JP2010519787A - スマートインストール - Google Patents

Abstract

遠隔患者健康監視システム（１４′）のコンポーネントをインストールする時、一般的な在庫からすぐに入手できるセットトップボックス（ＳＴＢ）（１２）とホームゲートウェイ（３０）を、各デバイスに設定キャリア（４２）を挿入することにより設定する。設定キャリア（４２）は設定ルーチンと、遠隔健康監視サービスプロバイダが提供する情報とを記憶している。設定情報には、ネットワークＩＤ、チャンネル情報、ハードウェアＩＤ等が含まれるがこれに限定されない。ホームゲートウェイ（３０）は、ＷｉＦｉネットワークリンクを用いてＳＴＢ（１２）に接続され、イーサネットリンクにより中央サーバ（２０）に接続される。ホームゲートウェイ（３０）はさらにブルートゥース等の無線リンクを用いて１つ以上の患者監視デバイスに結合される。

Description

本願は、サービスのためにユーザの集中サーバへの接続を容易にする、患者の自宅などの居所におけるネットワーキングシステムのユーザフレンドリーなインストレーションを含む、ヘルスケア情報の遠隔通信と、患者の健康状態の監視とに適用可能である。しかし、言うまでもなく、以下に説明する技術は、他の遠隔ユーザ設定システムや、他の健康状態監視技術や、他の通信技術にも適用可能である。

既存の遠隔健康システムの設置は一般的に高い費用がかかる。例えば、家庭用システムは、インターネットその他の通信ゲートウェイと、テレビ等に接続してユーザや患者にインターフェースを提供するセットトップボックス（ＳＴＢ）とを含む。セットトップボックスはハードウェアを利用して、ビデオ復号、ビデオ格納、ブルートゥースインターフェース、満足のいくユーザインターフェース応答を可能とするジャバや十分な性能特性のサポートなどのインターフェースに対する要求を満たす。ゲートウェイとセットトップボックスは共通のハウジングに入れられてもよい。あるアプローチでは、「デバイスキー（deviceKey）」とサーバＩＰアドレスを工場でインストールし、各ＳＴＢに対して個別に設定する。割り当てたＳＴＢを、割り当てられた患者と調整するにはコストがかかるので、ＳＴＢにおいて複数のデバイスキーを記憶するにはコストがかかる。従来の設定メカニズムは、配備ごとに在庫を分けなければならず、画一的な（off-the-shelf）デバイスの配備を妨げるので、望ましくない。さらに、ユーザとデバイスが密に結合しているので、デバイスの交換や、他の利用地におけるデバイスの再利用が難しくなり、一般的には専門のインストール業者により別途設置する必要がある。

他のアプローチでは、設定の手引きとともに未設定のハードウェアを患者に供給する。高齢や寝たきりの患者の多くは設定作業を行えない。ヘルプラインへの電話が長くなることが多く、テクニカルサポートに長い時間がかかり、コストがかかる。技術者を派遣して個別訪問をするとさらにコストがかかるが、必要な場合も多い。

従来の工場設定したシステムでは、暗号鍵とサーバのＩＰアドレスのＳＴＢへの設定を含む様々なステップを工場で行う。ＳＴＢの暗号鍵とＭＡＣアドレスをサーバのデータベース中のテーブルに格納する。専門のインストール業者はユーザの自宅で次のステップを行う：ＧＵＩへの物理的接続と、ＳＴＢとモデム間の接続の設定；設置時にＳＴＢをユーザと関連づけるためのオペレータへのコンタクト；及び測定デバイスのＧＵＩの設定メニューとのインストール。設置の前提条件はモデムがすでに設定されている（例えば、ＤＳＬ、ケーブル、その他の高速インターネットまたはブロードバンドアカウントを有する）ことである。モデムは、例えばＤＨＣＰ（dynamic host configuration protocol）などを用いてＳＴＢにＩＰアドレスを提供するように設定される。上記のアーキテクチャと設置方式（installation scheme）では、健康監視システムの総コストのうちのかなりの部分が設置にかかるものとなる。

従来のＳＴＢシステムの設置に関して、ＳＴＢとブロードバンドモデムとが離れていたり別の部屋にあったりする場合、両デバイス間のケーブルは望ましくない場合がある。その距離がケーブルでつなげない場合、さらに問題が起こる。また、ＳＴＢは常に完全にアクティブな状態であり、最大パワーを消費して入来する測定データを処理する。ユーザ指向のサービスを提供する（インターネット等に）接続されたシステムには、これらの欠点の多くがある。本発明は、新しく、改良した遠隔患者健康監視システム及び方法であって、上記の問題などを解消するシステム及び方法を提供する。

同様の問題は、他の目的でモデムやゲートウェイを接続する技術的経験のないユーザも直面するものである。

一態様では、リモートヘルスケアシステムをインストール及び設定するシステムは、セットトップボックス（ＳＴＢ）と、第１のリーダを有するホームゲートウェイと、前記ＳＴＢと前記ホームゲートウェイとを設定するためにヘルスケアサービスプロバイダが提供する設定情報を記憶する設定キャリアとを含む。設定キャリアを前記ホームゲートウェイの前記第１のリーダに挿入し、前記設定情報を読み出して持続的メモリに格納し、前記ホームゲートウェイを設定して中央サーバへのインターネットリンクを確立し、前記ＳＴＢに対する無線アクセスポイントを確立する。

他の一態様では、患者の家に遠隔患者ヘルスケアシステムをインストールして設定する方法は、セットトップボックス（ＳＴＢ）とホームゲートウェイの設定情報を記憶する設定キャリアを構成する段階と、前記ホームゲートウェイにパワーを供給し、前記ホームゲートウェイをインターネットに接続する段階とを含む。前記方法は、さらに、前記設定キャリアを前記ホームゲートウェイに挿入して、前記ホームゲートウェイを自動的に設定して、中央サーバとの通信リンクを確立する段階と、前記ＳＴＢをＧＵＩに接続して、前記ＳＴＢと前記ＧＵＩにパワーを供給する段階とを含む。設定キャリアはヘルスケアサービスプロバイダにより構成される。

１つの利点は、監視システムに付随するインストレーションコストが低減される。

他の利点は、ホームゲートウェイ及び／またはＳＴＢを事前に設定する必要を低減することにある。

他の利点は、設定キャリアに、ＷｉＦｉ通信リンクのセットアップをカプセル化して、システムインストレーションの際のユーザによるエラーを低減することにある。

本イノベーションのさらなる利点は、以下の詳細な説明を読んで理解すれば当業者には明らかになるであろう。

本発明は、様々なコンポーネントとその構成、及び様々なステップとその構成の形を取る。図面は様々な態様を例示することのみを目的とし、本発明を限定するものと解してはならない。
本発明の態様による、患者に対する遠隔健康監視システムの概要を示す図である。 本発明の態様による、患者の自宅などの遠隔地にいる患者を監視する遠隔健康監視システムを示す図である。 様々な態様による、ＳＴＢ及びゲートウェイの両方の複数の状態を示す状態図である。 本発明の態様による、患者の自宅で患者の健康状態を遠隔的に監視する在宅健康監視システムの設定方法を示す図である。 ＳＴＢのスマートインストレーション方法を示すフロー図である。 図５Ａの方法を示すフロー図の続きである。 遠隔健康監視システムの家庭ゲートウェイコンポーネントのスマートインストレーション方法を示すフロー図である。

遠隔患者健康監視システムはセットトップボックス（ＳＴＢ）とＷｉＦｉゲートウェイとを含む。ゲートウェイを暗号化フォーマットでサーバと通信するように設定することが望ましい。同様に、ＳＴＢとゲートウェイは、セキュアかつ暗号化して互いに通信するように構成する必要がある。また、データパケットをさらに暗号化して、患者データへのアクセスを医療機関において許可された人のみに限定してもよい。かかる遠隔システムの高齢ユーザは、コンピュータ機器の設定には慣れておらず、設定ステップは多くの潜在的ユーザの能力を超えている。一解決策は工場でユーザに対してゲートウェイとＳＴＢとを予め設定することである。しかし、このアプローチは費用と時間がかかり、コンポーネントを交換または修理する必要があるときには問題がある。第２の潜在的な解決策は、専門のインストール業者を派遣して、ゲートウェイとＳＴＢをインストールし、設定作業を行うことである。このアプローチではシステムに大きなコストがかかる。本願は、設定を単純化して、高齢で寝たきりの人であっても遠隔健康監視システムをインストールし設定できるようにする。

本発明の特徴によると、患者は、ＵＳＢメモリスティック、スマートカード、バーコードカードなどの設定キャリア６とともに、未設定のＳＴＢ２と未設定のゲートウェイ４を受け取るか取得する。患者は、ゲートウェイユニット４を電話線、ケーブル線、その他のインターネットアクセスソースと接続し、ゲートウェイユニット４を壁のコンセントその他の電源に接続する。患者は、ゲートウェイユニット４の電源を入れ、設定キャリア６をゲートウェイユニット４に挿入する。ゲートウェイユニット４は、設定キャリア６から設定情報を読み出し、サーバ８とセキュアな暗号化通信リンクを確立する。

一態様では、ゲートウェイ４は、血圧計バンド、スケール、心電計、ＳｐＯ２モニター、マニュアル患者入力デバイス等の生理的監視デバイスとの無線通信（例えば、ブルートゥース、Ｚｉｇｂｅｅなど）用の通信インターフェースを含む。ゲートウェイ４はこれらの読み（readings）を記憶して、サーバ８に通信する（例えば、ゲートウェイはデータを定期的にサーバにプッシュする）。

他の態様では、ゲートウェイデバイス４は、患者のテレビジョンセットやコンピュータモニタ等のグラフィカルインターフェース１０と接続するＳＴＢ２と無線で通信する。この態様では、患者はＳＴＢ２の出力をテレビジョンセットの入力に接続し、ＳＴＢ２を壁のコンセントその他の電源と接続する。そして、患者はＳＴＢ２に（例えば、ＳＴＢ２のポートに設定キャリアを挿入して）設定キャリア６を読ませる。ＳＴＢ２は、設定キャリア６及び／またはゲートウェイ４からの情報を用いて、ゲートウェイデバイス４との無線のセキュアな通信リンクを確立し、それを介してさらに設定情報を共有できる。ＳＴＢ２は、インターネットや無線デバイスを通したその他のデータリンクを介してビデオクリップその他の情報を受信し、ＳＴＢ２に格納して患者が視聴できるように、大きなメモリを有している。テレビジョンセットのリモート１２は、マニュアルの生理的状態入力デバイスとして機能する。患者はこれを介して、例えば生理的パラメータその他の健康に関する指標をマニュアル入力し、健康に関する質問に答え、ヘルスケア情報の表示を制御することができる。

他の態様では、ＳＴＢ２、テレビジョンセット、及びリモートの機能はＳＴＢ２のハードウェアとタッチスクリーンとを含む単一ユニットに組み込まれる。

図１は、ここに記載する態様による、患者に対する遠隔健康監視システム１４の概要を示す図である。システム１４は、セットトップボックス（ＳＴＢ）２を含む。このＳＴＢは、グラフィカルインターフェース（ＧＵＩ）１０その他の好適なデバイス（例えば、テレビ、ラップトップ、ＰＤＡ等）に動作可能に結合しており、これを介してユーザまたは患者がＳＴＢ２とインターラクト（例えば、情報を受け取ったり、情報を入力したり）できる。ＳＴＢ２は、（例えば、非シールドより対線（ＵＴＰ）ケーブル、同軸ケーブル等）さらにブロードバンドモデム１６に結合されている。このブロードバンドモデム１６はインターネット１８や同様にネットワークへのアクセスを行い、サーバ８と通信する。経験の無いユーザに設定プロセスを行わせないために、設定キャリア６をモデムのポートに挿入して、モデム１６を設定してもよく、必要に応じて、設定キャリア６に格納された設定情報によりモデムを設定してもよい。設定キャリア６はサービスプロバイダにより構成される。従来のシステムは、設定キャリアを利用せずに、コストのかかる専門家による設置を必要としていた。ＳＴＢ２は、ＲＣ４（Rivest Cipher ４）等のデバイス鍵及びセキュリティ鍵を含み、患者の体重を測る体重計２２、（例えば、血圧、脈拍、ＳｐＯ２、ＥＣＧ、ＣＯ２等を測る）患者モニター２４等を含むが限定されない監視デバイスと結合している。また、患者がＳＴＢ２に情報を入力するリモートコントロール１２を設けている。

ＳＴＢ２は、ユーザまたは患者にユーザインターフェースを提供する。このインターフェースはＧＵＩ１０に表示される。ＳＴＢ２が提供する他の機能には次が含まれる：ブルートゥース及び／またはＵＳＢ通信リンクを介して体重計２２と患者モニタ２４等の監視デバイスをインターフェースする；測定情報を集めてサーバ８に送信する；データを保持することにより、サーバ８と通信するとき、ユーザを特定する；ユーザデータ及び測定データをバッファする等。ユーザは、キーコード等の情報の入力に赤外線信号を用いて、専用のリモートコントロール１２でＳＴＢ２を操作する。患者モニタ２４とスケール２２とは有線測定デバイスでも無線測定デバイスでもよく、自動的に動作し、測定データをブルートゥースまたはＵＳＢ接続を介してＳＴＢ２に送る。

図２は、本発明の態様による、患者の自宅などの遠隔地にいる患者を監視する遠隔健康監視システムの他の実施形態１４′を示す図である。様々な特徴により、集中サーバから隔たった患者の自宅その他の場所への遠隔健康監視システム１４′の「スマートな（smart）」設置が容易になる。本出願書類では、スマートな設置手順及び／またはシステムを、（患者の自宅等の）自宅側における遠隔健康監視システムの設置について説明する。しかし、言うまでもなく、スマートインストールのコンセプトは他の同様のシステムにも適用できる。他の同様のシステムには、無線ストリーミングデータデバイス、マルチメディアハブ、将来のウェルネスゲートウェイ（フィットネス、体重管理、睡眠等）などが含まれるが、これらに限定されない。

システム１４′の概要を説明し、システム１４′の様々なコンポーネントの理解を容易にする。各コンポーネントは以下に詳しく説明する。システム１４′はホームゲートウェイコンポーネント４に動作可能に結合されたセットトップボックス（ＳＴＢ）２を含む。セットトップボックスはブロードバンドモデム及び／またはルータ１６に結合し、インターネット１８を介して集中サーバ８との通信を可能としている。ＳＴＢ２は、赤外線その他のワイヤレストランシーバ３２を含み、リモートコントロール１２はこのワイヤレストランシーバ３２を介してＳＴＢ２と通信する。また、オーディオ／ビデオ（Ａ／Ｖ）コンポーネント３４も含む。このオーディオ／ビデオコンポーネント３４は、ユーザに提示する情報をＧＵＩ１０に供給する。ＧＵＩ１０とＡ／Ｖコンポーネント３４はＳＣＡＲＴケーブル（例えば、２１ピンコネクタであり、フランス語の「Syndicat des Constructeurs d'Appareils Radiorecepteurs et Televiseurs」の頭文字である）により接続でき、または他の適切なコネクタ（例えば、同軸ケーブル、Ｎピンコネクタ（Ｎは整数）等）により接続できる。ＳＴＢ２はＷｉＦｉアダプタ３６も含む。このＷｉＦｉアダプタ３６は、ホームゲートウェイ４のＷｉＦｉアクセスポイントまたはアダプタ３８と通信し、ホームゲートウェイ４とＳＴＢ２との間の双方向通信を行う。さらに、ＳＴＢ２は、設定キャリア６から情報を受け取るリーダ４０を含む。設定情報は、ユーザＩＤ（identity）、サーバＩＤ、ネットワークＩＤ、お気に入りの言語、設定、監視デバイスＩＤ、暗号コードプロトコル等を含むがこれらに限定されない。様々な実施例では、リーダ４０はＵＳＢ（universal serial bus）ポートであり、設定キャリア６はＵＳＢメモリスティックである。追加的に、または代替的に、リーダ４０はＣＤ−ＲＯＭドライブまたはＤＶＤドライブ（またはその変形）であり、設定キャリア６は設定情報を記憶したＣＤまたはＤＶＤである。言うまでもなく、リーダ４０は、設定キャリア６と接続して、ＳＴＢ２を設定する設定情報をその設定キャリア６から受け取る任意の適切な「読み出し」デバイスである。設定キャリア６は、任意の適切なポータブル記憶デバイスである（例えば、バーコード付きカード、スマートカード、磁気ストライプカード、パンチカード、キーカード等）。前記の例は例示であり、上記の特徴の範囲を限定することを意図したものではない。

また、ＳＴＢ２は、持続的な記憶コンポーネント４４（例えば、メモリ）を含む。記憶コンポーネント４４は、ＳＴＢ２のすべての機能に関連する情報を記憶する。例えば、リーダ４０を介して設定キャリア４２から受け取った設定上を持続的記憶４４に記憶する。プロセッサ４６は、ＳＴＢ２に動作可能に付随しており、設定ルーチン、ＷｉＦｉその他の通信ルーチンなどの持続的記憶に記憶された命令及び／またはルーチンを実行する。言うまでもなく、プロセッサ４６はＳＴＢ２とは別のコンポーネントとして図示したが、プロセッサ４６はＳＴＢ２に物理的コンポーネントとして含まれていてもよい。

ホームゲートウェイ４は、設定キャリア６から設定情報を受け取るリーダ４８を含む。リーダ４８は、ＳＴＢ２のリーダ４０と同様または同一であってもよく、リーダ４０とは大幅に違っていてもよい。大幅に違っている場合、アダプタを利用して、リーダ４０が設定キャリア６から読み取らせることができる。あるいは、リーダ４８は、アダプタ無しに設定キャリア６を受け入れるように設計してもよく、リーダ４０は、リーダ４８と大幅に違う場合、そのアダプタを利用できる。このように、リーダ４０と４８により、ユーザは、ＳＴＢ２とホームゲートウェイ４のそれぞれに設定キャリア６をプラグイン（plug in）して、専門家による設置を要さずに各デバイスを設定できる。ホームゲートウェイ４は、ＳＴＢ２のＷｉＦｉアダプタ３６と通信する上記のＷｉＦｉアクセスポイント／アダプタ３８と、プロセッサ５８がアクセス及び／または実行する情報及び／またはルーチンを記憶する持続的記憶（例えば、メモリ）５０も含む。プロセッサ５８と持続的記憶５０は、構成的にそれぞれプロセッサ４６と持続的記憶４４と同様または同一であってもよいが、これらのコンポーネントにより記憶及び／または実行される情報は必ずしも同様または同一でなくてもよい。

ホームゲートウェイ４は、さらにディスプレイ５２を含む。ディスプレイ５２は、ＬＥＤその他の適切なインジケータデバイスを有しホームゲートウェイ４が正しく機能していることを示す。さらに、ホームゲートウェイは、ブロードバンドモデム／ＤＨＣＰサーバ１６と通信するイーサネットポート５４と、ビデオデータを格納するビデオ記憶コンポーネント５６とを含む。ビデオデータは、ＷｉＦｉリンクを介してＳＴＢに転送され、Ａ／Ｖコンポーネント３４とＧＵＩ１０を介してユーザに出力される。追加的に、または代替的に、これらの記憶機能の全部または一部を行うビデオメモリ５６′がＳＴＢ２にある。さらに、ホームゲートウェイ４は、ブルートゥースコンポーネント６２を受け付けるＵＳＢポート６０を含む。ブルートゥースコンポーネント６２は、１つ以上の監視デバイスと通信する。例えば、患者モニタ２２とスケール２４を図示したが、システム１４′は任意数の、及び／または任意タイプの監視デバイス等を含んでもよく、この点は当業者には明らかである。

様々な特徴では、スマートインストールメカニズムは、ＧＵＩ１０と自宅側のブロードバンドアクセスポイント１６との間の通信のために、ＷｉＦｉ無線ネットワーキングプロトコルを利用する。それゆえ、ＷｉＦｉ接続の両側にデバイスがある：ＧＵＩ１０側にＳＴＢ２があり、ブロードバンドの入口ポイントにホームゲートウェイ４がある。設定キャリア６を用いて、ヘルスケアサービスプロバイダ（図示せず）からＳＴＢ２とホームゲートウェイ４の両方に、ユーザごとの設定情報を配信する。設定情報があれば、デバイスは互いに、及び中央サーバ８に接続することができる。サービスプロバイダは、システム１４′がどのネットワーク及び／またはチャネルを利用するか、設定キャリア６を介して知ることができ、隣接するユーザ間の（ネットワークまたはデバイスの）コンフリクトを回避できる。言うまでもなく、様々な態様に関して、電源ライン通信等のＷｉＦｉの替わりを実装してもよい。

設置の最初の部分は、ＳＴＢ２のオーディオ／ビデオ（Ａ／Ｖ）コンポーネント３６がＧＵＩ１０に供給するクイックインストレーションガイド（ＱＩＧ）に促されて、ユーザが行う。ＱＩＧが解決できない問題がインストレーション中に起こった場合、ユーザはヘルプデスクに電話して詳細なサポートを求めることができる。インストレーションの第２の部分はＧＵＩ１０によりガイドされる。ＧＵＩ１０とブロードバンドモデム１６のインターネットエントランスとの間の距離が長ければ、そのギャップをネットワークケーブルでつなぐのは問題があり、無線通信（ＷｉＦｉ）が現実的な代替策となる。スマートインストールコンセプトにより、システム１４′にＷｉＦｉネットワークを組み込み、ＷｉＦｉ接続の両端にデバイスを配置することにより、ユーザの設定を完全にシールドすることができる。両方のデバイスが互いに通信できるようにするため、ＷｉＦｉ設定の交換に設定キャリア６を用いる。このように、ユーザは、専門のインストール業者のサポート無しに、複雑な自宅側システムをインストールできる。このように、潜在的に複雑なＷｉＦｉリンク生成をユーザから引き離し、ＧＵＩ１０上のＱＩＧ表示によりステップ・バイ・ステップの指示を提供することにより、ユーザはシステム１４′を早く、費用をかけずに設定できる。

設定キャリア６は、サービスプロバイダから自宅側システム（例えば、ＳＴＢ２とゲートウェイ４）に設定データを配信するのに用いられ、ＳＴＢ２とゲートウェイ４からサーバ８への接続を設定する情報を含む。設定情報には、（ユーザＩＤフィールドやハードウェアＩＤフィールドなどの）関連情報用の特定のフィールドを有する暗号化ＸＭＬ（extensible markup language）データ等が含まれるがこれらに限定されない。他の実施例では、設定情報には、ネットワークＩＤナンバー（例えば、ＷｉＦｉネットワークＩＤナンバー）、ネットワーク周波数、患者プロファイル情報（例えば、ユーザＩＤ、健康状態、お気に入りの言語など）、ソフトウェアアプリケーションまたはその一部、上記の動作を実行したりシステム１４′を設定したりするその他の適切な情報を含む。設定情報には、患者の個人的な暗号コード、言語、リソース、またはソフトウェアパーツなどの識別情報が含まれてもよい。

結果として、ＳＴＢ２とゲートウェイ４は、（例えば、製造者等により）予め設定されている必要はなく、サービスプロバイダ、国、言語とは独立である。それゆえ、特定のサービスプロバイダ、国、及び／または言語用に様々な在庫を持つのではなく、非特定の（generic）在庫を生産することができる。また、デバイスの交換や再利用が非常に簡単になる。さらに、ゲートウェイ４は、ユーザまたは患者のための測定デバイスと、近所の人のシステムと通信するための測定デバイスとを区別できる。例えば、ユーザのスケール（scale）に付されたハードウェア識別番号を用いて、ユーザのスケールを近所の人の健康監視システムで利用されるスケールと区別して、測定デバイス間の混乱を軽減することができる。かかるシナリオは、例えば養護施設、アパート、または近隣の家で複数のシステム１４′を利用する場合に起こりうる。追加的に、または代替的に、米国特許出願第６０／７５５０５３５号に記載されているように、患者データをリンクして（例えば、二人の看者を互いにリンクして、単一のシステムまたはデバイスにリンクして）、デバイスの共有を許容してもよい。例えば、遠隔ヘルスケアを必要とし、またはヘルスケアサービスに加入しているお年寄りのカップルがシステム１４′とその関連デバイスを共有でき、システムは患者間を区別して各患者に利用させてもよい。

一部の特徴によると、設定キャリア６は、USBメモリスティックやその他のポータブルメモリデバイスなどの記憶デバイスである。サービスプロバイダは、ＷｉＦｉ設定、ユーザ識別情報、及びその他の設定データを設定キャリアに書き込む。ユーザは、インストレーション時に、設定キャリアをＳＴＢ２とホームゲートウェイ４の両方に挿入する。このように、両方のデバイスを、互いに接続し、（例えば、サーバ２０を介した）遠隔サービスに接続できるように設定する。また、設定キャリア６は、家庭側において特定のユーザを識別するメカニズムを提供する。接続が確立されると、設定全部を交換する。一例では、サービスプロバイダは、設定データを設定キャリア６に書き込み（例えば、記憶し）、それを新しい顧客に（例えば郵便で）送付する。設定キャリアは、設定キャリア６をどう挿入するか説明する１つ以上のグラフィカルマーキングを有する。さらに、混乱を少なくするために、ユーザの名前を設定キャリア６上に印刷してもよい。ビデオ記憶を制限したい時、設定キャリア６をビデオ記憶として利用して、ハードディスクのコストを節約したり、ビデオ（video material）をダウンロードするのに利用する帯域幅を低減したりできる。

設定キャリア６は設定データを配信する媒体として機能する。設定キャリア６により、「在庫があってすぐに購入可能な（off the shelf）」ＳＴＢ２デバイスの使用が可能となり、工場における個別設定（special configuration）の必要性が低減され、異なる国と異なるサービスプロバイダにおける同じＳＴＢモデルの利用が可能になる。設定キャリア６が提供するその他の利点には、代替デバイスの再設定が可能になること、説明と実行が容易になること、コストエフェクティブ（cost-effectiveness）になること、システムデバイスとすぐに接続できること、（例えば、ＲＣ４の鍵をハードウェア（スクランブルされた鍵をデ・スクランブルするメカニズムを組み込み得る）とは別に配布するため）セキュリティが向上することがある。設定キャリア６の内容は暗号化して、プライバシーにかかわるデータを保護することもできる。ＳＴＢ２とゲートウェイ４に、設定データにアクセスするための復号アルゴリズムを設けることができる。

他の特徴では、周辺の測定デバイス（例えば、電子スケール、血圧計バンド、ＳｐＯ２モニター、血糖値モニター等）を、設定キャリア６により設定できるように設計できる。例えば、設定キャリア６は、ホームゲートウェイ４とＳＴＢ２のいずれか、または両方と無線通信するように測定デバイスを設定する設定情報を格納してもよい。この例では、測定デバイスに、設定キャリアを読み取るリーダと、設定情報を記憶する持続的メモリ等を設けてもよい。

上記の通り、設定キャリア６はＵＳＢメモリティックであってもよい。ＵＳＢメモリティックは非常にコストエフェクティブであり、いろいろな製造業者から入手可能である。ユーザはスティックをＵＳＢポートに挿入し、スティック中のデータに自由にアクセスして復号できる。他の例では、設定キャリア６はニアフィールド通信（ＮＦＣ）カードである。ニアフィールド通信カードは、データの記憶と読み出しする（例えば、１０ｃｍより短い）非接触のインターフェースを提供し、ユーザフレンドリーな構成を利用可能とする。ＮＦＣメカニズムによりデータへのアクセスを制御できる。

他の例では、設定キャリア６はメモリカードである。メモリカードは、デジタルカメラやハイエンドの携帯電話などで一般的に利用されている。この例では、ＳＴＢ２のリーダ４０とゲートウェイ４のリーダ４８はそれぞれメモリカードリーダである。カード上のデータにも自由にアクセスして復号できる。さらに他の例では、設定キャリア６はスマートカードである。さらに他の実施形態では、設定キャリア６には携帯電話やＰＤＡが含まれる。

設定キャリア６に記憶された設定データには、限定されないが、次のものが含まれる：サーバのホスト名及びポート番号；ユーザ名（インストレーションの時に確認される）；ユーザを表すカードＩＤ、サーバ８に対するメッセージ（例えば、最初のメッセージ）を暗号化するのに利用するＲＣ４鍵；ホームゲートウェイ４とＳＴＢ２との間の接続を確立する、ＷｉＦｉアダプタ３６，３８のＷｉＦｉ設定など。

ゲートウェイ４は、システム中の様々なコンポーネントとのインターフェースと、外部システムとのインターフェースとを行う。この点、ゲートウェイ４はインターネットへのゲートウェイとして、及び測定デバイス２２、２４とのインターフェースとして動作する。また、ゲートウェイ４は、ＳＴＢ２（及び任意的に他のシステムコンポーネント）へのＷｉＦｉアクセスポイントとして動作する。他の態様では、ゲートウェイ４は電話（図示せず）を接続するＶＯＩＰ接続を含む。

ホームゲートウェイ４及び／またはＳＴＢ２は、測定デバイス２２，２４から測定データを集め、それをサーバ８に転送する。また、ゲートウェイ４及び／またはＳＴＢ２はデータキャッシュとして動作し、サーバ８から読み出した情報をキャッシュし、及び／または測定データをサーバ８に送信するまでキャッシュする。測定デバイスは、ＳＴＢ２ではなくゲートウェイ４に接続することにより、ＳＴＢ２がオフの時でも患者の状態をモニターできる。ゲートウェイ４及び／またはＳＴＢ２は、ユーザに提示するビデオマテリアルを予めダウンロードすることもできる。ホームゲートウェイ４は、その状態（及び／またはＳＴＢの状態）を、ＬＥＤ及び／またはディスプレイ５２を介してユーザに通知する。ＱＩＧ情報は、ＬＥＤの組み合わせやディスプレイメッセージに対するリファレンスを含み、何か問題が起こった時にユーザが行い得る１つ以上の動作を提供する。ホームゲートウェイ４は、様々なデバイスによるＷｉＦｉネットワークのカプセル化（encapsulation）を可能とし、それゆえ最低限のケーブル数でシステム１４′のインストレーションを可能とする利点があるが、これに限定はされない。ＷｉＦｉ接続設定のカプセル化により、ＷｉＦｉ設定はシステム１４′により完全に処理され、それゆえ設定中の人的エラーから保護される。他の利点は、ホームゲートウェイ４は、イーサネットとＤＨＣＰに基づくので、新しいＤＳＬソリューションと既存のＤＳＬソリューションに容易にインストールできる。さらに、ゲートウェイ４は、ウェブサーバとして機能しているとき、標準のＳＴＢ２（例えば、ブラウザカード）の利用が可能である。このシナリオでは、サーバ８との接続は利用できないが、（例えば、インストレーション中に）ユーザインターフェースを利用できる。必要なら、ウェブサーバの機能をホームゲートウェイ４と中央サーバ８との間で分離してもよい。

他の特徴では、ゲートウェイ４により、ＳＴＢ２をスタンバイモード及び／またはスイッチオフにできるので、スタンバイ時のパワー消費を低減できる。さらに、ゲートウェイ４はユーザインターフェースとビデオの復号をサポートする必要がないので、製造には低コストのハードウェアを利用することができる。費用がかかり、及び／または低帯域幅のＧＰＲＳやＵＭＴＳ等の通信方法を用いるとき、ゲートウェイはサーバ８とのデータキャッシュとしても動作できる。さらにまた、必要に応じて、ゲートウェイ４を、測定機能及び／または電話サポートのみを有する他のシステム構成で利用することもできる。

ＳＴＢ２は、ユーザとのインターラクションを容易にし、ＧＵＩ１０の近くに配置でき、任意的にリモートコントロール１２で操作できる。ＳＴＢ２は、ホームゲートウェイ４と無線通信するＷｉＦｉアダプタ３６を有する。ＳＴＢ２は、システム１４′のユーザインターフェースを生成する役割を果たす。このユーザインターフェースは、スタンドアロンアプリケーションとして実装しても、ブラウザのウェブベースのユーザインターフェースとして実装してもよい。後者の場合、ＳＴＢ２は、非常に低コストかつ単純なウェブブラウザＳＴＢ２となる。このアプローチにより、ストリーミングメディアデバイス及び／またはウェブブラウザを有するパーソナルコンピュータなどの、代替的ユーザインターフェースを利用できるようになる。さらに、ビデオ記憶がゲートウェイ４にある場合、患者は、ゲートウェイ４と通信するように構成されたＳＴＢ２またはその等価物を有する複数の家庭用テレビ、コンピュータ等のどれかで教育的ビデオを視聴するオプションを有する。

上記の通り、ゲートウェイ４は、スケール２４及び／または患者モニター２２などの１つまたは複数の測定デバイスに結合している。言うまでもなく、図２にはスケール２４と患者モニター２２を測定デバイスとして図示したが、本イノベーションはこれに限定されない。むしろ、患者の状態を測定できる任意の測定デバイスを（例えば、無線通信リンクを介して）ゲートウェイ４に結合できる。例えば、測定デバイスには、温度計、呼吸モニター、脈拍モニター、血中酸素モニター、血圧モニターなどが含まれるがこれに限定されない。また、測定デバイスはゲートウェイ４に無線で結合されるので、ユーザの家屋のどこにでも配置できる。

他の態様では、システム１４′は、図示したコンポーネントの全部を含まなくてもよい（一部を含めばよい）。必要に応じて、例えばシステム１４′は、ＧＵＩ１０を有さない測定デバイスを利用できる。特徴によると、ユーザは、電話（図示せず）、携帯電話、テキストメッセージングプロトコル等を介してシステム１４′とインターラクトできる。他の態様では、システム１４′は測定デバイスを有さないＧＵＩ１０を含み得る。さらに他の構成では、ＧＵＩ１０と測定デバイスとサービスプロバイダとのＶｏＩＰまたは電話接続とを含む。

他の代替的特徴では、ラップトップＰＣまたはタブレットＰＣをＳＴＢ２として利用してもよい。この場合、マウス、キーボード、スタイラス、その他の入力デバイスを利用して、ＳＴＢ２に情報を入力する。かかるシナリオでは、コンピュータスクリーンがＧＵＩ１０として機能し、コンピュータはＳＴＢ２の機能と、ＧＵＩ１０と、リモートコントロール１２と、ＳＴＢ２のその他の様々なコンポーネントとを合わせたものとなる。

図３は、様々な態様による、ＳＴＢ２及びゲートウェイ４の両方の複数の状態を示す状態図７０である。初期状態７２は、システム（例えばシステム１４′またはその変形）の動作開始時点の状態（starting state）を表し、システムはまだ設定されていない。初期状態７２から、システムが新しいシステムであるか、またはすでに構成されているか（例えば、新しくない）決定する。ここで、「新しい」とは、まだ初期化または構成（configured）されていないシステムやデバイス、及び過去に構成、インストール、登録等されたが、インストールされていない状態に回復され、設定及び／またはインストレーションを必要としているシステムを指す。よって、「新しい」とはまだ使われたことがないデバイスのみを含むものと解釈してはならない。システムが新しければ、段階７４でインストレーションを行う。システムが新しくなければ、チェック段階７８において様々な前提条件（preconditions）のチェックを行う。インストレーション段階７４と条件チェック段階７８において、デバイスはＳＴＢ２、ホームゲートウェイ４、及びサーバ６の間の基本的な通信リンクの生成に関連して必要になる様々な条件を確認する。問題が見つかるとユーザに報告され、ＱＩＧ及び／またはＧＵＩはその問題を解決する解決策を示唆し、及び／またはユーザが電話できるヘルプデスクの電話番号を提供する。

段階７８においてすべての前提条件が満たされると、リセットがトリガーされ、システムは必要であれば再インストレーションするため、インストレーション段階７４に進む。追加的に、または代替的に、システムはすべての条件が満たされると段階７６に進み、（例えば、再インストレーションが必要なければ）通常動作を行う。ゲートウェイ４がエラーを検出した場合、（例えば、ＧＵＩ１０及び／またはディスプレイ５２を介して）エラーをユーザに報告する。システムは段階７８に戻り、再インストレーションをトリガーするリセット条件が満たされているか判断する。

システムは、インストレーションが完了すると、システムはインストレーション段階７４から通常動作段階７６に進む。リセットがトリガーされると、システムは再インストレーションのためにインストレーション段階７４に戻る。また、リセットはインストレーション段階７４でトリガーされることがある。インストレーションプロトコルのインターラプション等による場合である。

図４ないし図６は、様々な実施形態による、患者の遠隔健康監視システムのインストール及び／または設定に関する方法を示す。これらの方法を一連の動作として説明するが、言うまでもなく、記載する目標及び／または結果を達成するにはすべての動作が必要なわけではなく、態様に応じて、一部の動作を記載した順序とは異なる順序で行ってもよい。

図４は、一以上の態様による、患者の自宅で患者の健康状態を遠隔的に監視する在宅健康監視システムの設定方法８０を示す図である。８２において設定キャリアを構成する。設定キャリアはＵＳＢメモリティック（例えば「ジャンプドライブ」）であってもよく、ＮＦＣカード、メモリカード、スマートカード等を含むがこれらに限定はされないその他のポータブルメモリデバイスであってもよい。設定データは、サービスプロバイダにより設定キャリアに格納され、設定キャリアが関連する特定のユーザまたは患者に関連するユーザＩＤ情報と、ユーザの居住地やオフィス等の望みの場所にＳＴＢとホームゲートウェイを設定するのに必要なすべての設定情報を含むが、これらに限定はされない。設定データは、ＳＴＢとゲートウェイの間のWiFi接続を設定する情報、及びその他の望ましいシステム設定情報を含む。

８４において、ゲートウェイコンポーネントをオンにし、（例えば、イーサネット接続またはその他の適切な有線／無線接続を介して）インターネットに接続する。８６において、ユーザは、設定キャリアをゲートウェイに挿入する。ゲートウェイは設定キャリアから設定データを読み出し、自機を適宜設定する。任意的に、インターネット接続が確立されると、さらに設定データ及び／またはその他のセットアップデータをリモートサイト（remote site）からダウンロードできる。８８において、ゲートウェイに付随するＷｉＦｉアダプタ／アクセスポイントを設定情報に応じて設定する。ユーザは、９０において、ＳＴＢをテレビジョン等のＧＵＩに接続し、ＳＴＢとＧＵＩコンポーネントをオンにする。ＳＴＢとＧＵＩを接続し電源を入れてから、ユーザは、９２において設定キャリアをＳＴＢに挿入する。ＳＴＢは、設定キャリアから設定データを読み出し、自機を適宜設定する。ＳＴＢが設定されると、９４において、ゲートウェイはＳＴＢがあることを検知でき、WiFi接続を開始し、システムは使用可能状態になる。９６において、測定デバイス（例えば、スケール、血圧計バンド、血液酸素モニター等）を利用する場合、（例えば、有線または無線接続、または両方、ブルートゥース通信リンク等を介して）ゲートウェイに接続される。任意的に、設定キャリアを各測定デバイスの適切なコネクタに挿入して、ゲートウェイ及び／またはＳＴＢとセキュアな（例えば暗号化された）通信ができるように設定する。

図５Ａは、前掲の図を参照して説明したＳＴＢ２等のＳＴＢのスマートインストレーション方法のフロー図１００を示す。ＳＴＢは、パワーがオンにされ、新しいと（例えば、現在は設定及び／またはインストールされていないと）、１０２において、（例えばテレビジョンなどのＧＵＩを介して）最初の導入スクリーンがユーザに提示される。ユーザは、最初の導入スクリーンを（例えばテレビジョンのリモートコントロールやその他の入力デバイスを用いて）クリックまたは応答し、１０４の第２の導入スクリーンと、１６０の第３の導入スクリーンなどを行ったり来たりナビゲーションでき、ＳＴＢは自機の設定を試みる。ＳＴＢが自機を設定できるとき、１０８において、ユーザは自分の氏名またはユーザＩＤを確認する。

ＳＴＢが自機を設定できない場合、１１０において、ユーザは、サービスプロバイダにより提供された情報を含む設定キャリアを挿入してＳＴＢを設定するように促される。設定キャリアが挿入されると、本方法は１０６に戻り、ユーザに導入スクリーンを再提示するか、１０８に進み、ユーザに自分の氏名またはユーザＩＤを確認するように促す。ユーザが確認すると、１１２において、設定情報が設定キャリアからＳＴＢにインポートされる。設定情報は、ＳＴＢが設定キャリア及びホームゲートウェイコンポーネントからの情報を復号（decode）及び／または逆暗号化（decrypt）できるようにするリターンキー（return key）を含んでいてもよい。任意的に、１１４において、「ビジー」インジケータをユーザに提示して、システムが自分を設定していることをユーザに示す。問題が検出されると、１１６において、その問題が報告される。例えば、ユーザは問題を報告されると、クイックインストレーションガイド（ＱＩＧ）を参照する。ＱＩＧは印刷されたマニュアルであっても、ＳＴＢまたは設定キャリアに保存されていてもよい。この場合、ユーザはリモートコントロールを用いてＱＩＧをナビゲーションできる。すべての条件が満たされると、方法は「接続成功」状態に進み、この状態において、１１８において、ＳＴＢと関連ホームゲートウェイコンポーネントとの間の接続が成功したことをユーザに示す。１２０において、ＧＵＩを介してユーザに導入「ペアリング（pairing）」スクリーンを提示する。このスクリーンは、ホームゲートウェイコンポーネントと測定デバイスとの間の接続がすぐに行われることを示す。この例に関して説明する測定デバイスはスケール（scale）であるが、本イノベーションは測定装置としてスケールに限定されず、いかなる適切な測定デバイスを含んでいてもよい。

１２２において、ゲートウェイとスケールとの間のペアリングすなわち接続を準備していることをユーザに表示し、１２４において、「ペアリング」スクリーンをユーザに提示して、接続を確立することを試みていることを示す。１２６において、測定デバイスすなわちスケールのＩＤ（identity）を表す１けた以上の数字を確認する。動作１２６の後に点「Ａ」とラベル付けし、図５Ｂに続く本方法の継続点を示す。

図５Ｂは、図５Ａの動作１２６から続く、上記の方法のフロー図１００を示す。１２８において、最初の測定を行う。例えば、この例について上記したように、測定デバイスがスケールである場合、ユーザは１２８においてスケールの上に乗るよう促される。最初の測定の結果が１３０においてユーザに提示される。１３２において、ユーザは再びスケールに乗るように促され、２回目の測定が行われる。２回目の測定が記録されない場合、ユーザは１３４において２回目の測定を再度繰り返すよう促される。本方法は、１３４から、１３２に戻り２回目の測定を行う。あるいは、所定回数試みても新しい測定デバイスが検出されない場合、１３６において、第２の測定が失敗したと判断する。本方法は、１３２に戻り、ユーザに再度測定を行うように促す。（１３２または１３４における促しに応じて）新しい測定が検出されると、１３８において、システムインストレーションが完了したことをユーザに示す。ユーザは、１４０においてログインスクリーンが提示され、アカウント情報を入力して監視システムにログインする。他の実施形態では測定ステップを行う必要はない。

図６は、遠隔健康監視システムのホームゲートウェイコンポーネントのスマートインストレーション方法のフロー図１５０を示す。１５２において、ゲートウェイコンポーネントにパワーを供給すると、ゲートウェイコンポーネントが始動することを示す始動メッセージをユーザに提示する。ゲートウェイコンポーネントがすでに設定されているがまだインストールまたは登録されていない場合、１５６において、イーサネット接続の存否に関する確認を行う。例えば、確認はゲートウェイコンポーネントの内部で行われ、ゲートウェイコンポーネントがチェックして接続されていることを確認してもよいし、イーサネットケーブルをゲートウェイコンポーネントに接続するようにユーザに促してもよいし、両方であってもよい。

ゲートウェイコンポーネントが新しく、設定されていないとき、１５４において、設定情報を記憶した設定キャリアを挿入するようにユーザに促してから１５６に進む。１５６でイーサネット接続が検出されなければ、接続エラーを起こったことをユーザに示し、イーサネットケーブルをゲートウェイコンポーネントに接続してエラーを訂正するようにユーザに促す。イーサネット接続が検出されると、１６０において、サーバ接続を確認してゲートウェイが（病院や他のヘルスケア提供施設等の）集中サーバと通信できるようにする。サーバ接続が検出されないと、１６２において、サーバ接続エラーがユーザに提示される。ユーザはＱＩＧを参照するか、ヘルプデスク番号に電話をして支援を求める。サーバに接続されていれば、１６４において、ゲートウェイとＳＴＢの間の接続を確認する。ゲートウェイとＳＴＢの間の接続が検知されないとき、１６６において、ユーザにエラーが通知され、ＳＴＢを接続及び／またはインストールするように促される。ユーザは、ＳＴＢ接続を確認すると、１６８において、ホームゲートウェイコンポーネントがインストレーション正しくインストールされたことを通知される。このように、ユーザはステップごとにホームゲートウェイコンポーネントのインストレーションを行い、ゲートウェイとＳＴＢとの間のＷｉＦｉ接続の設定をユーザの介入なしに行え、セットアップ時のエラーのリスクを低減できる。

Claims (31)

1. リモートヘルスケアシステムをインストール及び設定するシステムであって、
   セットトップボックス（ＳＴＢ）と、
   第１のリーダを有するホームゲートウェイと、
   前記ＳＴＢと前記ホームゲートウェイとを設定するためにヘルスケアサービスプロバイダが提供する設定情報を記憶する設定キャリアとを含み、
   前記設定キャリアを前記ホームゲートウェイのリーダに挿入し、前記設定情報を読み出して持続的メモリに記憶し、前記ホームゲートウェイを設定し、中央サーバへのインターネットリンクを確立し、前記ＳＴＢの無線通信アクセスポイントまたは電源ライン通信アクセスポイントの少なくとも一方を確立するシステム。
2. 前記ＳＴＢは第２のリーダを含み、前記第２のリーダには前記設定キャリアを挿入し、前記第２のリーダは前記設定情報を持続的メモリに格納して、前記ＳＴＢを設定し、前記ホームゲートウェイとの無線通信リンクまたは電源ライン通信リンクの少なくとも一方を確立する、請求項１に記載のシステム。
3. 前記システムは遠隔地にいる患者の健康状態を監視する、請求項２に記載のシステム。
4. 前記ＳＴＢは患者に情報を提供するグラフィカルユーザインターフェース（ＧＵＩ）に結合した、請求項１に記載のシステム。
5. 前記ＧＵＩはテレビジョンセットである、請求項４に記載のシステム。
6. 前記患者はリモートコントロールを用いて前記ＳＴＢに情報を入力する、請求項４に記載のシステム。
7. 前記設定キャリアは、前記ＧＵＩを設定し、前記中央サーバに対して前記患者を識別する、ユーザプロファイル、お気に入りの言語、リソース、またはソフトウェアのうち少なくとも１つと関連する情報を記憶する、請求項４に記載のシステム。
8. 無線通信リンクを介して前記ホームゲートウェイ及び前記ＳＴＢの一方と結合した少なくとも１つの監視デバイスをさらに含み、
   前記少なくとも１つの監視デバイスは前記患者の生理的状態をモニターする、請求項１に記載のシステム。
9. 前記少なくとも１つの監視デバイスは電子スケール、血圧モニター、脈拍モニター、ＳｐＯ２モニターのうちの少なくとも１つである、請求項８に記載のシステム。
10. 前記少なくとも１つの監視デバイスは、前記無線通信リンクを生成する前記設定キャリアにより設定可能である、請求項８に記載のシステム。
11. 前記ＳＴＢはＧＵＩを組み込んだパーソナルコンピュータであり、
    前記患者はマウス及びキーボードの少なくとも１つを用いて前記ＳＴＢに情報を入力する、請求項２に記載のシステム。
12. 前記設定キャリアは、ＵＳＢポータブルメモリスティック、ＤＶＤ、ＣＤ−ＲＯＭ、スマートカード、キーカード、バーコードカード、ニアフィールド通信カード、または磁気ストライプカードのうちの少なくとも１つである、請求項２に記載のシステム。
13. 前記設定コンポーネントは、
    前記ＳＴＢと前記ホームゲートウェイとの間に無線接続を設定するルーチンと、
    前記ホームゲートウェイを設定するルーチンと、
    前記ＳＴＢを設定するルーチンと、
    前記ホームゲートウェイにおいて前記ＳＴＢを検出するルーチンと、
    無線通信プロトコルを用いて、前記ホームゲートウェイに１つ以上の測定デバイスを接続するルーチンとを含む、請求項２に記載のシステム。
14. 前記設定キャリアに前記設定情報を格納する段階と、
    前記ホームゲートウェイに前記設定キャリアを挿入する段階と、
    前記設定キャリアからの前記設定情報を用いて、前記ホームゲートウェイを設定して、前記中央サーバとの通信リンクを確立する段階とを含む、請求項１に記載のシステムを設定する方法。
15. 患者の家に遠隔患者ヘルスケアシステムをインストールして設定する方法であって、
    セットトップボックス（ＳＴＢ）とホームゲートウェイの設定情報を記憶する設定キャリアを構成する段階と、
    前記ホームゲートウェイにパワーを供給し、前記ホームゲートウェイをインターネットに接続する段階と、
    前記設定キャリアを前記ホームゲートウェイに挿入して、前記ホームゲートウェイを自動的に設定して、中央サーバとの通信リンクを確立する段階と、
    前記ＳＴＢをＧＵＩに接続して、前記ＳＴＢと前記ＧＵＩにパワーを供給する段階とを含み、
    前記設定キャリアはヘルスケアサービスプロバイダにより設定される方法。
16. さらに、
    前記設定キャリアを前記ホームゲートウェイに挿入した時に、前記ＳＴＢのために、前記ホームゲートウェイに無線アクセスポイントを自動的に設定する段階と、
    前記設定キャリアを前記ＳＴＢに挿入して、前記ＳＴＢを自動的に設定して、前記ホームゲートウェイと無線通信リンクを確立する、または前記ＳＴＢと前記ホームゲートウェイの一方または両方の持続的メモリに記憶された設定情報を用いて前記無線リンクを自動的に生成する段階とを含む、請求項１５に記載の方法。
17. 前記ホームゲートウェイが前記ＳＴＢを検出し前記システムが使用可能であることを、前記ＧＵＩを介して前記患者に示す段階をさらに含む、請求項１６に記載の方法。
18. 少なくとも１つの測定デバイスを前記ホームゲートウェイに接続する段階をさらに含む、
    前記少なくとも１つの測定デバイスは前記患者の状態を測定し、前記サーバへの送信のために、前記ホームゲートウェイに前記測定情報を提供する、請求項１６に記載の方法。
19. 前記少なくとも１つの測定デバイスはデジタルスケール、血圧モニター、脈拍モニター、呼吸モニター、ＳｐＯ２モニターのうちの少なくとも１つを含む、請求項１８に記載の方法。
20. 前記設定キャリアを構成する段階は、さらに、前記設定キャリアを前記患者に提供する前に、設定命令を前記設定キャリアに格納する段階を含む、請求項１５に記載の方法。
21. 前記設定キャリアは、ＵＳＢポータブルメモリスティック、ＤＶＤ、ＣＤ−ＲＯＭ、スマートカード、キーカード、バーコードカード、ニアフィールド通信カード、または磁気ストライプカードのうちの少なくとも１つである、請求項２０に記載の方法。
22. 請求項１５に記載の方法を実行するようにプログラムされたプロセッサまたはコンピュータ媒体。
23. ユーザプロファイル、お気に入りの言語、またはソフトウェアのうち少なくとも１つと関連する情報を前記設定キャリアに記憶し、記憶した情報を用いて前記ＧＵＩを設定し、前記中央サーバに対して前記患者を識別する段階をさらに含む、請求項１５に記載の方法。
24. 前記設定キャリアを用いて、前のデバイスが故障した時、替わりのＳＴＥまたはホームゲートウェイを設定する、請求項１５に記載の方法。
25. 離れたところにいる患者にヘルスケアサービスを提供するホームゲートウェイであって、
    設定情報を記憶した設定キャリアを受け入れるリーダと、
    ネットワーク接続を受け入れ、前記ホームゲートウェイと中央サーバとの間の通信を行うネットワークポートと、
    １つ以上の患者監視デバイスへの無線接続を提供する無線アダプタとを有する、ホームゲートウェイ。
26. セットトップボックス（ＳＴＢ）への無線接続を提供する無線アダプタをさらに有する、請求項２５に記載のホームゲートウェイ。
27. 遠隔ヘルスケアシステムを設定する設定キャリアであって、
    １つ以上のＳＴＢとホームゲートウェイとを設定するコンピュータ実行可能命令を記憶し、前記ＳＴＢと前記ホームゲートウェイとの間の通信リンク及び前記ホームゲートウェイと中央サーバとの間のインターネットリンクを生成するコンピュータ読み取り可能媒体を含み、
    前記設定情報はヘルスケアサービスプロバイダにより前記設定キャリアに記憶され、前記設定キャリアは離れた場所にいる患者により前記ホームゲートウェイと前記ＳＴＢとの各々に挿入される設定キャリア。
28. 前記ＳＴＢに結合したＧＵＩを設定し、前記中央サーバに対して前記患者を識別する、ユーザプロファイル、お気に入りの言語、リソース、またはソフトウェアのうち少なくとも１つと関連する情報を有する、請求項２７に記載の設定キャリア。
29. 前記コンピュータ読み取り可能媒体は、ＵＳＢポータブルメモリスティック、ＤＶＤ、ＣＤ−ＲＯＭ、スマートカード、キーカード、バーコードカード、ニアフィールド通信カード、または磁気ストライプカードのうちの少なくとも１つである、請求項２７に記載の設定キャリア。
30. リモートネットワークをインストール及び設定するシステムであって、
    セットトップボックス（ＳＴＢ）と、
    第１のリーダを有するホームゲートウェイと、
    前記ＳＴＢと前記ホームゲートウェイとを両方設定するためにサービスプロバイダが提供する設定情報を記憶する設定キャリアとを含み、
    前記設定キャリアを前記ホームゲートウェイのリーダに挿入し、前記設定情報を読み出して持続的メモリに記憶し、前記ホームゲートウェイを設定し、中央サーバへのインターネットリンクを確立し、前記ＳＴＢの無線通信アクセスポイントまたは電源ライン通信アクセスポイントの少なくとも一方を確立するシステム。
31. 前記設定キャリアは、ユーザプロファイル情報またはお気に入りの言語のうち少なくとも１つを含む、前記システムのユーザに特有の識別情報をさらに含む、請求項３０に記載のシステム。

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