JP2011184462A - 種々の障害を軽減するためのボツリヌス神経毒の使用 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クロストリジウム毒素の局所投与により強迫観念および強迫行為を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。強迫観念または強迫行為は、例えば、抜毛癖、反復的な手洗い、強迫行為的体揺すり、皮膚自傷癖、目突き、体揺すり、指咬み、計数、確認、および関連する障害であり得、低用量のボツリヌス毒素の筋肉内投与によって処置しうる。
【選択図】なし
Description
トゥーレット症候群は通常、複数の運動性チックおよび1または複数の音声チックを特徴とする。これらのチックは、同時に現われる場合もあるし、この疾患の異なる時期に現われる場合もある。チックは1日に何度も、そして1年以上にわたって反復して起こりうる。この期間中、チックが発生しない期間が連続して数ヶ月以上続くことはほとんどない。トゥーレット症候群の患者は、複雑性チックを伴い、著しい苦痛を引き起こしたり、社会的、職業的もしくは他の重要な領域における機能を著しく損なったりしうる障害に苦しむ。この障害の発症は、典型的には、18歳前である。トゥーレット症候群の複雑性チックは、ある物質(例えば刺激薬)の直接的な生理学的作用または一般身体疾患(例えばハンチントン病もしくはウイルス脳炎後)によるものではなく、トゥーレット病過程の一部であると考えられる。チックの解剖学的部位、数、頻度、複雑性、および重症度は時と共に変化することが多い。チックには、通例、頭部が、そしてしばしば身体の他の部分、例えば胴ならびに上肢および下肢が関係する。音声チックには、さまざまな単語や、舌打ちする、うなる、叫ぶ、吠える、鼻をくんくんさせる、鼻をならす、咳をするなどの音が含まれる。汚言症(猥褻な言葉を発する複雑性音声チック)はこの障害を持つ者の少数(10%)に認められる。触ったり、しゃがんだり、深く膝を曲げたり、歩行を後戻りしたり、歩く際に体をくねらせたりすることを伴う複雑性運動性チックが認められる場合もある。この障害を持つ者の約半数で、最初に現われる症状はしばしば単一のチックの発作であり、まばたきすることが最もよくみられ、それより頻度は少ないが、チックに顔面または体の他の部分が関わる場合もある。最初の症状に、舌を突き出すこと、しゃがむこと、鼻をくんくんさせること、飛び上がること、飛び歩くこと、咳払いすること、どもること、音または言葉を発すること、および汚言症が含まれる場合もある。
強迫行為的皮膚摘み取りの主特徴は、自分自身の皮膚を損傷が起こるほどに反復して摘み取ることである。通常(常にそうだというわけではないが)、顔面が皮膚摘み取りの主要部位である。しかし、皮膚自傷癖または神経症性擦創(neurotic excoriation)とも呼ばれる強迫行為的皮膚摘み取りには、身体の任意の部分が関わりうる。強迫行為的皮膚摘み取り者は、そばかすおよび黒あざなどの正常な皮膚変形、現実に存在している既存の痂皮、腫れ物もしくはにきび傷、または他人には見えない想像上の皮膚欠陥を摘み取りうる。強迫行為的皮膚摘み取り患者は、自分自身の指の爪や、自分自身の歯、ピンセット、留め針または他の機械的装置を使いうる。その結果として、皮膚自傷癖は出血、挫傷、感染症、および/または皮膚の永続的な美観損傷を引き起こしうる。
抜毛癖(TTM)は、患者が自分自身の体毛を頭皮、睫毛、眉、または身体の他の部分から引き抜く強迫行為性障害であり、結果として目に見える脱毛斑が生じる。すなわち抜毛癖の症状には、自分の体毛を繰り返し抜き、その結果、体毛の喪失が目立つようになることが含まれ、これには通常、体毛を抜く直前に、またはこの行動に抵抗している時に、緊張感の高まりが先行して起こり、その後、体毛を抜いている間は、快感、満足感、または開放感を覚える。この障害は、著しい苦痛を引き起こしたり、社会的、職業的または他の重要な領域における機能を損なったりしうる。抜毛癖は、人口の1〜2%または400万人〜1100万人のアメリカ人を冒していると見積られる。TTMは、前青年期または初期青年期にもっともよく起こるようである。わずか1歳の若年者や70歳もの老年者がTTMに冒された例もあるが、典型的な抜毛開始年齢は12歳である。TTM を持つ者の約90%が女性である。
クロストリジウム属には127を越える種があり、形態学および機能に従って分類されている。嫌気性グラム陽性細菌であるボツリヌス菌(Clostridium botulinum)は、ボツリヌス中毒と呼ばれる神経麻痺性障害をヒトおよび動物において引き起こす強力なポリペプチド神経毒であるボツリヌス毒素を産生する。ボツリヌス菌の胞子は土壌中に見出され、滅菌と密閉が不適切な零細缶詰工場の食品容器内で増殖する可能性があり、これが多くのボツリヌス中毒症例の原因である。ボツリヌス中毒の影響は、通例、ボツリヌス菌の培養物または胞子で汚染された食品を飲食した18〜36時間後に現れる。ボツリヌス毒素は、消化管内を弱毒化されないで通過することができ、そして末梢運動ニューロンを攻撃することができるようである。ボツリヌス毒素中毒の症状は、歩行困難、嚥下困難および会話困難から、呼吸筋の麻痺および死にまで進行し得る。
(1)頸部ジストニーを処置するための筋肉内注射(多数の筋肉)あたり約75単位〜125単位のBOTOX(登録商標);
(2)眉間のしわを処置するための筋肉内注射あたり約5単位〜10単位のBOTOX(登録商標)(5単位が鼻根筋に筋肉内注射され、10単位がそれぞれの皺眉筋に筋肉内注射される);
(3)恥骨直腸筋の括約筋内注射による便秘を処置するための約30単位〜80単位のBOTOX(登録商標);
(4)上瞼の外側瞼板前部眼輪筋および下瞼の外側瞼板前部眼輪筋に注射することによって眼瞼痙攣を処置するために筋肉あたり約1単位〜5単位の筋肉内注射されるBOTOX(登録商標);
(6)卒中後の上肢痙性を処置するために、下記のように5つの異なる上肢屈筋にBOTOX(登録商標)が筋肉内注射される:
(a)深指屈筋:7.5U〜30U
(b)浅指屈筋:7.5U〜30U
(c)尺側手根屈筋:10U〜40U
(d)橈側手根屈筋:15U〜60U
(e)上腕二頭筋:50U〜200U。5つの示された筋肉のそれぞれには同じ処置時に注射されるので、患者には、それぞれの処置毎に筋肉内注射によって90U〜360Uの上肢屈筋BOTOX(登録商標)が投与される。
(7)偏頭痛を治療するために、25UのBOTOX(登録商標)を頭蓋周囲に注射する(眉間、前頭および側頭筋に対称的に注射する):該注射は、偏頭痛頻度、最大重症度、付随嘔吐および急性薬剤使用の減少(25U注射後の3ヶ月間にわたる)によって評価した場合に、ビヒクルと比較して、偏頭痛の予防療法として有意な利益を与える。
複数の神経調節物質が同一ニューロンから放出されうることを示唆する証拠があるが、典型的には、単一タイプの小分子の神経伝達物質のみが、哺乳動物の神経系において各タイプのニューロンによって放出される。神経伝達物質アセチルコリンが脳の多くの領域においてニューロンによって分泌されているが、具体的には運動皮質の大錐体細胞によって、基底核におけるいくつかの異なるニューロンによって、骨格筋を神経支配する運動ニューロンによって、自律神経系(交感神経系および副交感神経系の両方)の節前ニューロンによって、筋紡錘線維のbag 1線維によって、副交感神経系の節後ニューロンによって、そして交感神経系の一部の節後ニューロンによって分泌されている。本質的には、汗腺、立毛筋および少数の血管に至る節後交感神経線維のみがコリン作動性であり、交感神経系の節後ニューロンの大部分は神経伝達物質のノルエピネフリンを分泌する。ほとんどの場合、アセチルコリンは興奮作用を有する。しかし、アセチルコリンは、迷走神経による心拍の抑制のように、抑制作用を一部の末梢副交感神経終末において有することが知られている。
「約」とは、「およそ」または「ほぼ」を意味し、本明細書に記載する数値または範囲については、記載した数値または範囲の±10%を意味する。
以下の非制限的実施例は、本発明の範囲に包含される処置方法の好ましい具体例を当業者に示すものであって、本発明の範囲を限定するものではない。以下の実施例では、例えば筋肉内注射、皮下注射による投与、または徐放性植込剤の植込による投与など、クロストリジウム神経毒のさまざまな非全身的投与様式を実行することができる。
15歳の男性が明白な誘因もなく自分の頭を壁や学校机に打ち付け始める。彼は、1日に20〜25回の打ち付けエピソードを報告する。検査すると、彼は孤独であり、慢性的に頭部打ち付けを実行しようとする衝動と、その実行における満足感を覚えると話す。彼の前頭部には挫傷があり、触れると痛がる。この患者を、額の筋肉の異なる2箇所に両側的に、5単位のA型ボツリヌス毒素(すなわちBOTOX(登録商標))を筋肉内注射することによって処置する(合計10単位の毒素)。毒素投与後1〜7日以内に、患者は、1日に1回か2回しか彼の頭を打ち付けなくなったと報告し、彼の状態のそのような軽減は4〜6ヶ月間持続する。長期間(1〜5年間)にわたる治療的緩和が得られるように、適切な量のA型ボツリヌス毒素を組み込んだ1以上のポリマー植込剤を、標的組織部位に置くこともできる。
赤くひび割れた手をした46歳の男性が来診する。彼は、しばしば通常の衛生活動の後に、1日に6〜8時間も強迫行為的に手を洗うと話す。この患者を、前腕筋の異なる2箇所に両側的に、5単位のA型ボツリヌス毒素(すなわちBOTOX(登録商標))を筋肉内注射することによって処置する(片腕当たり10単位の毒素)。毒素投与後1〜7日以内に、患者は、手を洗っている時間が1日に1時間未満になったと報告し、彼の状態の軽減は4〜6ヶ月間持続する。長期間(1〜5年間)にわたる治療的緩和が得られるように、適切な量のA型ボツリヌス毒素を組み込んだ1以上のポリマー植込剤を、標的組織部位に置くこともできる。
赤くひび割れた手をした22歳の女性が来診する。彼女は、しばしば通常の衛生活動の後に、1日に7〜9時間も強迫行為的に手を洗うと話す。彼女は、手を洗浄しようとする衝動を、手に感じると話す。この患者を、それぞれの手のひらに、225単位のB型ボツリヌス毒素(すなわちMYOBLOC(登録商標))を筋肉内注射することによって処置する。毒素投与後1〜7日以内に、患者は、手を洗っている時間が1日に半時間未満になったと報告し、状態の軽減は4〜6ヶ月間持続する。長期間(1〜5年間)にわたる治療的緩和が得られるように、適切な量のB型ボツリヌス毒素を組み込んだ1以上のポリマー植込剤を、標的組織部位に置くこともできる。
正常な知性を持つ16歳の少女が皮膚科医から紹介され、彼女の頭部にあるいくつかの不規則な脱毛斑について診察を受ける。脱毛は利き手とは対側にあり、患部には様々な長さのちぎれた毛髪と、頭皮の摩擦に続発する皮膚変色が認められる。この子供は「憂鬱だ」という理由で、自分の毛髪を引っ張ることを認める。副腎機能は正常であり、抜毛癖と診断される。この患者の抜毛癖は、三環系抗うつ薬(デシプラミンおよびイミプラミン)を含む抗うつ薬投与に対してわずかな応答しか示さなかった。というのも、これらの薬物投与は、抜毛をわずか2〜3日しか寛解させなかったからである。他の治療的介入として認知行動療法およびカウンセリングも行なわれたが、これらはどちらも、参加したにもかかわらず、成功しなかった。この子供を、前頭筋および後頭筋に5単位のA型ボツリヌス毒素(すなわちBOTOX(登録商標))を筋肉内注射することによって処置する(1回の治療セッションあたり10単位の毒素)。あるいは、より広範囲にボツリヌス毒素が分布するように、食塩水5 ml中のA型ボツリヌス毒素100単位を、頭皮の複数の部位(約20箇所)に注射することもできる。毒素投与後1〜7日以内に、患者は抜毛を止めたと報告し、彼女の状態の軽減は4〜6ヶ月間持続する。長期間(1〜5年間)にわたる治療的緩和が得られるように、適切な量のA型ボツリヌス毒素を組み込んだ1以上のポリマー植込剤を、標的組織部位に置くこともできる。
57歳の既婚女性が、彼女の腕および脚への過去3年間にわたる慢性皮膚摘み取り(傷は治るまで十分な期間触らずにおかれるということはない)について診察を受ける。臨床所見に先立ち、彼女は、鍼療法、皮膚科相談および集団療法を含む、摘み取りの別の処置法を試していた。彼女は指の爪で摘み取りを行い、取った痂皮をしばしば摂取する。彼女は、衝動が高まり、摘み取りによってそれが緩和されると話す。彼女の状態は、行動修正療法、フルオキセチンおよびベンラファキシンには不応性である。インフォームドコンセントを得た後、4単位のA型ボツリヌス毒素(すなわちBOTOX(登録商標))を、慢性皮膚摘み取りの部位の皮膚下に注射する。あるいは、より広範囲にボツリヌス毒素が分布するように、食塩水5 ml中のA型ボツリヌス毒素100単位を、複数の皮膚摘み取り部位(約20箇所)に注射することもできる。毒素投与後1〜7日以内に、患者は皮膚の摘み取りを止め、彼女の状態の軽減は4〜6ヶ月間持続する。長期間(1〜5年間)にわたる治療的緩和が得られるように、適切な量のA型ボツリヌス毒素を組み込んだ1以上のポリマー植込剤を、標的組織部位に置くこともできる。
離婚歴がある大学卒の26歳の男性が、自分の慢性自傷性皮膚摘み取りについて処置を求める。彼は、顔面、特に鼻および顎の周辺に詰まった毛穴を見つけると、指の爪でそれを取り除こうとすると説明する。彼の皮膚摘み取りの標的には、「隆起した皮膚」の他に健常な皮膚が含まれる。皮膚摘み取りエピソードは、皮膚が炎症または出血を起こすと終えられる。彼は毎日約20回の皮膚摘み取りエピソードを報告し、各エピソードは1〜5分間続く。彼は、皮膚摘み取りの前に緊張感または神経の高ぶりを感じ、皮膚を摘み取った後は安心感を覚えると述べる。200単位のB型ボツリヌス毒素を、慢性顔面皮膚摘み取りの部位に、3箇所に分けて皮膚下に注射する。あるいは、より広範囲にボツリヌス毒素が分布するように、食塩水5 ml中のB 型ボツリヌス毒素5000単位を、複数の皮膚摘み取り部位の複数箇所(約20箇所)に注射することもできる。毒素投与後1〜7日以内に、患者は自分の皮膚を摘み取るのを止め、状態の軽減は4〜6ヶ月間持続する。長期間(1〜5年間)にわたる治療的緩和が得られるように、適切な量のB型ボツリヌス毒素を組み込んだ1以上のポリマー植込剤を、標的組織部位に置くこともできる。
軽度の精神遅滞を持つ8歳の少年が、自分の指、手を日常的に噛み、彼の指は潰瘍を生じている。彼の母親は、彼が自分の指を、制止しない限り噛み続けようとすると報告する。この患者を、各手の各指の付け根に、3単位のA型ボツリヌス毒素(すなわちBOTOX(登録商標))を筋肉内注射することによって処置する。あるいは、前腕筋に両側的に10単位のボツリヌス毒素を注射することもできる。毒素投与後1〜7日以内に、指咬みは完全におさまり、解消する。彼の指は治癒し、彼の状態のこの軽減は4〜6ヶ月間持続する。長期間(1〜5年間)にわたる治療的緩和が得られるように、適切な量のA型ボツリヌス毒素を組み込んだ1以上のポリマー植込剤を、標的組織部位に置くこともできる。
26歳の既婚女性が、薬剤不応性の皮膚そう痒で紹介される。このそう痒は、まるで彼女の皮膚の下を昆虫が這っているように感じると説明される。制止しないと「虫を外に出す」ために自分自身を切ることが、何度もあった。幻聴および幻視も存在する。この患者に、4単位のA型ボツリヌス毒素(すなわちBOTOX(登録商標))を慢性皮膚そう痒部位の皮膚下に注射する処置を施す。あるいは、より広範囲にボツリヌス毒素が分布するように、食塩水5 ml中のA型ボツリヌス毒素100単位を、皮膚そう痒を感じる複数の部位(約20箇所)に注射することもできる。毒素投与後1〜7日以内に、患者は皮膚そう痒の緩和を報告し、彼女の状態の軽減は4〜6ヶ月間持続する。長期間(1〜5年間)にわたる治療的緩和が得られるように、適切な量のA型ボツリヌス毒素を組み込んだ1以上のポリマー植込剤を、標的組織部位に置くこともできる。
1.症状を劇的に減少させることができる。
2.強迫性障害の症状を、1回の神経毒注射で約2〜約6ヶ月間にわたって、また徐放性神経毒植込剤を使用すれば約1年〜約5年間にわたって、減少させることができる。
3.注射された神経毒または植込まれた神経毒は、筋肉内標的組織部位に特異的なニューロン活動抑制を発揮する。
4.注射された神経毒または植込まれたクロストリジウム神経毒は、筋肉内(または皮膚内もしくは皮膚下)注射または植込部位から拡散するまたは輸送される傾向をほとんどまたは全く示さない。
5.クロストリジウム神経毒の筋肉内(または皮膚内もしくは皮膚下)注射または植込みからは、望ましくない副作用はほとんどまたは全く起こらない。
6.本方法の抑制剤効果は、患者の可動性の向上、より積極的な態度、および生活の質の改善という望ましい副作用をもたらしうる。
〔項1〕
目突き障害を持つ患者にボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記目突き障害を軽減することにより目突き障害を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
〔項2〕
ボツリヌス毒素がA、B、C、D、E、F およびG型ボツリヌス毒素からなる群より選択される、上記項1に記載の使用。
〔項3〕
ボツリヌス毒素がA型ボツリヌス毒素である、上記項1に記載の使用。
〔項4〕
ボツリヌス毒素が約1単位〜約1,500単位の量で投与される、上記項1に記載の使用。
〔項5〕
軽減が約1ヶ月〜約5年間持続する、上記項1に記載の使用。
〔項6〕
ボツリヌス毒素の局所投与が眼周囲の筋肉に行なわれる、上記項1に記載の使用。
〔項7〕
ボツリヌス毒素の局所投与が手または前腕の筋肉に行なわれる、上記項1に記載の使用。
〔項8〕
局所投与が筋肉内注射によって行なわれる、上記項1に記載の使用。
〔項9〕
ボツリヌス毒素の局所投与が、障害の発生につながる前駆的感覚の存在がそこから生じると患者が感じる皮膚部位または筋部位に対して行なわれる、上記項1に記載の使用。
〔項10〕
目突き障害を持つ患者の眼周囲筋肉に約1単位〜約1,500単位の A 型ボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記目突き障害を約1ヶ月〜約5年間軽減することにより目突き障害を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
〔項11〕
体揺らし障害を持つ患者にボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記体揺らし障害を軽減することにより体揺らし障害を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
〔項12〕
ボツリヌス毒素がA、B、C、D、E、FおよびG 型ボツリヌス毒素からなる群より選択される、上記項11に記載の使用。
〔項13〕
ボツリヌス毒素がA型ボツリヌス毒素である、上記項11に記載の使用。
〔項14〕
ボツリヌス毒素が約1単位〜約1,500単位の量で投与される、上記項11に記載の使用。
〔項15〕
軽減が約1ヶ月〜約5年間持続する、上記項11に記載の使用。
〔項16〕
ボツリヌス毒素の局所投与が臀部の筋肉に行なわれる、上記項11に記載の使用。
〔項17〕
ボツリヌス毒素の局所投与が腕の筋肉に行なわれる、上記項11に記載の使用。
〔項18〕
局所投与が筋肉内注射によって行なわれる、上記項11に記載の使用。
〔項19〕
ボツリヌス毒素の局所投与が、障害の発生につながる前駆的感覚の存在がそこから生じると患者が感じる皮膚部位または筋部位に対して行なわれる、上記項11に記載の使用。
〔項20〕
体揺らし障害を持つ患者の筋肉に約1単位〜約1,500単位のA型ボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記体揺らし障害を約1ヶ月〜約5年間軽減することにより体揺らし障害を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
〔項21〕
指咬み障害を持つ患者にボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記指咬み障害を軽減することにより指咬み障害を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
〔項22〕
ボツリヌス毒素が A、B、C、D、E、F およびG型ボツリヌス毒素からなる群より選択される、上記項21に記載の使用。
〔項23〕
ボツリヌス毒素がA型ボツリヌス毒素である、上記項21に記載の使用。
〔項24〕
ボツリヌス毒素が約1単位〜約1,500単位の量で投与される、上記項21に記載の使用。
〔項25〕
軽減が約1ヶ月〜約5年間持続する、上記項21に記載の使用。
〔項26〕
ボツリヌス毒素の局所投与が手の筋肉に行なわれる、上記項21に記載の使用。
〔項27〕
ボツリヌス毒素の局所投与が腕の筋肉に行なわれる、上記項21に記載の使用。
〔項28〕
局所投与が筋肉内注射によって行なわれる、上記項21に記載の使用。
〔項29〕
ボツリヌス毒素の局所投与が、障害の発生につながる前駆的感覚の存在がそこから生じると患者が感じる皮膚部位または筋部位に対して行なわれる、上記項21に記載の使用。
〔項30〕
指咬み障害を持つ患者の手の筋肉に約1単位〜約1,500単位のA型ボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記指咬み障害を約1ヶ月〜約5年間軽減することにより指咬み障害を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
〔項31〕
計数障害を持つ患者にボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記計数障害を軽減することにより計数障害を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
〔項32〕
ボツリヌス毒素が A、B、C、D、E、F およびG型ボツリヌス毒素からなる群より選択される、上記項31に記載の使用。
〔項33〕
ボツリヌス毒素がA型ボツリヌス毒素である、上記項31に記載の使用。
〔項34〕
ボツリヌス毒素が約1単位〜約1,500単位の量で投与される、上記項31に記載の使用。
〔項35〕
軽減が約1ヶ月〜約5年間持続する、上記項31に記載の使用。
〔項36〕
ボツリヌス毒素の局所投与が頭部の筋肉に行なわれる、上記項31に記載の使用。
〔項37〕
ボツリヌス毒素の局所投与が顔面の筋肉に行なわれる、上記項31に記載の使用。
〔項38〕
局所投与が筋肉内注射によって行なわれる、上記項31に記載の使用。
〔項39〕
ボツリヌス毒素の局所投与が、障害の発生につながる前駆的感覚の存在がそこから生じると患者が感じる皮膚部位または筋部位に対して行なわれる、上記項31に記載の使用。
〔項40〕
計数障害を持つ患者の筋肉に約1単位〜約1,500単位のA型ボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記計数障害を約1ヶ月〜約5年間軽減することにより計数障害を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
〔項41〕
確認障害を持つ患者にボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記確認障害を軽減することにより確認障害を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
〔項42〕
ボツリヌス毒素が A、B、C、D、E、FおよびG型ボツリヌス毒素からなる群より選択される、上記項41に記載の使用。
〔項43〕
ボツリヌス毒素が A 型ボツリヌス毒素である、上記項41に記載の使用。
〔項44〕
ボツリヌス毒素が約1単位〜約1,500単位の量で投与される、上記項41に記載の使用。
〔項45〕
軽減が約1ヶ月〜約5年間持続する、上記項41に記載の使用。
〔項46〕
ボツリヌス毒素の局所投与が頭部の筋肉に行なわれる、上記項41に記載の使用。
〔項47〕
ボツリヌス毒素の局所投与が顔面の筋肉に行なわれる、上記項41に記載の使用。
〔項48〕
局所投与が筋肉内注射によって行なわれる、上記項41に記載の使用。
〔項49〕
ボツリヌス毒素の局所投与が、障害の発生につながる前駆的感覚の存在がそこから生じると患者が感じる皮膚部位または筋部位に対して行なわれる、上記項41に記載の使用。
〔項50〕
確認障害を持つ患者の頭部筋肉に約1単位〜約1,500単位のA型ボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記確認障害を約1ヶ月〜約5年間軽減することにより確認障害を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
〔項51〕
皮膚摘み取り障害を持つ患者にボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記皮膚摘み取り障害を軽減することにより皮膚摘み取り障害を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
〔項52〕
ボツリヌス毒素が A、B、C、D、E、F およびG型ボツリヌス毒素からなる群より選択される、上記項51に記載の使用。
〔項53〕
ボツリヌス毒素が A 型ボツリヌス毒素である、上記項51に記載の使用。
〔項54〕
ボツリヌス毒素が約1単位〜約2,500単位の量で投与される、上記項51に記載の使用。
〔項55〕
軽減が約1ヶ月〜約5年間持続する、上記項51に記載の使用。
〔項56〕
ボツリヌス毒素の局所投与が、皮膚摘み取りが行なわれる皮膚部位またはその近傍への皮下投与である、上記項51に記載の使用。
〔項57〕
ボツリヌス毒素の局所投与が顔面の筋肉に行なわれる、上記項51に記載の使用。
〔項58〕
局所投与が筋肉内注射によって行なわれる、上記項51に記載の使用。
〔項59〕
ボツリヌス毒素の局所投与が、障害の発生につながる前駆的感覚の存在がそこから生じると患者が感じる皮膚部位または筋部位に対して行なわれる、上記項51に記載の使用。
〔項60〕
皮膚摘み取り障害を持つ患者の筋肉に約1単位〜約2,500単位の A 型ボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記皮膚摘み取り障害を約1ヶ月〜約5年間軽減することにより皮膚摘み取り障害を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
〔項61〕
頭部打ち付け障害を持つ患者にボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記頭部打ち付け障害を軽減することにより頭部打ち付け障害を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
〔項62〕
ボツリヌス毒素が A、B、C、D、E、F およびG型ボツリヌス毒素からなる群より選択される、上記項61に記載の使用。
〔項63〕
ボツリヌス毒素が A 型ボツリヌス毒素である、上記項61に記載の使用。
〔項64〕
ボツリヌス毒素が約1単位〜約1,500単位の量で投与される、上記項61に記載の使用。
〔項65〕
軽減が約1ヶ月〜約5年間持続する、上記項61に記載の使用。
〔項66〕
ボツリヌス毒素の局所投与が頭部の筋肉に行なわれる、上記項61に記載の使用。
〔項67〕
ボツリヌス毒素の局所投与が顔面の筋肉に行なわれる、上記項61に記載の使用。
〔項68〕
局所投与が筋肉内注射によって行なわれる、上記項61に記載の使用。
〔項69〕
ボツリヌス毒素の局所投与が、障害の発生につながる前駆的感覚の存在がそこから生じると患者が感じる皮膚部位または筋部位に対して行なわれる、上記項61に記載の使用。
〔項70〕
頭部打ち付け障害を持つ患者の頭部筋肉に約1単位〜約1,500単位のA型ボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記頭部打ち付け障害を約1ヶ月〜約5年間軽減することにより頭部打ち付け障害を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
〔項71〕
手洗い障害を持つ患者にボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記手洗い障害を軽減することにより手洗い障害を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
〔項72〕
ボツリヌス毒素が A、B、C、D、E、F およびG型ボツリヌス毒素からなる群より選択される、上記項71に記載の使用。
〔項73〕
ボツリヌス毒素がA型ボツリヌス毒素である、上記項71に記載の使用。
〔項74〕
ボツリヌス毒素が約1単位〜約1,500単位の量で投与される、上記項71に記載の使用。
〔項75〕
軽減が約1ヶ月〜約5年間持続する、上記項71に記載の使用。
〔項76〕
ボツリヌス毒素の局所投与が前腕の筋肉に行なわれる、上記項71に記載の使用。
〔項77〕
ボツリヌス毒素の局所投与が手または指の筋肉に行なわれる、上記項71に記載の使用。
〔項78〕
局所投与が筋肉内注射によって行なわれる、上記項71に記載の使用。
〔項79〕
ボツリヌス毒素の局所投与が、障害の発生につながる前駆的感覚の存在がそこから生じると患者が感じる皮膚部位または筋部位に対して行なわれる、上記項71に記載の使用。
〔項80〕
手洗い障害を持つ患者に約1単位〜約1,500単位のA型ボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記手洗い障害を約1ヶ月〜約5年間軽減することにより手洗い障害を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
〔項81〕
抜毛癖を持つ患者にボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記抜毛癖を軽減することにより抜毛癖を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
〔項82〕
ボツリヌス毒素が A、B、C、D、E、F および G 型ボツリヌス毒素からなる群より選択される、上記項81に記載の使用。
〔項83〕
ボツリヌス毒素が A 型ボツリヌス毒素である、上記項81に記載の使用。
〔項84〕
ボツリヌス毒素が約1単位〜約1,500単位の量で投与される、上記項81に記載の使用。
〔項85〕
軽減が約1ヶ月〜約5年間持続する、上記項81に記載の使用。
〔項86〕
ボツリヌス毒素の局所投与が頭部の筋肉に行なわれる、上記項81に記載の使用。
〔項87〕
ボツリヌス毒素の局所投与が顔面の筋肉に行なわれる、上記項81に記載の使用。
〔項88〕
局所投与が筋肉内注射によって行なわれる、上記項81に記載の使用。
〔項89〕
ボツリヌス毒素の局所投与が、障害の発生につながる前駆的感覚の存在がそこから生じると患者が感じる皮膚部位または筋部位に対して行なわれる、上記項81に記載の使用。
〔項90〕
抜毛癖を持つ患者の頭部筋に約1単位〜約1,500単位のA型ボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として前記抜毛癖を約1ヶ月〜約5年間軽減することにより抜毛癖を処置するための医薬品の製造におけるボツリヌス毒素の使用。
上述した参考文献、論文、特許、出願および刊行物はすべて、参照により、そのまま本明細書に組み込まれる。
したがって、本願上記項の精神および範囲は、上述した好ましい実施形態の説明に制限されるべきでない。
Claims (18)
- 目突き障害、体揺らし障害、指咬み障害、計数障害、確認障害、皮膚摘み取り障害、頭
部打ち付け障害、手洗い障害、または抜毛癖を処置するための局所投与用医薬組成物であ
って、有効成分としてボツリヌス毒素を含有し、用量および/または投与は、筋肉の麻痺
または硬直筋の緊張低下を引き起こすことなく、筋肉内または皮膚内もしくは皮膚下の感
覚ニューロンからの望ましくない感覚出力を低減するように選択される組成物。 - ボツリヌス毒素がA、B、C、D、E、F およびG型ボツリヌス毒素からなる群より選択され
る、請求項1に記載の組成物。 - ボツリヌス毒素がA型ボツリヌス毒素である、請求項1に記載の組成物。
- ボツリヌス毒素が1単位〜2,500単位の量で投与される、請求項1に記載の組成物。
- 障害の軽減が1ヶ月〜5年間持続する、請求項1に記載の組成物。
- 目突き障害を持つ患者に対する局所投与が眼周囲の筋肉または手もしくは前腕の筋肉に
行なわれる、請求項1に記載の組成物。 - 患者の筋肉に1単位〜2,500単位の A 型ボツリヌス毒素を局所投与し、その結果として
障害を1ヶ月〜5年間軽減する、請求項1に記載の組成物。 - 局所投与が筋肉内注射によって行なわれる、請求項1に記載の組成物。
- 局所投与が、障害の発生につながる前駆的感覚の存在がそこから生じると患者が感じる
皮膚部位または筋部位に対して行なわれる、請求項1に記載の組成物。 - 体揺らし障害を持つ患者に対する局所投与が臀部の筋肉または腕の筋肉に行なわれる、
請求項1に記載の組成物。 - 指咬み障害を持つ患者に対する局所投与が手の筋肉または腕の筋肉に行なわれる、請求
項1に記載の組成物。 - 計数障害を持つ患者に対する局所投与が頭部の筋肉または顔面の筋肉に行なわれる、請
求項1に記載の組成物。 - 確認障害を持つ患者に対する局所投与が頭部の筋肉または顔面の筋肉に行なわれる、請
求項1に記載の組成物。 - 皮膚摘み取り障害を持つ患者に対する局所投与が、皮膚摘み取りが行なわれる皮膚部位
またはその近傍への皮下投与である、請求項1に記載の組成物。 - 皮膚摘み取り障害を持つ患者に対する局所投与が顔面の筋肉に行なわれる、請求項1に
記載の組成物。 - 頭部打ち付け障害を持つ患者に対する局所投与が頭部の筋肉または顔面の筋肉に行なわ
れる、請求項1に記載の組成物。 - 手洗い障害を持つ患者に対する局所投与が前腕の筋肉または手もしくは指の筋肉に行な
われる、請求項1に記載の組成物。 - 抜毛癖を持つ患者に対する局所投与が頭部の筋肉または顔面の筋肉に行なわれる、請求
項1に記載の組成物。
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