JP2011168002A - 印刷装置及び印刷材収容容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクカートリッジの誤装着によるプリンターの不具合の発生を抑止する。
【解決手段】プリンターは、個別装着部に装着されたカートリッジ200a〜200fに予め設定される振動を付与するキャリッジ駆動部44等と、キャリッジ駆動部44等がカートリッジ200a〜200fに予め設定される振動を付与したときに、カートリッジ200a〜200fに備えられ該カートリッジ200a〜200fの属性に対応して振動発電特性が設定されている振動発電素子212の振動発電特性を取得する発生信号処理部213等と、発生信号処理部213等が取得した振動発電特性を基に、カートリッジ200a〜200fの個別装着部への装着状態を判定する信号解析部41と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、印刷材収容容器を装着部に正しく装着する技術に関する。
プリンターで使用するインクカートリッジは、型式(機種)や色に応じて多種多用である。そのため、従来より、インクカートリッジの誤装着を抑止するために、型式毎、色毎にインクカートリッジの形状を変えて、インクカートリッジとプリンター本体側の装着部位との形状の合致により整合性を認識するようにしている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−234178号公報
しかし、このように、型式毎、色毎にインクカートリッジの形状を変えている場合でも、プリンター本体側の装着部位に強く押し込む等することで、誤ったインクカートリッジが装着されてしまう場合がある。この場合、プリンターに不具合が発生してしまう恐れがある。
本発明の課題は、インクカートリッジの誤装着によるプリンターの不具合の発生を抑止することである。
以上の課題を解決するため、本発明の一態様は、
装着部に装着された印刷材収容容器に予め設定される振動を付与する振動付与手段と、前記振動付与手段が前記印刷材収容容器に前記予め設定される振動を付与したときに、前記印刷材収容容器に備えられ該印刷材収容容器の属性に対応して振動発電特性が設定されている振動発電素子の前記振動発電特性を取得する取得手段と、前記取得手段が取得した前記振動発電特性を基に、前記印刷材収容容器の前記装着部への装着状態を判定する判定手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成により、印刷材収容容器に予め設定される振動を付与すると、振動発電素子が印刷材収容容器の属性に応じた振動発電特性で動作する。そのため、その振動発電特性を判定することで、装着部への印刷材収容容器の誤装着が判定可能になる。
これにより、印刷材収容容器の誤装着による印刷装置の不具合の発生を抑止できる。
また、本発明の他の態様は、
前記取得手段は、前記振動発電素子の発電電力により駆動されることを特徴とする。
このような構成により、省電力で装着状態の判定が可能になる。
また、本発明の他の態様は、
前記予め設定される振動の付与開始時から前記予め設定される振動の付与終了時までに前記取得手段が取得した前記振動発電素子の振動発電特性を記憶する記憶手段を備え、前記判定手段は、前記記憶手段に記憶された前記振動発電特性を基に前記印刷材収容容器の前記装着部への装着状態を判定することを特徴とする。
このような構成により、記憶手段に記憶した振動発電素子の振動発電特性の情報を基に一括して判定できる。
また、本発明の他の態様は、
前記判定手段は、前記振動発電特性と予め設定される比較用データとを比較して、前記印刷材収容容器の前記装着部への装着状態を判定することを特徴とする。
このような構成により、簡易な構成で装着状態の判定が可能になる。
また、本発明の他の態様は、
前記振動発電特性は、前記振動発電素子の電圧の出力特性又は電流の出力特性であることを特徴とする。
このような構成により、振動発電素子の電圧の出力特性又は電流の出力特性に基づく装着状態の判定が可能になる。
また、本発明の他の態様は、
印刷材収容容器の属性に対応して振動発電特性が設定されている振動発電素子と、前記振動発電素子の前記振動発電特性を取得する取得手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成により、刷材収容容器に予め設定される振動を付与して、印刷材収容容器の属性に応じた振動発電特性を取得できる。
また、本発明の他の態様は、
前記取得手段は、前記振動発電素子の発電電力により駆動されることを特徴とする。
このような構成により、省電力で振動発電特性の取得が可能になる。
本実施形態の印刷システムの概略構成を示す図である。 印刷ヘッドユニット及びインクカートリッジの概略構成を示す斜視図である。 印刷ヘッドユニットの概略構成を示す斜視図である。 振動時信号検出部及び主制御部の概略構成を示すブロック図である。 主制御部の処理手順を示すフローチャートである。 キャリッジの動作(図6(a))に対応する、振動発電素子の出力信号(図6(b))と、信号解析部による信号センシング処理(図6(c))との関係を示す図である。 装着判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 主制御部と振動時信号検出部による一連の動作を示すフローチャートである。 主制御部と振動時信号検出部による一連の動作を示すシーケンスチャートである。 装着判定処理の説明に使用した図であって、認識用キャリッジ駆動信号と、振動発電素子の出力信号との関係を示す図である。 メモリーを省略した振動時信号検出部の概略構成を示すブロック図である。 電気的に接続した振動時信号検出部と主制御部との概略構成を示すブロック図である。
(構成)
本実施形態は、本発明を適用した印刷システムである。
図1は、印刷システムの概略構成を示す。
図1に示すように、印刷システムは、プリンター10とコンピューター20とを有する。プリンター10は、コネクター30を介してコンピューター20に接続されている。
プリンター10は、副走査送り機構、主走査送り機構、ヘッド制御機構、主制御部40及び操作部50を有する。
副走査送り機構は、紙送りモータ61及びプラテン62を有する。副走査送り機構は、紙送りモータ61の回転をプラテン62に伝達することによって用紙Pを副走査方向に搬送する。
主走査送り機構は、キャリッジモーター71、プーリ72、駆動ベルト73及び摺動軸74を有する。駆動ベルト73は、キャリッジモーター71とプーリ72との間に張設されている。摺動軸74は、プラテン62の軸と並行に設けられている。この摺動軸74は、駆動ベルト73に固定されたキャリッジ80を摺動可能に保持している。キャリッジモーター71の回転は、駆動ベルト73を介してキャリッジ80に伝達される。キャリッジ80は、摺動軸74に沿ってプラテン62の軸方向(主走査方向)で往復動する。
ヘッド制御機構は、キャリッジ80に搭載された印刷ヘッドユニット90を有する。ヘッド制御機構は、印刷ヘッドユニット90を駆動して用紙P上にインクを吐出させる。
印刷ヘッドユニット90には、6つのインクカートリッジ200a,200b,200c,200d,200e,200fが装着されている。
図2は、印刷ヘッドユニット90及びインクカートリッジ(以下、単にカートリッジいう。)200b〜200fの概略構成を示す図である。
図2に示すように、印刷ヘッドユニット90は、カートリッジ200a〜200fが装着されるカートリッジ装着部(例えばカートリッジボックスとも言う。)100と、印刷ヘッド110とを有する。
ここで、カートリッジ200a〜200fは何れも同様に構成されている。以下では、カートリッジ200a〜200fの何れにも言及することなくカートリッジ200a〜200fを説明する場合、カートリッジ200と称して説明する。
カートリッジ装着部100は、各カートリッジ200a〜200fを装着する個別装着部100a,100b,100c,100d,100e,100fを有する。個別装着部100a〜100fは、装着される各カートリッジ200a〜200fが着脱可能となるように構成されている。この個別装着部100a〜100fは、それぞれインク導入部101を有する。
個別装着部100a〜100fでは、対応するインクカートリッジ200a〜200fが装着されると、カートリッジ200aのインク供給口202がインク導入部101に挿入され、インクカートリッジ200a〜200fに収容されているインクが印刷ヘッド110に導かれる。
また、カートリッジ装着部100は、6個のアンテナ103a,103b,103c,103d,103e,103fを有する。プリンター10の概略構成を示す図3に示すように、各アンテナ103a〜103fは、各カートリッジ200a〜200fの上方を閉塞する蓋102に配置されている。そして、各アンテナ103a〜103fは、各カートリッジ200a〜200fに対応する位置に配置されている。
ここで、蓋102は、例えば、全てのカートリッジ200a〜200fの上方を閉塞可能な形状とされ、且つカートリッジ装着部100に対して回動可能に支持されている。これにより、蓋102は、カートリッジ装着部100へのカートリッジ200の装着後に、全てのカートリッジ200a〜200fの上方を閉塞している。
印刷ヘッド110は、複数の圧電素子及び複数のノズルを有して構成されている。これにより、印刷ヘッド110は、各圧電素子に印加される電圧に応じて、各ノズルからインク滴を吐出し、用紙P上にドットを形成する。本実施例では、圧電素子としてピエゾ素子を用いている。
一方、カートリッジ200a〜200fは、図2に示すように、筐体201と、筐体201の底部(下側面)に設けられているインク供給口202と、筐体201の上側面に設けられている振動時信号検出部210a,210b,210c,210d,210e,210fとを有する。
ここで、振動時信号検出部210a〜210fは何れも同様に構成されている。以下では、振動時信号検出部210a〜210fの何れにも言及することなく振動時信号検出部210a〜210fを説明する場合、振動時信号検出部210と称して説明する。
筐体201は、内部にインクを収容するインク収容室201aを有する。インクは、インク供給口202を介して外部(印刷ヘッド110)に排出される。
図4は、振動時信号検出部210及び主制御部40の概略構成を示す。
図4に示すように、振動時信号検出部210は、蓄電部(キャパシター)211、振動発電素子212、発生信号処理部213、メモリー214、I/F(インターフェイス)215、及びアンテナ216を有する。
振動発電素子212は、付与された機械的振動に応じて発電するように構成されている。例えば、振動発電素子212は、ピエゾ素子により構成されている。例えば、振動発電素子212は、機械的振動が付与されると、μW〜mWクラスの電力を発電する。この振動発電素子212は、該振動発電素子212を備えるカートリッジ200の属性に応じた出力特性(応答特性、波形特性等)を有する。
ここでいう属性とは、カートリッジ200の型式(機種)や収容されるインクの色(マゼンダ等の種類)等である。また、振動発電素子212の構造(材料、形状等)や応答バイアス等の設定(出荷時設定等)により、振動発電素子212の出力特性をカートリッジ200の属性に応じたものにしている。
蓄電部211は、振動発電素子212が発電した電流を蓄電する。発生信号処理部(発生信号処理回路)213は、機械的振動が付与されて発電するときに振動発電素子212が発生する信号に対してA/D変換等の処理をする。ここでいう信号は、電圧信号や電流信号になるが、本実施形態では電圧信号とする。
発生信号処理部213は、処理した信号をメモリー214に出力し、その信号は、メモリー214に記憶される。
アンテナ216は、カートリッジ装着部100の各アンテナ103a〜103fとの間で信号の送受信をするためのものである。そして、各アンテナ216(又は各振動時信号検出部210a〜210f)は、カートリッジ装着部100の各個別装着部100a〜100fに各カートリッジ200a〜200fが装着された状態で、カートリッジ装着部100の各アンテナ103a〜103fに対応する位置に配置されている。すなわち、各アンテナ103a〜103fが蓋102の裏面に設置されているとした場合には、各アンテナ216(又は各振動時信号検出部210a〜210f)は、その各アンテナ103a〜103fに対向するように配置されている。
例えば、RFID(RadioFrequency Identification)の無線技術を利用して、各振動時信号検出部210a〜210fの各アンテナ216とカートリッジ装着部100の各アンテナ103a〜103fとは、それらの間で信号の送受信が可能に構成されている。
以上のような構成により、各振動時信号検出部210a〜210fは、メモリー214に記憶されている信号データを、I/F215及びアンテナ216を介してカートリッジ装着部100の各アンテナ103a〜103fにそれぞれ送信する。各振動時信号検出部210a〜210fは、メモリー214に記憶したデータを蓄積送信しており、その送信タイミングを、後述の認識用キャリッジ駆動信号によるキャリッジ80の駆動終了後(ステッピング動作終了後)としている。
ここで、発生信号処理部213、メモリー214、及びI/F215は、蓄電部211からの供給電力により駆動されている。
カートリッジ装着部100の各アンテナ103a〜103fは、主制御部40に電気的に接続されている。これにより、カートリッジ装着部100のアンテナ216が受信した信号データは、有線により主制御部40に送信される。
主制御部40は、副走査送り機構、主走査送り機構、及びヘッド制御機構等の各機構を制御する。操作部50は、ユーザにより操作されるボタン及び表示部を有する。これにより、操作部50は、ユーザによるプリンター10の種々の設定や、プリンター10のステータスの確認に利用される。
図4に示すように、主制御部40は、信号解析部41、キャリッジ動作開始判定部42、キャリッジ駆動信号生成部43、及びキャリッジ駆動部44を有する。
信号解析部41には、カートリッジ装着部100の各アンテナ103a〜103fが受信した信号が入力される。信号解析部41は、入力された信号を解析する。キャリッジ動作開始判定部42は、キャリッジ動作の開始の判定を行う。キャリッジ駆動信号生成部43は、信号解析部41の解析結果やキャリッジ動作開始判定部42の判定結果を基に、キャリッジ駆動指令信号を生成する。キャリッジ駆動信号生成部43は、生成したキャリッジ駆動指令信号をキャリッジ駆動部44に出力する。キャリッジ駆動部44は、キャリッジ駆動指令信号を基に生成したキャリッジ駆動信号によりキャリッジ80を駆動する。
図5は、主制御部40の処理手順を示す。図5を用いて、主制御部40の前述の信号解析部41等の各構成部の処理をさらに詳しく説明する。
図5に示すように、先ずステップS1において、主制御部40のキャリッジ動作開始判定部42は、カートリッジ200がカートリッジ装着部100に装着されたか否かを判定する。例えば、キャリッジ動作開始判定部42は、カートリッジ200に設けた端子とカートリッジ装着部100に設けた端子との電気的接触状態を判定し、又は、カートリッジ200の装着によるカートリッジ装着部100に設けた機械的構造の状態変化を判定して、カートリッジ200が装着されたか否かを判定する。
キャリッジ動作開始判定部42は、カートリッジ200が装着されたとの判定をすると、ステップS2に進む。
ステップS2では、キャリッジ動作開始判定部42は、ユーザにより操作部50の操作等がなされて、ユーザが印刷指示を出したか否かを判定する。キャリッジ動作開始判定部42は、印刷指示が有るとの判定をすると、ステップS3に進む。
ステップS3では、主制御部40は、通常のキャリッジ動作処理を行う。具体的には、キャリッジ駆動信号生成部43が、キャリッジ80に通常のキャリッジ動作させる指示となるキャリッジ駆動指令信号(以下、キャリッジ通常駆動指令信号という。)をキャリッジ駆動部44に出力する。そして、キャリッジ駆動部44が、そのキャリッジ通常駆動指令信号を基に、キャリッジ駆動信号(以下、キャリッジ通常駆動信号という。)によりキャリッジ80を駆動する。
続くステップS4において、主制御部40は、カートリッジ認識用キャリッジ動作処理を行う。具体的には、キャリッジ駆動信号生成部43が、キャリッジ80に所定パターンの動作をさせる指示となるキャリッジ駆動指令信号(以下、認識用キャリッジ駆動指令信号という。)をキャリッジ駆動部44に出力する。そして、キャリッジ駆動部44が、その認識用キャリッジ駆動指令信号を基に、キャリッジ駆動信号(以下、認識用キャリッジ駆動信号という。)によりキャリッジ80を駆動する。
例えば、認識用キャリッジ駆動信号は、右移動、長い時間の停止、左移動、右移動、左移動、短い時間の停止及び右移動の順序(右→停止(長)→左→右→左→停止(短)→右)でキャリッジ80を動作させる内容からなる。
続くステップS5において、主制御部40は、装着状態判定処理を行う。具体的には、信号解析部41が、入力された信号、すなわち、カートリッジ装着部100の各アンテナ103a〜103fから得た振動発電素子212の出力信号を基に、カートリッジの装着状態を判定する。この装着状態判定処理については、後で詳述する。
続くステップS6において、主制御部40は、前記ステップS5の判定結果が、カートリッジが正しく装着されているとの判定結果の場合、該図5に示す処理を終了する。また、主制御部40は、前記ステップS5の判定結果が、カートリッジが誤装着されているとの判定結果の場合、ステップS7に進む。
ステップS7では、主制御部40は、カートリッジの再装着のための処理を行う。具体的には、キャリッジ駆動信号生成部43が、カートリッジを再装着可能とするために、キャリッジ80を所定位置に移動させる指示(キャリッジ駆動指令信号)をキャリッジ駆動部44に出力する。そして、キャリッジ駆動部44が、その指示に基づくキャリッジ駆動信号によりキャリッジ80を駆動する。
続くステップS6において、主制御部40は、アラート処理を行う。具体的には、主制御部40は、プリンター10の表示部やコンピューター20のモニター21により誤装着報知をするための処理をする。主制御部40は、不図示のバスやコネクター30を介してコンピューター20に接続されている。これにより、例えば、主制御部40が、誤装着の判定結果をコンピューター20に送信して、コンピューター20が、受信した誤装着の判定結果を基に、モニター21に誤装着されていることを表示する。
続くステップS9において、主制御部40(例えばキャリッジ動作開始判定部42)は、前記ステップS5で誤装着の判定がなされた個別装着部100a〜100fにカートリッジが再装着されたか否かを判定する。主制御部40は、カートリッジが再装着されたとの判定をすると、前記ステップS3から再び処理を開始する。
主制御部40の処理は以上のようになり、その処理中で実行される装着状態判定処理は次のようになる。
ここで、図6は、キャリッジ80の動作(図6(a))に対応する、振動発電素子212の出力信号(図6(b))と、信号解析部41による信号センシング処理(図6(c))との関係を示す図である。
キャリッジ80の動作は、認識用キャリッジ駆動信号に応じた動作になるため、キャリッジ80の動作内容の変化と認識用キャリッジ駆動信号の変化とは定性的に一致する。
この例では、図6(a)に示すように、認識用キャリッジ駆動信号に応じて、右移動、長い時間の停止、左移動、右移動、左移動、短い時間の停止及び右移動の順序でキャリッジ80が動作(ステッピング動作)している。
これにより、キャリッジ80に搭載されているカートリッジ200の振動発電素子212は、図6(b)に示すように、キャリッジ80の動作に対応する信号(図6(b)に実線で示す信号)を出力する。すなわち、キャリッジ80が動き出したときには、その動き方向とは反対方向に作用する慣性力により振動発電素子212が振動し、また、キャリッジ80が停止又は減速したときには、その移動方向に作用する慣性力により振動発電素子212が振動する。振動発電素子212は、それらの振動に応じた信号を出力する。ここで、キャリッジ80の移動量や速度に応じて振動発電素子212の出力信号の大きさが変化し、キャリッジ80の動作時間に応じて振動発電素子212の出力信号変化のインターバルが変化する。
信号解析部41では、カートリッジ200の振動時信号検出部210から送信されてきた振動発電素子212の出力信号をセンシングして、図6(c)に示すように、波形のピーク値(図6(c)に丸印で示す値)を検出できる。このとき、この例に示すように、信号解析部41は、振動発電素子212の出力信号について、正値又は負値を検出し、さらにそのレベル(「1」又は「2」)を検出することができる。ここで、正値又は負値は、キャリッジ80の移動開始等の動作を表すものとなり、レベルは、キャリッジ80の移動量や移動速度等を表すものとなる。また、それら値の検出インターバルは、キャリッジ80の定常的な動作時間を表すものとなる。
このように、信号解析部41では、振動発電素子212の出力信号をセンシングして、振動発電素子212の出力信号から様々な情報を検出することができる。そして、信号解析部41は、装着状態判定では次のような処理を実施している。
図7は、装着状態判定処理の処理手順を示す。
図7に示すように、先ずステップS11において、信号解析部41は、振動発電素子212の出力信号のピーク値を検出すると共に、そのピーク値の前後(例えば±1μsec)の値を検出する。
続くステップS12において、信号解析部41は、前記ステップS11で検出したピーク値の大きさとそのピーク値の前後の値の大きさとの差分値を検出する。
続くステップS13において、信号解析部41は、認識用キャリッジ駆動信号と振動発電素子212の出力信号との時間軸方向のずれを検出する。具体的には、信号解析部41は、認識用キャリッジ駆動信号のピーク値と、該認識用キャリッジ駆動信号のピーク値に対応する振動発電素子212の出力信号のピーク値との時間軸方向の間隔を検出する。
続くステップS14において、信号解析部41は、判定用比較データを取得する。具体的には、信号解析部41は、前記ステップS11で出力信号を得た振動発電素子212(その振動時信号検出部210)を備えたカートリッジ200が装着された個別装着部に対応するデータを取得する。すなわち、信号解析部41は、該振動発電素子212の出力信号と比較するために予め設定されているデータを取得する。このようなことから、判定用比較データは、例えば、前記ステップS12で検出したような差分の情報と前記ステップS13で検出したような間隔の情報とを含むものとなる。例えば、判定用比較データは、テーブル等として、主制御40のメモリー等の記憶部に記憶されている。
続くステップS15において、信号解析部41は、誤装着判定を行う。具体的には、信号解析部41は、前記ステップS12で検出した差分値及び前記ステップS13で検出した間隔値と、前記ステップS14で取得した判定用比較データとを比較する。信号解析部41は、この比較の結果、差分値及び間隔値と判定用比較データとが一致又はそれらの整合性が高い場合、正しく装着されていると判定し、そうでない場合、誤装着されていると判定する。
信号解析部41は、以上のように装着状態判定処理を実施する。
ここで、装着状態判定処理は、新たに装着されたカートリッジ200(例えば一のカートリッジ200a)が備える振動発電素子212の出力信号について行うものである。しかし、既に装着されている他のカートリッジ200(例えば他のカートリッジ200b〜200f)が備える振動発電素子212の出力信号についても行うこともできる。この場合には、図7の装着状態判定処理を繰り返して実施して、全てのカートリッジ200a〜200fが備える振動発電素子212の出力信号を用いて装着状態判定処理を実施する。
(動作及び作用等)
プリンターの一連の動作を説明する。図8及び図9は、主制御部40と振動時信号検出部210による一連の動作を示す。図9は、主制御部40と振動時信号検出部210による一連の処理を、各構成部のシーケンスチャートとして示したものである。
図9に示すように、ユーザがカートリッジ200をカートリッジ装着部100の個別装着部に装着し、印刷指示したとする。すると、主制御部40では、キャリッジ動作開始判定部42が、カートリッジ200がカートリッジ装着部100の個別装着部に装着され、かつユーザによる印刷指示がなされたとの判定をする(図8のステップS21、ステップS22)。
そして、主制御部40は、通常のキャリッジ動作の処理を行う(図8のステップS23)。すなわち、キャリッジ駆動信号生成部43が、キャリッジ通常駆動指令信号をキャリッジ駆動部44に出力する(図9のステップS23−1)。そして、キャリッジ駆動部44が、そのキャリッジ通常駆動指令信号に基づくキャリッジ通常駆動信号によりキャリッジ80を駆動する(図9のステップS23−2)。
これにより、各振動時信号検出部210a〜210fでは、振動発電素子212による発電及び充電の処理が行われる(図8のステップS24)。すなわち、キャリッジ80の駆動により振動発電素子212に機械的振動が付与されるため、振動発電素子212が発電し(図9のステップS24−1)、蓄電部211が充電される(図9のステップS24−2)。
そして、各振動時信号検出部210a〜210fでは、発生信号処理が行われる(図8のステップS25)。すなわち、発生信号処理部213が、振動発電素子212の出力信号(電圧信号)に対してA/D変換等の処理をする(図9のステップS25−1)。そして、発生信号処理部213の出力信号がメモリー214に記憶される(図9のステップS25−2)。そして、各振動時信号検出部210a〜210fは、そのようにメモリー214に記憶された信号を、I/F215及びアンテナ216を介してカートリッジ装着部100の各アンテナ103a〜103fに送信する(図9のステップS25−3)。このとき、発生信号処理部213、メモリー214、及びI/F215は、蓄電部211からの供給電力により駆動される。
一方、主制御部40では、通常のキャリッジ動作の処理の後、カートリッジ認識用キャリッジ動作処理を行う(図8のステップS26)。すなわち、キャリッジ駆動信号生成部43が、キャリッジ80に所定パターンの動作をさせる指示となる認識用キャリッジ駆動指令信号をキャリッジ駆動部44に出力する(図9のステップS26−1)。そして、キャリッジ駆動部44が、その認識用キャリッジ駆動指令信号に基づく認識用キャリッジ駆動信号によりキャリッジ80を駆動する(図9のステップS26−2)。
これにより、振動時信号検出部210では、振動発電素子212による発電及び充電の処理が行われる(図8のステップS27)。すなわち、キャリッジ80の駆動により振動発電素子212に機械的振動が付与されるため、振動発電素子212が発電し(図9のステップS27−1)、蓄電部211が充電される(図9のステップS27−2)。
そして、各振動時信号検出部210a〜210fでは、発生信号処理が行われる(図8のステップS28)。すなわち、発生信号処理部213が、振動発電素子212が発生する信号(電圧信号)に対してA/D変換等の処理する(図9のステップS28−1)。また、発生信号処理部213が出力する信号がメモリー214に記憶される(図9のステップS28−2)。そして、各振動時信号検出部210a〜210fは、そのようにメモリー214に記憶されたデータを、I/F215及びアンテナ216を介してカートリッジ装着部100の各アンテナ103a〜103fに送信する(図9のステップS28−3)。
このとき、各振動時信号検出部210a〜210fは、認識用キャリッジ駆動信号によるキャリッジ80の駆動終了後(ステッピング動作終了後)にメモリー214に記憶されているデータを一括して送信している。また、発生信号処理部213、メモリー214、及びI/F215は、蓄電部211からの供給電力により駆動される。
主制御部40では、装着状態判定処理を行う(図8のステップS29)。すなわち、信号解析部41が、カートリッジ装着部100のアンテナ103a〜103fに送信されてきた振動発電素子212の出力信号を基に、カートリッジの装着状態を判定する(図9のステップS29−1)。
図10を用いて装着状態判定処理を説明する。
図10には、認識用キャリッジ駆動信号と、振動発電素子212の出力信号(信号解析部41への入力信号)とを示している。さらに、振動発電素子212の出力信号については、個別装着部(例えば個別装着部100a)に、それに対応する正しいカートリッジが装着されたもの(点線の値)と、個別装着部(例えば個別装着部100a)に誤ったカートリッジが装着されたもの(一点鎖線の値)とを示している。
先ず、個別装着部にそれに対応する正しいカートリッジが装着された場合の装着状態判定処理を説明する。すなわち例えば、マゼンダのカートリッジ用の個別装着部にマゼンダのカートリッジが装着された場合である。
この場合、信号解析部41は、振動発電素子212の出力信号(点線の値)のピーク値を検出すると共に、そのピーク値の前後の値を検出する(図7のステップS11)。そして、信号解析部41は、検出したピーク値とそのピーク値の前後の値との差分値を検出する(図7のステップS12)。さらに、信号解析部41は、認識用キャリッジ駆動信号のピーク値と振動発電素子212の出力信号のピーク値との時間軸方向の間隔を検出する(図7のステップS13)。
一方、信号解析部41は、個別装着部に対応する判定用比較データ(予め設定されているデータ)を取得する(図7のステップS14)。すなわち例えば、マゼンダのカートリッジが備える振動発電素子212の出力信号の特性(差分値及び間隔値の情報)からなる判定用比較データを取得する。
そして、信号解析部41は、先に検出した差分値及び間隔値と判定用比較データとを比較する(図7のステップS15)。信号解析部41は、この比較の結果、差分値及び間隔値と判定用比較データとが一致又はそれらの整合性が高いと判定するため、個別装着部にそれに対応する正しいカートリッジが装着された、すなわち例えば、マゼンダのカートリッジ用の個別装着部にマゼンダのカートリッジが装着されたと判定する。
次に、個別装着部に誤ったカートリッジが装着された場合の装着状態判定処理を説明する。すなわち例えば、マゼンダのカートリッジ用の個別装着部にマゼンダ以外(例えばイエロー)のカートリッジが装着された場合である。
この場合、信号解析部41は、振動発電素子212の出力信号(一点鎖線の値)のピーク値を検出すると共に、そのピーク値の前後の値を検出する(図7のステップS11)。そして、信号解析部41は、検出したピーク値とそのピーク値の前後の値との差分値を検出する(図7のステップS12)。さらに、信号解析部41は、認識用キャリッジ駆動信号のピーク値と振動発電素子212の出力信号のピーク値との時間軸方向の間隔を検出する(図7のステップS13)。
一方、信号解析部41は、個別装着部に対応する判定用比較データ(予め設定されているデータ)を取得する(図7のステップS14)。すなわち例えば、マゼンダのカートリッジが備える振動発電素子212の出力信号の特性(差分値及び間隔値の情報)からなる判定用比較データを取得する。
そして、信号解析部41では、先に検出した差分値及び間隔値と判定用比較データとを比較するようになる(図7のステップS15)。信号解析部41は、この比較の結果、差分値及び間隔値と判定用比較データとが一致せず又はそれらの整合性が低いと判定するため、個別装着部に誤ったカートリッジが装着された、すなわち例えば、マゼンダのカートリッジ用の個別装着部にマゼンダ以外のカートリッジが装着されたと判定する。
ここで、振動発電素子212の出力特性は、該振動発電素子212を備えるカートリッジに応じて固有のものとされている。この例では、図10中の点線の信号出力をする振動発電素子212の出力応答特性は高く、図10中の一点鎖線の信号出力をする振動発電素子212の出力応答特性が低くなっている。
これにより、キャリッジ動作が同一パターンの場合でも、カートリッジが異なると、それらのカートリッジが備える振動発電素子212の出力信号の波形は異なるものになる。このような関係を利用して、前述のように、振動発電素子212の出力信号を基に、カートリッジの装着状態を判定している。
なお、振動発電素子212の出力特性は、付与される機械的振動の振動周期に左右される。さらに、キャリッジ80を介して機械的振動が振動発電素子212に付与されるため、振動発電素子212の出力特性は、例えばカートリッジ200の構造とキャリッジ80の構造との組み合わせにより左右される。
よって、実際の振動発電素子212の出力特性は、これら機械的振動の振動周期等の影響を受けることになる。このようなことから、実際には、判定用比較データもそれらの影響を加味したデータが予め用意されることになる。
また、以上では、1つのピーク値について、そのピーク値の前後の値を検出するなどする処理を説明している。例えば、複数のピーク値について、そのピーク値の前後の値を検出するなどする処理をすることもできる。この場合には、装着状態判定の精度が高くなる。
また、各振動時信号検出部210a〜210fは、前述のような信号解析部41の処理内容に適合させた態様でデータを送信している。すなわち例えば、各振動時信号検出部210a〜210fでは、信号解析部41で検出(解析)する信号の数が9個(3タイミング×3箇所(ピーク値、ピーク値の前後値))と仮定した場合、9個のデータを一括送信している。このとき、各データにデータセル(例えば、DATA1,DATA2,・・・)を割り当てて一括送信している。
主制御部40は、以上のような装着状態判定処理を実施し、その判定結果が、カートリッジが正しく装着されているとの判定結果の場合、印刷動作を継続させる(図8のステップS30、ステップS31)。すなわち、キャリッジ駆動信号生成部43が、印刷動作を継続させる指示(所定のキャリッジ動作の指示)となるキャリッジ駆動指令信号をキャリッジ駆動部44に出力する(図9のステップS30−1)。そして、キャリッジ駆動部44が、そのキャリッジ駆動指令信号に基づくキャリッジ駆動信号によりキャリッジ80に印刷動作を継続させる(図9のステップS30−2)。
また、主制御部40は、その判定結果が、カートリッジが誤装着されているとの判定結果の場合、カートリッジの再装着のための処理を行う(図8のステップS30、ステップS32)。すなわち、キャリッジ駆動信号生成部43が、キャリッジ80を所定位置に移動させる指示(所定のキャリッジ動作の指示)となるキャリッジ駆動指令信号をキャリッジ駆動部44に出力する(図9のステップS30−1)。そして、キャリッジ駆動部44が、そのキャリッジ駆動指令信号に基づくキャリッジ駆動信号により、カートリッジの再装着が可能となる位置にキャリッジ80を移動させる(図9のステップS30−2)。
さらに、主制御部40は、カートリッジが誤装着されているとの判定結果の場合、アラート処理を行う(図8のステップS33)。すなわち、主制御部40は、プリンター10の表示部やコンピューター20のモニター21に誤装着の表示をさせる処理を行う(図9のステップS33−1)。そして、主制御部40は、カートリッジが再装着されたか否かを判定する(図8のステップS34)。そして、主制御部40は、カートリッジが再装着されたとの判定をすると、通常のキャリッジ動作の処理(図8のステップS23)から再び処理を開始する。
以上のような処理により、カートリッジの交換時の初期ローディング動作としてキャリッジ80をステッピング動作させることで、カートリッジが備えた振動発電素子212は、そのステッピング動作に応じた信号(ステッピング動作に応じた振動発電素子212からの信号のリターン)を出力するようになる。そして、主制御部40は、その振動発電素子212の出力信号を基に、カートリッジの装着状態を判定すると共に、その判定結果に応じてキャリッジ80を動作させている。
なお、この実施形態では、キャリッジ駆動信号生成部43、キャリッジ駆動部44、キャリッジ80は振動付与手段に対応する。また、振動時信号検出部210a〜210fにおける発生信号処理部213等の信号処理のための構成は取得手段に対応する。また、信号解析部41は判定手段に対応する。
(本実施形態における効果)
(1)本実施形態の印刷システムでは、カートリッジ200a〜200fに予め設定される振動を付与すると(キャリッジ80が動作されると)、振動発電素子212がカートリッジ200a〜200fの属性に応じた出力特性で信号を出力する。そのため、その出力信号を判定するとで、個別装着部100a〜100fへのカートリッジ200a〜200fの誤装着が判定可能になる。
これにより、実施形態の印刷システムでは、カートリッジ200a〜200fの誤装着によるプリンター10の不具合の発生を抑止できる。
例えば、ユーザにより無理やり押し込まれて誤ったカートリッジが装着されてしまった場合でも、実施形態の印刷システムでは、その装着直後のキャリッジ動作により、誤装着されたことをユーザに報知できる。このように、実施形態の印刷システムでは、カートリッジの再装着を促すため、プリンター10の不具合を最小限に留めることができる。
また、実施形態の印刷システムでは、装着部とカートリッジとの整合性の認識のために、型式や色毎に応じてカートリッジの形状を変えるような従来の措置を採用する必要もなく、個別装着部100a〜100fへのカートリッジ200a〜200fの誤装着が判定可能になる。
(2)実施形態の印刷システムでは、振動発電素子212の発電電力により発生信号処理部213等を駆動している。
これにより、実施形態の印刷システムでは、省電力で装着状態の判定が可能になる。
例えば、本実施形態の構成において、振動発電素子212を加速度センサに替えることも可能である。しかし、加速度センサを用いた場合には、外部(主制御部40等)から振動時信号検出部210a〜210fに電力供給するための構成が必要になる。
これに対して、本実施形態の印刷システムでは、振動発電素子212から振動時信号検出部210a〜210fに電力供給できるため、振動時信号検出部210a〜210fが自立動作可能になる。これにより、本実施形態の印刷システムは、主制御部40と振動時信号検出部210a〜210fとの間での信号の送受信を非接触で行うことができる。この結果、本実施形態の印刷システムにおいて、主制御部40及び振動時信号検出部210a〜210fの設計自由度を高くすることができる。
(3)本実施形態の印刷システムでは、キャリッジ動作の開始からその動作終了までの振動発電素子212の出力信号をメモリー214に記憶し、キャリッジ動作の終了後にメモリー214に記憶されている信号を主制御部40に出力している。
これにより、本実施形態の印刷システムでは、振動発電素子212の出力信号を一括して主制御部40に出力できる。よって、主制御部40では、振動発電素子212の出力信号を基に一括して装着状態の判定をすることができる。
(4)本実施形態の印刷システムでは、各カートリッジ200a〜200fそれぞれに振動時信号検出部210a〜210fを設けていることで、独立センシングが可能な構成になっている。これにより、本実施形態の印刷システムでは、複数のカートリッジ(各色のカートリッジ)を同時に装着したような場合でも、一回の認識用キャリッジ動作で、それら同時に装着した複数のカートリッジの装着状態を判定できる。
(実施形態の変形例)
(1)図11に示すように、振動時信号検出部210の構成において、メモリー214を省略することもできる。このような構成の場合、振動時信号検出部210は、振動発電素子212の出力信号をリアルタイムで主制御部40に送信する。そして、主制御部40では、逐次送信されてくる信号をデータセル(例えば、DATA1,DATA2,・・・)に割り当ててメモリー等の記憶部に記憶する。例えば、各振動時信号検出部210a〜210fの各アンテナ216とカートリッジ装着部100の各アンテナ103a〜103fとの間の信号の送受信状態が良好に得られるような場合には、このような構成を採用する。
このような構成にした場合、印刷システムでは、例えば、振動時信号検出部210から主制御部40にデータを一括送信する構成と比較してデータ量を少なくできる。
一方で、このような構成と比較して、メモリー214を設けた構成(図4の構成)の場合の印刷システムでは、全体の動作が円滑になる。例えば、印刷システムは、仮に振動時信号検出部210で振動発電素子212の出力信号を検出できなかったポイントがあった場合でも、再度、キャリッジ80を動作させることで振動発電素子212の出力信号を検出でき、振動時信号検出部210側でデータを補足することができる。
この結果、印刷システムは、主制御部40(信号解析部41)での振動発電素子212の出力信号(振動時信号検出部210からの送信データ)に基づくカートリッジの装着状態判定を円滑に行うことができ、その判定時間が長くなってしまうのを防止できる。
また、各振動時信号検出部210a〜210fの各アンテナ216とカートリッジ装着部100の各アンテナ103a〜103fとの間の信号の送受信状態を良好に得ることが難しい場合には、メモリー214を設けた構成(図4の構成)を採用することが好ましい。
(2)本実施形態では、その変形例として、図12に示すように、振動時信号検出部210と主制御部40(信号解析部41)と電線120を電気的に接続して、振動発電素子212の出力信号を有線により主制御部40に送信することもできる。
さらに、本実施形態では、主制御部40に電力供給部45を備えて、主制御部40の電力供給部45から振動時信号検出部210(発生信号処理部213等)に有線により電力供給することもできる。
このような構成にした場合、本実施形態の印刷システムは、振動発電素子212の出力信号の送信や電力供給を安定して行うことができる。
(3)本実施形態では、その変形例として、振動発電素子212の外部(振動発電素子212の出力段)に、振動発電素子212の出力信号の特性(応答特性等)を調整する回路又は素子を設けることもできる。例えば、そのような回路又は素子を、振動発電素子212の後段に配置されている発生信号処理部213内に設ける。なお、このように振動発電素子212の外部で該振動発電素子212の出力信号の特性を調整することは、実質的には、振動発電素子212において振動発電特性を設定することと等価と言える。
このような構成にした場合、本実施形態では、振動発電素子212を共通構造として振動時信号検出部210a〜210fを構成できる。この場合、例えば、出荷時に、ヒューズやEEPROM等に応じて付加回路を選択するだけで、各カートリッジ200a〜200fの属性に応じた振動時信号検出部210a〜210fを、その各カートリッジ200a〜200fに搭載することができる。
(4)本実施形態では、カートリッジ200a〜200fの上面に振動時信号検出部210a〜210fを備えている。これに対して、本実施形態では、その変形例として、カートリッジ200a〜200fの他の部位に振動時信号検出部210a〜210fを備えることもできる。
これにより、本実施形態の印刷システムでは、振動発電素子212又は振動時信号検出部210が小型かつ薄型であるため、例えば、カートリッジ装着部100とカートリッジ200a〜200fとの間のわずかな隙間を利用して振動時信号検出部210a〜210f(振動発電素子212)を配置することができる。
(5)本実施形態では、その変形例として、各カートリッジ200a〜200fが備える振動時信号検出部210a〜210fのアンテナ216とそれに対応するカートリッジ装着部100の各アンテナ103a〜103fとの間で個別の周波数帯で信号を送受信することもできる。
このような構成にした場合、本実施形態の印刷システムは、隣接するアンテナ間で混信することなく送受信を確実に行うことができる。
(6)本実施形態では、認識用のキャリッジ動作をさせて、カートリッジ200a〜200fの装着状態を判定している。これに対して、本実施形態では、その変形例として、認識用のキャリッジ動作を別途実施することなく、カートリッジの装着直後の通常のキャリッジ動作時の振動発電素子212の出力信号に基づきカートリッジ200a〜200fの装着状態を判定することもできる。
このような構成にした場合、本実施形態の印刷システムは、通常のキャリッジ動作を有効に利用し、かつ早期にカートリッジ200a〜200fの装着状態を判定できる。
(7)本実施形態では、振動発電素子212の電流信号に基づいて装着状態の判定処理をしている。これに対して、本実施形態では、その変形例として、振動発電素子212の電圧信号に基づいて装着状態の判定処理をすることもできる。
40 主制御部、41 信号解析部(判定手段)、43 キャリッジ駆動信号生成部(振動付与手段)、44 キャリッジ駆動部(振動付与手段)、80 キャリッジ(振動付与手段)、200a〜200f カートリッジ、210a〜210f 振動時信号検出部、212 振動発電素子、213 発生信号処理部(取得手段)

Claims (7)

  1. 装着部に装着された印刷材収容容器に予め設定される振動を付与する振動付与手段と、
    前記振動付与手段が前記印刷材収容容器に前記予め設定される振動を付与したときに、前記印刷材収容容器に備えられ該印刷材収容容器の属性に対応して振動発電特性が設定されている振動発電素子の前記振動発電特性を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した前記振動発電特性を基に、前記印刷材収容容器の前記装着部への装着状態を判定する判定手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記取得手段は、前記振動発電素子の発電電力により駆動されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記予め設定される振動の付与開始時から前記予め設定される振動の付与終了時までに前記取得手段が取得した前記振動発電素子の振動発電特性を記憶する記憶手段を備え、
    前記判定手段は、前記記憶手段に記憶された前記振動発電特性を基に前記印刷材収容容器の前記装着部への装着状態を判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記判定手段は、前記振動発電特性と予め設定される比較用データとを比較して、前記印刷材収容容器の前記装着部への装着状態を判定することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記振動発電特性は、前記振動発電素子の電圧の出力特性又は電流の出力特性であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の印刷装置。
  6. 印刷材収容容器の属性に対応して振動発電特性が設定されている振動発電素子と、
    前記振動発電素子の前記振動発電特性を取得する取得手段と、
    を備えることを特徴とする印刷材収容容器。
  7. 前記取得手段は、前記振動発電素子の発電電力により駆動されることを特徴とする請求項6に記載の印刷材収容容器。
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