JP2010279727A - 遊技機の制御装置 - Google Patents

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誠 保谷
Tatsunori Taketomi
辰徳 武臣
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Abstract

【課題】停止図柄指定コマンドの送受信時に何らかのエラーが発生しても、変動表示を終了することができる遊技機の制御装置を提供する。
【解決手段】図柄の変動表示が行われる単位である上・中段・下段の各表示領域のうち、1の段の3つの停止図柄をすべて受信できない場合や、1の段の2つ又は3つの停止図柄を受信できてもその図柄の配列が仮想図柄リールの配列と一致しない場合には、1の停止図柄の図柄コードからその段の他の停止図柄の図柄コードを算出することはできないので、停止図柄指定コマンドによる未指定の停止図柄又は誤指定の停止図柄に代えて、表示用制御基板のプログラムROMに予め記憶されたディフォルト図柄が停止図柄として使用されることにより、停止図柄指定コマンドの送受信時に何らかのエラーが発生して、停止図柄を正常に受信することができなくても、変動表示を終了することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、パチンコ機などに代表される遊技機の制御装置に関し、特に、未指定又は誤
指定の停止図柄があっても、変動表示を終了することができる遊技機の制御装置に関する
ものである。
パチンコ機の遊技の制御を行う主制御基板には、賞球や貸し球の払い出し制御を行う払
出制御基板や、効果音の出力制御を行う効果音制御基板、図柄の変動表示等の表示制御を
行う表示用制御基板などが接続されている。これら各基板のうち、特に表示用制御基板の
制御は、主制御基板から表示用制御基板へ送信される制御用コマンドにより行われる。こ
の制御用コマンドは、同一の変動部分については同一の制御用コマンドで制御できるよう
にするために細分化されている。
図柄の変動表示を行う表示装置が上段・中段・下段の3行で構成され、その3行の各行
毎に右から左へ横方向にスクロールしながら変動表示が行われる場合には、例えば、図2
1に示すように、主制御基板から表示用制御基板へ制御用コマンド(1)〜(10)が送
信され、一連の図柄の変動表示が行われる。
まず、制御用コマンド(1)により、上段・中段・下段の全3行について図柄の変動表
示が開始される。次に、図柄の差し替えが、制御用コマンド(2)により上段の図柄つい
て、制御用コマンド(3)により中段の図柄ついて、制御用コマンド(4)により下段の
図柄について、それぞれ行われる。制御用コマンド(5)によって、高速変動されている
全3行の変動表示がそれぞれ減速され、制御用コマンド(6)により、上段及び下段の表
示が左右に行きつ戻りつ繰り返し変動されると共に、中段の変動表示が中速変動とされる
。更に、制御用コマンド(7)により、中段の変動表示が低速変動とされ、その後、制御
用コマンド(8)により上段の変動表示が停止され、制御用コマンド(9)により下段の
変動表示が停止され、制御用コマンド(10)により中段の変動表示が停止される。これ
により3行すべての変動表示が停止し、一連の変動表示が終了する。
このように変動表示を制御する制御用コマンドは、変動表示の状態が変化する各ポイン
ト毎に主制御基板から表示用制御基板へ送信されるので、変動表示の殆どの制御を主制御
基板で行うことになってしまう。このため主制御基板の制御負担が大きくなって、主制御
基板で実行される他の制御に支障を来したり、或いは、変動表示の制御のために、容量に
制限のある主制御基板のプログラム容量やデータ容量を増大させて、主制御基板のプログ
ラム開発を困難にさせてしまう。
そこで、本願出願人は、特願平11−164210号(未公知)において、主制御基板
から送信される制御用コマンドを最小3種類で構成して、変動表示を制御する遊技機の制
御装置を発明した。最小3種類の制御用コマンドは、変動表示を開始させると共に、その
変動表示の一連の変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドと、変動表示の終了
時にLCDディスプレイへ停止表示される停止図柄を指定する停止図柄指定コマンドと、
変動表示の終了タイミングを指定する図柄停止コマンドとよって構成される。
かかる発明によれば、変動パターン指定コマンドによって一連の変動パターンを一度に
指定することができるので、変動表示の状態が変化する各ポイント毎に主制御基板から制
御用コマンドを送信する必要がなく、主制御基板による変動表示の制御負担を軽減するこ
とができる。よって、変動表示の制御のために主制御基板に搭載されるプログラム容量や
データ容量を減少させて、主制御基板のプログラム開発を容易にすることができるのであ
る。
ここで、主制御基板から送信される制御用コマンドは、表示用制御基板や他のサブ基板
へ一方向にのみ送信されるので、主制御基板から送信した制御用コマンドが表示用制御基
板やサブ基板によって正常に受信されたか否かを主制御基板では判断することはできない
。よって、かかる制御用コマンドの送受信時にエラーなどが発生しても、主制御基板から
再度、同じ制御用コマンドを送信して、エラーのあった制御用コマンドを回復することは
できない。
このため変動パターン指定コマンドが正常に送受信されてLCDディスプレイで変動表
示が開始されても、停止図柄指定コマンドの送受信時に何らかのエラーが発生すると、表
示用制御基板では、変動表示の終了時に停止表示する停止図柄が分からないので、その変
動表示を終了することができないという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、停止図柄指定コマンド
の送受信時に何らかのエラーが発生しても、変動表示を終了することができる遊技機の制
御装置を提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の遊技機の制御装置は、図柄等を表示する表示
装置と、遊技の制御を行う主制御基板と、その主制御基板から送信される制御用コマンド
に基づいて前記表示装置により図柄の変動表示を行わせる表示用制御基板とを備え、更に
、変動表示の終了時に前記表示装置に停止表示される停止図柄を指定する停止図柄指定コ
マンドを前記制御用コマンドの一種として備えており、前記表示用制御基板は、所定のデ
ィフォルト図柄を記憶するディフォルト図柄記憶手段と、前記停止図柄指定コマンドによ
り未指定又は誤指定の停止図柄がある場合に、その未指定又は誤指定の停止図柄に代えて
、前記ディフォルト図柄記憶手段に記憶されるディフォルト図柄を変動表示の終了時に前
記表示装置へ表示するディフォルト図柄表示手段とを備えている。
この請求項1記載の遊技機の制御装置によれば、主制御基板から送信される停止図柄指
定コマンドによって変動表示の終了時に表示装置に停止表示される停止図柄が指定される
。ここで、停止図柄指定コマンドの送受信時などに何らかのエラーが発生すると、停止図
柄指定コマンドにより指定されない停止図柄(未指定の停止図柄)や、誤って指定される
停止図柄(誤指定の停止図柄)が生じる。かかる未指定又は誤指定の停止図柄がある場合
には、ディフォルト図柄表示手段によって、その未指定又は誤指定の停止図柄に代えて、
ディフォルト図柄記憶手段に記憶されるディフォルト図柄が変動表示の終了時に表示装置
へ表示される。
請求項2記載の遊技機の制御装置は、請求項1記載の遊技機の制御装置において、前記
ディフォルト図柄記憶手段に記憶されるディフォルト図柄はハズレ図柄で構成されている

請求項3記載の遊技機の制御装置は、請求項1又は2に記載の遊技機の制御装置におい
て、前記ディフォルト図柄記憶手段に記憶されるディフォルト図柄は、前記停止図柄指定
コマンドにより指定される停止図柄以外の停止図柄で構成されている。
請求項4記載の遊技機の制御装置は、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機の制御
装置において、前記変動表示の一連の変動パターンを指定する変動パターン指定コマンド
を前記制御用コマンドの一種として備えている。
請求項1記載の遊技機の制御装置によれば、停止図柄指定コマンドの送受信時などに何
らかのエラーが発生して、未指定または誤指定の停止図柄が生じると、ディフォルト図柄
表示手段によって、その未指定又は誤指定の停止図柄に代えて、ディフォルト図柄記憶手
段に記憶されるディフォルト図柄が変動表示の終了時に表示装置へ表示される。従って、
未指定または誤指定の停止図柄があっても、変動表示を終了させることができるという効
果がある。
請求項2記載の遊技機の制御装置によれば、請求項1記載の遊技機の制御装置の奏する
効果に加え、ディフォルト図柄はハズレ図柄で構成されるので、変動表示の終了時に、停
止図柄指定コマンドによる未指定又は誤指定の停止図柄に代えてディフォルト図柄を停止
表示させても、その停止表示はハズレ表示となり大当たり表示となることはない。よって
、主制御基板の制御上でハズレと判定されている場合には、表示装置にもハズレ表示がな
されるので、制御上の判定結果と表示結果とが一致する。一方、主制御基板の制御上で大
当たりと判定されている場合には、表示装置にハズレ表示がなされるので、制御上の判定
結果と表示結果とが不一致となる。しかし、かかる場合には、変動表示がハズレ表示で終
了したにも拘わらず、大入賞口の開放などの大当たり時の動作が行われるので、遊技者に
不満を抱かせること無く、むしろ遊技者を満足させつつ、遊技を継続することができると
いう効果がある。
請求項3記載の遊技機の制御装置によれば、請求項1又は2に記載の遊技機の制御装置
の奏する効果に加え、通常の変動表示に用いられる図柄とは異なった図柄をディフォルト
図柄として用いることにより、変動表示の終了時における停止表示を確認することで、停
止図柄指定コマンドによる停止図柄の指定に何らかの異常があったことを認識することが
できるという効果がある。
請求項4記載の遊技機の制御装置は、請求項1から3のいずれかに記載の遊技機の制御
装置の奏する効果に加え、変動パターン指定コマンドによって一連の変動パターンを一度
に指定することができるので、変動表示の状態が変化する各ポイント毎に主制御基板から
制御用コマンドを送信する必要がない。よって、主制御基板による変動表示の制御負担を
軽減することができると共に、変動表示の制御のために主制御基板に搭載されるプログラ
ム容量やデータ容量を減少させて、主制御基板のプログラム開発を容易にすることができ
る。また、変動パターン指定コマンドを受信してその変動パターン指定コマンドに対応す
る変動表示の制御を行う基板(例えば、サブ基板や表示用制御基板)側で、かかる変動表
示の制御を変更することにより、主制御基板の制御をそのままにして変動表示の内容(パ
ターン)を変更することができる。よって、主制御基板(のプログラム)を共通化しつつ
、単に主制御基板に接続されるサブ基板や表示用制御基板を取り替えるだけで、表示装置
に異なった変動表示を行わせることができるという効果がある。
本発明の第1実施例であるパチンコ機の遊技盤の正面図である。 パチンコ機の電気的構成を示したブロック図である。 液晶ディスプレイの表示画面を9つの表示領域に分割した様子を示した図である。 変動パターン指定コマンドのコマンドコードと、そのコマンド内容とを示した図である。 (a)は、停止図柄指定コマンドのコマンドコードと、そのコマンドコードによって指定される図柄番号との対応関係を示した図である。(b)は、20種類の図柄コードと図柄名との対応関係を示した図である。 (a)は、上段の表示領域で変動表示される仮想図柄リールの構成を模式的に示した図であり、(b)は、中段の表示領域で変動表示される仮想図柄リールの構成を模式的に示した図であり、(c)は、下段の表示領域で変動表示される仮想図柄リールの構成を模式的に示した図である。 ディフォルト図柄の構成を模式的に示した図である。 図柄停止コマンドのコマンドコードと、そのコマンド内容とを示した図である。 主制御基板で実行されるリセット割込処理を示したフローチャートである。 リセット割込処理の中で実行されるコマンド設定処理を示したフローチャートである。 表示用制御基板の割込処理で実行されるコマンド受信処理を示したフローチャートである。 表示用制御基板のメイン処理で実行される変動表示処理を示したフローチャートである。 表示用制御基板の変動表示処理の中で実行される上段図柄差替処理を示したフローチャートである。 表示用制御基板の上段・中段・下段の各図柄差替処理の中で実行されるディフォルト図柄差替処理を示したフローチャートである。 全図柄を一度に確定させる変動表示のタイミングチャートである。 9つの図柄を3図柄ずつ確定させる変動表示のタイミングチャートである。 リセット割込処理の中で実行される第2実施例のコマンド設定処理を示したフローチャートである。 表示用制御基板のメイン処理で実行される第2実施例の変動表示処理を示したフローチャートである。 9つの図柄を3図柄ずつ確定させる第2実施例の変動表示のタイミングチャートである。 表示用制御基板の変動表示処理の中で実行される第3実施例の上段図柄差替処理を示したフローチャートである。 従来技術における変動表示のタイミングを示したチャートである。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。本実施例では
、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチンコ機、特に、第1種パチンコ遊技機
を用いて説明する。なお、本発明を第3種パチンコ遊技機や他の遊技機に用いることは、
当然に可能である。
図1は、第1実施例のパチンコ機Pの遊技盤の正面図である。遊技盤1の周囲には、打
球が入賞することにより5個から15個の球が払い出される複数の入賞口2が設けられて
いる。また、遊技盤1の中央には、複数種類の識別情報としての図柄などを表示する液晶
(LCD)ディスプレイ3が設けられている。このLCDディスプレイ3の表示画面は横
方向に3分割されており、3分割された各表示領域において、それぞれ右から左へ横方向
にスクロールしながら図柄の変動表示が行われる。
LCDディスプレイ3の下方には、図柄作動口(第1種始動口)4が設けられ、打球が
この図柄作動口4を通過することにより、前記したLCDディスプレイ3の変動表示が開
始される。図柄作動口4の下方には、特定入賞口(大入賞口)5が設けられている。この
特定入賞口5は、LCDディスプレイ3の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み
合わせの1つと一致する場合に、大当たりとなって、打球が入賞しやすいように所定時間
(例えば、30秒経過するまで、あるいは、打球が10個入賞するまで)開放される入賞
口である。この特定入賞口5内には、Vゾーン5aが設けられており、特定入賞口5の開
放中に、打球がVゾーン5a内を通過すると、継続権が成立して、特定入賞口5の閉鎖後
、再度、その特定入賞口5が所定時間(又は、特定入賞口5に打球が所定個数入賞するま
で)開放される。この特定入賞口5の開閉動作は、最高で16回(16ラウンド)繰り返
し可能にされており、開閉動作の行われ得る状態が、いわゆる所定の遊技価値の付与され
た状態(特別遊技状態)である。
図2は、かかるパチンコ機Pの電気的構成を示したブロック図である。パチンコ機Pの
主制御基板Cには、演算装置であるMPU11と、そのMPU11により実行される各種
の制御プログラムや固定値データを記憶したROM12と、各種のデータ等を一時的に記
憶するためのメモリであるRAM13とが搭載されている。図9及び図10に示すフロー
チャートのプログラムは、制御プログラムの一部としてROM12内に記憶されている。
RAM13は、送信バッファ13aと、コマンドカウンタ13bとを備えている。送信
バッファ13aは、LCDディスプレイ3の変動表示の制御のために、主制御基板Cから
表示用制御基板Dへ送信される制御用コマンドを記憶するためのバッファである。制御用
コマンドは2バイトで構成されるので、この送信バッファ13aも2バイトで構成される
。送信バッファ13aへセット(書き込み)された制御用コマンドは、タイマ割込処理に
よって、1バイトずつ表示用制御基板Dへ送信される。
図3は、LCDディスプレイ3の表示画面を9つの表示領域に分割した様子を示した図
である。前記した通り、本実施例の変動表示は、横方向に3分割された3つの表示領域3
a,3b,3cにおいて、それぞれ矢印A方向へ横方向にスクロールしながら行われる。
この横方向に3分割された3つの表示領域3a,3b,3cを、縦方向に更に3分割して
9つの表示領域3a1,・・・,3c3とし、その9つの表示領域3a1,・・・,3c
3に対して、図3に示すように、それぞれ表示される「図柄1〜図柄9」の9つの図柄番
号32aが付されている。
図2に示すコマンドカウンタ13bは、制御用コマンドの一種である停止図柄指定コマ
ンド32(図5参照)が指定するLCDディスプレイ3の表示領域3a1〜3c3を示す
ためのカウンタであり、「1〜10」の範囲で「1」ずつ更新される。コマンドカウンタ
13bの値が「1〜9」の範囲内にある場合には、そのコマンドカウンタ13bの値に対
応する図柄番号32a(図5参照)の表示領域3a1〜3c3が指定される。また、コマ
ンドカウンタ13bの値が「10」である場合には、いずれの表示領域も指定されない。
図2に示すように、これらMPU11、ROM12、RAM13は、バスライン14を
介して互いに接続されており、バスライン14は、また、入出力ポート15にも接続され
ている。この入出力ポート15は表示用制御基板Dや他の入出力装置16と接続されてい
る。主制御基板Cは、入出力ポート15を介して、表示用制御基板Dや他の入出力装置1
6へ各種コマンドを送り、それら各装置を制御する。なお、主制御基板Cと表示用制御基
板Dとの接続は、入力および出力が固定的な2つのバッファ(インバータゲート)17,
28を介して行われている。よって、主制御基板Cと表示用制御基板Dとの間における制
御用コマンドの送受信は、主制御基板Cから表示用制御基板Dへの一方向にのみ行われ、
表示用制御基板Dから主制御基板Cへ制御用コマンド等を送信することはできない。
表示用制御基板Dは、MPU21と、プログラムROM22と、ワークRAM23と、
ビデオRAM24と、キャラクタROM25と、画像コントローラ26と、入力ポート2
9と、出力ポート27とを備えている。入力ポート29の入力にはインバータゲート28
の出力が接続され、その入力ポート29の出力は、MPU21、プログラムROM22、
ワークRAM23を接続するバスラインと接続されている。また、出力ポート27の入力
には画像コントローラ26が接続され、その出力ポート27の出力にはLCDディスプレ
イ3が接続されている。
表示用制御基板DのMPU21は、主制御基板Cから送信される制御用コマンドに基づ
いて、LCDディスプレイ3の(変動)表示を制御するためのものであり、プログラムR
OM22には、このMPU21により実行される各種の制御プログラムが記憶されている
。図11から図14に示すフローチャートのプログラムは、制御プログラムの一部として
プログラムROM22内に記憶されている。また、図7に示すディフォルト図柄のデータ
も、このプログラムROM22内に記憶されている。
ワークRAM23は、MPU21による各種プログラムの実行時に使用されるワークデ
ータやフラグが記憶されるメモリであり、受信バッファ23aと、コマンド受信フラグ2
3bと、9つの停止図柄1〜9メモリ23c〜23kと、上段・中段・下段の各図柄差替
済フラグ23l〜23nとを備えている。
受信バッファ23aは、主制御基板Cから送信される制御用コマンドを受信するための
バッファである。制御用コマンドは2バイトで構成されるので、受信バッファ23aも同
様に2バイトで構成される。コマンド受信フラグ23bは、新たな制御用コマンドが受信
バッファ23aへ記憶された場合にオンされるフラグである。コマンド受信フラグ23b
がオンされていると、受信バッファ23aに記憶される制御用コマンドが読み出され、そ
の読み出された制御用コマンドに基づいて、LCDディスプレイ3の変動表示の制御が行
われる。一旦オンされたコマンド受信フラグ23bは、受信バッファ23aから制御用コ
マンドを読み出す際にオフされる。
停止図柄1〜9メモリ23c〜23kは、制御用コマンドの一種である停止図柄指定コ
マンド32によって送信される停止図柄の図柄コード32b(図5参照)を記憶するため
のメモリであり、LCDディスプレイ3の9つの表示領域3a1〜3c3(図3参照)に
対応してそれぞれ1つ、合計9つの停止図柄1〜9メモリ23c〜23kが設けられてい
る。なお、停止図柄1〜9メモリ23c〜23kの詳細については後述する。
上段図柄差替済フラグ23lは、LCDディスプレイ3の横方向に3分割された3つの
表示領域3a,3b,3cのうち、上段の表示領域3aで変動表示される図柄の差し替え
が行われたことを示すためのフラグである。変動パターン指定コマンド31によって開始
される変動表示は、その変動パターン指定コマンドによって指定される一連の変動パター
ンを演出した後に、停止図柄指定コマンド32によって指定される停止図柄で終了しなけ
ればならない。よって、停止図柄指定コマンド32によって指定された停止図柄で一連の
変動パターンが終了するように、高速変動表示中の各図柄について図柄の差し替えが行わ
れる。上段図柄差替済フラグ23lは、かかる図柄の差し替えが上段の表示領域3aにつ
いて行われた場合にオンされるフラグである。なお、上段図柄差替済フラグ23lは、変
動表示の開始時にオフされる。
上段図柄差替済フラグ23lと同様に、中段図柄差替済フラグ23mは、LCDディス
プレイ3の中段の表示領域3bで変動表示される図柄の差し替えが行われたことを示すた
めのフラグであり、変動表示の開始時にオフされ、中段の表示領域3bについて図柄の差
し替えが行われた場合にオンされるフラグである。また、下段図柄差替済フラグ23nは
、LCDディスプレイ3の下段の表示領域3cで変動表示される図柄の差し替えが行われ
たことを示すためのフラグであり、上段図柄差替済フラグ23lと同様に、変動表示の開
始時にオフされ、下段の表示領域3cについて図柄の差し替えが行われた場合にオンされ
るフラグである。
ビデオRAM24は、LCDディスプレイ3に表示される表示データが記憶されるメモ
リであり、このビデオRAM24の内容を書き換えることにより、LCDディスプレイ3
の表示内容が変更される。即ち、各表示領域3a1〜3c3における図柄の変動表示は、
ビデオRAM24の内容が書き換えられることにより行われる。キャラクタROM25は
、LCDディスプレイ3に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するためのメモ
リである。画像コントローラ26は、MPU21、ビデオRAM24、出力ポート27の
それぞれのタイミングを調整して、データの読み書きを介在するとともに、ビデオRAM
24に記憶される表示データをキャラクタROM25を参照して所定のタイミングでLC
Dディスプレイ3に表示させるものである。
次に、図4から図8を参照して、変動表示の制御のために主制御基板Cから表示用制御
基板Dへ送信される制御用コマンドについて説明する。制御用コマンドは、変動パターン
指定コマンド31と、停止図柄指定コマンド32と、図柄停止コマンド33との3種類の
コマンドによって構成される。なお、制御用コマンドは2バイトで構成されるので、その
1バイト目と2バイト目のコマンドコードを区別するために、1バイト目のコマンドコー
ドは最上位ビットがセットされ、2バイト目のコマンドコードは最上位ビットがリセット
されている。
図4は、変動パターン指定コマンド31のコマンドコードと、そのコマンド内容とを示
した図である。変動パターン指定コマンド31は、変動表示を開始させると共に、変動表
示の開始から終了までの一連の変動パターンを指定するためのコマンドである。1バイト
目のコマンドコードはC0HまたはC1Hとされており、合計56種類の変動パターンが
用意されている。
なお、変動パターン指定コマンド31によって指定される変動表示の制御は、その変動
パターン指定コマンド31を受信した表示用制御基板Dによって行われるので、表示用制
御基板Dの制御プログラムの内容を変更することにより、同一コードの変動パターン指定
コマンド31に対する変動表示の内容を変更することができる。即ち、主制御基板Cの制
御プログラムを変更することなく、表示用制御基板Dの制御プログラムを変更するだけで
、変動表示の内容を変更することができるのである。
図5(a)は、停止図柄指定コマンド32のコマンドコードと、そのコマンドコードに
よって指定される図柄番号32aとの対応関係を示した図である。前記した通り、各図柄
番号32aには、図3に示す各表示領域3a1〜3c3がそれぞれ対応付けされている。
また、図5(b)は、20種類の図柄コード32bと図柄名32cとの対応関係を示した
図である。
停止図柄指定コマンド32は、変動パターン指定コマンド31で指定された変動パター
ンの変動表示の終了時に、LCDディスプレイ3の各表示領域3a1〜3c3にそれぞれ
停止表示される図柄を指定するためのコマンドである。停止図柄指定コマンド32は、変
動パターン指定コマンド31が送信され変動表示が開始された後に、LCDディスプレイ
3の9つの表示領域3a1〜3c3のそれぞれに対して、主制御基板Cから表示用制御基
板Dへ送信される。
この停止図柄指定コマンド32は、変動パターン指定コマンド31と同様に2バイトで
構成されている。停止図柄指定コマンド32の1バイト目には、図柄1〜9の表示領域3
a1〜3c3を指定するコマンドコードがセットされる。図5(a)に示すように、停止
図柄指定コマンド32の1バイト目のコマンドコードが「90H」であれば図柄1の表示
領域3a1が、「A0H」であれば図柄2の表示領域3b1が、・・・、「B2H」であ
れば図柄9の表示領域3c3が、それぞれ指定される。停止図柄指定コマンド32の2バ
イト目には、1バイト目のコマンドコードで指定した図柄1〜9の表示領域3a1〜3c
3に停止表示される図柄の図柄コード32bがセットされる。即ち、図5(b)に示すよ
うに、停止表示される図柄が「タコ」である場合には「10H」が、「ハリセンボン」で
ある場合には「11H」が、・・・、「サメ(2)」である場合には「23H」が、それ
ぞれ停止図柄指定コマンド32の2バイト目のコードとしてセットされる。
表示用制御基板Dは、停止図柄指定コマンド32を受信すると、実行中の変動パターン
を考慮した上で、停止図柄指定コマンド32で指定された図柄コード32bの図柄で変動
表示が終了するように、変動中の図柄を差し替える。この図柄の差し替えは、変動表示が
高速変動されている場合に限って行われるので、遊技者に図柄の差し替えが行われたこと
を気づかれることがない。
図5(b)に示すように、各図柄にはすべて異なった図柄コード32bが付与されてい
る。特に、図柄名32c「サメ(1)」と「サメ(2)」とは、LCDディスプレイ3に
全く同じ図柄として表示されるが、図5(b)に示すように、両図柄には「13H」と「
23H」との異なった図柄コード32bが付与されている。同様に、図柄名32c「貝(
1)」〜「貝(10)」も、LCDディスプレイ3に全く同じ図柄として表示されるが、
図5(b)に示すように、「19H」〜「22H」の異なった図柄コード32bが付与さ
れている。
図6は、かかる上段・中段・下段の各段の仮想図柄リール41〜43の構成を模式的に
示した図である。図6(a)には、LCDディスプレイ3の上段の表示領域3aで変動表
示される上段の仮想図柄リール41の構成が模式的に図示されている。図6(a)に示す
ように、上段の仮想図柄リール41には、18種類の図柄が「貝(9)」,「カニ」,「
貝(8)」,・・・,「タコ」の順に配列されており、最終の「タコ」の図柄の次には、
先頭の図柄に戻って「貝(9)」,「カニ」,「貝(8)」,・・・の各図柄が配列され
る。上段の仮想図柄リール41は、かかる図柄の配列順に、LCDディスプレイ3の上段
の表示領域3aで変動表示される。
同様に、図6(c)には、LCDディスプレイ3の下段の表示領域3cで変動表示され
る下段の仮想図柄リール43の構成が模式的に図示されている。図6(c)に示すように
、下段の仮想図柄リール43には、上段の仮想図柄リール41の配列と全く逆の配列で、
18種類の図柄が「タコ」,「貝(1)」,「ハリセンボン」,・・・,「貝(9)」の
順に配列されている。最終の「貝(9)」の図柄の次には、先頭の図柄に戻って「タコ」
,「貝(1)」,「ハリセンボン」,・・・の各図柄が配列される。下段の仮想図柄リー
ル43は、かかる図柄の配列順に、LCDディスプレイ3の下段の表示領域3cで変動表
示される。
図6(b)には、LCDディスプレイ3の中段の表示領域3bで変動表示される中段の
仮想図柄リール42の構成が模式的に図示されている。図6(b)に示すように、中段の
仮想図柄リール42には、下段の仮想図柄リール43の配列の最後尾に「サメ(2)」,
「貝(10)」の2種類の図柄を加えた合計20種類の図柄が順に配列されている。上段
および下段の仮想図柄リール41,43の場合と同様に、最終の「貝(10)」の図柄の
次には、先頭の図柄に戻って「タコ」,「貝(1)」,「ハリセンボン」,・・・の各図
柄が配列される。中段の仮想図柄リール42は、かかる図柄の配列順に、LCDディスプ
レイ3の中段の表示領域3bで変動表示される。
従って、9つの表示領域3a1〜3c3のそれぞれに対して、主制御基板Cから表示用
制御基板Dへ送信される停止図柄指定コマンド32に一部の欠落があっても、各段(上段
・中段・下段)について、それぞれ1以上の停止図柄指定コマンド32が正常に受信でき
ていれば、欠落した停止図柄指定コマンド32の図柄コード32bを算出することができ
る。即ち、すべての図柄について異なった図柄コード32bを付与すると共に、仮想図柄
リール41〜43(図6参照)の配列を固定することにより、主制御基板Cから表示用制
御基板Dへ送信される停止図柄指定コマンド32に一部の欠落があっても、その欠落した
停止図柄指定コマンド32の図柄コード32bを算出して、正常な変動表示(および変動
表示終了時における停止表示)を行わせることができるのである。
図7は、本実施例で使用されるディフォルト図柄を模式的に示した図である。ディフォ
ルト図柄とは、停止図柄指定コマンド32によって停止図柄を指定することができない場
合に、本来の停止図柄に代わって停止図柄として使用される図柄である。例えば、停止図
柄指定コマンド32の送受信時に何らかのエラーが発生して、停止図柄を全く指定するこ
とができない場合などに使用される。
前記したように、仮想図柄リール41〜43の配列は固定されており、その各仮想図柄
リール41〜43を構成する図柄には、それぞれ異なった図柄コード32bが付与されて
いる(図6参照)。よって、停止図柄指定コマンド32の送受信時に何らかのエラーが発
生しても、上段・中段・下段の各表示領域3a,3b,3cのそれぞれにおいて、少なく
とも1つの停止図柄を正常に受信できれば、その段の他の停止図柄をすべて算出すること
ができるのである。
しかしながら、1の段の3つの停止図柄のすべてを受信できない場合や、1の段の2つ
又は3つの停止図柄を受信できてもその図柄の配列が仮想図柄リール41〜43の配列と
一致しない場合には、1の停止図柄の図柄コード32bからその段の他の停止図柄の図柄
コード32bを算出することはできない。このように、停止図柄指定コマンド32により
指定されない停止図柄(未指定の停止図柄)や、誤って指定された停止図柄(誤指定の停
止図柄)がある場合であって、その未指定又は誤指定の停止図柄の算出が不可能である場
合に、未指定又は誤指定の停止図柄に代わって停止図柄として使用されるのがディフォル
ト図柄である。
このディフォルト図柄は、9つの図柄のセット(組み合わせ)で構成されており、その
9つの図柄はLCDディスプレイ3の9つの表示領域3a1〜3c3にそれぞれ対応付け
られている。具体的には、LCDディスプレイ3の上段の表示領域3aには左から順に「
貝(3)」,「カメ」,「貝(2)」のディフォルト図柄が、中段の表示領域3bには「
貝(3)」,「サメ(1)」,「貝(4)」のディフォルト図柄が、下段の表示領域3c
には「貝(9)」,「タコ」,「貝(1)」のディフォルト図柄が、それぞれ対応付けら
れている。
ディフォルト図柄は、大入賞口5の開放を伴う大当たり表示ではなく、ハズレ表示を構
成する図柄の組み合わせとされている。よって、停止図柄指定コマンド32の送受信時に
何らかのエラーが発生し、本来の停止図柄に代えてディフォルト図柄を使用する場合、変
動表示の終了時にLCDディスプレイ3に停止表示されるのはハズレ表示となり、大当た
り表示にはならない。
大当たりの判定は主制御基板Cの制御上で行われるが、かかる主制御基板Cの制御上で
ハズレと判定されている場合には、ディフォルト図柄によるLCDディスプレイ3のハズ
レ表示は、主制御基板Cの制御上の判定結果と一致する。よって、本来の停止図柄に代え
てディフォルト図柄を使用しても、遊技の進行に関して問題は生じない。
一方、主制御基板Cの制御上で大当たりと判定されている場合には、ディフォルト図柄
によるLCDディスプレイ3のハズレ表示は、主制御基板Cの制御上の判定結果と不一致
となるが、かかる場合には、変動表示がハズレ表示で終了したにも拘わらず、大当たりと
なって大入賞口5の開放などが行われるので、遊技者は不満を抱くどころか、むしろ満足
する。なお、本来は大当たりが発生したのであるから、主制御基板Cにより大当たりの制
御が行われても問題はない。
このようにディフォルト図柄をハズレ図柄(ハズレ表示となる図柄)で構成することに
より、停止図柄指定コマンド32の送受信時において何らかのエラーが発生しても、遊技
者を満足させつつ、遊技を継続することができるのである。
図8は、図柄停止コマンド33のコマンドコードと、そのコマンド内容とを示した図で
ある。図柄停止コマンド33は、指定した図柄番号32aの表示領域3a1〜3c3で変
動表示されている図柄を停止表示(確定)させるためのコマンドである。表示用制御基板
Dが図柄停止コマンド33を受信すると、その図柄停止コマンド33によって指定される
表示領域3a1〜3c3に停止図柄指定コマンド32によって既に指定されている停止図
柄が停止表示され、その表示領域3a1〜3c3の図柄が確定する。即ち、図柄停止コマ
ンド33で指定された表示領域3a1〜3c3の変動表示が終了する。図柄停止コマンド
33によって、9つすべての表示領域3a1〜3c3の図柄が確定すると、変動パターン
指定コマンド31によって開始された一連の変動表示が終了する。
表示用制御基板Dは、変動パターン指定コマンド31と停止図柄指定コマンド32との
内容を考慮しつつ、変動表示終了のタイミングで停止図柄指定コマンド32によって指定
された図柄が該当する表示領域3a1〜3c3に表示されるように、変動表示の高速変動
中に予め図柄の差し替えを行っている。しかも、主制御基板Cは、変動パターン指定コマ
ンド31で指定した変動表示の変動パターンが終了するタイミングを見計らって、図柄停
止コマンド33を表示用制御基板Dへ送信するように制御している。よって、図柄停止コ
マンド33による図柄の停止表示(確定)は、遊技者に違和感を与えることなく、スムー
スに行われる。
なお、主制御基板Cからの図柄停止コマンド33の送信タイミングが遅れた結果、変動
パターン指定コマンド31で指定した変動パターンが終了したにも拘わらず、表示用制御
基板Dで図柄停止コマンド33を受信できない場合には、表示用制御基板Dは、停止図柄
指定コマンド32で指定された停止図柄を該当する表示領域3a1〜3c3内で行きつ戻
りつさせた表示、いわゆる左右にブラブラさせた表示を継続する。そして、主制御基板C
から図柄停止コマンド33を受信すると、停止図柄指定コマンド32で指定された停止図
柄を該当する表示領域3a1〜3c3の中央に停止表示し、その表示領域3a1〜3c3
の図柄を確定する。
一方、主制御基板Cからの図柄停止コマンド33の送信タイミングが速まった結果、変
動パターン指定コマンド31で指定した変動パターンの終了前であるにも拘わらず、表示
用制御基板Dが図柄停止コマンド33を受信した場合には、表示用制御基板Dは、変動パ
ターンの終了前であっても、既に停止図柄指定コマンド32で指定されている停止図柄を
該当する表示領域3a1〜3c3の中央に停止表示し、その表示領域3a1〜3c3の図
柄を確定する。
図柄停止コマンド33には、9つの表示領域3a1〜3c3の図柄を個別に確定させる
9種類のコマンドと、9つの表示領域3a1〜3c3の図柄をすべて一度に確定させる1
種類のコマンドと、上段・中段・下段の3段に分かれた3つの表示領域3a,3b,3c
の図柄を各段毎に個別に確定させる3種類のコマンドとがあり、合計13種類のコマンド
が用意されている。このうち、スクロールの単位となる上段・中段・下段の各段毎に、3
つずつの図柄を一度に確定させる図柄停止コマンド33((1)「80H,0BH」,(
2)「80H,0CH」,(3)「80H,0DH」)を用いれば、制御によってLCD
ディスプレイ3の表示上に表される仮想図柄リール41〜43のスクロールを、実際の図
柄リールのスクロールと同じように行わせるができ、遊技者の興趣を一層向上させること
ができる。
次に、上記のように構成されたパチンコ機Pで実行される各処理を、図9から図14の
フローチャートを参照して説明する。図9は、パチンコ機Pの主制御基板Cにおいて、4
ms毎に実行されるリセット割込処理のフローチャートである。パチンコ機Pの主な制御
は、このリセット割込処理によって実行される。
リセット割込処理では、まず、スタックポインタを設定し(S1)、RAM13の所定
エリアに書き込まれているパターンのチェックを行う(S2)。チェックの結果、所定エ
リアに所定のパターンが書き込まれていれば、RAM13に異常はなく正常であるので(
S2:正常)、処理をS3へ移行する。一方、S2のチェックの結果、所定エリアに所定
のパターンが書き込まれていなければ、電源投入後最初に実行されたリセット割込処理で
あるか、或いは、RAM13に異常があるので(S2:異常)、この場合には処理をS2
1へ移行して、一旦、RAM13の内容をクリアした後、RAM13内へ初期値を書き込
んで(S21)、次のリセット割込処理の発生を待機する。なお、このS21の処理でR
AM13に書き込まれる初期値の中には、S2の処理でチェックされる所定のパターンが
含まれている。
S3の処理ではタイマ割込の設定を行う(S3)。ここで設定されるタイマ割込として
は、LCDディスプレイ3の変動表示を制御する制御用コマンドを表示用制御基板Dへ送
信するためのストローブ信号を発生させるタイマ割込などがある。タイマ割込の設定後は
、各割込を許可状態とする(S4)。割込の許可後は、特別図柄変動処理(S15)や、
表示データ作成処理(S17)、ランプ・情報処理(S18)などにより、前回のリセッ
ト割込処理において更新された出力データを一度に各ポートへ出力するポート出力処理を
実行する(S5)。
更に、大当たりを決定するための乱数カウンタの値を「+1」更新する乱数更新処理(
S6)を実行し、記憶タイマ減算処理を実行する(S7)。記憶タイマ減算処理は、大当
たり判定の保留球が所定数以上あり、且つ、LCDディスプレイ3において図柄の変動表
示中である場合に、図柄の変動表示の時間短縮を行うものである。
スイッチ読込処理(S8)は、各スイッチの値を読み込んで、遊技領域1へ打ち込まれ
た打球の入賞口2や大入賞口5(Vゾーン5aを含む)への入賞、図柄作動口4の通過、
更には賞球や貸球を検出するための処理である。カウント異常監視処理(S9)は、S8
のスイッチ読込処理によって読み込まれたスイッチデータに異常があるか否かを監視する
ための処理である。例えば、大入賞口5が開放され、打球のVゾーン5aの通過を検出す
るVカウントスイッチで打球が検出されたにも拘わらず、Vゾーン5a以外の大入賞口5
への入賞を検出する10カウントスイッチで1球の打球も検出できない場合には、10カ
ウントスイッチが抜き取られるなどして、10カウントスイッチに何らかの異常が発生し
ている。また、賞球を払い出すモータを駆動したにも拘わらず、1球の賞球も払い出され
ない場合には、賞球の払出装置に何らかの異常が発生している。このようにカウント異常
監視処理(S9)では、スイッチ読込処理(S8)によって読み込まれたスイッチデータ
に基づいて、上記のような異常の有無を監視している。
図柄カウンタ更新処理(S10)では、LCDディスプレイ3で行われる変動表示の結
果、停止表示される図柄を決定するためのカウンタの更新処理が行われる。また、図柄チ
ェック処理(S11)では、図柄カウンタ更新処理(S10)で更新されたカウンタの値
に基づいて、特別図柄変動処理(S15)で使用される大当たり図柄や、はずれ図柄、更
にはリーチ図柄などが決定される。
S3からS11までの処理において、エラーが発生していなければ(S12:正常)、
普通図柄変動処理(S13)によって、7セグメントLED(図示せず)の変動表示を行
うと共に、その変動表示の結果、当たりが発生した場合には普通電動役物(図示せず)を
所定時間開放する当たり処理を実行する。その後、状態フラグをチェックし(S14)、
LCDディスプレイ3において図柄の変動開始または変動表示中であれば(S14:図柄
変動中)、特別図柄変動処理(S15)によって、打球が図柄作動口4を通過するタイミ
ングで読み取った乱数カウンタの値に基づいて、大当たりか否かの判定が行われると共に
、LCDディスプレイ3において図柄の変動処理を実行する。一方、状態フラグをチェッ
クした結果、大当たり中であれば(S14:大当り中)、大入賞口5を開放するなどの大
当たり処理(S16)を実行する。更に、状態フラグをチェックした結果、図柄の変動中
でも大当たり中でもなければ(S14:その他)、S15及びS16の処理をスキップし
て、S17の表示データ作成処理へ移行する。なお、S12の処理において、エラーが確
認された場合には(S12:エラー)、S13〜S16の各処理をスキップして、S17
の表示データ作成処理へ移行する。
表示データ作成処理(S17)では、図柄の変動表示以外にLCDディスプレイ3に表
示されるデモデータや、7セグメントLEDの表示データなどが作成され、ランプ・情報
処理(S18)では、保留球のランプデータをはじめ、各種のランプデータが作成される
。効果音処理(S19)では、遊技の状況に応じた効果音データが作成される。なお、こ
れらの表示データおよび効果音データは、前記したポート出力処理(S5)やタイマ割込
処理によって各装置へ出力される。
効果音処理(S19)の終了後は、次のリセット割込処理が発生するまでの残余時間の
間、S10と同一の処理である図柄カウンタ更新処理(S20)が繰り返し実行される。
S1〜S19の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するので、次のリセット割込
処理が発生するまでの残余時間は、一定の時間ではない。よって、かかる残余時間を使用
して図柄カウンタ更新処理(S20)を繰り返し実行することにより、停止図柄をランダ
ムに変更することができる。
図10は、図9におけるリセット割込処理の特別図柄変動処理(S15)内で実行され
るコマンド設定処理を示したフローチャートである。このコマンド設定処理は、LCDデ
ィスプレイ3の変動表示を制御する制御用コマンドである変動パターン指定コマンド31
、停止図柄指定コマンド32、図柄停止コマンド33を、主制御基板Cから表示用制御基
板Dへ送信するために、各コマンド31〜33を送信バッファ13aへ書き込む(セット
する)ための処理である。
コマンド設定処理では、まず、変動表示の状態が状態チェックフラグによってチェック
される(S31)。チェックの結果、変動表示の開始であれば(S31:変動開始)、変
動パターン指定コマンド31を送信バッファ13aへ書き込み(S32)、コマンドカウ
ンタ13bの値を「1」として(S33)、この処理を終了する。送信バッファ13aへ
書き込まれた変動パターン指定コマンド31は、前記した通り、S3の処理で設定される
タイマ割込処理によって、1バイトずつ表示用制御基板Dへ送信される。
S31の処理において、状態フラグをチェックした結果、図柄の変動表示中であれば(
S31:変動表示中)、コマンドカウンタ13bの値が「9」以下であるか否かを調べる
(S34)。コマンドカウンタ13bの値が「9」以下であれば(S34:Yes)、そ
のコマンドカウンタ13bの値に対応する停止図柄指定コマンド32の1バイト目を送信
バッファ13aの上位バイトへ書き込む(S35)。図5(a)に示す対応関係に基づい
て、例えば、コマンドカウンタ13bの値が「1」であれば「90H」が、コマンドカウ
ンタ13bの値が「2」であれば「A0H」が、・・・、コマンドカウンタ13bの値が
「9」であれば「B2H」が、それぞれ送信バッファ13aの上位バイトへ書き込まれる
更に、コマンドカウンタ13bの値に対応する停止図柄の図柄コード32bを送信バッ
ファ13aの下位バイトへ書き込む(S36)。例えば、コマンドカウンタ13bの値が
「1」であれば図柄1(3a1)の表示領域に停止表示される図柄の図柄コード32bが
、コマンドカウンタ13bの値が「2」であれば図柄2(3b1)の表示領域に停止表示
される図柄の図柄コード32bが、・・・、コマンドカウンタ13bの値が「9」であれ
ば図柄9(3c3)の表示領域に停止表示される図柄の図柄コード32bが、それぞれ図
5(b)に示す対応関係に基づいて、送信バッファ13aの下位バイトへ書き込まれる。
ここで、停止図柄として「タコ」の図柄が指定される場合には「10H」の図柄コード3
2bが、「ハリセンボン」の図柄が指定される場合には「11H」の図柄コード32bが
、・・・、「サメ(2)」の図柄が指定される場合には「23H」の図柄コード32bが
、それぞれ指定される。
S35およびS36の処理によって、2バイトの停止図柄指定コマンド32を送信バッ
ファ13aへ書き込んだ後は、コマンドカウンタ13bの値を「1」加算して(S37)
、この処理を終了する。なお、送信バッファ13aへ書き込まれた停止図柄指定コマンド
32は、変動パターン指定コマンド31の場合と同様に、S3の処理で設定されるタイマ
割込処理によって、1バイトずつ表示用制御基板Dへ送信される。
一方、コマンドカウンタ13bの値が「10」以上であれば(S34:No)、9つ全
ての表示領域3a1〜3c3について停止図柄指定コマンド32を送信したということで
ある。よって、かかる場合には、S35からS37の各処理をスキップして、この処理を
終了する。
S31の処理において、状態フラグをチェックした結果、変動表示の終了のタイミング
であれば(S31:変動表示終了)、9つの表示領域3a1〜3c3の全図柄を一度に停
止表示(確定)させる図柄停止コマンド33(80H,0AH)を送信バッファ13aへ
書き込み(S38)、この処理を終了する。送信バッファ13aへ書き込まれた図柄停止
コマンド33は、変動パターン指定コマンド31の場合と同様に、S3の処理で設定され
るタイマ割込処理により、1バイトずつ表示用制御基板Dへ送信される。この図柄停止コ
マンド33が表示用制御基板Dへ送信されることにより、変動パターン指定コマンド31
によって開始された一連の変動表示が終了する。
なお、図柄停止コマンド33による図柄の停止表示(確定)は、必ずしも、9つすべて
の図柄を一度に確定させる必要はなく、例えば、9つの図柄をそれぞれ別々に確定させた
り、或いは、スクロールが行われる単位、即ち、上段の図柄、中段の図柄、下段の図柄の
各単位毎に図柄を確定させるようにしても良い。前者の場合には、図8に示すように「8
0H,01H」〜「80H,09H」の図柄停止コマンド33が使用され、後者の場合に
は「80H,0BH」〜「80H,0DH」の図柄停止コマンド33が使用される。
図11は、表示用制御基板Dの受信割込処理で実行されるコマンド受信処理のフローチ
ャートである。このコマンド受信処理は、主制御基板Cから表示用制御基板Dへ制御用コ
マンドが送信されると実行される。まず、主制御基板Cから送信され表示用制御基板Dで
受信した制御用コマンドを受信バッファ23aへ書き込み(S41)、更に、コマンド受
信フラグ23bをオンして(S42)、新たな制御用コマンドが受信バッファ23aに記
憶されていることを示して、この処理を終了する。
図12は、表示用制御基板Dのメイン処理の中で実行される変動表示処理のフローチャ
ートである。変動表示処理では、主制御基板Cから受信した制御用コマンドに基づいて、
変動表示の制御が行われる。
まず、コマンド受信フラグ23bがオンされているか否かを確認する(S51)。コマ
ンド受信フラグ23bがオンされていれば(S51:Yes)、これをオフした後に(S
52)、受信バッファ23aの上位バイトに記憶されているデータにより制御用コマンド
の種類を確認する(S53)。受信バッファ23aに記憶される制御用コマンドの上位バ
イトが「C0H」または「C1H」であれば、その制御用コマンドは変動パターン指定コ
マンド31である。よって、かかる場合には(S53:変動パターン指定コマンド)、全
ての停止図柄1〜9メモリ23c〜23kの内容を0クリアし(S54)、上段・中段・
下段の各図柄差替フラグ23l〜23nをオフにした後(S55)、その変動パターン指
定コマンド31に応じた変動表示をLCDディスプレイ3上で開始する(S56)。
一方、S53の処理において、受信バッファ23aに記憶される制御用コマンドの上位
バイトが「90H〜92H」,「A0H〜A2H」または「B0H〜B2H」のいずれか
であれば、その制御用コマンドは停止図柄指定コマンド32である。よって、かかる場合
には(S53:停止図柄指定コマンド)、その停止図柄指定コマンド32の2バイト目の
コマンドである図柄コード32bを対応する停止図柄1〜9メモリ23c〜23kへ書き
込む(S57)。図5(a)(b)に示すように、例えば、受信バッファ23aに記憶さ
れる停止図柄指定コマンド32が「90H,14H」であれば、「90H」に対応する停
止図柄1メモリ23cに、「14H(エビの図柄)」の図柄コード32bが書き込まれる
。また、受信バッファ23aに記憶される停止図柄指定コマンド32が「B2H,21H
」であれば、「B2H」に対応する停止図柄9メモリ23kに、「21H(貝の図柄)」
の図柄コード32bが書き込まれる。
S53の処理において、受信バッファ23aに記憶される制御用コマンドの上位バイト
が「80H」であれば、その制御用コマンドは図柄停止コマンド33である。よって、か
かる場合には(S53:図柄停止コマンド)、その図柄停止コマンド33で指定された図
柄番号32aの表示領域3a1〜3c3の図柄を確定し(S58)、その表示領域3a1
〜3c3へ該当する図柄を停止表示する。例えば、「80H,0AH」の図柄停止コマン
ド33が受信バッファ23aに記憶されていれば、9つすべての表示領域3a1〜3c3
の図柄を一度に確定し、停止表示する。また、「80H,0CH」の図柄停止コマンド3
3が受信バッファ23aに記憶されていれば、中段の表示領域3bに表示される3つの図
柄2,5,8を一度に確定し、停止表示する。
S51の処理においてコマンド受信フラグ23bがオフされている場合や(S51:N
o)、S56,S57,S58の各処理の実行後は、変動表示の状況に応じて、上段・中
段・下段の各図柄差替処理(S59〜S61)および変動表示の制御のための他の各処理
を実行し(S62)、その後、この変動表示処理を終了する。
図13は、図12の変動表示処理の中で実行される上段図柄差替処理のフローチャート
である。上段図柄差替処理(S59)は、LCDディスプレイ3の上段の表示領域3aで
行われる変動表示が、主制御基板Cから送信された停止図柄指定コマンド32により指定
された停止図柄で終了するように、その上段の表示領域3aで変動中の図柄を差し替える
ための処理である。この図柄の差し替えは、変動表示が高速に行われている場合に限って
行われる。
なお、停止図柄指定コマンド32の送受信時に何らかのエラーが発生して、停止図柄指
定コマンド32を表示用制御基板Dで正常に受信できない場合、即ち、停止図柄指定コマ
ンド32により指定されない停止図柄(未指定の停止図柄)や、誤って指定された停止図
柄(誤指定の停止図柄)がある場合には、その未指定又は誤指定の停止図柄に対応する正
規の停止図柄の図柄コード32bが算出され、その算出された図柄コード32bが未指定
又は誤指定の停止図柄の図柄コード32bとして確定され、その確定された図柄コード3
2bに基づいて図柄の差し替えが行われる。
上段図柄差替処理では、まず、上段図柄差替済フラグ23lによって、既に図柄の差替
えが行われたか否かをチェックする(S70)。上段図柄差替済フラグ23lがオンであ
れば(S70:Yes)、既に、LCDディスプレイ3の上段の表示領域3aで変動表示
されている図柄の差し替えは済んでいるので、この場合には、そのまま上段図柄差替処理
を終了する。
上段図柄差替済フラグ23lがオフであれば(S70:No)、変動表示の終了時に上
段の表示領域3aに停止表示される3つの停止図柄の図柄コード32bを記憶する3つの
停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iのうちに、「0」を記憶するものがあ
るかどうかを調べる(S71)。「0」を記憶するものがある場合には(S71:Yes
)、未だ停止図柄指定コマンド32により指定されていない停止図柄(未指定の停止図柄
)が存在するので、さらに、上段図柄の高速変動終了前Xms(ms:ミリ秒)以内かど
うかを調べる(S72)。図柄の差し替えは、遊技者に違和感を抱かせることなく行う必
要があるので、高速変動の最中に行わなければならない。よって、上段図柄の高速変動終
了前Xms以内であれば(S72:Yes)、未指定の停止図柄があっても、後述するS
73〜S78およびS83〜S85の各処理によって、強制的に図柄の差し替え処理を実
行する。なお、上段図柄の高速変動終了前Xms以内でなければ(S72:No)、その
ままこの処理を終了する。
S73の処理では、停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iのうち「0」を
記憶するものが(未指定の停止図柄が)、いくつあるかを調べる(S73)。「0」を記
憶するものが2個ある場合には(S73:2個)、「0」以外を記憶する1つの停止図柄
メモリの図柄コード32bから、「0」を記憶する2つの停止図柄メモリの図柄コード3
2bを算出し(S74)、その算出した図柄コード32bを「0」を記憶する2つの停止
図柄メモリへそれぞれ書き込んで(S75)、上段の表示領域3a1〜3a3の3つの停
止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iの内容を確定する。
ここで、図柄コード32bの算出は、図6(a)に示す上段の仮想図柄リール41の配
列に基づいて行われる。例えば、停止図柄1メモリ23cに記憶される図柄コード32b
が「16H(ジュゴン)」であれば、その図柄コード32bに基づいて、未指定の停止図
柄4メモリ23fの図柄コード32bとして「1EH(貝(6))」が、未指定の停止図
柄7メモリ23iの図柄コード32bとして「15H(アンコウ)」が、それぞれ算出さ
れる。
S73の処理において、停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iのうち「0
」を記憶するものが1個の場合(S73:1個)、「0」以外を記憶する2つの停止図柄
メモリに記憶される図柄コード32bの配列が正しいか否かを調べる(S76)。2つの
停止図柄メモリの図柄コード32bの配列が正しければ(S76:Yes)、この2つの
図柄コード32bから、「0」を記憶する停止図柄メモリの図柄コード32bを算出し(
S77)、その算出した図柄コード32bを、「0」を記憶する停止図柄メモリへ書き込
んで(S78)、上段の表示領域3a1〜3a3の3つの停止図柄1,4,7メモリ23
c,23f,23iの内容を確定する。なお、図柄コード32bの配列の確認および未指
定の図柄コード32bの算出は、図6(a)に示す上段の仮想図柄リール41の配列に基
づいて行われる。
一方、S76の処理において、「0」以外を記憶する2つの停止図柄メモリに記憶され
る図柄コード32bの配列が誤っている場合(誤指定の停止図柄がある場合)(S76:
No)、或いは、S73の処理において、停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,2
3iのすべてが「0」を記憶する場合、即ち、停止図柄1,4,7メモリ23c,23f
,23iのすべての停止図柄の図柄コード32bが未指定である場合には(S73:3個
)、正規の図柄コード32bを算出することができない。よって、これらの場合には、デ
ィフォルト図柄差替処理を実行し(S83)、LCDディスプレイ3の9つの表示領域3
a1〜3c3に停止表示される停止図柄を、図7に示すディフォルト図柄に差し替えるの
である。なお、ディフォルト図柄差替処理(S83)については後述する。
S71の処理において、いずれの停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iに
も「0」を記憶するものがない場合には(S71:No)、未指定の停止図柄は存在しな
い。よって、この場合には、図6(a)に示す上段の仮想図柄リール41の配列に基づい
て、停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iに記憶される図柄コード32bの
配列が正しいか否かを調べる(S79)。図柄コード32bの配列が正しい場合には(S
79:Yes)、上段の3つの表示領域3a1〜3a3に対する3つの停止図柄指定コマ
ンド32がすべて正常に受信されているので、かかる場合には処理をS84へ移行する。
一方、停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iに記憶される図柄コード32
bの配列が誤っている場合には(S79:No)、停止図柄1,4,7メモリ23c,2
3f,23iに記憶される3つの図柄コード32bのうち、いずれか2つの図柄コード3
2bの配列が正しいかどうかを調べる(S80)。2つの図柄コード32bの配列が正し
ければ(S80:Yes)、その配列の正しい2つの図柄コード32bから、残りの1つ
の誤指定の図柄コード32bを算出し(S81)、算出した図柄コード32bを対応する
停止図柄メモリへ書き込んで(S82)、上段の表示領域3a1〜3a3の3つの停止図
柄1,4,7メモリ23c,23f,23iの内容を確定する。
S80の処理において、停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iに記憶され
る3つの図柄コード32bのうち、いずれの2つの図柄コード32bの配列も誤っていれ
ば(誤指定の停止図柄が2以上あれば)(S80:No)、正規の図柄コード32bを算
出することができない。よって、かかる場合には、ディフォルト図柄差替処理を実行し(
S83)、LCDディスプレイ3の9つの表示領域3a1〜3c3に停止表示される停止
図柄を、図7に示すディフォルト図柄に差し替えるのである。なお、ディフォルト図柄差
替処理(S83)については後述する。
S84の処理では、正常に受信された停止図柄指定コマンド32により指定された停止
図柄の図柄コード32bに基づいて(S79:Yes)、或いは、S75,S78,S8
2の各処理により、停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iに書き込まれた図
柄コード32bに基づいて、変動中の上段の図柄を差し替える(S84)。上段の図柄の
差し替え後は、上段図柄差替済フラグ23lをオンして(S85)、この上段図柄差替処
理を終了する。
中段図柄差替処理(S60)は、上記した上段図柄差替処理(S59)に対して、停止
図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iが停止図柄2,5,8メモリ23d,23
g,23jに、上段図柄差替済フラグ23lが中段図柄差替済フラグ23mに、図柄コー
ド32bの算出時などに参照される上段の仮想図柄リール41が中段の仮想図柄リール4
2(図6(b)参照)に、それぞれ変更される点を除いて同様であるので、その説明は省
略する。また、下段図柄差替処理(S61)も、上記した上段図柄差替処理(S59)に
対して、停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iが停止図柄3,6,9メモリ
23e,23h,23kに、上段図柄差替済フラグ23lが下段図柄差替済フラグ23n
に、図柄コード32bの算出時などに参照される上段の仮想図柄リール41が下段の仮想
図柄リール43(図6(c)参照)に、それぞれ変更される点を除いて同様であるので、
その説明は省略する。
なお、上段・中段・下段のいずれかの図柄差替処理(S59〜S61)で、ディフォル
ト図柄差替処理(S83)が実行された場合には、全ての段の図柄がディフォルト図柄に
差し替えられ、全ての図柄の差し替えが終了する。
図14は、上段・中段・下段の各図柄差替処理(S59〜S61)の中で実行されるデ
ィフォルト図柄差替処理のフローチャートである。このディフォルト図柄差替処理は(S
83)、停止図柄メモリに記憶されている図柄コード32bから、停止図柄指定コマンド
32による未指定又は誤指定の停止図柄の図柄コード32bを算出できない場合に実行さ
れる処理である。
ディフォルト図柄差替処理では、まず、上段の表示領域3aについて図柄の差し替えが
行われ(S100)、次に、中段の表示領域3bについて(S110)、最後に、下段の
表示領域3cについて(S120)、それぞれ図柄の差し替えが行われる。
上段の表示領域3aについての図柄の差し替えでは(S100)、図7に示すディフォ
ルト図柄に基づいて、まず、停止図柄1メモリ23cへ「貝(3)」の図柄コード32b
「1BH」を書き込み(S101)、ついで停止図柄4メモリ23fへ「カメ」の図柄コ
ード32b「12H」を書き込み(S102)、更に停止図柄7メモリ23iへ「貝(2
)」の図柄コード32b「1AH」を書き込む(S103)。その後、S101からS1
03の各処理によって書き込んだ停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iの内
容に応じて変動中の上段の図柄を差し替え(S104)、上段図柄差替済フラグ23lを
オンする(S105)。
中段の表示領域3bについての図柄の差し替えでは(S110)、同様に図7に示すデ
ィフォルト図柄に基づいて、まず、停止図柄2メモリ23dへ「貝(3)」の図柄コード
32b「1BH」を書き込み(S111)、停止図柄5メモリ23gへ「サメ(1)」の
図柄コード32b「13H」を書き込み(S112)、停止図柄8メモリ23jへ「貝(
4)」の図柄コード32b「1CH」を書き込む(S113)。その後、S111からS
113の各処理によって書き込んだ停止図柄2,5,8メモリ23d,23g,23jの
内容に応じて変動中の中段の図柄を差し替え(S114)、中段図柄差替済フラグ23m
をオンする(S115)。
下段の表示領域3cについての図柄の差し替えでは(S120)、まず、停止図柄3メ
モリ23eへ「貝(9)」の図柄コード32b「21H」を書き込み(S121)、停止
図柄6メモリ23hへ「タコ」の図柄コード32b「10H」を書き込み(S122)、
停止図柄9メモリ23kへ「貝(1)」の図柄コード32b「19H」を書き込む(S1
23)。その後、S121からS123の各処理によって書き込んだ停止図柄3,6,9
メモリ23e,23h,23kの内容に応じて変動中の下段の図柄を差し替え(S124
)、下段図柄差替済フラグ23nをオンする(S125)。このディフォルト図柄差替処
理により、LCDディスプレイ3の上段・中段・下段の各表示領域3a〜3cについての
図柄の差し替えがすべて終了する。
次に、図15及び図16のタイミングチャートを参照して、上述の説明に基づく変動表
示のタイミングについて説明する。まず、図15を参照して、9つ全ての図柄を一度に停
止表示(確定)させる場合のタイミングについて説明する。主制御基板Cから表示用制御
基板Dへ変動パターン指定コマンド31が送信されると、図柄1(3a1)〜図柄9(3
c3)の全ての図柄について変動表示が開始される。この変動パターン指定コマンド31
に続いて、高速変動の最中に、停止図柄指定コマンド32が9つの表示領域3a1〜3c
3に対して順に送信される。停止図柄指定コマンド32が表示用制御基板Dによって受信
されると、その停止図柄指定コマンド32により指定される停止図柄に合わせて、高速変
動中に図柄の差し替えが行われる。
その後、変動パターン指定コマンド31で指定された変動パターンで、表示用制御基板
Dによって変動表示が継続され、変動表示終了のタイミングで、主制御基板Cから表示用
制御基板Dへ、9つの全図柄を一度に停止表示(確定)させる図柄停止コマンド33(8
0H,0AH(図8参照))が送信される。この図柄停止コマンド33が表示用制御基板
Dにより受信されると、変動パターン指定コマンド31によって開始された一連の変動表
示が終了する。変動表示の終了後は、所定時間の経過により、各表示領域3a1〜3c3
に停止表示されている停止図柄指定コマンド32で指定した停止図柄の表示が別の表示に
切り替えられる。
次に、図16のタイミングチャートを参照して、上段、下段、中段の順に、9つの図柄
を3図柄ずつ停止表示(確定)させる場合のタイミングについて説明する。停止図柄指定
コマンド32の送信までは、図15のタイミングと同様に行われ、高速変動中に図柄の差
し替えが行われる。
変動表示終了のタイミングで、主制御基板Cから表示用制御基板Dへ、まず、上段の表
示領域3aに表示される図柄を停止表示(確定)させる図柄停止コマンド33が送信され
る(80H,0BH(図8参照))。この図柄停止コマンド33が表示用制御基板Dによ
り受信されると、上段の図柄1,4,7が停止表示(確定)する(図3参照)。次に、下
段の表示領域3cに表示される図柄を停止表示(確定)させる図柄停止コマンド33が送
信され(80H,0DH(図8参照))、下段の図柄3,6,9が停止表示(確定)する
(図3参照)。更に、中段の表示領域3bに表示される図柄を停止表示(確定)させる図
柄停止コマンド33が送信され(80H,0CH(図8参照))、中段の図柄2,5,8
が確定する(図3参照)。以上3つの図柄停止コマンド33により、変動パターン指定コ
マンド31によって開始された一連の変動表示が終了する。
このように図柄のスクロール方向に合わせて、上段、下段、中段の順に図柄を停止表示
(確定)させることにより、制御によって表示上に表される仮想図柄リール41〜43を
、実際の図柄リールのように表現することができる。なお、図柄のスクロール方向が縦方
向の場合には、図柄の停止表示(確定)は、例えば、左、右、中の順に行われる。
以上説明したように、本実施例のパチンコ機Pによれば、変動パターン指定コマンド3
1によって一連の変動パターンを一度に指定することができるので、変動表示の状態が変
化する各ポイント毎に主制御基板Cから制御用コマンドを送信する必要がない。よって、
主制御基板Cによる変動表示の制御負担を軽減することができると共に、変動表示の制御
のために主制御基板Cに搭載されるプログラム容量やデータ容量を減少させて、主制御基
板Cのプログラム開発を容易にすることができる。
また、表示用制御基板D側で、変動パターン指定コマンド31に対応する変動表示の制
御を変更すれば、主制御基板Cのプログラムをそのままにして変動パターンを変更するこ
とができる。よって、主制御基板Cを共通化しつつ、単に表示用制御基板Dを取り替える
だけで、LCDディスプレイ3上に異なった変動表示を行わせることができる。
更に、変動表示に用いられる複数の図柄にはそれぞれ異なった図柄コード32bが付与
されており、且つ、その複数の図柄は仮想図柄リール41〜43に定められた配列で変動
表示される。よって、未指定又は誤指定の停止図柄があっても、停止図柄指定コマンド3
2により正常に指定された停止図柄の図柄コード32bに基づいて、その未指定又は誤指
定の停止図柄の正規の図柄コード32bを算出し、その算出した図柄コード32bを未指
定又は誤指定の停止図柄の正規の図柄コードとすることができる。従って、停止図柄指定
コマンド32の一部にエラーが発生して、一部の停止図柄の図柄コード32bを正常に受
信することができなくても、変動表示を正常に終了させることができる。加えて、未指定
又は誤指定の停止図柄の正規の図柄コード32bを算出することができない場合には、デ
ィフォルト図柄を使用して変動表示を行うので、かかる場合にも変動表示を終了させるこ
とができるのである。
次に、図17から図19を参照して第2実施例について説明する。第2実施例では、前
記した第1実施例に対して、次の2点が変更されている。
第1に、制御用コマンドの中に「変動開始コマンド30」を新たに加えて、この変動開
始コマンド30により変動表示を開始させ、変動パターン指定コマンド31では変動表示
の変動パターンのみを指定するように構成している。かかる変動開始コマンド30は「D
0H,01H」で構成される。
第2に、停止図柄指定コマンド32を上段の表示領域3a(図柄1,4,7)、中段の
表示領域3b(図柄2,5,8)、下段の表示領域3c(図柄3,6,9)の順に送信す
るように構成して、図柄の差し替え処理の実行タイミングを分散し、処理の効率を向上さ
せている。図柄の差し替えは、上段・中段・下段の各表示領域3a〜3cの単位で行われ
るので、各表示領域3a〜3cについて、その段の停止図柄がすべて指定されなければ行
うことはできない。即ち、第1実施例のように、停止図柄指定コマンド32により停止図
柄を図柄1(3a1)、図柄2(3b1)、・・・、図柄9(3c3)の順に送信すると
、表示用制御基板Dでは、主制御基板Cから7番目に送信される図柄7(3a3)の停止
図柄を受信して上段の表示領域3aの図柄の差し替えを行い、8番目に送信される図柄8
(3b3)の停止図柄を受信して中段の表示領域3bの図柄の差し替えを行い、9番目に
送信される図柄9(3c3)の停止図柄を受信して下段の表示領域3cの図柄の差し替え
を行う。よって、図柄の差し替え処理を短い間隔に連続して行うことになり、その間の制
御負担が大きくなって処理の効率が悪い。そこで、第2実施例では、停止図柄指定コマン
ド32を、LCDディスプレイ3の上段の表示領域3a(図柄1,4,7)、中段の表示
領域3b(図柄2,5,8)、下段の表示領域3c(図柄3,6,9)の順に送信するよ
うに構成している。
なお、他の部分は前記した第1実施例と同様であるので、第1実施例と同一の部分には
同一の符号を付し、その説明は省略する。
図17は、図9におけるリセット割込処理の特別図柄変動処理(S15)内で実行され
る第2実施例のコマンド設定処理を示したフローチャートである。このコマンド設定処理
は、LCDディスプレイ3の変動表示を制御する制御用コマンドである変動開始コマンド
30、変動パターン指定コマンド31、停止図柄指定コマンド32、図柄停止コマンド3
3を、主制御基板Cから表示用制御基板Dへ送信するために、各コマンド30〜33を送
信バッファ13aへ書き込む(セットする)ための処理である。
コマンド設定処理では、まず、変動表示の状態が状態チェックフラグによってチェック
される(S130)。チェックの結果、変動表示の開始であれば(S130:変動開始)
、変動開始コマンド30を送信バッファ13aへ書き込み(S131)、コマンドカウン
タ13bの値を「0」として(S132)、この処理を終了する。送信バッファ13aへ
書き込まれた変動開始コマンド30は、図9のS3の処理で設定されるタイマ割込処理に
よって、1バイトずつ表示用制御基板Dへ送信される。
S130の処理において、状態フラグをチェックした結果、図柄の変動表示中であれば
(S130:変動表示中)、コマンドカウンタ13bの値が「0」である否かを調べる(
S133)。コマンドカウンタ13bの値が「0」であれば(S133:Yes)、変動
表示の変動パターンを指定する変動パターン指定コマンド31を送信バッファ13aへ書
き込み(S134)、コマンドカウンタ13bの値を「1」として(S135)、この処
理を終了する。送信バッファ13aへ書き込まれた変動パターン指定コマンド31は、図
9のS3の処理で設定されるタイマ割込処理によって、1バイトずつ表示用制御基板Dへ
送信される。
S133の処理において、コマンドカウンタ13bの値が「0」でなければ(S133
:No)、更に、コマンドカウンタ13bの値が「9」以下である否かを調べる(S13
6)。コマンドカウンタ13bの値が「9」以下であれば(S136:Yes)、そのコ
マンドカウンタ13bの値に対応する停止図柄指定コマンド32の1バイト目を送信バッ
ファ13aの上位バイトへ書き込み(S137)、コマンドカウンタ13bの値に対応す
る停止図柄の図柄コード32bを送信バッファ13aの下位バイトへ書き込んで(S13
8)、表示用制御基板Dへ送信する停止図柄指定コマンド32をセットする。
その後は、コマンドカウンタ13bの値に「3」を加算し(S139)、加算後の値が
「9」以下であれば(S140:Yes)、この処理を終了する。一方、加算後の値が「
9」以下でなければ(S140:No)、更にその加算後の値が「11」以下であるか否
かを調べる(S141)。S139の処理による加算後の値が「11」以下であれば(S
141:Yes)、コマンドカウンタ13bの値から「8」を減算して(S142)、こ
の処理を終了する。一方、S139の処理による加算後の値が「11」以下でなければ(
S141:No)、そのまま、この処理を終了する。
なお、S141の処理でNoに分岐される場合のコマンドカウンタ13bの値は「12
」である。よって、かかる場合には、次回以降のコマンド設定処理において、図柄の変動
表示が継続される間、S130:変動表示中,S133:No,S136:Noの分岐を
経由して、このコマンド設定処理を終了する。
S136からS142の各処理により、停止図柄指定コマンド32は、図柄1(3a1
)、図柄4(3a2)、図柄7(3a3)、図柄2(3b1)、図柄5(3b2)、・・
・、図柄9(3c3)の順に送信バッファ13aへセットされ、図9のS3の処理で設定
されるタイマ割込処理によって、1バイトずつ表示用制御基板Dへ送信される。停止図柄
指定コマンド32の送信後は、変動表示されている図柄の確定タイミング(停止表示のタ
イミング)が到来するまで制御用コマンドの送信を待機する。
S130の処理において、状態フラグをチェックした結果、上段の3つの図柄1,4,
7(3a)の確定タイミングであれば(S130:上段図柄停止)、その3つの図柄1,
4,7を一度に確定させる図柄停止コマンド33(80H,0BH)を送信バッファ13
aへ書き込み(S143)、この処理を終了する。また、下段の3つの図柄3,6,9(
3c)の確定タイミングであれば(S130:下段図柄停止)、その3つの図柄3,6,
9を一度に確定させる図柄停止コマンド33(80H,0DH)を送信バッファ13aへ
書き込み(S144)、この処理を終了する。更に、中段の3つの図柄2,5,8(3b
)の確定タイミングであれば(S130:中段図柄停止)、その3つの図柄2,5,8を
一度に確定させる図柄停止コマンド33(80H,0CH)を送信バッファ13aへ書き
込み(S145)、この処理を終了する。
送信バッファ13aへ書き込まれた図柄停止コマンド33は、変動開始コマンド30の
場合と同様に、S3の処理で設定されるタイマ割込処理により、1バイトずつ表示用制御
基板Dへ送信される。3つ目の図柄停止コマンド33が表示用制御基板Dへ送信されるこ
とにより、変動開始コマンド30によって開始された一連の変動表示が終了する。なお、
図柄停止コマンド33による図柄の停止表示(確定)では、9つすべての図柄を一度に確
定させたり、或いは、9つの図柄をそれぞれ別々に確定させるようにしても良い。
図18は、表示用制御基板Dのメイン処理の中で実行される第2実施例の変動表示処理
のフローチャートである。変動表示処理では、主制御基板Cから受信した制御用コマンド
に基づいて、変動表示の制御が行われる。なお、図18のステップ符号のうち、第1実施
例の変動表示処理を示した図12のステップ符号と同一の符号が付されているステップに
ついては、図12の場合と同一内容であるので、その説明を省略する。
S53の処理において、受信バッファ23aに記憶される制御用コマンドの上位バイト
が「D0H」であれば、その制御用コマンドは変動開始コマンド30である。よって、か
かる場合には(S53:変動開始コマンド)、全ての停止図柄1〜9メモリ23c〜23
kの内容を0クリアし(S151)、上段・中段・下段の各図柄差替フラグ23l〜23
nをオフにした後(S152)、LCDディスプレイ3上で変動表示を開始する(S15
3)。
S53の処理において、受信バッファ23aに記憶される制御用コマンドの上位バイト
が「C0H」または「C1H」であれば、その制御用コマンドは変動パターン指定コマン
ド31である。よって、かかる場合には(S53:変動パターン指定コマンド)、その変
動パターン指定コマンド31によって指定された変動表示のパターンを設定する(S15
4)。
S53の処理において、受信バッファ23aに記憶される制御用コマンドの上位バイト
が「90H〜92H」,「A0H〜A2H」または「B0H〜B2H」のいずれかであれ
ば、その制御用コマンドは停止図柄指定コマンド32である。よって、かかる場合には(
S53:停止図柄指定コマンド)、その停止図柄指定コマンド32の2バイト目のコマン
ドである図柄コード32bを対応する停止図柄1〜9メモリ23c〜23kへ書き込む(
S155)。
前記した通り、停止図柄指定コマンド32は、LCDディスプレイ3の上段の表示領域
3aに対応する図柄1,4,7、中段の表示領域3bに対応する図柄2,5,8、下段の
表示領域3cに対応する図柄3,6,9の順に送信されるので、上段・中段・下段の各図
柄差替処理(S59〜S61)によって、図柄の差し替えが効率よく行われる。
S53の処理において、受信バッファ23aに記憶される制御用コマンドの上位バイト
が「80H」であれば、その制御用コマンドは図柄停止コマンド33である。よって、か
かる場合には(S53:図柄停止コマンド)、その図柄停止コマンド33で指定される図
柄番号32aの表示領域3a1〜3c3の図柄を確定し(S156)、その表示領域3a
1〜3c3に該当する図柄を停止表示する。すべての表示領域3a1〜3c3の図柄を確
定すると、変動表示処理が終了する。
次に、図19のタイミングチャートを参照して、上述の説明に基づく第2実施例の変動
表示のタイミングについて説明する。主制御基板Cから表示用制御基板Dへ変動開始コマ
ンド30が送信されると、図柄1(3a1)〜図柄9(3c3)の全ての図柄について変
動表示が開始される。この変動開始コマンド30に続いて、変動パターン指定コマンド3
1が送信され、更に、LCDディスプレイ3の9つの表示領域3a1〜3c3に対して、
停止図柄指定コマンド32が、図柄1(3a1)、図柄4(3a2)、図柄7(3a3)
、図柄2(3b1)、図柄5(3b2)、・・・、図柄9(3c3)の順に送信される。
図柄1(3a1)、図柄4(3a2)、図柄7(3a3)の停止図柄指定コマンド32
が受信された段階で、上段の表示領域3aについて図柄の差し替えが行われる。次に、図
柄2(3b1)、図柄5(3b2)、図柄8(3b3)の停止図柄指定コマンド32が受
信された段階で、中段の表示領域3bについて図柄の差し替えが行われる。更に、図柄3
(3c1)、図柄6(3c2)、図柄9(3c3)の停止図柄指定コマンド32が受信さ
れた段階で、下段の表示領域3cについて図柄の差し替えが行われる。図柄の差し替え後
は、変動パターン指定コマンド31で指定された変動パターンに基づいて変動表示が行わ
れる。
かかる変動表示の終了のタイミングで、主制御基板Cから表示用制御基板Dへ、まず、
上段の表示領域3aに表示される図柄を停止表示(確定)させる図柄停止コマンド33が
送信される(80H,0BH(図8参照))。この図柄停止コマンド33が表示用制御基
板Dにより受信されると、上段の図柄1,4,7が停止表示(確定)される(図3参照)
。次に、下段の表示領域3cに表示される図柄を停止表示(確定)させる図柄停止コマン
ド33が送信され(80H,0DH(図8参照))、下段の図柄3,6,9が停止表示(
確定)される(図3参照)。更に、中段の表示領域3bに表示される図柄を停止表示(確
定)させる図柄停止コマンド33が送信され(80H,0CH(図8参照))、中段の図
柄2,5,8が停止表示(確定)される(図3参照)。以上3つの図柄停止コマンド33
により、変動開始コマンド30によって開始された一連の変動表示が終了する。変動表示
の終了後は、所定時間の経過により、各表示領域3a1〜3c3に停止表示されている停
止図柄指定コマンド32で指定した停止図柄の表示が別の表示に切り替えられる。
次に、図20を参照して第3実施例について説明する。前記した第1実施例では、未指
定又は誤指定の停止図柄がある場合、正常に受信された停止図柄の図柄コード32bから
未指定又は誤指定の停止図柄の図柄コード32bを算出する一方、かかる算出が不可能な
場合に限って、すべての停止図柄を図7に示すディフォルト図柄に変更した。これに対し
、第3実施例では、正常に受信された停止図柄の図柄コード32bから未指定又は誤指定
の停止図柄の図柄コード32bを算出することはせずに、未指定又は誤指定の停止図柄が
ある場合には、その未指定又は誤指定の停止図柄のみをディフォルト図柄に変更している
また、第1実施例のディフォルト図柄としては、すべて仮想図柄リール41〜43上の
図柄、即ち、通常の図柄が用いられたが、第3実施例のディフォルト図柄としては、仮想
図柄リール41〜43上にない図柄が用いられる。具体的には、第3実施例では、未指定
の停止図柄に対しては図柄コード32bが「30H」の無図柄(絵柄の無いもの、即ち、
ブランク表示)が、誤指定の停止図柄に対しては図柄コード32bが「31H」の「?」
マークの図柄が、それぞれディフォルト図柄として使用される。
なお、未指定の停止図柄のディフォルト図柄と、誤指定の停止図柄のディフォルト図柄
とを、同様の図柄で構成しても良い。例えば、未指定および誤指定の停止図柄のディフォ
ルト図柄として、図柄コード32bが「30H」の無図柄(絵柄の無いもの、即ち、ブラ
ンク表示)や、図柄コード32bが「31H」の「?」マークの図柄を用いるようにして
も良いのである。
このように、ディフォルト図柄を仮想図柄リール41〜43上にある通常の図柄とは異
なった図柄で構成することにより、停止図柄指定コマンド32の送受信時に何らかのエラ
ーが発生して未指定又は誤指定の停止図柄が生じると、かかる通常の図柄とは異なった図
柄がLCDディスプレイ3に表示される。よって、LCDディスプレイ3の表示を確認す
るだけで、何らかのエラーが発生したことを容易に認識することができるのである。なお
、その他の部分は前記した第1実施例と同様であるので、第1実施例と同一の部分には同
一の符号を付し、その説明は省略する。
図20は、図12の変動表示処理の中で実行される第3実施例の上段図柄差替処理のフ
ローチャートである。上段図柄差替処理(S59)は、LCDディスプレイ3の上段の表
示領域3aで行われる変動表示が、主制御基板Cから送信された停止図柄指定コマンド3
2により指定された停止図柄で終了するように、その上段の表示領域3aで変動中の図柄
を差し替えるための処理である。この図柄の差し替えは、変動表示が高速に行われている
場合に限って行われる。
上段図柄差替済フラグ23lがオフで(S70:No)、3つの停止図柄1,4,7メ
モリ23c,23f,23iのうちに「0」を記憶するものが1つでもあり(S71:Y
es)、且つ、上段図柄の高速変動終了前Xms以内であれば(S72:Yes)、停止
図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iのうち「0」を記憶するメモリへ、未指定
の停止図柄であることを示す「無図柄(ブランク図柄)」のディフォルト図柄の図柄コー
ド32b「30H」を書き込み(S161)、上段の表示領域3a1〜3a3の3つの停
止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iの内容を確定する。図柄の差し替えは高
速変動中に行わなければならないので、上段図柄の高速変動終了前Xms以内であれば、
停止図柄指定コマンド32が主制御基板Cから送信されるのを、これ以上待たずに、未指
定の停止図柄をディフォルト図柄に置き換えるのである。
一方、S71の処理において、いずれの停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,2
3iにも「0」を記憶するものがない場合には(S71:No)、未指定の停止図柄は存
在しない。よって、この場合には、図6(a)に示す上段の仮想図柄リール41の配列に
基づいて、停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iに記憶される図柄コード3
2bの配列が正しいか否かを調べ(S79)、その配列が誤っている場合には(S79:
No)、停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iに記憶される3つの図柄コー
ド32bのうち、いずれか2つの図柄コード32bの配列が正しいかどうかを調べる(S
80)。
2つの図柄コード32bの配列が正しければ(S80:Yes)、その2つの図柄コー
ド32bは正規の図柄コード32bであると判断できるので、配列が誤っている図柄コー
ド32bを記憶する残りの1つの停止図柄メモリへ、誤指定であることを示す「?」マー
クのディフォルト図柄の図柄コード32b「31H」を書き込み(S163)、上段の表
示領域3a1〜3a3の3つの停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iの内容
を確定する。
また、S80の処理において、停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iに記
憶される3つの図柄コード32bのうち、いずれの2つの図柄コード32bの配列も誤っ
ていれば(誤指定の停止図柄が2以上あれば)(S80:No)、どれが正規の図柄コー
ド32bであるか判断できないので、かかる場合には、すべての停止図柄1,4,7メモ
リ23c,23f,23iへ、誤指定であることを示す「?」マークのディフォルト図柄
の図柄コード32b「31H」を書き込み(S162)、上段の表示領域3a1〜3a3
の3つの停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iの内容を確定する。
上段の表示領域3a1〜3a3の3つの停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,2
3iの内容を確定した後は、その停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iの内
容に基づいて、変動中の上段の図柄を差し替え(S84)、上段図柄差替済フラグ23l
をオンして(S85)、この上段図柄差替処理を終了する。
なお、第3実施例の中段図柄差替処理(S60)は、上記した第3実施例の上段図柄差
替処理(S59)に対して、停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iが停止図
柄2,5,8メモリ23d,23g,23jに、上段図柄差替済フラグ23lが中段図柄
差替済フラグ23mに、それぞれ変更される点を除いて同様であるので、その説明は省略
する。また、第3実施例の下段図柄差替処理(S61)も、上記した第3実施例の上段図
柄差替処理(S59)に対して、停止図柄1,4,7メモリ23c,23f,23iが停
止図柄3,6,9メモリ23e,23h,23kに、それぞれ変更される点を除いて同様
であるので、その説明は省略する。図20を参照すれば明確であるように、第3実施例で
は、ディフォルト図柄差替処理(S83)は存在しない。
上記した各実施例における請求項1記載のディフォルト図柄表示手段としては、第1お
よび第2実施例では、図14に示すディフォルト図柄差替処理(S83)が該当し、第3
実施例では、図20に示すS161〜S163の各処理が該当する。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に
推察できるものである。
例えば、上記各実施例では、本発明の制御用コマンドを主制御基板Cから変動表示の制
御を行う表示用制御基板Dへ直接送信した。しかし、これに代えて、主制御基板Cから一
旦、表示用制御基板D以外の他のサブ基板へ制御用コマンドを送信し、そのサブ基板から
表示用制御基板Dへ制御用コマンドを送信して変動表示を制御したり、或いは、そのサブ
基板によって制御用コマンドを変動表示が変化するポイント毎に詳細に展開し、その展開
されたコマンドをサブ基板から表示用制御基板Dへ送信して、変動表示を制御するように
しても良い。なお、後者の構成にすれば、主制御基板Cおよび表示用制御基板Dでの変動
表示の制御負担を軽減することができる。また、後者のように構成する場合には、表示用
制御基板Dおよびサブ基板の全体が請求項1記載の表示用制御基板に該当する。
また、本発明の制御用コマンドは、LCDディスプレイ3の変動表示の制御のために用
いられたが、かかる制御用コマンド又はそのコマンド体系を用いて、効果音を発する効果
音基板や、各種のランプを点滅させるランプ基板を制御するようにしても良い。
更に、上記各実施例では、ディフォルト図柄として、予め定められた図7に示すものや
、図柄コード32bが「30H」の無図柄(絵柄の無いもの、即ち、ブランク表示)のも
のや、図柄コード32bが「31H」の「?」マークの図柄が使用された。しかし、これ
に代えて、未指定又は誤指定の停止図柄がある場合には、停止図柄指定コマンド32によ
って指定された停止図柄に基づいて、ハズレ表示となる図柄を算出し、その算出されたハ
ズレ表示となる図柄をディフォルト図柄として使用するようにしても良いのである。
以下に本発明の変形例を示す。請求項1記載の遊技機の制御装置において、前記ディフ
ォルト図柄記憶手段に記憶されるディフォルト図柄はハズレ図柄で構成されていることを
特徴とする遊技機の制御装置1。
ディフォルト図柄はハズレ図柄で構成されるので、変動表示の終了時に、停止図柄指定
コマンドによる未指定又は誤指定の停止図柄に代えてディフォルト図柄を停止表示させて
も、その停止表示はハズレ表示となり大当たり表示となることはない。よって、主制御基
板の制御上でハズレと判定されている場合には、表示装置にもハズレ表示がなされるので
、制御上の判定結果と表示結果とが一致する。一方、主制御基板の制御上で大当たりと判
定されている場合には、表示装置にハズレ表示がなされるので、制御上の判定結果と表示
結果とが不一致となる。しかし、かかる場合には、変動表示がハズレ表示で終了したにも
拘わらず、大入賞口の開放などの大当たり時の動作が行われるので、遊技者に不満を抱か
せること無く、むしろ遊技者を満足させつつ、遊技を継続することができる。
請求項1記載の遊技機の制御装置、または、遊技機の制御装置1において、前記ディフ
ォルト図柄記憶手段に記憶されるディフォルト図柄は、前記停止図柄指定コマンドにより
指定される停止図柄以外の停止図柄(通常の変動表示に用いられる図柄以外の図柄)で構
成されていることを特徴とする遊技機の制御装置2。かかるディフォルト図柄を構成する
停止図柄として、例えば、「?」マークの図柄や、絵柄の無い無図柄(ブランク図柄)、
表示色の異なった図柄等が例示される。
このように、通常の変動表示に用いられる図柄とは異なった図柄をディフォルト図柄と
して用いることにより、変動表示の終了時における停止表示を確認することで、停止図柄
指定コマンドによる停止図柄の指定に何らかの異常があったことを認識することができる
請求項1記載の遊技機の制御装置、または、遊技機の制御装置1若しくは2において、
前記表示装置は変動表示の終了時に複数の図柄を一度に停止表示可能に構成されており、
前記ディフォルト図柄記憶手段に記憶されるディフォルト図柄は、変動表示の終了時にそ
の表示装置へ一度に停止表示される複数の停止図柄の組み合わせとして構成され、前記デ
ィフォルト図柄表示手段は、前記停止図柄指定コマンドにより未指定又は誤指定の停止図
柄が1つでもある場合に、前記1の組み合わせのディフォルト図柄を前記表示装置へ表示
することを特徴とする遊技機の制御装置3。
請求項1記載の遊技機の制御装置、または、遊技機の制御装置1若しくは2において、
変動表示は前記表示装置を数行(又は数列)に分けた各行(又は各列)毎に行われ、その
表示装置の各行(又は各列)には、変動表示の終了時に複数の図柄が一度に停止表示され
る複数の表示領域がそれぞれ設けられており、前記ディフォルト図柄記憶手段に記憶され
るディフォルト図柄は、その表示装置の各行(又は各列)毎に停止表示される図柄の組み
合わせとして構成され、前記ディフォルト図柄表示手段は、前記停止図柄指定コマンドに
より未指定又は誤指定の停止図柄がその行(又はその列)に1つでもある場合に、その行
(又はその列)に前記1の組み合わせのディフォルト図柄を表示することを特徴とする遊
技機の制御装置4。
図柄等を表示する表示装置と、遊技の制御を行う主制御基板と、その主制御基板から送
信される制御用コマンドに基づいて前記表示装置により図柄の変動表示を行わせる表示用
制御基板とを備えた遊技機の制御装置において、変動表示の終了時に前記表示装置に停止
表示される停止図柄を指定する停止図柄指定コマンドを前記制御用コマンドの一種として
備えており、前記停止図柄指定コマンドにより未指定又は誤指定の停止図柄がある場合に
、その未指定又は誤指定の停止図柄に代えて、変動表示の終了時に前記表示装置へハズレ
図柄を表示するハズレ図柄表示手段とを備えていることを特徴とする遊技機の制御装置5
請求項1記載の遊技機の制御装置、または、遊技機の制御装置1から5のいずれかにお
いて、前記変動表示の一連の変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドを前記制
御用コマンドの一種として備えていることを特徴とする遊技機の制御装置6。変動パター
ン指定コマンドによって一連の変動パターンを一度に指定することができるので、変動表
示の状態が変化する各ポイント毎に主制御基板から制御用コマンドを送信する必要がない
。よって、主制御基板による変動表示の制御負担を軽減することができると共に、変動表
示の制御のために主制御基板に搭載されるプログラム容量やデータ容量を減少させて、主
制御基板のプログラム開発を容易にすることができる。また、変動パターン指定コマンド
を受信してその変動パターン指定コマンドに対応する変動表示の制御を行う基板(例えば
、サブ基板や表示用制御基板)側で、かかる変動表示の制御を変更することにより、主制
御基板の制御をそのままにして変動表示の内容(パターン)を変更することができる。よ
って、主制御基板(のプログラム)を共通化しつつ、単に主制御基板に接続されるサブ基
板や表示用制御基板を取り替えるだけで、表示装置に異なった変動表示を行わせることが
できる。
請求項1記載の遊技機の制御装置、または、遊技機の制御装置1から6のいずれかにお
いて、前記停止図柄指定コマンドにより指定された停止図柄を前記表示装置へ停止表示(
確定表示)させるタイミングを指定するための図柄停止コマンドを前記制御用コマンドの
一種として備えていることを特徴とする遊技機の制御装置7。この図柄停止コマンドの送
信タイミングによって、表示用制御基板側で変動表示の終了タイミングを知ることができ
る。
なお、この図柄停止コマンドには、(1)変動表示が行われる表示装置のすべての表示
領域に表示される図柄を一度に停止表示(確定)させるもの、(2)変動表示が行われる
表示装置の所定の複数の表示領域に表示される複数の図柄を一度に停止表示(確定)させ
るもの、或いは、(3)変動表示が行われる表示装置の複数の表示領域について各表示領
域毎にそれぞれ1図柄ずつ停止表示(確定)させるもの、の3種類がある。
請求項1記載の遊技機の制御装置、または、遊技機の制御装置1から7のいずれかにお
いて、前記変動表示を開始させる変動表示開始コマンドを前記制御用コマンドの一種とし
て備えていることを特徴とする遊技機の制御装置8。
請求項1記載の遊技機の制御装置、または、遊技機の制御装置1から8のいずれかにお
いて、前記制御用コマンドを前記主制御基板から一方向にのみ送信する一方向手段を備え
ていることを特徴とする遊技機の制御装置9。
請求項1記載の遊技機の制御装置、又は、遊技機の制御装置1から9のいずれかにおい
て、前記主制御基板から送信される制御用コマンドは、前記表示用制御基板へ直接送信さ
れることを特徴とする遊技機の制御装置10。
3 液晶(LCD)ディスプレイ(表示装置)
3a 上段の表示領域
3b 中段の表示領域
3c 下段の表示領域
3a1〜3c3 各図柄の表示領域
22 表示用制御基板のプログラムROM(ディフォルト図柄記憶手段)
30 変動開始コマンド(制御用コマンドの一部)
31 変動パターン指定コマンド(制御用コマンドの一部)
32 停止図柄指定コマンド(制御用コマンドの一部)
32a 図柄番号
32b 図柄コード
32c 図柄名
33 図柄停止コマンド(制御用コマンドの一部)
41〜43 仮想図柄リール
C 主制御基板
D 表示用制御基板
P パチンコ機(遊技機)

Claims (1)

  1. 図柄等を表示する表示装置と、遊技の制御を行う主制御基板と、その主制御基板から送
    信される制御用コマンドに基づいて前記表示装置により図柄の変動表示を行わせる表示用
    制御基板とを備えた遊技機の制御装置において、
    変動表示の終了時に前記表示装置に停止表示される停止図柄を指定する停止図柄指定コ
    マンドを前記制御用コマンドの一種として備えており、
    前記表示用制御基板は、所定のディフォルト図柄を記憶するディフォルト図柄記憶手段
    と、前記停止図柄指定コマンドにより未指定又は誤指定の停止図柄がある場合に、その未
    指定又は誤指定の停止図柄に代えて、前記ディフォルト図柄記憶手段に記憶されるディフ
    ォルト図柄を変動表示の終了時に前記表示装置へ表示するディフォルト図柄表示手段とを
    備えていることを特徴とする遊技機の制御装置。
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