JP2011204621A - セル集合体ユニット及びこれを備えた燃料電池。 - Google Patents

セル集合体ユニット及びこれを備えた燃料電池。 Download PDF

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Satoshi Matsuoka
聡 松岡
Masaru Shirahama
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Abstract

【課題】セル集合体と前記セル集合体を保持する保持部材と、保持部材の一部にセル集合体と電気的に接合する集電部を備えるセル集合体ユニットにおいて、集電部と保持部材の間には絶縁部材を有するが、絶縁部材が破損し、絶縁破壊を起こしてしまう課題があった。
【解決手段】
燃料ガスと酸化剤ガスとで発電する燃料電池セルと、前記燃料電池セルが複数電気的に接続される燃料電池セル集合体と、前記燃料電池セル集合体を囲み押圧する保持部材と、
前記保持部材の外側に配置される前記燃料電池セル集合体からの電気を取り出す集電部とを備えるセル集合体ユニットであって、前記保持部材と前記集電部とを締結する締結部を備え、前記締結部は締結部本体と前記締結部が嵌合されるワッシャ―部からなり、前記ワッシャ―部は前記保持部材を抑えつけるテーパ部を備え、前記保持部材と前記ワッシャ―部で挟持される絶縁性無機繊維シートを備える構造をとる。
【選択図】図19

Description

本発明は例えば家庭で消費される電力を供給するために都市ガス等を利用して発電する燃料電池に使用するセル集合体ユニット及びこれを備えた燃料電池に関する。
近年の地球温暖化対策の一環として発電効率に優れ環境に与える負荷の低減を図ることができる燃料電池の開発が進められている。係る燃料電池は、都市ガスやプロパンガス等を改質し、水素リッチのガスとして酸素と反応させて発電する一種の発電装置である。このような燃料電池は、分散設置型の発電装置で、家屋や店舗、工場ごとに設置でき、電力供給ロスが少ないのでその開発ニーズが高まっている。
このような燃料電池の製造工程の簡略化を図るために、特許文献1に記載のような燃料電池セル集合体ユニット(以下、単に「セル集合体ユニット」とする)の構造が知られている。この特許文献1に記載のセル集合体ユニットは、同文献の段落(0018)、(0019)及び図4に示すように、セルの燃料極側と電気的に接続した下面保持部材及びセルの空気極側と電気的に接続した上面保持部材により2×3即ち6本のセルを挟み込むと共に、この両保持部材の幅方向両側を所定間隔隔てて側面保持部材で連結している。そして、側面保持部材と上下面保持部材が導通しないようにそれらの各接続部で絶縁リングやセラミック絶縁シートを介して絶縁している。すなわち、燃料電池セル集合体(以下、単に「セル集合体」とする。)と保持部材は電気的に導通している。
特開2007−335226号公報
上述した特許文献1に記載されたセル集合体ユニットは、側面保持部材と上下面保持部材が導通しないようにそれらの各接続部で絶縁リングやセラミック絶縁シートを介して絶縁していており、ハンドリング時に絶縁部材が破損し、絶縁破壊を起こす事があった。
本発明の目的は、燃料電池に用いられるセル集合体ユニットであって、ハンドリング時に絶縁部材が破損する事無く、絶縁状態を維持できるセル集合体ユニット及びこれを備えた燃料電池を提供することにある。
燃料ガスと酸化剤ガスとで発電する燃料電池セルと、
前記燃料電池セルが複数電気的に接続される燃料電池セル集合体と、
前記燃料電池セル集合体を囲み押圧する保持部材と、
前記保持部材の外側に配置される前記燃料電池セル集合体からの電気を取り出す集電部とを備えるセル集合体ユニットであって、
前記保持部材と前記集電部とを締結する締結部を備え、
前記締結部は締結部本体と前記締結部が嵌合されるワッシャ―部からなり、
前記ワッシャ―部は前記保持部材を抑えつけるテーパ部を備える構造をとっている。
本発明によると、集電部に対して保持部材が横ズレする事がなく、絶縁破壊しないので、集電部と保持部材の間で短絡する事がないハンドリング性の良好なセル集合体ユニット及びこれを備えた燃料電池を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るセル集合体ユニットを複数備えた燃料電池を示す斜視図である。 図1に示した燃料電池の平面図である。 図1に示した燃料電池の設置部分を示すと共に、燃料電池容器の側板の一部及びその周囲の断熱材を取り去って示す斜視図である。 図1に示した燃料電池のセル集合体ユニットを示す斜視図である。 図4に示したセル集合体ユニットの上部端面図である。 図4に示したセル集合体ユニットの接続部の形成位置において、ユニット長手方向と直交する方向に沿って示した断面図である。 図4に示したセル集合体ユニットのセルなし状態、即ちフレームのみを示す斜視図である。 図7に示したフレームの右側、即ち上部側端面を拡大して部分的に示す斜視図である。 図7に示したフレームの下側延在部を、そのねじ止め固定部に沿って幅方向に切断して示す断面斜視図である。 図9に対応する断面図であり電気接続部における幅方向断面図である。 図7に示したフレームの側方保持板の延在位置において部分的に切断して示す断面図である。 図11に対応する断面図であり、フレームのねじ締め固定部における部分的断面図である。 図11に対応する断面図であり、電気接続部における部分的断面図である。 図5及び図6に対応する本実施形態の断面図であり、接続部以外の部分においてセル集合体の長手方向と直交する方向に切断して示す断面図(図14(a))及び接続部においてセル集合体の長手方向と直交する方向に沿って示す断面図である。 燃料電池の容器を省略してセル集合体ユニットが3つ並んだ4つのセルブロックとおよびこれを支持する部分のみを示す斜視図である。 図14に対応する本実施形態の変形例の断面図である。 図4に示したセル集合体ユニットを隣接接合させた状態の上部端面図である。 図4に示したセル集合体ユニットの保持部材と集電部を締結した位置を拡大した断面図である。 図18における円形絶縁性無機繊維シートにかかる締付力を図示したものである。 セル集合体ユニットの保持部材と固定ワッシャにテーパ構造が無い場合の説明図である。
本発明を実施するための最良の形態を説明するのに先立って、本発明の作用及び効果について説明する。
燃料ガスと酸化剤ガスとで発電する燃料電池セルと、
前記燃料電池セルが複数電気的に接続される燃料電池セル集合体と、
前記燃料電池セル集合体を囲み押圧する保持部材と、
前記保持部材の外側に配置される前記燃料電池セル集合体からの電気を取り出す集電部とを備えるセル集合体ユニットであって、
前記保持部材と前記集電部とを締結する締結部を備え、
前記締結部は締結部本体と前記締結部が嵌合されるワッシャ―部からなり、
前記ワッシャ―部は前記保持部材を抑えつけるテーパ部を備える構造をとっている。
その結果、集電部に対して保持部材が横ズレする事がなく、絶縁破壊しないので、集電部と保持部材の間で短絡する事がないハンドリング性の良好なセル集合体ユニット及びこれを備えた燃料電池を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るセル集合体ユニット及びこれを備えた燃料電池について図面に基づき説明する。なお、以下の説明にあたって、上下方向や高さ方向、幅方向等の用語については、燃料電池を図1に示すように実際に設置した状態及び図4に示すセル集合体ユニットの配置状態を基準とした方向として示すものとする。
本発明における、保持部材は、第1の長手側保持板121及び、第2の長手側保持板122を示す。
本発明における、集電部は、第3の集電板133を示す。
最初に本発明の一実施形態にかかるセル集合体ユニットを備えた燃料電池の全体構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る燃料電池を示す斜視図である。また、図2は、図1に示した燃料電池の平面図である。また、図3は、図1に示した燃料電池の設置部分を示すと共に、燃料電池容器の一部側壁及びその周囲の断熱材を取り去って示した斜視図である。
本発明の一実施形態に係る燃料電池10は、図1乃至図3に示すように、複数の燃料電池セル110(図4参照)を電気的かつ構造的に接続したセル集合体ユニット100と、セル集合体ユニット100が収容配置されセル集合体ユニット挿入側部分を一部に有した燃料電池容器200と、セル集合体ユニット100によって発電した電気をセル集合体ユニット100から燃料電池容器200の外部に取り出す陽極側電気取り出し部310及び陰極側電気取り出し部320(図3参照)とを備えている。
以下、これらの各構成要素について詳細に説明する。図1乃至図3に示す燃料電池容器200は、フェライト系ステンレス鋼でできた4枚の側板と、同じくフェライト系ステンレス鋼でできた1枚の底板の各縁部を溶接接合して作られており、上部が開口した箱体形状を有している。なお、各側板に形成されたリブ201は燃料電池作動時に発生する熱応力により燃料電池容器200の変形を防ぐ役目を果たしている。
燃料電池容器200の上部は後述するセル集合体ユニット挿入側部分210をなし、セル集合体ユニット挿入側部分210の上端がセル集合体ユニット挿入口211として開口している。
図1における手前側の側板のセル集合体ユニット挿入口211から約50mm程度下方に陽極側電気取り出し部310と陰極側電気取り出し部320のそれぞれの外部側取り出し部313,323を挿通収容するロッド挿通部252,262が所定間隔隔てて平行に突出形成されている。
また、陽極側電気取り出し部310と陰極側電気取り出し部320とが、陽極側電気取り出し延在部315及び陰極側電気取り出し延在部325のそれぞれ一方の端部にセル側取り出し部を備えると共に、他方の端部に外部側取り出し部313,323を備えている。そして、各電気取り出し部310,320と外部側取り出し部313,323との間には両者を着脱可能に接続する接続部316,326を備え、燃料電池容器200のセル集合体ユニット挿入側部分210に各接続部316,326が位置するようになっている(図3参照)。
4枚の側板の周囲は、図1に一部を示すシリカ系の断熱材255で覆われている。また、底板の四隅からはL字鋼をなす4本の支持脚221が下方に突出形成され(図3参照)、その下端部は平面部222をなし、それぞれ2つの燃料電池取付け孔222aが形成されている。そして、底板の下部にも底板下面の大部分を覆うシリカ系の断熱材256が取付けられている。
燃料電池容器200のセル集合体ユニット下端部と底板との間には、ここでは詳細には示さないが、燃料ガスを充填させる燃料ガス室が形成され、図2においてT字型をなすガス供給部261から燃料ガスが供給されるようになっている。なお、この燃料ガスは、都市ガス等を改質して得られる水素リッチの改質ガスである。
燃料ガス室の上面は、ここでは詳細には図示しない分散板が載せられている。分散板には、燃料電池容器200に挿入収容される後述するセル集合体ユニット100の隣接するセル間の隙間に対応する位置に大きめの燃料ガス供給孔が形成されると共に、それ以外の部分に小さめの燃料ガス供給孔が形成されている。そして、これらの燃料ガス供給孔を介してセル集合体ユニット100の隣接するセル同士の隙間に燃料ガスを効率良く供給するようになっている。
続いて、セル集合体ユニット100を構成する個々の燃料電池セル110(以下単に「セル110」とする)の構造について説明する。セル110は、ここでは詳細には図示しないが、支持体を兼ねた細長い有底円筒体形状の空気極と、空気極の表面を覆う電解質と、電解質の表面を覆う燃料極とから構成されている。空気極は、ランタン(La)とマンガン(Mn)の酸化物にストロンチウム(Sr)を含有した材質でできており、押出成形で作られている。また、空気極は、支持体を兼ねるために厚さ約2mm程度の細長い有底円筒体形状をなし、その下端部が徐々に縮径し、端面略U字状をなす底部が備わっている。
なお、空気極の上端開口部からは空気極の外径よりもかなり小さい外径を有する空気供給パイプが空気極の底部近傍まで挿通されるようになっている。これによって、空気極の内部に空気(酸素)を十分供給することができるようにしている。
電解質は、スカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)でできており、空気極の外側面をディッピングする(浸漬する)ことで形成されている。
燃料極は、金属のニッケル(Ni)にイットリア安定化ジルコニア(YSZ)を混ぜてできており、電解質の形成後にテープ状の燃料極素材を巻き付けて焼成することで形成されている。
また、セル110の長手方向ほぼ中央部には、インターコネクタ(図14におけるインターコネクタ110a参照)が突出形成されている。インターコネクタは、ランタン(La)とクロム(Cr)の酸化物にカルシウム(Ca)を混ぜた材質でできており、空気極と導通し電解質及び燃料極とは非導通の状態でセル周方向外側に突出形成され、その先端面が隣接するセル110の燃料極にニッケルフォーム(図14におけるニッケルフォーム111参照)を介して電気的に接続されるようになっている。これによって、セル集合体ユニット内の全てのセル110を電気的に直列接続し、個々のセル110の発電量を総和した発電量がセル集合体ユニット単体の発電量となるようにしている。
続いて、本発明の特徴的部分であるセル集合体ユニットの構造について説明する。図4は、図1に示した燃料電池のセル集合体ユニットを示す斜視図である。また、図5は、図4に示した燃料電池セルのセル開口部側(図4における右側)端面図である。また、図6は、図4に示したセル集合体ユニットの電気接続部の形成位置においてユニット長手方向と直交する方向に沿って示した断面図である。また、図7は、図4に示したセル集合体ユニットのセルなし状態、即ちフレームのみを示す斜視図である。また、図8は、図7に示したフレームの右側、即ち上部側端面を拡大して部分的に示す斜視図である。また、図9は、図7に示したフレームの下側延在部を、そのねじ締め部に沿って幅方向に切断して示す断面斜視図である。また、図10は、図9に対応する断面図であり電気接続部の折り曲げ部における幅方向断面図である。また、図11は、図7に示したフレームの側方保持板の延在位置においてこれの長手方向と直交する方向に沿って示す部分的断面図である。また、図12は、図11に対応する断面図であり、フレームのねじ締め保持部における部分的断面図である。また、図13は、図11に対応する断面図であり、電気接続部の折り曲げ部における部分的断面図である。図17は、図5に示すセル集合体ユニットを隣接させて電気的に接合させた部分の端面図である。なお、図8乃至図13は、図7に示すフレーム100Fの下部の詳細断面図であるが、図14に示すフレーム100Fの上部も同様の構成を有している。また、図8乃至図13では、各構成要素の符号の引き出し位置を明確にするために断面ハッチングを省略して示している。
セル集合体ユニット100は、本実施形態では3×6本、即ち18本のセル110をマトリックス状に配置しかつ電気的に直列に接続したセル集合体110Aと、このセル集合体110Aの電気的な直列接続状態を保ちながらセル集合体110Aを保持するフレーム100Fを備えている。そして、フレーム100Fには電気的に直列に接続したセル集合体110Aの2つの電気的な端部をなす2つの集電部130を備えている。
フレーム100Fは、保持板120と、第1の集電板131、第2の集電板132、及び第3の集電板133からなる集電部130と、保持板120と集電部130を絶縁する絶縁部と、第1の集電板131の一部と第3の集電板133の一部を電気的に接続すると共に、セル集合体ユニット同士を電気的に直列接続する役目を果たす電気接続部160と、を備えている。
保持板120は、図7乃至図13に示すように、2枚のセル長手方向保持板121,122(以下、単に「長手側保持板121,122」とする)と、各長手側保持板121,122の両端部の両縁と一定の幅にわたって結合する4枚のセル側方保持板125(以下、単に「側方保持板125」とする)を備えている。なお、これら2枚の長手側保持板121,122と4枚の側方保持板125は、本実施形態の場合、合計18本のセル110を電気的に直列接続するのを維持するのに十分な強度を有する厚さを有するフェライト系ステンレス鋼でできている。
長手側保持板121,122は、図8乃至図13に示すように、セル側(フレーム内側)に位置する第1の長手側保持板121と、第1の長手側保持板121に対してセル110と反対側に位置する第2の長手側保持板122からなり、本実施形態の場合、第1の長手側保持板121と第2の長手側保持板122が互いにスポット溶接で重ね合わされることで形成されている。また、第1の長手側保持板121は、その両端部の両側の縁部が切り欠かれて第2の長手側保持板122よりも幅狭に形成されている。また、これ以外の第1の長手側保持板121の幅は第2の長手側保持板122の幅と同一となっている。
一方、側方保持板125の長手方向両端部は、わずかな幅で同一方向に直角に折り曲げられ、各端部折り曲げ部125aが互いに対向配置されており、この部分が2枚の第2の長手側保持板122との保持板接続部fcとなっている(図8では下側の接続部のみ図示)。
また、第1の長手側保持板121の両端部の両側の切欠部によってセル側に露出した第2の長手側保持板122の細長領域122a(図8参照)は、上述した側方保持板125と接続する保持板接続部fcとなっている。なお、第1の長手側保持板121と側方保持板125とは、本実施形態の場合、ねじによって結合されている。
第1の長手側保持板121の側方保持板間で挟まれる部分においては、幅方向両縁部から対向する他の第1の長手側保持板121に向かって高さの低い起立部121a(図8参照)が形成されている。また、第1の長手側保持板121には、幅方向に2つの周面テーパ付きのフレーム位置決め固定孔121hが備わっている(図9参照)。また、一部のフレーム位置決め固定孔121hの近傍には、セル側に向かって高さの低い切り起こし部121tが形成されている(図8参照)。また、第1の長手側保持板121の起立部近傍には電気接続部160が形成される位置に対応して矩形状の電気接続部貫通孔121fが形成されている(図10参照)。なお、この電気接続部貫通孔121fの幅は、電気接続部160の接続用折り曲げ部162の幅よりも広く形成され、両者間で隔間が保たれることで第1の長手側保持板121及び第2の長手方向保持板122が電気接続部160に対して電気的に絶縁されるようになっている。
また、第2の長手側保持板122には、第1の長手側保持板121のフレーム位置決め固定孔121hに対応する位置にフレーム固定孔122hが形成されている(図9参照)。フレーム固定孔122hは、その内径がこれを貫通するねじの外径よりも若干大きく形成され、フレーム固定孔122hを貫通するねじと第2の長手方向保持板122との間で一定の隙間を保つことで、第2の長手側保持板122がねじに対して電気的に絶縁されるようになっている。
第1の長手側保持板上には、アルミナのセラミックからなる矩形状の絶縁板141が多数直列に並べて配置されている(図8乃至図13参照)。なお、この絶縁板141の幅方向両縁は、第2の長手側保持板122の幅方向両縁よりも若干内側に位置するようになっており、第2の長手側保持板122と側方保持板125との保持板接続部fcと干渉しないようになっている。
即ち、第2の長手側保持板上の、側方保持板125を接続する保持板接続部fcを除く第1の長手側保持板121の平面部に絶縁板141が配置されていることになる。これは換言すると、複数のセル110を挟み込まない状態で第2の長手側保持板122の長手方向所定間隔隔てかつ幅方向両側を連結する側方保持板125の、第1の長手側保持板121との保持板接続部fcを避けて形成された第1の長手側保持板121の平面上に絶縁板141が備わっていることになる。
なお、絶縁板141には第1の長手方向保持板121のフレーム位置決め固定孔121hに対応する位置にフレーム固定孔141hが形成されると共に、第1の長手側保持板の電気接続部貫通孔121fに対応する位置に同様の電気接続部貫通孔141fが形成されている(図13参照)。なお、第1の長手側保持板上に配置された複数の絶縁板141のうち、第1の長手側保持板121の長手方向両端の絶縁板141には、第1の長手側保持板121の切り起こし部貫通孔(ここでは図示せず)が形成され、この切り起こし部貫通孔に第1の長手側保持板121の切り起こし部121tが係合することで、絶縁板141がセル集合体ユニット100からずれ落ちないようになっている(図8、図11乃至図13参照)。
一方、各側方保持板125には内側に向かって切り起こし部125tが形成され、この切り起こし部125tを介して絶縁板145を各側方保持板125の内側に重ね(図8、図11乃至図13参照)、各側方保持板近傍の各セル110に備わっている導電性のニッケルフォーム111に対して各側方保持板125が絶縁を保つようになっている。
絶縁板141の上面には、幅方向一側に幅広の第1の集電板131が重ねられ、幅方向他側に幅狭の第2の集電板132が重ねられている(図8乃至図10参照)。なお、これら第1及び第2の集電板131,132は、本実施形態の場合、厚さの薄いニッケル板でできている。第1の集電板131と第2の集電板132とは互いに所定の間隔で離間しており、電気的な絶縁が保たれている。そして、幅広の第1の集電板131には第1の長手側保持板121のフレーム位置決め固定孔121hに対応する位置に同様のフレーム固定孔131hが形成されている(図9及び図10参照)。また、幅広の第1の集電板131には、各絶縁板141の端部当接部に対応する位置に幅方向を長手方向とする長孔131pが形成されている(図10参照)。
また、幅狭の第2の集電板132の、絶縁板141及び第1の長手側保持板121のフレーム位置決め固定孔121h、第2の長手側保持板122のフレーム固定孔122hに対応する位置には、このフレーム位置決め固定孔121hに取り付けられる金属製のテーパ付固定用ワッシャ151及びこれに対応するフェルト状の円形絶縁性無機繊維シート152が備わると共に(図9、図10、図12参照)、テーパ付固定用ワッシャ151の外周部に対応して円形絶縁性無機繊維シート152と干渉しないための切欠き132tが形成されている(図9参照)。
図8に示す下側の絶縁板上には、図中左側に幅広の第1の集電板131が配置されると共に、図中右側に幅狭の第2の集電板132が配置されている。一方、図8では示さない上側の絶縁板上には、図中左側に幅狭の第2の集電板132が配置され、図中右側に幅広の第1の集電板131が配置されている。即ち、幅広の第1の集電板131と幅狭の第2の集電板132とは、セル集合体ユニット100の下側の絶縁板141と上側の絶縁板(図示せず)に夫々対角をなして配置されている。
なお、幅広の第1の集電板131は、図14に示すように隣り合う2列のセル110と導電性のニッケルフォーム111を介して電気的に接続すると共に、幅狭の第2の集電板132は、一方の面が2列のセル以外の1列のセル110と導電性のニッケルフォーム111を介して電気的に接続する。一方、幅狭の第2の集電板132の他方の面は、電気接続部160を介してセル集合体ユニット100の外側面に配置された後述する第3の集電板133に電気的に接続されるようになっている。これによって、セル集合体ユニット100の一方の第1の集電板131及び接続板(図8に示す下側の第1の集電板131及び接続板161)を第1の電気的端部とし、他方の第1の集電板及び接続板(図8には示さない上側の第1の集電板及び接続板)を第2の電気的端部としてフレームで保持される合計18本のセル110を電気的に直列接続するようになっている。
第2の長手側保持板122の外側面、即ち第1の長手側保持板121との反対側面には、第2の長手側保持板122とほぼ同等の大きさを有するアルミナの絶縁シート142が配置されている(図11乃至図13参照)。なお、この絶縁シート142には上述した第1の長手側保持板121に形成されたフレーム位置決め固定孔121h及び第2の長手側保持板122並びに絶縁板141に形成されたフレーム固定孔141hに対応する同様のねじ挿通孔142hが形成されている(図12参照)。なお、第3の集電板133のフレーム位置決め固定孔133hの内周面には雌ねじ部が形成され、このフレーム位置決め固定孔133hにフレーム固定ねじ(図示せず)の先端の雄ねじ部が螺合するようになっている。
絶縁シート142の外側、即ち第2の長手側保持板122との反対側には、第3の集電板133が配置されている(図8乃至図13参照)。この第3の集電板133は、本実施形態の場合、フェライト系ステンレスでできており、第1及び第2の集電板131,132よりも厚さが厚くなっている。そして、第3の集電板133には、第1及び第2の長手側保持板121,122並びに絶縁板141に形成された電気接続部貫通孔141fに対応する位置に同様の電気接続部貫通孔133fが形成されている(図13参照)。
電気接続部160は、第2の集電板上の幅方向一側に偏倚しかつ長手方向に沿って延在する2枚の細長の接続板161と、各接続板161に所定間隔隔てて形成され各構成の電気接続板貫通孔を貫通する接続用折り曲げ部162と、幅狭の第2の集電板132と重なり、これに電気的に接続されるセル側折り曲げ部163からなる。電気接続部160のこの折り曲げ部は、2つの同一形状を有する端面視角型C字状をなし、図10に示すように第1及び第2の長手側保持板121,122、絶縁板141、幅狭の第2の集電板132、絶縁シート142、及び第3の集電板133の夫々に形成された電気接続部貫通孔を端面視で互いに対称をなすように貫通している。なお、第1及び第2の長手側保持板121,122の電気接続部貫通孔121f,122fの内側縁部と接続用折り曲げ部162は互いに離間して、第1及び第2の長手側保持板121,122が接続用折り曲げ部162に対して絶縁されるようになっている。そして、接続用折り曲げ部162の更に先端、即ちセル側折り曲げ部163は、幅狭の第2の集電板132と絶縁板141との間に挟まれ、電気接続部160を介して幅狭の第2の集電板132と第3の集電板133とを電気的に導通するようになっている。
上述したように第1及び第2の長手側保持板121,122、および第3の集電板133には、長手方向所定間隔隔てて幅方向2つずつそれぞれフレーム位置決め固定孔121h、122hと共に、フレーム固定孔133hが形成される。フレーム位置決め固定孔121h、122hの内径は本発明における締結部である固定ジ153の軸径よりも十分に大きくなっている。図18に示すように第1及び第2の長手側保持板121,122の内側に形成されるフレーム位置決め固定孔121h、122hには谷型の第1テーパ面121p、122pを備えている。本発明における前記締結部が嵌合されるワッシャ―部であるテーパ付固定用ワッシャ151は、金属製で、中央平坦部にねじ挿通孔151hを有しており、第2テーパ面151pは、第1テーパ面121p、122pと傾きが同等である。
この第1及び第2の長手側保持板121,122の内側は、フレーム位置決め固定孔121h、122hに、円形絶縁性無機繊維シート152とテーパ付固定用ワッシャ151を嵌め込み重ねられている。第1及び第2の長手側保持板121,122の外側は、絶縁性無機繊維シート142を、フレーム位置決め固定孔121h、122hの中心と、絶縁性無機繊維シート142のねじ固定孔142hの中心を合わせて重ね、更に第3の集電板133を、フレーム位置決め固定孔121h、122hの中心と、ねじ固定孔133hの位置を合わせて重ねられている。最後に、テーパ付固定用ワッシャ151のねじ挿通孔151hに固定ねじ153を挿通し、この固定ねじの雄ねじ部を第3の集電板133フレーム位置決め固定孔133hの内周に形成された雌ねじ部に螺合させるようになっている。
固定ネジ153の軸の外径より、フレーム位置決め固定孔121h、122hの内径は十分大きいこと事から、長手側保持板と第3の集電板133とは確実に絶縁ができる。
更に、絶縁性無機繊維シート142と円形絶縁性無機繊維シート152とを用いる事で、組立時や、輸送時での、絶縁破壊を防ぐ事ができる。
しかし、図20に示すように、長手側保持部材121,122のフレーム位置固定穴121h、122hや、固定ワッシャ159にテーパ面が無い場合、輸送等の振動で、長手側保持部材121,122が、第3の集電板133に対して振動し、無機絶縁性繊維シート142と円形絶縁性無機繊維シート152が崩れて絶縁破壊を起こし、長手側保持部材121、122と第3の集電板133が短絡してしまう事があった。
そこで、図19に示すように、テーパ付ワッシャ151の第2テーパ面151pと第1及び第2の長手側保持板121,122に形成される第1テーパ面121p、122pで円形絶縁性無機繊維シート152を面で均等に潰す事により、締付力155が発生し、この力により、X軸方向に締付力155xとY軸方向締付力155yが作用する。固定ネジ153のX軸方向を等方的にX軸方向締付力155xが作用する事で、第3の集電板133に対し、長手側保持部材121,122のズレを防止する事ができる。 更に、第1及び第2の長手側保持板121,122のフレーム位置決め固定孔121h、122hと、第3集電板133のねじ固定孔133hの中心が合致した状態で、固定ねじ153を螺合させることで、第1及び第2の長手側保持板121,122と第3の集電板133との位置関係が規定通り(設計通り)に組立事ができる。尚、第2テーパ面153pと第1テーパ面121p,122pとテーパ面の角度が一致しない場合は、円形絶縁性無機繊維シート152の一部に締め付け力が集中する事で、円形絶縁性無機繊維シート152破れ絶縁破壊を起こす事がある。
次に図17を用いて、図4に示すセル集合体ユニット100が隣接配置した場合について説明する。紙面右側のセル集合体ユニット100R、紙面左側のセル集合体ユニット100Lはそれぞれの側方保持板125が、隣接するように配置されている。
それぞれのセル集合体ユニット内部では、矢印の方向に電流が流れるようにセルが直列配置されており、セル集合体ユニット100Rにおいては、上方の第3の集電板133が陰極を形成し、下方の第3の集電板133が陽極を形成している。
また、セル集合体ユニット100Lにおいては、上方の第3の集電板133が陽極を形成し、下方の第3の集電板133が陰極を形成している。
セル集合体ユニット100Rの電気接続部160aと、セル集合体ユニット100Lの電気接続部160bとを第四の集電板134を介して直列に接合されている。この場合、電流は、セル集合体ユニット100Rの右下部より、セル集合体ユニット100Lの左下部へ矢印の方向に沿って流れる構成となっている。
前述のように、第3の集電板133は、セル集合体110Aと電気接続部160を介して、電気的に接合している。また、第3の集電板133は、長手側保持板121,122よりも外側に配置されている。更に、第3の集電板133は、長手側保持板121,122よりも幅が狭くなっている。言い換えると、図17のAで示す箇所において、集電板の端部が長手側保持板の端面より内側に位置している。尚、第3の集電板は、絶縁シート142を介する事で、長手側保持板121,122と絶縁されている。
よって、セル集合体ユニット100Lとセル集合体ユニット100Rが近接配置した場合でも、短絡を防止する事ができる。
続いて、上述した構成を有するセル集合体ユニット100の組み付け手順について例示的に説明する。具体的には、最初に側方保持板125を介して互いに対向配置される2枚のフレーム長手側延在部を組み付ける。この組み付けにあたって、例えばスポット溶接によって重ね合わされた第1及び第2の長手側保持板121,122を用意し、この第2の長手側保持板上に絶縁シート142を重ねる。この際、第2の長手側保持板122のフレーム固定孔122hに絶縁シート142のねじ挿通孔142hを合致させる。
次いで、絶縁シート上に第3の集電板133を重ねる。この際、絶縁シート142のねじ挿通孔142hに第3の集電板133のフレーム位置決め固定孔133hを合致させる。
次いで、第2の集電板上に電気接続部160の接続板161を位置決めし、ねじ等で第3の集電板133に固定する。この際、電気接続部160の接続用折り曲げ部162は、接続板161に対して起立させた状態で第1及び第2の長手側保持板121,122及び絶縁シート142に形成された電気接続部貫通孔121f,122f,142fを貫通させる。
次いで、これらを裏返して第1の長手側保持板121を上に向け、上面視で第2の長手側保持板122が露出した部分でありかつ後に側方保持板125を取り付ける保持板接続部fcを避けて第1の長手側保持板上に絶縁板141を重ねる。
この際、第1の長手側保持板121から起立した切り起こし部121tに対応する絶縁板141の係合孔を係合させると共に、絶縁板141の電気接続部貫通孔141fに電気接続部160の未だ起立状態にある接続用折り曲げ部162を貫通させる。また、これと同時に第1の長手側保持板121のフレーム位置決め固定孔121hに絶縁板141のフレーム固定孔141hを合致させる。
次いで、電気接続部160の接続用折り曲げ部162を更に折り曲げてセル側折り曲げ部163として絶縁板上に当接させた後、絶縁板上の所定位置に幅広の第1の集電板131及び幅狭の第2の集電板132を互いに離間した状態で重ねる。この際、絶縁板141のフレーム固定孔141hに幅広の第1の集電板131のフレーム固定孔131hを合致させると共に、幅狭の第2の集電板132の切欠きを合致させる。また、電気接続部160のセル側折り曲げ部163に幅狭の第2の集電板132を重ね、これをビス止めする。
次いで、絶縁板141の若干大きめに形成されたフレーム固定孔141hを介して露出した第1の長手側保持板121のフレーム位置決め固定孔121hの夫々に円形絶縁性無機繊維シート152を重ねる。
次いで、外周面がテーパ面となったテーパ付固定用ワッシャ151を第1の長手側保持板121のフレーム位置決め固定孔上に置く。
次いで、フレーム固定ねじをテーパ付固定用ワッシャ151及び円形絶縁性無機繊維シート152のねじ挿通孔151h,152h、第1の長手側保持板121のフレーム位置決め固定孔121h、絶縁シート142のフレーム取付け孔に挿通し、第3の集電板133のフレーム位置決め固定孔133hの雌ねじ部に螺合させる。
この作業によって、テーパ付固定用ワッシャ151の外周テーパ面が第1の長手側保持板121のフレーム位置決め固定孔121hの内周テーパ面に押し付けられ、第1及び第2の長手側保持板121,122と第3の集電板133との相対位置を規定通りに位置合わせすることができる。即ち、第1及び第2の長手側保持板121,122と集電部130、電気接続部160との間の絶縁を確保する。
このようにして、2枚のフレーム長手側延在部を組み付けた後、第2の長手側保持板122の四隅であって第1の長手側保持板121の幅狭部によって露出しかつ絶縁板141が重ね合わされていない部分、即ち第2の長手側保持板122に側方保持板125の端部折り曲げ部125aを当ててねじによって両者をしっかりと固定して保持板接続部fcを形成する。
4枚の側方保持板125を第2の長手側保持板122に固定した後、3×6本、即ち18本のマトリックス状に予め配置したセル集合体110Aを第2の長手側保持板上に載せる。この際、4枚の側方保持板125の自由端部を広げてセル集合体110Aを上側から第2の長手側保持板上に載せる作業を行うが、側方保持板125と第2の長手側保持板122との間には絶縁板141が介在していない。即ち、セル集合体110Aを挿入するために側方保持板同士の間隔を無理やり拡げても、第1の長手側保持板121の平面部に配置された絶縁板141に過大な応力が作用することはない。そのため、セル集合体ユニット組付け時におい絶縁板141を破損させる虞もない。
次いで、側方保持板125の自由端部に残りのフレーム長手側延在部を取り付ける。この際、第2の長手側保持板122と側方保持板125との接続部に側方保持板125の端部折り曲げ部125aを当ててねじによって両者をしっかりと固定する。以上のようにしてセル集合体ユニット100の組み付けを完了する。
このようにして組み付けたセル集合体ユニット100を例えば工場内で燃料電池容器まで搬送(ハンドリング)する際に、それ自身の重量がかなりあるため、第2の長手側保持板122と側方保持板125との間の保持板接続部fcに過大な応力が発生するが、この部分には絶縁板141は配置されておらず、第1の長手側保持板121の平面部に配置された絶縁板141に過大な応力が作用することはない。そのため、セル集合体ユニットの搬送(ハンドリング)時において絶縁板141を破損させる虞もない。
なお、係るセル集合体ユニット100は上述した燃料電池容器200のセル集合体ユニット挿入側部分210の上部に形成されたセル集合体ユニット挿入口211から挿入される。
本実施形態では、3つのセル集合体ユニット100を並列に並べて1つのセル集合体ブロック100Aとし、このセル集合体ブロック100Aを合計4つ、セル集合体ユニット挿入口211から燃料電池容器内に挿入収容している。図15は、燃料電池の容器を省略してセル集合体ユニットが3つ並んだ4つのセルブロックとおよびこれを支持する部分のみを示す斜視図である。ここで、各セル集合体ユニット同士は上述した隣接するセル集合体ユニット100のユニット集電板同士を幅が狭く細長の金属導体からなるユニット接続板191,192・・・(図14参照)で電気的に接続することで、セル集合体ユニット同士が電気的に直列接続されており、4つのセル集合体ブロック同士も上述のユニット接続板191,192・・・よりも幅広でユニット接続板と同等の長さを有する金属導体からなる図示しないブロック接続板で電気的に接続することで、セル集合体ブロック同士が電気的に直列接続されている。
燃料電池容器内にこのセル集合体ユニット100を組み付ける場合においても、組み付け作業に伴って第2の長手側保持板122と側方保持板125との間の保持板接続部fcに過大な応力が発生するが、セル集合体ユニット100の第1の長手側保持板121の平面部に配置された絶縁板141に過大な応力が作用することはない。そのため、セル集合体ユニット100を燃料電池容器200に組み付ける際においてもセル集合体ユニット100の絶縁板141を破損させる虞もない。
また、図14は、セル集合体ユニットの接続部以外の部分においてセル集合体の長手方向と直交する方向に切断して示す断面図(図14(a))及び接続部においてセル集合体の長手方向に直交した方向に沿って示す断面図(図14(b))である。即ち、図14は、このようにして組み付けた燃料電池容器内のセル集合体ユニットの電気的な接続状態を概略的に説明する平面図である。図14から分かるように、セル集合体ユニット100を構成する3×6
本のセル110は、6本ずつ3列に並んで配置されている。そして、各列の6本のセル110は、インターコネクタ110a及び導電部材であるニッケルフォーム111を介して直列接続されている。
図14(a),(b)における左側の2列のセル列は、その下端部においてフレーム内面の絶縁板141上に配置された第1の集電板131によって電気的に接続されている。また、図14(a),(b)における右側の2列のセル列は、その上端部においてフレーム内面の絶縁板141上に配置された導電部材からなる第1の集電板131によって電気的に接続されている。また、図5(b)における最も左側のセル列の上端は、電気取り出し用の2つの断面角型C字状の切起こし部を長手方向所定間隔で設けた電気接続部160によって保持板120の外側に配置される第3の集電板133に電気的に接続している。また、図5(b)における最も右側のセル列の下端は、電気取り出し用の2つの断面角型C字状の切起こし部を長手方向所定間隔で設けた電気接続部160によって保持板120の外側に配置される第3の集電板133に電気的に接続している。
保持板120(121,122)は、ここでは図示しない絶縁板141を介して集電部130及び電気接続部160と電気的に独立している。そして、電気接続部160のユニット集電板側端面は、図14(b)では第3の集電板上に形成された接続板161からユニット接続板191を介して、図中左側の側方に隣接するここでは図示しない別のセル集合体ユニット100の接続板のユニット集電板側端面に電気的に接続している。そして、電気接続部160のユニット集電板側端面は、図14(b)では第3の集電板上に形成された接続板161から電気接続板192を介して、図中左側の側方に隣接するここでは図示しない別のセル集合体ユニット100の接続板のユニット集電板側端面に電気的に接続している。
保持板120は、ここでは図示しない絶縁部材を介して集電部130及び電気接続部160と電気的に独立している。そして、電気接続部のユニット集電板側端面は、図14に示すユニット接続板191,192を介して、図中右側の側方に隣接するここでは図示しない別のセル集合体ユニットの電気取り出し接続板のユニット集電板側端面に電気的に接続している。
本実施形態に係るセル集合体ユニット100がこのような構成を有することによって、セル集合体ユニット100に含まれる3×6個のセルが直列接続され、かつ本実施形態においてユニット接続板(191,192・・・)を介して3つのセル集合体ユニット100が直列接続され、更にはより幅広の接続板を介して隣接する3つのセル集合体ユニット100を構成する4つのセル集合体ブロック100Aを互いに電気的に直列接続するようになっている。
以上説明したように、本実施形態に係るセル集合体ユニットが、セル集合体を保持する保持部材を備え、この保持部材が複数の保持板と保持板同士を接続する接続板とを有すると共に、セル集合体と保持板との間に両者間を絶縁する絶縁部材を備えており、この絶縁部材が接続部を除く保持板上に配置されているので、セル集合体ユニット組み立て時や、セル集合体ユニットの輸送及び燃料電池の組み立て時のユニット?ハンドリング時において、接続部に発生する過大な応力が絶縁部材に作用することがない。その結果、絶縁部材の破損等を防止することができ、信頼性の高いセル集合体ユニット及びこれを備えた燃料電池とすることができる。
なお、上述した実施形態における各構成要素の材質、寸法、個数はあくまで一例として示したもので示したものであり、これらは本発明を逸脱しない範囲で上述した実施形態とは異なる材質、寸法、個数とすることができることは言うまでもない。
例えば、セル集合体ユニットが図16に示すような形態を有していても構わない。具体的には、集電部の第1の集電板131’は上述の実施形態と同じとし、第2の集電板132’を図16(b)のように幅方向両側縁部に一部直接導出しても良い。このような構成によると、上述の実施形態のように電気接続部の一部を保持板や絶縁板に貫通させる必要がないので、組み付けが容易になってコスト低減に貢献する。
10 燃料電池
100 セル集合体ユニット
100A セル集合体ブロック
100F フレーム
110 (燃料電池)セル
110A セル集合体
110a インターコネクタ
111 ニッケルフォーム
120 保持板
121,122 長手側保持板(セル長手方向保持板)
121a 起立部
121f,122f 電気接続部貫通孔
121h, 122h フレーム位置決め固定孔
121p,122p 第1テーパ面
121t 切り起こし部
122a 細長領域
125 (セル)側方保持板
125a 端部折り曲げ部
125t 切り起こし部
130 集電部
131,131’ 第1の集電板
131h フレーム固定孔
131p 長孔
132,132’ 第2の集電板
132t 切欠き
133 第3の集電板
133f 電気接続部貫通孔
133h フレーム位置決め固定孔
134 第4の集電板
141 絶縁板
141f 電気接続部貫通孔
141h フレーム固定孔
142 絶縁性無機繊維シート
142f 電気接続部貫通孔
142h ねじ挿通孔
145 絶縁板
151 テーパ付固定用ワッシャ
151h ねじ挿通孔
151p 第2テーパ面
152 円形絶縁性無機繊維シート
152h ねじ挿通孔
153 固定ネジ
155 締付力
155x X軸方向締付力
155y Y軸方向締付力
159 固定ワッシャ
160 電気接続部
160a 電気接続部陽極
160b 電気接続部陰極
161 接続板
162 接続用折り曲げ部
163 セル側折り曲げ部
191,192・・・ ユニット接続板
200 燃料電池容器
201 リブ
210 セル集合体ユニット挿入側部分
211 セル集合体ユニット挿入口
221 支持脚
222 平面部
222a 燃料電池取付け孔
252,262 ロッド挿通部
255,256 断熱材
261 ガス供給部
310 陽極側電気取り出し部
313,323 外部側取り出し部
315 陽極側電気取り出し延在部
316,326 接続部
320 陰極側電気取り出し部
325 陰極側電気取り出し延在部
fc 保持板接続部

Claims (2)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとで発電する燃料電池セルと、
    前記燃料電池セルが複数電気的に接続される燃料電池セル集合体と、
    前記燃料電池セル集合体を囲み押圧する保持部材と、
    前記保持部材の外側に配置される前記燃料電池セル集合体からの電気を取り出す集電部とを備えるセル集合体ユニットであって、
    前記保持部材と前記集電部とを締結する締結部を備え、
    前記締結部は締結部本体と、前記締結部が嵌合されるワッシャ―部からなり、
    前記ワッシャ―部は前記保持部材を抑えつけるテーパ部を備える事を特徴とする燃料電池セル集合体ユニット。
  2. 請求項1記載の燃料電池セル集合体ユニットを備えた燃料電池。
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