JP2011097566A - 負荷分散装置、負荷分散プログラム及び負荷分散システム、並びにサーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】レジストラサーバの負荷状態を認識し、レジストラサーバの代わりにメッセージ送信処理を行うことで、レジストラサーバの負荷を軽減させる。
【解決手段】本発明の負荷分散装置は、1又は複数の収容端末とサーバとの間に介在し、サーバに代わって各収容端末から受信した信号の再試行要求信号を送信して、サーバの処理負荷を分散させる負荷分散装置において、サーバの代理動作を実行するか否かを判断するためのパラメータが閾値を超えると、サーバに代わって当該各収容端末に対して再試行要求信号を送信する信号応答手段と、サーバから各収容端末宛の再試行要求信号の受信の有無を監視する信号監視手段と、信号監視手段による各収容端末宛の再試行要求信号の受信の有無に応じて、信号応答手段の閾値を変更する閾値変更手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、負荷分散装置、負荷分散プログラム及び負荷分散システム、並びにサーバに関し、例えば、1又は複数の端末の端末情報を登録するサーバの処理負荷を分散する負荷分散装置、負荷分散プログラム及び負荷分散システム、並びにサーバに適用し得るものである。
近年、IPネットワーク上に音声パケットを授受して通話を実現するVoIP(Voice Over IP)技術が、企業内や家庭内等において充分に普及している。
VoIP技術では、信号処理プロトコルの1つとしてSIP(Session Initiation Protocol)が利用されており、端末間でSIPメッセージの授受を行うために、登録サーバ(レジストラサーバ)が、端末の位置情報等を登録する必要がある(非特許文献1参照)。
図2は、SIPサーバであるレジストラサーバに端末情報を登録する際の手順を示すシーケンス図である。
まず、端末Aは、基本的にはREGISTERというメッセージをSIPメッセージに含めてレジストラサーバRへ送信し(ステップS1)、レジストラサーバRにおいて端末情報の登録完了時に200OKを端末Aへ返信するというものである(ステップS2)。
なお、レジストラサーバRでは、一定時間が経過すると登録情報を削除するため、登録された端末Aは、定期的に登録サーバRにREGISTERメッセージを送信する必要がある。
ここで、通常、電話事業者の運用の場合、加入者数は数百〜数千万人というオーダーとなり、SIPサーバは、レジストラサーバとして、これら多数の加入者のデータを管理している。
従って、例えば停電等で大規模な障害が発生した場合には、電話が不通となるので、端末からSIPサーバへの通信もできず、所定時間が過ぎるとレジストラサーバ内の端末情報が消滅する。
その後、復旧すると、端末はREGISTERメッセージをSIPサーバに送信することが考えられるが、例えば数百〜数千万台という端末が、ほぼ同時に一斉送信した場合、レジストラサーバはBUSY状態となる可能性が非常に高い。
この場合、レジストラサーバのDOWNを防止するため、レジストラサーバは、あるパラメータの閾値を超えると、端末に、Retry−afterX秒というメッセージを返信するようにしている。端末は、Retry−afterX秒メッセージを受けると、指定されたX秒後に、再度REGISTERを試みることで、レジストラの負荷を時系列的に分散している。
例えば、通常、閾値としてはcps(call/sec)という単位を用いており、単位時間内に受信したREGISTERメッセージの受信数が閾値を超えた場合に、Retry−afterX秒メッセージを送信している。
一方、昨今のIPv4アドレスが枯渇してしまうという状況から、端末アドレスをIPv6化するという目的で、セッションボーダーコントローラ(SBC:Session Border Controller)を端末とレジストラサーバとの間に介在させ、IPv6端末を、既存のIPv4対応のレジストラサーバに収容するという手段がとられている。
この場合、セッションボーダーコントローラは、レジストラサーバの代わりに、閾値を超えると、Retry−afterメッセージを端末に送信し、同様の負荷分散を実施することができる。
図3は、セッションボーダーコントローラを介在させた場合の端末情報の登録処理を示すシーケンス図である。
図3において、セッションボーダーコントローラBは、Retry−afterメッセージを返信するための閾値が設定されている。セッションボーダーコントローラBは、端末AからREGISTEメッセージを受信し(ステップS11)、閾値を超えている場合、Retry−afterメッセージX秒(ここではX=6秒とする)を返信する(ステップS12)。
そして、端末Aは、Retry−afterメッセージ受信後、6秒経過後に、再度、REGISTEメッセージを送信する(ステップS13)。このとき、セッションボーダーコントローラBにおいて、閾値以下である場合、当該REGISTEメッセージをレジストラサーバRに送信し(ステップS14)、端末情報の登録後(ステップS15)、レジストラサーバは、200OKメッセージを端末Aに返信する(ステップS16、S17)。
特開2008−034947号公報 特開2007−219637号公報 特開2007−013612号公報 特開2002−314616号公報
RFC3261 Session Initiation Protocol
しかしながら、上述したように、端末とレジストラサーバとの間にセッションボーダーコントローラを介在させて端末情報の登録処理を行う場合、以下のような問題がある。
例えば、上述したように、一般に、レジストラサーバは電話事業者が運用管理するものであり、複数のセッションボーダーコントローラを経由して、数百万〜数千万の端末情報の登録・管理を行うことが期待される。
しかし、セッションボーダーコントローラは、レジストラサーバとの間で負荷情報の交換を行う手段がない。そのため、レジストラサーバがBUSY状態でない場合にも、自身の閾値を超えていれば、レジストラサーバの代わりに、Retry−afterを返信してしまうことになり、システム全体の処理負荷の最適化を図ることができない。
また、上述したように、一般に、レジストラサーバは電話事業者が運用管理するものであり、複数のセッションボーダーコントローラを経由して、数百万〜数千万の端末情報の登録・管理を行う。
そのため、セッションボーダーコントローラの閾値は、セッションボーダーコントローラの収容端末数や、その時点でのレジストラサーバの負荷状態などの環境状況に応じて単純に行うことはできない。また、レジストラサーバに接続するセッションボーダーコントローラの数が増えれば増えるほど複雑となる。
また例えば、特許文献1〜特許文献4には、呼処理サーバに関する負荷分散技術が記載されている。しかし、特許文献1〜特許文献4の記載技術はいずれも、負荷分散装置が接続する複数の呼処理サーバの負荷状態を管理しており、複数の呼処理サーバ間で処理負荷を分担するという方式である。従って、セッションボーダーコントローラにはそのまま適用することができない。
そのため、収容端末とサーバとの間に介在する装置が、サーバの負荷状態を認識することができ、その負荷状態に応じて、サーバの代わりに再試行要求信号を端末に送信することで、サーバの処理負荷の軽減及びシステム全体の処理負荷の最適化を図ることができる負荷分散装置、負荷分散プログラム及び負荷分散システム、並びにサーバが求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明の負荷分散装置は、1又は複数の収容端末とサーバとの間に介在し、サーバに代わって各収容端末から受信した信号の再試行要求信号を送信して、サーバの処理負荷を分散させる負荷分散装置において、(1)サーバの代理動作を実行するか否かを判断するためのパラメータが閾値を超えると、サーバに代わって当該各収容端末に対して再試行要求信号を送信する信号応答手段と、(2)サーバから各収容端末宛の再試行要求信号の受信の有無を監視する信号監視手段と、(3)信号監視手段による各収容端末宛の再試行要求信号の受信の有無に応じて、信号応答手段の閾値を変更する閾値変更手段とを備えることを特徴とする。
第2の本発明の負荷分散プログラムは、1又は複数の収容端末とサーバとの間に介在し、サーバに代わって各収容端末から受信した信号の再試行要求信号を送信して、サーバの処理負荷を分散させる負荷分散装置を、(1)サーバの代理動作を実行するか否かを判断するためのパラメータが閾値を超えると、サーバに代わって当該各収容端末に対して再試行要求信号を送信する信号応答手段、(2)サーバから各収容端末宛の再試行要求信号の受信の有無を監視する信号監視手段、(3)信号監視手段による各収容端末宛の再試行要求信号の受信の有無に応じて、信号応答手段の閾値を変更する閾値変更手段として機能させることを特徴とする。
第3の本発明の負荷分散システムは、複数の収容端末とサーバとの間に介在する1又は複数の中継装置を有し、各中継装置が、第1の本発明の負荷分散装置を備え、上記サーバに代わって収容端末に再試行要求信号を送信して、サーバの処理負荷を分散させる。
第4の本発明のサーバは、1又は複数の負荷分散装置に収容される1又は複数の収容端末を管理するサーバにおいて、自身の処理負荷が閾値を超えたとき、負荷分散装置の全て又は一部に対して、再試行要求信号を送信する再試行要求信号送信手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、サーバの負荷状態を認識でき、その負荷状態に応じてサーバの代わりに再試行要求信号を端末に送信することで、サーバの処理負荷の軽減及びシステム全体の処理負荷の最適化を図ることができる。
第1の実施形態の中継装置の内部構成を示す内部構成図である。 従来の端末情報の登録処理を示すシーケンス図である。 従来のセッションボーダーコントローラを介在させた場合の端末情報の登録処理を示すシーケンス図である。 第1の実施形態の負荷分散システムの構成を示すシステム構成図である。 第1の実施形態の負荷分散処理の動作を示すシーケンス図である。 変形実施形態の中継装置の内部構成を示す内部構成図である。 変形実施形態の負荷分散システムの構成を示すシステム構成図である。 変形実施形態の拠点毎に閾値を設定することを説明する説明図である。 第2の実施形態の負荷分散システムの構成を示すシステム構成図である。 第2の実施形態の負荷分散処理の動作を示すシーケンス図である。
(A)第1の実施形態
以下では、本発明の負荷分散装置、負荷分散プログラム及び負荷分散システム、並びにサーバの第1の実施形態を図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態では、例えば、SIPを採用した音声通信システムにおいて、1又は複数の端末とレジストラサーバとの間に介在する中継装置に本発明を適用した場合の実施形態を例示する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図4は、第1の実施形態の負荷分散システムの構成を示す構成図である。図4において、第1の実施形態の負荷分散システム10は、複数の中継装置1−1〜1−M(Mは正の整数)、SIPサーバ2、複数の端末3−1〜3−N(Nは正の整数)を少なくとも有して構成される。
ここで、図4に示すネットワーク4は、有線回線、無線回線又はこれらを結合させた回線のいずれを適用することができる通信網である。通信プロトコルは特に限定されないが、例えばインターネットプロトコル(IP)を適用した通信網を想定する。
なお、中継装置1−1〜1−Mはそれぞれ同一の装置であり、以下の説明において、中継装置の同一の機能を説明する際には、中継装置1のように表現して説明する。
中継装置1は、それぞれ収容する複数の端末3−1〜3−NとSIPサーバ2との間に介在する中継装置であり、接続するSIPサーバ2の処理負荷を軽減させる負荷分散装置として機能する。中継装置1は、例えば、セッションボーダーコントローラ(SBC)等に代表されるアドレス変換機能を有するゲートウェイ装置等のネットワーク機器を適用することができる。
また、中継装置1は、BUSY状態となったSIPサーバ(レジストラサーバ)2に代わって、REGISTERメッセージを送信してきた端末3−1〜3−Nに対して、再試行要求信号であるRetry−AfterX秒メッセージを返信するものである。これにより、SIPサーバ2に代わってSIPメッセージの応答を行うことができるので、SIPサーバ2の処理負荷を軽減することができる。なお、Retry−AfterX秒メッセージの再試行要求時間Xは、任意に設定することができる。例えばこの実施形態では30秒と設定する場合を例示する。
図1は、負荷分散装置として機能する中継装置1の内部構成を示す内部構成図である。
図1において、中継装置1は、サーバ側インターフェース部101、端末情報記憶部102、タイマー103、SIPメッセージ監視部104、中継処理部105、閾値設定変更部106、メッセージ応答部107、端末側インターフェース部108を少なくとも有する。
サーバ側インターフェース部101は、SIPサーバ2側の通信回線に接続する通信インターフェースであり、SIPサーバ2との間で情報の授受を行うものである。
端末情報記憶部102は、収容する端末3−1〜3−NのIPアドレスなどを記憶する記憶領域である。
タイマー103は、SIPメッセージ監視部104の制御を受けて、所定時間の計時を行う計時手段である。タイマー103は、SIPメッセージ監視部104からの指示に応じて、計時する設定時間を変更することができる。
SIPメッセージ監視部104は、サーバ側インターフェース部101を通じて、SIPサーバ2から受信したSIPメッセージを監視するものである。SIPメッセージ監視部104は、端末情報記憶部102に記憶される端末情報を参照し、受信したSIPメッセージが、自身の収容する端末3−1〜3−Nに対するRetry−AfterX秒メッセージであるか否かを判断し、その判断結果を閾値設定変更部106与えるものである。
また、SIPメッセージ監視部104は、Retry−AfterX秒メッセージを受信したか否かに応じて、タイマー103の計時時間の設定を行うものである。
中継処理部105は、SIPメッセージ監視部104により、受信したSIPメッセージがRetry−AfterX秒メッセージでないと判断された場合に、当該SIPメッセージを送信先の端末3−1〜3−Nに対して送信する処理部である。中継処理部105は、必要に応じて、SIPメッセージの送信先のアドレス変換機能を備えるようにしても良い。
閾値設定変更部106は、SIPメッセージ監視部104により、受信したSIPメッセージがRetry−AfterX秒メッセージであると判断されると、メッセージ応答部107に設定されている閾値を引き下げるように変更するものである。
これは、SIPサーバ2からRetry−AfterX秒メッセージが送信された場合とは、SIPサーバ2において、REGISTERメッセージの受信数が自身の閾値を超えたBUSY状態であることを示す。従って、SIPサーバ2の処理負荷を軽減するために、中継装置1自身の閾値を引き下げる変更をすることで、SIPサーバ2に代わってメッセージ応答処理を行うことができる。
また、閾値設定変更部106は、タイマー103による設定時間経過後、Retry−AfterX秒メッセージの受信がない場合には、SIPサーバ2のBUSY状態が解除したとみなし、上記のように引き下げた閾値を元の閾値に戻すものである。
メッセージ応答部107は、端末側インターフェース部108を通じて、収容する端末3−1〜3−Nから受信したREGISTERメッセージの受信数が閾値を超えている場合に、SIPサーバ2に代わって、当該送信元の端末3−1〜3−Nに対してRetry−AfterX秒メッセージを返信するものである。
ここで、閾値について説明する。閾値は、SIPサーバ2に代わって自身がRetry−AfterX秒メッセージを返信するためのパラメータの閾値である。この実施形態では、収容する端末3−1〜3−NからのREGISTERメッセージの受信数をパラメータとする。
また、閾値の設定については、収容端末数に応じて異なるが、例えば、収容端末数に対して50%〜60%のコール数を閾値とすることができる。これは、一般にSIPサーバ2がRetry−Afterメッセージを返信する閾値として、加入者数(収容端末数)に対して50%程度としていることが考えられるので、SIPサーバ2側に合わせて上記のような閾値を設定するものとする。勿論、上記の閾値の設定に限定されるものではなく、中継装置1が端末3−1〜3−Nを収容する環境や条件などに応じた閾値を設定することができる。
端末側インターフェース部108は、端末3−1〜3−N側の通信回線に接続する通信インターフェースであり、端末3−1〜3−Nとの間で情報の授受を行うものである。
SIPサーバ2は、SIPを用いた呼接続処理を行うサーバである。この実施形態のSIPサーバ2は、特にレジストラサーバが該当し、収容する端末3−1〜3−Nの位置情報や、ユーザとIPアドレスとの対応情報等の加入者の端末情報の登録を行うものである。一般に、SIPサーバ2は電話事業者などにより運用されており、その加入者数は数百万〜数千万人である。そのため、SIPサーバ2に登録されるデータ数も、加入者数に応じたデータ数を保持する。
また、SIPサーバ2は、端末3−1〜3−NからREGISTERメッセージを受け付けるための閾値(call/sec)を有している。SIPサーバ2は、受信したREGISTERメッセージ数が閾値を超えると、送信元端末に対して再試行要求信号であるRetry−AfterX秒メッセージを返信する。なお、閾値は、SIPサーバ2のダウンを防止するためのものであり、SIPサーバ2の処理能力や加入者数等の環境に応じて任意に設定又は変更することができる。また、Retry−AfterX秒メッセージの再試行要求時間Xも、任意に設定することができる。例えば、この実施形態では15秒と設定する場合を例示する。
端末3−1〜3−Nは、ユーザが利用する端末であり、中継装置1に収容される収容端末である。端末3−1〜3−Nは、SIPを用いた呼接続処理により通話機能を有する通信端末が該当し、例えば、固定式又は移動式の電話端末、通話機能を有するパーソナルコンピュータ(いわゆるソフトフォン)、通話機能を有する携帯端末(例えば、PDAやゲーム端末等)などが該当する。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態の負荷分散システム10を構成する中継装置が行う負荷分散処理の動作を説明する。
図5は、第1の実施形態の負荷分散処理の動作を示すシーケンス図である。
まず、レジストラサーバ2に端末情報の登録を要求する端末3は、レジストラサーバ2にREGISTERメッセージを送信する(ステップS101)。
このとき、レジストラサーバ2は、複数の中継装置1を経由して、複数の方路からREGISTERメッセージを受信しているものとし、REGISTERメッセージの受信数が閾値(cps)を超えるものとする。その場合、レジストラサーバ2は、REGISTERメッセージの送信元アドレスを送信先アドレスとしたRetry−afterX秒メッセージを端末3に返信する(ステップS102)。
レジストラサーバ2からのRetry−afterX秒メッセージは、中継装置1を経由して送信先である端末3に送信される。図5の例では、レジストラサーバ2が、例えば15秒後にREGISTERメッセージの再試行を要求する場合を示している。
中継装置2では、SIPメッセージ監視部104が、常時レジストラサーバ2からのSIPメッセージを監視しており、端末情報記憶部102及びSIPメッセージのヘッダ情報に記載されているメッセージ種別に基づいて、当該メッセージが収容する端末3宛のRetry−afterX秒メッセージであることを判断する。
SIPメッセージ監視部104がRetry−afterX秒メッセージを受信したことを判断すると、閾値設定変更部106は直ちに自身の閾値を引き下げ、SIPメッセージ監視部104は、タイマー103の設定時間(監視期間)をランダムに設定して起動させる(ステップS103)。
ここで、閾値設定変更部106は、Retry−afterX秒メッセージを受信した瞬間に閾値を引き下げるようにする。これは、レジストラサーバ2がDOWNしてしまうことを防止するためである。
つまり、レジストラサーバ2がRetry−afterX秒メッセージするときは、レジストラサーバ2がBUSY状態のときである。また、上述したように、レジストラサーバ2には、多数の方路から多数のREGISTERメッセージが与えられているから、迅速に処理負荷を分散しなければDOWNしてしまう可能性があるからである。
また、図5の例の場合、中継装置1には予め閾値α(cps)が設定されているものとして、閾値設定変更部106は閾値αを閾値βに変更する場合を例示する。この実施形態では、閾値設定変更部106は、それぞれ大きさが異なる2個の閾値αと閾値βと(β<α)を備えることとし、レジストラサーバ2からのRetry−afterX秒メッセージの受信の有無に応じて、これら閾値を切り替えるようにする。例えば、閾値αとしては中継装置1の収容端末数に対して50%のコール数(cps)とし、閾値βは中継装置1の収容端末数に対して40%のコール数(cps)とすることができる
また図5の例では、SIPメッセージ監視部104は、タイマー103に対して10秒の設定時間(監視時間)を設定して計時させる場合を例示する。タイマー103に時間を設定するのは、レジストラサーバ2の負荷状態を監視するためである。
つまり、タイマー103の計時時間内に、再度レジストラサーバ2からRetry−afterX秒メッセージを受信した場合には、依然としてレジストラサーバ2がBUSY状態であることを認識することができる。その場合には、閾値設定変更部106は、再度閾値を引き下げるようにする。また、SIPメッセージ監視部104は、必要に応じて、監視期間が短くなるようにタイマー103を設定するようにしても良い。勿論、そのままの時間(図5の場合10秒)を再度設定するようにしても良い。
ステップS103において、中継装置1の閾値の引き下げ及びタイマー設定・起動がなされた後、端末3からのREGISTERメッセージが中継装置1に与えられる(ステップS104)。
中継装置1において、SIPメッセージ監視部104により、受信メッセージがレジストラサーバ2宛のREGISTERメッセージであると判断され、REGISTERメッセージの受信数が自身の閾値を超えている場合(ステップS105)、メッセージ応答部107は、レジストラサーバ2に代わって、当該端末3を送信先とするRetry−afterX秒メッセージを返信する(ステップS106)。図5の例では、中継装置1が、例えば30秒後にREGISTERメッセージの再試行を要求する場合を示している。
なお、受信メッセージがレジストラサーバ2宛のREGISTERメッセージであっても、REGISTERメッセージの受信数が自身の閾値以下の場合には、中継処理部105が当該REGISTERメッセージをレジストラサーバ2に送信する。
その後、タイマー103の計時が終了(expire)する前に、レジストラサーバ2からRetry−afterX秒メッセージを受信しない場合、閾値設定変更部106は、閾値を再度、元の閾値αに戻す。またタイマー103の設定時間もランダムに設定する(ステップS107)。
これは、レジストラサーバ2がBUSY状態から解除されたものとみなしたためである。つまり、タイマー103の計時終了までに、レジストラサーバ2からのRetry−afterX秒メッセージが受信されないことをもって、レジストラサーバ2のBUSY状態から解除したものとし、さらに、必要以上に中継装置1の処理負荷を大きくしないように、元の閾値に戻すようにする。
さらに、その後、端末3からのREGISTERメッセージが中継装置1に与えられる(ステップS108)。
中継装置1において、SIPメッセージ監視部104により、受信メッセージがレジストラサーバ2宛のREGISTERメッセージであると判断され、REGISTERメッセージの受信数が自身の閾値以下の場合(ステップS109)、中継処理部105は、当該REGISTERメッセージをレジストラサーバ2に送信する(ステップS110)。
そして、レジストラサーバ2において当該端末3の端末情報の登録が完了すると、200OKメッセージが、中継装置1を経由して端末3に送信される(ステップS111及びS112)。
その後の処理は、上述した処理を繰り返し行う。例えば、ステップS113〜S117に示す処理は、ステップS101〜S103で説明した処理であるので、ここでの再度の説明は省略する。
(A−3)第1の実施形態の効果
上記のように、第1の実施形態によれば、レジストラサーバの現状の状態をRetry−afterメッセージをキャプチャすることで認識することができるため、レジストラサーバの負荷状態に合わせて、中継装置(SBC)側の閾値を変更することができ、レジストラサーバのリソースを最大限まで使用することができる。
また、第1の実施形態によれば、メッセージは現状標準化されているメッセージのみをしようしている(単にRetry−afterを見ているだけ)ため、現状のSIPプロトコルそのものを変更することなく、負荷分散が可能となる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明の負荷分散装置、負荷分散プログラム及び負荷分散システム、並びにサーバの第2の実施形態を図面を参照しながら説明する。
第1の実施形態は、中継装置が、レジストラサーバからのRetry−afterメッセージを受信することで、レジストラサーバの負荷状態に応じた閾値に変更して、レジストラサーバに代わってRetry−afterメッセージを収容端末に送信するというものである。しかし、レジストラサーバから送信されるRetry−afterメッセージは、当該中継装置が収容する収容端末にのみ与えられるものである。そのため、次のような問題が生じ得る。図9を参照して説明する。
図9において、端末3−1からのREGISTERメッセージは、中継装置1−1を経由してSIPサーバ(レジストラサーバ)2に与えられる。このとき、レジストラサーバ2が、端末3−1宛のRetry−afterメッセージを送信したとする。
その場合、第1の実施形態で説明したとおり、中継装置1−1は、端末3−1宛のRetry−afterメッセージを検出すると、閾値を小さくする。そして、その後の収容端末からのREGISTERメッセージの受信数が閾値を超えると、中継装置1−1は、レジストラサーバ2に代わってRetry−afterメッセージを送信する。
一方、端末3−2からのREGISTERメッセージは、中継装置1−2及び中継装置1−1を経由してレジストラサーバ2に与えられる。第1の実施形態の場合、レジストラサーバ2から送信されるRetry−afterメッセージは、当該中継装置が収容する収容端末にのみ与えられるから、中継装置1−1の閾値を下げることができる。
しかし、中継装置1−2の閾値を小さく下げることはできない。そのため、端末3−2から送信されたREGISTERメッセージは、中継装置1−2を通過し、さらには中継装置1−1を通過してしまうことがあり得る。
そうすると、BUSY状態のレジストラサーバ2に対してREGISTERメッセージを与えてしまい、レジストラサーバの処理負荷の軽減を図ることができない場合が生じ得る。そこで、第2の実施形態では、上記の課題を以下のようにして解決する。
なお、第2の実施形態も、第1の実施形態と同様に、例えばSIPを採用して、端末、SIPサーバ(レジストラサーバ)、中継装置(例えばSBC等)を有して構成される音声通信システムに本発明を適用した場合の実施形態を例示する。
(B−1)第2の実施形態の構成
第2の実施形態の負荷分散システム20は、図9に例示するように、中継装置1−1及び中継装置1−2、SIPサーバ(レジストラサーバ)2、端末3−1及び端末3−2を少なくとも有して構成される。
端末3−1は中継装置1−1に収容され、端末3−2は中継装置1−2に収容されるものとする。端末3−2からSIPサーバ2に対してREGISTERメッセージは、複数の中継装置1−1及び中継装置1−2を経由して与えられる。
SIPサーバ2は、第1の実施形態で説明した同様の機能を有する。さらに、SIPサーバ2は、受信したREGISTERメッセージの受信数が閾値を越えBUSY状態となると、全ての中継装置1−1及び中継装置1−2に対してRetry−afterメッセージを送信するものである。
全ての中継装置1にRetry−afterメッセージを送信する方法は、種々の方法を広く適用することができる。例えば、SIPサーバ2は、全ての中継装置1−1及び1−2をグループとするマルチキャストアドレスを付与したRetry−afterメッセージを送信することで実現できる。なお、全ての中継装置1に送信することができれば、ユニキャストで各中継装置1にRetry−afterメッセージを送信するようにしてもよい。
なお、Retry−afterメッセージは、複数の中継装置1の全てとする場合を例示するが、複数の中継装置1の一部であってもよい。例えば、複数の拠点があり、各拠点からSIPサーバ2までの方路が複数ある場合、ある方路を1グループとし、各グループを構成する複数の中継装置にRetry−afterメッセージを送信するようにしてもよい。
中継装置1(1−1及び1−2)は、第1の実施形態で説明した機能を有する。さらに、中継装置1は、自身宛のRetry−afterメッセージを受信した場合にも閾値の変更を行うものである。第2の実施形態の中継装置1の内部構成は、第1の実施形態と同じであるので、図1を用いて説明する。ここでは、中継装置1の内部構成のうち、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
SIPメッセージ監視部104は、第1の実施形態の機能に加えて、受信したSIPメッセージが、自身宛のRetry−afterメッセージであるか否かを判断する。
閾値設定変更部106は、第1の実施形態の機能に加えて、SIPメッセージ監視部104により自身宛のRetry−afterメッセージであると判断されると、メッセージ応答部107に設定されている閾値を下げるように変更するものである。
閾値設定変更部106により閾値の変更の仕方は、第1の実施形態と同様の方法を適用してもよい。つまり、SIPサーバ2からRetry−afterメッセージを受信すると閾値を小さく下げて、その後、タイマー103の設定時間経過までに、SIPサーバ2からRetry−afterメッセージの受信がない場合には、閾値を元の閾値に上げるようにしてもよい。
(B−2)第2の実施形態の動作
図10は、第2の実施形態の負荷分散処理の動作を示すシーケンス図である。図10に示すシーケンスは、一例である。
中継装置1−1及び中継装置1−2において閾値はαが設定されているとする。端末3−2は、REGISTERメッセージを送信する(ステップS201)。
このとき、中継装置1−2において、REGISTERメッセージの受信数が閾値α未満であり(ステップS202)、REGISTERメッセージは、中継装置1−2から中継装置1−1を経由して(ステップS203)、レジストラサーバ2に与えられる(ステップS204)。
レジストラサーバ2では、端末3−2からREGISTERメッセージを受信すると、端末3−2の端末登録を行う。レジストラサーバ2は、端末情報の登録が完了すると、200OKメッセージを中継装置1−1及び中継装置1−2を経由して(ステップS205及びS206)、端末3−2に送信する(ステップS207)。
次に、端末3−1が、REGISTERメッセージを送信する(ステップS208)。このとき、中継装置1−1において、REGISTERメッセージの受信数が閾値α未満であり(ステップS209)、REGISTERメッセージは、中継装置1−1を経由してレジストラサーバ2に与えられる(ステップS210)。
レジストラサーバ2は、複数の方路からREGISTERメッセージを受信しており、REGISTERメッセージの受信数が閾値を越えたとする。その場合、レジストラサーバ2は、Retry−afterX秒(例えばX=15秒)メッセージを返信する(ステップS211)
このとき、レジストラサーバ2は、REGISTERメッセージの送信元である端末3−1と全ての中継装置1−1及び1−2をあて先とするRetry−afterX秒メッセージを送信する。例えば、レジストラサーバ2は、端末3−1のアドレスとマルチキャストグループのマルチキャストアドレスとを含むRetry−afterX秒メッセージを送信するようにしてよいし、端末3−1のアドレスのRetry−afterX秒メッセージを送信した後に、マルチキャストグループのマルチキャストアドレスのRetry−afterX秒メッセージを送信するようにしてもよい。
中継装置1−1では、レジストラサーバ2からRetry−afterX秒メッセージを受信すると、そのRetry−afterX秒メッセージを端末3−1に与える(ステップS212)。さらに、中継装置1−1は、レジストラサーバ2からのRetry−afterX秒メッセージを、中継装置1−2に中継する(ステップS213)。
レジストラサーバ2からRetry−afterX秒メッセージを受信した中継装置1−1及び中継装置1−2では、閾値設定変更部106が自身の閾値を閾値αから閾値β(β<α)に変更する(ステップS214)。
第1の実施形態では、レジストラサーバ2が、REGISTERメッセージの送信元である端末3のみにRetry−afterX秒メッセージを返信するものであった。そのため、その端末3を収容する中継装置1のみが閾値を変更した。しかし、上記のように、レジストラサーバ2が、全ての中継装置1−1及び1−2にRetry−afterX秒メッセージを送信することで、全ての中継装置1−1及び1−2で閾値の変更が可能となる。
そのため、その後に中継装置1−2に収容される端末3−2からREGISTERメッセージの送信があっても(ステップS215)、中継装置1−2におけるREGISTERメッセージの受信数が閾値βを超える場合には(ステップS216)、中継装置1−2のメッセージ応答部107が、レジストラサーバ2に代わって、端末3−2を送信先とするRetry−afterX秒(例えばX=30秒)メッセージを返信することができる(ステップS217)。
つまり、レジストラサーバ2がBUSY状態のときには、端末3−2からREGISTERメッセージが中継装置1−2を通過しないので、レジストラサーバ2の処理負荷を軽減することができる。
また、上記同様に、中継装置1−1に収容される端末3−1からREGISTERメッセージの送信があっても(ステップS218)、中継装置1−1におけるREGISTERメッセージの受信数が閾値βを超える場合には(ステップS219)、中継装置1−1のメッセージ応答部107が、レジストラサーバ2に代わって、端末3−1を送信先とするRetry−afterX秒(例えばX=30秒)メッセージを返信することができる(ステップS220)。
その後、中継装置1−1及び中継装置1−2において、タイマー103の計時が終了する前に、レジストラサーバ2からRetry−afterX秒メッセージを受信しない場合、閾値設定変更部106は、閾値βを元の閾値αに戻し、タイマーも設定時間(例えば13秒)に設定する(ステップS221)。
ステップS221以降は、第1の実施形態の図5に例示した処理を繰り返し行うことができる。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、SIPサーバが全ての中継装置に対してRetry−afterメッセージを送信することにより、他の中継装置に収容される端末からに対してもRetry−afterメッセージを送信することができるので、レジストラの負荷を軽減することができる。
(C)他の実施形態
(C−1)上述した実施形態において、閾値設定変更部106は、予め異なる2個の閾値α及び閾値βを用いて閾値の変更を行う場合を例示した。しかし、上記の方法以外に以下に示すような方法で閾値の変更を行うようにしてもよい。
(1)まず、上述した実施形態では、2個の閾値としたが3個以上の閾値を予め設定しておき、レジストラサーバ2からのRetry−afterX秒メッセージの受信状況に応じて閾値を変更するようにしても良い。
例えば、最初のRetry−afterX秒メッセージの受信後、閾値設定変更部106が閾値をαからβに引き下げた後、更にタイマー時間経過前に、Retry−afterX秒メッセージの受信した場合には、閾値設定変更部106は閾値をβからγ(β>γ)等のようにすることができる。
(2)上述した実施形態では、予め複数の閾値自体を設定しておく場合を例示したが、閾値の引き下げ幅又は引き上げ幅を、所定値に決めておく方法も適用することができる。また、閾値の引き下げ幅又は引き上げ幅を、可変にする方法を適用することができる。
図6は、閾値の引き下げ幅を可変設定する場合の中継装置の内部構成を示す内部構成図である。図6に示す構成が、図1に示す構成と異なる点は、受信数計数部201を新たに備える点と、閾値設定変更部202の機能の点である。
受信数計数部201は、所定時間内に、SIPサーバ2から受信するRetry−afterX秒メッセージの受信数を計数するものである。
閾値設定変更部202は、受信数計数部201が計数したRetry−afterX秒メッセージの受信数が多いほど、閾値の引き下げ幅を大きくするように閾値を設定するものである。
なお、閾値設定変更部202が引き下げ幅を求める方法としては、例えば、予めRetry−afterX秒メッセージの受信数に応じた引き下げ幅を決定した対応テーブルを備えておき、この対応テーブルを参照して引き下げ幅を求める方法や、Retry−afterX秒メッセージの受信数が多いほど、閾値の引き下げ幅を大きくする所定の関数式を定義し、この関数式を用いて引き下げ幅を求める方法を適用することができる。
(3)また、中継装置1に接続する拠点毎に異なる閾値を設定するようにしても良い。具体的には、端末3が属するサブネットのアドレス情報(例えばIPアドレス)毎に異なる閾値を設定するようにしても良い。
図7は、変形実施形態の負荷分散システムの構成を示す構成図である。図7に示すように、中継装置1は拠点毎の端末3を収容している。
図7では、中継装置1が2つの拠点X及び拠点Yに属する端末3を収容している場合を示す。拠点Xは、全ての端末3が定期的にREGISTERメッセージをレジストラサーバ2に送信してくる傾向があり、拠点Yは、拠点内の一部又は全部の端末3が不定期にREGISTERメッセージをレジストラサーバ2に送信してくる傾向がある。
このような場合、閾値設定変更部106は、図8に示すように、定期的に数多くのRESITERメッセージを送信してくる拠点Xに対しては比較的大きい閾値αを設定し、そうでない拠点Yに対しては比較的小さい閾値βを設定する。
上記の場合、閾値設定変更部106は、拠点毎に閾値を変更することができる。具体的な方法としては、SIPメッセージ監視部104は、端末情報記憶部102を参照して、Retry−AfterX秒メッセージの送信先アドレスを知ることができる。従って、Retry−AfterX秒メッセージの送信先アドレスから送信先拠点を割り出すことができるので、閾値設定変更部106は、その拠点の閾値を変更することができる。なお、閾値の変更については、上述したように所定値としたり可変としても良い。
(C−2)上述した実施形態では、レジストラサーバの代理動作を実行するか否かを判断するためのパラメータが、収容する端末からのREGISTERメッセージの受信数をパラメータとした場合を例示したが、中継端末(SBC)自身の持つCPU使用率を上記パラメータとしても良い。この場合、閾値もCPU使用率となる。
(C−3)上述した実施形態で説明した中継装置の各種機能は、ソフトウェア処理により実現される。例えば、中継装置のハードウェアは、通常の情報処理装置と同様に、CPU、RAM、ROM、EEPROM等からなり、CPUが、ROMに格納される処理プログラム(負荷分散プログラム)を読み出し、必要データを用いて実行することにより実現される。
10…負荷分散システム、1(1−1〜1−M)…中継装置(例えばSBC)、
101…サーバ側インターフェース部、102…端末情報記憶部、
103…タイマー、104…SIPメッセージ監視部、105…中継処理部、
106及び202…閾値設定変更部、201…受信数計数部、
107…メッセージ応答部、108…端末側インターフェース部、
2…SIPサーバ(例えばレジストラサーバ)、3−1〜3−N…端末。

Claims (9)

  1. 1又は複数の収容端末とサーバとの間に介在し、上記サーバに代わって上記各収容端末から受信した信号の再試行要求信号を送信して、上記サーバの処理負荷を分散させる負荷分散装置において、
    上記サーバの代理動作を実行するか否かを判断するためのパラメータが閾値を超えると、上記サーバに代わって当該各収容端末に対して再試行要求信号を送信する信号応答手段と、
    上記サーバから上記各収容端末宛の再試行要求信号の受信の有無を監視する信号監視手段と、
    上記信号監視手段による上記各収容端末宛の再試行要求信号の受信の有無に応じて、上記信号応答手段の上記閾値を変更する閾値変更手段と
    を備えることを特徴とする負荷分散装置。
  2. 上記閾値変更手段が、上記各収容端末宛の再試行要求信号の受信があると、上記閾値を引き下げることを特徴とする請求項1に記載の負荷分散装置。
  3. 上記閾値変更手段が、所定時間経過しても、上記各収容端末宛の再試行要求信号の受信がない場合には、引き下げた上記閾値を引き上げることを特徴とする請求項2に記載の負荷分散装置。
  4. 上記閾値変更手段が、上記複数の収容端末の属する拠点毎に上記閾値を変更設定を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の負荷分散装置。
  5. 上記閾値変更手段が、自身宛の再試行要求信号の受信があると、上記閾値を引き下げることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の負荷分散装置。
  6. 1又は複数の収容端末とサーバとの間に介在し、上記サーバに代わって上記各収容端末から受信した信号の再試行要求信号を送信して、上記サーバの処理負荷を分散させる負荷分散装置を、
    上記サーバの代理動作を実行するか否かを判断するためのパラメータが閾値を超えると、上記サーバに代わって当該各収容端末に対して再試行要求信号を送信する信号応答手段、
    上記サーバから上記各収容端末宛の再試行要求信号の受信の有無を監視する信号監視手段、
    上記信号監視手段による上記各収容端末宛の再試行要求信号の受信の有無に応じて、上記信号応答手段の上記閾値を変更する閾値変更手段
    として機能させることを特徴とする負荷分散プログラム。
  7. 複数の収容端末とサーバとの間に介在する1又は複数の中継装置を有し、
    上記各中継装置が、請求項1〜5のいずれかに記載の負荷分散装置を備え、上記サーバに代わって上記収容端末に再試行要求信号を送信して、上記サーバの処理負荷を分散させる負荷分散システム。
  8. 上記サーバが、自身の処理負荷が閾値を超えたとき、上記負荷分散装置の全て又は一部に対して、再試行要求信号を送信するものであることを特徴とする請求項7に記載の負荷分散システム。
  9. 1又は複数の負荷分散装置に収容される1又は複数の収容端末を管理するサーバにおいて、
    自身の処理負荷が閾値を超えたとき、上記負荷分散装置の全て又は一部に対して、再試行要求信号を送信する再試行要求信号送信手段を備えることを特徴とするサーバ。
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