JP2011061281A - メディアファイル修復方法、メディアファイル作成方法及びメディアファイル再生方法並びに装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】MDATデータを解析してメディアデータのサイズを示すメディアサイズデータを生成し、MOOVに格納される基本情報のうち、メディアデータのサイズから導き出せる情報に生じた破損を、メディアサイズデータを用いて復元して、MDATデータと復元したMOOVデータとからMP4ファイルを作成する。
【選択図】図4
Description
先ず、この発明で取り扱うMP4形式のファイルフォーマットについて説明する。
図1は、MP4形式のフィイルフォーマットのボックス構造を示す図である。図1に示すように、MP4形式のフィイルフォーマットのボックス構造は、ボックス長(4バイト)、ボックス名称(4バイト)、データ(データサイズで示された長さ−8バイト)からなる。各ボックスは、そのボックス名称によってデータ部分のフォーマット及び内容が決められる。また、ボックスは入れ子になる場合もある。MP4形式のファイルフォーマットは、図1に示すボックスを複数有するメディア多重化ファイルフォーマットである。
ただし、MOOVボックスは、内部に複数のボックスが入れ子になって形成されたツリー構造を有する。また、MOOVボックス及びMDATボックスは逆の順序で記録されることもある。
MOOVボックス内には、STSZ(もしくはSTZ2、以下STSZについて述べるときはSTZ2と置き換えてもよい)というボックスが存在する。このSTSZボックスには、サンプルのサイズが記録される。ここで、サンプルのサイズとは、メディアデータが映像データであれば、各フレームのサイズが記録される。また、メディアデータが音声データであれば、決められた時間単位のデータのサイズが記録される。従って、このSTSZボックスの内容から、各メディアデータのファイル中のサイズを知ることができる。
何らかの事故でMP4ファイルにMOOVボックスが存在しない場合には、MOOVボックスを作成する必要がある。このとき、MOOVボックス中のデータを何らかの方法で推測して作成しなければならない。
MOOVボックスには、多くのデータがあり、一部のデータが誤っていても再生可能なこともあるが、前述のSTSZボックス、STCOボックス及びSTSCボックスのデータが誤っていると、再生は不可能である。これらのデータが推測できれば、MOOVボックスデータを推測して復元し、メディアデータが再生可能なMP4ファイルフォーマットを修復できる。
なお、この実施の形態1においては、MP4ファイルに格納されるメディアデータは、H.264ビデオES(Elementary Stream)バイトストリームとする。H.264は、ビデオデータを圧縮する方式の一つである。
また、MOOV作成部102は、SPS(Sequential Parameter Set)データ、PPS(Picture Parameter Set)データ及びメディアサイズデータからMOOVデータを作成する構成部である。MP4ファイル作成部103は、MOOVデータとMDATデータからMP4ファイルを作成する構成部である。
なお、SPSデータには、全てのピクチャを復号するために共通に参照される情報として、プロファイル、最大参照可能ピクチャ数、画像サイズ等が含まれる。
PPSデータには、ピクチャごとにそのピクチャを復号するために参照される情報として、可変長符号化のタイプ、量子化ステップの初期値、参照ピクチャ数等が含まれる。
先ず、MDAT解析部101によるMDATデータの解析方法とメディアサイズの取得方法について説明する。
H.264ビデオESバイトストリームは、NAL(Network Abstraction Layer)ユニットから構成される。H.264ビデオESバイトストリーム中のNALユニットは、図5に示すスタートコード、NALヘッダ、RBSP(Raw Byte Sequence Payload)、RBSPトレイリングビットからなる。このうち、スタートコードは、24ビット以上の決められたデータである。NALヘッダは、nal_ref_idcとnal_unit_typeからなり、NALユニットのデータ種類などが記録されている。RBSPは、実際のNALユニット中のデータである。RBSPトレイリングビットは、バイトアライメント用のデータである。
従って、図8に示すように、AUデリミタを探すことにより、各NALユニットがどのピクチャのデータに対応するかが分かり、NALユニットのサイズも既知であるために、MDATデータ内のピクチャの枚数及び各ピクチャのサイズが分かる。このピクチャの枚数及びサイズを、メディアサイズデータとしてMDAT解析部101からMOOV作成部102へ出力する。
SPSデータ及びPPSデータとメディアサイズデータが入力データとなる。ここで、SPSデータとPPSデータを取得する方法としては、MOOVボックスの一部が残っていればそれを用いる、あるいは、SPSデータ及びPPSデータだけは、元のH.264ビデオESバイトストリームから再度取得する、といった方法が挙げられる。
なお、本発明では、上記データの取得方法の詳細について問わないものとする。また、メディアサイズデータの取得方法は既に述べた通りである。
(1)MVHDボックスのtime_scaleとduration
(2)TKHDボックスのduration、track_widthとtrack_height
(3)MDHDボックスのtime_scaleとduration
(4)STSDボックスのwidth、heightとSPSデータ、PPSデータ
(5)STTSボックスのentry_countとsample_count、sample_delta
(6)STSCボックスのentry_countとfirst_chunk、samples_per_chunk、sample_description_index
(7)STSZボックスのsample_sizeとsample_count、entry_size
(8)STCOボックスのentry_countとchunk_offset
上記(1)のtime_scaleとdurationで、コンテンツの総再生時間が決まる。コンテンツの総再生時間は、duration/time_scale(秒)である。time_scaleが大きい程大きなフレームレートにも対応できるが、オーバーフローを起こし易くなる欠点がある。一般には30000程度でよいと思われる。
ここで、durationは、MDATデータ内のピクチャ枚数及び予想されるフレームレートから決定する。つまり、duration=time_scale/(フレームレート)×(ピクチャの枚数)である。
例えば、time_scaleを30000とし、ピクチャの枚数を1000枚とし、予想されるフレームレートを30fpsとした場合には、duration=time_scale/30×1000=1000000である。
track_width
=(pic_width_in_mbs_minus1+1)×16
track_height
=(pic_height_in_mbs_minus1+1)×16
上記(4)のSTSDボックス内のwidth及びheightの値については、上記(2)のtrack_width及びtrack_heightと同じ値を用いる。
ただし、width及びheightは、16ビットの符号無し整数型である。SPSデータ、PPSデータは、取得したデータをそのまま利用すればよい。
次に、first_chunkはチャンクの数と同じとなる。samples_per_chunkは、チャンクに含まれるピクチャの枚数となる。sample_description_indexは、「1」である。
チャンクに含まれるピクチャの枚数は、IDR(Instantaneous Decoding Refresh)ピクチャ間隔で同一にするとよい。また、この実施の形態1では、説明の簡単のために最も単純な例を示したが、チャンクごとにピクチャの枚数を変えてもよい。
前述の方法によれば、SPSデータとPPSデータ、MDATボックスデータから得られたメディアサイズデータによりMOOVボックスデータを復元できる。このようにして復元されたMOOVデータは、MP4ファイル作成部103に出力される。
MP4ファイル作成部103は、当該MDATデータを入力し、MOOV作成部102からMOOVデータを入力すると、これらMDATデータ及びMOOVデータからMP4ファイルを作成する。具体的には、FTYPボックスを先頭とし、続いてMOOVデータとMDATデータを加える。
なお、FTYPボックスは、準拠している規格を示すデータを記録するボックスであるので、実際に使用する規格に合わせて作成すればよい。
上記実施の形態1は、H.264ビデオESを格納するMP4ファイル作成において、事故が発生してMOOVデータが破損もしくは失われたMP4ファイルの修復方法について開示した。この実施の形態2では、MOOVデータが破損もしくは失われたMP4ファイルのメディアデータを再生する方法及び装置について説明する。
ここで、MDAT解析部101による動作は、上記実施の形態1と同一であるので説明を省略する。MDATデータは、MDAT解析部101とメディアデータ取得部104に入力されており、同一内容のデータがMDAT解析部101とメディアデータ取得部104にそれぞれ入力される。
図10は、上記実施の形態1と上記実施の形態2の構成を組み合わせたメディアファイル修復/再生装置の構成を示すブロック図である。図10に示すメディアファイル修復/再生装置は、図4に示した修復装置と図9に示した再生装置を組み合わせたものである。この装置では、共通のMDATデータとSPSデータ及びPPSデータを用いて、MP4ファイルの修復とそのメディアデータの再生を同時に行うことが可能である。
上記実施の形態1は、MP4ファイル作成中に発生した事故によってMOOVボックスデータが失われた場合、MDATデータのみからMOOVデータを復元してMP4ファイルを修復する方法を示した。
実施の形態1では、H.264ビデオデータを前提として、H.264ビデオデータ中のNALユニットのサイズデータをMDATデータ内に記録することにより、H.264ビデオデータからMDATデータを作成している。しかしながら、MDATデータへの記録方法はメディアデータごとに異なり、必ずしもサイズのデータをMDATデータに記録するわけではない。
メディアデータは、サイズ解析部106、ユニークコード定義部107及びMDAT作成部108に入力されており、同一内容のデータがサイズ解析部106、ユニークコード定義部107及びMDAT作成部108にそれぞれ入力される。
サイズ解析部106は、当該メディアデータを入力すると、メディアデータのサイズを解析する。例えば、メディアデータが画像であれば、ピクチャごとのサイズを調べ、その情報をメディアサイズデータとして出力する。
また、リニアPCM(Pulse Code Modulation)音声のようなデータであれば、適当な位置で区切りを入れ、その区切り位置を示す情報を出力する。なお、位置の区切り方は、単純に時間で区切る方法等が挙げられる。
なお、メディアデータの種類によっては、ユニークコードに相当するコードが予め設定されている場合がある。例えば、MPEG−2(Moving Picture Experts Group-2)は、「000000000000000000000001」という、24ビットのデータに続く8ビットのデータを合わせた32ビットのデータを、スタートコードと呼び、データの区切り目の判別などに利用している。
また、MPEG−2は、画像を符号化する際に「000000000000000000000001」という24ビットのデータになることを避けるように設計されている。
この24ビットのデータに続く8ビットのデータによってデータの種類が判別される。8ビットでは256種類を表すことができるが、8ビットのデータの全てが判別に利用されているわけでなく、データの種類の判別に使われていない値もある。
なお、データ量が大きい場合は、データを分割した上で上記探索を行っても構わない。この場合、ユニークコード、そのサイズ及びメディアデータの分割位置を示す情報が、ユニークコード情報としてMDAT作成部108へ出力される。
MDAT作成部108では、上記のメディアデータを入力し、サイズ解析部106からメディアサイズデータを入力し、ユニークコード定義部107からユニークコード情報を入力すると、これらメディアデータ、メディアサイズデータ、ユニークコード情報から、図12に示すような形式のMDATデータを作成する。
図13は、実施の形態3によるメディアファイル修復装置の構成を示すブロック図である。図13において、実施の形態3によるメディアファイル修復装置は、MDAT解析部109、MOOV作成部110及びMP4ファイル作成部103を備える。MDAT解析部109は、入力したMDATデータを解析してメディアサイズデータとメディア基本情報とを出力する構成部である。MOOV作成部110は、メディアサイズデータ及びメディア基本情報からMOOVデータを作成する構成部である。MP4ファイル作成部103は、MOOVデータとMDATデータからMP4ファイルを作成する構成部である。
図11に示すメディアファイル作成装置で作成されたMDATデータは、MDAT解析部109及びMP4ファイル作成部103へ入力されており、同一内容のデータがMDAT解析部109とMP4ファイル作成部103にそれぞれ入力される。
MDAT解析部109は、上記MDATデータを入力すると、このMDATデータからメディアデータのサイズ情報を取得する。このMDATデータは、上述の図12で示したデータであるので、MDAT解析部109は、先ず、MDATボックス名称の直後にあるユニークコードを特定する。
続いて、MDAT解析部109は、以降のデータにおけるユニークコードを探索して、さらにユニークコードの直後にあるメディアデータのサイズ情報を取得し、サイズ情報の直後にあるメディアデータの位置情報を取得する。
このように、図12に示されたMDAT形式を利用することで、簡単にメディアデータのサイズと位置情報を得ることができる。メディアデータのサイズと位置を示すメディアサイズデータは、MDAT解析部109からMOOV作成部110へ出力される。
また、MDAT解析部109は、図12に示す「他のデータ」をメディア基本情報としてMOOV作成部110へ出力する。
(1a)MVHDボックスのtime_scaleとduration
(2a)TKHDボックスのduration、メディアデータが映像の場合には、track_widthとtrack_heightも必要
(3a)MDHDボックスのtime_scaleとduration
(4a)STSDボックス
(5a)STTSボックスのentry_countとsample_count、sample_delta
(6a)STSCボックスのentry_countとfirst_chunk、samples_per_chunk、sample_description_index
(7a)STSZボックスのsample_sizeとsample_count、entry_size
(8a)STCOボックスのentry_countとchunk_offset
上記(1a)のMVHDボックスのtime_scaleは、メディアデータが映像の場合、上記実施の形態1と同様の処理で求める。一方、メディアデータが音声の場合は、サンプリングレートを用いる。ここで、durationは、映像と同様にduration=(音声のサンプル数)/time_scaleの関係から求める。
メディアデータが音声の場合も同様であり、チャンクに含まれるサンプルの個数を決定してentry_countの値とし、chunk_offsetには、上記実施の形態1と同様の処理によってファイルの先頭からの位置を算出する。これにより、MOOVデータボックスが作成可能である。
このMDATデータのユニークコードを探索してユニークコードごとに特定されるメディアデータのサイズデータを生成し、MOOVデータに格納される基本情報のうち、メディアデータのサイズから導き出せる情報に生じた破損を、メディアサイズデータを用いて復元して、MDATデータと復元したMOOVデータからMP4ファイルを作成する。
このようにすることで、H.264ビデオES以外のメディアデータのMP4ファイル作成時に事故が発生して、MOOVボックスデータが失われても、MDATデータのみからMOOVボックスデータを復元し、再生可能なMP4ファイルの作成が可能である。
また、MDATデータ内のユニークコードやメディアデータのサイズ情報は、通常のプレーヤによる再生時には参照されないため、MOOVデータが正常に作成されていれば、通常のMP4プレーヤで再生も可能である。
上記実施の形態3は、MOOVデータが破損した場合であっても、MDATデータからMOOVデータを復元しMP4ファイルを修復する方法及び装置を示した。
この実施の形態4では、MOOVデータが破損したMP4ファイルのメディアデータを再生する方法及び装置について説明する。
MDAT解析部109は、入力したMDATデータを解析してメディアサイズデータを作成する構成部である。メディアデータ取得部111は、メディアサイズデータとMDATデータからメディアデータを取得する構成部である。メディア伸張部112は、メディアデータを伸張して伸張済みメディアデータを作成する構成部である。
ここで、MDAT解析部109の動作は、上記実施の形態3と同一であるので説明を省略する。
メディアデータ取得部111は、MDAT解析部109から入力したメディアサイズデータを用いてMDATデータ中からメディアデータを抜き出し、メディア伸張部112に順次出力する。また、ここでは、図12で示した「他のデータ」としてメディアデータの圧縮形式などの情報がMDATデータに記録されているものとする。この場合、MDAT解析部109は、MDATデータから上記データを抽出すると、これをメディア基本情報としてメディア伸張部112へ出力する。
図15は、上記実施の形態3と上記実施の形態4の構成を組み合わせたメディアファイル修復/再生装置の構成を示すブロック図である。図15に示すメディアファイル修復/再生装置は、図13に示した修復装置と図14に示した再生装置を組み合わせたものである。この装置では、共通のMDATデータ及びメディア基本情報を用いて、MP4ファイルの修復とそのメディアデータの再生を同時に行うことが可能である。
この実施の形態5では、MDATデータへのユニークコードの挿入位置を工夫することで、MDATデータ内にランダムアクセスポイントを作成する。このMDATデータを基に作成したMP4ファイルでは、MOOVデータが破損した場合であっても破損した部分以外の再生が可能になる。
なお、以降では、メディアデータとしてH.264ビデオESを例に説明する。
メディアデータは、サイズ解析部106、ユニークコード定義部107、ランダムアクセスポイント探索部113及びMDAT作成部114に入力されており、同一内容のデータがサイズ解析部106、ユニークコード定義部107、ランダムアクセスポイント探索部113及びMDAT作成部114にそれぞれ入力される。
MDAT作成部114では、上記のメディアデータを入力し、サイズ解析部106からメディアサイズデータを入力し、ランダムアクセスポイント探索部113からランダムアクセスポイント情報を入力し、ユニークコード定義部107からユニークコード情報を入力すると、これらメディアデータ、メディアサイズデータ、ランダムアクセスポイント情報、ユニークコード情報から、図17に示すような形式のMDATデータを作成する。
なお、ここで追加したユニークコード部分は、MOOVデータの作成時に参照しないようにする。
図18は、実施の形態5によるメディアファイル再生装置の構成を示すブロック図である。図18において、実施の形態5によるメディアファイル再生装置は、データ分離部115、MOOV解析部116、メディア伸張部117、及びMDAT解析部118を備える。
また、メディア伸張部117では、MOOVデータに誤りがあった場合、MDATデータのどの位置で伸張に失敗したかを特定し、誤り位置情報としてMDAT解析部118へ出力する。MDAT解析部118は、誤り位置情報とMDATデータから誤り位置情報以降の最初のユニークコードを探索し、探索結果のユニークコードの位置を復帰位置情報としてメディア伸張部113に出力する構成部である。
データ分離部115は、入力したMP4データをMOOVデータとMDATデータとに分離する。MP4データは、上記実施の形態1で図1及び図2を用いて説明したように、ボックスごとにデータサイズが容易にわかる構造をしており、分離も可能である。MP4データから分離されたMOOVデータはMOOV解析部116に入力され、MDATデータは、メディア伸張部117及びMDAT解析部118にそれぞれ入力される。
この実施の形態5は、メディアデータとして、H.264ビデオを例としているので、H.264ビデオESの伸張を行い、画像データが得られる。正常にメディアデータが得られた場合、メディア伸張部117は、伸張済みメディアデータを上位のシステムへ出力する。ここで、MOOVデータに誤りがあれば、H.264ビデオの復号に失敗することになる。このとき、メディア伸張部117は、MDATデータ内のどの位置で復号が失敗したかを特定し、誤り位置情報としてMDAT解析部118に出力する。
このMP4ファイルを再生するにあたり、上記MP4ファイルからMDAT及びMOOVのデータを分離し、MOOVデータを解析して基本情報を取得し、この基本情報を用いてMDATデータから取得したメディアデータを伸張し、当該メディアデータに誤りがあると、MDATのユニークコードを探索して当該メディアデータ中のランダムアクセスポイントを特定し、ランダムアクセスポイント以降のメディアデータを伸張する。
このようにMDATデータのIDRピクチャ(ランダムアクセスポイント)の前にユニークコードを追加することで、MP4ファイル作成時の事故によって誤ったMOOVデータが作成された場合であっても、誤り位置の次のIDRピクチャから再生が可能になる。
この実施の形態6では、上記実施の形態3で図12を用いて説明したユニークコードとMDATデータ中の通常は参照されないデータ領域とを利用して、メディアデータの特殊再生を実現する。この特殊再生として、実施の形態6では、メディア中の注目シーンのみを順次再生する場合を例に挙げる。
メディアデータは、サイズ解析部106、ユニークコード定義部107、特殊再生データ作成部119及びMDAT作成部120に入力されており、同一内容のデータがサイズ解析部106、ユニークコード定義部107、特殊再生データ作成部119及びMDAT作成部120にそれぞれ入力される。
図21は、実施の形態6によるメディアファイル再生装置の構成を示すブロック図である。図21において、実施の形態6によるメディアファイル再生装置は、データ分離部115、MOOV解析部116、特殊再生情報取得部121及びメディア伸張部122を備える。
データ分離部115は、入力したMP4データをMOOVデータとMDATデータとに分離する。MP4データから分離されたMOOVデータは、MOOV解析部116に入力され、MDATデータは、特殊再生情報取得部121及びメディア伸張部122にそれぞれ入力される。
このMDATデータを含むMP4ファイルを再生するにあたり、メディアファイルからMDAT及びMOOVのデータを分離し、MOOVデータを解析して基本情報を取得し、この基本情報を用いてMDATデータから取得したメディアデータを伸張するとともに、MDATデータのユニークコードを探索して当該特殊再生をすべきデータ部分を特定して、特殊再生をすべきデータ部分のメディアデータを伸張する。
このようにMDATデータに注目シーン等の特殊再生情報を格納することで、通常のMP4プレーヤでは通常再生、特殊再生に対応しているプレーヤについては特殊再生が可能なMP4ファイルを作成できる。
この実施の形態7では、上記実施の形態6で示したMDATデータ内の通常の再生時に参照されないデータ領域を利用して、メディアデータを2種類の暗号で暗号化することにより、メディアの視聴制限を設ける方法について述べる。これにより、例えば、コンテンツを通常購入した顧客には、通常の映像のみを視聴可能とし、追加料金を払った顧客は、通常の映像の他に特典映像も視聴可能にする、といった利用方法を実現できる。
メディアデータは、サイズ解析部106、ユニークコード定義部107及びメディア暗号化部123に入力されており、同一内容のデータがサイズ解析部106、ユニークコード定義部107及びメディア暗号化部123にそれぞれ入力される。また、暗号情報は、メディア暗号化部123及びMDAT作成部124にそれぞれ入力される。
また、ユニークコード定義部107は、上記メディアデータを入力すると、メディアデータに基づいてユニークコードを定義し、定義したユニークコードを示すユニークコード情報をMDAT作成部114へ出力する。ユニークコード定義部107の動作の詳細も、上記実施の形態3と同様であるが、この実施の形態7では、ユニークコードを2種類以上定義して出力する。以降の説明では、2種類のユニークコードを定義する場合を例に挙げる。
メディア暗号化部123は、入力した暗号情報から、各メディアデータをレベル1、レベル2のいずれかで暗号化すべきかを認識し、さらにはサイズ解析部106から入力したメディアサイズデータから、各メディアデータのサイズを認識する。
この後、メディア暗号化部123は、認識したデータサイズを示すバイナリデータと、各メディアデータの暗号化レベルに対応するパスワードハッシュ1もしくはパスワードハッシュ2と、のXOR(排他的論理和)を演算する。
このXOR値をメディアごとの暗号鍵として、メディア暗号化部123は、各メディアデータを暗号化し、暗号化メディアデータとしてMDAT作成部124に出力する。
先ず、MDAT作成部124は、ユニークコード情報で示される2種類のユニークコードのうち、どちらをレベル1、レベル2にするかを割り振る。ここでは、レベル1に割り振られたものをユニークコード1とし、レベル2に割り振られたものをユニークコード2とする。
図24は、MDAT作成部124によって作成される暗号化MDATデータを示す図である。図24に示すように、暗号化MDATデータでは、ボックス名称の直後に暗号情報のサイズ、レベル1,2のそれぞれのパスワードハッシュとユニークコードが存在する。また、暗号化されたメディアデータは、暗号化のレベルに応じたユニークコードをその先頭位置に有する。つまり、MDATデータ中の暗号化メディアデータの前に存在する通常は参照されないデータ領域にユニークコードを記録することで、ユニークコードによって暗号化メディアデータの暗号化レベルを識別できる。
図25は、実施の形態7によるメディアファイル再生装置の構成を示すブロック図である。図25において、実施の形態7によるメディアファイル再生装置は、データ分離部115、MOOV解析部116、暗号復号部125及びメディア伸張部126を備える。
データ分離部115は、入力したMP4データをMOOVデータと暗号化MDATデータとに分離する。MP4データから分離されたMOOVデータは、MOOV解析部116に入力され、暗号化MDATデータは暗号復号部125に入力される。また、暗号復号部125には、復号に用いるパスワードも入力される。
なお、サイズ解析部106及びMOOV解析部116の動作の詳細は、上記実施の形態5と同様であるので省略する。特に、データ分離部115は、MP4データから暗号化MDATデータを分離するが、MDATデータとMOOVデータのサイズの違いを利用して分離する点など、動作は全く同一である。
このとき、入力されたパスワードのハッシュ値が、パスワードハッシュ1,2の両方と異なっていれば、このパスワードは間違っている。このため、暗号復号部125は、復号処理を中止する。パスワードハッシュ1と同一であれば、暗号復号部125は、レベル1のMDATデータのメディアデータの復号処理を開始する。また、パスワードハッシュ2と同一であれば、暗号復号部125は、レベル1、レベル2両方のMDATデータのメディアデータの復号処理を開始する。
また、暗号化MDATデータ内の各メディアデータはユニークコードによって区切られていることから、暗号復号部125は、容易に各メディアデータのサイズを取得できる。
このようにして、暗号復号部125は、入力されたパスワードの暗号化レベルに応じてメディアデータを復号し、復号MDATデータとしてメディア伸張部126に出力する。
このMDATデータを用いたMP4ファイルを再生するにあたり、メディアファイルからMDAT及びMOOVのデータを分離し、MOOVデータを解析して基本情報を取得するとともに、メディアデータの再生を制限するレベルに応じたパスワードに基づいて、MDATの暗号化メディアデータを復号し復号メディアデータを生成し、得られた基本情報を用いて復号メディアデータを伸張する。
このようにMDATデータ内に暗号化情報を入れることで、ユーザの持つ権限ごとにコンテンツの視聴範囲を制限することが可能である。
Claims (24)
- 圧縮されたメディアデータを格納する第1のボックスと、前記メディアデータに関する基本情報を格納する第2のボックスとを有するメディアファイルフォーマットに準拠したメディアファイルを修復するメディアファイル修復方法において、
前記第1のボックスを解析して前記メディアデータのサイズを示すサイズデータを生成するステップと、
前記第2のボックスに格納される基本情報のうち、前記メディアデータのサイズから導き出せる情報に生じた破損を、前記サイズデータを用いて復元するステップと、
前記第1のボックスと前記復元した第2のボックスから前記メディアファイルフォーマットに準拠したメディアファイルを作成するステップとを備えたことを特徴とするメディアファイル修復方法。 - 圧縮されたメディアデータを格納する第1のボックスと、前記メディアデータに関する基本情報を格納する第2のボックスとを有するメディアファイルフォーマットに準拠したメディアファイルを再生するメディアファイル再生方法において、
前記第1のボックスを解析して前記メディアデータのサイズを示すサイズデータを生成するステップと、
前記サイズデータを用いて、前記第1のボックスから前記メディアデータを取得するステップと、
前記取得されたメディアデータを伸張するステップとを備えたことを特徴とするメディアファイル再生方法。 - 圧縮されたメディアデータを格納する第1のボックスと、前記メディアデータに関する基本情報を格納する第2のボックスとを有するメディアファイルフォーマットに準拠したメディアファイルを作成するメディアファイル作成方法において、
前記メディアデータを解析して当該メディアデータのサイズを示すサイズデータを生成するステップと、
前記メディアデータを構成するコード情報のうちからユニークコードを定義し、当該メディアデータ中の前記ユニークコードの位置を示すユニークコード情報を生成するステップと、
前記メディアデータ、前記サイズデータ及び前記ユニークコード情報を用いて、前記ユニークコードが挿入された前記第1のボックスのデータを作成するステップとを備えたことを特徴とするメディアファイル作成方法。 - 請求項3記載のメディアファイル作成方法で作成したメディアファイルを修復するメディアファイル修復方法において、
前記第1のボックスのユニークコードを探索して前記ユニークコードごとに特定される前記メディアデータのサイズデータを生成するステップと、
前記第2のボックスに格納される基本情報のうち、前記メディアデータのサイズから導き出せる情報に生じた破損を、前記サイズデータを用いて復元するステップと、
前記第1のボックスと前記復元した第2のボックスから前記メディアファイルフォーマットに準拠したメディアファイルを作成するステップとを備えたことを特徴とするメディアファイル修復方法。 - 請求項3記載のメディアファイル作成方法で作成したメディアファイルを再生するメディアファイル再生方法において、
前記第1のボックスのユニークコードを探索して前記ユニークコードごとに特定される前記メディアデータのサイズデータを生成するステップと、
前記サイズデータを用いて、前記第1のボックスから前記メディアデータを取得するステップと、
前記取得されたメディアデータを伸張するステップとを備えたことを特徴とするメディアファイル再生方法。 - 圧縮されたメディアデータを格納する第1のボックスと、前記メディアデータに関する基本情報を格納する第2のボックスとを有するメディアファイルフォーマットに準拠したメディアファイルを作成するメディアファイル作成方法において、
前記メディアデータを解析して当該メディアデータのサイズを示すサイズデータを生成するステップと、
前記メディアデータを構成するコード情報のうちからユニークコードを定義し、当該メディアデータ中の前記ユニークコードの位置を示すユニークコード情報を生成するステップと、
前記メディアデータでランダムなアクセスが可能なデータ部分を示すランダムアクセスポイントを探索し、当該メディアデータ中の前記ランダムアクセスポイントの位置を示すランダムアクセスポイント情報を生成するステップと、
前記メディアデータ、前記サイズデータ、前記ユニークコード情報及び前記ランダムアクセスポイント情報を用いて、前記メディアデータ中の前記ランダムアクセスポイントに前記ユニークコードが挿入された前記第1のボックスのデータを作成するステップとを備えたことを特徴とするメディアファイル作成方法。 - 請求項6記載のメディアファイル作成方法で作成したメディアファイルを再生するメディアファイル再生方法において、
前記メディアファイルから第1のボックス及び第2のボックスのデータを分離するステップと、
前記第2のボックスを解析して基本情報を取得するステップと、
前記ステップで得られた基本情報を用いて、前記第1のボックスから取得したメディアデータを伸張するステップと、
前記ステップでメディアデータを伸張するにあたり、当該メディアデータに誤りがあると、前記第1のボックスのユニークコードを探索して当該メディアデータ中のランダムアクセスポイントを特定するステップとを備え、
前記ステップで特定されたランダムアクセスポイント以降のメディアデータを伸張することを特徴とするメディアファイル再生方法。 - 圧縮されたメディアデータを格納する第1のボックスと、前記メディアデータに関する基本情報を格納する第2のボックスとを有するメディアファイルフォーマットに準拠したメディアファイルを作成するメディアファイル作成方法において、
前記メディアデータを解析して当該メディアデータのサイズを示すサイズデータを生成するステップと、
前記メディアデータを構成するコード情報のうちからユニークコードを定義し、当該メディアデータ中の前記ユニークコードの位置を示すユニークコード情報を生成するステップと、
前記メディアデータを解析して特殊再生をすべきデータ部分を特定し、当該データ部分の位置を示す特殊再生情報を生成するステップと、
前記メディアデータ、前記サイズデータ、前記ユニークコード情報及び前記特殊再生情報を用いて、前記メディアデータ中の前記特殊再生をすべきデータ部分の位置に前記ユニークコードが挿入された前記第1のボックスのデータを作成するステップとを備えたことを特徴とするメディアファイル作成方法。 - 請求項8記載のメディアファイル作成方法で作成したメディアファイルを再生するメディアファイル再生方法において、
前記メディアファイルから第1のボックス及び第2のボックスのデータを分離するステップと、
前記第2のボックスを解析して基本情報を取得するステップと、
前記ステップで得られた基本情報を用いて、前記第1のボックスから取得したメディアデータを伸張するステップと、
前記第1のボックスのユニークコードを探索して当該特殊再生をすべきデータ部分を特定するステップとを備え、
前記ステップで特定された特殊再生をすべきデータ部分のメディアデータを伸張することを特徴とするメディアファイル再生方法。 - 圧縮されたメディアデータを格納する第1のボックスと、前記メディアデータに関する基本情報を格納する第2のボックスとを有するメディアファイルフォーマットに準拠したメディアファイルを作成するメディアファイル作成方法において、
前記メディアデータを解析して当該メディアデータのサイズを示すサイズデータを生成するステップと、
前記メディアデータを構成するコード情報のうちからユニークコードを定義し、当該メディアデータ中の前記ユニークコードの位置を示すユニークコード情報を生成するステップと、
前記メディアデータの再生を制限するレベルを規定するレベル情報、当該レベル情報で規定されるレベルに応じた暗号化に用いるパスワード、前記メディアデータ及び前記サイズデータを用いて、当該レベル情報で規定されるレベルに応じてデータが暗号化された暗号化メディアデータを生成するステップと、
前記レベル情報、前記暗号化メディアデータ、前記ユニークコード情報及び前記サイズデータを用いて、前記レベルごとの暗号化メディアデータに前記ユニークコードが挿入された前記第1のボックスのデータを作成するステップとを備えたことを特徴とするメディアファイル作成方法。 - 請求項10記載のメディアファイル作成方法で作成したメディアファイルを再生するメディアファイル再生方法において、
前記メディアファイルから第1のボックス及び第2のボックスのデータを分離するステップと、
前記第2のボックスを解析して基本情報を取得するステップと、
前記メディアデータの再生を制限するレベルに応じたパスワードに基づいて、前記第1のボックスの暗号化メディアデータを復号し復号メディアデータを生成するステップと、
前記ステップで得られた基本情報を用いて前記復号メディアデータを伸張するステップとを備えたことを特徴とするメディアファイル再生方法。 - 圧縮されたメディアデータを格納する第1のボックスと、前記メディアデータに関する基本情報を格納する第2のボックスとを有するメディアファイルフォーマットに準拠したメディアファイルを修復するメディアファイル修復装置において、
前記第1のボックスを解析して前記メディアデータのサイズを示すサイズデータを生成する解析部と、
前記第2のボックスに格納される基本情報のうち、前記メディアデータのサイズから導き出せる情報に生じた破損を、前記サイズデータを用いて復元する復元部と、
前記第1のボックスと前記復元した第2のボックスから前記メディアファイルフォーマットに準拠したメディアファイルを作成するファイル作成部とを備えたことを特徴とするメディアファイル修復装置。 - 圧縮されたメディアデータを格納する第1のボックスと、前記メディアデータに関する基本情報を格納する第2のボックスとを有するメディアファイルフォーマットに準拠したメディアファイルを再生するメディアファイル再生装置において、
前記第1のボックスを解析して前記メディアデータのサイズを示すサイズデータを生成する解析部と、
前記サイズデータを用いて、前記第1のボックスから前記メディアデータを取得する取得部と、
前記取得部により取得されたメディアデータを伸張する伸張部とを備えたことを特徴とするメディアファイル再生装置。 - 請求項12記載のメディアファイル修復装置と、
請求項13記載のメディアファイル再生装置とを備え、
前記メディアファイル修復装置によって第2のボックスが破損したメディアファイルを修復しながら、修復されたメディアファイルを前記メディアファイル再生装置で再生するメディアファイル修復/再生装置。 - 圧縮されたメディアデータを格納する第1のボックスと、前記メディアデータに関する基本情報を格納する第2のボックスとを有するメディアファイルフォーマットに準拠したメディアファイルを作成するメディアファイル作成装置において、
前記メディアデータを解析して当該メディアデータのサイズを示すサイズデータを生成する解析部と、
前記メディアデータを構成するコード情報のうちからユニークコードを定義し、当該メディアデータ中の前記ユニークコードの位置を示すユニークコード情報を生成する定義部と、
前記メディアデータ、前記サイズデータ及び前記ユニークコード情報を用いて、前記ユニークコードが挿入された前記第1のボックスのデータを作成する作成部とを備えたことを特徴とするメディアファイル作成装置。 - 請求項15記載のメディアファイル作成装置で作成されたメディアファイルを修復するメディアファイル修復装置において、
前記第1のボックスのユニークコードを探索して前記ユニークコードごとに特定される前記メディアデータのサイズデータを生成する解析部と、
前記第2のボックスに格納される基本情報のうち、前記メディアデータのサイズから導き出せる情報に生じた破損を、前記サイズデータを用いて復元する復元部と、
前記第1のボックスと前記復元した第2のボックスから前記メディアファイルフォーマットに準拠したメディアファイルを作成する作成部とを備えたことを特徴とするメディアファイル修復装置。 - 請求項15記載のメディアファイル作成装置で作成されたメディアファイルを再生するメディアファイル再生装置において、
前記第1のボックスのユニークコードを探索して前記ユニークコードごとに特定される前記メディアデータのサイズデータを生成する解析部と、
前記サイズデータを用いて、前記第1のボックスから前記メディアデータを取得する取得部と、
前記取得部により取得されたメディアデータを伸張する伸張部とを備えたことを特徴とするメディアファイル再生装置。 - 請求項16記載のメディアファイル修復装置と、
請求項17記載のメディアファイル再生装置とを備え、
前記メディアファイル修復装置によって第2のボックスが破損したメディアファイルを修復しながら、修復されたメディアファイルを前記メディアファイル再生装置で再生するメディアファイル修復/再生装置。 - 圧縮されたメディアデータを格納する第1のボックスと、前記メディアデータに関する基本情報を格納する第2のボックスとを有するメディアファイルフォーマットに準拠したメディアファイルを作成するメディアファイル作成装置において、
前記メディアデータを解析して当該メディアデータのサイズを示すサイズデータを生成する解析部と、
前記メディアデータを構成するコード情報のうちからユニークコードを定義し、当該メディアデータ中の前記ユニークコードの位置を示すユニークコード情報を生成する定義部と、
前記メディアデータでランダムなアクセスが可能なデータ部分を示すランダムアクセスポイントを探索し、当該メディアデータ中の前記ランダムアクセスポイントの位置を示すランダムアクセスポイント情報を生成する探索部と、
前記メディアデータ、前記サイズデータ、前記ユニークコード情報及び前記ランダムアクセスポイント情報を用いて、前記メディアデータ中の前記ランダムアクセスポイントに前記ユニークコードが挿入された前記第1のボックスのデータを作成する作成部とを備えたことを特徴とするメディアファイル作成装置。 - 請求項19記載のメディアファイル作成装置で作成されたメディアファイルを再生するメディアファイル再生装置において、
前記メディアファイルから第1のボックス及び第2のボックスのデータを分離する分離部と、
前記第2のボックスを解析して基本情報を取得する第1の解析部と、
前記第1の解析部により得られた基本情報を用いて、前記第1のボックスから取得したメディアデータを伸張する伸張部と、
前記伸張部でメディアデータを伸張するにあたり、当該メディアデータに誤りがあると、前記第1のボックスのユニークコードを探索して当該メディアデータ中のランダムアクセスポイントを特定する第2の解析部とを備え、
前記伸張部は、前記第2の解析部により特定されたランダムアクセスポイント以降のメディアデータを伸張することを特徴とするメディアファイル再生装置。 - 圧縮されたメディアデータを格納する第1のボックスと、前記メディアデータに関する基本情報を格納する第2のボックスとを有するメディアファイルフォーマットに準拠したメディアファイルを作成するメディアファイル作成装置において、
前記メディアデータを解析して当該メディアデータのサイズを示すサイズデータを生成する解析部と、
前記メディアデータを構成するコード情報のうちからユニークコードを定義し、当該メディアデータ中の前記ユニークコードの位置を示すユニークコード情報を生成する定義部と、
前記メディアデータを解析して特殊再生をすべきデータ部分を特定し、当該データ部分の位置を示す特殊再生情報を生成する特殊再生データ作成部と、
前記メディアデータ、前記サイズデータ、前記ユニークコード情報及び前記特殊再生情報を用いて、前記メディアデータ中の前記特殊再生をすべきデータ部分の位置に前記ユニークコードが挿入された前記第1のボックスのデータを作成する作成部とを備えたことを特徴とするメディアファイル作成装置。 - 請求項21記載のメディアファイル作成装置で作成されたメディアファイルを再生するメディアファイル再生装置において、
前記メディアファイルから第1のボックス及び第2のボックスのデータを分離する分離部と、
前記第2のボックスを解析して基本情報を取得する第1の解析部と、
前記第1の解析部により得られた基本情報を用いて、前記第1のボックスから取得したメディアデータを伸張する伸張部と、
前記第1のボックスのユニークコードを探索して当該特殊再生をすべきデータ部分を特定する特殊再生情報取得部とを備え、
前記伸張部は、前記特殊再生情報取得部により特定された特殊再生をすべきデータ部分のメディアデータを伸張することを特徴とするメディアファイル再生装置。 - 圧縮されたメディアデータを格納する第1のボックスと、前記メディアデータに関する基本情報を格納する第2のボックスとを有するメディアファイルフォーマットに準拠したメディアファイルを作成するメディアファイル作成装置において、
前記メディアデータを解析して当該メディアデータのサイズを示すサイズデータを生成する解析部と、
前記メディアデータを構成するコード情報のうちからユニークコードを定義し、当該メディアデータ中の前記ユニークコードの位置を示すユニークコード情報を生成する定義部と、
前記メディアデータの再生を制限するレベルを規定するレベル情報、当該レベル情報で規定されるレベルに応じた暗号化に用いるパスワード、前記メディアデータ及び前記サイズデータを用いて、当該レベル情報で規定されるレベルに応じてデータが暗号化された暗号化メディアデータを生成する暗号化部と、
前記レベル情報、前記暗号化メディアデータ、前記ユニークコード情報及び前記サイズデータを用いて、前記レベルごとの暗号化メディアデータに前記ユニークコードが挿入された前記第1のボックスのデータを作成する作成部とを備えたことを特徴とするメディアファイル作成装置。 - 請求項23記載のメディアファイル作成装置で作成されたメディアファイルを再生するメディアファイル再生装置において、
前記メディアファイルから第1のボックス及び第2のボックスのデータを分離する分離部と、
前記第2のボックスを解析して基本情報を取得する第1の解析部と、
前記メディアデータの再生を制限するレベルに応じたパスワードに基づいて、前記第1のボックスの暗号化メディアデータを復号し復号メディアデータを生成する復号部と、
前記第1の解析部により得られた基本情報を用いて前記復号メディアデータを伸張する伸張部とを備えたことを特徴とするメディアファイル再生装置。
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