JP2011224486A - 浮上油回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】混合液を貯留するタンクの液面の位置が変化しても、混合液の液面の浮上油を効率よく回収する浮上油回収装置を提供すること。
【解決手段】浮上油回収装置は、クーラント液面に対して斜めに配置され、先端側がクーラント液面に接する軸部110と、クーラント液面より高い位置において、軸部110の基端側を回動自在に保持する保持部120と、軸部110をその軸芯を中心に回転させる駆動部130と、軸部110の先端から基端に向けて、螺旋状に巻き付けられる管体140と、軸部110の先端側に設けられ、クーラント液面で浮くフロート部150とを備え、管体140には、その先端に浮上油が流入する吸い込み口141と、その基端に浮上油を流出させる吐き出し口142とが形成され、フロート部150は、管体140の吸い込み口141の周囲に設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、浮上油回収装置に関し、詳しくは混合液が貯留された混合液槽において、液面の浮上油を回収する浮上油回収装置に関する。
従来より、切削及び研削等の金属加工をする加工装置において、潤滑や冷却を目的とした水溶性油剤であるクーラントと称される混合液が用いられている。このクーラントは、クーラント供給装置により加工装置に供給され、この加工装置において潤滑や冷却に用いられた後、再び加工装置からクーラント供給装置に戻される。
このクーラント供給装置は、加工装置から戻されたクーラントを貯留する一次クーラントタンクと、一次クーラントタンクに貯留されたクーラントを濾過する濾過装置と、濾過装置を経たクーラントを貯留する二次クーラントタンクを備え、この二次クーラントタンクに貯留されたクーラントを加工装置に供給する。
ところで、このクーラントは、循環して使用していると、加工装置のグリス等の油が混入する場合がある。この混入した油は、クーラントより比重が軽いので、一次クーラントタンクにおいて浮上油となる。そして、この混入した油は、二次クーラントタンクに貯留される前に、濾過装置により濾過される。しかしながら、濾過装置は、混入した油が増加すると、その負担が増大し混入した油の除去作業等のメンテナンスの回数が多くなる。よって、濾過装置は、一次クーラントタンクの浮上油が回収されることで、負担が軽減される。
そこで、特許文献1には、水面に対して上昇角を有する軸線を中心として回転するスクリューポンプと、該スクリューポンプの先端に設けられてスクリューポンプと一体的に回転することにより水面の浮上油を掻き取ってスクリューポンプに誘導するスカム掻取部とを備えるスカム除去装置が提案されている。
このスカム除去装置によれば、スクリューポンプの回転によって、水面の浮上油をスクリューポンプに誘導し搬送できるので、水面の浮上油を回収できる。
特開2004−16923号公報
ところで、クーラントを貯留する一次クーラントタンクの液面の位置は、加工装置やクーラント供給装置の稼働状況によって変化する。すなわち、一次クーラントタンクの液面の位置は、加工装置の稼働状況によって、クーラント供給装置から加工装置に供給するクーラントの量や、加工装置から戻されるクーラントの量の変化にともない変化する。
しかしながら、特許文献1のスカム除去装置は、水面に対する上昇角が一定であるので、水位が変化するとスカム掻取部が水面から離れてしまい、水面の浮上油を回収できない。
本発明は、混合液を貯留するタンクの液面の位置が変化しても、混合液の液面の浮上油を効率よく回収する浮上油回収装置を提供することを目的とする。
本発明の浮上油回収装置は、混合液(例えば、後述のクーラント)が貯留された混合液槽(例えば、後述の一次クーラントタンク11)において、液面の浮上油を回収する浮上油回収装置(例えば、後述の浮上油回収装置100)であって、前記液面に対して斜めに配置され、先端側が前記液面に接する軸部(例えば、後述の軸部110)と、前記液面より高い位置において、前記軸部の基端側を回動自在に保持する保持部(例えば、後述の保持部120)と、前記軸部をその軸芯を中心に回転させる駆動源(例えば、後述の駆動部130)と、前記軸部の先端から基端に向けて、螺旋状に巻き付けられる管体(例えば、後述の管体140)と、前記軸部の先端側に設けられ、前記液面で浮くフロート部(例えば、後述のフロート部150)とを備え、前記管体には、その先端に浮上油が流入する吸い込み口(例えば、後述の吸い込み口141)と、その基端に浮上油を流出させる吐き出し口(例えば、後述の吐き出し口142)とが形成され、前記フロート部は、前記管体の吸い込み口の周囲に設けられる。
この発明によれば、混合液が貯留された混合液槽の液面の浮上油を回収する浮上油回収装置において、駆動源により軸芯を中心に回転する軸部を、液面に対して斜めに配置し、保持部によりこの軸部の基端側を回動自在に保持し、先端において浮上油が流入する吸い込み口と、基端に浮上油を流出させる吐き出し口とが形成された管体を軸部に螺旋状に巻き付け、吸い込み口の周囲に液面で浮くフロート部を設けた。
これにより、混合液槽の液面の浮上油は、管体の先端に形成された吸い込み口に流入する。管体は、駆動源により軸芯を中心に回転する軸部に伴い回転する。すると、管体の吸い込み口に流入した浮上油は、軸部の軸芯より下方において、管体の基端に形成された吐き出し口に向かって搬送され、吐き出し口から流出される。
そして、軸部の先端に形成された吸い込み口は、フロート部により液面に配置される。また、混合液槽の液面の位置が変化した場合、軸部の先端は、フロート部により液面に追随する。この場合、軸部は、保持部により回動自在に保持された基端側を中心に回動する。よって、混合液槽の液面の位置が変化しても、浮上油を回収する吸い込み口は、常に液面で浮上油を回収できる。
したがって、混合液を貯留するタンクの液面の位置が変化しても、混合液の液面の浮上油を効率よく回収する浮上油回収装置を提供できる。
この場合、浮上油回収装置は、前記軸部は、基端側において、回収した浮上油を下方に導く案内部(例えば、後述の浮上油受け空間111a)を備え、前記管体の前記吐き出し口は、前記案内部に接続されることが好ましい。
この発明によれば、軸部は、基端側に回収した浮上油を下方に導く案内部を備え、管体の吐き出し口をこの案内部に接続した。
これにより、管体により搬送され吐き出し口から流出された浮上油を案内部において下方に導くことができる。よって、回収した浮上油が軸部の回転により、飛散することを防止し、確実に回収できる。
したがって、混合液を貯留するタンクの液面の位置が変化しても、混合液の液面の浮上油をより効率よく回収する浮上油回収装置を提供できる。
本発明によれば、混合液を貯留するタンクの液面の位置が変化しても、混合液の液面の浮上油を効率よく回収する浮上油回収装置を提供できる。
本発明の実施形態に係るクーラント供給システムの構成を示す図である。 前記実施形態に係る浮上油回収装置及び油水分離装置を説明する図である。 前記実施形態に係る浮上油回収装置の軸部の断面図である。 前記実施形態に係る浮上油回収装置の保持部の断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1を参照してクーラント供給システム1について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るクーラント供給システム1の構成を示す図である。
本実施形態に係るクーラント供給システム1は、一次クーラントタンク11からのクーラントを供給する一次クーラント供給部10と、使用済みのクーラントを濾過し、濾過したクーラントの供給を行う二次クーラント供給部2と、から構成され、濾過済みのクーラントを工作機械部6に供給する。そして、工作機械部6で使用された使用済みのクーラントは、工作機械60および一次側ライン20から一次クーラントタンク11に連通するクーラント回収トラフ61を通って一次クーラントタンク11に流入し、再利用される。
一次クーラント供給部10は、使用済みのクーラントを貯留する一次クーラントタンク11と、一次フィルタ12と、一次ポンプ13と、一次クーラントタンク11の上部に配置された浮上油回収装置100と、浮上油回収装置100の下方に配置された油水分離装置200と、浮上油回収装置100、一次フィルタ12及び一次ポンプ13の動作を制御する一次クーラント制御部14と、から構成される。
一次クーラントタンク11は、工作機械60で使用された使用済みのクーラントが貯留されるタンクである。使用済みのクーラントに含まれる加工滓は、一次クーラントタンク11内に沈殿して分離される。
一次フィルタ12は、クーラント回収トラフ61から流入するクーラントに含まれるスラッジや工作機械60から出る加工滓を除去するものであり、除去したスラッジや加工滓はチップコンベアにより一次クーラントタンク11の外に運搬され、加工滓集積部15に集積される。
一次ポンプ13は、一次クーラントタンク11から二次クーラントタンク30へクーラントを流通させるポンプである。
図2は、前記実施形態に係る浮上油回収装置100及び油水分離装置200を説明する図である。
浮上油回収装置100及び油水分離装置200は、一次クーラントタンク11の上部に設けられた架台300の上に設けられている。
浮上油回収装置100は、一次クーラントタンク11に貯留されたクーラント液面の浮上油Gを回収する。本実施形態において、浮上油Gは、使用済みのクーラントに混入されている工作機械60(図1参照)のグリス等の油であり、クーラントより比重が軽く一次クーラントタンク11の液面に存在する油である。
浮上油回収装置100は、一次クーラントタンク11に貯留されたクーラント液面に対して斜めに配置され、先端側(図2中矢印F側)がクーラント液面に接する軸部110と、液面より高い位置において、軸部110の基端側(図2中矢印B側)を回動自在に保持する保持部120と、軸部110をその軸芯AA’を中心に回転させる駆動源としての駆動部130と、軸部110の先端から基端(図2中矢印F側からB側)に向けて、螺旋状に巻き付けられる管体140と、軸部110の先端(図2中矢印F側端部)に設けられたフロート部150と、から構成される。
図3は、前記実施形態に係る浮上油回収装置100の軸部110の断面図である。
軸部110は、基端(図2中矢印B側)において駆動部130と連結する軸部本体111と、軸部本体111の内部において、回転可能に保持されたロータ112と、ロータ112に固着された回転軸113と、回転軸113に貫通されるとともに回転軸113に固着された飛散防止板114と、飛散防止板114及び飛散防止板114を貫通した回転軸113に固着された軸支持部115と、軸支持部115に支持された軸116と、から構成される。すなわち、軸部本体111、ロータ112、回転軸113、飛散防止板114、軸支持部115及び軸116は、軸芯AA’に沿って、基端から先端(図2中矢印B側からF側)に向かって順に配置されている。
軸部本体111は、断面形状が略円形であり、その先端側(図3中矢印F側)に、管体140によって回収された浮上油が流出される浮上油受け空間111aが形成されている。軸部本体111は、先端側(図3中矢印F側)に略八の字形状に形成された案内面111bを有する。この案内面111bは、浮上油受け空間111aに面する。また、軸部本体111には、最下部に、案内面111bの一部が欠き込まれた欠き込み部111cが形成されている。これにより、案内面111bに付着した浮上油は、重力により下方に流れ、欠き込み部111cから下方に流出する。
ロータ112は、軸部本体111にベアリング117を介して保持され、基端側(図3中矢印B側)に駆動部130のモータ軸132が軸芯AA’を中心に接続されている。これにより、ロータ112は、駆動部130の回転駆動により、軸芯AA’を中心に回転する。
また、ロータ112は、先端側(図3中矢印F側)に平面部112aを有する。この平面部112aは、浮上油受け空間111aの基端側(図3中矢印B側)に面する。
回転軸113は、軸芯AA’上に延びる軸状体であり、ロータ112の平面部112aから浮上油受け空間111a及び飛散防止板114を軸芯AA’中心に貫通して延びている。
飛散防止板114は、軸部本体111の外径と略同一の半径で形成された円板状体であり、浮上油受け空間111aの先端側(図3中矢印F側)に面する。すなわち、浮上油受け空間111aは、軸部本体111の案内面111b、ロータ112の平面部112a及び飛散防止板114により囲われた空間である。このような浮上油受け空間111aは、回収した浮上油を下方に導く案内部である。
また、飛散防止板114には、管体140の基端部分が貫通する管体挿通孔114aが形成されている。
軸支持部115は、回転軸113に軸116を確実に固定するための補強部材である。
軸116は、基端側(図3中矢印B側)が軸支持部115により回転軸113に固着され、先端側(図3中矢印F側)が一次クーラントタンク11(図2参照)に貯留されたクーラント液面まで軸芯AA’上で延びる軸状体である。軸116は、駆動部130の回転駆動により、ロータ112及び回転軸113を介して、軸芯AA’を中心に回転する。
図4は、前記実施形態に係る浮上油回収装置100の保持部120の断面図である。図4は、浮上油回収装置100を図2中矢印B側後方から矢印F側を視た図である。図4に示す回転芯DD’と回転芯DD’に直交する移動軸CC’とは、図2に示す軸芯AA’と直交する。
保持部120は、架台300(図2参照)から立設する支柱121と、支柱の先端に設けられた保持部本体122と、保持部本体122に回転可能に保持され、軸部110の軸部本体111に固着された軸部支持部材123と、から構成される。
支柱121は、略鉛直方向に立設する棒状体であり、軸部110を一次クーラントタンク11(図2参照)に貯留されたクーラント液面に対して所定の角度の範囲内(例えば、20〜60度の範囲内)となる位置に、軸部110の基端側(図2中矢印B側)を保持できる長さで形成されている。
保持部本体122は、円筒状体であり、その回転芯DD’においてベアリング124を介して軸部支持部材123を保持する。なお、本実施形態では、保持部本体122を支柱121の先端に設けているが、一次クーラントタンク11(図2参照)に貯留されたクーラント液面の高さに応じて、軸部110が所定の角度の範囲内となる位置に、支柱121をスライド移動可能とすることもできる。
これにより、軸部110は、保持部120により、回転芯DD’中心に移動軸CC’上を回動する。
図3に戻って、駆動部130は、駆動モータ131と、駆動モータ131により回転駆動するモータ軸132と、から構成される。
駆動モータ131は、回転開始及び停止を一次クーラント制御部14により制御される。
モータ軸132は、軸芯AA’上で延びて軸部110のロータ112に連結されている。
図2に戻って、管体140は、軸部110の軸116に螺旋状に巻き付けられ、先端(図2中矢印F側)に形成された吸い込み口141と、基端(図2中矢印B側)に形成された吐き出し口142と、を有する。
吸い込み口141は、一次クーラントタンク11に貯留されたクーラント液面に存在する浮上油Gが流入する。
吐き出し口142は、吸い込み口141から流入し、管体140内を搬送された浮上油Gを流出する。
図3に示すように、管体140の基端部分は、軸部110の飛散防止板114に形成された管体挿通孔114aを貫通し、浮上油受け空間111a内に吐き出し口142が配置される。
これにより、吸い込み口141から流入した浮上油Gは、駆動部130により軸部110の軸116とともに回転する管体140内で、軸116の軸芯AA’より下方において、吐き出し口142に向かって搬送され、吐き出し口142から浮上油受け空間111a内に流出される。
図2に戻って、フロート部150は、管体140の吸い込み口141の周囲に設けられ、略ドーナツ形状に形成された浮きであるフロート151と、フロート151を軸部110の軸116の先端に支持するフロート支持部材152と、から構成される。
これにより、管体140の吸い込み口141は、一次クーラントタンク11に貯留されたクーラント液面の位置が変化しても、フロート151によりクーラント液面を捕捉できる。このとき、軸部110は、保持部120により、回転芯DD’(図4参照)中心に移動軸CC’(図4参照)上を回動する。
油水分離装置200は、浮上油回収装置100で回収した浮上油Gと浮上油Gとともに管体140に流入したクーラントとを分離する。
油水分離装置200は、軸部110の軸部本体111に形成された欠き込み部111cから流出された浮上油G及び浮上油Gとともに管体140に流入したクーラントと貯留する油水分離槽210と、架台300から立設して油水分離槽210を支持する油水分離槽支柱211と、油水分離槽210の外部に設けられ、浮上油Gのみを貯留する浮上油回収槽220と、油水分離槽210の内部から鉛直方向に一次クーラントタンク11まで延びる戻し管230と、油水分離槽210内部に設けられた隔壁240と、から構成される。
油水分離槽210には、側面に浮上油Gのみを外部に排出する浮上油排出口210aが形成され、この浮上油排出口210aの下方に、排出した浮上油Gを浮上油回収槽220に導く浮上油導出板210bが設けられている。
戻し管230の天端は、浮上油排出口210aと略同一の高さに配置されている。これにより、浮上油排出口210a及び戻し管230の天端が設けられた高さが、油水分離槽210内部の最高液面となる。
隔壁240は、この最高液面より高い位置から油水分離槽210の底面近傍まで形成され、軸部110の欠き込み部111cから流出された浮上油G及びクーラントが混在した液と、浮上油Gが回収されたクーラントとを分離する。
これにより、軸部110の欠き込み部111cから流出された浮上油G及びクーラントは、油水分離槽210に貯留される。そして、その液面が浮上油排出口210a及び戻し管230の天端の高さまで達したときに、浮上油Gは浮上油排出口210aから排出され浮上油導出板210bに導かれ浮上油回収槽220に貯留され回収される。また、このとき、浮上油Gが回収されたクーラントは、戻し管230を介して、一次クーラントタンク11に戻される。
図1に戻って、一次クーラント制御部14は、一次クーラント供給部10を制御する。具体的には、一次クーラント制御部14は、一次フィルタ12、一次ポンプ13及び駆動部130の始動や停止を制御する。
二次クーラント供給部2は、一次クーラント供給部10に連通して一次クーラントタンク11内のクーラントを供給する一次側ライン20と、一次側ライン20から供給されたクーラントが貯留される二次クーラントタンク30と、二次クーラントタンク30から工作機械60それぞれにクーラントを供給する二次ライン40と、二次クーラント供給部2を制御する二次クーラント制御部50と、により構成される。
一次側ライン20は、一次クーラントタンク11内のクーラントを、一次クーラントタンク11から二次クーラントタンク30に供給するラインである。
この一次側ライン20は、一次クーラントタンク11から二次クーラントタンク30に連通する一次供給管21と、一次供給管21の途中に設けられ、一次クーラントタンク11に貯留されたクーラントの不純物を分離するフィルタ22と、一次供給管21の途中であってフィルタ22の上流側に設けられる上流側開閉バルブ23と、同様にフィルタ22の下流側に設けられる下流側開閉バルブ24と、フィルタ22の排出口からクーラント回収トラフ61にクーラントを流入させる排出流路221と、により構成される。
一次供給管21は、一次クーラント供給部10から、上流側開閉バルブ23、フィルタ22、下流側開閉バルブ24及び二次クーラントタンク30をそれぞれ連通する供給管であり、一次ポンプ13により取水されたクーラントが通過する管である。
フィルタ22は、本実施形態ではサイクロン式の濾過装置である。このフィルタ22は、二次クーラント制御部50によりその始動又は停止が制御される。フィルタ22は、クーラントに含まれる固形粒子等の不純物を除去するフィルタである。
排出流路221は、フィルタ22それぞれの排出口から、クーラント回収トラフ61にクーラントを流入させるように形成された排出用の流路である。この流路は、パイプ状の部材又はトラフのような溝状の部材により形成される。この排出流路221には、フィルタ22がクーラントから分離した不純物を高濃度に含む廃液が排出され、クーラント回収トラフ61にこれらの廃液が導出される。排出流路221の出口は、クーラント回収トラフ61の上流側となるように設けられることが好ましい。この上流側とは、クーラント回収トラフ61において、工作機械60からクーラント回収トラフ61に接続する部分近傍か、これよりも遠い位置であることを示す。
この排出流路221の途中には、ドレインバルブ222が設けられており、排出流路221に流れるクーラントの流量を調節する。
上流側開閉バルブ23及び下流側開閉バルブ24は、一次供給管21を遮断又は開放するバルブであり、本実施形態では電磁弁が使用され、二次クーラント制御部50により制御される。
二次クーラントタンク30は、フィルタ22により不純物が除去されたクーラントが貯留されるタンクである。二次クーラントタンク30には、二次クーラントタンク30内のクーラント量を検知するフロートスイッチ31が設けられる。
フロートスイッチ31は、二次クーラントタンク30内に貯留されるクーラントの液面を検知する。詳細には、二次クーラントタンク30内のクーラントの液面の高さを検知して、その高さを示す信号を二次クーラント制御部50に送信する。液面が上昇又は下降するのに応じて、液面に浮かぶフロート(図示せず)も同様に上昇又は下降し、フロートの位置で液面を検知する。
二次ライン40は、工作機械60に二次クーラントタンク30内のクーラントを供給するラインであり、工作機械60に連通する二次供給管41と、二次供給管41の途中に設けられて二次クーラントタンク30内のクーラントを二次ライン40に流通させる二次ポンプ42と、二次供給管41の途中であって、二次ポンプ42と工作機械60の間に設けられる圧力センサ43とにより構成される。
二次供給管41は、二次クーラントタンク30と工作機械60とを連通して、二次クーラントタンク30内のクーラントを工作機械60に供給する管である。
二次ポンプ42は、二次クーラントタンク30から工作機械60へクーラントを流通させるポンプである。また、二次ポンプ42は、二次クーラント制御部50により始動や停止が制御される。
二次ポンプ42は、本実施形態においては、インバータ44を有しており、二次クーラント制御部50はこのインバータ44に指令信号を送信することで二次ポンプ42を制御する。
圧力センサ43は、二次供給管41の途中であって、二次ポンプ42と工作機械60との間に設けられるセンサである。この圧力センサ43は、二次ポンプ42から工作機械60までの二次供給管41の圧力を測定する。また、圧力センサ43が測定した圧力は、常時二次ポンプ42のインバータ44にフィードバックされ、インバータ44を通じて二次クーラント制御部50が当該圧力をモニタするとともに、最適な圧力を維持するように二次ポンプ42の回転数が制御される。
二次クーラント制御部50は、二次クーラント供給部2を制御する。具体的には、一次側ライン20では、二次クーラント制御部50は、フィルタ22の始動や停止、回転数等を制御し、上流側開閉バルブ23及び下流側開閉バルブ24及びドレインバルブ222の開閉を制御する。また、二次ライン40では、二次クーラント制御部50は、インバータ44を介して二次ポンプ42の始動や停止、回転数等を制御する。圧力センサ43は、測定した圧力値を二次ポンプ42のインバータ44に送信し、二次ポンプ42のインバータ44を通じて二次クーラント制御部50が間接的に制御する。
また、二次クーラント制御部50は、一次クーラント供給部10の一次クーラント制御部14及び工作機械部6とそれぞれ通信を行い、工作機械60の稼働に合わせて二次ポンプ42、フィルタ22、上流側開閉バルブ23、下流側開閉バルブ24等の動作を制御する。
工作機械60は、工作機械制御部601と、開閉バルブ602とを少なくとも有する。
工作機械制御部601は、工作機械60の動作及び開閉バルブ602の動作を制御する。
開閉バルブ602は、二次クーラント供給部2と工作機械60との間に配置され、二次クーラント供給部2から連通する二次供給管41を遮断又は開放するバルブである。
また、工作機械60と一次クーラントタンク11とは、クーラント回収トラフ61により連通する。クーラント回収トラフ61は、工作機械60と一次クーラントタンク11とを連通して、工作機械60で使用された使用済みのクーラントを回収して、一次クーラントタンク11に導出する。また、クーラント回収トラフ61には、フィルタ22の排出流路221がクーラント回収トラフ61の上流側に接続され、フィルタ22の廃液も導入される。
次に、クーラント供給システム1の動作について説明する。
まず、二次クーラント制御部50は、二次クーラントタンク30の液面高さを、フロートスイッチ31から液面高さを示す信号に基づき検知し、液面が所定の高さであれば、上流側開閉バルブ23を開ける。これにより、フィルタ22に一次クーラントタンク11内のクーラントが供給される。
次に、二次クーラント制御部50は、フィルタ22に始動信号を送信してフィルタ22を始動させて濾過を開始させ、下流側開閉バルブ24をオンにして開けた状態にし、フィルタ22を通過したクーラントを二次クーラントタンク30に供給する。次に、二次クーラント制御部50は、工作機械制御部601から工作機械60が稼働を開始する旨の信号を受信すると、工作機械60に連通する二次供給管41に設けられた二次ポンプ42の稼働を開始する。また、工作機械制御部601は、開閉バルブ602を開けた状態とし、当該工作機械60にクーラントの供給を開始する。そして、工作機械制御部601は、工作機械60の潤滑や冷却に用いたクーラントをクーラント回収トラフ61に導出する。クーラント回収トラフ61に導出されたクーラントは、一次クーラントタンク11に戻される。
次に、図2を参照して、浮上油回収装置100により一次クーラントタンク11の浮上油Gを回収する工程について説明する。
まず、一次クーラント制御部14は、駆動部130を回転駆動させ、軸部110を管体140とともに回転させる。すると、一次クーラントタンク11の液面に存在する浮上油Gは、管体140の吸い込み口141から流入し、管体140内において、吐き出し口142に向かって搬送され、吐き出し口142から浮上油受け空間111a内に流出される。
浮上油受け空間111a内に流出された浮上油Gは、軸部本体111の案内面111bに付着し重力により下方に流れ、欠き込み部111cから油水分離装置200に流出される。
油水分離装置200に流出されるのは、浮上油Gと浮上油Gとともに管体140に流入したクーラントとが混在した液である。この混在した液は、油水分離槽210に貯留され、隔壁240により、浮上油Gとクーラントに分離される。分離された浮上油Gは、浮上油排出口210aから排出され浮上油回収槽220に貯留され回収される。また、分離されたクーラントは、戻し管230を介して、一次クーラントタンク11に戻される。
このとき、工作機械60(図1参照)で使用された使用済みのクーラントが一次クーラントタンク11に導出されたり、一次クーラントタンク11内のクーラントが二次クーラントタンク30(図1参照)に供給されたりした場合、一次クーラントタンク11に貯留されたクーラント液面の位置が変化する。
このような場合、管体140の吸い込み口141は、フロート151によりクーラント液面の位置変化に追随し、軸部110は、保持部120により、回転芯DD’(図4参照)中心に回動する。
本実施形態によれば、以下のような作用効果がある。
本実施形態によれば、クーラントが貯留された一次クーラントタンク11の液面の浮上油Gを回収する浮上油回収装置100において、駆動部130により軸芯AA’を中心に回転する軸部110を、液面に対して斜めに配置し、保持部120によりこの軸部110の基端側を回動自在に保持し、先端において浮上油Gが流入する吸い込み口141と、基端に浮上油Gを流出させる吐き出し口142とが形成された管体140を軸部110の軸116に螺旋状に巻き付け、吸い込み口141の周囲に液面で浮くフロート部150を設けた。
これにより、一次クーラントタンク11の液面の浮上油Gは、管体140の先端に形成された吸い込み口141に流入する。管体140は、駆動部130により軸芯AA’を中心に回転する軸116に伴いを回転する。すると、管体140の吸い込み口141に流入した浮上油Gは、軸部110の軸芯AA’より下方において、管体140の基端に形成された吐き出し口142に向かって搬送され、吐き出し口142から流出される。
そして、軸部110の軸116の先端に形成され吸い込み口141は、フロート部150により液面に配置される。また、一次クーラントタンク11の液面の位置が変化した場合、軸部110の先端は、フロート部150により液面に追随する。この場合、軸部110は、保持部120により回動自在に保持された基端側を中心に回動する。よって、一次クーラントタンク11の液面の位置が変化しても、浮上油Gを回収する吸い込み口141は、常に液面で浮上油Gを回収できる。
したがって、混合液を貯留するタンクの液面の位置が変化しても、混合液の液面の浮上油を効率よく回収する浮上油回収装置を提供できる。
また、軸部110は、基端側に回収した浮上油Gを下方に導く浮上油受け空間111aを備え、管体140の吐き出し口142をこの浮上油受け空間111aに接続した。
これにより、管体140により搬送され吐き出し口142から流出された浮上油Gを浮上油受け空間111aにおいて下方に導くことができる。よって、回収した浮上油Gが軸部の回転により、飛散することを防止し、確実に回収できる。
したがって、混合液を貯留するタンクの液面の位置が変化しても、混合液の液面の浮上油Gをより効率よく回収する浮上油回収装置を提供できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
11 一次クーラントタンク
100 浮上油回収装置
110 軸部
120 保持部
130 駆動部(駆動源)
140 管体
141 吸い込み口
142 吐き出し口
150 フロート部




Claims (2)

  1. 混合液が貯留された混合液槽において、液面の浮上油を回収する浮上油回収装置であって、
    前記液面に対して斜めに配置され、先端側が前記液面に接する軸部と、
    前記液面より高い位置において、前記軸部の基端側を回動自在に保持する保持部と、
    前記軸部をその軸芯を中心に回転させる駆動源と、
    前記軸部の先端から基端に向けて、螺旋状に巻き付けられる管体と、
    前記軸部の先端側に設けられ、前記液面で浮くフロート部とを備え、
    前記管体には、その先端に浮上油が流入する吸い込み口と、その基端に浮上油を流出させる吐き出し口とが形成され、
    前記フロート部は、前記管体の吸い込み口の周囲に設けられる浮上油回収装置。
  2. 請求項1に記載の浮上油回収装置であって、
    前記軸部は、基端側において、回収した浮上油を下方に導く案内部を備え、
    前記管体の前記吐き出し口は、前記案内部に接続される浮上油回収装置。


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