JP2011138894A - ピンヘッダー - Google Patents
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Abstract
【課題】基板の反りを許容しつつ、基板同士を確実に電気接続できるピンヘッダーを提供する。
【解決手段】
ピンヘッダー1は、第1基板80と第2基板90とを所定間隔をおいて略平行な状態に保持しつつ電気的に接続するために用いられるものであって、第1基板80に形成された貫通孔83に挿入される第1端子部22、および第2基板90に形成された第2導電パッド92に当接される第2端子部23を備えた複数のピン部材2と、複数のピン部材2に対応した複数の嵌合穴3aが形成され、複数のピン部材2を複数の嵌合穴3aにそれぞれ嵌合させて第1端子部22および第2端子部23を外方に突出させた状態で保持するベース部材3と、ピン部材2における第2端子部23にリング状に巻き付けられた半田リボン4とを有して構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】
ピンヘッダー1は、第1基板80と第2基板90とを所定間隔をおいて略平行な状態に保持しつつ電気的に接続するために用いられるものであって、第1基板80に形成された貫通孔83に挿入される第1端子部22、および第2基板90に形成された第2導電パッド92に当接される第2端子部23を備えた複数のピン部材2と、複数のピン部材2に対応した複数の嵌合穴3aが形成され、複数のピン部材2を複数の嵌合穴3aにそれぞれ嵌合させて第1端子部22および第2端子部23を外方に突出させた状態で保持するベース部材3と、ピン部材2における第2端子部23にリング状に巻き付けられた半田リボン4とを有して構成される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、基板同士を電気的に接続するピンヘッダーに関する。
上記ピンヘッダーには、両端に端子部を有する複数のピン部材と、これら複数のピン部材を保持するベース部材とを備えて構成されたものがある。そして、このピン部材の一端側端子部を第1基板と電気的に接続させるとともに、他端側端子部を第2基板と電気的に接続させることで、基板同士を、所定間隔をおいて略平行な状態に保持しつつ、電気的に接続することができるようになっている。このようにすれば、ケーブル等を用いることなく、省スペース化を図りつつ基板同士を電気接続可能となる。
上記のようなピンヘッダーを用いた基板同士の電気接続方法の一例として、まず、ピン部材の一端側端子部と第1基板と半田接続しておき、この第1基板をピンヘッダーと一体的に第2基板に表面実装する方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この表面実装は、例えば基板に形成された貫通孔を利用して行う実装と比較して、省スペース化が図れるという利点がある。
ところで、上記特許文献1の構成において、第1(上部)基板または第2(下部)基板に反りがあると、ピン部材と第2基板とが当接していない離間した状態で表面実装されてしまう場合がある。このような場合であっても、離間したピン部材と第2基板とが溶融した半田を介して接続されていれば、電気接続されて性能が確保できる。そこで、上記特許文献1の構成において、半田ボールの半田量を増やす微調整を行うことで確実に電気接続させる方法が考えられるが、半田ボールは単なる半田の塊であるために半田量の微調整が難しい。そのため、仮に半田量を調整したとしても、半田量が不足して電気接続されない部分が発生して性能の確保が困難となったり、反対に、半田量が過剰となって溶融した半田が周囲に広がって短絡の原因となる虞がある。このように、第1基板または第2基板の反りを許容しつつ、基板同士を確実に電気接続させることが困難であるという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、基板の反りを許容しつつ基板同士を確実に電気接続できるピンヘッダーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るピンヘッダーは、平板状の第1基板と平板状の第2基板とを所定間隔をおいて略平行な状態に保持しつつ電気的に接続するために用いられるピンヘッダーであって、一端側に形成されて、前記第1基板に形成された貫通孔に挿入される一端側端子部(例えば、実施形態における第1端子部22)、および前記一端側に対して反対側の他端側に形成されて、前記第2基板に形成された導電部に当接される他端側端子部(例えば、実施形態における第2端子部23)を備えた複数のピン部材と、前記複数のピン部材に対応した複数の嵌合穴が形成され、前記複数のピン部材を前記複数の嵌合穴にそれぞれ嵌合させて前記一端側端子部および前記他端側端子部を外方に突出させた状態で保持するベース部材と、前記ピン部材における前記他端側端子部にリング状に巻き付けられた接続用半田(例えば、実施形態における半田リボン4)とを有して構成される。
なお、前記接続用半田が、平板状に形成されるとともに筒状となって前記他端側端子部に巻き付けられたことが好ましい。
また、前記接続用半田が、前記他端側端子部に対して前記他端側に突出するように巻き付けられたことが好ましい。
上述のピンヘッダーにおいて、前記ピン部材が、略L字状に折曲されて形成されており、前記第1基板の縁部に対して前記第1基板に沿った方向に前記他端側端子部が突出するように、前記一端側端子部が前記貫通孔に挿入された構成も好ましい。
また、前記他端側端子部は、直線状に延びて形成されており、前記接続用半田は、前記他端側端子部の周方向に沿って巻き付けられて対向する前記周方向側端部のそれぞれに、互いに係合可能なガイド用凹凸が形成されており、前記接続用半田は、前記ガイド用凹凸同士が係合した状態で前記他端側端子部に巻き付けられたことが好ましい。
さらに、前記ピン部材における前記一端側端子部および前記他端側端子部以外の所定位置に、前記貫通孔よりも大きい径となったフランジ部が形成されており、前記一端側端子部が前記貫通孔に挿入されるとともに前記フランジ部が前記貫通孔に係止されて、前記第1基板と前記ベース部材との間に前記一端側端子部の挿入方向に広がった空間が形成されたことが好ましい。
本発明に係るピンヘッダーは、ピン部材における他端側端子部に、接続用半田がリング状に巻き付けられて構成される。この構成により、巻き付けられる接続用半田の例えば形状や巻き回数を変更することにより、容易且つ精度良く接続用半田の半田量を微調整できる。そのため、接続用半田の半田量を、ピン部材と第2基板とを確実に電気接続させるために必要とされる最適な量とすることができ、よって基板の反りを許容しつつ基板同士を確実に電気接続可能となる。
なお、接続用半田が平板状に形成されて、他端側端子部に対して筒状に巻き付けられたことが好ましい。このように、接続用半田を平板状に形成した場合、接続用半田の取り扱いが容易となるとともに、他端側端子部に対する接続用半田の巻き付け作業を簡単に行うことができる。
また、接続用半田が、他端側端子部に対して他端側に突出して巻き付けられた構成が好ましい。このように構成すると、表面実装時に例えば基板の反りによって導電部と他端側端子部との間に隙間ができてしまう場合であっても、突出した部分の接続用半田が、導電部と他端側端子部との隙間に入り込むので、これらを電気的に接続可能となる。
上述のピンヘッダーにおいて、ピン部材が略L字状に折曲されて形成されて、第1基板の縁部に対して他端側端子部が突出した構成も好ましい。この構成の場合、第2基板に対して第1基板およびピンヘッダーを表面実装すると、他端側端子部が第1基板側に向けて開放された状態とすることができる。そのため、例えば第1基板の上方から、導電部と他端側端子部との接続状態を検査可能となる。
また、接続用半田の端部に互いに係合可能なガイド用凹凸が形成されて、ガイド用凹凸同士が係合した状態で他端側端子部に巻き付けられた構成が好ましい。このように構成すると、接続用半田の端部がずれた状態で他端側端子部に巻き付けられることを防止できるので、各ピン部材における他端側端子部に対する接続用半田の突出量を揃えることが可能となる。
さらに、ピン部材の所定位置に、貫通孔よりも大きい径となったフランジ部が形成された構成が好ましい。この構成の場合、第1基板とベース部材との間に空間を形成することができる。そのため、例えば第2基板に実装される部品との関係により、第1基板とベース部材との間に空間を形成する必要がある場合等に、特に有効となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら実施例1〜4を挙げて説明する。
まず、図1〜3を参照しながら、本発明の実施例1に係るピンヘッダー1の構成について説明する。図1(a)に示すように、このピンヘッダー1は、複数の(6つの)ピン部材2と、複数のピン部材2をそれぞれ互いに略平行に保持するベース部材3と、ピン部材2の下端部にそれぞれ巻き付けられる半田リボン4とを備えて構成される。
ピン部材2は、図2(a)に示すように、例えば黄銅等の金属材料を用いて丸形ピン形状に形成され、表面には金メッキ等のメッキ処理が施されている。ピン部材2の上下中央部に胴部21が形成され、ピン部材2の両端には、胴部21に繋がって第1端子部22および第2端子部23が形成される。胴部21の第2端子部23側には、図2(b)に示すように、径方向外方に突出した(4つの)突出部21aが上下に延びて形成されている。なお、本実施形態においては、直径約0.8mmの丸形ピン形状のピン部材2を用いた場合を例示しているが、ピン部材2の寸法および形状はこれに限定されることなく、例えば角形ピン形状のピン部材を用いることも可能である。
ベース部材3は、例えばエポキシ樹脂等の絶縁性を有する基板材料を用いて板状に形成される。ベース部材3には、後述する第1基板80に形成された第1導電パッド82、および第2基板90に形成された第2導電パッド92に対応させて、複数の(6つの)嵌合穴3aが形成されている。
半田リボン4は、例えば、半田接続の際に接合面で発生する酸化物や汚れを除去するとともに半田の酸化を抑えるためのフラックスが含有された糸半田を材料として、平板状に形成される。なお、本実施形態においては、図3(a)および(b)に示すように、縦寸法D=約1.7mm、横寸法W=約3.9mm、厚みt=約0.3mmの半田リボン4を例示している。上記の半田リボン4の寸法は一例であって、ピン部材2の形状等に応じて設定される。
図3(a)および(b)から分かるように、半田リボン4の巻き付け方向Aの両端部には、互いに係合可能なガイド用凹凸5a,5bが形成されている。そのため、後述のように、半田リボン4をピン部材2の外周に1周分巻き付ける際、ガイド用凹凸5a,5bが互いに係合してガイドとしての機能を果たすので、巻き付け方向Aの端部が上下にずれた状態で巻き付けられることを防止できる。
ここで、ピンヘッダー1の組立構成について説明する。まず、ベース部材3の嵌合穴3aに対して第1端子部22側からピン部材2を挿入して、突出部21aの上側半分程度を嵌合穴3aに圧入させる。そして、ベース部材3に対して第2端子部23が下方へ突出した状態で、ピン部材2をベース部材3に固定する(図1(a)参照)。そして、ベース部材3に対して下方に突出した突出部21aの下側半分程度の部分および第2端子部23に、平板状の半田リボン4を、第2端子部23に対して所定の突出量Hで下方に突出するように巻き付ける(図3(b)参照)。この突出量Hは、例えばピン部材2の径寸法に応じて設定される。巻き付けられた半田リボン4は、突出部21aに食い込んで変形するので、ピン部材2にしっかりと固定される。なお、ピン部材2に半田リボン4を巻き付ける際、ベース部材3と半田リボン4との間に上下方向の隙間(例えば0.1mm程度)が設けられている。このように隙間を設けることで、半田リボン4を巻き付ける際にベース部材3と半田リボン4とが擦れ合うことを防止できる。
以上ここまで、ピンヘッダー1の構成について説明した。このように構成されるピンヘッダー1は、2つの基板、例えば図1(a)に示す第1基板80と第2基板90とを所定間隔をおいて略平行な状態に保持しつつ電気的に接続するために用いられる部品である。より詳細には、第1基板80における基板本体81の上面に形成された複数の(6つの)第1導電パッド82と、第2基板90における基板本体91の上面に第1導電パッド82に対応させて形成された複数の(6つの)第2導電パッド92とを、電気的に接続するためのものである。また、基板本体81には、第1導電パッド82に対応させて複数の(6つの)貫通孔83が開口形成されている(図1(a)参照)。
それでは、ピンヘッダー1を用いて、第1基板80と第2基板90とを電気的に接続する手順について、図1を参照しながら以下に説明する。なお、実施例1に係るピンヘッダー1は、ピン部材2と第2基板90(第2導電パッド92)との接続部分に特徴を有している。
まず、図1(a)に示すように、第1基板80に形成された貫通孔83に対し、第1導電パッド82が形成された面に対して反対側の面から第1端子部22を挿入し、基板本体81の下面とベース部材3の上面とを当接させる。そうすることにより、第1端子部22の先端部が基板本体81から突出した状態となる(図1(b)参照)。この状態で、第1端子部22の先端部に対して、半田84を用いて半田付けすることにより、第1端子部22(ピン部材2)と第1導電パッド82とが電気的に接続されるとともに、ピンヘッダー1に対して第1基板80が固定される。
次に、第2導電パッド92に対してピン部材2を当接させるように、ピンヘッダー1を第2基板90に載置する。この載置した状態においては、上述したように、半田リボン4が第2端子部23に対して下方に突出しているため、第2端子部23が第2導電パッド92に当接していない。続いて、ピンヘッダー1、第1基板80および第2基板90をリフロー炉で加熱することにより半田リボン4が溶かされて、第2端子部23が第2導電パッド92に当接するとともに、半田リボン4によりこの当接した状態で固定されて実装される。このようにして、第2端子部23(ピン部材2)と第2導電パッド92とが電気的に接続される(図1(c)参照)。以上のようにして、ピンヘッダー1により、第1基板80と第2基板90とが所定間隔をおいて略平行な状態に保持され、且つ電気的に接続される。
ところで、例えば第2基板90の大きさによっては、第2基板90に反りが発生している場合がある。このような第2基板90に対して、ピンヘッダー1および第1基板80を載置してリフロー炉で加熱した場合、反りの影響により、第2端子部23が第2導電パッド92に当接せず電気接続されない虞がある。このとき、仮に半田リボン4の半田量が適量に設定されていると、当接していない第2導電パッド92と第2端子部23とを、溶けた半田リボン4により繋いで電気的に接続できるとともに、溶けた半田リボン4が周囲に流れ出して短絡が発生することもない。そこで、実施例1に係るピンヘッダー1においては、第2基板90の反り等によりリフロー炉で加熱した際に第2端子部23が第2導電パッド92に当接しないような場合であっても、半田リボン4の半田量を微調整することにより、確実に電気接続できる構成となっている。
上記の半田量の微調整方法は、例えば半田リボン4の縦寸法Dおよび厚みtを変更することにより行われる。例えば、第2導電パッド92と第2端子部23とが当接せず、且つリフロー後の半田リボン4が第2導電パッド92側と第2端子部23側とに分離されて繋がっていない場合には、半田リボン4の半田量が不足していると判断される。このときには、半田リボン4の縦寸法Dを延ばすとともに厚みtを厚くして半田量を増加させる微調整を行う。このように、半田リボン4の寸法を変更することで、半田量を細かく且つ正確に微調整でき、且つ、各半田リボン4間における半田量のばらつきを抑えることができる。そのため、半田リボン4の半田量を、第2基板90に反りに応じた量に微調整できる。よって、当接していない第2導電パッド92と第2端子部23との隙間に溶けた半田リボン4が入り込んで、分離することなくこれらを繋ぐことができるので、確実に電気接続可能となる。
なお、例えば第2基板90に0.2〜0.3mm程度の反りが発生している場合、半田リボン4の突出量Hを約0.2〜0.3mmに設定することにより、第2基板90の反りを許容しつつ第2導電パッド92と第2端子部23とを確実に電気接続可能となる。
一方、リフロー後、半田リボン4が第2導電パッド92の周囲に広がりすぎて短絡の虞がある場合には、半田リボン4の半田量が過剰であると判断される。このときには、上記とは反対に、半田リボン4の縦寸法Dを縮めるとともに厚みtを薄くして半田量を減らすように微調整を行うことで、短絡の発生を防止しつつ第2導電パッド92と第2端子部23とを半田リボン4を介して繋ぐことができ、確実に電気接続可能となる。このように、半田リボン4の半田量を細かく微調整することができるので、第1基板80または第2基板90の反りを許容しつつ、基板同士を確実に電気接続可能となる。
また、ピンヘッダー1を構成する半田リボン4は、上述のようにフラックスが含有された糸半田から形成されているので、ピンヘッダー1を第2基板90に実装する際に第2導電パッド92に対してクリーム半田を塗布しなくても、第2導電パッド92と第2端子部23とを確実に電気接続できる。よって、クリーム半田の塗布工程を省いて工数を減らすことにより、作業効率を向上させることができる。
さらに、ピンヘッダー1は、ベース部材3と半田リボン4とが上下方向に僅かな隙間を空けて近接して構成される。そのため、リフローの際、溶けた半田リボン4がピン部材2に沿って上方へ移動することを防止できるので、第2端子部23に十分な量の半田を付着させて第2導電パッド92と第2端子部23とを確実に電気接続可能となる。また、ピンヘッダー1は、第1基板80およびピンヘッダー1を第2基板90に実装したときに、基板本体81とベース部材3とを当接させて上下方向に薄くなるように構成されている。そのため、第1基板80と第2基板90とを、全体として薄くコンパクトな状態に保持しつつ電気接続できる。
以下において、実施例2に係るピンヘッダー60について、図4および図5(a)を参照しながら説明する。このピンヘッダー60は、上述のピンヘッダー1と比較してピン部材69の形状が異なる点を除いては同一構成となっているため、ピン部材69の構成を中心に説明する。なお、上述のピンヘッダー1と同一部材には同一番号を付して、その説明を省略する。
図4(a)に示すように、ピンヘッダー60は、複数の(6つの)ピン部材69と、このピン部材69を保持するベース部材3と、ピン部材69の下端部にそれぞれ巻き付けられる半田リボン4とを備えて構成される。ピン部材69は、その中央部に胴部61が形成されるとともに、両端には胴部61に繋がって第1端子部62および第2端子部63が形成される。胴部61の第2端子部63側には、図5(a)に示すように、径方向外方に突出した(4つの)突出部61aが上下に延びて形成されている(図2(b)参照)。また、ピン部材69の中央近傍の所定位置には、貫通孔83よりも大きく径方向外側に広がったフランジ部64が形成されている。なお、ピンヘッダー60が組み立てられた状態において、上述のピン部材2と同様に、突出部61aの上側半分程度は嵌合穴3aに圧入され、残りの下側半分程度は半田リボン4が巻かれる。
ピン部材69にはフランジ部64が形成されているため、図4(b)および(c)に示すように、貫通孔83に対して第1端子部62を挿入したときに、フランジ部64が基板本体81の下面に当接して基板本体81とベース部材3との間に空間を形成できる。このフランジ部64が形成された構成は、例えば第2基板90に実装される部品との関係により、基板本体81とベース部材3との間に空間を形成する必要がある場合等に、特に有効である。なお、ピン部材69におけるフランジ部64の形成位置を変更することにより、上記空間の上下幅を任意に設定可能である。
以下において、実施例3に係るピンヘッダー70について、図5(b)および図6を参照しながら説明する。このピンヘッダー70は、上述のピンヘッダー1と比較してピン部材79の形状が異なる点を除いてはほぼ同一構成となっているため、ピン部材79の構成を中心に説明する。なお、上述のピンヘッダー1と同一部材には同一番号を付して、その説明を省略する。
図6に示すように、ピンヘッダー70は、複数の(6つの)ピン部材79と、このピン部材79を保持するベース部材3と、ピン部材79の下端部に巻き付けられた半田リボン4とを備えて構成される。ピン部材79は、その中央部に胴部71が形成されるとともに、両端には胴部71に繋がって第1端子部72および第2端子部73が形成される。図5(b)に示すように、胴部71における第1端子部72側および第2端子部73側のそれぞれに、径方向外方に突出した(4つの)突出部71aおよび突出部71bが、上下に延びて形成されている(図2(b)参照)。なお、ピンヘッダー70が組み立てられた状態においては、図6に示すように、突出部71aは嵌合穴3aに圧入され、突出部71bには半田リボン4が巻かれる。
このように、ピン部材79に突出部71aと突出部71bとを分割して設け、一方を嵌合穴3aに圧入し、他方に半田リボン4を巻き付ける構成とすることで、上述のピンヘッダー60と同様に、第1基板80およびピンヘッダー70を第2基板90に実装したときに、基板本体81とベース部材3との間に空間を形成できる。なお、ピン部材79における突出部71aの形成位置を変更することにより、上記空間の上下幅を任意に設定可能である。
以下において、実施例4に係るピンヘッダー100について、図7を参照しながら説明する。このピンヘッダー100は、上述のピンヘッダー1と比較してピン部材101の形状が異なっているため、このピン部材101の構成を中心に説明する。なお、上述のピンヘッダー1と同一部材には同一番号を付して、その説明を省略する。
図7(a)および(b)に示すように、ピンヘッダー100は、複数の(4つの)ピン部材101と、このピン部材101を保持するベース部材3と、ピン部材101に巻き付けられた半田リボン4とを備えて構成される。図7(a)および(b)には、第1基板80に対して2つのピンヘッダー100が取り付けられた状態を示している。なお、図7には、2つのベース部材3からなる構成を例示しているが、この2つのベース部材3を合体させて1つの大きなベース部材3を形成し、それに対して複数の(8つの)ピン部材101を取り付けた構成でも良い。
ピン部材101は、側面視略L字状に折曲されており、第1基板80に対して略鉛直方向に延びるとともに先端部に第1端子部103が形成された第1基部102と、第1基板80に対して略平行に延びて先端部に第2端子部105が形成された第2基部104とから構成される。そして、ベース部材3に対して第1基部102が挿入されて、第2端子部105には半田リボン4が巻き付けられている。なお、図7には、第2端子部105に対して半田リボン4が突出しないように巻き付けられた構成を例示しているが、第2端子部105の先端側に突出するように巻き付けても良い。
図7(a)および(b)から分かるように、2つのピンヘッダー100は、基板本体81に対して側方へ第2端子部105(半田リボン4)が突出するように取り付けられる。そして、図7(c)に示すように、ピンヘッダー100および第1基板80を第2基板90に載置してリフロー炉で加熱することで、第2導電パッド92と第2端子部105とが電気接続される。このとき、第2端子部105(半田リボン4)の上方に第1基板80が位置せず、第2端子部105が上方に向けて開放されているので、第1基板80の上方から第2導電パッド92と第2端子部105との接続状態を容易に確認できる。そのため、例えば自動検査装置を用いて第2導電パッド92と第2端子部105との接続状態を検査できるようになるので、高速且つ高精度な検査が可能となる。
上述の実施例1〜4において、平板状の半田リボン4を巻き付ける構成を例示して説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、糸状に形成された半田をリング状(スプリング状)に巻き付ける構成でも良い。
上述の実施例1〜4における半田リボン4は、図3(a)に示すように、上下端部にガス抜き用としてのスリット9が形成された構成でも良い。リフロー時、筒状となった半田リボン4の内部に溶融ガスが充満しやすいが、その溶融ガスをこのスリット9から外部へ排出させることができる。そのため、リフロー後に、半田の内部に気泡が混在することを防止でき、確実に電気接続可能となる。また、スリット9を形成する代わりに、例えばガイド用凹凸5a,5b間に隙間ができるように半田リボン4を第2端子部に巻き付けても、同様の効果が得られる。
上述の実施例1〜4において、フラックス入りの半田リボン4を用いるとともに、導電パッド92にクリーム半田を塗布しない構成を例示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。上述のように、フラックス入りの半田リボン4を用いることで、導電パッド92にクリーム半田を塗布しなくても電気接続可能ではあるが、一層確実に半田接続させたい場合には、導電パッド92にクリーム半田を塗布しておくと良い。また逆に、フラックスを含有しない半田リボンを用いて、第2導電パッド92に対してクリーム半田を塗布しておく構成も可能である。
上述の実施例1〜4において、半田リボン4を第2端子部の回りに1周分巻き付ける構成を例示して説明したが、本発明はこの構成に限らず、例えば2周分またはそれ以上巻き付ける構成も可能である。
上述の実施例1〜4において、互いに係合可能なガイド用凹凸5a,5bが形成された半田リボン4を用いた構成を例示して説明したが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、巻き付け方向Aの端部が、ガイド用凹凸5a,5bが形成されることなく直線状となった半田リボンを用いても良い。こうすることにより、半田リボン4の製造コストを低減可能である。
上述の実施例1〜4において、1つのベース部材3に対して複数(6つまたは4つ)のピン部材を保持させたピンヘッダーを例示して説明したが、本発明はこの構成に限定されない。1つのベース部材3に保持させるピン部材の本数は任意に設定可能であり、例えば1つのピン部材を保持できる程度の小型のベース部材3に、1つのピン部材を保持させてピンヘッダーを構成しても良い。この構成のピンヘッダーの場合、必要な箇所のみに部分的にピンヘッダーを用いたり、または、第1基板80の第1導電パッド82、および第2基板90の第2導電パッド92の形成位置が変更されても、柔軟に対応できるようになる。また、1つのピン部材からなるピンヘッダーにおいても、ベース部材3を備えた構成とすることが好ましい。なぜならば、ピンヘッダーの取り扱いが簡便となるとともに、例えば半田付けの際にベース部材3を掴んで行うことでピン部材から熱が奪われることが防止され、良好な半田付けが可能となるからである。
図7に示す実施例4において、ピン部材101の第1基部102に対して、必要に応じてフランジ部を形成する構成も可能である。そうすることにより、基板本体81とベース部材3との間に空間を形成することができる。
1 ピンヘッダー
2 ピン部材
3 ベース部材
3a 嵌合穴
4 半田リボン(接続用半田)
5a,5b ガイド用凹凸
22 第1端子部(一端側端子部)
23 第2端子部(他端側端子部)
64 フランジ部
80 第1基板
83 貫通孔
90 第2基板
92 第2導電パッド
2 ピン部材
3 ベース部材
3a 嵌合穴
4 半田リボン(接続用半田)
5a,5b ガイド用凹凸
22 第1端子部(一端側端子部)
23 第2端子部(他端側端子部)
64 フランジ部
80 第1基板
83 貫通孔
90 第2基板
92 第2導電パッド
Claims (6)
- 平板状の第1基板と平板状の第2基板とを所定間隔をおいて略平行な状態に保持しつつ電気的に接続するために用いられるピンヘッダーであって、
一端側に形成されて、前記第1基板に形成された貫通孔に挿入される一端側端子部、および前記一端側に対して反対側の他端側に形成されて、前記第2基板に形成された導電部に当接される他端側端子部を備えた複数のピン部材と、
前記複数のピン部材に対応した複数の嵌合穴が形成され、前記複数のピン部材を前記複数の嵌合穴にそれぞれ嵌合させて前記一端側端子部および前記他端側端子部を外方に突出させた状態で保持するベース部材と、
前記ピン部材における前記他端側端子部にリング状に巻き付けられた接続用半田とを有して構成されたことを特徴とするピンヘッダー。 - 前記接続用半田が、平板状に形成されるとともに筒状となって前記他端側端子部に巻き付けられたことを特徴とする請求項1に記載のピンヘッダー。
- 前記接続用半田が、前記他端側端子部に対して前記他端側に突出するように巻き付けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のピンヘッダー。
- 前記ピン部材が、略L字状に折曲されて形成されており、
前記第1基板の縁部に対して前記第1基板に沿った方向に前記他端側端子部が突出するように、前記一端側端子部が前記貫通孔に挿入されたことを特徴とする請求項1または2に記載のピンヘッダー。 - 前記他端側端子部は、直線状に延びて形成されており、
前記接続用半田は、前記他端側端子部の周方向に沿って巻き付けられて対向する前記周方向側端部のそれぞれに、互いに係合可能なガイド用凹凸が形成されており、
前記接続用半田は、前記ガイド用凹凸同士が係合した状態で前記他端側端子部に巻き付けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のピンヘッダー。 - 前記ピン部材における前記一端側端子部および前記他端側端子部以外の所定位置に、前記貫通孔よりも大きい径となったフランジ部が形成されており、
前記一端側端子部が前記貫通孔に挿入されるとともに前記フランジ部が前記貫通孔に係止されて、前記第1基板と前記ベース部材との間に前記一端側端子部の挿入方向に広がった空間が形成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のピンヘッダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009297516A JP2011138894A (ja) | 2009-12-28 | 2009-12-28 | ピンヘッダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009297516A JP2011138894A (ja) | 2009-12-28 | 2009-12-28 | ピンヘッダー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011138894A true JP2011138894A (ja) | 2011-07-14 |
Family
ID=44350044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009297516A Pending JP2011138894A (ja) | 2009-12-28 | 2009-12-28 | ピンヘッダー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011138894A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022042990A1 (de) * | 2020-08-31 | 2022-03-03 | Robert Bosch Gmbh | Elektrische kontaktanordnung sowie leiterplattenanordnung und verfahren zu deren herstellung |
-
2009
- 2009-12-28 JP JP2009297516A patent/JP2011138894A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2022042990A1 (de) * | 2020-08-31 | 2022-03-03 | Robert Bosch Gmbh | Elektrische kontaktanordnung sowie leiterplattenanordnung und verfahren zu deren herstellung |
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