JP2011005273A - 希釈液容器のための滑動再構成装置 - Google Patents

希釈液容器のための滑動再構成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】新規な構成のコネクタ装置を提供する。
【解決手段】第1の容器12、例えば液体容器(例えば可撓性容器または注射器)を第2の容器14、例えば薬物バイアルと流体連絡させるコネクタ装置または再構成装置10であって、コネクタ装置10は、第1の末端36および第2の末端38を有する第1のスリーブ32を有する。第1のスリーブ32は、第1の末端36に、液体容器12へ取り付けるように構成された第1の取付け部材30を有する。コネクタ装置10は、さらに、第1の末端48および第2の末端50を有する第2のスリーブ34を有する。第2の取付け部材28は、第2のスリーブ34の第2の末端50に取り付けられ、第2の容器14へ取り付けるように構成される。第2の取付け部材28は密封部材84を有する。
【選択図】図1

Description

(関連出願)
本願は、2002年3月26日に出願された、米国出願番号10/106,716の一部継続出願であり、この米国出願は、2000年5月2日に出願された、米国出願番号09/561,666の一部継続出願であり、この米国出願は、1998年9月15日に出願された、米国出願番号09/153,816(現在、2000年9月5日に発行された、米国特許第6,113,583号)の一部継続出願であり、これらの米国出願は、本明細書中に参考として援用され、そして本明細書の一部をなす。
(技術分野)
本発明は、一般的に、有益な薬品を患者へ引き渡すことに関する。さらに具体的には、本発明は、患者へ引き渡される有益な薬品を再構成する改善装置に関する。
(発明の背景)
多くの薬物は、溶解状態では短い時間でも不安定であり、したがって貯蔵寿命を延ばすため、粉末または凍結乾燥状態で梱包、貯蔵、および出荷される。粉末薬物を患者の静脈へ注射するためには、先ず薬物を液体形態にしなければならない。このため、薬物は患者の静脈へ注射される前に希釈液と混合または再構成される。希釈液は、例えば、デキストロース溶液、食塩水、または水であってよい。典型的には、薬物はガラスバイアルまたはアンプルの中に粉末形態で貯蔵される。
他の薬物は、液体状態であっても、患者へ投与される前に希釈されなければならない。例えば、幾つかの化学療法薬物は、ガラスバイアルまたはアンプルの中に液体状態で貯蔵されるが、使用前に希釈されなければならない。本明細書で使用される再構成とは、粉末薬物を液体状態にすること、および液体薬物を希釈することを意味する。
再構成の手順は、無菌状態で実行されなければならない。幾つかの再構成手順において、無菌状態を維持することは困難である。さらに、幾つかの薬物、例えば化学療法薬物は有毒であり、再構成手順の間に医療従事者へ露出されることは危険である。粉末薬物を再構成する1つの方法は、液体の希釈液を薬物バイアルへ直接注入することである。これは、希釈液を入れた注射器と注射針との組み合わせを使用して実行することができる。これに関して、薬物バイアルは、典型的には、穿孔可能なゴム・ストッパを含む。薬物バイアルのゴム・ストッパは、針によって穿孔され、次に注射器の中の液体がバイアルの中へ注入される。バイアルは、粉末薬物と液体とを混合するために振られる。液体および薬物が混合された後、再構成された薬物の測定量が注射器の中へ引き込まれる。次に、注射器がバイアルから引き出され、薬物を患者へ注射することができる。薬物投与の他の方法は、注射器の中に含まれた再構成薬物を非経口溶液容器へ注入することである。そのような容器の例は、Baxter Healthcare Corporation of Deerfield, ILによって販売されるMINI−BAG(商標)可撓性非経口溶液容器またはVIAFLEX(登録商標)可撓性非経口溶液容器を含む。これらの非経口溶液容器は、デキストロースまたは食塩溶液を前もって含んでいてよい。再構成された薬物は容器の中へ注入され、非経口溶液容器の中の溶液と混合され、静脈溶液投与セットを介して患者の静脈アクセス・サイトへ引き渡される。
粉末薬物を再構成する他の方法は、Baxter Healthcare Corporationによって販売される再構成装置、製品コードNo.2B8064を利用する。この装置は、二重点針および針の両端の周りに取り付けられた案内管を含む。この再構成装置は、薬物バイアルを可撓性壁非経口溶液容器と流体連絡させるために利用される。一度針の一端で可撓性容器のポートを穿孔し、針の他端でバイアルストッパを穿孔することによって接続が行われると、溶液容器の側壁を圧搾することによって、溶液容器の中の液体が、針を介して薬物バイアルの中へ強制されてよい。次に、液体と薬物とを混合するためバイアルが振られる。バイアルの中の液体は、溶液容器からバイアルの中へ空気を圧搾することによって引き出される。可撓性壁溶液容器の圧搾が停止されたとき、バイアルの中の加圧された空気はポンプとして働き、バイアルの中の液体を強制して溶液容器の中へ入れる。
この製品への改善は、同一出願人へ譲渡されたAaltoらへの特許文献1の主題である。特許文献1の装置は、薬物バイアルを把持する鞘の内側に一連のバンプを含む。これらのバンプは、装置とバイアルとの偶発的切り離しを防止する。
特許文献2は再構成装置を開示する。この装置は、実施形態において、バイアルと液体容器との永久結合を可能にする改善されたバイアルアダプタおよびバッグ・アダプタを含む。バッグ・アダプタはバイアルアダプタに対して回転可能であり、第1の位置で流体連絡を遮断するか、第2の位置で流体連絡を可能にする。
他の形式の再構成装置は、同一出願人へ譲渡されたQuickらへの特許文献3に見い出される。さらに、他のタイプの再構成装置は、同一出願人へ譲渡された「Wet−Dry Syringe Package」と題するCurleyらへの特許文献4に開示される。特許文献4はバイアルアダプタを含み、このバイアルアダプタは内側に向いた保持突出部を有し、薬物バイアルの保持キャップ・リップを堅く把持して、バイアルをバイアルアダプタへ確保する。Curleyらによって開示されたパッケージは、液体充填注射器を使用して薬物を再構成することに向けられる。
薬物を再構成する他の方法は、例えば、同一出願人へ譲渡された「Close Drug Delivery System」と題するPearsonらへの特許文献5、双方共に「Sterile Coupling」と題するPearsonへの特許文献6および特許文献7、「Mixing Apparatus」と題するLyonsへの特許文献8、および「Sliding Reconstitution Device With
Seal」と題するZdebへの特許文献9に示される。
他の関連特許は、「Wet−Dry Additive Assembly」と題するKilingerへの米国特許第4,872,867号、「Compact Syringe」と題するKilingerへの米国特許第3,841,329号、「Vial and Syringe Assembly」と題するKilingerへの米国特許第3,826,261号、「Vial and Syringe Combination」と題するKilingerへの米国特許第3,826,260号、「Apparatus for Transferring Liquid Between a Container and a Flexible Bag」と題するKilingerへの米国特許第3,378,369号、および独国明細書DEOS3627231を含む。
同一出願人へ譲渡されたZdebへの特許文献10は、前述した問題点の幾つかを解決したスライディング再構成装置を開示する。例えば、コネクタは、バイアルの栓を穿孔することなく、装置をバイアルへ前もって取り付けることができる。しかし、コネクタの対向端にシールは設けられず、したがってバイアルおよび装置アセンブリは、接続された後、直ちに使用されなければならないか、無菌環境、例えばフードの下に貯蔵されなければならなかった。
特許文献10は、第2のスリーブ部材の周りに同心に取り付けられる第1のスリーブ部材を開示する。スリーブ部材は相互に関して軸方向に移動可能であり、針またはカニューレが薬物容器および希釈液容器を穿孔して、容器を相互に流体連絡させることができる。
特許文献10のコネクタを使用するプロセスは3つの個別のステップを必要とした。スリーブは相互に回転されて、装置を非固定位置へ移動する必要があった。次に、容器の栓を穿孔するため、スリーブは作動位置へ相互に関して軸方向に移動された。スリーブを作動位置に固定するため、スリーブを再び回転する必要があった。
しかし、特許文献10の装置は、作動位置へ移動されるとき、容易かつ偶発的に分解されることが可能である。第2のスリーブは第1のスリーブ部材を完全に通って滑ることができ、別々の部品へ分離することができる。これは、医療従事者が装置を再び組み立てることを必要とするか、汚染のために装置を廃棄する必要がある。
さらに、特許文献10の装置は、装置が作動位置にあることの可視表示を提供しなかった。さらに、前述した第3ステップの反対方向へ第1および第2のスリーブ部材を回転することによって、装置が非作動位置へ偶発的に移動されることが可能であった。
さらに、多くの場合はバイアルである第2の容器が、装置の中で回転することが可能であった。これはバイアルストッパの芯抜きを生じ、バイアルストッパの漏れを導く。さらに、バイアルが装置へ取り付けられる間にバイアルが整列しないことが可能であった。これは医療従事者の取り付けプロセスを困難にする。さらに、コネクタはバイアルへ解放可能としてのみ取り付けられた。バイアルの取り外しは、再構成ステップが起こったことを示す全てのタンパ形跡表示を取り除き、第2の意図されない服薬量が投与される可能性がある。最後に、シールは、カニューレの一部分のみをカバーするスリーブを有した。シールのスリーブは比較的に弾力性があり、ドッキングされるとき薬物容器からコネクタを押し戻す傾向を有した。
さらに、薬物バイアルを非経口溶液容器へ取り付ける他のコネクタが、特許文献11に開示される。特許文献11は、薬物バイアルへドッキングする末端、および溶液容器へ接続する反対の末端を有するコネクタを開示する。バイアルの肩部および端面は、コネクタのバイアル末端の第1および第2のジョー(jaw)の間に保持される。第2のジョー71は比較的鋭い点で終端し、この点はバイアルの最も外側の端面94へ深く食い込んで変形させ、バイアルの肩部と最も外側の端面との間の寸法変動に十分対処する。バイアルの変形可能な端面に残されるマークは、タンパ形跡特徴を提供するように意図される。しかし、鋭い点に作用するには短すぎるキャップを有するバイアルでは、タンパ形跡マークは残されないであろう。
コネクタはスパイク25を有する。スパイク25はバイアルおよび溶液容器のストッパ貫通して、これらの容器を連絡させる。しかし、スパイク25はスカート部分57を越えて外側へ延びるので、特許文献11のコネクタは各々の容器のストッパを穿孔することなしに、流体容器または薬物容器へ前もって取り付けることはできない。(特許文献11は、コネクタが薬物バイアルへ前もって組み立てられてよいことを記述するが、そのような装置の構造の説明はない。(欄6の行40〜49))。これは望ましくない。なぜなら、それは薬物が使用されなければならない時間の長さをイニシエートし、典型的には、これは製品の通常の貯蔵寿命に対して短い長さだからである。
さらに、特許文献11のコネクタは、ドッキングされたバイアルの回転を防止する構造体を提供しない。バイアルの栓は損傷を受けやすいか、回転時に芯を抜かれ、これは栓からの粒子が流体の中へ入って、最終的に患者へ渡されることになる。さらに、それはバイアルの栓の漏れを起こすことになる。
薬物バイアルを可撓性容器へ取り付ける他のコネクタは、同一出願人へ譲渡された米国特許出願第08/986,580号、すなわち特許文献12に開示される。このコネクタは、2つのスリーブの間に取り付けられた穿孔部材を有し、これらのスリーブは滑るように相互に取り付けられる。バッグ接続末端は、剥ぎ取り可能なシール材料によって密封される。シール材料は、可撓性容器へ接続する前に取り除く必要がある。シール材料の除去は穿孔部材を外側環境へ露出し、それによって穿孔部材のハーメチックシールを破る。
薬物バイアルを可撓性溶液容器へ取り付ける他のコネクタは、特許文献13に開示される。コネクタは、連絡通路を有する連絡部分を有し、連絡通路は可撓性容器の最上部に配置される。この場合、連絡部分の1つの末端は可撓性容器の中へ延びる。薬物バイアルは連絡部分の反対の末端へ部分的または全体的に嵌合される。通路を閉鎖するため、膜が連絡通路の中に配置される。コネクタは、さらに、穴空け針ユニットを含み、穴空け針ユニットは連絡通路の中に取り付けられて、薬物バイアルおよび可撓性容器を相互に連絡させる。穴空け針ユニットが可撓性容器を介して外側から押されるとき、針は薬物バイアルの膜および開口を破り、薬物バイアルおよび容器を相互に連絡させる。
特許文献14および特許文献15は、薬物バイアルを可撓性溶液容器へ取り付ける他のコネクタを開示する。特許文献13と同じように、この特許および特許出願は、可撓性容器の中に取り付けられたスパイクの形態をした連絡装置を有する。連絡装置は薬物バイアルの方へ外側から押され、薬物バイアルに穴を空けて薬物バイアルを可撓性容器と連絡させる。
特許文献16は、バイアルを可撓性容器へ接続する装置を開示する。この特許は、バイアルがコネクタへ前もって組み立てられて出荷されることを必要とし、したがって医療従事者がバイアルをコネクタへ選択的に取り付けることはできない。
最後に、特許文献17は、バイアルを医療流体容器へ接続する装置を開示する。装置はスクリュー・キャップ32を含み、スクリュー・キャップ32はバイアルを挿入する前に取り除く必要がある。しかし、スクリュー・キャップの除去は、可能性として穿孔部材48を汚染物へ露出する。なぜなら、穿孔部材は気密に密封されないからである。
米国特許第4,607,671号明細書 米国特許第4,759,756号明細書 米国特許第3,976,073号明細書 米国特許第4,328,802号明細書 米国特許第4,410,321号明細書 米国特許第4,411,662号明細書 米国特許第4,432,755号明細書 米国特許第4,458,733号明細書 米国特許第4,898,209号明細書 米国特許第4,898,209号明細書 米国特許第4,675,020号明細書 米国特許第6,071,270号明細書 米国特許第5,352,191号明細書 米国特許第5,380,315号明細書 欧州特許出願公開第0843992号明細書 米国特許第5,478,337号明細書 米国特許第5,364,386号明細書
従来技術の再構成装置は多くの有利な特徴を提供するが、それでも幾つかの制約を有する。本発明は、これら制約の或るものおよび従来技術の他の欠点および問題点を克服するために提供され、これまでに得られなかった新しい特徴を提供する。
(発明の開示)
本発明は、第1の容器、例えば希釈液または液体容器(例えば可撓性容器または注射器)を第2の容器、例えば薬物バイアルと流体連絡させる流体再構成装置を提供する。このため、液体容器と薬物バイアルとの間に流体連絡を確立するコネクタ装置が提供される。コネクタは、第1の末端および第2の末端を有する穿孔部材、および中央流体通路を有する。穿孔部材は液体容器へ取り付けられ、外界環境から気密に密封された流体アクセス部分を有する。バイアル受取室が穿孔部材に関連づけられ、バイアルへ接続されるような寸法を有する。バイアルは装置へ選択的に取り付けられてよく、バイアルの栓を穿孔することはなく、また穿孔部材の流体アクセス部分のハーメチックシールを破ることはない。バイアル受取室を流体容器へ接続する手段が設けられる。装置は、穿孔部材が側壁の外側にあって流体が液体容器と薬物バイアルとの間を流れない非作動位置から、流体が液体容器と薬物バイアルとの間の流体通路を流れる作動位置へ移動することができる。装置は、液体容器の外側から装置へ加えられた力によって、非作動位置から作動位置へ移動することができる。
本発明の他の局面によれば、バイアル受取室を液体容器へ接続する手段の中に穿孔部材を取り付けるハブ、およびバイアル受取室を液体容器へ接続する手段へ取り付けられて第1の位置から第2の位置へのハブの移動を可能にする寸法の隆起が提供され、ハブは隆起を過ぎて移動する。装置が作動位置から脱作動位置へ移動されるとき、隆起はハブが第1の位置へ戻ることを防止する。
本発明の他の局面によれば、装置に関連づけられたタンパ形跡ストリップが提供される。タンパ形跡ストリップは、装置が非作動位置から作動位置へ移動されたとき表示を与える。
本発明の他の局面によれば、装置は、ポート・スリーブへ接続されるポート・スナップを有するポート・コネクタの形態をした第1の取付け部材を有する。ポート・スナップは外面から延びるフランジを有し、第1のスリーブ部材へ接続され、フランジは第1のスリーブ部材の突起と係合する。ポート・スリーブは、液体容器へ取り付けられるように構成される。ポート・スリーブは、好ましくは、1つの末端に膜を有する。
本発明のさらに他の局面によれば、装置は、第2のスリーブの第2の末端へ取り付けられた把持アセンブリを含む。把持アセンブリは、ベース、ベースから延びる環状壁部分、および壁部分の周辺にある複数のフィンガを有する。フィンガは周辺で間隔を空けられ、バイアルを受け取るように構成されたバイアル受取室を定める。1つのフィンガは、ネックの下側と係合するように構成されたタブを有し、1つのフィンガは、バイアルの栓の側面部分と係合するように構成された直立リブを有する。第1の環状リムがベースから延び、第2の環状リムが、第1の環状リムに関して間隔を空けられてフィンガから集合的に延びる。
本発明の更なる局面によれば、把持アセンブリは、フィンガの底部分へ延びる円板形状のパネルを有する。パネルは中央開口を有し、パネルから延びる環状リムを支持する。環状リムは、容器の栓のターゲット位置に対して流体不浸透シールを形成するように構成される。
本発明の他の局面によれば、好ましくは、対向する第1および第2の面を有する円板を有する隔壁の形態をした密封部材が提供される。円板は、一般的に厚くされた断面を有する中央ハブを有する。第1の面は、第1の環状リムを受け取る第1の環状溝を有する。第2の面は、第2の環状リムを受け取る第2の環状溝を有する。第2の面は、さらに、軸方向および外側へテーパとなる側壁を有する環状リッジを有し、環状リッジは、バイアルが把持アセンブリのフィンガによって受け取られたとき、バイアルに対して流体不浸透シールを形成することができる。
本発明の他の局面によれば、厚くされた中央ハブは、中央ハブが穿孔部材によって貫通されるとき、しかし穿孔部材が中央ハブを完全に貫通する前に、穿孔部材の中央流体通路を実質的に遮断する。
本発明の更なる局面によれば、環状リッジの中に配置されたキャップを含む隔壁が提供される。キャップは容器の栓のターゲット位置に対して流体不浸透シールを提供するように構成される。
本発明のさらに他の局面によれば、隔壁は、容器の栓に対して二重シールを提供する構造体を含んでよい。
本発明の更なる局面によれば、隔壁は様々な形態を取ることができ、剛性または可撓性の部分を有することができる。
本発明の更なる局面によれば、第1の容器と第2の容器との間で流体連絡を確立するコネクタが提供される。第1のスリーブは、第1の容器へ接続されるように構成される。第2のスリーブは、第2の容器へ接続されるように構成される。第2のスリーブは第1のスリーブに関連づけられ、非作動位置から作動位置へ第1のスリーブに関して軸方向に移動することができる。コネクタの時期尚早な作動を防止する手段が提供される。
本発明の他の局面によれば、医療コネクタと一緒に使用されて、第1の容器と第2の容器との間で流体連絡を確立する固定装置が提供される。医療コネクタは、第1のスリーブ、第2のスリーブ、および第1および第2の容器を流体連絡させる穿孔部材を含む。固定装置は、医療コネクタの時期尚早な作動を防止する手段を含む。
本発明の他の局面によれば、医療コネクタと一緒に使用されて、第1の容器と第2の容器との間に流体連絡を確立する固定装置が提供される。医療コネクタは、第1のスリーブ、第2のスリーブ、および第1および第2の容器を流体連絡させる穿孔部材を含む。装置は、第1のスリーブの上に除去可能に配置されて第2のスリーブに当接する部材、および第1のスリーブまたは第1の容器に関連づけられた構造体を含む。
本発明の他の局面によれば、第1の容器と第2の容器との間に流体連絡を確立するコネクタ装置は、第1の末端および第2の末端を有する第1のスリーブ部材を含む。それは、さらに、第1の末端および第2の末端を有する第2のスリーブ部材を含む。第2のスリーブは第1のスリーブ部材に関連づけられ、非作動位置から作動位置へ第1のスリーブ部材に関して軸方向に移動することができる。穿孔部材は、装置が作動位置にあるとき第1の容器と第2の容器との間に流体流路を提供するためスリーブの中に配置される。固定部材は、装置の時期尚早な作動を防止するため第1のスリーブに関連づけられる。
本発明のさらに他の局面によれば、第1の容器と第2の容器との間に流体連絡を確立するコネクタ装置は、第1の末端および第2の末端を有する第1のスリーブ部材を含む。ポート・コネクタは、ポート・スリーブへ接続されるポート・スナップを有し、ポート・スナップは外面から延びるフランジを有する。ポート・コネクタはスリーブの第1の末端で第1のスリーブへ接続され、また第1の容器へ接続される。第2のスリーブ部材は第1の末端および第2の末端を有する。第2のスリーブ部材は第1のスリーブ部材に関連づけられ、非作動位置から作動位置へ第1のスリーブ部材に関して軸方向に移動することができる。第2のスリーブの第2の末端にある取付け部材は、第2のスリーブ部材を第2の容器へ取り付けるように構成される。穿孔部材はスリーブの中に配置され、装置が作動位置にあるとき、容器の栓を穿孔して第1の容器と第2の容器との間に流体流路を提供する。クリップが第1のスリーブへ除去可能に確保されて、フランジまたは第1のスリーブに関連づけられた他の構造体、および第2のスリーブに当接し、装置の時期尚早な作動を防止する。
本発明の更なる局面によれば、第1の容器と第2の容器との間に流体連絡を確立するコネクタ装置は、第1の末端、第2の末端、および第2の末端に近い少なくとも1つの上昇隆起を有する第1のスリーブ部材を含む。第2のスリーブ部材は、第1の末端、第2の末端、および少なくとも1つの開口を有する環状リムを有する。第2のスリーブ部材は第1のスリーブ部材に関連づけられ、非作動位置から作動位置へ第1のスリーブ部材に関して回転可能かつ軸方向に移動することができる。上昇隆起およびリブの開口は、非作動位置にあるとき、スリーブの回転移動によって整列されていなくてよい。上昇隆起およびリブの開口が整列されているとき、スリーブ部材は作動位置へ軸方向に移動されてよい。穿孔部材はスリーブ部材の中に配置され、第1および第2のスリーブ部材の1つから突出し、第1の容器と第2の容器との間に流体流路を提供する。
本発明の他の局面によれば、第1の容器と第2の容器との間に流体連絡を確立するコネクタ装置は、第1の末端および第2の末端を有する第1のスリーブ部材を含む。第2のスリーブ部材は第1の末端および第2の末端を有する。第2のスリーブ部材は第1のスリーブ部材に関連づけられ、非作動位置から作動位置へ第1のスリーブ部材に関して回転可能かつ軸方向に移動することができる。装置は、装置の時期尚早な作動を防止する一体的手段を含む。穿孔部材はスリーブ部材の中に配置され、第1および第2のスリーブ部材の1つから突出し、第1の容器と第2の容器との間に流体流路を提供する。
本発明の更なる局面によれば、第1の容器と第2の容器との間に流体連絡を確立するコネクタ装置は、第1の末端および第2の末端を有する第1のスリーブ部材を含む。第2のスリーブ部材は第1の末端および第2の末端を有する。第2のスリーブ部材は第1のスリーブ部材に関連づけられ、非作動位置から作動位置へ第1のスリーブ部材に関して軸方向に移動することができる。固定部材が第1および第2のスリーブ部材の上に配列され、協調して係合し、第1および第2のスリーブ部材が非作動位置から作動位置へ軸方向に移動されるとき抵抗を提供する。穿孔部材は室の中に配置され、第1および第2のスリーブ部材の1つから突出し、第1の容器と第2の容器との間に流体流路を提供する。
本発明のさらに他の局面によれば、コネクタのために隔壁が設けられ、コネクタは容器の栓へ取り付けられる末端を有する。容器の栓はターゲット位置を有し、コネクタは、さらに、栓のターゲット位置を穿孔する穿孔部材を有する。隔壁は円板を含み、この円板は対向する第1および第2の面を有する。円板は、さらに中央部分を有する。剛性の環状リングが円板の中央部分によって支持され、円板の第2の面から延び、環状リングは栓のターゲット位置に対して流体不浸透シールを形成することができる。環状の可撓性カラーが円板の第1の面へ確保される。
本発明のさらに他の局面によれば、コネクタ装置を作動する方法は、第1および第2のスリーブ部材を有するコネクタ装置を提供するステップを含む。ここで第1のスリーブ部材は第1の容器へ取り付けられ、第2のスリーブ部材は第2の容器へ取り付けられ、第1の容器は流体を含み、第2の容器は薬物を含む。第2の容器は固い面に配置される。力がコネクタ装置へ第2の容器の方向に加えられ、コネクタ装置の第1のスリーブ部材が第2の容器の方向へ移動して、コネクタ装置が作動位置へ置かれる。
本発明の更なる局面によれば、コネクタが作動されたとき、穿孔部材は先ずバイアルの栓を穿孔し、次に可撓性容器の栓を穿孔する。
本発明の他の局面によれば、第1のスリーブおよび第2のスリーブの1つは潤滑添加剤を含んでよい。潤滑添加剤は、より一様な作動力の提供を助ける。1つの好ましい実施形態において、第1のスリーブはスリーブ・リッジを有し、第2のスリーブはスリーブ・リブを有する。スリーブ・リッジおよびスリーブ・リブの1つは潤滑添加剤を有する。第2のスリーブは不連続な環を有して、より一様な作動力の提供を助けてよい。
本発明の更なる局面によれば、コネクタはフィンガ・アセンブリを利用する。このフィンガ・アセンブリは、コネクタへ取り付けられるバイアルに一致する寸法を有する。1つの実施形態において、コネクタは、第1のサイズのバイアルへ接続されるように構成された第1のフィンガ・アセンブリを利用するか、第1のサイズとは異なるサイズのバイアルへ接続されるように構成された第2のフィンガ・アセンブリを利用するように構成可能である。
本発明のさらに他の実施形態によれば、コネクタが作動位置にあるとき、コネクタは密封流体通路を提供する。
本発明の他の特徴および利点は、下記の図面と関連して行われた下記の説明から明らかになるであろう。
より特定すれば、本願発明は以下の項目に関し得る。
(項目1)
第1の容器と第2の容器との間に流体連絡を確立するコネクタであって、上記コネクタは、
上記第1の容器へ接続されるように構成された第1のスリーブと、
上記第2の容器へ接続されるように構成された第2のスリーブであって、上記第2のスリーブは、上記第1のスリーブに関連づけられ、非作動位置から作動位置へと上記第1のスリーブに関して軸方向に移動することができる第2のスリーブと、
上記コネクタの時期尚早な作動を防止する手段と
を備えるコネクタ。
(項目2)
さらに、上記スリーブの中に配置された穿孔部材を備え、上記穿孔部材が流体通路を有する、項目1に記載のコネクタ。
(項目3)
上記装置が上記作動位置にあるとき、上記流体通路が、上記第1の容器と上記第2の容器との間に流体流路を提供するように構成される、項目2に記載のコネクタ。
(項目4)
上記装置が上記非作動位置にあるとき、上記流体通路が、上記第1の容器および上記第2の容器と流体連絡しないように構成される、項目2に記載のコネクタ。
(項目5)
上記穿孔部材が、第2の穿孔部材へ接続された第1の穿孔部材を備える、項目2に記載のコネクタ。
(項目6)
上記第1の穿孔部材がプラスチック・スパイクである、項目5に記載のコネクタ。
(項目7)
上記第2の穿孔部材が金属カニューレである、項目5に記載のコネクタ。
(項目8)
上記穿孔部材がハブを有する、項目2に記載のコネクタ。
(項目9)
上記穿孔部材が複数の翼を有する、項目2に記載のコネクタ。
(項目10)
上記穿孔部材が、ハブと一体化されたプラスチック・スパイク、および上記プラスチック・スパイクへ接続された金属カニューレを備える、項目2に記載のコネクタ。
(項目11)
上記第1のスリーブが上記第2のスリーブの中に配置される、項目1に記載のコネクタ。
(項目12)
さらに、上記第1のスリーブと上記第2のスリーブとの間に配置された密封部材を備える、項目1に記載のコネクタ。
(項目13)
上記第1のスリーブが第1の末端および第2の末端を有し、上記第1のスリーブが上記第2の末端の近くで溝を定め、密封部材が上記溝によって受け取られて上記第2のスリーブの内面に当接し、上記コネクタが上記非作動位置にあるとき上記第1のスリーブと上記第2のスリーブとの間にシールを提供する、項目11に記載のコネクタ。
(項目14)
上記第1のスリーブが第1の末端および第2の末端を有し、上記第1のスリーブが上記第2の末端に停止面を有し、上記第2のスリーブが張出しを有し、上記非作動位置で上記停止面が上記張出しと係合する、項目11に記載のコネクタ。
(項目15)
上記第2のスリーブが第1のセクションおよび第2のセクションを有し、上記密封部材が上記第1のセクションに配置される、項目13に記載のコネクタ。
(項目16)
上記第2のスリーブの上記第2のセクションが上記第1のセクションの直径よりも大きな直径を有し、上記スリーブが上記非作動位置から上記作動位置へ移動するとき、上記密封部材が上記第2のセクションへ移動し、上記第1のスリーブと上記第2のスリーブとの間にシールを提供しない、項目15に記載のコネクタ。
(項目17)
上記第2のスリーブが張出しを有し、上記スリーブが上記非作動位置にあるとき上記ハブが上記張出しと係合する、項目8に記載のコネクタ。
(項目18)
上記第2のスリーブが隆起を有し、上記コネクタが脱作動位置へ移動されるとき上記隆起が上記穿孔部材と係合する、項目2に記載のコネクタ。
(項目19)
上記第2のスリーブが突出部を有し、上記コネクタが上記非作動位置にあるとき上記突出部が上記ハブと係合する、項目8に記載のコネクタ。
(項目20)
上記第2のスリーブが突出部を有し、上記コネクタが上記非作動位置にあるとき上記ハブが上記張出しと上記突出部との間に配置される、項目17に記載のコネクタ。
(項目21)
上記第1のスリーブが第1の末端および第2の末端を有し、上記第1のスリーブが上記第1の末端の近くに案内を有し、上記穿孔部材が、上記案内の近くに配置された第1の末端を有する、項目2に記載のコネクタ。
(項目22)
上記第1のスリーブが第1の取付け部材を有し、上記第1の取付け部材が上記第1の容器に接続するように構成される、項目1に記載のコネクタ。
(項目23)
上記第1の取付け部材が上記第1のスリーブと一体化されている、項目22に記載のコネクタ。
(項目24)
上記第1の取付け部材がポート・アダプタ・アセンブリである、項目22に記載のコネクタ。
(項目25)
上記ポート・アダプタ・アセンブリが、膜管へ接続されたポート・スナップを有し、上記ポート・スナップが上記第1のスリーブへ接続され、上記膜管が上記第1の容器のポート管へ接続されるように構成される、項目24に記載のコネクタ。
(項目26)
上記膜管が膜を有し、上記コネクタが上記作動位置にあるとき上記膜が上記穿孔部材によって穿孔可能である、項目25に記載のコネクタ。
(項目27)
上記膜管が、上記第1の容器の上記ポート管へ溶剤接着されるように構成される、項目25に記載のコネクタ。
(項目28)
上記膜管が上記ポート・スナップへ溶剤接着される、項目25に記載のコネクタ。
(項目29)
さらに、上記ポート・スナップの近くで上記第1のスリーブの中に配置されたポート隔壁を備える、項目25に記載のコネクタ。
(項目30)
上記第1のスリーブが、上記第1のスリーブの第1の末端の近くに案内を有し、上記ポート隔壁が上記案内と上記ポート・スナップとの間に配置される、項目29に記載のコネクタ。
(項目31)
上記案内が突出部を有し、上記突出部が上記ポート隔壁を凹ませる、項目30に記載のコネクタ。
(項目32)
上記ポート・スナップがフィンガを有し、上記フィンガが上記ポート隔壁を凹ませる、項目30に記載のコネクタ。
(項目33)
上記第1のスリーブが、上記第1のスリーブの第1の末端の近くに突起を有し、上記ポート・スナップがフランジを有し、上記ポート・スナップが上記第1のスリーブの中へスナップばめされ、上記第1のスリーブの中で、上記フランジが上記突起と係合する、項目25に記載のコネクタ。
(項目34)
上記ポート・スナップが、低エネルギーeビーム場内で上記第1のスリーブの中へスナップばめされる、項目33に記載のコネクタ。
(項目35)
上記第1の取付け部材が、低エネルギーeビーム場内で上記第1のスリーブへ取り付けられる、項目22に記載のコネクタ。
(項目36)
さらに、上記穿孔部材を気密に密封する手段を備える、項目2に記載のコネクタ。
(項目37)
上記第2のスリーブが第1の末端および第2の末端を有し、さらに上記第2のスリーブの上記第2の末端の近くに配置された密封部材を備える、項目1に記載のコネクタ。
(項目38)
上記第2のスリーブが第2の取付け部材を有し、上記第2の取付け部材が上記第2の容器へ接続するように構成される、項目1に記載のコネクタ。
(項目39)
上記第2の取付け部材が上記第2のスリーブと一体化されている、項目38に記載のコネクタ。
(項目40)
上記第2の取付け部材が把持アセンブリである、項目38に記載のコネクタ。
(項目41)
上記把持アセンブリが、ベース、上記ベースから延びるフィンガ・アセンブリ、および上記フィンガ・アセンブリの周囲にある環状壁を備える、項目40に記載のコネクタ。
(項目42)
上記フィンガ・アセンブリが複数のフィンガを備える、項目41に記載のコネクタ。
(項目43)
上記フィンガがタブを有する、項目42に記載のコネクタ。
(項目44)
上記フィンガが直立リブを有する、項目42に記載のコネクタ。
(項目45)
さらに、上記ベースと上記フィンガ・アセンブリとの間に配置された隔壁を備える、項目41に記載のコネクタ。
(項目46)
上記隔壁が、上記ベースと接触するゴム・カラーを有する、項目45に記載のコネクタ。
(項目47)
さらに、上記環状壁の上に密封材料を備える、項目41に記載のコネクタ。
(項目48)
さらに、上記第2のスリーブの第2の末端へ接続されたフィンガ・アセンブリを備え、上記フィンガ・アセンブリが、上記第2の容器へ接続するように構成される、項目1に記載のコネクタ。
(項目49)
上記フィンガ・アセンブリが、上記第2の容器の寸法に合致するようなサイズである、項目48に記載のコネクタ。
(項目50)
さらに、上記第2のスリーブの第2の末端の近くに配置された隔壁を備える、項目1に記載のコネクタ。
(項目51)
上記スリーブが上記非作動位置から上記作動位置へ移動するとき、上記スリーブの第2の末端が上記ハブに接触して、上記第2のスリーブの上記第2の末端の方へ上記穿孔部材を移動させる、項目8に記載のコネクタ。
(項目52)
上記第2のスリーブが隆起を有し、上記ハブが上記作動位置で上記隆起を過ぎて移動し、上記スリーブが上記非作動位置へ逆方向に移動されたとき、上記隆起が上記ハブの移動を防止して脱作動位置を定める、項目51に記載のコネクタ。
(項目53)
上記第2のスリーブが、内面を定める第1のセクションおよび第2のセクションを有し、上記内面が上記第1のセクションと上記第2のセクションとの間でテーパとなっている、項目1に記載のコネクタ。
(項目54)
再構成アセンブリであって、
希釈液を含む可撓性バッグと、
薬物を含む薬物バイアルと、
再構成装置と
を備え、上記再構成装置が、さらに、
上記第1の容器へ接続される第1のスリーブと、
上記第2の容器へ接続される第2のスリーブであって、上記第2のスリーブは、上記第1のスリーブに関連づけられ、非作動位置から作動位置へ上記第1のスリーブに関して軸方向に移動できる第2のスリーブと、
上記スリーブの中に配置された穿孔部材であって、上記スリーブが上記作動位置にあるとき上記バッグと上記バイアルとの間に流体通路を提供する穿孔部材と
を備える再構成アセンブリ。
(項目55)
さらに、上記装置の時期尚早な作動を防止する手段を備える、項目54に記載のアセンブリ。
(項目56)
上記第1のスリーブが低エネルギーeビーム場で上記可撓性バッグへ接続される、項目54に記載のアセンブリ。
(項目57)
上記第2のスリーブが低エネルギーeビーム場で上記薬物バイアルへ接続される、項目54に記載のアセンブリ。
(項目58)
さらに、上記穿孔部材を気密に密封する手段を備える、項目54に記載のアセンブリ。
(項目59)
上記第1の容器と上記第2の容器との間に流体連絡を確立する医療コネクタと一緒に使用される固定装置であって、上記医療コネクタが第1のスリーブ、第2のスリーブ、および第1および第2の容器を流体連絡させる穿孔部材を含み、上記固定装置は、上記医療コネクタの時期尚早な作動を防止する手段を備える装置。
(項目60)
上記時期尚早な作動を防止する手段が、上記第2のスリーブに対する上記第1のスリーブの移動を防止する手段を備える、項目59に記載の装置。
(項目61)
上記時期尚早な作動を防止する手段が、スリーブの上に配置されるように構成された部材を備える、項目59に記載の装置。
(項目62)
上記部材が、上記部材を上記スリーブへ接続する手段および上記スリーブを上記非作動位置に固定する手段を備える、項目61に記載の装置。
(項目63)
上記部材が上記スリーブの上に配置されるとき上記接続手段が上記スリーブの一部分の周りに延びるように構成される、項目62に記載の装置。
(項目64)
上記部材が上記スリーブの上に配置されるとき上記スリーブの外面の一部分の周りに延びるように構成された延長部を上記接続手段がさらに備える、項目63に記載の装置。
(項目65)
上記固定手段が、他のスリーブに当接するように構成された部材、および上記第1の容器に関連づけられて、上記第1のスリーブに対して上記第2のスリーブの移動を制限する構造体を備える、項目62に記載の装置。
(項目66)
上記接続手段と上記固定手段とが一体化されている、項目62に記載の装置。
(項目67)
上記第2のスリーブに対する上記第1のスリーブの移動を防止する上記手段が、上記スリーブに関連づけられるように構成された部材であって、本質的に固定された相対位置に上記スリーブを維持する、項目60に記載の装置。
(項目68)
上記時期尚早な作動を防止する手段が、上記第1のスリーブへ取り付けられるように構成されたクリップを備え、上記クリップが、上記第2のスリーブに当接するように構成された構造体および上記第1の容器に関連づけられる構造体を有する、項目59に記載の装置。
(項目69)
上記クリップが準環状円筒を備え、上記準環状円筒が曲がって上記クリップを上記第1のスリーブへ取り外し可能に接続させる、項目68に記載の装置。
(項目70)
上記クリップが把持装置を有する、項目68に記載の装置。
(項目71)
第1の容器と第2の容器との間に流体連絡を確立する医療コネクタと一緒に使用される固定装置であって、上記医療コネクタが第1のスリーブ、第2のスリーブ、および上記第1の容器と上記第2の容器とを流体連絡させるように穿孔する穿孔部材を含み、上記装置は、上記第1のスリーブの上に取り外し可能に配置されるように構成されかつ上記第2のスリーブに関連づけられるように構成された部材を備えて、上記第1のスリーブに対して本質的に固定された位置に上記第2のスリーブを維持する固定装置。
(項目72)
再構成装置であって、
第1の末端および第2の末端を有する第1のスリーブと、
上記第1の末端に近くで上記第1のスリーブに接続された可撓性バッグと、
第1の末端および第2の末端を有する第2のスリーブであって、上記第2のスリーブは、上記第1のスリーブに関連づけられ、非作動位置から作動位置へと上記第1のスリーブに関して移動できる第2のスリーブと、
上記第2の末端の近くで上記第2のスリーブ部材へ取り付けられ、容器を受け取るように構成された第2の取付け部材と、
上記スリーブの中に配置され、上記作動位置にあるとき上記可撓性バッグと上記容器との間に流体通路を提供する穿孔部材と
を備える再構成装置。
(項目73)
再構成装置であって、
第1の末端および第2の末端を有する第1のスリーブと、
上記第1の末端の近くで上記第1のスリーブへ接続された可撓性バッグと、
第1の末端および第2の末端を有する第2のスリーブであって、上記第2のスリーブは、上記第1のスリーブに関連づけられ、非作動位置から作動位置へと上記第1のスリーブに関して移動できる第2のスリーブと、
上記第2の末端の近くで上記第2のスリーブ部材へ結合された容器と、
上記スリーブの中に配置され、上記作動位置にあるとき上記可撓性バッグと上記容器との間に流体通路を提供するように構成された穿孔部材と
を備える再構成装置。
(項目74)
再構成アセンブリであって、
希釈液を含む可撓性バッグと、
薬物を含む薬物バイアルと、
再構成装置と
を備え、上記再構成装置が、さらに、
第1の容器へ接続された第1のスリーブと、
第2の容器へ接続された第2のスリーブであって、上記第2のスリーブは、上記第1のスリーブに関連づけられ、非作動位置から作動位置へ上記第1のスリーブに関して軸方向に移動できる第2のスリーブと、
上記スリーブの中に配置された穿孔部材であって、上記スリーブが上記作動位置にあるとき上記バッグと上記バイアルとの間に流体通路を提供する穿孔部材と、
上記装置の時期尚早な作動を防止する手段と
を備える再構成アセンブリ。
(項目75)
コネクタ装置を作動させる方法であって、
第1のスリーブ部材および第2のスリーブ部材を有するコネクタ装置を提供するステップであって、上記第1のスリーブ部材が第1の容器へ取り付けられ、上記第2のスリーブ部材が第2の容器へ取り付けられ、上記第1の容器が流体を含み、上記第2の容器が薬物を含む、ステップ、
上記第2の容器を固い面上に配置するステップ、
力を上記コネクタ装置へ上記第2の容器の方向に加えるステップであって、上記コネクタ装置の上記第1のスリーブ部材が上記第2の容器の方向へ移動し、上記コネクタ装置を作動位置に置くようにする、ステップ、
を包含する、方法。
(項目76)
上記第1のスリーブへ力を加えるステップが、
上記第1のスリーブへ取り付けられる把持部分を提供する工程、
上記把持部分を把持して、上記把持部分を上記第2の容器の方へ押す工程、
を包含する、項目75に記載の方法。
(項目77)
上記力が垂直に加えられる、項目75に記載の方法。
(項目78)
コネクタ装置を作動させる方法であって、
第1のスリーブ部材および第2のスリーブ部材を有するコネクタ装置を提供するステップであって、上記第1のスリーブ部材が、フランジを有するポート・コネクタで第1の容器へ取り付けられ、上記第2のスリーブ部材が第2の容器へ取り付けられ、上記第1の容器が流体を含み、上記第2の容器が薬物を含む、ステップ、
上記第2の容器を固い面上に配置するステップ、
力を上記フランジへ上記第2の容器の方向に加えるステップであって、上記コネクタ装置の上記第1のスリーブ部材が上記第2の容器の方向へ移動し、上記コネクタ装置を作動位置に置くようにする、ステップ、
を包含する、方法。
(項目79)
第1のスリーブ部材および第2のスリーブ部材を有するコネクタ装置を製造する方法であって、上記第1のスリーブ部材と上記第2のスリーブ部材とが関連づけられて、スリーブが非作動位置から作動位置へ相互に関して回転可能かつ軸方向に移動し、上記第1のスリーブ部材および上記第2のスリーブ部材が、適切に整列しているときにのみ軸方向に移動でき、上記方法は、
第1のスリーブ部材を提供するステップ、
第2のスリーブ部材を提供するステップ、
上記第1のスリーブ部材および上記第2のスリーブ部材をコネクタ装置へ組み立てるステップ、
上記第1のスリーブ部材と上記第2のスリーブ部材との整列をチェックして、作動するには適切な整列を有しないコネクタ装置を承認するステップ、
作動するのに適切な整列を有するコネクタ装置を拒否するステップ、
上記拒絶されたコネクタ装置の整列を変更するステップ、
を包含する、方法。
(項目80)
第1の容器と第2の容器との間に流体連絡を確立するコネクタ装置であって、
第1の末端および第2の末端を有するスリーブ・アセンブリと、
上記スリーブ・アセンブリの上記第1の末端へ接続され、上記第1の容器へ取り付けるように構成された第1の取付け部材と、
上記スリーブ・アセンブリの上記第2の末端へ接続され、上記第2の容器へ取り付けるように構成された第2の取付け部材と、
上記スリーブ・アセンブリの中に配置された穿孔部材であって、第1の末端、第2の末端、および上記第1の容器から上記第2の容器への流体流路を提供する流体通路を有する穿孔部材と、
を備え、
上記穿孔部材が上記第1の容器および上記第2の容器と流体連絡しないように構成される非作動位置から、上記穿孔部材が上記第1の容器および上記第2の容器と流体連絡するように構成される作動位置へ上記スリーブ・アセンブリが移動でき、上記装置が上記作動位置へ移動されるとき、上記穿孔部材の上記第1の末端が上記第1の容器との流体連絡を確立するように構成される前に、上記穿孔部材の上記第2の末端が上記第2の容器との流体連絡を確立するように構成される、
コネクタ装置。
(項目81)
第1の容器と第2の容器との間に流体連絡を確立するコネクタ装置であって、
第1の末端および第2の末端を有する第1のスリーブと、
上記第1のスリーブの上記第1の末端へ接続され、上記第1の容器へ取り付けるように構成された第1の取付け部材と、
第1の末端および第2の末端を有する第2のスリーブであって、上記第1のスリーブへ滑動可能に取り付けられた上記第2のスリーブと、
上記第2のスリーブの上記第2の末端へ接続され、上記第2の容器へ取り付けるように構成された第2の取付け部材と、
上記スリーブの中に配置された穿孔部材であって、第1の末端、第2の末端、および上記第1の容器から上記第2の容器への流体流路を提供する流体通路を有する穿孔部材と、
を備え、
上記穿孔部材が上記第1の容器および上記第2の容器と流体連絡しないように構成される非作動位置から、上記穿孔部材が上記第1の容器および上記第2の容器と流体連絡するように構成される作動位置へと上記スリーブが移動でき、上記作動位置へ移動されるとき、上記穿孔部材の上記第1の末端が上記第1の容器との流体連絡を確立するように構成される前に、上記穿孔部材の上記第2の末端が上記第2の容器との流体連絡を確立するように構成される
コネクタ装置。
(項目82)
第1の容器と第2の容器との間に流体連絡を確立するコネクタ装置であって、
第1の末端および第2の末端を有するスリーブ・アセンブリと、
上記スリーブ・アセンブリの上記第1の末端へ接続され、上記第1の容器へ取り付けるように構成された第1の取付け部材と、
上記スリーブ・アセンブリの上記第2の末端へ接続され、上記第2の容器へ取り付けるように構成された第2の取付け部材と、
上記スリーブ・アセンブリの中に配置された穿孔部材であって、第1の末端、第2の末端、および上記第1の容器から上記第2の容器への流体流路を提供する流体通路を有する穿孔部材と、
を備え、
上記穿孔部材が上記第1の容器および上記第2の容器と流体連絡しないように構成される非作動位置から、上記穿孔部材が上記第1の容器および上記第2の容器と流体連絡するように構成される作動位置へと上記スリーブ・アセンブリが移動でき、上記スリーブ・アセンブリが、さらに、作動位置から非作動位置へ逆に移動でき、さらに、上記コネクタ装置は、上記穿孔部材の上記第2の末端と上記第2の容器との流体連絡を維持して上記穿孔部材が上記第1の容器と流体連絡しないように構成される手段を有する、
コネクタ装置。
(項目83)
第1の容器と第2の容器との間に流体連絡を確立するコネクタ装置であって、
第1の末端および第2の末端を有するスリーブ・アセンブリと、
上記スリーブ・アセンブリの上記第1の末端へ接続され、上記第1の容器へ取り付けるように構成された第1の取付け部材と、
上記スリーブ・アセンブリの上記第2の末端へ接続され、上記第2の容器へ取り付けるように構成された第2の取付け部材と、
上記スリーブ・アセンブリの中に配置された穿孔部材であって、第1の末端、第2の末端、および上記第1の容器から上記第2の容器への流体流路を提供する流体通路を有する穿孔部材と、
を備え、
上記穿孔部材が上記第1の容器および上記第2の容器と流体連絡しないように構成される非作動位置から、上記穿孔部材が上記第1の容器および上記第2の容器と流体連絡するように構成される作動位置へと上記スリーブ・アセンブリが移動でき、上記スリーブ・アセンブリが、さらに、脱作動位置へ移動でき、上記コネクタ装置は、上記脱作動位置において、上記穿孔部材の上記第2の末端が上記第2の容器と流体連絡するように構成され、上記穿孔部材の上記第1の末端が上記第1の容器と流体連絡しないように構成されている、
コネクタ装置。
(項目84)
定められた流体通路の中で第1の容器と第2の容器との間に流体連絡を確立する穿孔部材を有するコネクタ装置において、定められた流体通路からの流体脱出を防止するシール構成を備える密封システム。
(項目85)
第1の容器と第2の容器との間に流体連絡を確立するコネクタ装置であって、
第1の容器へ接続された第1のスリーブと、
第2の容器へ接続された第2のスリーブであって、上記第1のスリーブに関連づけられた第2のスリーブと、
上記スリーブの中に配置された穿孔部材であって、上記第1の容器と上記第2の容器との間に流体流路を提供する流体通路を有する穿孔部材と、
上記スリーブに関連づけられたシール構成とを備え、
上記穿孔部材が上記第1の容器および上記第2の容器と流体連絡しない非作動位置から、上記穿孔部材が上記第1の容器および上記第2の容器と流体連絡する作動位置へと上記スリーブが移動でき、上記作動位置にあるとき、上記シール構成が、上記第1の容器を圧搾することから作り出された圧力に抵抗できる密封流体通路を上記穿孔部材の周りに定める
コネクタ装置。
(項目86)
再構成アセンブリであって、
希釈液を含む内部を定め、上記内部と連絡するポート管を有する可撓性バッグと、
薬物を含み、栓を有する薬物バイアルと、
再構成装置であって、
第1の末端および第2の末端を有し、上記第1の末端がポート・アダプタ・アセンブリへ接続されてシールを定め、上記ポート・アダプタ・アセンブリがポート管へ接続されてシールを定める第1のスリーブ、
第1の末端および第2の末端を有し、上記第1のスリーブへ滑動可能に取り付けられ、上記第2の末端に把持アセンブリを有し、上記把持アセンブリが上記薬物バイアルへ接続された第2のスリーブ、および
上記スリーブの中に配置され、第1の穿孔部材が第2の穿孔部材へ接続されて、それらの間にシールを定め、上記穿孔部材が集合的に流体通路を定めて第1の容器から第2の容器への流体流路を提供する穿孔アセンブリを備える再構成装置とを備え、
上記穿孔部材が上記第1の容器および上記第2の容器と流体連絡しない非作動位置から、上記穿孔部材が上記第1の容器および上記第2の容器と流体連絡するように構成される作動位置へと上記スリーブが移動でき、上記作動位置にあるとき、複数のシールが、密封された流体通路を提供し、上記可撓性バッグを圧搾することから上記流体通路の中に作り出された圧力に抵抗して、密封された流体通路を維持することができる
再構成アセンブリ。
(項目87)
末端を有するスリーブを有する再構成装置へ取り付けるための容器サブアセンブリであって、
ポート管と連絡する内部を定める可撓性容器と、
上記ポート管へ接続された膜管と、
上記ポート管へ接続され、上記スリーブへ取り付けるように構成された取付け部材を有するポート・スナップと
を備える容器サブアセンブリ。
本発明のコネクタ装置の断面立面図である。 本発明のコネクタ装置の断面斜視図である。 図1のコネクタ装置のポート・コネクタ・アセンブリの拡大部分断面図である。 可撓性容器へ取り付けられた本発明のコネクタ装置の部分断面図である。 コネクタ装置へ固着された薬物バイアルを有する本発明のコネクタ装置の部分断面図であって、コネクタ装置が非作動位置にあるときの図である。 図5で示されたコネクタ装置の部分断面図であって、コネクタ装置が作動プロセスの初期段階にあるときの図である。 作動位置にあるコネクタ装置の部分断面図である。 脱作動位置にあるコネクタ装置の部分断面図である。 代替のバイアル接続装置および密封部材を有する本発明のコネクタ装置の断面立面図である。 コネクタ装置へ固着された薬物バイアルを有する図9のコネクタ装置の断面図であって、コネクタ装置が非作動位置にあるときの図である。 コネクタ装置で使用される密封部材の代替の実施形態の断面図である。 図11の密封部材を利用し、コネクタ装置へ固着された薬物バイアルを有する本発明のコネクタ装置の部分断面図であって、コネクタ装置が非作動位置にあるときの図である。 本発明のコネクタ装置で使用される密封部材の他の実施形態の正面図である。 図13の密封部材の平面図である。 図13の線15〜15に沿って取られた密封部材の断面図である。 図15で示される密封部材の部分断面図である。 図13の密封部材を利用する本発明のコネクタ装置の断面図である。 薬物バイアルを密封する図13の密封部材を示す拡大部分断面図である。 本発明のコネクタ装置で使用される密封部材の他の実施形態の平面図である。 図19の線20〜20に沿って取られた密封部材の断面図である。 図19の密封部材を利用し、コネクタ装置へ固着された薬物バイアルを有する本発明のコネクタ装置の部分断面図であって、コネクタ装置が可撓性容器へ取り付けられて非作動位置にあるときの図である。 図21Aで示されたコネクタ装置の部分断面図であって、コネクタ装置が作動プロセスの初期段階にあるときの図である。 作動位置にある図21Aのコネクタ装置の部分断面図である。 脱作動位置にある図21Aのコネクタ装置の部分断面図である。 本発明のコネクタ装置で使用される密封部材の他の実施形態の平面図である。 図22の線23〜23に沿って取られた密封部材の断面図である。 図20の密封部材を利用する本発明のコネクタ装置の断面図である。 本発明の他の実施形態に従って利用される固定装置の斜視図である。 図25の線26〜26に沿って取られた固定装置の断面図であって、コネクタ装置のスリーブが仮想的に示された図である。 仮想的に示されたスリーブの周りで曲げられた位置にある図26の固定装置の断面図である。 本発明のコネクタ装置の上に置かれた図25の固定装置の斜視図である。 図28のコネクタ装置の上に置かれた図25の固定装置の斜視図であって、コネクタ装置が第1の容器および第2の容器へ取り付けられて再構成アセンブリを集合的に定めるときの図である。 本発明のコネクタ装置の上に置かれた図25の固定装置の断面図である。 本発明の他の実施形態に従ったコネクタ装置の、関連づけられた第1および第2のスリーブの部分斜視図である。 図31のコネクタ装置のスリーブの部分切除斜視図である。 図31のコネクタ装置の第2のスリーブの部分斜視図である。 図31のコネクタ装置のスリーブの部分断面図である。 本発明の他の実施形態に従ったコネクタ装置の、関連づけられた第1および第2のスリーブの部分斜視図である。 図35のコネクタ装置の第2のスリーブの部分斜視図である。 本発明の他の実施形態に従ったコネクタ装置の第1および第2のスリーブの部分断面図であって、コネクタ装置が非作動位置にあるときの図である。 非作動位置から作動位置へ遷移するときの図37のコネクタ装置の部分断面図である。 作動位置へ進んでいる図37のコネクタ装置の部分断面図である。 本発明の他の実施形態に従ったコネクタ装置の第1および第2のスリーブの部分断面図であって、コネクタ装置が非作動位置にあるときの図である。 図40のコネクタ装置の部分断面図であって、装置が非作動位置にあり、スリーブが本発明の他の実施形態に従った代替構造を有するときの図である。 図50のコネクタ装置の第1および第2のスリーブの拡大部分断面図である。 本発明の他の実施形態に従った第1のスリーブの正面図である。 本発明の他の実施形態に従った第2のスリーブの部分斜視図である。 本発明のコネクタ装置で使用される密封部材の他の実施形態の平面図である。 図44の密封部材の底面図である。 図44の線46〜46に沿って取られた密封部材の断面図である。 図46の区域47における密封部材の部分断面図である。 第2のスリーブ、把持アセンブリ、およびバイアルを示す部分組立分解斜視図である。 第2のスリーブ、把持アセンブリの代替部分、および代替バイアルを示す部分組立分解斜視図である。 固定クリップおよび第2のスリーブの色彩の略図である。 図25の固定クリップを利用し、コネクタ装置へ固着された薬物バイアルを有する本発明のコネクタ装置の部分断面図であって、コネクタ装置が可撓性容器へ取り付けられて非作動位置にあるときの図である。 図40のスリーブを利用する図51のコネクタ装置の部分断面図であって、コネクタ装置が非作動位置にあるときの図である。 図52のコネクタ装置の部分断面図であって、コネクタ装置が非作動位置から作動位置へ遷移する初期段階にあるときの図である。 図52のコネクタ装置の部分断面図であって、コネクタ装置が非作動位置から作動位置へ遷移する更なる段階にあるときの図である。 図51のコネクタ装置の部分断面図であって、コネクタ装置が作動位置へ進んでいるときの図である。 作動位置にあるときの図51のコネクタ装置の断面図である。 脱作動位置にあるときの図51のコネクタ装置の断面図である。
(発明を実施するための最良の形態)
本発明は多くの異なった形態で実施可能であるが、本発明の好ましい実施形態が図面に示され、本明細書で詳細に説明される。この開示は本発明の原理の例として考えられることを理解すべきである。この開示は、本発明の広い局面を、例示された実施形態へ限定することを意図されない。
本発明は、別々の容器の中の2つの物質を混合するために使用されるコネクタ装置を提供する。さらに具体的には、本発明は薬物を希釈液と再構成する装置を提供する。薬物の再構成を達成するため、本発明は、普通は可撓性バッグまたは注射器であり希釈液を含む第1の容器、および普通は再構成される薬物を含むバイアルである第2の容器へ取り付けられる改善された接続装置を提供する。コネクタは、薬物が再構成されて患者へ引き渡されるように、密封された穿孔部材を介して2つの容器の間に流体連絡を提供する。密封とは、流体と接触して2つの容器の栓を穿孔する穿孔部材部分が外部環境から閉じ込められることを意味する。
希釈液は液体であるが、有益な薬品は、溶解される粉末または凍結乾燥された薬物であるか、濃度を薄められる液体薬物であってよい。本発明の装置は、医療従事者が、選択したバイアルをコネクタへ選択的に取り付けることができるという利点を提供する。したがって、病院および薬局は、プリパッケージの薬物バイアルおよびコネクタ・アセンブリを備蓄しておく必要はない。さらに、本発明のコネクタは、コネクタに関連づけられた穿孔部材の密封を破ることなく、またバイアルの栓を穿孔することなく、バイアルをコネクタへドッキングすることが可能である。したがって、本質的に薬物が活性である全期間にわたってバイアルを本発明の装置へ前もってドッキングしておいてよい。さらに、本発明の装置は、コネクタへ力を直接加えることによって作動可能にすることができ、第1および第2の容器の側壁へ接触する必要はない。
図1、図2、および図4を参照すると、コネクタ装置が開示され、大まかに参照番号10で表される。装置10は、希釈液として使用される液体を含む第1の容器12を、希釈または再構成される薬物を含む第2の容器14と流体連絡させるように構成される。
第1の容器12は、典型的には、可撓性バッグであり、患者が静脈で受け取る溶液を入れるために使用される。可撓性容器は、典型的には、側壁を形成するポリマー材料の2つのシートから構成される。2つのシートは外側周辺で接着され、それらの間に流体不浸透室を定める。本発明の好ましい形態において、流体容器は共押し出し形成された層構造体である。この構造体は、ポリプロピレンのスキン層、およびポリマー混合物の無線周波数受容層を有する。無線周波数受容層は、40重量%のポリプロピレン、40重量%の超低密度ポリエチレン、10重量%の二量体脂肪酸ポリアミド、および10重量%のスチレン−エチレン−ブテン−スチレン・ブロック・コポリマーより成る。これらの層状構造体は、同一出願人による米国特許第5,686,527号で詳細に説明されている。この米国特許は、参照して本明細書に組み込まれ、その一部分とされる。容器12の周辺上の一点で、管形ポート16が側壁の間に挿入され、流体室へのアクセスを提供する。流体投与セットによってアクセスし、再構成された薬物を患者へ引き渡すことを可能にする第2のポート18が示される。しかし、第1の容器12は任意のタイプの容器であってよい。そのような容器としては、例えば、薬物を再構成するために使用される液体を入れるのに適した注射器バレルがある。
再構成される薬物を含む第2の容器14(図5)はバイアルである。バイアル14は、典型的には、栓部材を有するガラス容器である。栓部材はゴム・ストッパ20を含んでよく、さらに波形リング22を有してよい。ゴム・ストッパ20はバイアル14の開口へ挿入される。ゴム・ストッパ20は、典型的には軟質金属、例えばアルミニウムから作られた波形リング22(図3)によって定位置に保持される。波形リング22は、ストッパ20およびバイアル14のネックの周りで波形にされ、ストッパ20をバイアル14へ固定して取り付ける。波形リング22は、ゴム・ストッパ20上にターゲット位置を定める開きを有する。装置10は、任意のサイズのバイアル、特に20mmおよび13mmのバイアルを受け取るように構成可能である。さらに、第2の容器14は、再構成を必要とする薬物を収容するように構成される任意の容器であってよい。
コネクタ10は、前述したように、可撓性バッグ12およびバイアル14の双方へ接続され、可撓性バッグ12およびバイアル14の内容を相互に連絡させるように構成される。図1、図2、および図4で示されるように、コネクタ10は、一般的にスリーブ・アセンブリ24、穿孔アセンブリ26、把持アセンブリ28、およびポート・コネクタ・アセンブリ30を備える。下記で詳細に説明するように、把持アセンブリ28およびスリーブ・アセンブリ24の一部分は、スリーブ・アセンブリ24の他の部分に関して、非作動位置(例えば、図5)から作動位置(図7)へ軸方向に動くように集合的に構成される。非作動位置とは、容器12および14が相互に流体連絡しておらず、コネクタ10が作動されていない位置を意味する。作動位置とは、容器12および14が相互に流体連絡している位置を意味する。脱作動位置または事後再構成位置とは、第1の容器12および第2の容器14が流体連絡しておらず、作動位置から脱作動位置へ移動された位置を意味する(図8)。
さらに図1および図2で示されるように、スリーブ・アセンブリ24は、一般的に第1のスリーブ32および第2のスリーブ34を備える。第1のスリーブ32および第2のスリーブ34は、非作動位置から作動位置へ相互に関して平行移動するように取り付けられる。本発明の好ましい形態において、第1のスリーブ32は第2のスリーブ34の中で滑るように取り付けられる。各々のスリーブ32および34は一般的に円筒形の壁を有し、集合的に、スリーブ32および34はコネクタ10を通過する中央通路35を定める。第1のスリーブ32はポート・アダプタ・スリーブとも呼ばれる。第2のスリーブ34は把持ハウジング・スリーブとも呼ばれる。
第1のスリーブ32は第1の末端36および第2の末端38を有する。第1の末端36は、下記で詳細に説明するように、ポート・コネクタ30を受け取って、それに接続されるように構成される。第1のスリーブ32の第2の末端38は部分環状溝40を有する。環状溝40は、好ましくはOリングの形態をした密封部材42を受け取る。密封部材42は第1のスリーブ32と第2のスリーブ34との間にシールを提供し、本発明の好ましい形態では第1のスリーブ32と第2のスリーブ34との間に配置される。もちろん、当技術分野で周知のように、また本発明から逸脱することなく、他の密封部材、例えばガスケット、座金、および類似の装置を使用して、スリーブ32および34の間で密封を達成することができる。任意的に、第2のスリーブ34は密封部材42を保持する環状溝40を組み込まれることができる。第1のスリーブ32は、さらに、第1の末端36と第2の末端38との中間でスリーブ32の内面に案内44を有する。案内44は、作動中に穿孔アセンブリ26の一部分を受け取るように構成された開口46を有する。図3で示されるように、突起47が案内44から延びる。第1のスリーブ32の内面は、好ましくは、内面の全周辺の周りに延びる傾斜突起49を有する。突起49は、下記で説明するように、ポート・コネクタ・アセンブリ30と協調する。
さらに、図1および図2で示されるように、第1のスリーブ32は停止面51を有する。停止面51は、第2のスリーブ34の第2の出っ張り64の形態をした停止面と協調し、第1のスリーブ32が第2のスリーブ34の外へ滑らないようにする。第1のスリーブ32は、さらに、停止面74を有する。停止面74は、下記で詳細に説明するように、穿孔アセンブリ26とインタフェースする。最後に、図2で示されるように、第1のスリーブはその外面に移動止め39を有する。移動止め39は、装置を非作動位置に維持する第2のスリーブ34の末端と協調する。もし所望であれば、第2の出っ張り64を取り除くことができ、また第2のスリーブ34のその部分をテーパにしてよいことが理解される。図1および図2で分かるように、第2のスリーブ34で追加の出っ張りの形態をした追加の構造体は、第1のスリーブ32が第2のスリーブ34の外へ滑るのを防止する。
図1および図2で示されるように、第2のスリーブ34も第1の末端48および第2の末端50を有する。第2のスリーブ34の第2の末端50は把持アセンブリ28へ接続される。好ましい実施形態において、把持アセンブリ28は第2のスリーブ34の一体的部分である。もっとも、それは別個に取り付けられてよい。さらに、把持アセンブリ28およびその一部分は、第2のスリーブ34の構成部分として考えられることが分かる。第2のスリーブ34は穿孔アセンブリ26を中央通路35の中に収容する。穿孔アセンブリ26は、第2のスリーブ34の内面に沿って中央通路35の中で滑ることができる。さらに、図2で示されるように、第2のスリーブ34は、第1のセクション56、第2のセクション58、および第3のセクション60を有する。第3のセクション60は第2のセクション58よりも大きな直径を有し、第2のセクション58は第1のセクション56よりも大きな直径を有する。第2のセクション58と第3のセクション60の間の界面に第1の出っ張り62が形成され、第2のセクション58と第1のセクション56の間の界面に第2の出っ張り64が形成される。さらに、第2のスリーブ34は、第2のスリーブ34の内面に傾斜隆起66を有する。図2で示されるように、傾斜隆起66は出っ張り62の近くで始まり、第2のスリーブ34の第2の末端50の方へ進んでフランジ67を形成する。傾斜隆起66は、さらに、図1で示されるように、短い構成を有してよい。好ましい実施形態において、複数の傾斜隆起66が利用され、最も好ましい実施形態では、4つの傾斜隆起66が第2のスリーブ34の内面の周りに間隔を開けられる。下記で説明するように、穿孔アセンブリ26の上のハブの形態をした半弾力性円板が傾斜隆起66を過ぎて移動するとき、半弾力性円板はフランジ67を過ぎて戻ることはできない。第2のスリーブ34の第3のセクション60は、さらに、ハブ停止面69を有する。ハブ停止面69は、装置10が作動位置に置かれる前に初期の第1の位置に穿孔アセンブリ26を維持する。さらに図1で示されるように、第2のスリーブ34は複数の突出部73を有する。突出部73はテーパにされ、装置10が非作動位置にあるとき穿孔アセンブリ26のハブと当接するように設計される。これは、穿孔アセンブリが出荷中にガタつかないようにし、穿孔アセンブリ26および密封部材84を、非作動位置で間隔を開けた関係に維持する。下記で詳細に説明するように、穿孔アセンブリ26は、装置が非作動位置から作動位置へ移動されるとき突出部73を過ぎて移動する。
さらに図1および図2で示されるように、穿孔アセンブリ26は、一般的に、穿孔部材76を支持するハブ70を備える。穿孔アセンブリ26は、一般的に、スリーブ32および34の中に配置され、スリーブ32および34から突出すると考えることができる。穿孔部材76は第1の末端78を有する。第1の末端78は、作動されたとき第1のスリーブ32の案内44の開口46を通過するように配置される。穿孔部材76の第2の末端80は、非作動位置にあるとき把持アセンブリ28に隣接して配置される。穿孔部材76、例えばカニューレまたはニードルは、剛性の細長いスパイク部材であって、各々の末端78および80には、第1の容器12と第2の容器14の間に流体流路を確立するため中央流体通路82を有する。穿孔部材は第1の容器12の側壁の外側に配置される。穿孔部材76の各々の末端78および80は、下記で説明するように、栓を穿孔するように構成された鋭い点または斜角またはベベルで終端する。代替として、穿孔部材76は、当技術分野で公知の他の末端構成を有することができる。好ましい実施形態において、穿孔部材76は、末端78でプラスチック・スパイク81を備え、末端80で金属カニューレ83を備える。スパイク81はハブ70と一体的に成形可能である。金属カニューレ83は、好ましくはスパイク81の中に嵌合し、ステンレススチールから形成されてよい。金属カニューレ83は、ハブ70およびプラスチック・スパイク81へ接着されてよい。プラスチック・スパイク81は、可撓性容器12のポート16の中へと穿孔するように配置される。金属カニューレ83はバイアル14を穿孔するように配置される。穿孔アセンブリ26は、さらに、穿孔部材76に沿って延びる複数の翼75を有する。翼75は案内として作用し、プラスチック・スパイク81が適切に整列して、第1のスリーブ32の案内44の開口46を通過することを確実にする。好ましい実施形態において、4つの翼75が穿孔部材76の周りで間隔を開けられる。ハブ70は、さらに、最上面71を有する。
さらに図1および図2で示されるように、穿孔部材76へ接続されたハブ70は、第2のスリーブ34の内面に沿って中央通路35の中で滑ることができる。本発明の好ましい形態において、ハブ70は、ほぼ円形であるか円板形である。好ましくは、ハブ70は中央通路35の第2のセクション58の直径よりも大きな直径を有するが、第3のセクション60よりも少し小さい直径を有する。作動したとき、穿孔部材76は移動して薬物バイアル14のストッパ20を穿孔することができ、またコネクタ10が非作動位置から作動位置へ移動するとき、第2の容器14に隣接した密封部材84(下記で説明する)を穿孔することができる。ハブ70は停止面86を有する。停止面86は第1のスリーブ32の停止面74と協調する。装置10が非作動位置にあるとき、停止面86は第2のスリーブ34の張出し62と協調し(図2および図4)、ハブ70の最上面71はハブ停止面69と協調し、ハブ停止面69は穿孔アセンブリ26を第1の位置に保持する。ハブ70は、さらに、環状外面88を有する。環状外面88は第2のスリーブ34の内面に沿って滑り、具体的には傾斜突起66に沿って滑る。金属カニューレ83およびプラスチック・スパイク81は潤滑剤を塗布されてよく、それぞれの容器12および14への挿入を容易にする。
図1および図2は、さらに、第2のスリーブ34へ取り付けられた把持アセンブリ28を示す。前述したように、好ましい実施形態において、把持アセンブリ28またはその一部分は、第2のスリーブ34の第2の末端50へ一体的に取り付けられる。把持アセンブリ28は、さらに、第2のスリーブ34の一部分として考えてよい。把持アセンブリ28は第2の取付け部材として働き、バイアル14を装置10へ接続する。把持アセンブリ28は、一般的に、壁部分90、ベース91、フィンガ・アセンブリ92、および密封部材84を含む。フィンガ・アセンブリ92は、さらに、把持リングと呼ばれてよい。把持アセンブリ28は取付け部材として働く。この取付け部材は、装置10を第2の容器または薬物バイアル14へ取り付けるように構成される。把持アセンブリ28は中央開口96を有する。壁部分90は、好ましくは環状であり、ベース91と協調するカップ様形状を形成する。壁部分90は、好ましくは連続していて中実である。把持アセンブリ28は単純にフィンガ構造体を含み、このフィンガ構造体は第2のスリーブ34と一体化されるか別々に取り付けられ、第2の容器14へ取り付けられる寸法であることが理解される。さらに、把持アセンブリ28は、第2の容器14へ取り付けるべく機能する様々な形態を取ることができることが理解される。
図1および図2を再び参照すると、壁部分90は、第2の容器または薬物バイアル14を把持アセンブリ28へ固定して取り付ける手段を支持する。図示された手段は、フィンガ・アセンブリ92を協調的に形成する複数の分割されたフィンガである。フィンガ・アセンブリ92は複数の交互の分割フィンガ98aおよび98bを含む。これらの分割フィンガは、それらの底部で接続される。壁部分90は張出し97を有する。フィンガ98の底部は、張出し97と対応する構造を有する。フィンガ・アセンブリ92は、この区域の近くで壁部分90へ接合される。
フィンガ98aは壁部分90から内側へ間隔を取られ、薬物バイアル14が把持アセンブリ28へ挿入されるとき曲がることができる。フィンガ98bは、壁部分90と接触する後部を有し、下記で詳細に説明するように、一般的に曲がらない。フィンガ98aおよび98bは一般的に台形の形状であり、ギャップで分離され、バイアル14の最上部を受け取るため把持アセンブリ28の中央開口96に対応するバイアル受取室を定める。本装置は6つのフィンガ98aおよび98bを利用するが、本発明の範囲から逸脱することなく、より多いか少ないフィンガを利用できることが当業者によって理解されよう。例えば、8つのフィンガを使用することができる。
「固定して取り付ける」の意味は、バイアル14をコネクタ10から取り外すため、装置10を普通に操作するときの力を超えて、かなりの力を働かせる必要があることを意味する。そのような力は、プロセス中に、分割フィンガ98の1つまたは複数またはコネクタ10の他の部分を破壊、切り離し、または顕著に変形するかも知れない。
図1でさらに示されるように、3つのフィンガ98aは、遠位端から基部端へ径方向を内側へテーパとなる弾力性タブ104を含む。医療従事者は、薬物バイアル14を把持アセンブリ28へ接続するため、バイアルのネックを推進して弾力性タブタブ104を通過させなければならない。タブ104は、タブ104とフィンガ98aとの間に空間105が維持されるように構成される。タブ104は、様々な直径のバイアル栓を収容するように曲げられることが理解される。好ましくは、フィンガ98の遠位端は、丸みを付けられた末端を有する。この末端は滑らかで、コネクタ10を操作する医療従事者を傷つけないようにする。しかし、本発明から逸脱することなく、中実のバンプとしてタブ104を形成することができる。
さらに図1で示されるように、残りのフィンガ98b(1つが示される)は、軸方向に延びる直立リブ106を有する。直立リブ106はフィンガ98bの内面に沿って延びる。直立リブ106は、フィンガの底部の近くで延びるが、把持アセンブリ28のベース91と接触しない。リブ106は密封部材84によってベースから間隔を開けられる。好ましい形態において、直立リブ106は、挿入中にバイアル14がバイアル受取室と整列することを助ける。直立リブ106は、バイアル14が回転しないように、バイアル14の金属波形リング22の1つまたは複数の側壁部分を凹ませることができる。各々のフィンガ98bには1つの直立リブ106が示されるが、各々のフィンガ98bで一対の直立リブ106を利用して、バイアル14の回転防止を向上することができる。フィンガ98bは、壁部分90と接触する柱107を後部に有する。したがって、バイアル14が把持アセンブリ28へ挿入されるとき、フィンガ98bは、あるとしても非常に少しだけ曲がり、同時にフィンガ98aは曲がる。なぜなら、フィンガ98aは壁部分90から内側へ間隔を開けられているからである。直立リブ106が波形リング22の側面を凹ませ、バイアル14の回転を防止する能力を最大にするため、フィンガ98bは曲がらないことが望ましい。
図1でさらに示されるように、直立リブ106を有するフィンガ98bは、タブ104を有するフィンガ98aよりも少し高い。フィンガ98bは平坦なリードイン・セクション99を有する。平坦なリードイン・セクション99は、バイアル14が把持アセンブリ28へ挿入されるとき、バイアル14の適正な整列を助ける。フィンガ98bはフィンガ98aよりも高いので、バイアル14はリードイン・セクション99によって整列し、バイアル14が把持アセンブリ28へさらに挿入されるときタブ104と接触する。
弾力性タブ104を有する3つのフィンガ98a、および直立リブ106を有する3つのフィンガ98bが好ましいが、弾力性タブ104または直立リブ106を有するフィンガを、より多くまたは少なく設けることは、本発明の範囲から逸脱しない。さらに、タブ104を有するフィンガ98a、および直立リブ106を有するフィンガ98bを交互の順序で配置することも好ましい。さらに、可撓性制約部材、例えばシュリンクラップなどをフィンガ98aおよび98bの周りに置いて、バイアル14の把持を助けることも望ましい。
壁部分90は、さらに、ベース91から延びる第1の環状リム108を有する。フィンガ・アセンブリ92は底部93またはベース部分を有する。底部93は、そこから第1の環状リム108の方へ延びる第2の環状リム110を有する。第2の環状リム110は第1の環状リム103とコラジアル(coradial)であって、それから長手方向に変位されている。リム108および110は、下記で詳細に説明するように、密封部材84と協調する。本明細書で開示された他の実施形態において、フィンガ・アセンブリ92のベース部分93は、ほぼ平坦であって、それぞれの密封部材84の実質的に平坦な面と協調することができる。フィンガ・アセンブリ92は、壁部分90の内面へ超音波で溶接される。このようにして、密封部材84は壁部分90のベース91とフィンガ・アセンブリ92の底部93との間に配置され、密封部材84が中央通路35およびその中に配置される穿孔部材26を密封する。
図1および図2でさらに示されるように、時には隔壁84またはバイアル隔壁84とも呼ばれる密封部材84は、把持アセンブリ28の中に配置される。好ましい実施形態において、密封部材84はベース111および環状リッジ(ridge)112を有する。ベースは第1および第2の面を有する。ベースは好ましくは円板形である。環状リッジ112は、軸方向で円板からバイアル14の最上部へ向かって延びる。環状リッジ112は、バイアル14のゴム・ストッパ20を密封嵌合する寸法であり、バイアル14からの漏れを防止する。好ましい実施形態において、環状リッジ112は軸方向で外側へテーパとなっている。さらに、密封部材84の環状リッジ112は変形して、第2の容器の栓の高さの寸法変動に対処することができる。密封部材84は、穿孔部材76の末端80に対応して中央ロケーションに前もって割れ目を付けることができる。1つの好ましい実施形態において、密封部材84は中央ハブ114を有する。中央ハブ114は、図1で示されるように厚みのある断面を有する。中央ハブ114は、装置10の作動中に穿孔部材76によって穿孔されるように配置される。1つの好ましい実施形態において、穿孔部材76は、プラスチック・スパイク83が容器12の中へと穿孔するとき、ハブ114を通過することなく、厚い中央ハブ114の中へと埋め込まれる。図5は、図1で示される中央ハブ114よりも少し薄い中央ハブ114aを有する密封部材84を示す。円板形密封部材84は、中央ハブ114よりも薄い断面のウェブ85を有する。ウェブ85は、ハブ114が曲がってバイアル14の寸法変動に対処するのを助ける。環状リッジ112は、中央ハブ114およびウェブ85を取り巻くように配置される。第1の環状溝113は、密封部材84の第1の側で密封部材84の外側周辺に配置される。第2の環状溝115は、環状溝115とほぼ対向して、密封部材84の第2の側に配置される。装置が組み立てられるとき、第1の環状溝113は第1の環状リム108を受け取り、第2の環状溝115は第2の環状リム110を受け取り、密封部材84がベース91とフィンガ・アセンブリ92の底部93との間に挟まれる。この構成において、密封部材84は第2のスリーブ34の第2の末端50で通路35および密封部材76を密封する。1つの形態において、密封部材84のサイズを少し大きくして、環状溝113および115が環状リム108および110を受け取るとき、密封部材84が径方向の圧縮力を受けるようにすることができる。これは、密封部材84が、把持アセンブリ28へ挿入されるバイアル14の寸法変動に対処するのを助ける。さらに、密封部材84は潤滑されることができる。これは穿孔部材76を潤滑して、それが薬物バイアル14へさらに容易に入ることを可能にする。密封部材84は、好ましくは、シリコーンゴムから作られる。
代替の実施形態において、密封部材84は中央開口を有してよい。中央開口は、コネクタ10が非作動位置から作動位置へ移動するとき、穿孔部材76を受け取る。中央開口は、さらに、密封部材84を超えた蒸気滅菌を可能にする。
図1および図2でさらに示されるように、壁部分90は、その外周にリップ122を有する。末端キャップまたはフリップ・キャップは、バイアル14が把持アセンブリ28へ挿入される前に、リップ122の上でスナップして把持アセンブリ28を密封するような寸法である。末端キャップ124の配向は必要でない。リップ122は、好ましくは、壁部分90と一体的に成形される。末端キャップ124は、好ましくは、プラスチックまたは他の適切な材料から作られる。末端キャップ124は、装置10の外側と中央開口96との間にハーメチックシールを提供する。タンパ形跡特徴としてのテープ・ストリップ(図示されず)を、末端キャップ124を横切って伸ばし、壁部分90の外面へ取り付けることができる。
代替として、例えばヒートシールによってシール材料を壁部分90へ解放可能に固定し、シール材料の上に形成されたタブを引っ張ることによって材料をはがすことができる。壁部分90は、シール材料を取り付ける固い面を提供し、したがってコネクタ10を密封する。アルミフォイルまたはポリマーを基礎とする材料、例えばTYVEK(登録商標)、およびさらに好ましくはTYVEK(登録商標)等級1073B、または壁部分90へ剥ぎ取り可能に取り付けることができ、汚染物の侵入に障壁を提供できるスパン紙または他の材料から、シール材料を作ることができる。さらに、誘導溶接または他の密封技術を介して密封を達成することができる。
図1〜図3は、装置10のポート・コネクタ・アセンブリ30を示す。ポート・コネクタ・アセンブリ30は、第1の容器12を装置10へ接続する第1の取付け部材として働く。理解されるように、ポート・コネクタ・アセンブリ30は、第1のスリーブ32の一部分、またはそれに連合したものと考えることができる。第1のスリーブ32は、さらに、第1の容器12へ直接取り付けられるように構成してよい。ポート・コネクタ・アセンブリ30は、一般的にポート・スナップ124の形態をした第1の取付け要素124、一般的に容器スリーブ126または膜管126の形態をした第2の取付け要素126、およびポート隔壁136を含む。容器スリーブ126は一般的に円筒形であり、膜128によって閉鎖された1つの末端を有する。ポート・スナップ124も一般的に円筒形であって、容器スリーブ126を受け取るような寸法である。ポート・スナップ124は、その外面の周りに延びるフランジ130を有する。ポート・スナップ124の遠位端は、そこから延びるほぼ円形の、テーパになったフィンガ132を有する。ポート・スナップ124は、さらに、ポート・スナップ124から径方向を外側へ延びる円形張出し131を有する。張出し131は、下記で詳細に説明するように、作動プロセス中にユーザの指によって係合されるサイズである。
容器スリーブ126はポート・スナップ124へ挿入され、好ましくは、スリーブ126の外面をポート・スナップ124の内面へ溶剤接着することによってポート・スナップ124へ接続され、したがってポート・コネクタ・サブアセンブリが形成される。スリーブ126の膜128は、ポート・スナップ124のフランジ末端に配置される。図1〜図3で示されるように、ポート・コネクタ・アセンブリ30を第1のスリーブ32の第2の末端36へ接続する前に、ポート隔壁136、すなわち、好ましくはゴム隔壁の形態をした第2の密封部材が、第1のスリーブ32の第2の末端36へ挿入される。第2の密封部材136は案内44に隣接して配置され、突出部47は第2の密封部材136を凹ませる。もし所望であれば、ポート隔壁136に前もって割れ目を付けてよい。第2の密封部材136は、下記で詳細に説明するように、脱作動手順の後に「ドリップバック」を防止する。次に、ポート・スナップ124は第1のスリーブ32へ挿入および推進され、フランジ130は第1のスリーブ32の突起49を通過する。材料の弾力性は、フランジ30が突起49を通過した後のスナップバックを可能にし、ここでポート・コネクタ30と第1のスリーブ32との間に耐密な締まりばめが形成される。一度挿入されると、テーパになったフィンガ132は第2の密封部材136を凹ませ、したがって案内44とポート・スナップ124との間に第2の密封部材136を挟み込む。
図4で示されるように、ポート・コネクタ・アセンブリ30も第1の容器12へ接続され、容器スリーブ126の外面は、好ましくは溶剤接着によって容器ポート16の内面へ接続される。
1つの好ましい実施形態において、ポート・コネクタ・アセンブリ30を介する第1の容器12と第1のスリーブ31との間の全体的接続は、「Method and Apparatus For Manipulating Pre−Sterilized Components In An Active Sterile Field」と題する同一出願人の米国特許出願第09/294,964号で開示される電子ビーム・プロセスを使用して達成される。この米国特許出願は、参照して本明細書へ特に組み込まれる。他の接続方法、例えば溶剤接着も可能である。
好ましい実施形態において、突起49およびフランジ130は、それぞれ第1のスリーブ32およびポート・スナップ124の全周囲に形成されることが理解される。これらの構造も、中断された環状リッジ、複数のバンプ、または単一のパンプの形態であってよい。
典型的には、コネクタ10は出荷前に可撓性バッグ12へ接続される。しかし、当業者によって理解されるように、コネクタ10は異なった時点で第1の容器12へ接続されてよい。
他の実施形態において、可撓性バッグ12はポート・コネクタ・アセンブリ30の一部分へ前もって取り付けられ、コネクタ10への更なる接続は別個の製造プロセスで達成されることが理解される。この別個の製造プロセスは、別個の時間に達成されてよい。例えば、第1のプロセスでは、ポート・スナップ126が膜管126へ溶剤接着される。可撓性バッグ12は適切な希釈液で充填される。次に、取り付けられたポート・スナップ124を有する膜管126が可撓性バッグ12の容器ポート16へ溶剤接着される。次に、膜管126の膜128のために可撓性容器12が密封されることが理解される。次に、この可撓性バッグ・サブアセンブリは、別個の製造プロセスで、ポート隔壁136が第1のスリーブ32へ挿入された後に、第1のスリーブ32へ取り付けられてよい。この取り付けは、好ましくは、前述した電子ビーム・プロセスを使用して達成されてよい。
図1を参照すると、装置10は、任意的に、タンパ形跡ストリップ150のような部材を含むことができる。タンパ形跡ストリップ150は、好ましくは接着性材料から作られる。タンパ形跡ストリップ150は、第1のスリーブ32と第2のスリーブ34との間の接合および移動止め39の上に取り付け可能である。タンパ形跡ストリップ150の取り付けは、単独でスリーブ32および34の時期尚早な移動または作動を防止するように構成可能である。医療従事者は、第1のスリーブ32および第2のスリーブ34が相対的に軸方向で移動できるように、ストリップ150を除去しなければならない。任意的に、タンパ形跡ストリップ150は、移動を禁止するのではなく、移動で損傷するようにして、第1および第2のスリーブ32および34が相互に関して軸方向に移動されたことを示すことができる。タンパ形跡ストリップ150は、さらに、タンパ形跡ストリップ150を除去するフラップ152を含むことができる。このようにして、タンパ形跡ストリップ150は、タンパ形跡ストリップ150が存在しないか損傷した事実によって、誰かが装置10を使用またはいじくったことを医療従事者へ示すことができる。タンパ形跡ストリップ150は、図21で示されるような代替の形態を取ることができる。
図1、図2、および図4は、コネクタ10が非作動位置にあるコネクタ10を示す。その場合、コネクタ10は最も長い状態にある。この非作動位置において、第1のスリーブ32の停止面51は、第2のスリーブ34の停止面64に当接する。ハブ70はハブ停止面69と張出し62との間に維持される。図4〜図7は、コネクタ10の作動プロセスを開示する。図4は、可撓性容器12へ接続された装置10を示す。図5で示されるように、末端キャップ124は、先ず把持アセンブリ28からフリップオフされる。次に、バイアル14が把持アセンブリ28へ挿入され、バイアル14がタブ104を通過してバイアル14のネックがタブ104と密封部材84との間に位置するまで、フィンガ98aが壁部分90の方へ曲がる。フィンガ98bの直立リブ106は、バイアル14の波形リング22の側面部分を凹ませる。したがって、バイアル14はコネクタ10へ固定して取り付けられる。図5でさらに示されるように、密封部材84の環状リッジ112は、バイアル14の最上部で流体不浸透シールを形成する。こうして、バイアル14は、バイアル14のストッパ20を穿孔することなくコネクタ10へ選択的にドッキング可能である。さらに図5で示されるように、穿孔部材76の第2の末端80は、密封部材84の中央ハブ114の近くに配置される。これは、穿孔部材76が、密封部材84および薬物バイアル14のストッパ20を穿孔するために移動しなければならないストローク長または距離を縮小する。
図6は、作動プロセスが始まるときのコネクタ装置10を示す。作動するためには、先ずタンパ形跡ストリップ150がスリーブ32および34から剥ぎ取られる。把持アセンブリ28の中のバイアル14、および第2のスリーブ34が、可撓性容器12の方へ軸方向に移動される。第2のスリーブ34の第1の末端48が第1のスリーブ32の移動止め39を通過するように、十分な力を加えなければならない。第2のスリーブ34が第1のスリーブ32に沿って移動するにつれて、プラスチック・スパイク81が第2の密封部材136と係合する。使用される材料のために、プラスチック・スパイク81は第2の密封部材136をまだ穿孔しない。この係合に関連づけられた摩擦は、ハブ70が第2のスリーブ34に沿って移動するようにし、金属カニューレ83は密封部材84およびバイアル14の栓を穿孔する。図7で示されるように、第2のスリーブ34が第1のスリーブ32に沿ってさらに移動するとき、第1のスリーブ32の停止面74は穿孔アセンブリ76のハブ70の停止面86の方へ移動して係合する。したがって、ハブ70は第2のスリーブ34の第3のセクション60に沿って移動し、ハブ70は傾斜隆起66に沿って乗り、最終的にフランジ67の上を通過する。この移動は、穿孔アセンブリ76の第2の末端80における金属カニューレ83が中央ハブ114およびストッパ22を完全に穿孔し、したがってバイアル14の中へ通るように強制する。ここで、穿孔部材76の第2の末端80は、バイアル14のストッパ22へ入るので大きな摩擦を経験する。この摩擦によって、穿孔部材76の第1の末端78にあるプラスチック・スパイク81は、可撓性容器12の方へ前進する。プラスチック・スパイク81は第2の密封部材136および膜128を穿孔する。
さらに図7で示されるように、スリーブ32および34は軸方向に平行移動し、ハブ70は密封部材84へ向かって前進し、さらに第2のスリーブ34の第1の末端48は第1のスリーブ32の第1の末端36へ進行する。この位置(図7)は作動位置を表す。作動位置において、穿孔部材76の第2の末端80にある金属カニューレ83は、バイアル14のストッパ20を穿孔し、穿孔部材76の第1の末端78にあるプラスチック・スパイク81は、第2の密封部材136を穿孔する。したがって、穿孔部材76の中央流体通路82を介して可撓性バッグ12とバイアル14との間に流体連絡が確立される。
コネクタ10が非作動位置にあるとき、中央通路35は、密封部材84によって1つの末端で実質的に気密に密封され、第2の密封部材136によって反対の末端で密封され、密封部材42によってスリーブ32と34との界面で密封されることが理解される。作動プロセス中にバイアル14および第2のスリーブ34が可撓性容器12の方へ前進するにつれて、中央通路35の容積は必然的に減少し、したがって中央通路35の中の空気を加圧する。この加圧された空気は、コネクタ10が最終作動位置に達する前に解放されなければならない。したがって、Oリング42が第2のスリーブ34の第1のセクション56を通過して第2のスリーブ34の第2のセクション58の大きな直径へ移動するとき、密封部材42は最早第2のスリーブ34の内面と接触せず(図6)、加圧された空気はスリーブ32および34の接合を介して解放される。
図7で示される作動位置において、可撓性容器12に含まれる希釈液は、バイアル14に含まれる薬物を再構成するため穿孔部材76を通過することができる。一度薬物が再構成され、結果の混合物が穿孔部材76を完全に通過して可撓性容器12の中へ入ると、薬物バイアル14および第2のスリーブ34を可撓性容器12から引き戻して離すことができる。図8で示されるように、第2のスリーブ34が引き戻されるとき、穿孔部材26は傾斜隆起66のフランジ67によって定位置に保持される。しかし、第1のスリーブ32の停止面74は、傾斜隆起66と接触せず収縮可能である。穿孔部材76の金属カニューレ83はバイアル14の栓の中に残り、穿孔部材76のプラスチック・スパイク81は膜128および第2の密封部材136を過ぎて引っ張られる(図8)。この位置は、脱作動位置または事後再構成位置と呼ばれる。第2の密封部材136は弾力性があり、一度プラスチック・スパイク81が通過するとシールを形成し、したがって結果の混合物が薬物バイアル14の中へ逆流するのを妨げるか、スリーブ・アセンブリ24の通路35の中へ通るのを妨げる。
次に、結果の混合物は、可撓性容器12の第2のポート18へ取り付けられた適切な管セット(図示されず)を介して患者へ引き渡される。
図9および図10は、代替のバイアル接続構造を有するコネクタ装置10の他の実施形態を開示する。類似の要素は同じ参照番号で示される。図9で示されるように、コネクタ装置10は、大まかに参照番号200で示される代替のフィンガ・アセンブリ92、および大まかに参照番号202で示される代替の密封部材84または隔壁を利用する。フィンガ・アセンブリ200は、フィンガ98の底部に円板形のベースまたはパネル204を有する。パネル204は第1の側206および第2の側208を有する。パネル204は、さらに、第1の側206から第2の側208へパネル204を通って延びる中央開口210を有する。パネル204は、さらに、円板の第2の側208から延びる環状リング212を有する。環状リング212は、一般的に鈍く丸められた端面214を有する。環状リング212は、さらに、内側リップ216を有する。パネル204および環状リング212は、好ましくは、剛性材料のフィンガ・アセンブリ92と一体的に成形される。最も好ましい実施形態において、環状リング212はPVC材料から作られる。隔壁202は隔壁84と類似しているが、中央プラグ220を支持する円錐形中央部分218を有する。隔壁202は、前述した隔壁84と同じようにコネクタ装置10の中に支持される。隔壁202はベース91とフィンガ・アセンブリ92の底部との間に配置され、パネル204は隔壁202の上に延びる。中央プラグ220は中央開口210の中へ嵌合し、内側リップ216に対して当接する。
図10は、把持アセンブリ28へ固定されたバイアル14を有するコネクタ装置10を示す。前述したように、バイアル14は波形リング22を有し、波形リング22はゴム・ストッパ20の上に開きまたは円形開口を有し、これらの開きまたは円形開口はバイアル14の開口をプラグする。開口はゴム・ストッパ20のターゲット位置を定める。図10で示されるように、環状リング212は、波形リング22の開口の中に嵌合するようなサイズである。環状リング212は、波形リング22と接触しない。前述したように、環状リング212は剛性であり、ゴム・ストッパよりも大きい硬度を有する。環状リング212はゴム・ストッパ20を変形するが、ストッパを切断または穿孔することはない。環状リング212はゴム・ストッパ20と密封係合し、栓部材またはストッパ20に対して流体不浸透シールを形成する。一度密封されると、金属カニューレ83は中央プラグ220を穿孔し、環状リング212およびストッパ20を通過し、バイアル14の中へ入る。好ましい実施形態において、環状リング212はパネル204およびフィンガ・アセンブリ92と一体的に接続される。代替として、隔壁202は剛性環状リング212を支持するように修正されてよい。
図11および図12は、コネクタ装置10と一緒に使用される密封部材84の他の実施形態を開示する。この密封部材は、大まかに参照番号250によって示される。類似の要素は同一の参照番号で表される。前述した密封部材84と同じように、密封部材250は円板形ベースを有し、円板形ベースは第1の面251および第2の面253を有する。環状リッジ112は、円板の第2の面253からバイアル14の最上部の方へ軸方向に延びる。密封部材250は、さらに、キャップ252を有し、キャップ252は環状リッジ112の中で同心に配置され、円板の第2の面253から延びる。キャップ252は一般的に円錐台の形状である。キャップ252は、最上壁256へ接続された円錐台側壁254を有する。好ましい実施形態において、最上壁256は少し凹んだ形状を有する。円錐台側壁254は、環状リッジ112よりも円板からバイアル14の方へ延びる。密封部材250は、側壁254の底部に隣接して、下面に凹部258を有する。
図12は、コネクタ装置10の中で接続される密封部材84に類似した密封部材250、および把持アセンブリ28へ接続されたバイアル14を開示する。図示されるように、キャップ252の最上壁256は、ほぼ平面の姿勢へゆがみ、バイアル14のゴム・ストッパ20に対して不浸透および密封的に嵌合する。もし所望であれば、最上壁256を収容する窪みをゴム・ストッパ20に成形することができる。円錐台側壁254は外側へ曲がる。したがって、キャップ252はゴム・ストッパ20を変形しない。環状リッジ112はバイアル14の波形リング22の上に不浸透および密封的に嵌合する。凹部258は、バイアル14に対するキャップ252のゆがみを収容する。したがって、密封部材250は、バイアル14の栓部材に対して二重の流体不浸透シールを提供する。キャップ252はゴム・ストッパ20のターゲット位置に対して密封嵌合し、環状リッジ112はゴム・ストッパ20の外側部分に対して密封嵌合する。密封部材250は、二重シール構造を提供することによって、より大きな密封能力を提供する。密封部材84と同じように、密封部材250も、好ましくはシリコーンPL−S146から作ることができる。
図9〜図12で開示された密封構造の双方において、シールはゴム・ストッパ20に対して直接提供される。環状リング212およびキャップ252は、ゴム・ストッパ20のターゲット位置に対してシールを提供する。万が一ゴム・ストッパが波形リング22の下の区域で汚染される場合には、無菌状態が危うくなることはない。なぜなら、環状リング212およびキャップ252がゴム・ストッパ20に対して直接密封するからである。
図13〜図18は、コネクタ装置10と一緒に使用される密封部材84の他の実施形態を開示する。この密封部材は、大まかに参照番号300で示される。図示されるように、密封部材300は、一般的に、ベース302、ダイアフラム304、および環状リッジ306を含む。
図13〜図15で大まかに示されるように、ベース302は一般的に円板の形状である。円板またはベース302は第1の面308および第2の面310を有する。第1の面308はコネクタ10に対面し、第2の面310は、コネクタ10へ取り付けられる容器に対面する。ベース302は、前述したように、密封部材300をコネクタ10へ取り付けるための同一の溝構造を、その周辺に有する。
ダイアフラム部材304は、一般的に、ベース302の第2の面310から延びる可撓性部材である。ダイアフラム部材304は、ベース302のほぼ中心部分から延びる。ダイアフラム部材304は円錐台の形状であると考えてよい。ダイアフラム部材304は円錐台または環状の側壁312および膜316を有する。膜316は環状側壁312を横切って延び、それに接続される。ダイアフラム部材304の膜316は、バイアル14の栓部材と対面するように構成される。図16で示されるように、膜316は外面317を有し、外面317は好ましくは少しだけ凸である。環状壁312は、そこから延びるリップ313を有する。リップ313も環状である。遠位端において、リップ313は丸い突起314を有する。下記で詳細に説明するように、ダイアフラム部材304は容器の栓に対して第1の流体不浸透シールを形成することができる。
環状リッジ306は、円板302の第2の面310から延びる。環状リッジ306はダイアフラム304の周辺にあり、ダイアフラム部材304の外側に配置される。環状リッジ306は、基部端から遠位端へ軸方向を外側へテーパとなる。下記で詳細に説明するように、環状リッジ306は容器の栓に対して第2の流体不浸透シールを形成することができる。図13および図15で示されるように、ダイアフラム部材304は、第2の面310から第1の長さで延びる。環状リッジ306は第2の面310から第2の長さで延びる。第2の長さは第1の長さよりも小さく、したがってダイアフラム部材304は環状リッジ306よりも大きな距離で第2の面310から延びる。
図17〜図18は、コネクタ10へ接続された密封部材300を示す。密封部材300は、前述したように接続される。図17〜図18は、さらに、コネクタ10へ接続されたバイアル14を示す。前述したように、バイアル14は栓部材を有し、この栓部材はゴム・ストッパ20および波形リング22を含む。波形リング22は、ゴム・ストッパ20の上でターゲット位置23を定める中央開口を有する(図18)。さらに注意されることは、バイアル14がコネクタ10へ接続され、次にバイアル14の上にシュリンクラップ部材350を適用されて把持アセンブリ28へ接続されてよいことである。もし所望であれば、このスタイルのバイアル14、(非作動状態の)コネクタ10、および容器12が出荷されてよい。
バイアル14がコネクタ10へ接続されるとき、密封部材300はバイアル14に二重シールを提供する。具体的には、ダイアフラム部材304が栓に当接してバイアル14の栓に対して第1の流体不浸透シールを提供し、環状リッジ306が栓に当接してバイアル14の栓に対して第2の流体不浸透シールを提供する。特に、ダイアフラム部材304の丸い突起314が、ターゲット位置23でゴム・ストッパ20を凹ませて第1のシールを形成する。波形リング22とダイアフラム部材304の環状壁312および膜316との間に、空間330が維持される。膜316はゴム・ストッパ20と対面する。環状リッジ306は波形リング22に対して外側へゆがみ、第2のシールを形成する。他の変形、例えばOリングを使用して、二重シールを形成できることが理解される。
さらに図17および図18で示されるように、バイアル14がコネクタ10へ接続されるとき、ダイアフラム部材304はバイアル14のゴム・ストッパ20と最初に接触する。バイアル14が把持アセンブリ28の中へさらに前進するとき、ダイアフラム部材304は最初に穿孔部材76の方へ変位される。さらに前進したとき、環状壁316は自分自身で折り重なり、その間にリップ312はゴム・ストッパ20の上に流体不浸透シールを形成する。この動作は、さらに、膜316を第2の位置へ移動し、面317は、少し凸の面から、ほぼ平坦な面へ移動する。ダイアフラム部材304および環状リッジ306のそれぞれの高さおよび可撓性は、これらの構成要素が、異なった栓の高さにおける寸法の差異に対処することを可能にする。
図19〜図21は、コネクタ装置10と一緒に使用される密封部材84の他の実施形態を開示する。この密封部材は、大まかに参照番号400で示される。密封部材400または隔壁400は、一般的に、ベース402および環状リング406を有する。隔壁400は、一般的に剛性の材料から作られた単一の一体化構成要素である。したがって、隔壁400は、好ましくは、単一のプロセスで射出成形される。1つの好ましい実施形態において、隔壁400はポリエチレンから作られる。PVC材料も使用されてよい。
図19および図20で大まかに示されるように、ベース402は一般的に円板の形状である。円板またはベース402は第1の面408および第2の面410を有する。第1の面408はコネクタ10に対面し、第2の面410はコネクタ10へ取り付けられる容器に対面する。ベース402は、前述したように、密封部材400をコネクタ10へ取り付けるための同じような溝構造を、その周辺に有する。ベース402は、さらに、複数のスポーク405を有し、スポーク405は環状リング406からベース402に沿って延びる。
環状リング406は、好ましくは、ベース402と一体的に成形されるので、環状リング406は剛性の部材である。環状リング406はベース402の第2の面410から延びる。環状リング406はベース402のほぼ中央部分に配置される。リング406は、ベース402の中で、開口412、好ましくは中央開口412を定める。膜414は中央開口412の中に配置される。1つの実施形態において、膜414は、ベース402の一部分と考えられ、ベース402と一体的に成形されてよい。好ましい実施形態において、膜414はベース402から軸方向に間隔を開けられる。この配置は、向上した無菌状態を提供し、穿孔部材が膜414の中で芯を抜いて孔を空けることがないようにする。その場合、芯を抜かれる部分は穿孔部材76を遮断する。さらに、バイアル14がコネクタ10へ接続されるとき、バイアル14の栓20から間隔を開けられるように、膜414が設計される。
剛性の環状リング406は遠位端に突起416を有する。突起416は円形の末端418へテーパとなっている。剛性環状リング406は、バイアル14の栓20に対して流体不浸透シールを形成することができる。
図21Aは、コネクタ10へ接続された隔壁400を示す。隔壁400は、前述したように、コネクタ10の中に取り付けられる把持アセンブリ28と同じように協調する。図21Aは、さらに、コネクタ10へ接続されたバイアル14を示す。バイアル14は、バイアル14の開口の中に配置されたゴム・ストッパ20およびストッパ20の上に配置された波形リング22を有する。波形リングは開きを有し、この開きはゴム・ストッパ20の上のターゲット位置23を定める。バイアル14がコネクタ10へ接続されるとき、隔壁400はバイアル14に流体不浸透シールを提供する。具体的には、環状リング406はゴム・ストッパ20に当接してシールを提供する。特に、丸い突起418はゴム・ストッパ20を十分に凹ませて流体不浸透シールを提供する。環状リング406の高さは、十分な締まりばめが環状リング406とゴム・ストッパ20との間に達成されるように設定される。環状リング406の丸い末端は、ゴム・ストッパ20が凹まされるがリング406によって切断されないことを確実にする。図21Aでさらに示されるように、環状リング406はターゲット位置23でゴム・ストッパ20を凹ませる。環状リング406は波形リング22から内側へ間隔を空けられ、空間420が環状リング406と波形リング22との間に維持される。前述したように、膜414はゴム・ストッパ20から間隔を空けられる。バイアル14が接続された後、コネクタ10は図21Bおよび図21Cで示されるように作動され、穿孔部材76は膜414およびゴム・ストッパ20を穿孔して、バイアル14の中へ入る。コネクタ10は、さらに、図21Dで示される脱作動位置に置かれる。
バイアル14によっては、使用されるゴム・ストッパ20が、ストッパ20の最上面を横切る欠陥を有するかも知れない。ストッパ20は、ストッパ上のターゲット位置に対応するロケーションにバンプを有するかも知れない。ストッパ20は、さらに、識別マーキングを有するかも知れない。これらの欠陥またはマーキングは、ストッパ20の高さを変える可能性がある。隔壁400の剛性は、ストッパ20を穿孔することなくストッパ20を十分に変形し、ゴム・ストッパ20を横切るそのような欠陥またはマーキングに関係なく、十分な流体不浸透シールを提供する助けとなる。
図22〜図24は、コネクタ装置10と一緒に使用される密封部材84の他の実施形態を開示する。この密封部材は、大まかに参照番号500で示される。一般的に、密封部材500または隔壁500は、剛性材料から作られた1つの部分およびゴム材料から作られた穿孔可能部分を有する。1つの好ましい実施形態において、隔壁500の各部分は二段射出成形プロセスで同時に一緒に形成される。しかし、理解されるように、挿入成形プロセスを含む他のプロセスを使用して、別個の部分を接続することができる。接着剤または締まりばめも使用されてよい。
図22および図23で示されるように、隔壁500は、一般的に、ベース502および膜504を有する。
図22および図23で大まかに示されるように、ベース502は、一般的に、円板の形状である。円板またはベース502は第1の面508および第2の面510を有する。第1の面508はコネクタ10に対面し、第2の面510はコネクタ10へ取り付けられる容器に対面する。ベース502は、好ましくはベース502の中央に開口512を有する。開口512はベース502で内面513を定める。ベースは、さらに、環状リング514を有し、環状リング514は、ベース502の第2の面から中央開口512の周りへ延びる。環状リング514はテーパにされ、遠位端は丸い突起516を有する。環状リング512は、下記で説明するように、バイアル14の栓20に対して流体不浸透シールを形成することができる。第1の側508は凹部507を有する。
膜504は中央開口512の中に配置され、開口512を閉鎖する。膜は一般的に平坦なセクション518を有し、セクション518は、垂れ下がる脚520を有する。脚520はベース502の内面513へ接続される。
図22および図23でさらに示されるように、ベース502は、隔壁500を把持アセンブリ28へ接続するため、前と同じような溝構造を有する。好ましい実施形態において、ベース502はカラー(collar)522を有してよい。そのため、ベース502は外周エッジ524を有する。カラー522は外周エッジへ接続される。具体的には、ベース502は舌部526を有し、カラーは内周溝528を有する。舌部526は溝528によって受け取られる。カラー522は、前述したような溝構造を有する。さらに、カラー522は膜504のようなゴム材料から形成される。
前述したように、隔壁500は、1つの実施形態において、二段射出成形プロセスによって形成される。隔壁500のベース502は剛性のプラスチック材料である。隔壁500の膜504およびカラー522は、軟性のゴム材料である。各々の構成要素は、当技術分野で公知であるように、二段射出成形プロセスで同時に一緒に成形される。隔壁500は、栓に対して流体不浸透シールを提供するプラスチック材料からの剛性を有し、同時に、穿孔部材が容易に穿孔できる膜としての軟性材料を有する。
図24は、コネクタ10へ接続された隔壁500を示す。隔壁500は、前述したように、コネクタ10へ取り付けられる把持アセンブリ28と同じように協調する。図24は、さらに、コネクタ10へ接続されたバイアル14を示す。バイアル14は、バイアル14の開口に配置されたゴム・ストッパ20およびストッパ20の上に配置された波形リング22を有する。波形リングは、ゴム・ストッパ20の上にターゲット位置23を定める開きを有する。バイアル14がコネクタ10へ接続されたとき、隔壁500はバイアル14に流体不浸透シールを提供する。具体的には、環状リング514がゴム・ストッパ20に当接してシールを提供する。特に、丸い突起516がゴム・ストッパ20を十分に凹ませて流体不浸透シールを提供する。環状リング514の高さは、環状リング514とゴム・ストッパ20との間に十分な締まりばめが達成されるように設定される。環状リング516の丸い末端は、ゴム・ストッパ20が凹まされてもリング406によって切断されないことを確実にする。図24でさらに示されるように、環状リング514はターゲット位置23でゴム・ストッパ20を凹ませる。環状リング514は波形リング22から内側に間隔を空けられ、環状リング514と波形リング22との間に空間530が維持される。バイアル14が接続された後、コネクタ10を作動することができ、穿孔部材は膜414およびゴム・ストッパ20を穿孔してバイアル14の中へ入る。
図25〜図30は、本発明のコネクタ装置10の他の実施形態と一緒に使用される固定装置の形態をした部材を示す。図29は、第1の容器12および第2の容器14へ接続され、参照番号600で示されるコネクタを示す。図29のコネクタ600は前の実施形態のコネクタ10と実質的に同じであり、それらの実施形態と一緒に容易に利用できることが理解される。図29でさらに示されるように、大まかに参照番号602で示される固定装置は、コネクタ600へ解放可能に接続される。前と同じように、第1の容器12は、好ましくは希釈液の容器、例えば可撓性バッグである。同様に、第2の容器14は、好ましくは薬物を含むバイアルである。コネクタ600の大まかな構造は、前述した実施形態と同じであることが理解される。固定装置602は、一般的に、コネクタ600へ張り付くクリップである。固定装置602は、一般的に、コネクタ装置600の時期尚早な作動を防止する手段として機能し、相対的なスリーブ移動が選択的に防止される。固定装置602は、一般的に、確保部分603および把持部分605を含む。
図25は、コネクタ装置600から分離された固定装置602を示す。固定装置602の確保部分603は、好ましくは2つの延長部610を含む。確保部分は、コネクタ装置600へ張り付く固定装置602の部分である。延長部610は、固定装置602をコネクタ装置600の第1のスリーブ612へ取り付ける確保手段である。延長部610は、好ましくは、装置がコネクタ装置600へ確保されるとき、第1のスリーブ612の一部分の周りに延びる。2つの延長部610は、好ましくは、準環状の円筒を形成する。この円筒は、第1のスリーブ612の外径にほぼ等しい半径を有する。準環状の円筒は、第1のスリーブ612が準環状円筒に対してスナップされることを可能にするサイズの開口を有する。図26で示されるように、2つの延長部610は、一般的に、リードイン・セクション613を含む。リードイン・セクション613は、一般的に、斜壁614を含む。斜壁614は、スリーブ612が固定装置602の中へ挿入されるとき、延長部610によって形成された準環状円筒の中へ、円筒形の第1のスリーブ612を送り込む傾向がある。
固定装置602は、好ましくは、把持部分605を含む。把持部分605は、スリーブ612に対して固定装置を確保および除去することを容易にする。把持部分605は、一般的に、ハンドルを含む。ハンドルは、図26で示されるように、好ましくは、2つのフィン615を含む。2つのフィン615は、人の片手の親指および人差し指が同時につまむことを容易にする。フィン615は、好ましくは、固定装置602の確保部分603のベース部分へ結合された場所から相互に離れて或る角度で延びる。リッジ616が、好ましくは、フィン614の末端の近くに置かれる。フィンは固定装置602の確保部分の反対側にある。リッジ616は、さらに容易にフィン614をつまむことを可能にする。
図28〜図30において、固定装置602は、コネクタ装置600へ確保されるように示される。固定装置602は、第1のスリーブ612の周りに確保される。固定装置602は、一般的に、本質的に固定された相対位置にスリーブを維持するように動作する構造体を有する。固定装置602は、第2のスリーブ622に当接する部分、および第1のスリーブまたは第1の容器に関連づけられた構造体に当接する他の部分を有する。装置602は、所望に応じて他の構造体に当接し、本質的に固定された相対位置にスリーブを維持してよい。さらに具体的には、固定装置602は、構造体、例えば、ポート・コネクタ620から延びるフランジ618、張出し、または延長部材618に当接する。これらの構造体は、好ましくは、コネクタ装置602を第1の容器606へ確保するために使用される。ポート・コネクタ600は、前述したポート・コネクタ30と実質的に同じである。ポート・コネクタ・アセンブリ30のフランジ618は、第1のスリーブ612に関連づけられると考えてよいことが理解される。固定装置602がコネクタ装置604へ確保されるとき、固定装置602の他の末端は第2のスリーブ622の末端または末端フランジに当接する。このようにして、延長部610は、固定装置602をコネクタ装置604へ確保し、またコネクタ600を固定する二重の目的に役立ち、第1の容器12および第2のスリーブ622が相互に向かって移動し、装置600を作動位置に置くことができないようにする。こうして、固定装置602は装置600の構造体と協調して、装置600の第1のスリーブ612および第2のスリーブ622が軸方向に移動するのを防止する。したがって、コネクタ600を作動する前に、第1のスリーブ612から固定装置602を物理的に除去しなければならない。スリーブは穿孔部材と協調して流体連絡を確立するものと理解されるので、固定装置602は、穿孔部材の移動を選択的に防止するものと考えることができる。
固定装置602は、好ましくは、半剛性ポリマー材料から構成される。材料は、好ましくは、固定装置602がコネクタ装置600へ取り付けられたとき、第1のスリーブ612および第2のスリーブ622の相互に対する軸方向移動を許さないことによって時期尚早な作動を防止するのに十分な剛性を有する。しかし、材料は、好ましくは、十分な可撓性を有し、図26および図27で示されるように、円筒形の第1のスリーブ612が固定装置602に対して緯度方向で挿入または引き出されるとき、延長部610が外側へ曲がる。好ましい実施形態において、固定装置602は単一の材料から成形されるが、他の実施形態は装置602の異なった部分のために異なった材料を利用してよい。
使用中、固定装置602は、好ましくは、第1のスリーブ612へ適用され、ユーザがコネクタ600の作動の準備を完了するまで残っている。固定装置602は、前もって取り付けられた第1および第2の容器を有するコネクタ600と一緒に使用されるか、第1および第2の容器へ取り付ける手段を有するコネクタ600と一緒に使用されてよい。好ましくは、少なくとも第1の容器12が前もって取り付けられる。コネクタ600の作動が望まれるとき、ユーザは、第1および第2の容器12および14が取り付けられているかを確認するか、必要に応じてそれらを取り付ける。その時点で、図29で示されるように、コネクタ装置600は作動の準備を完了する。次に、ユーザは固定装置602のハンドルをつまみ、フィン615を押し、第1のスリーブ612から固定装置602を引き離す。一度固定装置602が除去されると、ユーザは第2の容器14を固い面の上に置く。次に、ユーザは、好ましくは、親指、人差し指、および中指の先端を使用して、ポート・コネクタ620のフランジ618の最上面をつまむ。次に、ユーザは、第2の容器14の方向へフランジ618へ力(1つの好ましい実施形態では、ほぼ垂直な力)を加え、第1の容器12を第2の容器14の方へ移動する。そうすることで、コネクタ装置600の穿孔部材624によって、第1および第2の容器12および14の間に流体連絡が確立される。したがって、コネクタ装置600は作動位置にあり、流体は容器12および14の間を流れることができる。
第1の容器12および第2の容器14へ取り付けられたコネクタ装置600と一緒に本実施形態の固定装置602を使用することは、多くの利点を有する。固定装置602は、コネクタ600の時期尚早または偶発的作動を防止する。固定装置602は、それがなければ作動プロセスを始めるか、コネクタ装置の作動を生じる力が加えられたときでも、コネクタ600を非作動位置に維持する。典型的なユーザは、先ず固定装置602を除去することなしに、コネクタ装置を作動させることはできない。なぜなら、ユーザは固定装置602を破壊する十分な力を出せないからである。さらに、本実施形態に従った固定装置602は、コネクタ装置が作動位置にないことを示す高度に可視的なインディケータだからである。1つの好ましい実施形態において、コネクタ600のスリーブは第1の色彩を有してよい。固定装置602はコネクタ600のスリーブまたは他の部分とは知覚的に異なる色彩を有してよく、人は、固定装置602がコネクタ600に取り付けられていて除去される必要があることを容易に知るであろう。固定装置602は、さらに、製造するのに安価であり、使用するのに簡単である。
図31〜図36は、本発明のコネクタ装置の時期尚早な作動を防止する本発明の他の実施形態を開示する。この特定の実施形態において、手段はコネクタと一体化される。時期尚早な作動を防止するこの手段は、好ましくは、上昇隆起を有する第1のスリーブおよび環状リムを有する第2のスリーブを使用する。これらの構造体は、スリーブ上で交換されてよいことを理解すべきである。さらに、理解されることは、上昇隆起およびリムが、所定の位置にあるときにのみスリーブの移動を可能にする固定部材として考えられることである。この実施形態におけるスリーブは、前の実施形態のスリーブと類似していることが理解される。装置の他の構成要素も類似している。
この実施形態において、図33で示されるように、コネクタ10および600は、一般的に、前述したスリーブ構造体と類似のスリーブ構造体を有する。環状リム640は、好ましくは、第2のスリーブ644の内面642の上に置かれ、径方向を内側へ延びる。第2のスリーブ644は、前述した第2のスリーブ34と実質的に同じ構造である。リム640は、好ましくは、第2のスリーブ644の第1の末端646の近くで内面642の周りに延びる。リム640は、好ましくは、少なくとも1つの開口648を含み、さらに好ましくは、2つ以上の開口を含む。2つの開口が使用されるとき、図33で示されるように、開口648は、好ましくは、内面642のほぼ反対側に配列される。第2のスリーブ644は、さらに棚649を含み、その内面は、コネクタ装置が組み立てられて非作動位置にあるとき、第1のスリーブ650と接触する。
さらに図33で示されるように、第2のスリーブ644は、好ましくは、さらに、スリーブ644の外面に置かれた反入れ子(anti−nesting)リブ645を含む。反入れ子リブ645は、一般的に、スリーブ644の1つの末端へ向けて置かれ、またスリーブ644の末端フランジへ向けて置かれる。反入れ子リブ645は、コネクタ10を自動プロセスで組み立てて多数のスリーブをビンに詰め込むとき、スリーブを容易に分離できるようにする。ただ1つの反入れ子リブを使用してよいことが理解されるが、1つの実施形態では、4つの反入れ子リブ645が使用される。さらに、反入れ子リブ645は、サイズを変更してよく、スリーブ644の全周囲に延びるリブを含んでよいことが理解される。
第2のスリーブ644は、好ましくは、第1のスリーブ650が第2のスリーブ644の中に取り付けられるとき開口648の位置を示す可視手段を含み、それがなければ、開口648が置かれた場所をユーザが見るとき不明瞭になる。開口648のロケーション、したがってスリーブの適切な相対的回転位置を示す1つの可視手段が、図33に示される。可視手段は、第2のスリーブ644の第1の末端646から切除された部分662を含む。切除部分662は、好ましくは、開口648と同じ幅であり、開口648と整列する。開口648のロケーションを示す他の可視手段が使用されてよく、同じ有利な結果を生じる。可視手段の1つの他の例が、図36に示される。そこでは、リム640の開口648が、第2のスリーブ644の外面で上昇セグメント664と整列する。開口648のロケーションを示す多くの他の可視手段(色彩を含む)が、本明細書で示された手段から著しく逸脱することなく、即時に考え出される。
図33で示された実施形態において、開口648の位置および整列を示す触感手段が設けられる。好ましくは、リム640の上面で開口648の近くに移動止め647が置かれる。下記で詳細に説明するように、第1のスリーブ部材650と一緒に使用されたとき、移動止め647は触感手段を提供する。この手段は、第1のスリーブの回転抵抗によりユーザによって触知され、したがって開口648の位置を示す。
第2のスリーブ644は、好ましくは、図31および図32で示されるように第1のスリーブ650に関連づけられる。第1のスリーブ650は、前述した第1のスリーブ32と実質的に構造が同じである。第1のスリーブ650は、好ましくは、その第2の末端の近くにフランジ660を含み、スリーブが非作動位置にあるとき、フランジ660は第2のスリーブ644と係合する。第1のスリーブ650は、好ましくは、さらに、少なくとも1つの上昇隆起652を含む。この実施形態において、2つの上昇隆起652が使用される。上昇隆起652は、好ましくは、上昇階段であり、傾斜656で終端する実質的に平坦な最上部654または平面部分654を有する。階段は、好ましくは、非作動位置から作動位置へ装置を移動するのに必要な距離よりも大きい長さを有するが、階段が第1のスリーブの全長にわたって延びることはない。むしろ、それは傾斜656で終端し、第1のスリーブ650は傾斜656を越えて連続する円筒として延びる。
第1のスリーブ650の円筒部分は階段の終端を越えて連続し、一定の直径を有する一定の環状面658を提供することが好ましい。機械は、第1のスリーブ650の回転方向に関わらず一貫して環状面658を掴むことができる。これは、幾つかの機械製造および滅菌プロセスで有用である。なぜなら、機械は、隆起を有する不規則形状の円筒よりも、一定の直径を有する円筒を容易に掴むことができるからである。
図32で示されるように、第1のスリーブ部材650および第2のスリーブ部材644が非作動位置にあるとき、第1のスリーブ部材650のフランジ660は、第2のスリーブ部材644の棚649と係合し、第1のスリーブ部材650が矢印Aの方向へ移動することを防止し、また矢印Aの方向へ移動することによって第2のスリーブ部材から分離されるのを防止する。第1および第2のスリーブ644および650は、このように関連づけられて相互に接続される。スリーブ644および650は相互に関して回動してよく、下記で詳細に説明するように、スリーブ644および650が適正に整列するとき、第1のスリーブ644は矢印Bの方向で第2のスリーブ650に対して移動してよい。
第2のスリーブ部材644のリム640および第1のスリーブ部材650の上昇隆起652は協調して動作し、スリーブ部材650および644を非作動位置に維持し、コネクタ装置10および600の時期尚早な作動を防止する。隆起652およびリム640は、さらに、径方向延長要素として考えることができる。1つの好ましい実施形態において、径方向延長要素は、スリーブ650および644と一体化される。非作動位置において、矢印Aの方向における第1のスリーブ650の相対的軸方向移動は、第1のスリーブ650のフランジ660と第2のスリーブ644の棚649との係合によって制限される。矢印Bの方向における第1のスリーブ650の相対的軸方向移動も、第1のスリーブ650の上昇隆起652が第2のスリーブ644のリム640の開口648と整列していなければ制限される。それらが整列していないとき、上昇隆起652はリム640と接触し、スリーブ644および650の軸方向移動を防止する。スリーブが整列していないとき、軸方向移動は制限されるが、回転運動は依然として可能である。スリーブ644および650が回転して適正に整列したとき、ユーザは、スリーブ644および650が取り付けられた容器12および14の栓を穿孔してスリーブ644および650を作動位置へ移動するのに必要な力を加えるだけでよい。
図31〜図33で1つの実施形態として示されるように、スリーブ644および650の適正な整列は、上昇隆起652または階段をリム640の開口648と整列させることを含む。ユーザは、第1のスリーブ650の階段を第2のスリーブ644の切除部分662と可視的に整列させることによって、可視整列手段を使用してよい。図35に示される他の実施形態は、第1のスリーブ650の階段652を第2のスリーブ666の上昇セグメント664と整列させることを示す。可視手段と一緒に、または可視手段とは別個に、整列を示す触感手段を使用してよい。開口648に近いリブ640の移動止め647は、第1のスリーブ650が回転したとき、その隆起652と接触し、開口648の存在を示す。
図34は、係合した第1および第2のスリーブ部材644および650の部分断面図である。第1のスリーブ650は上昇隆起652または階段を含む。それは、さらに、フランジ660および密封面668を含む。密封面668は、好ましくは、Oリング672の使用を介して第2のスリーブ644の内壁670に対してハーメチックシールを形成する。成形を容易にするため、上昇隆起652または階段は、円筒形の第1のスリーブ650を通る中心線Cからの或る直径または高さを有することが好ましい。この直径または高さは、第1のスリーブ650の密封面668の直径または高さよりも小さい。密封面668の高さよりも小さい高さに上昇隆起652を維持することによって、第1のスリーブ650は製造中に金型(図示されず)からフランジ660の方向へ容易に引き出される。これは、ディモールディングを簡単および迅速にし、部品成形で時間およびコストの節減を生じる。
スリーブ644および650の整列を示す可視手段を、さらにコネクタ装置の製造中に使用して、スリーブの非整列を確実にしてよい。コネクタ装置の製造および出荷中には、スリーブ644および650を非整列にして、時期尚早な作動を防止することが好ましい。したがって、第1および第2のスリーブ部材644および650が製造中に結合されるとき、それらのスリーブ部材は意図的に非整列にされる。これは、多くの異なった方法で達成されてよい。非整列を確実にする1つの方法は、スリーブの整列または非整列を考慮することなく、第1および第2のスリーブ部材644および650を組み立てることである。次に、好ましくは、可視インディケータを使用して、整列がチェックされる。可視インディケータは切除部分662または上昇セグメント664を含んでよい。これらは、前述したように整列をチェックするためユーザによって普通に参照される。整列のチェッキングは、好ましくは、製造プロセスで自動化され、プログラムされたカメラ・システムによって実行されてよい。カメラ・システムが非整列スリーブを検出したとき、それらのスリーブは通過を許される。カメラ・システムが整列スリーブを検出したとき、それらのスリーブは故意に非整列にされ、好ましくは、通過を許される前に再チェックされる。
製造中に非整列を確実にする他の許容される方法は、スリーブ644および650を故意に非整列にするように、それらスリーブを最初に配置することである。次に、もし所望であれば、カメラまたは他の自動手段を使用して非整列をチェックしてよい。
図37〜図39は、本発明のコネクタ装置の時期尚早な作動を防止する手段の他の実施形態を開示する。大まかに参照番号700で示されるコネクタ装置は、好ましくは、一体化された固定部材と共に第1のスリーブ702および第2のスリーブ704を含む。第1のスリーブ702は前の実施形態の第1のスリーブ32と類似し、第2のスリーブ704は前の実施形態の第2のスリーブ34と類似することが理解される。コネクタ700の一般的構造は、前述したコネクタ10および600と類似している。
先行する実施形態に関して説明したように、第1のスリーブ部材702は、好ましくは第1の容器へ取り付けられた第1の末端、および好ましくは第2のスリーブ部材704に関連づけられて動作的に接続された第2の末端706を有する。ここで、第2の末端706はフランジ708または停止部を含む。穿孔部材710は第1および第2のスリーブ702および704の中に配置される。第1のスリーブ部材702は、好ましくは、スリーブ溝712およびスリーブ・リッジ714を含む。これらは一般的に第1のスリーブ702の外面の周りに延びる。スリーブ・リッジ714は、径方向延長部または径方向延長部材と考えてよい。スリーブ溝712は、第1のスリーブ702の軸長に沿ってスリーブ・リッジ714から間隔を空けられる。第1のスリーブ702は、好ましくは、隆起した密封面716を含む。前の実施形態で説明した構造体と同じように、密封面716は、一般的に密封部材742、好ましくはOリングと接触する。
第2のスリーブ704は第1のスリーブ702に関連づけられ、スリーブ702および704が非作動位置から作動位置へ相互に関して軸方向へ移動するように配列される。第2のスリーブ704は、好ましくは、第1の末端722の近くにスリーブ・リブ720を含む。スリーブ・リブ720は、さらに、径方向延長部または径方向延長部材と考えられてよい。第2のスリーブ704も、好ましくは、密封面724を含む。密封面724はOリングと接触し、コネクタ装置700が図37で示される非作動位置にあるとき、第1のスリーブ702と第2のスリーブ704との間にハーメチックシールを提供する。下記で説明するように、密封面724のサイズは、シールが、リッジ714およびリブ720が相互に通過した後までスリーブ702と704との間のOリングによって維持されるようなサイズである。
第1のスリーブ702上のスリーブ・リッジ714は、第2のスリーブ704のスリーブ・リブ720と組み合わせられ、一緒に固定部材726を形成する。固定部材726は、第1のスリーブ部材702および第2のスリーブ部材704の軸方向移動に対する機械抵抗を提供することによって、コネクタ装置700の時期尚早な作動を防止する。固定部材726を形成するスリーブ・リッジ714およびスリーブ・リブ720は、共同して働き、スリーブ702および704の相対移動を防止する抵抗力を提供する。部材714および720の構造は、所定の抵抗力を提供する。この抵抗力は部材714および720の構造に基づいて変更可能である。固定部材714および720は、抵抗力よりも大きい力がスリーブ702および704へ提供されるとき分離され、スリーブ702および704は作動位置へ移動できるようになる。したがって、第1のスリーブ702は、スリーブ702および704が非作動位置から移動されるとき、第2のスリーブ704の部材と協力して力を生成する局所部分を有する。局所部分および部材は、係合すると、スリーブ702および704の係合点に局所の独特な力を提供し、装置の時期尚早な作動を防止する。第2のスリーブ704も、第1のスリーブ702の部材と協力する局所部分を有すると考えてよい。
さらに、スリーブ・リッジ714およびスリーブ・リブ720は、それぞれのスリーブ702および704の上で完全な環状構造体であることができ、したがってスリーブ702および704の全周囲に延びることが理解される。さらに、スリーブ・リッジ714およびスリーブ・リブ720の1つまたは双方が全周囲に延びるのではなく、分割されてよいことが理解される。例えば、図42は一対の分割されたスリーブ・リッジ714を示す。さらに、図43は分割されたスリーブ・リブ720を示す。もし双方の構造体714および720が分割されると、追加の構造体がスリーブ702および704に設けられ、スリーブ702および704の望まれない回転を防止し、適正な整列を確実にして、リッジ714およびリブ720が相互係合位置に置かれるようにする。1つの好ましい実施形態において、スリーブ・リッジ714は図42に示されるような分割構造体であり、スリーブ・リブ720は第2のスリーブ704の完全環状リブ720である。さらに、リッジ714およびリブ720は、移動止め、突出部、延長部、バンプ、突起、または隆起と呼ばれてよいことが理解される。
本発明のコネクタ装置700は、好ましくは、前記の図29に関して説明した方法と同じようにして作動される。この方法は、取り付けられた第2の容器14を固い面に配置し、第1の容器に関連づけられた構造体、好ましくはポート・コネクタ・フランジへ力を加え、第1の取り付けられた容器12および第1のスリーブ702が第2の容器14の方向へ移動して作動位置へ置かれるようにすることを含む。本実施形態の固定部材726は抵抗を提供し、スリーブ702および704を非作動位置から作動位置へ移動するのに必要な力の量を増加する。作動位置で、流体は容器12および14の間を流れることができる。コネクタ装置700を作動するのに必要な力の量は、好ましくは、約25ポンド以下の範囲にある。1つの好ましい実施形態において、作動力は10〜12ポンドの範囲にある。作動力は、固定部材726によって提供される抵抗力を克服しなければならない。
図37〜図39で示されるように、十分な力がポート・コネクタ・フランジまたはそのような力を受け取る他の構造体へ加えられたとき、第2のスリーブ704のスリーブ・リブ720は環状溝712の外へ移動され、第1のスリーブ702のスリーブ・リッジ714の方へ移動する。環状リッジ714およびリブ720は、好ましくは傾斜しており、リッジ714およびリブ720が相互の最上部の上へ移動するにつれて、スリーブ702および704の材料は曲がる。各々の部材または延長部の最高点が他方の最高点の方へ移動され、戻り不能点へ達するまで抵抗は増加し、戻り不能点へ達すると部材は分離し、相互を過ぎて移動する。戻り不能点は、図38で示されるように、リッジ714およびリブ720の2つの頂点が整列する点である。好ましくは、一度その点に達すると、2つのスリーブ702および704の相互の軸方向移動を停止することは、ユーザにとって非常に困難または不可能である。
コネクタ装置700が非作動位置から作動位置へ移動されるとき、それは遷移位置を通過する。遷移位置は、スリーブ702および704が非作動位置から作動位置の方へ移動したが戻り不能点に達していない位置を含む。第1のスリーブ部材702と第2のスリーブ部材704との間のハーメチックシールは、遷移位置の全体で維持されることが好ましい。ハーメチックシールは、好ましくは、第1および第2のスリーブ部材702および704の間に配置された密封部材742によって提供される。Oリングによって形成されたシールは、好ましくは、遷移位置の全体で第1のスリーブ702の密封面716および第2のスリーブ704の密封面724とOリングとの接触を維持することによって、遷移位置の全体で維持される。第1のスリーブ702が第2のスリーブ704に関して軸方向に移動されるとき、Oリングは密封面724に沿って滑る。密封面716に沿ったOリングの或る移動が起こるかも知れない。密封面724の長さは、好ましくは、非作動位置から戻り不能点へ進むときの、第2のスリーブ704に対して第1のスリーブ702によって移動される距離よりも大きい。したがって、スリーブ702および704が遷移位置を通過する移動の全体で、Oリングによってハーメチックシールが維持される。Oリングが密封面724をクリアして移動し、第1および第2のスリーブの接合におけるハーメチックシールが破られることは、第1のスリーブ702のスリーブ・リッジ714および第2のスリーブ704のスリーブ・リブ720が相互に通過してしまうまで起こらない。したがって、図37〜図41で示されるように、スリーブ702および704が非作動位置にあるとき、スリーブ702および704は第1の相対位置を有する。Oリングは、この位置で、スリーブ702および704の間にシールを提供する。延長部材714および720は、共同して働き、スリーブ702および704が第1の相対位置から変位することに抵抗する力を提供する。抵抗力を克服する作動力が提供されたとき、スリーブ702および704は第1の相対位置から変位され、部材714および720は分離され、Oリングによって提供されたシールは破られる。
図40および図41は、一体化された固定部材726を有するスリーブ702および704の追加的の代替実施形態を開示する。図40および図41の代替実施形態を説明するとき、同一の参照番号が使用される。図37〜図39の実施形態に関して説明したように、第1のスリーブ702のスリーブ溝712およびスリーブ・リッジ714は、軸方向で短い距離だけ間隔を空けられている。したがって、非作動位置において、第2のスリーブ704上のスリーブ・リブ720はスリーブ溝712の中に受け取られ、したがって環状リッジ714から間隔を空けられる。そのような構成において、スリーブ・リブ720がスリーブ・リッジ714と係合を始める前に、スリーブ702および704は短い距離だけ移動しなければならない。図40および図41の代替実施形態で示されるように、スリーブ・リッジ714は第1のスリーブ702に沿って第1のスリーブ702の末端の方へ軸方向に移動され、第2のスリーブ704の把持アセンブリ末端へ近くなる。この構成において、リッジ714はスリーブ溝712へ近くなる。図41は、スリーブ・リッジ714の代替位置の拡大図を実線で示し、図37の実施形態のスリーブ・リッジ部分を仮想線で示して参照番号714’で表す。したがって、非作動位置において、スリーブ・リッジ714とスリーブ・リブ720との間の軸方向空間が一般的に除去される。リッジ714およびリブ720のそれぞれの面は、面と面との係合関係にある。この構成において、一度非作動位置から作動位置へスリーブ702および704を移動する力が加えられると、スリーブ・リッジ714およびスリーブ・リブ720は実質的に同時に係合を開始する。したがって、固定部材726は図37〜図39の実施形態よりも早く装置の時期尚早な作動を防止するように働き、スリーブ702および704はリッジ714およびリブ720の係合の前に短い距離だけ移動する。しかし、一度係合すると、スリーブ・リッジ714およびスリーブ・リブ720の全体的動作は前記の動作と同じである。前述したように、第2のスリーブ34の第2の張出し64の形態をした停止面64は、所望であれば除去されてよいことが理解される。スリーブ・リッジ714およびスリーブ・リブ720の係合は、所望されるまでスリーブ32および34の時期尚早な移動を防止する。さらに、リッジ714およびリブ720は反対のスリーブ702および704の上にあってよいことが理解される。
図40Aは図40のコネクタ装置を示すが、スリーブ702および704は代替の構成を有する。この特定の実施形態において、第2のスリーブ704の内面の密封面724は、図40に示される第2のスリーブ704の密封面724と比較して少し長くされる。前の実施形態の第2のスリーブ34と同じく、図40の第2のスリーブ704は第1のセクション756および第2のセクション758を有すると考えることができる。第2のセクション758は、第1のセクション756よりも大きな直径および大きな径方向寸法を有する。明瞭な張出し、例えば前の実施形態の張出し64とは反対に、第2のスリーブ704の内面はテーパのリードイン面757を有する。リードイン面757は、第1のセクション756と第2のセクション758との間で第2のスリーブ704を遷移させる。この構造構成において、第1のスリーブ702のフランジ付きの第2の末端738は径方向の寸法を縮小され、フランジ付きの第2の末端738が、より長い密封面724に対処するようにされる。前述した実施形態と同じように、スリーブ702および704が非作動位置にあるとき、Oリング742は第1のスリーブ702の密封面716と第2のスリーブ704の密封面724との間で圧縮される。図40Aでは密封面724が長くなるため、スリーブ702および704が非作動位置から作動位置へ移動するとき、Oリング742は前の実施形態よりも長い時間にわたってハーメチックシールを提供する。スリーブ702および704が軸方向で移動し、Oリング742が第1のセクション756からテーパ面757を過ぎて大きな第2のセクション758へ移動するにつれて、Oリング742によって提供されたシールは前の実施形態と同じように破られる。密封面724は所望に従って変更されてよく、Oリング742は、作動プロセスの間、所望の時間だけスリーブ702と704との間にハーメチックシールを提供してよいことが理解される。
前述したように、コネクタ装置の時期尚早な作動を防止するため、幾つかの構造体が可能であって熟慮される。これらの構造体は、装置の代替実施形態で所望に従って組み合わせられてよいことが理解される。例えば、コネクタ装置は、図25〜図30の固定クリップおよび図37〜図41のスリーブ・リッジ/スリーブ・リブ構造体の双方を含んでよい。他の組み合わせは、直ちに明らかである。
図44〜図47は、本発明のコネクタ装置と一緒に使用される密封部材84の他の実施形態を示す。この密封部材は、大まかに参照番号800で示される。密封部材800または隔壁800またはバイアル隔壁800は、一般的に、剛性材料から作られた1つの部分およびゴム様材料から作られたカラーを有する。1つの好ましい実施形態において、隔壁800の部分は、二段射出成形プロセスで同時に一緒に形成される。しかし、挿入成形プロセスを含む他のプロセスを使用して、別々の部分を接続できることが理解される。接着剤または締まりばめも使用されてよい。図44〜図47で示されるように、隔壁は、一般的に、ベース802および膜803を有する。
図44および図45で大まかに示されるように、ベース802は、一般的に、円板の形状である。円板またはベース802は第1の面804および第2の面806を有する。第1の面804はコネクタ10に対面し、第2の面806は、コネクタ10に取り付けられる容器に対面する。ベース802は、好ましくはベース802の中央に開口808を有する。開口808はベース802の上に内面810を定める。ベース802は、さらに、環状リング812を有する。環状リング812は、ベース802の第2の面806から中央開口808の周りに延びる。環状リング812はテーパであり、遠位端は丸い突起814を有する。環状リング812は、例えば図22〜図24で示される隔壁に関して前に説明したように、バイアル14の栓20に対して流体不浸透シールを形成することができる。隔壁のこの実施形態も、同じようにバイアル14の栓20に対して流体不浸透シールを形成することができる。
膜803は中央開口808の中に配置され、開口808を閉鎖する。膜803は一般的に平坦なセクション816を有し、セクション816は垂れ下がる脚818を有する。脚818はベース802の内面810へ接続される。
さらに図46〜図47で示されるように、ベース802は、好ましくは、凹部820を含む。凹部820の中に、好ましくは、カラー822が配置される。カラー822は、好ましくは、ベース802の材料よりも比較的小さい剛性および大きい可撓性を有するゴム様材料から形成される。カラー822はリッジ824を有し、リッジ824はコネクタ10の中に隔壁800を配置することを容易にする。さらに、外周での第2の面806は一般的に平坦であることが理解される。この面は、フィンガ・アセンブリ92の底の一般的に平坦な面と噛み合う。これは、例えば図51で見ることができる。図51の構造および動作は下記で詳細に説明する。
前述したように、隔壁800は、1つの好ましい実施形態において、二段射出成形プロセスによって形成される。隔壁のベース802は剛性のプラスチック材料である。隔壁800のカラー822は、より柔らかいゴム様材料である。構成要素は、当技術分野で知られているように、二段射出成形プロセスで同時に一緒に成形される。したがって、この実施形態の隔壁800は、それが穿孔されるとき隔壁800へ剛性を提供するプラスチック材料からの剛性を有し、またゴム様材料の軟性または可撓性を有して、隔壁800がコネクタと接触して流体不浸透シールを提供する。
本発明のさらに他の実施形態において、本発明の装置10は、自動プロセスによって製造された装置の間でほぼ一貫した作動力を提供する特徴を備えることができる。
1つの特徴において、装置10はスリーブ32および34の間の摩擦を低減し、したがって第1のスリーブ32および第2のスリーブ34が相互に関して容易に滑ることができるように構成可能である。この特徴は、他の実施形態のスリーブ、例えば図37〜図41のスリーブ702および704で利用可能であることが理解される。前述したように、本発明の好ましい形態において、第1のスリーブ32および第2のスリーブ34は、プラスチック射出成形プロセスでプラスチックから形成される。第1のスリーブ32および第2のスリーブ34の1つまたは双方と一緒に、潤滑添加剤を使用することができる。この実施形態において、潤滑添加剤は、スリーブ32および34の形成に使用される射出成形プロセスで使用される。潤滑添加剤の使用は、さらに、装置の作動力の軽減を可能にする。
例えば、図42で示されるように、第1のスリーブ32を射出成形し、射出成形される材料へ潤滑添加剤を加えることができる。1つの好ましい実施形態において、スリーブ32および34はポリカーボネート材料から形成される。この機能性潤滑剤は最初にプラスチック樹脂と混合され、このプラスチック樹脂がスリーブ32を形成するために使用され、次に所望の表面潤滑性を出すために高温で成形される。潤滑添加剤は、混合および成形の後、時間の経過に従ってプラスチック表面の方へコーティングする。時間の経過に従ってプラスチック潤滑性レベルを決定するこのコーティング動力は、潤滑剤の分子サイズ、潤滑剤の装填、環境温度、およびプラスチック基板の化学組成によって制御される。潤滑添加剤の装填は、一般的に、1〜5重量%で変化する。これは所望の潤滑性を生じ、スリーブ32および34の材料機械特性を害することはない。
1つの好ましい実施形態において、第1のスリーブ32が射出成形され、超高分子量(UHMW)ポリシロキサンのようなプラスチック潤滑添加剤が使用される。潤滑添加剤は、一般的に、スリーブ32および34の滑動を助ける。特に、表面潤滑性は、相互に係合するスリーブ32および34の部分、例えば前述したスリーブ・リッジ714およびスリーブ・リブ720に有用である。その結果、スリーブ32、34、702、704は相互に関して一様に滑り、したがって一様な作動力を提供する。
使用されるポリシロキサン潤滑剤は任意の公知のオルガノシロキサンまたはその化学誘導体であってよく、好ましくはポリアルキルシロキサン、さらに好ましくはポリジメチルシロキサン、さらに好ましくは超高分子量(「UHMW」)ポリジメチルシロキサンである。ポリシロキサンは高分子量ポリシロキサン(例えばマルチベース・シロキサン・マスターバッチ)、低分子シリコーン油(例えばフッ素シリコーン)、およびそれらの混合物を含んでよい。他の適切なポリシロキサンは、ビニル停止反応シロキサン、ヒドロキシル停止反応シロキサン、水素化物停止反応シロキサン、シラノール停止反応シロキサン、アミノプロピル停止反応シロキサン、カルビノール(ヒドロキシル)シロキサン、アクリルオキシ停止反応シロキサン、ポリジメチルシロキサン、およびこれらの混合物を含む。他の実施形態において、ポリシロキサンはポリメチルフェニルシロキサン、ポリジフェニルシロキサン、ビニルメチルシロキサン、ビニルジメチル−シロキサン、ビニルメトキシシロキサン、およびこれらの混合物を含む。
本発明において、他の異なったタイプのプラスチック潤滑添加剤を使用できることが理解される。潤滑添加剤は、脂肪酸アミド(例えばユールクアミド)、ステアリン酸金属(例えばステアリン酸亜鉛)、ろう/粉(例えばPTFEまたはポリエチレンろう)、エステル(例えばスクロースエステル、グリセロールエステル)、高分子量ポリシロキサン、低分子シリコーン油(例えばフッ素シリコーン)、およびプロセスオイル(例えば鉱油)、およびこれらの混合物を含んでよい。スリーブ32および34は、さらに、ポリカーボネートを含む多様なプラスチックから形成可能である。潤滑添加剤は、プロセス、条件、または構成要素の材料要件に依存して、様々な物理形態、例えば粉末、玉、錠剤、または液体を取ることができる。射出成形プロセスに加えて、他のプロセス、例えば圧縮およびトランスファ成形、注型および反応射出成形(RIM)を使用することができる。押出し法も使用されてよい。
プラスチック潤滑添加剤の使用は、幾つかの利点を提供する。第1に、表面潤滑性は、特に、例えばスリーブ・リッジ714とスリーブ・リブ720の相互作用の間に、スリーブ32、34、702、704の滑動を助け、より一様な作動力を提供する。潤滑添加剤は、さらに、作動力の軽減を可能にする。射出成形プロセスにおける潤滑添加剤の使用は、簡単かつ効果的である。このプロセスは、さらに、部品の組み立てを加速し、製造コストを低くする。潤滑添加剤、例えばUHMWポリシロキサンは本質的に非移動性で、したがって汚染および機能低下の心配を最小にする。射出成形プロセスで潤滑添加剤を使用することは、さらに、完全かつ一様な表面カバレージ(surface coverage)を提供する。このプロセスは、さらに、例えばシリコーン被覆時の溶剤の必要性を除き、プロセスを環境に優しくする。
さらに、第1のスリーブ32および第2のスリーブ34の1つだけで、プラスチック潤滑添加剤を使用してよいことが理解される。もし所望されるならば、双方のスリーブ32および34で潤滑添加剤を使用してよい。さらに、装置10の他の構成要素でプラスチック潤滑添加剤を使用してよいことが理解される。1つの例において、穿孔アセンブリのプラスチック・スパイクを形成するプロセスで、潤滑添加剤が利用されてよい。代替として、プラスチック・スパイクは、シリコーン被覆を別個に適用されてよい。いずれの場合でも、潤滑剤は第1の容器12へのスパイク挿入を容易にする助けとなる。
潤滑剤は、さらに、他の方法を介してスリーブ32に結合することができる。例えば、図42で示されるように、インクを付けたセグメント850をスリーブ32へ適用することができる。ここで、インクは潤滑剤を含む。インクを付けたセグメント850は、異なったロケーションに適用されるか、スリーブ32の周りで間隔を空けられてよい。図42で示されるように、インクを付けたセグメント850はスリーブ・リッジ714の上に適用される。他の実施形態において、潤滑剤は噴霧されるか、スリーブ32の上に付着される。
図43は、より一様な作動力の提供を助ける他の特徴を示す。前の実施形態で示されるように、第2のスリーブ34は末端フランジ852を有し、末端フランジ852は、典型的には、中実の環状リングの形態をしている。図43で示される実施形態において、末端フランジ852は不連続の環を有する。具体的には、末端フランジ852はノッチ854を有し、ノッチ854は末端フランジ852をフランジ・セグメント856へ分割する。1つの好ましい実施形態において、末端フランジ852は4つのノッチ854および4つの末端フランジ・セグメント856を有する。装置10が非作動位置から作動位置へ移動されるにつれて、環状リッジ714および環状リブ720が相互に係合するとき、ノッチ854は末端フランジ・セグメント856を、より容易に偏向させる。したがって、リッジ714およびリブ720が変位されるとき、不連続の環は偏向する。この場合、不連続性は径方向の偏向可能性を向上する。さらに、この実施形態において、スリーブ・リブ720が分割され、第2のスリーブ34の全周にわたって延びないことが注意される。
図48および図49は、本発明の他の特徴を開示する。この場合、再構成装置10は複数の異なったサイズの容器、または具体的には、多数の異なったサイズのバイアル14の1つを受け入れるように構成可能である。装置10は、異なったフィンガ・アセンブリ92を利用する代替把持アセンブリ28で構成可能である。一般的に、装置10と一緒に使用される第2の容器14の寸法と一致した寸法のフィンガ・アセンブリ92が使用可能である。図48は、前の実施形態と両立する第2のスリーブ34およびフィンガ・アセンブリ92の組立分解図を示す。これらの実施形態において、フィンガ・アセンブリ92は、サイズが20mmのバイアル14を一般的に受け取るサイズである。フィンガ・アセンブリ92は、前述したように、第2のスリーブ34へ接続されるベース部分860を有する。図49は、第2のスリーブ34の組立分解図であるが、代替のフィンガ・アセンブリ862を利用するものを示す。フィンガ・アセンブリ862は、図48で示されるフィンガ・アセンブリ92とほぼ同じベース部分864を有し、前述したように第2のスリーブ34へ接続される。フィンガ・アセンブリの任意のものが、本明細書で開示される密封部材84の任意のものと一緒に使用される適切な構造体で構成可能である。密封部材84の任意のものは、密封部材84または図44のバイアル隔壁800を含む。しかし、図49のフィンガ・アセンブリ862は、図48からの異なったサイズのバイアル14を受け取ることができる異なった構成を有する。この特定の実施形態において、フィンガ・アセンブリ862は、図48のフィンガ・アセンブリ92の6セグメント・フィンガ98に対して、3セグメント・フィンガ866を有する。3セグメント・フィンガ866は、図48のバイアル14よりも小さいバイアル14を受け取るようなサイズおよび空間を有する。好ましい実施形態において、図49のフィンガ・アセンブリ862は、サイズが13mmのバイアル14を受け取るサイズである。したがって、図48のフィンガ・アセンブリ92は、1次の第2の取付け部材と考えてよく、図49のフィンガ・アセンブリ862は、2次の第2の取付け部材と考えてよい。各々の第2の取付け部材は、異なったサイズの容器へ取り付けるように構成される。第2のスリーブまたは把持アセンブリは、フィンガ・アセンブリのいずれかの1つを受け入れることができる。
この特徴は、装置10が、一般的に大量生産され、一般的に同一であることを可能にするが、ただ1つの部分、すなわちフィンガ・アセンブリ92および862が変更されている。したがって、装置は異なったサイズのバイアルを受け入れることができる。2つの異なったサイズのフィンガ・アセンブリ92および862およびバイアル14が、図48および図49に示されるが、他のサイズのバイアル14を受け取るため、複数の他のフィンガ・アセンブリを利用できることが理解される。
図50は、色彩の表示に関する本発明の他の特徴を開示する。図50は、第2のスリーブ34および図25の固定装置602の色彩の略図を示す。1つの好ましい実施形態において、第2のスリーブ34は、固定装置602の色彩とは異なるように認知される色彩を有する。これは、装置10が作動位置にないことの表示をユーザに与える。更なる特徴において、第1のスリーブ32も、第2のスリーブ34および固定装置602の双方から異なるように認知される色彩を有してよい。
図51〜図57は、本発明のコネクタ装置10の他の好ましい実施形態の追加の一般的動作シーケンスを開示する。この実施形態のコネクタ装置10は、一般的に同じ構造を有するが、前述した異なった実施形態の異なった特徴の幾つかを組み合わせて利用する。例えば、コネクタ装置の一般的な構造は、図1〜図8および図21A〜図21Dの実施形態と同じである。しかし、図51〜図57のコネクタ装置は、さらに、図25の固定クリップ、図37〜図41のリッジ/リブ構造体、および図44〜図47の隔壁を利用する。簡単にするため、第1の実施形態の参照番号が一般的に使用され、他の実施形態のこれらの他の構造および特徴を記述するために使用される参照番号が追加的に参照される。図51のコネクタ装置は、可撓性バッグ12およびバイアル14へ無菌状態で接続され、参照番号1で大まかに参照される再構成アセンブリを形成することが分かる。(図29を参照)。そのような無菌接続によって、穿孔部材のハーメチックシールを破ることなくプリパッケージ形態で再構成アセンブリ1を製造し、ユーザが後で使用するため在庫品にしておくことが理解される。さらに、再構成アセンブリ1は、容器12および14に使用される材料および装置10と容器12および14との間の接続に基づいて、後で使用されるために在庫品にされるとき、全体のアセンブリを収容する上袋を必要としないことが理解される。
図51は、コネクタ装置10が可撓性容器12およびバイアル14へ接続された再構成アセンブリ1を示す。ポート・コネクタ・アセンブリの膜管は、当業者によって理解されるように、可撓性容器12のポート管へ適切に溶剤接着される。さらに、ポート・コネクタ・アセンブリのポリマー膜管は、プラスチック・ポート・スナップへ適切に溶剤接着されることが当業者によって理解される。さらに、バイアルは、バイアル14および第2のスリーブ34の部分の周りに配置されたシュリンクラップ要素を有する。この要素は図55〜図57に示されないが、シュリンクラップ要素は全体の再構成プロセス中にアセンブリの上に残ることが理解される。この実施形態において、把持アセンブリの部分は、第2のスリーブ34の一部分を形成するか一体化される。さらに、バイアル隔壁800が利用されるので、フィンガ・アセンブリ92は一般的に平坦なベース部分を有し、このベース部分はバイアル隔壁800の一般的に平坦な第2の面806と噛み合うことが注意される。第1の環状リム108はバイアル隔壁800のカラー824と係合する。
図51は、さらに、コネクタ10がその最も長い状態にある非作動位置にあるコネクタ10を示す。固定装置602は第1のスリーブ32の上に配置され、時期尚早な作動の防止を助ける。(さらに図29を参照)。この非作動位置において、図52で示されるように、スリーブ・リッジ714は一般的にスリーブ・リブ720と係合し、やはり時期尚早な作動の防止を助ける。さらに、この非作動位置において、第1のスリーブ32の停止面51は、第2のスリーブ34の停止面64に当接する。ハブ70は、ハブ停止面69と張出し62との間に維持される。前述したように、バイアル14は把持アセンブリ28へ既に挿入されている。したがって、フィンガ98bの直立リブ106はバイアル14上の波形リング22の側面部分を凹ませる。したがって、バイアル14はコネクタ10へ固定して取り付けられる。図51でさらに示されるように、隔壁800の環状リング812は、バイアル14の最上部に流体不浸透シールを形成する。環状リング812は、波形リングによって定められるターゲット位置の中に配置され、波形リングと接触しない。したがって、バイアル14は、バイアル14のストッパ20を穿孔することなく、コネクタ10へ選択的にドッキング可能である。
図53〜図56は、コネクタ10の作動プロセスを大まかに開示する。一度作動プロセスの開始がユーザによって決定されると、ユーザは固定クリップ602を除去する。図51および図29をさらに参照すれば理解されるように、例えば卓上に向けてバイアル14の底部を配置することによって、コネクタ10を一般的に作動することができる。次に、ユーザは、ポート・コネクタ30のフランジまたは張出し131を掴み、コネクタ装置10へ下方への力を加えることができる。そこで、スリーブが相互へ向かって軸方向で移動する。装置10は、双方のスリーブ32および34を保持し、スリーブ32および34を相互へ向かって移動することによっても作動可能である。
図53および図54は、作動プロセスが開始したときの第1のスリーブおよび第2のスリーブの一部分を示す。図53で示されるように、スリーブ32および34が最初に移動するとき、リブ720がリッジ714の上へ移動し始めて、追加の力を要求する。図54は、リブ720の頂点がリッジ714の頂点と対応関係にあることを示す。この位置は、一般的に戻り不能点と呼んでよい。リッジ714およびリブ720の構造は、装置がこの位置を安定して取ることができないようになっている。一度それぞれの頂点が相互に通過すると、スリーブ32および34をさらに移動するために必要な力は低減される。前述したように、Oリング42に対して密封面を提供するスリーブ32および34のそれぞれの部分は、スリーブの間でOリングによって提供される滑動シールが、作動プロセス中にスリーブ・リッジ714およびスリーブ・リブ720が相互に通過するまで維持されるようなサイズである。したがって、スリーブ32および34の間の空間は、スリーブ・リッジ714およびスリーブ720が相互に通過するまで、Oリングが径方向に圧縮されたままでスリーブ32および34の間にシールを提供するようなサイズおよび構成である。したがって、さらに、スリーブ32および34が戻り不能点を通過した後まで、コネクタ10はハーメチックシールを維持することが理解される。
さらに図55で示されるように、第2のスリーブ34が第1のスリーブ32に沿って移動するにつれて、プラスチック・スパイク81は第2の密封部材136と係合する。使用される材料のために、プラスチック・スパイク81は第2の密封部材136を穿孔しない。この係合に関連づけられた摩擦は、ハブ70が第2のスリーブ34に沿って移動するようにし、金属カニューレ83がバイアル14の隔壁800および栓20を穿孔する。図55は、金属カニューレ83がバイアル14の栓を最初に穿孔していることを示す。図56で示されるように、第2のスリーブ34が第1のスリーブ32に沿ってさらに移動するにつれて、第1のスリーブ32の停止面74は穿孔アセンブリ76のハブ70の停止面86の方へ移動して係合する。したがって、ハブ70は第2のスリーブ34の第3のセクション60に沿って移動し、ハブ70は傾斜隆起66に沿って乗り、最終的にフランジ67の上を通過する。この移動は、穿孔アセンブリ76の第2の末端80にある金属カニューレ83が隔壁800およびストッパ20を完全に穿孔してバイアル14の中へ入るように強制する。穿孔部材76の第2の末端は、ここで大きい摩擦を経験する。なぜなら、それがバイアル14のストッパ22へ入り込むからである。この摩擦は、穿孔部材76の第1の末端78にあるプラスチック・スパイク81が可撓性容器12の方へ前進するようにする。プラスチック・スパイク81は第2の密封部材136および膜128を穿孔する。したがって、装置10の構造は、可撓性容器12より前にバイアル14が穿孔されるようにする。
図56でさらに示されるように、スリーブ32および34は軸方向に平行移動し、ハブ70は密封部材84に対して前進する。さらに、第2のスリーブ34の第1の末端48は第1のスリーブ32の第1の末端36へ進む。この位置(図56)は作動位置を表す。作動位置において、穿孔部材76の第2の末端80にある金属カニューレ83はバイアル14のストッパ20を穿孔し、穿孔部材76の第1の末端78にあるプラスチック・スパイク81は第2の密封部材136を穿孔する。したがって、穿孔部材76の中央流体通路82を介して、可撓性バッグ12とバイアル14との間に流体連絡が確立される。
コネクタ10が非作動位置にあるとき、中央通路35は、1つの末端では密封部材84によって外界環境からハーメチックシールを維持され、反対の末端では第2の密封部材136によってハーメチックシールを維持され、スリーブ32および34の界面では密封部材42によってハーメチックシールを維持されることが理解される。バイアル14および第2のスリーブ34が作動プロセス中に可撓性容器12の方へ前進するにつれて、中央通路35の容積は必然的に減少し、したがって中央通路35の中の空気を加圧する。この加圧された空気は、コネクタ10が最終作動位置に達する前に解放されなければならない。したがって、Oリング42が第2のスリーブ34の第1のセクション56を過ぎて第2のスリーブ34の第2のセクション58の大きな直径へ移動するとき、密封部材42は第2のスリーブ34の内面と接触しなくなり(図55)、したがって加圧された空気はスリーブ32および34の接合を通って解放される。
図56で示された作動位置において、可撓性容器12に含まれた希釈液DIは穿孔部材76を通過して、バイアル14に含まれた薬物DUを再構成することができる。流体連絡を確立するこの作動位置において、密封された通路899が可撓性バッグ12とバイアル14との間に定められる。密封された通路899は、バック12を圧搾してバック12からバイアル14の中へ希釈液を強制するユーザからの力を受けるが、密封されたままである。1つの実施形態において、バッグ12を圧搾するユーザは、約25psiの圧力を流体通路へ加えることができる。密封された流体通路は、一般的に装置10に沿った複数のシールによって定められる。第1のシール900は、ポート・コネクタの膜管と可撓性バッグ12のポート管との間の溶剤接着によって定められる。第2のシール902は、膜管126とポート・コネクタ30のスナップ・リング124との間に定められる。第3のシール904は、スナップ・リング124とポート隔壁136との間に定められる。第4のシール906は、ポート隔壁136によってプラスチック・スパイク81の周りに定められる。第5のシール908は、接着剤接合によって金属カニューレ83とプラスチック・スパイク81との間に定められる。第6のシール910は、バイアルの栓20によって金属カニューレ83の周りに定められる。これらのシールの組み合わせは、コネクタ10が作動位置にあるとき、コネクタ10を通る希釈液の漏れを防止する。前述した密封流体通路899のシールへの2次シール912は、バイアル14の栓に対する隔壁800の環状リング812によって定められると考えてよい。密封流体通路899は、前述したシールを多くまたは少く使用して定められることが理解される。
前述したように、可撓性バッグ12からの希釈液は穿孔部材76を通過してバイアル14へ入り、バイアル14に含まれた薬物を再構成する。一度薬物が再構成され、結果の混合物が穿孔部材76を介して可撓性容器12へ完全に戻されると、薬物バイアル14および第2のスリーブ34を可撓性容器12から引き離すことができる。図57で示されるように、第2のスリーブ34が引き戻されたとき、穿孔アセンブリ26は傾斜隆起66のフランジ67によって定位置に保持される。しかし、第1のスリーブ32の停止面74は傾斜隆起66と接触せず、引っ込めることができる。穿孔部材76の金属カニューレ83は把持アセンブリ28の受取室の中、具体的にはバイアル14の栓の中に残る。穿孔部材76のプラスチック・スパイク81は、膜128および第2の密封部材136を過ぎて引っ張られる(図57)。この位置は、脱作動位置または事後再構成位置と呼ばれる。第2の密封部材136は弾力性を有し、一度プラスチック・スパイク81が通過するとシールを形成し、したがって結果の混合物が薬物バイアル14へ逆流しないようにするか、スリーブ・アセンブリ24の通路35の中へ通過しないようにする。さらに、傾斜隆起66以外の構造を利用して、脱作動位置で金属カニューレ83をバイアル14の中に維持できることが理解される。例えば、バイアルの栓20または金属カニューレ83は、摩擦または十分な締まりばめがカニューレをバイアル14の中に維持するような構造にすることができる。バイアル隔壁84も、同じような構造にしてよい。さらに、追加の構造を設けて、ハブ70ではなくカニューレ83と直接協調するようにしてよい。
こうして、結果の混合物は可撓性容器12の中に存在する。次に、可撓性容器12の第2のポート18へ取り付けられた適切な投与管セット(図示されず)を介して、結果の混合物を患者へ引き渡すことができる。
前述したように、本発明の装置は多くの異なった特徴を含む。理解されるように、前述した幾つかの異なった実施形態の異なった特徴を、所望のとおりに交換または組み合わせて、本発明の方法でも使用できる本発明の装置を形成することができる。
具体的な実施形態を図示および説明したが、本発明の趣旨から著しく逸脱することなく多くの修正が想定され、保護の範囲は添付のクレイムの範囲によってのみ限定される。

Claims (1)

  1. 図1に示されるコネクタ装置。
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