−Rで表される基を示し、
    ここでYは、単結合またはC〜Cアルキレン基を示し、
    は、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、1もし
    くは複数個の置換基を有していてもよいテトラヒドロフラニル基、1もしくは複数個の置
    換基を有していてもよいテトラヒドロピラニル基、1もしくは複数個の置換基を有してい
    てもよいピロリジニル基、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいピペリジニル基
    または1もしくは複数個の置換基を有していてもよいピリジニル基であることを示し、
    RbおよびRcは、それぞれ独立して、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC
    〜Cアルキル基、または水素原子であることを示すか、または、RbとRcが一緒に
    なって、RbとRcが結合する窒素原子とともに1もしくは複数個の置換基を有していて
    もよい4〜7員の脂環式含窒素複素環基を形成してもよいことを示す。]
    で表される化合物またはその塩。
  2. およびRが、それぞれ独立して、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基
    を有していてもよいC〜Cアルキル基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置
    換基を有していてもよいC〜Cアルキルスルホニル基、下記B群から選ばれる1もし
    くは複数個の置換基を有していてもよいアリール基または水素原子であり、
    Xが、1つまたは2つの窒素原子を含む6員の芳香族含窒素複素環基であり、
    が、Xを構成する炭素原子上の1もしくは複数個の置換基であって、それぞれ独立し
    て、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアル
    キル基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜C
    アルコキシ基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC
    〜Cアルキルアミノ基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していて
    もよいジC〜Cアルキルアミノ基、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基
    を有していてもよいC〜Cシクロアルキル基、アミノ基、ハロゲン原子または水酸基
    であり、
    が、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜C
    アルキル基または水素原子であり、
    Raが、−Y−Rで表される基であり、
    ここでYは、単結合またはC〜Cアルキレン基を示し、
    は、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜C
    アルキル基、下記B群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいテト
    ラヒドロフラニル基、下記B群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよ
    いテトラヒドロピラニル基、下記D群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有してい
    てもよいピロリジニル基、下記B群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していて
    もよいピペリジニル基または下記D群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有してい
    てもよいピリジニル基であることを示し、
    RbおよびRcが、それぞれ独立して、下記E群から選ばれる1もしくは複数個の置換基
    を有していてもよいC〜Cアルキル基、または水素原子であるか、または、RbとR
    cが一緒になって、RbとRcが結合する窒素原子とともに下記E群から選ばれる1もし
    くは複数個の置換基を有していてもよい4〜7員の脂環式含窒素複素環基を形成している
    請求項1に記載の化合物またはその塩。

    A群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル
    基、C〜Cアルコキシ基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、ジC〜C
    ルキルアミノ基、シアノ基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、オキソ基
    B群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、
    アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、ジC〜Cアルキルアミノ基、シアノ基、C
    〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、C〜Cアルキルカルボニルアミノ基
    D群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル
    基、C〜Cアルキルカルボニル基、C〜Cシクロアルキルカルボニル基、C
    シクロアルキルC〜Cアルキルカルボニル基、C〜CアルキルアミノC
    アルキル基、C〜Cアルキルスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複
    数個の置換基を有していてもよいアリールカルボニル基
    E群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ホルミル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数
    個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは
    複数個の置換基を有していてもよいC〜Cシクロアルキル基、上記A群から選ばれる
    1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルコキシ基、アミノ基、上記
    A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルアミ
    ノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜C
    アルキルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよい
    〜Cアルキルスルホニルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換
    基を有していてもよいC〜CアルキルスルホニルC〜Cアルキルアミノ基、上記
    A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリールスルホニルアミ
    ノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリールスル
    ホニルC〜Cアルキルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を
    有していてもよいヘテロアリールスルホニルアミノ基、上記A群から選ばれる1もしくは
    複数個の置換基を有していてもよいヘテロアリールスルホニルC〜Cアルキルアミノ
    基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアル
    キルスルホニルアミノC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の
    置換基を有していてもよいC〜CアルキルスルホニルC〜CアルキルアミノC
    〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよい
    アリールスルホニルアミノC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数
    個の置換基を有していてもよいアリールスルホニルC〜CアルキルアミノC〜C
    アルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいヘテロ
    アリールスルホニルアミノC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数
    個の置換基を有していてもよいヘテロアリールスルホニルC〜CアルキルアミノC
    〜Cアルキル基、シアノ基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有して
    いてもよいC〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、オキソ基、上記A群から選
    ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルカルボニル基、
    上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cシクロア
    ルキルカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有してもよいC
    〜CシクロアルキルC〜Cアルキルカルボニル基、上記A群から選ばれる1もし
    くは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルスルホニル基、上記A群から
    選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜CアルキルアミノC
    アルキルカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有してい
    てもよいC〜Cアルキルアミノカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数
    個の置換基を有していてもよいC〜CアルキルアミノC〜Cアルキルスルホニル
    基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜C
    ルキルアミノC〜Cアルキルスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個
    の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルアミノスルホニル基、上記A群から選ば
    れる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜Cアルキルアミノスルホニ
    ル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜C
    アルキルアミノC〜Cアルキルカルボニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数
    個の置換基を有していてもよいジC〜Cアルキルアミノカルボニル基、上記A群から
    選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリールスルホニル基、上記A群
    から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいへテロアリールスルホニル基
    、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいへテロアリールC
    〜Cアルキルスルホニル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有し
    ていてもよいへテロアリールC〜Cアルキルカルボニル基、下記一般式(2)
    Figure 2011236198

    (一般式(2)中、nは0〜3のいずれかであり、環Aは、アゼチジン環、ピロリジン環
    、ピリジン環、モルホリン環、ピペラジン環のいずれかであり、該環を構成する炭素原子
    は、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよい。)で表される
  3. 一般式(1a)
    Figure 2011236198

    [式(1a)中、R、R、RおよびRa〜Rcは、前記請求項2に記載のものと同
    義であり、R3aおよびR3bは、それぞれ独立して、下記A群から選ばれる1もしくは
    複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基、下記A群から選ばれる1もし
    くは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルコキシ基、下記A群から選ばれる
    1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキルアミノ基、下記A群か
    ら選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいジC〜Cアルキルアミノ基
    、下記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cシクロ
    アルキル基、アミノ基、ハロゲン原子、水酸基または水素原子であることを示す。]
    で表される化合物またはその塩。

    A群:ハロゲン原子、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル
    基、C〜Cアルコキシ基、アミノ基、C〜Cアルキルアミノ基、ジC〜C
    ルキルアミノ基、シアノ基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、オキソ基
  4. 3aおよびR3bが、それぞれ独立して、C〜Cアルキル基、ハロC〜Cアル
    キル基または水素原子である請求項3に記載の化合物またはその塩。
  5. およびRが、C〜Cアルキル基および水素原子の組み合わせまたはともに水素
    原子である請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。
  6. が、C〜Cアルキル基または水素原子である請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の化合物またはその塩。
  7. Raが、下記の式Ra〜Ra11
    Figure 2011236198
    から選択されるいずれか1(式Ra中、Rは、−SO2または −CORを示し
    、ここでRは、1もしくは複数個の置換基を有していてもよいC〜Cアルキル基ま
    たは1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基を示し、式Ra中、R
    は、C〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル基、アミノC〜Cアルキル
    基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、ジC〜CアルキルアミノC
    〜Cアルキル基、ヒドロキシC〜Cアルキル基、カルボキシC〜Cアルキル基
    、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基、また
    は上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいへテロアリール基
    を示す。)である請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。
  8. RbとRcが一緒になって、RbとRcが結合する窒素原子とともに1もしくは複数個の
    置換基を有していてもよい4〜7員の脂環式含窒素複素環基を形成する場合、該4〜7員
    の脂環式含窒素複素環部分が、アゼチジン環、ピロリジン環、モルホリン環、ピペラジン
    環またはピペリジン環である請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。
  9. Rb、RcおよびRbとRcが結合する窒素原子とで形成する基が、下記の式Rbc1〜
    Rbc80
    Figure 2011236198
    Figure 2011236198
    Figure 2011236198

    から選択されるいずれか1(式Rbc1〜Rbc80中、R9a、R9b、R9c、R
    およびR11は、それぞれ独立してC〜Cアルキル基、C〜Cシクロアルキル
    基、アミノC〜Cアルキル基、C〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、ジ
    〜CアルキルアミノC〜Cアルキル基、ヒドロキシC〜Cアルキル基、カ
    ルボキシC〜Cアルキル基、上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有し
    ていてもよいアリール基、または上記A群から選ばれる1もしくは複数個の置換基を有し
    ていてもよいへテロアリール基を示し、R9dおよびR9eは、それぞれ独立してC
    アルキル基、C〜Cシクロアルキル基、アミノC〜Cアルキル基、C〜C
    アルキルアミノC〜Cアルキル基、ジC〜CアルキルアミノC〜Cアルキ
    ル基、ヒドロキシC〜Cアルキル基、カルボキシC〜Cアルキル基、上記A群か
    ら選ばれる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいアリール基、上記A群から選ば
    れる1もしくは複数個の置換基を有していてもよいへテロアリール基、水素原子、水酸基
    、アミノ基、NH−R10で表される基またはNR1011で表される基を示す。)で
    ある請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。
  10. 下記一般式(1b)
    Figure 2011236198
    [式中、R12は、メチル基または水素原子を示し、
    13は、1〜3個のハロゲン原子を置換基として有していてもよいC〜Cアルキル
    基、またはC〜Cシクロアルキル基を示し、
    14は、下記群
    Figure 2011236198
    から選ばれるいずれか1の基を示す。]
    で表される化合物またはその塩。
  11. 下記群から選ばれるいずれか1の化合物またはその塩。
    Figure 2011236198
    Figure 2011236198
  12. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物。
  13. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物。
  14. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物。
  15. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物。
  16. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物。
  17. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物。
  18. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物。
  19. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物のメシル酸塩。
  20. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物のメシル酸塩。
  21. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物のメシル酸塩。
  22. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物のメシル酸塩。
  23. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物のメシル酸塩。
  24. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物のメシル酸塩。
  25. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物のメシル酸塩。
  26. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物の硫酸塩。
  27. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物の硫酸塩。
  28. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物の硫酸塩。
  29. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物の硫酸塩。
  30. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物の硫酸塩。
  31. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物の硫酸塩。
  32. 下記式
    Figure 2011236198
    で表される化合物の硫酸塩。
  33. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を含む、ホスファチジルイノ
    シトール3キナーゼ(Phosphatidylinositol 3−kinase:
    PI3K)阻害剤。
  34. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を含む、Mammalian
    Target of Rapamycin(mTOR)の阻害剤。
  35. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を含む、ホスファチジルイノ
    シトール3キナーゼ(Phosphatidylinositol 3−kinase:
    PI3K)およびMammalian Target of Rapamycin(mT
    OR)の阻害剤。
  36. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を有効成分とする医薬。
  37. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を有効成分とする抗腫瘍剤。
  38. 腫瘍が、脳腫瘍、子宮癌、肺癌、乳癌、大腸癌、胃癌、前立腺癌および悪性黒色腫から選
    ばれるいずれかである請求項37に記載の抗腫瘍剤。
  39. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩および薬学的に許容し得る担
    体を含有する医薬組成物。
  40. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を有効成分とする、PTEN
    (phosphatase and tensin homolog)の変異がみられ
    る腫瘍の治療剤。
  41. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を有効成分とする、ホスファ
    チジルイノシトール3キナーゼ(Phosphatidylinositol 3−ki
    nase:PI3K)の過剰発現がみられる腫瘍の治療剤。
  42. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を有効成分とする、ホスファ
    チジルイノシトール3キナーゼ(Phosphatidylinositol 3−ki
    nase:PI3K)の変異がみられる腫瘍の治療剤。
  43. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を有効成分とする、Aktの
    リン酸化亢進がみられる腫瘍の治療剤。
  44. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を投与することを特徴とする
    腫瘍の治療方法。
  45. 腫瘍が、脳腫瘍、子宮癌、肺癌、乳癌、大腸癌、胃癌、前立腺癌および悪性黒色腫から選
    ばれるいずれかである請求項44に記載の治療方法。
  46. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を投与することを特徴とする
    、PTEN (phosphatase and tensin homolog)の変
    異がみられる腫瘍の治療方法。
  47. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を投与することを特徴とする
    、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(Phosphatidylinositol
    3−kinase:PI3K)の過剰発現がみられる腫瘍の治療方法。
  48. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を投与することを特徴とする
    、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(Phosphatidylinositol
    3−kinase:PI3K)の変異がみられる腫瘍の治療方法。
  49. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩を投与することを特徴とする
    、Aktのリン酸化亢進がみられる腫瘍の治療方法。
  50. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩の、医薬製造のための使用。
  51. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物またはその塩の、抗腫瘍剤製造のための使
    用。
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