JP2010532931A - Ofdmaネットワークにおいてアンテナを選択する方法及びシステム - Google Patents

Ofdmaネットワークにおいてアンテナを選択する方法及びシステム Download PDF

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Abstract

直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワークにおいてアンテナを選択する方法及びシステム。ネットワークは、基地局と複数の移動局とを含む。移動局は、複数のアンテナを備える。基地局及び複数の移動局は、フレームを使用して互いに通信する。基地局は、フレームのダウンリンク(DL)サブフレームを移動局に送信する。DLサブフレームは、アンテナ選択信号のためにフレームのアップリンク(UL)サブフレームの1つ又は複数のシンボル及び1つ又は複数のサブキャリアを割り当てる。移動局は、割り当てられたサブキャリア及び割り当てられたシンボルにおいて、アンテナ選択信号を含むULサブフレームを基地局に送信する。次に、基地局は、アンテナ選択信号に基づいて、アンテナサブセットを選択する。

Description

本発明は、包括的には無線ネットワークに関し、より詳細には、OFDMAネットワークにおける移動局のためのアンテナ選択に関する。
直交周波数分割多重化(OFDM)
OFDMは、複数の直交サブキャリアを使用して、情報を比較的低いシンボルレートで送信する。利点として、OFDMは、単一キャリアを使用して、高周波数減衰、狭帯域干渉、及びマルチパスに起因する周波数選択性フェージングのような、チャネル状態及びチャネル品質における深刻な変化に耐えることができる。OFDMは、1つの迅速に変調される広帯域信号ではなく、複数の低速に変調される狭帯域信号を使用するため、チャネル等化が簡略化される。シンボルレートが低いことによって、シンボル間干渉(ISI)を低減しながら、ガードインターバル及び時間拡散が可能になる。OFDMシンボルのうちの幾つかにおけるサブキャリアのうちの幾つかは、チャネル状態を推定するための、及び同期を実施するためのサウンディング信号を搬送する。
直交周波数分割多元接続(OFDMA)
欠点として、OFDMは、チャネルに対してマルチユーザチャネルアクセスを提供しない。OFDMAは、複数のユーザを、時間、周波数、又は符号化で分離することによってこの能力を提供する。すなわち、周波数分割多元接続は、異なるOFDMサブチャネルを異なるユーザ(移動局)に割り当てることによって達成される。サブチャネルは、連続する必要のないサブキャリアのグループである。OFDMAは、一般に、WiMAXと呼ばれるIEEE802.16無線MAN標準規格によるネットワークのアップリンクにおいて使用される。該標準規格及び本明細書において使用される幾つかの共通用語は、付録において定義される。
サウンディング
サブチャネル及びサブキャリアの周波数を最も効率的に割り当てるために、移動局は、サウンディング信号を送信することができる。基地局は、サウンディング信号からチャネル状態情報(CSI)を取得して、それに応じて周波数を割り当てることができる。
IEEE802.16標準規格は移動局から基地局へのアップリンク(UL)のためのサウンディング信号を定義する。キャリア割り当ての2つのタイプ、すなわち、非分散型サブキャリア割り当て(タイプA)及び分散型サブキャリア割り当て(タイプB)が定義される。
タイプAは、現行のWiMAXフォーラムプロファイルにおいて必須であり、移動局多重化、デシメーション分離可能性(decimated separability)、及び循環シフト分離可能性(cyclic shift separability)を提供する。複数本のアンテナは、アンテナの数がRFチェーンの数と等しい場合にのみサポートされる。
タイプBは、WiMAXフォーラムプロファイルにおいて任意選択であり、移動局多重化を可能にせず、複数本のアンテナをサポートしない。
アンテナ選択
IEEE802.16標準規格によるネットワークは、基地局(BS)及び移動局(MS)において、複数本のアンテナ及び無線周波数(RF)チェーンをサポートする。RFチェーンのコストが高く、アンテナのコストが相対的に低いことに起因して、RFチェーンの数(N)は、アンテナの数(M)より少ない可能性がある。すなわち、N≦Mである。しかしながら、上述したように、タイプA及びタイプBは、共にアンテナ選択をサポートしていない。
したがって、OFDAMネットワークにおいて、アンテナを選択することが所望されている。しかしながら、上述したように、現行のOFDAM標準規格は、アンテナ選択の目的のためのサウンディングをサポートしていない。したがって、現行のサウンディング信号をアンテナ選択の目的に適合させることが所望されている。
本発明の実施の形態は、OFDMAネットワークにおけるアンテナ選択のためのチャネル推定を容易にする方法を提供する。移動局は、基地局によって命令されると、OFDMAフレームのアップリンクサブフレームのサウンディングゾーンにおいて、アンテナ選択信号を送信する。基地局は、そのアンテナ選択信号に基づいて、該基地局と移動局における送信アンテナ(複数可)との間の無線チャネルに関連付けられるチャネル状態情報(CSI)を取得することができる。基地局は、このようにして取得したCISに基づいて、移動局において、利用可能なアンテナのサブセット(1本又は複数本)を選択することができる。
本発明の実施の形態によるアンテナ選択の概略図である。 本発明の実施の形態によって使用されるOFDMAネットワークの概略図である。 本発明の実施の形態によって使用されるOFDMAフレーム構造のブロック図である。 本発明の実施の形態によって使用されるOFDMAシンボルの概略図である。 本発明の実施の形態によって使用されるアップリンクサウンディングゾーンの概略図である。 従来技術のアップリンクPUSCゾーンの概略図である。 本発明の実施の形態による、移動局に対して異なるフレームにおいて異なるチャネル資源を使用することの概略図である。 本発明の実施の形態による、アンテナ選択のためのアップリンクサウンディングのためのシグナリングの概略図である。 本発明の実施の形態による、アンテナ選択のためのアップリンクサウンディングのための非分散型サブキャリア割り当て(タイプA)の概略図である。 本発明の実施の形態による、アンテナ選択のためのアップリンクサウンディングのための分散型サブキャリア割り当て(タイプB)の概略図である。 本発明の実施の形態による、アンテナ選択のためのアップリンクサウンディングのための循環シフト分離可能性の概略図である。 本発明の実施の形態による、アンテナ選択のためのアップリンクサウンディングのためのデシメーション分離可能性の概略図である。 従来のアップリンクサウンディング及び本発明の実施の形態によるアンテナ選択のためのアップリンクサウンディングの共存の概略図である。 本発明の実施の形態によるアンテナ選択方法の流れ図である。
アンテナ選択
図1Aは、基地局10及び移動局20を示している。通常、基地局10は、多数本のアンテナ11と、図示しない他のRF構成要素とを備える。本明細書において定義される場合、移動局は、移動することが可能である。移動局(MS)は、「ユーザ」又は加入者機器としても既知である。
移動局は、複数(2以上)M本のアンテナ21〜24と、N個のRFチェーンからなるセット(1つ又は複数)25とを備える。RFチェーンは、アンテナ選択信号を使用して、本発明の実施の形態による複数本のアンテナからなるサブセット(1本又は複数本)に接続される。サブセットは、全ての利用可能なアンテナを含むことができる。
複数本のアンテナ21〜24は、対応するチャネル31〜34に関連付けられる。各アンテナは、明確に異なるチャネル利得を受ける異なる伝播経路を提供する。したがって、複数M本のアンテナのうちのN本(サブセット)を、BS及びMSにおける送受信性能が最適化されるように、RFチェーンに選択的に接続することが重要である。
この機能は、アンテナ選択(AS)として既知である。アンテナ選択は、ビット誤り率(BER)、信号対雑音比(SNR)、及びスループット(TH)の観点からシステム性能を向上させる方法である。
OFDMAネットワーク
図1Bは、本発明によって使用されるOFDMAネットワークを示している。このネットワークは、BSと移動局MSl、MS2、及びMS3との間でポイントツーマルチポイント通信を使用する。BSは、それぞれ接続(チャネル)101〜103における、特定のセル内のMS1〜MS3との全ての通信を管理及び調整する。各MSは、1つのBSと直接通信し、BSは、インフラストラクチャ110又はネットワークの「バックボーン」を介して他の基地局と通信する。
フレーム構造
図2は、本発明による協調するBS及びMSによるOFDMAチャネルアクセスのために使用されるフレーム構造を示している。図2において、水平軸は、時間を示し、垂直軸は、サブチャネル(周波数)を示す。
OFDMAにおいて、割り当てるための資源の基本単位は、スロット200である。スロットのサイズは、MS及びBSがアップリンク及びダウンリンクにおける送信に使用するパーミュテーション(permutation)モードに基づく。パーミュテーションモードは、時間領域及び周波数領域における資源割り当てのタイプを定義する。UL及びDLのために、異なるモードが定義される。特定のパーミュテーションを使用することによって、所与の数のOFDMAシンボル201及びサブキャリアが各スロット内に含まれる。
スロットは、関連付けられる時間(k)及びサブチャネル(s)を有する。サブチャネルは、複数のサブキャリアにさらに分割することができる。各スロットは、1つ又は複数のシンボルを保有することができる。基地局は、時間を、ダウンリンク(DL)サブフレーム及びアップリンク(UL)サブフレームを含む連続した複数のフレーム210に分割する。
ダウンリンクサブフレームの間、全てのトラフィックは、ダウンリンク方向のもの、すなわち、基地局から移動局へのものである。アップリンクサブフレームの間、全てのトラフィックは、アップリンク方向のもの、すなわち、移動局から基地局へのものである。
DLサブフレームは、全てのサブキャリアにおいて、プリアンブル220から開始する。プリアンブルによって、移動局は、同期及びチャネル推定を実施することが可能になる。ダウンリンクにおける第1の2つのOFDMAシンボルにおける第1のサブチャネルは、フレーム制御ヘッダ(FCH)202である。FCHは、QPSKレート1/2を使用して4回反復して送信される。FCHは、すぐ後に続くダウンリンクMAP(DL−MAP)の長さと、DL−MAPのために使用される反復符号化とを指定する。
BSは、ダウンリンクMAP(DL−MAP)及びアップリンクMAP(UL−MAP)222を使用して、現在のフレーム内でダウンリンク方向及びアップリンク方向それぞれにおいて、データバースト204に割り当てられる資源をMSに通知する。バーストは、接続識別子(CID)に関連付けられる。BSから受信されるスケジュールに基づいて、各MSは、BSに対して送受信(送信又は受信)を行うべきとき(すなわち、OFDMAシンボル)及び行うべきところ(すなわち、サブチャネル)を求めることができる。ULサブフレーム内の第1のサブチャネル203は、レンジングのために使用される。
アンテナ選択の目的のためのUL−MAP222を、下記でさらに詳細に説明する。サウンディングゾーン401を指定するのにUL−MAPを使用することについて、特に説明する。
受信/送信ギャップ(RTG)は、複数のフレームを分離し、伝送遷移ギャップ(TTG)は、フレーム内の複数のサブフレームを分離する。これによって、送受信機が送信モードと受信モードとの間で切り換えることが可能になる。
データ信号(OFDMAシンボル)は、1つ又は複数のスロットを含むバースト204において送信される。
図3は、本発明の実施の形態によって使用されるOFDMAシンボル300の構造を示している。Tは、シンボル持続期間であり、Tは、情報(データ)持続期間であり、Tは、サイクリックプレフィックス(CP)301である。CP301は、Tの末尾のデータ309から導出され、シンボルの先頭にコピーされる。Tは、設定可能な時間期間であり、およそ数マイクロ秒の長さである。高速フーリエ変換(FFT)によって周波数サブキャリアが生成され、完全な周波数スペクトルが構成される。周波数サブキャリアは、異なる使途に従って、DCサブキャリア、データサブキャリア、サウンディングサブキャリア、及びガードサブキャリアのような複数のグループに分類される。
アンテナ選択のためのアップリンクチャネルサウンディング
図4に示すように、MSは、OFDMAフレームのアップリンクサブフレームのサウンディングゾーン401において、アンテナ選択チャネルサウンディング信号を送信することができる。サウンディングゾーンは、UL−MAP222において指定される。
アンテナ選択信号によって、BSは、アップリンクに対するチャネル応答を決定することが可能になる。サウンディングゾーンは、複数の連続したOFDMAシンボルにわたることができ、その周波数次元における全てのサブキャリアを含む。
サウンディングゾーンにおいて、各MSは、アンテナ選択信号を送信するサブキャリアのセットを割り当てられる。したがって、複数のMS、たとえば、MS1、MS2、及びMS3が同時にサウンディングすることができる。図8〜図12は、サウンディングゾーン401におけるアンテナ選択信号の変形形態を示している。
アップリンクチャネル及びダウンリンクチャネルが相互的(reciprocal)であり、且つ基地局における送受信ハードウェアが較正されていることを前提とすると、アンテナ選択信号から取得されるチャネル状態情報(CSI)をダウンリンク送信のためにも使用することができる。サウンディングによって、BSが周波数スケジューリングの目的のために信号帯域幅にわたるチャネル応答品質を求めることも可能になる。
アップリンクチャネルアンテナ選択信号は、本発明の実施の形態によるアンテナ選択のためにも使用される。
MSにおけるアンテナ選択のためにアップリンクサウンディングを使用するための動機
図1Aに示すように、MS20は、RFチェーンのセット(1つ)25と、複数本(4本)のアンテナ21〜24とを有する。MS20がアンテナサブセット(1本又は複数本)と接続するために、BSにおいて、利用可能なアンテナからなる可能性のあるサブセットとの間のチャネルに関するCSIを測定する必要がある。
CSIを測定する1つの方法が、参照により本明細書に援用される、2007年7月13日付けでTao他によって出願された、米国特許出願第11/777,356号「Method and System for Selecting Antennas Adaptively in OFDMA Networks」において記載されている。
より具体的には、BSからMSへのダウンリンクの場合、MSが、BSから受信するパイロット信号に基づいて、チャネルを推定することができる。MSからBSへのアップリンクの場合、BSが、MSから受信するパイロット信号に基づいて、チャネルを推定することができる。
IEEE802.16標準規格によって、複数のパーミュテーションがデータサブキャリア及びパイロットサブキャリアを経時的にインタリーブすることが可能になる。たとえば、図5に示すように、IEEE802.16標準規格によって規定されるアップリンク部分使用サブキャリア(UL PUSC)パーミュテーションは、1つおきのOFDMAシンボル501においてチャネル資源内にパイロットサブキャリアを埋め込む。したがって、データサブキャリア511及びパイロットサブキャリア512の両方が、OFDMAシンボルk、k+2、K+4、及び以下同様のOFDMAシンボル内に存在する。たとえば、シンボルkにおいて、MSは、パイロットサブキャリア及びデータサブキャリアの両方を、PUSCパーミュテーションモードにおいてBSに送信する。
データの送受信の中断を最小限にするために、1つの候補アンテナサブセットから別のサブセットへの切り換えは、サイクリックプレフィックス期間301の間に実施される。これによって、信号の直交性が幾らか失われる場合があるが、データ損失はない。アップリンク側において、BSは、CSIを測定し、アンテナセットを選択し、MSに自身の選択を通知する。次に、MSは、後続の通信のために自身のRFチェーンを、選択されたアンテナサブセットに接続することができる。
アンテナ選択の目的のために、上述した方法でCSIを測定することに関して、多くの問題が存在する。
CSIを測定している間、MSは、いずれのアンテナサブセットが選択されるかをまだ知らない。MSは、また、次のアンテナサブセットが選択されるときに、現在の選択されたアンテナからなるサブセットのための変調方式及び符号化方式を継続することができるか否かも知らない。
図6に示すように、BSは、MSをスケジューリングして、異なるサブフレームにおいて異なるチャネル資源601及び602を使用して送受信することができる。したがって、アンテナ選択の間に取得されるチャネル状態は、後続のフレームにおいて、MSに割り当てられるチャネル資源には適用可能とすることができない。したがって、アンテナ選択の目的のためのサウンディングは、従来のサウンディングの場合には存在しない多くの問題を有する。
理想的には、BSにとっては、全ての利用可能なサブキャリアにわたって各アンテナサブセットに関するCSIを知ることが好ましい。全てのMSに関するCSIに基づいて、BSは、アンテナ選択を実施することができる。したがって、BSは、資源、すなわち、MSが測定するサブキャリア及びシンボルを指定する。
移動局におけるアンテナ選択のためのアップリンクサウンディング
図7に示すように、基地局は、まず、PAPR_Reduction_Safety_and_Sounding_Zone_Allocation_IE()701を用いてUIUC=13のUL-MAP_IE()を送信し、現在のフレームのアップリンクサブフレームにおけるアップリンクサウンディングゾーン401の割り当てを示す。フィールドのフォーマットを付録の表1及び表2において示す。サウンディングゾーン401は、アップリンクサブフレーム内に、OFDMAシンボルのセット(1つ又は複数)を含む。
次に、BSは、アンテナ選択信号を使用して、MSによって使用される異なる複数のアンテナセットに関するCSIを測定し、MSに、後続のフレームのために選択されたアンテナセットを使用するように指示する。
BSは、UL_AS_Sounding_Command_IE()を含むUL−MAPメッセージをMSに送信し、MSに、サウンディングゾーン401内の異なるOFDMAシンボルにおいて、異なる候補アンテナサブセットを介してアンテナ選択信号を送信するように指示する。
図7は、UL_AS_Sounding_Command_IE()の構造を示している。BSが周期的アップリンクサウンディングを要求する場合、BSは、全ての適切なフレームにおいて、割り当てIE701及びUL_AS_Sounding_Command_IE()702をシグナリングする。
MSは、アンテナ選択のための2つのタイプ、すなわち、非分散型(タイプA)及び分散型(タイプB)のアップリンクサウンディングを実施することができる。
非分散型アンテナ選択
図8に示すように、MSは、1つ又は複数の特定のシンボル間隔で、且つサウンディングゾーン401内の特定の連続したサブキャリアにおいて、アップリンクアンテナ選択信号を送信する。サウンディングゾーン内のOFDMA周波数帯域幅は、重なり合わない複数の連続したサウンディング周波数帯域(k)に分割される。たとえば、各周波数帯域は、18個の連続したOFDMAサブキャリアを含む。
2048−FFTサイズの場合、サウンディングゾーンは、最大で1728/18=96個のサウンディング周波数帯域を含む。ここで、1728は、サブキャリアの数である。他のFFTサイズの場合、各サウンディング帯域は、18個の連続したサブキャリアを含むが、信号帯域幅にわたる可能なサウンディング周波数帯域の数は変化し得る。図8は、ユーザ(移動局)j及びj+1、並びにサウンディング周波数帯域k、k+1、及びk+2に関して、連続したサウンディング割り当てを示している。
分散型アンテナ選択
図9に示すように、MSは、指定されたDLサブキャリア割り当て及び部分使用サブキャリア(PUSC)パーミュテーションのようなパーミュテーションに従って、割り当てられた帯域上でアンテナ選択信号を送信する。本質的に、周波数帯域901〜903は、インタリーブされている、すなわち、交互になっている。図9は、ユーザ(移動局)j、j+1、及びj+2に関して、分散型アンテナ選択割り当てを示している。
サウンディング信号直交性
IEEE802.16標準規格は、ULサウンディングゾーンにおいて複数のMSを多重化することができるように、サウンディング信号の直交性を維持する2つの方法を規定する。
循環シフト直交性
MS j、j+1、及びj+2、並びにサウンディング周波数帯域k、k+1、及びk+2に関して、図10に示すように、各MSは、サウンディング割り当て内の全てのサブキャリアを使用する。異なる複数のMSが、異なる周波数領域位相シフトを乗算された同じサウンディングシーケンスを使用する。
図10に示すように、MS j+1及びMS j+2の両方が、同じサウンディング周波数帯域k+2を使用する。MS j+1及びMS j+2は、それぞれ、BSに送信される自身のサウンディング信号の直交性を維持するために、周波数領域位相シフトを同じサウンディングシーケンスに適用する。
デシメーションされた直交性
MS j、j+1、及びj+2、並びにサウンディング周波数帯域k、k+1、及びk+2に関して、図11に示すように、MS j+1及びMS j+2の両方が、同じサウンディング周波数帯域k+2を使用する。MSは、デシメーションされたサブキャリア、たとえば、16個おきのサブキャリアからなるセットを使用することができる。複数のMSが同じサウンディング割り当てを占有することができるが、各MSは、サウンディング割り当て内で重なり合わない複数のサブキャリアからなるセットを使用する。図11に示すように、MS j+1及びMS j+2は、同じサウンディング割り当てであるが、その割り当てにおいて重なり合わない1つおきのサブキャリアを分け合う。
アンテナ選択の有効化
本発明の実施の形態によるアンテナ選択を有効化するために、BSは、MSが本発明の実施の形態に従って、異なる複数のOFMDAシンボルにおいて異なる複数のアンテナサブセットを介してアンテナ選択サウンディング信号を送信することを該MSに知らせなくてはならない。
付録の表3において、詳細に示されるUL AS Sounding Command IEは、従来のアップリンクサウンディング及び本発明の実施の形態によるアンテナ選択をサポートする。
より具体的には、UL AS Sounding Command IEにおけるCIDに関連付けられる3ビットフィールド「ASサウンディングシンボルの数」が0にセットされる場合、そのCIDを有するMSは、チャネル推定(CSI)のための従来のアップリンクサウンディングのみを実施し、アンテナ選択のためのアップリンクサウンディングは実施しない。
しかしながら、「ASサウンディングシンボルの数」フィールドが非ゼロ値、たとえば、「k」を有する場合、MSは、利用可能なアンテナの異なるサブセットを使用して、指定されたシンボル及び直後に続くk個のシンボルにおいて、アンテナ選択サウンディング信号を送信する。換言すれば、このフィールドにおける非ゼロ値は、MSに、アンテナ選択の目的のためにBSによって使用されるアンテナ選択信号を送信させる。
分離可能性、開始周波数帯域、周波数帯域の数、パーミュテーション、サブチャネルオフセット、サブチャネルの数等のような全ての他の構成は、アンテナ選択の間、同じであり続けることに留意されたい。
図12は、従来のサウンディング及び本発明の実施の形態によるアンテナ選択の共存を示している。UL−MAP222内のPAPR_Reduction_Safety_and_Sounding_Zone_Allocation_IE()701は、開始シンボル(時間)及びOFDMAシンボルの数の観点から、割り当てられるアップリンクサウンディングゾーンを指定する。
UL_AS_Sounding_Command_IE()702は、アンテナ選択をする必要がないか又はそれらを行う能力を有しない各MSに、サウンディングゾーン401における従来のアップリンクサウンディングのための該MSのサブチャネル及びシンボルの割り当て、並びに関連付けられるサウンディング構成を知らせる。
図12におけるシンボル1において、1本のアンテナを有するMSであるMS1、MS3、及びMS4は、従来のアップリンクチャネルサウンディングのために割り当てられたアップリンク資源において、アップリンクサウンディング信号を送信する。図12におけるシンボル2において、同様に、アンテナを1本しか有しないMSであるMS5、MS6、及びMS7は、従来のアップリンクチャネルサウンディングために該MSに割り当てられたアップリンク資源において、アップリンクサウンディング信号を送信する。
本発明の実施の形態に従って、表3において定義されるフォーマットのUL_AS_Sounding_Command_IE()702は、MSに、サウンディングゾーン401におけるアンテナ選択のための該MSのサブチャネル及びシンボル割り当て、並びに関連付けられるサウンディング構成を知らせる。UL_AS_Sounding_Command_IE()においてBSによって命令されるように、MS2は、シンボル1において一方のアンテナを使用してアップリンクアンテナ選択信号を送信し、シンボル2において他方のアンテナを使用してアップリンクアンテナ選択信号を送信する。次に、BSは、アンテナ選択信号に関するCSIに基づいて、MSが送信のためにアップリンクで使用するアンテナを選択する。
図13は、本発明の実施の形態によるアンテナ選択のための概略的な方法を示している。
基地局10は、ダウンリンク(DL)サブフレーム1311を送信する(1310)。DLサブフレームは、アンテナ選択信号のために、アップリンク(UL)サブフレーム1312の1つ又は複数のシンボル及び1つ又は複数のサブキャリアを割り当てる。次に、移動局20は、異なる複数のシンボルにおいて、異なる複数のアンテナサブセットを使用して、基地局にULアンテナ選択信号を送信する(1320)。基地局は、該BSと移動局における複数のアンテナサブセットとの間のアップリンクチャネル状態1340を個々に推定する(1330)。BSは、特定のアンテナサブセット1341を選択する(1340)。続いて、基地局10及び移動局20は、選択されたアンテナサブセットを使用してデータ1351を通信する(1350)ことができる。
本発明を好ましい実施の形態の例として説明してきたが、本発明の精神及び範囲内で様々な他の適応及び変更を行うことができることは理解されたい。したがって、添付の特許請求の範囲の目的は、本発明の真の精神及び範囲内に入るすべての変形及び変更を包含することである。
付録
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定義
スロット:スロットは、UL及びDLにおいてMSに割り当てられる最小資源単位である。スロットは、2次元であり、時間期間及び周波数サブキャリアにおいて測定される。
アンテナ選択(AS):ASは、システム性能を最適化するために、MS又はBSにおいて送受信の間に使用される。ASは、送信のためのアンテナを選択するように意図される送信アンテナ選択(TAS)、及び受信のためのアンテナを選択するように意図されている受信アンテナ選択(RAS)に分類することができる。
サウンディングサブキャリア:IEEE802.16において、サブキャリアは、データサブキャリア、サウンディングサブキャリア、DCサブキャリア、及びガードサブキャリアを含む幾つかのグループに分割される。受信機は、サウンディングサブキャリア上の受信信号を使用してチャネルを推定する。サブキャリアのセット全体におけるサウンディングサブキャリアの割り当ては、パーミュテーションモードによって決まる。
データサブキャリア:データサブキャリアは、データ伝送のために使用されるサブキャリアである。
ガードサブキャリア:ガードサブキャリアは、2つの周波数帯域間のスペクトル間干渉を避けるために使用されるサブキャリアである。
パーミュテーションゾーン:パーミュテーションゾーンは、DL又はULにおける複数の連続したOFDMAシンボルである。パーミュテーションゾーンは、同じパーミュテーション式を使用する複数のユーザを含むことができる。パーミュテーションは、主に、スロットサイズ、データサブキャリア及びサウンディングサブキャリアの数及びロケーション、並びにサブキャリアのグループ分けが隣接しているか又は分散しているかにおいて異なる。

Claims (14)

  1. 直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワークにおいてアンテナを選択する方法であって、該ネットワークは、基地局と複数の移動局とを含み、該基地局及び該複数の移動局は、フレームを使用して互いに通信し、該方法は、
    OFDMAネットワークにおいて、基地局から複数本のアンテナを備えた移動局に、アンテナ選択信号のためにフレームのアップリンク(UL)サブフレームの1つ又は複数のシンボル及び1つ又は複数のサブキャリアを割り当てられたフレームのダウンリンク(DL)サブフレームを送信することと、
    前記割り当てられたサブキャリア及び前記割り当てられたシンボルにおいて、前記アンテナ選択信号を含む前記ULサブフレームを前記基地局に送信することと、
    前記アンテナ選択信号に基づいて、前記基地局において前記複数本のアンテナからなるサブセットを選択することと
    を含む方法。
  2. 前記アンテナ選択信号は、前記移動局によって、前記複数本のアンテナの異なる複数のサブセットを使用して送信される請求項1に記載の方法。
  3. 前記基地局及び前記移動局は、前記選択されたアンテナサブセットを使用してデータを交換する請求項1に記載の方法。
  4. 前記1つ又は複数のシンボル及び前記1つ又は複数のサブキャリアは、前記ULフレームの少なくとも1つのシンボル及び全てのサブキャリアを含むサウンディングゾーンを備える請求項1に記載の方法。
  5. 前記移動局は、前記ULサブフレームの各シンボルのサイクリックプレフィックス期間の間、前記異なる複数のアンテナサブセット間で切り換えを行う請求項2に記載の方法。
  6. 前記アンテナ選択信号は、前記DLサブフレームのUL−MAPにおけるUL_AS_Sounding_Command_IE()コマンドに応答して送信される請求項1に記載の方法。
  7. 前記アンテナ選択信号は、複数の前記サブキャリアにわたって連続する請求項1に記載の方法。
  8. 前記アンテナ選択信号は、複数の前記サブキャリアにわたって分散する請求項1に記載の方法。
  9. 前記DLサブフレームは、複数の前記移動局に送信され、該複数の移動局は、それぞれ前記ULサブフレームを前記基地局に送信し、該基地局は、前記複数の移動局のための前記複数本のアンテナからなるサブセットを選択する請求項1に記載の方法。
  10. 前記複数の移動局が前記ULサブフレームにおいて前記アンテナ選択信号を多重化することができるように、前記アンテナ選択信号における直交性を維持することをさらに含む請求項9に記載の方法。
  11. 前記1つ又は複数のシンボル及び前記1つ又は複数のサブキャリアは、前記ULサブフレームの2つのシンボル及び全てのサブキャリアを含むサウンディングゾーンを備える請求項1に記載の方法。
  12. 複数の前記サブキャリアにわたって前記直交性をデシメーションすることをさらに含む請求項10に記載の方法。
  13. 前記DLサブフレームのUL_AS_Sounding_Command_IE()コマンドにおける前記シンボルの数を指定することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  14. 直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワークにおいてアンテナを選択するシステムであって、該ネットワークは、基地局と複数の移動局とを含み、該基地局及び該複数の移動局は、フレームを使用して互いに通信し、該システムは、
    OFDMAネットワークにおいて、複数本のアンテナを備えた移動局に、アンテナ選択信号のために前記フレームのアップリンク(UL)サブフレームの1つ又は複数のシンボル及び1つ又は複数のサブキャリアを割り当てられたフレームのダウンリンク(DL)サブフレームを送信するように構成される基地局を備え、該基地局は、
    前記割り当てられたサブキャリア及び前記割り当てられたシンボルにおいて、前記移動局によって前記ULサブフレームにおいて送信される前記アンテナ選択信号に基づいて、前記基地局において前記複数のアンテナからなるサブセットを選択する手段をさらに備えるシステム。
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