JP2010515990A - オフラインで格納するためのユーザアクセスポリシー - Google Patents
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Abstract
所定のユーザが、通信システムを介してアクセス可能であるか否かを判断することであって、通信システムを介して所定のユーザにデータを提供することが意図されることと、ユーザがアクセス不可能である場合に、ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて、ストレージエンティティにデータを格納するか否かを決定することであって、オフラインルールは、(i)データを格納するための少なくとも1つの承認ルールと、(ii)データを格納しないための少なくとも1つの拒否ルールとのうちの少なくとも1つを含む、方法、コンピュータプログラム製品、装置、およびシステムが示される。
【選択図】図4
【選択図】図4
Description
本発明は、通信システムにおけるオフラインストレージを管理するための、方法、コンピュータプログラム製品、装置、およびシステムに関する。
通信システムは、ユーザ端末や、その他の通信システムに関連付けられるノードなどの、2つ以上のエンティティ間の通信を可能にする設備と考えることができる。ユーザまたはエンドユーザ等の、通信システムのサブスクライバには、多くのサービスが提示および提供され、呼、データ通信、もしくはマルチメディアサービス等のデータ、または単にインターネット等のネットワークへのアクセスが、サブスクライバに提供される。例えば、このようなサービスは、通信システムのオペレータまたは外部サービスプロバイダによって、提供されうる。
通信システムのサブスクライバに提示されるサービスには、マルチパーティ会議、例えば、いわゆる直接音声通信サービス等の会議サービスが含まれうる。直接音声通信サービスによって、ユーザは、1つ以上のユーザとの即時通信を行なうことが可能になりうる。直接音声通信の一例として、プッシュトゥートークオーバーセルラ(push to talk over cellular; PoC)サービスが挙げられる。これは、プッシュトゥートークサービス(push-to-talk service; PTT)としても知られている。PoCは、GSM/GPRSネットワーク等のセルラネットワークにおけるボイスオーバーIP(Voice over IP; VOIP)技術に基づくものであることができる。
通信システムのサブスクライバに提供されるサービスには、インスタントメッセージングが含まれうる。インスタントメッセージング通信サービスによって、ユーザは、1つ以上のユーザにメッセージを送信することが可能になりうる。
〔オープンモバイルアライアンス(Open Mobile Alliance; OMA)〕
下掲の非特許文献1は、半2重通信に基づくPoCを規定している。つまり、PoCサービスに登録し、かつグループに属している一方のユーザ、つまり第1のPoCサブスクライバが話すことができる時は、グループに属している他のユーザまたはPoCサブスクライバは、聞くことはできるが、同時に話すことはできない。第1のPoCサブスクライバは、自身の通信機器上のプッシュトゥーキーを押したままにして、話し始めることができ、またキーを押し続ける限り話すことができる。類似の原理は、触感または音声によりアクティブ化する方式ユーザインターフェースに当てはまる。第1のPoCサブスクライバは、PoCサーバを介して他のユーザと接続されるが、そのPoCサーバは、PoCセッションを制御し、第1のPoCサブスクライバから他のユーザへ提出されたコンテンツの経路を決定するように構成される。
下掲の非特許文献1は、半2重通信に基づくPoCを規定している。つまり、PoCサービスに登録し、かつグループに属している一方のユーザ、つまり第1のPoCサブスクライバが話すことができる時は、グループに属している他のユーザまたはPoCサブスクライバは、聞くことはできるが、同時に話すことはできない。第1のPoCサブスクライバは、自身の通信機器上のプッシュトゥーキーを押したままにして、話し始めることができ、またキーを押し続ける限り話すことができる。類似の原理は、触感または音声によりアクティブ化する方式ユーザインターフェースに当てはまる。第1のPoCサブスクライバは、PoCサーバを介して他のユーザと接続されるが、そのPoCサーバは、PoCセッションを制御し、第1のPoCサブスクライバから他のユーザへ提出されたコンテンツの経路を決定するように構成される。
PoC 2.0は、ユーザがオフラインの際に、ユーザのPoC通信をネットワークストレージに格納するPoCボックスと呼ばれる新しい機能を導入する。つまり、ユーザの誰かがPoCネットワークを介してアクセス不可能である場合、すなわちそのユーザがオフラインの場合、このユーザがオンラインに戻る際にPoC通信データを取り出せるように、PoCサーバは、アクセス不可能なユーザのPoC通信のデータをPoCボックスに格納することができる。
このソリューションは、ネットワークストレージへの格納プロセスに関する影響力が、アクセス不可能なユーザに無いという欠点を有する。例えば、ユーザは、特定のユーザまたはグループからのコンテンツを保存および受信することを望まず、または、ユーザは、データサイズが大きいコンテンツを格納することを望まないかもしれない。
下掲の非特許文献2に規定されるインスタントメッセージング(Instant Messaging; IM)サービスにおいても類似の種類の機能が存在しており、ユーザがオフラインの際に、ユーザに送信されるメッセージをネットワークが格納し、ユーザがオンラインに戻る際に、保存されたメッセージを転送する保留メッセージ(deferred message)と呼ばれる機能が導入されている。従って、同じ問題が発生しうる。
OMA-TS-PoC-System-Description-V2_0-20061221-D, Push to Talk over Cellular System Description, Version 2.0 - 21 Dec 2006
OMA-AD-IM_SIMPLE_V1_0-20061107-D, Instant Messaging using SIMPLE Architecture, Version 1.0 - 07 Nov. 2006
所定のユーザが、通信システムを介してアクセス可能であるか否かを判断すること、ただし前記通信システムを介して前記所定のユーザにデータを提供することが意図されている、前記判断することと;
前記ユーザがアクセス不可能である場合に、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて、ストレージエンティティに前記データを格納するか否かを決定すること、ただし前記オフラインルールが、
・ データを格納するための少なくとも1つの承認ルールと、
・ データを格納しないための少なくとも1つの拒否ルールと、
のうちの少なくとも1つを含む、前記決定することと;
を含む方法が開示される。
前記ユーザがアクセス不可能である場合に、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて、ストレージエンティティに前記データを格納するか否かを決定すること、ただし前記オフラインルールが、
・ データを格納するための少なくとも1つの承認ルールと、
・ データを格納しないための少なくとも1つの拒否ルールと、
のうちの少なくとも1つを含む、前記決定することと;
を含む方法が開示される。
さらに、コンピュータプログラムが格納されるコンピュータ可読媒体が開示される。該コンピュータプログラムは、
所定のユーザが、通信システムを介してアクセス可能であるか否かをプロセッサに判断させること、前記通信システムを介して前記所定のユーザにデータを提供することが意図されている、前記判断させることと;
前記ユーザがアクセス不可能である場合に、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて、ストレージエンティティに前記データを格納するか否かをプロセッサに決定させること、ただし前記オフラインルールが、データを格納するための少なくとも1つの承認ルールと、データを格納しないための少なくとも1つの拒否ルールとのうちの少なくとも1つを含む、前記決定させることと;
を実行するように作用しうる命令を含む。
所定のユーザが、通信システムを介してアクセス可能であるか否かをプロセッサに判断させること、前記通信システムを介して前記所定のユーザにデータを提供することが意図されている、前記判断させることと;
前記ユーザがアクセス不可能である場合に、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて、ストレージエンティティに前記データを格納するか否かをプロセッサに決定させること、ただし前記オフラインルールが、データを格納するための少なくとも1つの承認ルールと、データを格納しないための少なくとも1つの拒否ルールとのうちの少なくとも1つを含む、前記決定させることと;
を実行するように作用しうる命令を含む。
さらに、所定のユーザが、通信システムを介してアクセス可能であるか否かを判断すること、ただし前記通信システムを介して前記所定のユーザにデータを提供することが意図されている、前記判断することと;
前記ユーザがアクセス不可能である場合に、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて、ストレージエンティティに前記データを格納するか否かを決定すること、ただし前記オフラインルールが、
・ データを格納するための少なくとも1つの承認ルールと、
・ データを格納しないための少なくとも1つの拒否ルールと、
のうちの少なくとも1つを含む、前記決定することと;
を実行するように構成される処理要素を備える、装置が開示される。
前記ユーザがアクセス不可能である場合に、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて、ストレージエンティティに前記データを格納するか否かを決定すること、ただし前記オフラインルールが、
・ データを格納するための少なくとも1つの承認ルールと、
・ データを格納しないための少なくとも1つの拒否ルールと、
のうちの少なくとも1つを含む、前記決定することと;
を実行するように構成される処理要素を備える、装置が開示される。
さらに、前記装置と、前記ストレージエンティティと、少なくとも1つのユーザを前記システムに接続するように構成される少なくとも1つのインターフェースとを備えるシステムが開示される。
さらに、所定のユーザが、通信システムを介してアクセス可能であるか否かを判断する手段、ただし前記通信システムを介して前記所定のユーザにデータを提供することが意図されている、前記判断する手段と;
前記ユーザがアクセス不可能である場合に、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて、ストレージエンティティに前記データを格納するか否かを決定する手段、ただし前記オフラインルールが、データを格納するための少なくとも1つの承認ルールおよびデータを格納しないための少なくとも1つの拒否ルールのうちの少なくとも1つを含む、前記決定する手段と;
を備える、装置が開示される。
前記ユーザがアクセス不可能である場合に、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて、ストレージエンティティに前記データを格納するか否かを決定する手段、ただし前記オフラインルールが、データを格納するための少なくとも1つの承認ルールおよびデータを格納しないための少なくとも1つの拒否ルールのうちの少なくとも1つを含む、前記決定する手段と;
を備える、装置が開示される。
本発明のコンピュータプログラム製品やコンピュータプログラム、装置、システムによると、ユーザがオフラインの際に、どのデータを格納すべきで、どのデータを格納すべきでないかについて決定するために使用されるルールをユーザが規定できることから、ユーザは、オフラインルールによって、ストレージエンティティへのデータの格納プロセスに関する影響力を有する。
例えば、通信システムは、相互に接続される1つまたは複数のネットワークを備えてもよく、通信システムは、少なくとも1つのサービスを複数のユーザに提供するように構成されてもよい。例えば、前記通信システムは、複数のユーザ間のマルチパーティ会議、例えば、いわゆる直接音声通信サービスを可能にしうる。直接音声通信サービスによって、第1のユーザは、1つ以上のユーザと即時通信を行なうことが可能になり、例えば、直接音声通信サービスの一例として、「プッシュトゥートークオーバーセルラ(push to talk over cellular; PoC)」サービスが挙げられてもよい。これは、プッシュトゥートーク(push-to-talk; PTT)としても知られている。PoCは、GSM/GPRSネットワーク等のセルラネットワークにおいて、ボイスオーバーIP(Voice over IP; VOIP)技術に基づいてもよい。この技術において、PoCデータは、まず、第1のユーザから通信システム、例えば、前記通信システムにおけるサーバに送信され、次に、通信システムによって、第1のユーザによって選択された所定の少なくとも1つのユーザにPoCデータを届けられることとすることができる。しかしながら、第1のユーザから別のユーザへの、単一点から単一点へのサービスも、前記通信システムによって提供されてもよい。例えば、ユーザに提供される別のサービスには、ユーザが、通信システムを介して1つ以上の他のユーザにメッセージを送信することが可能になるインスタントメッセージングが含まれてもよい。
これらの例示的事例において、データは、通信システムを介して少なくとも1つのユーザ、つまり少なくとも1つの所定のユーザに提供されなければならない。データが通信システムを介して少なくとも1つの所定のユーザに提供されなければならない他の事例も存在しうる。
本発明によると、上記通信システムを介して前記所定のユーザにデータを提供することが意図され、この所定のユーザが、通信システムを介してアクセス可能であるか否かが判断される。
所定のユーザがアクセス可能である場合、データは、前記通信システムを介して前記ユーザに直接送信されてもよい。
所定のユーザがアクセス不可能である場合、例えば、ユーザがオフラインである場合、つまり、データが、ユーザに送信不可能である場合、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて、このデータをストレージエンティティに格納するか否かが決定される。前記オフラインルールは、(i)データを格納するための少なくとも1つの承認ルールと、(ii)データを格納しないための少なくとも1つの拒否ルールとのうちの少なくとも1つを含む。
すなわち、前記オフラインルールは、ユーザがアクセス不可能である場合に、そのユーザへ送信されることが意図されるオフライン通信をどのように処理するかについて規定する。
例えば、ユーザは、少なくとも1つの特定のデータソース、例えば、特定のユーザまたはユーザグループからのデータの受信を望まないことを規定することができ、前記少なくとも1つのデータソースの識別子を、少なくとも1つの拒否ルールとして列挙して、少なくとも1つの特定のデータソースのうちの1つからのデータをストレージエンティティに格納しないことを決定するようにする。
さらに、音声や映像、グループ広告、静止画像、テキスト、ファイル、またはその同等物などの書類のデータコンテンツも、拒否ルールおよび承認ルールとして使用してもよい。例えば、ユーザがオフラインの際に、ユーザが映像の格納を望まない場合、ユーザは、「映像」を特別なデータコンテンツの種類として拒否リストに載せてもよく、また、ユーザが音声の格納を望む場合、ユーザは、「音声」を特別なデータコンテンツの種類として承認リストに載せてもよい。
さらに、データサイズも、ユーザに関連付けられるオフラインルールの承認ルールや拒否ルールに関する基準であってもよい。当然ながら、他の適切な基準を承認ルールまたは拒否ルールに使用してもよい。
前記ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて、ストレージエンティティにデータを格納するか否かに関する決定は、サーバによって、または通信システムの別のエンティティ、例えば、制御器もしくはその同等物によって実行されてもよい。
例えば、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールに従ってデータを格納すべきことが決定される場合にのみ、データはストレージエンティティに格納される。そうでない場合は、格納は実行されない。
したがって、本発明は、ユーザがオフラインの際に、どのデータを格納すべきで、どのデータを格納すべきでないかについて決定するためのルールをユーザが規定できる。従って、オフラインルールによって、ストレージエンティティへのデータの格納プロセスに関する影響力をユーザが有するという利点を示す。
オフラインルールが、データを格納すべきか否かについて明示しない場合、上記のステップにおいて、一般的にはデータを格納すべきことが決定されてもよく、または、一般的にはデータを格納するべきでないことが決定されてもよい。
本発明が、単一のオフラインルールに限定されず、複数のユーザに関連付けられる複数のオフラインルールも存在しうることを理解されたい。
本発明の例示的実施形態によると、前記少なくとも1つの承認ルールおよび前記少なくとも1つの拒否ルールのうちの少なくとも1つは、(i)データソースの識別子、(ii)データコンテンツの種類、(iii)データサイズのうちの少なくとも1つに依存する。
本発明の例示的実施形態によると、前記コンテンツはサーバを介して提供される。
例えば、前記サーバは、前記通信システムのアプリケーションサーバであってもよい。
本発明の例示的実施形態によると、前記決定することは、前記サーバによって実行される。
例えば、サーバは、決定に必要な対応するオフライン通信ルールを、通信システムから受信してもよく、オフライン通信ルールを格納するための独自のストレージを備えてもよい。
本発明の例示的実施形態によると、前記ストレージエンティティは、ネットワークストレージである。
例えば、前記サーバは、PoCサーバであってもよく、前記ネットワークストレージは、オフラインPoC通信を格納するためのPoCボックスであってもよい。
本発明の例示的実施形態によると、前記サーバは、前記ストレージエンティティを備える。
例えば、前記サーバは、ストレージエンティティを備えるインスタントメッセージングサーバを表してもよい。
本発明の例示的実施形態によると、前記データは、該データを格納することが決定される場合に、ストレージエンティティに格納される。
したがって、前記データは、決定が行なわれる前には格納されない。
本発明の例示的実施形態によると、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールは、通信システムのメモリに格納され、前記オフラインルールは、前記関連付けられるユーザに応答して、制御されることが可能である(例えば、変更、取り消し、または新しいルールで付加されることが可能である)。
本発明の例示的実施形態によると、前記通信システムは、グループ通信システムである。
本明細書で使用する「グループ通信」との用語は、データを伝送する目的のための、グループ間のマルチポイントの通信関係のことを言う。グループのメンバーは、特定のユーザを特定のグループに関連付ける特別なグループ通信情報で規定される。グループは、論理的に作成され、これは、システムに保持される特別なグループ通信情報が、特定のユーザを特定のグループに関連付けることを意味する。この特別なグループ通信情報は、グループ通信システムにおける別のサーバに格納されてもよい。このサーバはネットワークストレージであってもよく、例えば、共有文書サーバや拡張マークアップ言語文書サーバ、ポリシーサーバ、共有ポリシー拡張マークアップ言語文書サーバであってもよい。1つのユーザが、1つ以上のグループのメンバーであってもよく、典型的に、関連付けは、動的に作成、修正、および/または取り消しされることが可能である。
グループ通信システムは、前記グループ通信システムの少なくとも1つのサービスに関連付けられる少なくとも1つのアプリケーションサーバを備えてもよい。例えば、前記サービスはプッシュトゥートークオーバーセルラ(push-to-talk over Cellular; PoC)サービスであり、前記少なくとも1つのアプリケーションサーバのうちの少なくとも1つはPoCサーバを表してもよい。また、前記サービスはインスタントメッセージングサービスであり、前記アプリケーションサーバのうちの少なくとも1つがインスタントメッセージングサーバを表してもよい。前記サービスは他の任意の種類のグループサービスであってもよく、前記アプリケーションサーバは、そのサービスに関連付けられるサーバを表してもよい。
さらに、グループ通信システムは、少なくとも1つのユーザに接続されるように構成される少なくとも1つのインターフェースを備えてもよい。例えば、この少なくとも1つのインターフェースはアクセスネットワークを表してもよい。
したがって、例えば、グループ通信セッション中に、該セッションのユーザが、ネットワークを介してアクセス不可能である場合、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて、前記通信セッションのデータを格納するか否かに関して決定されることが可能である。
本発明の例示的実施形態によると、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールは、共有書類管理サーバに格納される。
本発明の例示的実施形態によると、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールは、拡張マークアップ言語文書サーバに格納される。
XML文書管理(XML Document Management; XDM)は、ネットワーク文書レポジトリに格納されるXML文書にアクセスするため、およびそれを制御するための、オープンモバイルアライアンス(Open Mobile Alliance; OMA)仕様である。この仕様はIETF XML構成アクセスプロトコル(Configuration Access Protocol; XCAP)に基づいており、XML文書全体を操作する代わりに、個々のXML要素および属性の操作を可能にする。これによって、帯域幅および処理能力の必要性が大幅に減少する。
例えば、ユーザに関連付けられるオフラインルールは、共有文書管理サーバおよび拡張マークアップ言語文書サーバのうちの1つのような、サーバに格納されるXML文書の一部でありうる。この場合、ユーザは、XML構成アクセスプロトコル(XML Configuration Access Protocol; XCAP)によって、自身のオフラインルールにアクセスすることができる。これによって、関連付けられたユーザによって、関連付けられたユーザのオフラインルールを容易に操作することが可能になり、ユーザは、XCAPを使用して、自身の承認ルールや拒否ルールを変更することが可能になる。さらに、ユーザは、XCAPによって、通信システムに格納される他のユーザ特有のサービス関連情報にアクセスすることもできる。
本発明の例示的実施形態によると、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールは、ポリシーサーバに格納される。
このポリシーサーバは、XML言語で記述されないポリシーを格納する任意の種類のサーバを表してもよい。これらのポリシーは、例えば別の言語によって記述されてもよく、他の手段で記述されてもよい。したがって、本発明は、オフラインルールを記述するために、XMLを使用することに限定されない。
本発明の例示的実施形態によると、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールは、共有ポリシー拡張マークアップ言語文書サーバ(Extensible Markup Language document Server; XDMS)に格納される。
XDM2.0アーキテクチャは、共有ポリシーXDMSと呼ばれるネットワーク要素を導入し、これは、PoC XDMSに格納されたPoC1.0ユーザアクセスポリシー文書に基づき、いくつかのイネーブラ(例えば、PoCおよびインスタントメッセージング)のために再使用可能なユーザアクセスポリシー文書を含む。本発明の本例示的実施形態によると、本アーキテクチャを本発明に適用してもよく、共有ポリシーXDMSを使用して、ユーザのオフラインルールを格納してもよい。
したがって、ユーザは、XML構成アクセスプロトコル(XML Configuration Access Protocol; XCAP)によって、共有ポリシーXDMに格納される自身のオフラインルールにアクセスすることができる。これによって、関連付けられたユーザによって、関連付けられたユーザのオフラインルールを容易に操作することが可能になり、ユーザは、XCAPを使用して、自身の承認ルールや拒否ルールを変更することが可能になる。さらにユーザは、XCAPによって、通信システムに格納される他のユーザ特有のサービス関連情報にアクセスすることもできる。
本発明の例示的実施形態によると、前記データは、前記グループ通信システムにおけるセッションに関連付けられる。
本発明の例示的実施形態によると、前記関連付けられたセッションは、プッシュトゥートークサーバを介して提供されるプッシュトゥートークセッションである。
本発明の例示的実施形態によると、前記プッシュトゥートークは、プッシュトゥートークオーバーセルラであり、前記プッシュトゥートークサーバは、プッシュトゥートークオーバセルラーサーバであり、前記ストレージエンティティは、プッシュトゥートークオーバーセルラボックスである。
PoC 2.0は、ユーザがオフラインの際にユーザのPoC通信をネットワークストレージに格納するPoCボックスと呼ばれる機能を導入する。したがって、本発明の本例示的実施形態によって、ユーザがグループ通信システムを介してアクセス不可能である際に、ユーザのオフラインルールに従って、PoCボックスへのオフラインストレージを管理することが可能になる。
本発明の例示的実施形態によると、前記関連付けられたセッションは、インスタントメッセージサーバを介して提供されるインスタントメッセージングセッションである。
本発明の例示的実施形態によると、前記少なくとも1つの承認ルールおよび前記少なくとも1つの拒否ルールのうちの少なくとも1つは、
・ ユーザ識別情報,
・ 匿名ユーザ,
・ データコンテンツの種類,
・ グループ識別子,
・ データサイズ,
・ ユーザ識別情報,
・ 匿名ユーザ,
・ データコンテンツの種類,
・ グループ識別子,
・ データサイズ,
のうちの少なくとも1つに依存する。
ユーザ識別情報は、前述のデータソースの識別子と類似するものとして考えられることが可能であり、ユーザは、他のどのユーザからのデータの格納を望まないかを規定することが可能であり、つまり、これらの不要なユーザのユーザ識別情報を拒否ルールとして設定することが可能である。また、どのユーザからのデータの格納を望むかを規定することが可能であり、つまり、これらの必要なユーザのユーザ識別情報を承認ルールとして設定することが可能である。同様に、承認ルールまたは拒否ルールとしてグループ識別子を利用して、特別のグループに対応するデータを格納するか否かについて規定してもよい。さらに、例えば、匿名ユーザからのデータを格納するか否かについて規定してもよい。データコンテンツの種類およびデータサイズに関して上述した説明は、この第2の例示的実施形態にも当てはまる。
本発明のこれらの側面および他の側面は、後述の実施形態により明白になり、かつそれを参照してより解明されるであろう。上に提示される本発明およびその例示的実施形態の特徴は、相互に全ての可能な組み合わせにおいても提示されることを理解されたい。
図面において以下が示される。
本発明に従うシステムの第1の例示的実施形態の略ブロック図である。
本発明に従うシステムの第2の例示的実施形態の略ブロック図である。
本発明に従うシステムの第3の例示的実施形態の略ブロック図である。
本発明に従う方法の例示的実施形態のフローチャートである。
図1は、本発明に従うシステム100の第1の例示的実施形態の略ブロック図を示す。
システム100は、少なくとも1つのユーザ110に接続されるのに適切な任意の通信システム100でありうる。上記通信システム100は、相互に連結される1つまたは複数のネットワークを備えてもよい(図1に示されない)。
通信システム100は、少なくとも1つのユーザ110にデータを提供するように構成されるか、または通信システム100を介して、少なくとも1つのユーザ110へのデータの経路決定を制御するように構成される少なくとも1つのサーバ120を備えてもよい。例えば、このサーバはインターネットサーバであってもよく、アプリケーションサーバであってもよい。このアプリケーションサーバは、アプリケーションに関連付けられるデータを1つまたは複数の所定のユーザ110に提供するように設けられる。例えば、別のユーザ111は、上記少なくとも1つのサーバ120にデータをアップロードするように構成されてもよく、その場合、アップロードされたデータはサーバから上記少なくとも1つのユーザ110に配信されることが意図されている。
通信システム100は、少なくとも1つのユーザ110及び111を上記通信システム100に接続するように構成される任意の種類のインターフェース150を備えてもよい。
例えば、上記通信システム100は、ユーザ110および111、つまりサブスクライバに、様々なサービスを提供しうるものであってもよい。ここで、上記少なくとも1つのサーバ120は、例えば複数のユーザ110及び111間のマルチパーティ会議、いわゆる直接音声通信サービスが可能になるように構成されてもよい。直接音声通信サービスによって、ユーザ111は、1つ以上のユーザ110との即時通信を行なうことが可能になり、例えば、直接音声通信サービスの一例として、「プッシュトゥートークオーバーセルラ(push to talk over cellular; PoC)」サービスが挙げられ、これは、プッシュトゥートーク(push-to-talk; PTT)としても知られている。PoCは、GSM/GPRSネットワーク等のセルラネットワークにおいて、ボイスオーバーIP(Voice over IP; VOIP)技術に基づいてもよく、その場合、PoCデータは、まず送信側ユーザ111からサーバ120に送信され、次に、サーバ120によって、送信側ユーザ111によって選択された所定の少なくとも1つのユーザ110に配信される。しかし、上記通信システム100は、単一ポイントと単一ポイントの間のサービスを提供してもよい。
ユーザ110及び111に提供される別のサービスはインスタントメッセージングを含んでもよく、このインスタントメッセージングによって、ユーザ111は、メッセージを1つ以上のユーザに送信することが可能になる。ここで、上記メッセージのデータは、まず、送信側ユーザ111からサーバ120に送信され、次に、サーバ120によって、送信側ユーザ111によって選択された所定の少なくとも1つのユーザ110へ配信されてもよい。
以下において、上記少なくとも1つの所定のユーザ110は、単一のユーザ110であることが想定されるが、本説明は、ユーザ110が単一である場合に限定されず、複数である場合にも適用しうる。ユーザ110が複数である場合、これらのユーザは、通信システム100を介して、例えばサーバ120から、データが提供されるように予め定められる。
データが通信システム100を介して提供される前に、(例えばサーバ110がデータを所定のユーザ110に提供する前に、または所定のユーザ120へのデータの経路決定を制御する前に、)図4のステップ410に示すように、このユーザ110が、通信システム100を介してアクセス可能であるか否かが判断される。例えば、ユーザ110がオンラインであるか否かが確認される。この判断することは、サーバ120によって、または通信システム100の任意の他の適切な機器、例えば、制御器もしくはその同等物によって実行されてもよい。
ユーザがアクセス可能である場合(ステップ420)、サーバは、データをユーザ110に配信してもよい。
ユーザ110がアクセス不可能である場合、つまり、データが、通信システムを介してユーザ100に通信不可能である場合、(例えばサーバ120からユーザ110に送信不可能である場合、)上記ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて、このデータをストレージエンティティ130に格納するか否かが決定される(ステップ430)。ここで、上記オフラインルールは、データ格納を格納するための少なくとも1つの承認ルールと、データを格納しないための少なくとも1つの拒否ルールのうちの少なくとも1つを含む。
つまり、上記オフラインルールは、上記ユーザがアクセス不可能である場合に、そのユーザ110への送信が意図されるオフライン通信をどのように処理するかについて規定する。この場合、上記少なくとも1つの承認ルールおよび上記少なくとも1つの拒否ルールのうちの少なくとも1つは、例えば、
・ データソースの識別子,
・ データコンテンツの種類,
・ データサイズ,
のうちの少なくとも1つに依存しうる。
・ データソースの識別子,
・ データコンテンツの種類,
・ データサイズ,
のうちの少なくとも1つに依存しうる。
例えば、ユーザは、少なくとも1つの特定のデータソース、例えば、特定のユーザまたはユーザグループからのデータの受信を望まないことを規定することができる。ユーザは、上記少なくとも1つのデータソースの識別子を、少なくとも1つの拒否ルールとして列挙して、上記少なくとも1つの特定のデータソースのうちの1つからのデータをストレージエンティティに格納しないことを、ステップ430において決定するようにする。
さらに、音声や映像、グループ広告、静止画像、テキスト、ファイル、またはその同等物等のデータコンテンツの種類も、拒否ルールおよび承認ルールとして使用してもよい。例えば、ユーザがオフラインの際にはユーザが映像の格納を望まない場合、ユーザは、「映像」を特別なデータコンテンツの種類として拒否リストに載せてもよく、また、ユーザが音声の格納を望む場合、ユーザは、「音声」を特別なデータコンテンツの種類として承認リストに載せてもよい。
さらに、データサイズも、ユーザ110に関連付けられるオフラインルールの承認ルールや拒否ルールに関する基準であってもよい。当然ながら、他の適切な基準を承認ルールまたは拒否ルールに使用してもよい。
ストレージエンティティ130にデータを格納するか否かに関する上記決定(ステップ430)は、サーバ120によって、または通信システム100の別のエンティティ、例えば、制御器もしくはその同等物(図1に示されない)によって、上記ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて実行されてもよい。
上記ユーザ110に関連付けられるオフラインルールに従ってデータを格納すべきことが決定される場合にのみ、データは、ストレージエンティティ130に格納され(ステップ440およびステップ450)、そうでない場合は、格納は実行されない(ステップ440およびステップ460)。
したがって、本発明は、ユーザがオフラインの際に、どのデータを格納すべきで、どのデータを格納すべきでないかについて決定するために使用されるルールをユーザが規定できることから、オフラインルールによって、ストレージエンティティへのデータの格納プロセスに関する影響力をユーザが有するという利点を示す。
オフラインルールが、データを格納すべきか否かについて明示しない場合、ステップ430において、常にデータを格納すべきことが決定されてもよく、または、常にデータを格納すべきでないことが決定されてもよい。
オフラインルールは、上記システム100のストレージエンティティに格納されてもよく、また、ルールに対応するユーザは、承認ルールや拒否ルールを操作するために、上記ストレージエンティティのオフラインルールにアクセスすることができる。上記ストレージエンティティは、例えばネットワークストレージであってもよく、例えば共有文書サーバや拡張マークアップ言語サーバ、ポリシーサーバ、共有ポリシー拡張マークアップ言語文書サーバなどであってもよい。
例えば、システム100のユーザ110、111毎に、自身のオフラインルールが存在してもよい。
図2は、本発明に従うシステム200の第2の例示的実施形態の略ブロック図を示す。
図2に示されるこのシステム200は、複数のユーザ210、211、212間のグループ通信を可能にするのに適切なグループ通信システム200を表す。本明細書で使用する際、グループ通信との用語は、データを伝送する目的のためのグループ間の多地点通信関係を言い表す。グループのメンバーは、特定のユーザを特定のグループに関連付ける特別なグループ通信情報で規定される。グループは論理的に作成されるが、これは、システム200に保持される特別なグループ通信情報が、特定のユーザを特定のグループに関連付けることを意味する。この特別なグループ通信情報は、グループ通信システムにおける別のサーバ240に格納されてもよい。上記別のサーバ240はネットワークストレージであってもよく、例えば、共有文書サーバや拡張マークアップ言語文書サーバ、ポリシーサーバ、共有ポリシー拡張マークアップ言語文書サーバであってもよい。1つのユーザが、1つ以上のグループのメンバーであってもよく、典型的に、関連付けは、動的に作成、修正、および/または取り消しされることが可能である。
グループ通信システム200は、上記グループ通信システム200の少なくとも1つのサービスに関連付けられる少なくとも1つのアプリケーションサーバ220を備える。例えば、上記少なくとも1つのサービスがプッシュトゥートークオーバーセルラ(push-to-talk over Cellular; PoC)サービスであり、上記少なくとも1つのアプリケーションサーバ220のうちの少なくとも1つがPoCサーバを表してもよい。また、上記少なくとも1つのサービスはインスタントメッセージングサービスであり、上記少なくとも1つのアプリケーションサーバ220のうちの少なくとも1つは、インスタントメッセージングサーバ220を表してもよい。上記サービスは他の任意の種類のグループサービスであってもよく、上記アプリケーションサーバ220は、当該サービスに関連付けられるサーバを表してもよい。図1に示す第1の例示的実施形態のサーバ120に関する上述の説明は、図2に示すグループ通信システム200の環境における少なくとも1つのアプリケーションサーバ220にも当てはまる。
さらに、グループ通信システム200は、ユーザ210、211、212に接続されるように構成される少なくとも1つのインターフェース250を備える。例えば、この少なくとも1つのインターフェース250は、アクセスネットワークを示してもよい。
別のサーバ240を使用して、ユーザ210、211、212のうちの少なくとも1つのオフラインルールを格納してもよい。さらに、グループ通信システムは、図1に示す第1の例示的実施形態のストレージエンティティ130に関して説明したように、データを格納するように構成される少なくとも1つのストレージエンティティ230を備える。例えば、上記アプリケーションサーバ220がPoCサーバを表す場合、上記少なくとも1つのストレージエンティティ230のうちの少なくとも1つは、ネットワークPoCボックスを表してもよい。
例えば、グループ通信セッションが、ユーザ210、211、212のうちの1つ、例えば第1のユーザ212によって開始される場合であって、第1のユーザ212からグループの他のメンバー、例えば、ユーザ211および210へのデータの提供が意図される場合、上記少なくとも1つのアプリケーションサーバ220の対応するアプリケーションサーバは、図4のステップ410に示すように、まず、ユーザ211および210の所定のユーザが、グループ通信システム200を介してアクセス可能であるか否かを決定してもよい。例えば、ユーザ211はオフラインであるため、アクセス不可能である。次に、ステップ410において、このユーザがアクセス不可能であることが判断され、アプリケーションサーバは、図4のステップ430に示すように、アクセス不可能なユーザ211への提供が意図される上記グループ通信セッションのデータを、ストレージエンティティ230に格納するべきか否かを決定しなければならない。この決定を実行するために、アプリケーションサーバは、上記ユーザ211に関連付けられるオフラインルールを別のサーバ240から読み取り、このオフラインルールに基づいて、第1の実施形態に関して詳述されるように、データを格納するか否かが決定される。
例えば、上記オフラインルールは、少なくとも1つの承認ルールおよび少なくとも1つの拒否ルールのうちの少なくとも1つを含んでもよい。これら承認ルールおよび拒否ルールは次の少なくとも1つに依存することができる。
・ ユーザ識別情報,
・ 匿名ユーザ,
・ データコンテンツの種類,
・ グループ識別子,
・ データサイズ。
・ ユーザ識別情報,
・ 匿名ユーザ,
・ データコンテンツの種類,
・ グループ識別子,
・ データサイズ。
ユーザ識別情報は、前述のデータソース識別子と類似するものとして考えられることが可能である。ユーザは、不要なユーザのユーザ識別情報を拒否ルールとして設定し、どのユーザからのデータの格納を望まないかを規定することができる。また、必要なユーザのユーザ識別情報を承認ルールとして設定し、どのユーザからのデータの格納を望むかを規定することができる。同様に、承認ルールまたは拒否ルールとしてグループ識別子を利用して、特別のグループに対応するデータを格納するか否かについて規定してもよい。さらに、例えば、匿名ユーザからのデータを格納するか否かについて規定してもよい。第1の例示的実施形態に関して上述したデータコンテンツの種類およびデータサイズに関する説明は、この第2の例示的実施形態にも当てはまる。
当然ながら、他の適切な基準を、承認ルールまたは拒否ルールに使用してもよい。
したがって、本発明は、ユーザがオフラインの際に、どのデータを格納すべきで、どのデータを格納すべきでないかについて決定するために使用されるルールをユーザが規定できることから、オフラインルールによって、ストレージエンティティへのデータの格納プロセスに関する影響力をユーザが有するという効果を奏する。
ユーザ210、211、212のいずれかは、クライアント装置を表すか、またはクライアント装置に関連付けられてもよい。別のサーバ240に格納されるユーザのオフラインルールを操作するために、上記クライアント装置を使用して、通信システム200に接続してもよい。
XML文書管理(XML Document Management; XDM)は、ネットワーク文書レポジトリに格納されるXML文書にアクセスするため、およびそれを操作するためのオープンモバイルアライアンス(Open Mobile Alliance; OMA)仕様である。本仕様は、IETF XML構成アクセスプロトコル(Configuration Access Protocol; XCAP)に基づいており、XML文書全体の代わりに、個々のXML要素および属性の操作を可能にする。これによって、帯域幅および処理能力の必要性が大幅に減少する。
例えば、ユーザ210、211、212に関連付けられるオフラインルールは、別のサーバ240に格納されるXML文書の一部でありうる。この場合、別のサーバ240は、共有文書管理サーバ(shared document management server; XDMS)を表してもよく、ユーザは、XML構成アクセスプロトコル(XML Configuration Access Protocol; XCAP)によって、自身のオフラインルールにアクセスすることができる。これによって、関連付けられたユーザによって、関連付けられたユーザのオフラインルールを容易に操作することが可能になり、ユーザは、XCAPを使用して、自身の承認ルールや拒否ルールを変更することが可能になる。さらに、ユーザは、XCAPによって、通信システム200に格納される他のユーザ特有のサービス関連情報にアクセスすることもできる。
図3は、本発明に従うグループ通信システムの一部に関する第3の実施形態の略ブロック図を示し、OMAにより規定されるXDMアーキテクチャ300の環境において本発明を例示する。
XDM文書管理(XDM Document Management; XDM)は、ユーザ特有のサービス関連情報を必要とするサービスイネーブラがその情報にアクセスできるようにするための、共通機構を規定する。このような情報は、イネーブラが位置を特定することができ、アクセスすることができ、また操作(作成、変更、削除等)することができるようなネットワークに格納されると期待される。XDMは、このような情報が、十分構造化されたXML文書と、このようなXML文書のアクセスおよび操作のための共通プロトコルにおいてどのように規定されるかについて明記する。IETFによって規定されるXCAPは、共有XML文書管理プロトコルとして選択されている。
XDMアーキテクチャの主要コンポーネントは、ユーザ310に関連付けられうるXDMクライアント311と、イネーブラ特有のサーバ320と、イネーブラ特有のXDMサーバ325と、共有XDMサーバ(XDM Server; XDM)340、341、342、343、344とを備えてもよい。例えば、上記イネーブラ特有のXDMサーバは、PoC XDMサーバやインスタントメッセージングサーバXDMなどの、任意のアプリケーション特有のXDMサーバを表してもよい。これらのXDMサーバは、関連するアプリケーションだけに関連するデータを格納し、共有XDMサーバにおけるデータのようなネットワークにおける全てのアプリケーションに共通なデータは格納しない。
集約プロキシ(aggregation proxy)330は、XDMクライアント311からのXCAP要求の接点としての役割を果たす。集約プロキシ330は、XDMS340、341、342、343、344に接続するための要求を認証し、その要求の経路を決定してもよい。
図示するXDMクライアント311等のXDMクライアントは、HTTPヘッダのRequest-URI(Uniform Resource Identifier;URI)において識別されるXDMリソース上で、特定のHTTP機能を使用することによって、XML文書を操作することができる。クライアントは、XML文書を支配するアプリケーション利用法の知識に基づいて、Request-URIを構築するものとする。
認証されたユーザ310は、XDMクライアント311により、レポジトリ340に格納されたXML文書を作成、変更、削除することが可能である。認証は、サブスクライブすることによって実行可能であり、所有者のセッション開始プロトコル(Session Initiate Protocol; SIP)URIによって、またはグループのパブリックサービス識別子(Public Service Identity; PSI)URIによって対処されうる。また、アプリケーションサーバは、XML文書の変更にサブスクライブすることが可能である。
XDM2.0アーキテクチャは、共有ポリシーXDMS341と呼ばれる新しいネットワーク要素を導入する。これは、PoC XDMSに格納されたPoC1.0ユーザアクセスポリシー文書に基づき、いくつかのイネーブラ(例えば、PoCやインスタントメッセージング)のために再使用可能なユーザアクセスポリシー文書を含む。
さらに、PoC 2.0は、ユーザがオフラインの際にユーザのPoC通信をネットワークストレージに格納するPoCボックスと呼ばれる機能を導入する(図4には図示されない)。また、類似の種類の機能はSIMPLE IM 1.0にもあり、保留メッセージ(deferred message)と呼ばれている。保留メッセージ機能によれば、ユーザに送信されるメッセージは、ユーザがオフラインの際にネットワークストレージに保存され、保存されたメッセージは、ユーザがオンラインに戻る際に、このユーザに転送される。
本発明によると、ユーザに関連付けられるオフラインルールは、前掲の例示的実施形態に説明されるように、オフライン通信をどのように処理するかについて規定するために、共有ポリシーXDMS341に格納される。
したがって、イネーブラ特有のサーバ320は、前掲の例示的実施形態に説明されるように、図4に示すフローチャートに従ってデータを格納するか否かを決定するために、アクセス不可能なユーザのオフラインルールを読み取ることが可能である。
ユーザ310は、集約プロキシ330を介してXDMクライアント311によって、自身のオフラインルールを操作することができる。
オフラインルールに加え、共有ポリシーXDMS341は、ユーザがオンラインの際に、特定のユーザまたはグループからの通信をどのように拒否又は許可可能にするかに関する多数の基準も含んでもよい。
したがって、本発明によって、オフライン通信のデータを格納するための、様々な処理に関してそれぞれオフラインルールを規定することが可能になる。
略ブロック図ならびにフローチャートにおける論理ブロックや上記説明に提示されるアルゴリズムステップは、少なくとも部分的に、電子的ハードウェアやコンピュータソフトウェアによって実装されることができ、その実装の態様は、論理ブロックやフローチャートステップ、アルゴリズムステップの機能に依存し、また、これらの論理ブロックやフローチャートステップ、アルゴリズムステップが、ハードウェアやソフトウェアに実装されうる程度についてそれぞれの機器に課される設計上の制約に依存することが、当業者には明らかであろう。提示された論理ブロック、フローチャートステップ、およびアルゴリズムステップは、例えば、1つ以上のデジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または他のプログラム可能な機器によって実装されてもよい。上記コンピュータソフトウェアは、電気、磁気、電磁気、または光学型の多種多様なストレージ媒体に格納されてもよく、例えば、マイクロプロセッサ等のプロセッサによって読み取りおよび実行されてもよい。この目的を達成するために、上記プロセッサおよび上記ストレージ媒体は、情報を交換するように接続されてもよく、またはストレージ媒体がプロセッサに含まれてもよい。
本発明は、例示的実施形態によって上に説明された。代替方式および変形が存在し、それらが当業者に明白であり、かつ添付の請求項の範囲および精神を逸脱することなく実施可能であることに留意されたい。具体的には、本発明は、XMLシステムにおける用途に限定されない。
Claims (37)
- 所定のユーザが、通信システムを介してアクセス可能であるか否かを判断すること、ただし前記通信システムを介して前記所定のユーザにデータを提供することが意図されている、前記判断することと;
前記ユーザがアクセス不可能である場合に、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて、ストレージエンティティに前記データを格納するか否かを決定すること、ただし前記オフラインルールが、
・ データを格納するための少なくとも1つの承認ルールと、
・ データを格納しないための少なくとも1つの拒否ルールと、
のうちの少なくとも1つを含む、前記決定することと;
を含む、方法。 - 前記少なくとも1つの承認ルールおよび前記少なくとも1つの拒否ルールのうちの少なくとも1つは、
・ データソースの識別子,
・ データコンテンツの種類,
・ データサイズ,
のうちの少なくとも1つに依存する、請求項1に記載の方法。 - 前記コンテンツは、サーバを介して提供される、請求項1に記載の方法。
- 前記決定することは、前記サーバによって実行される、請求項1に記載の方法。
- 前記ストレージエンティティは、ネットワークストレージである、請求項1に記載の方法。
- 前記サーバは前記ストレージエンティティを備える、請求項3に記載の方法。
- 前記データを格納することが決定される場合に、前記ストレージエンティティに前記データを格納することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記ユーザに関連付けられる前記オフラインルールは前記通信システムのメモリに格納され、前記方法は、前記関連付けられるユーザに応答して、前記オフラインルールを操作するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記通信システムはグループ通信システムである、請求項1に記載の方法。
- 前記ユーザに関連付けられる前記オフラインルールは、共有の書類管理サーバに格納される、請求項9に記載の方法。
- 前記ユーザに関連付けられる前記オフラインルールは、拡張マークアップ言語文書サーバ(Extensible Markup Language document Server; XDMS)に格納される、請求項9に記載の方法。
- 前記ユーザに関連付けられる前記オフラインルールは、ポリシーサーバに格納される、請求項9に記載の方法。
- 前記ユーザに関連付けられる前記オフラインルールは、共有ポリシー拡張マークアップ言語文書サーバに格納される、請求項9に記載の方法。
- 前記データは、前記グループ通信システムにおけるセッションに関連付けられる、請求項9に記載の方法。
- 前記関連付けられるセッションは、プッシュトゥートークサーバを介して提供されるプッシュトゥートークセッションである、請求項14に記載の方法。
- 前記プッシュトゥートークは、プッシュトゥートークオーバーセルラであり、前記プッシュトゥートークサーバは、プッシュトゥートークオーバーセルラサーバであり、前記ストレージエンティティは、プッシュトゥートークオーバーセルラーボックスである、請求項15に記載の方法。
- 前記関連付けられるセッションは、インスタントメッセージサーバを介して提供されるインスタントメッセージングセッションである、請求項14に記載の方法。
- 前記少なくとも1つの承認ルールおよび前記少なくとも1つの拒否ルールのうちの少なくとも1つは、
・ ユーザ識別情報,
・ 匿名ユーザ,
・ データコンテンツの種類,
・ グループ識別子,
・ データサイズ,
のうちの少なくとも1つに依存する、請求項9に記載の方法。 - コンピュータプログラムが格納されるコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータプログラムは、
所定のユーザが、通信システムを介してアクセス可能であるか否かを判断すること、ただし前記通信システムを介して前記所定のユーザにデータを提供することが意図されている、前記判断することと;
前記ユーザがアクセス不可能である場合に、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて、ストレージエンティティに前記データを格納するか否かを決定すること、ただし前記オフラインルールが、
・ データを格納するための少なくとも1つの承認ルールと、
・ データを格納しないための少なくとも1つの拒否ルールと、
のうちの少なくとも1つを含む、前記決定することと;
を含む、コンピュータ可読媒体。 - 前記少なくとも1つの承認ルールおよび前記少なくとも1つの拒否ルールのうちの少なくとも1つは、
・ データソースの識別子,
・ データコンテンツの種類,
・ データサイズ,
のうちの少なくとも1つに依存する、請求項19に記載のコンピュータ可読媒体。 - 所定のユーザが、通信システムを介してアクセス可能であるか否かを判断すること、ただし前記通信システムを介して前記所定のユーザにデータを提供することが意図されている、前記判断することと;
前記ユーザがアクセス不可能である場合に、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて、ストレージエンティティに前記データを格納するか否かを決定すること、ただし前記オフラインルールが、
・ データを格納するための少なくとも1つの承認ルールと、
・ データを格納しないための少なくとも1つの拒否ルールと、
のうちの少なくとも1つを含む、前記決定することと;
を実行するように構成される処理要素を備える、装置。 - 前記少なくとも1つの承認ルールおよび前記少なくとも1つの拒否ルールのうちの少なくとも1つは、
・ データソースの識別子,
・ データコンテンツの種類,
・ データサイズ,
のうちの少なくとも1つに依存する、請求項21に記載の装置。 - 前記サーバは、前記ストレージエンティティを備える、請求項21に記載の装置。
- 前記処理要素は、前記データを格納することが決定される場合に、前記ストレージエンティティに前記データを格納することを開始するようにさらに構成される、請求項21に記載の装置。
- 前記通信システムは、グループ通信システムである、請求項21に記載の装置。
- 前記ユーザに関連付けられる前記オフラインルールは前記通信システムのメモリに格納され、
前記処理要素は、前記データを格納するか否かを決定する前に、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールを前記メモリから読み込むようにさらに構成される、
請求項21に記載の装置。 - 前記メモリは、共有ポリシー拡張マークアップ言語文書サーバに設けられる、請求項25に記載の装置。
- 前記データは、前記グループ通信システムにおけるセッションに関連付けられる、請求項21に記載の装置。
- 前記装置は、前記セッションを提供するように構成される、イネーブラ特有のサーバを表す、請求項28に記載の装置。
- 前記関連付けられるセッションはプッシュトゥートーセッションであり、前記イネーブラ特有のサーバはプッシュトゥートークサーバを表す、請求項29に記載の装置。
- 前記関連付けられるセッションは、インスタントメッセージングセッションであり、前記イネーブラ特有のサーバはインスタントメッセージサーバを表す、請求項29に記載の装置。
- 前記少なくとも1つの承認ルールおよび前記少なくとも1つの拒否ルールのうちの少なくとも1つは、
・ ユーザ識別情報,
・ 匿名ユーザ,
・ データコンテンツの種類,
・ グループ識別子,
・ データサイズ,
のうちの少なくとも1つに依存する、請求項28に記載の装置。 - 請求項21に記載の装置と、
前記ストレージエンティティと、
少なくとも1つのユーザを前記システムに接続するように構成される少なくとも1つのインターフェースと、
を備える、システム。 - 少なくとも1つのユーザに関連付けられる少なくとも1つのオフラインルールを格納するように構成されるサーバをさらに備え、前記少なくとも1つのオフラインルールのうちの1つは、前記少なくとも1つのインターフェースのうちの1つを介して、前記関連付けられたユーザによって制御可能である、請求項33に記載のシステム。
- 前記システムはグループ通信システムであり、該グループ通信システムは、
・ 前記少なくとも1つのユーザに関連付けられる少なくとも1つのオフラインルールを格納するように構成される共有ポリシー拡張マークアップ言語文書サーバ;
をさらに備える、請求項31に記載のシステム。 - 前記少なくとも1つのオフラインルールのうちの1つは、拡張マークアップ言語構成アクセスプロトコルによって、前記少なくとも1つのインターフェースのうちの1つを介して、前記関連付けられるユーザによって制御可能である、請求項35に記載のシステム。
- 所定のユーザが、通信システムを介してアクセス可能であるか否かを判断する手段、ただし前記通信システムを介して前記所定のユーザにデータを提供することが意図されている、前記判断する手段と;
前記ユーザがアクセス不可能である場合に、前記ユーザに関連付けられるオフラインルールに基づいて、ストレージエンティティに前記データを格納するか否かを決定する手段、ただし前記オフラインルールが、データを格納するための少なくとも1つの承認ルールと、データを格納しないための少なくとも1つの拒否ルールとのうちの少なくとも1つを含む、前記決定する手段と;
を備える、装置。
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