JP2010523985A - 制御された核反応のために、レーザーナノ粒子核形成された空洞に液滴衝突による強制崩壊を発生させるシステム及び方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、高速液滴を形成するための方法及び装置と題され、2005年2月22日に出願された米国特許出願第11,075,833号の一部継続出願であり、この米国特許出願第11,075,833号の全てが、参照によってここに援用される。
[技術分野]
本発明は、液滴内の空洞の生成及び崩壊に関し、より具体的には、崩壊エネルギーの利用に関する。
[背景技術]
核融合とは、軽い原子(水素、重水素など)を結合させて、より重い原子を形成する反応の類のことを言う。最も軽い原子に関して、1核子当たりの結合エネルギーは、遮蔽及びクーロン効果が不足するため、原子番号の急激な増加関数である。このため、(例えば)ヘリウムを生成するために2つの水素原子を結合させると、膨大な量のエネルギーが生み出される。しかしながら、融合前核子同士が距離を縮められるにつれて、克服すべきエネルギー障壁(陽子のクーロン反発)が多大である。水素のより重い同位元素、重水素(1つの陽子及び1つの中性子)、そして3重水素(1つの陽子及び2つの中性子)に関しては、障壁がより小さい。いくつかの大規模政府研究プログラム(例えば、米国エネルギー省のオークリッジ国立研究所;国際熱核融合実験炉(ITER))が、放射性物質が比較的少なく、且つ豊富なエネルギーを提供するという究極の目的にとって十分に大きい規模の融合反応の制御を達成するためにこれまで専念されてきている。
<空洞の崩壊>
球状空洞を崩壊させることで、高い空洞壁速度、高い内部圧力、及び高い温度を達成することができる。最も初期の核分裂爆弾の設計の多くは、通常型爆発物の球状形成された火薬により生成される衝撃波の球状内破を利用していた。核融合爆弾は、同じく、多くの場合に核分裂爆発からの衝撃波の球状内破を利用していた。これらの場合、包括的な仕組みは、慣性閉じ込めである。
<液滴衝突及び空洞を有する液滴>
非常に高い圧力により超高速に推進される液流の形成及び利用は、産業において周知である。そのような液流は、例えば、ごみ、汚染物質、及び錆の表面を洗浄するため、そして、ペイントなどのコーティングを除去するために使用される。このような用途には、安定した液流よりも不安定な液流の方がより効果的であるということに複数の研究者らが気づいている。不安定な用途において、液流はスラグまたは滴に分散される。例えば、参照によって本願に援用される米国特許第3,983,740号を参照されたい。
[概要]
本発明は、液滴内において蒸気空洞の強制崩壊を発生させるための新規の装置、システム及び方法である。例示的な装置は、ナノ粒子を液体に注入するための注入手段を有してもよく、または、この装置は、予め混合された液体を用いてもよい。プレナム及び1つ以上のノズルは、液体とナノ粒子物質とを含む1つまたは複数の噴流を噴射してもよい。滴は、噴流の分散から生成可能である。照射装置は、滴を電磁波に曝して、ナノ粒子を加熱し、滴内において空洞を生成及び膨張させる。滴内の空洞の崩壊を促進させるために、滴は適切な(例えば、固体の)ターゲットへ衝突される。照射及び崩壊は、空洞崩壊の内破エネルギーを増大させるようにタイミングが設定される。
[詳細な説明]
本願で開示された本発明は、2つの異なる技術の組み合わせに基づいている。第1の技術は、時間的、空間的、そしてエネルギー的に制御された空洞を液体内に形成することに関する。第2の技術は、例えば、参照によって本願に全体が援用される同時係属中の米国特許出願第11/075,833号に開示されているように、小さな高速滴を形成することに関する。これらの2つの技術を組み合わせることにより、空洞は、当該空洞の開始及び好ましい半径への膨張の正確なタイミングで高速滴内に発生され得る。空洞を含むこれらの滴がターゲットと衝突すると、強い圧縮波が生成されて、滴の内部へと急速に伝搬する。圧縮波を通じた大きな正圧上昇により空洞の急速な慣性崩壊が強いられるようになり、想定する自然な空洞の崩壊よりも激しい空洞の崩壊が促進される。空洞の内容物を含む適切な物質により、空洞崩壊中のエネルギーは、例えば、核融合反応を促進させるのに利用可能である。単一噴流からの1MHzを超える滴衝突率は、ノズル列からの複数の噴流により増大可能である。各滴が複数の空洞を含み得るため、スケールアップは容易に達成されるはずである。ここで、この処理の各工程の技術的な説明がここに開示される。
<滴生成>
図1,2,3を参照すると、本発明を実施するのに使用可能な滴生成システム100の一例が、R.C.ディーン,Jr.らによる「高速液滴を形成するための方法及び装置」と題された米国特許出願第11/075,833号により詳細に記載されている。
<空洞におけるレーザーで励起されたナノ粒子の核形成>
既に述べたように、理論的には、圧縮圧力波により崩壊するように促進された、前もって存在している蒸気/ガス空洞内に超高圧をもたらすことは可能である。そのような空洞(超高温乳濁液)を形成する唯一の従来の技術は、制御の欠如を被っており、自然に崩壊を緩和することがある。適切な大きさのガス/蒸気空洞の適切な数の密度を、これら空洞が、ターゲットに衝突した滴から発生した圧縮波によって促進された崩壊に最適に影響を受けやすい適切な瞬間に核形成するための信頼性のある手段が必要とされている。このサブセクションにおいては、そのような制御された核形成のための方法が導入されている。エネルギー源110、例えば、レーザー源と、マイクロメートルサイズ及びナノメートルサイズの粒子との相互作用は、近年、例えば、光学(キャンフィールド BK、クジャラ S、ジェフィモブス K、トゥルネン J、カウラネン M:「金ナノ粒子アレイにおいて破壊された対称性により影響される線形及び非線形光学反応」、光学エキスプレス 2004;12:5418−5423参照)、非破壊的テスト(ナトリ J−Y、ガライス L、バーツッシ B、デューリング A、コマンドレ M:「シリカに埋め込まれたサブミクロン金粒子と局部的なパルスレーザーとの相互作用:レーザー損傷開始を調査する方法」、光学エキスプレス2003;11:824−829参照)、生物医学画像化(ザロフ V、ラポツコ D:「ナノスケールターゲットの光熱センシング」、科学機器レビュー2003;74:785−788参照)、及び選択的セル消滅と関連する様々な医学的治療シナリオ(ヒュットマン G、ラート B、ゼルビン J、ランゲ BI、ビルングルバー R:「ナノ粒子を用いた高精密細胞手術?」、医学レーザー応用2002;17:9−14参照)などの様々な分野において多くの関心を引いている。15nmの金粒子[ヒュットマンら、2002]、及び250nm、100nm、40nm、10nm、2nmの金粒子はいずれも、可視レーザーパルスに照射されたときに、細胞の懸濁液において微細気泡空洞形成を示した。
<衝突する滴内の空洞核形成からのエネルギー産出>
レーザー核形成された空洞の自由崩壊は、融合をもたらすほど激しくない。しかしながら、他の自由空洞崩壊の初期段階と一致するように精度よくタイミングが設定された、衝突する滴内において強い圧縮波のさらなる寄与により、以下の方法において必要な崩壊エネルギーを産出することができる。ターゲットに向かって所定の瞬間に移動しているナノ粒子を含む単一の滴を考察する。同じ瞬間に、レーザーパルスが滴に入射されて、空洞を核形成し、空洞は、概ね100ns内の所定時間において空洞の初期大きさの概ね100倍に成長する。レーザーパルスと衝突との間の時間中に、空洞116は、空洞の最大サイズに成長して崩壊し始めるはずであり、空洞116に対する衝撃圧力波の到着時間は、その崩壊位相の開始と一致する。衝突点118での空洞崩壊エネルギーは、強い衝撃圧縮波により著しく増大され、結果的なピーク内部圧力及び温度は、空洞内の燃料物質の融合反応に必要とされるピーク内部圧力及び温度を超え得る。
<燃料概念>
これまで、本願に開示された実施形態は、受動的な崩壊により達成可能な量を遥かに超えて衝突点118において空洞崩壊エネルギーを達成する能力を教示した。図3を参照すると、次の実施形態は、核融合反応が起こるように崩壊エネルギーを利用するものである(ブロック312)。変形例は存在するが、最も一般的であり、且つ、最も低いエネルギー反応は、以下の通りである:
D+T → 4He(3.56MeV)+n(14.03MeV) (1)
D+D → 3He(0.82MeV)+n(2.45MeV) (2)
D+D → T(1.01MeV)+p(3.02MeV) (3)
D+3He → 4He(3.6MeV)+p(14.7MeV) (4)
但し、Dは重水素、Tは3重水素、nは中性子、pは陽子であり、各成分に対する反動運動エネルギーは括弧内に与えられている。達成可能なプラズマ温度に対する最も高い反応性を有する反応は、断然D−T反応(1)であり、その次がD−D対(2),(3)である。このため、実施形態は、D−T及びD−D反応の双方をもたらす燃料を使用してもよい。
1.<燃料としての滴物質> この実施形態において、滴ホスト液体蒸気自体が燃料として機能する。上述した方法により作成された空洞116は、レーザーエネルギー、液体源104の物質特性(蒸気圧、表面張力、粘性)、ナノ粒子102の大きさ、及び滴114の大きさにより決定される所定量のホスト液体蒸気を含んでもよい。このため、最も単純な場合では、源液体104は、当該源液体104自体が可融物質であってもよいし、あるいは、可融物質を含んでもよい。重水素化水(いわゆる重水)は1つの候補である。(液体クロマトグラフィにおける使用により容易に得られる)重水素化溶媒は、例えば重水素化トルエンなどの、非常に低い蒸気圧液体を選択することにより、崩壊緩和を最小限にすることができるという可能性のために利点がある。空洞が崩壊すると、空洞内の蒸気の所定の一部分が核反応を経ることがある。
2.<ホスト滴内の溶解されたガスとしての燃料> この実施形態において、使用される滴液体104は、少量の重水素または重水素/3重水素ガスが溶解された低い蒸気圧物質である。空洞116が形成され、膨張すると、溶解された燃料ガスは、空洞114内に拡散され、拡散された燃料ガスの一部は、崩壊118のときに反応する。本発明の範囲を逸脱することなく、他の流体を使用可能であるが、水を源液体104として用いてもよい。
3.<燃料キャリアとしてのナノ粒子> この実施形態は、重水素または重水素/3重水素ガスを取り囲んだり包埋する中空または多孔性金属ナノ粒子102を利用する。低い蒸気圧滴ホストを利用すると、結果的な空洞の崩壊118がナノ粒子に集中され、粒子自体の内部に二次集中圧縮波を開始することができる。
4.<前記実施形態1−3の組み合わせ> 上記実施形態または上記実施形態の一部分のいずれかを組み合わせることが有利になる場合がある。例えば、ナノスフェア102を含む中空のTまたはD−Tと組み合わせて低い蒸気圧重水素化液体源104を使用することにより、より激しい崩壊118を達成することができる。
<エネルギー抽出概念>
核融合反応及び/または自立融合反応が一旦達成されると(ブロック312)、核反応から結果として得られるエネルギーをその後利用することができる。前記反応実施形態(1,2)は、エネルギーの大部分が、生成された中性子によって運動エネルギーとして放出され得るということを示している。従来のレーザー慣性核融合(ICF)において使用されている実施形態は、反応領域を取り囲む金属「ブランケット」の実施形態であってもよく、ブランケットが、中性子を捕獲して、中性子の運動エネルギーを熱エネルギーに変換することになる(ブロック314)。水蒸気は、その後、水蒸気を生成するために使用可能であり(ブロック316)、続いて、当業者に周知の技術を通じて従来通りに電気に変換され得る(ブロック318)。エネルギー抽出概念を2つのさらなる実施形態に分けることができる。第1の実施形態において、衝突ターゲット自体がまた中性子吸収装置/熱交換媒体として機能する。第2の実施形態において、中性子吸収装置/熱交換器113は、固体ターゲット112上の滴衝突反応位置から所定の距離(1m以上)離れていてもよい。
1.<円筒状キャップ衝突ターゲット>:上記においては、空洞崩壊を促進させる圧縮波を発生させるためにいかに高速滴が適合であり、且つ、適切に硬いターゲット112に衝突しなければならないかが記載されていた。しかしながら、「硬い」衝突ターゲットは、滴が衝突する領域を除いて、平面である必要はない。滴ノズル108のための流入点を提供するために軸に孔が穿孔され、ターゲットを含む直円シリンダーは、もし、例えばステンレス鋼などの高密度金属製であれば、閉じ込めと熱伝達との双方を究極的には流動する冷却剤ループに提供し得る。衝突ターゲットは、静止していてもよいし、または、並進(左右及び/または上下)方式または回転方式で移動してもよい。また、ターゲットまたはターゲット表面は、氷または他の冷凍液体、硫黄、ろう、固体含有物を有するかまたは有さない高分子コーティング、シリコーンゴム及びコラーゲンゲルなどの自己修復物質、物理力または磁力または電気力により回転するディスク上にコーティングされて、保持される固体粒子、そして、金属、粘土または黒鉛を含む薄片化物質をも含んでもよい。
2.<流動する衝突ターゲット>:「硬い」衝突ターゲット112は、固体でなくてもよく、衝突ターゲット112は液体であってもよい。液体金属、例えば、水銀が連続的な流動状態であれば、滴内に要求される圧縮波を生じさせながら、表面と滴とが衝突することがある。その後、水銀を加熱しながら、流動する水銀は所望の中性子捕獲を提供することができる。このようにして伝達されたエネルギーは、当業者に周知の技術を通じて抽出され、電気または他の形態のエネルギーに変換可能である。また、Sn、Al、Cu、Li、Hg、Gb、Bi、Pb、Zn、及びそれらの合金及び他の合金などであって、これらに限定されない、概して効果的であり、安価であり、より毒性の少ない液体金属がある。水銀が適当な中性子捕獲断面を有するのに対し、例えば、ガドリニウムは、非常に大きな断面を有する。さらに、ガドリニウムは、MRI対比を提供するために溶解して懸濁液として使用されてきた。ホスト作用液体内のGdの懸濁液は熱伝導特性と(非常に)大きな中性子捕獲断面との理想的な組み合わせを提供することができると考えられる。液体金属は、消費されない。
3.<低い吸収衝突ターゲット/離れている中性子吸収装置>:レーザーICFにあるべきと見なされるように、隣り合う金属物体が高エネルギー中性子の著しく速い吸収により破壊されると、衝突ターゲット自体は、中性子吸収装置/熱交換器として使用できないことがある。このため、より遠くにある(1m以上)中性子吸収装置/熱交換器が利用可能である。吸収装置は、例えば、固体ステンレス鋼、または例えば上述したGd懸濁液などの流動する液体吸収材が充填されたスチール容器である可能性が高い。後者の場合、衝突ターゲット自体は、自己修復可能であるか、あるいは、素早く交換可能であり、より安価である必要があり得る(リコールMHz滴衝突率が達成可能である)。
4.<自己修復衝突ターゲット>:上述した流動する衝突固体ターゲット112は、この文脈においては、自己修復衝突ターゲットとして使用可能である。しかしながら、この場合には、衝突固体ターゲット112液体は、加熱を最小化させ、且つ、中性子が離れている吸収装置に移動可能となるように、小さな中性子吸収断面を有するものが選択されてもよい。
5.<回転する衝突ターゲット>:回転する衝突ターゲット112がまた、この場合に使用され、毎回新しい滴が新たな表面に衝突することになってもよい。さらに、この実施形態において、衝突ターゲット物質は、小さな中性子捕獲断面を有するように選択されてもよい。ターゲットはまた、当該ターゲットの衝突表面を「再コーティング」したり「修復」するために、一定の「バス」や物質を通じて回転してもよい。
6.<衝突する滴>:衝突のエネルギーは、向かい合う同一の滴を互いに衝突させることにより2倍になり得る。しかしながら、各滴内の物理事象は、静止したターゲットに衝突する滴において変化しない。このような衝突する滴列方式は、2つのノズルにより達成可能であり、または多数の衝突する滴列もまた相対するように配列された噴霧ヘッドにより達成可能である。衝突タイミング(つまり、衝突位置)は、噴流軸に沿う単純な並進運動により達成可能であり、いずれにせよ、平均滴間隔の単に±4倍内において不確実であり得る。滴がいかなる事象においてでも破壊されるであろうから、このような降下衝突ターゲット方式は、ターゲット交換の必要性を軽減する。衝突する滴は、離れている中性子吸収装置の実施形態の一部であってもよいが、また、滴自体を吸収器として使用するように実現可能である。重い液滴は吸収器として好まれるであろう。
7.<液体噴流の多様性>:均一な分散及び規模拡大の目標を最終的に達成するために、多数の滴生成液体噴流が使用可能であり、滴生成液体噴流の各々は、空洞形成のためのナノ粒子核、各噴流の電磁気照射手段、及び各噴流に好適な燃料/衝突ターゲット方式を含む。噴霧ヘッド毎に多数のノズル108、ポンプ毎に多数の噴霧ヘッド、最終的には多数のパンプ動作を利用する大規模な商業発電所のために、単一の装置内にそのような数百万の噴流が要求され得る。
Claims (36)
- ナノ粒子を含む液滴内の空洞の強制崩壊を発生させるための方法であって、
液体とナノ粒子物質とを含む少なくとも1つの加圧された液体噴出流を発生させる工程と、
前記液体とナノ粒子物質とを含む少なくとも1つの加圧された液体噴出流の分散を生じさせ、該噴出流の分散から液体とナノ粒子物質とを含む複数の滴を生成する工程と、
前記滴にエネルギーを照射し、該滴内において空洞を生成及び膨張させて、該滴をターゲットと衝突させ、該滴内の空洞を崩壊させる工程と
を備え、
前記照射及び前記衝突は、空洞崩壊の内破エネルギーを増大させるようにタイミングが設定されている
ことを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の、液滴内の空洞の強制崩壊のための方法であって、
前記滴の衝突は、空洞の崩壊を発生させる内部圧縮波、あるいは、空洞の崩壊を補助する内部圧縮波を発生する
ことを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の、液滴内の空洞の強制崩壊のための方法であって、
前記滴にエネルギーを照射し、該滴内において空洞を膨張させることで、前記滴内の前記ナノ粒子が前記照射されたエネルギーを吸収し、
前記方法は、さらに、
前記ナノ粒子物質により吸収された前記照射エネルギーのエネルギー密度と、照射から滴崩壊までの時間とを調節することで、崩壊前に前記空洞の半径を制御する工程
を備えることを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の、液滴内の空洞の強制崩壊のための方法であって、
前記照射エネルギーは、光子を含む
ことを特徴とする方法。 - 請求項4に記載の方法であって、
前記エネルギーは、レーザー光エネルギーを含む
ことを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の、液滴内の空洞の強制崩壊のための方法であって、
前記空洞崩壊の中心点の温度は、少なくとも1つの核融合反応を発生させる
ことを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の、液滴内の空洞の強制崩壊のための方法であって、
前記複数の滴は、連続滴流である
ことを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の、液滴内の空洞の強制崩壊のための方法であって、
前記ターゲットは、液体金属である
ことを特徴とする方法。 - 請求項8に記載の、液滴内の空洞の強制崩壊のための方法であって、
前記液体金属は、水銀を含む
ことを特徴とする方法。 - 請求項8に記載の、液滴内の空洞の強制崩壊のための方法であって、
前記液体金属は、Sn、Al、Cu、Li、Hg、Gd、Bi、Pb、及びZnで構成される群と、該群の合金とから選択される
ことを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の、液滴内の空洞の強制崩壊のための方法であって、
前記ターゲットは、氷または他の冷凍液体と、硫黄と、ろうと、固体含有物を有するかまたは有さない高分子コーティングと、シリコーンゴム及びコラーゲンゲルなどの自己修復物質と、物理力または磁力または電気力により回転するディスク上にコーティングされて、保持される固体粒子と、金属、粘土または黒鉛を含む薄片化物質とで構成された群から選択される
ことを特徴とする方法。 - 液滴内の空洞の強制崩壊を発生させるための装置であって、
ナノ粒子を液体に注入するための注入装置と、
液体とナノ粒子物質とを含む液体の加圧された噴流を噴射し、該噴流の分散から複数の滴を生成する1つ以上のノズルと、
前記滴をエネルギーに曝し、該滴内に空洞を生成して、該空洞を膨張させる照射装置と、
前記複数の滴と、該複数の滴の崩壊する空洞とが衝突し、空洞内破エネルギーを発生するターゲットと
を備え、
前記照射及び衝突は、空洞崩壊の内破エネルギーを増大させるようにタイミングが設定されている
ことを特徴とする装置。 - 請求項12に記載の、液滴内の空洞の強制崩壊を発生させるための装置であって、
前記ターゲットとの前記滴の衝突は、空洞の崩壊を補助する強い圧縮波を発生する
ことを特徴とする装置。 - 請求項13に記載の、液滴内の空洞の強制崩壊を発生させる装置であって、
前記滴内のナノ粒子物質は、照射エネルギーを吸収し、
前記照射装置は、伝播されて前記滴内のナノ粒子物質により吸収された前記エネルギーのエネルギー密度を調整して、崩壊前に空洞の半径を制御する
ことを特徴とする装置。 - 請求項13に記載の、液滴内の空洞の強制崩壊を発生させるための装置であって、
前記照射エネルギーは、光子を含む
ことを特徴とする装置。 - 請求項15に記載の装置であって、
前記光子は、レーザーエネルギーを含む
ことを特徴とする装置。 - 請求項12に記載の、液滴内の空洞の強制崩壊を発生させるための装置であって、
前記空洞崩壊の中心点の温度は、107Kよりも高い
ことを特徴とする装置。 - 請求項12に記載の、液滴内の空洞の強制崩壊を発生させるための装置であって、
前記複数の滴は、連続滴流である
ことを特徴とする装置。 - 請求項12に記載の、液滴内の空洞の強制崩壊を発生させるための装置であって、
前記ターゲットは、液体金属を含んでいる
ことを特徴とする装置。 - 請求項12に記載の、液滴内の空洞の強制崩壊を発生させるための装置であって、
前記ターゲットは、氷または他の冷凍液体と、硫黄と、ろうと、固体含有物を有するかまたは有さない高分子コーティングと、シリコーンゴム及びコラーゲンゲルなどの自己修復物質と、物理力または磁力または電気力により回転するディスク上にコーティングされて、保持される固体粒子と、金属、粘土または黒鉛のような薄片化物質で構成される群から選択され、
前記ターゲットは、静止ターゲットと移動ターゲットとで構成される群からさらに選択される
ことを特徴とする装置。 - ナノ粒子を含む液滴内の空洞の崩壊から融合反応を促進させるための方法であって、
液体とナノ粒子物質とを含む少なくとも1つの加圧された液体噴出流を発生させる工程と、
前記液体とナノ粒子物質とを含む少なくとも1つの加圧された液体噴出流の分散を発生させ、噴出流の分散から液体とナノ粒子物質とをそれぞれ含む複数の滴を生成する工程と、
前記滴にエネルギーを照射して、前記滴内に空洞を生成し、該空洞を膨張させる工程と、
前記滴を適切なターゲットと衝突させて、前記滴内の空洞を崩壊させる工程と
を備え、
前記照射及び衝突は、内破エネルギーが前記空洞内の核燃料の核反応を促進させるようにタイミングが設定されている
ことを特徴とする方法。 - 請求項21に記載の、核融合反応を促進させるための方法であって、
さらに、
前記核反応の結果物である中性子を捕獲する工程を備える
ことを特徴とする方法。 - 請求項21に記載の、核融合反応を促進させるための方法であって、
さらに、
前記融合反応から生成された熱エネルギーを抽出する工程を備える
ことを特徴とする方法。 - 請求項21に記載の、核融合反応を促進させるための方法であって、
前記空洞を形成する前記液体の蒸気は、前記融合反応のための燃料を提供する
ことを特徴とする方法。 - 請求項21に記載の、核融合反応を促進させるための方法であって、
前記ナノ粒子物質は、前記融合反応のための燃料を提供する
ことを特徴とする方法。 - 請求項21に記載の、核融合反応を促進させるための方法であって、
前記液体内の溶解ガスは、前記融合反応のための燃料を提供する
ことを特徴とする方法。 - 請求項21に記載の、核融合反応を促進させるための方法であって、
前記ターゲットは、液体金属である
ことを特徴とする方法。 - 請求項21に記載の、核融合反応を促進させるための方法であって、
前記ターゲットは、氷または液体金属のような他の冷凍液体と、硫黄と、ろうと、固体含有物を有するかまたは有さない高分子コーティングと、シリコーンゴムのような自己修復物質と、物理力または磁力または電気力により回転するディスク上にコーティングされて、保持される固体粒子と、粘土または黒鉛のような薄片化物質で構成された群から選択される
ことを特徴とする方法。 - 液滴内の空洞の崩壊から融合反応を促進させるための装置であって、
ナノ粒子を液体に注入するための注入手段と、
液体とナノ粒子とを含む液体の加圧された噴流を噴射し、核反応のための燃料を有する空洞を形成された滴を生成するプレナム及び1つ以上のノズルと、
前記滴をエネルギーに曝し、該滴内に空洞を生成し、該空洞を膨張させるための照射装置と、
前記滴と衝突して、前記滴内の空洞を崩壊させるためのターゲットと
を備え、
前記照射及び衝突は、内破エネルギーが前記空洞内の燃料の核反応を促進させるようにタイミングが設定されている
ことを特徴とする装置。 - 請求項29に記載の、液滴内の空洞の崩壊から融合反応を促進させるための装置であって、
さらに、
前記核反応の結果物である中性子を捕獲するための捕獲手段を備える
ことを特徴とする装置。 - 請求項29に記載の、液滴内の空洞の崩壊から融合反応を促進させるための装置であって、
さらに、
前記融合反応から生成された熱エネルギーを抽出するエネルギー抽出手段を備える
ことを特徴とする装置。 - 請求項29に記載の、液滴内の空洞の崩壊から融合反応を促進させるための装置であって、
前記空洞を形成する液体の蒸気は、前記融合反応のための燃料を提供する
ことを特徴とする装置。 - 請求項29に記載の、液滴内の空洞の崩壊から融合反応を促進させるための装置であって、
前記ナノ粒子物質は、前記融合反応のための燃料を提供する
ことを特徴とする装置。 - 請求項29に記載の、液滴内の空洞の崩壊から融合反応を促進させるための装置であって、
前記液体内の溶解されたガスは、前記融合反応のための燃料を提供する
ことを特徴とする装置。 - 請求項29に記載の、液滴内の空洞の崩壊から融合反応を促進させるための装置であって、
前記ターゲットは、液体金属である
ことを特徴とする装置。 - 請求項29に記載の、液滴内の空洞の崩壊から融合反応を促進させるための装置であって、
前記ターゲットは、氷または液体金属のような他の冷凍液体と、硫黄と、ろうと、固体含有物を有するかまたは有さない高分子コーティングと、シリコーンゴムのような自己修復物質と、回転するディスク上にコーティングされて、物理力、磁力または電気力により保持される固体粒子と、金属、粘土または黒鉛のような薄片化物質で構成される群から選択される
ことを特徴とする装置。
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