JP2011039470A - 立体画像鑑賞装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で簡単な器具をTVやパソコンに装着して、利用者が手軽に立体画像を楽しめるようにする。
【解決手段】左目26で見るための左画像12と右目28で見るための右画像14とを背景枠画像16中に横に並べた立体画像を表示するディスプレイに対向配置する。左画像12を反射して左目用の覗き窓56方向に導く左第1ミラー18と左第2ミラー20により構成された左目用の光学系と、右画像14を反射して右目用の覗き窓57方向に導く右第1ミラー22と右第2ミラー24により構成された右目用の光学系とを備える。表示画面から覗き窓56、57に至るまでの光学系をディスプレイに対向する位置に支持固定する。表示画面から覗き窓56、57に至るまでの左目用の光学系と右目用の光学系との間を光学的に遮断する仕切り板54を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンピュータのディスプレイやテレビジョン装置等を利用して手軽に立体画像を楽しむことができる立体画像鑑賞装置に関する。
大画面で高精細な画像を表示するテレビジョン受像機や画像処理技術の発達に伴い、平面的な画像だけでなく立体的な画像の再生技術が次々と開発されている(特許文献1参照)(特許文献2参照)(特許文献3参照)。
特開2008−233469号公報 特開2008−249809号公報 実用新案登録3009765号
既知の従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
上記の特許文献1や特許文献2のような方法では、精細でリアルな立体画像を再生できる。しかしながら、複雑な原画像を生成して高価な再生装置を準備しなければならず、普及の妨げになっている。また、特許文献3のような簡便な装置も開発されているが、立体画像が見えるようになる状態にするために調整が必要になる。また、実際に使用して見るとよくわかるが、立体画像として認識できるまで、目の位置や目線等をいろいろ調整しなければならず、鑑賞中にちょっと姿勢を変えると立体画像が見えなくなるといった問題があった。即ち、使い方に慣れるのが容易でないという問題があった。
上記の課題を解決するために、本発明は、コンピュータのディスプレイやテレビジョン装置等を利用して手軽に立体画像を楽しむことができる立体画像鑑賞装置を提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
〈構成1〉
左目26で見るための左画像12と右目28で見るための右画像14とを背景枠画像16中に横に並べた立体画像を表示するディスプレイに、対向配置されるものであって、前記左画像12を反射して、左目用の覗き窓56方向に導く、左第1ミラー18と左第2ミラー20により構成された左目用の光学系と、前記右画像14を反射して、右目用の覗き窓57方向に導く、右第1ミラー22と右第2ミラー24により構成された右目用の光学系と、前記表示画面から前記覗き窓56、57に至るまでの前記光学系を前記ディスプレイに対向する位置に支持固定する本体フレーム52と、前記表示画面から前記覗き窓56、57に至るまでの前記左目用の光学系と右目用の光学系との間を光学的に遮断する仕切り板54とを備えたことを特徴とする立体画像鑑賞装置。
〈構成2〉
構成1に記載の立体画像鑑賞装置において、左画像の幅を底辺とし、左画像の中心から覗き窓56までの光軸長に相当する高さを有する二等辺三角形を想定したとき、左第1ミラーと左第2ミラーとは、いずれも、前記光軸にほぼ45度の傾きで交差し、前記二等辺三角形を所定の位置で横切る幅かもしくは、その1.1倍を越えない幅を有し、右画像の幅を底辺とし、右画像の中心から覗き窓57までの光軸長に相当する高さを有する二等辺三角形を想定したとき、右第1ミラーと右第2ミラーとは、いずれも、前記光軸にほぼ45度の傾きで交差し、前記二等辺三角形を所定の位置で横切る幅かもしくは、その1.1倍を越えない幅を有し、いずれのミラーも、表面反射型の鏡であることを特徴とする立体画像鑑賞装置。
〈構成3〉
構成1または2に記載の立体画像鑑賞装置において、右画像と右目用覗き窓を結ぶ右光軸と左画像と左目用覗き窓を結ぶ左光軸とが、前記覗き窓の部分においてほぼ平行になるように反射経路を設定することを特徴とする立体画像鑑賞装置。
〈構成4〉
構成1乃至3のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、前記光学系と前記仕切り板とを取り囲み、外光を遮断するフードを設けたことを特徴とする立体画像鑑賞装置。
〈構成5〉
構成1乃至4のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、右画像と左画像とを配置した部分の背景色と、前記光学系を取り囲むフード内面及び仕切り板の色をほぼ同色に着色したことを特徴とする立体画像鑑賞装置。
〈構成6〉
構成1乃至5のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、前記フードは、前記ディスプレイに覆い被さるように構成されており、前記フードの一部に設けた開口から、前記右画像と左画像の全体が肉眼で見えるように、前記開口の位置および寸法が選択されていることを特徴とする立体画像鑑賞装置。
〈構成7〉
構成1乃至6のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、前記フードは前記ディスプレイに対向配置するための脚を備えていることを特徴とする立体画像鑑賞装置。
〈構成8〉
構成1乃至6のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、前記フードは前記ディスプレイに固定するための固定手段を備えていることを特徴とする立体画像鑑賞装置。
〈構成9〉
構成1乃至8のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、前記フードには、前記覗き窓の部分に、前記左右の光学系を収容した独立構造のケースが、着脱可能に固定されることを特徴とする立体画像鑑賞装置。
〈構成10〉
構成1乃至9のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、ウインドウの幅をW、ウインドウから覗き窓までの光路長をLとしたとき、第1ミラーと第2ミラーとの距離に対して2cm以上4cm以下の長さを加算した値がW/2となるように、第2ミラーの配置を定めたことを特徴とすることを特徴とする立体画像鑑賞装置。
〈構成11〉
構成1乃至10のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、第2ミラーと覗き窓までの光路長を3cm以上8cm以下の長さに選定し、ウインドウから覗き窓までの光路長を30cm以上60cm以下の長さに選定し、ウインドウの外周縁から覗き窓上の一点を結ぶ一部曲折した四角錐と前記第1ミラーおよび前記第2ミラーが交差する面以外の反射面を無効化したことを特徴とする立体画像鑑賞装置。
〈構成12〉
構成1乃至3のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、前記ディスプレイ40の左画像12と右画像14との境界付近のみを仕切る仕切り板54と、前記左目用の光学系と右目用の光学系とを格納した接眼ユニット64と、この接眼ユニット64を支持する、支持台68と支柱66により構成された前記本体フレームとを備え、前記支持台68には、前記ディスプレイとの相対的な位置決めのためのマークを施したことを特徴とする立体画像鑑賞装置。
〈構成13〉
構成1乃至3のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、前記ディスプレイ40の左画像12と右画像14との境界付近のみを仕切る仕切り板54と、前記左目用の光学系と右目用の光学系とを格納した接眼ユニット64と、この接眼ユニット64を支持する、支持台68と支柱66により構成された前記本体フレームとを備え、前記支持台68に前記仕切り板54が支持固定されていることを特徴とする立体画像鑑賞装置。
〈構成1の効果〉
ミラーだけを使用し、レンズを使用しないので、焦点合わせが不要であり、だれの目でもすぐに対象画像を認識できる。仕切り板54は、左目26の視界を左画像12の範囲に制限し、かつ、右目28の視界を右画像14の範囲に制限するので、対象画像に集中できる。
〈構成2の効果〉
ミラーの幅を制限することにより、覗き窓56からは左画像のみが見えてその周囲にあるものが見えない。覗き窓57からは右画像のみが見えてその周囲にあるものが見えない。従って、ほとんど意識することなく、ごく自然に立体画像を認識することができる。
〈構成3の効果〉
それぞれの目で真っ直ぐ正面に対象画像を見ることができるので、立体画像を認識し易い。
〈構成4の効果〉
光学系を暗箱内に収容することで、外光に煩わされることなく立体画像を鑑賞できる。
〈構成5の効果〉
立体画像が一定の空間中に浮き上がって見える効果がある。
〈構成6の効果〉
フードに脚を設けておくと、ディスプレイの前に簡単にセットできる。
〈構成7の効果〉
フードをディスプレイにフック等で固定できれば、常にフードを最適位置に配置できる。
〈構成9の効果〉
左右の光学系を収容した独立構造のケースを設けて、光学系を高い精度に保持できる。また、光学系独立で使用できる。
〈構成10の効果〉
この設計により、接眼ユニットを最適な配置で、しかも、ミラーを適切なサイズのものに選定できる。
〈構成11の効果〉
ウインドウの外周縁から覗き窓上の一点を結ぶ一部曲折した四角錐上にある反射面だけを使って立体画像を見ると、不要な画像が目に入らずに、良好な立体感が得られる。
〈構成12の効果〉
仕切り板54はディスプレイ40の近くだけに配置されるから、ディスプレイに簡単に支持固定できる。接眼ユニット64は支持台68と支柱66により支持されるので、簡単に移動でき、全体として設定が用域になる。
〈構成13の効果〉
支持台68に、接眼ユニット64と仕切り板54とを固定できるようにして、任意のサイズのディスプレイに、汎用できる構成にした。
実施例1の立体画像鑑賞装置10を示す外観斜視図である。 立体画像の鑑賞方法を示す説明図である。 本発明の立体画像鑑賞装置10の光学系説明図である。 フード52やフレーム50とディスプレイとの関係を示す説明図である。 左光学系の説明図である。 立体画像鑑賞装置10の実施例を示す斜視図である。 立体画像鑑賞装置10の別の実施例を示す斜視図である。 立体画像鑑賞装置10のさらに別の実施例を示す斜視図である。 立体画像鑑賞装置10のさらに別の実施例を示す斜視図である。 立体画像鑑賞装置10のさらに別の実施例を示す斜視図である。 立体画像鑑賞装置10の光学系の説明図である。 接眼ユニットの内部構造を示す斜視図である。 立体画像鑑賞装置10のさらに別の実施例を示す斜視図である。 立体画像鑑賞装置10のさらに別の実施例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
図1は実施例1の立体画像鑑賞装置10を示す外観斜視図である。
この立体画像鑑賞装置10は、例えば、図の(a)に示すように、ノートパソコン38に覆い被さるように装着して使用する。全体はフード52により取り囲まれ、その内部にフレーム50が設けられている。そして、図の(b)に示すように、フレーム50中には、左光学系30と右光学系32とが取り付けられ、左覗き窓56と右覗き窓57を通じて立体画像を鑑賞するように構成されている。
ノートパソコン38のディスプレイ40は、左目26で見るための左画像12と右目28で見るための右画像14とを背景枠画像16中に横に並べて表示している。これらが立体画像となる。フレーム50の部分は、このディスプレイ40の画面に対向配置されている。光学系の内部構造は後で図3を用いて説明する。フード52とフレーム50とは、ディスプレイ40の表示画面から覗き窓56、57に至るまでの光学系をディスプレイ40に対向する位置に支持固定する。また、表示画面から覗き窓56、57に至るまでの左光学系30と右光学系32との境界を光学的に遮断するために、仕切り板54が設けられている。
上記のフード52やフレーム50や仕切り板54は、軽量化等のため、発泡プラスチックやダンボールを用いて製造することが好ましい。なお、この立体画像鑑賞装置10は、例えば、住宅展示場で立体的なモデルルームの画像を来客に鑑賞させるために利用できる。このとき、説明員は、開口58から直接左画像12や右画像14を肉眼で見ることができ、ノートパソコン38のキーボードや図示しないマウスを使用して、表示画面の切り替え等を行うことができる。なお、一人で立体画像を鑑賞する場合には、開口58は塞いでしまって構わない。
図2は立体画像の鑑賞方法を示す説明図である。
立体画像を作成するには、予め左目の位置で写真を撮影して左画像12を得る。次に、右目の位置かあるいはもう少し右に離れた位置で写真を撮影して右画像14を得る。その後、図のように、左画像12と右画像14とを左右に並べて配置しディスプレイに表示する。左画像12を左目26で見て右画像14を右目28で見るようにすると、立体画像が見える。
左画像12も右画像14も平坦な画像であるが、目の錯覚を利用して立体画像を再現できる。ディスプレイに表示された図のような画像全体を両目で見ても立体画像には見えない。左目では左画像12だけを見て右目では右画像14だけを見るようにする。このために、図1に示すように、仕切り板54により左目と右目の視界を制限する。
レンズを用いた光学系を用いると、視界を確実に制限できる。しかしながら、ディジタル画像をレンズ等で拡大して見るとドット(画素)が見えて画像が不自然になる。一方、本発明のように2枚の反射鏡を使用した光学系は結像しないから、目の位置に関係なく自然な画像を楽しむことができる。画像と目の距離が離れればドットは見えない。ところが、このような光学系で、目的とする画像以外にその周辺が見えてしまうと、立体感を損なうことがある。
双眼鏡のような既知の立体画像鑑賞眼鏡は、微妙な調整をし、目をこらして意識をしなければ立体画像が見えない。例えば、中央に立体画像が見えて、その左右に平坦な画像の一部が見えるという不自然な状態が生じると、意識して無視しなければならない。ちょっと見る角度が変わると、視界から立体画像が外れてしまうこともある。従って、ストーリー性のある動画等を長時間続けて見ることが難しいし、疲れてしまう。
図3は、本発明の立体画像鑑賞装置10の光学系説明図である。
この図には、ディスプレイ40の表示画面と光学系を示した。表示画面は正面図により表し、光学系は概略的な縦断面図により表した。立体画像は、左目26で見るための左画像12と右目28で見るための右画像14とを横に並べたものである。左画像12と右画像14とは、背景枠画像16中に横に並べて配置されている。この画像は予め、図示しない画像合成装置により合成されているとよい。左画像12は左第1ミラー18と左第2ミラー20により反射されて、左覗き窓56を通じて左目26に認識される。右画像14は右第1ミラー22と右第2ミラー24により反射されて右覗き窓57を通じて右目28に認識される。
フード52は、ディスプレイ40の表示画面から左目26と右目28に至るまでの左光学系30と右光学系32に対する外光の侵入を遮断している。フード52の中間に、左光学系30と右光学系32の境界を完全に仕切るように、仕切り板54が配置されている。仕切り板54は、左目26の視界を左画像12の範囲に制限し、かつ、右目28の視界を右画像14の範囲に制限するので、対象画像に集中できる。仕切り板54が無い場合や、仕切り板54がディスプレイ40の表示画面付近まで達していない場合には、左目でに右画像14の一部が見える。そうすると、立体画像に隣接して立体でない画像が見えて、強い違和感が生じる。様々な実験を繰り返した結果、この仕切り板54が重要な役割を果たしていることが分かった。
また、この装置は、ミラーだけを使用し、レンズを使用していない。従って、目の位置がどこにあっても画像をはっきりみることができる。視角の関係で、例えば、左覗き窓56から左目26を離しすぎると、左画像12の周囲が欠けて見える。しかし、画像ははっきり自然に見える。左覗き窓56にぴったりと左目26を付けて鑑賞する必要はない。右目28についても同様である。従って、両目をそれぞれ左覗き窓56と右覗き窓57に近づけると、何も意識しなくても、すぐに立体画像を認識できる。既知の立体画像観賞用眼鏡では大変な手間がかかった焦点合わせや位置合わせ等が全く不要になった。目の位置の自由度が大きく、速やかに容易に、左右の画像を立体画像として認識することができる。
図4はフード52やフレーム50とディスプレイとの関係を示す説明図である。
図のように、ディスプレイ40に適合するような寸法に設計されたフード52とフレーム50とが、ディスプレイ40に対向配置される。図のように、左画像12と左目用覗き窓26を結ぶ左光軸34と右画像14と右目用覗き窓28を結ぶ右光軸36とがほぼ平行になるように反射経路が設定されている。こうして、左右の目で真っ直ぐ正面に対象画像を見ることができる。折り返す部分は別としても、左右の目に入射する光の向きが平行であれば、立体画像がごく自然に見える。
また、フード52は、特に、天井証明のような外光を遮断するように光学系を取り囲む。これで、光学系を暗箱内に収容する。外仕切り板54は、ディスプレイ40の画面上からミラー20や24が取り付けられた部分に至る壁を作っている。なお、ディスプレイ40に表示された右画像12と左画像14とを配置した部分の背景色と、フード52やフレーム50の内面と仕切り板54の色をほぼ同色に着色すると、立体画像がこの背景色の空間中に浮き上がって見える効果がある。
図5は左光学系の説明図である。
左光学系30と右光学系32とは対象であるから、左光学系30のみについて説明する。図のように、左画像の幅Wを底辺とし、左画像の中心から覗き窓56までの光軸長に相当する高さHを有する二等辺三角形を想定したとき、左第1ミラーと左第2ミラーとは、いずれも、光軸にほぼ45度の傾きで交差し、二等辺三角形を所定の位置で横切る幅かもしくは、その1.1倍を越えない幅を有するように、その寸法を選定する。
ミラーの幅は、図のような寸法以上あれば、確実に必要な画像をそれぞれの目で見ることができる。しかし、ミラーの幅が広いと、立体画像の鑑賞に必要のない内部部品やディスプレイの枠等が見える。それが、立体画像に集中することを妨げる。ミラーの幅を1割増し程度以下に制限することにより、覗き窓56からは左画像のみが見えてその周囲にあるものが見えない。これで、より快適に立体画像を鑑賞できる。
図6は立体画像鑑賞装置10の実施例を示す斜視図である。
これは図1の装置を実際にノートパソコン38に装着した状態を示す。フード52は、ディスプレイ40に覆い被さるように構成されており、フード52の一部に設けた開口58から、右画像と左画像の全体が肉眼で見える。このように、開口58の位置および寸法が選択されていると、既に説明したように、左覗き窓56や右覗き窓57を覗かなくても、ノートパソコン38のキーボードを操作して、立体画像の切り替え等ができる。なお、このフード52は、光学系を丁度よい位置に支持するために脚60を備えている。これを次の実施例で説明する。
図7は立体画像鑑賞装置10の別の実施例を示す斜視図である。
この図のフード52は、デスクトップ型パソコンのディスプレイ40に対向配置するのに適した構造をしている。このフード52には、左右に開口58が設けられている。例えば、この開口58の高さを微調整できれば、任意のデスクトップ型パソコンのディスプレイ40に適合する位置に光学系を配置できる。また、自立型にしておけば、いつでもディスプレイの前に簡単にセットできる。
図8、図9、図10は立体画像鑑賞装置10のさらに別の実施例を示す斜視図である。
図8に示すフード52は、デスクトップ型パソコンのディスプレイ40に吊り下げて固定するための固定手段を備えている。図の右側にその主要部概略断面図を示す。フード52の後縁部と仕切り板54のエッジとでディスプレイ40を挟むようにして、光学系全体を支持している。図9の場合には、フレーム50がディスプレイ40の両側に回り込むようにして全体を支持している。このディスプレイ40はテレビジョン受像機のような大型ディスプレイである。この回り込んだ部分をフック62と呼ぶことにする。図10の場合、フード52の上縁にフック62が設けられている。この例もテレビジョン受像機のような大型ディスプレイに適する。この図10の実施例のように、少なくとも左右の光学系を仕切る仕切り板54があれば、上記の良好な立体画像の鑑賞ができる。なお、図8において、フレーム50をプラスチックシート等による折り畳み構造にすると、図の円内に示すようにして、展開したり、簡単に組み立てしたりすることができる。また、接眼ユニット64は、上記の左右の光学系を収容し固定したものである。これは比較的高い精度でミラーの角度を設定し、左右対称の構造にすることが要求されることから、硬質プラスチックケース等を用いた独立した構造にし、いずれの立体画像鑑賞装置10に対しても、後付けできるようにすることが好ましい。従来のように若干の視点調整が必要になるが、鑑賞位置を適切に選べば、接眼ユニット64だけで、立体画像を鑑賞することもできる。
上記のように、この発明では、レンズを使用しない。光学系にはミラーのみを使用するから、レンズのような結像を前提とした光路設定は不要である。ミラーを大きくすると、どの位置に目を置いても目的の画像を見ることができる。しかしながら、目的とする画像以外の画像が目に入ると、2つの同じ画像を同時に見て錯覚により生じる立体感が損なわれる。目的とする画像の周囲の画像がノイズとなって邪魔をするのである。
レンズを使用した光学系では周辺部が歪曲により見難くなる。しかし、ミラーを使用した光学系では周辺の画像が鮮明に見える。従って、この発明では、目的とする画像だけが見えるサイズのミラーを使用するようにする。それには、覗き窓の左右の目を置く位置から立体画像を直視したとき、周辺の不要な画像がミラーで反射されないように、ミラーのサイズを定めるとよい。また、あるいは、必要な領域以外で光を反射しないように、ミラーの周辺を覆うとよい。以下にその原理を詳述する。
図11は立体画像鑑賞装置10の光学系の説明図である。また、図12は接眼ユニットの内部構造を示す斜視図である。
図11(a)は、立体画像鑑賞装置10の左目用光学系の平面図である。図のように、左目で見るウインドウの幅をW、ウインドウから覗き窓までの全光路長をLとする。途中で、左第1ミラー18と左第2ミラー20とで、反射により光路が折り曲げられている。
ここで、ウインドウから覗き窓までの光路長Lは、レンズ系を使用せずに画像を直視するので、30cm以上60cm以下の長さが好ましい。また、左第2ミラー20と覗き窓までの光路長Fは、3cm以上8cm以下が好ましい。Fを短くすると視角が広がりすぎる。また、不要な反射を抑えると第2ミラー20の実効反射面積が小さくなりすぎて、画像が暗くなる。一方、Fを大きくすると、左第1ミラー18と左第2ミラー20の面積が共に大きくなり装置が大型化してコストも高くなる。
なお、ディスプレイ上に表示される画面のサイズ等を考慮すると、左第1ミラー18と左第2ミラー20との距離に対して2cm以上4cm以下の長さを加算した値がW/2となるように、左第2ミラー20の配置を定めるとよい。その結果、図11の(b)に示すように、ディスプレイ上に表示される画面の中心距離が(W+2×Y)の場合に、左右の目の距離が4〜8cm(=2×Y)の人が、左右の画像を左右の目で同時に直視できる状態になる。パーソナルコンピュータや液晶テレビジョン等のディスプレイ上に表示された画面の立体画像鑑賞には、このような接眼ユニット設計が最も実用性が高いと判断される。
上記のようなサイズで光学系を設計した上で、不要反射を阻止するために、各ミラーを適切なサイズのものにする。図に示すとおり、光路は、ウインドウに表示された画像12,14の外周縁から覗き窓上の一点(目の位置)を結ぶ一部曲折した四角錐を形成している。目の位置を動かさなければ、この範囲で必要な画像が直視できる。そこで、この四角錐と第1ミラー18や22および第2ミラー20や24が交差する反射面をミラー上で確認して、この反射面以外の面を無効化すればよい。
無効化するには、鏡を正確に必要なサイズに切断するか、あるいは、鏡の不要な反射面を覆ったり、反射防止用の塗料を塗布したりするとよい。これにより、ウインドウの外周縁から覗き窓上の一点を結ぶ一部曲折した四角錐上にある反射面だけを使って立体画像を見ることができる。故に、不要な画像が目に入らないで、良好な立体感が得られる。
図13と図14は、立体画像鑑賞装置10のさらに別の実施例を示す斜視図である。
この実施例では、図12に示した接眼ユニット64を可能な限りコンパクトな機構で支持する。図1等の実施例では、光学系を覆うフード52や仕切り板54が部品として最も大型なものであった。ここで、実施例7のように接眼ユニット64および光学系を設計すると、ディスプレイの画面さえ見やすいものであれば、フード52が無くても使用に耐える。また、仕切り板54はディスプレイ40の直上に最小限の面積で配置すれば足りる。これにより、全体の部品を大幅に小型化できる。
図13の実施例では、ディスプレイ40の左画像12と右画像14との境界付近のみを仕切る仕切り板54を、ディスプレイ40にフック等で簡単に固定するようにし、接眼ユニット64と切り離した。左目用の光学系と右目用の光学系とを格納した接眼ユニット64は、支持台68と支柱66により支持することにした。支柱66は伸縮可能な構造にして、接眼ユニット64の高さ方向の位置調整ができるものにした。また、接眼ユニット64と支柱66の繋ぎ目は、自在継ぎ手72を使用して、接眼ユニット64の方向を自由に調整できるようにした。
さらに、支持台68には、ディスプレイとの相対的な位置決めのためのマーク70を施した。例えば、図の一点鎖線に示すようなノートパソコンとテーブルの間に支持台68を挟む。このときに、位置決めマーク70を目印にして接眼ユニット64とディスプレイ40との間の距離を選定する。これにより、実施例7で説明したような最適な光学系のセッティングが簡単にできる。使用するディスプレイに応じた表示を位置決めマーク70の部分に施せば、様々なディスプレイに対応できる汎用性がある。
図14の実施例では、支持台68をディスプレイ40の直下まで延長して、支持台68の端に仕切り板54を支持固定した。接眼ユニット64を支持台68と支柱66により支持する部分は、図13の例と変わらない。これは、例えば、デジタルフォトフレームといわれる、ディスプレイと記憶装置が一体化されたものや、液晶テレビジョン等に使用する場合に適する。仕切り板54は支持台68に対して角度調節機構74を介して支持固定されており、ディスプレイ40の状態に応じて適当に高さや傾きを調整できることが好ましい。これにより、任意のサイズのディスプレイに対応できる。このような構成のものは、接眼ユニット64、支柱66、支持台68、仕切り板54を相互に切り離して、コンパクトに梱包することができるから、運搬や収納にも適する。
10 立体画像鑑賞装置
12 左画像
14 右画像
16 背景枠画像
18 左第1ミラー
20 左第2ミラー
22 右第1ミラー
24 右第2ミラー
26 左目
28 右目
30 左光学系
32 右光学系
34 左光軸
36 右光軸
38 ノートパソコン
40 ディスプレイ
50 フレーム
52 フード
54 仕切り板
56 左覗き窓
57 右覗き窓
58 開口
60 脚
62 フック
64 接眼ユニット
66 支柱
68 支持台
70 位置決めマーク
72 自在継ぎ手
74 角度調節機構

Claims (13)

  1. 左目26で見るための左画像12と右目28で見るための右画像14とを背景枠画像16中に横に並べた立体画像を表示するディスプレイに、対向配置されるものであって、
    前記左画像12を反射して、左目用の覗き窓56方向に導く、左第1ミラー18と左第2ミラー20により構成された左目用の光学系と、
    前記右画像14を反射して、右目用の覗き窓57方向に導く、右第1ミラー22と右第2ミラー24により構成された右目用の光学系と、
    前記表示画面から前記覗き窓56、57に至るまでの前記光学系を前記ディスプレイに対向する位置に支持固定する本体フレーム52と、
    前記表示画面から前記覗き窓56、57に至るまでの前記左目用の光学系と右目用の光学系との間を光学的に遮断する仕切り板54とを備えたことを特徴とする立体画像鑑賞装置。
  2. 請求項1に記載の立体画像鑑賞装置において、
    左画像の幅を底辺とし、左画像の中心から覗き窓56までの光軸長に相当する高さを有する二等辺三角形を想定したとき、左第1ミラーと左第2ミラーとは、いずれも、前記光軸にほぼ45度の傾きで交差し、前記二等辺三角形を所定の位置で横切る幅かもしくは、その1.1倍を越えない幅を有し、
    右画像の幅を底辺とし、右画像の中心から覗き窓57までの光軸長に相当する高さを有する二等辺三角形を想定したとき、右第1ミラーと右第2ミラーとは、いずれも、前記光軸にほぼ45度の傾きで交差し、前記二等辺三角形を所定の位置で横切る幅かもしくは、その1.1倍を越えない幅を有し、
    いずれのミラーも、表面反射型の鏡であることを特徴とする立体画像鑑賞装置。
  3. 請求項1または2に記載の立体画像鑑賞装置において、
    右画像と右目用覗き窓を結ぶ右光軸と左画像と左目用覗き窓を結ぶ左光軸とが、前記覗き窓の部分においてほぼ平行になるように反射経路を設定することを特徴とする立体画像鑑賞装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、
    前記光学系と前記仕切り板とを取り囲み、外光を遮断するフードを設けたことを特徴とする立体画像鑑賞装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、
    右画像と左画像とを配置した部分の背景色と、前記光学系を取り囲むフード内面及び仕切り板の色をほぼ同色に着色したことを特徴とする立体画像鑑賞装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、
    前記フードは、前記ディスプレイに覆い被さるように構成されており、前記フードの一部に設けた開口から、前記右画像と左画像の全体が肉眼で見えるように、前記開口の位置および寸法が選択されていることを特徴とする立体画像鑑賞装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、
    前記フードは前記ディスプレイに対向配置するための脚を備えていることを特徴とする立体画像鑑賞装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、
    前記フードは前記ディスプレイに固定するための固定手段を備えていることを特徴とする立体画像鑑賞装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、前記フードには、前記覗き窓の部分に、前記左右の光学系を収容した独立構造のケースが、着脱可能に固定されることを特徴とする立体画像鑑賞装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、
    ウインドウの幅をW、ウインドウから覗き窓までの光路長をLとしたとき、第1ミラーと第2ミラーとの距離に対して2cm以上4cm以下の長さを加算した値がW/2となるように、第2ミラーの配置を定めたことを特徴とすることを特徴とする立体画像鑑賞装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、
    第2ミラーと覗き窓までの光路長を3cm以上8cm以下の長さに選定し、ウインドウから覗き窓までの光路長を30cm以上60cm以下の長さに選定し、ウインドウの外周縁から覗き窓上の一点を結ぶ一部曲折した四角錐と前記第1ミラーおよび前記第2ミラーが交差する面以外の反射面を無効化したことを特徴とする立体画像鑑賞装置。
  12. 請求項1乃至3のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、
    前記ディスプレイ40の左画像12と右画像14との境界付近のみを仕切る仕切り板54と、
    前記左目用の光学系と右目用の光学系とを格納した接眼ユニット64と、
    この接眼ユニット64を支持する、支持台68と支柱66により構成された前記本体フレームとを備え、
    前記支持台68には、前記ディスプレイとの相対的な位置決めのためのマークを施したことを特徴とする立体画像鑑賞装置。
  13. 請求項1乃至3のいずれかに記載の立体画像鑑賞装置において、
    前記ディスプレイ40の左画像12と右画像14との境界付近のみを仕切る仕切り板54と、
    前記左目用の光学系と右目用の光学系とを格納した接眼ユニット64と、
    この接眼ユニット64を支持する、支持台68と支柱66により構成された前記本体フレームとを備え、
    前記支持台68に前記仕切り板54が支持固定されていることを特徴とする立体画像鑑賞装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103345069A (zh) * 2013-07-11 2013-10-09 高生亮 便携折叠式电脑立体观看器
WO2015102458A1 (en) * 2014-01-06 2015-07-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Image data output control method and electronic device supporting the same
TWI596381B (zh) * 2015-03-13 2017-08-21 Minoru Inaba Stereo viewfinder and / or stereo viewfinder

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