JP2011181299A - 静電気除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、新規機構を有する静電気除去装置を提供することを目的とする。特に、本発明は、人体に帯電した静電気により発光する静電気除去装置を提供することを目的とする。また、本発明は、静電気を利用して発光される装飾用つけ爪を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明は、第1の端子と、第1の端子に接続された回路要素であって、印加電圧に対して電流が定まる材料を備えた回路要素と、回路要素に接続されたダイオード回路要素であって、2つのダイオードを備え、かつ2つのダイオードは、端子に対して並列に接続され、かつ2つのダイオードの一方のダイオードのアノードは、他方のダイオードのカソードに接続されたダイオード回路要素と、ダイオード回路要素に接続された第2の端子とを備えた、静電気除去装置を提供する。また、本発明は、静電気除去装置がつけ爪に構成されていることを特徴とする、つけ爪を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明は、第1の端子と、第1の端子に接続された回路要素であって、印加電圧に対して電流が定まる材料を備えた回路要素と、回路要素に接続されたダイオード回路要素であって、2つのダイオードを備え、かつ2つのダイオードは、端子に対して並列に接続され、かつ2つのダイオードの一方のダイオードのアノードは、他方のダイオードのカソードに接続されたダイオード回路要素と、ダイオード回路要素に接続された第2の端子とを備えた、静電気除去装置を提供する。また、本発明は、静電気除去装置がつけ爪に構成されていることを特徴とする、つけ爪を提供する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、静電気除去装置に関する。より詳細には、本発明は、人体に帯電した静電気により発光する静電気除去装置に関する。また、本発明は、人体に帯電した静電気により発光する静電気除去装置を備えた爪およびつけ爪に関する。
人体に静電気が帯電することは、周知の事実である。人体や接触している衣服などの摩擦によって、静電気が発生する。このような人体に蓄積された静電気が高圧、微弱電流となって放電される際には、非常に不快な感覚を引き起こしてしまう。
また、不快な感覚を引き起こすだけでなく、静電気による障害を受けやすい製品を扱う場合には、製品に電気的障害を発生させてしまう。たとえば、半導体、プラスチックおよび液晶などの製造過程では、静電気の除去が重要である。
このような静電気は、人体が接地している場合、接地部分から蓄積された静電気が放電されるため、不快な感覚を引き起こすことはない。しかし、人体に蓄積された静電気が接地によって放電される機会は、非常に少ないという問題がある。
人体に帯電した静電気を放電させるために、種々の技術が開発されている。たとえば、特許文献1には、伝導性部材を、人体に導通状態で接触させるように構成された静電気除去装置が開示されている。
また、特許文献2には、イオン発生素子を利用して人体の静電気を除去するための装置が開示されている。この静電気除去装置は、イオン発生素子として、微細な突起を有する放電電極と誘導電極とそれらに挟まれた誘電体とを有している微細電極イオン発生素子を使用している。
また、特許文献3には、金属などの静電気を放電しやすい材料を、電気抵抗の大きい導電性樹脂材の内部に入れることにより、静電気を除去する装置が開発されている。
上記特許文献1、2および3に開示された装置は、電気回路を使用していないが、電気回路を利用した静電気除去装置も開示されている。たとえば、特許文献4には、アース線、可変抵抗器、電池および電極が直列に接続された静電気除去装置が開示されている。この装置は、アース線を有しており、携帯を目的とした静電気除去装置ではない。
一方、爪の装飾用のつけ爪の分野においては、装飾目的で種々の発光するつけ爪が開発されている。このようなつけ爪は、種々の方法を使用してつけ爪を発光させている、たとえば、特許文献5には、化学発光を使った装飾用つけ爪が開示されている。このつけ爪では、つけ爪内に化学発光を呈する組成物が充填されている。
また、電気回路を利用して発光させる装飾用つけ爪も開発されている。たとえば、特許文献6には、つけ爪に電池を備えており、電気的につけ爪を発光させている。
上記のとおり、静電気を利用して発光させる装飾用つけ爪は、開発されていない。
上記状況を鑑み、本発明は、新規機構を有する静電気除去装置を提供することを目的とする。特に、本発明は、人体に帯電した静電気により発光する静電気除去装置を提供することを目的とする。また、本発明は、静電気を利用して発光させる装飾用つけ爪およびネールアート材料を提供することを目的とする。
本発明は、第1の端子と、第1の端子に接続された回路要素であって、印加電圧に対して電流が定まる材料を備えた回路要素と、回路要素に接続されたダイオード回路要素であって、2つのダイオードを備え、かつ2つのダイオードは、端子に対して並列に接続され、かつ2つのダイオードの一方のダイオードのアノードは、他方のダイオードのカソードに接続されたダイオード回路要素と、ダイオード回路要素に接続された第2の端子とを備えた、静電気除去装置を提供する。
また、本発明は、上記静電気除去装置であって、ダイオード回路要素は、2つのダイオード群を備え、かつダイオード群は、それぞれ少なくとも1つ以上のダイオードを備え、かつ2つのダイオード群は、端子に対して並列に接続され、かつダイオード群のそれぞれのダイオードは、直列接続で接続され、かつ2つのダイオード群の一方のダイオードのアノードは、他方のダイオード群のカソードに接続されたダイオード回路要素である、静電気除去装置を提供する。
また、本発明は、上記静電気除去装置であって、ダイオード回路要素を複数個備え、かつ直列に接続されていることを特徴とする、静電気除去装置を提供する。
また、本発明は、上記静電気除去装置であって、ダイオード回路要素は、ダイオードの少なくとも1つが発光ダイオードであることを特徴とする、静電気除去装置を提供する。
また、本発明は、上記静電気除去装置であってダイオード回路要素は、並列に接続された発光ダイオードのそれぞれが異なる色を発光する発光ダイオードであり、電流の流れる方向により異なる色を発光することを特徴とする、静電気除去装置を提供する。
また、本発明は、過電圧保護回路要素を更に備えることを特徴とする、静電気除去装置を提供する。
さらに、本発明は、上記静電気除去装置であって、静電気除去装置がつけ爪、フィルムまたは指輪に構成されていることを特徴とする、静電気除去装置を提供する。
さらに、本発明は、静電気除去装置を備えた、つけ爪またはネールアート用材料を提供する。
本発明の静電気除去装置によれば、簡便かつ小さな機構によって、人体に帯電した静電気を不快な感覚を伴わずに放電させることができる。
また、本発明の静電気除去装置によれば、静電気の放電の際に、発光ダイオードの発光によってその放電を確認することができる。さらに、発光を伴うため、静電気除去だけでなく、装飾用としても価値を有する。
一方、本発明のつけ爪によれば、従来とは異なる機構によって装飾用つけ爪を発光させることができる。したがって、ネールアートなどの装飾用つけ爪において、これまでにない発光を表現することができる
以下、本発明の静電気除去装置について、図面を参照しながら説明する。本発明の静電気除去装置は、これらの図面に示された態様に限定されるわけではない。
図1は、本発明の静電気除去装置の概略を示す。本発明の静電気除去装置は、図1に示したように、少なくとも第1の端子1と、回路要素2と、ダイオード回路要素3と、第2の端子4を備えた電気的な構造を有する。また、本発明の静電気除去装置は、第1の端子1と第2の端子4の間に、回路要素2とダイオード回路要素3が直列に接続された構造を有する。
また、それぞれの要素は、図1に示したように、配線材料5によって直列に接続することができるが、それぞれの要素間は、配線材料を使用することなく、直結することもできる。配線材料は、通常の電子回路に使用される任意の材料であってもよく、たとえば金属などの伝導率の高い材料が好ましい。その他、伝導率が低くても伝導性がある素材であれば、いずれの材料を使用することもできる。たとえば、通常使用される導線以外にも、透明薄膜電極材料などの金属酸化物および半導体を利用した配線材料を使用することもできる。また、炭素を含有する樹脂など、通電性のある繊維系材料および有機系材料などの当業者に公知のいずれの材料を使用することもできる。また、配線材料は、通常抵抗のない材料を使用することが望まれるが、抵抗を有する材料であってもよい。
上記端子1および4は、伝導性を有する材料であれば、いずれの材料を使用することもできる。たとえば、上記端子は、電極であってもよく、通常電極に使用される材料で構成されていてもよい。また、上記端子は、上記電気的構造が形成される材料に応じて、任意の形状を有していてもよい。たとえば、つけ爪上に本発明の静電気除去装置が形成される場合、図5および図6に示したように、つけ爪の表面に適切な形状で形成することができる。
次に、回路要素2は、第1の端子1に接続されている。回路要素2と第1の端子1との間は、上記の通り、配線材料によって接続することができるが、配線材料を使用することなく、直結することもできる。また、回路要素2は、端子1に直列に接続される。回路要素2は、印加電圧に対して電流が定まる材料、たとえば素子を備えた回路要素である。たとえば、回路要素2は、抵抗器であることができる。しかし、抵抗のように電圧-電流特性が直線的な回路要素でなくてもよく、電圧-電流特性が非線形の素子であってもよい。たとえば、回路要素2は、半導体であることができる。
また、回路要素2は、流れる放電電流により、本発明の静電気除去装置を使用する者が不快とならないような値に制限されるような素子値に選択されることが好ましい。すなわち、本装置を介して放電対象物と接したときに、放電電流が人体にとって不快とならないような値に制限されることが好ましく、このような値は、当業者であれば容易に選択することができるであろう。
また、回路要素2は、上記のような放電電流を制限する機能を有する任意の材料を使用することができ、たとえば配線材料を使用することができる。すなわち、配線材料として、電気を通すが抵抗を持ち、かつその抵抗値が回路要素2の機能を兼ねることができる素材を選択することにより、配線材料自体を回路要素2として使用することもできる。
ダイオード回路要素3は、回路要素2に接続される。ダイオード回路要素3は、回路要素2に直列に接続される。ダイオード回路要素3と回路要素2との間は、上記の通り、配線材料によって接続することができるが、配線材料を使用することなく、直結することもできる。
ダイオード回路要素は、少なくとも2つのダイオードを備える。一つの態様において、ダイオード回路要素は、2つのダイオードを備える。該2つのダイオードは、並列に接続される。また、2つのダイオードの一方のダイオードのアノードは、他方のダイオードのカソードに接続される。たとえば、ダイオード回路要素は、図2に示したダイオード回路要素13のような構造を有することができる。図2に示したような構成のダイオード回路にすることにより、端子11および14のいずれの方向からの電流も放電することができる。端子11からの電流は、ダイオード13aを通過して端子14へ、一方、端子14からの電流は、ダイオード13aを通過して端子11へ流れる。また、このようなダイオード回路にすることにより、一方のダイオードの逆方向電圧の耐圧を、他方のダイオードの順方向電圧で保障することができる。
また、ダイオードを備えることにより、ダイオード自体の抵抗成分によって流れる放電電流を、人体にとって不快とならないような値に制限することができる。使用するダイオードの電流許容値は、放電電流が人体にとって不快とならないような値に制限されることが好ましく、このような値は、当業者であれば容易に選択することができるであろう。
ダイオード回路要素は、図2に示したような2つのダイオードを備えるものだけでなく、3つ以上のダイオードが並列に接続されたダイオード回路要素であってもよい。この場合も、並列に接続されたダイオードのうち、少なくとも1つのアノードは、少なくとも1つの他のダイオードのカソードに接続される。このような構成のダイオード回路にすることにより、端子11および14のいずれの方向からの電流も放電することができる。
もう一つの態様において、ダイオード回路要素は、2つのダイオード群を備えるダイオード回路要素であることができる。該ダイオード群は、それぞれが少なくとも1つ以上のダイオードを備える。2つのダイオード群は、並列に接続される。また、それぞれのダイオード群において、ダイオード郡内のそれぞれのダイオードは、直列接続で接続される。すなわち、1つのダイオード郡内のそれぞれのダイオードは、そのアノードが他のダイオードのカソードに接続される。たとえば、ダイオード回路要素は、図3に示したダイオード回路要素15のような構造を有することができる。ダイオード回路要素15において、同じダイオード郡内のダイオード15aと15b、およびダイオード15cと15dは、それぞれ直列に接続される。それぞれのダイオード郡は、図3左に示したような2つのダイオードを直列に備えるものだけでなく、図3中央に示したように、ダイオード郡には、異なる個数のダイオードを備えていてもよい。さらに、図3右に示したように、それぞれのダイオード郡は、3つ以上のダイオードを直列に備えることができる。
さらに、ダイオード回路要素は、図3に示したような2つのダイオード群を備えるものだけでなく、3つ以上のダイオード群が並列に接続されたダイオード回路要素であってもよい。この場合も、少なくとも1つのダイオード群のアノードは、少なくとも1つの他のダイオードのカソードに接続される。このような構成のダイオード回路にすることにより、端子1および4のいずれの方向からの電流も放電することができる。
もう一つの態様において、ダイオード回路要素は、複数個のダイオード回路要素を直列に接続することができる。たとえば、図4に示したように2つのダイオード回路要素16および17を直接に接続することができる。ダイオード回路要素16は、ダイオード16aと16bが並列に接続され、ダイオード回路要素17は、ダイオード17aと17bが並列に接続される。ダイオード回路要素は、図4左に示したような2つのダイオード回路要素16および17を備えるものだけでなく、図4中央に示したように、3つ以上のダイオード回路要素が直列に接続されたダイオード回路要素であってもよい。さらに、ダイオード回路要素は、図4右に示したように、任意の数のダイオードを含むダイオード群が、直列に接続されたダイオード回路要素であってもよい。
本発明の一つの態様において、ダイオード回路要素のダイオードには、発光ダイオードを使用することができる。ダイオード回路要素のダイオードは、その一部または全てが発光ダイオードであることができる。たとえば、ダイオード回路要素のダイオードは、図2〜4に示したように、全てが発光ダイオードであることができる。また、発光ダイオードは、複数の色の発光ダイオードを組み合わせて使用することができる。さらに、ダイオード回路要素のダイオードは、図2の下段に示したように、発光しないダイオードと発光ダイオードとを任意に組み合わせて使用することができる。
また、ダイオード回路要素は、異なる色を発光する発光ダイオードを並列に接続して、ダイオード回路要素を構成することができる。この場合、本発明の静電気除去装置は、電流の流れる方向により異なる色を発光する。
図1に戻り、ダイオード回路要素3は、第2の端子4に接続される。ダイオード回路要素3と第2の端子4との間は、上記の通り、配線材料によって接続することができるが、配線材料を使用することなく、直結することもできる。また、第2の端子4は、上記の通り、伝導性を有する材料であれば、いずれの材料を使用することもできる。また、第2の端子4は、任意の形状を有していてもよい。
上記のとおり、本発明の静電気除去装置は、第1の端子1と、回路要素2と、ダイオード回路要素3と、第2の端子4を備えた電気的な構造を有するが、第1の端子1と第2の端子4の間の回路要素は、図2に示した順序に制限されず、いずれの順序で接続されていてもよい。
また、本発明の静電気除去装置は、複数の上述の基本回路を並列に接続した構成にすることができる。たとえば、図5の上段に示したように、端子11および14を共通に使用して、抵抗12およびダイオード回路要素13で構成される基本回路を、複数個並列に接続することができる。
それぞれの基本回路において、発光ダイオードの発光色を変更することができる。発光ダイオードは、発光色によって同じ明るさを得るために必要とされる電流が異なるが、それぞれの基本回路の抵抗値を変更することにより、発光ダイオードに流れる電流を個別に適切な値に設定することができる。
たとえば、図5の下段に示したように、抵抗12およびダイオード回路要素13で構成される基本回路を複数個並列に接続する際に、端子11および14のうちの一方を共通に使用することができる。図5の下段に示した態様の場合、3つの別々の端子11のどこで放電が起こるかわからない。それぞれの端子に対応するダイオード回路要素13の発光ダイオードの発光色を変えることにより、放電時の発光色の予想がつかなくなる。したがって、たとえばどの発光色の発光ダイオードが発光するか予想できないことを利用して、本発明の静電気除去装置に占い的要素を付加することができる。
上記のとおり、本発明の静電気除去装置は、ダイオード回路要素のダイオードに対して、過大な逆方向電圧がかからない構造である。しかし、想定外の電圧値が加えられると、回路が破壊される可能性も残っている。このため、本発明の静電気除去装置は、図6に示したように、さらに過電圧保護回路6を備えていてもよい。
図6に示した静電気除去装置は、端子1に回路要素2が直列に接続されており、回路要素2から過電圧保護回路6およびダイオード回路要素3が並列に接続されている。これにより、想定外の電圧値が加えられたときでも、過電圧保護回路要素6によって、ダイオード回路要素3の破壊を回避することができる。
過電圧保護回路要素6は、過電圧保護素子を備えた回路である。過電圧保護回路要素6は、たとえばバリスタ、ツェナーダイオードおよびノイズクリッピングダイオードを直列接続した回路、マイクロギャップを有するサージアブソーバおよびネオン管などを備えた回路であることができる。図6下段は、過電圧保護回路要素6を備えた静電気除去装置の回路図の例を示している。左図は、過電圧保護素子6としてバリスタ18を備えた例を示している。一方、右図は、過電圧保護素子6としてツェナーダイオード19を備えた例を示している。
また、本発明の静電気除去装置は、上記過電圧保護回路要素6に加えて、さらなる回路要素を備えていてもよい。たとえば、図7に示したように、過電圧保護を目的として、上記過電圧保護回路要素6と組み合わせて、保護回路要素7を備えることができる。
図7に示した静電気除去装置は、端子1に保護回路要素7が直列に接続されており、保護回路要素7から過電圧保護回路6と回路要素2およびダイオード回路要素3とが並列に接続されている。これにより、想定外の電圧値が加えられたときでも、保護回路要素7および過電圧保護回路要素6によって、回路要素2およびダイオード回路要素3の破壊を回避することができる。
保護回路要素7は、高電圧を分担し、かつ電流を制限するための回路である。保護回路要素7は、回路要素1と同じ目的で使用されるため、回路要素1に使用することができる素子と同じ素子を使用することができる。したがって、回路要素1と4に同じ素子を使用する場合、両者を一体として組み込むことができる。
図7下段は、過電圧保護回路要素6および保護回路要素7を備えた静電気除去装置の回路図の例を示している。左図は、過電圧保護素子6としてバリスタ18を備え、保護回路要素7として抵抗20を備えた例を示している。一方、右図は、過電圧保護素子6としてツェナーダイオード19を備え、保護回路要素7として抵抗20を備えた例を示している。
上記のような過電圧保護回路要素6および保護回路要素7が提供する電圧は、基本回路の動作に支障がない値に設計される。
本発明の静電気除去装置は、任意の形状を有する構造として作製することもできる。本発明の静電気除去装置は、簡便かつ小さな回路によって構成されており、所望の材料上に容易に作製することができる。たとえば、本発明の静電気除去装置は、人体と接触して使用される製品上に形成することができる。たとえば、つけ爪、指輪、キーホルダー、ストラップ、携帯電話、ペン、バンドおよびアクセサリーなどの種々の製品の一部として作製することができる。
また、本発明の静電気除去装置は、フィルムなどのシート状の材料に作製することができる。
一つの態様において、本発明の静電気除去装置は、図8〜10に示したように、つけ爪上に作製することができる。図8は、つけ爪に本発明の静電気除去装置を作製した場合の一例を示す図である。つけ爪21の上面には、電極22、抵抗23、ダイオード回路要素24および電極25が、配線材料によって直列に接続されている。電極22は、つけ爪の先端に設けられている。一方、電極25は、つけ爪の根本に設けられており、つけ爪を装着したときに人体と接触するように設計される。
また、電極22および25は、つけ爪の根本に設けるだけでなく、図9および図10に示したように、つけ爪の裏面、すなわち爪と接触する面に設けることもできる。これにより、電極25を確実に人体と接触させることができる。また、電極22が、放電を生じる対象物に接しやすくなる。
図8〜10のようにつけ爪21上に本発明の静電気除去装置を作製した場合、放電を生じる際に発光ダイオードが発光する。したがって、ネールアートなどの装飾用つけ爪において、これまでにない発光を表現することができる。
また、つけ爪には、本発明の静電気除去装置だけでなく、従来の任意の静電気除去装置を組み込むことができる。また、上記発光ダイオードを使用した静電気除去装置だけでなく、発光機能を持たない従来の任意の静電気除去装置を組み込むことができる。したがって、静電気除去装置がつけ爪に構成されていることを特徴とする、つけ爪として使用することができる。
また、本発明の静電気除去装置をフィルムなどのシート状の材料上に作製した場合は、たとえば爪に装着することにより、ネールアートを施すことができる。たとえば、図13に示したように、シート29上に作製した静電気除去装置をつけ爪21に装着することができる。また、シート29上に作製した静電気除去装置を、人の爪に直接装着することもできる。この場合、シート29および配線の素材は、爪の成長に合わせて伸縮する材料を使用してもよい。
シート状の静電気除去装置は、任意の方法でつけ爪および人の爪に装着することができる。たとえば、図13に示したように、シート状の静電気除去装置の両端の端子22および25のうち一方の端子を、指と触れるように伸長してもよい。また、端子をしっかりと肌に触れる様に固定することができるように、シート状の静電気除去装置の両端の端子22および25のうち一方の端子を、左右に羽根様に伸ばした形状にしてもよい。
指輪の形状の静電気除去装置は、たとえば図14に示したように、端子1および4を、指輪の先端と指を通す部分に埋め込み、かつ指輪の内部に回路要素2を埋め込むことができる。また、指輪の表面上にダイオードを取り付けることもできる。また、指輪の表面上に本発明の静電気除去装置を作製してもよい。
本発明の静電気除去装置は、以下のように作製することができる。図11および12には、本発明の静電気除去装置をつけ爪上に作製する手順を示してある。図11Aに示したように、市販のつけ爪21と、電極22および25として使用するためのアルミホイルを用意する。アルミホイルとしては、厚さ12μmのアルミホイル(三菱アルミニウム株式会社)を使用してもよい。
次いで、図11Bに示したように、つけ爪21の両端にアルミホイルを接着する。接着は、任意の手段によって行うことができるが、市販の接着剤を使用してもよい。図11Cは、つけ爪21の両端に電極22および25が接着された状態を示す。
次いで、図12Aに示したように、つけ爪21上に配線材料26として使用するためのアルミホイルを接着する。次いで、図12Bに示したように、回路要素2として使用するための抵抗23と、ダイオード回路要素3のための発光ダイオード27を用意する。抵抗23として、1MΩのチップ抵抗を使用してもよい。また、発光ダイオード27として、2色チップ発光ダイオード(FRDC1211C、スタンレー)を使用してもよい。
次いで、つけ爪上の適切な位置に、抵抗23および発光ダイオード27を接着して、導電塗料28によって各要素を接続して、電気的に接続する。誘電塗料28としては、ドータイト(藤倉化成株式会社)またはEジスPen(ナミックス株式会社)またはConductive Pen(Chemtronics)を使用してもよい。
1・・・端子
2・・・回路要素
3・・・ダイオード回路要素
4・・・端子
5・・・配線材料
6・・・過電圧保護回路要素
7・・・保護回路要素
11・・・端子
12・・・抵抗
13・・・ダイオード回路要素
13a、13b・・・発光ダイオード
14・・・端子
15・・・ダイオード回路要素
15a-d・・・発光ダイオード
16・・・ダイオード回路要素
16a、16b・・・発光ダイオード
17・・・ダイオード回路要素
17a、17b・・・発光ダイオード
18・・・バリスタ
19・・・ツェナーダイオード
20・・・抵抗
21・・・つけ爪
22・・・電極
23・・・抵抗
24・・・ダイオード回路要素
25・・・電極
26・・・配線材料
27・・・発光ダイオード
28・・・導電塗料
29・・・シート
2・・・回路要素
3・・・ダイオード回路要素
4・・・端子
5・・・配線材料
6・・・過電圧保護回路要素
7・・・保護回路要素
11・・・端子
12・・・抵抗
13・・・ダイオード回路要素
13a、13b・・・発光ダイオード
14・・・端子
15・・・ダイオード回路要素
15a-d・・・発光ダイオード
16・・・ダイオード回路要素
16a、16b・・・発光ダイオード
17・・・ダイオード回路要素
17a、17b・・・発光ダイオード
18・・・バリスタ
19・・・ツェナーダイオード
20・・・抵抗
21・・・つけ爪
22・・・電極
23・・・抵抗
24・・・ダイオード回路要素
25・・・電極
26・・・配線材料
27・・・発光ダイオード
28・・・導電塗料
29・・・シート
Claims (8)
- 第1の端子と、
前記第1の端子に接続された回路要素であって、印加電圧に対して電流が定まる材料を備えた回路要素と、
前記回路要素に接続されたダイオード回路要素であって、2つのダイオードを備え、かつ前記2つのダイオードは、前記端子に対して並列に接続され、かつ前記2つのダイオードの一方のダイオードのアノードは、他方のダイオードのカソードに接続されたダイオード回路要素と、
前記ダイオード回路要素に接続された第2の端子と、
を備えた、静電気除去装置。 - 請求項1に記載の静電気除去装置であって、
前記ダイオード回路要素は、2つのダイオード群を備え、かつ前記ダイオード群は、それぞれ少なくとも1つ以上のダイオードを備え、かつ前記2つのダイオード群は、前記端子に対して並列に接続され、かつ前記ダイオード群のそれぞれのダイオードは、直列接続で接続され、かつ前記2つのダイオード群の一方のダイオードのアノードは、他方のダイオード群のカソードに接続されたダイオード回路要素である、静電気除去装置。 - 請求項1または2に記載の静電気除去装置であって、
前記ダイオード回路要素を複数個備え、かつ直列に接続されていることを特徴とする、静電気除去装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の静電気除去装置であって、前記ダイオード回路要素は、前記ダイオードの少なくとも1つが発光ダイオードであることを特徴とする、静電気除去装置。
- 請求項4に記載の静電気除去装置であって、前記ダイオード回路要素は、前記並列に接続されたダイオードのそれぞれが異なる色を発光する発光ダイオードであり、電流の流れる方向により異なる色を発光するであることを特徴とする、静電気除去装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の静電気除去装置であって、過電圧保護回路要素を更に備えることを特徴とする、静電気除去装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の静電気除去装置であって、前記静電気除去装置がつけ爪、シートまたは指輪に構成されていることを特徴とする、静電気除去装置。
- 静電気除去装置を備えた、つけ爪またはネールアート用材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010043767A JP2011181299A (ja) | 2010-03-01 | 2010-03-01 | 静電気除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010043767A JP2011181299A (ja) | 2010-03-01 | 2010-03-01 | 静電気除去装置 |
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---|---|---|---|---|
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CN104244551A (zh) * | 2013-06-14 | 2014-12-24 | 株式会社哈模 | 带电体除电装置和使用了该装置的带电体除电方法 |
WO2016112610A1 (zh) * | 2015-01-12 | 2016-07-21 | 中兴通讯股份有限公司 | 一种静电处理方法和装置 |
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2010
- 2010-03-01 JP JP2010043767A patent/JP2011181299A/ja active Pending
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JP2013195154A (ja) * | 2012-03-16 | 2013-09-30 | Houzan Kogu Seisakusho:Kk | アースラインマーカー |
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JP2023097362A (ja) * | 2021-12-27 | 2023-07-07 | 一般社団法人日本アーシング協会 | 状況対応機能を有する人体静電気除去システム |
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JP2023126133A (ja) * | 2022-02-28 | 2023-09-07 | 一般社団法人日本アーシング協会 | 静電気除去システム |
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