JP2011030239A - 基地局装置、及び受信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カザック系列に基づくリファレンスシグナルの系列のセル間リユースを柔軟に実現することができ、相互相関による特性劣化の影響を軽減する。
【解決手段】シングルキャリア方式により上りリンクの信号を送信する移動局と通信を行う基地局装置は、複数種類の帯域幅のそれぞれに対して、複数種類のシグナル系列が規定されるとともに、各帯域幅において規定された少なくともひとつのシグナル系列を複数種類の帯域幅にわたってまとめるように系列グループが複数規定されており、かつ複数の系列グループのそれぞれに含まれたシグナル系列は互いに異なっており、複数の系列グループのうち、いずれかの系列グループが選択され、選択された系列グループにおいて、複数種類の帯域幅のいずれかに対応したシグナル系列をもとに生成されたリファレンスシグナルを受信する受信部と、て受信したリファレンスシグナルを処理する処理部とを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、無線通信システムに関し、特に基地局装置、移動局及び無線通信システム並びに通信制御方法に関する。
W−CDMAやHSDPAの後継となる通信方式、すなわちロングタームエボリューション(LTE: Long Term Evolution)が、W−CDMAの標準化団体3GPPにより検討され、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDM、上りリンクについてはSC−FDMA(Single−Carrier Frequency Division Multiple Access)が検討されている(例えば、非特許文献1参照)。
OFDMは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各周波数帯上にデータを載せて伝送を行う方式であり、サブキャリアを周波数上に、一部重なりあいながらも互いに干渉することなく密に並べることで、高速伝送を実現し、周波数の利用効率を上げることができる。
SC−FDMAは、周波数帯域を分割し、複数の端末間で異なる周波数帯域を用いて伝送することで、端末間の干渉を低減することができる伝送方式である。SC−FDMAでは、送信電力の変動が小さくなる特徴を持つことから、端末の低消費電力化及び広いカバレッジを実現できる。
E−UTRAにおける上りリンクのリファレンスシグナル(Reference signal)はパイロットチャネルのことを指し、同期、コヒーレント検波のためのチャネル推定、パワコン時の受信SINR測定等に使用される。リファレンスシグナルは、受信側で既知の送信信号であり、周期的に各サブフレームに埋め込まれていて、基地局側で受信される。
W−CDMAでは、リファレンスシグナル(パイロットチャネル)に用いられる信号系列は、ユーザ固有のPN系列、正確には、長周期のGold系列と直交系列とを掛け合わせた系列であった。さらに、その長さが長く、系列の種類を多く作ることができた。しかしながら、PN系列は相関特性が優れないため、チャネル推定精度等が劣化する問題があった。すなわち、パイロットチャネルを送信した場合に、他のユーザのパイロットチャネルとの干渉が大きい。また、マルチパスであれば、その遅延波でそのパイロットチャネルの系列との自己相関が大きく現れる。W−CDMAでは、RAKEなどの簡単な受信処理が行われているが、E−UTRAでは、イコライザなどの高精度なチャネル推定を用いてマルチパス干渉を抑圧することを前提として設計されている。そこで、E−UTRAでは、ユーザ固有のPN系列の代わりにカザック(CAZAC: Constant Amplitude and Zero Auto−Correlation)系列が用いられるようになった。
CAZAC系列は、符号の自己相関特性及び相互相関特性が非常に優れるため、高精度なチャネル推定を実現でき、PN系列を用いた場合に比較して、復調精度を大幅に改善できる。CAZAC系列は、周波数領域及び時間領域とも信号の振幅の変動が小さく、比較的平らである。PN系列だと周波数領域で振幅の変動が大きい。したがって、CAZAC系列を用いることにより、イコライザで周波数毎のチャネル推定が精度よくできる。また、CAZAC系列は、送信した系列の自己相関は零となるため、マルチパスの影響を小さく抑えることができる。
しかし、CAZAC系列には、以下の課題がある。
・系列の数が少ない:ユーザ固有の系列とすることはできないので、系列のセル繰り返しが必要になる。系列の数は、特にSC−FDMAで送信帯域が小さいときに小さくなる。特にSC−FDMAで送信帯域が小さいとき、シンボルレートが小さくなるため、CAZAC系列長が減少する。すなわち、E−UTRAでは、時間多重でリファレンスシグナルが入れられるので、送信帯域が狭い場合にはシンボルレートが低くなるので、系列長が小さくなる。系列数は系列長と同数になる。例えば、180kHzでは12シンボルとなる場合、ユーザ固有の系列とすることはできず、12個の系列を同じセルで重複しないように繰り返し割り当てる必要がある。
・異なる系列長のCAZAC系列間の相互相関は、組み合わせによって比較的大きなばらつきがあり、相互相関が大きい場合は、チャネル推定精度が劣化する。
次に、E−UTRAにおける上りリンクの無線アクセスに使用されるSC−FDMAについて、図1を参照して説明する。システムで使用可能な周波数帯域は、複数のリソースブロックに分割され、リソースブロックの各々は1以上のサブキャリアを含む。ユーザ装置(UE: User Equipment)には1以上のリソースブロックが割り当てられる。周波数スケジューリングでは、ユーザ装置から報告される下りパイロットチャネルのリソースブロック毎の受信信号品質又はチャネル状態情報(CQI: Channel Quality Indicator)に応じて、チャネル状態の良好な端末に優先的にリソースブロックを割り当てることにより、システム全体の伝送効率又はスループットを向上させる。また、使用可能な周波数ブロックを所定の周波数ホッピングパターンに従って変更する周波数ホッピングも適用されるようにしてもよい。
図1において、異なるハッチングは異なるユーザに割り当てられる時間・周波数リソースを示す。UE2は、広めの帯域が割り当てられていたが、次のサブフレームでは狭い帯域が割り当てられる。各ユーザは、重複しないように異なる周波数帯域が割り当てられる。
SC−FDMAでは、セル内の各ユーザは、異なる時間・周波数リソースを用いて送信する。このようにして、セル内のユーザ間の直交が実現される。この時間・周波数リソースの最小の単位をリソースユニット(RU: Resource Unit)と呼ぶ。SC−FDMAでは、連続する周波数を割り当てることにより、低PAPR(peak−to−average power ratio)のシングルキャリア伝送が実現される。SC−FDMAでは、割り当てる時間・周波数リソースは、基地局のスケジューラが、各ユーザの伝搬状況、送るべきデータのQoS(Quality of Service)に基づいて決定する。ここで、QoSにはデータレート、所要の誤り率、遅延が含まれる。このように、伝搬状況のよい時間・周波数リソースを各ユーザに割り当てることによりスループットを増大できる。
各基地局は、割り当てる時間・周波数リソースを個々に行っているため、あるセルで割り当てられた帯域が、隣のセルで割り当てられる帯域の一部と重なる場合が生じる。このように、隣のセルで割り当てられる帯域の一部が重なる場合には、干渉が生じ互いに劣化する。
次に、上りリンクSC−FDMAにおけるリファレンスシグナルについて、図2を参照して説明する。図2には、フレーム構成の一例を示す。
サブフレームと呼ばれるTTIのパケット長は1msである。サブフレームには、FFTされるブロックが14個含まれ、そのうちの2カ所がリファレンスシグナルの送信に使用され、残りの12カ所がデータの送信に使用される。
リファレンスシグナルは、データチャネルと時間分割多重(TDM: Time Division Multiplexing)される。送信帯域幅は、周波数スケジューリングによる基地局からの指示によりダイナミックに変動する。このため、送信帯域幅が小さくなればシンボルレートが下がるので、固定の時間長で送信されるリファレンスシグナルの系列長は小さくなり、送信帯域幅が大きくなればシンボルレートが上がるので、固定の時間長で送信されるリファレンスシグナルの系列長は大きくなる。狭帯域の場合、例えばリファレンスシグナルが1リソースユニット、例えば12サブキャリアで送信される場合、すなわち180kHzで構成される場合、シンボル数は12となるため、系列長も約12となり、系列数も約12となる。一方、広帯域の場合、例えばリファレンスシグナルが25リソースユニット、例えば300サブキャリアで送信される場合、すなわち4.5MHzで構成される場合、シンボル数は300となるため、系列長も約300となり、系列数も約300となる。
また、直交化の技術としては、CAZAC系列の巡回シフトを適用することにより複数のリファレンスシグナルを直交させることが提案されている。図3に示すように、CAZAC系列の巡回シフトを適用することにより、巡回シフト領内に全てのマルチパスが収まっている場合、異なるユーザ間、アンテナ間のリファレンスシグナル間が直交する。巡回シフトでは、異なるユーザが同じタイミングで送信していて、帯域及び系列が等しい場合でも、系列をずらすことにより、互いを直交させることができる。
また、直交系列カバリング(Orthogonal covering)を適用することにより、2リファレンスシグナルを直交化できることが提案されている。図4に示すように、ユーザ1、2は異なるCAZAC系列及び巡回シフト量を使用してよい。ただし,サブフレーム内の2つのリファレンスシグナル間ではCAZAC系列及び巡回シフト量は同一であることが必要である。このようにすることにより、2つのリファレンスシグナル間で逆拡散した後、ユーザは直交する。
3GPP TR 25.814 (V7.0.0), "Physical Layer Aspects for Evolved UTRA," June 2006
しかしながら、上述した背景技術には以下の問題がある。
CAZAC系列を用いたリファレンスシグナルは、自セルと干渉セルが同じ周波数帯で同じ周波数帯域幅を用いている場合、非常に小さな相互相関(干渉)に抑えられるため良好な通信品質が得られる。
しかし、SC−FDMAでは、各ユーザが用いる周波数帯と周波数帯域幅は,スケジューリング結果により時々刻々と変化し、干渉局と同じ周波数帯で同じ周波数帯域幅をあるユーザに割り当てることはむしろまれである。すなわち、干渉局と同じ周波数帯域幅であっても周波数帯が異なる場合が多い。この場合、干渉は、異なる周波数帯域幅のCAZAC系列間の相関になるため、大きな干渉を生じる系列の組み合わせが存在し、通信品質を劣化させる場合がある。ここで、リファレンスシグナルに用いるCAZAC系列の種類は少ないため、セル毎に固有の系列を割り当てることになるが、各セルで周波数帯域幅に応じて一つのCAZAC系列を常に用いるとすると、干渉セルとの周波数帯域幅の組み合わせがよくない場合、全てのフレームで継続的に大きな干渉が生じ、通信品質の大きな劣化の要因になる。W−CDMAでは、リファレンスシグナルの周期が非常に長いため、あるフレームでたまたま大きな干渉が生じても、後続するフレームでは干渉の大きさが小さくなることが期待できた。
そこで、時間的に連続するフレームで干渉が常に高くなることを避けることを考えた場合、連続するフレームで異なるCAZAC系列を用いる系列ホッピングと、同じCAZAC系列を用いるものの、時間方向に巡回シフトするシフト量をフレーム毎にホッピング(変化)させる方法の2つがある。
このうち、巡回シフトホッピングは、CP長と遅延スプレッドを考えると取れるシフト数が6個程度に限定されるため、干渉のランダム化の効果が制限される。一方、系列ホッピングは、特に帯域が大きい場合は系列数がたくさん取れるため、より高い干渉ランダム化の効果が期待できる。しかし、帯域が小さい場合、例えば1リソースユニット(RU: Resource Unit)では系列数が12程度であり、ランダムなホッピングを用いると12フレームに1回程度同じCAZAC系列を隣接セルで用いる場合があり、パケット誤りが生じる問題がある。
そこで、本発明は、上述した課題に鑑み、その目的は、E−UTRAが適用されるシステムにおいて、CAZAC系列に基づくリファレンスシグナルの系列のセル間リユースを柔軟に実現することができ、相互相関による特性劣化の影響を軽減することができる基地局装置、移動局及び無線通信システム並びに通信制御方法を提供することにある。
本基地局装置は、
シングルキャリア方式により上りリンクの信号を送信する移動局と通信を行う基地局装置であって、
複数種類の帯域幅のそれぞれに対して、複数種類のシグナル系列が規定されるとともに、各帯域幅において規定された少なくともひとつのシグナル系列を複数種類の帯域幅にわたってまとめるように系列グループが複数規定されており、かつ複数の系列グループのそれぞれに含まれたシグナル系列は互いに異なっており、複数の系列グループのうち、いずれかの系列グループが選択され、選択された系列グループにおいて、複数種類の帯域幅のいずれかに対応したシグナル系列をもとに生成されたリファレンスシグナルを受信する受信部と、
前記受信部において受信したリファレンスシグナルを処理する処理部と、
を備える。
本受信方法は、
シングルキャリア方式により上りリンクの信号を送信する移動局と通信を行うための受信方法であって、
複数種類の帯域幅のそれぞれに対して、複数種類のシグナル系列が規定されるとともに、各帯域幅において規定された少なくともひとつのシグナル系列を複数種類の帯域幅にわたってまとめるように系列グループが複数規定されており、かつ複数の系列グループのそれぞれに含まれたシグナル系列は互いに異なっており、複数の系列グループのうち、いずれかの系列グループが選択され、選択された系列グループにおいて、複数種類の帯域幅のいずれかに対応したシグナル系列をもとに生成されたリファレンスシグナルを受信するステップと、
受信したリファレンスシグナルを処理するステップと、
を備える。
本発明の実施例によれば、E−UTRAが適用されるシステムにおいて、CAZAC系列に基づくリファレンスシグナルの系列のセル間リユースを柔軟に実現することができ、相互相関による特性劣化の影響を軽減することができる基地局装置、移動局及び無線通信システム並びに通信制御方法を実現することができる。
シングルキャリア−FDMAを示す説明図である。 シングルキャリア−FDMAにおけるリファレンスシグナルの構成を示す説明図である。 シングルキャリア−FDMAにおけるリファレンスシグナルの構成を示す説明図である。 シングルキャリア−FDMAにおけるリファレンスシグナルの構成を示す説明図である。 本発明の一実施例に係る無線通信システムを示すブロック図である。 本発明の一実施例に係るリファレンスシグナルの系列の割り当て例を示す説明図である。 本発明の一実施例に係る基地局装置を示す部分ブロック図である。 本発明の一実施例に係る移動局を示す部分ブロック図である。 本発明の一実施例に係るリファレンスシグナルの系列の割り当て方法を示す説明図である。 本発明の一実施例に係る基地局装置における直交化と干渉ランダム化の使い分けを示す説明図である。 本発明の一実施例に係る無線通信システムの処理を示すフロー図である。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ説明する。実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
図5を参照しながら、本発明の実施例に係る移動局及び基地局装置を有する無線通信システムについて説明する。
無線通信システム1000は、例えばEvolved UTRA and UTRAN(別名:Long Term Evolution,或いは,Super 3G)が適用されるシステムである。無線通信システム1000は、基地局装置(eNB: eNode B)200と、基地局装置200と通信する複数の移動局100(100、100、100、・・・100、nはn>0の整数)とを備える。基地局装置200は、上位局、例えばアクセスゲートウェイ装置300と接続され、アクセスゲートウェイ装置300は、コアネットワーク400と接続される。移動局100はセル50において基地局装置200とEvolved UTRA and UTRANにより通信を行っている。
各移動局(100、100、100、・・・100)は、同一の構成、機能、状態を有するので、以下では特段の断りがない限り移動局100として説明を進める。説明の便宜上、基地局装置と無線通信するのは移動局であるが、より一般的には移動端末も固定端末も含むユーザ装置(UE: User Equipment)でよい。
無線通信システム1000では、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDM(直交周波数分割多元接続)が、上りリンクについてはSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。上述したように、OFDMは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC−FDMAは、周波数帯域を端末毎に分割し、複数の端末が互いに異なる周波数帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。
ここで、Evolved UTRA and UTRANにおける通信チャネルについて説明する。
下りリンクについては、各移動局100で共有される物理下りリンク共有チャネル(PDSCH: Physical Downlink Shared Channel)と、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH: Physical Downlinkg Control Channel)とが用いられる。物理下りリンク制御チャネルは下りL1/L2制御チャネルとも呼ばれる。上記物理下りリンク共有チャネルにより、ユーザデータ、すなわち、通常のデータ信号が伝送される。
上りリンクについては、各移動局100で共有して使用される物理上りリンク共有チャネル(PUSCH: Physical Uplink Shared Channel)と、物理上りリンク制御チャネルとが用いられる。上記物理上りリンク共有チャネルにより、ユーザデータ、すなわち、通常のデータ信号が伝送される。また、物理上りリンク制御チャネルにより、下りリンクにおける共有物理チャネルのスケジューリング処理や適応変復調及び符号化(AMC: Adaptive Modulation and Coding)に用いるための下りリンクの品質情報(CQI: Channel Quality Indicator)、及び、物理下りリンク共有チャネルの送達確認情報(Acknowledgement Information)が伝送される。送達確認情報の内容は、送信信号が適切に受信されたことを示す肯定応答(ACK: Acknowledgement)又はそれが適切に受信されなかったことを示す否定応答(NACK: Negative Acknowledgement)の何れかで表現される。
物理上りリンク制御チャネルでは、CQIや送達確認情報に加えて、上りリンクの共有チャネルのリソース割り当てを要求するスケジューリング要求(Scheduling Request)や、パーシステントスケジューリング(Persistent Scheduling)におけるリリース要求(Release Request)等が送信されてもよい。ここで、上りリンクの共有チャネルのリソース割り当てとは、あるサブフレームの物理下りリンク制御チャネルを用いて、後続のサブフレームにおいて上りリンクの共有チャネルを用いて通信を行ってよいことを基地局装置が移動局に通知することを意味する。
本実施例に係る無線通信システムでは、周波数帯域幅が小さいリファレンスシグナル(RS: reference signal)に使用される系列は、系列ホッピングを行わずセル繰り返しを適用する。一方、周波数帯域幅が大きいリファレンスシグナルに使用される系列はとりうる系列を周波数帯域幅の小さいリファレンスに使用される系列の総数と同じ数のグループに分割し、グループ内の系列間で異なるサブフレームで異なるCAZAC系列を用いる系列ホッピングを用いる。ここで、周波数帯域幅の小さいリファレンスシグナルに使用される系列の総数はセル繰り返しの数と等しい。以下、周波数帯域幅の小さいリファレンスシグナルに使用される系列の総数と同じ数だけグループ化されたそれぞれの様々な帯域のリファレンスシグナル系列の集合を系列群と呼ぶ。このようにした場合、系列群のひとつを各セルに割り当て、隣り合うセルでは異なる系列群を用いることができる。
このように帯域の小さいリファレンスシグナルは系列ホッピングを行わず、帯域が大きいリファレンスシグナルを系列ホッピングすることにより、使用している系列の組み合わせはサブフレーム毎に変化する。このため、大きな干渉が連続して生じることを避けることができ、連続するパケット誤りが発生する確率を低減できる。
例えば、もっとも小さい帯域(W)のRSの系列数をNとし、WのX倍の帯域幅(W)用のRSの系列数はXNとする。CAZAC系列の場合、系列数は系列長に依存し、RSの送信間隔が帯域幅によらず一定のE−UTRAでは、帯域幅と系列長が比例するため、結果として、系列数が帯域幅に比例する。
本実施例では、RS系列群をN作成し、k番目(kは1以上N以下の整数)のRS系列群は、帯域幅がWのRSとして、系列番号k、k+N、・・・、k+(W/W)Nの計(W/W)個の系列を有する。したがって、同一のRS系列が複数のRS系列群に同時に属することはない。各セルでは、N個のRS系列群のうち1つを選択して使用する。系列ホッピングは、選択したRS系列群に含まれる同一帯域幅のRS系列間でのみ行われる。
具体的には、図6に示すように、RS系列群番号1−12に対して、もっとも小さい帯域を1リソースユニット(RU: Resource Unit)として、1RUを単位としてRS系列が割り当てられる。図6において、RS系列[A,B]は、送信帯域幅がAに該当するRS系列のうちB番目の系列を意味する。
例えば、基地局#1にはRS系列群番号1、基地局#2にはRS系列群番号2、・・・、基地局#12にはRS系列群番号12というふうに、セル毎に異なる系列群が割り当てられるセル繰り返しが適用される。また、帯域が狭い場合、例えば1RUの場合には、系列ホッピングは適用されず、基地局#1にはRS系列1、基地局#2にはRS系列2、・・・、基地局#12にはRS系列12というふうに、セル毎に異なる系列が割り当てられるセル繰り返しが適用される。また、2RUの場合にはリファレンスシグナルの帯域が倍になるので、系列数も倍になる。この倍ある系列を一番小さい系列数(12)毎にセル繰り返し、すなわち系列のペアを作成しグループ化する。各グループには、他のグループには含まれない2個の系列が含まれる。この2個の系列間でホッピングを行う。例えば、RS系列群番号1が割り当てられた基地局では、1RUでは系列1が使用され、2RUでは系列1と系列13が使用される。同様に隣のセルでは、1RUでは系列2が使用され、2RUでは系列2と系列14が使用される。
このようにすることにより、隣り合うセル間で同じRS系列を用いる衝突を生じることなく系列ホッピングによる干渉のランダム化を実現することができる。
次に、本実施例に係る基地局装置200について、図7を参照して説明する。
本実施例に係る基地局装置200は、報知チャネル生成部202と、OFDM信号生成部204と、無線フレーム番号、サブフレーム番号管理部206と、上り割り当て許可信号送信用制御信号生成部208と、RS系列群における帯域幅毎のRS系列番号のメモリ210と、巡回シフト番号決定部212と、復調用RS生成部214と、同期検出・チャネル推定部216と、チャネル復号部218と、コヒーレント検波部220と、各ユーザの上りリンクチャネル状態推定部222と、スケジューラ224とを備える。
セル設計(置局)時に、各セルに上りRS系列群(番号)が割り当てられる。各系列群において、2RU以上の周波数帯域が割り当てる場合のサブフレーム番号に応じた系列ホッピングパターンは予め仕様で決定される。この場合、隣接基地局間では、異なるRS系列群(番号)が割り当てられる。このようにすることにより、干渉のランダム化を実現できる。
割り当てられたRS系列群番号は、報知チャネル生成部202及びRS系列群における帯域幅毎のRS系列番号のメモリ210に入力される。
報知チャネル生成部202は、入力されたRS系列群番号及び後述する無線フレーム番号、サブフレーム番号管理部206により入力されるシステムフレーム番号を含む報知チャネルを生成し、OFDM信号生成部204に入力する。OFDM信号生成部204は、報知チャネルを含むOFDM信号を生成し送信無線機に入力する。その結果、報知チャネルにより上りリンクのRSの系列群がセル内の全ユーザに通知される。
一方、移動局100から送信された上りリンクのチャネルは、同期検出・チャネル推定部216、コヒーレント検波部220及び各ユーザの上りリンクチャネル状態推定部222に入力される。
同期検出・チャネル推定部216は、入力された受信信号の同期検出を行い、受信タイミングを推定し、後述する復調用RS生成部214により入力された復調用RS(Demodulation Reference signal)に基づいて、チャネル推定を行い、その結果をコヒーレント検波部220に入力する。
コヒーレント検波部220は、チャネル推定結果及び後述するスケジューラ224により入力された割り当てた周波数と帯域幅に基づいて、受信信号に対しコヒーレント検波を行い、復調後の受信信号をチャネル復号部218に入力する。チャネル復号部218は、入力された復調後の受信信号を復号し、スケジューラ224により入力される割り当てたユーザ番号に対応する再生データ信号を生成する。生成された再生データ信号はネットワークに送信される。
また、各ユーザの上りリンクチャネル状態推定部222は、入力された受信信号に基づいて、チャネル状態を推定し、各ユーザの上りリンクチャネル状態推定結果をスケジューラ224に入力する。
スケジューラ224は、入力された各ユーザの上りリンクチャネル状態推定結果及び各ユーザのQoS、例えば要求データレート、バッファ状態、所要誤り率、遅延などに基づいて、例えば周波数スケジューリングを行い、割り当てた周波数と帯域幅を上り割り当て許可信号送信用制御信号生成部208、RS系列群における帯域幅毎のRS系列番号のメモリ210及びコヒーレント検波部220に入力し、割り当てたユーザ番号を上り割り当て許可信号送信用制御信号生成部208及びチャネル復号部218に入力する。
巡回シフト番号決定部212は、例えば同期セル間でやり取りされる協調用制御信号に基づいて、巡回シフト番号を決定し、上り割り当て許可信号送信用制御信号生成部208及び復調用RS生成部214に入力する。ここで、巡回シフト番号と巡回シフト量とは対応付けられている。この割り当ては、例えば報知チャネルで移動局100に通知される。
無線フレーム番号、サブフレーム番号管理部206は、無線フレーム番号及びサブフレーム番号を管理し、システムフレーム番号を報知チャネル生成部202に入力し、無線フレーム番号及びサブフレーム番号をRS系列群における帯域幅毎のRS系列番号のメモリ210に入力する。
RS系列群における帯域幅毎のRS系列番号のメモリ210は、図6に示されるRS系列群番号と、各RS系列群における帯域幅と、RS系列番号との関係を記憶する。また、RS系列群における帯域幅毎のRS系列番号のメモリ210は、スケジューラ224により入力された割り当てた帯域幅に対応するRS系列番号を選択し、選択されたRS系列番号を復調用RS生成部214に入力する。
復調用RS生成部214は、RS系列群における帯域幅毎のRS系列番号のメモリ210により入力されたRS系列番号、巡回シフト番号決定部212により入力された巡回シフト番号に基づいて、復調用RSを生成し、同期検出・チャネル推定部216に入力する。
上り割り当て許可信号送信用制御信号生成部208は、入力された割り当てた周波数と帯域幅、割り当てユーザ番号及び割り当てた巡回シフト番号を含む制御信号(上り割り当て許可信号送信用制御信号)を生成し、OFDM信号生成部204に入力する。OFDM信号生成部204は、制御信号を含むOFDM信号を生成し送信無線機に入力する。その結果、下りリンクの制御チャネルによりスケジューリングの対象となるユーザに通知される。
OFDM信号生成部204は、上述した報知チャネル及び制御チャネル以外に、他の下りリンクチャネル、例えば下りリファレンスシグナル、データチャネル、ページングチャネルなどを含むOFDM信号を生成し送信無線機に入力する。その結果、下りリンクチャネルがユーザに送信される。
次に、本実施例に係る移動局100について、図8を参照して説明する。
本実施例に係る移動局100は、OFDM信号復調部102と、上り割り当て許可信号復調・復号部104と、報知チャネル復調・復号部106と、その他の制御信号、データ信号の復調・復号部108と、無線フレーム番号、サブフレーム番号カウンタ110と、巡回シフト量決定部112と、RS系列群における帯域幅毎のRS系列番号のメモリ114と、復調用RS生成部116と、チャネル符号化部118と、データ変調部120と、SC−FDMA変調部122とを備える。移動局100は、上り割り当て許可信号の復号結果において、割り当てユーザ番号が自移動局を指示した場合のみ送信信号の生成及び送信を行う。
基地局装置200からの受信信号は、OFDM信号復調部102に入力され、復調処理が行われ、上り割り当て許可信号送信用制御信号は上り割り当て許可信号復調・復号部104に入力され、報知チャネルは報知チャネル復調・復号部106に入力され、上り割り当て許可信号送信用制御信号及び報知チャネル以外の制御信号、データ信号は、その他の制御信号、データ信号の復調・復号部108に入力される。
報知チャネル復調・復号部106は、入力された報知チャネルの復調・復号処理を行い、RS系列群番号をRS系列群における帯域幅毎のRS系列番号のメモリ114に入力し、システムフレーム番号を無線フレーム番号、サブフレーム番号カウンタ110に入力する。
無線フレーム番号、サブフレーム番号カウンタ110は、無線フレーム番号及びサブフレーム番号をカウントし、無線フレーム番号及びサブフレーム番号をRS系列群における帯域幅毎のRS系列番号のメモリ114に入力する。
上り割り当て許可信号復調・復号部104は、入力された上り割り当て許可信号の復調・復号処理を行い、割り当てられた巡回シフト番号を巡回シフト量決定部112に入力し、割り当てられた周波数をSC−FDMA変調部122に入力し、割り当てられた帯域幅をRS系列群における帯域幅毎のRS系列番号のメモリ114に入力する。
RS系列群における帯域幅毎のRS系列番号のメモリ114は、図6に示されるRS系列群における帯域幅と、RS系列番号との関係を記憶する。また、RS系列群における帯域幅毎のRS系列番号のメモリ114は、基地局装置200により報知され、自セルに割り当てられたRS系列群における割り当て帯域と系列との関係を記憶する。RS系列群における帯域幅毎のRS系列番号のメモリ114は、報知チャネル復調・復号部106により入力されたRS系列群番号及び上り割り当て許可信号復調・復号部104により入力された割り当てられた帯域幅に対応するRS系列番号を選択し、選択されたRS系列番号を復調用RS生成部116に入力する。
巡回シフト量決定部112は、上り割り当て許可信号復調・復号部104により入力され、割り当てられた巡回シフト番号に対応する巡回シフト量を決定し、決定された巡回シフト量を復調用RS生成部116に入力する。
復調用RS生成部116は、選択されたRS系列番号及び巡回シフト量に基づいて、復調用RSを生成し、SC−FDMA変調部122に入力する。
一方、ユーザデータは、チャネル符号化部118においてチャネル符号化が行われ、データ変調部120においてデータ変調が行われ、SC−FDMA変調部122に入力される。
SC−FDMA変調部(DFT−spread OFDM)122は、入力された復調用RS、変調されたユーザデータを割り当てられた周波数に基づいて変調し、送信信号を出力する。
次に、基地局装置200において行われるリファレンスシグナルの系列の割り当て方法について、図9を参照して説明する。
ここでは、基地局装置200にRS系列群、例えば系列群2がすでに割り当てられていて、基地局装置200に対してRS系列群を割り当てる場合について説明する。
基地局装置200には、基地局装置200に割り当てられたRS系列群とは異なるRS系列群を選択する。このようにすることにより干渉のランダム化を実現できる(ステップS902)。例えば、基地局装置200には、系列群1を選択する。
セル設計(置局)時に、各セルに上りRSの系列群を割り当てる(ステップS904)。各系列群において、サブフレーム番号に応じた系列ホッピングパターンは予め仕様で決定されている。
基地局装置200は、報知チャネルで上りRSの系列群をセル内の全ユーザに通知する(ステップS906)。
基地局装置200は、スケジューリングされるユーザには、下りリンクの制御チャネルで帯域割り当て情報とともに、巡回シフト量を通知する(ステップS908)。
移動局(端末)100は、スケジューリングされた場合、報知されたRS系列群のテーブル(図6)と割り当てられたサブフレーム番号から、割り当てられた帯域で使用するRS系列を検知し、制御チャネルで通知された巡回シフト量をかけて上りリンクチャネルを送信する(ステップS910)。
ここでは、用いるべき上りリファレンス系列番号の端末への通知方法として、各セルが用いる系列群の番号を報知チャネルで端末に通知する場合について説明したが、各セルのIDと用いる系列群の番号とを予め関係づけるようにしてもよいし、各セルがスケジューラで割り当てたユーザに対して、スケジューリング許可を示す制御情報(上り割り当て許可信号送信用制御信号)にあわせてリファレンスシグナルの系列番号を端末に指示するようにしてもよい。各セルのIDと用いる系列群の番号とを予め関係づけることにより、通知にシグナリングを不要にできる。
また、ここでは、系列群毎に、予めどのようなホッピングパターンを用いるかが決められている、すなわち各系列群において、サブフレーム番号に応じた系列ホッピングパターンは予め仕様で決定されている場合について説明したが、基地局からホッピングパターンを端末へ通知するようにしてもよい。例えば、報知チャネルで用いるホッピングパターンを通知するようにしてもよいし、ダイナミックホッピング制御を行い、決定されたホッピングパターンを通知するようにしてもよい。
また、ここでは、上りリファレンスシグナルのフォーマット情報として、巡回シフト量を通知する場合について説明した。すなわち、巡回シフト番号に対応する巡回シフト量は、基地局がセル半径、遅延スプレッドを考慮して予め決定し、報知チャネルで通知し、用いる巡回シフト量は、スケジューリング許可とあわせてダイナミックに通知する。例えば、巡回シフト番号と巡回シフト量とを予め対応付け、その対応を報知情報で通知する。その後は、巡回シフト番号を通知する。
また、上りリファレンスシグナルのフォーマット情報として、直交系列カバリングを通知するようにしてもよい。直交系列カバリングは、1ユーザがマルチアンテナを用いるMIMO時のアンテナ間の直交化の用途に限定する。この場合、MIMOを用いることを指示されたユーザは追加のシグナリングなしに、直交系列カバリングによりアンテナ間のリファレンスシグナルの直交化を行う。すなわち、サブフレーム内の2つのリファレンスシグナル間ではCAZAC系列及び巡回シフト量は同一のものを使用する。また、直交系列カバリングをユーザ間の直交化にも用いるようにしてもよい。この場合、スケジューリング許可とあわせてダイナミックに通知する。
次に、直交化と干渉ランダム化の使い分けについて、図10を参照して説明する。
図10において、基地局#1、基地局#2及び基地局#3の上りリンクの送信タイミングは非同期である。各基地局は、2つのセクタを有し、同じ基地局に属するセクタ間では同期可能である。
セクタ間は、RS系列群が同じであっても、巡回シフト量を異なるようにすることにより直交化ができる。例えば、基地局#1では、同じRS系列群、すなわちRS系列群1が割り当てられているが、巡回シフト量が異なるため直交化ができる。また、基地局#2では、同じRS系列群、すなわちRS系列群2が割り当てられているが、巡回シフト量が異なるため直交化ができる。
また、基地局#1と基地局#2との間は、異なるRS系列群を割り当てることにより、干渉のランダム化を実現できる。例えば、基地局#1ではRS系列群1が割り当てられ、基地局#2ではRS系列群2が割り当てられているため、干渉のランダム化を実現できる。
また、MIMO端末では、直交系列カバリングを適用することにより、アンテナ間を直交化できる。もしくは、巡回シフトを適用することにより、直交化するようにしてもよい。
また、基地局#3のセクタ1、2のように、同期したセルでも、干渉ランダム化を優先し、異なるRS系列群を割り当ててもよい。
ここでは、基地局間非同期と仮定して説明したが、基地局間が同期している場合、基地局間でも同じRS系列群と異なる巡回シフト量を割り当てることにより、同じ周波数帯で同じ周波数帯域幅を同時に用いたユーザ間の直交化を実現できる。
次に、本実施例に係る無線通信システムの処理のフローについて、図11を参照して説明する。
基地局200には、予め用いるRS系列群が設定されている。各ユーザ端末は、予めシステムで用意される全てのRS系列群の情報(どのようなRS系列が各系列群に割り当てられているか、およびサブフレーム・無線フレーム番号に応じてどの系列を用いるか(ホッピングパターン))が記憶されている。また、ユーザ2は、マルチアンテナを用いるMIMOが適用される。
基地局装置200は、報知チャネルによりシステム情報の通知を行う(ステップS1102)。例えば、基地局装置200は、RS系列群番号、システムフレーム番号を通知する。
基地局装置200は、ページングチャネルを送信する(ステップS1104)。例えば、ネットワークから移動局を呼び出すとき、具体的には電話がかかってきたときにページングチャネルを送信する。
ユーザ端末はページングチャネルを受信し、それに対応する形で、ユーザ端末からの初期アクセスとしてランダムアクセスチャネルを送信する(ステップS1106、ステップS1108)。
基地局装置200とユーザ端末1及び2との間で、制御チャネルのやりとりが行われる(ステップS1110、ステップS1112)。基地局装置200とユーザ端末1及び2との間で無線リンクの確立が行われる。基地局装置200は、この時点でユーザ端末2がMIMOであることを認識する。
ここから、下りスケジューリングによるパケット通信状態となる。ユーザ端末は、上りCQI測定用の広帯域サウンディングリファレンスシグナルを周期的に送信する。
基地局装置200は、ユーザ端末1へのスケジューリングを行う(ステップS1114)。
基地局装置200は、ユーザ端末1へ上り送信許可信号を送信する(ステップS1116)。上り許可信号には、割り当てユーザの番号、上りの割り当て帯域、用いる巡回シフト番号などが含まれる。
ユーザ端末1は、割り当て帯域幅と送信するときのサブフレーム番号及び無線フレーム番号からRSの系列を認識する。このRSの系列に上り送信許可信号で通知された巡回シフトを与えて送信する(ステップS1118)。
基地局装置200は、ユーザ端末2へのスケジューリングを行う(ステップS1120)。
基地局装置200は、ユーザ端末2へ上り送信許可信号を送信する(ステップS1122)。上り許可信号には、割り当てユーザの番号、上りの割り当て帯域、用いる巡回シフト番号などが含まれる。
ユーザ端末2は、割り当て帯域幅と送信するときのサブフレーム番号及び無線フレーム番号からRSの系列を認識する。このRSの系列に上り送信許可信号で通知された巡回シフトを与え、MIMOなので、アンテナ1とアンテナ2には予めシステムで定められた直交系列カバリングを乗算して送信する(ステップS1124)。
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に、以下の項目を開示する。
(1) シングルキャリア方式により上りリンクの信号を送信する移動局と通信を行う基地局装置であって:
隣接セルに割り当てられた系列群とは異なる系列群が割り当てられ、該系列群では、無線リソースの帯域幅に対して、リファレンスシグナルに使用される系列が指定され、
前記移動局は、前記系列群により指定された系列を用いて上りリンクの信号を送信し、
移動局が1以上のリソースユニットを用いて通信するように無線リソースの割当を行うスケジューラ;
割り当てられた無線リソースと、巡回シフト量とを割り当て対象の移動局に通知する通知手段;
前記無線リソースの帯域幅に対応する系列と前記巡回シフト量に基づいて、前記移動局からの受信信号を復調する復調手段;
を備え、
1リソースユニットにより送信されるリファレンスシグナルに使用される系列に対してはセル繰り返しが適用され、前記1リソースユニットよりも広い周波数帯域幅で送信されるリファレンスシグナルに使用される系列に対しては、連続するサブフレームで異なる系列を使用する系列ホッピングが適用される。
(2) (1)に記載の基地局において:
前記系列群を移動局に報知する報知手段;
を備える。
(3) (1)又は(2)に記載の基地局において:
前記1リソースユニットにより送信されるリファレンスシグナルに使用される系列は使用される複数の系列のうちの1つが固定的に割り当てられ、前記1リソースユニットよりも広い周波数帯域幅で送信されるリファレンスシグナルに使用される系列は使用される複数の系列を前記1リソースユニットにより送信されるリファレンスシグナルに使用される複数の系列数のグループに分割し、該グループに含まれる系列間で異なるサブフレームで異なる系列が割り当てられる。
(4) (3)に記載の基地局において:
前記1リソースユニットは最小帯域Wを有し、該最小帯域W用のリファレングナルの系列数をNとし、前記最小帯域WのX倍の帯域幅W用のリファレンスシグナルの系列数をXNとした場合、
リファレンスシグナルの系列群がN個作成され、k番目(kは、1≦k≦Nの整数)のリファレンスシグナルの系列群は、帯域幅がWのリファレンスシグナルとして、系列番号k、k+N、・・・、k+(W/W)Nの計(W/W)個の系列を有する。
(5) (4)に記載の基地局において:
個のリファレンスシグナルの系列群のうちの1つが割り当てられる。
(6) (4)又は(5)に記載の基地局において:
前記移動局に割り当てられた無線リソースの帯域幅がWである場合、リファレンスシグナルとして、系列番号k、k+N、・・・、k+(W/W)Nの計(W/W)個の系列の間で系列ホッピングが行われる。
(7) (6)に記載の基地局において:
系列群毎にホッピングパターンが予め決定されている。
(8) (1)ないし(7)のいずれか1項に記載の基地局において:
前記系列はカザック系列である。
(9) シングルキャリア方式により上りリンクの信号を送信する移動局であって:
無線リソースの帯域幅に対して、リファレンスシグナルに使用される系列が指定された系列群を格納する記憶手段;
基地局により割り当てられた無線リソース及び巡回シフト量に基づいて、前記無線リソース帯域幅に対応する系列を特定し、巡回シフト量をかけて上りリンクの信号を送信する送信手段;
を備え、
1リソースユニットにより送信されるリファレンスシグナルに使用される系列に対してはセル繰り返しが適用され、前記1リソースユニットよりも広い周波数帯域幅で送信されるリファレンスシグナルに使用される系列に対しては、連続するサブフレームで異なる系列を使用する系列ホッピングが適用される。
(10) (9)に記載の移動局において:
前記1リソースユニットにより送信されるリファレンスシグナルに使用される系列は使用される複数の系列のうちの1つが固定的に割り当てられ、前記1リソースユニットよりも広い周波数帯域幅で送信されるリファレンスシグナルに使用される系列は使用される複数の系列を前記1リソースユニットにより送信されるリファレンスシグナルに使用される複数の系列数のグループに分割し、該グループに含まれる系列間で異なるサブフレームで異なる系列が割り当てられる。
(11) (10)に記載の基地局において:
系列群毎にホッピングパターンが予め決定されている。
(12) (9)ないし(11)に記載の移動局において:
複数のアンテナ;
を備え、
前記送信手段は、サブフレームのうちの2つのリファレンスシグナル間では、同じ系列を使用する。
(13) (9)ないし(12)のいずれか1項に記載の移動局において:
前記系列はカザック系列である。
(14) シングルキャリア方式により上りリンクの信号を送信する移動局と、該移動局と通信を行う基地局装置とを備える無線通信システムであって:
前記基地局装置には、隣接セルに割り当てられた系列群とは異なる系列群が割り当てられ、該系列群では、無線リソースの帯域幅に対して、リファレンスシグナルに使用される系列が指定され、
前記移動局は、前記系列群により指定された系列を用いて上りリンクの信号を送信し、
前記基地局装置は、
移動局が1以上のリソースユニットを用いて通信するように無線リソースの割当を行うスケジューラ;
割り当てられた無線リソースと、巡回シフト量とを割り当て対象の移動局に通知する通知手段;
前記無線リソースの帯域幅に対応する系列と前記巡回シフト量に基づいて、前記移動局からの受信信号を復調する復調手段;
を備え、
前記移動局は、
前記系列群を格納する記憶手段;
基地局により割り当てられた無線リソース及び巡回シフト量に基づいて、前記無線リソース帯域幅に対応する系列を特定し、巡回シフト量をかけて上りリンクの信号を送信する送信手段;
を備え、
1リソースユニットにより送信されるリファレンスシグナルに使用される系列に対してはセル繰り返しが適用され、前記1リソースユニットよりも広い周波数帯域幅で送信されるリファレンスシグナルに使用される系列に対しては、連続するサブフレームで異なる系列を使用する系列ホッピングが適用される。
(15) シングルキャリア方式により上りリンクの信号を送信する移動局と、該移動局と通信を行う基地局装置とを備える無線通信システムにおける通信制御方法であって:
前記基地局装置には隣接セルに割り当てられた系列群とは異なる系列群が割り当てられ、系列群では、無線リソースの帯域幅に対して、リファレンスシグナルに使用される系列が指定され、
前記基地局装置が、移動局が1以上のリソースユニットを用いて通信するように無線リソースの割当を行う無線リソース割当ステップ;
前記基地局装置が、割り当てた無線リソースと、巡回シフト量とを割り当て対象の移動局に通知する通知ステップ;
前記移動局が、通知された無線リソースと巡回シフト量とに基づいて、上りリンクの信号を送信する送信ステップ;
前記基地局装置が、前記無線リソースの帯域幅に対応する系列と前記巡回シフト量に基づいて、前記移動局からの受信信号を復調する復調ステップ;
を有し、
1リソースユニットにより送信されるリファレンスシグナルに使用される系列に対してはセル繰り返しが適用され、前記1リソースユニットよりも広い周波数帯域幅で送信されるリファレンスシグナルに使用される系列に対しては、連続するサブフレームで異なる系列を使用する系列ホッピングが適用される。
50 セル
100、100、100、100 移動局
102 OFDM信号復調部
104 上り割り当て許可信号復調・復号部
106 報知チャネル復調・復号部
108 その他の制御信号、データ信号の復調・復号部
110 無線フレーム番号、サブフレーム番号カウンタ
112 巡回シフト量決定部
114 RS系列群における帯域幅毎のRS系列番号のメモリ
116 復調用RS生成部
118 チャネル符号化部
120 データ変調部
122 SC−FDMA変調部
200 基地局装置
202 報知チャネル生成部
204 OFDM信号生成部
206 無線フレーム番号、サブフレーム番号管理部
208 上り割り当て許可信号送信用制御信号生成部
210 RS系列群における帯域幅毎のRS系列番号のメモリ
212 巡回シフト番号決定部
214 復調用RS生成部
216 同期検出・チャネル推定部
218 チャネル復号部
220 コヒーレント検波部
222 各ユーザの上りリンクチャネル状態推定部
224 スケジューラ
300 アクセスゲートウェイ装置
400 コアネットワーク

Claims (5)

  1. シングルキャリア方式により上りリンクの信号を送信する移動局と通信を行う基地局装置であって、
    複数種類の帯域幅のそれぞれに対して、複数種類のシグナル系列が規定されるとともに、各帯域幅において規定された少なくともひとつのシグナル系列を複数種類の帯域幅にわたってまとめるように系列グループが複数規定されており、かつ複数の系列グループのそれぞれに含まれたシグナル系列は互いに異なっており、複数の系列グループのうち、いずれかの系列グループが選択され、選択された系列グループにおいて、複数種類の帯域幅のいずれかに対応したシグナル系列をもとに生成されたリファレンスシグナルを受信する受信部と、
    前記受信部において受信したリファレンスシグナルを処理する処理部と、
    を備えることを特徴とする基地局装置。
  2. 前記移動局に系列グループを選択させるための通知を送信する送信部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3. 前記受信部において受信したリファレンスシグナルでは、セルIDをもとに系列グループが選択されていることを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  4. 前記受信部において受信されるリファレンスシグナルは、所定のタイミングで変化することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の基地局装置。
  5. シングルキャリア方式により上りリンクの信号を送信する移動局と通信を行うための受信方法であって、
    複数種類の帯域幅のそれぞれに対して、複数種類のシグナル系列が規定されるとともに、各帯域幅において規定された少なくともひとつのシグナル系列を複数種類の帯域幅にわたってまとめるように系列グループが複数規定されており、かつ複数の系列グループのそれぞれに含まれたシグナル系列は互いに異なっており、複数の系列グループのうち、いずれかの系列グループが選択され、選択された系列グループにおいて、複数種類の帯域幅のいずれかに対応したシグナル系列をもとに生成されたリファレンスシグナルを受信するステップと、
    受信したリファレンスシグナルを処理するステップと、
    を備えることを特徴とする受信方法。
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