JP2011045843A - 膜濾過装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサなどへの電力供給を良好に行うことができる膜濾過装置を提供する。
【解決手段】膜エレメント10とは別体として、その外周面が耐圧容器40の内周面に近接する内部ユニット100を設ける。内部ユニット100の外周面に沿った形状で第1導電線102を設け、当該第1導電線102を、濾過対象物及び透過物の少なくとも一方の性状を検知するセンサ104,105,106に接続する。これにより、外部から第1導電線102を介して電力供給及び/又はデータ通信などを行う場合に、外部の装置と第1導電線102との距離をできるだけ短くすることができるので、第1導電線102を介して外部からセンサ104,105,106などへの電力供給を良好に行うことができるとともに、第1導電線102を介してセンサ104,105,106からの出力信号を外部へ良好に送信することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、濾過膜で濾過対象物を濾過することにより透過物を生成する膜濾過装置に関するものである。
耐圧容器内に複数の膜エレメントを一直線上に並べて配置することにより構成された膜濾過装置が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。この種の膜濾過装置は、一般的に、排水や海水などの原水(濾過対象物)を濾過して、浄化された透過水(透過物)を得るために用いられる。特に大型のプラントなどでは、多数本の膜濾過装置がトレーンと呼ばれるラックで保持されることにより、トレーンごとに処理特性(圧力、透過水の水質及び水量など)の管理が行われている。
しかしながら、上記のようにトレーンごとに処理特性の管理を行う場合には、トレーンにより保持されている多数本の膜濾過装置のうち、一部の膜濾過装置における膜エレメント又は連結部にのみ不具合がある場合に、その不具合箇所を特定することが困難であり、当該特定作業に多大な労力がかかるという問題があった。
また、上記のように複数の膜エレメントを備えた膜濾過装置がトレーンにより多数本保持された構成では、トレーンにおける各膜濾過装置の位置、又は、各膜濾過装置内における各膜エレメントの位置に応じて、濾過膜の汚染具合及び当該濾過膜により原水が濾過される際の負荷が異なる。そのため、膜エレメントを交換する際には、新しい膜エレメントと、まだ使用可能な膜エレメントを適宜に組み合わせて耐圧容器内に収容することにより、最終的にトレーン全体で最適な処理性能を発揮できるように、各膜エレメントの配置及び組み合わせの最適化を行っている。しかしながら、現状では、使用期間のみに基づいて最適化を行っている場合が多いため、十分に最適化が行われているとは言えない。
上記のような問題に対し、特許文献1に開示されているような技術を用いれば、膜エレメントごとに、その膜エレメントに備えられた無線タグ(RFIDタグ)に上記処理特性に関するデータを予め格納しておき、各無線タグからデータを読み出すことにより、膜エレメントごとに上記処理特性の管理を行うことが可能である。しかし、このような無線タグに予め格納されているデータのみに基づいて管理を行う場合であっても、各膜エレメントの状態は時々刻々と変化するため、管理の精度が十分であるとは言えず、各膜エレメントの状態をリアルタイムで検知することができれば、より精度よく管理を行うことが可能である。
下記特許文献2には、運転性能に関するデータを収集するために、複数の膜エレメントに対して、流量センサ、電導度センサ等を設ける点が記載されている。この特許文献2に開示されている構成では、各種センサから収集されたデータがRFIDに一旦格納され、そのデータが読み出されるようになっているが、この場合、データの演算や記憶、さらには各種センサを動作させるために十分な電力を確保する必要がある。
しかし、原水などの濾過対象物や透過水などの透過物が流れる膜濾過装置内への電力供給は、配線の引き回しが比較的難しいという問題がある。特に、複数の膜エレメントが耐圧容器内に一直線上に並べて配置された構成の場合、耐圧容器の両端部に設けられた膜エレメント以外の膜エレメントについては、その膜エレメントに対応付けられたセンサなどが耐圧容器内の中央寄りに設けられるため、電力の供給がより困難になる。このような問題は、配線を介して膜濾過装置内のセンサからのデータを外部に送信する際にも、同様に生じる問題である。
下記特許文献3には、複数のろ過モジュール内に、それぞれろ過膜の破断、破損を検出するためのセンサが組み込まれた構成が記載されている。
下記特許文献4には、読み取り手段によって読み取り可能な情報を記憶する記憶装置を備えた電子ラベルを含むフィルタと、ろ過装置との組立体が記載されている。
下記特許文献5には、交換部材に特有のデータを当該交換部材に設けられたメモリに保存し、そのデータを読み取り装置で読み込むことができるような構成が記載されている。
特表2007−527318号公報 国際公開第2007/030647号パンフレット 特開2008−80254号公報 特表平9−500816号公報 特表2003−519880号公報
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、センサなどへの電力供給を良好に行うことができる膜濾過装置を提供することを目的とする。また、本発明は、センサからのデータを良好に送信することができる膜濾過装置を提供することを目的とする。
本発明に係る膜濾過装置は、濾過膜で濾過対象物を濾過することにより透過物を生成する膜エレメントと、前記膜エレメントを収容する耐圧容器と、前記膜エレメントとは別体として設けられ、その外周面が前記耐圧容器の内周面に近接する内部ユニットと、濾過対象物及び透過物の少なくとも一方の性状を検知するセンサと、前記センサに接続され、前記内部ユニットの外周面に沿った形状で設けられた第1導電線とを備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、センサに接続された第1導電線が内部ユニットの外周面に沿った形状で設けられているので、外部から第1導電線を介して電力供給及び/又はデータ通信などを行う場合に、外部の装置と第1導電線との距離をできるだけ短くすることができる。したがって、第1導電線を介して外部からセンサなどへの電力供給を良好に行うことができるとともに、第1導電線を介してセンサからの出力信号を外部へ良好に送信することができる。
また、膜エレメントとは別体である内部ユニットに設けられた第1導電線を介して、当該内部ユニットの近傍に配置されている電気部品に対して容易に電力を供給することができる。例えば、センサが内部ユニットに設けられている場合のように、センサが耐圧容器内に配置されている場合には、有線で電力供給及び/又はデータ通信を行うことは比較的困難であるが、本発明によれば、第1導電線を介して無線で容易に電力供給及び/又はデータ通信を行うことができる。
さらに、膜エレメントとは別個に設けられた内部ユニットに第1導電線を設けることにより、膜エレメントに第1導電線を設けるような構成と比較して、第1導電線を容易に設けることができる。また、内部ユニットに第1導電線を埋設するなどすれば、膜エレメントに第1導電線を設ける場合よりも、第1導電線が濾過対象物や透過物と接触する機会を減らすことが可能であり、これにより第1導電線の耐久性を向上することができる。
本発明に係る膜濾過装置は、前記耐圧容器における前記第1導電線に対向する位置に、前記耐圧容器の外周面に沿った形状で設けられた第2導電線を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、耐圧容器内の内部ユニットの外周面に沿った形状で設けられた第1導電線と、耐圧容器の外周面に沿った形状で設けられた第2導電線とを介して、電力供給及び/又はデータ通信などを良好に行うことができる。
特に、耐圧容器における第1導電線に対向する位置に第2導電線が設けられているので、第1導電線と第2導電線を比較的近接させることができる。したがって、原水などの濾過対象物や透過水などの透過物が耐圧容器内を流れているような環境下であっても、電力供給及び/又はデータ通信などを良好に行うことができる。
本発明に係る膜濾過装置は、前記第1導電線及び前記第2導電線の少なくとも一方が、コイル状であることを特徴とする。
このような構成によれば、少なくとも一方がコイル状である第1導電線及び第2導電線を介して、電力供給及び/又はデータ通信などを良好に行うことができる。
本発明に係る膜濾過装置は、前記第2導電線から前記第1導電線へと無線で電力を供給する給電装置を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、第2導電線から第1導電線へと無線で電力を供給することにより、例えばセンサなどが耐圧容器内に設けられているような構成であっても、当該センサなどへの電力供給を容易に行うことができる。
本発明に係る膜濾過装置は、前記耐圧容器の内周面に対向するように設けられ、前記センサからのデータを無線で送信する内部通信装置と、前記耐圧容器の外部における前記内部通信装置に対向する位置に設けられ、前記内部通信装置からのデータを受信する外部通信装置とを備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、耐圧容器の内周面に対向するように内部通信装置が設けられ、耐圧容器の外部における内部通信装置に対向する位置に外部通信装置が設けられているので、内部通信装置と外部通信装置を比較的近接させることができる。したがって、原水などの濾過対象物や透過水などの透過物が耐圧容器内を流れているような環境下であっても、センサからのデータを良好に送信することができる。ただし、周波数帯(例えば2.4GHz)によっては、必ずしも内部通信装置と外部通信装置を近接させる必要はない。
本発明に係る膜濾過装置は、前記耐圧容器の外部に設けられ、前記第1導電線及び前記第2導電線を介して前記センサからのデータを無線で受信する外部通信装置と、前記給電装置により無線で電力を供給する場合と、前記外部通信装置により無線でデータ通信を行う場合とで、無線信号を異なる態様で変復調するための変復調装置とを備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、第1導電線及び第2導電線を電力供給とデータ通信とに共用することができる。このような場合であっても、給電装置により無線で電力を供給する場合と、外部通信装置により無線でデータ通信を行う場合とで、無線信号を異なる態様で変復調するため、電力供給及びデータ通信を良好に行うことができる。
本発明に係る膜濾過装置は、前記センサが、前記内部ユニットに設けられていることを特徴とする。
このような構成によれば、第1導電線及びセンサがいずれも内部ユニットに設けられることにより、第1導電線とセンサとの間の配線をより短くすることができるので、電力供給及び/又はデータ通信などをより良好に行うことができる。
本発明に係る膜濾過装置は、前記内部ユニットが、着脱可能であることを特徴とする。
このような構成によれば、着脱可能な内部ユニットに第1導電線が設けられているので、膜エレメントを交換する場合であっても、古い膜エレメントに取り付けられていた内部ユニットを新しい膜エレメントに付け替えることにより、第1導電線を再利用することができる。また、膜エレメントには変更を加える必要がないので、従来の膜エレメントをそのまま使用することができる。
本発明に係る膜濾過装置は、前記センサには、透過物の電導度を測定するための電導度センサ、透過物の流量を測定するための流量センサ、及び、濾過対象物の圧力を測定するための圧力センサの少なくとも1つが含まれることを特徴とする。
このような構成によれば、電導度センサ、流量センサ及び圧力センサの少なくとも1つについて、第1導電線を介して電力供給を良好に行うことができるとともに、第1導電線を介して出力信号を外部へ良好に送信することができる。
本発明によれば、外部から第1導電線を介して電力供給及び/又はデータ通信などを行う場合に、外部の装置と第1導電線との距離をできるだけ短くすることができるので、第1導電線を介して外部からセンサなどへの電力供給を良好に行うことができるとともに、第1導電線を介してセンサからの出力信号を外部へ良好に送信することができる。
本発明の第1実施形態に係る膜濾過装置の一例を示した概略断面図である。 図1の膜エレメントの内部構成の一部を示した斜視図である。 内部ユニットの一構成例を示した図であり、(a)は断面図、(b)は正面図を示している。 膜濾過装置の内部構成を示した概略断面図である。 本発明の第2実施形態に係る膜濾過装置に備えられた内部ユニットの一構成例を示した図であり、(a)は断面図、(b)は正面図を示している。 本発明の第2実施形態にかかる膜濾過装置の内部構成を示した概略断面図である。
本発明に係る膜濾過装置は、膜エレメントを収容する耐圧容器と、前記膜エレメントとは別体として設けられ、その外周面が前記耐圧容器の内周面に近接する内部ユニットと、濾過対象物及び透過物の少なくとも一方の性状を検知するセンサと、前記センサに接続され、前記内部ユニットの外周面に沿った形状で設けられた第1導電線とを備えている点を特徴としている。したがって、本発明の一実施形態として、耐圧容器における第1導電線に対向する位置に、耐圧容器の外周面に沿った形状で第2導電線を設けた構成を例示できるが、第2導電線を備えた構成に限られるものではない。
前記耐圧容器は、円筒状のものを例示することができるが、円筒状のものに限らない。したがって、耐圧容器内に収容される膜エレメント及び内部ユニットも円形の断面形状を有するものに限らず、耐圧容器の形状に対応する他の断面形状を有するものであってもよい。また、導電線についても、円形状に巻回されたコイル状のものに限らず、耐圧容器の形状に対応する他の形状を有するものであってもよいし、耐圧容器の形状に対応しない形状を有するものであってもよい。
濾過対象物及び透過物としては、液体又は気体などを例示することができ、例えば水処理においては液体である。センサは、濾過対象物及び透過物の少なくとも一方の性状を検知するものであれば、各種センサを採用することができる。センサは、1つであってもよいし、複数設けられていてもよい。
膜エレメントの一例として、中心管の周囲に濾過膜がスパイラル状に巻回されたスパイラル型膜エレメントを例示することができるが、中空糸構造(キャピラリー構造)を有する膜エレメントなどの他の膜エレメントであってもよい。例えば、特開2008−183561号公報に開示されているような濾過膜積層型の膜エレメントなどであってもよい。スパイラル型膜エレメントの場合には、隣接する膜エレメントは、その中心管同士がインターコネクタにより連結されていてもよい。
導電線は、膜エレメントとは別体である内部ユニットに設けられる。内部ユニットは、専用に設けられた部材に限らず、スペシャルアダプタ、スラストリング、テレスコープ防止部材などの従来設けられている部材を流用することも可能である。スパイラル型膜エレメントの場合には、内部ユニットが、中心管又はインターコネクタに設けられていてもよいし、中心管又はインターコネクタとは別個に設けられていてもよい。内部ユニットは、隣接する膜エレメント間に設けられていてもよいし、端部に位置する膜エレメントに対して隣接する膜エレメントとは反対側、すなわち耐圧容器内の最端部に設けられていてもよい。また、内部ユニットは、隣接する全ての膜エレメント間に設けられていてもよいし、一部の膜エレメント間にのみ設けられていてもよい。内部ユニットは、膜エレメントに対して着脱可能に設けられていてもよいし、一体的に形成されていてもよい。
内部ユニットの外側には、内部ユニットとの間で電力供給及びデータ通信の少なくとも一方を無線で行う外部ユニットが設けられていてもよい。外部ユニットは、耐圧容器と一体的に形成された構成であってもよいし、例えば移動式かつ給電式のリーダライタの他、FPC(フレキシブルプリント基板)等によるシール式、あるいは、デバイスとFPCの複合型などのような別部材として構成されていてもよい。外部ユニットを耐圧容器とは別部材として構成する場合には、当該外部ユニットが耐圧容器の外周面に取り付けられていてもよいし、耐圧容器の外周面から離間して配置された構成であってもよい。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る膜濾過装置50の一例を示した概略断面図である。また、図2は、図1の膜エレメント10の内部構成の一部を示した斜視図である。この膜濾過装置50は、膜エレメント10を耐圧容器40内に一直線上に複数配置することにより構成されている。ただし、耐圧容器40内に膜エレメント10が複数設けられた構成に限らず、膜エレメント10が1つだけ設けられた構成であってもよい。
耐圧容器40は、ベッセルと呼ばれる樹脂製の筒体であり、例えばFRP(Fiberglass Reinforced Plastics)により形成される。この例では、耐圧容器40は、円筒状に形成されている。
耐圧容器40の一端部には、排水や海水などの原水(濾過対象物)が流入する原水流入口48が形成されており、当該原水流入口48から流入する原水が複数の膜エレメント10で濾過されることにより、浄化された透過水(透過物)と、濾過後の原水である濃縮水(濃縮液)とが得られる。耐圧容器40の他端部には、透過水が流出する透過水流出口46と、濃縮水が流出する濃縮水流出口44とが形成されている。
図2に示すように、膜エレメント10は、濾過膜12と供給側流路材18と透過側流路材14とが積層された状態で中心管20の周囲にスパイラル状に巻回されることにより形成されたRO(Reverse Osmosis:逆浸透)エレメントである。
樹脂製の網状部材からなる矩形形状の透過側流路材14の両面には、同一の矩形形状からなる濾過膜12が重ね合わせられ、その3辺が接着されることにより、1辺に開口部を有する袋状の膜部材16が形成される。そして、この膜部材16の開口部が中心管20の外周面に取り付けられ、樹脂製の網状部材からなる供給側流路材18とともに中心管20の周囲に巻回されることにより、上記膜エレメント10が形成される。上記濾過膜12は、例えば不織布層上に多孔性支持体及びスキン層(緻密層)が順次に積層されることにより形成される。
上記のようにして形成された膜エレメント10の一端側から原水を供給すると、原水スペーサとして機能する供給側流路材18により形成された原水流路を介して、膜エレメント10内を原水が通過する。その際、原水が濾過膜12により濾過され、原水から濾過された透過水が、透過水スペーサとして機能する透過側流路材14により形成された透過水流路内に浸透する。
その後、透過水流路内に浸透した透過水が、当該透過水流路を通って中心管20側に流れ、中心管20の外周面に形成された複数の通水孔(図示せず)から中心管20内に導かれる。これにより、膜エレメント10の他端側から、中心管20を介して透過水が流出するとともに、供給側流路材18により形成された原水流路を介して濃縮水が流出することとなる。
図1に示すように、耐圧容器40内に収容されている複数の膜エレメント10は、隣接する膜エレメント10の中心管20同士が管状のインターコネクタ(連結部)42で連結されている。したがって、原水流入口48から流入した原水は、当該原水流入口48側の膜エレメント10から順に原水流路内に流れ込み、各膜エレメント10で原水から濾過された透過水が、インターコネクタ42により接続された1本の中心管20を介して透過水流出口46から流出する。一方、各膜エレメント10の原水流路を通過することにより透過水が濾過されて濃縮された濃縮水は、濃縮水流出口44から流出する。
本実施形態では、膜エレメント10とは別体として内部ユニット100が設けられている。内部ユニット100は、その外周面が膜エレメント10の外周面に対応する形状を有しており、当該内部ユニット100の外周面は、耐圧容器40の内周面に近接して対向している。内部ユニット100の外周面と耐圧容器40の内周面との距離、すなわち内部ユニット100の外周面と耐圧容器40の内周面との間に存在する液体(この例では原水)の厚みは、10cm以内であることが好ましい。この場合、後述する第1導電線102及び/又はアンテナ103Aと耐圧容器40の内周面との距離は、必ずしも10cm以内である必要はなく、仮に10cmより離れていたとしても第1導電線102及び/又はアンテナ103Aを用いて電波を送受信することができる。この例では、内部ユニット100が、インターコネクタ42に取り付けられている。インターコネクタ42は、各膜エレメント10の中心管20に対して着脱可能であり、これにより、内部ユニット100が着脱可能となっている。
耐圧容器40の外部における内部ユニット100に対向する位置には、外部ユニット200が設けられている。この外部ユニット200は、内部ユニット100との間で電力供給及びデータ通信を無線で行うためのものであり、この例では耐圧容器40と一体的に形成されている。
図3は、内部ユニット100の一構成例を示した図であり、(a)は断面図、(b)は正面図を示している。ただし、図3(b)では、内部ユニット100の内部構成が、破線ではなく実線で示されている。
内部ユニット100には、本体101と、当該本体101によりそれぞれ保持された第1導電線102、内部通信装置103、複数のセンサ104,105,106及びICチップ107とが備えられている。本体101は、第1環状部111と、当該第1環状部111よりも小径の第2環状部112とが、リブ113を介して連結されることにより一体的に形成された構成を有している。この例では、本体101は樹脂により形成されているが、他の材料で形成されていてもよい。
第1環状部111は、外径が膜エレメント10の外径とほぼ一致しており、その外周面が耐圧容器40の内周面に近接して対向するように配置される。第2環状部112は、その内周面が透過水の流路を構成している。リブ113は、第1環状部111の内周面と第2環状部112の外周面とを連結する部材であり、複数設けられていることが好ましい。ただし、本体101は、上記のような形状に限らず、例えば円板状などの他の形状であってもよい。
第1導電線102は、導電線が巻回されることにより形成されたコイル状の導電線であり、本体101の第1環状部111に取り付けられている。第1導電線102は、第1環状部111の内部において当該第1環状部111の外周面に沿った形状(状態)で設けられている。これにより、第1導電線102は、耐圧容器40の内周面に近接して対向するように設けられている。第1導電線102は、内部ユニット100の外周面に沿った形状であれば、内部ユニット100の外側に設けられていてもよいし、内側に設けられていてもよい。第1導電線102と耐圧容器40の内周面との距離は、耐圧容器40の外部との間で電波の送受信を良好に行う観点から、できるだけ短いことが好ましい。具体的には、上記距離は、15cm以内であることが好ましく、5cm以内であればより好ましく、3cm以内であればさらに好ましい。
また、第1導電線102の太さは、送受信の感度の観点から、その断面積が5mm以上であることが好ましい。膜エレメント10の径が大きくなると第1導電線102の導体抵抗が大きくなるため、第1導電線102の太さは、膜エレメント10の径が大きいほど太くすることが好ましい。例えば、外径が8インチの膜エレメント10を使用する場合よりも、外径が16インチの膜エレメント10を使用する場合の方が第1導電線102を太くしてもよい。第1導電線102としては、直径1.2mm以上、例えば直径2mm又は3mmなどの銅線を使用することができる。ただし、第1導電線102の材料は、銅に限らず、金、銀、アルミ導体などであってもよい。第1導電線102は、円形の断面形状を有するものであってもよいし、平板状などの他の形状のものであってもよい。第1導電線102により形成されるコイルは、その巻き数が多いほど磁束密度が増し、電力伝送が容易になるが、第1導電線102が太いと巻き数を増やすことが難しくなるため、第1導電線102の太さとの関係で適正な巻き数とすることが好ましい。ただし、上記巻き数は、膜エレメント10の径にかかわらず一定であってもよい。
内部通信装置103は、本体101の第1環状部111に取り付けられている。この内部通信装置103はアンテナ103Aを備えており、当該アンテナ103Aを介してデータを送受信することができるようになっている。内部通信装置103は、RFID(Radio Frequency Identification)を含むような構成であってもよい。内部通信装置103は、後述するセンサ104,105,106の出力信号をアンテナ103Aから無線で送信することができる。
アンテナ103Aは、耐圧容器40の内周面に近接して対向するように設けられている。内部通信装置103のアンテナ103Aと耐圧容器40の内周面との距離は、耐圧容器40の外部との間で電波の送受信を良好に行う観点から、できるだけ短いことが好ましい。具体的には、上記距離は、15cm以内であることが好ましく、5cm以内であればより好ましく、3cm以内であればさらに好ましい。
電導度センサ104及び流量センサ105は、それぞれ本体101の第2環状部112に取り付けられ、第2環状部112の内側を流れる透過水の性状を検知するセンサである。具体的には、電導度センサ104は、透過水の電導度を検知するセンサであり、流量センサ105は、透過水の流量を検知するセンサである。圧力センサ106は、本体101のリブ113に取り付けられ、原水の性状を検知するセンサである。具体的には、圧力センサ106は、原水の圧力を検知するセンサであり、例えば圧電素子や歪みゲージなどにより構成することができる。
本実施形態では、内部ユニット100に電導度センサ104、流量センサ105及び圧力センサ106が設けられた構成が示されているが、このような構成に限らず、耐圧容器40内を流れる液体の性状を検知するセンサであれば、その特性に応じて、公知の物理センサ、化学センサ、スマートセンサ(情報処理機能付きセンサ)などの各種センサを内部ユニット100に設けることができる。ただし、電導度センサ104、流量センサ105及び圧力センサ106の少なくとも1つが内部ユニット100に設けられていることが好ましい。なお、内部ユニット100に設けられるセンサにより検知される液体の性状としては、例えば流量、圧力、電導度、温度、汚染状況(イオン濃度など)を挙げることができる。
ICチップ107は、内部ユニット100に設けられている上記のような各電気部品に対する電力制御、センサ制御、通信制御などを司るマイクロコンピュータである。このICチップ107は、複数のチップからなるような構成であってもよいし、ワンチップ化された構成であってもよい。
以上のような内部ユニット100の本体101により保持された電気部品、すなわち第1導電線102、内部通信装置103、複数のセンサ104,105,106及びICチップ107は、それぞれ本体101の内部に埋設されることにより周囲が樹脂で覆われている。また、上記のような各部品同士を電気的に接続する配線も、本体101の内部に埋設されることにより周囲が樹脂で覆われている。これにより、海水や廃水、洗浄の際に使用する酸、アルカリなどによって、各部品の腐食や損傷を抑制することができる。ただし、センサについては、その検知部分を本体101の外部に露出させる必要があるため、上記検知部分を除く他の部分が本体101の内部に埋設された構成であることが好ましい。
本実施形態では、着脱可能な内部ユニット100に第1導電線102、内部通信装置103、センサ104,105,106及びICチップ107が設けられているので、膜エレメント10を交換する場合であっても、古い膜エレメント10に取り付けられていた内部ユニット100を新しい膜エレメント10に付け替えることにより、これらの電気部品を再利用することができる。また、膜エレメント10には変更を加える必要がないので、従来の膜エレメント10をそのまま使用することができる。
図4は、膜濾過装置50の内部構成を示した概略断面図である。図4では、図3(b)と同様、内部ユニット100の内部構成が、破線ではなく実線で示されている。この図4に示すように、耐圧容器40の外部に設けられた外部ユニット200には、第2導電線201、外部通信装置202及びICチップ203が備えられている。
第2導電線201は、導電線が巻回されることにより形成されたコイル状の導電線であり、第1導電線102に対向する位置に、耐圧容器40の外周面に沿った形状(状態)で設けられている。当該第2導電線201は、耐圧容器40の外周面に接触していてもよいし、離間していてもよいが、離間した構成を採用する場合には、耐圧容器40の外周面に対して近接して対向していることが好ましい。また、第2導電線201は、耐圧容器40を構成する材料(例えば樹脂材料)に埋め込まれていてもよい。互いに対向する第1導電線102と第2導電線201の組は、1組に限らず複数組設けられていてもよく、複数組設けても同様の効果が得られる。
第2導電線201と耐圧容器40の外周面との距離は、耐圧容器40の内部との間で電波の送受信を良好に行う観点から、できるだけ短いことが好ましい。具体的には、上記距離は、15cm以内であることが好ましく、5cm以内であればより好ましく、3cm以内であればさらに好ましい。また、第2導電線201の太さは、送受信の感度の観点から、その断面積が5mm以上であることが好ましい。膜エレメント10の径が大きくなると第2導電線201の導体抵抗が大きくなるため、第2導電線201の太さは、膜エレメント10の径が大きいほど太くすることが好ましい。例えば、外径が8インチの膜エレメント10を使用する場合よりも、外径が16インチの膜エレメント10を使用する場合の方が第2導電線201を太くしてもよい。外径が8インチの膜エレメント10を収容する耐圧容器40は、その外径が例えば約24.1cmであり、その外周が例えば約75.77cmである。外径が16インチの膜エレメント10を収容する耐圧容器40は、その外径が例えば約44.6cmであり、外周が例えば約140.1cmである。第2導電線201としては、直径1.2mm以上、例えば直径2mm又は3mmなどの銅線を使用することができる。ただし、第2導電線201の材料は、銅に限らず、金、銀、アルミ導体などであってもよい。第2導電線201は、円形の断面形状を有するものであってもよいし、平板状などの他の形状のものであってもよい。第2導電線201により形成されるコイルは、その巻き数が多いほど磁束密度が増し、電力伝送が容易になるが、第2導電線201が太いと巻き数を増やすことが難しくなるため、第2導電線201の太さとの関係で適正な巻き数とすることが好ましい。ただし、上記巻き数は、膜エレメント10の径にかかわらず一定であってもよい。
外部通信装置202は、耐圧容器40の外部における内部通信装置103に対向する位置に設けられている。この外部通信装置202は、内部通信装置103からのデータを受信するとともに、その受信したデータを管理装置などに無線で送信する中継機として機能する。内部通信装置103と外部通信装置202との間でのデータ通信は、例えば2.4GHzの周波数帯で電波を送受信することにより行われる。
ICチップ203は、第2導電線201から第1導電線102へと無線で電力を供給する給電装置を構成している。ICチップ203は、発振回路及び増幅回路を備えており、例えば13.56MHzの周波数帯で第2導電線201から第1導電線102へと電波を送信することにより給電を行う。なお、ICチップ203は、外部通信装置202と一体的に形成された構成であってもよい。
耐圧容器40を挟んで配置された第1導電線102及び第2導電線201を介して電波を良好に送受信する観点から、耐圧容器40は非金属製であることが好ましく、樹脂製であればより好ましい。
第2導電線201から第1導電線102へと無線で供給される電力は、配線を介してセンサ104,105,106などへ供給される。センサ104,105,106は、電力供給されたときのみ起動し、当該センサ104,105,106から内部通信装置103にデータが伝送された後は、再び非作動状態となる。各センサ104,105,106に電力が供給されて作動することにより得られたデータは、直ちに内部通信装置103から外部通信装置202へと送信され、当該外部通信装置202を中継装置として管理装置に集約される。
各センサ104,105,106の作動時間(測定時間)は、膜エレメント10の装填直後又は停止後の再稼動時と定常運転時とで異なる時間に設定することが好ましい。また、各センサ104,105,106で取得したデータに対して演算を行う場合には、耐圧容器40内での消費電力を削減させる観点から、取得した生のデータ(デジタル変換したままの情報)をそのまま耐圧容器40の外部に送信し、管理装置などで演算を行うことが好ましい。外部ユニット200に備えられた各電気部品への電力供給は、無線で行われるような構成であってもよいし、有線で行われるような構成であってもよい。
本実施形態では、センサ104,105,106に接続された第1導電線102が内部ユニット100の外周面に沿った形状で設けられているので、外部から第1導電線102を介して電力供給及び/又はデータ通信などを行う場合に、外部の装置と第1導電線102との距離をできるだけ短くすることができる。したがって、第1導電線102を介して外部からセンサ104,105,106などへの電力供給を良好に行うことができるとともに、第1導電線102を介してセンサ104,105,106からの出力信号を外部へ良好に送信することができる。
また、膜エレメント10とは別体である内部ユニット100に設けられた第1導電線102を介して、当該内部ユニット100の近傍に配置されている電気部品に対して容易に電力を供給することができる。例えば、センサ104,105,106が内部ユニット100に設けられている場合のように、センサ104,105,106が耐圧容器40内に配置されている場合には、有線で電力供給及び/又はデータ通信を行うことは比較的困難であるが、本実施形態では、第1導電線102を介して無線で容易に電力供給及び/又はデータ通信を行うことができる。
さらに、膜エレメント10とは別個に設けられた内部ユニット100に第1導電線102を設けることにより、膜エレメント10に第1導電線102を設けるような構成と比較して、第1導電線102を容易に設けることができる。また、本実施形態のように内部ユニット100に第1導電線102を埋設すれば、膜エレメント10に第1導電線102を設ける場合よりも、第1導電線102が濾過対象物(原水)や透過物(透過水)と接触する機会を減らすことが可能であり、これにより第1導電線102の耐久性を向上することができる。
本実施形態では、第1導電線102及びセンサ104,105,106がいずれも内部ユニット100に設けられることにより、第1導電線102とセンサ104,105,106との間の配線をより短くすることができるので、電力供給及び/又はデータ通信などをより良好に行うことができる。
また、本実施形態では、耐圧容器40内の内部ユニット100の外周面に沿った形状で設けられた第1導電線102と、耐圧容器40の外周面に沿った形状で設けられた第2導電線201とを介して、電力供給及び/又はデータ通信などを良好に行うことができる。特に、耐圧容器40における第1導電線102に対向する位置に第2導電線201が設けられているので、第1導電線102と第2導電線201を比較的近接させることができる。したがって、原水などの濾過対象物や透過水などの透過物が耐圧容器40内を流れているような環境下であっても、電力供給及び/又はデータ通信などを良好に行うことができる。
特に、本実施形態では、耐圧容器40の内周面に対向するように内部通信装置103が設けられ、耐圧容器40の外部における内部通信装置103に対向する位置に外部通信装置202が設けられているので、内部通信装置103と外部通信装置202を比較的近接させることができる。したがって、原水などの濾過対象物や透過水などの透過物が耐圧容器40内を流れているような環境下であっても、センサ104,105,106からのデータを良好に送信することができる。また、第2導電線201から第1導電線102へと無線で電力を供給することにより、例えば本実施形態のようにセンサ104,105,106などが耐圧容器40内に設けられているような構成であっても、当該センサ104,105,106などへの電力供給を容易に行うことができる。
<第2実施形態>
図5は、本発明の第2実施形態に係る膜濾過装置50に備えられた内部ユニット100の一構成例を示した図であり、(a)は断面図、(b)は正面図を示している。ただし、図5(b)では、内部ユニット100の内部構成が、破線ではなく実線で示されている。以下では、第1実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
内部ユニット100には、本体101と、当該本体101によりそれぞれ保持された第1導電線102、複数のセンサ104,105,106及びICチップ107とが備えられているが、第1実施形態に示した構成とは異なり、内部通信装置103が備えられていない。
ICチップ107には、変復調回路108が備えられている。当該変復調回路108は、第1導電線102を介して送信する無線信号を変調するとともに、第1導電線102を介して受信する無線信号を復調するための変復調装置である。ただし、変復調回路108は、ICチップ107と一体的に形成された構成に限らず、ICチップ107とは分離して設けられた構成であってもよい。
図6は、本発明の第2実施形態にかかる膜濾過装置50の内部構成を示した概略断面図である。図6では、図5(b)と同様、内部ユニット100の内部構成が、破線ではなく実線で示されている。この図6に示すように、耐圧容器40の外部に設けられた外部ユニット200には、第2導電線201、外部通信装置202及びICチップ203が備えられている。
ICチップ203には、変復調回路204が備えられている。当該変復調回路204は、第2導電線201を介して送信する無線信号を変調するとともに、第2導電線201を介して受信する無線信号を復調するための変復調装置である。ただし、変復調回路204は、ICチップ203と一体的に形成された構成に限らず、ICチップ203とは分離して設けられた構成であってもよい。
本実施形態では、センサ104,105,106の出力信号が変復調回路108により変調されて第1導電線102から無線で送信され、第2導電線201を介して受信した無線信号が変復調回路204により復調されるようになっている。変復調回路204により復調された信号は、中継機として機能する外部通信装置202により受信され、管理装置などに無線で送信される。
また、本実施形態では、ICチップ203から第2導電線201及び第1導電線102を介して無線で電力を供給する際、変復調回路204により変調されて第2導電線201から第1導電線102へと無線で送信された信号が、変復調回路108により復調されるようになっている。第2導電線201から第1導電線102へと無線で供給される電力は、配線を介してセンサ104,105,106などへ供給される。センサ104,105,106は、電力供給されたときのみ起動し、当該センサ104,105,106から第1導電線102及び第2導電線201を介してデータが伝送された後は、再び非作動状態となる。
このように、本実施形態では、ICチップ203により無線で電力を供給する場合と、外部通信装置202により無線でデータを受信する場合とで、いずれも第2導電線201及び第1導電線102を介して無線信号が送受信されるようになっており、第2導電線201及び第1導電線102を電力供給とデータ通信とに共用することができる。第2導電線201及び第1導電線102を介して電力供給及びデータ通信を行う際の電波の周波数帯は、例えば13.56MHzである。
このように第2導電線201及び第1導電線102を電力供給とデータ通信とに共用した場合であっても、ICチップ203により無線で電力を供給する場合と、外部通信装置202により無線でデータ通信を行う場合とで、無線信号を異なる態様で変復調することにより、電力供給及びデータ通信を良好に行うことができる。例えば、ICチップ203により無線で電力を供給する場合と、外部通信装置202により無線でデータ通信を行う場合とで、無線信号の振幅、周波数及び位相のうち少なくとも1つを異なる値に設定するような構成であってもよい。
10 膜エレメント
40 耐圧容器
50 膜濾過装置
100 内部ユニット
101 本体
102 第1導電線
103 内部通信装置
104 電導度センサ
105 流量センサ
106 圧力センサ
107 ICチップ
108 変復調回路
200 外部ユニット
201 第2導電線
202 外部通信装置
203 ICチップ
204 変復調回路

Claims (9)

  1. 濾過膜で濾過対象物を濾過することにより透過物を生成する膜エレメントと、
    前記膜エレメントを収容する耐圧容器と、
    前記膜エレメントとは別体として設けられ、その外周面が前記耐圧容器の内周面に近接する内部ユニットと、
    濾過対象物及び透過物の少なくとも一方の性状を検知するセンサと、
    前記センサに接続され、前記内部ユニットの外周面に沿った形状で設けられた第1導電線とを備えたことを特徴とする膜濾過装置。
  2. 前記耐圧容器における前記第1導電線に対向する位置に、前記耐圧容器の外周面に沿った形状で設けられた第2導電線
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の膜濾過装置。
  3. 前記第1導電線及び前記第2導電線の少なくとも一方が、コイル状であることを特徴とする請求項2に記載の膜濾過装置。
  4. 前記第2導電線から前記第1導電線へと無線で電力を供給する給電装置を備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の膜濾過装置。
  5. 前記耐圧容器の内周面に対向するように設けられ、前記センサからのデータを無線で送信する内部通信装置と、
    前記耐圧容器の外部における前記内部通信装置に対向する位置に設けられ、前記内部通信装置からのデータを受信する外部通信装置とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の膜濾過装置。
  6. 前記耐圧容器の外部に設けられ、前記第1導電線及び前記第2導電線を介して前記センサからのデータを無線で受信する外部通信装置と、
    前記給電装置により無線で電力を供給する場合と、前記外部通信装置により無線でデータ通信を行う場合とで、無線信号を異なる態様で変復調するための変復調装置とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の膜濾過装置。
  7. 前記センサが、前記内部ユニットに設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の膜濾過装置。
  8. 前記内部ユニットが、着脱可能であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の膜濾過装置。
  9. 前記センサには、透過物の電導度を測定するための電導度センサ、透過物の流量を測定するための流量センサ、及び、濾過対象物の圧力を測定するための圧力センサの少なくとも1つが含まれることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の膜濾過装置。
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