JP2011087144A - テロップ文字領域検出方法,テロップ文字領域検出装置およびテロップ文字領域検出プログラム - Google Patents

テロップ文字領域検出方法,テロップ文字領域検出装置およびテロップ文字領域検出プログラム Download PDF

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【課題】画像上のテロップ文字領域を精度良く検出する技術を提供する。
【解決手段】エッジ検出部13は,画像記憶部12に記憶された画像からエッジを検出する。エッジペア検出部131は,画像からエッジ間の色のばらつきが少ないエッジの対であるエッジペアを検出する。高密度エッジ領域抽出部14は,画像からエッジが高密度に存在する高密度エッジ領域を抽出する。色分類部15は,抽出された高密度エッジ領域内にあるエッジペア間の色をクラスタリングによって分類する。テロップ文字色推定部16は,高密度エッジ領域から抽出されて分類された色に基づいて,テロップの文字に用いられている色を推定する。テロップ文字領域検出部17は,画像上の高密度エッジ領域内のテロップ文字色と推定された色からテロップ文字領域を検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は,映像(動画像)または静止画像にテロップ文字があるかどうかを判定し,テロップ文字がある場合には,その領域を自動的に抽出する技術に関するものである。
動画像のフレームや,静止画像からテロップ文字の領域を抽出する従来技術として,例えば,次のような技術が提案されている。
特許文献1には,映像からテロップ文字が表示されているフレームを検出する技術が開示されており,この技術では,映像のフレームにおいて所定数以上のエッジペアが含まれるブロックが連続した場合に,そのフレームをテロップ文字が表示されているフレームとして検出する。
また,特許文献2には,映像から,動きながら表示される字幕文字を検出する技術が開示されており,この技術では,字幕文字部分に支配的に現れる特徴点として,エッジペア特徴点を検出する。
特開平11−178007号公報 特開平11−205679号公報
しかし,上記の従来の技術でテロップ検出を行うと,文字領域と判定される矩形領域が正解から少しだけズレてしまうという問題がある。
映像からテロップの出ているフレームを検出するだけなら小さなズレは問題にならないが,文字領域の位置によって番組のヘッドラインテロップなどを判定するような場合には,僅かなズレが検出率を著しく下げてしまうことがある。
本発明は,上記の問題点の解決を図り,画像上の文字領域を精度良く検出する技術を提供することを目的とする。
本発明では,上記の課題を解決するために,文字の色に着目して,文字領域の検出を行う。テロップに使われている文字については,グラデーションのような色使いが行われることは稀であり,文字色として同時に使われる色はせいぜい2〜3色程度である。そこで,テロップの文字に使われている色に着目し,その文字色を推定することで,テロップ文字領域を正確に検出する技術を提案する。
本発明の概要は,以下のとおりである。文字はストロークで構成されるので,画像上の文字部分ではエッジ(色の変化点)が発生する。このエッジの密度が所定の閾値以上の領域を対象に,エッジを構成する色の変化点のペアをエッジペアとして取り出し,エッジペアの色が似ているものを集めてグループ化するクラスタリングを行う。通常,文字の色数は多くても2〜3色であるので,同じクラスタリングの色範囲内に入るエッジペアの色のの頻度が高い色がテロップ文字に利用されているとみなして文字色の推定を行い,それをもとにテロップ文字領域を検出する。
具体的には,本発明は,テロップ文字領域の検出対象となる動画像のフレームまたは静止画像を入力して記憶装置に記憶し,その画像からエッジを抽出し,エッジを構成する色の変化点の対をエッジペアとして検出する。また,その画像からエッジまたはエッジペアが高密度に存在している高密度エッジ領域を抽出し,高密度エッジ領域にあるエッジペアを結ぶ線上の色を抽出して所定のクラスタリング手法により分類する。同一の分類に属する色の数または割合が所定の閾値以上の色を,テロップ文字の色として推定する。推定されたテロップ文字の色から前記画像におけるテロップ文字領域を検出し,その領域を表示または出力する。
上記発明において,推定されたテロップ文字の色からテロップ文字領域を検出する際には,推定されたテロップ文字の色を持つ各エッジペアの周囲における所定の範囲内の領域において推定された文字色と同一の分類に属する色を持つ画素をテロップ文字領域候補として記憶し,そのテロップ文字領域候補が占める面積またはその面積の前記所定の範囲内の領域における割合が所定の閾値以上のテロップ文字領域候補を,テロップ文字領域として検出する方法を用いれば,さらに精度のよい検出が可能である。
本発明によれば,テロップの文字に用いられた色を推定した上でテロップ文字領域を判別するため,テロップ文字領域を厳密に判定できる。また,色のクラスタ分類を行うため,テロップに複数の色が用いられていても,それらのすべてを検出することができる。
本実施の形態によるテロップ文字領域検出装置の構成例を示す図である。 本実施の形態によるテロップ文字領域検出処理フローチャートである。 本実施の形態によるエッジ検出の例を説明する図である。 本実施の形態によるエッジペア検出の例を説明する図である。 本実施の形態による高密度エッジ領域抽出の例を説明する図である。 本実施の形態によるLab空間における色のクラスタリングの例を示す図である。 本実施の形態によるテロップ文字領域の認定方法を説明する図である。
以下,本発明の実施の形態について,図を用いて説明する。
図1は,本実施の形態によるテロップ文字領域検出装置の構成例を示す図である。テロップ文字領域検出装置10は,例えばCPUとメモリとを有するコンピュータによって構成され,動画像のフレームや静止画像から,テロップ文字領域を抽出する装置であり,コンピュータのハードウェアとソフトウェアプログラム等によって実現される画像入力部11,画像記憶部12,エッジ検出部13,高密度エッジ領域抽出部14,色分類部15,テロップ文字色推定部16,テロップ文字領域検出部17,テロップ文字領域表示部18を備える。
画像入力部11は,テロップ文字領域の検出対象である映像(動画像)や静止画像等の画像を入力する。入力された画像は,画像記憶部12に記憶される。
エッジ検出部13は,画像記憶部12に記憶された画像から色の変化点であるエッジを検出する。エッジ検出部13におけるエッジペア検出部131は,検出されたエッジの中から,想定される文字の線幅の範囲内で対になっているエッジの組であるエッジペアを検出する。エッジは,画像を構成する画素のうち画素値が局所的に不連続に変化する画素として検出されるが,それらの検出されたエッジの中で,二つのエッジ間の距離がある範囲内にあり,そのエッジ間の輝度変化や彩度変化などの色の変化が小さい場合に,そのエッジの対をエッジペアと呼ぶ。エッジペアは,画像上のテロップ部分に高頻度で現れる。エッジペアの詳細については,特許文献1や特許文献2にも記載されている。
高密度エッジ領域抽出部14は,テロップ文字領域の検出対象である画像から,エッジまたはエッジペアが集中する領域である高密度エッジ領域を抽出する。色分類部15は,抽出された高密度エッジ領域内に存在するエッジペア間の色を抽出し,その色を分類(クラスタリング)する。テロップ文字色推定部16は,高密度エッジ領域から抽出された色の分類に基づいて,テロップ文字に用いられている色を推定する。テロップ文字領域検出部17は,推定されたテロップ文字の色からテロップ文字領域を検出する。テロップ文字領域表示部18は,検出されたテロップ文字領域を表示または出力する。テロップ文字領域の出力では,テロップ文字領域に含まれる場合には“1”,含まれない場合には“0”というように2値データとして出力してもよい。
図2は,本実施の形態によるテロップ文字領域検出処理フローチャートである。画像入力部11から動画像や静止画像などの画像ファイルが入力され,画像記憶部12に記憶される(ステップS10)。なお,以下では,入力画像が静止画像である場合の例を説明するが,動画像についても各フレームについて同様な処理によりテロップ文字領域を検出することができる。
エッジ検出部13が,画像記憶部12に記憶された画像からエッジと推定される点を検出し,エッジペア検出部131が,エッジの中でエッジ間の色の変化が小さいエッジの対をエッジペアとして検出する(ステップS11)。
次に,画像上の各点におけるエッジ密度を算出する(ステップS12)。ここでは,高密度エッジ領域検出部14が,例えば各点を中心とした,ある大きさの長方形内にあるエッジとみなされた点の数をカウントし,長方形の面積(画素数)で割った値をエッジ密度として算出する。
次に,算出されたエッジ密度が,所定の閾値以上の点があるかどうかを確かめる(ステップS13)。エッジ密度が所定の閾値以上の点がなければ,テロップ文字はないと判定する(ステップS20)。
エッジ密度が所定の閾値以上の点があれば,閾値以上のエッジ密度である座標の点を高密度エッジ領域とし,高密度エッジ領域内のエッジペア間の色情報を抽出する(ステップS14)。色情報は,RGBの表色系で取り出してもよいし,CIE−Labなどの表色系に変換して取り出してもよい。
次に,色分類部15は,取り出した色を,所定のクラスタリング手法を用いてクラスタリング分類する(ステップS15)。テロップ文字色推定部16は,同一の分類に属する色の数またはその全色数に対する割合が所定の閾値以上の色を,テロップ文字色として推定する(ステップS16)。
続いて,テロップ文字領域検出部17は,推定されたテロップ文字色を持つ各エッジペアの周囲における所定の範囲内の領域(例えば長方形領域)において前記推定された色と同一の分類に属する色を持つ画素をテロップ文字領域候補として記憶し,テロップ文字領域候補が占める面積を計測する(ステップS17)。すなわち,所定の範囲内の領域における推定されたテロップ文字色と同じクラスタ内の色を持つ画素数をカウントする。そして,計測した面積またはその面積の前記所定の範囲内の領域における割合が所定の閾値以上かどうかを判定し(ステップS18),所定の閾値以上であれば,そのテロップ文字領域候補を,テロップ文字領域として検出し,テロップ文字領域表示部18によってテロップ文字領域を表示する(ステップS19)。所定の閾値以上となるテロップ文字領域候補がなければ,テロップ文字はないと判定する(ステップS20)。
以上の各部の処理内容を,さらに詳しく説明する。
<エッジの検出>
図3は,本実施の形態によるエッジ検出の例を説明する図である。図3(A)は,垂直方向の色変化のチェックにより,画像から縦エッジを検出する例を示し,図3(B)は,水平方向の色変化のチェックにより,画像から横エッジを検出する例を示す。ここでは,画像上で垂直方向に色が変化する点を縦エッジと呼び,画像上で水平方向に色が変化する点を横エッジと呼ぶものとする。
ここでは,テロップ文字領域の検出対象である画像上の(i,j)座標の画素の色情報を,ベクトル↑c(i,j)で表すものとする。iは画像の水平方向の座標であり,jは画像の垂直方向の座標である。↑c(i,j)は3次元のベクトルであり,RGBの表色系でもよいし,CIE−Labなどの表色系でもよい。
画像上の座標(i,j)の画素が,縦エッジであるか否かを判定する例を説明する。図3(A)に示すように座標(i,j)の周囲画素の垂直方向の色情報の関係から,式(1) に示す縦エッジ検出関数を用いて,縦エッジ判定の評価値V(i,j)を求める。
V(i,j)=Vx (i,j)2 +Vy (i,j)2 +Vz (i,j)2 …(1)
式(1) に示す縦エッジ検出関数において,Vx (i,j),Vy (i,j),Vz (i,j)は,それぞれ以下の関数から求められる。
x (i,j)=cx (i−1,j−1)−cx (i−1,j+1)
+2(cx (i,j−1)−cx (i,j+1))
+cx (i+1,j−1)−cx (i+1,j+1),
y (i,j)=cy (i−1,j−1)−cy (i−1,j+1)
+2(cy (i,j−1)−cy (i,j+1))
+cy (i+1,j−1)−cy (i+1,j+1),
z (i,j)=cz (i−1,j−1)−cz (i−1,j+1)
+2(cz (i,j−1)−cz (i,j+1))
+cz (i+1,j−1)−cz (i+1,j+1)
なお,x,y,zは,色情報のベクトル↑cの要素を示す。例えば,RGBの表色系においては,cx ,cy ,cz は,それぞれR,G,Bの画素値を示す。
式(1) から得られる評価値V(i,j)が,所定の閾値threshold _edge以上の点を縦エッジとみなす。
横エッジも縦エッジと同様に検出できる。画像上の座標(i,j)の画素が,横エッジであるか否かを判定する例を説明する。図3(B)に示すように座標(i,j)の周囲画素の水平方向の色情報の関係から,式(2) に示す横エッジ検出関数を用いて,横エッジ判定の評価値H(i,j)を求める。
H(i,j)=Hx (i,j)2 +Hy (i,j)2 +Hz (i,j)2 …(2)
式(2) に示す横エッジ検出関数において,Hx (i,j),Hy (i,j),Hz (i,j)は,それぞれ以下の関数から求められる。
x (i,j)=cx (i−1,j−1)−cx (i+1,j−1)
+2(cx (i−1,j)−cx (i+1,j))
+cx (i−1,j+1)−cx (i+1,j+1),
y (i,j)=cy (i−1,j−1)−cy (i+1,j−1)
+2(cy (i−1,j)−cy (i+1,j))
+cy (i−1,j+1)−cy (i+1,j+1),
z (i,j)=cz (i−1,j−1)−cz (i+1,j−1)
+2(cz (i−1,j)−cz (i+1,j))
+cz (i−1,j+1)−cz (i+1,j+1)
式(2) から得られる評価値H(i,j)が,所定の閾値threshold _edge以上の点を横エッジとみなす。
<エッジペアの検出>
図4は,本実施の形態によるエッジペア検出の例を説明する図である。図4には,テロップ文字領域の検出対象である画像の一部が示されている。図4の例において,ハッチング部分が,画像上のテロップ文字の一部を示す。図4において,細線の丸はエッジ検出により検出された縦エッジの点を示し,太線の丸はエッジ検出により検出された横エッジの点を示す。
このエッジペアの検出は,次のように行う。テロップ文字の線幅が,あらかじめ設定された所定の閾値threshold _height以下であると想定する。この閾値threshold _height以下のhに対し,縦エッジ判定の評価値V(i,j),V(i,j+h)が共に閾値threshold _edge以上であるような縦エッジの点(i,j),(i,j+h)があるものとする。
このとき,次の式(3) により得られる値が所定の閾値threshold _var を下回るときの,縦エッジの点(i,j)と(i,j+h)とを,縦エッジペアとする。
Figure 2011087144
式(3) において,Var()は分散を表わす。
横エッジペアも縦エッジペアと同様に検出できる。図4に示すように,所定の閾値threshold _height以下のhに対し,横エッジ判定の評価値H(i’,j’),H(i’+h,j’)が共に閾値threshold _edge以上であるような横エッジの点(i’,j’),(i’+h,j’)があるものとする。
このとき,次の式(4) により得られる値が所定の閾値threshold _var を下回るときの,横エッジの点(i’,j’)と(i’+h,j’)とを,横エッジペアとする。
Figure 2011087144
このように,2つのエッジ間の色,すなわち2つのエッジを結ぶ線上の色のばらつきが少ないエッジの対が,エッジペアと判定される。
<高密度エッジ領域の抽出>
図5は,本実施の形態による高密度エッジ領域抽出の例を説明する図である。ここでは,画像上の座標(i,j)の点が高密度エッジ領域の点であるかを判定する例を説明する。
図5に示すように,点(i,j)を中心とした縦幅height_dense-box ×横幅width _dense-box の矩形領域を,点(i,j)のエッジ密度の算出領域とする。なお,縦幅height_dense-box および横幅width _dense-box は,あらかじめ設定された定数値である。図5に示すエッジ密度の算出領域から検出されるエッジの数を,そのエッジ密度の算出領域である矩形領域の面積で割った値を,点(i,j)のエッジ密度とする。得られた点(i,j)のエッジ密度の値が所定の閾値threshold _edge-denseを上回っている場合に,点(i,j)を高密度エッジ領域とする。
なお,エッジ密度の算出領域から検出されるすべてのエッジの数からエッジ密度を求めるのではなく,エッジ密度の算出領域から検出されるエッジペアの数からエッジ密度を求めるようにしてもよい。
<色の抽出・クラスタリング>
検出されたすべてのエッジペアに対して,ペアとなる2つのエッジが共に高密度エッジ領域内にある場合に,エッジペアを結ぶ線分上の色の抽出を行う。抽出された色のクラスタリングを行い,文字に使われている色を推定する。
エッジペア間の色の抽出では,例えば,エッジペア間の全画素の色の平均値や中間値など,エッジペア間で1つの色を抽出するようにしてもよいし,エッジペア間の全画素の色を1つ1つすべて抽出するようにしてもよい。また,エッジペア間の全画素から数画素の色をサンプリングするようにしてもよい。
抽出された色のクラスタリングでは,例えば,色情報がRGBの表色系で得られる場合に,RGBの色情報のままでk−means法(参考文献1参照)などを用いてクラスタリングしてもよい。
〔参考文献1〕:神嶌敏弘(産業技術総合研究所),データマイニング分野のクラスタリング手法(1),人工知能学会誌18巻1号。
また,RGBで得られる色情報をLab空間に変換するなどしてもよい(参考文献2参照)。
〔参考文献2〕:大田登,色彩工学,東京電機大学出版局。
図6は,本実施の形態によるLab空間における色のクラスタリングの例を示す図である。高密度エッジ領域から抽出された色をLab空間に変換し,図6に示すように円柱座標とした上で,クラスタリングを行ってもよい。図6において,点線枠は分類された色のクラスタを示し,点線枠内の丸はそのクラスタに分類された,高密度エッジ領域からエッジペアの色を示す。なお,異なるエッジペアの色が同色であっても,それを1色として分類するのではなく,それぞれを区別して分類する。
エッジペアは,画像上のテロップの領域に特徴的に高頻度で出現するため,エッジペア間から抽出された色をクラスタリングすると,図6に示すような色空間において,テロップの文字に用いられている色が同じ領域に集中する形で現れる。2色の色がテロップの文字に用いられている場合には,図6に示すような色空間において,エッジペア間から抽出された色が集中する領域が2つ出現する。
<文字色の推定>
テロップに用いられている文字色の推定では,同一クラスタに分類された色の数をカウントし,カウントされた色の数が所定の閾値threshold _color _count を超えるクラスタを,文字に用いられている色のクラスタであると判定する。なお,色のカウントでは,エッジペアからの色の抽出において同じ色が複数抽出された場合でも,それぞれ別々にカウントする。前述した色のクラスタリング時において,1つのエッジペアから1つの代表色だけを抽出する場合には,カウント対象となる色とエッジペアとは1対1の関係になる。なお,文字に用いられている色のクラスタとして判定されるクラスタが,複数であってもよい。
また,色の数が閾値threshold _color _count を超えるかどうかを判定するのではなく,全クラスタの色の数に対する同一クラスタに分類された色の数の割合が,所定の閾値以上であるかどうかによって,テロップ文字色かどうかを判定するような実施も可能である。
<テロップ文字領域の検出>
テロップの文字領域の検出では,高密度エッジ領域にあり,かつその点での色が文字色と認められた色領域にあるときに,その点を文字領域とする。さらに,テロップ文字領域の検出の精度を上げるために,次のような方法を用いることができる。
図7は,本実施の形態によるテロップ文字領域の認定方法を説明する図である。まず,元の画像上で文字色の検索範囲を決定する。ここでは,クラスタリングによってテロップ文字色と推定された色を持つエッジペアの周囲の,あらかじめ定められた大きさの範囲を検索範囲として決定する。例えば,高密度エッジ領域にある各エッジペアを中心にして,縦・横があらかじめ定められたサイズの長方形の範囲を検索範囲として決定する。図7の例では,エッジペアE1に対しては,それを中心とする長方形の検索範囲A1が,また,エッジペアE2に対しては,それを中心とする長方形の検索範囲A2が,テロップ文字領域候補の検索範囲となっている。
この各検索範囲の中で,テロップ文字色と推定された色が属するクラスタの色の範囲に入る画素があれば,その画素をテロップ文字領域候補として記憶する。検索範囲内の色を検索し終わった後,そのテロップ文字領域候補の画素数をカウントすることにより,テロップ文字領域候補の面積を計測し,それが所定の閾値以上の面積であれば,テロップ文字領域候補を,テロップ文字領域と認定する。面積が所定の閾値より小さければ,そのテロップ文字領域候補は,テロップ文字領域とは認定しない。この面積の閾値の指定は,所定の定数値でもよいし,また,例えば検索範囲の15%などというように割合を示す値であってもよい。
<テロップ文字領域の出力/表示>
以上のテロップ文字領域の検出によって,画像上のテロップ文字領域とそれ以外の領域とを区別することができるので,例えばテロップ文字領域は“1”,それ以外は“0”というような2値化情報を出力する。または,画像上のテロップ文字領域とそれ以外の領域とを区別して表示する。なお,テロップ文字領域を囲む最小の矩形領域を出力または表示するようにしてもよい。
以上説明した画像上のテロップ文字領域検出の処理は,コンピュータとソフトウェアプログラムとによって実現することができ,そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することも,ネットワークを通して提供することも可能である。
10 テロップ文字領域検出装置
11 画像入力部
12 画像記憶部
13 エッジ検出部
131 エッジペア検出部
14 高密度エッジ領域抽出部
15 色分類部
16 テロップ文字色推定部
17 テロップ文字領域検出部
18 テロップ文字領域表示部

Claims (5)

  1. 画像からテロップ文字領域を検出するテロップ文字領域検出方法において,
    テロップ文字領域の検出対象となる画像を入力し,記憶装置に記憶する過程と,
    前記画像からエッジを抽出し,エッジを構成する色の変化点の対をエッジペアとして検出する過程と,
    前記画像から前記エッジまたは前記エッジペアの密度が所定の閾値以上である高密度エッジ領域を抽出する過程と,
    前記高密度エッジ領域にある前記エッジペアを結ぶ線上の色を抽出して分類する過程と,
    同一の分類に属する色の数またはその全色数に対する割合が所定の閾値以上の色を,テロップ文字の色として推定する過程と,
    前記推定されたテロップ文字の色から前記画像におけるテロップ文字領域を検出する過程とを有する
    ことを特徴とするテロップ文字領域検出方法。
  2. 請求項1記載のテロップ文字領域検出方法において,
    前記テロップ文字領域を検出する過程では,
    前記推定されたテロップ文字の色を持つ各エッジペアの周囲における所定の範囲内の領域において前記推定された色と同一の分類に属する色を持つ画素をテロップ文字領域候補として記憶し,前記テロップ文字領域候補が占める面積またはその面積の前記所定の範囲内の領域における割合が所定の閾値以上のテロップ文字領域候補を,テロップ文字領域として検出する
    ことを特徴とするテロップ文字領域検出方法。
  3. 画像からテロップ文字領域を検出するテロップ文字領域検出装置において,
    テロップ文字領域の検出対象となる画像を入力し,記憶装置に記憶する手段と,
    前記画像からエッジを抽出し,エッジを構成する色の変化点の対をエッジペアとして検出する手段と,
    前記画像から前記エッジまたは前記エッジペアの密度が所定の閾値以上である高密度エッジ領域を抽出する手段と,
    前記高密度エッジ領域にある前記エッジペアを結ぶ線上の色を抽出して分類する手段と,
    同一の分類に属する色の数またはその全色数に対する割合が所定の閾値以上の色を,テロップ文字の色として推定する手段と,
    前記推定されたテロップ文字の色から前記画像におけるテロップ文字領域を検出する手段とを備える
    ことを特徴とするテロップ文字領域検出装置。
  4. 請求項3記載のテロップ文字領域検出装置において,
    前記テロップ文字領域を検出する手段は,
    前記推定されたテロップ文字の色を持つ各エッジペアの周囲における所定の範囲内の領域において前記推定された色と同一の分類に属する色を持つ画素をテロップ文字領域候補として記憶し,前記テロップ文字領域候補が占める面積またはその面積の前記所定の範囲内の領域における割合が所定の閾値以上のテロップ文字領域候補を,テロップ文字領域として検出する
    ことを特徴とするテロップ文字領域検出装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載のテロップ文字領域検出方法を,コンピュータに実行させるためのテロップ文字領域検出プログラム。
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