JP2011039009A - 磁気特性測定装置および磁気特性測定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】磁気特性測定装置1は、磁性体の試料Fに高繰り返し周波数νLのパルスレーザを照射するレーザ光源2と、試料Fに磁場Hextを印加する外部磁場印加手段4と、ビームスプリッタ7と、反射板8が設けられた移動ステージ11とを備え、パルスレーザ光として連続して照射される複数パルスをビームスプリッタ7で分離したときのビーム1とビーム2とを試料Fに重ねて照射するときの遅延時間tintを移動ステージ11により制御し、試料Fの磁化の歳差運動を、レーザの繰り返し周波数νLに同期させ、試料Fへ光を照射したときに誘起される磁化の歳差運動をパルスレーザに共鳴させて、外部磁場Hextに応じた試料FのMO信号Θを偏光検出器5で検出し、制御装置6により試料Fの異方性磁場Haniを算出する。
【選択図】図1
Description
例えば、超高速時間分解磁気光学分光法は、1本のパルス光照射により誘起される磁気光学効果の変化を観測する。そのために、測定精度が充分とは言えず、また、強磁性体の試料の種類によっては評価することができない。さらに加えて、実験には大きく高価な測定装置と、熟練した実験技術とが必要不可欠である。なお、強磁性共鳴法も、実験には大きく高価な測定装置と、熟練した実験技術とが必要不可欠である。
請求項4に記載の発明によれば、磁気特性測定装置は、強磁性体の試料のダンピングファクタの値を算出することができる。
請求項6に記載の発明によれば、磁気特性測定装置は、偏光成分検出手段を安価な光量検出手段を用いて構成することができる。
[1.磁気特性測定装置の概要]
図1は、本発明の第1実施形態に係る磁気特性測定装置の構成図である。
磁気特性測定装置1は、所定の繰り返し周期trepのレーザ光を強磁性体の試料Fに照射することで、当該試料Fの異方性磁場Haniを含む磁気特性を測定するものである。
磁気特性測定装置1は、図1に示すように、レーザ光源2と、光学系3と、外部磁場印加手段4と、偏光検出器5と、制御装置6とを備えている。
ビームスプリッタ7は、レーザ光源2から出力される複数パルスのレーザ光を分離するものであり、レーザ光を直線偏光とする。なお、偏光素子として、直線偏光板をさらに備える構成としてもよい。
この章では、2.1磁化の歳差運動、2.2磁化の歳差運動の干渉、2.3MO信号の各節について順次説明することとする。
<2.1 磁化の歳差運動>
まず、理論モデルの前提として、磁化の歳差運動について説明する。理論モデルを説明するための概念図を図2に示す。図2では、薄い膜状の試料Fが固定される平面をxy平面、その平面の法線方向をz軸として示した。つまり、レーザ光源2から照射されるパルス光の照射方向は、z軸方向である。また、図2(a)に示す平衡状態においては、試料Fの磁化ベクトルM(以下、単に磁化Mという)と有効内部磁場ベクトルHeff(以下、単に有効内部磁場Heffという)は、図示するようにx軸方向に向いているものとする。
条件1:前記した式(2)に示した角度θ、すなわち、有効内部磁場Heffがz軸方向に傾く角度θは、考慮している時間(例えば、ピコ秒からサブナノ秒)では緩和しないものとする。つまり、角度θは、時間に依存せず一定であって、時間tの関数ではないものとする。言い換えると、光照射による有効内部磁場Heffの向きの変化の緩和時間τが無限大(τ=∞)であるものとする。
条件2:ダンピングファクタαの値を0とする。
ここで、磁化Mの歳差運動の干渉を説明するために、計算機シミュレーションにより2本の連続したパルス光を磁性体に照射することを想定する。また、この計算では、レーザの繰返し周波数νL(=1/trep)が5[GHz]であるものと仮定する。つまり、レーザの繰返し周期trepは、200[ps]である。
一方、第1共鳴条件を満たさない場合(非共鳴条件の場合)、複数のパルス光照射により誘起される磁化Mの歳差運動は、各々が打ち消しあって歳差運動の振幅が小さくなる。
そこで、本実施形態では、連続したパルス光で励起した磁化Mの挙動を、パルス光の反射光が示すMO信号を観測して評価することとした。
この節では、2.3.1有効内部磁場とMO信号との関係、2.3.2外部磁場とMO信号との関係、2.3.3ダンピングファクタとMO信号との関係、2.3.4第1共鳴条件とMO信号との関係、2.3.5ビームの遅延時間とMO信号との関係、2.3.6観測されるMO信号の定義の各テーマについて順次説明することとする。
まず、第1段階のMO信号Θを、一例として式(9a)で定義する。
外部磁場Hext中にある強磁性体の有効内部磁場Heffは、式(11)で記述される。この式(11)において、Hdemは反磁場を示す。ここでは、HaniがHdemに比べて十分大きいものと仮定しHdem=0とした式(12)を用いることとする。このとき、異方性磁場Haniは、式(13)より求められる。
この節の説明において、前記の2つの条件(ダンピングファクタα=0、緩和時間τ=∞)は、簡便のために導入した。ただし、実際には、例えば、強磁性金属の緩和時間τは数マイクロ秒から数ミリ秒であり、強磁性半導体の緩和時間τはサブナノ秒であることが知られている。また、実際のダンピングファクタαは、強磁性金属でも強磁性半導体でも、0.1〜0.001のオーダーにあることが知られている。強磁性体の磁気特性において、異方性磁場Haniに加えて、ダンピングファクタαの決定も重要な課題である。
次に、第1共鳴条件を詳細に検討する。常磁性体のRSAは、パルス光の繰り返し周期が、キャリアスピンの歳差運動の周期の整数倍になるときに、キャリアスピンの歳差運動の振幅が共鳴的に増幅する現象である。強磁性体においても、これと同じことが生じると仮定する。つまり、周波数領域に換算すると、この理論モデルにおいて、レーザの繰り返し周波数νLが磁化Mの歳差運動の振動数νMの例えば2倍になるときに、共鳴により磁化Mの歳差運動の振幅が0.5倍になると仮定する。この場合、前記した式(15)および式(8)は、式(16)および式(17)に書き換えられる。
そこで、このような不測な場合も想定し、式(18)で示す第1共鳴条件で決定したいずれか1つの外部磁場Hextの値を取得できることを前提にして、既に説明した仮MO信号を発展的に解消して、本実施形態で観測されるMO信号の定義の第2段階を説明する。第2段階では、パルスの繰り返し周期trepと、ビームスプリッタ7で分離したビーム1およびビーム2の遅延時間tintとを考慮してMO信号を定義する。
そして、制御装置6は、外部磁場Hextの値と、第2共鳴条件において検出したMO信号および移動ステージ11の位置との各情報を用いてLLG方程式に基づいて、試料Fの異方性磁場Haniの値を算出することとした。
第2段階のMO信号の一例として3次元ベクトルΘを式(20a)で定義する。
次に、磁気特性測定方法の全体の流れについて図7を参照(適宜図1参照)して説明する。磁気特性測定装置1は、制御装置6によって、第1共鳴条件(N1=Heff/Hres)において試料Fに印加されていた外部磁場Hextの情報を予め取得しておく(ステップS1)。
次に、磁気特性測定装置1の制御装置6の構成例について図8を参照して説明する。
ここでは、制御装置6は、第1共鳴条件取得部21と、外部磁場制御部22と、レーザ光源制御部23と、移動ステージ制御部24と、MO信号取得部25と、MO信号蓄積部26と、第2共鳴条件取得部27と、異方性磁場算出部28と、フィッティングデータ記憶部29と、減衰パラメータ算出部30とを備えることとした。
レーザ光源制御部23は、レーザ光源2を制御して、パルスレーザのオン/オフを切り替えるものである。
MO信号取得部25は、偏光検出器5からMO信号Θを取得し、MO信号蓄積部26に格納する。MO信号蓄積部26は、例えば一般的なメモリやハードディスク等から構成される。なお、MO信号蓄積部26は、第1共鳴条件取得部21で取得した外部磁場Hextの値も記憶する。
異方性磁場算出部28は、算出した共鳴が起こる磁場Hresと、第2共鳴条件取得部27から第2共鳴条件として取得した移動ステージ11の位置に対応する自然数N2(=N1)とを用いて、前記した式(18)により、有効内部磁場Heffの値を決定する。
異方性磁場算出部28は、決定した有効内部磁場Heffの値と、第1共鳴条件取得部21から取得した外部磁場Hextの情報とを用いて、前記した式(13)により、試料Fの異方性磁場Haniを算出する。
異方性磁場算出部28は、算出した異方性磁場Haniを図示しないディスプレイに表示すると共に、決定した有効内部磁場Heffの値を減衰パラメータ算出部30に出力する。
前記した式(21a)〜式(21c)で示される異方性磁場の変化δMx、δMy、δMz(観測されるMO信号Θに相当)を、式(19)に示す第2共鳴条件において、N2が1,2,3,4,5の場合を条件として計算機シミュレーションにより求めた結果を、図9〜図13にそれぞれ示す。図9〜図13のグラフにおいて、横軸は、「trep/tint」、つまり、第2共鳴条件の自然数N2を示している。また、縦軸は、δMx、δMy、δMzのそれぞれの大きさを任意単位で重ねて示している。ただし、前記した式(20c)および式(21a)の定義から、各グラフにおいてδMxに関しては、縦軸が負の領域を表し、縦軸の最大値が「0」である。
図9〜図13に示した計算機シミュレーションの結果を一般化すると、観測されたMO信号から、trep/tintの値と、Heff/Hresの値とが等しくなるとき、すなわち、自然数N1と自然数N2とが等しいときには、第2共鳴条件を満たす。そして、このときの自然数を、Heff/Hresの値として決定できる。
図14に示すように、第2実施形態の磁気特性測定装置1Aは、外部磁場印加手段4Aが試料Fに対して面直磁場を印加できるように配設されている点を除いて、図1に示した磁気特性測定装置1と同じ構成である。これにより、有効内部磁場Heffの方向が面直方向である試料Fも測定対象とすることができる。
なお、外部磁場印加手段が、面直磁場を印加するモードと、面内磁場を印加するモードに対応するように、両方の構成を備えるか、または、両方のモードを兼ねるように配置を切り替えることができるように構成するようにしてもよい。
図15に示すように、第3実施形態の磁気特性測定装置1Bは、複数パルスのレーザ光から分離されたビーム1およびビーム2が試料Fを透過した透過光のうち、ビーム2を偏光検出器5で受光してその偏光成分を検出できるように配設されると共に、試料Fを固定する基板12Bと、試料Fの裏面とにより凹部14が形成されている点を除いて、図1に示した磁気特性測定装置1と同じ構成である。
図16に示すように、第4実施形態の磁気特性測定装置1Cは、偏光成分検出手段5Cを備えている点を除いて、図1に示した磁気特性測定装置1と同じ構成である。この偏光成分検出手段5Cは、図1に示す偏光検出器5に相当するものであって、PD51と、光弾性変調器52と、ロックインアンプ53とを備えている。
この磁気特性測定装置1Cによれば、偏光成分検出手段5Cを安価なPD51を用いて構成することができる。
2 レーザ光源
3 光学系
4,4A 外部磁場印加手段
5 偏光検出器(偏光成分検出手段)
5C 偏光成分検出手段
51 PD(光量検出手段)
52 光弾性変調器
53 ロックインアンプ
6 制御装置
7 ビームスプリッタ
8 反射板
9 反射板
10 集光レンズ
11 移動ステージ
12,12B 基板
21 第1共鳴条件取得部
22 外部磁場制御部
23 レーザ光源制御部
24 移動ステージ制御部
25 MO信号取得部
26 MO信号蓄積部
27 第2共鳴条件取得部
28 異方性磁場算出部
29 フィッティングデータ記憶部
30 減衰パラメータ算出部
F 試料
Claims (7)
- 所定の繰り返し周期のレーザ光を強磁性体の試料に照射することで、当該試料の有効内部磁場または異方性磁場を含む磁気特性を測定する磁気特性測定装置であって、
前記試料の磁化の歳差運動の周期に同期可能な繰り返し周期の連続した複数パルスのレーザ光を前記試料に照射するレーザ光源と、
前記試料に所定の磁場を印加する外部磁場印加手段と、
前記複数パルスのレーザ光を第1のビームおよび第2のビームに分離して第1のビームを前記試料に導く位置に配設されたビームスプリッタと、
前記ビームスプリッタで分離した第2のビームを反射する第1の反射板が配設された移動可能な移動ステージと、
前記第1の反射板で反射した第2のビームを反射して前記試料に導く位置に配設された第2の反射板と、
前記分離した各ビームが前記試料で反射した反射光、または、前記分離した各ビームが前記試料を透過した透過光を受光してその偏光成分を検出した磁気光学信号を出力する偏光成分検出手段と、
前記試料の磁化の歳差運動が前記パルスの繰り返し周期に同期したことを示す第1共鳴条件において前記試料に印加されていた外部磁場の情報を予め取得し、当該外部磁場を前記試料に印加し、かつ、前記分離した各パルスビームを前記試料に照射したときに、前記試料の磁化の歳差運動が前記連続した複数パルスに共鳴するときの前記移動ステージの位置を第2共鳴条件として取得し、前記外部磁場の大きさと、前記第2共鳴条件において検出した前記磁気光学信号および前記移動ステージの位置と、前記繰り返し周期との各情報を用いて、LLG(Landau-Lifshitz-Gilbert)方程式に基づいて、前記試料の有効内部磁場または異方性磁場を算出する制御装置と、
を備えることを特徴とする磁気特性測定装置。 - 所定の繰り返し周期のレーザ光を強磁性体の試料に照射することで、当該試料の有効内部磁場または異方性磁場を含む磁気特性を測定する磁気特性測定装置であって、
前記試料の磁化の歳差運動の周期に同期可能な繰り返し周期の連続した複数パルスのレーザ光を前記試料に照射するレーザ光源と、
前記試料に所定の磁場を印加する外部磁場印加手段と、
前記複数パルスのレーザ光を分離するビームスプリッタと、
前記ビームスプリッタで分離した一方のビームを反射する反射板が配設された移動可能な移動ステージと、
前記一方のビームを透過して前記試料に導くと共に、前記反射板で反射した他方のビームを前記一方のビームと同じ光路へ反射するハーフミラーと、
前記分離した各ビームが前記試料で反射した反射光、または、前記分離した各ビームが前記試料を透過した透過光を受光してその偏光成分を検出した磁気光学信号を出力する偏光成分検出手段と、
前記試料の磁化の歳差運動が前記パルスの繰り返し周期に同期したことを示す第1共鳴条件において前記試料に印加されていた外部磁場の情報を予め取得し、当該外部磁場を前記試料に印加し、かつ、前記分離した各パルスビームを前記試料に照射したときに、前記試料の磁化の歳差運動が前記連続した複数パルスに共鳴するときの前記移動ステージの位置を第2共鳴条件として取得し、前記外部磁場の大きさと、前記第2共鳴条件において検出した前記磁気光学信号および前記移動ステージの位置と、前記繰り返し周期との各情報を用いて、LLG(Landau-Lifshitz-Gilbert)方程式に基づいて、前記試料の有効内部磁場または異方性磁場を算出する制御装置と、
を備えることを特徴とする磁気特性測定装置。 - 前記制御装置は、
前記第2共鳴条件として、前記レーザ光のパルスの繰り返し時間の時間間隔と前記ビームスプリッタで分離した2つのビームの遅延時間との比が自然数である場合の移動ステージの位置を用いて、前記試料の有効内部磁場または異方性磁場を算出する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁気特性測定装置。 - 前記制御装置は、
LLG方程式による理論計算から予め求められた、前記試料の有効的な内部磁場に対して試料の磁気光学信号の絶対値が最小となるときの磁場範囲を、LLG方程式に基づく理論モデルを用いてフィッティングすることで、当該試料の磁気特性として当該試料固有のダンピングファクタの値をさらに算出する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の磁気特性測定装置。 - 前記試料と前記レーザ光源との間に集光レンズをさらに備える、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の磁気特性測定装置。 - 前記偏光成分検出手段は、
前記分離した各ビームが前記試料で反射した反射光、または、前記分離した各ビームが前記試料を透過した透過光の強度を検出する光量検出手段と、
前記レーザ光源から前記試料に照射されるパルス光の光路の途中に配置され、入射するパルス光を所定周波数で交互に左回り円偏光と右回り円偏光に切り替えて出力する光弾性変調器と、
前記光弾性変調器でパルス光を変調する前記周波数信号を参照信号として、前記光量検出手段が検出する光強度信号から前記偏光成分を測定した結果を前記磁気光学信号として前記制御装置に出力するロックインアンプとを備える、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の磁気特性測定装置。 - レーザ光源と、ビームスプリッタと、第1の反射板が設置された移動ステージと、第2の反射板またはハーフミラーと、外部磁場印加手段と、偏光成分検出手段と、制御装置とを備えると共に強磁性体の試料の有効内部磁場または異方性磁場を含む磁気特性を測定する磁気特性測定装置の磁気特性測定方法であって、
前記磁気特性測定装置は、
前記試料の磁化の歳差運動の周期を前記パルスの繰り返し周期に同期したことを示す第1共鳴条件において前記試料に印加されていた外部磁場の情報を予め取得し、前記試料の磁化の歳差運動が前記連続した複数パルスに共鳴するときの前記移動ステージの位置を第2共鳴条件として探索する第2共鳴条件探索段階と、
前記第2共鳴条件が探索されたときに、前記試料の有効内部磁場または異方性磁場を求める磁場算出段階とを実行し、
前記第2共鳴条件探索段階は、所定条件が成立するまで繰り返す一連の処理として、
前記外部磁場印加手段によって、前記取得した外部磁場を前記試料に印加する第1ステップと、
前記レーザ光源によって、前記試料の磁化の歳差運動の周期に同期可能な繰り返し周期の連続した複数パルスのレーザ光を出力し、前記ビームスプリッタと前記第1の反射板と、前記第2の反射板またはハーフミラーとを介して、前記出力された各パルスビームをそれぞれ分離して一方のビームよりも他方のビームを遅延させて前記試料に照射する第2ステップと、
前記偏光成分検出手段によって、前記分離した各ビームが前記試料で反射した反射光、または、前記分離した各ビームが前記試料を透過した透過光を受光して偏光成分を検出した磁気光学信号を出力する第3ステップと、
前記制御装置によって、
前記磁気光学信号の絶対値が最小となったか否かを判定することで前記所定条件が成立したか否かを判定する第4ステップと、
前記磁気光学信号の絶対値が最小となっていない場合に、前記移動ステージを移動させる第5ステップと、
前記磁気光学信号の絶対値が最小となった場合に、前記移動ステージの位置を前記第2共鳴条件として求める第6ステップとを含み、
前記磁場算出段階は、
前記制御装置によって、前記第2共鳴条件が求められたときに、当該第2共鳴条件において検出した前記磁気光学信号および前記移動ステージの位置と、前記取得した外部磁場の大きさと、前記繰り返し周期との各情報を用いて、LLG方程式に基づいて、前記試料の有効内部磁場または異方性磁場を求める、
ことを特徴とする磁気特性測定方法。
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