JP2011079481A - Pneumatic tire - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は空気入りタイヤに関し、より詳細には、小型トラック用の空気入りタイヤに関する。 The present invention relates to a pneumatic tire, and more particularly to a pneumatic tire for a light truck.
小型トラック用の空気入りタイヤは、乗用車タイヤに比べて高内圧高負荷条件のもとで使用されている。にも拘らず軽量化や製造上の簡易化を図るため、カーカス層のカーカスコードには一般的に有機繊維コードを用いており、また、ビード部まわりの構造もシンプルな構造を採用している。
しかしながらその厳しい使用環境下に耐え得る強度が必要であることから、従来より、乗用車タイヤと比較し、ベルト層に高強度のスチールコードを用いたり、または、ベルトプライを3枚に増やすことで対応している。
Pneumatic tires for light trucks are used under conditions of higher internal pressure and higher load than passenger car tires. Nevertheless, in order to reduce weight and simplify manufacturing, organic fiber cords are generally used for the carcass cord of the carcass layer, and the structure around the bead portion is also simple. .
However, since it must be strong enough to withstand the harsh usage environment, it is possible to use higher strength steel cords for the belt layer or increase the number of belt plies to three compared to conventional passenger car tires. is doing.
近年では、乗用車タイヤに、軽量化を図りつつ耐久性を向上することを目的として、カーカス層の巻き上げ端をベルト層の下に配置している構造を採用しているものも少なくない。
この構造を小型トラック用の空気入りタイヤに転用できれば、カーカス層の巻き上げ部によりタイヤ剛性を確保できることからタイヤの耐久性を向上でき、また、例えば、カーカスプライやベルトプライの枚数を削減することにより軽量化を図ることが可能となる。
しかしながら、小型トラック用の空気入りタイヤでは高内圧高負荷条件のもとで使用されるため、この構造を転用した場合、カーカス層の巻き上げ部とベルト層との間でセパレーションが発生し、耐久性悪化という問題が発生する。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、小型トラック用の空気入りタイヤの軽量化を図りつつその耐久性を向上できる空気入りタイヤを提供することにある。
In recent years, many passenger car tires have adopted a structure in which the winding end of the carcass layer is disposed under the belt layer in order to improve the durability while reducing the weight.
If this structure can be diverted to a pneumatic tire for a small truck, the tire rigidity can be secured by the rolled-up portion of the carcass layer, so that the durability of the tire can be improved. It is possible to reduce the weight.
However, since pneumatic tires for light trucks are used under conditions of high internal pressure and high load, when this structure is diverted, separation occurs between the rolled-up portion of the carcass layer and the belt layer, resulting in durability. The problem of deterioration occurs.
The present invention has been devised in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a pneumatic tire capable of improving durability while reducing the weight of a pneumatic tire for a small truck. .
前記目的を達成するため本発明の空気入りタイヤは、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカス層と、トレッド部の内側かつカーカス層の外側に配置されたベルト層とを備え、前記カーカス層は有機繊維コードを用いた一枚または複数枚のカーカスプライで構成され、前記ベルト層はスチールコードを用いた複数枚のベルトプライで構成され、少なくとも1枚の前記カーカスプライは前記ビードコアの周りをタイヤの内側から外側に巻き上げられた巻き上げ部を有し、この巻き上げ部の先端である巻き上げ端が、前記複数枚のベルトプライのうちタイヤの最も内径側に位置する最内層ベルトプライの内径側または外径側に配置され、前記トレッド部において前記巻き上げ部の有機繊維コードと前記最内層ベルトプライのスチールコードとの交差角度が0度から45度の範囲となっている。 In order to achieve the above object, a pneumatic tire according to the present invention includes a carcass layer extending from a tread portion through a sidewall portion to a bead core of the bead portion, and a belt layer disposed inside the tread portion and outside the carcass layer. The carcass layer is composed of one or a plurality of carcass plies using an organic fiber cord, the belt layer is composed of a plurality of belt plies using a steel cord, and at least one carcass ply is An innermost belt ply having a winding portion wound around the bead core from the inside to the outside of the tire, and a winding end that is a tip of the winding portion is located on the innermost diameter side of the tire among the plurality of belt plies Disposed on the inner diameter side or outer diameter side of the inner fiber layer and the organic fiber cord of the winding portion in the tread portion and the innermost layer base Crossing angle between the steel cord Topurai is in the range 0 and 45 degrees.
本発明によれば、カーカス層とベルト層との間でのセパレーションの発生を効率良く抑制できるので、乗用車タイヤに採用されている、カーカス層の巻き上げ端をベルト層の下に配置した構造を小型トラック用の空気入りタイヤに転用できるようになる。
したがって、小型トラック用の空気入りタイヤの軽量化を図りつつその耐久性を向上できる。
According to the present invention, since the occurrence of separation between the carcass layer and the belt layer can be efficiently suppressed, the structure in which the winding end of the carcass layer is disposed under the belt layer, which is employed in passenger car tires, is compact. It can be diverted to pneumatic tires for trucks.
Therefore, the durability of the pneumatic tire for a small truck can be improved while reducing the weight.
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。
まず、第1の実施の形態から説明する。
図1に示すように、空気入りタイヤ10は、トレッド部12と、トレッド部12の両側部からタイヤ半径方向内方に延びる一対のサイドウォール部14と、各サイドウォール部14の内周側に連続する一対のビード部16とを備えている。
カーカス層18が一対のビード部16間に掛け渡され、トレッド部12の内側でカーカス層18の外側にベルト層20が配置されている。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
First, the first embodiment will be described.
As shown in FIG. 1, the
A
ベルト層20は、最も内側に位置する最内層ベルトプライ22と、その外側に位置する中間層ベルトプライ24と、その外側に位置する最外層ベルトプライ26の3枚のベルトプライで構成されている。
各ベルトプライ22、24、26は、多数本のスチールコードとそれらコードを被覆するトッピングゴムとで構成されている。
ベルト層20の両側部は、一対のエッジバンド28で覆われている。
図2に示すように、中間層ベルトプライ24と最外層ベルトプライ26のスチールコードは、タイヤ赤道面30に対して比較的小さい一定の角度を持って傾斜している。中間層ベルトプライ24と最外層ベルトプライ26ではそれらのスチールコードは逆方向に傾斜しており、いわゆるクロスプライを構成し、タガ効果を発揮させるようにしている。
最内層ベルトプライ22のスチールコードは、タイヤ赤道面30に対して大きな角度を持って傾斜しており、いわゆるハイアングルベルトプライを構成し、強度メンバーとして機能している。
The
Each
Both side portions of the
As shown in FIG. 2, the steel cords of the intermediate
The steel cord of the innermost
カーカス層18は、第1カーカスプライ32と第2カーカスプライ34の2枚のカーカスプライで構成されている。
第1、第2カーカスプライ32、34は、タイヤ赤道面30(あるいはタイヤ周方向)に対してほぼ80度〜90度で交差する多数本のカーカスコードがトッピングゴムで被覆されることで構成されたラジアル構造となっている。
カーカスコードは、例えば、ポリエステル、ナイロン、レイヨンなどの有機繊維コードからなる。
第1、第2カーカスプライ32、34は、本体部32A、34Aと、巻き上げ部32B、34Bとをそれぞれ備えている。本体部32A、34Aは、トレッド部12からサイドウォール部14を通りビードコア38に至っている。巻き上げ部32B、34Bは、本体部32A、34Aに続きビードコア38の周りをタイヤ幅方向の内側から外側に巻回して巻き上げられている。
The
The first and second carcass plies 32 and 34 are configured by covering a large number of carcass cords that intersect the tire equatorial plane 30 (or tire circumferential direction) at approximately 80 to 90 degrees with a topping rubber. It has a radial structure.
The carcass cord is made of an organic fiber cord such as polyester, nylon, or rayon.
The first and second carcass plies 32 and 34 include
サイドウォール部14からトレッド部12にわたる第1カーカスプライ32の巻き上げ部32Bの外側にベルトクッション40が設けられている。ベルトクッション40のタイヤ幅方向内側の端部は、第1カーカスプライ32の巻き上げ部32Bとベルト層20との間に介設されている。
ベルトクッション40は、60℃における損失正接tanδが0.03〜0.08の範囲の低発熱ゴムが用いられ、カーカス層18とベルト層20との間でのセパレーションの発生を抑制し、耐久性の向上が図られている。
A
The
第2カーカスプライ34の巻き上げ部34Bの巻き上げ端34Cは、タイヤ最大幅位置をタイヤ半径方向外側に越えた箇所に位置している。
また、第1カーカスプライ32の巻き上げ部32Bの巻き上げ端32Cは、最内層ベルトプライ22の内径側または外径側に配置され、いわゆるハイターンアップ構造となっており、巻き上げ部32Bをカーカスの補強層として機能させタイヤ剛性を確保するようにしている。
ここで、巻き上げ端32Cが隣接するベルト層20の外端に近いと、本実施の形態では最内層ベルトプライ22の外端22Cに近いと、あるいは、一致していると、セパレーションが発生し易くなる。そこで、ベルトクッション40を介して互いに重ねられる巻き上げ部32Bの巻き上げ端32Cと最内層ベルトプライ22の外端22Cとの距離Wの確保は必要となる。しかしながら、この距離Wを大きく取り過ぎると、タイヤの重量増加となる。
このようなことから、距離Wを10mm〜20mmとし、タイヤの軽量化を図りつつセパレーションの発生を抑制し耐久性の向上を図っている。言い換えると、第1カーカスプライ32の巻き上げ部32Bの巻き上げ端32Cを、隣接するベルト層20の外端よりも、タイヤ幅方向の内側に10mm〜20mmの箇所に位置させている。この実施の形態では最内層ベルトプライ22の外端よりもタイヤ幅方向の内側に10mm〜20mmの箇所に位置させ、タイヤの軽量化を図りつつセパレーションの発生を抑制し耐久性の向上を図っている。
さらに、タイヤ幅方向において最内層ベルトプライ22の外端22Cを、最内層ベルトプライ22の外径側に隣接するベルトプライの外端よりも、すなわち、中間層ベルトプライ24の外端24Cよりもタイヤ幅方向の内側に6mm〜14mmの箇所に位置させている。
The winding end 34C of the winding part 34B of the
Further, the
Here, if the
For this reason, the distance W is set to 10 mm to 20 mm, and the occurrence of separation is suppressed and the durability is improved while reducing the weight of the tire. In other words, the
Further, the
そして、図2に示すように、トレッド部12において、最内層ベルトプライ22のスチールコード2202と、第1カーカスプライ32の巻き上げ部32Bのカーカスコード3202とがなす交差角度θは、0度から45度の範囲内に入るように設定されている。
これによりトレッド部12において、カーカス層18とベルト層20との間でのセパレーションの発生を効率良く抑制でき、耐久性の向上を図る上で有利となっている。
上記の交差角度θは、好ましくは低ければ低いほどカーカス層18とベルト層20との間でのセパレーションの発生を抑制し耐久性の向上を図る上で有利となる。
また、交差角度θが45度以上となると、カーカス層18とベルト層20とのせん断力が大きくなり、カーカス層18とベルト層20との間でセパレーションが発生し易くなる不具合がある。
このようなことから上記の交差角度θは、0度〜45度の範囲が好ましい。
一方、例えば、トレッド部12において、巻き上げ部32Bのカーカスコード3202がタイヤ赤道面30に対して90度で交差し、最内層ベルトプライ22のスチールコード2202がタイヤ赤道面30に対して80度から90度で交差している場合には、交差角度θが0度から10度の範囲となるものの、タイヤ断面方向の剛性を確保する観点からすると若干の不利がある。
このようなことから上記の交差角度θは、10度〜45度の範囲がより好ましい。
As shown in FIG. 2, in the
Thereby, in the
Preferably, the lower the crossing angle θ is, the lower the occurrence of separation between the
Further, when the crossing angle θ is 45 degrees or more, there is a problem that the shearing force between the
For this reason, the crossing angle θ is preferably in the range of 0 to 45 degrees.
On the other hand, for example, in the
Therefore, the crossing angle θ is more preferably in the range of 10 degrees to 45 degrees.
第1の実施の形態によれば、カーカス層18とベルト層20との間でのセパレーションの発生を効率良く抑制できるので、乗用車タイヤに採用されている、カーカス層の巻き上げ端をベルト層の下に配置した構造を、小型トラック用の空気入りタイヤに転用できる。
したがって、カーカス層18の巻き上げ部32Bによりタイヤ剛性を確保できることからタイヤの耐久性を向上でき、また、例えば、カーカスプライの枚数を3枚から2枚に、あるいは、2枚から1枚に削減でき、あるいは、ベルトプライの枚数を3枚から2枚に削減することにより軽量化を図ることが可能となる。
すなわち、小型トラック用の空気入りタイヤの軽量化を図りつつその耐久性を向上できる。
According to the first embodiment, since the occurrence of separation between the
Accordingly, the tire rigidity can be ensured by the rolled-up
That is, the durability of the pneumatic tire for a light truck can be improved while reducing the weight.
次に、図3を参照して第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態と同一の箇所、部材に同一の符号を付してその説明を省略し、第1の実施の形態と異なった箇所のみについて説明する。
第2の実施の形態では、カーカス層18を1枚のカーカスプライ40で構成し、軽量化を図りつつ耐久性の向上を図ったものである。
カーカスプライ40は、タイヤ赤道面30に対してほぼ80度〜90度で交差する多数本の有機繊維コードからなるカーカスコードがトッピングゴムに埋設されることで構成されたラジアル構造となっている。
そして、カーカスプライ40は、本体部40Aと巻き上げ部40Bを有し、第1の実施の形態と同様に、巻き上げ部40Bの巻き上げ端40Cは、最内層ベルトプライ22の内径側または外径側に配置されている。
巻き上げ端40Cは、隣接するベルト層20の外端よりも、この実施の形態では最内層ベルトプライ22の外端22Cよりもタイヤ幅方向の内側に10mm〜20mmの箇所に位置させ、タイヤの軽量化を図りつつセパレーションの発生を抑制し耐久性の向上を図っている。
さらに、タイヤ幅方向において最内層ベルトプライ22の外端22Cを中間層ベルトプライ24の外端24Cよりもタイヤ幅方向の内側に6mm〜14mmの箇所に位置させ、剛性を確保しつつ軽量化を図っている。
Next, a second embodiment will be described with reference to FIG.
The same portions and members as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, description thereof is omitted, and only portions different from those in the first embodiment will be described.
In the second embodiment, the
The carcass ply 40 has a radial structure configured by embedding carcass cords made of a large number of organic fiber cords that intersect the tire
The carcass ply 40 has a
The winding
Further, the
また、トレッド部12において、最内層ベルトプライ22のスチールコードと、巻き上げ部40Bのカーカスコードとがなす交差角度θは、0度から45度の範囲内に入るように設定されている。これによりトレッド部12において、カーカス層18とベルト層20との間でのセパレーションの発生を効率良く抑制でき、耐久性の向上を図る上で有利となっている。
上記の交差角度θは、0度〜45度の範囲が好ましく、10度〜45度の範囲がより好ましい。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、乗用車タイヤに採用されている、カーカス巻き上げ端をベルト層の下に配置した構造を、小型トラック用の空気入りタイヤに転用でき、小型トラック用の空気入りタイヤの軽量化を図りつつその耐久性を向上できる。
In the
The intersection angle θ is preferably in the range of 0 degree to 45 degrees, and more preferably in the range of 10 degrees to 45 degrees.
According to the second embodiment, similar to the first embodiment, a structure in which a carcass winding end is disposed under a belt layer, which is employed in a passenger car tire, is used as a pneumatic tire for a small truck. It can be diverted, and the durability of the pneumatic tire for light trucks can be improved while reducing the weight.
次に、図4を参照して第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態は、第1、第2の実施の形態の変形例であり、第1、第2の実施の形態と同一の箇所、部材に同一の符号を付してその説明を省略し、第1、第2の実施の形態と異なった箇所のみについて説明する。
第3の実施の形態では、ベルト層20を、最も内側に位置する最内層ベルトプライ52と、その外側に位置する最外層ベルトプライ54の2枚のベルトプライで構成し、軽量化を図りつつ耐久性の向上を図ったものである。
各ベルトプライ52、54は、多数本のスチールコードとそれらコードを被覆するトッピングゴムとで構成されている。
最内層ベルトプライ52と最外層ベルトプライ54のスチールコード5202、5402は、タイヤ赤道面30に対して大きな角度を持って逆方向に傾斜しており、それぞれハイアングルベルトプライを構成している。
そして、カーカスプライ40は、本体部と巻き上げ部40Bを有し、第1の実施の形態と同様に、巻き上げ部40Bの巻き上げ端40Cは、最内層ベルトプライ52の内径側または外径側に配置されている。
巻き上げ端40Cは、隣接するベルト層20の外端よりも、この実施の形態では最内層ベルトプライ52の外端52Cよりもタイヤ幅方向の内側に10mm〜20mm(距離Wが10mm〜20mm)の箇所に位置させ、タイヤの軽量化を図りつつセパレーションの発生を抑制し耐久性の向上を図っている。
Next, a third embodiment will be described with reference to FIG.
The third embodiment is a modification of the first and second embodiments, and the same portions and members as those in the first and second embodiments are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted. Only the points different from the first and second embodiments will be described.
In the third embodiment, the
Each belt ply 52, 54 is composed of a number of steel cords and a topping rubber that covers the cords.
The
The carcass ply 40 includes a main body portion and a winding
In this embodiment, the winding
また、トレッド部12において、最内層ベルトプライ52のスチールコード5202と、巻き上げ部40Bのカーカスコード4002とがなす交差角度θは、0度から45度の範囲内に入るように設定されている。これによりトレッド部12において、カーカス層18とベルト層20との間でのセパレーションの発生を効率良く抑制でき、耐久性の向上を図る上で有利となっている。
上記の交差角度θは、0度〜45度の範囲が好ましく、10度〜45度の範囲がより好ましい。
第3の実施の形態によれば、第1、第2の実施の形態と同様に、乗用車タイヤに採用されている、カーカス巻き上げ端をベルト層の下に配置した構造を、小型トラック用の空気入りタイヤに転用でき、小型トラック用の空気入りタイヤの軽量化を図りつつその耐久性を向上できる。
Further, in the
The intersection angle θ is preferably in the range of 0 degree to 45 degrees, and more preferably in the range of 10 degrees to 45 degrees.
According to the third embodiment, as in the first and second embodiments, the structure used for passenger car tires in which the carcass winding end is disposed under the belt layer is used for air for small trucks. It can be diverted to a tire, and its durability can be improved while reducing the weight of a pneumatic tire for a small truck.
以下、本発明の実施例を、比較例と比較しつつ説明する。
比較例、実施例について表1中に示す構成の空気入りタイヤについて耐久性能と重量性能について評価試験を行なった。
比較例、実施例では共にタイヤサイズ 195/85R16 114/112Lの空気入りタイヤを用いた。
比較例1、3では、カーカス層18を2枚の有機繊維コードからなるカーカスプライで構成し、比較例2と実施例1〜5では、カーカス層18を1枚の有機繊維コードからなるカーカスプライで構成した。
また、比較例1、2と実施例1では、ベルト層20を2枚のスチールコードからなるベルトプライで構成し、比較例3と実施例2〜5では、ベルト層20を3枚のスチールコードからなるベルトプライで構成した。
また、表1において「ベルト層とカーカス層交差角度」とは、トレッド部において、最内層ベルトプライのスチールコードと、カーカスプライの巻き上げ部のカーカスコードとがなす交差角度θである。
また、表1において「カーカス巻き上げ端とベルト端との距離」とは、カーカスプライとベルトプライとが重なる、カーカスプライの巻き上げ端と、隣接するベルトプライの外端との距離である。
耐久性能については、JIS D4230に記載されているドラム耐久試験条件にて破壊まで走行し、走行距離を指数化しており、標準例の場合を100とし、数値が大きいほど性能に優れることを示している。
また、重量性能については、標準例の場合を100とする指数で示し、数値が大きいほど、軽くなることを示している。
Examples of the present invention will be described below in comparison with comparative examples.
About the comparative example and the example, an evaluation test was performed for the durability performance and the weight performance of the pneumatic tire having the configuration shown in Table 1.
In Comparative Examples and Examples, pneumatic tires having a tire size of 195 / 85R16 114 / 112L were used.
In Comparative Examples 1 and 3, the
In Comparative Examples 1 and 2 and Example 1, the
In Table 1, “belt layer and carcass layer intersection angle” is an intersection angle θ formed by the steel cord of the innermost layer belt ply and the carcass cord of the carcass ply winding portion in the tread portion.
In Table 1, “the distance between the carcass winding end and the belt end” is the distance between the winding end of the carcass ply and the outer end of the adjacent belt ply where the carcass ply and the belt ply overlap.
About durability performance, it runs to the drum under the drum durability test conditions described in JIS D4230, and the mileage is indexed. The standard example is set to 100, and the larger the value, the better the performance. Yes.
The weight performance is indicated by an index with the standard example being 100, and the larger the value, the lighter the weight.
表1から明らかなように、比較例1と、比較例1よりもカーカスプライを削減した実施例1は耐久性能については同等であり、実施例1は比較例1に比べて耐久性能を維持しつつ重量性能を向上できることが明らかである。
また、カーカスプライの枚数とベルトプライの枚数が同じ実施例1と比較例2は重量性能については同等であるものの、実施例1は比較例2に比べ耐久性能を向上できることが明らかである。
また、比較例3と、比較例3よりもカーカスプライを削減した実施例2は耐久性能については同等であり、実施例2は比較例3に比べて耐久性能を維持しつつ重量性能を向上できることが明らかである。
また、比較例3と、比較例3よりもカーカスプライを削減した実施例3〜5とを比較した場合、それら実施例では、耐久性能、重量性能共に比較例3よりも向上できることが明らかである。
As is clear from Table 1, Comparative Example 1 and Example 1 in which the carcass ply is reduced compared to Comparative Example 1 are equivalent in terms of durability, and Example 1 maintains durability compared to Comparative Example 1. It is clear that the weight performance can be improved.
Moreover, although Example 1 and Comparative Example 2 in which the number of carcass plies and the number of belt plies are the same in terms of weight performance, it is clear that Example 1 can improve durability performance compared to Comparative Example 2.
Further, Comparative Example 3 and Example 2 with a reduced carcass ply than Comparative Example 3 are equivalent in terms of durability performance, and Example 2 can improve weight performance while maintaining durability performance compared to Comparative Example 3. Is clear.
Moreover, when the comparative example 3 and the examples 3-5 which reduced the carcass ply compared with the comparative example 3 are compared, it is clear in those examples that both durability performance and weight performance can be improved from the comparative example 3. .
10……空気入りタイヤ、12……トレッド部、14……サイドウォール部、16……ビード部、18……カーカス層、20……ベルト層、22……最内層ベルトプライ、24……中間層ベルトプライ、26……最外層ベルトプライ、32……第1カーカスプライ、34……第2カーカスプライ、32B、34B……巻き上げ部。
DESCRIPTION OF
Claims (5)
トレッド部の内側かつカーカス層の外側に配置されたベルト層とを備え、
前記カーカス層は有機繊維コードを用いた一枚または複数枚のカーカスプライで構成され、
前記ベルト層はスチールコードを用いた複数枚のベルトプライで構成され、
少なくとも1枚の前記カーカスプライは前記ビードコアの周りをタイヤの内側から外側に巻き上げられた巻き上げ部を有し、この巻き上げ部の先端である巻き上げ端が、前記複数枚のベルトプライのうちタイヤの最も内径側に位置する最内層ベルトプライの内径側または外径側に配置され、
前記トレッド部において前記巻き上げ部の有機繊維コードと前記最内層ベルトプライのスチールコードとの交差角度が0度から45度の範囲となっている、
空気入りタイヤ。 A carcass layer from the tread part through the sidewall part to the bead core of the bead part,
A belt layer disposed inside the tread portion and outside the carcass layer,
The carcass layer is composed of one or a plurality of carcass plies using an organic fiber cord,
The belt layer is composed of a plurality of belt plies using steel cords,
At least one of the carcass plies has a winding portion wound around the bead core from the inside to the outside of the tire, and a winding end that is a leading end of the winding portion is the most of the plurality of belt plies of the tire. Arranged on the inner diameter side or outer diameter side of the innermost layer belt ply located on the inner diameter side,
In the tread portion, the crossing angle between the organic fiber cord of the rolled-up portion and the steel cord of the innermost belt ply is in the range of 0 to 45 degrees.
Pneumatic tire.
請求項1記載の空気入りタイヤ。 The winding end is located 10 mm to 20 mm inside in the tire width direction with respect to the outer end of the belt ply of the adjacent belt layer.
The pneumatic tire according to claim 1.
前記中間層ベルトプライと前記最外層ベルトプライは、それらを構成するスチールコードが、タイヤ赤道面に対して比較的小さい一定の角度を持って互いに逆方向に傾斜したクロスプライであり、
前記最内層ベルトプライは、タイヤ赤道面に対して大きな角度を持って傾斜したハイアングルベルトプライである、
請求項1または2記載の空気入りタイヤ。 The belt layer is composed of three sheets of the innermost layer belt ply, an intermediate layer belt ply located on the outer side, and an outermost layer belt ply located on the outer side.
The intermediate layer belt ply and the outermost layer belt ply are cross plies in which steel cords constituting them are inclined in opposite directions with a relatively small constant angle with respect to the tire equatorial plane,
The innermost layer belt ply is a high angle belt ply inclined with a large angle with respect to the tire equatorial plane.
The pneumatic tire according to claim 1 or 2.
前記ベルトクッションの端部は前記巻き上げ部と前記ベルト層との間に介設されている、
請求項1乃至3に何れか1項記載の空気入りタイヤ。 A belt cushion having a loss tangent tan δ at 60 ° C. in the range of 0.03 to 0.08 is provided on the outer side of the rolled-up portion extending from the sidewall portion to the tread portion,
The end portion of the belt cushion is interposed between the wound-up portion and the belt layer,
The pneumatic tire according to any one of claims 1 to 3.
請求項1乃至4に何れか1項記載の空気入りタイヤ。 The outer end of the innermost layer belt ply in the tire width direction is located at a position of 6 mm to 14 mm on the inner side in the tire width direction from the outer end of the belt ply adjacent to the outer diameter side of the innermost layer belt ply.
The pneumatic tire according to any one of claims 1 to 4.
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Cited By (4)
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