JP2011037351A - Seat slide device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ベルトアンカーが連繋される長尺状のアッパーレールを長尺状のロアレール上に摺動可能に設けて成り、ロアレールに取り付けたブラケットを介して床面に固定されるシートスライド装置に関する。 The present invention relates to a seat slide device that is formed by providing a long upper rail to which a belt anchor is linked so as to be slidable on a long lower rail, and is fixed to a floor surface via a bracket attached to the lower rail. .
ロアレール上にアッパーレールを摺動可能に設け、該アッパーレールの後部にベルトアンカーを連結して成り、ロアレールの前端部と後端部にそれぞれ取り付けたブラケットを介して床面に固定されるシートスライド装置が提供されている。
このシートスライド装置では、衝突時にシートベルトに加わる衝撃力がベルトアンカーを介してアッパーレールに作用して斜め上方へ引張し、アッパーレールをロアレールから剥離させようとする。
A seat slide that is slidably provided on the lower rail, and is connected to a belt anchor at the rear portion of the upper rail, and is fixed to the floor surface via brackets respectively attached to the front end portion and the rear end portion of the lower rail. A device is provided.
In this seat slide device, the impact force applied to the seat belt at the time of a collision acts on the upper rail via the belt anchor and pulls it obliquely upward, and tries to peel the upper rail from the lower rail.
特開2005−067218号公報(特許文献1)には、ロアレールに対するアッパーレールの移動範囲を規制するストッパ機構の要素として、二つのレールとは別部材のプレートを設けて補強材としての機能を併せ持たせることにより、上述の剥離防止と装置軽量化とを達成する構造が示されている。
本発明は、別部材のプレート等の付加的な機構を追加することなく、既存の部材の構造を工夫することにより、アッパーレールとロアレールとの関係に於いて、前述の剥離を防止することを目的とする。 The present invention prevents the aforementioned separation in the relationship between the upper rail and the lower rail by devising the structure of the existing member without adding an additional mechanism such as a plate of another member. Objective.
本発明は、下記[1]〜[4]のように構成される。
なお、本項(課題を解決するための手段)及び次項(発明の効果)に於いて付した符号や、括弧書きで付した具体的な部材名は、理解を容易にするためのものであり、本願発明を符号の構成に限定する趣旨ではない。
The present invention is configured as the following [1] to [4].
The symbols given in this section (means for solving the problems) and the next section (effects of the invention) and the specific member names given in parentheses are for easy understanding. The present invention is not intended to be limited to the configuration of the reference numerals.
[1]構成1
ベルトアンカーが連繋される長尺状のアッパーレール2を長尺状のロアレール1上に摺動可能に設けて成り、ロアレール1に取り付けられたブラケットを介して床面に固定されるシートスライド装置であって、
前記アッパーレール2は、レール長手方向に延びる立板20(第1立板201)の下端縁から横方向へ延設され更に上方へ屈曲されて成る裾辺部21を有し、
前記ロアレール1は、レール長手方向に延びる底板10の長縁から上方へ延設され更に前記アッパーレール裾辺部21の屈曲先端側21dを覆い包むように屈曲されて成る覆辺部11を有し、
前記ロアレール1の後端部に取り付けられる後端ブラケット5は、ロアレール後端部に重ねて取り付けられるレール取付部50から中間部53を経て後方側へ延設された床面取付部55にて床面に固定され、前記レール取付部50には前記アッパーレール裾辺部21の屈曲先端側21dを覆い包み得る屈曲部位51bを有する補強覆辺部51が延設されて成り、
ベルトアンカーから伝わる衝撃的引張力によりアッパーレール2が変形するときにその裾辺部21が前記後端ブラケット5の補強覆辺部51により係止され得るようにした、
ことを特徴とするシートスライド装置。
補強覆辺部は、ロアレールの覆辺部と重なるように設けられてもよく、重ならないように設けられてもよい。重ならないように設けられる場合、ロアレールの覆辺部を切り欠いた部位に充当するように設けられてもよく、ロアレールの覆辺部を切り欠くことなくその後端に追加するように設けられてもよい。
[1]
It is a seat slide device that is formed by slidably providing a long
The
The
The
When the
A seat slide device characterized by that.
The reinforcing covering side portion may be provided so as to overlap with the covering side portion of the lower rail, or may be provided so as not to overlap. When it is provided so that it does not overlap, it may be provided so as to apply to the part where the covered side part of the lower rail is cut out, or it may be provided to be added to the rear end without cutting out the covered side part of the lower rail Good.
[2]構成2
構成1に於いて、
前記ロアレール1の覆辺部11は後端部に切欠部110を有し、
前記後端ブラケット5の補強覆辺部51は、前記ロアレール覆辺部110の切欠部を充当するように前記レール取付部から延設されて成る、
ことを特徴とするシートスライド装置。
[2]
In
The
The reinforcement covering
A seat slide device characterized by that.
[3]構成3
構成1又は構成2に於いて、
前記後端ブラケット5は、床面取付部55から一体に延設されて略立板を成すフランジ部54を有し、該フランジ部54の前端側54Fが前記補強覆辺部51の後端側51Rに一体に連設されて成る、
ことを特徴とするシートスライド装置。
[3]
In
The
A seat slide device characterized by that.
[4]構成4
構成1〜構成3の何れかに於いて、
前記ロアレール1の覆辺部11の屈曲部位11b及び前記後端ブラケット5の補強覆辺部51の屈曲部位51bにそれぞれ爪受け部11h,51hを形成するとともに、前記アッパーレール裾辺部21の屈曲先端側縁21dに前記爪受け部11h,51hに係合可能な爪21eを突出形成して成り、
ベルトアンカーから伝わる衝撃的引張力によりアッパーレール2が変形してその裾辺部21が前記ロアレール覆辺部11及び/又は前記後端ブラケット補強覆辺部51に係止される際に、前記爪21eが前記爪受け部11h,51hに係合するようにした、
ことを特徴とするシートスライド装置。
[4] Configuration 4
In any of
Claw receiving portions 11h and 51h are formed in the
When the
A seat slide device characterized by that.
構成1は、ベルトアンカーが連繋される長尺状のアッパーレール2を長尺状のロアレール1上に摺動可能に設けて成り、ロアレール1に取り付けられたブラケットを介して床面に固定されるシートスライド装置であって、前記アッパーレール2は、レール長手方向に延びる立板20(第1立板201)の下端縁から横方向へ延設され更に上方へ屈曲されて成る裾辺部21を有し、前記ロアレール1は、レール長手方向に延びる底板10の長縁から上方へ延設され更に前記アッパーレール裾辺部21の屈曲先端側21dを覆い包むように屈曲されて成る覆辺部11を有し、前記ロアレール1の後端部に取り付けられる後端ブラケット5は、ロアレール後端部に重ねて取り付けられるレール取付部50から中間部53を経て後方側へ延設された床面取付部55にて床面に固定され、前記レール取付部50には前記アッパーレール裾辺部21の屈曲先端側21dを覆い包み得る屈曲部位51bを有する補強覆辺部51が延設されて成り、ベルトアンカーから伝わる衝撃的引張力によりアッパーレール2が変形するときにその裾辺部21が前記後端ブラケット5の補強覆辺部51により係止され得るようにしたことを特徴とするシートスライド装置であるため、アッパーレール2が後端寄りに位置しているとき(=リアモースト位置のとき)に、ベルトアンカーから衝撃的な引張力が伝達されて、アッパーレール2がロアレール1から剥離しようとしたとしても、アッパーレール裾辺部21の屈曲先端側21dが、後端ブラケット5の補強覆辺部51により係止されて、剥離が防止される。後端ブラケット5の厚みはロアレール1よりも厚いため、ロアレール1の覆辺部11によりアッパーレール裾辺部21を係止する場合と比較して、構成1の如く後端ブラケット5の補強覆辺部51により係止する方が、より強固に係止できる。また、後端ブラケット5はロアレール1と異なり床面に直接的に固定されているため、ロアレール1の覆辺部11によりアッパーレール裾辺部21を係止する場合と比較して、構成1の如く後端ブラケット5の補強覆辺部51により係止する方が、より強固に係止できる。
なお、非リアモースト時にベルトアンカーから衝撃的な引張力が作用した場合には、ロアレール1の覆辺部11によってアッパーレール裾辺部21を係止することになるが、その場合に作用する引張力は、リアモースト時に作用する引張力よりも十分に小さいため、剥離は生じ難い。
The
In addition, when a shocking tensile force is applied from the belt anchor during non-rearmost, the upper rail hem
構成2は、構成1に於いて、前記ロアレール1の覆辺部11は後端部に切欠部110を有し、前記後端ブラケット5の補強覆辺部51は、前記ロアレール覆辺部110の切欠部を充当するように前記レール取付部から延設されて成ることを特徴とするシートスライド装置であるため、ロアレール1を軽量化でき、且つ、構成1の作用効果を奏することができる。また、ロアレール1と後端ブラケット5が占める総容積を小さくできる。
According to
構成3は、構成1又は構成2に於いて、前記後端ブラケット5は、床面取付部55から一体に延設されて略立板を成すフランジ部54を有し、該フランジ部54の前端側54Fが前記補強覆辺部51の後端側51Rに一体に連設されて成ることを特徴とするシートスライド装置であるため、ブラケット50の構造が強化されており、構成1や2の作用効果をより強力に達成することができる。
The
構成4は、構成1〜構成3の何れかに於いて、前記ロアレール1の覆辺部11の屈曲部位11b及び前記後端ブラケット5の補強覆辺部51の屈曲部位51bにそれぞれ爪受け部11h,51hを形成するとともに、前記アッパーレール裾辺部21の屈曲先端側縁21dに前記爪受け部11h,51hに係合可能な爪21eを突出形成して成り、ベルトアンカーから伝わる衝撃的引張力によりアッパーレール2が変形してその裾辺部21が前記ロアレール覆辺部11及び/又は前記後端ブラケット補強覆辺部51に係止される際に、前記爪21eが前記爪受け部11h,51hに係合するようにしたことを特徴とするシートスライド装置であるため、ベルトアンカーから衝撃的な引張力が作用したときに後端ブラケット51によりアッパーレール2を係止して剥離を防止する作用効果が、爪21e−爪受け部11h・51hの係合により、さらに強化される。
According to Configuration 4, in any one of
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図示のシートスライド装置は、ロアレール1の溝内、即ち、レール長手方向に延びるロアレール1の底板10と、その一方の長縁から立設された長尺状の側板11aと、他方の長縁から立設された長尺状の第2側板16aとによって囲まれる溝内に、アッパーレール2のレール長手方向に延びる立板20の下端両側に沿う裾辺部21と第2裾辺部26とを覆い包むように収容して、レール方向へ移動(摺動)可能に支持する装置である。摺動を可能にするべく、アッパーレール2とロアレール1の間隙には、不図示のローラやボールが介在されている。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
The illustrated seat slide device includes a
アッパーレール2は、レール長手方向に延びる第1立板201と第2立板202とを2枚重ねとした立板20を有し、該立板20の上部にて、シートを支持する。また、立板20の後端部付近には、ベルトアンカー(不図示)が、直接的、又は別部材を介して間接的に、連結される。即ち、連繋される。
The
第1立板201の下端には、レール長手方向に沿って裾辺部21が設けられている。即ち、第1立板201の下端縁から横方向へ底板21aが延設され、該底板21aの長縁から更に斜め上方へ屈曲させて側板21bが延設されている。これら底板21aと側板21bとで、裾辺部21が構成される。
A
一方、第2立板202の下端には、レール長手方向に沿って第2裾辺部26が設けられている。即ち、第2立板202の下端縁から底板21aとは反対側の横方向へ底板26aが延設され、該底板26aの長縁から更に鉛直上方へ屈曲させて側板26bが延設されている。この即板26bの上端付近は屈曲形成されており、これにより、前述のボール(不図示)を保持し得るように構成されている。これら底板26aと側板26bとで、第2裾辺部26が構成される。なお、第2立板202の下端は、第1立板201の下端よりも若干高い位置に在る。また、底板26aは底板21aよりも幅広である。また、側板26bは側板21bよりも十分に幅広であり、先端は十分に高い位置に在る。
On the other hand, the
これら各部から構成されるアッパーレール2の第1立板201と第2立板202は、それぞれ、1枚の金属板を折り曲げ形成することにより製造され得る。なお、1枚の金属板の折り曲げ形成に代えて、例えば、1枚の板材を図1内上方にて折り曲げて連続させることにより第1立板201と第2立板202を構成してもよい。
The first
ロアレール1は、レール長手方向に延びる底板10と、該底板10の一方の長縁(レール長手方向に沿う一方の長縁)から斜め上方へ延設された側板11aと、側板11aの先端側を反対側(アッパーレール2の立板20へ近づく側)へ折り返すように屈曲して成る天板11bと、天板11bの先端側を斜め下方へ屈曲して成る下垂板11cを有し、側板11aと天板11bと下垂板11cとで、アッパーレール2の裾辺部21の屈曲先端側21dを覆うように包み込む。即ち、側板11aと天板11bと下垂板11cとによって覆辺部11が構成される。
The
ロアレール1の後端部(自動車基準での後端部)の所定範囲では、天板11bと下垂板11cが切り欠かれており(図4(a)参照)、この切欠部110に、後述の後端ブラケット5の補強覆辺部51が充当される。
In a predetermined range of the rear end portion of the lower rail 1 (rear end portion based on automobile standards), the
一方、ロアレール1の底板10の他方の長縁(レール長手方向に沿う他方の長縁)からは、鉛直上方へ側板16aが延設されている。側板16aの上端は、アッパーレール2の立板20へ近づく斜め上方へ屈曲された後に水平に屈曲され、これにより、天板16bが構成され、天板16bの先端からは下垂板16cが鉛直に下垂されている。これら、側板16aと天板16bと下垂板16cにより、アッパーレール2の第2裾辺部26の側板26bの先端側を覆うように包み込む。即ち、側板16aと天板16bと下垂板16cによって第2覆辺部16が構成される。また、側板16aと天板16bとアッパーレール2の側板26bで囲まれる空間、及び、天板16bと下垂板16cとアッパーレール2の側板26bで囲まれる空間により、それぞれ、前述のボールが保持される。
On the other hand, a
ロアレール1の後端部(自動車基準での後端部)の所定範囲では、側板11aの下部が切り欠かれており(図4(b)参照)、この切欠部110bに、後述の後端ブラケット5のストッパ(切り起こし部)58が配置される。
これら各部から構成されるロアレール1は、例えば、1枚の金属板を折り曲げ形成することにより製造され得る。
In a predetermined range of the rear end portion of the lower rail 1 (rear end portion based on automobile standards), a lower portion of the
The
アッパーレール2とロアレール1には、ロアレール1に対するアッパーレール2のレール長手方向での相対位置を所望の位置にて固定する、ロック機構が設けられている。図示のシートスライド装置のロック機構は、1本の屈曲線状バネであるロック部材3の中央部から突出形成された係合部31を、立板20(第1立板201,第2立板202)の挿通孔(不図示)、ロアレール1の下垂板16cのロック歯間切欠き(不図示)、及び、アッパーレール2の側板26bの挿通孔(不図示)に挿通することにより、下垂板26cの当該のロック歯間切欠きの位置に固定する機構である。
The
ロック解除は、ロック部材3の中央部付近に設けられた被操作部32を押し下げて、係合部31を、下垂板16cのロック歯間切欠き(不図示)から下方へ離脱させることにより行われる。205は、ロック部材3の両端を係止するべく、第1立板201から切り起こし形成された係止部である。
Unlocking is performed by depressing the operated
ロアレール1は、前端側に取り付けられる前端ブラケット(不図示)と、後端側に取り付けられる後端ブラケット5とを介して、自動車の床面に固定される。
前端ブラケットは従来と同様であるため、説明は省略する。
The
Since the front end bracket is the same as the conventional one, description thereof is omitted.
後端ブラケット5は、本シートスライド装置では、ロアレール1の底板10の後端(自動車基準での後端)の下面に取り付けられる。この部位を、本明細書ではレール取付部50と言う。なお、後端ブラケットを底板10の後端の下面ではなく、例えば、側板11aや16aに取り付ける等の構成も可能である。
In the seat slide device, the
後端ブラケット5は、上記したように、レール取付部50と、該レール取付部50から後方(自動車基準での後方)へ延設された中間部(本シートスライド装置では段部)53と、該中間部53から更に後方へ延設された床面取付部55を有する。この床面取付部55において後端ブラケット5は自動車の床面に固定される。
As described above, the
レール取付部50のレール方向に沿う一方の縁(ロアレール1の側板11aと同じ側の縁)からは、ロアレール1と同様に側板51aが延設され、同様に、天板51b更に下垂板51cが屈曲形成されている。側板51aは、ロアレール1の側板11aの外面側を包むように設けられている。また、天板51bと下垂板51cは、ロアレール1の後端部の所定範囲に於いて天板11bと下垂板11cを切り欠くことにより形成された切欠部110(図4(a)参照)に充当するように設けられている。
なお、図1では、天板51b及び下垂板51cが、その前方側のロアレール1の天板11b及び下垂板11cと重なるように設けられているが、これは配置の一例を示すものであり、必ずしも重なるように設けられていなくてもよい。
From one edge along the rail direction of the rail mounting portion 50 (the edge on the same side as the
In FIG. 1, the
このように、後端ブラケットのレール取付部50に側板51aと天板51bと下垂板51cが設けられているため、アッパーレール2が後端に位置するとき(リアモースト位置に在るとき)には、アッパーレール2の側板21bは、後端ブラケット5の側板51aと天板51bと下垂板51cとにより覆われて包み込まれる。このため、後端ブラケット5の側板51aと天板51bと下垂板51cは、ロアレール1の側板11aと天板11bと下垂板11cと同様に機能することになる。このことに鑑み、本明細書では、側板51aと天板51bと下垂板51cを、補強覆辺部51と言う。この補強覆辺部51は、比較的肉厚の後端ブラケット5の一部であるため、比較的肉薄のロアレール1の一部である覆辺部11(側板11a・天板11b・下垂板11c)よりも厚い。したがって、ベルトアンカーからアッパーレール2に衝撃的な引張力が作用してアッパーレール2をロアレール1から剥離させようとしたとしても、アッパーレール2の側板21bが後端ブラケット5の補強覆辺部51により強固に係止されて、剥離が防止される。
なお、非リアモースト時においてアッパーレール2に加わる衝撃力は同じでも、変形がリアモースト時よりも小さいため、非リアモースト時には、ロアレール1の覆辺部11による係止で足りるという事情がある。
Thus, since the
Note that even when the impact force applied to the
また、上述の剥離防止効果は、ロアレール1がブラケットを介して間接的に床面に固定されている部材であるのに対して、後端ブラケット5が床面に直接的に固定されている部材であるという事情によって、更に強化されている。
Further, the above-described peeling prevention effect is a member in which the
一方、レール取付部50のレール方向に沿う他方の縁(ロアレール1の側板16aと同じ側の縁)からは、ロアレール1と同様に側板56aが延設され、この側板56aの下端付近に、切り起こし部58が形成されている(図1参照)。この切り起こし部58が形成されているロアレール後端の所定範囲では、ロアレール1の側板16aの下部が切り欠かれていて(図4(b)参照)、この切欠部110bに、切り起こし部58が位置する。
On the other hand, a
切り起こし部58は、アッパーレール2の底板26aと側板26bの境界付近から斜め下方へ切り起こし形成された舌状部28を係止可能なように設けられている。言い換えれば、切り起こし部58は、アッパーレール2の移動後端を規制するストッパとして機能するように設けられている。このように、後端ブラケット5の一部をアッパーレール2の移動後端を規制するストッパとしているため、別部材を配置する必要がなく、部品点数の削減・低コスト化に寄与している。
The cut-and-raised
本シートスライド装置の後端ブラケット5は、さらに、床面取付部55の縁から立設されたフランジ部54が、その前端54fに於いて、レール取付部50の側板51bの後端側に一体に連なるように形成されている。このため、後端ブラケット5の強度が更に向上されている。
In the
上述の実施の形態では、ロアレール1の後端の所定範囲の天板11b・下垂板11cを切り欠いて成る切欠部110に、後端ブラケット5の天板51b・下垂板51c(補強覆辺部51)を充当しているが、本発明は、かかる構成に限定されない。後端ブラケットの補強覆辺部(天板・下垂板)で覆われて包み込まれる空間に、アッパーレール2の後端の裾辺部がリアモースト時に収容される構成であれば本発明を摘要できる。例えば、ロアレール後端の天板11b・下垂板11cを切り欠くことなく、後端ブラケット5を取り付けて、同様の機能を実現することも可能である。
In the above-described embodiment, the
また、上述の実施の形態では、アッパーレール2の裾辺部21の側板21bの先端(屈曲先端側21)を、後端ブラケット5の補強覆辺部51(非リアモースト時にはロアレール1の覆辺部11)により係止して、アッパーレール2の剥離を防止しているが、この作用効果を更に高めるために、アッパーレール2の裾辺部21の側板21bの先端に係合歯21eを設けるとともに、後端ブラケット5の天板51bとロアレール1の天板11bとに、上記係合歯21eに対応する係合孔51e・11eを設け、衝撃的な引張力の作用によりアッパーレール2がロアレール1から剥離しようとしたときに、それらを係合させて、剥離防止効果を更に向上させてもよい。
Moreover, in the above-mentioned embodiment, the front end (bending front end side 21) of the
1 ロアレール
10 底板
11 覆辺部
11a 側板
11b 天板
11c 下垂板
11e 係合孔
110 切欠部
110b 切欠部
16 第2覆辺部
16a 側板
16b 天板
16c 下垂板
2 アッパーレール
20 立板
201 第1立板
202 第2立板
205 係止部
21 裾辺部
21a 底板
21b 側板
21d 屈曲先端側
21e 係合歯
28 舌状部
3 ロック部材
31 係合部
32 被操作部
5 後端ブラケット
50 レール取付部
51 補強覆辺部
51a 側板
51b 天板
51c 下垂板
51e 係合孔
53 中間部(段部)
54 フランジ
55 床面取付部
58 切り起こし部(ストッパ)
DESCRIPTION OF
54
Claims (4)
前記アッパーレールは、レール長手方向に延びる立板の下端縁から横方向へ延設され更に上方へ屈曲されて成る裾辺部を有し、
前記ロアレールは、レール長手方向に延びる底板の長縁から上方へ延設され更に前記アッパーレール裾辺部の屈曲先端側を覆い包むように屈曲されて成る覆辺部を有し、
前記ロアレールの後端部に取り付けられる後端ブラケットは、ロアレール後端部に重ねて取り付けられるレール取付部から中間部を経て後方側へ延設された床面取付部にて床面に固定され、前記レール取付部には前記アッパーレール裾辺部の屈曲先端側を覆い包み得る屈曲部位を有する補強覆辺部が延設されて成り、
ベルトアンカーから伝わる衝撃的引張力によりアッパーレールが変形するときにその裾辺部が前記後端ブラケットの補強覆辺部により係止され得るようにした、
ことを特徴とするシートスライド装置。 A seat slide device comprising a long upper rail connected to a belt anchor so as to be slidable on the long lower rail, and fixed to the floor via a bracket attached to the lower rail,
The upper rail has a hem that extends laterally from the lower edge of the upright plate extending in the longitudinal direction of the rail and is bent upward.
The lower rail has a covered side portion that extends upward from the long edge of the bottom plate extending in the rail longitudinal direction and is bent so as to cover and wrap around the bent tip side of the upper rail hem side portion,
The rear end bracket attached to the rear end portion of the lower rail is fixed to the floor surface by a floor surface attachment portion that extends from the rail attachment portion that is attached to the rear end portion of the lower rail to the rear side through the intermediate portion, The rail mounting portion is formed by extending a reinforcing cover side portion having a bent portion that can wrap around the bent tip side of the upper rail hem side portion,
When the upper rail is deformed by the impact tensile force transmitted from the belt anchor, the skirt side can be locked by the reinforcing cover side of the rear end bracket.
A seat slide device characterized by that.
前記ロアレールの覆辺部は後端部に切欠部を有し、
前記後端ブラケットの補強覆辺部は、前記ロアレール覆辺部の切欠部を充当するように前記レール取付部から延設されて成る、
ことを特徴とするシートスライド装置。 In claim 1,
The lower rail cover side portion has a notch at the rear end,
The reinforcement covering side portion of the rear end bracket is extended from the rail mounting portion so as to fill the notch portion of the lower rail covering side portion.
A seat slide device characterized by that.
前記後端ブラケットは、床面取付部から一体に延設されて略立板を成すフランジ部を有し、該フランジ部の前端側が前記補強覆辺部の後端側に一体に連設されて成る、
ことを特徴とするシートスライド装置。 In claim 1 or claim 2,
The rear end bracket has a flange portion that is integrally extended from the floor surface mounting portion to form a substantially upright plate, and the front end side of the flange portion is integrally connected to the rear end side of the reinforcing cover portion. Become,
A seat slide device characterized by that.
前記ロアレールの覆辺部の屈曲部位及び前記後端ブラケットの補強覆辺部の屈曲部位にそれぞれ爪受け部を形成するとともに、前記アッパーレール裾辺部の屈曲先端側縁に前記爪受け部に係合可能な爪を突出形成して成り、
ベルトアンカーから伝わる衝撃的引張力によりアッパーレールが変形してその裾辺部が前記ロアレール覆辺部及び/又は前記後端ブラケット補強覆辺部に係止される際に、前記爪が前記爪受け部に係合するようにした、
ことを特徴とするシートスライド装置。 In any one of Claims 1-3,
A claw receiving portion is formed at each of the bent portion of the lower rail covering side portion and the reinforcing bracket side bent portion of the rear end bracket, and the nail receiving portion is engaged with the bent leading end side edge of the upper rail hem side portion. It consists of a projecting nail that can be mated,
When the upper rail is deformed by an impact tensile force transmitted from the belt anchor and the skirt portion is locked to the lower rail covering side portion and / or the rear end bracket reinforcing covering side portion, the claw is received by the claw receiving portion. To engage the part,
A seat slide device characterized by that.
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