JP2011124014A - キースイッチモジュール及びキースイッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 蓄光層での発光効率を落とさないようして輝度をアップすると共に、蓄光層の厚みを抑えることでキースイッチ押圧時のクリック感を良好に保ち、また、蓄光層に透けムラや光ムラを生じさせないようなキースイッチ装置を提供することである。
【解決手段】 フレキシブル基板2と、フレキシブル基板2上に配置される固定接点7と、固定接点7の上に配置されるドーム状の可動接点11と、可動接点11の上面を被覆する反射層12と、反射層12の上面側に配置される蓄光層13と、蓄光層13に光を蓄えるためのチップLED4とを備えている。
【選択図】 図2
【解決手段】 フレキシブル基板2と、フレキシブル基板2上に配置される固定接点7と、固定接点7の上に配置されるドーム状の可動接点11と、可動接点11の上面を被覆する反射層12と、反射層12の上面側に配置される蓄光層13と、蓄光層13に光を蓄えるためのチップLED4とを備えている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、携帯電話や携帯音響機器などの携帯用電子機器の操作パネルに用いられるキースイッチモジュール及びキースイッチ装置に係り、特に暗所においても容易にキー操作できるようにしたキースイッチモジュール及びキースイッチ装置に関する。
従来、この種のキースイッチモジュール及びキースイッチ装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。これはドーム状の板バネをキースイッチの可動接点とし、この可動接点の上面に蓄光材料からなる発光体層を粘着膜によって固着し、さらに発光体層の上面に可撓性シートを重ねてスイッチ可動部を構成し、このスイッチ可動部を固定接点が配置された基板上に被せることでスイッチ装置を構成したものである。
前記のスイッチ装置では、シートの上から可動接点を押圧し、若しくは操作キーが配置してある場合には操作キーから可動接点を押圧することで可動接点の板バネが反転し固定接点に接触してスイッチがオンになる。また、前記のスイッチ装置ではスイッチ可動部に発光体層を有しているので、暗所でのキー操作や装置内に設けられているLEDが消灯した後のキー操作などにおいても、発光体層が発光することによってスイッチ可動部が照らされ、可動接点の位置が分かるために容易にキー操作することができる。
しかしながら、上記従来のスイッチ可動部及びスイッチ装置では、発光体層が粘着膜を介して可動接点の上に固着されているため、発光体層で発光した光の一部、特に下方に向けて発光した光が粘着膜に吸収されてしまい、その分発光効率が落ちて輝度が低下してしまうという問題があった。また、輝度を上げるために発光体層を厚くすると可動接点を押圧した時に所定のクリック感が得られないという問題がある。さらに、粘着膜が透明であるような場合には、発光時には発光体層に透けムラが生じたり、粘着膜の下方側の基材の種類によっては発光体層に光ムラができてしまう等の問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、発光体層で発光した光の発光効率を落とさないようして輝度をアップすると共に、発光体層の厚みを抑えることで可動接点の押圧時のクリック感を良好に保ち、また、発光体層に透けムラや光ムラを生じさせないようなキースイッチモジュール及びキースイッチ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るキースイッチモジュールは、ドーム状の板バネと、板バネの上面を被覆する反射層と、反射層の上面側に配置される蓄光層とを備えている。
本発明に係るキースイッチモジュールの一実施例において、前記反射層は板バネの上面に接着され、前記蓄光層は反射層の上面に密着した状態で配置されている。
また、上記キースイッチモジュールの他の実施例において、前記蓄光層が反射層の上方に反射層とは離間して配置されると共に、その下面に突起が設けられ、この突起が前記板バネの頂部付近で反射層に当接している。
さらに、本発明に係るキースイッチ装置は、基板と、基板上に配置される固定接点と、固定接点の上に配置されるドーム状の可動接点と、可動接点の上面を被覆する反射層と、反射層の上面側に配置される蓄光層と、蓄光層に光を蓄えるための光源とを備えていることを特徴とする。
本発明に係るキースイッチ装置の一実施例において、前記反射層は可動接点の上面と基板の上面に接着されている。
本発明に係るキースイッチモジュールによれば、蓄光層の下面側に反射層を設けたので、蓄光層から下方に向けて発光した光が反射層によって上方に向けて反射されることになり、その分蓄光層での発光輝度をアップすることができる。また、反射層を設けたことで蓄光層の厚みを抑えることもでき、可動接点の押圧時のクリック感を良好に保つことができる。さらに、蓄光層の下面側に例えば白色の反射層を設けることで、蓄光層に透けムラや光ムラを生じることがない。
また、本発明に係るキースイッチ装置によれば、光源からの光を蓄光層に蓄えることができるので、光源が消灯した後のキー操作などにおいても、蓄光層の発光を反射層で反射させることでキー操作部が効果的に照射されるために、容易にキー操作することができる。
以下、本発明に係るキースイッチモジュール及びキースイッチ装置の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1及び図2に示された第1の実施形態において、このキースッチ装置1は、矩形状のフレキシブル基板2と、その上面に配列された複数のキースイッチ3と、各キースイッチ3の間に配置されたチップLED4などの光源とを備えたものであり、これを携帯電話など組み込むことで操作パネル5を構成する。フレキシブル基板2の上面にはプリント回路6が配線されている他、前記キースッチ3に対応した位置に固定接点7が配置されている。
本発明に係るキースイッチモジュール10は、前記固定接点7と対をなす可動接点11と、この可動接点11の上面を被覆する反射層12と、反射層12の上面側に配置される蓄光層13とを備えている。前記可動接点11は、ドーム状の板バネからなり、上から押圧することによって反転し固定接点7に当接してキースイッチ3をオンにする。また、可動接点11の上面を被覆する反射層12は、その下面側に塗布された粘着層14を介して可動接点11の上面に固着されている。
この実施形態において、前記反射層12及び蓄光層13はフレキシブル基板2の上面全体を被覆しており、反射層12の下面全体に設けた粘着層14によってフレキシブル基板2に固着されている。また、キースッチモジュール10の反射層12、蓄光層13及び粘着層14には、前記フレキシブル基板2の上面に配置された複数のチップLED4に対応した位置に貫通孔15が設けられ、この貫通孔15の内部に上面発光型のチップLED4が配置されている。その際、チップLED4から出射した光が蓄光層13に効率よく蓄光されるように、チップLED4の高さ位置が考慮される。なお、反射層12及び蓄光層13は、必ずしもフレキシブル基板2の上面全体を被覆する必要はなく、少なくとも可動接点11の上面を被うような形状であってもよい。
前記反射層12は、蓄光層13から発光した光の反射効率を高めるため、及び蓄光層13に透けムラや光ムラを生じさせないために、白色又は銀色であることが望ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレートの中にチタン白や亜鉛華などの白色顔料の粉末を分散させたシート又は所定の厚みに塗布した塗料などによって形成することができる。また、反射層12の表面に光沢がある場合には一層の反射効果が得られる。
前記蓄光層13は、ポリエチレンテレフタレートの中に酸化アルミニウムなどの無機顔料を練り込んだシート又は所定の厚みに塗布した塗料などによって形成することができる。この蓄光層13は、チップLED4が照射したときの光エネルギーを吸収し、暗闇で徐々に光を放出することでキースイッチ3を照らすことができる。
前記粘着層14は、アクリル系粘着材、ゴム系粘着材又はゴム系粘着材などの塗料を反射層13の下面に所定の厚みに塗布することで形成される。
前記可動接点11は、ステンレス又はりん青銅などの弾性金属板を円形状に形成し、中央部を凸状に湾曲させてドーム状に形成したものである。中央部を押圧することで反転し、離すと元の状態に復帰する。この可動接点11を前記粘着層14の下面に予め粘着させておき、キースイッチモジュール10をフレキシブル基板2の上面に実装する際に、同時に固定接点7の上に被さるように配置するのが一般的であるが、先に固定接点7の上に可動接点11を被せておき、その上からキーシートモジュール10をフレキシブル基板2の上面に実装することもできる。
次に、上記キーシートモジュール10を製造する場合の実施例を説明する。上記図2に示したキースッチモジュール10は、例えば粘着剤が塗布されたシート状の反射基材の上面に蓄光剤を練り込んだ蓄光塗料を所定の厚みに塗布して蓄光層13を形成し、反射層12、蓄光層13及び粘着層14の三層からなるシートをフレキシブル基板2の上面に被せて粘着固定する方法である。可動接点11は前述したように粘着層14の下面側に予め接着させておき、シートをフレキシブル基板2の上面に被せる際に固定接点7の上方に配置することができる。なお、この実施例において、キーシートモジュール10の上方を透光性のキーラバー16で被うことも可能である。
また、図3に示したキースイッチモジュール10は、蓄光層13の上面に透光性の保護層17を密着させたものである。この実施例では、先の実施例と同様、粘着剤が塗布された反射基材の上面に蓄光剤を練り込んだ発光塗料を所定の厚みに塗布して蓄光層13を形成したのち、さらに蓄光層13の上面に透光性の塗料を塗布して保護層17を形成したものである。また、他の製法として保護層17をシート状の透光性基材で構成し、その上に発光塗料、反射塗料、粘着塗料を順に塗布することによって、蓄光層13、反射層12及び粘着層14を形成することもできる。
図4に示したキースイッチモジュール10は、反射層12と蓄光層13との間に半球を押し潰したような楕円形状の突起18を設け、キースイッチを押圧した際のクリック感を向上させたものである。この突起18は可動接点11に対応した位置に設けられており、蓄光層13の下面に所定の厚みとなるように重ねて印刷され、突起18の先端が可動接点11を被覆する反射層12に当接する程度に形成される。この突起18を構成する塗料は前記蓄光層13と同じ材料の発光塗料、反射層12と同じ材料の白色塗料もしくは透光性塗料などを利用することができる。
この実施例に係るキースイッチモジュール10は、蓄光層13側と反射層12側とを分けて製造する。例えば、蓄光層13側ではシート状の透光性基材19に蓄光剤を練り込んだ発光塗料を所定の厚みに塗布して蓄光層13を形成したのち、蓄光層13の下面の所定位置に前記突起18を重ね印刷によって形成する。蓄光層13の平面性を保持する場合には少し硬めの透光性基材19を利用する。他方、反射層12側では先の実施例と同様、シート状の反射基材に粘着剤を塗布して反射層12と粘着層14を形成し、粘着層14の下面に可動接点11を付着させる。この実施例に係るキースイッチモジュール10では、フレキシブル基板2の上面に実装した際に、蓄光層13が反射層12と離間して配置されることになるが、反射層12での反射効率は上記図2及び図3におけるキースイッチモジュール10の場合とほとんど差がない。また、上記突起18を蓄光層13と同じ材料の発光塗料によって形成した場合には突起18にも蓄光作用を持たせることができ、また反射層12と同じ材料の白色塗料によって形成した場合には突起18に反射作用を持たせることができる。
上記の各種方法で製造されたキーシートモジュール10は、フレキシブル基板2の上面において、固定接点7の上方に可動接点11が位置するように配置し、粘着層14をフレキシブル基板2の上面に接着させ一体化することでキースイッチ装置1が構成される。なお、上記実施形態のように粘着層14を設けることなく、反射層12を構成する樹脂の中に粘着剤を練り込むことによって、反射層12に粘着作用を持たせることもできる。
上記のような構成からなるキースイッチ装置1にあっては、操作パネル5上において複数のキースイッチ3の間に配置されたチップLED4から出射した光はキースイッチ3を照射すると同時に、キーシートモジュール10の蓄光層13にも蓄えられる。そのため、暗所でキースイッチ3を操作する場合に、チップLED4の出射による発光が終わった後は蓄光層13が発光し、キースイッチ3の周囲が継続して照射されることになり、容易にキー操作することができる。特に、本発明では蓄光層13の下面側に白色の反射層12が配置されているために、蓄光層13から発光した光は反射層12によって効果的に反射され、蓄光層13での発光輝度がアップしてキースイッチ3の周囲をより一層明るく照射することができる。
上記実施形態では複数のキースイッチ3の間にチップLED4をそれぞれ配置し、各チップLED4から出射した光を蓄光層13に蓄える場合について説明したが、本願発明では操作パネルの端部に1個又は2個のチップLEDを配置し、チップLEDから出射した光を導光板によって導き、これ蓄光層に蓄えるタイプのキースイッチ装置にも適用することができ、また、チップLEDなどの光源を備えていないキースイッチ装置にも適用される。この場合には蓄光層が外部光を蓄えることで発光する。
1 キースイッチ装置
2 フレキシブル基板
3 キースイッチ
4 チップLED
5 操作パネル
6 プリント回路
7 固定接点
10 キースイッチモジュール
11 可動接点
12 反射層
13 蓄光層
14 粘着層
15 貫通孔
16 キーラバー
17 保護層
18 突起
19 透光性基材
2 フレキシブル基板
3 キースイッチ
4 チップLED
5 操作パネル
6 プリント回路
7 固定接点
10 キースイッチモジュール
11 可動接点
12 反射層
13 蓄光層
14 粘着層
15 貫通孔
16 キーラバー
17 保護層
18 突起
19 透光性基材
Claims (7)
- ドーム状の板バネと、板バネの上面を被覆する反射層と、反射層の上面側に配置される蓄光層とを備えていることを特徴とするキースイッチモジュール。
- 前記反射層は板バネの上面に接着されている請求項1に記載のキースイッチモジュール。
- 前記蓄光層は反射層の上面に密着した状態で配置されている請求項1に記載のキースイッチモジュール。
- 前記蓄光層は反射層の上方に反射層とは離間して配置されると共に、その下面に突起が設けられ、この突起が前記板バネの頂部付近で反射層に当接している請求項1に記載のキースイッチモジュール。
- 前記蓄光層はその上面が透光性の保護層で被覆されている請求項1に記載のキースイッチモジュール。
- 基板と、基板上に配置される固定接点と、固定接点の上に配置されるドーム状の可動接点と、可動接点の上面を被覆する反射層と、反射層の上面側に配置される蓄光層と、蓄光層に光を蓄えるための光源とを備えていることを特徴とするキースイッチ装置。
- 前記反射層は、可動接点の上面と基板の上面に接着されている請求項6に記載のキースイッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009278496A JP2011124014A (ja) | 2009-12-08 | 2009-12-08 | キースイッチモジュール及びキースイッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009278496A JP2011124014A (ja) | 2009-12-08 | 2009-12-08 | キースイッチモジュール及びキースイッチ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011124014A true JP2011124014A (ja) | 2011-06-23 |
Family
ID=44287720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009278496A Pending JP2011124014A (ja) | 2009-12-08 | 2009-12-08 | キースイッチモジュール及びキースイッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011124014A (ja) |
-
2009
- 2009-12-08 JP JP2009278496A patent/JP2011124014A/ja active Pending
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