JP2011193536A - 映像配信品質測定システム、装置および方法 - Google Patents

映像配信品質測定システム、装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パケットに加工を施すことなく、配信品質を測定する。
【解決手段】センター1では、配信サーバ5はパケットを送信し、その受信時刻情報生成部は上流側受信時刻情報を送信する。ユーザ宅4では、受信端末6は上記パケットを受信し、その受信時刻情報生成部は下流側受信時刻情報を送信する。センター1又はユーザ宅4の品質情報計測部は、上流側及び下流側受信時刻情報により配信品質を測定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークを用いて映像配信を行う際に映像の配信品質を測定するためのシステム、装置および方法に関する。
ネットワークを用いて、映像を表す映像データを配信する映像配信サービスが普及されている。近年では、上記の映像データよりも高画質の映像データを配信する映像配信サービスが開発されている。この映像配信サービスは、従来の狭帯域ネットワークでは実現が困難であるが、ブロードバンドネットワークの普及に伴い、実現されつつある。また、映像データは、配信元である配信サーバにより、ネットワークを介して、配信先である受信端末に配信され、ユーザは、受信端末により映像データを楽しむことができる。この映像データは、パケットにより表され、そのパケットの配信としてマルチキャスト技術が用いられる。マルチキャスト技術は、ユニキャスト技術の代案として用いられている。例えば、ユニキャスト技術では、配信サーバは、複数のストリーム(パケット)をそれぞれ複数の受信端末に配信し、マルチキャスト技術では、配信サーバは、単一のストリームを複数の受信端末に配信する。マルチキャスト技術を用いることにより、配信サーバやネットワークの帯域を節約しつつ、多数のユーザへの配信が可能となっている。
しかし、上記の映像配信サービス(映像配信とも称する)には、次のような問題がある。映像配信では、映像データを構成するパケット群のいくつかが欠損したり、規定の時間内に届かなかったりといった現象が起こる場合がある。この場合、受信端末により再生される映像に大きな影響が出る。特に、現在広く使用されているネットワーク層のプロトコルであるIPでは、その仕様上、輻輳時にパケット欠損が発生する可能性がある。一般的な通信では、ネットワーク層の上位に位置するトランスポート層のプロトコルの機能として、到達確認や再送を行なうことによって、IPの低信頼性を補っている。映像配信にも、再送を行なうことによって、パケット欠損に対する対策を行うことは可能である。しかし、配信先一箇所ずつ、到達確認が取れるまでそのパケットをバッファリングしておく必要があるなど、負荷が高くなり、大多数のユーザへの配信にこの対策を取り入れることは難しい。また、伝送遅延に関する保障もないため、伝送遅延に大きな変動が発生する可能性もある。
映像の再生に問題が発生したときに、その原因を調査するために配信先ごとの配信状況(配信品質)を確認する必要がある。ここで、配信品質は、配信サーバから受信端末にパケットが配信される状況を表し、パケット毎の伝送遅延、ジッターおよび一定時間あたりのパケットの廃棄率を含んでいる。
特許文献1では、映像の配信状況を監視するための方法が示されている。この方法では、ストリーム中継装置において、一定時間当たりのパケットの到達数を監視しあらかじめ決められた値を超えて到達した場合や、一定時間パケットが到達しない場合に異常と判断している。この方法では、あらかじめ配信される映像の使用帯域がわかっており、正常時には一定時間当たり到達するパケット数がわかっている必要がある。また、伝送遅延やジッターの測定は考慮されていない。
映像配信に広く用いられているプロトコルにRTP(非特許文献1)が適用される。このプロトコルに適用されるパケットのRTPヘッダ中には、タイムスタンプを表す値が格納されるタイムスタンプフィールドが存在する。しかし、このタイムスタンプは、ペイロードに含まれるデータのサンプリング時刻を表しており、受信端末において例えば映像などの再生のタイミングを制御するために用いられる。このため、厳密な意味でのネットワークの伝送遅延やジッターを測定する目的では使用するには、精度が低い。また、このタイムスタンプフィールドに格納される値の意味は、RTPのペイロードフォーマット毎に異なる。このため、タイムスタンプフィールドを利用するためには、ペイロードごとに異なった測定方法を採用する必要がある。
このように、上記の技術では、配信品質を測定するためには、パケットに加工を施さなくてはならない。
特許文献1、非特許文献1の他に上記に関連する技術を紹介する。
特開2004−120230号公報(特許文献2)にはデータ通信におけるQoS制御方法が記載されている。データ通信におけるQoS制御方法は、第1のノードからネットワークを介して第2のノードにデータパケットを送信するパケットデータ通信において、通信に先立って前記第1のノードと前記第2のノード間で時刻同期を行っておき、前記第1のノードは送信するデータパケットのヘッダ情報部に前記データパケットの送信時刻及び該データパケットが要求するサービス品質レベルを付加して前記データパケットを送信し、前記データパケットを受信した前記第2のノードは、該データパケットの受信時刻と前記ヘッダ情報部の前記送信時刻との時間差を計算し、前記時間差の値が前記サービス品質レベルで規定される伝送遅延許容時間を超えているか否かを判定し、超えていない場合は前記データパケットを受信して応答信号を返送し、超えている場合は前記データパケットを破棄して応答信号を返送しない、ことを特徴としている。これにより、前記データ通信において、上位のアプリケーションサービスが要求するサービス品質特性に応じた通信制御を、ネットワークレイヤで容易に実現・実装することを可能する。
特開平11−331167号公報(特許文献3)には品質情報伝送装置が記載されている。品質情報伝送装置は、ユーザ情報を送信する第1送信手段と、受信信号に基づく少なくとも一つの品質情報を前記ユーザ情報と分離して送信する第2送信手段と、を具備することを特徴としている。これにより、品質情報だけを任意の時点において送信でき、受信側において品質情報だけを取り出すことができる。
特開2004−172748号公報 特開2004−120230号公報(請求項1) 特開平11−331167号公報(請求項1)
"RFC3550"、[online]、Internet Society、[平成18年4月17日検索]、インタネット<URL : http://www.ietf.org/rfc/rfc3550.txt>
本発明の課題は、パケットに加工を施すことなく、配信品質を測定することができる映像配信品質測定システム、装置および方法を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために付加されたものであるが、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の映像配信品質測定システムは、
センター(1)内に設けられ、映像データを表すパケットをネットワーク(2)に送信する配信サーバ(5)と、
ユーザ宅(4)内に設けられ、前記配信サーバ(5)から前記ネットワーク(2)を介して送信された前記パケットを受信する受信端末(6)と、
前記センター(1)に設けられ、前記配信サーバ(5)が前記パケットを送信したときの時刻を表す上流側受信時刻情報を生成して送信する上流側受信時刻情報生成部(12)と、
前記ユーザ宅(4)に設けられ、前記受信端末(6)が前記パケットを受信したときの時刻を表す下流側受信時刻情報を生成して送信する下流側受信時刻情報生成部(22)と、
前記センター(1)と前記ユーザ宅(4)との一方に設けられ、前記上流側受信時刻情報と前記下流側受信時刻情報とに基づいて、前記配信サーバ(5)から前記受信端末(6)に前記パケットが配信される状況を表す配信品質を測定する品質情報計測部(24)とを具備する。
本発明の映像配信品質測定システムにおいて、
前記上流側受信時刻情報生成部(12)は、前記配信サーバ(5)が前記パケットを送信したときの時刻である上流側受信時刻と、前記配信サーバ(5)が送信した前記パケットを識別する送信識別情報とを含む前記上流側受信時刻情報を生成して送信し、
前記下流側受信時刻情報生成部(22)は、前記受信端末(6)が前記パケットを受信したときの時刻である下流側受信時刻と、前記受信端末(6)が受信した前記パケットを識別する受信識別情報とを含む前記下流側受信時刻情報を生成して送信し、
前記品質情報計測部(24)は、前記上流側受信時刻情報に含まれる前記送信識別情報と、前記下流側受信時刻情報に含まれる前記受信識別情報とが一致する場合、前記上流側受信時刻情報に含まれる前記上流側受信時刻と、前記下流側受信時刻情報に含まれる前記下流側受信時刻とに基づいて、前記配信品質を測定する。
本発明の映像配信品質測定システムにおいて、
前記配信品質は、前記パケット毎の伝送遅延、ジッター、一定時間あたりの前記パケットの廃棄率の少なくとも1つを含む。
本発明の映像配信品質測定システムにおいて、
前記品質情報計測部(24)は、前記上流側受信時刻情報に含まれる前記上流側受信時刻と、前記下流側受信時刻情報に含まれる前記下流側受信時刻とに基づいて、前記一定時間において、前記上流側測定装置(10)で受信した前記パケットの数に対して、下流側測定装置(20)で受信しなかった前記パケットの数を表す前記パケットの廃棄率を求める。
本発明の映像配信品質測定システムにおいて、
前記品質情報計測部(24)は、前記パケットにおいて、前記上流側受信時刻情報に含まれる前記上流側受信時刻から、前記下流側受信時刻情報に含まれる前記下流側受信時刻までの時間を表す前記伝送遅延を求める。
本発明の映像配信品質測定システムにおいて、
前記品質情報計測部(24)は、前記パケットにおける前記伝送遅延と、前記パケットの1つ前のパケットにおける前記伝送遅延との差を表す前記ジッターを求める。
本発明の映像配信品質測定システムは、更に、
前記センター(1)に設けられ、前記上流側受信時刻情報生成部(12)を備えた上流側測定装置(10)と、
前記ユーザ宅(4)に設けられ、前記下流側受信時刻情報生成部(22)と前記品質情報計測部(24)とを備えた下流側測定装置(20)とを具備し、
前記上流側測定装置(10)は、更に、
前記配信サーバ(5)が送信する前記パケットを受信し、前記上流側受信時刻情報生成部(12)に送信する上流側パケット受信部(11)と、
前記上流側受信時刻情報生成部(12)により生成された前記上流側受信時刻情報を前記下流側測定装置(20)に、前記ネットワーク(2)である第1ネットワークとは異なる第2ネットワーク(3)を介して送信する上流側受信時刻情報送信部(13)とを具備し、
前記下流側測定装置(20)は、更に、
前記受信端末(6)が受信する前記パケットを受信し、前記下流側受信時刻情報生成部(22)に送信する下流側パケット受信部(21)と、
前記上流側測定装置(10)から前記第2ネットワーク(3)を介して送信された前記上流側受信時刻情報を受信して前記品質情報計測部(24)に送信する下流側受信時刻情報受信部(23)と、
前記品質情報計測部(24)により測定された前記配信品質を記録する品質情報記録部(25)と
を具備する。
本発明の映像配信品質測定システムは、更に、
前記センター(1)に設けられ、前記上流側受信時刻情報生成部(12)と前記品質情報計測部(24;17)とを備えた上流側測定装置(10)と、
前記ユーザ宅(4)に設けられ、前記下流側受信時刻情報生成部(22)を備えた下流側測定装置(20)とを具備し、
前記上流側測定装置(10)は、更に、
前記配信サーバ(5)が送信する前記パケットを受信し、前記上流側受信時刻情報生成部(12)に送信する上流側パケット受信部(11)と、
前記下流側測定装置(20)から、前記ネットワーク(2)である第1ネットワークとは異なる第2ネットワーク(3)を介して送信された前記下流側受信時刻情報を受信して前記品質情報計測部(17)に送信する上流側受信時刻情報受信部(16)と、
前記品質情報計測部(17)により測定された前記配信品質を記録する品質情報記録部(18)とを具備し、
前記下流側測定装置(20)は、更に、
前記受信端末(6)が受信する前記パケットを受信し、前記下流側受信時刻情報生成部(22)に送信する下流側パケット受信部(21)と、
前記下流側受信時刻情報生成部(22)により生成された前記下流側受信時刻情報を前記上流側測定装置(10)に前記第2ネットワーク(3)を介して送信する下流側受信時刻情報送信部(28)と
を具備する。
本発明の映像配信品質測定システムは、更に、
前記センター(1)に設けられ、前記上流側受信時刻情報生成部(12)を備えた上流側測定装置(10)と、
前記ユーザ宅(4)に設けられ、前記下流側受信時刻情報生成部(22)を備えた下流側測定装置(20)と、
前記センター(1)に設けられ、前記品質情報計測部(24;33)を備えた品質測定サーバ(30)と
を具備し、
前記上流側測定装置(10)は、更に、
前記配信サーバ(5)が送信する前記パケットを受信し、前記上流側受信時刻情報生成部(12)に送信する上流側パケット受信部(11)と、
前記上流側受信時刻情報生成部(12)により生成された前記上流側受信時刻情報を前記品質測定サーバ(30)に送信する上流側受信時刻情報送信部(13)とを具備し、
前記下流側測定装置(20)は、更に、
前記受信端末(6)が受信する前記パケットを受信し、前記下流側受信時刻情報生成部(22)に送信する下流側パケット受信部(21)と、
前記下流側受信時刻情報生成部(22)により生成された前記下流側受信時刻情報を前記品質測定サーバ(30)に、前記ネットワーク(2)である第1ネットワークとは異なる第2ネットワーク(3)を介して送信する受信時刻情報送信部(28)とを具備し、
前記品質測定サーバ(30)は、更に、
前記上流側測定装置(10)から送信された前記上流側受信時刻情報を受信して前記品質情報計測部(33)に送信する上流側受信時刻情報受信部(31)と、
前記下流側測定装置(20)から前記第2ネットワーク(3)を介して送信された前記下流側受信時刻情報を受信して前記品質情報計測部(33)に送信する下流側受信時刻情報受信部(32)と、
前記品質情報計測部(33)により測定された前記配信品質を記録する品質情報記録部(34)と
を具備する。
本発明の映像配信品質測定システムは、更に、
前記センター(1)に設けられ、前記上流側受信時刻情報生成部(12)を備えた上流側測定装置(10)と、
前記ユーザ宅(4)に設けられ、前記下流側受信時刻情報生成部(22)と前記品質情報計測部(24)とを備えた下流側測定装置(20)と、
前記配信品質が記録される品質管理サーバ(40)とを具備し、
前記上流側測定装置(10)は、更に、
前記配信サーバ(5)が送信する前記パケットを受信し、前記上流側受信時刻情報生成部(12)に送信する上流側パケット受信部(11)と、
前記上流側受信時刻情報生成部(12)により生成された前記上流側受信時刻情報を前記下流側測定装置(20)に、前記ネットワーク(2)である第1ネットワークとは異なる第2ネットワーク(3)を介して送信する上流側受信時刻情報送信部(13)とを具備し、
前記下流側測定装置(20)は、更に、
前記受信端末(6)が受信する前記パケットを受信し、前記下流側受信時刻情報生成部(22)に送信する下流側パケット受信部(21)と、
前記上流側測定装置(10)から前記第2ネットワーク(3)を介して送信された前記上流側受信時刻情報を受信して前記品質情報計測部(24)に送信する下流側受信時刻情報受信部(23)と、
前記品質情報計測部(24)により測定された前記配信品質を前記品質管理サーバ(40)に前記第2ネットワーク(3)を介して送信する品質情報送信部(25a)と
を具備する。
本発明の映像配信品質測定システムにおいて、
前記配信サーバ(5)は、前記パケットを前記上流側測定装置(10)に送信し、
前記上流側測定装置(10)は、更に、
前記上流側パケット受信部(11)により受信された前記パケットを前記ネットワーク(2)に送信する上流側パケット送信部(19)を具備し、
前記下流側測定装置(20)の前記下流側パケット受信部(21)は、前記上流側測定装置(10)から前記ネットワーク(2)を介して送信された前記パケットを受信し、
前記下流側測定装置(20)は、更に、
前記下流側パケット受信部(21)により受信された前記パケットを前記受信端末(6)に送信する下流側パケット送信部(29)
を具備する。
本発明の映像配信品質測定システムにおいて、
前記ユーザ宅(4)は、第1ユーザ宅(4−1)と第2ユーザ宅(4−2)を含み、
前記第1ユーザ宅(4−1)には、前記受信端末(6)である第1受信端末(6−1)と、前記下流側測定装置(20)である第1下流側測定装置(20−1)とに設けられ、
前記第2ユーザ宅(4−2)には、前記受信端末(6)である第2受信端末(6−2)と、前記下流側測定装置(20)である第2下流側測定装置(20−2)とに設けられ、
前記パケットは、前記第1受信端末(6−1)から、前記第1及び第2下流側測定装置(20−1、20−2)を介して、前記第2受信端末(6−2)に転送される。
本発明の映像配信品質測定システムにおいて、
前記送信識別情報と前記受信識別情報は、前記パケットに含まれる前記シーケンス番号を表す。
本発明の映像配信品質測定システムにおいて、
前記送信識別情報と前記受信識別情報は、前記パケットのハッシュ値を表す。
本発明の映像配信品質測定システムにおいて、
前記品質情報計測部(24)は、
前記上流側受信時刻情報を格納しておくための上流側受信時刻情報キュー(41)と、
前記下流側受信時刻情報を格納しておくための下流側受信時刻情報キュー(42)と、
前記上流側受信時刻情報キュー(41)、前記下流側受信時刻情報キュー(42)にそれぞれ前記上流側受信時刻情報、前記下流側受信時刻情報が格納されている場合、前記上流側受信時刻情報、前記下流側受信時刻情報を照合する突合せ処理部(43)と、
前記上流側受信時刻情報に含まれる前記送信識別情報と、前記下流側受信時刻情報に含まれる前記受信識別情報とが一致する場合、前記上流側受信時刻情報に含まれる前記上流側受信時刻と、前記下流側受信時刻情報に含まれる前記下流側受信時刻とに基づいて、前記配信品質を測定する配信品質測定部(44、45、46)と
を具備する。
本発明の映像配信品質測定システムにおいて、
前記上流側受信時刻情報キュー(41)は、前記上流側受信時刻情報キュー(41)に格納されている前記上流側受信時刻情報の数が、予め定められた上限値を超えた場合、前記ネットワーク(2)中で前記パケットが廃棄されたことにより前記下流側受信時刻情報が存在しないものと認識し、その時刻が最も古い前記上流側受信時刻を含む前記上流側受信時刻情報を選択して削除する。
本発明の映像配信品質測定システムにおいて、
前記上流側受信時刻情報キュー(41)は、現在の時刻から、予め定められたタイムアウト時間だけさかのぼったタイムアウト時刻以前の時刻を含む上流側受信時刻情報については、前記ネットワーク(2)中で前記パケットが廃棄されたことにより前記下流側受信時刻情報が存在しないものと認識し、前記タイムアウト時刻以前の時刻を含む上流側受信時刻情報を選択して削除する。
本発明の映像配信品質測定システムにおいて、
前記ネットワーク(2)は、マルチキャストネットワークである。
本発明の映像配信品質測定システムにおいて、
前記ネットワーク(2)は、マルチキャストネットワークであり、
前記第2ネットワーク(3)は、ユニキャストネットワークである。
本発明の映像配信品質測定装置は、
センター(1)内に設けられ、映像データを表すパケットをネットワーク(2)に送信する配信サーバ(5)と、ユーザ宅(4)内に設けられ、前記配信サーバ(5)から前記ネットワーク(2)を介して送信された前記パケットを受信する受信端末(6)とを具備する映像配信品質測定システムに適用され、
前記センター(1)に設けられ、前記配信サーバ(5)が前記パケットを送信したときの時刻を表す上流側受信時刻情報を生成して送信する上流側受信時刻情報生成部(12)と、
前記ユーザ宅(4)に設けられ、前記受信端末(6)が前記パケットを受信したときの時刻を表す下流側受信時刻情報を生成して送信する下流側受信時刻情報生成部(22)と、
前記センター(1)と前記ユーザ宅(4)との一方に設けられ、前記上流側受信時刻情報と前記下流側受信時刻情報とに基づいて、前記配信サーバ(5)から前記受信端末(6)に前記パケットが配信される状況を表す配信品質を測定する品質情報計測部(24)とを具備する。
本発明の映像配信品質測定方法は、
センター(1)内に設けられた配信サーバ(5)により、映像データを表すパケットをネットワーク(2)に送信するステップと、
ユーザ宅(4)内に設けられた受信端末(6)により、前記配信サーバ(5)から前記ネットワーク(2)を介して送信された前記パケットを受信するステップと、
前記センター(1)に設けられた上流側受信時刻情報生成部(12)により、前記配信サーバ(5)が前記パケットを送信したときの時刻を表す上流側受信時刻情報を生成して送信するステップと、
前記ユーザ宅(4)に設けられた下流側受信時刻情報生成部(22)により、前記受信端末(6)が前記パケットを受信したときの時刻を表す下流側受信時刻情報を生成して送信するステップと、
前記センター(1)と前記ユーザ宅(4)との一方に設けられた品質情報計測部(24)により、前記上流側受信時刻情報と前記下流側受信時刻情報とに基づいて、前記配信サーバ(5)から前記受信端末(6)に前記パケットが配信される状況を表す配信品質を測定するステップと
を具備する。
以上により、本発明によれば、パケットに加工を施すことなく、配信品質を測定することができる。
本発明の映像配信品質測定システムを示す全体構成図である。(第1実施形態) 上流側測定装置および下流側測定装置の構成を示すブロック図である。(第1実施形態) 品質情報計測部の構成を示すブロック図である。(第1実施形態) 上流側測定装置の動作を示すフローチャートである。(第1実施形態) 下流側測定装置の動作を示すフローチャートである。(第1実施形態) 受信時刻情報生成部の動作を示すフローチャートである。(第1実施形態) RTPパケットにおけるRTPヘッダの各フィールドの構成を示す図である。(第1実施形態) 受信時刻情報の一例を示す図である。(第1実施形態) IPパケットにおけるIPヘッダの各フィールドの構成を示す図である。(第1実施形態) RTPパケットが、IPパケットに変換される際の分割例を示した図である。(第1実施形態) 受信時刻情報の他の例を示す図である。(第1実施形態) 受信時刻突合せ処理部の動作を示すフローチャートである。(第1実施形態) パケット廃棄率計測部の動作を示すフローチャートである。(第1実施形態) ジッター計測部の動作を示すフローチャートである。(第1実施形態) 本発明の映像配信品質測定システムの応用例を示す全体構成図である。(第1実施形態) 上流側測定装置および下流側測定装置の構成を示すブロック図である。(第2実施形態) ハッシュ値品質情報計測部の構成を示すブロック図である。(第2実施形態) 受信時刻情報生成部の動作を示すフローチャートである。(第2実施形態) 受信時刻情報を示す図である。(第2実施形態) ハッシュ値突合せ処理部の動作を示すフローチャートである。(第2実施形態) UDPパケットにおけるUDPヘッダの各フィールドの構成を示す図である。(第2実施形態) 受信時刻情報の一例を示す図である。(第2実施形態) 本発明の映像配信品質測定システムを示す全体構成図である。(第3実施形態) 上流側測定装置および下流側測定装置の構成を示すブロック図である。(第3実施形態) 本発明の映像配信品質測定システムを示す全体構成図である。(第4実施形態) 上流側測定装置、下流側測定装置および品質測定サーバの構成を示すブロック図である。(第4実施形態) 本発明の映像配信品質測定システムを示す全体構成図である。(第5実施形態) 上流側測定装置および下流側測定装置の構成を示すブロック図である。(第5実施形態) 本発明の映像配信品質測定システムを示す全体構成図である。(第6実施形態) 上流側測定装置および下流側測定装置の構成を示すブロック図である。(第6実施形態) 本発明の映像配信品質測定システムを示す全体構成図である。(第7実施形態)
以下に添付図面を参照して、本発明の映像配信品質測定システムについて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による映像配信品質測定システムの構成を示している。第1実施形態による映像配信品質測定システムは、マルチキャストネットワーク2と、ユニキャストネットワーク3と、配信サーバ5と、受信端末6と、映像配信品質測定装置とを具備している。配信サーバ5と受信端末6と映像配信品質測定装置は、コンピュータである。上記の映像配信品質測定装置は、上流側測定装置10と、下流側測定装置20とを具備している。
配信サーバ5と上流側測定装置10は、データセンター1に設けられている。上流側測定装置10は、データセンター1内で配信サーバ5に接続されている。
受信端末6と下流側測定装置20は、複数のユーザ宅4の各々に設けられている。下流側測定装置20は、各ユーザ宅4内で受信端末6に接続されている。
マルチキャストネットワーク2は、映像を表す映像データを配信するために、前述のマルチキャスト技術が適用されるネットワークである。このマルチキャストネットワーク2は、配信サーバ5と受信端末6とに接続されている。
データセンター1内にある配信サーバ5は、映像データを表すパケットをマルチキャストネットワーク2に送信する。配信サーバ5から送信された各パケット(マルチキャストパケット)は、マルチキャストネットワーク2を経由して、各ユーザ宅4へと配信される。各ユーザ宅4内の受信端末6は、そのマルチキャストパケットを受信し、そのマルチキャストパケットが表す映像データの再生を行う。
ユニキャストネットワーク3は、前述の配信品質(品質情報とも称する)を測定するために、前述のユニキャスト技術が適用されるネットワークである。このユニキャストネットワーク3は、上流側測定装置10と下流側測定装置20とに接続されている。
上流側測定装置10は、配信サーバ5に接続され、配信サーバ5は、マルチキャストパケットをマルチキャストネットワーク2に送信すると同時に、上流側測定装置10に送信する。上流側測定装置10は、配信サーバ5がマルチキャストパケットを送信したときの時刻として、そのマルチキャストパケットを受信したときの上流側受信時刻を表す上流側受信時刻情報を生成し、そのユニキャストネットワーク3を介して下流側測定装置20に送信する。
下流側測定装置20は、更に、マルチキャストネットワーク2に接続され、受信端末6と下流側測定装置20は、配信サーバ5からマルチキャストネットワーク2を介して送信されたマルチキャストパケットを受信する。下流側測定装置20は、受信端末6がマルチキャストパケットを受信したときの時刻として、そのマルチキャストパケットを受信したときの下流側受信時刻を表す下流側受信時刻情報を生成する。また、下流側測定装置20は、上流側測定装置10からユニキャストネットワーク3を介して送信された上流側受信時刻情報を受信する。下流側測定装置20は、上流側受信時刻情報と下流側受信時刻情報とに基づいて、配信サーバ5から受信端末6にパケットが配信される状況を表す配信品質を測定する。
ここで、図1では、ユニキャストネットワーク3とマルチキャストネットワーク2とは別々のネットワークとして配されているが、ユニキャストおよびマルチキャスト双方に対応した単一のネットワーク上に構成してもよい。
図2は、上流側測定装置10および下流側測定装置20の構成を示すブロック図である。図2では、ユニキャストネットワーク3の記載を省略している。
上流側測定装置10は、その機能ブロックとして、上流側パケット受信部11(以下、パケット受信部11)、上流側受信時刻情報生成部12(以下、受信時刻情報生成部12)、上流側受信時刻情報送信部13(以下、受信時刻情報送信部13)、およびリアルタイムクロック発生部14を具備している。その機能ブロックは、ハードウェア(例示;回路)、ソフトウェア(例示;コンピュータプログラム)により実現される。
パケット受信部11は、配信サーバ5と受信時刻情報生成部12とに接続され、受信時刻情報生成部12は、受信時刻情報送信部13、およびリアルタイムクロック発生部14に接続されている。受信時刻情報送信部13は、ユニキャストネットワーク3を介して下流側測定装置20に接続されている。
下流側測定装置20は、その機能ブロックとして、下流側パケット受信部21(以下、パケット受信部21)、受信時刻情報生成部22(以下、受信時刻情報生成部22)、下流側受信時刻情報受信部23(以下、受信時刻情報受信部23)、品質情報計測部24、品質情報記録部25およびリアルタイムクロック発生部26を具備している。その機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア)により実現される。
パケット受信部21は、マルチキャストネットワーク2と受信時刻情報生成部22とに接続され、受信時刻情報生成部22は、品質情報計測部24とリアルタイムクロック発生部26とに接続されている。受信時刻情報受信部23は、ユニキャストネットワーク3を介して受信時刻情報送信部13に接続され、品質情報計測部24に接続されている。品質情報計測部24は、品質情報記録部25に接続されている。
図3は、品質情報計測部24の構成を示すブロック図である。品質情報計測部24は、上流側受信時刻情報キュー41、下流側受信時刻情報キュー42、受信時刻情報突合せ処理部43、配信品質測定部、品質情報集計部47およびリアルタイムクロック発生部48を具備している。配信品質測定部は、パケット廃棄率計測部44、遅延計測部45、ジッター計測部46を具備している。
上流側受信時刻情報キュー41は、受信時刻情報受信部23と受信時刻情報突合せ処理部43とに接続されている。下流側受信時刻情報キュー42は、受信時刻情報生成部22と受信時刻情報突合せ処理部43とに接続されている。受信時刻情報突合せ処理部43は、パケット廃棄率計測部44と遅延計測部45とに接続されている。パケット廃棄率計測部44は、品質情報集計部47とリアルタイムクロック発生部48とに接続されている。遅延計測部45は、ジッター計測部46と品質情報集計部47とに接続されている。ジッター計測部46は、品質情報集計部47に接続されている。品質情報集計部47は、リアルタイムクロック発生部48と品質情報記録部25とに接続されている。
本発明の第1実施形態による映像配信品質測定システムとして、上流側測定装置10、下流側測定装置20の動作について説明する。上流側測定装置10、下流側測定装置20は、その電源(図示しない)が投入されたときに動作する。
図4は、上流側測定装置10の動作を示すフローチャートである。
パケット受信部11は、配信サーバ5から送出されるマルチキャストパケットを受信し、受信時刻情報生成部12に送る(ステップS1−YES)。リアルタイムクロック発生部14は、現在の時刻を受信時刻情報生成部12に通知する。受信時刻情報生成部12は、その現在の時刻を上記の上流側受信時刻とし、パケット受信部11から送られてきたパケット中のシーケンス番号(後述)と上流側受信時刻とを含む上流側受信時刻情報を生成し、受信時刻情報送信部13に送る(ステップS2)。受信時刻情報送信部13は、受信時刻情報生成部12から送られてきた受信時刻情報60を、ユニキャストネットワーク3を介して下流側測定装置20に送る(ステップS3)。
図5は、下流側測定装置20の動作を示すフローチャートである。
パケット受信部21は、配信サーバ5からマルチキャストネットワーク2を経由して送られてくるマルチキャストパケットを受信し、受信時刻情報生成部22に送る(ステップS11−YES)。リアルタイムクロック発生部26は、現在の時刻を受信時刻情報生成部22に通知する。受信時刻情報生成部22は、その現在の時刻を上記の下流側受信時刻とし、パケット受信部21から送られてきたパケット中のシーケンス番号(後述)と下流側受信時刻とを含む下流側受信時刻情報を生成し、品質情報計測部24に送る(ステップS12)。
受信時刻情報受信部23では、上流側測定装置10からユニキャストネットワーク3を経由して送られる受信時刻情報60を受信し、品質情報計測部24に送る(ステップS11−NO、S13−YES)。品質情報計測部24では、受信時刻情報受信部23から送られてくる上流側受信時刻情報と、受信時刻情報生成部22から送られてくる下流側受信時刻情報とに基づいて、配信品質を測定し、品質情報記録部25に記録する(ステップS18)。配信品質は、パケット毎の伝送遅延、ジッターおよび一定時間あたりのパケットの廃棄率を含んでいる。
上述のステップS18において、下流側測定装置20の品質情報計測部24により実行される処理について詳細に説明する。
上流側受信時刻情報キュー41は、受信時刻情報受信部23から送られてきた上流側受信時刻情報を格納する。一方、下流側受信時刻情報キュー42は、受信時刻生成部22から送られてきた下流側受信時刻情報を格納する(ステップS14−NO、S15−YES)。
受信時刻情報突合せ処理部43では、上流側受信時刻情報キュー41、下流側受信時刻情報キュー42にそれぞれ上流側受信時刻情報、下流側受信時刻情報が格納されるのを監視している。受信時刻情報突合せ処理部43は、上流側受信時刻情報キュー41、下流側受信時刻情報キュー42にそれぞれ格納された上流側受信時刻情報、下流側受信時刻情報を照合する。そこで、シーケンス番号が一致する上流側受信時刻情報、下流側受信時刻情報が格納されている。その場合、受信時刻情報突合せ処理部43は、上流側受信時刻情報キュー41、下流側受信時刻情報キュー42から、そのシーケンス番号が一致する上流側受信時刻情報、下流側受信時刻情報をそれぞれ読み出し、それらを一組としてパケット廃棄率計測部44および遅延計測部45に送る(ステップS14−YES)。
次に、配信品質として、パケットの伝送遅延、ジッターおよび一定時間あたりのパケットの廃棄率が測定される(ステップS16)。リアルタイムクロック発生部48は、現在の時刻をパケット廃棄率計測部44、品質情報集計部47に通知する。
ステップS16において、パケット廃棄率計測部44は、リアルタイムクロック発生部48から通知される時刻により一定時間を計測する。このパケット廃棄率計測部44では、受信時刻情報突合せ部31から送られてきた受信時刻情報の組に基づいて、一定時間当たりのパケットの廃棄率を求め、品質情報集計部47に送る。パケットの廃棄率は、一定時間において、上流側測定装置10で受信したパケットの数に対して、下流側測定装置20で受信しなかったパケットの数を表している。この詳細については、後述する。
ステップS16において、遅延計測部45では、受信時刻情報突合せ部31から送られてきた受信時刻情報の組に基づいて、パケットの伝送遅延を求め、品質情報集計部47およびジッター計測部46に送る。伝送遅延は、上流側受信時刻情報に含まれる上流側受信時刻から、下流側受信時刻情報に含まれる下流側受信時刻までの時間を表している。この詳細については、後述する。
ステップS16において、ジッター計測部46では、遅延計測部45から送られてきた伝送遅延の値に基づいて、ジッターを求め、品質情報集計部47に送る。ジッターは、あるシーケンス番号を含むパケットにおける伝送遅延と、そのシーケンス番号の1つ前のシーケンス番号を含むパケットにおける伝送遅延との差を表している。この詳細については、後述する。
品質情報集計部47は、パケット廃棄率計測部44からの一定時間当たりのパケットの廃棄率と、遅延計測部45からのパケットの伝送遅延と、ジッター計測部46からのジッターとを収集する。品質情報集計部47は、それらを含む配信品質を、リアルタイムクロック発生部48から通知される時刻と共に、品質情報記録部25に記録する(ステップS17)。
このように、本発明の第1実施形態による映像配信品質測定システムによれば、パケットに加工を施すことなく、配信品質を測定することができる。
上述のように、下流側測定装置20内には、リアルタイムクロック発生部26と、品質情報計測部24のリアルタイムクロック発生部48とが存在する。しかし、必ずしも複数存在する必要はない。例えばリアルタイムクロック発生部26が上記の2つのリアルタイムクロック発生部の役目を担ってもよい。
また、リアルタイムクロック発生部26、48は、上流側測定装置10のリアルタイムクロック発生部14と時刻が同期されている必要がある。ネットワークを用いた二点間の時刻同期では、RTTや受信時刻を元に計算を行い、時刻の同期を行う。時刻同期のプロトコルには、例えばNTP(RFC1305)やSNTP(RFC2030)などがあり、これらを用いてもよい。また他の時刻同期手段をとってもよい。例えば、電波時計など外部の手段を用いて同期をとってもよい。また、定期的な同期をとる必要がないような高精度なリアルタイムクロック発生部を用いてもよい。
また、上述のように、下流側測定装置20は、ユーザ宅4内に配置されており、ユーザ宅4に到着するパケットに対する配信品質の計測を行っている。図15のように、マルチキャストネットワーク2中に上記の下流側測定装置20として下流側測定装置20’、20”を更に配置してもよい。この下流側測定装置20’、20”は、複数のルータの配下に設置される。このようにマルチキャストネットワーク2中に配置することで、マルチキャストネットワーク2の各地点(ルータ)までの配信品質を計測することが可能である。また図15のように、下流側測定装置20が多数存在する場合には、上流側測定装置10から上流側受信時刻情報の送信を、マルチキャストネットワーク2を用いて行ってもよい。
上述のステップS1において、上流側測定装置10のパケット受信部11は次のように実行してもよい。
パケット受信部11は、あらかじめコンフィグレーションにより指定してある特定のアドレス、ポート番号とマッチしたパケットだけ受信し、受信時刻生成部12に送るようにしてもよい。また、パケット受信部11は、パケット中の特定のフラグが立っているパケットのみを受信する方法や、特定のフィールドに特定の値が入っている場合のみ受信する方法でもよい。その値のみを受信する方法とは、例えば、一般の映像配信はそのままに、測定専用にあらたなマルチキャストパケットを送る際に、一般のマルチキャストパケットと区別するためにIPv6におけるフローを識別するためのフィールドであるフローラベルのフィールドに他とは異なる値を設定しておき、その値のパケットのみを測定対象とするなどが挙げられる。
上述のステップS2において、上流側測定装置10の受信時刻情報生成部12は次のように実行してもよい。
受信時刻情報生成部12は、上記の上流側受信時刻情報として、上流側受信時刻を含まないシーケンス番号のみを含む上流側受信情報を生成するようにしてもよい。この場合、下流側測定装置20は、パケットの廃棄率のみを測定できる。
また、受信時刻情報生成部12は、一定時間ごとに受信したパケット数を集計した結果を受信情報としてもよい。この場合、下流側測定装置20は、パケット廃棄率の測定しか行えないが、処理および通信にかかる負荷を軽減することが可能である。
上述のステップS2、S12において、上流側測定装置10の受信時刻情報生成部12、下流側測定装置20の受信時刻情報生成部22によりそれぞれ実行される処理について、図6を用いて詳細に説明する。
まず、受信時刻情報生成部12、22は、パケット受信部11、21から、それぞれパケットが送られてくるのを待つ(ステップS21)。パケットが送られてきた場合、受信時刻情報生成部12、22は、リアルタイムクロック発生部14、26から、それぞれ現在の時刻tcを取得する(ステップS22)。次に、受信時刻情報生成部12、22は、パケット受信部11、21から送られてきたパケットを参照し、そのパケットに含まれるシーケンス番号を抽出する(ステップS23)。
ここで、シーケンス番号は、例えばパケットのRTPヘッダ中のフィールドに格納されている値である。具体的には、図7に示されるように、RTPヘッダ50は、32ビットのフィールド51〜56を有し、フィールド52、53、54、55、56には、それぞれ、タイムスタンプ、SSRC識別子、CSRC識別子、ヘッダ拡張、ペイロードデータを表す値が格納されている。フィールド51は、下位16ビットのフィールド51aと、上位16ビットのフィールド51bとを有し、フィールド51a、51bには、それぞれ、フラグ、シーケンス番号を表す値が格納されている。
次に、受信時刻情報生成部12、22は、それぞれ、ステップS22で取得した現在の時刻tcを上記の上流側受信時刻、下流側受信時刻とし、その時刻tcと、ステップS23で取得したシーケンス番号sとを含む受信時刻情報iを生成する(ステップS24)。
ここで、図8に示されるように、受信時刻情報iである受信時刻情報60は、32ビットのフィールド61〜63を有し、フィールド61、62には、1970/1/10:00をepochとした時刻が格納される。フィールド63は、下位16ビットのフィールド63aを有し、フィールド63aには、シーケンス番号を表す値が格納されている。ここでは現在時刻を入れるフィールド長はそれぞれ32bitであるが、必要に応じて異なるフィールド長でもよい。
次に、受信時刻情報生成部12、22は、それぞれ、生成した受信時刻情報iを受信時刻情報送信部13、品質情報計測部24に送る(ステップS25)。
上述のステップS24において、受信時刻情報生成部12、22は次のように実行してもよい。
例えばパケットのIPヘッダ中のフィールドに格納されている識別子およびフラグメントオフセットの値の組を、上述のシーケンス番号の代わりに使ってもよい。具体的には、図9に示されるように、IPヘッダ70は、32ビットのフィールド71〜76を有し、フィールド74、75、76には、それぞれ、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、ヘッダ拡張を表す値が格納されている。フィールド71は、下位から順にフィールド71a、71b、71c、71dを有し、フィールド71a、71b、71c、71dには、それぞれ、バージョン、ヘッダ長、サービスタイプ、パケット長を表す値が格納されている。フィールド72は、下位から順にフィールド72a、72b、72cを有し、フィールド72a、72b、72cには、それぞれ、識別子、フラグ、フラグメントオフセットを表す値が格納されている。フィールド73は、下位から順にフィールド73a、73b、73cを有し、フィールド73a、73b、73cには、それぞれ、TTL、プロトコル、ヘッダチェックサムを表す値が格納されている。
前述の方法では、RTPヘッダ50を利用するために、RTPパケット単位での処理になっていた。RTPパケットのデータサイズが大きい場合、そのパケットは、IPヘッダ70を付与する段階で分割されて、送信される。具体的には、図10に示されるように、そのパケット85は、UDPヘッダ81と、RTPヘッダ82と、データ83とを含んでいる。RTPパケットのデータサイズが大きい場合、例えばデータ83を分割データ83−1〜83−3に分割する必要がある。この場合、パケット85は、IPヘッダ70を付与する段階で例えば分割パケット85−1〜85−3に分割される。分割パケット85−1は、IPヘッダ70であるIPヘッダ80−1と、UDPヘッダ81と、RTPヘッダ82と、分割データ83−1とを含んでいる。分割パケット85−2は、IPヘッダ70であるIPヘッダ80−2と、分割データ83−2とを含んでいる。分割パケット85−3は、IPヘッダ70であるIPヘッダ80−3と、分割データ83−3とを含んでいる。IPヘッダ70中の識別子フィールド72aおよびフラグメントオフセットフィールド72cは、分割データ83−1〜83−3を受信先でデータ83に復元する時に用いられる。分割パケット85−1、85−2、85−3は同一の識別子を持つ。また、フラグメントオフセットフィールド72cは、先頭フラグメントであるパケット85−1では0が格納され、その他のパケット85−2、85−3ではその相対位置として8オクテットを単位とする値が格納される。これらの値の組を用いることで、IPレベルでのパケットを一意に特定することが可能である。これらの値を使用した場合、受信時刻情報60はRTPパケット単位ではなく、IPパケット単位で生成されることになる。このとき、図11に示されるように、受信時刻情報60のフィールド63は、下位から順にフィールド63a、63b、63cを有し、フィールド63a、63cには、それぞれ、識別子、フラグメントオフセットを表す値が格納されている。
上述のステップS16において、下流側測定装置20の品質情報計測部24の受信時刻突合せ処理部43により実行される処理について、図12を用いて詳細に説明する。
まず、受信時刻突合せ処理部43は、上流側受信時刻情報キュー41を参照し、新規に上流側受信時刻情報60が格納されているかどうかを確認する(ステップS31)。
ここで、新規の上流側受信時刻情報60が存在していない(ステップS31−NO)。この場合、受信時刻突合せ処理部43は、下流側受信時刻情報キュー42を参照し、新規に下流側受信時刻情報60が格納されているかどうかを確認する(ステップS32)。
ここで、新規の下流側受信時刻情報60が存在していない(ステップS32−NO)。この場合、受信時刻突合せ処理部43は、上記のステップS31を実行する。
一方、新規の下流側受信時刻情報60が存在している(ステップS32−YES)。この場合、受信時刻突合せ処理部43は、下流側受信時刻情報キュー42に新規に格納された下流側受信時刻情報60として下流側受信時刻情報idからシーケンス番号sdを抽出する(ステップS33)。次に、受信時刻突合せ処理部43は、上流側受信時刻情報キュー41を参照して、上流側受信時刻情報60として、シーケンス番号sdを含む上流側受信時刻情報iuが存在するか否かを調べる(ステップS34)。
ここで、同一のシーケンス番号sdを含む受信時刻情報60が存在していない場合(ステップS34−NO)。この場合、上記のステップS31を実行する。同一のシーケンス番号sdを含む受信時刻情報60が存在しないということは、上流側測定装置10からシーケンス番号sdを含む上流側受信時刻情報が下流側測定装置20にまだ届いていないということを意味する。即ち、上流側の配信サーバ5からシーケンス番号sdを含むパケットが下流側の受信端末6にまだ届いていないということを意味する。この場合、受信時刻突合せ処理部43は、上流側受信時刻情報60が届いてから処理を行うために、受信時刻情報idを下流側受信時刻情報キュー42に格納したままにしておく。
受信時刻突合せ処理部43は、上流側受信時刻情報キュー41を参照した結果、新規に上流側受信時刻情報60が格納されている場合(ステップS31−YES)、その上流側受信時刻情報60として、上流側受信時刻情報iuからシーケンス番号suを抽出する(ステップS35)。次に、受信時刻突合せ処理部43は、下流側受信時刻情報キュー42を参照して、シーケンス番号suを含む下流側受信時刻情報idが存在するか否かを調べる(ステップS36)。
ここで、同一のシーケンス番号sdを含む受信時刻情報60が存在していない場合(ステップS34−NO)。この場合、上記のステップS31を実行する。同一のシーケンス番号sdを含む受信時刻情報60が存在しないということは、シーケンス番号sdを含むパケットが下流側測定装置20に到着していないために、下流側受信時刻情報60がまだ生成されていないということを意味する。あるいは、シーケンス番号sdを含むパケットが、マルチキャストネットワーク2中で廃棄されたことを意味する。この場合、受信時刻突合せ処理部43は、下流側受信時刻情報60が生成されてから処理を行うために、上流側受信時刻情報iuを上流側受信時刻情報キューに格納したままにしておく。
受信時刻突合せ処理部43は、上流側受信時刻情報キュー41を参照した結果、シーケンス番号sdを含む上流側受信時刻情報iuが存在することを確認する。即ち、下流側受信時刻情報idに含まれるシーケンス番号sdと同一のシーケンス番号を含む上流側受信時刻情報iuが存在することを確認する(ステップS34−YES)。
あるいは、受信時刻突合せ処理部43は、下流側受信時刻情報キュー42を参照して、シーケンス番号suを含む下流側受信時刻情報idが存在することを確認する。即ち、上流側受信時刻情報iuに含まれるシーケンス番号sdと同一のシーケンス番号を含む下流側受信時刻情報idが存在することを確認する(ステップS36−YES)。
この場合、受信時刻突合せ処理部43は、上流側受信時刻情報キュー41、下流側受信時刻情報キュー42から、それぞれ上流側受信時刻情報iu、下流側受信時刻情報idを取り出す(ステップS37)。受信時刻突合せ処理部43は、その上流側受信時刻情報iu、下流側受信時刻情報idを一組にして、パケット廃棄率計測部44および遅延計測部45に送り(ステップS38)、ステップS31を実行する。
上述のステップS16において、下流側測定装置20の品質情報計測部24のパケット廃棄率計測部44により実行される処理について、図13を用いて詳細に説明する。
図示しないが、パケット廃棄率計測部44は、計測インターバル格納部、変数N格納部、変数L格納部、変数I格納部、変数sp格納部を具備している。計測インターバル格納部には、あらかじめ定められた計測インターバルtiが格納されている。変数N格納部、変数L格納部、変数I格納部、変数sp格納部には、変数N、L、I、spが格納されている。
まず、パケット廃棄率計測部44は、リアルタイムクロック発生部48から現在の時刻tcを取得し(ステップS41)、計測インターバルtiを足した値である次更新時刻tnを求める(ステップS42)。パケット廃棄率は、計測インターバルtiの値に定められた時間間隔ごとに計測される。次更新時刻tnは、パケット廃棄率を次に求める時刻を意味している。次に、パケット廃棄率計測部44は、変数NおよびLに0の値を入れる(ステップS43)。変数Nは、計測時間間隔中に受信したパケット数の合計を計数するために用いられる。変数Lは、計測時間間隔中に廃棄されたパケット数の合計を計数するために用いられる。次に、パケット廃棄率計測部44は、受信時刻情報突合せ部43から受信時刻情報60が送られてくるのを待つ(ステップS44)。
ここで、受信時刻情報突合せ部43からパケット廃棄率計測部44に受信時刻情報60が送られてくる(ステップS44−YES)。この場合、パケット廃棄率計測部44は、その受信時刻情報60からシーケンス番号snを抽出する(ステップS45)。受信時刻情報突合せ部43からは上流側受信時刻情報60および下流側受信時刻情報60が一組となって送られてくるが、これらは同一のシーケンス番号を持っているため、パケット廃棄率計測部44はどちらの受信時刻情報60からシーケンス番号を抽出してもよい。
次に、パケット廃棄率計測部44は、電源が投入されてから、受信時刻情報60を受け取るのが初めてである場合(ステップS46−YES)、変数Nに1を加算し(ステップS48)、変数sp格納部に前に格納された変数spに代えて、今回受信したパケットのシーケンス番号snを変数spとして変数sp格納部に格納する(ステップS49)。次に、パケット廃棄率計測部44は、リアルタイムクロック発生部48から現在の時刻tcを取得し(ステップS50)、現在の時刻tcと次更新時刻tnとを比較する(ステップS51)。
一方、パケット廃棄率計測部44は、電源が投入されてから、受信時刻情報60を受け取るのが初めてではない場合(ステップS46−NO)、抽出したシーケンス番号snを表す値から、前に受け取ったパケットのシーケンス番号spを表す値を引き、さらに1を引いた値を求め、変数Iとして変数I格納部に格納する。さらに変数Lに、変数Iの値を加算する(ステップS47)。ここで変数Lは、前に受信したパケットから今回受信したパケットまでにネットワーク上で廃棄されたパケット数を表している。次に、変数Nに1を加算し(ステップS48)、変数sp格納部に前に格納された変数spに代えて、今回受信したパケットのシーケンス番号snを変数spとして変数sp格納部に格納する(ステップS49)。次に、パケット廃棄率計測部44は、リアルタイムクロック発生部48から現在の時刻tcを取得し(ステップS50)、現在の時刻tcと次更新時刻tnとを比較する(ステップS51)。
ここで、現在の時刻tcが次更新時刻tnを過ぎていない(ステップS51−NO)。この場合、パケット廃棄率計測部44は、上記のステップS44を実行する。
一方、現在の時刻tcが次更新時刻tnを過ぎている(ステップS51−YES)。この場合、パケット廃棄率計測部44は、計測対象時間内における廃棄パケット数の合計値である変数Lと、受信パケット数の合計値である変数Nとを足して変数(N+L)を求め、変数Lを変数(N+L)で割ることにより、パケット廃棄率Rを求める(ステップS52)。次に、パケット廃棄率計測部44は、求めたパケット廃棄率Rを品質情報集計部47に送る(ステップS53)、さらに、次更新時刻tnを更新するために計測インターバルtiの値を加算し(ステップS54)、ステップS43を実行する。
上述のステップS16において、下流側測定装置20の品質情報計測部24の遅延計測部45により実行される処理について、詳細に説明する。
遅延計測部45は、受信時刻情報突合せ処理部43から送られてきた上流側受信時刻情報60および下流側受信時刻情報60の組を参照し、上流側受信時刻情報に含まれる上流側受信時刻から、下流側受信時刻情報に含まれる下流側受信時刻までの時間を計算により求める。ここで計算した値は伝送遅延を表している。遅延計測部45は、その伝送遅延を表す値を、ジッター計測部46および品質情報集計部47に送る。
上述のステップS16において、下流側測定装置20の品質情報計測部24のジッター計測部46により実行される処理について、図14を用いて詳細に説明する。
図示しないが、ジッター計測部46は、変数dp格納部を具備している。変数dp格納部には、変数dpが格納されている。
まず、ジッター計測部46は、遅延計測部45から伝送遅延を表す値dnが送られてくるのを待つ(ステップS61)。
ここで、遅延計測部45からジッター計測部46に伝送遅延を表す値dnが送られてくる(ステップS61−YES)。そこで、ジッター計測部46は、電源が投入されてから、電源が投入されてから、伝送遅延を表す値dnを受け取るのが初めてである場合(ステップS62−YES)、今回受け取った伝送遅延を表す値dnを変数dpとして変数dp格納部に格納し(ステップS65)、ステップS61を実行する。
遅延計測部45からジッター計測部46に伝送遅延を表す値dnが送られてくる(ステップS61−YES)。そこで、ジッター計測部46は、電源が投入されてから、電源が投入されてから、伝送遅延を表す値dnを受け取るのが初めてではない場合(ステップS62−NO)、変数dp格納部に格納された変数dpから、遅延測定部45から送られてきた伝送遅延を表す値dnを引いた値を求め、その絶対値をジッターjnとする(ステップS63)。ジッター計測部46は、そのジッターjnを表す値を、品質情報集計部47に送る(ステップS64)。ジッター計測部46は、変数dp格納部に前に格納された変数dpに代えて、今回受け取った伝送遅延を表す値dnを変数dpとして変数dp格納部に格納し(ステップS65)、ステップS61を実行する。
例えば、上流側である連続するパケットの受信時刻がt1、t2、それらのパケットの下流側における受信時刻がs1、s2とする。このとき、それぞれのパケットの伝送遅延はs1−t1、s2−t2となる。上記のジッター計測部46により実行される処理では、これらの値がそれぞれdp、dnとなる。これらの値を用いて求められるジッターは、jp=|dn−dp|=|(s2−t2)−(s1−t1)|=|s2−s1+t1−t2|となる。
上述のステップS15において、下流側測定装置20の品質情報計測部24の上流側受信時刻情報キュー41により実行される処理について詳細に説明する。
上流側受信時刻情報キュー41には、組となる下流側受信時刻情報60がまだ下流側受信時刻情報キュー42に存在しないにも関わらず、上流側受信時刻情報60が格納されている。しかし、マルチキャストネットワーク2中においてなんらかの理由により、廃棄されたパケットからは下流側受信時刻情報60は生成されないので、パケットから生成された上流側受信時刻情報60は、上流側受信時刻情報キュー41に格納されたままの状態になってしまう。このため、上流側受信時刻情報キュー41では、以下のいずれかの方法でこの問題に対処する。
第1の方法として、上流側受信時刻情報キュー41において格納できる上流側受信時刻情報60の数の上限値Muをあらかじめ決めておく。上流側受信時刻情報キュー41は、上流側受信時刻情報キュー41に格納されている上流側受信時刻情報60の数が上限値Muを超えた場合、マルチキャストネットワーク2中でパケットが廃棄されたことにより下流側受信時刻情報が存在しないものと認識する。この場合、上流側受信時刻情報キュー41は、その時刻が最も古い上流側受信時刻を含む上流側受信時刻情報60を選択して削除する。
第2の方法として、一定時間ごとに、上流側受信時刻情報キュー41の更新作業を行う。ここでの更新作業とは、定められた期限tpを過ぎた上流側受信時刻情報60を削除する作業をいう。あらかじめタイムアウト時間toの値を定めておき、更新時の時刻(現在の時刻)tnからタイムアウト時間toだけさかのぼった時刻(タイムアウト時刻)を期限tpとする。たとえば、タイムアウト時間toを2分とし、現在の時刻が14時15分であった場合、上流側受信時刻情報キュー41は、タイムアウト時刻である14時13分以前の時刻を含む上流側受信時刻情報60については、マルチキャストネットワーク2中でパケットが廃棄されたことにより下流側受信時刻情報が存在しないものと認識する。この場合、上流側受信時刻情報キュー41は、タイムアウト時刻以前の時刻を含む上流側受信時刻情報60を選択して削除する。
ここで、タイムアウト時間toは、次のようにして定めてもよい。下流側受信時刻情報60は、マルチキャストネットワーク中をパケットが通過し、下流側測定装置において到着したパケットから受信時刻情報60を生成されて、下流側受信時刻情報キュー42に到着する。つまり上記の処理にかかる時間を過ぎても到着しない場合には、マルチキャストネットワーク2中でパケットが廃棄されたと考えられる。よって、マルチキャストネットワーク2中をパケットが通過するための時間、つまり伝送遅延tdおよび上流側受信時刻情報60の生成にかかる時間tpを用いることで適切なタイムアウト時間を定めることができる。後者の時間はほぼ一定であると想定できるため、あらかじめ処理にかかる時間を測定しておき、その値を用いればよい。前者については、遅延計測部45で求めた値を用いればよい。この値は、時間経過とともに変化する可能性があるので、その都度遅延計測部で最新の計測結果を用いてもよい。時間tdおよび時間tpを足し、さらに余裕を持たせるために猶予時間ttを足した値を求め、その値をタイムアウト時間toとする。
なお、本発明における配信品質の計測は、あるトリガーを元に開始、終了を行うようにしてもよい。例えば、あらかじめ決められた時間から計測を開始もしくは終了してもよいし、コマンドラインインターフェイスなど外部インターフェイス経由で開始、終了の指示に基づいて動作するようにしてもよい。また、下流側測定装置側20から測定開始の指示を上流側測定装置10に対して行うと、上流側測定装置10はその下流側測定装置20に対して上流側受信時刻情報60を送信するという動作を開始するようにしてもよい。
以上の説明により、本発明の第1実施形態による映像配信品質測定システムによれば、パケットに加工を施すことなく、配信品質を測定することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による映像配信品質測定システムでは、前述と同じ説明は省略する。
図16は、上流側測定装置10および下流側測定装置20の構成を示すブロック図である。図16では、ユニキャストネットワーク3の記載を省略している。
上流側測定装置10は、その機能ブロックとして、更に、上流側ハッシュ値生成部15(以下、ハッシュ値生成部15)を具備している。ハッシュ値生成部15は、パケット受信部11と受信時刻情報生成部12とに接続されている。
下流側測定装置20は、その機能ブロックとして、品質情報計測部24に代えて、ハッシュ値品質情報計測部24aを具備している。下流側測定装置20は、その機能ブロックとして、更に、下流側ハッシュ値生成部27(ハッシュ値生成部27)を具備している。ハッシュ値生成部27は、パケット受信部21と受信時刻情報生成部22とに接続されている。
図17は、ハッシュ値品質情報計測部24aの構成を示すブロック図である。ハッシュ値品質情報計測部24aは、上流側受信時刻情報キュー41、下流側受信時刻情報キュー42、ハッシュ値突合せ処理部43a、パケット廃棄率計測部44、遅延計測部45、ジッター計測部46、品質情報集計部47およびリアルタイムクロック発生部48を具備している。即ち、ハッシュ値品質情報計測部24aは、品質情報計測部24の構成に対して、受信時刻情報突合せ処理部43に代えて、ハッシュ値突合せ処理部43aを具備している。
そこで、ハッシュ値突合せ処理部43aには、上流側受信時刻情報キュー41、下流側受信時刻情報キュー42、パケット廃棄率計測部44、遅延計測部45に接続されている。また、前述と異なる点として、上流側受信時刻情報キュー41は、パケット廃棄率計測部44に接続されている。
本発明の第2実施形態による映像配信品質測定システムとして、上流側測定装置10、下流側測定装置20の動作について説明する。ここで、前述と異なる点のみ説明する。
まず、ハッシュ値生成部15、27の動作について説明する。
上述のステップS1、S11−YESにおいて、ハッシュ値生成部15、27は、それぞれパケット受信部11、21が受信したパケットを受け取り、ハッシュ関数MD5(RFC1321)を用いてパケット全体のハッシュ値hを求める。さらに求めたハッシュ値hを受信時刻情報生成部12、22に送る。
次に、上述のステップS2、S12において、受信時刻情報生成部12、受信時刻情報生成部22によりそれぞれ実行される処理について、図18を用いて詳細に説明する。
受信時刻情報生成部12、受信時刻情報生成部22は、それぞれ、上述のステップS23、S24に代えて、ステップS73、S74を実行する。即ち、受信時刻情報生成部12、22は、それぞれ、パケット受信部11、21から送られてきたパケットに対して、ハッシュ値生成部15、27から送られてきたパケットのハッシュ値hを取得する(ステップS73)。受信時刻情報生成部12、22は、それぞれ、ステップS22で取得した現在の時刻tcを上流側受信時刻、下流側受信時刻とし、その時刻tcと、ステップS73で取得したハッシュ値hとを含む受信時刻情報iを生成する(ステップS74)。
ここで、図19に示されるように、受信時刻情報iである受信時刻情報60のフィールド63には、ハッシュ値hが格納されている。
上述のステップS16において、下流側測定装置20の品質情報計測部24のハッシュ値突合せ処理部43aにより実行される処理について、図20を用いて詳細に説明する。
ハッシュ値突合せ処理部43aは、受信時刻突合せ処理部43により実行される上述のステップS31〜S38のうちのステップS33〜S36に代えて、ステップS83〜S86を実行する。
ハッシュ値突合せ処理部43aは、ステップS31、S32を実行する。その結果、上流側受信時刻情報キュー41に新規の上流側受信時刻情報60が存在せず、下流側受信時刻情報キュー42に新規の下流側受信時刻情報60が存在している(ステップS31−NO、S32−YES)。この場合、ハッシュ値突合せ処理部43aは、下流側受信時刻情報キュー42に新規に格納された下流側受信時刻情報60として下流側受信時刻情報idからハッシュ値hdを抽出する(ステップS83)。次に、ハッシュ値突合せ処理部43aは、上流側受信時刻情報キュー41を参照して、上流側受信時刻情報60として、ハッシュ値hdを含む上流側受信時刻情報iuが存在するか否かを調べる(ステップS84)。
ここで、同一のハッシュ値hdを含む受信時刻情報60が存在していない場合(ステップS84−NO)。この場合、上記のステップS31を実行する。
ハッシュ値突合せ処理部43aは、上流側受信時刻情報キュー41を参照した結果、新規に上流側受信時刻情報60が格納されている場合(ステップS31−YES)、その上流側受信時刻情報60として、上流側受信時刻情報iuからハッシュ値hdを抽出する(ステップS85)。次に、ハッシュ値突合せ処理部43aは、下流側受信時刻情報キュー42を参照して、ハッシュ値hdを含む下流側受信時刻情報idが存在するか否かを調べる(ステップS86)。
ここで、同一のハッシュ値hdを含む受信時刻情報60が存在していない場合(ステップS84−NO)。この場合、上記のステップS31を実行する。
ハッシュ値突合せ処理部43aは、上流側受信時刻情報キュー41を参照した結果、ハッシュ値hdを含む上流側受信時刻情報iuが存在することを確認する。即ち、下流側受信時刻情報idに含まれるハッシュ値hdと同一のハッシュ値を含む上流側受信時刻情報iuが存在することを確認する(ステップS84−YES)。
あるいは、ハッシュ値突合せ処理部43aは、下流側受信時刻情報キュー42を参照して、ハッシュ値hdを含む下流側受信時刻情報idが存在することを確認する。即ち、上流側受信時刻情報iuに含まれるハッシュ値hdと同一のハッシュ値を含む下流側受信時刻情報idが存在することを確認する(ステップS86−YES)。
この場合、ハッシュ値突合せ処理部43aは、上流側受信時刻情報キュー41、下流側受信時刻情報キュー42から、それぞれ上流側受信時刻情報iu、下流側受信時刻情報idを取り出す(ステップS37)。受信時刻突合せ処理部43は、その上流側受信時刻情報iu、下流側受信時刻情報idを一組にして、パケット廃棄率計測部44および遅延計測部45に送り(ステップS38)、ステップS31を実行する。
以上の説明により、本発明の第2実施形態による映像配信品質測定システムによれば、シーケンス番号の代わりにパケットのハッシュ値を用いているため、プロトコルの種別を問わず適用することができる。たとえば、シーケンス番号フィールドがないプロトコルを扱う場合や、プロトコル種別が場合によって変わる場合、また予めどのようなプロトコルが使われるかがわからない場合などにも適用可能である。
なお、本実施例におけるハッシュ値生成部15、27では、ハッシュ関数としてMD5を用いているが、ハッシュ値長の異なる他のハッシュ関数を用いてもよい。一般にハッシュ値長が長いハッシュ関数ほど計算負荷が高いが、異なるパケットのハッシュ値が一致する可能性は低くなる。
また、ここではパケット全体のハッシュ値を計算しているが、計算の負荷を軽減するためにパケット中の特定の部分のみのハッシュ値を用いてもよい。例えば、パケットの先頭から16octetのみのハッシュ値を計算するなどでもよい。
また、パケットのUDPヘッダのようにチェックサムフィールドを持つプロトコルであれば、ハッシュ値の代わりにチェックサムの値を用いてもよい。具体的には、図21に示されるように、UDPヘッダ90は、32ビットのフィールド91、92を有している。フィールド91は、下位16ビットのフィールド91aと、上位16ビットのフィールド91bとを有し、フィールド91a、91bには、それぞれ、送信元ポート番号、宛先ポート番号を表す値が格納されている。フィールド92は、下位16ビットのフィールド92aと、上位16ビットのフィールド92bとを有し、フィールド92a、92bには、それぞれ、UDPパケット長、チェックサムを表す値が格納されている。この場合、図22に示されるように、受信時刻情報60のフィールド63aには、チェックサムを表す値が格納されている。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による映像配信品質測定システムでは、前述と同じ説明は省略する。
図23は、本発明の第3実施形態による映像配信品質測定システムの構成を示している。第1実施形態では、上流側受信時刻情報60が上流側測定装置10から下流側測定装置20に送信されている。これに対して、第3実施形態では、下流側受信時刻情報60が下流側測定装置20から上流側測定装置10に送信されている点が異なる。
図24は、上流側測定装置10および下流側測定装置20の構成を示すブロック図である。図24では、ユニキャストネットワーク3の記載を省略している。
上流側測定装置10は、その機能ブロックとして、パケット受信部11、受信時刻情報生成部12、リアルタイムクロック発生部14、上流側受信時刻情報受信部16(以下、受信時刻情報受信部16)、品質情報計測部17、品質情報記録部18を具備している。即ち、上流側測定装置10は、第1実施形態における上流側測定装置10の受信時刻情報送信部13に代えて、受信時刻情報受信部16、品質情報計測部17、品質情報記録部18を具備している。受信時刻情報受信部16、品質情報計測部17、品質情報記録部18は、それぞれ、第1実施形態における下流側測定装置20の受信時刻情報受信部23、品質情報計測部24、品質情報記録部25である。
パケット受信部11は、配信サーバ5と受信時刻情報生成部12とに接続され、受信時刻情報生成部12は、リアルタイムクロック発生部14と品質情報計測部17とに接続されている。受信時刻情報受信部16は、ユニキャストネットワーク3を介して下流側測定装置20に接続され、品質情報計測部17に接続されている。品質情報計測部17は、品質情報記録部18に接続されている。
下流側測定装置20は、その機能ブロックとして、パケット受信部21、受信時刻情報生成部22、リアルタイムクロック発生部26、下流側受信時刻情報送信部28(以下、受信時刻情報送信部28)を具備している。即ち、下流側測定装置20は、第1実施形態における下流側測定装置20の受信時刻情報受信部23、品質情報計測部24、品質情報記録部25に代えて、受信時刻情報送信部28を具備している。受信時刻情報送信部28は、第1実施形態における上流側測定装置10の受信時刻情報送信部13である。
パケット受信部21は、マルチキャストネットワーク2と受信時刻情報生成部22とに接続され、受信時刻情報生成部22は、リアルタイムクロック発生部26と受信時刻情報送信部28とに接続されている。受信時刻情報送信部28は、ユニキャストネットワーク3を介して受信時刻情報受信部16に接続されている。
以上の説明により、本発明の第3実施形態による映像配信品質測定システムによれば、上流側測定装置10において配信品質を記録することができるため、データセンター1側で記録された配信品質を監視する目的に使用することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による映像配信品質測定システムでは、前述と同じ説明は省略する。
図25は、本発明の第4実施形態による映像配信品質測定システムの構成を示している。第4実施形態による映像配信品質測定システムは、第1実施形態による同システムの構成に対して、更に、品質測定サーバ30を具備している。
品質測定サーバ30は、データセンター1に設けられている。品質測定サーバ30は、データセンター1内で上流側測定装置10に接続されている。
第3実施形態では、下流側受信時刻情報60が下流側測定装置20から上流側測定装置10に送信され、上流側測定装置10において配信品質の測定を行っている。これに対し、第4実施形態では、データセンター1中に品質測定サーバ30が配置され、この品質測定サーバ30に上流側測定装置10、下流側測定装置20からそれぞれ上流側受信時刻情報60、下流側受信時刻情報60が送られ、品質測定サーバ30において配信品質の測定を行う点が異なる。
図26は、上流側測定装置10、下流側測定装置20、品質測定サーバ30の構成を示すブロック図である。図26では、ユニキャストネットワーク3の記載を省略している。
上流側測定装置10は、第1実施形態における上流側測定装置10の構成と同じである。その上流側測定装置10の受信時刻情報送信部13は、品質測定サーバ30に接続されている点が第1実施形態と異なる。
下流側測定装置20は、第3実施形態における下流側測定装置20の構成と同じである。その下流側測定装置20の受信時刻情報送信部28は、ユニキャストネットワーク3を介して品質測定サーバ30に接続されている点が第3実施形態と異なる。
品質測定サーバ30は、その機能ブロックとして、上流側受信時刻情報受信部31、下流側受信時刻情報受信部32、品質情報計測部33、品質情報記録部34を具備している。その機能ブロックは、ハードウェア、ソフトウェア)により実現される。上流側受信時刻情報受信部31は、第1実施形態における下流側測定装置20の受信時刻情報受信部23であり、下流側受信時刻情報受信部32は、第3実施形態における上流側測定装置10の受信時刻情報受信部16である。品質情報計測部33、品質情報記録部34は、それぞれ、第1実施形態における下流側測定装置20の品質情報計測部24、品質情報記録部25である。
以上の説明により、本発明の第4実施形態による映像配信品質測定システムによれば、配信サーバ5からの映像配信はマルチキャストを用いて行われており、多数の受信端末6に同時に配信が可能である。このため多数の受信端末6への配信品質を測定するためには、それぞれの受信端末6の手前に下流側測定装置20を配置する必要がある。しかし、この場合、第3実施形態による構成では、上流側測定装置10の負荷が大きくなる。第4実施形態のように配信品質測定を行う品質測定サーバ30を配置することで上流側測定装置10の処理負荷を軽減することができる。
なお、配信測定サーバ30を複数配置し、品質測定の負荷を分散することで、多数の下流側測定装置20からの受信時刻情報60を受信し、処理することができる。この場合、一台のロードバランシングサーバが下流側測定装置20からの受信時刻情報60を代表して受信し、スレーブサーバのうちの、負荷の一番低いものに転送するという方法や、すべてのサーバをフラットに配置しラウンドロビンで受信させる方法など、いずれの方法をとってもよい。
また、下流側測定装置20および上流側測定装置10において、品質測定サーバ30のアドレス・ポート番号はコンフィグレーションなどで静的にしてもよいし、外部インターフェイス経由で動的に行ってもよい。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態による映像配信品質測定システムでは、前述と同じ説明は省略する。
図27は、本発明の第5実施形態による映像配信品質測定システムの構成を示している。第5実施形態による映像配信品質測定システムは、第1実施形態による同システムの構成に対して、更に、品質管理サーバ40を具備している。
品質管理サーバ40は、データセンター1に設けられている。品質管理サーバ40は、ユニキャストネットワーク3を介して下流側測定装置20に接続されている。
第1実施形態では、ユーザ宅4内の下流側測定装置20に品質情報記録部25が設けられている。これに対し、第5実施形態では、その品質情報記録部25に対応する品質管理サーバ40がデータセンター1内に設けられている点が異なる。
図28は、上流側測定装置10および下流側測定装置20の構成を示すブロック図である。図28では、ユニキャストネットワーク3の記載を省略している。
上流側測定装置10は、第1実施形態における上流側測定装置10の構成と同じである。
下流側測定装置20は、その機能ブロックとして、第1実施形態における下流側測定装置20の品質情報記録部25に代えて、品質情報送信部25aを具備している。品質情報送信部25aは、品質情報計測部24に接続され、ユニキャストネットワーク3を介して品質管理サーバ40(品質情報記録部25)に接続されている。
以上の説明により、本発明の第5実施形態による映像配信品質測定システムによれば、配信品質は下流側測定装置20ではなく、品質管理サーバ40に記録される。
なお、品質管理サーバ40を複数配置し、品質情報の集計の負荷を分散することで、多数の下流側測定装置からの配信品質情報を受信し、処理することができる。この場合、複数のスレーブサーバがそれぞれ配信品質情報を受信し、それらを集計した結果をマスターサーバに送る方法でもよいし、下流側測定装置には放送チャネルや配置されている地域ごとに異なる品質測定サーバ30のアドレスが登録しておくことで負荷を分散するという方法など、いずれの方法をとってもよい。
また、下流側測定装置20において、品質測定サーバ30のアドレス・ポート番号はコンフィグレーションなどで静的にしてもよいし、外部インターフェイス経由で動的に行ってもよい。
(第6実施形態)
本発明の第6実施形態による映像配信品質測定システムでは、前述と同じ説明は省略する。
図29は、本発明の第6実施形態による映像配信品質測定システムの構成を示している。第6実施形態による映像配信品質測定システムは、第1実施形態による同システムの構成に対して、上流側測定装置10および下流側測定装置20が、マルチキャストツリー中の配信サーバ5から受信端末6へいたるパス上に直接配置されている点が異なる。
図30は、上流側測定装置10および下流側測定装置20の構成を示すブロック図である。図30では、ユニキャストネットワーク3の記載を省略している。
上流側測定装置10は、その機能ブロックとして、第1実施形態における上流側測定装置10に対して、更に、上流側パケット送信部19(以下、パケット送信部19)を具備している。パケット送信部19は、パケット受信部11とマルチキャストネットワーク2とに接続されている。
下流側測定装置20は、その機能ブロックとして、第1実施形態における下流側測定装置20に対して、更に、下流側パケット送信部29(パケット送信部29)を具備している。パケット送信部29は、パケット受信部21と受信端末6とに接続されている。
第6実施形態では、配信サーバ5から受信端末6にいたるパス上にそれぞれの測定装置10、20が配置されているため、それぞれの測定装置10、20は、受信したマルチキャストパケットを送信する必要がある。このため、パケット受信部11は、受信したパケットを受信時刻情報生成部12に送ると同時に、パケット送信部19に送る。パケット送信部19は、マルチキャストネットワーク2へ向けてパケットを送出する。同様に、下流側測定装置20においては、パケット受信部21は、受信したパケットを受信時刻情報生成部22に送ると同時にパケット送信部29にも送り、パケット送信部29は、受け取ったパケットの送出を行う。
以上の説明により、本発明の第6実施形態による映像配信品質測定システムによれば、精度の高い測定が可能となる。
前述の第1実施形態では、各測定装置10、20は、配信サーバ5から受信端末6へいたるパスから分岐したマルチキャストパケットを受信し、測定を行っていた。このため、パス上から分岐して各測定装置10、20に届くまでの間に発生する伝送遅延やジッターは測定誤差となっていた。
一方、第6実施形態では、パス上に直接、測定装置10、20を配置しているため、第1実施形態と比べて精度の高い測定が可能となる。
また、第6実施形態による構成を採用することによって、マルチキャストの変わりにユニキャストを用いて映像配信が行われている場合にも適用が可能となる。第6実施形態では、配信サーバ5から受信端末6へいたるパスがユニキャストであっても測定が可能である。上記の構成は、例えばルータやスイッチなどへの組み込みや専用転送装置などへの適用が考えられる。
(第7実施形態)
本発明の第7実施形態による映像配信品質測定システムでは、前述と同じ説明は省略する。
図31は、本発明の第7実施形態による映像配信品質測定システムの構成を示している。第7実施形態による映像配信品質測定システムは、第6実施形態による同システムの構成にP2P型を適用している。データセンター1内にある配信サーバ5からあるユーザ宅4に対して、ユニキャストで送信される。このとき上流側測定装置10と下流側測定装置20との間で品質測定を行う方法については、前述の第6実施形態で説明を行った。P2P型の映像配信システムでは、各ユーザ宅4は、例えばユーザ宅4−1、4−2を含んでいる。ユーザ宅4−1には、受信端末6である受信端末6−1と、下流側測定装置20である下流側測定装置20−1とに設けられ、ユーザ宅4−2には、受信端末6である受信端末6−2と、下流側測定装置20である下流側測定装置20−2とに設けられている。そこで、パケットが、ユーザ宅4−1にある受信端末6−1から、下流側測定装置20−1、20−2を介して、別のユーザ宅4−2にある受信端末6−2に転送される点が特徴である。このシステムに適用するためには、下流側測定装置20には、上流側測定装置10の機能も保有している必要がある。ユーザ宅4−1にある測定装置20−1が上流側測定装置10となり、ユーザ宅4−2の下流側測定装置20−2との間で測定を行う。
以上の説明により、本発明の第7実施形態による映像配信品質測定システムによれば、各ユーザ4宅に配置される測定装置20−1、20−2に、上流側、下流側両方の測定機能を有することで、P2P型の映像配信システムにも適用が可能となる。
また、上流側測定装置10から下流側測定装置20−1に直接受信時刻情報60を送ってもよい。たとえばユーザ宅4−1に測定装置が配置されていないが、ユーザ宅4−2への配信品質を測定したい場合には、このような構成が有効となる。
また、第4実施形態のようにデータセンター1内に品質測定サーバ30を配置し、その品質測定サーバ30で上流側測定装置10および各下流側測定装置20−1、20−2からの受信時刻情報60について、ステップS18を実行してもよい。
また、第5実施形態のようにデータセンター1内に品質測定サーバ30を配置し、その品質測定サーバ30で各下流側測定装置20−1、20−2からの配信品質情報を受信し、集計、記録してもよい。
1 データセンター
2 マルチキャストネットワーク
3 ユニキャストネットワーク
4 ユーザ宅
5 配信サーバ
6 受信端末
10 上流側測定装置
11 上流側パケット受信部(パケット受信部)
12 上流側受信時刻情報生成部(受信時刻情報生成部)
13 上流側受信時刻情報送信部(受信時刻情報送信部)
14 リアルタイムクロック発生部
15 上流側ハッシュ値生成部(ハッシュ値生成部)
16 上流側受信時刻情報受信部(受信時刻情報受信部)
17 品質情報計測部
18 品質情報記録部
19 上流側パケット送信部(パケット送信部)
20 下流側測定装置
21 下流側パケット受信部(パケット受信部)
22 下流側受信時刻情報生成部(受信時刻情報生成部)
23 上流側受信時刻情報受信部(受信時刻情報受信部)
24 品質情報計測部
24a ハッシュ値品質情報計測部
25 品質情報記録部
25a 品質情報送信部
26 リアルタイムクロック発生部
27 下流側ハッシュ値生成部(ハッシュ値生成部)
28 下流側受信時刻情報送信部(受信時刻情報送信部)
29 下流側パケット送信部(パケット送信部)
30 品質測定サーバ
31 上流側受信時刻情報受信部
32 下流側受信時刻情報受信部
33 品質情報計測部
34 品質情報記録部
40 品質管理サーバ
41 上流側受信時刻情報キュー
42 下流側受信時刻情報キュー
43 受信時刻情報突合せ処理部
43a ハッシュ値突合せ処理部
44 パケット廃棄率計測部
45 遅延計測部
46 ジッター計測部
47 品質情報集計部
48 リアルタイムクロック発生部
51〜56、51a、51b (RTPヘッダ中の)フィールド
61〜63、63a、63b、63c (受信時刻情報中の)フィールド
71〜76、71a、71b、71c、71d、72a、72b72c、73a、73b、73c (IPヘッダ中の)フィールド
80−1〜80−3 IPヘッダ
81 UDPヘッダ
82 RTPヘッダ
83、83−1〜83−3 データ
85、85−1〜85−3 パケット
91〜92、91a、91b、92a、92b (UDPヘッダ中の)フィールド

Claims (21)

  1. パケットをネットワークに送信するサーバと、
    前記サーバから前記ネットワークを介して送信された前記パケットを受信する端末と、
    第一の測定装置内に設けられ、前記第一の測定装置が前記パケットを受信した時刻である第一の受信時刻を含む第一の受信時刻情報を生成する第一の受信時刻情報生成部と、
    第二の測定装置内に設けられ、前記第二の測定装置が前記パケットを受信した時刻である第二の受信時刻を含む第二の受信時刻情報を生成する第二の受信時刻情報生成部と、
    前記第一の受信時刻情報と前記第二の受信時刻情報とに基づいて、前記パケットの配信品質を測定する品質情報計測部と
    を具備し、
    前記品質情報計測部は、
    前記第一の受信時刻情報を格納する第一の受信時刻情報キューであって、格納されてから所定の時間が経過した前記第一の受信時刻情報を削除する前記第一の受信時刻情報キューを有する
    品質測定システム。
  2. 前記品質情報計測部は、前記第一の受信時刻情報と前記第二の受信時刻情報とを用いて、前記パケットの伝送遅延を測定し、前記測定した伝送遅延に基づいて前記所定の時間を定めることを特徴とする
    請求項1に記載の品質測定システム。
  3. 前記品質情報計測部は、前記第一の受信時刻情報に含まれる前記第一の受信時刻から前記第二の受信時刻情報に含まれる前記第二の受信時刻までの時間を、前記パケットの前記伝送遅延とすることを特徴とする
    請求項2に記載の品質測定システム。
  4. 前記第一の受信時刻情報キューは、前記削除する第一の受信時刻情報を、現在の時刻から、前記所定の時間さかのぼったタイムアウト時刻以前の時刻を含む前記第一の受信時刻情報とすることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の品質測定システム。
  5. 前記品質情報計測部は、前記第一の受信時刻情報と前記第二の受信時刻情報とに基づいて、前記第一の測定装置で受信したパケットの数に対して、前記第二の測定装置で受信しなかったパケットの数を表すパケット廃棄率を求めることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の品質測定システム。
  6. 前記第一の受信時刻情報生成部は、前記第一の受信時刻と、前記サーバが送信した前記パケットのハッシュ値とを含む第一の受信時刻情報を生成し、
    前記第二の受信時刻情報生成部は、前記第二の受信時刻と、前記端末が受信した前記パケットのハッシュ値とを含む第二の受信時刻情報を生成し、
    前記品質情報計測部は、
    前記第二の受信時刻情報を格納する第二の受信時刻情報キューを有し、
    前記第一の受信時刻情報キューに格納されている前記第一の受信時刻情報と、前記第二の受信時刻情報キューに格納されている前記第二の受信時刻情報とを照合する突合せ処理部を有し、
    前記品質情報計測部は、前記照合の結果、前記第一の受信時刻情報に含まれるハッシュ値と前記第二の受信時刻情報に含まれるハッシュ値とが一致する場合、前記第一の受信時刻情報と前記第二の受信時刻情報とに基づいて、前記パケットの配信品質を測定することを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれかに記載の品質測定システム。
  7. 前記第一の受信時刻情報生成部は、前記第一の受信時刻と、前記サーバが送信した前記パケットのシーケンス番号とを含む第一の受信時刻情報を生成し、
    前記第二の受信時刻情報生成部は、前記第二の受信時刻と、前記端末が受信した前記パケットのシーケンス番号とを含む第二の受信時刻情報を生成し、
    前記品質情報計測部は、
    前記第二の受信時刻情報を格納する第二の受信時刻情報キューを有し、
    前記第一の受信時刻情報キューに格納されている前記第一の受信時刻情報と、前記第二の受信時刻情報キューに格納されている前記第二の受信時刻情報とを照合する突合せ処理部を有し、
    前記品質情報計測部は、前記照合の結果、前記第一の受信時刻情報に含まれるシーケンス番号と前記第二の受信時刻情報に含まれるシーケンス番号とが一致する場合、前記第一の受信時刻情報と前記第二の受信時刻情報とに基づいて、前記パケットの配信品質を測定することを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれかに記載の品質測定システム。
  8. 前記品質情報計測部は、前記パケットにおける伝送遅延と、前記パケットの1つ前のパケットにおける伝送遅延との差を表すジッターを求めることを特徴とする
    請求項1乃至7のいずれかに記載の品質測定システム。
  9. 前記第一の測定装置は、更に、
    前記サーバが送信する前記パケットを受信し、前記第一の受信時刻情報生成部に送信する第一のパケット受信部と、
    前記第一の受信時刻情報生成部により生成された前記第一の受信時刻情報を、前記第二の測定装置に、前記ネットワークである第一のネットワークとは異なる第二のネットワークを介して送信する第一の受信時刻情報送信部とを具備し、
    前記第二の測定装置は、更に、
    前記端末が受信する前記パケットを受信し、前記第二の受信時刻情報生成部に送信する第二のパケット受信部と、
    前記第一の測定装置から前記第二のネットワークを介して送信された前記第一の受信時刻情報を受信して前記品質情報計測部に送信する第二の受信時刻情報受信部と、
    前記品質情報計測部により測定された前記配信品質を記録する品質情報記録部と
    を具備することを特徴とする
    請求項1乃至8のいずれかに記載の品質測定システム。
  10. 前記第一の測定装置は、更に、
    前記サーバが送信する前記パケットを受信し、前記第一の受信時刻情報生成部に送信する第一のパケット受信部と、
    前記第一の測定装置から前記ネットワークである第一のネットワークとは異なる第二のネットワークを介して送信された前記第二の受信時刻情報を受信して、前記品質情報計測部に送信する第一の受信時刻情報受信部と、
    前記品質情報計測部により測定された前記配信品質を記録する品質情報記録部とを具備し、
    前記第二の測定装置は、更に、
    前記端末が受信する前記パケットを受信し、前記第二の受信時刻情報生成部に送信する第二のパケット受信部と、
    前記第二の受信時刻情報生成部により生成された前記第二の受信時刻情報を前記第一の測定装置に前記第二のネットワークを介して送信する第二の受信時刻情報送信部と
    を具備することを特徴とする
    請求項1乃至8のいずれかに記載の品質測定システム。
  11. 前記品質測定システムは、更に、
    前記品質情報計測部を備えた品質測定サーバと、
    前記第一の測定装置から送信された前記第一の受信時刻情報を受信して前記品質情報計測部に送信する前記第一の受信時刻情報受信部と、
    前記第二の測定装置から前記第二のネットワークを介して送信された前記第二の受信時刻情報を受信して前記品質情報計測部に送信する前記第二の受信時刻情報受信部と、
    前記品質情報計測部により測定された前記配信品質を記録する品質情報記録部と
    を備えることを特徴とする
    請求項9又は10に記載の品質測定システム。
  12. 前記サーバは、前記パケットを前記第一の測定装置に送信し、
    前記第一の測定装置は、更に、
    前記第一のパケット受信部により受信された前記パケットを前記ネットワークに送信する第一のパケット送信部を具備し、
    前記第二の測定装置の前記第二のパケット受信部は、前記第一の測定装置の前記第一のパケット送信部から前記ネットワークを介して送信された前記パケットを受信し、
    前記第二の測定装置は、更に、
    前記第二のパケット受信部により受信された前記パケットを前記端末に送信する第二のパケット送信部を具備すること
    を特徴とする
    請求項9乃至11のいずれかに記載の品質測定システム。
  13. 前記第一の受信時刻情報キューは、格納されている前記第一の受信時刻情報の数が予め定められた上限値を超えた場合、格納されてからの経過時間が最長である前記第一の受信時刻情報を削除することを特徴とする
    請求項1乃至12のいずれかに記載の品質測定システム。
  14. 前記ネットワークは、マルチキャストネットワークであることを特徴とする
    請求項1乃至13のいずれかに記載の品質測定システム。
  15. 前記第二のネットワークは、ユニキャストネットワークであることを特徴とする
    請求項9乃至11のいずれかに記載の品質測定システム。
  16. パケットをネットワークに送信するサーバと、前記サーバから前記ネットワークを介して送信された前記パケットを受信する端末とを具備する品質測定システムに適用され、
    第一の測定装置内に設けられ、前記第一の測定装置が前記パケットを受信した時刻である第一の受信時刻を含む第一の受信時刻情報を生成する第一の受信時刻情報生成部と、
    第二の測定装置内に設けられ、前記第二の測定装置が前記パケットを受信した時刻である第二の受信時刻を含む第二の受信時刻情報を生成する第二の受信時刻情報生成部と、
    前記第一の受信時刻情報と前記第二の受信時刻情報とに基づいて、前記パケットの配信品質を測定する品質情報計測部と
    を具備し、
    前記品質情報計測部は、
    前記第一の受信時刻情報を格納する第一の受信時刻情報キューであって、格納されてから所定の時間が経過した前記第一の受信時刻情報を削除する前記第一の受信時刻情報キューを有する
    品質測定装置。
  17. 前記品質情報計測部は、前記第一の受信時刻情報と前記第二の受信時刻情報とを用いて、前記パケットの伝送遅延を測定し、前記測定した伝送遅延に基づいて前記所定の時間を定めることを特徴とする
    請求項16に記載の品質測定装置。
  18. 前記品質情報計測部は、前記第一の受信時刻情報に含まれる前記第一の受信時刻から前記第二の受信時刻情報に含まれる前記第二の受信時刻までの時間を、前記パケットの前記伝送遅延とすることを特徴とする
    請求項17に記載の品質測定装置。
  19. サーバがパケットをネットワークに送信するステップと、
    端末が前記サーバから前記ネットワークを介して送信された前記パケットを受信するステップと、
    第一の測定装置内に設けられた第一の受信時刻情報生成部が、前記第一の測定装置で前記パケットを受信した時刻である第一の受信時刻を含む第一の受信時刻情報を生成するステップと、
    第二の測定装置内に設けられた第二の受信時刻情報生成部が、前記第二の測定装置で前記パケットを受信した時刻である第二の受信時刻を含む第二の受信時刻情報を生成するステップと、
    品質情報計測部が、前記第一の受信時刻情報と前記第二の受信時刻情報とに基づいて、前記パケットの配信品質を測定するステップと
    を具備し、
    前記品質を測定するステップは、
    前記第一の受信時刻情報を格納する第一の受信時刻情報キューから、格納されてから所定の時間が経過した前記第一の受信時刻情報を削除するステップを有する
    品質測定方法。
  20. 前記品質を測定するステップは、前記第一の受信時刻情報と前記第二の受信時刻情報とを用いて、前記パケットの伝送遅延を測定し、前記測定した伝送遅延に基づいて前記所定の時間を定めることを特徴とする
    請求項19に記載の品質測定方法。
  21. 前記品質を測定するステップは、前記第一の受信時刻情報に含まれる前記第一の受信時刻から前記第二の受信時刻情報に含まれる前記第二の受信時刻までの時間を、前記パケットの前記伝送遅延とすることを特徴とする
    請求項20に記載の品質測定方法。
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