JP2010506873A - 毛髪処理組成物 - Google Patents

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Abstract

組成物は、乾燥した、損傷したおよび/または扱い上の問題を生じ易い毛髪の処理に特に好適である。本発明は、ククルビチン、2−ピペラジンカルボン酸、これらの誘導体またはこれらの混合物からなる群を、総組成物に対し0.001wt%から20wt%含む組成物を毛髪に塗布することにより、毛髪を処理する方法を請求する。

Description

本発明は、乾燥し損傷した毛髪の修復に使用可能な毛髪処理組成物に関する。
毛髪は、多くの原因から損傷を受ける可能性がある。例えば、毛髪の損傷の環境原因は、UV光および塩素への曝露を含む。毛髪の損傷の化学的原因は、脱色、パーマおよび縮毛矯正ならびに強力な界面活性剤系クレンジングシャンプー組成物による過度に頻繁な洗髪等の処理を含む。毛髪の損傷の機械的原因は、ブラシおよび櫛の過剰使用、ならびに毛髪の乾燥およびスタイリングのための加熱機器の長時間の使用を含む。
毛髪への損傷は、典型的には、毛髪繊維からのキューティクルおよびタンパク質の損失、毛髪繊維の乾燥、毛髪繊維の脆弱性および切れ毛、ならびに擦り切れまたは枝毛として現れる。
様々な有機分子およびこれらの組合せが、乾燥した、損傷したおよび/または扱い困難な毛髪の処理における使用に提案されている。
国際公開第2004054526号パンフレットおよび国際公開第2004054525号パンフレットは、損傷した毛髪のケアおよび修復のための、トレハロースを使用した毛髪処理組成物を記載している。
国際公開第2004006874号パンフレットは、特定の分岐アミンおよび/またはヒドロキシ化合物(特に3,3−ジメチル−1,2−ブタンジオール)を含む、損傷した毛髪の主な徴候を修復および防止するための毛髪処理組成物を記載している。
米国特許第5637997号明細書および米国特許第5714164号明細書は、抗アレルギー活性を有する皮膚用組成物のためのククルビチンまたはウリ科植物(Cucunitacea)抽出物を開示している。
本発明者らは、ククルビチン/この誘導体またはウリ科植物抽出物を含む組成物で処理された毛髪が、損傷した毛髪の修復における改善された有効性を示すことを発見した。
そのような組成物はまた、頭皮のかゆみの防止にも有用である。
国際公開第2004054526号パンフレット 国際公開第2004054525号パンフレット 国際公開第2004006874号パンフレット 米国特許第5637997号明細書 米国特許第5714164号明細書
(発明の要旨)
本発明は、ククルビチン、2−ピペラジンカルボン酸、これらの誘導体またはこれらの混合物からなる群から、総組成物に対し0.001wt%から20wt%を含む組成物を毛髪に塗布することにより、毛髪を処理する方法を提供する。
本発明はまた、乾燥した、損傷したおよび/または扱い困難な毛髪の処理における上記組成物の使用を提供する。
本発明はまた、毛髪処理組成物の調製における、ククルビチン、2−ピペラジンカルボン酸またはこれらの誘導体の使用を提供する。
本発明のさらなる実施形態は、毛髪への損傷を防止もしくは軽減および/または頭皮のかゆみを軽減するためのククルビチンまたは2−ピペラジンカルボン酸の使用である。
ククルビチン
以下のククルビチンまたは3−アミノ−3−ピロリジンカルボン酸は、ウリ科植物に見られる天然の水溶性アミノ酸である(V.H.Mihranianら、LLOYDIA(1968)、31(1)23−29を参照)。
ククルビチンは、抽出により左旋性形態で、または合成的にラセミ形態で得ることができる。ククルビチンの様々な合成方法の中で、H.J.Monteiro、J.Chem.Soc.、Chem.Commun.(1973)2の合成方法を特記することができる。
別の合成方法では、ククルビチンの2種光学異性体を別々に得ることができる。これは、Morimotoら、Chem.Pharm.Bull.(1987)35(9)3845−3849の方法であり、この方法はブタ肝臓エステラーゼの使用による立体特異的酵素合成法である。
ククルビチン調製のさらなる合成による方法は、Bull.Korean Chem Soc.2000、vol.21.No.1および米国特許第5714164号明細書に記載されている。
ククルビチンは、遊離した形態で使用されても、または化粧品として、もしくは薬学的に、特に皮膚科学的に許容される塩もしくはエステルの1つの形態で使用されてもよい。上述の塩およびエステルは、当業者に周知の従来の工程により調製され得る。塩のうち、一臭化水素酸塩および二臭化水素酸塩、ならびに一塩酸塩および二塩酸塩が好ましい。エステルのうち、メチルエステルおよびエチルエステルが好ましい。
有利な変形例によれば、上記は、ククルビチンを含有する植物抽出物の形態であってもよい。セイヨウカボチャ(Cucurbita maxima Duch.)、ペポカボチャ(Cucurbita pepo L.)またはニホンカボチャ(Cucurbita moschata Duch)の抽出物が有利であり、特に、種または果肉の抽出物が有利である。
左旋性ククルビチンの特に有利な源は、ウリ科植物、好ましくは、ペポカボチャ、セイヨウカボチャ、およびニホンカボチャ種の果肉および種である。
本発明に特に有用であるのは、2−ピペラジンカルボン酸として知られるククルビチンの異性体である。
ククルビチンまたはこの誘導体の濃度は、総組成物の0.001wt%から20wt%、好ましくは0.05%から10wt%、より好ましくは0.1重量%から5重量%である。
ククルビチンおよび/またはこの誘導体は、化粧品として許容される賦形剤、ビヒクルまたはキャリア中で使用することができる。
製品形態
本発明による毛髪処理組成物は、好適には、シャンプー、コンディショナー、スプレー、ムース、ジェル、ワックスまたはローションの形態をとることができる。
特に好ましい製品形態は、シャンプー、洗髪後コンディショナー(リーブインおよび洗い流し用)ならびにヘアオイルおよびローション等の毛髪処理製品である。
シャンプー組成物
本発明のシャンプー組成物は、概して水性であり、すなわち、水または水溶液またはリオトロピック液晶相をその主成分として有する。
好適には、シャンプー組成物は、組成物の総重量を基準として、50重量%から98重量%、好ましくは60重量%から90重量%の水を含む。
アニオン性クレンジング界面活性剤
本発明によるシャンプー組成物は、概して、化粧品として許容され毛髪への局所塗布に好適な、1種以上のアニオン性クレンジング界面活性剤を含む。
好適なアニオン性クレンジング界面活性剤の例は、アルキルサルフェート、アルキルエーテルサルフェート、アルカリ−ルスルホネート、アルカノイルイセチオネート、アルキルサクシネート、アルキルスルホサクシネート、アルキルエーテルスルホサクシネート、N−アルキルサルコシネート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、ならびにアルキルエーテルカルボン酸およびこの塩、特にそのナトリウム、マグネシウム、アンモニウムならびにモノ、ジおよびトリエタノールアミン塩である。アルキルおよびアシル基は、概して8個から18個、好ましくは10個から16個の炭素原子を含有し、また不飽和であってもよい。アルキルエーテルサルフェート、アルキルエーテルスルホサクシネート、アルキルエーテルホスフェートならびにアルキルエーテルカルボン酸およびこの塩は、1分子あたり1個から20個のエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド単位を含有し得る。
本発明のシャンプー組成物における使用のための典型的なアニオン性クレンジング界面活性剤は、オレイルコハク酸ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸アンモニウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテルスルホコハク酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウリルイセチオン酸ナトリウム、ラウリルエーテルカルボン酸およびN−ラウリルサルコシン酸ナトリウムを含む。
好ましいアニオン性クレンジング界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(n)EO(式中、nは1から3である。)ラウリルエーテルスルホコハク酸ナトリウム(n)EO(式中、nは1から3である。)、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリルエーテル硫酸アンモニウム(n)EO(式中、nは1から3である。)、ココイルイセチオン酸ナトリウムおよびラウリルエーテルカルボン酸(n)EO(式中、nは10から20である。)である。
前述のアニオン性クレンジング界面活性剤のいずれの混合物もまた好適であり得る。
本発明のシャンプー組成物におけるアニオン性クレンジング界面活性剤の総量は、組成物の総重量を基準としたアニオン性クレンジング界面活性剤の総重量で、概して0.5%から45%、好ましくは1.5%から35%、より好ましくは5%から20%の範囲である。
共界面活性剤
組成物は、審美的特性、物理的特性またはクレンジング特性を組成物にもたらすのを補助するために、共界面活性剤を含むことができる。
共界面活性剤の例は、組成物の総重量を基準として、0.5重量%から8重量%、好ましくは2重量%から5重量%の範囲の量で含まれ得る、非イオン性界面活性剤である。
例えば、本発明のシャンプー組成物に含まれ得る代表的な非イオン性界面活性剤は、脂肪族(C−C18)第1級または第2級直鎖または分岐鎖アルコールまたはフェノールと、アルキレンオキシド、通常エチレンオキシドとの縮合生成物を含み、概して6個から30個のエチレンオキシド基を有する。
他の代表的な非イオン性界面活性剤は、モノまたはジアルキルアルカノールアミドを含む。例は、ココモノまたはジエタノールアミドおよびココモノイソプロパノールアミドを含む。
本発明のシャンプー組成物に含まれ得るさらなる非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグリコシド(APG)である。典型的には、APGは、1つ以上のグリコシル基のブロックに(架橋基を介してもよい)接続されているアルキル基を含むものである。好ましいAPGは、下記式により定義される。
RO−(G)n
式中、Rは、飽和または不飽和であってよい分岐鎖または直鎖アルキル基であり、Gはサッカリド基である。
Rは、約Cから約C20の平均アルキル鎖長を表し得る。好ましくは、Rは、約Cから約C12の平均アルキル鎖長を表す。最も好ましくは、Rの値は、約9.5から約10.5の間にある。Gは、CまたはCモノサッカリド残基から選択することができ、好ましくはグルコシドである。Gは、グルコース、キシロース、ラクトース、フルクトース、マンノースおよびこれらの誘導体からなる群から選択することができる。好ましくは、Gはグルコースである。
重合度nは、約1から約10以上の値を有し得る。好ましくは、nの値は、約1.1から約2にある。最も好ましくは、nの値は、約1.3から約1.5にある。
本発明における使用に好適なアルキルポリグリコシドは市販されており、例えば、Seppic社製Oramix NS10;Henkel社製Plantaren 1200およびPlantaren 2000として識別される材料を含む。
本発明の組成物に含まれ得る他の糖由来非イオン性界面活性剤は、例えば国際公開第9206154号パンフレットおよび米国特許第5194639号明細書に記載のC12−C18N−メチルグルカミド等のC10−C18N−アルキル(C−C)ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、ならびにC10−C18N−(3−メトキシプロピル)グルカミド等のN−アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸アミドを含む。
共界面活性剤の好ましい例は、組成物の総重量を基準として、0.5重量%から約8重量%、好ましくは1重量%から4重量%の範囲の量で含まれ得る、両性界面活性剤または両性イオン性界面活性剤である。
両性界面活性剤または両性イオン性界面活性剤の例は、アルキルアミンオキシド、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン(スルタイン)、アルキルグリシネート、アルキルカルボキシグリシネート、アルキルアンホアセテート、アルキルアンホプロピオネート、アルキルアンホグリシネート、アルキルアミドプロピルヒドロキシスルタイン、アシルタウレートおよびアシルグルタメートを含み、アルキルおよびアシル基は、8個から19個の炭素原子を有する。本発明のシャンプーにおける使用のための典型的な両性界面活性剤および両性イオン性界面活性剤は、ラウリルアミンオキシド、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルベタイン、コカミドプロピルベタインおよびココアンホ酢酸ナトリウムを含む。
特に好ましい両性界面活性剤または両性イオン性界面活性剤は、コカミドプロピルベタインである。
前述の両性界面活性剤または両性イオン性界面活性剤のいずれの混合物もまた好適であり得る。好ましい混合物は、コカミドプロピルベタインと、さらなる上述の両性界面活性剤または両性イオン性界面活性剤との混合物である。好ましいさらなる両性界面活性剤または両性イオン性界面活性剤は、ココアンホ酢酸ナトリウムである。
本発明のシャンプー組成物における界面活性剤の総量(いかなる共界面活性剤および/またはいかなる乳化剤も含む)は、組成物の総重量を基準とした界面活性剤の総重量で概して1%から50%、好ましくは2%から40%、より好ましくは10%から25%である。
カチオン性ポリマー
コンディショニング性能を向上させるために、カチオン性ポリマーは、本発明のシャンプー組成物中の好ましい成分である。
好適なカチオン性ポリマーは、カチオン置換されているホモポリマーであっても、または2種類以上のモノマーから形成されていてもよい。ポリマーの重量平均(M)分子量は、概して100000ダルトンと2百万ダルトンの間である。ポリマーは、4級アンモニウム基もしくはプロトン化アミノ基またはこれらの混合等のカチオン性窒素含有基を有する。ポリマーの分子量が低すぎる場合は、コンディショニング効果は乏しい。高すぎる場合は、組成物が注がれた際に糸を引く性質につながる、高い伸長粘度の問題が存在し得る。
カチオン性窒素含有基は、概して、カチオン性ポリマーの総モノマー単位のフラクション上の置換基として存在する。したがって、ポリマーがホモポリマーでない場合、スペーサとなる非カチオン性モノマー単位を含有することができる。そのようなポリマーは、CTFA Cosmetic Ingredient Directory、3rd editionに記載されている。非カチオン性モノマー単位に対するカチオン性モノマー単位の比は、概して0.2meq/gmから3.0meq/gmである必要な範囲内のカチオン電荷密度を有するポリマーを得るように選択される。ポリマーのカチオン電荷密度は、窒素定量のための化学的試験における、米国薬局方に記載のKjeldahl法により好適に決定される。
好適なカチオン性ポリマーは、例えば、カチオン性アミンまたは4級アンモニウム官能基を有するビニルモノマーと、(メタ)アクリルアミド、アルキルおよびジアルキル(メタ)アクリルアミド、アルキル(メタ)アクリレート、ビニルカプロラクトンならびにビニルピロリジン等の水溶性スペーサモノマーとのコポリマーを含む。アルキルおよびジアルキル置換モノマーは、好ましくはC1−C7アルキル基、より好ましくはC1−3アルキル基を有する。他の好適なスペーサは、ビニルエステル、ビニルアルコール、無水マレイン酸、プロピレングリコールおよびエチレングリコールを含む。
カチオン性アミンは、組成物の特定の種およびpHに依存して、第1級、第2級または第3級アミンであり得る。概して第2級および第3級アミンが好ましく、特に第3級アミンが好ましい。
アミン置換ビニルモノマーおよびアミンは、アミン形態で重合され、次いで4級化によりアンモニウムに変換され得る。
カチオン性ポリマーは、アミン置換および/もしくは4級アンモニウム置換モノマーならびに/または適合性のスペーサモノマーから得られるモノマー単位の混合物を含むことができる。
好適なカチオン性ポリマーは、例えば、以下を含む。
−例えば、塩化ジメチルジアリルアンモニウムホモポリマーおよびアクリルアミドと塩化ジメチルジアリルアンモニウムのコポリマー(業界(CTFA)においては、それぞれPolyquaternium 6およびPolyquaternium 7と称される。)を含む、カチオン性ジアリル4級アンモニウム含有ポリマー;
−3個から5個の炭素原子を有する不飽和カルボン酸のホモポリマーおよびコポリマーのアミノ−アルキルエステルの鉱酸塩(米国特許第4,009,256号明細書に記載);
−カチオン性ポリアクリルアミド(国際公開第95/22311号パンフレットに記載)。
使用可能な他のカチオン性ポリマーは、カチオン性セルロース誘導体、カチオン性デンプン誘導体およびカチオン性グアーガム誘導体等のカチオン性多糖類ポリマーを含む。
本発明の組成物における使用に好適なカチオン性多糖類ポリマーは、下記式のモノマーを含む。
A−O−[R−N(R)(R)(R)X
式中、Aは、デンプンまたはセルロースアンヒドログルコース残基等のアンヒドログルコース残基である。Rは、アルキレン、オキシアルキレン、ポリオキシアルキレン、もしくはヒドロキシアルキレン基、またはこれらの組合せである。R、RおよびRは、独立して、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アルコキシアルキルまたはアルコキシアリール基を表し、各基は約18個までの炭素原子を含有する。各カチオン性部分の炭素原子の総数(すなわち、R、RおよびR中の炭素原子の総和)は、好ましくは約20個以下であり、Xは、アニオン性対イオンである。
カチオン性セルロースの他の種類は、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースのポリマー性4級アンモニウム塩(業界(CTFA)においてはPolyquaternium 24と称される。)を含む。これらの材料は、Amerchol Corporation社から、例えばPolymer LM−200の商品名で市販されている。
他の好適なカチオン性多糖類ポリマーは、4級窒素含有セルロースエーテル(例えば、米国特許第3,962,418号明細書に記載)、ならびにエーテル化セルロースおよびデンプン(例えば、米国特許第3,958,581号明細書に記載)のコポリマーを含む。
使用可能なカチオン性多糖類ポリマーの特に好適な種類は、グアーヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド(Rhodia社からJAGUAR商標シリーズで市販されている。)等のカチオン性グアーガム誘導体である。そのような材料の例は、JAGUAR C13S、JAGUAR C14、JAGUAR C15およびJAGUAR C17である。
上記カチオン性ポリマーのいずれの混合物も使用することができる。
カチオン性ポリマーは、本発明のシャンプー組成物において、組成物の総重量を基準としたカチオン性ポリマーの総重量で、概して0.01%から5%、好ましくは0.05%から1%、より好ましくは0.08%から0.5%の濃度で存在する。
懸濁化剤
好ましくは、本発明の水性シャンプー組成物は、懸濁化剤をさらに含む。好適な懸濁化剤は、ポリアクリル酸、アクリル酸の架橋ポリマー、アクリル酸と疎水性モノマーのコポリマー、カルボン酸含有モノマーとアクリル酸エステルのコポリマー、アクリル酸とアクリレートエステルの架橋コポリマー、ヘテロ多糖類ガムおよび結晶性長鎖アシル誘導体から選択される。長鎖アシル誘導体は、望ましくは、エチレングリコールステアレート、16個から22個の炭素原子を有する脂肪酸のアルカノールアミドおよびこれらの混合物から選択される。エチレングリコールジステアレートおよびポリエチレングリコール3ジステアレートは、組成物に真珠光沢をもたらすため、好ましい長鎖アシル誘導体である。ポリアクリル酸は、Carbopol 420、Carbopol 488またはCarbopol 493として市販されている。多官能性物質で架橋したアクリル酸のポリマーも使用することができ、これらは、Carbopol 910、Carbopol 934、Carbopol 941およびCarbopol 980として市販されている。カルボン酸含有モノマーとアクリル酸エステルの好適なコポリマーの例は、Carbopol 1342である。Carbopol(商標)材料はすべてGoodrich社から入手可能である。
アクリル酸とアクリレートエステルの好適な架橋ポリマーは、Pemulen TR1またはPemulen TR2である。好適なヘテロ多糖類ガムは、例えばKelzan muとして入手可能なキサンタンガムである。
上記懸濁化剤のいずれの混合物も使用することができる。好ましいのは、アクリル酸の架橋ポリマーと結晶性長鎖アシル誘導体の混合物である。
懸濁化剤は、本発明のシャンプー組成物において、組成物の総重量を基準とした懸濁化剤の総重量で、概して0.1%から10%、好ましくは0.5%から6%、より好ましくは0.9%から4%の濃度で存在する。
コンディショナー組成物
コンディショナー組成物は、典型的には、化粧品として許容され毛髪への局所塗布に好適な、1種以上のカチオン性コンディショニング界面活性剤を含む。
好ましくは、カチオン性コンディショニング界面活性剤は、式N(R)(R)(R)(R)を有し、式中、R、R、RおよびRは、独立して、(CからC30)アルキルまたはベンジルである。
好ましくは、R、R、RおよびRのうちの1つ、2つまたは3つが、独立して、(CからC30)アルキルであり、他のR、R、RおよびR基(複数を含む)が(C−C)アルキルまたはベンジルである。
さらに好ましくは、R、R、RおよびRのうちの1つまたは2つが、独立して、(CからC30)アルキルであり、他のR、R、RおよびR基が、(C−C)アルキルまたはベンジル基である。アルキル基は、アルキル鎖中に1つ以上のエステル(−OCO−もしくは−COO−)および/またはエーテル(−O−)結合を含んでもよい。アルキル基は、1つ以上のヒドロキシル基で置換されていてもよい。アルキル基は、直鎖または分岐鎖であってもよく、また3つ以上の炭素原子を有するアルキル基の場合は環状であってもよい。アルキル基は飽和していてもよく、または1つもしくは複数の炭素間二重結合を含有していてもよい(例えばオレイル)。アルキル基は、アルキル鎖上で1つ以上のエチレンオキシ基でエトキシル化されていてもよい。
本発明によるコンディショナー組成物における使用に好適なカチオン性コンディショニング界面活性剤は、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、塩化テトラエチルアンモニウム、塩化オクチルトリメチルアンモニウム、塩化ドデシルトリメチルアンモニウム、塩化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化オクチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化デシルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ジドデシルジメチルアンモニウム、塩化ジオクタデシルジメチルアンモニウム、塩化タロウトリメチルアンモニウム、塩化ジヒドロ化タロウジメチルアンモニウム(例えば、Akzo Nobel社製Arquad 2HT/75)、塩化ココトリメチルアンモニウム、PEG−2−オレアンモニウムクロリドおよびこれらの対応する水酸化物を含む。さらに好適なカチオン性界面活性剤は、CTFA名称Quaternium−5、Quaternium−31およびQuaternium−18を有するそれらの材料を含む。前述の材料のいずれの混合物もまた好適であり得る。本発明によるコンディショナーにおける使用に特に有用なカチオン性界面活性剤は、例えばHoechst Celanese社からGENAMIN CTACとして市販されている、塩化セチルトリメチルアンモニウムである。本発明によるコンディショナーにおける使用に特に有用な他のカチオン性界面活性剤は、例えばClariant社からGENAMIN KDMPとして市販されている、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムである。
本発明における使用に好適なカチオン性コンディショニング界面活性剤のクラスの他の例は、単独で、または1種もしくは複数種の他のカチオン性コンディショニング界面活性剤との混合物として、下記(i)および(ii)の組合せである。
(i)一般式(I):
Figure 2010506873
に対応するアミドアミン(式中、Rは、10個以上の炭素原子を有するヒドロカルビル鎖であり、
およびRは、独立して、1個から10個の炭素原子のヒドロカルビル鎖から選択され、
mは、1から約10までの整数である。);および
(ii)酸。
本明細書で使用される場合、ヒドロカルビル鎖という用語は、アルキルまたはアルケニル鎖を意味する。
好ましいアミドアミン化合物は、式(I)に対応する化合物であり、式中、
は、約11個から約24個の炭素原子を有するヒドロカルビル残基であり、
およびRは、それぞれ独立して、ヒドロカルビル残基、好ましくは、1個から約4個の炭素原子を有するアルキル基であり、
mは1から約4までの整数である。
好ましくは、RおよびRは、メチルまたはエチル基である。
好ましくは、mは2または3であり、すなわちエチレンまたはプロピレン基である。
本発明において有用な好ましいアミドアミンは、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、パルミタミドエチルジエチルアミン、パルミタミドエチルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジエチルアミン(behenamidopropyldiethylmineはbehenamidopropyldiethylamineとみなして訳しました。)、ベヘナミドエチルジエチルアミン、ベヘナミドエチルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジエチルアミン、アラキダミドエチルジエチルアミン、アラキダミドエチルジメチルアミンおよびこれらの混合物を含む。
本発明において有用な特に好ましいアミドアミンは、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミンおよびこれらの混合物である。
本発明において有用な市販のアミドアミンは、Inolex社(米国ペンシルバニア州フィラデルフィア)から入手可能な商品名LEXAMINE S−13および日光社(日本、東京)から入手可能な商品名AMIDOAMINE MSPのステアラミドプロピルジメチルアミン、日光社から入手可能なAMIDOAMINE Sという商品名のステアラミドエチルジエチルアミン、Croda社(英国ノースハンバーサイド)から入手可能なINCROMINE BBという商品名のベヘナミドプロピルジメチルアミン、ならびにScher社(米国ニュージャージー州クリフトン)から入手可能なSCHERCODINEシリーズの商品名の各種アミドアミンを含む。
酸(ii)は、毛髪処理組成物中でアミドアミンをプロトン化することができるいかなる有機酸または鉱酸であってもよい。本発明において有用な好適な酸は、塩酸、酢酸、酒石酸、フマル酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸およびこれらの混合物を含む。好ましくは、酸は、酢酸、酒石酸、塩酸、フマル酸およびこれらの混合物からなる群から選択される。
酸の主な役割は、毛髪処理組成物中でアミドアミンをプロトン化し、これにより毛髪処理組成物においてその場で第3級アミン塩(TAS)を形成することである。事実上、TASは、一時的な4級アンモニウムまたは擬似4級アンモニウムカチオン性界面活性剤である。
好適には、酸は、存在するすべてのアミドアミンをプロトン化するために十分な量、すなわち、組成物中に存在するアミドアミンの量と少なくとも等モルの濃度で含まれる。
本発明のコンディショナーにおいて、カチオン性コンディショニング界面活性剤の濃度は、組成物の総重量を基準としたカチオン性コンディショニング界面活性剤の総重量で、概して0.01%から10%、より好ましくは0.05%から7.5%、最も好ましくは0.1%から5%の範囲である。
本発明のコンディショナーは、典型的には、脂肪アルコールも含み込む。コンディショニング組成物における脂肪アルコールとカチオン性界面活性剤の併用は、カチオン性界面活性剤が分散したラメラ相の形成につながるため、特に有利であると考えられる。
代表的な脂肪アルコールは、8個から22個の炭素原子、より好ましくは16個から22個の炭素原子を含む。脂肪アルコールは、典型的には、直鎖アルキル基を含有する化合物である。好適な脂肪アルコールの例は、セチルアルコール、ステアリルアルコールおよびこれらの混合物である。これらの材料の使用はまた、本発明の組成物の全体的なコンディショニング特性に寄与するという点で有利である。
本発明のコンディショナーにおける脂肪アルコールの濃度は、概して組成物の0.01重量%から10重量%、好ましくは0.1重量%から8重量%、より好ましくは0.2重量%から7重量%、最も好ましくは0.3重量%から6重量%の範囲である。脂肪アルコールに対するカチオン性界面活性剤の重量比は、好適には、1:1から1:10、好ましくは1:1.5から1:8、最適には1:2から1:5である。脂肪アルコールに対するカチオン性界面活性剤の重量比が高すぎる場合、これは組成物による目の刺激へとつながる可能性がある。重量比が低すぎる場合は、一部の消費者にとって毛髪がきしむような感覚となる可能性がある。
ヘアオイルおよびローション
本発明の組成物は、好適には、洗髪前または洗髪後の使用のためのヘアオイルの形態をとることができる。典型的には、ヘアオイルは、トリグリセリド、鉱物油およびこれらの混合物等の、水に不溶の油性コンディショニング材料を主に含む。
本発明の組成物はまた、典型的には洗髪の間の使用のための、ヘアローションの形態をとることができる。ローションは、水に不溶の油性コンディショニング材料を含む水性エマルジョンである。相分離に対する安定性を改善するために、ローションに好適な界面活性剤が含まれてもよい。
シリコーンコンディショニング剤
本発明による毛髪処理組成物、特に水系シャンプーおよびヘアコンディショナーは、好ましくは、1種以上のシリコーンコンディショニング剤も含有する。
特に好ましいシリコーンコンディショニング剤は、ポリジオルガノシロキサン、特にポリジメチルシロキサン(CTFA名称ジメチコン)、ヒドロキシル末端基を有するポリジメチルシロキサン(CTFA名称ジメチコノール)およびアミノ官能性ポリジメチルシロキサン(CTFA名称アモジメチコン)等のシリコーンから形成されるもの等のシリコーンエマルジョンである。
エマルジョン液滴は、典型的には、本発明の組成物において、0.01マイクロメートルから20マイクロメートル、より好ましくは0.2マイクロメートルから10マイクロメートルまでの範囲のSauter平均液滴径(D3,2)を有することができる。
Sauter平均液滴径(D3,2)を測定するための好適な方法は、Malvern Mastersizer等の機器を使用したレーザー光散乱によるものである。
本発明の組成物における使用に好適なシリコーンエマルジョンは、Dow Corning社およびGE Silicones社等のシリコーンの供給元から入手可能である。そのような予備形成シリコーンエマルジョンの使用は、工程の容易化およびシリコーン粒径の制御のために好ましい。そのような予備形成シリコーンエマルジョンは、典型的には、アニオン性もしくは非イオン性乳化剤、またはこれらの混合物等の好適な乳化剤を追加で含み、エマルジョン重合等の化学的乳化工程により、または高せん断混合機を使用した機械的乳化により調製され得る。0.15マイクロメートル未満のSauter平均液滴径(D3,2)を有する予備形成シリコーンエマルジョンは、概してマイクロエマルジョンと称される。
好適な予備形成シリコーンエマルジョンの例は、すべてDow Corning社から入手可能なエマルジョンDC2−1766、DC2−1784、DC−1785、DC−1786、DC−1788ならびにマイクロエマルジョンDC2−1865およびDC2−1870を含む。これらは、すべてジメチコノールのエマルジョン/マイクロエマルジョンである。DC2−8177およびDC939(Dow Corning社製)ならびにSME253(GE Silicones社製)等のアモジメチコンエマルジョンもまた好適である。
また、例えば国際公開第03/094874号パンフレットに記載されるような、ある種の高分子量の表面活性ブロックコポリマーがシリコーンエマルジョン液滴とブレンドされたシリコーンエマルジョンもまた好適である。そのような材料において、シリコーンエマルジョン液滴は、好ましくは、上述のもの等のポリジオルガノシロキサンから形成される。表面活性ブロックコポリマーの1つの好ましい形態は、下記式:
HO(CHCHO)(CH(CH)CHO)(CHCHO)
(式中、xの平均値は4以上であり、yの平均値は25以上である。)に従う。
表面活性ブロックコポリマーの他の好ましい形態は、下記式:
(HO(CHCHO)(CH(CH)CHO)−N−CH−CH−N((OCHCH(CH))(OCHCHOH)
(式中、aの平均値は2以上であり、bの平均値は6以上である。)に従う。
上述のシリコーンエマルジョンのいずれの混合物もまた使用することができる。
上述のシリコーンエマルジョンは、本発明の組成物において、組成物の総重量を基準としたシリコーンの総重量で、概して0.05%から10%、好ましくは0.05%から5%、より好ましくは0.5%から2%の濃度で存在する。
他の任意成分
本発明の組成物は、性能および/または消費者の受容性を高めるための他の成分を含有してもよい。そのような成分は、香料、染料および顔料、pH調整剤、真珠光沢剤または乳白剤、粘度調整剤、ならびに保存料もしくは抗菌剤を含む。これらの成分のそれぞれは、その目的を達成するのに効果的な量で存在する。概して、場合によるこれらの成分は、総組成物の5重量%までの濃度で個別に含まれる。
使用形態
本発明の毛髪処理組成物は、乾燥した、損傷したおよび/または扱い困難な毛髪の処理のための、洗い流し用またはリーブイン用組成物としての人間対象の毛髪および/または頭皮への局所塗布を主に意図している。洗い流し用組成物が好ましい。
本発明は、特に指定のない限り引用される割合はすべて総重量を基準とした重量割合である、以下の限定されない実施例によりさらに例示される。
ククルビチン(Conucurbitineは、Cucurbitineとみなして訳しました。)を、ウリ科植物の種から抽出した(カボチャ(ニホンカボチャ)の種の水性抽出物)。抽出物を極性に従い異なるフラクション(HO、25%、50%、90%エタノール)に分離した。水画分を精製し、ニンヒドリン試験、NMRおよびMSにより同定する。
抽出物(ククルビチン)または2−ピペラジンカルボン酸の1%水溶液を使用して、示差走査熱量測定(DSC)を用い損傷した毛髪を試験した。
毛髪試料調製
欧州人の毛髪繊維をL’Oreal platifiz precision powderおよびOxydant creme(1:1.5)で30分間漂白し、水道の流水で完全に濯ぎ、次の塗布の前に一晩自然乾燥させた。これらの毛髪繊維を、1%ククルビチンまたは2−ピペラジンカルボン酸溶液および水(対照として)に、pH5.5で1時間それぞれ含浸し、蒸留水で30秒間濯ぎ、一晩自然乾燥させた。繊維を約2mm長に切断し、DSC測定に使用した。
結果は以下の通りである。
DSC条件
DSC法:すべてのDSC検査において、Mettler Toledo DSC823e分析器を使用した。耐圧性(20バール)でステンレススチール製大容積のパン(120μl容量)に6mgの試料を量り入れ、50μlの水を加えて容器を密封した。(「(120 μl capacity)50 μl」は、「(120 μ1 capacity),50 μl」と、間にコンマがあるものとみなして訳しました。)次いでロータリーミキサーを使用して試料を混合し、水を試料全体にわたり平衡化させるために一晩放置した。試料に対し、30ml/分の窒素雰囲気下で、10℃/分の速度で40−180℃の温度プログラムを実行した。らせん遷移温度を収集して一元配置ANOVAで分析した。各試料の分析を3回行った。
DSC法の結果を以下の表1に示す。
Figure 2010506873
表1に示されたデータは、ククルビチンおよび2−ピペラジンカルボン酸の両方が、損傷した毛髪の変性温度を有意に増加させることができることを示しており、このことは、これらの2つの化合物が、漂白作用により損傷した毛髪を強化および修復することができることを意味する。
毛髪繊維のDSCおよびDSC結果
DSCを使用して、熱への曝露による水分の損失を観察することができる。さらに、毛髪繊維の溶融過程または結晶構造の他の任意の変化等のいずれの主要な遷移も、追加のエネルギーを必要とし、これは、DSCプロット上にピークの形態で現れる。試料における結晶化度または構造的な組織化度が高い程、観察されるピーク面積が大きい。したがって、角質繊維の構造に発生する変化の観察には、DSCは強力なツールである。
以下の表1に示される成分を有する製剤を調製した。
Figure 2010506873

Claims (9)

  1. ククルビチン、2−ピペラジンカルボン酸、これらの誘導体またはこれらの混合物からなる群を、総組成物に対し0.001wt%から20wt%含む組成物を毛髪に塗布することにより、毛髪を処理する方法。
  2. ククルビチン誘導体が、ククルビチン、ククルビチン一塩酸塩、ククルビチン一臭化水素酸塩、ククルビチン二臭化水素酸塩、ククルビチン二臭化水素酸塩、ククルビチンメチルエステル、ククルビチンエチルエステルからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. ククルビチン、2−ピペラジンカルボン酸またはこれらの誘導体が、ウリ科植物(Cucurbitaceae)からの抽出物として存在する、請求項1に記載の方法。
  4. ウリ科植物が、セイヨウカボチャ(Cucurbita maximum Duch)、ペポカボチャ(Cucurbita pepo L)およびニホンカボチャ(Cucurbita moschata)からなる群から選択される、請求項3に記載の方法。
  5. 総組成物のうちのククルビチン、2−ピペラジンカルボン酸、これらの誘導体またはこれらの混合物の濃度が、総組成物の0.1wt%から5wt%である、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
  6. 毛髪処理組成物が、シャンプー、洗髪後コンディショナー、ヘアオイルまたはヘアローションの形態である、請求項1から5のいずれかに記載の方法。
  7. 毛髪処理組成物の調製における、ククルビチン、2−ピペラジンカルボン酸またはこれらの誘導体の使用。
  8. 毛髪への損傷を防止または軽減するための、ククルビチンおよび/または2−ピペラジンカルボン酸の使用。
  9. 頭皮のかゆみを防止または軽減するための、ククルビチンおよび/または2−ピペラジンカルボン酸の使用。
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