JP2011004140A - 基地局制御装置および無線パケット処理装置 - Google Patents

基地局制御装置および無線パケット処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】異なるSubnet配下でもUATIの再割り当てや無線セッションの引き継ぎなしに呼接続やメッセージの処理を行なう。
【解決手段】異なるSubnetに属し隣接しあうRAN同士でお互いのColorCodeや基地局制御装置のIPアドレス、無線基地局の無線リソース情報などをメッセージ等で交換し合う。ATから自分のColorCodeと異なるメッセージを受信したRANは、ColorCodeが一致するRANの基地局制御装置へメッセージを転送する。
【選択図】図4

Description

本発明は、基地局制御装置および無線パケット処理装置に係り、異なるSubnetからのメッセージを受信した際に呼接続、メッセージの処理を行なう基地局制御装置および無線パケット処理装置に関する。
データ通信専用に特化した移動体無線通信方式であるcdma2000 1xEV−DO(1xEvolution-Data Only)は、国際標準化機関である3GPP2(3rd Generation Partnership Project 2)において、非特許文献1として規格化されている。1xEV−DOは、データ通信に特化することにより周波数利用効率を向上させている。
移動端末であるAT(Access Terminal)がRAN(Radio Access Network)と通信を行なう際、RANは、ATをユニークに識別するための識別子としてUATI(Unicast Access Terminal Identifier)32とUATI128を、ATに割り当てる。図1と図2を参照して、非特許文献1で規定されるUATI32とUATI128の構成を説明する。
図1において、UATI32 200は、32bitで構成される。UATI32 200の上位8bitは、RANを識別するColorCode201である。UATI32 200の下位24bitは、UATI24 202としてRANが自由に割り当てることができる。
図2において、UATI128 210は、128bitで構成される。UATI128 210の上位104bitは、RANを識別するSubnet情報211である。UATI128 210の下位24bitは、UATI24 212としてRANが自由に割り当てることができる。ここでUATI32 200とUATI128 210を纏めてUATIと呼ぶことにする。
ATにUATIが割り当てられると、ATとRANは、相互間で無線セッションのコンフィグレーションを行なう。無線セッションとは、ATとRANがお互いにサポート可能な機能を確認し、それを元に決定されたプロトコルおよびパラメータの集合である。
ATとRANがデータ通信を行う際、ATとRANとの間で無線コネクションの確立、ATとPDSN(Packet Data Service Node)との間でPPP(Point-to-Point Protocol)の確立を行ない、データ通信を行なう。この場合のATの状態をActive状態と呼ぶ。
一定の無通信状態が発生すると、ATとRANは、無線コネクションを開放する。この時、無線セッションは、RAN内に保持される。また、ATとPDSNとの間のPPPも維持される。この場合のATの状態をドーマント状態と呼ぶ。
ATは、RAN内の無線基地局から定期的に図3Aに示すSectorParametersメッセージなどの報知情報を受信する。図3Aにおいて、SectorParametersメッセージ400は、MessageID、CountryCode、SectorID401、SubnetMask、SectorSignature、SecondaryColorCodeIncluded、SecondaryColorCodeCount、SecondaryColorCode402、Reserved等のFieldと、それぞれのFieldのLength(bit)で構成される。
図3Bにおいて、128bitのSectorID401は、104bitのSubnet情報4011と、24bitのセクタ識別子4012とから構成される。
ATは、RAN間を移動する際、移動先のRANのSectorParametersメッセージ400に含まれるSectorID401のSubnet情報4011とATのUATI128 210に含まれるSubnet情報211が異なる事を検知する。移動を検知したATは、新しいUATIの割り当てを求めるためにUATIRequestメッセージを移動先のRANへ送信する。UATIRequestメッセージを受信したRANは、移動元のRANからATの無線セッションを取り寄せ、ATに新しいUATIを割り当てる。このハンドオフ形態をRAN間ドーマントハンドオフと呼ぶ。
これに対して、Active状態のATがRAN間を移動してハンドオフを行う形態をRAN間Activeハンドオフと呼ぶ。RAN間Activeハンドオフは、無線コネクションを確立した状態で、RAN間での無線セッションの引き継ぎとATへのUATI再割り当てを行なう。
ATが複数のRANの境界に位置していると、そのATは、それぞれのRANのSubnet情報4011を含むSectorParametersメッセージ400を代わる代わる受信する。それをトリガーとして、ATとRAN間でのUATIの割り当てと、境界に位置するRAN間での無線セッションの転送が頻繁に行われる。これはRAN内のネットワーク装置のCPU使用率やネットワークリソース、無線リソースの浪費を引き起こす。これは一般にピンポン効果と呼ばれている。
この問題を回避するため、非特許文献1ではSecondaryColorCodeの使用が提言されている。これはお互いのRANの境界に位置する無線基地局が送信するSectorParametersメッセージ400の中に相手のRANのColorCodeをSecondaryColorCode402として登録する。ATは、自分のUATI32 200に含まれるColorCode201とSectorParametersメッセージ400に含まれるSecondaryColorCode402が一致している限り、UATIRequestメッセージを送信しない。これにより、1xEV−DOは、RAN境界でのピンポン効果を抑止する。
"cdma2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification"、3GPP2 C.S0024-A Version 3.0 September 2006
SecondaryColorCodeを使用しない場合、ATは、RAN間を移動するたびにRAN間ドーマントハンドオフを行なう。その時、RANは、UATIの再割り当てと無線セッションのRAN間での引き継ぎを実施する。このため、ATが別のRANへ移動して呼接続を行ってもUATIの再割り当てや無線セッションの引き継ぎなしに呼接続処理を行なうことができる。
SecondaryColorCodeは、RAN境界上でのRAN間ドーマントハンドオフを抑止する機能である。このため、ATが別のRANへ移動して呼接続を行なう前にUATIの再割り当てや無線セッションの引き継ぎは行われない。このためSecondaryColorCodeを使用する場合、無線セッションが存在しないRAN上でも呼接続を行なう必要性がある。しかし、その方法については非特許文献1で規定されていない。
発明者の検討に依れば、ATが呼接続を要求した際にまずRAN間ドーマントハンドオフを行ない、その後呼接続を行う方法が考えられる。これは、従来のシーケンスと非常に近い方法である。しかし、RAN間ドーマントハンドオフは、無線環境でのメッセージ欠落によるUATIの再割り当て失敗、無線セッションの引き継ぎに時間がかかるなどの問題がある。特に、UATIの再割り当ては、無線コネクションを確立せずに行なうため、メッセージが無線環境で欠落するリスクが高い。
RANは、UATIの再割り当てに失敗すると無線セッションの解放を行なう。このため、再度ATとRANとの間で無線セッションのコンフィグレーションを行なう必要がある。この結果、呼接続が完了するまでに非常に時間がかかる。これらの問題は、リアルタイム性を要求されるVoIP(Voice over Internet Protocol)、PTT(Push To Talk)などのアプリケーションにおいて、特に問題である。
以上のことを考えると無線セッションが存在しないRAN上でもRAN間ドーマントハンドオフを行なわずに呼接続を行なうことが望ましい。
また、市場にはSecondaryColorCode機能をサポートしていないATも存在する。このようなATは、SectorParametersメッセージ400にSecondaryColorCode402が含まれていても、RANの境界を移動する度にUATIRequestメッセージを送信する。このため、SecondaryColorCodeを行なっているRANであっても、ATによっては従来通りのRAN間ドーマントハンドオフを行なう必要がある。
また、非特許文献1で規定されるDataOverSignalingメッセージは、無線コネクションを確立せずに小さいサイズのデータをAC(Access Channel)上またはCC(Control Channel)上で送受信することができる。SecondaryColorCodeがサポートされているRAN境界で、ATがDataOverSignalingメッセージを送信した場合にも、呼接続時と同様な問題が起きる。具体的には、DataOverSignalingメッセージを受信したRANに、ATの無線セッションが存在しない場合がある。すなわち、無線セッションがないRANも、DataOverSignalingメッセージなどのメッセージを処理する必要性が出てきた。
上記課題を解決するため、異なるSubnetに属し、隣接しあうRAN同士でお互いのColorCode、基地局制御装置のIPアドレス、無線基地局の無線リソース情報などをメッセージ等で交換し合う。
隣接するRANのColorCodeを受信したRANは、自身の報知するSectorParametersメッセージ400のSecondaryColorCode402に隣接するRANのColorCodeを含めて報知する。
ATから自分のColorCodeと異なるUATIを持つACでのメッセージを受信したRANは、ColorCodeが一致するRANの基地局制御装置へメッセージを転送する。このとき転送先のRANに候補となる基地局制御装置が複数存在する場合、同一のATから複数のメッセージを受信しても常に同じ基地局制御装置が選択されるように基地局制御装置を選択する。ただし、ATからUATIRequestメッセージが送信されてきた場合、RANは、隣接するRANへ転送せず、RAN間ドーマントハンドオフを行なう。これによりSecondaryColorCode機能をサポートしていないATがRAN境界を移動してきても対応可能とする。
ColorCodeが一致するRANには、ATの無線セッションが存在する。この結果、RAN間ドーマントハンドオフを行なわずともメッセージの処理や呼接続を行うことができる。
RANは、ATとの距離、電波強度など条件が最もよい無線基地局を選択して、ATとの間で無線コネクションを確立する。RAN間では隣接するRANの無線基地局に関する情報を交換しているため、別のRANへメッセージを転送して呼接続を行う場合でも、転送元のRANに含まれる無線基地局を選択して呼接続を行なうことができる。これによりATとの条件が最も優れた無線基地局を選択して、呼接続処理を行うことができる。
別のRANへメッセージを転送して呼接続を行う場合、RAN同士は、メッセージのルートを記録しあう。これにより、以降にやり取りされるメッセージも、同じ経路で送受信できるようになる。メッセージのルートに関する情報は、無線コネクションが維持される間保持される。
呼接続が完了した後、RAN間Activeハンドオフを行ない、RAN間での無線セッションの引き継ぎとATへのUATI再割り当てを行なってもよい。この場合、無線コネクションを確立した後にUATIの再割り当てを行なうので、UATI再割り当て失敗のリスクを非常に小さくすることができる。
別のSubnet配下でATが送信してきたメッセージを処理する他の手段として、隣接するRAN同士で無線セッションを保持してもよい。この場合、移動前のRANは、UATIの管理やPDSNとの接続を担い、移動先のRANは、ATとのメッセージのやり取りや無線コネクションの管理を行う。
別のSubnet配下でATが送信してきたメッセージを処理する更に他の手段として、RAN間で無線セッションの引き継ぎを行った後にメッセージの処理を行なってもよい。呼接続を行う際、RANは、まず無線セッションの引き継ぎを行なう。RANは、次に無線コネクションの確立を行なう。最後に、RANは、UATIの再割り当てを行なう。この場合、無線コネクションの確立後にUATIの再割り当てを行なうので、UATI再割り当て失敗のリスクを低減し呼接続時間の短縮を図ることができる。
上述した課題は、移動端末と接続する複数の無線基地局を配下として制御する基地局制御装置において、第1の無線基地局から制御チャネル上でのメッセージを受信したとき、このメッセージに含まれる識別情報が自身の識別情報と一致するか判定し、不一致のときメッセージが移動端末識別子要求メッセージか判定し、メッセージが移動端末識別子要求メッセージのとき、ドーマントハンドオフ処理を実施し、メッセージが移動端末識別子要求メッセージでないとき、識別情報に該当する他の基地局制御装置にメッセージを転送する基地局制御装置によって、達成できる。
無線セッションが存在しないRAN上でも呼接続、メッセージの処理を行なうことができる。
UATI 32のフォーマットである。 UATI 128のフォーマットである。 SectorParametersメッセージのフォーマットである。 SectorIDのフォーマットである。 無線通信システムのブロック図である。 BSCのシステムパラメータテーブルを説明する図である。 BTSのシステムパラメータテーブルを説明する図である。 隣接BSC情報を説明する図である。 RouteUpdateメッセージのフォーマットである。 BTSのトラフィックチャネルテーブルを説明する図である。 BSCのAT管理テーブルを説明する図である。 異なるSubnet配下で呼接続を行った場合のシーケンス図である。 AC上でメッセージを受信したときのBSCのフローチャートである。 異なるSubnet配下でDataOverSignalingメッセージを送信した場合のシーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例を用い図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実質同一部位には、同じ参照番号を振り、説明は繰り返さない。
図4を参照して、無線通信システムを説明する。図4において、無線通信システム1000は、PDSN100、IPネットワーク網300、RAN500、AT600から構成される。また、RAN500は、PCF−SC(無線パケット処理装置:Packet Control Function/Session Control)510、L(layer)3−SW(switch)520、BSC(基地局制御装置:Base Station Controller)530、BTS(無線基地局:Base station Transceiver Subsystem)540から、構成される。
PDSN100は、図示しないInternet側からのパケットを終端する。PCF−SC510は、無線セッションの管理と、BSC530およびPDSN100から受信するパケットの中継を行なう。L3−SW520は、PCF−SC510とBSC530また複数のRAN500をネットワーク網300経由で接続する。BSC530は、AT600との間で送受信するメッセージの制御、BTS540の制御、BTS540からトラフィックを受信し、PCF−SC510への転送を行なう。BTS540は、AT600との間で無線リソースの管理や無線パケットの送受信を行なう。BSC530とBTS540は、広域イーサ網または専用線などで接続される。AT600は、移動端末である。
RAN500−1のPCF−SC510−1とBSC530−1、BSC530−2は、ColorCodeとして、「1」を保持する。RAN500−2のPCF−SC510−2
、BSC530−3とBSC530−4は、ColorCodeとして、「2」を保持する。RAN500−1のRAN500−2に隣接するBSC530−2は、SecondaryColorCodeとして、「2」を保持する。RAN500−2のRAN500−1に隣接するBSC530−3は、SecondaryColorCodeとして、「1」を保持する。
BSC530は、それぞれ図5に示すシステムパラメータテーブル410を保持する。図5において、システムパラメータテーブル410は、ColorCode411、Subnet412、BTSIPAddress413、PilotPN414、NeighbrBSCAddress415を含む。システムパラメータテーブル410のBTSIPAddress413とPilotPN414には、BSC530が制御するBTS540のIPアドレスとPilotPN(Pilot Pseudo Noise)を登録する。BTSIPAddress413とPilotPN414は、一つのBSC530で収容可能なBTS540数分登録可能な配列である。
同様にBTS540は、それぞれ図6に示すシステムパラメータテーブル420を保持する。システムパラメータテーブル420は、BSCIPAddress421を含む。BSCIPAddress421は、BTS540を制御するBSC530のIPアドレスを登録する。図4の構成では、BSC530−1とBTS540−0とBTS540−1にお互いの情報が登録される。BSC530−2とBTS540−2とBTS540−3にお互いの情報が登録される。BSC530−3とBTS540−4とBTS540−5にお互いの情報が登録される。BSC530−4とBTS540−6とBTS540−7にお互いの情報が登録される。
BSC530のシステムパラメータテーブル410は、ColorCode411とSunbet412を含み、それぞれのRANのColorCodeとSunbetを登録する。RAN500−1に含まれるBSC530−1とBSC530−2は、ColorCode411に1をSubnet412にRAN500−1を示す情報を割り当てる。RAN500−2に含まれるBSC530−3とBSC530−4は、ColorCode411に2をSubnet412にRAN500−2を示す情報を割り当てる。
BSC530のシステムパラメータテーブル410は、NeighborBSCAddress415を含み、RAN間で隣接するBSC530のIPアドレスを登録する。NeighborBSCAddress415は一つのBSC530で隣接し得るBSC数分登録可能な配列である。
図4の構成では、BSC530−2のNeighborBSCAddress415にBSC530−3のIPアドレスを登録する。BSC530−3のNeighborBSCAddress415にBSC530−2のIPアドレスを登録する。BSC530は、NeighborBSCAddress415で登録された隣接BSCに自BSCに関する情報を図7に示す隣接BSC情報としてメッセージで送信する。
図7において、隣接BSC情報430は、NeighborBSCAddress431、ColorCode432、BTSIPAddress433、PilotPN434などを含む。NeighborBSCAddress431とColorCode432は、自BSCのIPアドレスとColorCode411を記録する。BTSIPAddress433とPilotPN434は、自BSCで管理するBTSのBTSIPAddress413とPilotPN414を含める。
隣接BSC情報430をメッセージで受け取ったBSC530は、隣接BSC情報430を保存する。隣接BSC情報430について、BSC530は、複数のBSC530から受信するので隣接するBSC毎に管理する。なお、管理するテーブルは、システムパラメータテーブル410のNeighborBSCAddress415以降に、ColorCode432〜PilotPN434を追加する。
図4の構成では、BSC530−2に隣接BSC情報430としてBSC530−3のIPアドレスとColorCode、BTS540−4とBTS540−5のIPアドレスとPilotPNが保存される。BSC530−3に隣接BSC情報430としてBSC530−2のIPアドレスとColorCode、BTS540−2とBTS540−3のIPアドレスとPilotPNが保存される。
BSC530は、自身の配下のBTS540にSectorParametersメッセージ400の内容を指示する。BSC530は、配下のBTS540に自身のSubnet412を通知する。BTS540は、通知されたSubnet412をSectorParametersメッセージ400のSectorID401のSubnet情報4011に含める。またBSC530は、隣接BSC情報430に自分のColorCode411と異なるColorCode432が含まれる場合、BTS540に隣接BSC情報430のColorCode432をSecondaryColorCodeとして通知する。SecondaryColorCodeを受け取ったBTS540は、SectorParametersメッセージ400のSecondaryColorCode402にBSC530から受け取った情報を含める。SectorParametersメッセージ400の内容を受け取ったBTS540は、SectorParametersメッセージ400を定期的に報知する。
図4の構成ではRAN500−1に含まれるBTS540−0〜BTS540−3が報知するSectorParametersメッセージ400のSectorID401のSubnet情報4011は、RAN500−1を示す情報が含まれる。RAN500−2に含まれるBTS540−4〜BTS540−7のSubnet情報4011は、RAN500−2を示す情報が含まれる。またRAN500−2と隣接するBTS540−2とBTS540−3が報知するSectorParametersメッセージ400のSecondaryColorCode402は、RAN500−2のColorCodeである2が含まれる。RAN500−1と隣接するBTS540−4とBTS540−5のSecondaryColorCode402は、RAN500−1のColorCodeである1が含まれる。
AT600とRAN500−1は、初期接続時にUATIの割り当てと無線セッションのコンフィグレーションを行なう。無線セッションは、PCF−SC510−1内に保持される。また、AT600のUATI32 200のColorCode201は、RAN500−1のColorCodeである1がセットされる。また、UATI128 210のSubnet情報211には、RAN500−1を示す情報がセットされる。
AT600とRAN500−1がデータ通信を行う際、AT600とRAN500−1との間で無線コネクションを確立する。一方、AT600とPDSN100との間でPPPの確立を行ない、データ通信を行う。この時AT600は、Active状態となる。
一定の無通信状態が発生すると、AT600とRAN500−1とは、無線コネクションを開放する。この時、無線セッションは、PCF−SC510−1内に保持される。また、AT600とPDSN100との間のPPPも維持される。この時、AT600は、ドーマント状態となる。
AT600は、RAN500−1とRAN500−2の境界に位置する場合、BTS540−2やBTS540−3、BTS540−4、BTS540−5のSectorParametersメッセージ400を代わる代わる受信する。このときSectorParametersメッセージ400のSecondaryColorCode402には、RAN500−1のColorCode=1またはRAN500−2のColorCode=2を含んでいる。このため、AT600は、SectorParametersメッセージ400に含まれるSectorID401のSubnet情報4011とATのUATI128 210に含まれるSubnet情報211が異なる事を検知してもUATIの再割り当て要求としてのUATIRequestメッセージを送信しない。
図8を参照して、ドーマント状態にあるATがBTSに送信するRouteUpdateメッセージを説明する。図8において、RouteUpdateメッセージ460は、MessageID、MessageSequence、ReferencePilotPN、ReferncePilotStrength、RefferenceKeep、NumPilot、PilotPNPhase、ChannelIncluded、Channel、PilotStrength、Keep、Reservedの各Fieldと、そのLength(bit)を含む。RouteUpdateメッセージ460は、複数の受信パイロット情報をBTSに通知するメッセージである。
図9を参照して、トラフィックチャネルテーブルを説明する。図9において、トラフィックチャネルテーブル450は、トラフィックチャネル識別子451とUATI 32 452を保持する。トラフィックチャネルテーブル450は、BTSが保持するテーブルである。BTSは、トラフィックチャネルを確立したATのUATI 32をトラフィックチャネル識別子と対応付けて保持する。
図10を参照して、AT管理テーブルを説明する。図10において、AT管理テーブル440は、UATI 32 441、BSCIIPAddress442、BTSIPAddress443を保持する。AT管理テーブル440は、BSCが保持するテーブルである。AT管理テーブル440は、ATと、BSCと、BTSとを対応付ける。
AT600がRAN500−1配下でドーマント状態になり、地理的にRAN500−2に移動しBTS540−4の配下で呼接続要求を行った際のシーケンスについて、図11を参照して説明する。
ドーマント状態(state−a)であるAT600は、呼接続要求を行うためにBTS540−4に対して、RouteUpdateメッセージとConnectionRequestメッセージを送信する(step−b)。RouteUpdateメッセージとConnectionRequestメッセージは、AC上で送信される。ACのMAC Layer HeaderのATI RecordにはUATI32 200が含まれる。UATI32 200内のColorCode201にはRAN500−1のColorCodeである1がセットされている。BTS540−4は、システムパラメータテーブル420のBSCIPAddress421を参照し、AT600から受信したメッセージをBSC530−3へ転送する(step−c)。
BSC530−3は、転送先BSCを選択する(step−d)。この場合、BSC530−3は、SC530−2を選択して、RouteUpdateメッセージとConnectionRequestメッセージをBSC530−2に転送する(step−e)。BSC530−2は、PCF−SC510との間で無線セッションを取得する(step−f)。BSC530−2は、BTSを選択する(step−g)。BSC530−2は、BSC530−3にトラフィックチャンネル確立要求を送信する(step−h)。
BSC530−3は、BSC530−2が選択したBTSであるBTS540−4にトラフィックチャンネル確立要求を送信する(step−i)。BSC530−2とPCF−SC510とは、A8コネクションを確立し、PCF−SC510とPDSN100とは、A10コネクションを確立する(step−j)。BSC530−2は、AT600と無線セッションを確立する(step−k)。AT600と、PDSN100とは、Active状態(state−l)に遷移する。
BSC530−3がAC上でメッセージを受信した時の動作について、図12を参照して、説明する。図12において、BSC530は、ACのメッセージに含まれるUATI32 200のColorCode201とシステムパラメータテーブル410に登録されている自分のColorCode411が一致するか比較する(S901)。一致する場合、BSC530は、別のRANへ転送する必要がないので受信したRouteUpdateメッセージとConnectionRequestメッセージを処理し、ATと呼接続処理を行ない(S906)、終了する。ステップ901で不一致の場合、BSC530は、ACのメッセージの中にUATIRequestメッセージが含まれるかどうかチェックする(S902)。UATIRequestメッセージが含まれる場合、BSC530は、PCF−SC510から無線セッションを取り寄せると共に、ATに新しいUATIを割り当て、RAN間ドーマントハンドオフを行ない(S907)、終了する。ステップ907により、BSC530は、SecondaryColorCode機能をサポートしていないATがRAN境界を移動してきても対応可能である。ステップ902において、UATIRequestメッセージが含まれない場合、BSC530は、ACのメッセージに含まれるColorCode201と隣接BSC情報430のColorCode432が一致するBSCがあるか判定する(S903)。
選択出来ない場合、BSC530は、メッセージを破棄して(S908)、終了する。ステップ903でBSCを選択出来た場合、BSC530は、転送先の候補となるBSCが複数存在する場合は一つのBSCに絞る(S904)。BSC530は、選択したBSCのNeighborBSCAddress431に向けてACのメッセージを転送して(S905)、終了する。
この時ATとBSCの間では複数のメッセージをAC上でやり取りする場合があるため、特定のATに対して選択されるBSCは常に同一のBSCであることが望ましい。この解決のため、ACのMAC Layer HeaderのUATI32 200に含まれるUATI24 202と転送先の候補となるBSC数を使って、式1のHashingを行ない、転送先のBSCを決定する。
Hash値 = UATI24 Mod 転送先の候補となるBSC数 …(式1)

具体的には、転送先の候補となるBSCがBSC100、BSC200、BSC300の3台あり、それぞれのBSCにIndexを0〜2と割り振ったとする。この時ATから受信したUATI24 202が0x013456であれば、「0x013456 Mod 3 = 1」となりIndex1であるBSC200を選択する。同様に0x012345であれば「0x012345 Mod 3 = 0」となりIndex0であるBSC100を選択する。AC上でのメッセージを受信するたびに式1の方法で転送先のBSCを決定することで、特定のATに対して常に同じBSCを選択することができる。BSCを決定したとき、BSC530は、NeighborBSCAddress431に向けてACのメッセージを転送する(step−e)。
ConnectionRequestメッセージを受信したBSC530−2は、PCF−SC510−1から無線セッションを取得する(step−f)。次にBSC530−2は、ConnectionRequestメッセージと同時に通知されたRouteUpdateメッセージの中から使用するPilotPNを抽出し、無線コネクションを確立するBTSを決定する(step−g)。具体的には、RouteUpdateメッセージ内のReferenceKeepフィールドが1であれば、BSC530−2は、ReferencePilotPNフィールドに含まれるPilotPNを使用する。ReferenceKeepフィールドが0であれば、BSC530−2は、Keepフィールドが1でありPilotStrengthフィールドが示すPilot強度が最も大きいPilotPNを選択する。BSC530−2は、選択したPilotPNとシステムパラメータテーブル410のPilotPN414、隣接BSC情報430のPilotPN434を比較し、無線コネクションを確立するBTSを決定する。このときBSC530−2が選択するBTSの中には隣接するRAN500−2のBTSであるBTS540−4とBTS540−5も含まれている。したがって、RAN500−2からRAN500−1へConnectionRequestメッセージを転送して呼接続を行う場合でも、BTS540−4またはBTS540−5を選択することができる。図11のシーケンスではBTS540−4を選択する。
BTSを決定したあと、BSC530−2は、AT毎に管理するAT管理テーブル440にATのUATI32 200をUATI32 441に登録する。BSC530−2は、選択したBTSを管理するBSCのIPアドレスをBSCIPAddress442に登録する。BSCは、選択したBTSのIPアドレスをBTSIPAddress443に登録する。図11のシーケンスではBSC530−2のAT管理テーブル440のUATI32 441にAT600のUATI32 200、BSCIPAddress442にBSC530−3のIPアドレス、BTSIPAddress443にBTS540−4のIPアドレスを登録する。
BSC530−2は、トラフィックチャネル確立要求の中にUATI32 441とBTSIPAddress443を含めてBSC530−3に送信する(step−h)。トラフィックチャネル確立要求を受信したBSC530−3は、トラフィックチャネル確立要求に含まれるAT600のUATI32 441とBTS540−4のIPアドレス、トラフィックチャネル確立要求送信元のBSC530−2のIPアドレスをBSC530−3のAT管理テーブル440のUATI32 441、BTSIPAddress443、BSCIPAddress442にそれぞれ登録する。
BSC530−3は、BSC530−2から受信したトラフィックチャネル確立要求をAT管理テーブル440に登録されているBTSIPAddress443に対して送信する(step−i)。トラフィックチャネル確立要求を受信したBTS540−4は、AT600に対するトラフィックチャネルを確立する。このときトラフィックチャネル毎に管理するトラフィックチャネルテーブル450にトラフィックチャネル識別子451とUATI32452を登録する。トラフィックチャネル識別子451にはトラフィックチャネルを確保した時の識別子を、UATI32 452にはトラフィックチャネル確立要求に含まれるUATI32を登録する。
ここまでの手順においてBSC530−2、BSC530−3、BTS540−4にはAT600に関するメッセージのルートがそれぞれのAT管理テーブル440またはトラフィックチャネルテーブル450に記録される。したがって、以降のメッセージ送受信は、BTS540−4<−>BSC530−3<−>BSC530−2のルートで行われる。またAT管理テーブル440とトラフィックチャネルテーブル450は、無線コネクションが解放されるまで保持される。また以降にやり取りするメッセージの中には、ATを特定するための情報であるUATI32を含める。
次にBSC530−2とPCF−SC510−1との間でA8コネクションを確立する(step−j)。
次にBSC2とATとの間でTrafficChannelAssignmentメッセージ、RTCAckメッセージ、TrafficChannelCompleteメッセージなどのやり取りを行い無線コネクションの確立を行う(step−k)。これらのメッセージ送受信は、BTS540−4<−>BSC530−3<−>BSC530−2のルートで行われる。このときAT600は、Active状態となる(state−l)。
次にSecondaryColorCode機能をサポートしていないAT600がドーマント状態のまま地理的にRAN500−1からRAN500−2の配下に移動した時の動作について説明する。
AT600は、BTS540−4のSectorParametersメッセージ400を受信する。BTS540−4のSectorParametersメッセージ400のSecondaryColorCode402には、RAN500−1のColorCode=1が含まれる。しかし、AT600は、SecondaryColorCode機能をサポートしていないので、SectorParametersメッセージ400に含まれるSectorID401のSubnet情報4011とATのUATI128 210に含まれるSubnet情報211が異なることを検知し、UATIRequestメッセージを送信する。UATIRequestメッセージはAC上で送信される。UATIRequestメッセージをBTS540−4経由で受信したBSC530−3は、図12を用いて説明したフローチャートに従って、RAN間ドーマントハンドオフを行なう。つまり、PCF−SC510−1とPCF−SC510−2との間で無線セッションの引き継ぎを行ない、AT600に新しいUATIを割り当ててRAN間ドーマントハンドオフを行なう。これによりSecondaryColorCode機能をサポートしていないATがRAN境界を移動してきても対応可能とする。
上記の動作はドーマント状態のAT600が地理的にRAN500−1からRAN500−2に移動し、さらに、呼接続要求を行わないままSectorParametersメッセージ400の中にSecondaryColorCode402が含まれないエリアであるBTS540−6配下に移動したときも同様である。AT600は、BTS540−6のSectorParametersメッセージ400を受信する。しかしがBTS540−6のSectorParametersメッセージ400にはSecondaryColorCode402が含まれていない。また、SectorParametersメッセージ400に含まれるSectorID401のSubnet情報4011とATのUATI128 210に含まれるSubnet情報211が異なる。このため、AT600は、UATIRequestメッセージを送信する。UATIRequestメッセージを受信したBSC530−4は、図12に従ってRAN間ドーマントハンドオフを行なう。
上述した実施例では、無線セッションが存在しないRAN上でも呼接続やメッセージの処理を行なうことができる。またRAN間ドーマントハンドオフを行なわずに呼接続を行なうのでUATI再割り当て失敗の確率を減らすと共に呼接続時間の短縮図ることができる。これはリアルタイム性を求めるアプリケーションでは特に有効な手段となる。
またRAN上でSecondaryColorCode機能を有効にしていても、SecondaryColorCode機能をサポートしていないATはRAN間ドーマントハンドオフを行うことができる。
なお、CCおよびACを本明細書では、制御チャネルと呼ぶ。制御チャネル上では、ドーマント状態でも通信できる。
ドーマント状態のATがSubnetを跨いで移動した際に、DataOverSignalingメッセージをAC上で送信した場合について、図13を参照して説明する。
非特許文献1で規定されるDataOverSignalingメッセージは、無線コネクションを確立せずに小さいサイズのデータをAC上またはCC上で送受信することができる。図13は、ATがAC上でDataOverSignalingメッセージを送信する処理のシーケンス図である。図13において、ドーマント状態(State−m)のAT600は、地理的にRAN500−1からRAN500−2に移動し、DataOverSignalingメッセージを送信する(step−n)。ACのメッセージに含まれるUATI32 200内のColorCode201には、RAN500−1のColorCodeである1がセットされている。BTS540−4は、DataOverSignalingメッセージをBSC530−3へ転送する(step−o)。BSC530−3は、AC上でメッセージを受信した際、図12従って、転送先のBSCを決定する(step−p)。図13のシーケンスではBSC530−2が選択される。BSC530−3は、BSC530−2に対してDataOverSignalingメッセージを送信する(step−q)。この時、BSC530−3は、DataOverSignalingメッセージにBTS540−4のIPアドレス413を付加して送信する。
BSC530−2は、DataOverSignalingメッセージを受信したBSC530−3のIPアドレスに対してDataOverSignalingAckメッセージを送信する(step−r)。また、BSC530−2は、DataOverSignalingAckメッセージにDataOverSignalingメッセージに付加されたBTS540−4のIPアドレス413を付加して送信する。BSC530−3は、DataOverSignalingAckメッセージに付加されたBTS540−4のIPアドレスに対してDataOverSignalingAckメッセージを送信する(step−s)。このときBSC530−3はBTS540−4のIPアドレスは取り除いてDataOverSignalingAckメッセージのみ送信する。BTS540−4は、AT600にDataOverSignalingAckメッセージを送信する(step−t)。
BSC530−2は、DataOverSignalingメッセージをA9−ShortDataDeliveryメッセージに載せてPCF−SC510−1に送信する(step−u)。PCF−SC510−1は、AT600の無線セッションを確認し、DataOverSignalingメッセージに含まれるデータをPDSN100に送信する(step−v)。AT600は、ドーマント状態のままである(state−w)。
図13のシーケンスでは、AT600の無線コネクションを確立しないためBSCのAT管理テーブル440とBTSのトラフィックチャネルテーブル450は使用しない。
上述した実施例はDataOverSignalingメッセージのみでなくACで送信されるすべてのメッセージに適用可能である。これにより無線セッションが存在しないRAN上でもACで送信されるメッセージの処理が可能となる。
図11のシーケンスにおいて、AT600の呼接続が完了し、AT600がActive状態となった後に(state−l)、RAN500−1とRAN500−2の間でRAN間Activeハンドオフを行ってもよい。以下にその方法を記載する。
AT600の呼接続が完了後(state−l)、BSC530−2とPCF−SC510−1は、A8とA10のコネクションを解放し、PCF−SC510−1とPCF−SC510−2の間で無線セッションの引き継ぎを行なう。次にBSC530−3とPCF−SC510−2は、A8とA10のコネクションを確立する。BSC530−2のAT管理テーブル440は、解放する。BSC530−3は、AT管理テーブル440のBSCIPAddressをBSC530−2のIPアドレスからBSC530−3のIPアドレスに書き換える。BSC530−3は、AT600に対してUATIの再割り当てを行い、UATI32 200とUATI128 210にRAN500−2のColorCodeである2とRAN500−2のSubnet情報が含まれるようにする。
上述した実施例では、UATIの再割り当ては、無線コネクションを確立した後に行なっているので、UATIの再割り当て失敗のリスクが非常に小さい。またstate−lの状態ではAT600とPDSN100との間でデータを送受信する際にAT600<−>BTS540−4<−>BSC530−3<−>BSC530−2<−>PCF−SC510−1<−>PDSN100の経路でデータが流れるが、RAN間Activeハンドオフを行うことでAT600<−>BTS540−4<−>BSC530−3<−>PCF−SC510−2<−>PDSN100の経路でデータが流れるようになり遅延を小さくすることができる。
図11のシーケンスにおいて、BSC530−3は、BSC530−2にメッセージを転送する代わりに、PCF−SC510−1から無線セッションを取得し、BSC530−3とPCF−SC510−1との間でメッセージのやり取りを行なってもよい。以下にその方法を記載する。
BSC530−3は、PCF−SC510−1のIPアドレスとRAN500−1のColorCodeを隣接PCF−SC情報として記録しておく。BSC530−3は、RAN500−1のColorCodeを持つACのメッセージを受信した際、隣接PCF−SC情報を参照してPCF−SC510−1から無線セッションを取得する。または、BSC530−3は、PCF−SC510−1にメッセージを転送し、メッセージの処理を行なう。無線コネクションを確立する際、BSC530−3とPCF−SC510−1は、お互いのIPアドレス、ATのUATIなどの情報を記録し、以降にやり取りされるメッセージも同じ経路でやりとりする。
図11のシーケンスにおいて、BSC530−3は、BSC530−2にメッセージを転送する代わりに、PCF−SC510−1とPCF−SC510−2の間で無線セッションの引き継ぎを行ない、その後、BSC530−3は、PCF−SC510−2の間でメッセージのやり取りを行なってもよい。以下にその方法を記載する。
PCF−SC510−2は、PCF−SC510−1のIPアドレスとRAN500−1のColorCodeを隣接PCF−SC情報として記録しておく。BSC530−3は、RAN500−1のColorCodeを持つACのメッセージを受信した際、ACのメッセージに付与されたColorCodeをPCF−SC510−2に通知する。PCF−SC510−2は、隣接PCF−SC情報を参照し、PCF−SC510−1から無線セッションを取得する。
BSC530−3は、PCF−SC510−2から無線セッションを取得する。または、BSC530−3は、PCF−SC510−2にメッセージを転送しメッセージの処理を行なう。
100…PDSN、300…IP−NW、410…システムパラメータテーブル410、420…システムパラメータテーブル、430…隣接BSC情報、440…AT管理テーブル、450…トラフィックチャネルテーブル、500…RAN、510…PCF−SC、520…L3−SW、530…BSC、540…BTS、600…AT、1000…無線通信システム。

Claims (13)

  1. 移動端末と接続する複数の無線基地局を配下として制御する基地局制御装置において、
    第1の無線基地局から制御チャネル上でのメッセージを受信したとき、このメッセージに含まれる識別情報が自身の識別情報と一致するか判定し、不一致のとき前記メッセージが移動端末識別子要求メッセージか判定し、前記メッセージが前記移動端末識別子要求メッセージのとき、ドーマントハンドオフ処理を実施し、前記メッセージが前記移動端末識別子要求メッセージでないとき、前記識別情報に該当する他の基地局制御装置に前記メッセージを転送することを特徴とする基地局制御装置。
  2. 請求項1に記載の基地局制御装置であって、
    前記自身の識別情報と、前記複数の無線基地局のアドレスと無線管理情報、前記他の基地局制御装置のアドレスと、前記他の基地局制御装置の識別情報と、前記他の基地局制御装置配下の無線基地局のアドレスと無線管理情報、からなるテーブルを保持することを特徴とする基地局制御装置。
  3. 請求項1に記載の基地局制御装置であって、
    前記他の基地局制御装置との間で、前記識別情報と、配下の無線基地局のアドレスとを交換することを特徴とする基地局制御装置。
  4. 請求項1に記載の基地局制御装置であって、
    メッセージの処理ルートをお互いに記録し、以降にやり取りするメッセージも同じルートで処理することを特徴とする基地局制御装置。
  5. 請求項1に記載の基地局制御装置であって、
    移動端末の識別情報と、メッセージ送信先の前期基地局制御装置のアドレスと、メッセージ送信先の無線基地局のアドレスからなるテーブルを保持することを特徴とする基地局制御装置。
  6. 請求項1に記載の基地局制御装置であって、
    移動端末の識別情報に該当する前期他の基地局制御装置が複数ある場合、同一の移動端末から複数のメッセージを受信しても常に同じ前期他の基地局制御装置が選択されるように転送先の前期他の基地局制御装置を決定することを特徴とする基地局制御装置。
  7. 請求項1に記載の基地局制御装置であって、
    前期他の基地局制御装置から転送されてきたメッセージを受信し、自身の配下の複数の無線基地局と、前期他の基地局制御装置配下の無線基地局の中から距離や電波強度など条件が最も良い無線基地局を選択して呼接続を行うことを特徴とする基地局制御装置。
  8. 請求項1に記載の基地局制御装置であって、
    移動端末からのメッセージが前期他の基地局制御装置を経由して転送された際に、移動端末への折り返しメッセージも同じルートで前期他の基地局制御装置を経由して送信することを特徴とする基地局制御装置。
  9. 請求項1に記載の基地局制御装置と無線セッションの管理を行う無線パケット処理装置において、
    複数の前期基地局制御装置を跨いでメッセージを転送して呼接続を行い、以降のメッセージやデータも複数の前期基地局制御装置を跨いで処理されている状態において、前期無線パケット処理装置間で無線セッションの転送を行って、片方の前期基地局制御装置のルートを削除し、一つの前期基地局制御装置と前期無線パケット処理装置のルートでメッセージやデータ処理することを特徴とする無線パケット処理装置。
  10. 移動端末と接続する複数の無線基地局を配下として制御する基地局制御装置と無線セッションの管理を行なう無線パケット処理装置において、
    前記基地局制御装置は、第1の無線基地局から制御チャネル上でのメッセージを受信したとき、このメッセージに含まれる識別情報が自身の識別情報と一致するか判定し、不一致のとき前記メッセージが移動端末識別子要求メッセージか判定し、前記メッセージが前記移動端末識別子要求メッセージのとき、ドーマントハンドオフ処理を実施し、前記メッセージが前記移動端末識別子要求メッセージでないとき、前記識別情報に該当する前記無線パケット処理装置から無線セッションを取得する、または前記識別情報に該当する前記無線パケット処理装置へメッセージを転送することを特徴とする無線パケット処理装置。
  11. 請求項10に記載の無線パケット処理装置であって、
    メッセージの処理ルートをお互いに記録し、以降にやり取りするメッセージも同じルートで処理することを特徴とする無線パケット処理装置。
  12. 移動端末と接続する複数の無線基地局を配下として制御する基地局制御装置と無線セッションの管理を行なう無線パケット処理装置において、
    前記基地局制御装置は、第1の無線基地局から制御チャネル上でのメッセージを受信したとき、このメッセージに含まれる識別情報が自身の識別情報と一致するか判定し、不一致のとき前記メッセージが移動端末識別子要求メッセージか判定し、前記メッセージが前記移動端末識別子要求メッセージのとき、ドーマントハンドオフ処理を実施し、前記メッセージが前記移動端末識別子要求メッセージでないとき、メッセージに含まれる識別情報を前期無線パケット処理装置に通知し、前期無線パケット処理装置は通知された識別情報に該当する前記無線パケット処理装置から無線セッションを取得し、基地局制御装置は前記無線パケット処理装置から無線セッションを取得する、または前記無線パケット処理装置へメッセージを転送することを特徴とする無線パケット処理装置。
  13. 請求項12に記載の無線パケット処理装置であって、
    前記自身の識別情報と、前記の無線パケット処理装置のアドレスと、前記の無線パケット処理装置の識別情報とからなるテーブルを保持することを特徴とする無線パケット処理装置。
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