JP2011228802A - 受信装置およびスクランブルコード復号方法 - Google Patents

受信装置およびスクランブルコード復号方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
従来は、複数通りの既知信号を用いてチャネル推定して所望信号のチャネル等化及び復号を行う構成ではなく、全キャリアの信号を全て利用できなかった。
【解決手段】
本発明では、M個のキャリア毎に受信した第1信号に対して、第1信号のN通りの理想信号に対するN通りのチャネル推定値を求めるチャネル推定部204と、M個のキャリア毎に受信した第2信号に対して、チャネル推定部204が第1信号から求めたN通りのチャネル推定値を用いてN通りのチャネル等化を行うチャネル等化部205と、M個のキャリア毎にN通りのチャネル等化を行った(N×M)個の等化後の第2信号に対して、N通りのスクランブルコード別に、第2信号のN通りの理想信号に対する評価を行い、N通りのスクランブルコードの中で評価結果が予め設定した条件に合致するスクランブルコードを復号するスクランブルコード復号部206とを有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、送信側で所定のスクランブルコードによってスクランブルされた信号を受信してスクランブルコードを復号する受信装置およびスクランブルコード復号方法に関する。
近年、デジタル放送などにおいて、送信側でコンテンツデータを所定のスクランブルコードでスクランブルして送信し、受信側で同じスクランブルコードを用いてコンテンツデータを復号する技術が用いられている。特にコンテンツデータを送信する前に、送信側から送られるスクランブルコードを受信して復号する。このような技術を用いるシステムとして、例えばMediaFLO(登録商標)が知られている。(例えば、特許文献1から特許文献3参照)。MediaFLO(登録商標)のFLOは(Forward Link Only)の略で、マルチメディアコンテンツをテレビ放送のように携帯電話側(下り方向)に配信し、さらに携帯電話の通信機能と連携して様々なサービスを提供できるようになっている。
MediaFLO(登録商標)の放送用データは、例えば4000個のサブキャリアを有するOFDM信号で送信される。そして、例えば図21に示すように、1つのスーパーフレーム(Superframe)は、1番から1200番までの1200個のチャネルを有する。スーパーフレームは、TDM1チャネル、WICチャネル、LICチャネル、TDM2チャネルの順番で始まり、これらの信号に続いてOISチャネルやDataチャネルなどが送信される。
ここで、TDM1チャネルは、スーパーフレームの境界(開始)を示し、およそのOFDM信号のシンボルタイミングの決定や周波数オフセットの推定などに使用される。尚、TDM1チャネルは、OFDM信号の全サブキャリアのうち32サブキャリア間隔で配置される。例えば図22において、サブキャリア番号が64および96でTDM1チャネルの信号が送信される。ここで、TDMはTime Division Multiplexingの略である。
WICチャネルは、ワイドエリア放送用の識別チャネルで、ワイドエリア識別子(WID:Wide−area Identification Differentiator)が含まれている。WICチャネルは、TDM1チャネルと同じサブキャリアを含むOFDM信号の全サブキャリアのうち8サブキャリア間隔で配置される。例えば図22において、サブキャリア番号が64,72,80,88および96のサブキャリアでWICチャネルの信号が送信される。ここで、WICは、Wide−area Identification Channelの略である。尚、WIDはスクランブルコードとして利用され、後続の信号の受信に用いられる。
LICチャネルは、ローカルエリア放送用の識別チャネルで、ローカルエリア識別子(LID)が含まれている。LICチャネルは、OFDM信号の全サブキャリアのうちWICチャネルと同じサブキャリア間隔で配置される。例えば、図22において、サブキャリア番号が64,72,80,88および96のサブキャリアでLICチャネルの信号が送信される。ここで、LICは、Local−area Identification Channelの略である。尚、LIDはローカルエリア用のスクランブルコードとして利用され、後続のローカルエリア用の信号の受信に用いられる。
TDM2チャネルは、正確なOFDM信号のシンボルタイミング補正に使用される。TDM2チャネルは、WICチャネルおよびLICチャネルと同じサブキャリアを含むOFDM信号の全サブキャリアのうち2サブキャリア間隔で配置される。例えば、図22において、サブキャリア番号が64,66,68,70,72,・・・・,94,96および98のサブキャリアでTDM2チャネルの信号が送信される。
MediaFLO(登録商標)では、送信側で放送用データをスクランブルして送信するので、受信側でランダム化されたデータを元に戻すデスクランブル処理を行う。このデスクランブル処理には、WIDが用いられる。WIDは16通りの種類があり、どのWIDを用いるかはTDM1チャネルの後のWICチャネルで送信される。
ところが、ビルの反射や干渉などの伝播路の影響によって、受信されるTDM1チャネルやWICチャネルなどの信号は振幅や位相が大きく変化する。そこで、図23に示すように、送信信号点に対する受信信号点の振幅変化量および位相変化量(これらをチャネル推定値と呼ぶ)を求める処理(チャネル推定)を行う。尚、図23は、直交変調されたベースバンドの第1象限における信号点(コンスタレーション)の様子を描いた図で、白丸印が送信信号点を示し、黒丸印が受信信号点を示している。そして、チャネル推定によって求めたチャネル推定値を用いて受信信号点を元の送信信号点に戻す処理(チャネル等化)を行う。これにより、伝播路の影響を除去して正確な送信データを復号することができる。尚、これらの処理は、複数のサブキャリアを有するOFDM信号の場合、使用するサブキャリア毎に行うのが一般的である。従来は、図24に示すように、最初に送信される既知信号のTDM1チャネルの受信信号によってチャネル推定を行い(チャネル推定部904)、そのチャネル推定値を用いてWICチャネルの受信信号のチャネル等化が行われていた(チャネル等化部905)。そして、チャネル等化されたWICチャネルの信号からスクランブルコード(WID)を復号するようになっていた(スクランブルコード復号部906)。
特表2008−508814号公報 特表2009−504031号公報 特表2009−504033号公報
図22に示すように、TDM1チャネルのサブキャリアはOFDM信号の全サブキャリアのうち32個置きのサブキャリア毎に配置される。これに対して、WICチャネルのサブキャリアはOFDM信号の全サブキャリアのうち8個置きのサブキャリア毎に配置される。このため、WICチャネルの前に送信されるTDM1チャネルの各サブキャリアでチャネル推定を行う場合は、TDM1チャネルと同じ番号のサブキャリアを用いる既知のWICチャネルの信号しかTDM1チャネルでチャネル等化できない。つまり、全てのWICチャネルのサブキャリア数のうち1/4のWICチャネルの信号しかチャネル等化できないことになり、残りの3/4のWICチャネルの信号を用いることができないという問題が生じる。伝播路の状態が良い場合は、1/4のサブキャリアのWICチャネルでWIDを誤りなく復号できるが、伝播路の状態が悪い場合は、WIDに誤りが生じる可能性がある。
上記の従来例は、MediaFLO(登録商標)に関する技術であるが、これに限らず、未知のスクランブルコードを復号する際には同じキャリアで送信される既知の信号でチャネル等化を行った後、スクランブルコードを復号することが行われている。
本発明の目的は、複数通りのスクランブルコードの中で受信側では未知のスクランブルコードを用いてスクランブルされて送信された信号から精度良く未知のスクランブルコードを復号することができる受信装置およびスクランブルコード復号方法を提供することである。
本発明の一形態によると、受信装置は、予め定められたN通り(Nは2以上の整数)のスクランブルコードの何れか1つを用いてスクランブルされ、周波数の異なるM個(Mは2以上の整数)のキャリアを介して送信される第1信号を受信して、前記第1信号のN通りの理想信号に対するN通りのチャネル推定値を求めるチャネル推定部と、前記第1信号とは別に前記第1信号と同じスクランブルコードおよびキャリアを用いて送信される第2信号を受信して、前記チャネル推定部が前記第1信号から求めた前記N通りのチャネル推定値を用いてN通りのチャネル等化を行うチャネル等化部と、前記M個のキャリア毎に前記N通りのチャネル等化を行った(N×M)個の等化後の前記第2信号に対して、前記N通りのスクランブルコード別に、前記第2信号のN通りの理想信号に対する評価を行い、前記N通りのスクランブルコードの中で前記評価結果が予め設定した条件に合致するスクランブルコードを復号するスクランブルコード復号部とを有する。
本発明に係る受信装置およびスクランブルコード復号方法は、複数通りのスクランブルコードの中で受信側では未知のスクランブルコードでスクランブルされて送信された信号を受信側で評価することにより、伝播路の状態が悪い場合でも精度良く未知のスクランブルコードを復号することができる。
本発明に係る受信装置200および送信装置100の一例を示すブロック図である。 スクランブル部102の一例(WICチャネル)を示すブロック図である。 スクランブル部102の一例(TDM2チャネル)を示すブロック図である。 スクランブル部102の一例(Dataチャネル)を示すブロック図である。 各実施形態に共通のスクランブルコード復号の主要部分を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るWID復号の概念を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るWID復号時の一例を示すブロック図である。 複数通りのチャネル推定値を示す説明図である。 評価パラメータである理想信号点とチャネル等化後の信号点との距離を示す説明図である。 複数通りの距離算出値を示す説明図である。 評価部302の一例を示すブロック図である。 WIC信号受信時のチャネル等化後の信号点と理想信号点との距離を示す説明図である。 スクランブル部102の一例(LICチャネル)を示すブロック図である。 従来のLID復号の概念を示すブロック図である。 第2の実施形態に係るLID復号の概念を示すブロック図である。 第3の実施形態に係るWID/LID復号の概念を示すブロック図である。 スーパーフレームの受信処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るWIC信号の評価処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るLIC信号の評価処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るLIC信号の評価処理の流れを示すフローチャートである。 スーパーフレームの一例を示す説明図である。 各チャネルとサブキャリア番号の関係を示す説明図である。 チャネル推定例を示す説明図である。 従来のWID復号の概念を示すブロック図である。
以下、受信装置およびスクランブルコード復号方法に関する複数の実施形態について説明する。
先ず各実施形態に共通する技術について説明する。本発明に係る受信装置およびスクランブルコード復号方法は、複数通りのスクランブルコードの中のいずれかのスクランブルコードで送信データをスクランブルして送信する通信システムや放送システムに用いられる。例えば、MediaFLO(登録商標)におけるコンテンツデータの配信技術がこれに相当する。各実施形態では、MediaFLO(登録商標)の技術を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではなく、同様のシステムの受信装置であれば同様に適用できる。尚、MediaFLO(登録商標)におけるフレーム例やチャネル配置例については、図21および図22で説明した通りである。
図1は、MediaFLO(登録商標)における標準的な送信装置100および受信装置200の一例を示すブロック図で、各実施形態に共通である。
図1(a)において、送信装置100は、誤り訂正符号付加部101と、スクランブル部102と、IFFT103と、RF部104と、アンテナ(ANT)105とを有する。誤り訂正符号付加部101は、コンテンツなどの送信データ(Txデータ)に誤り訂正符号を付加する。スクランブル部102は、誤り訂正符号が付加された送信データをエネルギー拡散などのために所定のスクランブルコードでスクランブル処理を行う。IFFT103は、スクランブル部102が出力するデータを複数のサブキャリアを有するOFDM信号にベースバンド変調を行う。RF部104は、ベースバンド変調されたOFDM信号を放送用の高周波信号にアップコンバートする。ANT105は、アップコンバートされた高周波信号を電波として空間に放射する。
一方、図1(b)において、受信装置200は、アンテナ(ANT)201と、チューナ202と、FFT203と、チャネル推定部204と、チャネル等化部205と、スクランブルコード復号部206と、デスクランブル部207と、誤り訂正部208とを有する。ANT201は、送信装置100から送られる電波を受信して高周波信号に変換する。チューナ202は、ANT201が出力する高周波信号をベースバンドのOFDM信号にダウンコンバートする。FFT203は、チューナ202が出力するOFDM信号をサブキャリア毎に分けて出力する。チャネル推定部204は、FFT203が出力するサブキャリア毎に伝搬路の歪みを推定し、チャンネル推定値を求める。チャネル等化部205は、チャネル推定部204が求めたチャネル推定値で各サブキャリアの信号をチャネル等化する。スクランブルコード復号部206は、チャネル等化部205が出力する等化後の信号からスクランブルコードを復号する。デスクランブル部207は、スクランブルコード復号部206が復号したスクランブルコードを用いて受信データのスクランブルを逆処理(デスクランブル)して送信されたデータに戻す。誤り訂正部208は、送信側で付加された誤り訂正符号に基づいてデスクランブル部207が出力するデスクランブル後の受信データの誤り訂正を行う。
図2は、送信装置100がWICチャネルを送信する場合のスクランブル部102の一例を示すブロック図である。図2において、スクランブル部102は、スクランブラ151と、排他的論理和算出部152と、1000ビットデータバッファ153とを有する。スクランブラ151は、1000ビットデータバッファから排他的論理和算出部152に入力されるデータをエネルギー拡散するための拡散コードを発生する。スクランブラ151には、スクランブルコード(WID)と、WICチャネル用の16ビットの規定値とが入力され、所定の生成多項式に基づいて拡散コードが発生される。スクランブルコードのWIDは4ビットであり、16通りのWIDのいずれかが入力される。また、既定の16ビットはWICチャネルで固定であり、1000ビットデータバッファの値もWICチャネルの場合は全て”0”が設定される。従って、スクランブル部102で発生されるWICチャネルはWIDと同じ16通りの信号である。尚、16ビットの既定値の詳細については、既知であること以外は本実施形態に直接関係しないので説明を省略する。また、以降の既定値に関する部分についても同様である。
図3は、送信装置100がTDM2チャネルを送信する場合のスクランブル部102の一例を示すブロック図である。図3において、スクランブル部102のブロック自体は図2のWICチャネルの場合と同じである。図2のWICチャネルの場合と異なるのは、スクランブラ151に入力される16ビットの既定値がTDM2チャネル用の固定値になっていることである。また、1000ビットデータバッファの値もWICチャネルと同様に全て”0”が設定されるので、スクランブル部102で発生されるTDM2チャネルもWIDと同じ16通りの信号である。
図4は、送信装置100がDataチャネルを送信する場合のスクランブル部102の一例を示すブロック図である。図4において、スクランブル部102のブロック自体は基本的には図2および図3と同じであるが、1000ビットデータバッファ(または2000ビットデータバッファ)153aには、コンテンツデータなどの送信データが入力される。また、スクランブラ151に入力されるのは、WIDの4ビット以外にローカルエリア放送時はLIDの4ビットが入力される。さらに、送信モードの内容(FFTサイズなど)に応じてDataチャネル用の既定値が設定される。このように、ワイドエリア放送のDataチャネルの受信にはスクランブルコードのWIDが用いられ、ローカルエリア放送のDataチャネルの受信にはスクランブルコードのWIDに加えてLIDが用いられる。従って、Dataチャネル受信前のWICチャネルやLICチャネルの受信時にWIDおよびLIDのスクランブルコードを正確に復号することが要求される。
図5は、各実施形態に共通の主要部分である図1のチャネル推定部204,チャネル等化部205およびスクランブルコード復号部206の動作を示すブロック図である。図5は、チャネル推定部204とチャネル等化部205とを各サブキャリア毎に分けて描いてあり、例えばFFT203が出力する4096個のサブキャリアの中のk番目のサブキャリア(サブキャリア_kと記載する)に対する図である。ここで、kはサブキャリア番号を示す1から4096の整数で、MediaFLO(登録商標)の場合、各チャネル毎に以下のサブキャリア番号を使用する。
MediaFLO(登録商標)において有効なサブキャリアは、FFT203が出力する4096個のサブキャリアの内、サブキャリア番号が[48,49,50,…2047,2049,2050,…4047,4048]の4000個のサブキャリアである。尚、[0,1,…47,2048,4049,4050,…,4095]のサブキャリアは使用しない。
上記4000個のサブキャリアの内、TDM1チャネルが使用するサブキャリア番号は[64,96,128,…2016,2080,…4000,4032]で、32サブキャリア間隔でデータが入っている。
また、WICチャネルおよびLICチャネルが使用するサブキャリア番号は[48,56,64,…,2040,2056,…,4040,4048]で、8サブキャリア間隔でデータが入っている。
同様に、TDM2チャネルが使用するサブキャリア番号は[48,50,52,…,2046,2050,…,4046,4048]で、2サブキャリア間隔でデータが入っている。
図5において、サブキャリア_kの受信信号はチャネル推定・等化ブロック300_k(k番目のサブキャリアに対応する部分)に入力される。尚、チャネル推定・等化ブロック300_kは、チャネル推定部204_k(チャネル推定部204のk番目のサブキャリアに対応する部分)と、チャネル等化部205_k(チャネル等化部205のk番目のサブキャリアに対応する部分)とを有するブロックである。そして、チャネル推定・等化ブロック300_kの等化後の信号はスクランブルコード復号部206に入力される。また、サブキャリア_k以外の他のサブキャリアの受信信号についてもチャネル推定・等化ブロック300_kと同様にチャネル推定とチャネル等化が行われた後、スクランブルコード復号部206に入力される。
図5において、チャネル推定部204_kは第1信号を入力してチャネル推定値を算出する。チャネル推定時に第1信号に対する複数通りの理想信号を参照信号として用いて複数通りのチャネル推定値を求める。ここで、複数通りの理想信号は、図3で説明したように既知である。そして、チャネル推定部204_kが求めた複数通りのチャネル推定値を用いて、サブキャリア_kで受信する第2信号をチャネル等化する。尚、第1信号と第2信号は時間的に異なるタイミングで同じサブキャリア_kから受信する互いに異なる信号である。また、第1信号と第2信号は複数通りのスクランブルコードの中の同じスクランブルコードを用いて送信側のスクランブル部102でスクランブルされた信号である。このようにして、各サブキャリア毎に複数通りの等化後の第2信号がスクランブルコード復号部206に出力される。
ここで、以降の説明において、(ブロックの符号)_kのように表記した場合は、そのブロックはサブキャリア番号がkの受信信号を処理するブロックであることを示す。また、同じブロック符号でも_kの表記がない場合は、全てのサブキャリアを含む内容が記載されている。
スクランブルコード復号部206は、第2信号の複数通りの理想信号を参照信号として、各サブキャリアから入力する複数通りの等化後の第2信号を評価する。ここで、複数通りの理想信号は図3で説明したように既知である。そして、WIC信号がある全サブキャリアにおいて評価結果が予め設定した条件に合致する(上記の例では理想信号の信号点との距離の総和が最小となる)スクランブルコードを復号データとして出力する。尚、評価方法については、後で具体例を挙げて詳しく説明する。
このようにして、各実施形態に係る受信装置およびスクランブルコード復号方法は、複数通りのスクランブルコードの中のいずれかのスクランブルコードでスクランブルされて送信された信号を受信する場合でも、複数通りの既知信号と見なすことによってチャネル等化後の信号を評価し、評価結果が予め設定した条件に合致する信号を適正な受信信号と判定することができる。これにより、例えばMediaFLO(登録商標)において、WIDを復号するために用いるWICチャネル用のサブキャリアを全て利用できるので、劣悪な伝搬路であっても精度良くスクランブルコードを復号することができる。
(第1の実施形態)
次に、第1の実施形態に係る受信装置200およびスクランブルコード復号方法について説明する。第1の実施形態では、MediaFLO(登録商標)において、WICチャネルの送信に利用する全てのサブキャリアの信号をチャネル等化してWIDを復号する例について説明する。
図6は、第1の実施形態に係る受信装置200のチャネル推定部204と、チャネル等化部205と、スクランブルコード復号部206とによってスクランブルコードのWIDを復号する場合の概念図である。尚、図6において、図1と同符号のものは同じものを示す。また、図6のチャネル推定部204およびチャネル等化部205は、図5で説明したように、WICチャネルの信号(第2信号)を伝送する各サブキャリア毎にTDM2信号(第1信号)でチャネル推定を行い、WICチャネルの信号をチャネル等化する。
図6において、TDM2チャネルの信号(TDM2信号)と、WICチャネルの信号(WIC信号)は、図22の従来技術で説明したように、同じサブキャリアを使用する。例えば図22において、TDM2信号とWIC信号は、サブキャリア番号が64,72,80,88および96の同じサブキャリアを用いて送信される。このため、TDM2信号でチャネル推定したチャネル推定値は、同じサブキャリアを利用するWIC信号のチャネル等化に適用することができる。ここで、図21および図22に描かれているように、TDM2信号はWIC信号より時間的に後で送信されるので、TDM2信号で求めたチャネル推定値でWIC信号をチャネル等化するために、遅延用のバッファ251が配置される。尚、実際の処理では、図示していない処理用のバッファがブロック図の各所に適宜用いられているので、遅延用のバッファ251も処理用のバッファのひとつと見なすことができる。また、TDM2信号に相当する信号(WIC信号と同じサブキャリアを用いる信号)がWIC信号の前にある場合は、特別に遅延用のバッファ251を設定しなくてもよい。
ここで、図6において、TDM2信号の理想信号が16通りあるのは、図3で説明したように、TDM2信号が16通りのWIDを用いて発生されるからである。同様にWIC信号の理想信号が16通りあるのは、図2で説明したように、WIC信号が16通りのWIDを用いて発生されるからである。尚、理想信号は、図6ではスクランブルコード復号部206の外部から与えるように描いてあるが、スクランブルコード復号部206の内部で生成してもよいし、外部に理想信号生成部を設けてもよい。
次に、図6のチャネル等化部205およびスクランブルコード復号部206の一例について図7を用いて説明する。図7は、72番目のサブキャリア(サブキャリア_72)のチャネル推定・等化ブロック300_72と、スクランブルコード復号部206の部分の一例を示す図である。尚、WIC信号が送信される他のサブキャリアの受信信号についてもチャネル推定・等化ブロック300_72と同様に処理される。例えば、サブキャリア_64に対してはチャネル推定・等化ブロック300_64と、スクランブルコード復号部206の距離算出ブロック301_64とが用いられる。同様に、サブキャリア_80に対してはチャネル推定・等化ブロック300_80と、スクランブルコード復号部206の距離算出ブロック301_80とが用いられる。ここでは、サブキャリア_72の受信信号の処理について説明する。
図7において、サブキャリア_72で受信されたTDM2信号は、チャネル推定部204_72に入力され、16通りのTDM2理想信号に対する16通りのチャネル推定値(図7のest_72(1)からest_72(16))を求める。尚、チャネル推定値est_72は、従来技術の図23で説明した通り、伝搬路で振幅と位相が変化した受信信号と送信信号(理想信号)との振幅変化量および回転変化量を示す値であり、例えば複素数Hで表すことができる。
ここで、16通りのチャネル推定値est_72は、サブキャリア_72だけでなくWIC信号と同じサブキャリアを用いるTDM2信号に対して求められる。例えばOFDM信号のサブキャリア数が4096個の場合、求められる全チャネル推定値は図8に示す通りである。WICチャネルは8つのサブキャリア置きに割り当てられるので、サブキャリア_48からサブキャリア_4048までの500個(図8のmは1から500の整数)のサブキャリアでWIC信号が送信される。尚、図8において、WIC信号に対応する各サブキャリアの16通りのチャネル推定値は、チャネル推定値est_ma(1)からest_ma(16)のように表記する。ここで、サブキャリア番号(ma)は、m≦250の場合、(式1)で与えられる。
ma=48+(m−1)× 8 … (式1)
また、m≧251の場合、サブキャリア番号(ma)は(式2)で与えられる。
ma=48+ m × 8 … (式2)
このようにして、500個のサブキャリアのそれぞれについて16通り(図8のnは1から16の整数)のチャネル推定値が同じサブキャリアを用いるTDM2信号から求められる。例えば図8において、サブキャリア_72はWID(1)に対してチャネル推定値est_72(1)が求められ、WID(2)に対してチャネル推定値est_72(2)が求められる。同様に、WID(n)に対してチャネル推定値est_72(n)が求められ、WID(16)に対してチャネル推定値est_72(16)が求められる。他のサブキャリアについても同様に求めることができ、サブキャリア数をM(Mは自然数)個、スクランブルコードの種類をN(Nは自然数)通りとすると、図8の場合は全部で(N×M)=(16×500)となり、全部で8000個のチャネル推定値が算出される。
ここで、以降の説明において、(ブロックの符号)(n)のように表記した場合は、そのブロックは16通りの中のいずれかを示すものとする。また、同じブロック符号でも(n)の表記がない場合は、全ての種類を含む形で記載されているものとする。
一方、TDM2信号より先にサブキャリア_72で受信されたWIC信号は、遅延用のバッファ251_72で所定時間だけ遅延されてチャネル等化部205_72に入力される。ここで、バッファ251_72で遅延される所定時間は、TDM2信号で16通りのチャネル推定値が求められるまでの時間である。バッファ251_72で遅延されたWIC信号は、チャネル等化部205_72でチャネル等化される。チャネル等化部205_72は、16通りのチャネル推定値毎に設けられた等化処理部(等化処理部205(1)から等化処理部205(16))を有し、それぞれバッファ251_72から出力されるWIC信号をチャネル等化する。
そして、チャネル等化部205_72でチャネル等化された16通りの信号は、スクランブルコード復号部206の距離算出ブロック301_72に入力される。距離算出ブロック301_72は、16通りの等化後のWIC信号のそれぞれに対応する16通りの距離算出部301_72(1)から距離算出部301_72(16)を有する。また、16通りの等化後のWIC信号を入力する16通りの距離算出部301_72(1)から距離算出部301_72(16)には、それぞれ16通りのWIC信号の理想信号が入力される。そして、図9に示すように、複素平面上のWIC信号の理想信号の信号点とチャネル等化後のWIC信号の信号点との距離dを求める。尚、図9は理想信号点をI軸の1/√2とQ軸の1/√2の座標点とする例を示しており、2点間の距離はI軸上の差とQ軸上の差の二乗和の平方根として数学的に求めることができる。
ここで、各サブキャリア毎に求められる16通りの距離dは、図8で説明したチャネル推定値estと同様に、例えばOFDM信号のサブキャリア数が4096個の場合、求められる距離dは図10に示すように全部で16×500=8000個の距離dが算出される。例えば図10において、サブキャリア_72の場合はWID(1)に対して距離d_72(1)が求められ、WID(2)に対して距離d_72(2)が求められる。同様に、WID(n)に対して距離d_72(n)が求められ、WID(16)に対して距離d_72(16)が求められる。
尚、図10において、WIC信号に対応する各サブキャリアの距離は、距離d_ma(1)からd_ma(16)のように表記する。ここで、サブキャリア番号(ma)は、図8で説明したように、mの値に応じて(式1)または(式2)で与えられる。
そして、スクランブルコード復号部206の評価部302は、各サブチャネル毎に求められた16通りのWIDに対応する距離dを評価して、評価結果が予め設定した条件に合致する(上記の例では理想信号の信号点との距離の総和が最小となる)WIDを判別することによりWIDを復号する。
次に、スクランブルコード復号部206の評価部302の一例について図11を用いて説明する。図11において、評価部302には各サブキャリアに対応する距離算出ブロック301_48から距離算出ブロック301_4048までの500個の距離算出ブロックが求めたそれぞれ16通りの距離dを入力する。評価部302は、距離総和算出処理部351と、判定処理部352とを有する。距離総和算出処理部351は、16通りのWIDの種類毎にWICチャネルに対応する全サブキャリア(図8および図10の場合は500個のサブキャリア)の距離dの総和を求める。例えば、図10において、WID(1)についてWICチャネルに対応する全サブキャリア(サブキャリア_48からサブキャリア_4048)の距離d(距離d_48(1)から距離d_4048(1))の合計sum(1)を求める。WID(2)についても同様に、WICチャネルに対応する全サブキャリアの距離dの合計sum(2)を求める。同様に、WID(n)については合計sum(n)を求め、WID(16)については合計sum(16)を求める。
ここで、16通りのWIDに応じて距離dを算出する様子を図12に示す。図12は、図9で説明した距離dの算出方法を用いて、16通りのWIDを仮定してそれぞれの距離dを求める様子を描いた参考図である。
このようにして求めた16通りの距離の総和は評価部302の判定処理部352に入力され、判定処理部352は距離の総和が最小となるWIDを判定し、これを復号WIDとして出力する。例えば図10において、WID(2)の距離の総和であるsum(2)がsum(1)からsum(16)の中で最小であった場合は、判定処理部352はWID(2)を復号WIDとして出力する。
このように、第1の実施形態に係る受信装置200およびスクランブルコード復号方法は、16通りのスクランブルコードWIDの中のいずれかのスクランブルコードでスクランブルされて送信された信号を受信する場合でも、TDM2信号を16通りの既知信号と見なすことによってチャネル推定、チャネル等化およびスクランブルコードの復号を行うことができる。これにより、WIDを復号するために用いるWICチャネルのサブキャリア数が従来よりも多く利用できるので、劣悪な伝搬路であっても精度良くスクランブルコードを復号することができる。
尚、本実施形態では、MediaFLO(登録商標)を例に挙げて説明したが、これに限らず、複数通りのスクランブルコードを利用し且つ受信側では未知のスクランブルコードでスクランブルされて送信された信号から未知のスクランブルコードを復号する受信装置に適用することができる。
特に、複数通りのスクランブルコードに対応するチャネル等化を行った結果を評価して評価結果が予め設定した条件に合致する(上記の例では理想信号の信号点との距離の総和が最小となる)スクランブルコードを復号するので、伝播路の影響が大きい場合でも精度良く未知のスクランブルコードを復号できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る受信装置200およびスクランブルコード復号方法について説明する。第2の実施形態では、MediaFLO(登録商標)において、LICチャネルの送信に利用する全てのサブキャリアの信号をチャネル等化してLIDを復号する例について説明する。
図13は、送信装置100がLICチャネルを送信する場合のスクランブル部102の一例を示すブロック図である。図13において、スクランブル部102は、図2で説明したWICチャネルを送信する場合と基本的には同じであり、スクランブラ151と、排他的論理和算出部152と、1000ビットデータバッファ153とを有する。図13において、図2のWICチャネルの場合と異なるのは、スクランブラ151に入力される値がWIDに加えてLIDが入力され、LICチャネル用の既定ビットが16ビットから12ビットになっていることである。ここで、スクランブルコードのWIDは、同じスーパーフレームの中では第1の実施形態で説明したWICチャネルで送信されるWIDと同じものが用いられる。また、既定の12ビットはLICチャネル用に予め決められた値が用いられるので既知であり、LICチャネルの受信前にWICチャネルの信号からWIDを復号済みの場合はWIDも既知である。さらに、1000ビットデータバッファの値もWICチャネルの場合と同様に全て”0”が設定されるので、スクランブル部102で発生されるLICチャネルはLIDと同じ16通りの信号である。
ここで、本実施形態の特徴が分かり易いように、図14に従来のLID復号処理を示す。図14は、従来技術で説明した図24のWID復号処理に対応する図で、スーパーフレームの最初に送信される既知信号のTDM1チャネルの受信信号でチャネル推定を行い(チャネル推定部904)、そのチャネル推定値を用いてLICチャネルの受信信号のチャネル等化が行われていた(チャネル等化部905)。さらに、チャネル等化されたLICチャネルの信号と先に復号されたWIDを用いてスクランブルコード(LID)を復号するようになっていた(スクランブルコード復号部906)。
一方、LICチャネルのサブキャリアは、図22に示すように、WICチャネルと同様にOFDM信号の全サブキャリアのうち8個置きのサブキャリア毎に配置される。このため、OFDM信号の全サブキャリアのうち32個置きのサブキャリア毎に配置されるTDM1チャネルのサブキャリアでチャネル推定を行う場合は、TDM1チャネルと同じ位置のサブキャリアのLICチャネルの信号しかチャネル等化できない、というWICチャネルの信号からWIDを復号する場合と同じ問題が生じる。
そこで、第2の実施形態に係る受信装置200およびスクランブルコード復号方法では、TDM2信号でチャネル推定を行った16通りのチャネル推定値でLIC信号をチャネル等化して、等化後のLIC信号を評価することによって16通りのLIDの中から評価結果が予め設定した条件に合致する(先の例のように理想信号の信号点との距離の総和が最小となる)LIDを判別することによりLID復号を行うようになっている。
図15は、第2の実施形態に係る受信装置200のチャネル推定部204と、チャネル等化部205と、スクランブルコード復号部206とによってスクランブルコードのLIDを復号する場合の概念図である。尚、図15において、図1と同符号のものは同じものを示す。また、図15のチャネル推定部204およびチャネル等化部205は、図5のブロック図で説明したように、LICチャネルの信号(第3信号)を伝送する各サブキャリアに対応するTDM2チャネルの信号(第1信号)でチャネル推定値を求め、そのチャネル推定値を用いてLICチャネルの信号をチャネル等化する。
図15において、TDM2チャネルの信号(TDM2信号)と、LICチャネルの信号(LIC信号)とは、図22の従来技術で説明したように、同じサブキャリアを使用する。例えば図22において、TDM2信号とLIC信号は、サブキャリア番号が64,72,80,88および96のサブキャリアで同じサブキャリアを用いて送信される。このため、TDM2信号でチャネル推定したチャネル推定値は、同じサブキャリアを利用するLIC信号のチャネル等化に適用することができる。ここで、第1の実施形態で説明したWIC信号と同様に、TDM2信号はLIC信号より時間的に後で送信されるので、TDM2信号で求めたチャネル推定値でLIC信号をチャネル等化するために、遅延用バッファ251が配置される。尚、バッファ251に対する考え方は第1の実施形態と同様である。
また、図15において、TDM2信号の理想信号が16通りあるのは、図3で説明したように、TDM2信号が16通りのWIDを用いて発生されるからである。一方、LIC信号の理想信号が16通りあるのは、図13で説明したように、LIC信号が16通りのLIDを用いて発生されるからである。尚、WIDは既知であるものとする。また、理想信号は、図15ではスクランブルコード復号部206の外部から与えるように描いてあるが、スクランブルコード復号部206の内部で生成してもよいし、外部に理想信号生成部を設けてもよい。
このように、第2の実施形態に係る受信装置200およびスクランブルコード復号方法は、第1の実施形態の図6のWIC信号をLIC信号に、WIDをLIDにそれぞれ置き換えた場合と同じ処理を行うことになる。従って、図7,図8,図10,図11,図9および図12において、WIC信号をLIC信号に、WIDをLIDにそれぞれ置き換えて適用すればよい。例えば図10において、スクランブルコード復号部206の距離算出ブロック301は、LIC信号を送信する全サブチャネル毎に等化後のLIC信号とLICチャネルの理想信号との距離をそれぞれ求める。そして、スクランブルコード復号部206の評価部302の距離総和算出処理部351は、LID(1)からLID(16)のそれぞれに対して、LIC信号を送信する全サブチャネルの距離の総和sum(1)からsum(16)を求める。さらに、スクランブルコード復号部206の評価部302の判定処理部352は、距離の総和が最小となるLIDを判定し、これを復号LIDとして出力する。
このようにして、第2の実施形態に係る受信装置200およびスクランブルコード復号方法は、受信するTDM2信号から16通りのチャネル推定値を求め、LIC信号に対して16通りのチャネル等化後のLIC信号を16通りのLIC理想信号で評価することによって、LIDを復号することができる。
以上説明したように、第2の実施形態に係る受信装置200およびスクランブルコード復号方法は、16通りのスクランブルコードLIDの中のいずれかのスクランブルコードでスクランブルされて送信された信号を受信する場合でも、TDM2信号を16通りの既知信号と見なすことによってチャネル推定、チャネル等化およびスクランブルコードの復号を行うことができる。これにより、LIDを復号するために用いるLICチャネルのサブキャリア数が従来よりも多く利用できるので、劣悪な伝搬路であっても精度良くスクランブルコードを復号することができる。
尚、本実施形態では、MediaFLO(登録商標)を例に挙げて説明したが、これに限らず、複数通りのスクランブルコードを利用し且つ受信側では未知のスクランブルコードでスクランブルされて送信された信号から未知のスクランブルコードを復号する受信装置に適用することができる。
特に、複数通りのスクランブルコードに対応するチャネル等化を行った結果を評価して評価結果が予め設定した条件に合致する(上記の例では理想信号の信号点との距離の総和が最小となる)スクランブルコードを復号するので、伝播路の影響が大きい場合でも精度良く未知のスクランブルコードを復号できる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る受信装置200およびスクランブルコード復号方法について説明する。第3の実施形態では、MediaFLO(登録商標)において、LICチャネルの送信に利用する全てのサブキャリアの信号をチャネル等化してWIDとLIDとを一緒に復号する例について説明する。尚、本実施形態では、第2の実施形態と同様にLICチャネルの信号を用いるので、送信装置100のスクランブル部102は図13と同じである。
第3の実施形態に係る受信装置200およびスクランブルコード復号方法では、TDM2信号でチャネル推定を行った16通りのチャネル推定値でLIC信号をチャネル等化して、等化後の16通りのLIC信号を評価する処理までは、図15で説明した第2の実施形態と同じである。
図16は、第3の実施形態に係る受信装置200のチャネル推定部204と、チャネル等化部205と、スクランブルコード復号部206とによってスクランブルコードのWIDとLIDとを復号する場合の概念図である。尚、図16において、図1および図15と同符号のものは同じものを示す。また、図16のチャネル推定部204およびチャネル等化部205は、図15の処理と全く同じである。第2の実施形態の図15と異なるのはスクランブルコード復号部206の処理である。第2の実施形態のスクランブルコード復号部206は、WIDが既知だったのでLICチャネルの理想信号は16通りのLIDによってのみ生成され、理想信号の数も16通りであった。これに対して、本実施形態ではWIDも未知の状態なので、16通りのWIDと16通りのLIDによる256通りのLICチャネルの理想信号が生成される。尚、理想信号は、図16ではスクランブルコード復号部206の外部から与えるように描いてあるが、スクランブルコード復号部206の内部で生成してもよいし、外部に理想信号生成部を設けてもよい。
このように、第3の実施形態に係る受信装置200およびスクランブルコード復号方法では、スクランブルコード復号部206の距離算出ブロック301は、256通りのLICチャネルの理想信号と等化後のLIC信号との距離を各サブキャリア毎に算出する。例えば図10において、WID(1)からWID(16)の代わりに、16通りのWIDと16通りのLIDとを組み合わせで得られるWID・LID(1)からWID・LID(256)までの256個の理想信号に対する距離を各サブキャリア毎に算出する。そして、スクランブルコード復号部206の評価部302の距離総和算出処理部351は、WID・LID(1)からWID・LID(256)のそれぞれに対して、LIC信号を送信する全サブチャネルの距離の総和sum(1)からsum(256)を求める。さらに、スクランブルコード復号部206の評価部302の判定処理部352は、256通りのWIDとLIDの組み合わせ中で距離の総和が最小となるWIDとLIDの組み合わせを判定し、この組み合わせのWIDを復号WID、LIDを復号LIDとして出力する。
このようにして、第3の実施形態に係る受信装置200およびスクランブルコード復号方法は、受信するTDM2信号から16通りのチャネル推定値を求め、LIC信号に対して16通りのチャネル等化後のLIC信号を256通りのLIC理想信号で評価することによって、WIDとLIDを一緒に復号することができる。
以上説明したように、第3の実施形態に係る受信装置200およびスクランブルコード復号方法は、16通りのWIDと16通りのLIDの組み合わせによるいずれかのスクランブルコードでスクランブルされて送信された信号を受信する場合でも、TDM2信号を16通りの既知信号と見なすことによってチャネル推定、チャネル等化およびスクランブルコードの復号を行うことができる。これにより、WIDおよびLIDを復号するために用いるLICチャネルのサブキャリア数が従来よりも多く利用できるので、劣悪な伝搬路であっても精度良くスクランブルコードを復号することができる。さらに、本実施形態の場合は、WIDとLIDを一緒に復号することができ、第1の実施形態と第2の実施形態とを行う場合に比べて処理回数を少なくすることができる。
尚、上記の各実施形態では、WICチャネルおよびLICチャネルのサブキャリア数が500個の場合について説明したが、複数のサブキャリア(例えばM個(Mは2以上の整数))であれば同様に実現できる。また、WIDおよびLIDの種類についても16通りの場合について説明したが、複数の種類(例えばN通り(Nは2以上の整数))であれば同様の効果が得られる。
尚、本実施形態では、MediaFLO(登録商標)を例に挙げて説明したが、これに限らず、複数通りのスクランブルコードを複数の種類利用する通信システムの受信装置に適用することができる。
また、本実施形態では、複数種類の未知のスクランブルコードでスクランブルされて送信された信号から複数種類の未知のスクランブルコードを一括して復号することができる。
特に、複数通りのスクランブルコードに対応するチャネル等化を行った結果を評価して評価結果が予め設定した条件に合致する(上記の例では理想信号の信号点との距離の総和が最小となる)スクランブルコードを復号するので、伝播路の影響が大きい場合でも精度良く複数種類の未知のスクランブルコードを復号できる。
[受信装置200におけるスクランブルコード復号方法の処理の流れ]
以上、第1の実施形態から第3の実施形態まで、本発明に係る受信装置およびスクランブルコード復号方法についてブロック図を用いてハードウェア的に説明したが、受信装置200の制御に用いるCPUなどのソフトウェアによって実現することもできる。ここでは、MediaFLO(登録商標)における本発明に係るスクランブルコード復号方法の処理の流れについて説明する。
図17は、図21で説明したMediaFLO(登録商標)で用いられる1つのスーパーフレームを受信する際の処理の流れを示すフローチャートである。尚、図17のフローチャートは、先に説明した第1の実施形態および第2の実施形態の両方を含んでいる。以下、図17のフローチャートに従って順に説明する。
(ステップS101)スーパーフレームの開始を示すTDM1信号を受信する。
(ステップS102)続いて、WIC信号を受信する。
(ステップS103)受信したWIC信号は、バッファ251でバッファリングしておく。ここで、バッファ251はソフトウェア的にはメモリ上に確保した記憶領域のイメージである。
(ステップS104)続いて、LIC信号を受信する。
(ステップS105)受信したLIC信号は、バッファ251でバッファリングしておく。ここで、バッファ251はステップS103と同様にソフトウェア的にはメモリ上に確保した記憶領域のイメージである。
(ステップS106)続いて、TDM2信号を受信する。
(ステップS107)受信したTDM2信号に対して16通りのTDM2の理想信号による16通りのチャネル推定値を求める。この処理はチャネル推定部204に対応する。
(ステップS108)ステップS103でバッファ251にバッファリングしたWIC信号に対して、ステップS107で求めた16通りのチャネル推定値で16通りのチャネル等化処理を行う。この処理はチャネル等化部205に対応する。
(ステップS109)16通りのWID別に等化後のWIC信号を予め決められた所定の評価方法で評価する。この処理はスクランブルコード復号部206に対応する。
(ステップS110)WIDを復号する。例えば、ステップS109の評価結果が16通りのWIDの中で最高評価のWIDを判定し、これを復号WIDとする。この処理はスクランブルコード復号部206に対応する。
(ステップS111)続いて、LIDの復号処理を開始する。ステップS105でバッファ251にバッファリングしたLIC信号に対して、ステップS107で求めた16通りのチャネル推定値で16通りのチャネル等化処理を行う。この処理はチャネル等化部205に対応する。
(ステップS112)16通りのLID別に等化後のLIC信号を予め決められた所定の評価方法で評価する。ここで、先にステップS110で復号したWIDを用いる。この処理はスクランブルコード復号部206に対応する。
(ステップS113)LIDを復号する。例えば、ステップS112の評価結果が16通りのLIDの中で最高評価のLIDを判定し、これを復号LIDとする。この処理はスクランブルコード復号部206に対応する。
(ステップS114)以降、復号されたスクランブルコードのWIDおよびLIDを用いて、続いて受信されるOIS信号やData信号などの受信処理を行い、1つのスーパーフレームの受信が終了する。
以上がMediaFLO(登録商標)で用いられる1つのスーパーフレームを受信する際の一連の処理の流れである。
[所定の評価方法による評価処理]
次に、図17のフローチャートにおけるステップS109およびステップS112で行われる所定の評価方法について説明する。図18は、ステップS109で行われる評価処理をソフトウェア的に示したフローチャートである。尚、図18のフローチャートは、先に説明した第1の実施形態に対応する。以下、図18のフローチャートに従って順に説明する。
(ステップS201)16通りのWID別に等化後のWIC信号とWICの理想信号との複素平面上での信号点間の距離を算出する。この処理はスクランブルコード復号部206の距離算出ブロック301に対応する。
(ステップS202)16通りのWID別にWIC信号の全サブキャリアの距離の総和を算出する。この処理はスクランブルコード復号部206における評価部302の距離総和算出処理部351に対応する。
(ステップS203)16通りのWIDの中でWIC信号の全サブキャリアの距離の総和が最小になるWIDを判定する。この処理はスクランブルコード復号部206における評価部302の判定処理部352に対応する。
このようにして、評価結果が16通りのWIDの中で最高評価のWIDを判定し、これを復号WIDとすることができる。
同様に、図19は、ステップS112で行われる評価処理をソフトウェア的に示したフローチャートである。尚、図19のフローチャートは、先に説明した第2の実施形態に対応する。以下、図19のフローチャートに従って順に説明する。
(ステップS301)16通りのLID別に等化後のLIC信号とLICの理想信号との複素平面上での信号点間の距離を算出する。この処理はスクランブルコード復号部206の距離算出ブロック301に対応する。
(ステップS302)16通りのLID別にLIC信号の全サブキャリアの距離の総和を算出する。この処理はスクランブルコード復号部206における評価部302の距離総和算出処理部351に対応する。
(ステップS303)16通りのLIDの中でLIC信号の全サブキャリアの距離の総和が最小になるLIDを判定する。この処理はスクランブルコード復号部206における評価部302の判定処理部352に対応する。
このようにして、評価結果が16通りのLIDの中で最高評価のLIDを判定し、これを復号LIDとすることができる。
次に、図20は、第3の実施形態で説明したWIDとLIDを一緒に復号する場合のステップS112で行われる評価処理をソフトウェア的に示したフローチャートである。尚、この場合は、図17のフローチャートにおいて、WIC信号からWIDを復号する部分の処理(ステップS108,S109およびS110)は行わなくてもよい。その代わり、ステップS112とステップ113の処理が異なる。
以下、図20のフローチャートに従って順に説明する。
(ステップS401)16通りのWIDと16通りのLIDから得られる256通りのWID・LIDの組み合わせ別に等化後のLIC信号とLICの理想信号との複素平面上での信号点間の距離を算出する。この処理はスクランブルコード復号部206の距離算出ブロック301に対応する。
(ステップS402)256通りのWID・LIDの組み合わせ別にLIC信号の全サブキャリアの距離の総和を算出する。この処理はスクランブルコード復号部206における評価部302の距離総和算出処理部351に対応する。
(ステップS403)256通りのWID・LIDの組み合わせの中でLIC信号の全サブキャリアの距離の総和が最小になるWID・LIDの組み合わせを判定する。この処理はスクランブルコード復号部206における評価部302の判定処理部352に対応する。
このようにして、評価結果が256通りのWID・LIDの組み合わせの中で最高評価のWID・LIDの組み合わせを判定し、これを復号WIDおよび復号LIDとすることができる。
以上説明したように、第1の実施形態,第2の実施形態および第3の実施形態に係る受信装置200で行われるスクランブルコード復号方法は、ソフトウェア的に処理することも可能である。尚、ソフトウェア的に処理する受信装置200においても、複数通りのスクランブルコードの中のいずれかのスクランブルコードでスクランブルされて送信された信号を受信する場合に、複数通りの既知信号と見なすことによってチャネル等化後の信号を評価し、複数通りの中の最高評価値の信号を適正な受信信号と判定することができる。これにより、例えばMediaFLO(登録商標)において、WIDを復号するために用いるWICチャネルのサブキャリア数が従来よりも多く利用できるので、劣悪な伝搬路であっても精度良くスクランブルコードを復号することができる。尚、LIDを復号する場合やWIDとLIDを復号する場合でも同様である。
ここで、上記の各実施形態において、複数の等化後の信号を評価する方法として、理想信号に対する信号点間の距離を利用する例を挙げて説明したが、距離以外の方法で評価するようにしてもよい。例えば等化後の信号と理想信号との相関を求めて、相関値が最大となるスクランブルコードを復号するようにしてもよい。
また、上記の各実施形態では、MediaFLO(登録商標)の技術を例に挙げて説明したが、複数通りのスクランブルコードの中のいずれかのスクランブルコードで送信データをスクランブルして送信する通信システムや放送システムの受信装置であれば同様に適用できる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
以上の各実施形態において説明した発明を整理して、付記として開示する。
(付記1)
予め定められたN通り(Nは2以上の整数)のスクランブルコードの何れか1つを用いてスクランブルされ、周波数の異なるM個(Mは2以上の整数)のキャリアを介して送信される第1信号を受信して、前記第1信号のN通りの理想信号に対するN通りのチャネル推定値を求めるチャネル推定部と、
前記第1信号とは別に前記第1信号と同じスクランブルコードおよびキャリアを用いて送信される第2信号を受信して、前記チャネル推定部が前記第1信号から求めた前記N通りのチャネル推定値を用いてN通りのチャネル等化を行うチャネル等化部と、
前記M個のキャリア毎に前記N通りのチャネル等化を行った(N×M)個の等化後の前記第2信号に対して、前記N通りのスクランブルコード別に、前記第2信号のN通りの理想信号に対する評価を行い、前記N通りのスクランブルコードの中で前記評価結果が予め設定した条件に合致するスクランブルコードを復号するスクランブルコード復号部と
を有することを特徴とする受信装置。
(付記2)
付記1に記載の受信装置において、
前記スクランブルコード復号部は、
前記M個のキャリア毎に前記N通りのチャネル等化を行った(N×M)個の等化後の前記第2信号に対して、前記第2信号のN通りの理想信号に対する複素平面上の信号点間の距離を前記M個のキャリア毎に算出し、前記N通りのスクランブルコード別に前記M個のキャリアの距離の総和を求める距離算出部と、
前記距離算出部が求めた距離の総和が前記N通りのスクランブルコードの中で最小となるスクランブルコードを判定する判定部と
を有することを特徴とする受信装置。
(付記3)
付記1または2に記載の受信装置は、OFDM伝送方式を用いる受信装置であって、
前記周波数の異なるM個のキャリアは、前記OFDM伝送方式のサブキャリアの少なくとも一部のサブキャリアに対応
する
ことを特徴とする受信装置。
(付記4)
付記1から3のいずれか一項に記載の受信装置において、
前記第1信号は、前記第2信号に対して時間的に後で送信される信号であって、
前記チャネル推定部が前記第2信号に対するチャネル推定値を求めるまで前記第2信号を保持するバッファを設けたことを特徴とする受信装置。
(付記5)
付記1から4のいずれか一項に記載の受信装置において、
前記第2信号のスクランブルコードと、前記第2信号のスクランブルコードとは異なるP通り(Pは2以上の整数)のスクランブルコードのいずれか1つを用いてスクランブルされた第3信号が前記第2信号と同じ周波数の前記M個のキャリアを介して送信される場合に、
前記チャネル等化部は、前記M個のキャリア毎に受信した前記第3信号に対して、前記チャネル推定部が求めた前記P通りのチャネル推定値を用いてP通りのチャネル等化を行い、
スクランブルコード復号部は、前記M個のキャリア毎に前記P通りのチャネル等化を行った(P×M)個の等化後の前記第3信号に対して、前記P通りの前記第3信号のスクランブルコード別に、先に復号した前記第2信号のスクランブルコードを用いて求めた前記第3信号のP通りの理想信号に対する複素平面上の信号点間の距離を前記M個のキャリア毎に求め、前記M個の距離の総和が最小となる前記第3信号のスクランブルコードを復号する
ことを特徴とする受信装置。
(付記6)
予め定められたN通り(Nは2以上の整数)のスクランブルコードの何れか1つを用いてスクランブルされ、周波数の異なるM個(Mは2以上の整数)のキャリアを介して送信される第1信号を受信して、前記第1信号のN通りの理想信号に対するN通りのチャネル推定値を求めるチャネル推定手順と、
前記第1信号とは別に前記第1信号と同じスクランブルコードおよびキャリアを用いて送信される第2信号を受信して、前記チャネル推定手順で前記第1信号から求めた前記N通りのチャネル推定値を用いてN通りのチャネル等化を行うチャネル等化手順と、
前記M個のキャリア毎に前記N通りのチャネル等化を行った(N×M)個の等化後の前記第2信号に対して、前記N通りのスクランブルコード別に、前記第2信号のN通りの理想信号に対する評価を行い、前記N通りのスクランブルコードの中で前記評価結果が予め設定した条件に合致するスクランブルコードを復号するスクランブルコード復号手順と
を有することを特徴とするスクランブルコード復号方法。
(付記7)
付記6に記載のスクランブルコード復号方法において、
前記スクランブルコード復号手順は、
前記M個のキャリア毎に前記N通りのチャネル等化を行った(N×M)個の等化後の前記第2信号に対して、前記第2信号のN通りの理想信号に対する複素平面上の信号点間の距離を前記M個のキャリア毎に算出し、前記N通りのスクランブルコード別に前記M個のキャリアの距離の総和を求める距離算出手順と、
前記距離算出手順で求めた距離の総和が前記N通りのスクランブルコードの中で最小となるスクランブルコードを判定する判定手順と
を有することを特徴とするスクランブルコード復号方法。
(付記8)
付記6または7に記載のスクランブルコード復号方法は、OFDM伝送方式を用いる受信装置におけるスクランブルコード復号方法であって、
前記周波数の異なるM個のキャリアは、前記OFDM伝送方式のサブキャリアの少なくとも一部のサブキャリアに対応
する
ことを特徴とするスクランブルコード復号方法。
(付記9)
付記6から8のいずれか一項に記載のスクランブルコード復号方法において、
前記第2信号のスクランブルコードと、前記第2信号のスクランブルコードとは異なるP通り(Pは2以上の整数)のスクランブルコードのいずれか1つを用いてスクランブルされた第3信号が前記第2信号と同じ周波数の前記M個のキャリアを介して送信される場合に、
前記チャネル等化手順は、前記M個のキャリア毎に受信した前記第3信号に対して、前記チャネル推定手順が求めた前記P通りのチャネル推定値を用いてP通りのチャネル等化を行い、
スクランブルコード復号手順は、前記M個のキャリア毎に前記P通りのチャネル等化を行った(P×M)個の等化後の前記第3信号に対して、前記P通りの前記第3信号のスクランブルコード別に、先に復号した前記第2信号のスクランブルコードを用いて求めた前記第3信号のP通りの理想信号に対する複素平面上の信号点間の距離を前記M個のキャリア毎に求め、前記M個の距離の総和が最小となる前記第3信号のスクランブルコードを復号する
ことを特徴とするスクランブルコード復号方法。
(付記10)
付記1から4のいずれか一項に記載の受信装置において、
前記第2信号のスクランブルコードと、前記第2信号のスクランブルコードとは異なるP通り(Pは2以上の整数)のスクランブルコードのいずれか1つを用いてスクランブルされた第3信号が前記第2信号と同じ周波数の前記M個のキャリアを介して送信される場合に、
前記チャネル等化部は、前記M個のキャリア毎に受信した前記第3信号に対して、前記チャネル推定部が求めた前記P通りのチャネル推定値を用いてP通りのチャネル等化を行い、
スクランブルコード復号部は、前記M個のキャリア毎に前記P通りのチャネル等化を行った(P×M)個の等化後の前記第3信号に対して、前記N通りの前記第2信号のスクランブルコードおよび前記P通りの前記第3信号のスクランブルコードによる(N×P)通りの組み合わせ別に、前記第3信号の(N×P)個の理想信号に対する複素平面上の信号点間の距離を前記M個のキャリア毎に求め、前記M個のキャリアの距離の総和が最小となる組み合わせの前記第2信号のスクランブルコードおよび前記第3信号のスクランブルコードを一括して復号する
ことを特徴とする受信装置。
(付記11)
付記6から8のいずれか一項に記載のスクランブルコード復号方法において、
前記第2信号のスクランブルコードと、前記第2信号のスクランブルコードとは異なるP通り(Pは2以上の整数)のスクランブルコードのいずれか1つを用いてスクランブルされた第3信号が前記第2信号と同じ周波数の前記M個のキャリアを介して送信される場合に、
前記チャネル等化手順は、前記M個のキャリア毎に受信した前記第3信号に対して、前記チャネル推定手順が求めた前記P通りのチャネル推定値を用いてP通りのチャネル等化を行い、
スクランブルコード復号手順は、前記M個のキャリア毎に前記P通りのチャネル等化を行った(P×M)個の等化後の前記第3信号に対して、前記N通りの前記第2信号のスクランブルコードおよび前記P通りの前記第3信号のスクランブルコードによる(N×P)通りの組み合わせ別に、前記第3信号の(N×P)個の理想信号に対する複素平面上の信号点間の距離を前記M個のキャリア毎に求め、前記M個の距離の総和が最小となる組み合わせの前記第2信号のスクランブルコードおよび前記第3信号のスクランブルコードを一括して復号する
ことを特徴とするスクランブルコード復号方法。
100…送信装置;101…誤り訂正符号付加部;102…スクランブル部;103…IFFT;104…RF部;105…アンテナ(ANT);151…スクランブラ;152…排他的論理和算出部;153…1000ビットデータバッファ;200…受信装置;201…アンテナ(ANT);202…チューナ;203…FFT;204…チャネル推定部;205…チャネル等化部;206…スクランブルコード復号部;207…デスクランブル部;208…誤り訂正部;251…バッファ;300…チャネル推定・等化ブロック;301…距離算出ブロック;302…評価部;351…距離総和算出処理部;352…判定処理部;904…チャネル推定部;905…チャネル等化部;906…スクランブルコード復号部

Claims (9)

  1. 予め定められたN通り(Nは2以上の整数)のスクランブルコードの何れか1つを用いてスクランブルされ、周波数の異なるM個(Mは2以上の整数)のキャリアを介して送信される第1信号を受信して、前記第1信号のN通りの理想信号に対するN通りのチャネル推定値を求めるチャネル推定部と、
    前記第1信号とは別に前記第1信号と同じスクランブルコードおよびキャリアを用いて送信される第2信号を受信して、前記チャネル推定部が前記第1信号から求めた前記N通りのチャネル推定値を用いてN通りのチャネル等化を行うチャネル等化部と、
    前記M個のキャリア毎に前記N通りのチャネル等化を行った(N×M)個の等化後の前記第2信号に対して、前記N通りのスクランブルコード別に、前記第2信号のN通りの理想信号に対する評価を行い、前記N通りのスクランブルコードの中で前記評価結果が予め設定した条件に合致するスクランブルコードを復号するスクランブルコード復号部と
    を有することを特徴とする受信装置。
  2. 請求項1に記載の受信装置において、
    前記スクランブルコード復号部は、
    前記M個のキャリア毎に前記N通りのチャネル等化を行った(N×M)個の等化後の前記第2信号に対して、前記第2信号のN通りの理想信号に対する複素平面上の信号点間の距離を前記M個のキャリア毎に算出し、前記N通りのスクランブルコード別に前記M個のキャリアの距離の総和を求める距離算出部と、
    前記距離算出部が求めた距離の総和が前記N通りのスクランブルコードの中で最小となるスクランブルコードを判定する判定部と
    を有することを特徴とする受信装置。
  3. 請求項1または2に記載の受信装置は、OFDM伝送方式を用いる受信装置であって、
    前記周波数の異なるM個のキャリアは、前記OFDM伝送方式のサブキャリアの少なくとも一部のサブキャリアに対応する
    ことを特徴とする受信装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の受信装置において、
    前記第1信号は、前記第2信号に対して時間的に後で送信される信号であって、
    前記チャネル推定部が前記第2信号に対するチャネル推定値を求めるまで前記第2信号を保持するバッファを設けたことを特徴とする受信装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の受信装置において、
    前記第2信号のスクランブルコードと、前記第2信号のスクランブルコードとは異なるP通り(Pは2以上の整数)のスクランブルコードのいずれか1つを用いてスクランブルされた第3信号が前記第2信号と同じ周波数の前記M個のキャリアを介して送信される場合に、
    前記チャネル等化部は、前記M個のキャリア毎に受信した前記第3信号に対して、前記チャネル推定部が求めた前記P通りのチャネル推定値を用いてP通りのチャネル等化を行い、
    スクランブルコード復号部は、前記M個のキャリア毎に前記P通りのチャネル等化を行った(P×M)個の等化後の前記第3信号に対して、前記P通りの前記第3信号のスクランブルコード別に、先に復号した前記第2信号のスクランブルコードを用いて求めた前記第3信号のP通りの理想信号に対する複素平面上の信号点間の距離を前記M個のキャリア毎に求め、前記M個の距離の総和が最小となる前記第3信号のスクランブルコードを復号する
    ことを特徴とする受信装置。
  6. 予め定められたN通り(Nは2以上の整数)のスクランブルコードの何れか1つを用いてスクランブルされ、周波数の異なるM個(Mは2以上の整数)のキャリアを介して送信される第1信号を受信して、前記第1信号のN通りの理想信号に対するN通りのチャネル推定値を求めるチャネル推定手順と、
    前記第1信号とは別に前記第1信号と同じスクランブルコードおよびキャリアを用いて送信される第2信号を受信して、前記チャネル推定手順で前記第1信号から求めた前記N通りのチャネル推定値を用いてN通りのチャネル等化を行うチャネル等化手順と、
    前記M個のキャリア毎に前記N通りのチャネル等化を行った(N×M)個の等化後の前記第2信号に対して、前記N通りのスクランブルコード別に、前記第2信号のN通りの理想信号に対する評価を行い、前記N通りのスクランブルコードの中で前記評価結果が予め設定した条件に合致するスクランブルコードを復号するスクランブルコード復号手順と
    を有することを特徴とするスクランブルコード復号方法。
  7. 請求項6に記載のスクランブルコード復号方法において、
    前記スクランブルコード復号手順は、
    前記M個のキャリア毎に前記N通りのチャネル等化を行った(N×M)個の等化後の前記第2信号に対して、前記第2信号のN通りの理想信号に対する複素平面上の信号点間の距離を前記M個のキャリア毎に算出し、前記N通りのスクランブルコード別に前記M個のキャリアの距離の総和を求める距離算出手順と、
    前記距離算出手順で求めた距離の総和が前記N通りのスクランブルコードの中で最小となるスクランブルコードを判定する判定手順と
    を有することを特徴とするスクランブルコード復号方法。
  8. 請求項6または7に記載のスクランブルコード復号方法は、OFDM伝送方式を用いる受信装置におけるスクランブルコード復号方法であって、
    前記周波数の異なるM個のキャリアは、前記OFDM伝送方式のサブキャリアの少なくとも一部のサブキャリアに対応する
    ことを特徴とするスクランブルコード復号方法。
  9. 請求項6から8のいずれか一項に記載のスクランブルコード復号方法において、
    前記第2信号のスクランブルコードと、前記第2信号のスクランブルコードとは異なるP通り(Pは2以上の整数)のスクランブルコードのいずれか1つを用いてスクランブルされた第3信号が前記第2信号と同じ周波数の前記M個のキャリアを介して送信される場合に、
    前記チャネル等化手順は、前記M個のキャリア毎に受信した前記第3信号に対して、前記チャネル推定手順が求めた前記P通りのチャネル推定値を用いてP通りのチャネル等化を行い、
    スクランブルコード復号手順は、前記M個のキャリア毎に前記P通りのチャネル等化を行った(P×M)個の等化後の前記第3信号に対して、前記P通りの前記第3信号のスクランブルコード別に、先に復号した前記第2信号のスクランブルコードを用いて求めた前記第3信号のP通りの理想信号に対する複素平面上の信号点間の距離を前記M個のキャリア毎に求め、前記M個の距離の総和が最小となる前記第3信号のスクランブルコードを復号する
    ことを特徴とするスクランブルコード復号方法。
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