JP2011055036A - 平面アンテナおよび平面アンテナの偏波方式 - Google Patents

平面アンテナおよび平面アンテナの偏波方式 Download PDF

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Abstract

【課題】低姿勢化を図りつつ、広帯域な円偏波アンテナを得る。
【解決手段】アンテナ素子10は、その面積より十分に広い接地された基台1の上方に配置されている。基台1には、アンテナ素子10に対向する位置を含む表面にマトリクス状に複数の長方形状の反射導体14、14、・・・が形成されて、その異なる辺の長さによりX軸とY軸に異なる反射位相を有してアンテナ素子10の放射波にその方向に異なる摂動を与える。アンテナ素子10は、方形状に形成されて反射導体14、14、・・・の配列に対して45度傾けて配置され、その対角線上の角部が反射導体14,14の長辺に沿って切欠き部位10a,10aが形成されている。さらに、アンテナ素子10には、その中心点からずらした位置に給電される。これにより、低姿勢な構造で、広帯域な円偏波特性を有する平面アンテナを実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、平面アンテナおよび平面アンテナの偏波方式に係り、特に、たとえば、衛星通信などの広帯域通信に用いて好適な平面アンテナおよび平面アンテナの偏波方式に関するものである。
従来、平面アンテナとして、接地された地板上に、方形状のアンテナ素子いわゆるパッチを配置したものが知られている。この平面アンテナにおいて円偏波を行うためには、パッチの直交する2方向から給電する方式、あるいはパッチの対角線上に切欠きなど、いわゆる縮退分離素子を装荷し、給電点をパッチの中心からずらして一点給電する方式などが種々研究されている。
しかし、一点給電方式では軸比特性などが狭帯域となるため、広帯域円偏波に対応したパッチアンテナとして非特許文献1または非特許文献2に記載されたものが提案されている。非特許文献1では、厚い誘電体基板上に放射パッチを形成し、そのパッチにL型プローブを介して給電回路網を接続したもので、入力特性において約35%、軸比特性において20.4%の広帯域特性を得るものであった。非特許文献2では、異なる形状、寸法のアンテナ素子を積層して広帯域化を図ったものであった。
一方、アンテナ素子とグランド(地板)素子とを組み合わせて動作させる際に、たとえば放射効率や利得などアンテナ特性を高くする場合には、アンテナ素子と地板の間隔、すなわちアンテナの厚みの設定が非常に重要になる。具体的には、グランド素子の材料を完全導体と仮定すると、最も高いアンテナ特性が得られる条件は、アンテナ素子とグランド素子の間隔が4分の1波長であることが知られている。すなわち、アンテナ特性を維持して、アンテナの小型化、低姿勢化を図る場合には、さらに工夫が必要となる。
たとえば、特許文献1〜3では、電磁バンドギャップ(EBG)構造と呼ばれる人工磁気構造を適用してアンテナの低姿勢化を図ったものが提案されている。すなわち、EBG構造は、アンテナの放射波長より短い正方形の単位セルをマトリクス状に配置した構造であり、基板の表面に金属製のセルが形成されるとともに、基板の裏面に接地金属板が形成され、それぞれのセルが線状導体などの短絡ピンで接地金属板に接続されて、完全磁性体に近い表面インピーダンスの高い人工磁気構造を形成するものであった。
このようなEBG構造を適用した特許文献1では、円偏波対応のスパイラルアンテナをアンテナ素子としてEBG構造の地板上に配置し、さらに、EBGのセルを可変容量ダイオードでそれぞれ接続して、可変容量ダイオードの印加電圧を制御して複数の周波数帯に適応させるものであった。また、特許文献2では、アンテナ素子としてダイポールアンテナを地板上に配置する際に、地板に近接したアンテナ素子の電流分布の変化を防止するために、線状のアンテナ素子をセル間の隙間に配置したものであった。さらに、特許文献3では、矩形状に折り曲げた進行波型の線状アンテナを地板上に配置し、低姿勢化を図る構成であった。
特開2009−33324号公報 特開2009−44556号公報 特開2009−100445号公報
"A novel wide-band circularlypolarized patch antenna based on L-probe and aperture-coupling techniques", IEEE Transactions on Antennas and Propagation,Vol.53,No1,pp577-580,Jul,2005. 「形状の異なる直線偏波素子を組み合わせた円偏波パッチアンテナ」信学論、J-91-B,No.5,pp595-604(May,2008).
しかしながら、上述した従来の技術では、たとえば非特許文献1では、円偏波を得るために回路網を含む給電部分が複雑化するという問題があった。さらに、広帯域特性を得るのに、厚い基板を使用するので、アンテナが大型化するという問題があった。また、非特許文献2では、放射パッチを積層する構成であるので、円偏波での広帯域化を図り得るものの、低姿勢化すなわち小型化が困難であった。
一方、特許文献1では、可変容量ダイオードを制御してEBG構造のセルの容量を変えて共振周波数を変更する構成であるので、複数の周波数帯に対応するものの、変更した周波数帯では、やはり狭帯域の特性しか得られないという問題があった。さらに、特許文献1、3では、アンテナ素子がいずれも進行波アンテナであるので、ゲインが低いという問題があった。また、特許文献2では、円偏波の広帯域化を図れない等の問題があった。
本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、低姿勢化を図るとともに、円偏波で広帯域化を実現することができる平面アンテナおよび平面アンテナの偏波方式を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、電磁波を放射するアンテナ素子(10)と、アンテナ素子を一体に支持し該アンテナ素子の面積より十分に広い、一側が接地された基台(1)と、を含み、基台(1)は、平板状の非導体基板(2)と、非導体基板の表背板面の背面に形成されてアンテナ素子(10)からの電磁波の背面側への放射を遮蔽する背面金属板(14)と、アンテナ素子の放射波長より短い長さのそれぞれ長方形状に形成された複数の反射導体であって、非導体基板(2)によりアンテナ素子に面状に対向する位置に配置支持されて縦横に所定の間隔をおいて配列された反射導体(16、16、・・・)と、を含むことを特徴とする平面アンテナから構成される。
この場合、反射導体(16、16、・・・)は、アンテナ素子(10)からの入射波に対してX軸方向の反射位相とY軸方向の反射位相が略180度異なるように、その長辺(162)および短辺(161)の長さが形成されているとよい。
また、アンテナ素子(10)は、反射導体(16、16、・・・)の配置に対して平面視にて所定の角度(θ)傾けて設けられているとよい。
さらに、アンテナ素子(10)は、一方の対角線上の角部がそれぞれ切欠きされて切欠き部位(10a、10a)が形成されているとよい。
この場合、アンテナ素子(10)は、その切欠き部位(10a、10a)が空間的に対向する反射導体(16a,、16b、16c、16d)の長辺(162)または短辺(161)に沿って形成されていると有利である。
また、アンテナ素子(10)は、その中心からずれた箇所に給電点(k)を有するとよい。
また、少なくともアンテナ素子(10)と反射導体(16、16、・・・)との間には誘電体層、空気層、磁性体層あるいは半導体層を含む非導体層が形成されているとよい。
一方、本発明に係る平面アンテナの偏波方式は、電磁波を放射するアンテナ素子が接地された基台上に配置された平面アンテナを広帯域の円偏波アンテナとする平面アンテナの偏波方式であって、該方式は、基台であってアンテナ素子に面状に対向する位置に、アンテナ素子の放射波長より短い長さのそれぞれ長方形状に形成された複数の反射導体を所定の間隔をおいて縦横に配列し、該反射導体を配列した基台上に、反射導体の配列に対して空間的に離隔した位置であって、平面視にて所定の角度を傾けてアンテナ素子を配置し、該アンテナ素子に、その中心点よりずらした位置に給電することを特徴とする。
この場合、アンテナ素子は、対角線上の角部が切欠き状に形成されて、縮退分離モードが付与されていると有利である。
また、反射導体は、その長辺および短辺の長さが、アンテナ素子からの入射波に対してX軸方向に+90度、Y軸方向に−90度の反射位相を有するように形成されているとよい。
さらに、アンテナ素子は、その切欠き部位が空間的に対向する反射導体の長辺または短辺に沿って形成されているとよい。
また、少なくとも基台とアンテナ素子の間には、誘電体層、空気層、磁性体層あるいは半導体層を含む非導体層が形成されているとよい。
本発明に係る平面アンテナによれば、電磁波を放射するアンテナ素子と、アンテナ素子を一体に支持し該アンテナ素子の面積より十分に広い、一側が接地された基台と、を含み、基台は、平板状の非導体基板と、非導体基板の表背板面の背面に形成されてアンテナ素子からの電磁波の背面側への放射を遮蔽する背面金属板と、アンテナ素子の放射波長より短い長さのそれぞれ長方形状に形成された複数の反射導体であって、非導体基板によりアンテナ素子に面状に対向する位置に配置支持されて縦横に所定の間隔をおいて配列された反射導体と、を含む構成であるので、低姿勢化を図りつつ、広帯域の偏波特性を得ることができる。また、複数の通信周波数または移動体通信などの広帯域の周波数特性が必要な通信機器に有利に適用することが可能である。
また、本発明の平面アンテナによれば、反射導体がアンテナ素子からの入射波に対してX軸方向の反射位相とY軸方向の反射位相が略180度異なるように、その長辺および短辺の長さが形成されている構成とすることにより、アンテナ素子との共振周波数のマッチングを有効にとることができ、広帯域な円偏波を有利に実現することができる。
また、本発明の平面アンテナによれば、アンテナ素子が反射導体の配置に対して平面視にて所定の角度傾けて設けられた構成であるから、反射導体からの反射波と合成した広帯域な円偏波を有利に実現することができる。
また、本発明の平面アンテナによれば、アンテナ素子が一方の対角線上の角部がそれぞれ切欠き状に形成された構成であるから、アンテナ素子に縮退分離モードを付与して各モードの位相差を有利に適用した広帯域な円偏波を得ることができる。
また、本発明の平面アンテナによれば、アンテナ素子が、その切欠き部位が空間的に対向する反射導体の長辺または短辺に沿って形成された構成であるから、切欠き部位で形成される縮退分離素子と反射導体の間の電流分布の変化を防止して安定なアンテナ特性を得ることが可能である。
また、本発明の平面アンテナによれば、アンテナ素子が、その中心からずれた箇所に給電点を有する構成であるから、一点給電にて有効な円偏波を実現することができる。
さらに、本発明の平面アンテナによれば、少なくともアンテナ素子と反射導体との間には誘電体層、空気層、磁性体層あるいは半導体層を含む非導体層が形成された構成であるから、アンテナ素子を反射導体に近接させたさらに低姿勢化を図ることができる。
次に、本発明の平面アンテナの偏波方式によれば、電磁波を放射するアンテナ素子が接地された基台上に配置された平面アンテナを広帯域の円偏波アンテナとする平面アンテナの偏波方式であって、アンテナ素子に対向する位置を含む基台の表面に、アンテナ素子の放射波長より短い長方形状の複数の反射導体を所定の間隔をおいて縦横に配列し、反射導体を配列した基台上に、反射導体の配列に対して平面視にて所定の角度を傾けてアンテナ素子を配置し、アンテナ素子に、その中心点よりずらした位置に給電する構成であるから、低姿勢化を図りつつ、有効に広帯域な円偏波特性を得ることができる。
また、本発明の平面アンテナの偏波方式によれば、アンテナ素子が対角線上の角部が切欠き状に形成されて、縮退分離モードが付与されている構成とすることにより、各モードの位相差を有利に適用した広帯域な円偏波を得ることができる。
また、本発明の平面アンテナの偏波方式によれば、反射導体が、その長辺および短辺の長さが、アンテナ素子からの入射波に対してX軸方向に+90度、Y軸方向に−90度の反射位相を有するように形成された構成であるから、アンテナ素子との共振周波数のマッチングを有効にとることができ、広帯域な円偏波を有利に実現することができる。
また、本発明の平面アンテナの偏波方式によれば、アンテナ素子は、その切欠き部位が空間的に対向する反射導体の長辺または短辺に沿って形成されている構成であるから、切欠き部位で形成される縮退分離素子と反射導体の間の電流分布の変化を防止して安定なアンテナ特性を得ることができる。
また、本発明の平面アンテナの偏波方式によれば、基台とアンテナ素子の間には、誘電体層、空気層、磁性体層あるいは半導体層を含む非導体層が形成されている構成であるから、さらに低姿勢化を有効に図ることができる。
本発明に係る平面アンテナの一実施形態を示す斜視説明図である。 本発明に係る平面アンテナの一実施形態を示す下位の反射導体を実線で示した平面図である。 図1の実施形態に係る平面アンテナを示す断面図である。 図1の実施形態の効果を説明するための人工磁気導体の反射位相特性を示すグラフである。 図1の実施形態に適用される基台の反射位相特性を示すグラフである。 図1の実施形態の効果を説明するための反射損失特性を示すグラフである。 図1の実施形態の効果を説明するための軸比特性を示すグラフである。 図1の実施形態の効果を説明するための利得特性を示すグラフである。 図1の実施形態に係る平面アンテナの放射指向性を示す図である。 図1の実施形態に係る平面アンテナの放射指向性を示す図である。 図1の実施形態に係る平面アンテナの放射指向性を示す図である。 図1の実施形態に係る平面アンテナの放射指向性を示す図である。 図1の実施形態に係る平面アンテナの放射指向性を示す図である。 図1の実施形態に係る平面アンテナの放射指向性を示す図である。
次に、添付図面を参照して本発明に係る平面アンテナおよび平面アンテナの偏波方式の実施の形態を詳細に説明する。図1ないし図3には、本発明による平面アンテナの一実施の形態が示されている。本実施形態における平面アンテナは、一板面側が接地された基台1の上面あるいは表面側にアンテナ素子10が非導体基板2を介して配置されて構成されている。特に、本実施形態では、非導体基板2は、第1と第2の誘電体基板20、12を含み、第1誘電体基板20の裏面に形成されて接地された背面金属板14と、第2の誘電体基板12の表面に形成された複数の反射導体16、16、・・・とを有して、反射導体16、16、・・・がアンテナ素子10の放射波長より短い長さの長方形状にそれぞれ形成されて複数所定の間隔をおいて配列されている点が主な特徴点である。
上記各部の詳細を一実施の形態により説明すると、図1、図2において、平面視正方形状の薄い第2の誘電体基板12上に同じ平面視形状で厚みが第2の誘電体基板よりもやや薄い第1誘電体基板20が配置されて一体化されている。第1、第2誘電体基板20,12は、誘電体のほか空気、磁性体、半導体などの非導体素材による本平面アンテナの骨格を形成する部位であり、これら第1、第2誘電体基板20,12により非導体基板2が構成される。そして、第1、第2誘電体基板20,12の中間に複数の反射導体16・・・が配置され、一体化されている。基台1は、非導体基板2と、反射導体16・・・と、背面金属板14と、を含む。
基台1の第2の誘電体基板12は、後述する第1の誘電体基板20と同様の誘電率の合成樹脂等で形成され、本実施形態では、第1の誘電体基板20よりやや厚く、たとえば3.6mm程度に形成されている。非導体基板2の背面(裏面)、すなわち第2の誘電体基板12の背面にはそのほぼ全面に背面金属板14が一体的に形成されている。背面金属板14は、後述するアンテナ素子10と同様の金属、たとえば銅または金あるいはそれらの合金が第2の誘電体基板12に薄膜形成されたものである。この背面金属板14には、給電ケーブル30の外部導体すなわち接地部材が接続されてグランドプレーンとなっている。
第2の誘電体基板12の表面(図3上、上面)に反射導体16、16、・・・が、アンテナ素子10と同様の金属でそれぞれ面を合わせて薄膜形成されている。本実施形態では反射導体16、16、・・・は、たとえば図に示すように4行×6列のマトリクス状に複数個配列されている。マトリクス状に配列した反射導体群は、放射波長より小さい単位構造を2次元又は3次元に周期的に配列したものである。この場合、本実施形態の反射導体16、16、・・・は、それぞれ略同一形状、サイズ、厚さの長方形状(例えば短辺約3.75mm×長辺約8mm)に形成されて(図上縦長方向)、その短辺161がアンテナ素子10の一辺の1/4程度、長辺162が短辺の2倍よりやや長い程度に形成されており、それぞれ縦方向にたとえば0.5mm程度、横方向に1.5mm程度の間隔をおいて配列されている。また、本実施形態では、給電ケーブル30が貫通する位置の反射導体16は、給電ケーブル30の導体と接触しないように切り取られており、その周囲に内部導体の給電の影響が生じないように外部導体がアンテナ素子10側の誘電体基板20の下部まで延伸されている。マトリクス状に複数個配列された反射導体16,16・・・は、第2誘電体基板12と第1誘電体基板20とに挟まれた状態で一体化されている。反射導体全体として図1に示すように、非導体基板2によりアンテナ素子10に面状に対向する位置に配置支持されて縦横に所定の間隔をおいて配列されている。実施形態において、反射導体16は、アンテナ素子10の放射波長より短い長さの長方形で形成されている。例えば使用周波数が5.6GHz、6.0GHz、6.6GHzのときの波長λ53mm、50mm、45mmに対し、本実施形態の反射導体サイズ比は、短辺0.07λ、0.07λ、0.08λ、長辺0.15λ、0.16λ、0.17λとなっている。反射導体は、外形輪郭を長方形状とするもの及び外形線をプロットして長方形となる導体形状のものを含む。
第2誘電体基板12上に配置された反射導体16,16・・・の上部に接合配置された第1誘電体基板20の表面に、アンテナ素子10が配置されて任意の定着手段(実施形態では薄膜形成)で固定されている。第1の誘電体基板20は、アンテナ素子10より十分に広い面積を有し、たとえば基台1の第2の誘電体基板12と同様の広さを有する。また、本実施形態では、たとえば、誘電率ε=2.2、誘電損失tanδ=0.001の合成樹脂等で形成され、たとえば1.6mm程度の厚さを有している。
アンテナ素子10は、第1の誘電体基板20の表面に形成された所定の広さ(例えば40mm×40mm)の金属板であり、本実施形態では、たとえば銅または金あるいはそれらの合金が基板20に方形状に薄膜形成されたものである。特に、本実施形態のアンテナ素子10は、図2のように、一対の対角線上の角部が三角形状に切欠きされて切欠き部位10a,10aを形成しており、この切欠き部位が縮退分離素子を構成して装荷されてアンテナ素子全体は6角形状となっている。図2に示すように、アンテナ素子10は、長方形の反射導体(図上反射導体の短辺を結ぶ基線)に対して角度θ、実施形態では45度傾けて配置され、切欠き部位10a,10aがそれぞれ第1誘電体基板20の厚さぶん空間的に離隔した状態で対向する反射導体16a、16b、16c、16dの長辺に沿って形成されている。このアンテナ素子10には、その中心点から図示左斜め下付近に給電ケーブル30の内部導体30aが接続される給電点kが設けられている。給電ケーブル30は、基台1の第2誘電体基板12および第1の誘電体基板20を貫通して、その内部導体30aがアンテナ素子10の裏面に接続される。
以上のような構成において、本実施形態に係る平面アンテナの偏波方式は、接地した基台1上に、電磁波を放射する方形状のアンテナ素子10を配置した平面アンテナを広帯域の円偏波アンテナとする際に、アンテナ素子10に対向する位置であってアンテナ素子と空間的に離隔する位置となる基台1の誘電体結合位置に、アンテナ素子10の放射波長より短い長方形状の複数の反射導体16、16、・・・を所定の間隔をおいて面マトリクス状に配列し、反射導体16、16、・・・を配列した基台1上に、反射導体16、16、・・・の配列に対して平面視にて反射導体16、16・・・と空間的に離隔した状態で45度傾けてアンテナ素子10を配置し、アンテナ素子10に、その中心点よりずらした位置に給電するので、低姿勢化を図りつつ、有効に広帯域な円偏波特性が得られる。
すなわち、本実施形態に適用される基台1は、マトリクス状に配列された反射導体16、16、・・・を有するので、EBG構造と同様に人工磁気導体としての特性を有し、たとえば、図4に示すように、反射位相が0°付近になる箇所で入射した電磁波と反射した電磁波の位相は、同相となり磁気壁が形成される。これにより、アンテナ素子10があたかも鏡に映ったような状態を作ることで基台1との間隔を最適化し、あたかも厚い基板を隔てて等価的に複数のアンテナ素子10が現れるように見えることからアンテナのQ値を下げて広帯域化を図ることができる。
次に、本実施形態に適用される反射導体16、16、・・・が長方形状に形成され、その長辺および短辺の長さが、アンテナ素子10からの入射波に対してX軸方向に+90度、Y軸方向に−90度の反射位相を有するように形成されているので、アンテナ素子10との共振周波数のマッチングを有効にとることができ、広帯域な円偏波を有利に実現することができる。すなわち、本実施形態では、それぞれの反射導体16の長辺が短辺の略2倍以上に形成されているので,X軸方向に入射してきた電波に対する反射位相と、Y軸方向に入射してきた電波に対する反射位相は、たとえば図5に示すように、それぞれ異なる特性を有する。たとえば,アンテナ素子10の共振周波数foを6GHzとすると、図5に示す位相特性から、X軸方向の電波に対し+90度、Y軸方向の電波に対して−90度の反射位相が得られる。これにより,アンテナ素子10からZ方向に進行する電波と反射導体16、16、・・・にて反射された電波は、X方向成分とY方向成分の振幅が等しく位相差が90度となるように合成され、円偏波を得ることができる。この際、反射位相の対周波数特性が緩やかであるため、円偏波が得られる帯域が広くなると考えられる。
次に、本実施形態に適用されるアンテナ素子10が反射導体16、16、・・・の配置に対して平面視にて45度傾けて設けられているので、反射導体16、16、・・・からの反射波と合成したさらに広帯域な円偏波を有利に実現することができる。
さらに、本実施形態に適用されるアンテナ素子10は、四角形の一方の対角線上の角部がそれぞれ切欠きされて切欠き部位10a,10aを形成しているので、アンテナ素子10に縮退分離モードを付与して各モードの位相差を有利に適用した広帯域な円偏波を得ることができる。
また、本実施形態に適用されるアンテナ素子10は、その切欠き部位10a,10aが空間的に離隔した状態で対向する反射導体16a、16b、16c、16dの長辺または短辺に沿って形成されているので、切欠き部位10a,10aで形成される縮退分離素子と反射導体16、16、・・・の間の電流分布の変化を防止して安定なアンテナ特性を得ることができる。
次に、本実施形態に適用されるアンテナ素子10が、その中心からずれた箇所に給電点を有するので、一点給電にて有効な円偏波を実現することができる。
上記した本実施形態に係る平面アンテナおよび平面アンテナの偏波方式は、図6ないし図14に示すように、パッチアンテナ単体では達し得ない広帯域な特性を有する。すなわち、入力特性は、図6に示すように、4.49GHzから8.20GHzにおいて、その反射係数S11が略−10dB以下となり、その比帯域は58.5%という広帯域が図られた。
次に、軸比特性は、図7に示すように、5.53GHzから7.01GHzにおいて、軸比が約3dB以下と良好な特性を有し、その比帯域は26.6%となった。さらに、利得特性は、図8に示すように、動作帯域内でほぼ一定の値となる良好な特性を有する。図9ないし図14には、軸比が3dB以下となる5.6GHz(図9、図10)、6.6GHz(図13、図14)および動作周波数帯域の中心となる6GHz(図11、図12)の3つの周波数に対して、x−y平面、x−z平面における放射特性が示されている。ここで、それぞれの図において濃い実線はシミュレーションの右旋回、濃い点線はシミュレーションの左旋回、薄い実線は測定結果の右旋回、薄い点線は測定結果の左旋回の放射指向特性を示す。いずれの結果においてもほぼ同様な指向性であることがわかる。
これらの測定結果から本実施形態においては、長方形の反射導体16、16、・・・を配した基台1と角を大きく切り欠いた方形状のアンテナ素子10を適用することにより、たとえば中心周波数約6.3GHzに対して入力特性で約58.5%,軸比特性で約26.6%と非常に広帯域な特性を得ることができた。また、放射指向性は周波数の変化に対してもほぼパッチアンテナ単体と同様の指向性を得ることができた。したがって、アンテナ素子を基台に低姿勢に配置する小型かつ簡単な構造を実現することができ、その構造でさらに広帯域な円偏波を実現することができる優れた効果を奏する。
なお、上記実施形態では、アンテナ素子として方形状の放射素子を適用したが、本発明においては、方形状の放射素子と同様の特性を得る、たとえば円形の放射素子を適用してもよい。その他、放射素子として三角形、五角形、六角形等、任意の多角形状とすることもできる。その際、縮退分離素子として放射素子の内側に凹設する切り込みを対称に形成してもよい。また、縮退分離素子として放射素子の外側に突出する突出部位を対称に形成するものであってもよい。その際、それらの凹凸部位は方形状とすることもできる。また、縮退分離素子として放射素子にスリット溝状の孔やより幅広のスロット孔を形成することもできる。さらに、アンテナ素子は、立体形状で構成することもできる。また、反射導体16は、内部に切り欠きや打ち抜き部を有する長方形状のもの、長方形に内接する任意形状のパタン構成のものとしてもよい。
また、上記実施形態では、各反射導体はそれぞれ背面金属板と非接続であってビアによる導通がない構成であったが、本発明においては、EBG構造と同様なフィルタ特性を得るように必要な箇所の反射導体を線状導体などの短絡ピンで背面金属板に接続するようにしてもよい。これにより、アンテナの不要放射、たとえばサイドローブやリップルの発生を防止するように構成してもよい。
たとえば、上下異なる周波数で通信する衛星通信などの通信機器、同様にGPS(Global
Positioning System)などの通信機器、自動車電話または携帯電話などの移動体通信等の無線端末、ETC(Electronic Toll Collection)などの車載無線端末、無線LAN(Local
Area Network)などの情報端末等、種々の無線端末に適用することができる。
1 基台
2 非導体基板
10 アンテナ素子
10a,10a 切欠き部位
12 第2の誘電体基板
14 背面金属板
16 反射導体
20 第1の誘電体基板

Claims (12)

  1. 電磁波を放射するアンテナ素子と、
    アンテナ素子を一体に支持し該アンテナ素子の面積より十分に広い、一側が接地された基台と、を含み、
    基台は、
    平板状の非導体基板と、
    非導体基板の表背板面の背面に形成されてアンテナ素子からの電磁波の背面側への放射を遮蔽する背面金属板と、
    アンテナ素子の放射波長より短い長さのそれぞれ長方形状に形成された複数の反射導体であって、非導体基板によりアンテナ素子に面状に対向する位置に配置支持されて縦横に所定の間隔をおいて配列された反射導体と、
    を含むことを特徴とする平面アンテナ。
  2. 反射導体は、アンテナ素子からの入射波に対してX軸方向の反射位相とY軸方向の反射位相が略180度異なるように、その長辺および短辺の長さが形成されていることを特徴とする請求項1記載の平面アンテナ。
  3. アンテナ素子は、反射導体の配置に対して平面視にて所定の角度傾けて設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の平面アンテナ。
  4. アンテナ素子は、一方の対角線上の角部がそれぞれ切欠きされて切欠き部位が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の平面アンテナ。
  5. アンテナ素子は、その切欠き部位が対向する反射導体の長辺または短辺に沿って形成されていることを特徴とする請求項4記載の平面アンテナ。
  6. アンテナ素子は、その中心からずれた箇所に給電点を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の平面アンテナ。
  7. 少なくともアンテナ素子と反射導体との間には誘電体層、空気層、磁性体層あるいは半導体層を含む非導体層が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の平面アンテナ。
  8. 電磁波を放射するアンテナ素子が接地された基台上に配置された平面アンテナを広帯域の円偏波アンテナとする平面アンテナの偏波方式であって、該方式は、
    基台であってアンテナ素子に面状に対向する位置に、アンテナ素子の放射波長より短い長方形状の複数の反射導体を所定の間隔をおいて縦横に配列し、
    該反射導体を配列した基台上に、反射導体の配列に対して空間的に離隔した位置であって、平面視にて所定の角度を傾けてアンテナ素子を配置し、
    該アンテナ素子に、その中心点よりずらした位置に給電することを特徴とする平面アンテナの偏波方式。
  9. アンテナ素子は、対角線上の角部が切欠き状に形成されて、縮退分離モードが付与されていることを特徴とする請求項8記載の平面アンテナの偏波方式。
  10. 反射導体は、その長辺および短辺の長さが、前記アンテナ素子からの入射波に対してX軸方向に+90度、Y軸方向に−90度の反射位相を有するように形成されていることを特徴とする請求項8又は9記載の平面アンテナの偏波方式。
  11. アンテナ素子は、その切欠き部位が対向する反射導体の長辺または短辺に沿って形成されていることを特徴とする請求項9又は10記載の平面アンテナの偏波方式。
  12. 少なくとも基台とアンテナ素子の間には、誘電体層、空気層、磁性体層あるいは半導体層を含む非導体層が形成されていることを特徴とする請求項8ないし請求項11のいずれかに記載の平面アンテナの偏波方式。
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