JP2010537245A5 - - Google Patents
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Description
ここに開示される主題は、デジタルコンテンツの符号化および/または復号と題する、2007年8月17日の出願日を有する米国連続番号11/840,880の優先権を主張するものであり、その全体を本明細書の一部として援用する。
本発明は、例えばデジタル信号により表されたオーディオ情報を符号化および/または復号する等の、デジタルコンテンツの符号化および/または復号に関する。
一般に、例えばオーディオコンテンツを含む種々の形態のデジタルコンテンツについては、種々の環境における損失のない圧縮および/または解凍が望まれる。例えば、このような圧縮は、帯域が制限された通信チャンネル上での通信またはメモリーにおける記憶のために望ましいものである。斯かる圧縮および/または解凍のための技術、特に待ち時間および/またはコンピュータ処理の複雑さの低い技術が継続的に必要とされている。
本明細書の結び部分において、主題が特に指摘され且つ明確に権利請求される。しかし、構成および動作方法として権利請求された主題は、その目的、特徴および利点と共に、添付の図面を読みながら以下の詳細な説明を参照することによって、最もよく理解されるであろう。図面において、
図1は、一実施形態に従う符号化の方法または技術を表す概略図である。
図2Aは、一実施形態に従う一組の未ソートのオーディオサンプルを表す概略図である。
図2Bは、一実施形態に従う一組のソートされたオーディオサンプルを表す概略図である。
図3は、一実施形態に従う圧縮されたデータストリームを表す概略図である。
図4は、一実施形態に従う符号化の方法または技術を表す概略図である。
図5は、一実施形態に従い、1以上のオーディオサンプルを1以上のサブバンドに変換することを表す概略図である。
図6は、一実施形態に従う圧縮されたデータストリームを表す概略図である。
図7Aは、一実施形態に従う符号化の方法または技術を表すフローチャートである。
図7Bは、一実施形態に従う多チャンネル符号化の方法または技術を表すフローチャートである。
図8Aは、一実施形態に従う復号化の方法または技術を表すフローチャートである。
図8Bは、一実施形態に従う多チャンネル復号化の方法または技術を表すフローチャートである。
以下の詳細な説明では、特許請求の範囲に記載された主題の完全な理解を提供するために、多くの特定の詳細が記述される。しかし、特許請求の範囲に記載の主題はこれら特定の詳細なしで実施され得ることを、当業者は理解するであろう。他の場合に当業者に知られているであろうと思われる方法、手順、部品および/または回路は、特許請求の範囲に記載の主題を不明瞭にしないために、詳細は記載されていない。
この明細書を通して、「一つの実施形態」または「一実施形態」への言及は、特定の実施形態との関連で記載された特定の特徴、構造、または特性が、特許請求の範囲に記載された主題の少なくとも一つの実施形態に含まれ得ることを意味する。従って、この明細書の全体を通して種々の場所に出てくる「一つの実施形態において」および/または「一実施形態において」語句は、必ずしも記載された同じ実施形態、または一つの特定の実施形態を指称することを意図したものではない。更に、記載された特定の特徴、構造、および/または特性は、1以上の実施形態において種々の方法で組合されてよいことが理解されるべきである。勿論、一般にこれらの問題および他の問題は、特定の内容と共に変化し得るものである。従って、説明の特定の内容およびこれら用語の使用は、当該特定の内容についてなされる推論に関して有益なガイダンスを提供し得るものである。
同様に、ここで使用する「および」、「または」、「および/または」の用語は、少なくとも部分的にはそれが使用される内容に依存し得る種々の意味を含み得るものである。典型的には、「および/または」は、例えばA、Bおよび/またはCのように列挙リストを伴うように使用されるならば、A、BまたはC、並びにA、BおよびCを意味する。しかし、これは単に説明的な例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの例に限定されないことに留意すべきである。
特に別のことが述べられない限り、この明細書の全体を通して、「処理する」、「コンピュータ処理する」、「計算する」、「選択する」、「形成する」、「可能にする」、「妨げる」、「同定する」、「開始する」、「照会する」、「入手する」、「ホスティングする」、「維持する」、「表す」、「修飾する」、「受信する」、「送信する」、「保存する」、「認証する」、「認可する」、「ホスティングする」、「決定する」等の用語、および/または同様の動作および/または処理に対する言及は、当該システムのプロセッサ、メモリー、レジスタ、および/または他の情報保存、送信、受信および/またはディスプレー装置内の電子的、磁気的および/または他の物理的量として表され得るデータを、操作および/または変換できるコンピュータおよび/または他のコンピュータ処理プラットホーム等のシステムにより行われ得る動作および/または処理を意味する。従って、コンピュータ処理プラットホームとは、信号または電子データの形態のデータを処理および/または保存する能力を含んだシステムまたは装置を意味する。従って、コンピュータ処理プラットホームは、この点において、ハードウエア、ソフトウエア、ファームウエアおよび/またはそれらの何れかの組合せを含んでなるものであってよい。更に、特に別のことが述べられない限り、フロー図等を参照してここで述べるプロセスは、全体としてまたは部分的に、コンピュータ処理プラットホームにより実行および/または制御されてよい。
特許請求の範囲に記載の主題は、少なくとも部分的には、データ圧縮/解凍の方法または技術の実施形態、例えば無損失、概ね無損失および/または比較的無損失のデータ圧縮/解凍の方法または技術と共に、該方法または技術の実施形態に関連し得るシステムまたは装置の実施形態に関する。例えば、一定の環境においては、従来技術の無損失の圧縮プロセスに比肩し得る、オーディオデータの圧縮比を達成することが望ましいかもしれない。加えて、一定の環境下では、斯かる圧縮比を達成する一方、該圧縮および/または解凍方法のコンピュータ処理における複雑さを低減または単純化することも望ましいかもしれない。例えば、携帯装置においては、電池寿命が関連の考慮すべき事項である結果、他のアプローチと同じ圧縮を達成しながらより小さい処理電力を用いる圧縮スキームが、該装置の電池寿命を効果的に延長し、および/または該装置の1以上の他の性能特性を改善する一方、該装置に付随し得る帯域幅制約にも十分に対処するために望ましいかもしれない。追加の例として、コンピュータ処理の低い複雑さはまた、圧縮されたオーディオデータを送信および受信することに付随する待ち時間を低減するために望ましいかもしれない。これに関連して、オーディオデータの用語は、デジタル信号の形態で表されたオーディオ情報を意味する。勿論、上記は圧縮および/または解凍プロセスに関連した望ましい特徴の単なる説明上の例である:しかし、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において制限されるものではない。
図1は、オーディオデータを符号化するシステムのような、符号化システムの一実施形態100の概略図を表しているが、特許請求の範囲に記載の主題は必ずしも、その範囲をオーディオデータの符号化に限定されない。例えば、画像データ、ビデオデータおよび他の形態のデジタルコンテンツが符号化されてよい。この点に関して、画像データおよびビデオデータの用語は、デジタル信号の形態で表された画像もしくはビデオ情報を意味するものである。図1に関して、符号化システムの実施形態100は、1以上の連続的なパルスコード変調(PCM)されたオーディオサンプルを受信するように動作可能な圧縮スキームを含んでなるものであってよい。ここで使用する「オーディオサンプル」または「デジタル信号サンプル」の用語は、オーディオデータの1以上の側面に対応するデジタル信号および/または値を意味してよい。例えば、オーディオサンプルは、一組または一連のオーディオ信号の一部を、例えば特定のサイズを有し、特定の時間だけ係属し、特定の周波数レンジを有し、または1以上の他の特定の特徴を有するデジタル信号サンプル含んでいてよい。勿論、これらはオーディオサンプルの単なる例であり、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されない。この特定の実施形態において、オーディオサンプルは、例えば、ブロック110および/または112のような、データの1以上のブロックにグループ分けされてよい。ここで用いる「ブロック」の語は、グループに組織化された1以上のオーディオサンプルまたはデジタル信号サンプルを意味してよい。例えば、1以上のオーディオ信号サンプルは、少なくとも部分的には、1以上のオーディオ信号の1以上の特徴に基づいて組織化されてよい。ここでも、これらはオーディオ信号の単なる例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されない。
単に1つの例として、ブロック110および/または112は、1以上の連続的なオーディオサンプル、例えば11の連続的オーディオサンプルを含んでよく、ここで、例えば各オーディオサンプルは処理される前に特定の数のビットを有していてよいが、勿論、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において範囲を限定されない。この実施形態は11のオーディオサンプルについて記述しているが、その代わりに、より小さいブロック長および/またはより大きいブロック長が使用されてもよい。同様に、この特定の実施形態では長さ16ビットのオーディオサンプルが用いられるが、ここでも、より多数のビットまたはより少数のビットが用いられてよい。更に、オーディオブロック110および/または112は、幾つかの環境下では偶数個のサンプルを含んでいてよい。或いは、幾つかの環境下では、オーディオブロック110および/または112は奇数個のサンプルを含んでいてよい。従って、特許請求の範囲に記載の主題は、何れか特定数のオーディオサンプルに限定されるべきではない。勿論、より小さいブロックまたはより大きいブロックのサンプルを使用することは、幾つかの環境下において、多くの方法の何れか1つにおいては圧縮特性に影響するかもしれない。例えば、より小さいブロック長は、幾つかの環境下では、圧縮における減少をもたらす可能性がある。或いは、幾つかの環境下において、より大きいブロック長は待ち時間またはコンピュータ処理の複雑さにおける増大をもたらす可能性がある。何れにしても、これらはブロック長に関する単なる例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題が、提供された例または何れか特定のブロック長に限定されるべきでないことを明らかにするためのものである。
図1を再度参照すると、PCMオーディオサンプル値は、例えばブロック110および/または112のように、1以上のグループに組織された一連の符号付き整数値として表される。少なくとも部分的には特定の実施形態に依存して、該整数値は、オーディオサンプルの種々の特徴の何れか1つを表してよい。例えば、限定するものではないが、これらの値は与えられた時点での信号サンプル(この例ではオーディオ信号)の振幅を表してよい。従って、限定するものではないが、ブロック110および/または112における値は、幾つかの環境下では、11の連続的オーディオサンプルのブロックにグループ分けした一連の符号付き整数値として表されてよい。加えて、ブロック110および/または112における値は、幾つかの環境下では、例えば1以上の連続的オーディオサンプルのブロックにグループ分けされた、一連の符号付きまたは符号なしの固定小数点または浮動小数点の数字として表されてよい。この実施形態において、符号化システムの実施形態100は、ブロック110および/または112のサンプルを昇順でソートするように動作可能であり、より短いブロックにおいて連続するオーディオサンプルが、先のオーディオサンプルよりも大きい数値を有するようになっている。例えば、符号化システムの実施形態100は、ソートモジュール113を含んでいてよい。幾つかの環境下において、ソートモジュール113は、各ブロックがソートされたオーディオサンプル値のシーケンス114を含むように、PCMオーディオサンプルのブロック110および/または112をソートするように動作してよい。昇順でのソートとして表されているが、オーディオサンプルのソートされたシーケンス114は、例えば降順でのソートのように異なる方法で並べられたソートを含んでよい。ここで使用する「ソート」の用語は、少なくとも部分的には該データに付随する1以上の側面に基づいて、データを連続的に並べることを意味してよい。例えば、1以上のオーディオサンプルをソートすることは、1以上のオーディオサンプルを、少なくとも部分的には個々のオーディオサンプルに付随する数値に基づいて1以上のオーディオサンプルを並べることを含んでよく、ここでの数値は、例えば信号振幅のようにサンプル間で変化し得るオーディオサンプルの特徴を表す。勿論、これらはオーディオ値をソートすることに関する単なる説明上の例であり、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されないことに留意すべきである。
一実施形態において、該ソートプロセスはまた、図1に116として表した順列値を発生し、ここでの順列値は、ブロック110および/または112におけるPCMオーディオデジタル信号サンプル値を、ソートされる前のサンプル値の順序に復元するために使用し得る情報を含んでいてよい。ここで使用する「順列値」とは、少なくとも部分的に、サンプル値がソートされる前に、一組のソートされたサンプル値の順序を示し得る情報を意味する。従って、幾つかの環境下では、「順列値」は、一組のソートされたオーディオサンプル値を、ソートされる前のサンプル値の順序に戻すために使用されてよい。一実施形態において、順列値116は、ソートされたデータに付随し得る記号を含んでよく、該記号は、ソートされたデータのブロックがソートされる前に存在した順序を有するように復元され得る情報を提供してよい。典型的には、必ずしも必要ではないが、事実上はソートを行わないように設計された並び替えプロセスは、以下で更に詳細に述べるように、より一般的な復号プロセスの一部であってよい。例えば、一実施形態において、一般性を失うことなく、復号プロセスは、ブロック110および/または112に対応するものとして図1に示された、ソートされたサンプル値をソート前のそれらの順序に復元するために、少なくとも部分的に順列値を用いてよい。しかし、これらは順列値に関する説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されないことに留意すべきである。
一実施形態において、順列値116は、少なくとも部分的には、PCMオーディオデジタル信号サンプル値のソートと同時に計算されてよい。例として、ブロック110および/または112におけるソートされたデジタル信号サンプル値に付随する未ソートのサンプル値が、次式のように表され得るものと仮定しよう。
{V0,V1,V2,…Vn}
ソートプロセスの一実施形態において、第一の値V0はn個の位置の何れかに移動されてよく、第二の値V1はn−1個の位置の何れかへ移動されてよく、また特定のブロックにおける一組の値についても同様である。これは合計n!(nの階乗)の可能な順列値を生じ、各順列値は、該ブロックの値についての全ての可能なユニークな順序のうちの特定のユニークな順序に対応している。
ソートプロセスの一実施形態において、第一の値V0はn個の位置の何れかに移動されてよく、第二の値V1はn−1個の位置の何れかへ移動されてよく、また特定のブロックにおける一組の値についても同様である。これは合計n!(nの階乗)の可能な順列値を生じ、各順列値は、該ブロックの値についての全ての可能なユニークな順序のうちの特定のユニークな順序に対応している。
順列値を符号化するために、種々の方法が潜在的に利用可能である。特許請求の範囲に記載の主題は、その範囲において何れか特定のアプローチに限定されない。むしろ、種々のアプローチの何れか一つを用いてよく、以下に幾つかの例が与えられる。順列値は、天井関数(log2(p))ビット数において慣用的な二値符号化を使用して、移動を符号化することにより符号化されてよい。ここで、pは特定の移動についての可能な値の数である。オーディオサンプル値のブロックが11のオーディオサンプル値を含んでなる実施形態において、このアプローチは、約4+4+4+3+3+3+3+2+2+1ビット、即ち29ビットで符号化できる順列値をもたらす。別法としては、異なるスキームを使用して順列を符号化し、よりコンパクトな結果を得ることが望ましいかも知れない。例えば、log2(n)ビットとして幾つかにおける順列を符号化するのが望ましいかもしれない。ここで、nはオーディオサンプル値のブロックにおける値の数に対応する。例えば、nが11に等しいならば、幾つかの環境下では、25.25ビットのように少ない順列値を符号化するのが望ましいかも知れない。しかし、当然ながら、これらは順列値の符号化に関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの特定の例に全く限定されない。
順列を符号化するためのもう一つの可能な技術は、階乗進法の使用を含んでよい。この実施形態において、n個のオーディオサンプル値のブロックがソートされれば、以下で更に詳細に述べるように、一つの特定の実施形態においては、個々の値の移動にM0〜Mnの番号が付されてよい。例えば、この実施形態において、順列値は次式に従って符号化されてよい:
この例において、順列値は、連続的により大きな階乗を乗じた個々の移動の和を含んでいる。例えば、ブロック110が11の値を含んでいると仮定すれば、ソートされたサンプル114に付随する順列値116は、幾つかの環境下において約26ビットで符号化されてよい。しかしこの場合も、これは順列値に関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されない。
挿入ソートプロセスを用いる一実施形態において、順列値を符号化することは、以下で述べるようにソートプロセスと同時に生じ得る。しかし、当然ながら、特許請求の範囲に記載の主題は、その範囲において挿入ソートプロセスを用いることに限定されない。勿論、如何なるソートプロセスを用いてもよい。しかしながら、例えば上記で示唆したような挿入ソートを用いる一実施形態において、ソートモジュール113は、ブロック110のようなオーディオサンプルのブロックを処理して、ソート符号化116と同時に、ソートされたサンプル値114のような一組のソートされたサンプル値を生じてよい。以下では例示の目的で、一般性を失うことなく特定の例について述べる。
図2Aは、一実施形態に従う、一組の未ソートオーディオサンプル200のためのソートプロセスを表す概略図である。この実施形態でもまた、ソートプロセスは挿入ソートを含んでいる。例えば、挿入ソートは、一組の未ソート値から連続的な値を取り、特定の値を一組のソートされたサンプル値の中の何処に挿入するかを決定することにより、一組のソートされた値を構築してよい。この実施形態において、前記一組のソートされたサンプル値が最初は空であるため、ゼロベースの索引付けを使用するならば、第一の値は位置0に挿入される。この実施形態において、前記一組の未ソートの値からの次の値は、位置0または位置1の何れかにおいて挿入されてよい。更に、前記一組の未ソートの値からの第三の値は、位置0、位置1または位置2において挿入されてよい。このソートプロセスは、前記未ソートの値からの全ての値が或る位置に挿入されてしまうまで継続される。この実施形態において、或る値が挿入されるべき位置の何れかの側の値は、その後の値のための場所を空けるために、左または右にシフトされる。更に、特定の値を挿入するための点は、少なくとも部分的には、該特定の値が挿入されるべき点の両側の値の間に特定の値があるように選択される。従って、出力リストはソートされた一組の値を含んでなるものであってよい。この実施形態において、前記順列値は、値が挿入される一連の位置に対応してよい。例えば、一組のN個のオーディオサンプルについては、N!個の異なるまたは独特の挿入場所が存在する。
図2Aを再度参照すると、この実施形態において、ソートプロセスは一組の未ソートのオーディオサンプルにおける第一の値201で開始される。この例では、該ソートプロセスは、第一の値201のための挿入位置0を発生する。該ソートプロセスは次の値202に進み、該値が第一の値201よりも大きいかまたは小さいかを決定する。この例においては、第二の値202が第一の値201よりも大きいので、それは第一の値201の後に挿入され、挿入位置1が割当てられる。該ソートプロセスは、未ソートのオーディオサンプル値200の後続の値の全体に亘って進行し、一つの値について、少なくとも部分的には値の比較に基づいて、当該値のための挿入位置または場所を決定する。我々の例に戻ると、該プロセスは第三の値203へと進み、挿入場所を決定する。ここでは、例えばそれは第一の値201よりも大きいが、第二の値202よりは小さい。従って、第三の値203は、第一の値201の後で且つ第二の値202の前に挿入される。勿論、この場合にもこれは単なる例であり、特許請求の範囲に記載の主題は、如何なる意味でも、その範囲においてこの特定の例に限定されるものではない。該ソートプロセスは更に、第三の値203のために挿入位置1を割当てる。ここでも、我々の例を参照すると、該ソートプロセスは第四の値204へと進む。この値は第一の値201、第二の値202、および第三の値203よりも大きい。従って、該ソートプロセスは、第四の値204を第二の値202の後に挿入し、挿入位置3をそれに割当てる。最後に、我々の例では、当該ソートプロセスは第五の値205に進む。この値は第一の値201よりも小さいので、ソートプロセスは、第五の値205を第一の値201の直前に挿入する。第五の値205にはまた、0の挿入値が割当てられる。この実施形態において、該ソートプロセスはこうして、一実施形態において一組の挿入値を含んでなる順列値212と共に、一組のソートされたオーディオサンプル値210を生じた。しかし、当然のことながら、ここでも、これらはソートプロセスに関する単なる説明上の例であり、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されないことに留意すべきである。
図2Bは、ソートされたオーディオサンプル値を、ここでは初期順序と称するソートされる前のオーディオサンプル値の順序に復元するための、アンソートまたは並び換えプロセスを表す概略図である。次に、図2Bを参照すると、該並べ換えプロセスは少なくとも部分的には、順列値212を使用して、ソートされたオーディオサンプル値200を初期順序に復元する。一実施形態において、この並べ換えプロセスは、少なくとも部分的には、順列値212により表された挿入値の順序を反転させることにより、オーディオサンプル値200を初期順序に復元することができる。これは、ソートされたオーディオサンプル値210からオーディオサンプル値を除去するために使用し得る除去位置220のリストを生じる。一つの値が除去されるときに、これらの値は、隙間を閉じるために左または右へと移動される。図2Bに示した例において、第一の除去位置は位置0である。従って、該並べ換えプロセスは、ライン221から0位置の値を除去し、該値を復元されたリストの中に配置する。除去点のリスト220における次の除去位置は3である。従って、並べ換えプロセスはライン222から位置3の値を除去し、該値を復元されたリスト220の次の位置に配置する。次の除去位置は1であり、これは並べ換えプロセスにおいて、ライン223から位置1における値を除去し、該値を復元リスト220の次の位置に配置する結果をもたらす。次の除去位置は再び1であり、従って、該並べ換えプロセスはライン224の位置1から値を除去し、それを復元リスト220における次の位置に配置する。最終的に、最後の除去位置は0であり、当該並べ換えプロセスは残りの値を、位置0から復元リスト200における次の位置に配置する。しかし、これらは単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されるべきでないことに留意すべきである。
この特定の実施形態において、除去位置は、順列値を復号するための1以上の動作を行うことによって決定されてよい。例えば、順列値が階乗を使用して符号化されたのであれば、該除去位置は、連続的により小さい階乗によって順列値を除算することにより決定されてよい。一組のソートされたデジタル信号サンプル値がn個の値を含む場合、第一の除去位置は、当該順列値をn!により除算することによって決定されてよい。第二の除去位置は、第一の計算の剰余をn−1!により除算することによって決定されてよい。その後の除去位置は、同様に、全ての除去位置が決定されるまで、先の計算の剰余を、より小さい階乗で連続的に除算することによって決定されてよい。或いは、一実施形態においては、除算の代りに乗算プロセスが使用されてよい。例えば、順列値のスケール近似に1/N!を乗じてよい。次いで、第一の除去位置を決定するために、この値は右方シフトされてよい。しかし、丸め誤差により、幾つかの環境下において、このプロセスは正しい値よりも1だけ大きい除去点値を発生する可能性がある。このタイプの誤差は、決定された除去点値に適切な階乗値(例えば第一の除去点についてのN!)を乗じ、その積が順列値よりも大きくないことを確認することによって検出してよい。この積が順列値よりも大きければ、決定された除去点値を1だけ減少させることにより、特定の除去点についての正しい値が生じる。同様の除算および確認プロセスが、後続の除去点を決定するために同様に使用されてよい。更に具体的な例として、一組のソートされたデジタル信号サンプル値の中に11個の値が存在する場合に、第一の除去位置は、順列値を11!で除することにより決定されてよい。第二の除去位置は、第一の計算からの剰余を11−1!で除することにより決定されてよい。同様にして、全ての除去位置が決定されるまで続けられる。しかしながら、勿論、これらは並べ替えに関する説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されないことに留意すべきである。
図1に再度戻ると、符号化システム100は更に、差分モジュール118を含んでいる。差分モジュール118は、前記一組のソートされた値114の隣接値間の差を表す一組の剰余またはデルタを生じ、または計算するために、少なくとも部分的に、ソート値114に対して動作できる1以上のプロセスを含んでなるものであってよい。例えば、符号化システム100は、ここでは初期値と称する一連の値を決定してよく、他の全ての値はこれに対して相対的に決定される。この初期値は、ソートされた値のブロックまたは数列における値の何れか、例えば該数列における最初の値、該数列における最後の値、または該数列における中間の値であってよい。この例において、差分モジュール118は、次いで初期値と隣接値の間の差を決定または計算し、該隣接値に対応した残差値を得る。差分モジュール118は、次いで前記隣接値と次の隣接値の間の差を決定または計算して、次の隣接値に対応した残差値を得る。例えば、前記初期値は中間の値を含んでなるものであってよく、差分モジュール118は、前記初期値と該初期値の左側の第一の値の間の差を計算してよい。次いで、差分モジュールは、初期値の左側の第一の値と、その左側の次の隣接値の間の差を計算してよい。同様に、差分モジュール118は、初期値の右側の連続的な値の間の差を計算してよい。このプロセスは、初期値の左側および右側の各値に対応する残差値が存在するまで継続されてよい。特定の実施形態において、該残差値は、当該値が増大または減少するようにソートまたは並べられているとの知識を使用することにより、正の値として表されてよい。初期値は正または負の値を有しているので、初期値の符号を表すビット値を符号化するのが望ましい。例えば、中間の値である奇数個の値が初期値として用いられる実施形態においては、剰余の値が正であるかまたは負であるかは、前記残差値が対応するオーディオ値の相対的位置、および初期値によって説明されてよい。例えば、降順のソートにおいては、初期値の左側の値を表す剰余は初期値よりも低い値を有することが知られるであろう。そのため、相対的位置が残差値に付随する正または負の値を示すので、計算されたデルタの負は符号化される必要はないであろう。しかし、幾つかの環境下では、初期値自身が正の値かまたは負の値かを示す機構を与えるのが望ましいかもしれない。
圧縮の目的については、改変された離散コサイン変換(MDCT)または類似のプロセスを適用することの幾つかの利点が存在し得る。図5は、一実施形態に従って、オーディオサンプル値を2以上のサブバンドに符号化し、且つ該符号化されたサブバンドからオーディオサンプルを復元する概略図である。この実施形態において、図1および図2Aに関して上述したソートプロセス前のオーディオサンプル値のブロックは、1以上の等しい幅または等しくない幅の周波数サブバンドに区切られてよい。例えば、符号化システム100は更に、可逆的変換モジュール500を含んでよい。この実施形態において、オーディオサンプル値は、2以上のサブバンドを生じるために、可逆的変換モジュール500によって操作されてよい。図5に表した例において、該オーディオサンプル値は、0〜7の番号を付した8個のサブバンドに区切られるが、上記で述べたように他の数のサブバンドが使用されてもよく、従って、特許請求の範囲に記載の主題はこの与えられた例に限定されない。例えば、当該符号化システムは、サンプルを如何なる数のサブバンドに区切ってもよい。実施例は4,8,16または32個を含んでいるが、この数は奇数個でも偶数個でもよく、勿論、2の累乗である必要はない。
一実施形態において、可逆的変換モジュール500は、以下で更に詳細に述べるように、整数可逆的改変離散コサイン変換(MDCT)を含んでよい。更なる例として、可逆的変換モジュール500は、波長変換、延長ラップ変換(Extended Lapped transform)、および/またはヒエラルキーラップ変換を含んでよい。しかし、これらは符号化システムに関する単なる説明上の例であり、請求範囲に記載の主題はこの点において限定されない。
例として、改変離散コサイン変換(MDCT)は、例えば1以上の最適な結果等の望ましい結果を達成するために、周期的な入力信号サンプルを仮定している。しかし、一実施形態において、例えばPCMオーディオサンプル値のようなサンプル値は、MDCT入力周期に関して必ずしも周期的ではない。従って、一実施形態においては、以下で更に詳細に述べるように、少なくとも部分的にはサンプル値のブロック間のエッジ効果に対処するために、ウインドウ化機能を含むのが望ましいであろう。しかし、ここでも再度、これらは符号化システムに関する単なる説明上の例であり、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されないことに留意すべきである。
また、斯かる圧縮プロセスは完全に可逆的、または所謂整数可逆的であるのが望ましい。幾つかの環境下において、整数可逆性は、例えば無損失のコーデックを実施するための要件であるかもしれない。変換またはプロセスが整数可逆的であれば、例えば32ビットのような有限長のデジタル値を用いることの短縮効果により生じ得る誤差は行われない可能性があり、これは望ましい特徴である。MDCTの一つの利点は、一連の行列を使用して実施されるその能力であるが、特許請求の範囲に記載の主題は、この点において範囲を限定されるものではない。多くの他の変換も充分に用いてよい。しかし、ここでは、以下で更に詳細に述べる改変MDCTが一実施形態において用いられてよいので、この特定の実施形態についてのアプローチを説明するが、該実施形態では圧縮/解凍プロセスがより単純な演算に分解されて、以下で詳細に述べるように単純な演算当たり一つの乗算および加算が行われるようになっている。従って、この特定の実施形態については、圧縮/解凍の実施は、各演算が整数可逆的である一連の演算を含んでいる。
MDCTのこの特定の実施は、回転の形態で種々の演算を実施することを含んでよい。しかし、例えば回転行列により演算され得る斯かる回転演算は、整数算術を介しての実施に適した方法でより単純な行列に分解され、それによってMDCTの実施のための整数可逆性を維持してよい。上記で説明したように、整数可逆性は、無損失のコーデックの実施に関連した復号のために望ましいかもしれない。この例において、これらの行列はMDCTの効率的な因数分解、例えば、MDCTのウインドウ化演算およびIV型DCTへの因数分解を実施するために使用されてよい。しかし、ここでも再度、これは可逆的変換に関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されないことに留意すべきである。
一般性を失うことなく、上記式について、─π≦θ<πである。以下の表記法を導入すれば、我々は、上記で示唆したように回転を実施するための一連の整数可逆的演算を定義することができる。例として、以下の表記法Q(X)は量子化演算子を意味する。一つの例は、幾つかの環境下では入力値を超えない最大の整数に等しくてよい床関数演算子を含んでよい。更なる例として、以下の表記法においては、x0およびx1が整数である。
例えば、関係[3]の第一の演算は、デジタルコンピュータ処理に付随する有限長さ等の結果として導入されたエラーとは無関係に、関係[2]の第三の演算の効果を元に戻す。順列置換および否定は、これらの演算が変数を再命名しかつ整数否定を実施することによって達成され得るので、同様に整数可逆的である。従って、回転、順列、および否定に因数分解される行列として表され得る演算は、説明したように整数可逆的である。
この実施形態については、DCTが周期的関数である一方、先に示唆したようにサンプル値のブロックは非周期的なので、少なくとも一部はMDCTが用いられる。従って、この周期性の欠如を相殺するために、MDCTにウインドウ関数を適用してブロック間を滑らかにするのが望ましい。同様に、ウインドウ化への1つのアプローチは、回転演算を用いることを含んでいる。斯かる演算を用いることの1つの利点は、上記で説明したように、それらが一連の整数可逆的演算に分解され得ることである。
従って、ウインドウ化は、ブロックt−1の第二の半分とブロックtの第一の半分との間の回転を含む演算を含んでなるものであり、ここでのtは、以下の関係[4]に従って現在のブロックを意味し、またNはサブバンドの数である。
こうして、この滑らかにするアプローチを改善するためには、下添え字t−1により示されるように、この例においては、先のブロックの幾つかのサンプル値を維持するのが望ましいであろう
整数可逆的DCT−IVを実施するためには、N点CDT−IV行列
整数可逆的DCT−IVを実施するためには、N点CDT−IV行列
の、整数可逆性が可能で且つ実施がコンピュータ的に困難ではない過疎行列の積への分解を得るように、ワン(Wang)の因数分解が適用されてよいことに留意すべきである。ここで使用するとき、「過疎行列」とは、行列エントリーの大部分が0に等しい何れかの行列を含み得るものである。しかし、これらはデジタルサンプルの符号化に関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において制限されないことに留意すべきである。
図1の符号化システムに戻ると、符号化システム100は、更にライス(Rice)の符号化モジュール120を含んでなるものである。一実施形態において、初期サンプル値以外のデルタ値を含んでなるデータの特定のブロックは、例えばライスコード、または適合性ライスコードを使用して符号化されてよい。例として、ライスコードは、幾つかの環境下では望ましいデータ圧縮を与え得るパラメータ表示されたランレングス符号化スキームを含んでよい。例えば、或るデータ組における小さい値の数が、該データ組における大きな値の数を越え、または大きく越えるときは、ライスコードは望ましい圧縮を与える可能性がある。ライス符号化スキームの効率性に影響し得る一つの側面は、ライス符号化パラメータk(ライスK)の選択である。ライス符号化演算は、負でない整数Nについて、次のようにパラメータKを用いて実施されてよい:例えば、SはNのK最下位ビットに対応し、またPはNを2Kで除してゼロに向けて丸められた整数商に対応するならば、Pは、例えば行におけるP個のゼロを一つずつ符号化することにより単項コードとして符号化されてよく、またSは長さKの二値コードとして符号化されてよい。例えば、非効率なK値が選択されれば、符号化される値について、実質的に大きな符号化された値で終わることが可能である。しかし、効率的なK値が選択されるならば、符号化されたデータは、符号化される値よりも小さく、またはより多く圧縮されるべきである。一実施形態において、初期値および/または残差値を符号化するために符号化システム100によって使用されるK値は、符号化されたデータストリームの復号において使用するために、復号システム(図5に関して以下で説明する)に与えられる。
少なくとも一つの実施形態において、望ましいK値は、1つのブロックのオーディオサンプル値からもう一つのブロックのオーディオサンプル値まで、非常に大きく変化し得る。例えば、符号化システムの実施形態100が、音楽に対応するオーディオサンプル値に対して動作しているならば、K値は、典型的には幾つかの値の一つの間で変化し得る。従って、幾つかの環境下では、符号化された信号サンプル値の一部として、実際にK値(ここでも、ライス符号化値と称する)を与えることは必要でないかもしれない。例えば、ライスKデルタ値を含めることが有利であるかも知れない(ここで、デルタは現在のK値と先のブロックの符号化されたオーディオのために使用されたK値の間の差を表す)。しかし、ここでも再度、これはオーディオデータの符号化に関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において制限されない。
もう一つの可能な実施形態において、望ましいK値は、少なくとも部分的には1以上の残差値の大きさに基づいて決定されてよい。例えば、xmaxの最大値を有するサンプル値のブロックについては、幾つかの環境下において、望ましいK値は次式に従って限定されてよい;
幾つかの環境下において、これは、N、N+1、N+2、またはN+3に限定される望ましいK値を生じるかもしれない。この実施形態において、有界のライスコードを適用することは必要でないかもしれない。何故ならば、幾つかの環境下において、符号化された残差値は圧縮を達成すると期待されるからである。同様に、もしK*がライス符号化を実施するように選択されたK値を表すならば、幾つかの実施形態において、選択された剰余をK*+1で符号化することが望ましいかもしれない。例えば、ブロックの中央値が初期値として用いられる上記実施形態において、典型的には、該ブロックの端部での剰余における変化はこれら値がK*+1を使用してライス符号化されるときに有益な結果が存在し得るようなものであるが、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において範囲を限定されるものではない。更に、幾つかの実施形態では、二値符号化がより良好な結果を与えるかどうかを決定するために、サブバンドのライス符号化された値を、二値符号化されているこれら値と比較するのが望ましいかもしれない。これは、例えば一例として、無音が符号化される、オーディオ信号サンプルを含む状況において生じ得るであろう。この実施形態において、オーディオサンプル値のブロックの第一のサブバンドは、上記で示したK値でトライアル符号化されてよい。より良好な圧縮を生じるK値は、複数のサブバンドに変換されたオーディオサンプル値の特定のブロックについて、追加のサブバンドを符号化するために使用されてよい。しかし、これらはオーディオサンプルを符号化することに関する単なる説明上の例であり、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されないことに留意すべきである。
図3は、一実施形態に従って圧縮されたデータストリーム300の概略図である。次に図3を参照すると、データの個々のブロック、例えばブロック1は、種々の情報を含んでよい。例えば、ブロック1は順列値、ライスkデルタ値、および一組の残差値、並びにオーディオサンプルの初期値に付随する符号に対応した符号ビットを含んでいてよい。しかし、これは圧縮されたデータストリームに関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されないことに留意すべきである。
図4は、一実施形態に従う復号システム400の概略図である。今度は図4を参照すると、復号システムの実施形態400は、符号化および/または圧縮されたデータのブロックを受信する。例えば、復号システムの実施形態400は、符号化されたデータ、例えば図3に関して述べたデータの圧縮されたブロックの一つを受信する。一実施形態において、データの符号化されたブロックを復号することは、本質的に、上記で述べた符号化方法の実施形態の逆を含んでよいが、特許請求範囲に記載の主題はこの点において限定されない。例えば、復号システムの実施形態400は、符号化されたデータのブロックを受信してよく、ここでの符号化されたデータのブロックは順列値、一組の符号化された残差値、ライスkデルタ、および/または初期値の符号に対応する符号ビットを含んでいる。一実施形態において、復号システムの実施形態400は、ライスkデルタを、符号化されたデータの現在のブロックに関連する以前のライスKに加えてよい。復号システム400は、例えばライス復号モジュール420を用いて、前記一組の符号化された残差値を復号するために、決定されたライスK値を使用してよい。しかしながら、これはデジタル値を復号することに関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの例に限定されないことに留意すべきである。
復号システム400は更に、結合モジュール430を含んでよい。一実施形態において、結合モジュール430は、ソートされたサンプルを再構成してよい。例えば、結合モジュール430は初期値で開始してよい。上記で述べたように、該初期値はソートされた一組の値における最初の値、ソートされた一組の値の最後の値、または該ソートされた一組の値の中央の値に対応してよい。符号化システムが昇順のソートを用いる一実施形態において、初期値は一組のソートされた値の最も小さい値に対応する。この例において、結合モジュール430は次に、ソートされたサンプルを昇順に再構成するために連続的な残差値を加えるであろう。もう一つの実施形態において、初期値は、前記ソートされた一組の値の中心値に対応してよい。この実施形態において、結合モジュール430は、サンプル値を再構成するために、初期値に対するそれらの位置に応じて連続的な残差値を加算または減算してよい。この実施形態において、結合モジュール430は、ソートされた一組のサンプル値432を発生させてよい。しかし、これらはソートされた値を再構成することに関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこれらの点において限定されないことに留意すべきである。
一実施形態において、復号システム400は更に、並べ替えモジュール440を含んでなるものであってよい。並べ替えモジュール440は、受信された順列値を少なくとも部分的に用いて、例えばアンソート方法を使用して、ソートされた組のサンプル432をそれらの初期順序またはソートされる前の順序に復元してよい。例えば、並べ替えモジュール440は、図2Bに関して上記で述べたアンソートスキームを用いてよい。一実施形態において、該順列値は、少なくとも部分的には階乗進法を用いることにより表されてよい。勿論、これは復号値に関する例示に過ぎず、クレームの主題はこれに限定されないことに留意する必要がある。この実施形態において、順列値は、図2Bに関して上述した除去位置のリストを発生させるために、少なくとも部分的に因数分解されてよい。一実施形態において、順列値は、該値を連続的により小さい階乗で除算して、商および剰余を得ることによって因数分解される。例えば、11の同じブロックサイズを使用することによって、符号化された順列値は最初に10!により除算される。この実施形態において、その商は、並べ替えモジュール440により第10番目の除去位置として処理されてよい。復号システムの実施形態400は、次に、その剰余を9!により除算する。この得られた商は、並べ替えモジュール440により9番目の除去位置として処理されてよい。復号システムの実施形態400は、同様にこの演算からの剰余を8!により除算して、8番目の除去位置、および7番目の除去位置の決定に使用するための剰余を決定してよい。復号システムの実施形態400は、一組のソートされた値のための除去位置を決定するために、先の演算からの剰余をより小さい階乗で連続的に除算することを継続してよい。並べ換えモジュール430は、次いで、上記で述べた前記一組の除去位置を使用して、前記一組の値の初期順序を再構成してよい。しかし、ここでも再度、これは値を復号することに関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されない。
再度図5を参照すると、この例において、可逆的変換モジュール500は、受信されたPCMオーディオサンプルに基づいて、異なる周波数サブバンドを表す8個の別々のデータブロックを発生してよい。周波数サブバンドのブロックは、この例では、各々が11の値を含んでよいが、勿論、特許請求の範囲に記載の主題はこれらの例に限定されない。幾つかの環境下において、音楽を表すオーディオ値は、高周波数におけるよりも低周波数におけるほうが、より多くのエネルギーを含んでいる可能性がある。図5に示すように、より高い周波数レンジに対応するより高い番号のサブバンドは、より低い周波数レンジに対応するより低い番号の周波数サブバンドよりも小さい値を含む可能性がある。これらの環境において、より高い周波数サブバンドは、より低い周波数帯域よりも低いビットを使用して符号化されてよい。しかしながら、幾つかの環境下においては、入力値よりも大きい出力値を発生することが可能であり得ることに留意すべきである。例えば、幾つかの環境下において、MDCTによる処理後の16ビットのPCM入力サンプル値は、19ビットの大きさの出力値を発生してよい。しかし、当然ながら、これはオーディオ値を符号化することに関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されないことに留意すべきである。
この実施形態においては、符号化システム100に関して上述したように、可逆性変換モジュール500により発生されたサブバンドは別々に符号化されてよい。例えば、サブバンドは他のサブバンドとは無関係に、例えば上記で述べたように、圧縮プロセスの実施形態を使用して独立のストリームとして符号化されてよい。図6に関して示したように、サブバンドについての符号化されたデータは圧縮されたデータのストリーム中にインターリーブされてよく、ここでは圧縮されたデータのストリームが、一つのフレームが8ブロックを含み且つ1ブロックが11の圧縮された値を含んだ一連のフレームを含んでなる。しかし、ここでも再度、これらはデータの符号化に関する単なる説明上の例であり、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されない。
図5を再度参照すると、この実施形態において、サブバンドデータのブロックは、図3および図2Bに関して上記で述べたソートプロセスの後に、元のオーディオサンプル値を復元するために使用されてよい。例えば、復号システムの実施形態300は、更に、逆の可逆的変換モジュール510を含んでなるものであってよい。この実施形態において、サブバンドデータは、元のオーディオデータを生じるために、逆可逆的変換モジュール510により演算されてよい。図5に描かれた例においては、8個のサブバンドに対応するデータのブロックが示されているが、上記で述べたように他の数のサブバンドを使用してもよく、従って特許請求の範囲に記載の主題はここに与えられた例に限定されない。例えば、符号化システムはサンプルを何れかの数のサブバンド、例えば、先に述べたように4、8、16または32のサブバンドに区切ってよい。一実施形態において、逆可逆的変換モジュール510は、逆の完全整数可逆的な改変離散コサイン変換を含んでよい。もう一つの実施形態において、オーディオサンプル値は、他の多くの可能な可逆的変換、例えばウエーブレット変換、拡張重複変換、および/または階層的重複変換の何れかによって演算されてよい。図5を再度参照すると、一実施形態において、8ブロックのサブバンドデータは逆可逆的変換モジュール510によって受信されてよい。この例において、逆可逆的変換モジュール510は、受信された8ブロックのサブバンドデータに基づいて、元の8つのPCMオーディオサンプルを発生してよい。ここでも、これは符号化および/または復号に関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されない。
図6は、一実施形態に従って、圧縮されたデータストリーム600を表す概略図である。図6を参照すると、圧縮されたデータストリーム600は1以上のデータフレーム、例えばフレームnまでのフレーム0、フレーム1、フレーム2を含んでよい。図示のように、例えばフレーム2のようなフレームの一例に関して、フレームは、可逆的変換500により発生されたサブバンドに対応するデータのブロックを含んでいる。この例において、可逆的変換モジュール500は8つのサブバンドを発生し、従って、圧縮されたデータストリームにおけるフレームは、該8つのサブバンドに対応するデータを含んでいる。しかし、ここでも再度、如何なる数のサブバンドが使用されてもよく、特許請求の範囲に記載の主題はこの与えられた例に限定されないことに留意すべきである。サブバンド1に対応するサブバンドデータのブロックの例に関して図6に示したように、サブバンドデータのブロックは、符号化システムの実施形態100に関して上記で述べたようにして符号化されてよい。例えば、サブバンドデータのブロックは、順列値、ライスKデルタ値、サブバンドデータのブロックについての一組の残差値、サブバンドデータのブロックの初期値に対応するサインビットを含んでよい。
一実施形態において、データの圧縮されたストリームは、復号システムの実施形態400に関して上記で述べた復号技術を使用して解凍されてよい。例えば、復号システムの実施形態400は、圧縮されたデータを受信してよい。少なくとも部分的にはライスK差に基づいて、復号システムの実施形態400は、サブバンドデータのブロックにおける残差値を復号するためのK値を決定してよい。上記で述べたように、幾つかの実施形態については、該ブロックの終点での残差値のように、より高い分散を有すると予想され得る剰余のために、値K+1が用いられてよい。復号システムの実施形態400は、サブバンドデータのブロックについて一組の剰余を決定するために、ライス復号モジュール420と共に該決定されたK値を使用してよい。一実施形態において、復号システムの実施形態400は、ソートされたサンプルを発生させるために、結合モジュール430と共に初期値および残差値を使用してよい。加えて、復号システムの実施形態400は、少なくとも部分的には、発生されたソートされたサンプルに基づいて元のサブバンドデータを発生させてよい。圧縮されたデータストリームから元のサブバンドデータが復元されたら、復号システムの実施形態400は、回復されたサブバンドデータから元のオーディオサンプルを再構成するために、少なくとも部分的に、逆の可逆的復号モジュールを使用してよい。しかし、当然ながら、これらはデータを復号することに関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されない。
図7Aは、一実施形態に従う符号化方法700のフローチャートを表している。ボックス700に関して、符号化方法700は、最初は二つの可能な経路、即ち、経路702および経路704を含んでいる。経路702およびボックス705に関して、符号化方法700は、例えばPCMサンプルのシーケンスを二値符号化するために、生コード長を計算してよい。経路704に関して、符号化方法の実施形態700はまた、PCMサンプル値のシーケンスに対して幾つかの演算を行ってよい。例えば、ブロック706を参照すると、符号化方法の実施形態700は、一組のソートされたサンプル値を生じるために、上記で述べたソート技術の一つを使用して同じ値をソートしてよい。該一組のソートされたサンプルは、例えば、一組の昇順でのソートされたサンプル値、または一組の降順でのソートされたサンプル値を含んでよい。更に、ブロック708を参照すると、符号化方法の実施形態700は、該ソートされた一組のサンプルについて一組の剰余を計算してよい。例えば符号化方法の実施形態700は初期サンプル値を決定し、この初期サンプル値と該初期サンプル値の左側および/または右側に位置する隣接サンプルとの間の差を計算してよい。更なる例として、符号化方法の実施形態700は、更に、前記ソートされた一組のサンプル値に対応する一組の残差値を得るために、連続的な隣接サンプル値の間の差を計算してよい。しかし、当然ながら、これらは符号化方法に関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されないことに留意すべきである。
再度、図7およびボックス710を特に参照すると、符号化方法の実施形態700は更に、ソートされた一組のサンプル値を符号化するために望ましいライスK値を計算してよい。例えば、幾つかの環境下において、望ましいライスK値を使用する符号化は、限界的圧縮の利益を提供する可能性がある。ボックス712に関して、符号化方法の実施形態700は、二値コード化されたサンプル値のビット長を、経路704に沿って符号化されたこれらサンプル値のビット長と比較してよい。従って、符号化方法の実施形態700は、経路704が経路702に対して圧縮を提供しているかどうか、並びに経路716および経路718に従って、後続のデータのブロックおよび/または他のサブバンドを符号化するかどうかを決定してよい。しかし、ここでも再度、これはデータを符号化することに関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されない。
ブロック714に関して、符号化方法の実施形態700は、経路702からの符号化または経路704からの符号化を使用するかどうかを決定してよい。例えば、経路702が適用されるのであれば、次いで、符号化方法の実施形態700は経路716を辿る。ブロック720に関して、符号化方の実施形態700は、二値符号化が用いられることを示すコードを提供してよい。例えば、符号化方法の実施形態700は、後続のブロックのデータがライスの符号化を使用した符号化ではなく二値として符号化されてよいことを、復号方法の実施形態に知らせるためのコードとして、1以上のビットシーケンスを指定してよい。しかし、これは符号化方法の実施形態に関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の手段はこの点において限定されないことに留意すべきである。
次に、ボックス722を参照すると、符号化方法の実施形態700は、今度はビット幅を符号化してよい。この実施形態において、該ビット幅は、例えば後続の二値符号化されたデータが如何に長いかについての指標である。ボックス728に関して、符号化方法の実施形態700は、例えば後続の送信のために、オーディオサンプル値を二値符号化してよい。しかし、これらは符号化方法に関する単なる説明上の例に過ぎないことが留意されるべきである。
しかし、符号化方法の実施形態700が、経路700に沿って符号化されたオーディオサンプルは経路702からの二値符号化されたオーディオサンプル値よりも小さいビット長を有すると決定すれば、符号化方法の実施形態700は経路718に沿って進行してよい。ボックス726に関して、符号化方法の実施形態700は、前記ソートされた一組のサンプル値のための順列値を提供してよい。ボックス728に関して符号化方法700は、ライスのK値、またはライスのKデルタを提供してよい。ボックス730に関して、符号化方法の実施形態700は、前記計算された残差値をライス符号化してよい。符号化方法の実施形態700によって何れの経路が選択されるかとは無関係に、オーディオサンプルが何れかの経路に沿って符号化された後に、符号化方法の実施形態は、例えば特定の実施形態に応じて、ボックス372での送信または保存のために符号化されたオーディオサンプルを調製してよい。しかし、再度、これらは符号化方法に関する単なる説明上の例であり、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されないことに留意すべきである。
図示のように、図7Aにおいて、また上記で述べたように、後続のブロックのオーディオサンプル値は、少なくとも部分的には、以前に符号化されたブロックのオーディオサンプル値に基づいて符号化されてよい。例えば、ボックス710において、符号化方法の実施形態700は、ボックス734に示したように、少なくとも部分的には以前のライスK値に基づいて望ましいライスK値を計算してよい。更に、ボックス728に関して、ライスのKデルタは、決定された望ましいライスK値と以前のライスK値の間の差を計算することによって決定されてよい。しかし、ここでも、これらは符号化方法に関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されない。
図7Bは、一実施例に従う多チャンネル符号化方法750を表している。図7Bに関して、幾つかの環境下では、多チャンネルのオーディオは、圧縮を増大するために少なくとも部分的には異なった仕方で処理されてよい。例えば、多チャンネルオーディオの1以上のチャンネルが密接に関連していれば、幾つかの環境下では、少なくとも部分的には第二のチャンネルに基づいて1つのチャンネルを符号化することによって、各チャンネルを別々に符号化することにより達成され得る圧縮に対して、追加の圧縮が達成されてよい。幾つかの環境下において、多チャンネルオーディオは、符号化の方法、システム、または装置への別々の入力ストリームとして処理されるチャンネルを用いて符号化されてよい。しかし、幾つかの環境下では、左チャンネルおよび右チャンネルの間に比較的密接な関係が存在すれば、例えばステレオオーディオのために追加の圧縮が達成されてよい。
1つの斯かる実施形態において、左右のチャンネルのオーディオデータは、可逆的な「ミッド/サイド」ベクトル回転変換を使用して組み合わされてよく、幾つかの環境下では、これはチャンネルを別々に符号化するよりも高い圧縮比を達成する可能性がある。図7Bを再度参照すると、多チャンネル符号化方法の実施形態750は、ブロック752において、PCMオーディオサンプル値等の1以上のオーディオサンプル値を読み込んでよい。ブロック754に関して、多チャンネル符号化方法750は、オーディオサンプルに対して、上記で述べた改変DCTのような可逆的変換を実行してよい。ボックス756に関して、多チャンネル符号化方法の実施形態750は、左右のチャンネルの両方に対応するオーディオサンプル値のトライアルサブバンドを、図7Aに関して上記で述べたように、独立のデータストリームとして符号化してよい。ボックス758に関して、多チャンネル符号化方法の実施形態750はまた、左右のチャンネルに対応するトライアルサブバンドに対してミッド/サイドベクトル回転を実行してよい。ボックス760に関して、多チャンネル符号化方法の実施形態750は、次いで、この変換されたサブバンドをトライアル符号化してよい。ボックス762に関して、多チャンネル符号化方法の実施形態750は、次いで、該トライアル符号化されたサブバンドのうちの何れがより良好な圧縮比を達成したかを決定してよく、少なくとも部分的にはこの決定に基づいて、該サブバンドを如何にして符号化するかを決定してよい。幾つかの環境下において、トライアル符号化は各サブバンドについて上記で述べたようにして行われてよい。しかし、第一のサブバンドに対してトライアル符号化を行うのが、コンピュータ処理的には望ましいかもしれない。例えば、第一のサブバンドが、典型的には残りのサブバンドよりも大きいエネルギーを有していれば、残りのサブバンドはトライアルサブバンドと同様の圧縮比を達成する確実な可能性があり得る。これらの環境下においては、トライアルサブバンドにおいて何れのアプローチがより良好な圧縮を達成したかに基づいて、残りのサブバンドを符号化するのが望ましいかもしれない。例えば、ボックス756からトライアル符号化されたサブバンドが、ボックス760から符号化されたサブバンドよりも大きく圧縮されたのであれば、多チャンネル符号化方法の実施形態750は、ボックス766に進むことにより、ボックス756に関して使用したのと同じアプローチを用いて、ボックス764においてボックス764を選択して残りのサブバンドを符号化してよい。しかし、もしボックス760からのトライアル符号化されたサブバンドが、ボックス756からのトライアル符号化されたサブバンドよりも大きく圧縮されていたら、多チャンネル符号化方法の実施形態750は、ボックス764において、ボックス756に関して使用したのと同じアプローチを用いて残りのサブバンドを符号化することを選択し、ボックス768へと直接進む。ボックス770に関して、多チャンネル符号化方法の実施形態750は、追加のサブバンドが特定のデータのブロックのために残っているかどうかを見るためにチェックしてよい。もし、追加のサブバンドが残っていれば、多チャンネル符号化方法の実施形態750は経路772に沿って進行し、残りのサブバンドを符号化するために適切な演算を繰り返してよい。しかし、もし追加のサブバンドが特定ブロックのデータのために残っていなければ、多チャンネル符号化方法の実施形態750は774に沿って進行し、ブロック752に戻って、より多くのブロックのPCMサンプルを符号化することを開始してよい。左/右またはミッド/サイドを使用するための決定は、幾つかの環境下では、左右のチャンネルのオーディオサンプル値の全ブロックについて行われてよい。勿論、これらは多チャンネル符号化方法の実施形態に関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されないことに留意すべきである。
図8Aは、一実施形態に従う復号方法の実施形態800を示すフローチャートを表している。二値コードが検出されれば、復号方法の実施形態800は、ボックス804において、経路805に沿った二値符号化を進めることを決定してよい。しかし、もし、二値コードが検出されなければ、復号方法の実施形態800は、ボックス804において、経路806に沿ってMDCT復号を開始するように決定してよい。経路805に関して、復号方法の実施形態800は、符号化されたオーディオのビット幅をボックス808において処理してよい。次いで、復号方法の実施形態800は、ボックス810においてオーディオサンプル値を読み取ってよい。しかし、これらは復号方法に関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されない。
経路806に関して、復号方法の実施形態800は、ボックス812において、受信した符号化されたオーディオから順列値を読み取ってよい。ボックス814に関して、復号方法の実施形態800は、受信した符号化されたオーディオから、ライスK値またはライスKデルタ値を読み取ってよい。ボックス816に関して、復号方法の実施形態800は、少なくとも部分的には以前のライスK値および受信されたライスKデルタに基づいて、ライスK値を計算してよい。ボックス818に関して、復号方法の実施形態800は、少なくとも部分的には1以上の符号化された残差値および決定されたライスK値に基づいて、受信した符号化されたオーディオから1以上の残差値をライス復号してよい。ボックス820に関して、復号方法の実施形態800は、一組のオーディオサンプル値、例えば一組のソートされたオーディオサンプル値を再構成するために、復号された残差値を使用してよい。ボックス822に関して、復号方法の実施形態800は、次いでボックス812からの順列値を使用して、図2Bに関して上記で述べたように、少なくとも部分的には初期の順序を一組の並べられたオーディオサンプル値に復元してよい。しかし、これらは復号方法の実施形態に関する単なる説明上の例に過ぎず、特許請求の範囲に記載の主題はこの点において限定されないことに留意すべきである。
図8Bは、一実施形態に従う多チャンネル復号方法の実施形態850を示すフローチャートである。この実施形態において、多チャンネル復号方法の実施形態850は、符号化された多チャンネルオーディオを受信してよい。ボックス852に関して、多チャンネル復号法方法の実施形態850は、受信した符号化された多チャンネルオーディオからモードビットを読み取ってよい。この実施形態において、該モードビットは、多チャンネル復号方法の実施形態852に対して、受信した符号化された多チャンネルオーディオが符号化されたモードに関する情報を提供してよい。例えば、該モードビットは、多チャンネル復号方法の実施形態850に対して、図7Bに関して上記で述べたように、受信した符号化された多チャンネルオーディオが別々のデータストリームとしてのチャンネルで符号化されたかどうか、または受信した符号化された多チャンネルオーディオがミッド/サイド変換で符号化されたかどうかを知らせてよい。ボックス854に関して、マルチチャンネル復号方法の実施形態850は、符号化されたマルチチャンネルオーディオの第一のサブバンドを復号するように進行してよい。マルチチャンネル復号方法の実施形態850は、少なくとも一部はボックス852から読み取られたモードビットに応じて、経路856または経路858の何れかに沿って進行してよい。
多チャンネル復号方法の実施形態850が経路858に沿って進行するならば、ボックス860において、多チャンネル復号方法の実施形態850は、ボックス862へ進む前に、現在のサブバンドに対して逆ミッド/サイド変換を実行するであろう。多チャンネル復号方法の実施形態850が経路856に沿って進行するならば、それは直接ボックス862へと進むであろう。ボックス862に関して、多チャンネル復号方法の実施形態850は、現在のサブバンドに関連する追加のサブバンドが存在するかどうかを決定するであろう。追加のサブバンドが存在するならば、多チャンネル復号方法の実施形態850はボックス852に戻り、追加のサブバンドについて上記の処理を繰り返すであろう。しかし、もし追加のサブバンドが存在しなければ、多チャンネル復号方法の実施形態850はボックス864へと進むであろう。ボックス864に関して、多チャンネル復号方法の実施形態850は、該サブバンドに対して、逆可逆変換、例えば上記で述べた改変DCTを実行するであろう。ボックス866に関して、多チャンネル復号方法の実施形態850は、プレイバックのため、または他の処理のために、復元されたPCMオーディオサンプル値を提供するであろう。しかし、ここでも再度、これらは復号方法に関する単なる説明上の例であり、特許請求の範囲に記載された主題はこの点に関して制限されないことに留意すべきである。
以上の説明において、特許請求の範囲に記載の主題の種々の側面を記載してきた。説明の目的で、特許請求の範囲に記載の主題の完全な理解を提供するように、特定の数字、システムおよび/または構成を記載してきた。しかし、この開示の利益を有する当業者には、特許請求の範囲に記載の主題は特定の詳細なしに実施され得ることが明らかであろう。他の例において、当業者が理解し得るであろう特徴は、特許請求の範囲に記載の主題を不明瞭にしないように省略および/または単純化された。一定の特徴がここに例示および/または記述されたが、多くの変形、置換、変更および/または等価物が当業者によって想起されるであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、特許請求の範囲に記載の主題の真の精神の範囲内に入るものとして、このような全ての変形および/または変更をカバーするものであることが理解されるべきである。
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