JP2011109498A - 無線通信端末、無線通信システム、無線通信端末の制御方法、及び、無線通信端末の制御プログラム - Google Patents

無線通信端末、無線通信システム、無線通信端末の制御方法、及び、無線通信端末の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 ユーザに専門的な知識や複雑な操作を要求せず、特別なハードウェア及び回路構成を必要とせず小型化及び低コスト化を可能とし、情報漏洩の虞がなく高い安全性を保った認証処理を可能とする。
【解決手段】
携帯電話端末1と無線通信端末(例えばテレビジョン受像器11T)は、それぞれ近距離無線通信用アンテナ及び通信部と、電気的に接続可能な接点端子2と、通信制御部とを有する。例えば携帯電話端末1の通信制御部は、接点端子2と他の無線通信端末(11T)の接点端子とが接続された時、当該接続された接点端子2を介して、他の無線通信端末(11T)との間で近距離無線通信の認証処理を実行し、その認証処理の完了後、通信アンテナを介した近距離無線通信を開始する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、他の無線通信端末との間でペアリングのための認証を行った後に無線通信が可能となる無線通信端末、無線通信システム、無線通信端末の制御方法、及び、無線通信端末の制御プログラムに関する。
従来より、例えばいわゆるブルートゥース(Bluetooth:登録商標)や無線LAN(Local Area Network)等のような無線通信方式においては、無線通信端末間で相互に自己アドレスやリンクキーを設定し合うペアリング処理が行われた後に、実際の無線通信が行われる。
例えば、ブルートゥース無線通信方式の場合、最初に、接続を要求する端末(以下マスタ端末と呼ぶ。)が、無線により周囲に問い合わせのメッセージを送信する。
次に、マスタ端末の問い合わせを受け取った端末(以下、スレーブ端末と呼ぶ。)は、自端末の属性情報(アドレスやデバイスの種類などの情報)を送ることでマスタ端末に応答する。
次に、マスタ端末は、応答してきたスレーブ端末が複数存在する場合には、その中で通信したい所望の相手先のスレーブ端末のアドレスを繰り返し送信し、応答を要求する。この時、スレーブ端末は、マスタ端末から送られたアドレスが自端末のものである場合、そのアドレスが自端末のものであることを当該マスタ端末へ応答する。
次に、マスタ端末は、所望の相手先のスレーブ端末に対して、通信に使用するチャネルや通信開始時刻などの情報を送信して応答を要求し、一方、そのスレーブ端末はその要求に応答する。
その後、マスタ端末とスレーブ端末が互いに通信してよい端末かどうかを相互に認証する。このとき、双方の端末に同一のパスコード(PINコード:Personal Identification Numberコード)を、ユーザが登録する。
以下、マスタ端末とスレーブ端末間における認証から接続までの流れについて詳細に説明する。
先ず、マスタ端末は、スレーブ端末に対してデバイスネームの送信を要求する。なお、デバイスネームとは、各端末に対して任意に付された名称であり、各端末に固有のIDや自己アドレスの補助的役割を果たす情報である。
スレーブ端末は、当該デバイスネームの送信要求を受信すると、マスタ端末に対して自己のデバイスネームを送信する。この時、デバイスネームの送信を要求されたスレーブ端末が複数存在する場合には、マスタ端末は、複数のスレーブ端末からそれぞれ送信されてきた各デバイスネームを受信することになる。
次に、マスタ端末は、スレーブ端末から送られてきたデバイスネームに基づいて、何れのスレーブ端末を接続先とするか選択する。当該接続先の選択が完了すると、マスタ端末とスレーブ端末との間で認証プロセスが実行され、その認証プロセスにおいて認証が成功した時にそれら両者の接続が確立され、逆に、認証が失敗した時には両者の接続は切断される。
前記認証プロセスは、より詳細には以下のような流れで行われる。
前記認証プロセスにおいて、先ずマスタ端末は、乱数を発生させ、その乱数を、認証しようとしているスレーブ端末に対して送信する。その後、マスタ端末は、キー操作入力部等を介してユーザよりPINコードが入力されると、前記乱数及び当該入力されたPINコードに基づき、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーを生成し、さらに、その生成されたリンクキーを暗号化する。ここで、ユーザが入力すべきPINコードは、スレーブ端末の内部メモリに格納されているPINコードと同一のPINコードであり、これと異なるPINコードが入力された場合は、認証失敗となる。
一方、スレーブ端末は、前記乱数を受信すると、内部メモリに格納されているPINコードを読み出し、前記受信した乱数及び当該読み出したPINコードを用い、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーを生成する。さらに、スレーブ端末は、当該生成したリンクキーを暗号化し、その暗号化されたリンクキーを、マスタ端末へ送信する。
マスタ端末は、スレーブ端末から送られてきた前記暗号化されたリンクキーを受信すると、内部で生成して暗号化しておいたリンクキーと、当該受信した暗号化されたリンクキーとを照合する。この照合の結果、両者が一致していれば認証成功として認証プロセスを終了し、一方、両者が一致しなければ認証失敗として認証プロセスを終了する。
そして、当該認証プロセスにおいて認証が成功した場合、マスタ端末とスレーブ端末との間の接続が確立され、一方、認証が失敗した場合には両者の接続は切断される。
なお、特開2002−232420号の公開特許公報(特許文献1)には、認証マスタ及び認証スレーブからなり、暗号化キー及び認証識別情報に基づいて生成された暗号化情報が共有されたことを条件に、認証マスタと認証スレーブの接続が確立されるような無線通信システムが開示されている。この無線通信システムにおいては、暗号化キーが認証マスタ内で生成されて無線により認証スレーブへ送られ、認証識別情報が認証スレーブ内で生成されてメールにより認証マスタへ送信されることにより、ユーザが認証識別情報を入力することなく無線通信を確立できるようになされている。
特開2002−232420号公報(図3)
ところで、ペアリング処理の際の自己アドレスやリンクキーの相互設定の仕方としては、ユーザが直接それらのデータを入力するマニュアル設定の他に、複数用意された選択肢の中から必要なデータをユーザが選択する選択設定や、例えばUSB(Universal Serial Bus)経由や赤外線通信などで端末間を接続してデータを送り合うような通信設定などがある。
しかしながら、前記マニュアル設定の場合、自己アドレスやリンクキーをユーザが手入力しなければならず、設定のための操作が複雑であると同時にペアリングに関する専門的な知識が要求される。したがって、当該マニュアル設定は、専門的知識が乏しく不慣れなユーザにとっては非常に難度が高いものとなる。
また、前記マニュアル設定や前記選択設定の場合、例えば無線通信端末の内蔵ディスプレイや、当該端末に接続された外部ディスプレイなどの画面上に、自己アドレスやリンクキーなどの情報、或いはそれらの選択肢が表示等されることになるため、情報漏洩が起こり易く、情報に関して安全性に問題がある。
また、USB経由や赤外線通信でデータを送る通信設定の場合、USBデバイスや赤外線デバイスなど、特別なハードウェア及び回路構成が必要となり、その結果、構成の大型化とコスト増が避けられない。その他にも、例えば、二つの機器が据え置き機器で移動できず、それら機器間の距離がUSBケーブルの長さや赤外線の届く距離よりも離れていたり、それら機器が別々の部屋等に設置されているためにUSBケーブル等による接続や赤外線通信ができないような場合には、それらUSB経由や赤外線通信による通信設定は不可能である。
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、ユーザに対して専門的な知識や複雑な操作を要求せず、また、特別なハードウェア及び回路構成を必要とせず小型化及び低コスト化を可能とし、また、ケーブル接続や赤外線通信ができない状況であっても通信設定を可能とし、さらには、情報漏洩の虞もなく高い安全性を保ったペアリング処理を可能とする無線通信端末、無線通信システム、無線通信端末の制御方法、及び無線通信端末の制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の無線通信端末は、近距離無線通信用の通信アンテナと、近距離無線通信のための通信部と、他の無線通信端末の接点端子と電気的に接続可能な接点端子と、通信制御部とを有する。通信制御部は、接点端子と他の無線通信端末の接点端子とが接続された時、当該接続された接点端子を介して、他の無線通信端末との間で近距離無線通信の認証処理を実行し、当該認証処理の完了後、通信アンテナを介した近距離無線通信を開始する。これにより、本発明の無線通信端末は、上述した課題を解決する。
また、本発明の無線通信システムは、近距離無線通信用の通信アンテナと、近距離無線通信のための通信部と、他の無線通信端末の接点端子と電気的に接続可能な接点端子と、近距離無線通信の認証処理を実行する通信制御部とを各々が備えた第一、第二の二つの無線通信端末からなる。そして、これら第一、第二の無線通信端末の通信制御部は、接点端子と相手方の無線通信端末の接点端子とが接続された時、当該接続された接点端子を介して、相手方の無線通信端末との間で近距離無線通信の認証処理を実行し、当該認証処理の完了後、通信アンテナを介した近距離無線通信を開始する。これにより、本発明の無線通信システムは、上述した課題を解決する。
また、本発明の無線通信端末の制御方法は、認証ステップと、近距離無線通信ステップとからなる。ここで、認証ステップでは、接点端子が他の無線通信端末の接点端子と電気的に接続された時、当該接続された接点端子を介して、他の無線通信端末との間で近距離無線通信の認証処理を実行する。近距離無線通信ステップでは、認証ステップによる認証処理の完了後、通信アンテナを介した近距離無線通信を開始する。これにより、本発明の無線通信端末の制御方法は、上述した課題を解決する。
また、本発明にかかる無線通信端末の制御プログラムは、無線通信端末に搭載されたコンピュータに認証処理と近距離無線通信処理を実行させる。ここで、認証処理では、接点端子が他の無線通信端末の接点端子と電気的に接続された時、当該接続された接点端子を介して、前記他の無線通信端末との間で近距離無線通信の認証処理を実行する。近距離無線通信処理では、認証処理の完了後、通信アンテナを介した近距離無線通信を開始する。これにより、本発明の制御プログラムは、上述した課題を解決する。
すなわち本発明によれば、近距離無線通信を行おうとする二つの無線通信端末を、接点端子により直接接続し、それら接点端子を通じて情報を送受することでペアリングのための認証がなされる。そして、ペアリングが完了した後、アンテナを用いた近距離無線通信が開始される。
本発明においては、近距離無線通信を行おうとする二つの無線通信端末を、接点端子により直接接続し、それら接点端子を通じて情報を送受することによりペアリングの認証が実行される。これにより、本発明によれば、ユーザに対して専門的な知識や複雑な操作を要求せず、情報漏洩の虞もなく高い安全性を保った認証処理が可能となる。また、本発明で必要となる構成要素は、概ね接点端子のみでよいため、特別なハードウェア及び回路構成を必要とせずに小型化と低コスト化が可能となる。
本発明実施形態の携帯電話端末とテレビジョン受像機からなる無線通信システムの概略構成図である。 本発明実施形態の携帯電話端末とヘッドセットからなる無線通信システムの概略構成図である。 本発明実施形態の携帯電話端末を介してヘッドフォンと据え置き型オーディオ機器をペアリングする例の説明に用いる無線通信システムの概略構成図である。 本発明実施形態の携帯電話端末を介してパーソナルコンピュータとキーボード、パーソナルコンピュータとマウス装置をそれぞれペアリングする例の説明に用いる無線通信システムの概略構成図である。 本発明実施形態の携帯電話端末を介して三つのパーソナルコンピュータを相互にペアリングする例の説明に用いる無線通信システムの概略構成図である。 本発明実施形態の携帯電話端末を介して無線アクセスポイント機器とパーソナルコンピュータをワイファイ認証する例の説明に用いる無線通信システムの概略構成図である。 本実施形態の携帯電話端末1と無線通信端末11の概略的な内部構成であり、経路切替のための切替部を備えた構成を示すブロック図である。 図7の切替部の構成及び制御部による切替制御の説明に用いる図であり、初期状態の切替部を示す図である。 図7の切替部の構成及び制御部による切替制御の説明に用いる図であり、認証処理が完了した後の切替部を示す図である。 図7の構成の切替部の切替スイッチ制御及び認証制御のフローチャートである。 本実施形態の携帯電話端末1と無線通信端末11の概略的な内部構成であり、通信部の内部処理により、アンテナ側又は接点端子側へ信号を供給するかを切り替え、或いは、送受信信号にスクランブルを施すか否かを切り替え制御する構成を示す図である。 図11の構成の通信部の内部構成であり、アンテナ側又は接点端子側へ信号を供給するかを切り替え制御する場合の一構成例を示す図である。 図12の構成におけるパワーアンプのオン/オフ制御及び認証制御のフローチャートである。 図11の構成の通信部の内部構成であり、送受信信号にスクランブルを施すか否かを切り替え制御する場合の一構成例を示す図である。 図14の構成におけるトランシーバ回路のスクランブル/デスクランブルのモード制御及び認証制御のフローチャートである。 本実施形態の携帯電話端末と無線通信端末との間における接点端子接続から近距離無線通信の確立までの接続シーケンスである。 図3の構成において、携帯電話端末を介してヘッドフォンと据え置き型オーディオ機器をペアリングする場合の接続シーケンスを示す図である。 図4の構成において、携帯電話端末を介してパーソナルコンピュータとキーボード、パーソナルコンピュータとマウス装置をそれぞれペアリングする場合の接続シーケンスを示す図である。 図5の構成において、携帯電話端末を介して三つのパーソナルコンピュータを相互にペアリングする場合の接続シーケンスを示す図である。 図6の構成において、携帯電話端末を介して無線アクセスポイントとパーソナルコンピュータをワイファイ認証する場合の接続シーケンスを示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
[無線通信システムの概要]
図1〜図6には、本発明の無線通信端末の一例である携帯電話端末1と、当該携帯電話端末1との間で近距離無線通信が可能な無線通信端末とからなる無線通信システムの概略構成例を示す。
図1には、近距離無線通信の一例としてブルートゥース無線通信方式による近距離無線通信機能を備えた携帯電話端末1とテレビジョン受像機11Tとからなる無線通信システムの概略構成例を示す。
この図1において、本実施形態の携帯電話端末1は、近距離無線通信機能を備えたテレビジョン受像機11Tとの間で直接電気的に接続するための接点端子2を備えている。同様に、テレビジョン受像機11Tは、本実施形態の携帯電話端末1との間で直接電気的に接続するための接点端子(図1では図示は省略している。)を備えている。
本実施形態の無線通信システムにおいて、携帯電話端末1とテレビジョン受像機11Tとの間でブルートゥース無線通信方式を利用した近距離無線通信を行う場合には、先ず、図1の(A)に示すように、前記携帯電話端末1の接点端子2と、テレビジョン受像機11Tの接点端子とが電気的に接続される。
このように、接点端子同士が電気的に接続された状態となされると、一方はマスタ端末となり、他方はスレーブ端末となる。そして、スレーブ端末は、自機のアドレス,デバイス名などの情報を前記接点端子を通じてマスタ端末側へ送信し、マスタ端末は、それらの情報を受信する。その後、マスタ端末とスレーブ端末は認証プロセスへ移行する。なお、本実施形態では、携帯電話端末1がマスタ端末となる例を挙げている。
当該認証プロセスへ移行した場合、マスタ端末側の携帯電話端末1は、乱数を発生させ、その乱数と、内部のメモリ等に保持しているPINコードとを、スレーブ端末であるテレビジョン受像機11Tへ送信する。またこの時の携帯電話端末1は、その乱数とPINコードとからリンクキーを生成する。
一方、認証プロセスへ移行したスレーブ側のテレビジョン受像機11Tは、携帯電話端末1から送られてきた乱数及びPINコードに基づいてリンクキーを生成し、そのリンクキーを携帯電話端末1へ送信する。
すなわち本実施形態の場合、PINコードは、接点端子を通じて取得されることになるため、ユーザがPINコードを入力等する必要はない。なお、リンクキーの生成時に使用されるPINコードは、スレーブ端末側のものであってもよい。
次に、携帯電話端末1は、テレビジョン受像機11Tから送られてきたリンクキーを受信すると、先に自機内で生成しておいたリンクキーと、当該受信したリンクキーとを照合し、その照合の結果、両者が一致していれば認証成功として認証プロセスを終了し、一方、両者が一致しなければ認証失敗として認証プロセスを終了する。
そして、本実施形態の無線通信システムにおいては、当該認証プロセスが完了すると、それら携帯電話端末1とテレビジョン受像機11Tとの間の近距離無線通信の接続が確立し、無線通信が可能な状態となる。
図2には、本発明実施形態の携帯電話端末1との間で、例えばブルートゥース無線通信方式による近距離無線通信が可能な本発明実施形態の無線通信端末の他の例として、いわゆるヘッドセット11HSを挙げた無線通信システムの概略構成例を示す。
この図2において、近距離無線通信機能を備えたヘッドセット11HSは、図1で挙げたテレビジョン受像機11Tと同様に、本実施形態の携帯電話端末1との間で直接電気的に接続するための接点端子(図2では図示は省略している。)を備えている。
この図2に示した無線通信システムにおいて、携帯電話端末1とヘッドセット11HSとの間でブルートゥース無線通信方式を利用した近距離無線通信を行う場合には、先ず、図2の(A)に示すように、前記携帯電話端末1の接点端子2と、ヘッドセット11HSの接点端子とが電気的に接続した状態となされる。
このように、接点端子同士が電気的に接続された状態となされると、図1の例と同様に、スレーブ端末となったヘッドセット11HSのアドレス,デバイス名などが、前記接点端子を通じてマスタ端末側の携帯電話端末1へ送信され、その後、これら携帯電話端末1とヘッドセット11HSは認証プロセスへ移行する。
当該認証プロセスへ移行した場合、マスタ端末側の携帯電話端末1は、前述同様に、乱数とPINコードとを、スレーブ端末であるヘッドセット11HSへ送信するとともにリンクキーを生成する。
一方、認証プロセスへ移行したスレーブ側のヘッドセット11HSは、携帯電話端末1から送られてきた乱数及びPINコードに基づいてリンクキーを生成し、そのリンクキーを携帯電話端末1へ送信する。
次に、携帯電話端末1は、ヘッドセット11HSから送られてきたリンクキーと、先に自機内で生成しておいたリンクキーとを照合し、その照合の結果、両者が一致していれば認証成功として認証プロセスを終了し、一致しなければ認証失敗として認証プロセスを終了する。
そして、当該認証プロセスが完了した後は、それら携帯電話端末1とヘッドセット11HSとの間の近距離無線通信の接続が確立し、無線通信が可能な状態となる。
図3には、ブルートゥース無線通信方式等を利用した近距離無線通信が可能な本発明実施形態の無線通信端末の例として、携帯電話端末1とヘッドフォン11HPと据え置き型オーディオ機器11Aの三つの機器を挙げ、本実施形態の携帯電話端末1を介してヘッドフォン11HPと据え置き型オーディオ機器11Aをペアリングする場合の無線通信システムの概略構成例を示す。
この図3において、近距離無線通信機能を備えたヘッドフォン11HPは、前述同様に、本実施形態の携帯電話端末1との間で直接電気的に接続するための接点端子(図3では図示は省略している。)を備えている。また、この図3の例の場合、近距離無線通信機能を備えた据え置き型オーディオ機器11Aは、本実施形態の携帯電話端末1との間で直接電気的に接続するための接点端子(図3では図示は省略している。)を備えている。
この図3に示した無線通信システムにおいて、ヘッドフォン11HPと据え置き型オーディオ機器11Aとの間でブルートゥース無線通信方式を利用した近距離無線通信を行うような場合には、先ず、図3の(A)に示すように、前記携帯電話端末1の接点端子2と、ヘッドフォン11HPの接点端子とを電気的に接続した状態とする。
これら携帯電話端末1とヘッドフォン11HPの接点端子同士が電気的に接続された状態となされると、スレーブ端末となったヘッドフォン11HPのアドレス,デバイス名などが、前記接点端子を通じてマスタ端末側の携帯電話端末1へ送信され、その後、これら携帯電話端末1とヘッドフォン11HPは認証プロセスへ移行する。
当該認証プロセスへ移行した場合、マスタ端末側の携帯電話端末1は、前述同様に、乱数とPINコードとを、スレーブ端末であるヘッドフォン11HPへ送信するとともに、リンクキーを生成する。以下、当該乱数とPINコードを基に生成されたリンクキーを第一のリンクキーと表記する。
一方、認証プロセスへ移行したスレーブ側のヘッドフォン11HPは、携帯電話端末1から送られてきた乱数及びPINコードに基づいてリンクキー(つまり第一のリンクキー)を生成し、そのリンクキーを携帯電話端末1へ送信する。
次に、携帯電話端末1は、ヘッドフォン11HPから送られてきた第一のリンクキーと、先に自機内で生成しておいた第一のリンクキーとを照合し、その照合の結果、両者が一致していれば認証成功として認証プロセスを終了し、一致しなければ認証失敗として認証プロセスを終了する。
そして、当該認証プロセスが完了した後は、それら携帯電話端末1とヘッドフォン11HPとの間の近距離無線通信の接続が確立し、無線通信が可能な状態となる。
次に、この図3の無線通信システムでは、図3の(B)に示すように、前記携帯電話端末1の接点端子2と、据え置き型オーディオ機器11Aの接点端子とが電気的に接続した状態となされる。
これら携帯電話端末1と据え置き型オーディオ機器11Aの接点端子同士が電気的に接続された状態となされると、スレーブ端末となった据え置き型オーディオ機器11Aのアドレス,デバイス名などが、前記接点端子を通じてマスタ端末側の携帯電話端末1へ送信され、その後、これら携帯電話端末1と据え置き型オーディオ機器11Aは認証プロセスへ移行する。
当該認証プロセスへ移行した場合、マスタ端末側の携帯電話端末1は、新たに乱数を発生させ、当該新たな乱数、前記PINコード、及び、先のヘッドフォン11HPとの間の認証プロプロセスで使用した第一のリンクキーを、スレーブ端末である据え置き型オーディオ機器11Aへ送信する。またこの時の携帯電話端末1は、当該新たな乱数と前記PINコードとから、新たなリンクキーも生成する。当該新たな乱数と前記PINコードを基に生成されたリンクキーを第二のリンクキーと表記する。
一方、認証プロセスへ移行したスレーブ側の据え置き型オーディオ機器11Aは、携帯電話端末1から送られてきた、前記新たな乱数と前記PINコードに基づいてリンクキー(つまり第二のリンクキー)を生成し、そのリンクキーを携帯電話端末1へ送信する。
次に、携帯電話端末1は、据え置き型オーディオ機器11Aから送られてきた第二のリンクキーと、前記新たな乱数とPINコードを基に生成しておいた第二のリンクキーとを照合し、その照合の結果、両者が一致していれば認証成功として認証プロセスを終了し、一致しなければ認証失敗として認証プロセスを終了する。
そして、当該認証プロセスが完了した後は、それら携帯電話端末1と据え置き型オーディオ機器11Aとの間の近距離無線通信の接続が確立し、それらの間で無線通信が可能な状態となる。
次に、本実施形態の無線通信システムにおいて、携帯電話端末1は、据え置き型オーディオ機器11Aとの間の認証プロセスで使用した前記第一のリンクキーを、無線通信により、ヘッドフォン11HPへ送信する。
その後、本実施形態の無線通信システムにおいて、ヘッドフォン11HPと据え置き型オーディオ機器11Aとの間では、前記第一のリンクキー若しくは前記第二のリンクキーを用いて無線認証が行われる。
そして、当該無線認証が完了すると、図3の(C)に示すように、それらヘッドフォン11HPと据え置き型オーディオ機器11Aとの間の近距離無線通信の接続が確立し、無線通信が可能な状態となる。
なお、図3の例では、先ずヘッドフォン11HPと携帯電話端末1とが接点端子を介して接続され、その次に、据え置き型オーディオ機器11Aと携帯電話端末1とが接点端子を介して接続された例を挙げたが、それらの順序は逆であってもよい。この場合、据え置き型オーディオ機器11Aと携帯電話端末1との間の認証プロセスで使用されるリンクキーが第一のリンクキーとなり、その後のヘッドフォン11HPと携帯電話端末1との間の認証プロセスで使用されるリングキーが第二のリンクキーとなる。
また、図3では、携帯電話端末1の接点端子2とヘッドフォン11HPの接点端子が接続された時に自動的に情報が取り込まれ、その後、接点端子2が切り離されて据え置き型オーディオ機器11Aの接点端子が接続された時に自動的に情報が転送される例を挙げたが、例えば接点端子を接続した後、特定のボタンを押すなどの所定の操作がなされた時に情報の取り込みや転送が行われても良い。
図4には、ブルートゥース無線通信方式等を利用した近距離無線通信が可能な本発明実施形態の無線通信端末の例として、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11Pとキーボード11Kとマウス装置11Mの四つの機器を挙げ、本実施形態の携帯電話端末1を介して、パーソナルコンピュータ11Pとキーボード11Kとをペアリングし、また、パーソナルコンピュータ11Pとマウス装置11Mとをペアリングする場合の無線通信システムの概略構成例を示す。
この図4において、近距離無線通信機能を備えたパーソナルコンピュータ11Pは、前述同様に、本実施形態の携帯電話端末1との間で直接電気的に接続するための接点端子(図4では図示は省略している。)を備えている。同様に、近距離無線通信機能を備えたキーボード11Kは、本実施形態の携帯電話端末1との間で直接電気的に接続するための接点端子(図4では図示は省略している。)を備えている。また同様に、近距離無線通信機能を備えたマウス装置11Mは、本実施形態の携帯電話端末1との間で直接電気的に接続するための接点端子(図4では図示は省略している。)を備えている。
この図4に示した無線通信システムにおいて、パーソナルコンピュータ11Pとキーボード11Kとの間、及び、パーソナルコンピュータ11Pとマウス装置11Mとの間でブルートゥース無線通信方式を利用した近距離無線通信を行うような場合には、先ず、図4の(A)に示すように、前記携帯電話端末1の接点端子2とパーソナルコンピュータ11Pの接点端子とを電気的に接続する。
これら携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11Pの接点端子同士が電気的に接続された状態となされると、スレーブ端末となったパーソナルコンピュータ11Pのアドレス,デバイス名などが、前記接点端子を通じてマスタ端末側の携帯電話端末1へ送信され、その後、これら携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11Pは認証プロセスへ移行する。
当該認証プロセスへ移行した場合、マスタ端末側の携帯電話端末1は、前述同様に、乱数とPINコードとを、スレーブ端末であるパーソナルコンピュータ11Pへ送信するとともに、リンクキーを生成する。以下、当該乱数とPINコードを基に生成されたリンクキーを第一のリンクキーと表記する。
一方、認証プロセスへ移行したスレーブ側のパーソナルコンピュータ11Pは、携帯電話端末1から送られてきた乱数及びPINコードに基づいてリンクキー(第一のリンクキー)を生成し、そのリンクキーを携帯電話端末1へ送信する。
そして、携帯電話端末1は、パーソナルコンピュータ11Pから送られてきた第一のリンクキーと、先に自機内で生成しておいた第一のリンクキーとを照合し、その照合の結果、両者が一致していれば認証成功として認証プロセスを終了し、一致しなければ認証失敗として認証プロセスを終了する。
当該認証プロセスが完了した後は、それら携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11Pとの間の近距離無線通信の接続が確立し、無線通信が可能な状態となる。
次に、この図4の無線通信システムでは、図4の(B)に示すように、前記携帯電話端末1の接点端子2と、前記キーボード11Kの接点端子とが電気的に接続した状態となされる。
これら携帯電話端末1とキーボード11Kの接点端子同士が電気的に接続された状態となされると、スレーブ端末となったキーボード11Kのアドレス,デバイス名などが、前記接点端子を通じてマスタ端末側の携帯電話端末1へ送信され、その後、これら携帯電話端末1とキーボード11Kは認証プロセスへ移行する。
当該認証プロセスへ移行した場合、マスタ端末側の携帯電話端末1は、新たに乱数を発生させ、当該新たな乱数、前記PINコード、及び、先のパーソナルコンピュータ11Pとの間の認証プロプロセスで使用した第一のリンクキーを、スレーブ端末であるキーボード11Kへ送信する。またこの時の携帯電話端末1は、当該新たな乱数と前記PINコードとから、新たなリンクキーも生成する。当該新たな乱数と前記PINコードを基に生成されたリンクキーを第二のリンクキーと表記する。
一方、認証プロセスへ移行したスレーブ側のキーボード11Kは、携帯電話端末1から送られてきた、前記新たな乱数と前記PINコードに基づいてリンクキー(第二のリンクキー)を生成し、そのリンクキーを携帯電話端末1へ送信する。
そして、携帯電話端末1は、キーボード11Kから送られてきた第二のリンクキーと、前記新たな乱数とPINコードを基に生成しておいた第二のリンクキーとを照合し、その照合の結果、両者が一致していれば認証成功として認証プロセスを終了し、一致しなければ認証失敗として認証プロセスを終了する。
次に、本実施形態の無線通信システムにおいて、携帯電話端末1は、キーボード11Kとの間の認証プロセスで使用した前記第二のリンクキーを、無線通信により、パーソナルコンピュータ11Pへ送信する。
その後、本実施形態の無線通信システムにおいて、パーソナルコンピュータ11Pとキーボード11Kとの間では、前記第一のリンクキー若しくは前記第二のリンクキーを用いて無線認証が行われる。
そして、当該無線認証が完了すると、図4の(C)に示すように、それらパーソナルコンピュータ11Pとキーボード11Kとの間の近距離無線通信の接続が確立し、無線通信が可能な状態となる。
また、この図4の無線通信システムでは、図4の(C)に示すように、前記携帯電話端末1の接点端子2と、前記マウス装置11Mの接点端子とが電気的に接続した状態となされる。
これら携帯電話端末1とマウス装置11Mの接点端子同士が電気的に接続された状態になされると、スレーブ端末となったマウス装置11Mのアドレス,デバイス名などが、前記接点端子を通じてマスタ端末側の携帯電話端末1へ送信され、その後、これら携帯電話端末1とマウス装置11Mは認証プロセスへ移行する。
当該認証プロセスへ移行した場合、マスタ端末側の携帯電話端末1は、新たに乱数を発生させ、当該新たな乱数、前記PINコード、及び、先のパーソナルコンピュータ11Pとの間の認証プロプロセスで使用した第一のリンクキーを、スレーブ端末であるマウス装置11Mへ送信する。またこの時の携帯電話端末1は、当該新たな乱数と前記PINコードとから、新たなリンクキーも生成する。当該新たな乱数と前記PINコードを基に生成されたリンクキーを第三のリンクキーと表記する。
一方、認証プロセスへ移行したスレーブ側のマウス装置11Mは、携帯電話端末1から送られてきた、前記新たな乱数と前記PINコードに基づいてリンクキー(第三のリンクキー)を生成し、そのリンクキーを携帯電話端末1へ送信する。
そして、携帯電話端末1は、マウス装置11Mから送られてきた第三のリンクキーと、前記新たな乱数とPINコードを基に生成しておいた第三のリンクキーとを照合し、その照合の結果、両者が一致していれば認証成功として認証プロセスを終了し、一致しなければ認証失敗として認証プロセスを終了する。
当該認証プロセスが完了した後は、それら携帯電話端末1とマウス装置11Mとの間の近距離無線通信の接続が確立し、無線通信が可能な状態となる。
次に、本実施形態の無線通信システムにおいて、携帯電話端末1は、マウス装置11Mとの間の認証プロセスで使用した前記第三のリンクキーを、無線通信により、パーソナルコンピュータ11Pへ送信する。
その後、本実施形態の無線通信システムにおいて、パーソナルコンピュータ11Pとマウス装置11Mとの間では、前記第一のリンクキー若しくは前記第三のリンクキーを用いて無線認証が行われる。
そして、当該無線認証が完了すると、図4の(C)に示すように、それらパーソナルコンピュータ11Pとマウス11Mとの間の近距離無線通信の接続が確立し、無線通信が可能な状態となる。
なお、図4の例では、先ずパーソナルコンピュータ11Pと携帯電話端末1との間で接点端子の接続及び認証プロセスが実行され、次に、キーボード11Kと携帯電話端末1との間で接点端子の接続及び認証プロセスが実行され、その後、マウス装置11Mと携帯電話端末1との間で接点端子の接続及び認証プロセスが実行された例を挙げたが、それらの順序は何れが先であってもよい。
また、この図4の例についても前述同様に、例えば接点端子を接続した後、特定のボタンを押すなどの所定の操作がなされた時に情報の取り込みや転送が行われても良い。
図5には、ブルートゥース無線通信方式等を利用した近距離無線通信が可能な本発明実施形態の無線通信端末の例として、携帯電話端末1と三つのパーソナルコンピュータ11P1,11P2,11P3とからなる四つの機器を挙げ、本実施形態の携帯電話端末1を介して、パーソナルコンピュータ11P1〜11P3を相互にペアリングする場合の無線通信システムの概略構成例を示す。
この図5において、近距離無線通信機能を備えたパーソナルコンピュータ11P1,11P2,11P3は、それぞれ前述同様に、本実施形態の携帯電話端末1との間で直接電気的に接続するための接点端子(図5では図示は省略している。)を備えている。
この図5に示した無線通信システムにおいて、パーソナルコンピュータ11P1、11P2,11P3の間で相互にブルートゥース無線通信方式を利用した近距離無線通信を行うような場合には、先ず、図5の(A)に示すように、前記携帯電話端末1の接点端子2とパーソナルコンピュータ11P1の接点端子とを電気的に接続する。
これら携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P1の接点端子同士が電気的に接続された状態となされると、スレーブ端末となったパーソナルコンピュータ11P1のアドレス,デバイス名などが、前記接点端子を通じてマスタ端末側の携帯電話端末1へ送信され、その後、これら携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P1は認証プロセスへ移行する。
当該認証プロセスへ移行した場合、マスタ端末側の携帯電話端末1は、前述同様に、乱数とPINコードとを、スレーブ端末であるパーソナルコンピュータ11Pへ送信するとともに、リンクキーを生成する。以下、当該乱数とPINコードを基に生成されたリンクキーを第一のリンクキーと表記する。
一方、認証プロセスへ移行したスレーブ側のパーソナルコンピュータ11P1は、携帯電話端末1から送られてきた乱数及びPINコードに基づいてリンクキー(第一のリンクキー)を生成し、そのリンクキーを携帯電話端末1へ送信する。
そして、携帯電話端末1は、パーソナルコンピュータ11P1から送られてきた第一のリンクキーと、先に自機内で生成しておいた第一のリンクキーとを照合し、その照合の結果、両者が一致していれば認証成功として認証プロセスを終了し、一致しなければ認証失敗として認証プロセスを終了する。
当該認証プロセスが完了した後は、それら携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P1との間の近距離無線通信の接続が確立し、無線通信が可能な状態となる。
次に、この図5の無線通信システムでは、図5の(B)に示すように、前記携帯電話端末1の接点端子2と、パーソナルコンピュータ11P2の接点端子とが電気的に接続した状態となされる。
これら携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P2の接点端子同士が電気的に接続された状態となされると、スレーブ端末となったパーソナルコンピュータ11P2のアドレス,デバイス名などが、前記接点端子を通じてマスタ端末側の携帯電話端末1へ送信され、その後、これら携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P2は認証プロセスへ移行する。
当該認証プロセスへ移行した場合、マスタ端末である携帯電話端末1は、新たに乱数を発生させ、当該新たな乱数、前記PINコード、及び、先のパーソナルコンピュータ11P1との間の認証プロプロセスで使用した第一のリンクキーを、スレーブ端末であるパーソナルコンピュータ11P2へ送信する。またこの時の携帯電話端末1は、当該新たな乱数と前記PINコードとから、新たなリンクキーも生成する。当該新たな乱数と前記PINコードを基に生成されたリンクキーを第二のリンクキーと表記する。
一方、認証プロセスへ移行したスレーブ側のパーソナルコンピュータ11P2は、携帯電話端末1から送られてきた、前記新たな乱数と前記PINコードに基づいてリンクキー(第二のリンクキー)を生成し、そのリンクキーを携帯電話端末1へ送信する。
そして、携帯電話端末1は、パーソナルコンピュータ11P2から送られてきた第二のリンクキーと、前記新たな乱数とPINコードを基に生成しておいた第二のリンクキーとを照合し、その照合の結果、両者が一致していれば認証成功として認証プロセスを終了し、一致しなければ認証失敗として認証プロセスを終了する。
次に、本実施形態の無線通信システムにおいて、携帯電話端末1は、パーソナルコンピュータ11P2との間の認証プロセスで使用した前記第二のリンクキーを、無線通信により、パーソナルコンピュータ11P1へ送信する。
その後、本実施形態の無線通信システムにおいて、パーソナルコンピュータ11P1とパーソナルコンピュータ11P2との間では、前記第一のリンクキー若しくは前記第二のリンクキーを用いて無線認証が行われる。
そして、当該無線認証が完了すると、図5の(D)に示すように、それらパーソナルコンピュータ11P1とパーソナルコンピュータ11P2との間の近距離無線通信の接続が確立し、無線通信が可能な状態となる。
また、この図5の無線通信システムでは、図5の(C)に示すように、前記携帯電話端末1の接点端子2と、パーソナルコンピュータ11P3の接点端子とが電気的に接続した状態となされる。
これら携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P3の接点端子同士が電気的に接続された状態になされると、スレーブ端末となったパーソナルコンピュータ11P3のアドレス,デバイス名などが、前記接点端子を通じてマスタ端末側の携帯電話端末1へ送信され、その後、これら携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P3は認証プロセスへ移行する。
当該認証プロセスへ移行した場合、マスタ端末側の携帯電話端末1は、新たに乱数を発生させ、当該新たな乱数、前記PINコード、及び、先のパーソナルコンピュータ11P1との間の認証プロプロセスで使用した第一のリンクキーと、パーソナルコンピュータ11P2との間の認証プロセスで使用した第二のリンクキーとを、パーソナルコンピュータ11P3へ送信する。またこの時の携帯電話端末1は、当該新たな乱数と前記PINコードとから、新たなリンクキーも生成する。当該新たな乱数と前記PINコードを基に生成されたリンクキーを第三のリンクキーと表記する。
一方、認証プロセスへ移行したスレーブ側のパーソナルコンピュータ11P3は、携帯電話端末1から送られてきた、前記新たな乱数と前記PINコードに基づいてリンクキー(第三のリンクキー)を生成し、そのリンクキーを携帯電話端末1へ送信する。
そして、携帯電話端末1は、パーソナルコンピュータ11P3から送られてきた第三のリンクキーと、前記新たな乱数とPINコードを基に生成しておいた第三のリンクキーとを照合し、その照合の結果、両者が一致していれば認証成功として認証プロセスを終了し、一致しなければ認証失敗として認証プロセスを終了する。
当該認証プロセスが完了した後は、それら携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P3との間の近距離無線通信の接続が確立し、無線通信が可能な状態となる。
次に、本実施形態の無線通信システムにおいて、携帯電話端末1は、パーソナルコンピュータ11P3との間の認証プロセスで使用した前記第三のリンクキーを、無線通信を通じて、前記パーソナルコンピュータ11P1及びパーソナルコンピュータ11P2へ送信する。
その後、本実施形態の無線通信システムにおいて、パーソナルコンピュータ11P1とパーソナルコンピュータ11P3との間、及び、パーソナルコンピュータ11P2とパーソナルコンピュータ11P3との間では、前記第一のリンクキー乃至第三のリンクキーの何れかを用いてそれぞれ無線認証が行われる。
そして、当該無線認証が完了すると、図5の(D)に示すように、それらパーソナルコンピュータ11P1とパーソナルコンピュータ11P3、及び、パーソナルコンピュータ11P2とパーソナルコンピュータ11P3との間の近距離無線通信の接続がそれぞれ確立して、無線通信が可能な状態となる。
なお、図5の例では、先ずパーソナルコンピュータ11P1と携帯電話端末1との間で接点端子の接続及び認証プロセスが実行され、次に、パーソナルコンピュータ11P2と携帯電話端末1との間で接点端子の接続及び認証プロセスが実行され、その後、パーソナルコンピュータ11P3と携帯電話端末1との間で接点端子の接続及び認証プロセスが実行された例を挙げたが、それらの順序は何れが先であってもよい。
また、この図5の例についても前述同様に、例えば接点端子を接続した後、特定のボタンを押すなどの所定の操作がなされた時に情報の取り込みや転送が行われても良い。
図6には、本発明実施形態にかかる近距離無線通信の他の例として、例えばいわゆるワイファイ(WiFi:登録商標)規格の無線通信方式を挙げ、当該ワイファイ規格の近距離無線通信が可能な本発明実施形態の携帯電話端末1と無線アクセスポイント機器11Wとパーソナルコンピュータ11Pの三つの機器からなる無線通信システムの概略構成例を示す。
この図6の例では、本実施形態の携帯電話端末1を介して、無線アクセスポイント機器11Wとパーソナルコンピュータ11Pとをペアリングする場合の無線通信システムについて説明する。
この図6に示した無線通信システムにおいて、無線アクセスポイント機器11Wとパーソナルコンピュータ11Pとの間でワイファイ近距離無線通信を行うような場合には、先ず、図6の(A)に示すように、前記携帯電話端末1の接点端子2と、無線アクセスポイント機器11Wの接点端子とを電気的に接続した状態とする。
これら携帯電話端末1と無線アクセスポイント機器11Wの接点端子同士が電気的に接続された状態となされると、前記接点端子を通じて、携帯電話端末1からのリクエスト送信や、無線アクセスポイント機器11のMAC(Media Access Control)アドレスやサポート通信速度などの情報応答がなされた後、それら携帯電話端末1と無線アクセスポイント機器11WはEAP(Extensible Authentication Protocol)によるユーザ認証プロセスへ移行する。
当該ユーザ認証プロセスへ移行すると、携帯電話端末1は、接点端子を通じて、EAPデータを無線アクセスポイント機器11Wへ送信する。一方、無線アクセスポイント機器11Wは、そのEAPデータを基にユーザを認証し、当該ユーザ認証がOKである場合に暗号鍵を接点端子を通じて携帯電話端末1へ送信する。
そして、当該ユーザ認証プロセスが完了した後は、それら携帯電話端末1と無線アクセスポイント機器11Wとの間でワイファイ無線通信の接続が確立し、無線通信が可能な状態となる。
次に、この図6の無線通信システムでは、図6の(B)に示すように、前記携帯電話端末1の接点端子2と、パーソナルコンピュータ11Pの接点端子とが電気的に接続した状態となされる。
これら携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11Pの接点端子同士が電気的に接続された状態となされると、携帯電話端末1は、前記無線アクセスポイント機器11Wから取得した暗号鍵とMACアドレスやサポート通信速度などの情報を、接点端子を通じてパーソナルコンピュータ11Pへ送信する。
その後、それら携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11Pとの間の接点端子の電気的な接続が切り離されると、図6の(C)に示すように、パーソナルコンピュータ11Pは、携帯電話端末1から取得した暗号鍵、MACアドレスやサポート通信速度などの情報を用いて、無線アクセスポイント機器11Wとの間でワイファイ無線通信が可能な状態となる。
なお、図2〜図6の例では、本発明にかかる無線通信端末として、それぞれ近距離無線通信機能を備えたテレビジョン受像機11Tや、ヘッドセット11HS、ヘッドフォン11HP、据え置き型オーディオ機器11A、パーソナルコンピュータ11T、キーボード11K、マウス装置11M、無線アクセスポイント機器11W等を挙げている。もちろんこれらは一例であり、他の携帯電話端末等であってもよい。
また、この図6の例についても前述同様に、例えば接点端子を接続した後、特定のボタンを押すなどの所定の操作がなされた時に情報の取り込みや転送が行われても良い。
[携帯電話端末と無線通信端末の概略内部構成例]
図7には、本実施形態の携帯電話端末1と他の無線通信端末11の概略的な一内部構成例を示す。なお、図7に示した無線通信端末11は、前述の図2〜図6に例示したテレビジョン受像機11T、ヘッドセット11HS、ヘッドフォン11HP等の各機器の何れであってもよい。また、図7には本発明にかかる主要部のみを示しており、したがって、図7では図示されていないが、携帯電話端末1は一般的な携帯電話端末が備えている各種内部構成要素についても当然のことながら備えている。同様に、無線通信端末11は、前述したテレビジョン受像機やヘッドセット,ヘッドフォン等の何れかである場合、その端末が一般に有している各種内部構成要素についても備えている。
この図7に示す携帯電話端末1において、アンテナ6は、近距離無線通信用アンテナであり、通信部4は、近距離無線通信のための送受信回路である。制御部3は、近距離無線通信される送信データの生成や符号化、受信データの復号、認証及びペアリングのための各種処理等を実行する。また、制御部3は、後述するように、切替部5内の切替スイッチを制御するための切替制御信号を生成する。
無線通信端末11も同様に、アンテナ16は、近距離無線通信用のアンテナであり、通信部14は、近距離無線通信のための送受信回路である。制御部13は、近距離無線通信される送信データの生成や符号化、受信データの復号、認証及びペアリングのための各種処理等を実行し、また、切替部15内の切替スイッチを制御するための切替制御信号を生成する。
[切替部の構成及び制御部による切替制御]
図8と図9を参照しながら切替部の構成及び制御部による切替制御について説明する。なお、図8,図9には、携帯電話端末1の切替部5のみを示しているが、無線通信端末11の切替部15も当該携帯電話端末1の切替部5と同様の構成を有し、また同様の切替制御がなされるため、ここでは無線通信端末11の切替部15側の構成及びその説明については省略する。
切替部5は、その内部に、二つの被切替端子5a,5bと、それら二つの被切替端子5a,5bの何れか一方に切替接続される共通端子5cとを備えている。そして、前記被切替端子5aはアンテナ6に接続され、被切替端子5bは前記接点端子2に接続され、共通端子5cは通信部4に接続されている。すなわち切替部5は、アンテナ6と通信部4を接続するアンテナ経路と、通信部4と接点端子2とを接続する接点端子経路とを、切り替え可能となされている。前記被切替端子5a,5bの何れが共通端子5cに接続されるか、つまり、アンテナ6と通信部4を接続するアンテナ経路と、通信部4と接点端子2とを接続する接点端子経路の何れを使用するかは、制御部3からの切替制御信号により決められる。
本実施形態の場合、制御部3は、近距離無線通信機能が起動する前の初期状態では、前記被切替端子5bを共通端子5cへ接続させるように、つまり接点端子経路が選ばれるように制御する。
これにより、当該初期状態の時の前記通信部4は、前記被切替端子5b側が選ばれた切替部5を介して、前記接点端子2に接続された状態となされている。
ここで、制御部3は、例えば通信部4を介して接点端子2の状態を定期的或いは常時監視しており、前記接点端子2が例えば無線通信端末11の接点端子12と接続されたことで信号送受信が可能になったか否かを判定している。
この監視及び判定により、接点端子2が例えば無線通信端末11の接点端子12と接続されたことで信号送受信が可能になったことを認識すると、制御部3は、通信部4と、前記被切替端子5b側に切り替えられている切替部5と、前記接点端子2、さらに、前記接点端子12を介して無線通信端末11と接続して、近距離無線通信用の自己アドレスやリンクキーを当該無線通信端末11との間で送受信する。すなわちこの場合、携帯電話端末1と無線通信端末11は、従来の近距離無線通信の場合はアンテナ6,16を通じて行われる自己アドレスやリンクキーの送受信を、前記接点端子2及び接点端子12を介して直接行う。
そして、接点端子2及び接点端子12による接点端子接続状態となされた携帯電話端末1と無線通信端末11は、前記送受信した自己アドレスやリンクキーを用いてペアリング処理(認証処理)を実行する。
次に、制御部3は、前記無線通信端末11との間のペアリング処理が完了した後、前記被切替端子5bから前記被切替端子5aへ接続を切り替えさせる切替制御信号を、切替部5へ送出する。
これにより、通信部4は、前記被切替端子5a側が選ばれた切替部5、つまり接点端子経路を介して、前記アンテナ6に接続された状態となり、当該アンテナ6を介した近距離無線通信が可能な状態となる。すなわち、携帯電話端末1と無線通信端末11は、それぞれアンテナ6,16を介した近距離無線通信が可能な状態(近距離無線接続が確立した状態)となる。
これにより、携帯電話端末1と無線通信端末11との間では、近距離無線通信を行うことができることになる。
その後、近距離無線通信が終了すると、制御部3は、前記切替部5を前記被切替端子5b側に切り替え、前述した初期状態に戻る。
[切替部の制御と認証処理の制御フローチャート]
図10には、前述した切替部の切替スイッチ制御及び認証制御のフローチャートを示す。なお、この図10に示すフローチャートの制御処理は、制御部3,13が本発明にかかる制御プログラムを実行することにより行われる処理である。以下の説明では、携帯電話端末1の制御部3を例に挙げて説明するが、無線通信端末11の制御部13においても同様に動作する。
この図10において、制御部3は、初期設定では切替スイッチを接点端子側としている。このとき、制御部3は、接点端子2の状態を定期的或いは常時監視しており、ステップS1の処理として、前記接点端子2が無線通信端末11の接点端子12と接続されたか否か判定する。当該ステップS1の判定処理において、接点端子2が接続されたと判定した場合、制御部3はステップS2へ処理を進める。
ステップS2の処理に進むと、制御部3は、接点端子2に接続された機器が、本実施形態にかかる無線通信端末11のように接点端子2を介した認証処理が可能な機器であるか否か判定し、認証処理ができない機器であると判定した時にはこの図10のフローチャートの処理を終了し、一方、認証処理が可能な機器であると判定した時にはステップS3へ処理を進める。
ステップS3の処理に進むと、制御部3は、接点端子2を介して前記無線通信端末11の認証処理を実行し、次に、ステップS4の処理として認証が完了したか否か判定する。当該ステップS4の判定処理において、何らかの理由により認証が出来なかった場合、制御部3は、この図10のフローチャートの処理を終了し、一方、認証完了と判定した場合にはステップS5へ処理を進める。
ステップS5の処理に進むと、制御部3は、接点端子2が切り離されたか否か判定し、切り離されたと判定できた場合にステップS6へ処理を進める。
ステップS6の処理に進むと、制御部3は、切替部5の切替スイッチをアンテナ6側に切り替えさせる。
次に、制御部3は、ステップS7の処理として、アンテナ6を通じた無線通信により無線通信の確認処理を実行し、その後、ステップS8の処理として、無線通信の確立が確認できたか判定する。
当該ステップS8において無線通信が確立しなかった場合、制御部3は、後述するステップS11へ処理を進め、一方、無線通信が確立した場合にはステップS9へ処理を進める。
ステップS9の処理に進むと、制御部3は、通信部4に対して無線通信を実行させるとともに、ステップS10の処理として、無線通信が切断されたか否か判定し、無線通信が切断されるまで、ステップS9とステップS10の処理を続ける。
ステップS10にて無線通信が切断されたと判定すると、制御部3は、ステップS11へ処理を進める。
ステップS11の処理に進むと、制御部3は、切替部5の切替スイッチを接点端子側へ切り替え、この図10のフローチャートの処理を終了する。
[携帯電話端末と無線通信端末の他の内部構成例]
図11には、本実施形態の携帯電話端末1と無線通信端末11の他の内部構成例を示す。すなわち、前述した図7は、切替スイッチにより物理的に前記アンテナ経路と接点端子経路を切り替える構成を挙げたが、図11の構成においては、物理的な切替スイッチを備えず、通信部の内部処理により、アンテナ側へ信号を供給するか又は接点端子側へ信号を供給するかを切り替え、或いは、アンテナや接点端子側を通じて送受信される信号にスクランブルを施すか又は施さないかを切り替え制御することにより、図7の構成と略々同じ作用効果を実現する。
なお、この図11に示した無線通信端末11は、前述の図7の例と同様に図2〜図6に例示したテレビジョン受像機、ヘッドセット、ヘッドフォン等の各機器の何れであってもよい。また、図11には本発明にかかる主要部のみを示している。
この図11に示す携帯電話端末1において、アンテナ6は、図7の例と同様の近距離無線通信用アンテナであり、通信部7は、近距離無線通信のための送受信回路である。但し、通信部7は、後述するように、内部処理により接点端子とアンテナの何れかを用いた通信を実現可能となされている。また、制御部3は、前述同様に、近距離無線通信される送信データの生成や符号化、受信データの復号、認証及びペアリングのための各種処理等を実行する。但し、この図11の例の場合、制御部3は、後述するように、通信部7の内部処理により接点端子とアンテナの何れかを用いた通信を実現するための制御信号を生成し、その制御信号を通信部7へ送る。
無線通信端末11も同様に、アンテナ16は、近距離無線通信用のアンテナであり、通信部17は、近距離無線通信のための送受信回路であると共に、後述するように、内部処理により接点端子とアンテナの何れかを用いた通信を実現可能となされている。また、制御部13は、近距離無線通信される送信データの生成や符号化、受信データの復号、認証及びペアリングのための各種処理等を実行するとともに、通信部17の内部処理により接点端子とアンテナの何れかを用いた通信を実現するための制御信号を生成し、その制御信号を通信部17へ送る。
[通信部内のパワーアンプのオン/オフ制御による信号切り替えの構成例]
図12には、通信部の内部処理により接点端子とアンテナの何れかを用いた通信を実現するための一構成例を示す。なお、図12には、携帯電話端末1の通信部7のみを示しているが、無線通信端末11の通信部17も同様の構成を有し、また同様に制御されるが、ここでは無線通信端末11の通信部17側の構成及びその説明については省略する。
本実施形態において、通信部7は、バンドパスフィルタ22,24,27と、第一のデュープレクサ(アンテナ共用器)25と、第二のデュープレクサ(接点端子共用器)30と、ローノイズアンプ28と、パワーアンプ23と、発振器30と、バッファアンプ31と、トランシーバ回路21等を有して構成されている。
第一のデュープレクサ25は、通信部7内において送信経路と受信経路とでアンテナ6を切り替え使用するためのアンテナ共用器である。すなわち、第一のデュープレクサ25は、信号送信時には、送信経路とアンテナ6とを接続するように切り替えられ、一方、信号受信時には、アンテナ6と受信経路とを接続するように切り替えられる。なお、当該第一のデュープレクサ25の経路切替は制御部3により行われる。
トランシーバ回路21は、信号送信時には、信号入出力端子32を介して前記制御部3から供給される送信信号に対して、例えば周波数変換、変調等の規定の送信処理を施し、その送信処理後の送信信号を送信経路のバンドパスフィルタ22へ出力する。一方、トランシーバ回路21は、信号受信時には、受信経路のローノイズアンプ28から供給された受信信号に対して、例えば復調、周波数変換等の規定の受信処理を施し、その受信処理後の受信信号を、信号入出力端子32を介して前記制御部3へ送出する。なお、トランシーバ回路21は、発振器31により出力され、さらにバッファアンプ32を介して供給される基準発振信号を基に、前記周波数変換等を行うようになされている。
すなわち、この図12の構成において、信号送信時には、トランシーバ回路21から出力された送信信号が、送信経路のバンドパスフィルタ22にて帯域通過処理され、次いで、パワーアンプ23により増幅され、さらにバンドパスフィルタ24を介した後、第一のデュープレクサ25からアンテナ6へ送られ、当該アンテナ6から送信される。
一方、この図12の構成において、信号受信時には、アンテナ6にて受信された受信信号が、第一のデュープレクサ25を介して受信経路のバンドパスフィルタ27へ送られ、さらにローノイズアンプ28を介してトランシーバ回路21へ送られる。
また、図12の構成において、前記バンドパスフィルタ22とパワーアンプ23との間の送信経路と、ローノイズアンプ28とトランシーバ回路21との間の受信経路は、第二のデュープレクサ30にも接続されている。
当該第二のデュープレクサ30は、前記第一のデュープレクサ25と連動し、通信部7内において送信経路と受信経路とで接点端子2を切り替え使用するための接点端子共用器となされている。すなわち、第二のデュープレクサ30は、信号送信時には、送信経路と接点端子2とを接続するように切り替えられ、一方、信号受信時には、接点端子2と受信経路とを接続するように切り替えられる。なお、当該第二のデュープレクサ30の経路切替は制御部3により行われる。
ここで、本実施形態において、送信経路のパワーアンプ23は、制御信号入力端子35を介して制御部3から供給されるパワーアンプオン/オフ制御信号により、出力のオン/オフ、言い換えるれば信号の通過/遮断が制御されるようになされている。
したがって、例えば信号送信時において、パワーアンプオン/オフ制御信号により前記出力がオン状態になされた場合、当該パワーアンプ23から出力された送信信号はアンテナ6側へ送られることになるが、パワーアンプオン/オフ制御信号により前記出力がオフ状態になされた場合には、送信経路のバンドパスフィルタ22から出力された送信信号はアンテナ側6へは送られずに遮断されることになる。すなわち、本実施形態において、パワーアンプオン/オフ制御信号により前記出力がオフ状態になされた場合には、アンテナ6を用いた無線通信はできないことになる。
これに対し、本実施形態において、信号送信時、接点端子2からは、パワーアンプオン/オフ制御信号により前記出力がオン/オフ何れの状態になった場合であっても送信信号が出力される。すなわち、本実施形態においては、接点端子2が例えば他の無線通信端末11の接点端子12と接続されている場合には、それら接点端子2を通じて送受する有線通信が可能となる。
この図12の構成例において、前記制御部3は、接点端子2の状態を定期的或いは常時監視しており、当該接点端子2が例えば無線通信端末11の接点端子12と接続されたか否かを判定しており、接点端子2が接続されたと判定した場合には、前記パワーアンプオン/オフ制御信号にて前記パワーアンプ23を出力オフ状態に制御する。
そして、このように接点端子による有線接続がなされている時、前述のような認証に使用される各データが、当該有線接続を通じてやり取りされる。これにより、図12に示す本実施形態の構成例によれば、接点端子2が無線通信端末11の接点端子12と接続された時にはこれら接点端子2,12を介した有線接続により信号の送受信が行われるため認証が可能となり、一方で、アンテナ6による無線送信はなされないため、前記認証用の各データが外部へ漏れるのを防ぐことができる。
[パワーアンプのオン/オフと認証処理の制御フローチャート]
図13には、図12の構成において、制御部3によるパワーアンプ23のオン/オフ制御及び認証制御のフローチャートを示す。なお、この図13に示すフローチャートの制御処理は、制御部3,13が本発明にかかる制御プログラムを実行することにより行われる処理であるが、以下の説明では、携帯電話端末1の制御部3のみを例に挙げて説明する。
この図13において、制御部3は、初期設定ではパワーアンプ23を出力オフ状態に制御している。このとき、制御部3は、接点端子2の状態を定期的或いは常時監視しており、ステップS21の処理として、前記接点端子2が無線通信端末11の接点端子12と接続されたか否か判定する。当該ステップS21の判定処理において、接点端子2が接続されたと判定した場合、制御部3はステップS22へ処理を進める。
ステップS22の処理に進むと、制御部3は、接点端子2に接続された機器が、本実施形態の無線通信端末11のように接点端子2を介した認証処理が可能な機器であるか否か判定し、認証処理ができない機器であると判定した時にはこの図13のフローチャートの処理を終了し、一方、認証処理が可能な機器であると判定した時にはステップS23へ処理を進める。
ステップS23の処理に進むと、制御部3は、接点端子2を介して前記無線通信端末11の認証処理を実行し、次に、ステップS24の処理として認証が完了したか否か判定する。当該ステップS24の判定処理において、何らかの理由により認証が出来なかった場合、制御部3は、この図13のフローチャートの処理を終了し、一方、認証完了と判定した場合にはステップS26へ処理を進める。なお、認証完了の判断は、例えば、接点端子2が切り離されることによりなされてもよい。例えば、前述のようなリンクキーの照合に基づく認証成功の判断の後、さらに接点端子2が切り離された時に、ステップS26の処理へ進めるようにしてもよい。
ステップS26の処理に進むと、制御部3は、パワーアンプ23を出力オン状態に制御、すなわち、バンドパスフィルタ22からの送信信号を増幅してバンドパスフィルタ24側へ出力する状態に制御する。
次に、制御部3は、ステップS27の処理として、アンテナ6を通じた無線通信により無線通信の確認処理を実行し、その後、ステップS28の処理として、無線通信の確立が確認できたか判定する。
当該ステップS28において無線通信が確立しなかった場合、制御部3は、後述するステップS31へ処理を進め、一方、無線通信が確立した場合にはステップS29へ処理を進める。
ステップS29の処理に進むと、制御部3は、通信部7に対して無線通信を実行させるとともに、ステップS30の処理として、無線通信が切断されたか否か判定し、無線通信が切断されるまで、ステップS29とステップS30の処理を続ける。
ステップS30にて無線通信が切断されたと判定すると、制御部3は、ステップS31へ処理を進める。
ステップS31の処理に進むと、制御部3は、パワーアンプ23を前記出力オフ状態に戻した後、この図13のフローチャートの処理を終了する。
[通信部のスクランブル/デスクランブルの実行/非実行による情報保護の構成例]
次に、図14には、本実施形態の携帯電話端末1と無線通信端末11のさらに他の内部構成例を示す。この図14の例では、接点端子2を介した有線通信を行う場合にのみ、通信部7,17において送信信号に対して特定のスクランブル処理を施すことにより、例えアンテナ6から無線送信された信号(例えば認証用のデータ等)が他の端末にて受信されたとしても、当該他の端末ではその信号を復元できないようにしている。なお、図14には、携帯電話端末1の通信部7のみを示しているが、無線通信端末11の通信部17も同様の構成を有し、また同様に制御されるが、ここでは無線通信端末11の通信部17側の構成及びその説明については省略する。
この図14の構成例において、通信部7は、バンドパスフィルタ22,24,27と、デュープレクサ25と、ローノイズアンプ28と、パワーアンプ26と、発振器30と、バッファアンプ31と、トランシーバ回路29等を有して構成されている。
バンドパスフィルタ22,24,27、ローノイズアンプ28、発振器30、バッファアンプ31は、前述の図12に示したものと同様である。
デュープレクサ25は、前記図12の第一のデュープレクサ25と同様に、通信部7内において送信経路と受信経路とでアンテナ6を切り替え使用するためのアンテナ共用器である。すなわち、デュープレクサ25は、信号送信時には、送信経路とアンテナ6とを接続するように切り替えられ、一方、信号受信時には、アンテナ6と受信経路とを接続するように切り替えられる。
トランシーバ回路29は、信号入出力端子32を介して供給される送信信号に対して、周波数変換、変調等の規定の送信処理を施し、その送信処理後の送信信号を、送信系のバンドパスフィルタ22へ出力する。また、トランシーバ回路29は、受信経路のローノイズアンプ28から供給された受信信号に対して、復調、周波数変換等の規定の受信処理を施し、その受信処理後の受信信号を、信号入出力端子32を介して前記制御部3へ送出する。
ここで、この図14に示した構成例の場合、当該トランシーバ回路29は、送/受信信号に対してスクランブル/デスクランブル処理を施すモード(以下、スクランブル/デスクランブル実行モードと表記する。)と、送/受信信号に対してスクランブル/デスクランブル処理を行わないモード(以下、スクランブル/デスクランブル非実行モードと表記する。)とを切替可能となされている。
また、当該トランシーバ回路29において、前記スクランブル/デスクランブル実行モードと前記スクランブル/デスクランブル非実行モードの何れになされるかは、制御端子37を介して制御部3から供給されるスクランブル制御信号により決められる。そして、本実施形態の場合、制御部3は、接点端子2を介して信号を送/受信する場合には、前記トランシーバ回路29を前記スクランブル/デスクランブル実行モードに制御し、一方、接点端子2を介して信号を送受信しない場合には、前記トランシーバ回路29を前記スクランブル/デスクランブル非実行モードに制御する。
すなわち、図14の実施形態の場合の前記制御部3は、接点端子2の状態を定期的或いは常時監視しており、当該接点端子2が例えば無線通信端末11の接点端子12と接続されたか否かを判定しており、接点端子2が接続されたと判定した場合には、前記トランシーバ回路21をスクランブル/デスクランブル実行モードにするためのスクランブル制御信号を出力し、一方、接点端子2が接続されていないと判定した場合には、前記トランシーバ回路21をスクランブル/デスクランブル非実行モードにするためのスクランブル制御信号を出力する。
これにより、この図14の構成において、接点端子2が無線通信端末11の接点端子12と接続された時には、それら接点端子2,12を介した有線接続により信号送/受信が行われるとともに、トランシーバ回路29ではスクランブル/デスクランブルが実行されるため、携帯電話端末1と無線通信端末11との間の信号通信が可能となる。
なお、この図14の構成例の場合、信号送信時にはアンテナ6からも信号が送出されることになる。ただし、本実施形態の場合、接点端子2を介して携帯電話端末1と接続されていない別の無線通信端末(つまり無線通信端末11とは別の端末)では、トランシーバ回路29がスクランブル/デスクランブル非実行モードとなされているため、当該別の端末のアンテナにて受信された信号に施されているスクランブルを解くことはできない。すなわち、本実施形態によれば、接点端子2,12同士が接続された携帯電話端末1と無線通信端末11との間でのみデスクランブルが可能となるため、それら接点端子2,12の有線接続を通じて送受信されている情報が、例えば別の無線通信端末に漏れてしまうような虞はない。
[スクランブル/デスクランブルと認証処理の制御フローチャート]
図15には、図14の構成において、制御部3によるトランシーバ回路29のスクランブル/デスクランブルのモード制御及び認証制御のフローチャートを示す。なお、この図15に示すフローチャートの制御処理は、制御部3,13が本発明にかかる制御プログラムを実行することにより行われる処理であるが、以下の説明では、携帯電話端末1の制御部3のみを例に挙げて説明する。
この図15において、制御部3は、初期設定ではトランシーバ回路29をスクランブル/デスクランブル実行モードに制御している。このとき、制御部3は、接点端子2の状態を定期的或いは常時監視しており、ステップS41の処理として、前記接点端子2が無線通信端末11の接点端子12と接続されたか否か判定する。当該ステップS41の判定処理において、接点端子2が接続されたと判定した場合、制御部3はステップS42へ処理を進める。
ステップS42の処理に進むと、制御部3は、接点端子2に接続された機器が、本実施形態の無線通信端末11のように接点端子2を介した認証処理が可能な機器であるか否か判定し、認証処理ができない機器であると判定した時にはこの図15のフローチャートの処理を終了し、一方、認証処理が可能な機器であると判定した時にはステップS43へ処理を進める。
ステップS43の処理に進むと、制御部3は、接点端子2を介して前記無線通信端末11の認証処理を実行し、次に、ステップS44の処理として認証が完了したか否か判定する。当該ステップS44の判定処理において、何らかの理由により認証が出来なかった場合、制御部3は、この図15のフローチャートの処理を終了し、一方、認証完了と判定した場合にはステップS46へ処理を進める。なお、認証完了の判断は、例えば、接点端子2が切り離されることによりなされてもよい。例えば、前述のようなリンクキーの照合に基づく認証成功の判断の後、さらに接点端子2が切り離された時に、ステップS46の処理へ進めるようにしてもよい。
ステップS46の処理に進むと、制御部3は、トランシーバ回路29をスクランブル/デスクランブル非実行モードへ制御する。
次に、制御部3は、ステップS47の処理として、アンテナ6を通じた無線通信により無線通信の確認処理を実行し、その後、ステップS48の処理として、無線通信の確立が確認できたか判定する。
当該ステップS48において無線通信が確立しなかった場合、制御部3は、後述するステップS51へ処理を進め、一方、無線通信が確立した場合にはステップS49へ処理を進める。
ステップS49の処理に進むと、制御部3は、通信部7に対して無線通信を実行させるとともに、ステップS50の処理として、無線通信が切断されたか否か判定し、無線通信が切断されるまで、ステップS49とステップS50の処理を続ける。
ステップS50にて無線通信が切断されたと判定すると、制御部3は、ステップS51へ処理を進める。
ステップS51の処理に進むと、制御部3は、トランシーバ回路29をスクランブル・デスクランブル実行モードに戻した後、この図15のフローチャートの処理を終了する。
[本実施形態における接続シーケンス]
図16には、本実施形態の携帯電話端末1と無線通信端末11との間における接点端子接続から近距離無線通信が確立するまでの一連の接続シーケンスを示す。なお、ここでは、携帯電話端末1と無線通信端末11を特定せずに、マスタ端末,スレーブ端末と表記して説明する。
図16において、ステップS61にて前述のように両端末の接点端子同士が接続された状態になると、近距離無線通信の接続を要求する側のマスタ端末は、ステップS70の処理として、それら接点端子を通じ、その相手先のスレーブ端末へ問い合わせのメッセージを送信する。
前記マスタ端末からの問い合わせをステップS80にて受け取ったスレーブ端末は、ステップS81の処理として、自端末の属性情報(アドレスやデバイス名などの情報)をマスタ端末へ送信する。
前記スレーブ端末の属性情報をステップS71にて受け取ったマスタ端末は、ステップS72の処理として、そのスレーブ端末のアドレスを送信することによる接続要求を行い、スレーブ端末に対して応答を要求する。なお本実施形態の場合、マスタ端末とスレーブ端末は必ず一対一に接続されることになるため、当該ステップS72においてマスタ端末は、一つのスレーブ端末に対してのみ応答を要求することになる。
前記マスタ端末からの接続要求をステップS82にて受信したスレーブ端末は、ステップS83の処理として、通信に使用するチャネルや通信開始時刻などからなる通信情報を、マスタ端末へ送信する。
次に、前記スレーブ端末から送られてきた通信情報をステップS73にて受信したマスタ端末は、認証プロセスに移り、ステップS74の処理として、乱数を発生させるとともに、内部のメモリ等に保持しているPINコードを取得し、そのPINコードと前記乱数をスレーブ端末へ送信する。またこの時のマスタ端末は、その乱数とPINコードとを用い、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーを生成しておく。なお、マスタ端末は、当該リンクキーをさらに暗号化しておいてもよい。
前記マスタ端末から送られてきた乱数及びPINコードをステップS84にて受信したスレーブ端末は、ステップS85の処理として、それら乱数及びPINコードに基づいて、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーを生成し、そのリンクキーをマスタ端末へ送信する。すなわち本実施形態の場合、PINコードは、接点端子を通じて取得されることになるため、ユーザがPINコードを入力等する必要はない。なお、リンクキーは、そのまま送られてもよいし、暗号化されてから送られてもよい。
マスタ端末は、ステップS75において、前記スレーブ端末からのリンクキーを受信すると、先のステップS74で生成しておいたリンクキーと、当該受信したリンクキーとを照合する。この照合の結果、両者が一致していれば認証成功として認証プロセスを終了し、一方、両者が一致しなければ認証失敗として認証プロセスを終了する。なお、リンクキーの照合の際、それらリンクキーが暗号化されている場合には、当該暗号化されたリンクキーを用いた照合が行われる。
次に、マスタ端末とスレーブ端末において、ステップS62にて、両端末の接点端子の接続が切断されると、先ず、マスタ端末は、ステップS76の処理として、アンテナを用いた近距離無線通信が可能か確認するための確認要求信号を、相手先であるスレーブ端末を特定して送信する。
スレーブ端末は、マスタ端末から送信されてくる無線通信の確信要求信号をステップS86にて受信できた場合、ステップS87の処理として、確認応答信号を、相手先であるマスタ端末を特定して送信する。
そして、スレーブ端末からの確認応答信号をステップS77にてマスタ端末が受信すると、それらマスタ端末とスレーブ端末間の近距離無線通信が確立する。なお、ステップS76,ステップS77,ステップS86,ステップS87にて無線通信の確認ができなかった場合には、近距離無線通信は確立されないこととなる。
なお、図16の接続シーケンスの場合、マスタ端末は、ステップS74において、内部メモリ等に保持しているPINコードを乱数と共にスレーブ端末へ送信し、スレーブ端末は、それら乱数とPINコードからリンクキーを生成してマスタ端末へ送信することとしている。本実施形態の無線通信システムでは、この図16の接続シーケンスに代えて、ステップS83ではスレーブ端末が内部のPINコードを前記通信情報に加えてマスタ端末へ送信し、ステップS74ではマスタ端末が乱数のみをスレーブ端末へ送信するとともにその乱数とスレーブ端末のPINコードとを用いてリンクキーを生成しておくようにしてもよい。この場合、ステップS84ではスレーブ端末が乱数と内部のPINコードからリンクキーを生成してマスタ端末へ送信し、ステップS75ではマスタ端末が先に生成しておいたリンクキーと前記スレーブ端末から送られてきたリンクキーとを照合して認証を行う。リンクキーについては前述同様に暗号化されていてもよい。
[携帯電話端末を介して二つの無線通信端末をペアリングする際の接続シーケンス]
図17には、携帯電話端末を介して二つの無線通信端末をペアリングする際の接続シーケンスの一例として、前述の図3に示したような携帯電話端末1を介してヘッドフォン11HPと据え置き型オーディオ機器11Aをペアリングする場合の接続シーケンスを示す。なお、この図17のシーケンスでは、主に認証にかかるステップのみを示し、図16のシーケンスのような接点端子の接続/切断のステップや問い合わせメッセージの送受信のステップなどについての図示は省略している。
図17において、例えば図3の(A)のように、携帯電話端末1とヘッドフォン11HPの両接点端子同士が接続された状態になると、携帯電話端末1とヘッドフォン11HPとの間では、前述の図16の場合と同様に、当該接点端子による有線接続を通じた問い合わせのメッセージの送受信や、属性情報(アドレスやデバイス名などの情報)の送受信、通信に使用するチャネルや通信開始時刻などの情報通信が行われた後、認証プロセスへ移行する。
認証プロセスに移行すると、携帯電話端末1は、ステップS90の処理として、前述の図16の例と同様に、乱数とPINコードを、接点端子を通じてヘッドフォン11HPへ有線送信する。またこの時の携帯電話端末1は、それら乱数とPINコードとを用い、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーを生成しておく。
前記携帯電話端末1から送られてきた乱数及びPINコードを受信したヘッドフォン11HPは、ステップS100の処理として、それら乱数及びPINコードに基づいて、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーRhpを生成し、そのリンクキーRhpをステップS101にて携帯電話端末1へ送信する。
携帯電話端末1は、ステップS91において、前記ヘッドフォン11HPからリンクキーRhpを受信すると、先のステップS90で生成しておいたリンクキーと、当該受信したリンクキーRhpとを照合する。この照合の結果、両者が一致していれば認証成功として認証プロセスを終了し、一方、両者が一致しなければ認証失敗として認証プロセスを終了する。
その後、携帯電話端末1とヘッドフォン11HPとの間で前記接点端子の接続が切断されると、携帯電話端末1とヘッドフォン11HPとの間では、前述の図16で説明したような近距離無線通信の確認処理がなされ、その確認処理が完了すると、近距離無線通信が可能な状態となる。
次に、図17において、例えば図3の(B)のように、携帯電話端末1と据え置き型オーディオ機器11Aの両接点端子同士が接続された状態になると、携帯電話端末1と据え置き型オーディオ機器11Aとの間では、前述の同様に、当該接点端子による有線接続を通じた問い合わせのメッセージの送受信や属性情報(アドレスやデバイス名などの情報)の送受信、通信に使用するチャネルや通信開始時刻などの情報通信が行われた後、認証プロセスへ移行する。
認証プロセスに移行すると、携帯電話端末1は、ステップS93の処理として、新たに生成した乱数と、前記PINコードとを、接点端子を通じて据え置き型オーディオ機器11APへ有線送信すると共に、先のヘッドフォン11HPとの間の認証時に使用したリンクキーRhpをも送信する。またこの時の携帯電話端末1は、当該新たな乱数と前記PINコードとを用い、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーを生成しておく。
前記携帯電話端末1から送られてきた乱数及びPINコード,リンクコードRhpを受信した据え置き型オーディオ機器11Aは、ステップS110の処理として、前記乱数及びPINコードに基づいて、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーRaを生成し、そのリンクキーRaをステップS111にて携帯電話端末1へ送信する。また、据え置き型オーディオ機器11Aは、前記リンクコードRhpについては内部に保存しておく。
携帯電話端末1は、ステップS94において、前記据え置き型オーディオ機器11AからリンクキーRaを受信すると、先のステップS93で生成しておいたリンクキーと、当該受信したリンクキーRaとを照合する。この照合の結果、両者が一致していれば認証成功として認証プロセスを終了し、一方、両者が一致しなければ認証失敗として認証プロセスを終了する。
その後、携帯電話端末1と据え置き型オーディオ機器11Aとの間で前記接点端子の接続が切断されると、携帯電話端末1と据え置き型オーディオ機器11Aとの間では、前述の図16で説明したような近距離無線通信の確認処理がなされ、その確認処理が完了すると、近距離無線通信が可能な状態となる。
次に、携帯電話端末1は、既に確立した近距離無線通信を通じ、ステップS96の処理として、据え置き型オーディオ機器11Aから受け取ったリンクキーRaをヘッドフォン11HPへ無線送信する。そして、ヘッドフォン11HPは、ステップS103にて当該リンクキーRaを受信する。
次に、ヘッドフォン11HPと据え置き型オーディオ機器11Aとの間では、ステップS104及びステップS113の処理として、相互に前記リンクキーRhp又はリンクキーRaが一致するか否かの認証処理を実行する。そして、当該認証処理が成功した場合、それらヘッドフォン11HPと据え置き型オーディオ機器11Aとの間では、前述の図16で説明したような近距離無線通信の確認処理がなされ、その確認処理が完了すると、近距離無線通信が可能な状態となる。
[携帯電話端末を介して三つの無線通信端末をペアリングする際の接続シーケンス]
図18には、携帯電話端末を介して三つの無線通信端末をペアリングする際の接続シーケンスの一例として、前述の図4に示したように携帯電話端末1を介してパーソナルコンピュータ11Pとキーボード11K、パーソナルコンピュータ11Aとマウスヘッド装置11Mを、それぞれペアリングする場合の接続シーケンスを示す。なお、この図18のシーケンスでは、主に認証にかかるステップのみを示し、図16のシーケンスのような接点端子の接続/切断のステップや問い合わせメッセージの送受信のステップなどについての図示は省略している。
図18において、例えば図4の(A)のように、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11Pの両接点端子同士が接続された状態になると、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11Pとの間では、前述同様に、当該接点端子による有線接続を通じた問い合わせのメッセージの送受信や、属性情報(アドレスやデバイス名などの情報)の送受信、通信に使用するチャネルや通信開始時刻などの情報通信が行われた後、認証プロセスへ移行する。
認証プロセスに移行すると、携帯電話端末1は、ステップS120の処理として、前述同様に、乱数とPINコードを、接点端子を通じてパーソナルコンピュータ11Pへ有線送信する。またこの時の携帯電話端末1は、それら乱数とPINコードとを用い、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーを生成しておく。
前記携帯電話端末1から送られてきた乱数及びPINコードを受信したパーソナルコンピュータ11Pは、ステップS140の処理として、それら乱数及びPINコードに基づいて、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーRpを生成し、そのリンクキーRpをステップS141にて携帯電話端末1へ送信する。
携帯電話端末1は、ステップS121において、前記パーソナルコンピュータ11PからリンクキーRpを受信すると、先のステップS120で生成しておいたリンクキーと、当該受信したリンクキーRpとを照合する。この照合の結果、両者が一致していれば認証成功として認証プロセスを終了し、一方、両者が一致しなければ認証失敗として認証プロセスを終了する。
その後、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11Pとの間で前記接点端子の接続が切断されると、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11Pとの間では、前述のような近距離無線通信の確認処理がなされ、その確認処理が完了すると、近距離無線通信が可能な状態となる。
次に、図18において、例えば図4の(B)のように、携帯電話端末1とキーボード11Kの両接点端子同士が接続された状態になると、携帯電話端末1とキーボード11Kとの間では、前述の同様に、当該接点端子による有線接続を通じた問い合わせのメッセージの送受信や属性情報(アドレスやデバイス名などの情報)の送受信、通信に使用するチャネルや通信開始時刻などの情報通信が行われた後、認証プロセスへ移行する。
認証プロセスに移行すると、携帯電話端末1は、ステップS123の処理として、新たに生成した乱数と、前記PINコードとを、接点端子を通じてキーボード11Kへ有線送信すると共に、先のパーソナルコンピュータ11Pとの間の認証時に使用したリンクキーRpをも送信する。またこの時の携帯電話端末1は、当該新たな乱数と前記PINコードとを用い、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーを生成しておく。
前記携帯電話端末1から送られてきた乱数及びPINコード,リンクコードRpを受信したキーボード11KAは、ステップS150の処理として、前記乱数及びPINコードに基づいて、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーRkを生成し、そのリンクキーRkをステップS151にて携帯電話端末1へ送信する。また、キーボード11Kは、前記リンクコードRpについては内部に保存しておく。
携帯電話端末1は、ステップS124において、前記キーボード11KからリンクキーRkを受信すると、先のステップS123にて生成しておいた前記リンクキーと、当該受信したリンクキーRkとを照合する。この照合の結果、両者が一致していれば認証成功として認証プロセスを終了し、一方、両者が一致しなければ認証失敗として認証プロセスを終了する。
その後、携帯電話端末1とキーボード11Kとの間で前記接点端子の接続が切断されると、携帯電話端末1とキーボード11Kとの間では、前述のような近距離無線通信の確認処理がなされ、その確認処理が完了すると、近距離無線通信が可能な状態となる。
次に、図18において、例えば図4の(C)のように、携帯電話端末1とマウス装置11Mの両接点端子同士が接続された状態になると、携帯電話端末1とマウス装置11Mとの間では、前述の同様に、当該接点端子による有線接続を通じた問い合わせのメッセージの送受信や属性情報の送受信、通信に使用するチャネルや通信開始時刻などの情報通信が行われた後、認証プロセスへ移行する。
認証プロセスに移行すると、携帯電話端末1は、ステップS126の処理として、新たに生成した乱数と、前記PINコードとを、接点端子を通じてマウス装置11Mへ有線送信すると共に、先のパーソナルコンピュータ11Pとの間の認証時に使用したリンクキーRpをも送信する。またこの時の携帯電話端末1は、当該新たな乱数と前記PINコードとを用い、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーを生成しておく。
前記携帯電話端末1から送られてきた乱数及びPINコード,リンクコードRpを受信したマウス装置11Mは、ステップS160の処理として、前記乱数及びPINコードに基づいて、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーRmを生成し、そのリンクキーRmをステップS161にて携帯電話端末1へ送信する。また、マウス装置11Mは、前記リンクコードRmについては内部に保存しておく。
携帯電話端末1は、ステップS127において、前記マウス装置11MからリンクキーRmを受信すると、先のステップS126にて生成しておいた前記リンクキーと、当該受信したリンクキーRmとを照合する。この照合の結果、両者が一致していれば認証成功として認証プロセスを終了し、一方、両者が一致しなければ認証失敗として認証プロセスを終了する。
その後、携帯電話端末1とマウス装置11Mとの間で前記接点端子の接続が切断されると、携帯電話端末1とマウス装置11Mとの間では、前述のような近距離無線通信の確認処理がなされ、その確認処理が完了すると、近距離無線通信が可能な状態となる。
次に、携帯電話端末1は、既に確立した近距離無線通信を通じ、ステップS129の処理として、前記キーボード11Kから受け取ったリンクキーRkと、マウス装置11Mから受け取ったリンクキーRmを、パーソナルコンピュータ11Pへ無線送信する。そして、パーソナルコンピュータ11Pは、ステップS143にてそれらリンクキーRk、Rmを受信する。
次に、パーソナルコンピュータ11Pとキーボード11Kとの間では、ステップS144及びステップS153の処理として、相互に前記リンクキーRp又はリンクキーRkが一致するか否かの認証処理を実行する。そして、当該認証処理が成功した場合、それらパーソナルコンピュータ11Pとキーボード11Kとの間では、前述したような近距離無線通信の確認処理がなされ、その確認処理が完了した場合に、近距離無線通信が可能な状態となる。
また、パーソナルコンピュータ11Pとマウス装置11Mとの間では、ステップS145及びステップS163の処理として、相互に前記リンクキーRp又はリンクキーRmが一致するか否かの認証処理を実行する。そして、当該認証処理が成功した場合に、それらパーソナルコンピュータ11Pとマウス装置11Mとの間では、前述したような近距離無線通信の確認処理がなされ、その確認処理が完了すると、近距離無線通信が可能な状態となる。
[携帯電話端末を介して三つの無線通信端末を相互にペアリングする際の接続シーケンス]
図19には、携帯電話端末を介して三つの無線通信端末を相互にペアリングする際の接続シーケンスの一例として、前述の図5に示したように携帯電話端末1を介してパーソナルコンピュータ11P1〜11P3を相互にペアリングする場合の接続シーケンスを示す。なお、この図19のシーケンスでは、主に認証にかかるステップのみを示し、接点端子の接続/切断のステップや問い合わせメッセージの送受信のステップなどについての図示は省略している。
図19において、例えば図5の(A)のように、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P1の両接点端子同士が接続された状態になると、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P1との間では、当該接点端子による有線接続を通じた問い合わせのメッセージの送受信や、属性情報の送受信、通信に使用するチャネルや通信開始時刻などの情報通信が行われた後、認証プロセスへ移行する。
認証プロセスに移行すると、携帯電話端末1は、ステップS170の処理として、乱数とPINコードを、接点端子を通じてパーソナルコンピュータ11P1へ有線送信する。またこの時の携帯電話端末1は、それら乱数とPINコードとを用い、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーを生成しておく。
前記携帯電話端末1から送られてきた乱数及びPINコードを受信したパーソナルコンピュータ11P1は、ステップS190の処理として、それら乱数及びPINコードに基づいて、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーRp1を生成し、そのリンクキーRp1をステップS191にて携帯電話端末1へ送信する。
携帯電話端末1は、ステップS171において、前記パーソナルコンピュータ11P1からリンクキーRp1を受信すると、前述同様に、先のステップS170で生成しておいたリンクキーと、当該受信したリンクキーRp1とを照合して認証成功/失敗を判定し、認証が終了すると当該認証プロセスを終了する。
その後、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P1との間で前記接点端子の接続が切断されると、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P1との間では、前述のような近距離無線通信の確認処理がなされ、その確認処理が完了すると、近距離無線通信が可能な状態となる。
次に、図19において、例えば図5の(B)のように、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P2の両接点端子同士が接続された状態になると、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P2との間では、当該接点端子による有線接続を通じた問い合わせのメッセージの送受信や属性情報の送受信、通信に使用するチャネルや通信開始時刻などの情報通信が行われた後、認証プロセスへ移行する。
認証プロセスに移行すると、携帯電話端末1は、ステップS173の処理として、新たに生成した乱数と、前記PINコードとを、接点端子を通じてパーソナルコンピュータ11P2へ有線送信するとともに、先のパーソナルコンピュータ11P1との間の認証時に使用したリンクキーRp1をも送信する。また、この時の携帯電話端末1は、当該新たな乱数と前記PINコードとを用い、所定のアルゴリズムに従って前記リンクキーを生成しておく。
前記携帯電話端末1から送られてきた乱数及びPINコード,リンクコードRp1を受信したパーソナルコンピュータ11P2は、ステップS200の処理として、前記乱数及びPINコードに基づいて、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーRp2を生成し、そのリンクキーRp2をステップS201にて携帯電話端末1へ送信する。また、パーソナルコンピュータ11P2は、前記リンクコードRp1については内部に保存しておく。
携帯電話端末1は、ステップS174において、前記パーソナルコンピュータ11P2からリンクキーRp2を受信すると、先のステップS173で生成しておいたリンクキーと、当該受信したリンクキーRp2とを照合して認証成功/失敗を判定し、認証が終了すると当該認証プロセスを終了する。
その後、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P2との間で前記接点端子の接続が切断されると、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P2との間では、前述のような近距離無線通信の確認処理がなされ、その確認処理が完了すると、近距離無線通信が可能な状態となる。
次に、図19において、例えば図5の(C)のように、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P3の両接点端子同士が接続された状態になると、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P3との間では、当該接点端子による有線接続を通じた問い合わせのメッセージの送受信や属性情報の送受信、通信に使用するチャネルや通信開始時刻などの情報通信が行われた後、認証プロセスへ移行する。
認証プロセスに移行すると、携帯電話端末1は、ステップS176の処理として、新たに生成した乱数と、前記PINコードとを、接点端子を通じてパーソナルコンピュータ11P3へ有線送信すると共に、先のパーソナルコンピュータ11P1,パーソナルコンピュータ11P2との間の認証時に使用したリンクキーRp1,Rp2をも送信する。またこの時の携帯電話端末1は、当該新たな乱数と前記PINコードとを用い、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーを生成しておく。
前記携帯電話端末1から送られてきた前記乱数及びPINコード,リンクコードRp1,Rp2を受信したパーソナルコンピュータ11P3は、ステップS210の処理として、前記乱数及びPINコードに基づいて、所定のアルゴリズムに従ってリンクキーRp3を生成し、そのリンクキーRp3をステップS211にて携帯電話端末1へ送信する。また、パーソナルコンピュータ11P3は、前記リンクコードRp1,Rp2については内部に保存しておく。
携帯電話端末1は、ステップS178において、前記パーソナルコンピュータ11P3からリンクキーRp3を受信すると、先のステップS176で生成しておいたリンクキーと、当該受信したリンクキーRp3とを照合して認証成功/失敗を判定し、認証が終了すると当該認証プロセスを終了する。
その後、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P3との間で前記接点端子の接続が切断されると、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11P3との間では、前述のような近距離無線通信の確認処理がなされ、その確認処理が完了すると、近距離無線通信が可能な状態となる。
次に、携帯電話端末1は、既に確立した近距離無線通信を通じ、ステップS179の処理として、前記パーソナルコンピュータ11P2,11P3から受け取ったリンクキーRp2,Rp3を、パーソナルコンピュータ11P1へ無線送信する。そして、パーソナルコンピュータ11P1は、ステップS193にてそれらリンクキーRp2,Rp3を受信する。
次に、パーソナルコンピュータ11P1とパーソナルコンピュータ11P2との間では、ステップS194及びステップS203の処理として、相互に前記リンクキーRp1又はリンクキーRp2が一致するか否かの認証処理を実行する。そして、当該認証処理が成功した場合、それらパーソナルコンピュータ11P1とパーソナルコンピュータ11P2との間では、前述したような近距離無線通信の確認処理がなされ、その確認処理が完了すると、近距離無線通信が可能な状態となる。
また、パーソナルコンピュータ11P1とパーソナルコンピュータ11P3との間では、ステップS195及びステップS213の処理として、相互に前記リンクキーRp1又はリンクキーRp3が一致するか否かの認証処理を実行する。そして、当該認証処理が成功した場合、それらパーソナルコンピュータ11P1とパーソナルコンピュータ11P3との間では、前述したような近距離無線通信の確認処理がなされ、その確認処理が完了すると、近距離無線通信が可能な状態となる。
また、携帯電話端末1は、既に確立した近距離無線通信を通じ、ステップS180の処理として、前記パーソナルコンピュータ11P3から受け取ったリンクキーRp3を、パーソナルコンピュータ11P2へ無線送信する。そして、パーソナルコンピュータ11P2は、ステップS204にてリンクキーRp3を受信する。
次に、パーソナルコンピュータ11P2とパーソナルコンピュータ11P3との間では、ステップS205及びステップS214の処理として、相互に前記リンクキーRp2又はリンクキーRp3が一致するか否かの認証処理を実行する。そして、当該認証処理が成功した場合、それらパーソナルコンピュータ11P2とパーソナルコンピュータ11P3との間では、前述したような近距離無線通信の確認処理がなされ、その確認処理が完了すると、近距離無線通信が可能な状態となる。
[携帯電話端末を介したワイファイ無線通信ペアリングの接続シーケンス]
図20には、携帯電話端末を介したワイファイ無線通信のペアリング時の接続シーケンスの一例として、前述の図6に示したような携帯電話端末1を介して無線アクセスポイント機器11Wとパーソナルコンピュータ11Pをワイファイ認証する場合の接続シーケンスを示す。なお、この図20のシーケンスでは、主に認証にかかるステップのみを示している。
図20において、例えば図6の(A)のように、携帯電話端末1と無線アクセスポイント機器11Wの両接点端子同士が接続された状態になると、携帯電話端末1と無線アクセスポイント機器11Wとの間では、当該接点端子による有線接続を通じて、リクエスト送信やMACアドレス,サポート通信速度などの情報通信がなされた後、それら携帯電話端末1と無線アクセスポイント機器11Wとの間でEAPによるユーザ認証プロセスへ移行する。
当該ユーザ認証プロセスに移行すると、携帯電話端末1は、ステップS220の処理として、接点端子を通じて、EAPデータを無線アクセスポイント機器11Wへ有線送信する。
前記携帯電話端末1から送られてきたEAPデータ受信した無線アクセスポイント機器11Wは、ステップS230の処理として、当該EAPデータを基にユーザを認証する。そして、当該ユーザ認証がOKである場合、無線アクセスポイント機器11Wは、ステップS231の処理として、暗号鍵を接点端子を通じて携帯電話端末1へ有線送信する。そして、携帯電話端末1は、ステップS221にて、前記無線アクセスポイント機器11Wから送られてきた暗号鍵を受信する。
その後、それら携帯電話端末1と無線アクセスポイント機器11Wとの間の接点端子の電気的な接続が切り離されると、ステップS222及びステップS232の処理として、それら携帯電話端末1と無線アクセスポイント機器11Wとの間でワイファイ無線通信の接続が確立処理が実行され、当該接続確立処理が完了すると、それらの間の無線通信が可能な状態となる。
次に、例えば図6の(B)のように、携帯電話端末1とパーソナルコンピュータ11Pの両接点端子同士が接続された状態になると、携帯電話端末1は、ステップS223の処理として、前記無線アクセスポイント機器11Wから先に取得した暗号鍵やMACアドレス,サポート通信速度などを、前記接点端子を通じてパーソナルコンピュータ11Pへ有線送信する。
前記携帯電話端末1から送られてきた暗号鍵等をステップS240にて受信したパーソナルコンピュータ11Pは、ステップS241の処理として、無線アクセスポイント機器11Wへアクセスする。
これにより、無線アクセスポイント機器11Wとパーソナルコンピュータ11Pとの間では、ステップS234及びステップS241の処理として、前記暗号鍵等を用いたワイファイ無線通信の確立処理が実行され、その確立処理が完了すると、それらの間でワイファイ無線通信が可能な状態となる。
[まとめ]
以上説明したように、本発明実施形態においては、接点端子同士を電気的に直接接続した状態で、例えばブルートゥース無線通信に関連した問い合わせメッセージの送受信からリンクキーの送受信、或いは、ワイファイ無線通信に関連したEAPデータや暗号鍵等の送受信までが行われ、それらの情報の照合により認証が成功し、さらに、接点端子の接続が切断された後に、近距離無線通信の確立が行われる。すなわち本実施形態によれば、PINコードやアドレス、デバイス名、EAPデータや暗号鍵などの秘密情報は、無線で送信されることなく、接点端子を介して直接送受信される。このため、本実施形態によれば、それら秘密情報が外部に漏れることはなく、情報漏洩に対する高い安全性を実現することができる。
また本実施形態によれば、近距離無線通信を行いたい端末同士の接点端子の接触と、その後の切断、接点端子の接触後のボタン操作などように、ユーザにとって非常に分かり易い作業で近距離無線通信の設定が完了するため、ユーザは専門的な知識を必要とせず、また複雑な操作を行う必要もない。
また、図7〜図9の例の場合、本実施形態に必要となる構成要素は、接点端子の他に、アンテナと接点端子間の接続を切り替えるスイッチのみであり、ハードウェアの負担が少なく、小型、低コストで実現することができる。
さらに、前述の図11、図12、図14の例の場合、図7〜図9の例のような切替スイッチは必要なく、さらなるハードウェアの負担軽減、小型化、低コスト化が実現可能となる。特に、図12の構成例の場合、パワーアンプのオン/オフ制御は、制御部3からの制御信号のみで実現でき、新たな構成を設ける必要がない。なお、図12の構成例の場合、接点端子共用器としてのデュープレクサについては必要であるが、これは一般的なアンテナ共用器と同じものを用いることができるため、コスト上昇を抑えることができる。また、図14の構成例の場合は、トランシーバ回路29におけるスクランブル等の実行/非実行の制御のみで実現されるため、ハードウェアの新たな追加は必要ない。
また、本実施形態によれば、例えば携帯電話端末と他の二以上の無線通信端末との間で、接点端子を通じた有線認証がなされることにより、それら他の二以上の無線通信端末間の近距離無線通信が可能になるため、
なお、前述した実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は前述した各実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
前述した実施形態では、無線通信端末として携帯電話端末を想定しているが、本発明は、その他の様々な無線通信端末にも適用可能である。
1…携帯電話端末、11…無線通信端末、11T…近距離無線通信機能を備えたテレビジョン受像機、11HS…近距離無線通信機能を備えたヘッドセット、11HP…近距離無線通信機能を備えたヘッドフォン、11A…近距離無線通信機能を備えた据え置き型オーディオ機器、11P,11P1〜11P3…近距離無線通信機能を備えたパーソナルコンピュータ、11K…近距離無線通信機能を備えたキーボード、11M…近距離無線通信機能を備えたマウス装置、11W…無線アクセスポイント機器、
2,12…接点端子、3,13…制御部、4,14,7,17…通信部、5,15…切替部、6,16…近距離無線通信用のアンテナ、
21,29…トランシーバ回路、22,24,27…バンドパスフィルタ、23…パワーアンプ、25…デュープレクサ(第一のデュープレクサ、アンテナ共用器)、28…ローノイズアンプ、30…第二のデュープレクサ(接点端子共用器)、31…発振器、32…バッファアンプ、33…信号入出力端子、35…パワーアンプオン/オフ制御信号の入力端子、37…スクランブル制御信号の入力端子

Claims (11)

  1. 近距離無線通信用の通信アンテナと、
    近距離無線通信のための通信部と、
    他の無線通信端末の接点端子と電気的に接続可能な接点端子と、
    前記接点端子と他の無線通信端末の接点端子とが接続された時、当該接続された接点端子を介して、前記他の無線通信端末との間で近距離無線通信の認証処理を実行し、当該認証処理の完了後、前記通信アンテナを介した近距離無線通信を開始する通信制御部と、
    を有する無線通信端末。
  2. 前記通信制御部は、
    前記通信アンテナと通信部との間に配され、前記通信アンテナと通信部とを接続するアンテナ経路と、前記接点端子と通信部とを結ぶ接点端子経路とを、切替制御信号に応じて切り替える切替部と、
    近距離無線通信の認証処理を実行するとともに、前記接点端子と他の無線通信端末の接点端子とが接続された後、前記認証処理が完了するまでの間は、前記切替部を前記接点端子経路側へ切り替え、前記認証処理が完了した後、前記切替部を前記アンテナ経路側へ切り替える切替制御信号を生成する切替制御信号生成部とを有する請求項1記載の無線通信端末。
  3. 前記切替制御信号生成部は、近距離無線通信機能が起動する前の初期状態では前記切替部を前記接点端子経路側へ切り替えた状態とし、前記接点端子と他の無線通信端末の接点端子とが接続された後、前記認証処理が完了した時、前記切替部を前記アンテナ経路へ切り替える切替制御信号を生成する請求項2記載の無線通信端末。
  4. 前記通信制御部は、
    前記通信部内の通信信号経路上に設けられる所定の回路部に対し、当該所定の回路部を通信信号が通るオン状態と通信信号が遮断されるオフ状態とを切替制御可能であり、前記接点端子と他の無線通信端末の接点端子とが接続された後、前記認証処理が完了するまでの間は、前記所定の回路部を前記オフ状態とし、前記認証処理が完了した後、前記所定の回路部をオン状態にするオン/オフ制御信号を生成するオン/オフ制御信号生成部と、
    前記通信アンテナに対して前記所定の回路部を挟んだ信号経路と前記接点端子とを結ぶ経路とを有する請求項1記載の無線通信端末。
  5. 前記オン/オフ制御信号生成部は、近距離無線通信機能が起動する前の初期状態では前記所定の回路部をオフ状態とし、前記接点端子と他の無線通信端末の接点端子とが接続された後、前記認証処理が完了した時、前記所定の回路部をオン状態とするオン/オフ制御信号を生成する請求項4記載の無線通信端末。
  6. 前記通信制御部は、
    前記通信部内で通信信号にスクランブル/デスクランブルを施すスクランブル/デスクランブル実行モードとスクランブル/デスクランブルを施さない実行しないスクランブル/デスクランブル非実行モードとを切替制御可能であり、前記接点端子と他の無線通信端末の接点端子とが接続された後、前記認証処理が完了するまでの間は、前記通信部をスクランブル/デスクランブル実行モードとし、前記認証処理が完了した後、前記通信部をスクランブル/デスクランブル非実行モードにするスクランブル制御信号を生成するスクランブル制御信号生成部を有する請求項1記載の無線通信端末。
  7. 前記スクランブル制御信号生成部は、近距離無線通信機能が起動する前の初期状態では前記通信部を前記スクランブル/デスクランブル実行モードとし、前記接点端子と他の無線通信端末の接点端子とが接続された後、前記認証処理が完了した時、前記通信部をスクランブル/デスクランブル非実行モードとするスクランブル制御信号を生成する請求項6記載の無線通信端末。
  8. 前記通信制御部は、前記他の無線通信端末との間で近距離無線通信の認証処理を実行した際に使用した情報を保存した後、当該他の無線通信端末とは別の無線通信端末の接点端子が自端末の接点端子と接続された時、当該接続された接点端子を介して、前記別の無線通信端末との間で近距離無線通信の認証処理を実行するとともに、前記保存した情報を当該別の無線通信端末へ送信する請求項1記載の無線通信端末。
  9. 近距離無線通信用の通信アンテナと、近距離無線通信のための通信部と、他の無線通信端末の接点端子と電気的に接続可能な接点端子と、近距離無線通信の認証処理を実行する通信制御部とを、各々が備えた第一、第二の二つの無線通信端末からなり、
    前記第一、第二の無線通信端末の通信制御部は、前記接点端子と相手方の無線通信端末の接点端子とが接続された時、当該接続された接点端子を介して、前記相手方の無線通信端末との間で近距離無線通信の認証処理を実行し、当該認証処理の完了後、前記通信アンテナを介した近距離無線通信を開始する無線通信システム。
  10. 無線通信端末に備えられた接点端子が他の無線通信端末の接点端子と電気的に接続された時、当該接続された接点端子を介して、無線通信端末に備えられた通信制御部が、前記他の無線通信端末との間で近距離無線通信の認証処理を実行する認証ステップと、
    当該認証処理の完了後、無線通信端末に備えられた通信制御部が、無線通信端末の通信アンテナを介した近距離無線通信を開始する近距離無線通信ステップと、
    有する無線通信端末の制御方法。
  11. 無線通信端末に備えられた接点端子が他の無線通信端末の接点端子と電気的に接続された時、当該接続された接点端子を介して、前記他の無線通信端末との間で近距離無線通信の認証処理を実行する認証処理と、
    当該認証処理の完了後、無線通信端末の通信アンテナを介した近距離無線通信を開始する近距離無線通信処理とを、
    無線通信端末に搭載されたコンピュータに実行させる制御プログラム。
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