JP2011130523A - 通信ケーブル用保護シートの耐火設計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐火性、耐熱性が格段と向上し、しかもシートの軽量化を図ることを可能とする新規な通信ケーブル用保護シートを提供する。
【解決手段】 本発明の通信ケーブル用保護シートは、断熱層と、断熱層の両面にそれぞれ積層体を備えてなるシート本体を有し、積層体は、断熱層の上に配置され、金属層を含む通気遮断層と、この通気遮断層の上に配置される綿布層と、この綿布層の上に配置される難燃層を有し、綿布層には、その層内全域に亘って難燃材料が含浸されているように構成される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、通信ケーブル用保護シートの耐火設計に関するものであり、より詳しくは、綿布層に難燃材料を含浸させ、しかもその表面に難燃層を形成させて、耐火性、耐熱性、延焼防止性を格段と向上させた通信ケーブル用保護シートおよびその製造方法、ならびに保護シート付き通信ケーブルに関する。
光ファイバーケーブルやメタルケーブルなどから構成される通信ケーブルは、例えば、電話局から地下に設置されたいわゆる「とう道」(ケーブルトンネル)を経由して加入者宅へ配線される。
このため、とう道において火災が発生すると、その被害が非常に大きいことから、とう道内に設置された通信ケーブルは、延焼防止と通信状態を維持するために、保護シートに巻かれ、この保護シート付きの通信ケーブルは、とう道の長さ方向に沿って一定の間隔で設置された複数のケーブル受け金具によって支持されていることが一般的な形態である。
このような通信ケーブル用保護シートとして、例えば、断熱層の両面にそれぞれ金属箔および補強布を有するカバーシート(特許文献1)や、不燃性断熱材に、カーボン繊維および金属繊維からなる織布とアルミニウム箔をラミネートした複合織布から形成された防災シート(特許文献2)が知られている。
実開昭61−162236号公報 特開昭62−221375号公報
しかしながら、上記の特許文献1及び2に開示の保護シートは、火災から保護するために、それ相応の耐火性を有するものであると言えるが、その他の特性の点、特に、耐水性については改善の余地があった。
即ち、とう道においては、地中を浸透してきた水が、天井から滴り、この水が保護シートに接触することが実際に起こりうる。この場合、上記特許文献1及び2に開示の保護シートは、十分な耐水性を有していないために、その水が保護シートによって吸収され、保護シートの自重が増加して撓み、これに伴って通信ケーブルの撓むおそれがある。そして、この撓みが長時間にわたる水の吸収によって過大になると、通信ケーブルにおいて伝送特性が劣化してしまうおそれがある。さらに、とう道における環境雰囲気状態は、年間を通じて「室温25℃、湿度70%」程度であるとの報告がなされており、カビ発生に対する対策を講じておくことが要望される。
このような問題を解決するために、本願出願人らは、すでに特願2009−58655号の出願(本願の出願時点では未公開)を行っており、特に、耐水性に優れた通信ケーブル用保護シートの提案を行っている。
しかしながら、通信ケーブル用保護シートの開発において、耐火性、耐熱性、延焼防止性に優れたものへの技術的追求は際限のないものであり、シートのトータル重量を増加させることなく、むしろ軽量化を図りつつ耐火性、耐熱性、延焼防止性に優れる新規な通信ケーブル用保護シートの開発が要望されている。また、使い道は限定されるものの、さらなるシートの軽量化と、製品コストの低減化を図りつつ、延焼防止に特化した効果が得られる新規な通信ケーブル用保護シートの開発も要望されている。さらに、付随的な要素ではあるが、カビ発生に対する対策も要望されている。
このような実状のもとに本発明は創案されたものであって、その目的は、耐火性、耐熱性、延焼防止性が格段と向上し、しかもシートの軽量化を図ることを可能とする新規な通信ケーブル用保護シートを提供することにある。さらには、シートの軽量化と、製品コストの低減化を図りつつ、延焼防止に特化した効果が得られる新規な通信ケーブル用保護シートを提供することにある。さらに、カビ発生に対する対策も必要に応じて講じる。
このような課題を解決するために、本発明は、断熱層と、この断熱層の両面にそれぞれ積層体を備えてなるシート本体を有する通信ケーブル用保護シートであって、前記積層体は、前記断熱層の上に配置され、金属層を含む通気遮断層と、この通気遮断層の上に配置される綿布層と、この綿布層の上に配置される難燃層を有し、前記綿布層には、その層内全域に亘って難燃材料が含浸されているように構成される。
本発明は、金属層を含む通気遮断層と、この通気遮断層の上に配置される綿布層と、この綿布層の上に配置される難燃層を有する積層体を1対準備し、前記通気遮断層同士を接合配置してなる通信ケーブル用保護シートであって、前記綿布層には、その層内全域に亘って難燃材料が含浸されているように構成される。
また、本発明の通信ケーブル用保護シートの好ましい態様として、前記断熱層は、炭素繊維、金属繊維、セラミック繊維、アクリル繊維のグループから選定された1種からなるように構成される。
また、本発明の通信ケーブル用保護シートの好ましい態様として、前記綿布層に含浸される難燃材料は、シリコーンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、EPDM、NBR、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーのグループから選定された1種からなるように構成される。
また、本発明の通信ケーブル用保護シートの好ましい態様として、前記通気遮断層は、金属層と樹脂層との積層構造を含んで構成される。
また、本発明の通信ケーブル用保護シートの好ましい態様として、前記難燃層は、シリコーンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、EPDM、NBR、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーのグループから選定された1種を主成分とする層から構成される。
また、本発明の通信ケーブル用保護シートの好ましい態様として、前記綿布層および/または前記難燃層には、防カビ剤が含有されてなるように構成される。
上記記載の通信ケーブル用保護シートの製造方法であって、該方法は、綿布層の層内全域に亘って難燃材料を含浸させる含浸工程と、当該綿布層の上に、難燃層を積層形成する工程と、を有してなるように構成される。
また、本発明の通信ケーブル用保護シートの製造方法の好ましい態様として、前記難燃材料はシリコーンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、EPDM、NBR、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーのグループから選定された1種であり、前記難燃層はその主成分がシリコーンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、EPDM、NBR、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーのグループから選定された1種であり、前記含浸工程後に綿布層を乾燥させ、その後、綿布層の表層に難燃層を塗設し、その後塗膜を乾燥させ、しかる後、必要に応じて架橋重合させるように構成される。
本発明の保護シート付き通信ケーブルは、上記記載の通信ケーブル用保護シートを通信ケーブルに巻きつけて構成される。
本発明は、断熱層と、この断熱層の両面にそれぞれ積層体を備えてなるシート本体を有する通信ケーブル用保護シートであって、積層体は、断熱層の上に配置され、金属層を含む通気遮断層と、この通気遮断層の上に配置される綿布層と、この綿布層の上に配置される難燃層を有し、綿布層には、その層内全域に亘って難燃材料が含浸されているように構成されているので、耐火性、耐熱性が格段と向上した通信ケーブル用保護シートを得ることができる。しかも、同じ耐火性、耐熱性の効果を得る場合であっても、難燃材料が含浸されている綿布層と、その上に形成された難燃層の組み合わせ構成を採択することによって、難燃材料の使用量を減らすことができ、シートの軽量化を図ることが可能となる。さらには、製品コストの低減化にも繋がる。
また、積層体一対から成り断熱層を省いた通信ケーブル用保護シートでは、さらなるシートの軽量化と、製品コストの低減化を図りつつ、延焼防止に特化した効果を得ることが可能となる。
図1は、本発明に係る通信ケーブル用保護シートの好適な一実施形態を示す平面図である。 図2は、図1のII−II線による断面矢視図である。 図3は、本発明に係る保護シート付き通信ケーブルの好適な一実施形態を示す正面図である。 図4は、本発明に係る通信ケーブル用保護シートの製造方法の一工程を示す図面である。 図5は、本発明に係る通信ケーブル用保護シートの製造方法の他の工程を示す平面図である。 図6は、本発明に係る通信ケーブル用保護シートの端部近傍の積層の手法を模式的に示した図面である。
以下、本発明を実施するための好適な形態について詳細に説明する。
〔通信ケーブル用保護シートの説明〕
図1は、本発明に係る通信ケーブル用保護シートの好適な一実施形態を示す平面図であり、図2は、図1のII−II線に基づく断面矢視図であり、図3は、本発明に係る保護シート付き通信ケーブルの好適な一実施形態を示す正面図である。
図1に示されるように、本発明の通信ケーブル用保護シート100(以下、単に「保護シート100」と略して記載する場合がある)は、シート本体10と、シート本体10の一面10aの上に取り付けられてシート本体10を巻きつけた状態で締結される2本のシート締結具14とを有し構成されている。
シート締結具14は、例えばシート本体10の一面10aに固定される耐炎性のベルト12と、このベルト12の一端に取り付けられる金具13とを有して構成されている。金具13は、例えばベルト12の他端を引っ掛けて引き出すことにより、シート本体10を巻き付け状態で保持することが可能となっている。
図2の断面図に示されるように、シート本体10は、断熱層1と、この断熱層1の両面にそれぞれ設けられた積層体8とを有している。
積層体8は図示のごとく樹脂層3および金属層4とから構成される通気遮断層2と、この通気遮断層2の上に配置される綿布層5および難燃層6とから構成される積層シート7、を備えて構成されている。
通気遮断層2は、通気を遮断するための層であり、火災時でも通信ケーブルまで炎が到達しないようにするためのものである。
難燃層6は綿布層5の上に接着された状態で配置されている。また、綿布層5は通気遮断層2の上に非接着の状態で配置されている。そして、積層体8、断熱層1および積層体8は、縫製用糸11を用いて縫製されることにより一体化されて構成されている。
本発明における綿布層5は、その層内全域に亘って難燃材料が含浸されて構成されている点に特徴があり、これについては後に詳述する。
図3に示されるように、本発明における保護シート100は、まず、シート本体10が通信ケーブルCに巻き付けられ、ベルト12の一端に取り付けられた金具13に、ベルト12の他端を引っ掛けて引き出すことにより、巻き付けられたシート本体10が締結されるように構成されている。
このようにして形成された保護シート付き通信ケーブル200は、その設置に際し、とう道の長さ方向に沿って、一定間隔で設置されているケーブル受け金物30の上に載せられた状態で設置される。ここで、ケーブル受け金物30は、例えば、とう道の壁面などから突出するように設けられた棒状の部材である。
本発明における保護シート100は、中心部に断熱層1を備え、外側に難燃層6および難燃材料が含浸された綿布層5とを備えて構成されている。このため、保護シート100は、通信ケーブルCに巻き付けられた状態で、例えば、保護シートの外側が火災の発生により高温になっても、通信ケーブルCが高温状態になることを十分に防止することができる。また、本発明においては、難燃層6と難燃材料が含浸された綿布層5との組み合せによって、耐火性、耐熱性、延焼防止性の効率を上げることができ、シートの軽量化を図ることが可能となる。これについては、後述する具体的実験例を参照されたい。
さらに、保護シート100は通気遮断層2をも有するために、火災時でも炎が通信ケーブルCまで到達することを十分に防止することができる。
さらに、保護シート100は、特に、積層体8が耐水性に優れる。このため、地中を浸透してきた水が天井から滴り、保護シート100の外側に接触しても、積層体8によって水の吸収が十分に阻止される。また、仮に水が保護シート100の内側の積層体8に接触しても積層体8によって水の吸収が十分に阻止される。このため、保護シート100の重量の増加が十分に抑制され、保護シート100の撓み、特に保護シート100のうちケーブル受け金物30によって支持されていない部分の撓みが十分に抑制される。その結果、通信ケーブルCの撓みが十分に抑制されることになる。よって、保護シート100は、通信ケーブルCにおける伝送特性の低下を抑制することが可能となる。
また、保護シート100は、実用上十分なせん断性および耐摩耗性を有している。そのため、作業者によって誤って踏まれたり保護シート100の撓みが過大となったりしても、そのときの保護シート100に加わるせん断力によって保護シート100が裂け難い。また、ケーブルの敷設作業時や敷設後に保護シート100同士の擦れ合う等の環境下であっても、摩擦力によって穴部等が発生し難い。
本発明の保護シート100においては、綿布層5は、通気遮断層2の上に、接着されていない状態(非接着)で配置されている。そのため、綿布層5が通気遮断層2の上に接着されている場合に比べて、保護シート100の柔軟性が増加する。このため、保護シート100を通信ケーブルCに巻き付ける際の作業が容易となる。
次いで、本発明におけるシート本体10を構成する断熱層1、通気遮断層2、綿布層5、および難燃層6について、個別にさらに詳細に説明する。
断熱層1の説明
断熱層1を構成する材料は、断熱性を有する材料であればいかなるものであってもよい。火災発生時の高熱から通信ケーブルCを保護するという観点からは、難燃材であることが好ましい。
難燃材としては、例えば、炭素繊維、金属繊維、アルミナ繊維などのセラミック繊維、アクリル繊維等を用いることができる。中でも、特に耐炎性に優れかつ柔軟なアクリル繊維を用いることが好ましい。具体的なアクリル繊維の一例としては、例えば、パイロメックス(登録商標)フェルト#300HSが好適に用いられる。
また、炭素繊維、金属繊維、アクリル繊維は柔軟性を有する。このため、断熱層1を構成する材料として、炭素繊維、金属繊維、アクリル繊維を用いた場合には、従来品のセラミック系材料のように荷重による破損や該材料の飛散が無く、安全性が高くなるというメリットがある。
このような断熱層1の厚さは、特に制限されるものではないが、保護シート100の柔軟性と、通信ケーブルCの火災から保護するという観点から、特に、2.0〜10.0mmであることが好ましい。
通気遮断層2の説明
通気遮断層2は、上述したように金属層4を含んで構成されており、好適には、例えば、樹脂層3と金属層4とで構成されている。樹脂層3を構成する樹脂は、樹脂であれば特に制限されるものではないが、具体的な好適例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、ポリイミドなどが挙げられる。特に、高強度および柔軟性の観点からポリエチレンテレフタレートが好ましい。
金属層4としては、例えばアルミニウム箔、ステンレス箔、銅箔等が挙げられる。これらの中でも特に、軽量化および熱伝導性の観点からアルミニウム箔が好適に使用される。金属層4の厚さは、0.01〜0.20mm程度が好ましい。さらに好ましくは、0.03〜0.06mmである。
このような通気遮断層2は、例えば、金属層4の上に、樹脂層3を押し出しコーティング等により成層かつ接着して積層一体化すればよい。
綿布層5の説明
本発明の綿布層5は、その層内全域に亘って難燃材料が含浸された構造となっている。
すなわち、綿布からなる部分と、綿布の隙間に含浸された難燃材料から構成されている。
本発明でいう『その層内全域に亘って難燃材料が含浸された構造』とは、綿布の厚さ方向に亘って均一の難燃材料が存在している構造をいう。このような表現を用いるのは、綿布の表層近傍のみに難燃材料が存在する場合を排除する趣旨であり、このような趣旨に基づき「均一の難燃材料が存在している構造」を解釈すればよい。
具体的に本発明でいう難燃材料が含浸された構造を作るには、例えば、綿布を、難燃材料を溶媒に溶解させた含浸用の溶液の中に、浸漬させ(dipping:いわゆるどぶ漬け)、しかる後、綿布を絞って乾燥すればよい。あるいは、綿布の両面側から難燃材料を溶解させた溶媒をスプレーコートするようにしてもよい。ただし、これらの方法において、綿布の厚さ方向に亘って均一の難燃材料が存在するようにするために、難燃材料を溶媒に溶かした含浸用の溶液の粘度を調整する必要がある。一般には浸透が容易となるように粘度が低くなる方向に調整される。
含浸される難燃材料としては、シリコーンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、EPDM、NBR、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマー(SEPS、SEBSなど)等が好適に使用される。これらの中では特にハロゲンフリーの観点からシリコーンゴム、EPDM、NBR、SEPS、SEBSを用いることが望ましい。さらに、耐熱性の観点からはシリコーンゴムを用いることがより望ましい。
綿布層5中の難燃材料の含浸量は、綿布の空孔率や、含浸させるために用いた溶媒中の難燃材料の含有濃度等により定まる。
綿布層5にシリコーンゴム等の難燃材料を含浸させることによって、耐火層の骨格として機能させることのできる綿布層5の耐火性が向上する。その結果、後述する難燃層6(例えば、シリコーンゴムから構成)との組み合わせによって、耐火性が格段と向上する。この本願発明の組合せ効果は、後述する実験例からも明らかである。一例を挙げれば、シリコーンゴムの総和使用量を同じにすることを前提として、綿布層5にシリコーンゴム等の難燃材料を含浸させないで難燃層6(例えば、シリコーンゴムから構成)のみの層厚を厚くした構成と比較して、はるかに本願発明の方が耐火性効果が高いことが確認されている。
綿布層5の厚さは、特に制限されるものではないが、通常は、0.1〜0.5mm程度である。強度および軽量化の点から0.2〜0.4mmであることがより好ましい。
綿布層5に難燃材料を含浸させる際に、同時に防カビ剤を含有させることが望ましい。例えば、難燃材料としてシリコーンゴム(ミラブル型)を用いた場合、防カビ剤としては硫黄化合物系の防カビ剤を用い、架橋剤としてアシル系有機過酸化物を用いたゴム塗布組成物を用いるのが良い。架橋方法としては、例えば、連続熱風架橋方法を用いれば良い。
難燃層6の説明
難燃層6を構成する材料は、難燃性を有する材料であればよい。このような難燃材料としては、シリコーンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、EPDM、NBR、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマー(SEPS、SEBSなど)等が好適に使用される。これらの中では特にハロゲンフリーの観点からシリコーンゴム、EPDM、NBR、SEPS、SEBSを用いることが望ましい。さらに、耐熱性の観点からはシリコーンゴムを用いることがより望ましい。
難燃層6の厚さは特に制限されるものではないが、通常は、0.03〜0.30mmである。耐火性および軽量化の観点から、0.03〜0.10mmであることが好ましい。
このような難燃層6は、例えば、上記の難燃材料を溶媒に溶解させた溶液を綿布層5の上に、塗設することにより形成される。
なお、難燃層6の中には、前記の綿布層5と同様に、防カビ剤を含有させることが望ましい。例えば、難燃層6を構成する主成分としてシリコーンゴム(ミラブル型)を用いた場合、防カビ剤としては硫黄化合物系の防カビ剤を用い、架橋剤としてアシル系有機過酸化物を用いたゴム塗布組成物を用いれば良い。架橋方法としては、例えば、連続熱風架橋方法を用いれば良い。
〔通信ケーブル用保護シートの製造方法〕
上述してきた構成を備えてなる通信ケーブル用保護シートの製造方法について、図4および図5を参照しつつ説明する。
図4は、本発明に係る通信ケーブル用保護シートの製造方法の一工程を示す図面であり、図5は、本発明に係る通信ケーブル用保護シートの製造方法の他の工程を示す図面である。
断熱層1の両面にそれぞれ積層体8が形成されて、シート本体10が形成される。
そのために、図4に示されるように、断熱層1が1枚、通気遮断層2が2枚、および積層シート7が2枚、予め準備される。
通気遮断層2としては、好適には樹脂層3と金属層4の積層体から構成される。このような通気遮断層2は、例えば、金属層4の上に、樹脂層3を押し出しコーティング等により成層・接着して一体化して準備される。
積層シート7は、難燃材料が含浸された綿布層5の表面に難燃層6を積層することによって形成される。例えば、綿布層5に含浸させる難燃材料がシリコーンゴムから構成され、難燃層6を構成する主成分がシリコーンゴムから構成される場合、まず最初に準備した綿布の内部にシリコーンゴムを含浸させる。そのためには、シリコーンゴムの原料となるシリコーンコンパウンドに、例えば、加硫剤、架橋剤、防カビ剤等を添加して溶媒にて粘度調整してから含浸用の溶液を作製し、この溶液の中に、綿布を浸漬(dipping)させ、しかる後、綿布を絞って乾燥させる。次いで、このように形成した綿布層5の上に、シリコーンゴムの原料となるシリコーンコンパウンドに、例えば、加硫剤、架橋剤、防カビ剤等を添加して溶媒にて粘度調整し、脱泡を行ってシリコーン糊を得た後、当該シリコーン糊を綿布層5の表面に塗布し、乾燥させて難燃層6を成層した後、加熱して綿布層5中に含浸されたシリコーンゴムおよび難燃層6を構成するシリコーンゴムを、それぞれ架橋重合させる。
次いで、通気遮断層2および積層シート7を、断熱層1の両面側にそれぞれ、通気遮断層2および積層シート7が順次配置されるように重ね合せる。すなわち、積層シート7、通気遮断層2、断熱層1、通気遮断層2および積層シート7を、この順で重ね合せる。
次いで、図5に示されるように、重ね合わせた積層シート7、通気遮断層2、断熱層1、通気遮断層2および積層シート7を縫製用糸11を用いて縫製することにより一体化させる。このようにしてシート本体10を得ることができる。なお、縫製用糸11を用いて縫製する際、通常、上方に位置する積層シート7および通気遮断層2の端部、ならびに下方に位置する積層シート7および通気遮断層2の端部は、例えば、図6に示されるごとく、断熱層1の片面1a側に折り込まれており、この折り込み部位を縫製用糸11を用いて縫製する。
このようにして得られたシート本体10に対して、シート締結具14を2本準備し、シート本体10の一面10a側に、シート締結具14のベルト12を、例えば糸11と同様の糸を用いて縫製することによって取り付ける。このようにして保護シート100の製造が完了する。
〔保護シート付き通信ケーブル200の説明〕
保護シート付き通信ケーブル200は、図3に示されるように、通信ケーブルCに保護シート100のシート体10を巻き付け、シート本体10を巻き付けた状態でシート締結具14によって締結することによって構成される。
〔本発明の変形例の説明〕
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態においては、綿布層5が通気遮断層2上に非接着の状態で配置されているが、綿布層5は通気遮断層2上に接着の状態で配置されていてもよい。
また、通信ケーブルCは、特に限定されるものではなく、例えば、光ファイバー、メタルケーブル等いずれであってもよい。
また、上記実施形態において、シート締結具14は、シート本体10の一面10a側に固定されてシート本体10と一体化されているが、シート本体とは別体として構成することもできる。この場合、保護シート100は、シート本体10のみで構成されることとなる。この場合でも、耐炎性を有する紐状部材を巻き付けて縛ることによってシート本体10を締結することが可能となる。
さらに、上記実施形態では、通気遮断層2は、樹脂層3と金属層4との積層体で構成されているが、樹脂層3はなくてもよい。この場合、通気遮断層2は、金属層4のみから構成されることとなる。
また、本発明の変形例で最も重要なことは、延焼防止のみを目的とする場合であれば(延焼防止のためにはシート本体の自己消火性が求められる)、断熱層1を省略したシート本体10の構成も実施可能の態様となる。この場合、図1〜図6に示された実施形態の構成の中から、断熱層1を省いたシート本体10の構成となる。すなわち、積層シート7、通気遮断層2、通気遮断層2および積層シート7を、この順で重ね合せてシート本体10が構成される。積層シート7および通気遮断層2は上述の場合と、同じ構成とされる。
以下、具体的実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明する。
〔実施例1〕
実施例1サンプルの作製
下記の要領で本発明の通信ケーブル用保護シートの本体部であるシート本体10の実施例1サンプルを作製した。
最初に、断熱層、通気遮断層および積層シート(難燃層/綿布層)を下記の要領で準備した。
断熱層1としては、フェルト状のアクリル繊維(東邦テナックス(株)社製;パイロメックスフェルト#300HS)を準備した。
通気遮断層2としては、樹脂層3と金属層4との積層体、つまり、厚さ12μmのPETフィルムと厚さ30μmのアルミニウム箔との積層体を準備した。
積層シート7しては、シリコーンゴムを含浸させた綿布層5と、この上に形成されたシリコーンゴムからなる難燃層6との積層シート7を準備した。積層シート7の具体的な製造方法は以下のとおり。すなわち、シリコーンゴムの原料となるシリコーンコンパウンドに、加硫剤、架橋剤、防カビ剤を添加してトルエン溶媒にて溶解、粘度調整してからシリコーンゴム含浸用の溶液を作製した。このシリコーンゴム含浸用の溶液の中に、厚さ320μmの綿布を浸漬(dipping)させ、しかる後、綿布を絞って乾燥させた。
次いで、このように形成した綿布層5の上に、シリコーンゴムの原料となるシリコーンコンパウンドに、加硫剤、架橋剤、防カビ剤を添加してトルエン溶媒にて溶解、粘度調整し、脱泡を行ってシリコーン糊を得て、このシリコーン糊を綿布層5の表面にナイフオーバーロールコータにて塗布し、乾燥させて難燃層6を成層した。しかる後、加熱して綿布層5中に含浸されたシリコーンゴムおよび難燃層6を構成するシリコーンゴムを、それぞれ、架橋重合させて、積層シート7を得た。
なお、綿布層5に含浸されたシリコーンゴム量は、45g/m2であった。また、難燃層6を構成するシリコーンゴム量は、125g/m2であった。
次に、上述のごとく準備した1枚の断熱層1、2枚の通気遮断層2、2枚の積層シート7を、図4に示されるような積層順、すなわち、(難燃層6/綿布層5)/(金属層4/樹脂層3)/断熱層1/(樹脂層3/金属層4)/(綿布層5/難燃層6)となるように重ね合わせた。
このようにして重ね合わせた物を縫製用の糸を用いて縫製することにより、一体化し、本発明のシート本体10である実施例1サンプルを作製した。このようなサンプルには、図1に示されるごとくベルト12の一端に金具13(一本線送り)を取り付けたシート締結具14を2本準備して取り付けた。ベルトは、積層シート/通気遮断層/積層シートから構成されているものを用いた。
〔実施例2〕
実施例2サンプルの作製
上記実施例1において、難燃層6を構成するシリコーンゴム量を、170g/m2に変えた。それ以外は上記実施例1と同じ要領で、実施例2サンプルを作製した。
〔参考例1〕
参考例1サンプルの作製
上記実施例2において、綿布層5にシリコーンゴムを含浸させなかった。つまり綿布層5のシリコーンゴム量は、0g/m2とした。それ以外は上記実施例2と同じ要領で、参考例1サンプルを作製した。なお、ここで比較例ではなく参考例として記載しているのは、当該参考例の構成は、本出願人らがすでに出願している未公開の先願である特願2009−58655号の発明に相当しているからである。
〔参考例2〕
参考例2サンプルの作製
上記参考例1サンプルにおいて、綿布層5の内側にさらに難燃層6を追加形成した。
その結果、綿布層5の両側に、難燃層6が形成されることとなる。積層形態を明記すると、(難燃層6/綿布層5/難燃層6)/(金属層4/樹脂層3)/断熱層1/(樹脂層3/金属層4)/(難燃層6/綿布層5/難燃層6)となる。綿布層5にシリコーンゴムは含浸されていない。
難燃層6を構成するシリコーンゴム量は、170g/m2としたが、綿布層5の両側に、難燃層6が形成されているために比較されるシリコーンゴムの合算量は、340g/m2となる。それ以外は上記参考例1サンプルと同じ要領で、参考例2サンプルを作製した。
このように作製された実施例1〜2サンプルおよび参考例1〜2サンプルについて、耐火性の評価を下記の要領で行った
(耐火性)
保護シートを200mm×200mmのサイズに切り出して試験サンプルを準備し、この試験サンプルを長さ250mmの通信ケーブルに巻き付け、試験サンプルの両端を、幅10mm×長さ25mmのシリコン含浸耐炎繊維にて外れないように締結した。そして、この試験サンプルにバーナーの炎を接触させた。このとき、試験サンプルのうち炎を接触させる部分は通信ケーブルに対して1巻きとなっている部分とし、バーナーの先端から出る炎の高さは150mm、バーナーの先端から試験サンプルまでの距離は70mmとし、炎と試験サンプルとの接触温度を890℃とした。
そして、試験サンプルの内側であって炎と接触するサンプルの中央部に棒状温度計を差し込み、20分経過後の温度を測定し、その温度の大きさで耐火性を評価した。なお、参考までに5分、10分、15分経過後の温度も測定した。
実験結果を下記表1に示した。
Figure 2011130523
表1に示される実験結果を考察する。
実施例1と参考例1との比較
実施例1において、難燃層6と綿布層5の双方に使用したシリコーンゴムの合算量は、170g/m2である。参考例1は、難燃層6のみにシリコーンゴムを使用し、綿布層5内には存在していない(含浸させていない)が、シリコーンゴムの合算量は、170g/m2であり、実施例1と同じ量である。
しかしながら、20分経過後の実施例1のサンプル内部温度は278℃であるのに対し、参考例1のそれは、317℃と高い。同じシリコーンゴム量の使用であっても、実施例1の方が、参考例1よりも耐火性に優れることがわかる。このことにより、本発明の構成であるシリコーンゴムを含浸させた綿布層5と、その上に形成されたシリコーンゴム難燃層6との組合せによる耐火性向上のための相乗効果が明らかとなった。
さらに、実施例1は難燃層6のシリコーンゴム量が少ないせいか、5分まで温度上昇は早いが、その後の温度上昇は綿布層5に含浸されたシリコーンゴムにより確実に抑えられているものと考察することができる。
実施例1と参考例2との比較
前述したように実施例1における難燃層6と綿布層5の双方に使用したシリコーンゴムの合算量は、170g/m2である。これに対して参考例2は、綿布層5の両側にそれぞれ難燃層6を形成し、難燃層6のみにシリコーンゴムを使用しているが、シリコーンゴム合算量は、340g/m2であり、実施例1よりも170g/m2多く使用している。
しかしながら、20分経過後の実施例1のサンプル内部温度は278℃であるのに対し、参考例2のそれは、316℃と高い。このことからも、本発明のシリコーンゴムを含浸させた綿布層5と、その上に形成されたシリコーンゴム難燃層6との組合せによる耐火性向上のための相乗効果は明らかである。
実施例2と参考例2との比較
実施例2における難燃層6と綿布層5の双方に使用したシリコーンゴムの合算量は、215g/m2である。これに対して参考例2は、綿布層5の両側にそれぞれ形成された難燃層6のみにシリコーンゴムを使用しているが、シリコーンゴム合算量は、340g/m2であり、実施例2よりも125g/m2多く使用している。
しかしながら、20分経過後の実施例2のサンプル内部温度は261℃であるのに対し、参考例2のそれは、316℃であり高い。
このことにより、シリコーンゴムを含浸させた綿布層5と、その上に形成されたシリコーンゴム難燃層6との組合せによる耐火性向上のための相乗効果が明らかである。その効果ゆえ、本発明ではシリコーンゴムの使用量を減らすことができ、保護シート100の軽量化、および製品コストの低減化を図ることができる。
ところで、実施例1〜2および参考例1〜2はいずれも、難燃層6で被覆した積層シート7の一部に綿布を用いた層を設けているために、柔軟性(可撓性)に富み、耐水性は極めて良好であった。
以上の結果より、本発明の効果は明らかである。すなわち、本発明の通信ケーブル用保護シートは、断熱層と、断熱層の両面にそれぞれ積層体を備えてなるシート本体を有し、積層体は、断熱層の上に配置され、金属層を含む通気遮断層と、この通気遮断層の上に配置される綿布層と、この綿布層の上に配置される難燃層を有し、綿布層には、その層内全域に亘って難燃材料が含浸されているように構成されているので、耐火性、耐熱性が格段と向上した通信ケーブル用保護シートを得ることができる。しかも、同じ耐火性、耐熱性の効果を得る場合であっても、難燃材料が含浸された綿布層と、その上に形成された難燃層の組み合わせ構成によって、難燃材料の使用量を減らすことができ、シートの軽量化を図ることが可能となる。さらには、製品コストの低減化にも繋がる。
本発明の産業上の利用可能性として、本発明は、ケーブルを用いた一般的な通信技術分野の技術に利用することができる。
1…断熱層
2…通気遮断層
3…樹脂層
4…金属層
5…綿布層
6…難燃層
7…積層シート
8…積層体
10…シート本体
100…保護シート
200…保護シート付き通信ケーブル

Claims (10)

  1. 断熱層と、この断熱層の両面にそれぞれ積層体を備えてなるシート本体を有する通信ケーブル用保護シートであって、
    前記積層体は、前記断熱層の上に配置され、金属層を含む通気遮断層と、この通気遮断層の上に配置される綿布層と、この綿布層の上に配置される難燃層を有し、
    前記綿布層には、その層内全域に亘って難燃材料が含浸されていることを特徴とする通信ケーブル用保護シート。
  2. 金属層を含む通気遮断層と、この通気遮断層の上に配置される綿布層と、この綿布層の上に配置される難燃層を有する積層体を1対準備し、前記通気遮断層同士を接合配置してなる通信ケーブル用保護シートであって、
    前記綿布層には、その層内全域に亘って難燃材料が含浸されていることを特徴とする通信ケーブル用保護シート。
  3. 前記断熱層は、炭素繊維、金属繊維、セラミック繊維、アクリル繊維のグループから選定された1種である請求項1に記載の通信ケーブル用保護シート。
  4. 前記綿布層に含浸される難燃材料は、シリコーンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、EPDM、NBR、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーのグループから選定された1種である請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の通信ケーブル用保護シート。
  5. 前記通気遮断層は、金属層と樹脂層との積層構造を含んで構成される請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の通信ケーブル用保護シート。
  6. 前記難燃層は、シリコーンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、EPDM、NBR、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーのグループから選定された1種を主成分とする層から構成される請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の通信ケーブル用保護シート。
  7. 前記綿布層および/または前記難燃層には、防カビ剤が含有されてなる請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の通信ケーブル用保護シート。
  8. 前記請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の通信ケーブル用保護シートの製造方法であって、
    該方法は、
    綿布層の層内全域に亘って難燃材料を含浸させる含浸工程と、当該綿布層の上に、難燃層を積層形成する工程と、を有してなることを特徴とする通信ケーブル用保護シートの製造方法。
  9. 前記難燃材料はシリコーンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、EPDM、NBR、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーのグループから選定された1種であり、前記難燃層はその主成分がシリコーンゴム、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、EPDM、NBR、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーのグループから選定された1種であり、
    前記含浸工程後に綿布層を乾燥させ、その後、綿布層の表層に難燃層を塗設し、その後塗膜を乾燥させ、しかる後、必要に応じて架橋重合させる請求項8に記載の通信ケーブル用保護シートの製造方法。
  10. 前記請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の通信ケーブル用保護シートを通信ケーブルに巻きつけてなる保護シート付き通信ケーブル。
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