JP2011138836A - 発光素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光ムラの少ない発光素子の製造方法を提供する。
【解決手段】
本発明の発光素子20の製造方法は、第1半導体層2a上に、第1半導体層2aの一部を露出する貫通孔4を有する絶縁層3を形成する工程と、貫通孔4内に露出した第1半導体層2a上に、貫通孔4の内壁面と接する発光層2bを形成する工程と、発光層2b上に第1半導体層2aとは逆の導電型を有する第2半導体層2cを形成する工程と、発光層2bおよび第2半導体層2cを加熱することにより第2半導体層2cの電気抵抗値を加熱前より小さくする工程と、を有する。
【選択図】図2

Description

この発明は、発光素子の製造方法に関するものである。
現在、紫外光、青色光、緑色光などを発光する発光素子の開発が行われている。そのような発光素子として、例えば特許文献1が開示されている。
特開平5−183189号公報
発光素子の開発において、発光素子を発光させた際に発光ムラを改善することが求められている。本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、発光ムラの発生を抑制した発光素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の発光素子の製造方法は、第1半導体層上に、前記第1半導体層の一部を露出する貫通孔を有する絶縁層を形成する工程と、前記貫通孔内に露出した前記第1半導体層上に、前記貫通孔の内壁面と接する発光層を形成する工程と、前記発光層上に前記第1半導体層とは逆の導電型を有する第2半導体層を形成する工程と、前記発光層および前記第2半導体層を加熱することにより前記第2半導体層の電気抵抗値を加熱前より小さくする工程と、を有する。
本発明によれば、製造工程中に発生する発光ムラを抑制した発光素子の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる発光素子の模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる発光素子の製造工程を示す発光素子の断面図であり、図1のA−A´線で切断したときの断面に相当する。 本発明の一実施形態にかかる発光素子の製造工程を示す発光素子の断面図である。 本発明の一実施形態にかかる発光素子の製造工程を示す発光素子の断面図である。 本発明の一実施形態にかかる発光素子の製造工程を示す発光素子の断面図である。 本発明の一実施形態にかかる発光素子の製造工程を示す発光素子の断面図である。 本発明の一実施形態にかかる発光素子の製造工程を示す発光素子の断面図である。 本発明の一実施形態の変形例にかかる発光素子の製造工程を示す発光素子の断面図である。 本発明の一実施形態の変形例にかかる発光素子の製造工程を示す発光素子の断面図である。 本発明の一実施形態にかかる発光素子の製造工程を示す発光素子の断面図であり、図1のB−B´線で切断したときの断面に相当する。
以下に図面を参照して、本発明にかかる発光素子の実施形態について詳細に説明する。
本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を施すことができる。
図1は、本発明の実施形態にかかる発光素子20の斜視図である。図2乃至8は、発光素子20の製造工程を示す断面図であり、かかる断面図は図1のA−A´線(一点鎖線)で切断した場合の断面に相当する視点から見たものである。
図1に示すように、本実施形態にかかる発光素子20の製造方法により製造される発光素子20は、基板1と、基板1上に形成された第1半導体層2aと、第1半導体層2a上に形成され、貫通孔4を有する絶縁層3と、貫通孔4内の第1半導体層上に順次形成された発光層2bおよび第2半導体層2cと、を有している。なお、以下の説明において第1半導体層2a、発光層2bおよび第2半導体層2cを総称して光半導体層2とすることがある。
続いて、本実施形態にかかる発光素子20の製造方法を説明する。
図2に示すように、基板1として光半導体層2を成長させることが可能なものを準備する。このような基板1としては、例えば平面形状が長方形の平板や略円形状をなすウェハーなどを用いることができ、厚みは50μm以上1000μm以下に設定することができる。かかる基板1は、例えばサファイア、窒化ガリウム、窒化アルミニウムまたは酸化亜鉛などの半導体成長用基板からなる。
また、基板1は、発光層2bで発光した光を光半導体層2の基板1側から取り出す場合は、基板1を除去することが可能な材料や透光性の材料を用いることができる。具体的に、基板1として基板1を除去することが可能な材料を用いた場合、基板1上に光半導体層2を形成した後、エッチングなどにより基板1を除去する工程を追加すればよい。また、基板1に透光性の材料を用いた場合、透光性の材料としては、発光層2bで発光する光に対して、上述の材料から発光波長を考慮して選択することができる。
次に、図3に示すように、基板1上に第1半導体層2aを形成する。このような第1半導体層2aは、第1半導体層2aとなる材料を基板1上にエピタキシャル成長させることにより形成することができる。基板1上にエピタキシャル成長させる方法としては、分子線エピタキシー(Molecular Beam Epitaxy、略称MBE)法、有機金属エピタキシー(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy、略称MOVPE)法、ハイドライド気相成長(Hydride Vapor Phase Epitaxy、略称HVPE)法またはパルスレーザデポジション(Pulsed Laser Deposition、略称PLD)法などを用いることができる。
第1半導体層2aとしてはIII−V族半導体を用いることができ、III−V族半導体としてIII族窒化物半導体、ガリウム燐またはガリウムヒ素などを例示することができる。III族窒化物半導体としては、窒化ガリウム、窒化アルミニウム、窒化インジウム若しくはそれらの混晶などを例示することができ、化学式で例示するとAlx1Ga(1−x1−y1)Iny1N(0≦x1≦1、0≦y1≦1、x1+y1≦1)と表すことができる。また、III−V族半導体以外には、酸化亜鉛などを例示することができる。
その後、図4に示すように第1半導体層2a上に絶縁膜6を成膜した後、図5に示すように絶縁膜6に貫通孔4を形成することにより絶縁層3を形成する。絶縁膜6は、絶縁材料を第1半導体層2a上に積層することにより形成することができる。このような絶縁膜6を形成する方法としては、CVD法、スピンコート法などを用いることができる。また絶縁膜6を形成する材料としては、例えば、酸化シリコン、窒化シリコンなどの絶縁材料を用いることができる。具体的に、絶縁膜6は、例えば絶縁材料を混ぜた溶液を第1半導体層2aの主面2Aにスピンコートした後、乾燥工程と焼成工程とを経ることにより形成することができる。絶縁膜6の膜厚は例えば0.1μm以上100μm以下に設定することができ、かかる絶縁膜6の膜厚はスピンコートする際に回転数、溶液の粘性などを調整することにより変化させることができる。
次に、絶縁膜6に貫通孔4を形成する方法としては、例えばフォトレジストからなるマスクを用いたエッチングなどを用いることができる。また、エッチングレートなどを調整して、貫通孔4の内壁面と第1半導体層2aの主面2Aとの角度を調整してもよい。
その後、図6に示すように、貫通孔4の形成によって露出した貫通孔4内の第1半導体層2a上に、貫通孔4の内壁面と接する発光層2bを形成する。
このような発光層2bは、露出した第1半導体層2a上にエピタキシャル成長させることにより、絶縁層3に形成された貫通孔4の内壁面と接するように形成することができる。この場合、第1半導体層2a上に、第1半導体層2aの結晶構造を引き継いだ発光層2bが形成される。発光層2bとしては、禁制帯幅の広い障壁層と禁制帯幅の狭い井戸層とからなる量子井戸構造が複数回(例えば、2回以上10回以下)繰り返し、規則的に積層された多層量子井戸構造(MQW)を用いることができる。このような障壁層としては、上述した化学式で例示するとIn0.01Ga0.99N層などを用いることができる。また、井戸層としては、In0.11Ga0.89N層などを例示できる。この場合、障壁層の厚みは例えば5nm以上15nm以下、井戸層の厚みは例えば2nm以上10nm以下に設定でき、発光層2b全体の厚みは例えば25nm以上150nm以下である。このように構成された発光層2bにおいて、発光強度のピークとなる波長は例えば350nm以上600nm以下の領域に有するようになる。
さらに、貫通孔4内の発光層2b上に、貫通孔4の内壁面と接する第2半導体層2cを形成する。
このような第2半導体層2cは、貫通孔4内に露出した発光層2b上にエピタキシャル成長させることにより、絶縁層3に形成された貫通孔4の内壁面と接するように形成することができる。第2半導体層2cとしては、第1半導体層2aで用いた材料と同種の材料を用いることができ、第1半導体層2aとは逆導電型に設定されている。例えば第1半導体層2aをn型とした場合、第2半導体層2cをp型とすればよい。具体的に第1半導体層2aおよび第2半導体層2cとして窒化ガリウム系の材料を用いた場合、n型とするために不純物としてシリコンを窒化ガリウムにドープすればよく、p型とするためには不純物としてマグネシウムを窒化ガリウムにドープすればよい。
また、本実施形態において、発光層2bの膜厚th1と第2半導体層2cの膜厚th2とを足した合計膜厚th3は、絶縁層3の膜厚th0より小さく形成することが好ましい。このように絶縁層3の膜厚th0が発光層2bおよび第2半導体層2cの合計膜厚th3より小さいことから、発光層2bおよび第2半導体層2cの端面を絶縁層3で被覆することができる。そのため、絶縁層3を発光層2bおよび第2半導体層2cと良好な密着性を有するパッシベーション膜として用いることができる。このように絶縁層3をパッシベーション膜として用いるため、機械的損傷、化学的損傷、静電破壊などの電気的損傷から発光層2bおよび第2半導体層2cを保護することができる。
次に、第2半導体層2cの電気抵抗値を小さくするために、発光層2bおよび第2半導体層2cを加熱する。
導電型を付与するために第2半導体層2cに不純物をドープした場合、第2半導体層2cを加熱して、ドープした不純物をイオン化させることにより活性化させることができる。このように不純物をイオン化させることにより、イオン化した不純物がキャリアを供給するため、第2半導体層2cの電気抵抗値を加熱前より小さくすることができる。なお、このような第2半導体層2cの電気抵抗値を小さくするための加熱工程は、基板1および光半導体層2を酸素雰囲気中または窒素雰囲気中において300℃以上で加熱することにより行われる。
本実施形態においては、発光層2bが絶縁層3の貫通孔4の内壁面と接する状態で第2半導体層2cを加熱することから、絶縁層3を設けずに第2半導体層2cを加熱する場合と比較して、かかる加熱工程時に発光層2bに含まれる窒素やインジウムを端面から空気中に脱離しにくくすることができる。これにより、加熱工程時に発生する発光層2bの発光ムラを少なくすることができる。その結果、発光素子20ごとの発光ムラのバラツキを抑えることができ、生産性を向上させることができる。
さらに、発光層2bが絶縁層3と接しているため、光半導体層2を加熱する際に外部から発光層2bへの伝熱経路を長くすることができる。その結果、加熱工程の際に発光層2bの組成が変質することを抑えることができ、発光強度スペクトルのバラツキを抑えることができる。なお、絶縁層3の膜厚th0は、発光層2bの膜厚th1より小さくても、上述のような効果を奏するものである。
ここで、発光層2bと絶縁層3とが接する状態で第2半導体層2cが加熱されたことは、以下の方法により確認することができる。
まず、第2半導体層2cの電気抵抗値を小さくするための加熱工程を経ていることについては、加熱後の第2半導体層2cを2次イオン質量分析法(SIMS)などの元素分析することにより確認することができる。
具体的に第2半導体層2cとして窒化ガリウムにマグネシウムをドープした場合を例示すると、第2半導体層2cを表面から深さ方向にSIMS分析した結果において、複数の深さ位置におけるマグネシウム元素数と水素元素数とを比較することにより第2半導体層2cの加熱工程を確認することができる。例えば、加熱前の第2半導体層2cは複数の深さ位置において、マグネシウム元素数と水素元素数との差が10%以下の範囲で収まる。
一方、加熱後の第2半導体層2cは、マグネシウム元素数と水素元素数との差が10%以上異なる。これは加熱によって、第2半導体層2cにドープされたマグネシウムと結合している水素が脱離して、第2半導体層2cの水素元素数が少なくなるためである。
次に、第2半導体層2cを加熱する際に発光層2bと絶縁層3とが接していた点については、加熱工程後の発光層2bに含まれる窒素またはインジウムをSIMSなどの元素分析を行うことにより確認することができる。
具体的には、発光層2bを構成する障壁層または井戸層のどちらか一方の複数の場所を主面2Aに対して水平な方向にSIMS分析した場合、発光層2bの複数の場所における窒素数またはインジウム数のバラツキが小さくなっている。これは、発光層2bと絶縁層3とが接している場合、発光層2bの端面から窒素やインジウムが脱離しにくいためである。
このようにして第2半導体層2cを形成した後、第1半導体層2aと電気的に接続される第1の電極8と、第2半導体層2cと電気的に接続される第2の電極9を形成する。具体的には、第1の電極8と第2の電極9は以下のようにして形成される。
まず、図7に示すように、エッチングなどを用いて、第1半導体層2aと電気的に接続された第1の電極8を形成するために電極用貫通孔5を形成する。電極用貫通孔5は貫通孔4と離隔する位置に、第1半導体層2aが露出するように形成されている。
かかる電極用貫通孔5は、上述の貫通孔4の方法と同様の手法により絶縁層3の一部を除去することにより形成することができる。その際、フォトレジストなどで貫通孔4から露出する第2半導体層2cを被覆しておくことが好ましい。露出する第2半導体層2cをフォトレジストなどで被覆しておくことにより、電極用貫通孔5を形成するためのエッチング時に、第2半導体層2cが損傷を受けにくくすることができる。
その後、図8に示すように、電極用貫通孔5の内部に露出した第1半導体層2a上に第1の電極8を形成し、第2半導体層2c上に第2の電極9を形成する。なお、第1の電極8を形成した後、第2の電極9を形成する場合について述べたが、第2の電極9を形成した後、第1の電極8を形成してもよい。
本実施形態では、貫通孔4と離隔する位置の絶縁材料を除去することから、発光層および第2半導体層をエッチングなどにより除去する場合と比較して、発光層2bの端面および第2半導体層2cの端面の損傷や不純物の付着を防ぐことができる。
このような第1の電極8および第2の電極9の材料としては、アルミニウム、チタン、ニッケル、クロム、インジウム、錫、モリブデン、銀、金、ニオブ、タンタル、バナジウム、白金、鉛、ベリリウムなどの金属や、酸化錫、酸化インジウムなど、インジウムと錫の酸化物などの酸化物や、金−シリコン合金、金−ゲルマニウム合金、金−亜鉛合金、金−ベリリウム合金などの合金膜を好適に用いることができる。なお、第1の電極8および第2の電極9は、上述の材料をスパッタ、真空蒸着することにより形成することができる。
第1の電極8と第1半導体層2aとを加熱してオーミックコンタクトを形成することにより、第1の電極8と第1半導体層2aとの接触抵抗値を加熱前より小さくしてもよい。また、第2の電極9と第2半導体層2cとを加熱してオーミックコンタクトを形成することにより、第2の電極9と第2半導体層2cとの接触抵抗値を加熱前より小さくしてもよい。その場合の加熱温度は、例えば250℃以上600℃以下に設定することができる。
本実施形態においては、発光層2bの端面が絶縁層3と接していることから、接触抵抗値を小さくするためにこのような加熱を行っても、発光層2bに含まれる窒素やインジウムを発光層2bの端面から空気中に脱離しにくい。さらに、外部から発光層2bへの伝熱経路を長くすることもできる。その結果、電極と第2半導体層2cとを加熱する場合に発生する発光層2bの発光ムラを抑制することができる。
また、本実施形態においては、発光層2bの膜厚th2が絶縁層3の膜厚th0より小さく形成されていることから、発光層2bの端面が絶縁層3により被覆されるようになる。そのため、第1の電極8または第2の電極9の作製工程において、電極の材料が発光層2bと発光層2b以外の光半導体層2とに付着して短絡させることを防ぐことができる。
このように第2の電極9の作製工程において短絡を抑制することが可能であるため、第2半導体層2cの上面を覆う第2の電極9を容易に形成することができる。すなわち、第2半導体層2cの上面を覆う第2の電極9を、短絡を抑制しつつ形成することができる。
さらに、第1の電極8および第2の電極9は、上記材質の中から選択した層を複数層積層したものとしても構わない。例えば第1の電極8に金を用いた場合には、第1の電極8と第1半導体層2aとの間にオーミックコンタクト層としてアルミニウムを間に介在させたチタンを設けることができる。
さらに、第2の電極9に金を用いた場合には、第2の電極9と第2半導体層2cとの間にオーミックコンタクト層としてニッケルを設けることができる。
なお、第1の電極8は、基板1が導電性を有する場合、基板1の光半導体層2と反対側に設けてもよい。
また、発光層2bの第1半導体層2a側から光を取り出す場合、第2の電極9として導電性反射膜を好適に用いることができる。反射膜としては、例えば発光層2bの発光強度がピークとなる波長において、反射光が発光強度に対し50%以上の光強度を有するようになる材料を好適に用いることができる。
(変形例)
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。ここで、上述した実施形態にかかる変形例について説明する。なお、本実施形態の変形例にかかる発光素子20´のうち、上述の実施形態にかかる発光素子20と同様な部分については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
上述の実施形態においては、1つの発光素子20に着目して製造工程を説明したが、図9に示すように多数個の発光素子20´を基板1´上に形成することができる。図9は多数個の発光素子20´およびその周縁部を示す拡大平面図である。
このように基板1´上に絶縁層3を隔てて多数個の発光素子20´を形成することによって、多数個の発光素子20´における第2半導体層2cの加熱工程時の発光ムラのバラツキを抑えることができる。そのため、発光素子20ごとの発光ムラのバラツキを抑えることができ、生産性を向上させることができる。
図9に示すように、多数個の発光素子20´が基板1´上に形成されている場合、絶縁層3、第1半導体層および基板1´を切断することにより1つの発光素子20にダイシングされる。
具体的には、貫通孔4および電極用貫通孔5から離隔する位置、すなわち貫通孔4および電極用貫通孔5を囲む領域に発光素子20´を切断するための切断線11が引かれる。その後、図10に示すように、絶縁層3、第1半導体層2aおよび基板1´を切断線11´(二点鎖線)に沿って切断することにより1つの発光素子20が形成される。図10は、図9のB−B´線(一点鎖線)で切断した場合の断面に相当する。なお、切断にはダイヤモンドカッターやダイシングソーなどを用いることができ、隣り合う発光素子20´の間隔SPは、切断しろを考慮して例えば80μm以上200μm以下に設定される。
このように絶縁層3を切断することにより発光素子20´をダイシングするため、光半導体層2の端面を傷つけずにダイシングすることができる。また、切りくずの多くが絶縁層3を構成する絶縁材料であるため、切りくずが短絡などの原因になりにくく、不良品発生率を小さくすることができる。仮に、光半導体層を切断することにより発光素子を形成する場合、光半導体層の切りくずが短絡の原因になったり、異常な表面準位が光半導体層の端面に形成されてリークが起こりやすくなったりする。
ダイシング時の切断手段としてエッチングを用いた場合であっても、発光層2bおよび第2半導体層2cの端面が絶縁層3と接しているため、かかる端面の損傷や不純物の付着を防ぐことができる。
1 基板
2 光半導体層
2a 第1半導体層
2b 発光層
2c 第2半導体層
3 絶縁層
4 貫通孔
6 絶縁膜
8 第1の電極
9 第2の電極
11 切断線
20 発光素子

Claims (5)

  1. 第1半導体層上に、前記第1半導体層の一部を露出する貫通孔を有する絶縁層を形成する工程と、
    前記貫通孔内に露出した前記第1半導体層上に、前記貫通孔の内壁面と接する発光層を形成する工程と、
    前記発光層上に前記第1半導体層とは逆の導電型を有する第2半導体層を形成する工程と、
    前記発光層および前記第2半導体層を加熱することにより前記第2半導体層の電気抵抗値を加熱前より小さくする工程と、を有する発光素子の製造方法。
  2. 前記第1半導体層と電気的に接続される第1の電極と、前記第2半導体層と電気的に接続される第2の電極と、を形成する工程をさらに有する請求項1に記載の発光素子の製造方法。
  3. 前記第2の電極を、前記第2半導体層の上面を覆うように形成する請求項2に記載の発光素子の製造方法。
  4. 前記発光層、前記第2半導体層および前記第2の電極を加熱することにより、前記第2半導体層と前記第2の電極との接触抵抗値を加熱前より小さくする請求項2または3に記載の発光素子の製造方法。
  5. 前記第2の電極を、前記発光層で発光した光を反射する反射性導電材料により形成する請求項2〜4のいずれかに記載の発光素子の製造方法。
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