JP2010541376A - Pnフレームヘッダーを使用したdmb−tシステムのためのスペクトルセンシング - Google Patents
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Abstract
DMB−T信号は、信号フレームを備える。信号フレームは、フレームヘッダーおよびフレーム本体を備える。DMB−Tで定義された3つのフレームヘッダーモード(モード)があり、各モードの構造が異なる。異なるモードのフレームヘッダーは、PN(擬似雑音)系列を含み、これらは、ガードインターバルとして挿入される。WRAN(Wireless Regional Area Network:地域無線ネットワーク)エンドポイントが、DMB−T信号のフレームヘッダーに組み込まれたPN系列をサーチすることによって、そのエリアにおいて可能なDMB−T信号についてスペクトルセンシングを実行する。
Description
本発明は、一般に通信システムに関し、より詳細には、例えば、地上放送、セルラー、Wi−Fi(Wireless−Fidelity)、衛星などの無線システムに関する。
関連出願の相互参照
本出願は、2007年9月28日出願の米国特許仮出願第60/995,781号明細書の利益を主張する。
本出願は、2007年9月28日出願の米国特許仮出願第60/995,781号明細書の利益を主張する。
WRAN(Wireless Regional Area Network:地域無線ネットワーク)システムは、IEEE802.22標準化団体で研究されている。WRANシステムは、非干渉ベースで、TV(テレビ)スペクトルにおいて未使用のTVブロードキャストチャネルを使用して、主な目的として、都市および都市近郊地にサービス提供するブロードバンドアクセス技術のものとほぼ同じ性能レベルで、地方および遠隔地、並びに人口密度が低くサービス提供が不十分な市場に対応するためのものである。さらに、WRANシステムは、スペクトルが利用可能な人口密度の高いエリアにサービスを提供するように、スケールすることもできる。WRANシステムの1つの目的は、TV放送と干渉しないことであるため、重要な手順は、WRANによってサービスが提供されるエリア(WRANエリア)にある認可されたTV信号を確実かつ正確に感知することである。
米国において、TVスペクトルは、現在、NTSC(全米テレビジョン放送方式標準化委員会)放送信号と共存するATSC(Advanced Television Systems Committee)放送信号を備える。ATSC放送信号は、DTV(デジタルTV)信号とも呼ぶ。現在、NTSC伝送は、2009年に終了し、その時点で、TVスペクトルは、ATSC放送信号のみを備える。しかし、世界の一部のエリアでは、ATSCベースの伝送の代わりに、DVB(デジタルビデオブロードキャスティング)ベースの伝送を使用することができる。例えば、DTV信号は、DVB−T(地上)を使用して送信することができる(例えば、非特許文献1参照)。DVB−Tは、マルチキャリア伝送の形態を使用しており、すなわち、DVB−Tは、OFDM(直交波周波数分割多重)ベースである。
DVB−Tに加えて、中国におけるDTV信号は、NSPRCデジタルマルチメディア放送−地上(DMB−T)標準によって定められる(非特許文献2)。DMB−Tシステムにおいて、TDS−OFDM(時間領域同期OFDM)技術が採用されている。
ETSI EN 300 744 V1.4.1(2001−01),Digital Video Broadcasting(DVB);Framing structure,channel coding and modulation for digital terrestrial television
"Framing Structure,Channel Coding and Modulation for Digital Television Terrestrial Broadcasting System,"NSPRC,August 2007
P.Dent,E.G.Bottomley,and T.Croft,"Jakes Fading Model Revisited,"Electronics Letters,Vol.29,No.13,pp.1162−1163,June 1993
上述したように、WRANシステムの1つの目的は、特定のWRANエリアにあるTV信号に干渉しないことであるため、SNR(信号対雑音比)が非常に低い環境において、WRANシステムでは、DMB−T放送(認可された信号)を検出することができることが重要である。
DMB−T信号は、信号フレームを備える。信号フレームは、フレームヘッダーおよびフレーム本体を備える。DMB−T標準で定義されたフレームヘッダーモード(モード)が3つあり、それぞれのモードごとに構造が異なる。異なるモードのフレームヘッダーは、PN(擬似雑音)系列を含み、これらは、上述したDVB−Tなど一般のOFDM伝送に見られる巡回プレフィックス(cyclic prefix)の代わりに、ガードインターバルとして挿入される。それぞれのモードごとに構造が異なるにもかかわらず、本発明の原理によれば、受信機は、いくつかのチャネルのうちの1つを選択し、選択されたチャネルにおいて信号をサーチすることによって、そのエリアにおいて可能なDMB−T信号のスペクトルセンシングを実行し、この信号は、複数のフレーム構造のうちの1つに従ってフォーマットされ、各フレーム構造は、擬似雑音系列を含む異なるフレームヘッダーモード、およびデータを含むフレーム本体を有し、サーチするステップは、信号が選択されたチャネルにあるかどうかを判定するために各フレームヘッダーモードにおいて擬似雑音系列をサーチする。
本発明の例示の実施形態において、受信機は、WRAN(地域無線ネットワーク)エンドポイントであり、受信機がサーチしている信号のタイプは、少なくとも3つの異なるフレーム構造を有するDMB−T信号である。
上記を考慮し、詳細な説明を読めば明らかになるように、他の実施形態および特徴も可能であり、本発明の原理内に含まれる。
発明の概念以外に、図示された要素は、よく知られており、詳しく説明しない。また、テレビ放送、受信機、およびビデオ符号化に精通していることを前提としており、ここでは詳しく説明しない。例えば、発明の概念以外に、NTSC(全米テレビジョン放送方式標準化委員会)、PAL(Phase Alternating Lines)、SECAM(SEquential Couleur Avec Memoire)、ATSC(Advanced Television Systems Committee)、中国デジタルテレビシステム(GB)20600−2006およびネットワーキング、例えばIEEE802.16、802.11hなど、TV標準の現在の勧告および勧告案に精通していることを前提とする。DVB−T放送信号についてのこれ以上の情報は、例えば、非特許文献1で見つけることができる。同様に、発明の概念以外に、8−VSB(8レベル残留側波帯)、QAM(直交振幅変調)、OFDM(直交波周波数分割多重)またはCOFDM(符号化OFDM)、あるいはDMT(離散マルチトーン)などの送信概念、並びに低雑音ブロック、チューナー、復調器などのRF(無線周波数)フロントエンドまたは受信機部、相関器、リークインテグレータ(leak integrator)、および自乗器(squarer)などの受信機構成要素が想定される。同様に、発明の概念以外に、トランスポートビットストリームを生成するためのフォーマットおよび符号化の方法(MPEG(Moving Picture Expert Group)−2システム標準(ISO/IEC13818−1))は、よく知られており、本明細書では説明しない。また、発明の概念は、従来のプログラミング技術を使用して実施することができ、よって、本明細書では説明しないことにも留意されたい。最後に、図面の類似の数字は、類似の要素を表す。
現在提案されている中国デジタルテレビジョンシステムにおいて、NSPRC DMB−T(デジタルマルチメディア放送−地上)標準(非特許文献2)は、SC(単一搬送波)変調モードおよびOFDM(直交波周波数分割多重)変調モードをサポートする受信機を定める。DMB−Tシステムにおいて、TDS−OFDM(時間領域同期OFDM)技術が採用されている。DMB−T信号は、信号フレームが基本構成要素を提供する階層フレーム構造を備える。図1に、信号フレーム10が示されている。信号フレーム10は、フレームヘッダー11およびフレーム本体12を備える。フレームヘッダー11は、異なる長さの3つのフレームヘッダーモードを有する。図1からわかるように、これらの長さは、420個、595個、または945個のシンボルである。フレーム本体12は、3780個のシンボルを運び、そのうちの36個のシンボルは、システム情報であり、3744個のシンボルは、データである。フレームヘッダーは、パイロット信号として働き、上述したDVB−Tなど一般のOFDM伝送に見られる巡回プレフィックスの代わりに、ガードインターバルとしても使用されるPN(擬似雑音)系列を含む。
図2に、異なる3つのフレームヘッダーモードが示されている。フレームヘッダーモード1(11−1)は、前方同期部分(front synchronization portion)(21)、PN255系列部分(PN255 sequence portion)(22)、および後方同期部分(rear synchronization portion)(23)を含む。前方(21)および後方(23)の同期は、PN255系列(22)の巡回拡張(cyclic extension)である。前方同期の長さは、82シンボルであり、後方同期の長さは、83シンボルである。フレームヘッダーモード1の場合、225個の信号フレームの1群がスーパーフレーム(図示せず)を形成し、これら225個のフレームは、同じ8次の線形シフトレジスタによって生成されるPN系列を使用するが、異なる初期位相を有する。フレームヘッダーモード2(11−2)は、10次の最大長系列から切り取られるPN595系列を備える。例えば、フレームヘッダーモード2(11−2)は、長さ1023のPN系列の最初の595シンボルで構成される。フレームヘッダーモード2の場合、216個の信号フレームの1群は、スーパーフレームを形成する。フレームヘッダーモード1とは異なり、すべてのフレームヘッダーが同じPN595系列を含んでいる。最後に、フレームヘッダーモード3(11−3)は、フレームヘッダーモード1(11−1)の構造に似ている。フレームヘッダーモード3は、前方同期(41)、PN511系列(42)、および後方同期(43)を備える。前方(41)および後方(43)の同期は、PN511系列(42)の巡回拡張である。前方同期の長さは、217シンボルであり、後方同期の長さは、217シンボルである。フレームヘッダーモード3の場合、200個の信号フレームの1群がスーパーフレームを形成し、これら200個のフレームは、異なる初期位相を有し、同じ9次の線形シフトレジスタによって生成されるPN系列を使用する。
上述したように、WRANシステムは、スペクトルにおいて未使用のブロードキャストチャネルを使用する。この点について、WRANシステムは、チャネルセンシング、またはスペクトルセンシングを実行し、WRANエリアにおいて、これらのブロードキャストチャネルのうちのどれが実際にアクティブ(または「現役」(incumbent))であるかを特定して、WRANシステムによって実際に使用することができるスペクトルの部分を特定する。この例では、各ブロードキャストチャネルを、対応するDMB−T放送信号に関連付けることができると想定する。DMB−T信号は、いくつかのフレームヘッダーモードのうちの任意の1つによって送信することができるが、DMB−T信号のフレームヘッダーに組み込まれたPN系列をサーチすることによって、DMB−T信号の存在を効率的に検出することがさらに可能であることに気付いた。特に、本発明の原理によれば、受信機は、いくつかのチャネルのうちの1つを選択し、選択されたチャネルにおいて信号をサーチすることによって、そのエリアにおいて可能なDMB−T信号のスペクトルセンシングを実行し、この信号は、複数のフレーム構造のうちの1つに従ってフォーマットされ、各フレーム構造は、擬似雑音系列を備える異なるフレームヘッダーモード、およびデータを備えるフレーム本体を有し、サーチするステップは、信号が選択されたチャネルにあるかどうかを判定するために各フレームヘッダーモードにおいて擬似雑音系列をサーチする。
次に図3を参照すると、本発明の原理を組み込むWRAN(地域無線ネットワーク)システム100の例が示されている。WRANシステム100は、地理的エリア(WRANエリア)(図3には図示せず)にサービスを提供する。大まかに言えば、WRANシステムは、少なくとも1つのBS(基地局)105を備え、基地局105は、1つまたは複数のCPE(顧客宅内機器)150と通信する。後者は、固定式でもよい。CPE150およびBS105はいずれも、無線エンドポイントを表す。CPE150は、プロセッサベースのシステムであり、図3の破線の四角の形態で示されるプロセッサ190およびメモリ195によって表されるように、1つまたは複数のプロセッサおよび関連のメモリを含む。この文脈で、コンピュータプログラムまたはソフトウェアは、メモリ195に格納されて、プロセッサ190によって実行される。後者は、1つまたは複数の格納されたプログラム制御プロセッサを表し、これらは、送受信機能専用とする必要はなく、例えば、プロセッサ190は、CPE150の他の機能を制御することもできる。メモリ195は、例えばRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(読み取り専用メモリ)など、任意の記憶装置を表し、CPE150に内蔵および/または外付けされていてもよく、必要に応じて、揮発性および/または不揮発性である。アンテナ110および155を介したBS105とCPE150との間の通信の物理層は、例えば送受信機185を介したOFDMベースであり、矢印111によって表される。WRANネットワークに入るために、CPE150は、まず、BS105との「関連付け」を試みる。この試行中、CPE150は、送受信機185を介して、CPE150の能力に関する情報を、制御チャネル(図示せず)を介してBS105に送信する。報告された能力は、例えば、最小および最大の送信電力、および送受信のための、サポートされている、または利用可能なチャネルリストを含む。この点について、CPE150は、本発明の原理に従って、チャネルセンシングまたはスペクトルセンシングを実行して、どのTVチャネルがWRANエリアにおいてアクティブでないかを特定する。次いで、結果として得られたWRAN通信で使用するための利用可能チャネルリストがBS105に提供される。後者は、上記の報告された情報を使用して、CPE150をBS105と関連付けることができるかどうかを判定する。
次に図4を参照すると、本発明の原理によるチャネルセンシングの実行に使用する例示のフローチャートが示されている。図4のフローチャートは、すべてのチャネルにわたって、またはCPE150が使用の可能性のために選択したチャネルのみにわたってCPE150によって実行することができる。好ましくは、チャネルにおいて現役の信号を検出するために、CPE150は、検出期間中にそのチャネルでの送信を中断すべきである。この点について、BS105は、制御メッセージ(図示せず)をCPE150に送信することによって、静止期間(quiet interval)を予定することができる。ステップ205で、CPE150は、(例えば、図3の送受信機185を介して)チャネルを選択する。この例では、チャネルは、WRANエリアにあるいくつかのブロードキャストチャネルのうちの1つであると想定される。ステップ210で、CPE150は、選択されたチャネルをスキャンして、現役の信号があるかどうかをチェックする。特に、CPE150は、可能なDMB−T信号のフレームヘッダーに組み込まれたPN系列をサーチする(以下で詳述)ことによって、受信信号があるタイプの信号(例えばDMB−T信号)であるかどうかを判定する。現役の信号が検出されなかった場合、ステップ215で、CPE150は、選択されたチャネルを、利用可能チャネルリスト(周波数使用マップ(frequency usage map)とも呼ばれる)において、WRANシステムによって使用することができるものと示す。しかし、現役の信号が検出された場合、ステップ220で、CPE150は、選択されたチャネルを、WRANシステムによって使用することができないものとマーク付けする。本明細書で使用する場合、周波数使用マップは、単に、1つまたは複数のチャネルおよびその部分を、図3のWRANシステムにおいて利用可能または利用不可と特定する、例えば図3のメモリ195に格納されるデータ構造である。チャネルを利用可能または利用不可とマーク付けすることは、任意の数の方法で行うことができることに留意されたい。例えば、利用可能チャネルリストは、利用可能なチャネルのみを一覧表示し、その結果、他のチャネルを実質的に利用不可と示すことができる。同様に、利用可能チャネルリストは、利用不可のチャネルのみを示し、その結果、他のチャネルを実質的に利用可能と示すことができる。
フレームヘッダーに組み込まれるPN系列をサーチすることによって、スペクトルセンシングを実行することに関して、最初に、フレームヘッダーモード2について説明する。フレームヘッダーモード2の場合、すべてのフレームヘッダーが同じPN595系列を含んでいる。よって、PN595系列は、上述したように、PN系列全体の一部分にすぎないため、PN系列に関連する任意の特性を使用して、スペクトルセンシングを実行することは難しい。その結果、2つの連続する受信フレームヘッダーにおけるPN595の相関は、フレームヘッダーモード2についてのスペクトルセンシングの実行への基本的なアプローチとして使用される。これは、本明細書では、PNC(PN相関)法と呼ぶ。
r[n]=y[n]+ω[n] (1)
とし、ここで、r[n]は、異なるサンプルインデックスnでの受信信号のサンプル、y[n]は、送信信号、ω[n]は、AWGN(加法性白色ガウス雑音)である。ω[n]がゼロ平均および分散
とし、ここで、r[n]は、異なるサンプルインデックスnでの受信信号のサンプル、y[n]は、送信信号、ω[n]は、AWGN(加法性白色ガウス雑音)である。ω[n]がゼロ平均および分散
を有する複素円対称ガウス確率変数(complex circularly symmetric Gaussian random variable)であると想定する。すべてのフレームヘッダーは、同じPN595系列を含むため、2つの連続するフレームヘッダーの相関は、ピーク振幅を生成すると予測することができる。このアプローチの後、フレームヘッダーモード2のPNC法について、以下の決定統計量が定義される。
ここで、
である。パラメータM2=N+L2は、フレームヘッダーモード2の信号フレームの長さであり、ここで、L2は、フレームヘッダーのサイズ(595シンボル)、Nは、フレーム本体のサイズ(3780シンボル)、S2は、スペクトルセンシングを実行するために使用される信号フレームの数である。
式(2)において、タイミング情報が不足しているため、M2の可能な初期フレームサンプリングインスタンスが試行されることに留意されたい。すべてのトライアルにわたる最大振幅が決定統計量として使用される。式(2)で定義された検出器は、完全なタイミング情報を有する検出器に比べて次善である。しかし、式(2)で定義された動作検出器の性能は、完全なタイミング情報を有する検出器の性能によって境界付けられる。よって、これは、本明細書に記載したすべての検出器の誤検出確率の下限を導出するために使用することができる。
本発明の原理による他のフレームヘッダーモードの検出の説明を続ける前に、ここで、誤検出の確率の一般的な説明および導出について説明する。特に、t(n0)を、n0を初期フレームサンプル時間インスタンス(initial frame sample time instance)として使用する検出器の決定統計量とし、t(n0)は、複素確率変数であると想定する。
とし、ここで、
は、適正な初期フレームサンプル時間インスタンスである。ゆえに、
は、完全なタイミング情報を有する検出器の決定統計量である。ここで、
を、タイミング情報を欠く検出器の決定統計量とする。次いで、特別な条件の使用無しに、すべての可能な初期フレームサンプル時間インスタンスの全数サーチ(exhaustive search)が使用される。したがって、t(n0)が決定統計量として使用され、タイミング情報が利用不可であるとき、決定統計量
を有する検出器は、一般の検出器の構造である。
の検出性能は、
の検出性能によって境界付けられる。この点について、
についての両方の仮説H1(信号+雑音)およびH0(雑音のみ)の確率分布関数は、次のように得られると想定する。
ここで、
は、平均μおよび分散σ2の複素ガウス分布を示す。ゆえに、確率変数
は、仮説H0の場合、レイリー分布、仮説H1の場合、ライス分布である。次いで、誤り検出PFAの特定の確率について、対応する閾値
は、
によって得られ、誤検出確率の対応する確率
は、
によって得られ、ここで、関数
は、自由度2および
の非心カイ二乗分布の右裾の確率である。関数
は、第1種0次変形ベッセル関数である。次いで、式(6)で計算された誤検出確率は、
を決定統計量として使用する検出器の誤検出確率の性能の下限である。
次に、
とし、ここで、
は、適正な初期フレームサンプル時間インスタンスである。次いで、中心極限定理から、十分大きいS2L2について、両方の仮説H1(信号+雑音)およびH0(雑音のみ)の
の確率分布関数は、円対称複素ガウス分布
に近付き、ここで、パラメータ
は、受信信号フレームヘッダーの平均エネルギーである。次いで、式(9)のパラメータを式(5)および(6)に代入することによって、フレームヘッダーモード2についてのPCN検出器の誤検出確率の下限を得ることができる。
次にフレームヘッダーモード1および3を参照し、かつ図2を簡単に参照すると、これらのフレームヘッダーモードについて、フレームヘッダーは、PN系列およびその巡回拡張を含む。したがって、フレームヘッダーモード1では、フレームヘッダーの最初の165シンボルは、フレームヘッダーの最後の165シンボルの反復である。同様に、フレームヘッダーモード3では、フレームヘッダーの最初の434シンボルは、フレームヘッダーの最後の434シンボルの反復である。フレームヘッダーモード1および3の検出の場合、これら2つの成分の相関を使用して、スペクトルセンシングを実行する。これは、本明細書では、巡回拡張相関(cyclic extension correlation:CEC)法と呼ぶ。この点について、CEC法に使用するための以下の決定統計量が定義される。
ここで、C1=165(C3=434)は、巡回拡張されたシンボルの数であり、G1=255(G3=511)は、フレームヘッダーモード1(モード3)のPN系列の長さである。パラメータMi=N+Liは、フレームヘッダーモードiの信号フレームの長さであり、i=1,3である。
同様に、誤検出確率の下限に関して、
とし、ここで、
は、適正な初期フレームサンプル時間インスタンスである。次いで、中心極限定理から、十分大きいSiCiについて、両方の仮説H1およびH0の
の確率分布関数は、複素ガウス分布に近付く。
この場合も、式(12)のパラメータを式(5)および(6)に代入することによって、フレームヘッダーモード1および3についてのCEC検出器の誤検出確率の下限を得ることができる。
上記を考慮して、図5に、図4のステップ210を実行するための例示のフローチャートが示されている。ステップ250で、CPE150は、フレームヘッダーモード2について、PNCテストを実行する。フレームヘッダーモード2が検出されない場合、CPE150は、ステップ255で、フレームヘッダーモード1のCECテストを実行する。同様に、フレームヘッダーモード1が検出されない場合、CPE150は、ステップ260で、フレームヘッダーモード3のCECテストを実行する。フレームヘッダーモード3が検出されない場合、現役の信号が検出されておらず、上述したように、実行は、図4のステップ215に進む。しかし、ステップ250、255、または260のいずれかにおいて、それぞれのタイプのフレームヘッダーが検出された場合、上述したように、実行は、図4のステップ220に進む。図5に示されるフレームヘッダーチェックは、便宜的に上述したものと同じ順序で示されているが、これは必須ではなく、フレームヘッダーチェックは、本発明の原理に従って任意の順序で実行することができることに留意されたい。
次に図6を参照すると、図5のステップ250を実行する例示のフローチャートが示されている。ステップ270で、フレームヘッダーモード2について、上記のPNC法が行われる。特に、CPE150は、上述したようにTpnc,2の最大値(式(2))を求め、次いで、Tpnc,2の値を、実験的に決定することができる閾値と比較する(ステップ275)。Tpnc,2の値が閾値より大きい場合、DMB−T放送信号があると想定する。しかし、Tpnc,2の値が閾値以下である場合、DMB−T放送信号がないと想定する。
次に図7を参照すると、図5のステップ255を実行する例示のフローチャートが示されている。ステップ280で、フレームヘッダーモード1について、上記のCEC法が行われる。特に、CPE150は、上述したようにTcec,1の最大値(式(10))を求め、次いで、Tcec,1の値を、実験的に決定することができる閾値と比較する(ステップ285)。Tcec,1の値が閾値より大きい場合、DMB−T放送信号があると想定する。しかし、Tcec,1の値が閾値以下である場合、DMB−T放送信号がないと想定する。
続いて図8を参照すると、図5のステップ260を実行する例示のフローチャートが示されている。ステップ290で、フレームヘッダーモード3について、上記のCEC法が行われる。特に、CPE150は、上述したようにTcec,3の最大値(式(10))を求め、次いで、Tcec,3の値を、実験的に決定することができる閾値と比較する(ステップ295)。Tcec,3の値が閾値より大きい場合、DMB−T放送信号があると想定する。しかし、Tcec,3の値が閾値以下である場合、DMB−T放送信号がないと想定する。
フレームヘッダーモード2でのPN相関法を、上述したCEC法の代わりに、フレームヘッダーモード1および3に適用することもできることに留意されたい。フレームヘッダーモード1および3について、スーパーフレームにおける信号フレームヘッダーは、異なる初期位相を有し、同じ線形シフトレジスタによって生成されるPN系列を使用する。これらのPN系列は、互いの巡回シフトである。スーパーフレームの信号フレームごとのPN系列の初期位相は、NSPRC、すなわち上述した非特許文献2に列挙されている。コンピュータの検証後、PN系列は、以下の構造を有することがわかった。第1の信号フレームにおけるPN系列を基準PN系列とし、Pi(l)を、フレームヘッダーモードiの基準PN系列に対してl桁だけ巡回的に右にシフトされるPN系列とする。次いで、フレームヘッダーモード1について、以下の関係が成り立つ。
ここで、F1(l)は、フレームヘッダーモード1のl番目の信号フレームに使用されるPN系列である。同様に、フレームヘッダーモード3について、以下の関係が成り立つ。
ここで、F3(l)は、フレームヘッダーモード3のl番目の信号フレームに使用されるPN系列である。
スーパーフレームの信号フレームに使用されるPN系列は、それぞれフレームヘッダーモード1および3についての式(13)および(14)で得られるルールに従うが、PN系列に関連付けられている特性、およびこれらのルールを使用して、フレームヘッダーモード1および3におけるPN系列の相関を使用してスペクトルセンシングを実行することは、依然として容易ではない。というのは、1つおきの信号フレームにおけるPN系列が常に巡回的に右または左にシフトされるとは限らないからである。しかし、中央の2つの信号フレームを除いて、1つおきの信号フレームのPN系列の巡回シフトは、1桁右または1桁左のいずれかである。ゆえに、フレームヘッダーモード1およびフレームヘッダーモード3では、PNC法に関連付けられている以下の決定統計量は、次の通り定義される。
ここで、
である。
フレームヘッダーモード1および3のフレームヘッダーにおけるPN系列の巡回拡張のために、初期サンプルが、フレームヘッダーモード1(モード3)の最初の165(434)シンボルから得られる限り、PN255(PN511)系列全体を得ることができることに留意されたい。したがって、Mi個の可能な初期フレームサンプリング時間インスタンスにわたるサーチの代わりに、Ci−1によって均等に分けられる
ポイントを試行するだけでよい。上の表記法では、関数
は、b以上の最も小さい整数である。これらのポイントのうちの1つがフレームヘッダーモード1(モード3)の最初の165(434)シンボル内に入ることは、容易にわかる。マルチパスチャネルの場合、このアプローチは、完全に正しいというわけではない。しかし、巡回拡張の長さが無線チャネルのRMS遅延スプレッド(root mean−square delay−spread)よりかなり大きい限り、性能は、それほど低下しない。
この場合も、誤検出確率の下限に関して、
i=1,3とし、ここで、
は、適正な初期フレームサンプル時間インスタンスである。次いで、中心極限定理から、十分大きいSiCiについて、両方の仮説H1およびH0の
の確率分布関数は、円対称複素ガウス分布に近付く。
次いで、式(17)のパラメータを式(6)に代入することによって、フレームヘッダーモード1およびフレームヘッダーモード3についてのPNC検出器の誤検出分布の下限を得ることができる。
上記で誤検出確率の下限の導出に使用された用語に従い、t(n0)を、n0を初期フレームサンプル時間インスタンスとして使用する検出器の決定統計量とする。雑音のみの存在に対応する仮説H0では、確率変数t(n0)は、円対称ガウス確率変数である。時間インスタンスの間の確率変数t(n0)は同じであるが、必ずしも独立した分布であるとは限らない。ゆえに、確率変数
を、結合的にレイリー分布される。任意の共分散行列を有する4つを超える確率変数の結合レイリー分布は、依然として未解決の研究課題であるが、確率変数t(n0)が独立していると想定することによって、適切な近似を求めることができる。したがって、誤り検出PFAの特定の確率について、対応する閾値
は、
によって得られ、ここで、
は、確率変数間の独立の近似を考慮に入れるために人為的に追加された発見的補正係数(heuristic adjusting factor)であり、Wは、試行された時間インスタンスの数である。
上記を考慮して、図9に、図4のステップ210を実行するための例示のフローチャートが示されており、3つのフレームヘッダーモードすべてにPNC法が使用されている。ステップ250で、CPE150は、上述したように(また図6に示されるように)、フレームヘッダーモード2についてPNCテストを実行する。フレームヘッダーモード2が検出されない場合、CPE150は、ステップ365で、フレームヘッダーモード1のPNCテストを実行し、すなわち、Tpnc,1の値を求め(式(15))、これを閾値と比較して、フレームヘッダーモード1が検出されたかどうかを判定する。同様に、フレームヘッダーモード1が検出されない場合、CPE150は、ステップ370で、フレームヘッダーモード3のPNCテストを実行し、すなわち、Tpnc,3の値を求め(式(15))、これを閾値と比較して、フレームヘッダーモード3が検出されたかどうかを判定する。フレームヘッダーモード3が検出されない場合、現役の信号が検出されておらず、上述したように、実行は、図4のステップ215に進む。しかし、ステップ250、365、または370のいずれかにおいて、それぞれのタイプのフレームヘッダーが検出された場合、上述したように、実行は、図4のステップ220に進む。この場合も、図9に示されるフレームヘッダーチェックは、便宜的に上述したものと同じ順序で示されているが、これは必須ではなく、フレームヘッダーチェックは、本発明の原理に従って任意の順序で実行することができることに留意されたい。
本明細書に記載したスペクトルセンシング方法案の性能は、コンピュータシミュレーションを介して例証されている。誤り検出の確率およびセンシング時間は、それぞれ0.01および50msに設定される。シミュレートされたチャネル環境は、定常状態のマルチパスレイリーチャネルおよび1.24ls(9.37サンプル)に等しいRMS遅延スプレッドのマルチパスレイリーフェーディングチャネルである。ここで、定常状態マルチパスレイリーフェーディングチャネルの各パスに、一定のパス利得を掛ける。したがって、単一パスごとに、その包絡線は一定であり、レイリーフェーディングは、これらのパスの合計のために起こる。マルチパスレイリーフェーディングチャネルでは、各単一パスの包絡線の分布は、レイリー分布であり、各パスのチャネル利得は、ジェイクフェーディングモデルによって生成される(例えば、非特許文献3参照)。フレームヘッダーモード2では、図10に示されるように、0.1に等しい誤検出の確率(PMD)は、SNRが、マルチパスレイリーフェーディングチャネルでは−18.8dB、および定常状態チャネルでは−19.8dBのときに達成される。フレームヘッダーモード1では、図11(CEC法)および図12(PNC法)に示されるように、CEC法およびPNC法の性能は、ほぼ同じである。0.1に等しいPMDは、SNRが、マルチパスレイリーフェーディングチャネルでは−16dB、定常状態チャネルでは−17.2dBであるとき達成される。フレームヘッダーモード3では、図13(CEC法)および図14(PNC法)に示されるように、CEC法は、PNC法より効率が良い。0.1に等しいPMDは、SNRが、マルチパスレイリーフェーディングチャネルでは−18.5dB、定常状態チャネルでは−18dBであるとき達成される。すべての図10〜14において、定常状態チャネルの性能は、下限を性能の適切な予測として使用することができることを示す理論上の下限に近い。
上述したように、DMB−Tシステムのスペクトルセンシングは、PNフレームヘッダーを使用して実行される。シミュレーション結果は、提案されたスペクトルセンサーが、わずか50msのセンシング時間を使用して、SNRが非常に低い環境で機能することができることを示す。さらに、本明細書に記載された誤検出確率の下限は、スペクトルセンシング性能の適切な予測である。
上記を考慮して、上記は単に本発明の原理を示しており、したがって、本明細書では明示的に記載されていないが、当業者は、本発明の原理を組み込み、その趣旨および範囲内に含まれる多数の代替構成を考案することができることを理解されたい。例えば、個別の機能要素の文脈で示されているが、これらの機能要素は、1つまたは複数のIC(集積回路)に組み込むことができる。さらに、本発明の原理は、例えば、衛星、Wi−Fi(Wireless−Fidelity)、セルラーなど、他のタイプの通信システムに適用可能である。実際に、発明の概念も固定式または移動式の受信機に適用可能である。ゆえに、例示の実施形態に非常に多くの変更を加えることができること、および添付の特許請求の範囲によって定義された本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、他の構成を考案することができることを理解されたい。
Claims (20)
- 受信機での使用のための方法であって、
いくつかのチャネルの1つを選択することと、
前記選択されたチャネル上の信号をサーチすることであって、前記信号が複数のフレーム構造の1つに従ってフォーマットされ、各フレーム構造が擬似雑音系列を備える異なるフレームヘッダーモード、およびデータを備えるフレーム本体を有することと
を備え、前記サーチすることは、前記信号が前記選択されたチャネル上にあるかを判定するために前記フレームヘッダーモードの各々において前記擬似雑音系列をサーチすることを特徴とする方法。 - 前記信号は、デジタルマルチメディア放送−地上テレビジョン信号であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記複数のフレーム構造は、少なくとも3つであり、
前記第1のフレーム構造において、前記フレームヘッダーモードは、前方同期部分、擬似雑音系列部分、および後方同期部分を備え、前記前方同期部分および前記後方同期部分の両方は、前記擬似雑音系列部分の巡回拡張であり、
前記第2のフレーム構造において、前記フレームヘッダーモードは、擬似雑音系列部分を備え、
前記第3のフレーム構造において、前記フレームヘッダーモードは、前方同期部分、擬似雑音系列部分、および後方同期部分を備え、前記前方同期部分および前記後方同期部分の両方は、前記擬似雑音系列部分の巡回拡張であり、前記第3のフレーム構造の前記前方同期部分、後方同期部分、および擬似雑音系列部分が前記第1のフレーム構造のものとは異なる場合であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記サーチすることは、
(a)巡回拡張相関を実行することによって、前記第1のフレーム構造および前記第3のフレーム構造をサーチすることと、
(b)擬似雑音相関を実行することによって、前記第2のフレーム構造をサーチすることと
を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。 - ステップ(a)および(b)は各々、
決定統計量を決定することと、
前記信号が選択されたチャネル上にあるかを判定するために前記決定統計量を閾値と比較することと
を備えることを特徴とする請求項4に記載の方法。 - 前記サーチすることは、
擬似雑音相関を実行することによって前記フレーム構造の各々をサーチすることを備えることを特徴とする請求項3に記載の方法。 - 前記サーチすることは、
決定統計量を決定することと、
前記信号が選択されたチャネル上にあるかを判定するために前記決定統計量を閾値と比較することと
を備えることを特徴とする請求項7に記載の方法。 - 現役の信号がない場合に前記選択されたチャネルが使用のために利用可能であることを示す利用可能チャネルリストをマーク付けすること
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - いくつかのチャネルの1つを選択するのに使用するための送受信機と、
前記選択されたチャネル上の信号をサーチするのに使用するためのプロセッサであって、前記信号が複数のフレーム構造のうちの1つに従ってフォーマットされ、各フレーム構造が擬似雑音系列を備える異なるフレームヘッダーモード、およびデータを備えるフレーム本体を有する、プロセッサと
を備え、前記プロセッサは、前記信号が前記選択されたチャネル上にあるかを判定するために前記フレームヘッダーモードの各々において前記擬似雑音系列をサーチすることを特徴とする装置。 - 前記信号は、デジタルマルチメディア放送−地上テレビジョン信号であることを特徴とする請求項11に記載の装置。
- 前記複数のフレーム構造は、少なくとも3つであり、
前記第1のフレーム構造において、前記フレームヘッダーモードは、前方同期部分、擬似雑音系列部分、および後方同期部分を備え、前記前方同期部分および前記後方同期部分の両方は、前記擬似雑音系列部分の巡回拡張であり、
前記第2のフレーム構造において、前記フレームヘッダーモードは、擬似雑音系列部分を備え、
前記第3のフレーム構造において、前記フレームヘッダーモードは、前方同期部分、擬似雑音系列部分、および後方同期部分を備え、前記前方同期部分および前記後方同期部分の両方は、前記擬似雑音系列部分の巡回拡張であり、前記第3のフレーム構造の前記前方同期部分、後方同期部分、および擬似雑音系列部分が前記第1のフレーム構造のものとは異なる場合であることを特徴とする請求項11に記載の装置。 - 前記プロセッサは、(a)巡回拡張相関を実行することによって、前記第1のフレーム構造および前記第3のフレーム構造をサーチし、(b)擬似雑音相関を実行することによって、前記第2のフレーム構造をサーチすることを特徴とする請求項13に記載の装置。
- 前記プロセッサは、各フレーム構造について決定統計量を決定し、前記信号が選択されたチャネル上にあるかを判定するために前記決定統計量を閾値と比較することを特徴とする請求項14に記載の装置。
- 前記プロセッサは、擬似雑音相関を実行することによって前記フレーム構造の各々をサーチすることを特徴とする請求項13に記載の装置。
- 前記プロセッサは、決定統計量を決定し、前記信号が選択されたチャネル上にあるかを判定するために前記決定統計量を閾値と比較することを特徴とする請求項17に記載の装置。
- 信号が前記プロセッサによって検出されない場合に前記選択されたチャネルが使用のために利用可能であることを示す利用可能チャネルリストを格納するためのメモリ
をさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載の装置。
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