JP2011060426A - Connector - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、電子機器同士の接続等に用いられるコネクタに関するものである。 The present invention relates to a connector used for connection between electronic devices.
自動車には種々の電子機器が搭載されている。これら電子機器同士を接続する際には従来よりワイヤハーネスが用いられてきた。ワイヤハーネスとは電線と電線の端末に取り付けられたコネクタとで構成されるものである。そして、このワイヤハーネスのコネクタが電子機器のケースなどに固定されたコネクタに接続されることで電子機器同士が接続される。 Various electronic devices are mounted on automobiles. Conventionally, wire harnesses have been used to connect these electronic devices. The wire harness is composed of an electric wire and a connector attached to the end of the electric wire. And the electronic device is connected by connecting the connector of this wire harness to the connector fixed to the case etc. of the electronic device.
図32は、従来のコネクタを示す断面図である。図32に示すように、コネクタ201は、電線220の端末に接続された端子205と、端子205が収容されたハウジング204と、を有している。また、電線220は、芯線220aが絶縁被覆220bで被覆された被覆電線である。また、コネクタ201においては、端子205をハウジング204に固定するために、端子205にハウジング204に係止するターミナルランス250が設けられている(特許文献1を参照。)。
FIG. 32 is a cross-sectional view showing a conventional connector. As shown in FIG. 32, the
また、他のコネクタとして、端子をハウジングに固定するために、ハウジングに端子に係止するハウジングランスが設けられたコネクタがある(特許文献2を参照。)。さらに、小型の端子が用いられるコネクタにおいては、前記ターミナルランス及び前記ハウジングランスとは別に設けられたリテーナ等の別部材を用いて二重係止を行い、端子がハウジングから抜けることを防止している。 In addition, as another connector, there is a connector in which a housing lance for locking the terminal to the terminal is provided in order to fix the terminal to the housing (see Patent Document 2). Furthermore, in connectors using small terminals, double locking is performed using a separate member such as a retainer provided separately from the terminal lance and the housing lance to prevent the terminals from coming out of the housing. Yes.
しかしながら、上述した従来のコネクタにおいては、以下に示す問題があった。即ち、前述したターミナルランスやハウジングランスは、バネ性を持たせるためにある程度の長さが必要であり、このことがコネクタ小型化を阻む要因となっているという問題があった。また、ターミナルランスは、端子の長手方向に沿ってハウジング内に挿入される際に当該ハウジングの内面を摺動することでバネ性が弱まる方向に永久変形してしまうことを防止するために、ある程度の大きさが必要であり、このことがコネクタ小型化を阻む要因となっているという問題があった。また、前述したリテーナ等の別部材を用いて二重係止を行うことで端子の保持力を高めることはできるものの、リテーナ等の別部材を設けることがコネクタ小型化を阻む要因となっているという問題があった。 However, the conventional connector described above has the following problems. That is, the above-described terminal lance and housing lance need to have a certain length in order to have a spring property, and this has a problem that hinders connector miniaturization. In addition, the terminal lance has a certain degree to prevent permanent deformation in a direction in which the spring property is weakened by sliding on the inner surface of the housing when inserted into the housing along the longitudinal direction of the terminal. There is a problem that this is a factor that hinders connector miniaturization. Moreover, although the holding force of a terminal can be increased by performing double locking using another member such as the retainer described above, the provision of another member such as a retainer is a factor that hinders connector miniaturization. There was a problem.
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、ターミナルランスやハウジングランスを設けることなく十分な端子の保持力を確保して小型化を図ることができるコネクタを提供することを目的とする。 Accordingly, the present invention focuses on the above-described problems, and an object thereof is to provide a connector that can secure a sufficient terminal holding force without providing a terminal lance or a housing lance and can be miniaturized. To do.
上記目的を達成するために請求項1に記載された発明は、インナハウジングの端子収容室内に端子が収容され、該インナハウジングがアウタハウジング内に収容されたコネクタにおいて、前記端子収容室には、前記端子の長手方向と交差する方向に開口した端子挿入用の開口部が設けられ、前記端子と前記端子収容室の内面とには、互いに係止する凸部と凹部が設けられており、前記端子が前記開口部を押し広げる格好で当該端子の長手方向と交差する方向に前記端子収容室内に挿入されて、前記凸部と前記凹部が互いに係止され、そして、前記インナハウジングが前記端子の長手方向に沿って前記アウタハウジング内に挿入されて組み立てられることを特徴とするコネクタである。
In order to achieve the above object, the invention described in
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記端子が円筒状に形成され、前記端子収容室の前記開口部の幅方向の寸法が、前記端子の幅方向の寸法よりも小さく形成されていることを特徴とするものである。
The invention described in
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載された発明において、前記端子と接続された電線が前記端子収容室及び前記アウタハウジングから前記端子の長手方向に沿って引き出されており、前記端子の長手方向と交差する方向に互いの間に前記電線を挟持するとともに前記アウタハウジングに取り付けられる一対のホルダを有していることを特徴とするものである。 According to a third aspect of the present invention, in the first or second aspect of the present invention, an electric wire connected to the terminal is pulled out from the terminal accommodating chamber and the outer housing along the longitudinal direction of the terminal. And having a pair of holders that are attached to the outer housing while sandwiching the electric wire therebetween in a direction intersecting with the longitudinal direction of the terminal.
請求項4に記載された発明は、請求項3に記載された発明において、前記一対のホルダの外表面全面と当該一対のホルダに隣接する前記アウタハウジング及び前記電線の外表面とに塗布された未硬化状態の合成樹脂材料が硬化されて形成されたモールド部を有していることを特徴とするものである。
The invention described in
請求項1に記載された発明によれば、前記端子収容室には、前記端子の長手方向と交差する方向に開口した端子挿入用の開口部が設けられ、前記端子と前記端子収容室の内面とには、互いに係止する凸部と凹部が設けられており、前記端子が前記開口部を押し広げる格好で当該端子の長手方向と交差する方向に前記端子収容室内に挿入されて、前記凸部と前記凹部が互いに係止され、そして、前記インナハウジングが前記端子の長手方向に沿って前記アウタハウジング内に挿入されて組み立てられるので、端子に設けられた凸部または凹部を変形させることなくこの端子を端子収容室内に挿入することができ、これら凸部及び凹部によって端子の位置決め及び当該端子の長手方向に沿った抜け止めを行うことができる。また、端子が端子収容室内に押し込まれる構造により、この端子が端子収容室の開口部から端子収容室外に脱落することを防止できる。さらに、アウタハウジングが端子収容室の開口部を覆うことによって端子が端子収容室の開口部から端子収容室外に脱落することを防止できるとともに、端子のがたつきを少なくすることができる。よって、ターミナルランスやハウジングランスを設けることなく十分な端子の保持力を確保して小型化を図ることができるコネクタを提供することができる。 According to the first aspect of the present invention, the terminal receiving chamber is provided with an opening for inserting a terminal that opens in a direction intersecting the longitudinal direction of the terminal, and the inner surface of the terminal and the terminal receiving chamber. Are provided with a convex portion and a concave portion that are engaged with each other, and the terminal is inserted into the terminal accommodating chamber in a direction that intersects the longitudinal direction of the terminal so as to push the opening, and the convex portion Since the inner housing is inserted into the outer housing along the longitudinal direction of the terminal and assembled, the convex portion or the concave portion provided on the terminal is not deformed. This terminal can be inserted into the terminal accommodating chamber, and the positioning of the terminal and the retaining along the longitudinal direction of the terminal can be performed by the convex portion and the concave portion. Further, the structure in which the terminal is pushed into the terminal accommodating chamber can prevent the terminal from dropping out of the terminal accommodating chamber from the opening of the terminal accommodating chamber. Furthermore, since the outer housing covers the opening of the terminal accommodating chamber, it is possible to prevent the terminal from dropping out of the terminal accommodating chamber from the opening of the terminal accommodating chamber, and to reduce rattling of the terminal. Therefore, it is possible to provide a connector that can secure a sufficient terminal holding force and can be miniaturized without providing a terminal lance or a housing lance.
請求項2に記載された発明によれば、前記端子が円筒状に形成され、前記端子収容室の前記開口部の幅方向の寸法が、前記端子の幅方向の寸法よりも小さく形成されているので、簡便な構造により、端子が端子収容室内に挿入された後にこの端子が端子収容室の開口部から端子収容室外に脱落することを防止できる。
According to the invention described in
請求項3に記載された発明によれば、前記端子と接続された電線が前記端子収容室及び前記アウタハウジングから前記端子の長手方向に沿って引き出されており、前記端子の長手方向と交差する方向に互いの間に前記電線を挟持するとともに前記アウタハウジングに取り付けられる一対のホルダを有しているので、これら一対のホルダによって電線を固定することで端子が端子収容室外に脱落することを防止できる。
According to the invention described in
請求項4に記載された発明によれば、前記一対のホルダの外表面全面と当該一対のホルダに隣接する前記アウタハウジング及び前記電線の外表面とに塗布された未硬化状態の合成樹脂材料が硬化されて形成されたモールド部を有しているので、端子が端子収容室外に脱落することを確実に防止できる。さらに、端子収容室の防水性を向上させることができる。
According to the invention described in
以下、本発明の一実施の形態に係るコネクタを図1ないし図31を参照しながら説明する。 A connector according to an embodiment of the present invention will be described below with reference to FIGS.
本発明のコネクタ1は、図1に示すように、シールドケーブル2の端末に取り付けられる。シールドケーブル2は、図4に示すように、「電線」としての複数本の被覆電線20及びドレイン線21と、これら被覆電線20及びドレイン線21を包み込んだ金属箔22と、この金属箔22の外周を覆った絶縁性のシース23と、を有している。また、被覆電線20は、芯線20aが絶縁被覆20bで被覆されたものである。また、金属箔22は、ノイズ等の電磁波を遮断して被覆電線20及びドレイン線21を電磁シールドするものである。
The
前記コネクタ1は、被覆電線20の芯線20a及びドレイン線21が接続される図7及び図8に示す端子5と、この端子5が収容される端子収容室40が設けられた図5及び図6に示すインナハウジング4と、このインナハウジング4が収容される図2及び図3に示すアウタハウジング3と、パッキン8と、端子収容室40及びアウタハウジング3から引き出された被覆電線20及びドレイン線21、即ちシールドケーブル2、を互いの間に挟持するとともにアウタハウジング3に取り付けられる図11ないし図13に示す一対のホルダ6と、一対のホルダ6及びこれら一対のホルダ6の近傍に形成されたモールド部7と、を有している。
The
前記端子5は、金属板にプレス加工等が施されて得られるものであり、図7及び図8に示すように、相手側コネクタの端子と電気接続される電気接続部50と、被覆電線20の芯線20a及びドレイン線21と接続される電線接続部51と、を一体に有している。また、電気接続部50は、相手側コネクタの棒状の端子が挿入される円筒状に形成されている。また、電線接続部51は、電気接続部50に連なり、芯線20a及びドレイン線21を表面上に位置付ける底板52と、この底板52の幅方向の両端部それぞれから立設し、芯線20a及びドレイン線21に圧着される一対の圧着片53と、を有している。また、一対の圧着片53の内面には、芯線20a及びドレイン線21の抜けを防止して接続信頼性を高めるためのリブ53aが設けられている。また、電気接続部50の底板52と隣り合う底部には、電気接続部50の外側に向かって凸に形成された凸部54が設けられている。この凸部54は、電気接続部50の一部が切り起こされて形成されている。また、一対の圧着片53が芯線20a及びドレイン線21に圧着された端子5は、全体として円筒形状をなしている。
The
また、図1、図7及び図8などに示す矢印Zは電気接続部50及び電線接続部51の並び方向及び端子5の長手方向を示している。また、矢印Xは、矢印Zと直交する方向であり、端子5の幅方向を示している。また、矢印Yは、矢印Z及び矢印Xと直交する方向であり、端子5の高さ方向を示している。
Moreover, the arrow Z shown in FIG.1, FIG.7, FIG.8 etc. has shown the arrangement direction of the
前記インナハウジング4は、図5及び図6に示すように、絶縁性の合成樹脂によりブロック状に形成され、前記端子5が収容される複数の端子収容室40が設けられている。この端子収容室40は、端子5の長手方向と交差する方向、即ち矢印Y方向、に開口した端子挿入用の開口部42と、端子5の長手方向、即ち矢印Z方向、の一方向に開口した相手側コネクタの端子が挿入される開口部と、前記一方向と逆方向に開口した被覆電線20及びドレイン線21が引き出される開口部と、の3方向に開口した溝状に形成されている。また、端子収容室40の内面41は、円筒状に形成された端子5の外表面に沿う曲面形状に形成されている。さらに、各端子収容室40の内面41の底部、即ち開口部42と対向する底部、には、内面41から凹に形成され、端子5の凸部54と係止する凹部43が設けられている。また、本実施形態では、インナハウジング4に端子収容室40が矢印X方向に沿って3つ設けられ、かつ、矢印Y方向に沿って2段設けられている。
As shown in FIGS. 5 and 6, the
また、端子収容室40は、図9及び図10に示すように、端子挿入用の開口部42の幅方向の寸法Nが、端子5の幅方向の寸法Mよりも小さく形成されている。また、「端子5の幅方向の寸法M」は、電気接続部50の矢印Y方向の中央部の矢印X方向に沿った寸法である。また、端子収容室40の最も幅が大きい部分は、端子収容室40の矢印Y方向の中央部であり、この部分の矢印X方向に沿った寸法は、端子5の幅方向の寸法Mよりもわずかに大きく形成されている。したがって、端子5は、端子挿入用の開口部42を押し広げる格好で矢印Y方向に端子収容室40内に挿入される。また、端子5が端子収容室40内に収容されることで端子5の凸部54が端子収容室40の凹部43に係止して、端子5が位置決めされる。また端子5が前述した相手側コネクタの端子が挿入される開口部、及び、被覆電線20及びドレイン線21が引き出される開口部から抜けることが防止される。即ち、端子5の長手方向に沿った抜け止めが行われる。
Further, as shown in FIGS. 9 and 10, the
このように、本発明では、端子5が円筒状に形成され、端子収容室40の端子挿入用の開口部42の幅方向の寸法Nが、端子5の幅方向の寸法Mよりも小さく形成されているので、簡便な構造により、端子5が端子収容室40内に挿入された後にこの端子5が端子収容室40の開口部42から端子収容室40外に脱落することを防止できる。また、端子5に設けられた凸部54を変形させることなくこの端子5を端子収容室40内に挿入することができ、これら凸部54及び端子収容室40の凹部43によって端子5の位置決め及び端子5の長手方向に沿った抜け止めを行うことができる。さらに、図27などに示すように、アウタハウジング3が端子収容室40の開口部42を覆うことによって端子5が端子収容室40の開口部42から端子収容室40外に脱落することを防止できるとともに、端子5のがたつきを少なくすることができる。よって、ターミナルランスやハウジングランスを設けることなく十分な端子5の保持力を確保して小型化を図ることができるコネクタ1とすることができる。
Thus, in the present invention, the
前記アウタハウジング3は、絶縁性の合成樹脂により構成されており、図2及び図3、図14に示すように、インナハウジング4が収容されるアウタハウジング本体30と、このアウタハウジング本体30の外側に設けられたフード部31と、を一体に有している。
The
前記アウタハウジング本体30は、図14に示すように、コネクタ1の前面、即ち相手側コネクタ側に位置する板状の前板30aと、この前板30aの外縁から矢印Z方向に筒状に延びた筒部30cと、この筒部30cの前板30aから離れた端部から矢印X,Y方向に鍔状即ち環状に延びた突出部30dと、前板30aに設けられた端子収容室40に連通する穴30bと、を有している。この穴30bは、相手側コネクタの端子を端子収容室40内に通す穴である。また、筒部30cは、上述したように端子収容室40の開口部42を覆うことによって端子5が端子収容室40の開口部42から端子収容室40外に脱落することを防止するとともに、端子5のがたつきを少なくする。また、突出部30dには、後述する一対のホルダ6が取り付けられる。
As shown in FIG. 14, the outer housing
前記フード部31は、図14に示すように、筒部30cから矢印X,Y方向に鍔状即ち環状に立設した立設壁31aと、この立設壁31aの外縁から前板30a側に筒状に延びた外側筒部31bと、を有している。また、立設壁31aは、突出部30dと矢印Z方向に沿って相対する位置に配置されている。また、外側筒部31bは、筒部30cとの間に相手側コネクタのハウジングを位置付ける。
As shown in FIG. 14, the
また、前記インナハウジング4は、突出部30d側の開口部から矢印Z方向に沿ってアウタハウジング本体30内に挿入される。また、端子収容室40内に収容された端子5と接続された被覆電線20及びドレイン線21は、端子収容室40及びアウタハウジング本体30から矢印Z方向に沿って引き出される。
The
前記パッキン8は、弾性変形自在なゴム等により環状に形成されており、筒部30cの外周面に取り付けられる。このパッキン8は、筒部30cの外周面と相手側コネクタのハウジングの内周面との間を水密に保ち、筒部30c内及び相手側コネクタのハウジング内を防水する。
The
前記一対のホルダ6は、合成樹脂で構成されており、互いに同形状に形成されている。各ホルダ6は、図11ないし図14に示すように、突出部30dの外周面に当接する外周面当接部60と、この外周面当接部60に連なり、突出部30dの前板30a側の面に当接する第2当接部61と、外周面当接部60に連なり、突出部30dの前板30aから離れた面に当接するとともにインナハウジング4の端面に当接する第3当接部62と、この第3当接部62に連なり、シールドケーブル2の外表面、即ちシース23、に当接する第4当接部63と、この第4当接部63の内面からリブ状に突出し、シース23に食い込んでシールドケーブル2の抜けを防止する抜け止めリブ64と、外周面当接部60の一端部に設けられたロック66(図12を参照。)と、外周面当接部60の他端部に設けられ、他方のホルダ6に設けられたロック66に係止するロックビーク65と、を一体に有している。また、抜け止めリブ64は、矢印Z方向に互いに間隔をあけて3つ設けられている。また、前述した外周面当接部60と第2当接部61と第3当接部62とを、本発明では「突出部収容部」と呼び、符号67を付す。突出部収容部67は、突出部30dを内側に位置付ける。
The pair of
これら一対のホルダ6は、矢印Y方向に沿って互いに近付けられることで各ロックビーク65が各ロック66に係止して互いに固定される。そして、一対のホルダ6は、矢印Y方向に一対の第4当接部63間にシールドケーブル2のシース23を挟持するとともに、突出部収容部67の内側に突出部30dを位置付けてアウタハウジング3に取り付けられる。また、一対の第3当接部62は、インナハウジング4の端面に当接することでインナハウジング4が筒部30cから抜けることを防止する。
The pair of
このように、本発明では、矢印Y方向に互いの間にシールドケーブル2を挟持するとともにアウタハウジング3に取り付けられる一対のホルダ6を有しているので、これら一対のホルダ6によってシールドケーブル2を固定することで端子5が端子収容室40外に脱落することを防止できる。また、インナハウジング4が筒部30cから抜けることを防止できる。よって、ターミナルランスやハウジングランスを設けることなく十分な端子5の保持力を確保して小型化を図ることができるコネクタ1とすることができる。
Thus, in the present invention, since the
また、本発明では、一対のホルダ6が、アウタハウジング3の外周面、即ち、筒部30cから矢印Z方向と交差する方向に突出した突出部30dを内側に位置付ける「突出部収容部67」を有しているので、これら一対のホルダ6が矢印Z方向に抜けてアウタハウジング3から外れることを防止できる。
Further, in the present invention, the pair of
前記モールド部7は、「合成樹脂材料」としてのホットメルト樹脂により形成されている。また、モールド部7は、図示しない金型内にコネクタ1及びシールドケーブル2の端末が挿入され、前記金型内に溶融状態のホットメルト樹脂が流し込まれ、このホットメルト樹脂が硬化されることで形成されている。このモールド部7は、図1、図14などに示すように、一対のホルダ6の外表面全面と、一対のホルダ6に隣接するアウタハウジング3の外表面と、一対のホルダ6に隣接するシース23の全周と、を覆っている。また、モールド部7は、突出部収容部67と立設壁31aとの間の隙間を埋める格好で形成されている。そして、このモールド部7によって、アウタハウジング3と一対のホルダ6とシールドケーブル2とが固定されている。
The
このように、本発明では、一対のホルダ6及び一対のホルダ6の近傍がモールド部7によりモールドされてアウタハウジング3と一対のホルダ6とシールドケーブル2とが固定されているので、確実にシールドケーブル2を固定することができ、端子5が端子収容室40外に脱落することを確実に防止できる。また、このようなモールド部7は、一対のホルダ6によるシールドケーブル2の固定を補強するものであり、大きい接着面積を必要としないので、コネクタ1を大型化させることがない。さらに、モールド部7によって筒部30cと一対のホルダ6の間、及び、一対のホルダ6とシールドケーブル2の間から水等の液体が筒部30c内に浸入することを防止でき、端子収容室40の防水性を向上させることができる。
As described above, in the present invention, the pair of
また、本発明では、モールド部7が突出部収容部67と立設壁31aとの間の隙間を埋める格好で形成されているので、即ち、モールド部7が突出部収容部67と立設壁31aとの間の隙間に巻き込まれる格好で形成されているので、このモールド部7の、アウタハウジング3と一対のホルダ6との接着強度を向上させることができる。
Further, in the present invention, since the
また、本発明では、ホルダ6に設けられた3つの抜け止めリブ64がシールドケーブル2のシース23に食い込んでいることにより、シールドケーブル2を確実に固定することができる上に、モールド部7を形成する際に溶融状態のホットメルト樹脂が一対のホルダ6とシールドケーブル2の間に流入することを防止できる。
In the present invention, since the three retaining
また、本発明では、ホットメルト樹脂を用いてモールド部7を形成しているので、上述したモールド部7の形成作業、即ちモールディング作業、を容易に行うことができる。
Moreover, in this invention, since the
次に、コネクタ1の組み立て方法について、図15ないし図30を参照しながら説明する。
Next, a method for assembling the
まず、シールドケーブル2、端子5、インナハウジング4、アウタハウジング3、パッキン8、一対のホルダ6、をそれぞれ別々に製造しておく。
First, the shielded
そして、図15に示すように、シールドケーブル2の端末におけるシース23及び金属箔22を所定量皮剥きして被覆電線20及びドレイン線21を露出させる。続いて、図16に示すように、ドレイン線21の露出部分に熱収縮チューブ24を被せる。その後、被覆電線20の先端部における絶縁被覆20bを所定量皮剥きして芯線20aを露出させる。同様に、ドレイン線21の先端部における熱収縮チューブ24を所定量皮剥きしてドレイン線21の導体部分を露出させる。そして、図17に示すように、露出された芯線20a及びドレイン線21の導体部分に端子5を圧着する。
Then, as shown in FIG. 15, a predetermined amount of the
そして、図18ないし図21に示すように、被覆電線20及びドレイン線21に接続された端子5を、端子挿入用の開口部42を押し広げる格好で矢印Y方向に端子収容室40内に挿入し、端子5の凸部54を端子収容室40の凹部43に係止させる。
Then, as shown in FIGS. 18 to 21, the
そして、図22及び図23に示すように、インナハウジング4を突出部30d側の開口部から矢印Z方向に沿ってアウタハウジング本体30内に挿入する。続いて、図24に示すように、金属箔22及びシース23をアウタハウジング本体30内に押し込む。
Then, as shown in FIGS. 22 and 23, the
そして、図25ないし図27に示すように、一対のホルダ6を、互いの間に突出部30d及びシールドケーブル2を挟むように矢印Y方向に沿って互いに近付け、各ロックビーク65を各ロック66に係止させて互いに固定するとともに、アウタハウジング3に取り付ける。このようにして一対のホルダ6にシールドケーブル2を挟持させる。
Then, as shown in FIGS. 25 to 27, the pair of
そして、図26に示す状態の、一対のホルダ6が取り付けられたコネクタ1及びシールドケーブル2の端末をモールド部形成用の金型内に挿入し、ホットメルト樹脂によって一対のホルダ6及び一対のホルダ6の近傍にモールド部7を形成する。
Then, the terminal of the
最後に、図28ないし図30に示すように、パッキン8を筒部30cの外周面に取り付けて、コネクタ1の組み立てが完了する。
Finally, as shown in FIGS. 28 to 30, the
また、図31に示すように、本発明のコネクタ1と従来のコネクタ201の寸法を比較すると、本発明のコネクタ1は、上述したように、ターミナルランスやハウジングランス、リテーナ等を設けることなく端子5をインナハウジング4に保持しているので、矢印Z方向に沿った寸法を、従来のコネクタ201よりも大幅に小さくすることができる(図31中の寸法差lを参照。)。また、図31中の符号202は複数の電線220やシースで構成されるシールドケーブルであり、符号203はハウジング204(図32を参照。)を収容したアウタハウジングであり、符号206はシールドケーブル202を挟持したホルダである。また、符号301は相手側コネクタである。
Further, as shown in FIG. 31, when comparing the dimensions of the
また、上述した実施形態では、端子5に凸部54が設けられ、端子収容室40に凹部43が設けられた構成であったが、本発明では、端子に凹部が設けられ、端子収容室に凸部が設けられた構成であっても良い。
In the above-described embodiment, the
また、上述した実施形態では、モールド部7がホットメルト樹脂で形成されている構成であったが、本発明では、ホットメルト樹脂以外の合成樹脂材料、例えば、熱硬化性樹脂材料などを用いてモールド部を形成しても良い。
In the above-described embodiment, the
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。 Further, the above-described embodiments are merely representative forms of the present invention, and the present invention is not limited to the embodiments. That is, various modifications can be made without departing from the scope of the present invention.
1 コネクタ
3 アウタハウジング
4 インナハウジング
5 端子
6 ホルダ
7 モールド部
20 被覆電線(電線)
21 ドレイン線(電線)
40 端子収容室
41 内面
42 開口部
43 凹部
54 凸部
1
21 Drain wire (electric wire)
40
Claims (4)
前記端子収容室には、前記端子の長手方向と交差する方向に開口した端子挿入用の開口部が設けられ、
前記端子と前記端子収容室の内面とには、互いに係止する凸部と凹部が設けられており、
前記端子が前記開口部を押し広げる格好で当該端子の長手方向と交差する方向に前記端子収容室内に挿入されて、前記凸部と前記凹部が互いに係止され、そして、前記インナハウジングが前記端子の長手方向に沿って前記アウタハウジング内に挿入されて組み立てられる
ことを特徴とするコネクタ。 In the connector in which the terminal is accommodated in the terminal accommodating chamber of the inner housing, and the inner housing is accommodated in the outer housing,
The terminal accommodating chamber is provided with an opening for inserting a terminal opened in a direction intersecting with the longitudinal direction of the terminal,
The terminal and the inner surface of the terminal accommodating chamber are provided with a convex portion and a concave portion that are locked to each other,
The terminal is inserted into the terminal accommodating chamber in a direction crossing the longitudinal direction of the terminal so as to expand the opening, and the convex part and the concave part are locked to each other, and the inner housing is connected to the terminal The connector is assembled by being inserted into the outer housing along the longitudinal direction of the connector.
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-
2009
- 2009-09-04 JP JP2009205211A patent/JP2011060426A/en not_active Withdrawn
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