JP2011149544A - Drum brake device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はドラムブレーキ装置に関し、特にワンショットタイプのシュー間隙自動調整装置を備えたドラムブレーキ装置に関するものである。 The present invention relates to a drum brake device, and more particularly to a drum brake device including a one-shot type shoe gap automatic adjusting device.
図10に示すように、バックプレート10上に対向配置した一対のブレーキシュー11,12間に配設したストラット本体121と、該ストラット本体121に対して回動可能で、且つ前記ストラット本体121の長手方向に可動的に前記ストラット本体121の一方に軸支したクオドラント122とを含むストラット組立体120が形成され、該ストラット組立体120の前記クオドラント122に設けた突起状腕部122c(シュー係合部)を一方のブレーキシュー11のシューウェブに設けたクオドラント係合孔11d(クオドラント係合部)に遊びを有して係合し、ブレーキシュー11,12の拡開量が所定の値を超えたときに前記クオドラント122が回動してブレーキシュー11,12とブレーキドラム(図示せず)との間隙(シュー間隙)を自動的に調整するシュー間隙自動調整装置を備えたドラムブレーキ装置が広く知られている(特許文献1)。
As shown in FIG. 10, a
このドラムブレーキ装置によれば、一対のブレーキシュー11,12間にストラット組立体120を仮組みしてからバックプレート10に載置し、その後に公知のシューホールド装置やシューリタンスプリングの組付けを行っている。
According to this drum brake device, the
従って、このドラムブレーキ装置によれば、ブレーキシュー11,12間にストラット組立体120を仮組みする作業が煩雑であるのに加えて、ブレーキシュー11,12及びストラット組立体120の仮組み状態を維持しながらバックプレート10に載置する際に注意を要し、全体としてドラムブレーキ装置の組立てに多くの工数がかかるという問題がある。
Therefore, according to this drum brake device, the work of temporarily assembling the
更に、このドラムブレーキ装置によれば、例えばブレーキシュー交換時等にブレーキシュー11,12を縮径するためには、図10に二点鎖線で示すように、バックプレート10の外部からドラムブレーキ装置内へ挿入したマイナス形ドライバー等の工具Tで以って、ブレーキシュー11,12の外径を縮径する方向(図10における反時計回り)にクオドラント122を回動操作する必要があるが、このようなクオドラント122をバックプレート10の接近方向へ回動操作する作業が難しいという問題がある。
Further, according to this drum brake device, in order to reduce the diameter of the
本発明は以上の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ワンショットタイプのシュー間隙自動調整装置を備えるドラムブレーキ装置において、ブレーキシューをバックプレートに載置した状態でストラット組立体を簡単に組付けできるドラムブレーキ装置を提供することにある。
更に、本発明の目的とするところは、ブレーキシューの外径を縮径する作業を簡単に行えるドラムブレーキ装置を提供することにある。
The present invention has been made in order to solve the above-described problems. The object of the present invention is to provide a state in which a brake shoe is placed on a back plate in a drum brake device including a one-shot type shoe gap automatic adjusting device. It is an object of the present invention to provide a drum brake device in which a strut assembly can be easily assembled.
Furthermore, an object of the present invention is to provide a drum brake device that can easily perform the work of reducing the outer diameter of the brake shoe.
本発明は、対向する一対のブレーキシューの一方隣接部間に配設したストラット本体と、該ストラット本体に対して回動可能で、且つ前記ストラット本体の長手方向に可動的に前記ストラット本体の一方に軸支したクオドラントとを含むストラット組立体が形成され、該ストラット組立体の前記クオドラントに設けたシュー係合部を一方のブレーキシューのシューウェブに設けたクオドラント係合部に遊びを有して係合し、ブレーキシューの拡開量が所定の値を超えたときに前記クオドラントが回動してブレーキシューの間隙を自動的に調整するシュー間隙自動調整装置を備えたドラムブレーキ装置において、前記ストラット組立体が車軸方向のブレーキドラム側から組付け可能な構造となしたことを特徴とする、ドラムブレーキ装置である。
又、上記のドラムブレーキ装置において、前記ストラット組立体の浮き上がりを制限する浮き上がり制限手段を設けたことを特徴とする、ドラムブレーキ装置である。
又、上記のドラムブレーキ装置において、前記浮き上がり制限手段がシューリタンスプリングであることを特徴とする、ドラムブレーキ装置である。
又、上記のドラムブレーキ装置において、前記浮き上がり制限手段が前記ストラット本体の一方を前記一方のブレーキシューのシューウェブに当接させて前記ストラット組立体の浮き上がりを制限することを特徴とする、ドラムブレーキ装置である。
又、上記のドラムブレーキ装置において、前記ストラット本体の他方の浮き上がりを制限する制限手段を併設したことを特徴とする、ドラムブレーキ装置である。
The present invention provides a strut body disposed between adjacent ones of a pair of opposing brake shoes, one of the strut bodies movable in the longitudinal direction of the strut body and rotatable with respect to the strut body. A strut assembly including a quadrant pivotally supported on the quadrant, and a shoe engaging portion provided in the quadrant of the strut assembly having play in a quadrant engaging portion provided in a shoe web of one brake shoe. In the drum brake device including the shoe gap automatic adjusting device that engages and the quadrant rotates when the brake shoe spread amount exceeds a predetermined value to automatically adjust the brake shoe gap. A drum brake device characterized in that the strut assembly can be assembled from the brake drum side in the axle direction.
Further, in the above drum brake device, a lift limiting means for limiting the lift of the strut assembly is provided.
In the above drum brake device, the lift limiting means is a shoe spring.
Further, in the above drum brake device, the lift limiting means limits the lift of the strut assembly by bringing one of the strut bodies into contact with the shoe web of the one brake shoe. Device.
Further, in the drum brake device described above, the drum brake device is provided with a restricting means for restricting the other lift of the strut body.
本発明によれば、ブレーキシューをバックプレートに載置した状態でストラット組立体を車軸方向のブレーキドラム側から組付け可能な構造となしたので、ドラムブレーキ装置の組立て工数が大幅に削減される。
さらに本発明によれば、ブレーキシューの外径を縮径する作業を容易に行える。
According to the present invention, since the strut assembly can be assembled from the brake drum side in the axle direction with the brake shoe placed on the back plate, the number of assembling steps of the drum brake device is greatly reduced. .
Furthermore, according to the present invention, the work of reducing the outer diameter of the brake shoe can be easily performed.
以下、図1〜図5を参照しながら、本発明の実施例1について説明する。 Embodiment 1 of the present invention will be described below with reference to FIGS.
<1>ドラムブレーキ装置の全体構造
図1にパーキングブレーキ機構を併有し、かつワンショットタイプのシュー間隙自動調整装置を備えたリーディング・トレーリング形(LT形)ドラムブレーキ装置の平面図を示し、図2Aにその横断面図を示し、図3にストラット本体21の縦断面図を示し、図4にストラット組立体20の分解組立図を示し、図5Aにストラット組立体20の組付け前におけるドラムブレーキ装置の平面図を示し、図5Bにストラット組立体20の組付け前におけるドラムブレーキ装置の横断面図を示し、図5Cにストラット組立体20の組付け後におけるドラムブレーキ装置の横断面図を示す。
<1> Overall Structure of Drum Brake Device FIG. 1 is a plan view of a leading / trailing type (LT type) drum brake device having a parking brake mechanism and a one-shot type shoe clearance automatic adjusting device. 2A shows a cross-sectional view thereof, FIG. 3 shows a longitudinal cross-sectional view of the
図1のドラムブレーキ装置において、符号10は車両の不動部にボルト等で固定されるバックプレートで、一対のブレーキシュー11,12が公知のシューホールド装置13,13により摺動自在に支持されている。
In the drum brake device of FIG. 1,
シューウェブ11a,12aにシューリム11b,12bを接合し、シューリム11b,12bの外周面にライニング11c,12cを固着して形成されている断面T字形を呈する一対のブレーキシュー11,12は、その一方端(図1の上方端)がサービスブレーキ用のシュー拡張装置であるホイールシリンダ14のピストンに夫々係合し、その他方端(図1の下方端)がバックプレート10に固着したアンカー15に夫々支承されている。
A pair of
ホイールシリンダ14はボルト等でバックプレート10に固定され、そのピストンが各ブレーキシュー11,12の一方端の拡縮方向に常に共動するように構成されている。
The
一対のブレーキシュー11,12の間にはシューリタンスプリング16,17が張設され、ブレーキシュー11,12が縮径方向に付勢されている。
ホイールシリンダ14に隣接して両ブレーキシュー11,12間にはシュー間隙自動調整装置を構成するストラット組立体20が横架されている。
本発明に係るドラムブレーキ装置は、後述するようにバックプレート10に一対のブレーキシュー11,12を組付けた後に、一対のブレーキシュー11,12を挟んでバックプレート10とは反対側(ブレーキドラムが組み付けられる側)からブレーキシュー11,12間にストラット組立体20を組付け可能な構造と成したものである。
Adjacent to the
As will be described later, the drum brake device according to the present invention, after assembling a pair of
パーキングブレーキ用のシュー拡張装置であるブレーキレバー30は、他方のブレーキシュー12のシューウェブ12aに重合して配設され、その基端(図1の上方端)がシューウェブ12aの一方端部にレバーピン31で以って回転可能に軸支されている。
シューリタンスプリング16,17のばね力を受けるストラット組立体20を介して、ブレーキレバー30は反ケーブル牽引方向(図1の時計回り)に付勢され、ストッパ30aがシューリム12bに当接してその戻り位置が規制されている。
ブレーキレバー30の自由端(図1の下方端)にはブレーキケーブル(図示せず)が接続される。
The
The
A brake cable (not shown) is connected to the free end (lower end in FIG. 1) of the
<2>シュー間隙自動調整装置
図2A及び図4に示すようにストラット組立体20は板状のストラット本体21、クオドラント22、クオドラント22に固設したピン23、及びストラット本体21とピン23間に張設したクオドラントスプリング24から成り、そのストラット組立体20とアンチラトルスプリング25で以ってシュー間隙自動調整装置が構成されている。
<2> Shoe Clearance Automatic Adjustment Device As shown in FIGS. 2A and 4, the
ストラット本体21の中間部には調整歯21aが刻設されている。
ストラット本体21の右方にはクオドラント22が回転可能に、かつストラット本体21の長手方向の板面に沿って可動的にピン23で以って軸支されている。
A
クオドラント22の扇状腕部22aの外周に刻設された調整歯22bがストラット本体21の調整歯21aに噛み合い(図2B参照)、ストラット本体21とピン23との間に張設したクオドラントスプリング24が両調整歯21a,22bの噛合を維持する方向に付勢する。
クオドラントスプリング24とアンチラトルスプリング25の取付け荷重の関係は、シュー間隙自動調整時にクオドラントスプリング24が伸びて両調整歯21a,22bの噛合が外れるよう、アンチラトルスプリング25の方が大きくなるように設定してある。
The relationship between the mounting load of the
又、クオドラント22の右方にはカム面22dを有する突起状腕部22cが設けられ、該突起状腕部22cは、一方のブレーキシュー11のシューウェブ11aに形成されたクオドラント係合孔11dのブレーキ内方側内面に所定の隙間δを存して遊嵌され、前記カム面22dがクオドラント係合孔11dのブレーキ外方側内面に当接している。
シュー間隙自動調整装置は、ブレーキシュー11,12の拡開量が所定の値を超えたときにクオドラント22が回動して、ブレーキシュー11,12とブレーキドラムのシュー間隙を自動的に調整する。
A projecting
The automatic shoe gap adjusting device automatically adjusts the shoe gap between the
ストラット本体21の左方の一側には、切欠部21bと、該切欠部21bに面した突起状の係合腕部21cが形成されている。
クオドラント22の突起状腕部22cとストラット本体21の係合腕部21cはともに同一方向へ向けて突出していて、一対のブレーキシュー11,12を挟んでバックプレート10とは反対側(ブレーキドラムが組み付けられる側)からストラット組立体20を組付け可能な構造をなしている。
On the left side of the
Both the projecting
ストラット本体21の左端の係合腕部21cには他方のブレーキシュー12のシューウェブ12aに形成された矩形の係合孔12dに隙間を存して遊嵌されている。
係合腕部21cを係合孔12dに遊嵌するのは、図2Aにおける紙面に垂直な方向へのストラット本体21の移動を制限するためである。
尚、この隙間は、パーキングブレーキ作動時に、係合腕部21cと係合孔12dとが干渉しないだけあればよい。言い換えれば、パーキングブレーキ作動時に、ストラット組立体20は図の右方に移動し、他方のブレーキシュー12は図の左方に移動するが、この時に隙間を有していれば良い。
A
The reason why the
Note that this clearance is sufficient if the
他方のブレーキシュー12のシューウェブ12aに形成された矩形の係合孔12dは、一方のブレーキシュー11のシューウェブ11aに形成されたクオドラント係合孔11dとレイアウト的に兼用可能であるため、一対のブレーキシュー11,12が共通の場合は別の穴を追加形成しないで済む。
The
<3>ストラット組立体の浮き上がり制限手段
本発明に係るドラムブレーキ装置は、組付けを終えたストラット組立体20がバックプレート10から離れる方向に浮き上がるのを制限する浮き上がり制限手段を具備する。
本例では、浮き上がり制限手段がストラット本体21に取付けた掛止具26にシューリタンスプリング16を当接させ、シューリタンスプリング16によってストラット組立体20をバックプレート10側に付勢する場合について説明する。
<3> Lifting Limiting Unit for Strut Assembly The drum brake device according to the present invention includes lifting limiting means for limiting the lifting of the
In this example, a case will be described in which the lifting restriction means causes the
掛止具26は矩形の鋼板等を折曲加工して形成され、ストラット本体21の一側面と平行に配置される本体26a、本体26aの一方をストラット本体21の端部に嵌着可能に折曲して形成した固定部26b、及び本体26aの他方をJ字状に折曲してシューリタンスプリング16の一部と掛止可能に形成した掛止部26cを具備する。
固定部26bの先端部はストラット本体21の側面に形成された横長のスリット21dと嵌合可能のように本体26aへ向けて折り返されている。
The
The distal end portion of the fixing
<4>ドラムブレーキ装置の組付け作業
従来のドラムブレーキ装置の組立て方法によれば、一対のブレーキシュー間にストラット組立体を仮組みし、一対のブレーキシューとストラット組立体の仮組み状態を維持しながらバックプレートに載置して組付けを行っていた。
これに対して本発明では、バックプレート10に一対のブレーキシュー11,12を載置して組付け、その後にストラット組立体20を組付けするものであり、従来と異なる作業工程でドラムブレーキ装置の組立てを行えるものである。以降にドラムブレーキ装置の組付け作業について説明する。
<4> Assembly work of the drum brake device According to the conventional assembly method of the drum brake device, the strut assembly is temporarily assembled between the pair of brake shoes, and the temporary assembled state of the pair of brake shoes and the strut assembly is maintained. However, it was mounted on the back plate.
On the other hand, in the present invention, the pair of
図1において、バックプレート10に一方のブレーキシュー11及び、予め他方のブレーキシュー12のシューウェブ12aにブレーキレバー30を重合してレバーピン31で以って回転可能に軸支したブレーキシュー12を載置し、公知のシューホールド装置13,13により摺動自在に組付ける。
In FIG. 1, one
一対のブレーキシュー11,12の間にシューリタンスプリング16,17を張設して一対のブレーキシュー11,12の一方端(図1の上方端)をホイールシリンダ14のピストンに夫々係合し、その他方端(図1の下方端)をバックプレート10に固着したアンカー15に夫々支承させて、一対のブレーキシュー11,12の組付けを完了する。(図5A,図5B参照)
Shoe return springs 16 and 17 are stretched between the pair of
次に、一対のブレーキシュー11,12を挟んでバックプレート10とは反対側(ブレーキドラムが組み付けられる側)からストラット組立体20を組付ける。(図5C参照)
ストラット組立体20を一対のブレーキシュー11,12間へ組付けることにより、クオドラント22の右方の突起状腕部22cは、一方のブレーキシュー11のシューウェブ11aに形成されたクオドラント係合孔11dに遊嵌し、ストラット本体21の左方に形成された係合腕部21cは他方のブレーキシュー12のシューウェブ12aに形成された矩形の係合孔12dに隙間を存して嵌入する(図2A参照)。
Next, the
By assembling the
本発明はストラット組立体20を構成するクオドラント22の突起状腕部22cとストラット本体21の係合腕部21cを同一方向へ突出させて形成したことで、一対のブレーキシュー11,12を挟んでバックプレート10とは反対側(ブレーキドラムが組み付けられる側)からストラット組立体20を組付けることができる。
In the present invention, the projecting
ストラット本体21と他方のブレーキシュー12の間にアンチラトルスプリング25を張設する。
An
アンチラトルスプリング25の組付けを完了したら、掛止具26の掛止部26cにシューリタンスプリング16の直線部16aを掛止し、固定部26bの先端部をストラット本体21の側面に形成された横長のスリット21dに嵌め込んで、ストラット本体21とシューリタンスプリング16の間に掛止具26を掛け渡す。(図3参照)
組付けを終えたストラット組立体20は、掛止具26を介してシューリタンスプリング16に支持されるので、ストラット組立体20の浮き上がりを効果的に防止することができる。
When the assembly of the
Since the
上述したように本発明はブレーキシュー11,12をバックプレート10に載置した状態で、ストラット組立体20を後から組付けできるので、従来と比較してドラムブレーキ装置の組立て作業を簡易化でき、さらにドラムブレーキ装置の組立てに要する作業工数を大幅に削減できる。
As described above, according to the present invention, since the
尚、上述した説明では、クオドラントスプリング24を張設したストラット組立体20を用いたが、クオドラントスプリング24の配置が一対のブレーキシュー11,12を挟んで反バックプレート側(ブレーキドラムが組み付けられる側)になることから、クオドラントスプリング24の後付けが可能である。
In the above description, the
又、シューリタンスプリング16のみ、或いはシューリタンスプリング16,17の両方を後付けすることも可能である。この場合は、掛止具26を予めストラット組立体20に取着しておくとよい。
It is also possible to retrofit only the
<5>シュー間隙自動調整作用
ライニング11c,12cが摩耗して、一対のブレーキシュー11,12の拡張量が前記クオドラント22の突起状腕部22cとシューウェブ11aのクオドラント係合孔11dの隙間δを超えると、係合腕部21cが係合孔30bのブレーキ内方側内面との当接状態が維持される。この時、突起状腕部22cに作用する力によってクオドラント22が図2Aにおける時計回りに回動しようとする力が発生する。
<5> Shoe clearance automatic adjustment action The
前述したように、クオドラントスプリング24とアンチラトルスプリング25の取付け荷重の関係は、シュー間隙自動調整時にクオドラントスプリング24が伸びて両調整歯21a,22bの噛合が外れるように設定してあるので、クオドラント22が回動して、両調整歯21a,22bの噛み合い状態が変化する。
クオドラント22が図2Aにおける時計回りに回動するため、クオドラント22がブレーキドラム(図示せず)やハブ(図示せず)に近づくことはない。
As described above, the relationship between the mounting load of the
Since the
両調整歯21a,22bの噛み合い状態が変化するとき、噛み合い状態が変化した分だけシューウェブ11aのクオドラント係合孔11dに当接する突起状腕部22cのカム面22dの当接点を変位せしめ、該突起状腕部22cが支持するクオドラント係合孔11dのブレーキ外方側内面とブレーキレバー30の内縁を支持するストラット本体21の切欠部21bの側面との距離を伸長せしめて、シュー間隙が常にほぼ一定に保たれる。
言い換えるとストラット組立体20の実質的な有効長を伸長してブレーキシュー11,12とブレーキドラム(図示せず)とのシュー隙間を詰めて、シュー間隙が常にほぼ一定に保たれる。
尚、ライニング11c,12cの摩耗が通常の場合(正常に摩耗した場合)、両調整歯21a,22bの噛み合い状態は1歯分ずつ変化する。
When the meshing state of the adjusting
In other words, the substantially effective length of the
When the
又、パ―キングブレーキ作動時は、クオドラント22の突起状腕部22cのカム面22dが一方のブレーキシュー11のシューウェブ11aに形成されたクオドラント係合孔11dのブレーキ外方側内面に当接した状態が維持され、ストラット組立体20が一方のブレーキシュー11と一体に図における右方向に移動するだけであるから、シュー間隙自動調整作用には何ら影響を与えない。
Further, when the parking brake is operated, the
<6>ストラット組立体の浮き上がり防止作用
ドラムブレーキ装置は走行振動や重力等により、或いは、レイアウト的な制約を受けてアンチラトルスプリング25のよるモーメントがストラット組立体20に作用することにより、ストラット組立体20が一対のブレーキシュー11,12から浮き上がる懸念がある。
本例ではシューリタンスプリング16の直線部16aがストラット本体21に取付けた掛止具26を介してストラット組立体20がバックプレート10から離れる方向に浮き上がるのを押さえて、ストラット組立体20の外れを防止することができる。
従って、クオドラント22の突起状腕部22cは、一方のブレーキシュー11のシューウェブ11aに形成されたクオドラント係合孔11dに遊嵌した状態を維持し、又ストラット本体21の左方に形成された係合腕部21cも他方のブレーキシュー12のシューウェブ12aに形成された矩形の係合孔12dに遊嵌した状態を維持することができる。
<6> Action to prevent strut assembly from being lifted The drum brake device is provided with a strut assembly by a vibration caused by running vibration, gravity or the like, or a moment caused by the
In this example, the
Therefore, the projecting
<7>ブレーキシューの縮径操作
本発明のドラムブレーキ装置によれば、従来と比較してバックプレート10に対してストラット組立体20のクオドラント22を逆向きに配設するため、クオドラント22の縮径方向に向けた回動方向が従来と逆になる。
従って、ブレーキシュー11,12を縮径するためにバックプレート10の外部からドラムブレーキ装置内へ挿入したドライバー等の工具で以ってクオドラント22を押し込むことで、ブレーキシュー11,12の縮径方向に対応するクオドラント22の回動操作を容易に行えるから、ブレーキシュー11,12の縮径作業が簡単となる。
又、前記したようにドラムブレーキ装置はストラット組立体20の浮き上がり制限手段を具備するため、ブレーキシュー11,12の縮径操作の際にストラット組立体20がブレーキシュー11,12から外れる心配もない。
<7> Brake shoe diameter reduction operation According to the drum brake device of the present invention, the
Therefore, by pushing the
Further, as described above, the drum brake device is provided with means for restricting the lifting of the
[実施例1の変形例] [Modification of Example 1]
以降に変形例と他の実施例について説明するが、その説明に際し、前記した実施例1と同一の部位は同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。 Hereinafter, modifications and other embodiments will be described. In the description, the same portions as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
図6,7はストラット組立体20の浮き上がり制限手段がシューリタンスプリング16のコイル部16bにより、ストラット本体21に一体成形した掛止部21eを押圧するようにした実施例1の変形例を示す。
本例はシューリタンスプリング16の中央に形成されたコイル部16bと掛止可能なように、ストラット本体21の一部の板片を折り返して掛止部21eを成形した場合について示すが、ストラット本体21の一部の板片を切り起こして掛止部(図示せず)を成形してもよい。
FIGS. 6 and 7 show a modification of the first embodiment in which the lifting limiting means of the
This example shows a case where the latching
ストラット組立体20の浮き上がり制限手段以外の構成とシュー間隙自動調整作用については既述した実施例1と同様であるので説明を省略する。
Since the configuration of the
図8A,8B及び図9A,9Bを参照しながら、ストラット組立体20の浮き上がり制限手段がシューリタンスプリング16以外の部品である実施例2について説明する。
With reference to FIGS. 8A and 8B and FIGS. 9A and 9B, a second embodiment in which the lifting limiting means of the
図8Aはクオドラント22の枢支側であるストラット本体21の一方の浮き上がりを、ストラット保持バネ27により制限するストラット組立体20の浮き上がり制限手段を示す図であり、図8Bはストラット保持バネ27の全体斜視図を示したものである。
FIG. 8A is a view showing the lifting limiting means of the
ストラット保持バネ27は1本の線ばね又は板ばねを略U字状に折り曲げ形成した弾性ばね体からなり、ストラット本体21の右方を挟持可能なようにその中央で折り曲げられた挟持部27aと、この挟持部27aから延出した2つの直線部27bと、この直線部27bの端部近くを外側(互いに離間する方向)へ向けて直角に突出するよう折り返して形成した掛止部27cとを有する。
挟持部27aの端部側はテーパ状に形成されていて、一方のブレーキシュー11のシューウェブ11aに形成された長穴11eに挿入しやすくしている。
The
The end portion side of the sandwiching
一対のブレーキシュー11,12を挟んでバックプレート10とは反対側(ブレーキドラムが組み付けられる側)からストラット組立体20を組付ける組付け操作は実施例1と同じである。
ストラット組立体20の組付けに伴い、クオドラント22の右方の突起状腕部22cは、一方のブレーキシュー11のシューウェブ11aに形成されたクオドラント係合孔11dに遊嵌される。
この状態でストラット保持バネ27をストラット本体21の右方を跨いで押し込むと、ストラット保持バネ27の掛止部27cが一方のブレーキシュー11の長穴11eを挿通してシューウェブ11aの裏面に掛止される。
ストラット保持バネ27はシューウェブ11aに対して揺動可能であり、ストラット本体21のシューウェブ11aに対するスライドを許容する。
The assembling operation for assembling the
As the
When the
The
図9Aはストラット本体21の他方の浮き上がりを、ストラット保持バネ28により制限するストラット組立体20の浮き上がり制限手段を示す図であり、図9Bはストラット保持バネ28の全体斜視図を示したものである。
FIG. 9A is a view showing the lift limiting means of the
ストラット保持バネ28はストラット本体21の左方の一側に装着した弾性ばね体で、ストラット本体21の端縁部に装着可能な挟持部28aと、挟持部28aの一端から直角に折り曲げ、さらにその中間部を挟持部28aへ向けて折り返してV字形に形成した掛止部28bとを有する。
コ字形を呈する挟持部28aは別体のピンによるカシメ等の公知の位置決め手段によりストラット本体21に固設される。
弾性を有する掛止部28bの先端部はストラット本体21の左方に形成した切欠部21bの開放側空間に達するまで張り出している。
掛止部28bの長さは、その先端部がブレーキレバー30の裏面に押圧してストラット本体21の浮き上がりを制限できる長さに設定されている。
The
The sandwiching
The distal end portion of the latching
The length of the latching
ストラット保持バネ28はストラット本体21に予め固設しておき、一対のブレーキシュー11,12を挟んでバックプレート10とは反対側(ブレーキドラムが組み付けられる側)からストラット組立体20を組付けるだけの操作で、ブレーキレバー30に支持させてストラット本体21の浮き上がりを制限することができる
すなわち、ストラット組立体20の組付けに伴い、ストラット本体21の切欠部21bの開放側空間に張り出した掛止部28bがブレーキレバー30の内縁に当接して圧縮変形され、さらに掛止部28bの先端がブレーキレバー30を越えると掛止部28bの先端がバネ力で復元してブレーキレバー30の裏面へ張り出す。
従って、ストラット本体21の左方はストラット保持バネ28を介してブレーキレバー30に支持されることにより、ストラット本体21は浮き上がりが制限される。
The
Accordingly, the left side of the
10 バックプレート
11,12 ブレーキシュー
11a,12a シューウェブ
11b,12b シューリム
11c,12c ライニング
11d クオドラント係合孔
13 シューホールド装置
14 ホイールシリンダ
15 アンカー
16,17 シューリタンスプリング
20 ストラット組立体
21 ストラット本体
21a (ストラット本体の)調整歯
21b (ストラット本体の)切欠部
21c (ストラット本体の)係合腕部
21d (ストラット本体の)スリット
21e (ストラット本体の)掛止部
22 クオドラント
22a (クオドラントの)扇状腕部
22b (クオドラントの)調整歯
22c (クオドラントの)突起状腕部
23 ピン
24 クオドラントスプリング
25 アンチラトルスプリング
26 掛止具
26a (掛止具の)本体
26b (掛止具の)固定部
26c (掛止具の)掛止部
27 ストラット保持バネ
27a (ストラット保持バネの)挟持部
27b (ストラット保持バネの)直線部
27c (ストラット保持バネの)掛止部
28 ストラット保持バネ
28a (ストラット保持バネの)挟持部
28b (ストラット保持バネの)掛止部
30 ブレーキレバー
30a (ブレーキレバーの)ストッパ
30b (ブレーキレバーの)係合孔
31 レバーピン
10
Claims (5)
前記ストラット組立体が車軸方向のブレーキドラム側から組付け可能な構造となしたことを特徴とする、
ドラムブレーキ装置。 A strut body disposed between adjacent portions of a pair of opposing brake shoes, and is pivotable with respect to the strut body and is pivotally supported on one of the strut bodies movably in the longitudinal direction of the strut body. A strut assembly including a quadrant is formed, and a shoe engaging portion provided on the quadrant of the strut assembly is engaged with a quadrant engaging portion provided on a shoe web of one brake shoe with play. In the drum brake device provided with the shoe gap automatic adjusting device for automatically adjusting the gap of the brake shoe by rotating the quadrant when the expansion amount of the brake shoe exceeds a predetermined value,
The strut assembly is structured to be assembled from the brake drum side in the axle direction,
Drum brake device.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010013387A JP2011149544A (en) | 2010-01-25 | 2010-01-25 | Drum brake device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010013387A JP2011149544A (en) | 2010-01-25 | 2010-01-25 | Drum brake device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011149544A true JP2011149544A (en) | 2011-08-04 |
Family
ID=44536696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010013387A Pending JP2011149544A (en) | 2010-01-25 | 2010-01-25 | Drum brake device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011149544A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102015220049A1 (en) * | 2015-10-15 | 2017-04-20 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Brake shoe return spring for a motor vehicle internal brake |
-
2010
- 2010-01-25 JP JP2010013387A patent/JP2011149544A/en active Pending
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DE102015220049A1 (en) * | 2015-10-15 | 2017-04-20 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Brake shoe return spring for a motor vehicle internal brake |
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