(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成)
図1乃至図12を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、LTE方式の移動通信システムであって、本実施形態に係る移動通信システムでは、移動局UEは、無線基地局eNBに対して、PUSCHを介して、上りデータ信号を送信し、PUCCHを介して、上り制御信号を送信するように構成されている。
また、本実施形態に係る移動通信システムでは、無線基地局eNBは、移動局UEに対して、TPC-PDCCHを介して、移動局UEにおける上りデータ信号を制御するTPCコマンド(TPC-PUSCH)及び上り制御信号の送信電力を制御するTPCコマンド(TPC-PUCCH)を送信するように構成されている。
ここで、無線基地局eNBは、周期的に、TPC-PDCCHを介して、かかるTPCコマンドを送信するように構成されていてもよい。
なお、本実施形態に係る移動通信システムでは、特に断りのない場合、セミパーシステントスケジューリング(SPS:Semi-Persistent Scheduling)が適用されており、移動局UEが間欠受信(DRX:Discontinuous Reception)状態であるものとする。
図2に示すように、無線基地局eNBは、受信部11と、リソース割当部12と、送信部13とを具備している。
受信部11は、移動局UEによってPUSCHを介して送信された上りデータ信号、及び、移動局UEによってPUCCHを介して送信された上り制御信号及びSounding RSを受信するように構成されている。
リソース割当部12は、移動局UE用のTPCコマンドを多重して送信するTPC-PDCCHをマッピングするサブフレーム(以下、特定のサブフレーム)を決定するように構成されている。
ここで、PDCCHリソースの節約の観点から、TPC-PDCCH用として割り当てるリソースをできるだけ少なくする方が好ましい、したがって、1つのTPC-PDCCHに多重されるTPCコマンドの数をできるだけ多くすることが好ましい。
また、衝突を回避するために、TPC-PDCCHに対して割り当てるリソースである送信タイミング(サブフレーム)は、できるだけ分散されている方が好ましい。
かかる点を考慮して、リソース割当部12は、上述した「特定のサブフレーム」を決定するように構成されている。
具体的には、リソース割当部12は、移動局UEに対して、移動局UE用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHに対応するRNTI(一時的な識別情報)と、当該TPC-PDCCH内におけるTPCコマンドの多重位置を示すTPC-PDCCHインデックスとを割り当てるように構成されている。
ここで、RNTIごとに、送信タイミング(サブフレーム)が設定されているものとする。
例えば、リソース割当部12は、移動局UEに対して、TPC-PUSCH用のRNTI及びTPC-PUCCH用のRNTIを別々に割り当てるように構成されていてもよい。
また、リソース割当部12は、移動局UEに対して、TPC-PUSCH用のTPC-PDCCHインデックス及びTPC-PUCCH用のTPC-PDCCHインデックスを別々に割り当てるように構成されていてもよい。
すなわち、リソース割当部12は、移動局UEに対して、TPC-PUSCHを送信するTPC-PDCCH及びTPC-PUCCHを送信するTPC-PDCCHを別々に割り当てるように構成されていてもよい。
また、リソース割当部12は、移動局UEに対して、移動局UE用のTPC-PDCCHがマッピングされるサブフレームの周期を割り当てるように構成されていてもよい。
ここで、リソース割当部12は、移動局UEに対して、TPC-PUSCHを送信するTPC-PDCCHがマッピングされるサブフレームの周期及びTPC-PUCCHを送信するTPC-PDCCHがマッピングされるサブフレームの周期を別々に割り当てるように構成されていてもよい。
なお、移動局UE用のTPC-PDCCHがマッピングされるサブフレームの周期は、固定周期であってもよい。
また、移動局UE用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHがマッピングされるサブフレームは、図3に示すように、フレームを識別するためのシーケンス番号であるフレーム番号FN(Frame Number)と、各フレーム内のサブフレームを識別するためのシーケンス番号であるサブフレーム番号SN(Subframe Number)とによって特定される。
以下、「FN#x」及び「SN#y」によって特定されるサブフレームを「サブフレーム(#x,#y)」と呼ぶものとする。
例えば、図3に示すように、各フレームは、NDRX個のサブフレームによって構成されている。ここで、移動局UEにSPSが適用されている場合のDRX周期は、1つのフレームに対応する時間であるものとする。
また、FNとしては、#0から#(NP/NDRX)-1の間の値が繰り返し使用されており、SNとしては、#0から#NDRX-1の間の値が繰り返し使用されるものとする。ここで、NPは、移動局UE用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHがマッピングされるサブフレーム(特定のサブフレーム)の周期である。
図4に、DRX周期が「20ms」で、移動局UE用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHがマッピングされるサブフレームの周期が「80ms」で、「FN#1」及び「SN#14」によって特定されるサブフレーム、すなわちサブフレーム(#1,#14)に、移動局UE用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHがマッピングされる場合の例について示す。
また、図5(a)に示すように、本実施形態に係る移動通信システムでは、サブフレームSN#nにマッピングされるTPC-PDCCHを介したTPCコマンドの送信に失敗した場合、かかるTPCコマンドは、サブフレームSN#n+1にマッピングされるTPC-PDCCHを介して再送されるように構成されている。
そこで、移動局UEが、DRX状態である場合、図5(b)に示すように、サブフレーム#n+1が、移動局UEの「On Duration(受信区間)」でない場合には、移動局UEは、無線基地局eNBによって送信されたTPCコマンドを受信することができない。
したがって、移動局UEが、DRX状態である場合に、リソース割当部12は、移動局UEにおけるOn durationの前半の所定数(例えば、N個)のサブフレームのいずれかを、移動局UE用のTPCコマンドを送信するサブフレーム(特定のサブフレーム)とするように構成されていてもよい。
また、リソース割当部12は、各TPC-PDCCHに多重されているTPCコマンドの数に応じて、移動局UE用のTPCコマンドを送信するサブフレーム(特定のサブフレーム)を決定するように構成されている。
換言すると、リソース割当部12は、各RNTIが割り当てられている移動局UEの数に応じて、すなわち、移動局UEに対して割り当てられている各RNTIにおけるTPC-PDCCHインデックスの数に応じて、移動局UEに対して割り当てるべきRNTI及びTPC-PDCCHインデックスを決定するように構成されている。
具体的には、リソース割当部12は、以下のように、各移動局UEに対して、RNTI及びTPC-PDCCHインデックスを割り当てるように構成されている。
第1に、リソース割当部12は、他の移動局UEに対して既に割り当てられているRNTIの中から、新規に通信を開始する移動局UE(以下、新規移動局UE)に対して割り当てるべきRNTIを検索する。
例えば、リソース割当部12は、他の移動局UEに対して既に割り当てられているRNTIで、かつ、「(Tp OD×FN+SN) mod N=0」が成立するSNのサブフレームが設定されている新規移動局UEに対して割当可能なRNTIの中から、最も多くの移動局UEに対して割り当てられているRNTIを検索し、かかるRNTIを、新規移動局UEに対して割り当てるべきRNTIとしてもよい。
ここで、新規移動局UEが、DRX状態である場合、リソース割当部12は、新規移動局UEのOn Durationの前半のN個のサブフレームが設定されているRNTIの中から、新規移動局UEに対して割り当てるべきRNTIを検索するものとする。
「(Tp OD×FN+SN) mod N=0」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTIの中に、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIが存在しない場合、リソース割当部12は、他のサブフレームが設定されている新規移動局UEに対して割当可能なRNTIの中から、最も多くの移動局UEに対して割り当てられているRNTIを検索する。
例えば、「N=4」のケースでは、リソース割当部12は、「(Tp OD×FN+SN) mod 4=0」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTIの中に、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIが存在しない場合、「(Tp OD×FN+SN) mod 4=2」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 4=1」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 4=3」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTIの順に、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIを検索してもよい。
或いは、「N=5」のケースでは、リソース割当部12は、「(Tp OD×FN+SN) mod 5=0」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTIの中に、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIが存在しない場合、「(Tp OD×FN+SN) mod 5=2」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 5=4」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 5=1」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 5=3」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTIの順に、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIを検索してもよい。
または、「N=6」とすると、リソース割当部12は、「(Tp OD×FN+SN) mod 6=0」が成立するサブフレームが設定されているRNTIの中に、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIが存在しない場合、「(Tp OD×FN+SN) mod 6=2」が成立するサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 6=4」が成立するサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 6=1」が成立するサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 6=3」が成立するサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 6=5」が成立するサブフレームが設定されているRNTIの順に、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIを検索してもよい。
或いは、「N=7」とすると、リソース割当部12は、「(Tp OD×FN+SN) mod 7=0」が成立するサブフレームが設定されているRNTIの中に、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIが存在しない場合、「(Tp OD×FN+SN) mod 7=2」が成立するサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 7=4」が成立するサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 7=6」が成立するサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 7=1」が成立するサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 7=3」が成立するサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 7=5」が成立するサブフレームが設定されているRNTIの順に、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIを検索してもよい。
図6の例では、リソース割当部12は、新規移動局UEのOn Durationの前半の4個(N個)のサブフレームが設定されているRNTIで、他の移動局UEに対して既に割り当てられているRNTIで、かつ、「(Tp OD×FN+SN) mod N=0」が成立するSN#4のサブフレームが設定されている新規移動局UEに対して割当可能なRNTIの中から、最も多くの移動局UEに対して割り当てられているRNTI(サブフレーム(#1,#4)が設定されているRNTI)を、新規移動局UEに対して割り当てるべきRNTIとする。
また、図7の例では、リソース割当部12は、新規移動局UEのOn Durationの前半のN個(4個)のサブフレームが設定されているRNTIで、他の移動局UEに対して既に割り当てられているRNTIで、かつ、「(Tp OD×FN+SN) mod N=0」が成立するSN#4のサブフレームが設定されている新規移動局UEに対して割当可能なRNTIが存在しない、ここで、各RNTIは、最大12個の移動局UEに対して割当可能であるものとする。
したがって、リソース割当部12は、新規移動局UEのOn Durationの前半の4個(N個)のサブフレームが設定されているRNTIで、他の移動局UEに対して既に割り当てられているRNTIで、かつ、「(Tp OD×FN+SN) mod N=2」が成立するSN#6のサブフレームが設定されている新規移動局UEに対して割当可能なRNTIの中から、最も多くの移動局UEに対して割り当てられているRNTI(サブフレーム(#2,#6)が設定されているRNTI)を、新規移動局UEに対して割り当てるべきRNTIとする。
すなわち、リソース割当部12は、TPCコマンドを送信可能なサブフレームの中で、最も多くのTPCコマンドが送信されているサブフレームを、移動局UE用のTPCコマンドを送信するサブフレーム(特定のサブフレーム)とするように構成されていてもよい。
第2に、リソース割当部12は、他の移動局UEに対して既に割り当てられているRNTIの中に、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIが存在しなかった場合、他の移動局UEに対して未だ割り当てられていないRNTI(以下、未割り当てRNTI)の中から、新規移動局UEに対して割り当てるべきRNTIを検索し、当該RNTIに対して設定されているサブフレームを、移動局UE用のTPCコマンドを送信するサブフレーム(特定のサブフレーム)とする。
例えば、「N=4」のケースでは、リソース割当部12は、「(Tp OD×FN+SN) mod 4=0」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 4=2」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「SN mod 4=1」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 4=3」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTIの順で、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIを検索してもよい。
また、「N=5」のケースでは、リソース割当部12は、「(Tp OD×FN+SN) mod 5=0」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 5=2」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 5=4」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 5=1」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 5=3」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTIの順で、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIを検索してもよい。
さらに、「N=6」のケースでは、リソース割当部12は、「(Tp OD×FN+SN) mod 6=0」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 6=2」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 6=4」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 6=1」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 6=3」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 6=5」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTIの順で、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIを検索してもよい。
さらに、「N=7」のケースでは、リソース割当部12は、「(Tp OD×FN+SN) mod 7=0」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 7=2」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 7=4」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 7=6」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 7=1」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 7=3」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTI、「(Tp OD×FN+SN) mod 7=5」が成立するSNのサブフレームが設定されているRNTIの順で、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIを検索してもよい。
また、リソース割当部12は、新規移動局UEに対して最後に割り当てられたRNTIに対して設定されている送信タイミング(サブフレーム)を特定するFNに基づいて、新規移動局UEに対して割り当てるべきRNTIに対して設定されている送信タイミング(サブフレーム)が含まれるフレームを決定するように構成されていてもよい。
例えば、新規移動局UEに対して最後に割り当てられた未割り当てRNTIに対して設定されている送信タイミング(サブフレーム)を特定するFNを「Fpre」とし、新規移動局UEに対して割り当てるべきRNTIに対して設定されている送信タイミング(サブフレーム)が含まれるフレームのFNを「Fnew」とすると、リソース割当部12は、「Fnew=Fpre+1」によって、「Fnew」を決定するように構成されている。
ここで、「Fnew」によって特定されるフレームの中に、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIに対して設定されている送信タイミング(サブフレーム)が存在しなかった場合、リソース割当部12は、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIに対して設定されている送信タイミング(サブフレーム)を発見するまで、「Fnew」の値をインクリメントしていくように構成されている。
図8の例では、他の移動局UEに対して既に割り当てられているRNTI(サブフレーム(#0,#4)及び(#1,#4)が設定されているRNTI)の中に、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIが存在しないため、リソース割当部12は、未割り当てRNTIの中から、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIを検索する。
ここで、新規移動局UEに対して最後に割り当てられた未割り当てRNTIに対して設定されている送信タイミング(サブフレーム)を特定する「Fpre」が、サブフレーム(#2,#16)を特定する「FN#2」であるため、リソース割当部12は、新規移動局UEに対して割り当てるべきRNTIに対して設定されている送信タイミング(サブフレーム)を特定する「Fnew」を「FN#3」とする。
なお、図9に示すように、リソース割当部12は、新規移動局UEに対して割り当てるべきRNTIに対して設定されているサブフレームを特定する「Fnew」を「FN#2」と決定した場合で、かつ、「FN#2」のフレーム内のサブフレーム(#2,#4)が設定されているRNTIが新規移動局UEに対して割り当てできなかった場合に、更に「Fnew」の値をインクリメントし、新規移動局UEに対して割り当てるべきRNTIに対して設定されているサブフレームを特定する「Fnew」を「FN#3」としてもよい。
また、図10に示すように、リソース割当部12は、新規移動局UEに対して割り当てるべきRNTIに対して設定されている送信タイミング(サブフレーム)を特定する「Fnew」を「FN#2」と決定した場合で、「FN#2」のフレーム内のサブフレーム(#2,#4)が設定されているRNTIが新規移動局UEに対して割り当てできなかった場合で、かつ、「FN#3」のフレーム内のサブフレーム(#3,#4)が設定されているRNTIが新規移動局UEに対して割り当てできなかった場合に、「FN#2」のフレーム内のサブフレーム(#2,#6)が設定されているRNTIを、新規移動局UEに対して割り当てるべきRNTIとしてもよい。
さらに、リソース割当部12は、新規移動局UEのOn Durationの前半の4個(N個)のサブフレームが設定されているRNTIの中に、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIが存在しない場合、新規移動局UEのOn Durationの残りのサブフレームが設定されているRNTIのうち、若いSNのサブフレームが設定されているRNTIから優先的に新規移動局UEに対して割り当てるべきRNTIとしてもよい。
さらに、新規移動局UEのOn Durationの前半の4個(N個)のサブフレームが設定されているRNTIの中に、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIが存在しない場合、新規移動局UEのOn Durationの残りのサブフレームが設定されているRNTIの中で、新規移動局UEに対して割当可能な最も若いSNのサブフレームが設定されているRNTIを、新規移動局UEに対して割り当てるべきRNTIとしてもよい。
図11の例では、新規移動局UEのOn Durationの前半の4個のサブフレーム(SN#0〜#3)が設定されているRNTIの中に、新規移動局UEに対して割当可能なRNTIが存在せず、新規移動局UEのOn Durationの前半の4個のサブフレーム(SN#0〜#3)が設定されているRNTIを、新規移動局UEに対して割り当てることができない場合、リソース割当部12は、新規移動局UEのOn Durationの残りのサブフレームが設定されているRNTIの中で、新規移動局UEに対して割当可能な最も若いSNのサブフレームが設定されているRNTIで、かつ、最も多くの移動局UEに対して割り当てられているRNTI(サブフレーム(#2,#8)が設定されているRNTI)を、新規移動局UEに対して割り当てるべきRNTIとしてもよい。
また、リソース割当部12は、各移動局UEにおける上りデータ信号の送信電力を制御するためのTPCコマンド(TPC-PUSCH)を送信するTPC-PDCCHをマッピングするサブフレームの区間と、各移動局UEにおける上り制御信号の送信電力を制御するためのTPCコマンド(TPC-PUCCH)を送信するTPC-PDCCHをマッピングするサブフレームの区間とを異なる区間とするように構成されていてもよい
例えば、図12に示すように、リソース割当部12は、TPC-PUSCHを送信するTPC-PDCCHを、FN#0乃至#3のフレーム内のサブフレームにマッピングし、TPC-PUCCHを送信するTPC-PDCCHを、FN#4乃至#7内のサブフレームにマッピングするように構成されていてもよい。
なお、FN#0乃至#3のフレーム内のサブフレームが、TPC-PUSCHを送信するTPC-PDCCHによって全て埋められてしまった場合には、リソース割当部12は、TPC-PUSCHを送信するTPC-PDCCHを、FN#4乃至#7のフレーム内のサブフレームにマッピングするように構成されていてもよい。
同様に、FN#4乃至#7のフレーム内のサブフレームが、TPC-PUCCHを送信するTPC-PDCCHによって全て埋められてしまった場合には、リソース割当部12は、TPC-PUCCHを送信するTPC-PDCCHを、FN#0乃至#3のフレーム内のサブフレームにマッピングするように構成されていてもよい。
送信部13は、リソース割当部12によって決定された移動局UE用のTPC-PDCCHにTPCコマンドを多重して送信するように構成されている。
ここで、送信部13は、受信部11によって受信された上りデータ信号の受信電力に基づいて、かかる上りデータ信号用のTPCコマンドを生成し、受信部11によって受信された上り制御信号の受信電力に基づいて、かかる上り制御信号用のTPCコマンドを生成するように構成されている。
また、送信部13は、サブフレームにマッピングされる移動局UE用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHにおいて、移動局UEに対して割り当てられたTPC-PDCCHインデックスによって示される多重位置に移動局UE用のTPCコマンドを多重すると共に、移動局UEに対して割り当てられたRNTIを用いてスクランブリング処理が施されたCRC(誤り検出符号)を付与するように構成されていてもよい。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの動作)
以下、図13乃至図19を参照して、本実施形態に係る移動通信システムの動作について、すなわち、本実施形態に係る無線基地局eNBの動作について説明する。
具体的には、図13乃至図19を参照して、本実施形態に係る無線基地局eNBが、移動局UE#1に対して、移動局UE#1用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHのリソース(RNTI及びTPC-PDCCHインデックス)を割り当てる動作について説明する。
図13に示すように、ステップS101において、無線基地局eNBは、移動局UE#1が、SPSが適用されている移動局UEであるか否かについて判定する。
SPSが適用されている移動局UEであると判定された場合には、本動作は、ステップS102に進み、SPSが適用されている移動局UEでないと判定された場合には、本動作は、ステップS111に進む。
ステップS102において、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、図15の例に従って、移動局UE#1におけるOn durationの前半のN個のサブフレームが設定されているRNTIで、かつ、他の移動局UEに対して既に割り当てられているRNTIの割り当てを試みる。
具体的には、図15に示すように、無線基地局eNBは、ステップS301において、「i=0」とし、ステップS302において、「(Tp OD×FN(k)+SN(k)) mod N=q(i)」かつ「Sstart OD≦SN(k)<Sstart OD+N」かつ「0<P(k)<Pmax」を満たすRNTIの中で、P(k)が最大のRNTI#xを選択する。ここで、「Tp OD」は、On durationの周期である。
ここで、「FN(k)」は、RNTI#kに対して設定されているサブフレームのFNであり、「SN(k)」は、RNTI#kに対して設定されているサブフレームのSNであり、「q(i)」は、所定の配列(例えば、{0,2,4,1,3})であり、「Sstart OD」は、移動局UE#1のOn durationの開始位置(SN)であり、「Pmax」は、1つのRNTIを割当可能な最大の移動局UEの数である。
選択可能なRNTI#xが存在する場合、本動作は、ステップS303に進み、選択可能なRNTI#xが存在しない場合、本動作は、ステップS306に進む。
ステップS303において、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、移動局UE#1用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHのリソースとして、RNTI#xを割り当てるように決定する。
ステップS304において、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、「NEXTindex(x)」を割り当てることができるか否かについて判定する。ここで、「NEXTindex(i)」は、RNTI#iにおいて、次に割り当てるべきTPC-PDCCHインデックスである。
「NEXTindex(x)」を割り当てることができると判定された場合、本動作は、ステップS305に進み、「NEXTindex(x)」を割り当てることができないと判定された場合、本動作は、ステップS309に進む。
ステップS305において、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、移動局UE用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHのリソースとして、RNTI#x及び「NEXTindex(x)」を割り当て、「NEXTindex(x)=(NEXTindex(x)+1) mod Pmax」によって「NEXTindex(x)」を更新する。
ステップS309において、無線基地局eNBは、「NEXTindex(x)=(NEXTindex(x)+1) mod Pmax」によって「NEXTindex(x)」を更新し、本動作は、ステップS304に戻る。
一方、無線基地局eNBは、ステップS306において、「i<N−1」が成立するか否かについて判定する。
無線基地局eNBは、「i<N−1」が成立すると判定した場合、ステップS307において、「i」を1つだけインクリメントし、「i<N−1」が成立しないと判定した場合、ステップS308において、移動局UE#1におけるOn durationの前半のN個のサブフレームが設定されているRNTIで、かつ、他の移動局UEに対して既に割り当てられているRNTIの割り当てができないと判定する。
ここで、図13に戻り、ステップS103において、無線基地局eNBが、ステップS102におけるRNTIの割り当てに成功した場合、本動作は、ステップS116に進み、移動局UE#1用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHのリソースの割り当て動作が完了する。
一方、ステップS103において、無線基地局eNBが、ステップS102におけるRNTIの割り当てに失敗した場合、本動作は、ステップS104に進み、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、図17の例に従って、移動局UE#1のOn durationの前半のN個のサブフレームが設定されているRNTIで、かつ、未割り当てRNTIであるRNTIの割り当てを試みる。
具体的には、図17に示すように、無線基地局eNBは、ステップS501において、「k=0」とし、ステップS502において、「P(k)==0」が成立するか否かについて判定する。ここで、「P(k)」は、RNTI#kが割り当てられている移動局UEの数である。
「P(k)==0」が成立すると判定された場合、本動作は、ステップS503に進み、「P(k)==0」が成立しないと判定された場合、本動作は、ステップS511に進む。
ステップS503において、無線基地局eNBは、移動局UE#1用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHのリソースとしてのRNTI割り当て候補を、RNTI#kに決定する。
無線基地局eNBは、ステップS504において、「i=0」とし、ステップS505において、「m=0」とし、ステップS506において、「tFN=(NEXTFN+m) mod NFN」とし、ステップS507において、「j=0」とし、ステップS508において、「tSN=(Sstart OD+j) mod Tp OD」とする。
ここで、「NEXTFN」は、次に割り当てるべきフレームのFNであり、「NFN」は、「TPC-PDCCHの周期÷Tp OD」によって算出されるFNの数である。
ステップS509において、無線基地局eNBは、「(tFN×Tp OD+tSN) mod N==q(i)」が成立するか否かについて判定する。「(tFN×Tp OD+tSN) mod N==q(i)」が成立すると判定された場合、本動作は、ステップS510に進み、「(tFN×Tp OD+tSN) mod N==q(i)」が成立しないと判定された場合、本動作は、ステップS514に進む。
ステップS510において、無線基地局eNBは、RNTI#kに対して、送信タイミングとして、サブフレーム(tFN(=FN),tSN(=SN))を設定することができるか否かについて判定する。
ステップS510において「YES」が成立する場合、本動作は、ステップS521に進み、ステップS510において「No」が成立する場合、本動作は、ステップS516に進む。
ステップS521において、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、RNTI#k及びTPC-PDCCHインデックス#0であるTPC-PDCCHのリソースを割り当てる。ここで、無線基地局eNBは、RNTI#kに対して、送信タイミングとして、サブフレーム(tFN(=FN),tSN(=SN))を設定する。
そして、無線基地局eNBは、「NEXTindex(k)=1」とし、「P(k)=1」とし、「NEXTFN=(tFN+1) mod NFN」とする。
ステップS511において、無線基地局eNBは、「k<NRNTI−1」が成立するか否かについて判定する。ここで、「NRNTI」は、TPC-PDCCH用として使用可能なRNTIの数である。
無線基地局eNBは、「k<NRNTI−1」が成立すると判定した場合、ステップS512において、「k」を1つだけインクリメントし、「k<NRNTI−1」が成立しないと判定した場合、ステップS513において、移動局UE#1に対して、未割り当てRNTIを割り当てることができないと判定する。
ステップS514において、無線基地局eNBは、「j<N−1」が成立するか否かについて判定する。
無線基地局eNBは、「j<N−1」が成立すると判定した場合、ステップS515において、「j」を1つだけインクリメントし、本動作は、ステップS508に進む。
一方、無線基地局eNBは、「j<N−1」が成立しないと判定した場合、ステップS516において、「m<NFN−1」が成立するか否かについて判定する。
無線基地局eNBは、「m<NFN−1」が成立すると判定した場合、ステップS517において、「m」を1つだけインクリメントし、本動作は、ステップS506に進む。
一方、無線基地局eNBは、「m<NFN−1」が成立しないと判定した場合、ステップS518において、「i<N−1」が成立するか否かについて判定する。
無線基地局eNBは、「i<N−1」が成立すると判定した場合、ステップS519において、「i」を1つだけインクリメントし、本動作は、ステップS505に進む。
一方、無線基地局eNBは、「i<N−1」が成立しないと判定した場合、ステップS520において、移動局UE#1に対して、未割り当てRNTIを割り当てることができないと判定する。
ここで、図13に戻り、ステップS105において、無線基地局eNBが、ステップS104におけるRNTIの割り当てに成功した場合、本動作は、ステップS116に進み、移動局UE#1用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHのリソースの割り当て動作が完了する。
一方、ステップS105において、無線基地局eNBが、ステップS104におけるRNTIの割り当てに失敗した場合、本動作は、ステップS106に進み、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、図18の例に従って、移動局UE#1のOn durationの前半のN個のサブフレーム以外が設定されているRNTIで、かつ、他の移動局UEに対して既に割り当てられているRNTIの割り当てを試みる。
具体的には、図18に示すように、無線基地局eNBは、ステップS601において、「i=0」とし、ステップS602において、「(Tp OD×FN(k)+SN(k)) mod N=q(i)」かつ「Sstart OD+N≦SN(k)<Sstart OD+NOD」かつ「0<P(k)<Pmax」を満たすRNTIの中で、P(k)が最大のRNTI#xを選択する。ここで、「NOD」は、移動局UE#1のOn durationの期間である。
選択可能なRNTI#xが存在する場合、本動作は、ステップS603に進み、選択可能なRNTI#xが存在しない場合、本動作は、ステップS607に進む。
ステップS603において、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、移動局UE#1用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHのリソースとして、RNTI#xを割り当てるように決定する。
ステップS604において、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、TPC-PDCCHインデックスとして、「NEXTindex(x)」を割り当てることができるか否かについて判定する。
「NEXTindex(x)」を割り当てることができると判定された場合、本動作は、ステップS605に進み、「NEXTindex(x)」を割り当てることができないと判定された場合、本動作は、ステップS606に進む。
ステップS605において、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、移動局UE用のTPC-PDCCHのリソースとして、RNTI#x及び「NEXTindex(x)」を割り当て、「NEXTindex(x)=(NEXTindex(x)+1) mod Pmax」によって「NEXTindex(x)」を更新する。
ステップS606において、無線基地局eNBは、「NEXTindex(x)=(NEXTindex(x)+1) mod Pmax」によって「NEXTindex(x)」を更新し、本動作は、ステップS604に戻る。
一方、無線基地局eNBは、ステップS607において、「i<N−1」が成立するか否かについて判定する。
無線基地局eNBは、「i<N−1」が成立すると判定した場合、ステップS608において、「i」を1つだけインクリメントし、「i<N−1」が成立しないと判定した場合、ステップS609において、移動局UE#1のOn durationの前半のN個のサブフレーム以外が設定されているRNTIで、かつ、他の移動局UEに対して既に割り当てられているRNTIの割り当てができないと判定する。
ここで、図13に戻り、ステップS107において、無線基地局eNBが、ステップS106におけるRNTIの割り当てに成功した場合、本動作は、ステップS116に進み、移動局UE#1用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHのリソースの割り当て動作が完了する。
一方、ステップS107において、無線基地局eNBが、ステップS106におけるRNTIの割り当てに失敗した場合、本動作は、ステップS108に進み、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、図19の例に従って、移動局UE#1のOn durationの前半のN個のサブフレーム以外が設定されているRNTIで、かつ、未割り当てRNTIであるRNTIの割り当てを試みる。
具体的には、図19に示すように、無線基地局eNBは、ステップS701において、「k=0」とし、ステップS702において、「P(k)==0」が成立するか否かについて判定する。
「P(k)==0」が成立すると判定された場合、本動作は、ステップS703に進み、「P(k)==0」が成立しないと判定された場合、本動作は、ステップS711に進む。
ステップS703において、無線基地局eNBは、移動局UE#1用のTPC-PDCCHのリソースとしてのRNTI割り当て候補を、RNTI#kに決定する。
無線基地局eNBは、ステップS704において、「i=0」とし、ステップS705において、「m=0」とし、ステップS706において、「tFN=(NEXTFN+m) mod NFN」とし、ステップS707において、「j=0」とし、ステップS708において、「tSN=(Sstart OD+N+j) mod Tp OD」とする。
ステップS709において、無線基地局eNBは、「(tFN×Tp OD+tSN)mod N==q(i)」が成立するか否かについて判定する。「(tFN×Tp OD+tSN)mod N==q(i)」が成立すると判定された場合、本動作は、ステップS710に進み、「(tFN×Tp OD+tSN)mod N==q(i)」が成立しないと判定された場合、本動作は、ステップS714に進む。
ステップS710において、無線基地局eNBは、RNTI#kに対して、送信タイミングとして、サブフレーム(tFN(=FN),tSN(=SN))を設定することができるか否かについて判定する。
ステップS710において「YES」が成立する場合、本動作は、ステップS721に進み、ステップS710において「No」が成立する場合、本動作は、ステップS716に進む。
ステップS721において、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、RNTI#k及びTPC-PDCCHインデックス#0であるTPC-PDCCHのリソースを割り当てる。ここで、無線基地局eNBは、RNTI#kに対して、TPC-PDCCHの送信タイミングとして、サブフレーム(tFN(=FN),tSN(=SN))を設定する。
そして、無線基地局eNBは、「NEXTindex(k)=1」とし、「P(k)=1」とし、「NEXTFN=(tFN+1) mod NFN」とする。
ステップS711において、無線基地局eNBは、「k<NRNTI−1」が成立するか否かについて判定する。
無線基地局eNBは、「k<NRNTI−1」が成立すると判定した場合、ステップS712において、「k」を1つだけインクリメントし、「k<NRNTI−1」が成立しないと判定した場合、ステップS713において、移動局UE#1に対して、未割り当てRNTIを割り当てることができないと判定する。
ステップS714において、無線基地局eNBは、「j<NOD−N−1」が成立するか否かについて判定する。
無線基地局eNBは、「j<NOD−N−1」が成立すると判定した場合、ステップS715において、「j」を1つだけインクリメントし、本動作は、ステップS708に進む。
一方、無線基地局eNBは、「j<NOD−N−1」が成立しないと判定した場合、ステップS716において、「m<NFN−1」が成立するか否かについて判定する。
無線基地局eNBは、「m<NFN−1」が成立すると判定した場合、ステップS717において、「m」を1つだけインクリメントし、本動作は、ステップS706に進む。
一方、無線基地局eNBは、「m<NFN−1」が成立しないと判定した場合、ステップS718において、「i<N−1」が成立するか否かについて判定する。
無線基地局eNBは、「i<N−1」が成立すると判定した場合、ステップS519において、「i」を1つだけインクリメントし、本動作は、ステップS705に進む。
一方、無線基地局eNBは、「i<N−1」が成立しないと判定した場合、ステップS720において、移動局UE#1に対して、未割り当てRNTIを割り当てることができないと判定する。
ここで、図13に戻り、ステップS107において、無線基地局eNBが、ステップS106におけるRNTIの割り当てに成功した場合、本動作は、ステップS116に進み、移動局UE#1用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHのリソースの割り当て動作が完了する。
一方、ステップS109において、無線基地局eNBが、ステップS108におけるRNTIの割り当てに失敗した場合、本動作は、ステップS110に進み、移動局UE#1用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHのリソース(RNTI及びTPC-PDCCHインデックス)の割り当てに失敗する。
一方、ステップS111において、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、図14の例に従って、他の移動局UEに対して既に割り当てられているRNTIの割り当てを試みる。
具体的には、図14に示すように、無線基地局eNBは、ステップS201において、「i=0」とし、ステップS202において、「(Tp OD×FN(k)+SN(k)) mod N=q(i)」かつ「0<P(k)<Pmax」を満たすRNTIの中で、P(k)が最大のRNTI#xを選択する。
選択可能なRNTI#xが存在する場合、本動作は、ステップS203に進み、選択可能なRNTI#xが存在しない場合、本動作は、ステップS206に進む。
ステップS203において、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、移動局UE#1用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHのリソースとして、RNTI#xを割り当てるように決定する。
ステップS204において、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、TPC-PDCCHインデックスとして、「NEXTindex(x)」を割り当てることができるか否かについて判定する。
「NEXTindex(x)」を割り当てることができると判定された場合、本動作は、ステップS205に進み、「NEXTindex(x)」を割り当てることができないと判定された場合、本動作は、ステップS209に進む。
ステップS205において、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、移動局UE用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHのリソースとして、RNTI#x及び「NEXTindex(x)」を割り当て、「NEXTindex(x)=(NEXTindex(x)+1) mod Pmax」によって「NEXTindex(x)」を更新する。
ステップS209において、無線基地局eNBは、「NEXTindex(x)=(NEXTindex(x)+1) mod Pmax」によって「NEXTindex(x)」を更新し、本動作は、ステップS204に戻る。
一方、無線基地局eNBは、ステップS206において、「i<N−1」が成立するか否かについて判定する。
無線基地局eNBは、「i<N−1」が成立すると判定した場合、ステップS207において、「i」を1つだけインクリメントし、「i<N−1」が成立しないと判定した場合、ステップS208において、他の移動局UEに対して既に割り当てられているRNTIの割り当てができないと判定する。
ここで、図13に戻り、ステップS112において、無線基地局eNBが、ステップS111におけるRNTIの割り当てに成功した場合、本動作は、ステップS116に進み、移動局UE#1用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHのリソースの割り当て動作が完了する。
一方、ステップS112において、無線基地局eNBが、ステップS111におけるRNTIの割り当てに失敗した場合、本動作は、ステップS113に進み、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、図16の例に従って、未割り当てRNTIの割り当てを試みる。
具体的には、図16に示すように、無線基地局eNBは、ステップS401において、「k=0」とし、ステップS402において、「P(k)==0」が成立するか否かについて判定する。
「P(k)==0」が成立すると判定された場合、本動作は、ステップS403に進み、「P(k)==0」が成立しないと判定された場合、本動作は、ステップS409に進む。
ステップS403において、無線基地局eNBは、移動局UE#1用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHのリソースとして、RNTI#kを割り当てるように決定する。
無線基地局eNBは、ステップS404において、「i=0」とし、ステップS405において、「m=0」とし、ステップS406において、「tFN=(NEXTFN+m) mod NFN」とし、ステップS407において、「j=0」とし、ステップS408において、「tSN=j」とする。
ステップS409において、無線基地局eNBは、「(tFN×Tp OD+tSN) mod N==q(i)」が成立するか否かについて判定する。「(tFN×Tp OD+tSN) mod N==q(i)」が成立すると判定された場合、本動作は、ステップS410に進み、「(tFN×Tp OD+tSN) mod N==q(i)」が成立しないと判定された場合、本動作は、ステップS414に進む。
ステップS410において、無線基地局eNBは、RNTI#kに対して、送信タイミングとして、サブフレーム(tFN(=FN),tSN(=SN))を設定することができるか否かについて判定する。
ステップS410において「YES」が成立する場合、本動作は、ステップS421に進み、ステップS410において「No」が成立する場合、本動作は、ステップS416に進む。
ステップS421において、無線基地局eNBは、移動局UE#1に対して、RNTI#k及びTPC-PDCCHインデックス#0であるTPC-PDCCHのリソースを割り当てる。ここで、無線基地局eNBは、RNTI#kに対して、送信タイミングとして、サブフレーム(tFN(=FN),tSN(=SN))を設定する。
そして、無線基地局eNBは、「NEXTindex(k)=1」とし、「P(k)=1」とし、「NEXTFN=(tFN+1) mod NFN」とする。
ステップS411において、無線基地局eNBは、「k<NRNTI−1」が成立するか否かについて判定する。
無線基地局eNBは、「k<NRNTI−1」が成立すると判定した場合、ステップS412において、「k」を1つだけインクリメントし、「i<NRNTI−1」が成立しないと判定した場合、ステップS413において、移動局UE#1に対して、未割り当てRNTIを割り当てることができないと判定する。
ステップS414において、無線基地局eNBは、「j<Tp OD−1」が成立するか否かについて判定する。
無線基地局eNBは、「j<Tp OD−1」が成立すると判定した場合、ステップS415において、「j」を1つだけインクリメントし、本動作は、ステップS409に進む。
一方、無線基地局eNBは、「j<Tp OD−1」が成立しないと判定した場合、ステップS416において、「m<NFN−1」が成立するか否かについて判定する。
無線基地局eNBは、「m<NFN−1」が成立すると判定した場合、ステップS417において、「m」を1つだけインクリメントし、本動作は、ステップS406に進む。
一方、無線基地局eNBは、「m<NFN−1」が成立しないと判定した場合、ステップS418において、「i<N−1」が成立するか否かについて判定する。
無線基地局eNBは、「i<N−1」が成立すると判定した場合、ステップS419において、「i」を1つだけインクリメントし、本動作は、ステップS405に進む。
一方、無線基地局eNBは、「i<N−1」が成立しないと判定した場合、ステップS420において、移動局UE#1に対して、未割り当てRNTIを割り当てることができないと判定する。
ここで、図13に戻り、ステップS114において、無線基地局eNBが、ステップS113におけるRNTIの割り当てに成功した場合、本動作は、ステップS116に進み、移動局UE#1用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHのリソースの割り当て動作が完了する。
一方、ステップS114において、無線基地局eNBが、ステップS113におけるRNTIの割り当てに失敗した場合、本動作は、ステップS115に進み、移動局UE#1用のTPCコマンドを送信するTPC-PDCCHのリソース(RNTI及びTPC-PDCCHインデックス)の割り当てに失敗する。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムの作用・効果)
本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、1つのTPC-PDCCHに多重されるTPCコマンドの数をできるだけ多くすることができ、その結果、TPC-PDCCHに対して割り当てるリソースをできるだけ少なくすることができ、PDCCHリソースを節約することができる。
また、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムによれば、TPC-PDCCHに対して割り当てるリソース(サブフレーム)をできるだけ分散することができるため、割り当てリソースの衝突を回避することができる。
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
本実施形態の第1の特徴は、PDCCH(下りリンクチャネル)内の特定のサブフレームにマッピングされるTPC-PDCCH(送信電力制御コマンド用下りリンク制御チャネル)を介して、移動局UEにおける上りデータ信号の送信電力を制御するための移動局UE用のTPCコマンド(送信電力制御コマンド)を送信するように構成されている無線基地局eNBであって、かかる特定のサブフレーム(TPC-PDCCHをマッピングするサブフレーム)を決定するように構成されているリソース割当部12と、リソース割当部12によって決定された特定のサブフレームにマッピングされるTPC-PDCCHを介して、移動局UE用のTPCコマンドを送信するように構成されている送信部13とを具備し、リソース割当部12は、各サブフレームで送信されているTPCコマンドの数に応じて、上述の特定のサブフレームを決定するように構成されていることを要旨とする。
本実施形態の第1の特徴において、リソース割当部12は、各サブフレームの中で、最も多くのTPCコマンドが送信されているサブフレームを、上述の特定のサブフレームとするように構成されていてもよい。
本実施形態の第1の特徴において、リソース割当部12は、移動局UEに対して、RNTI(一時的な識別情報)と、上述の特定のサブフレームにマッピングされるTPC-PDCCH内における移動局UE用のTPCコマンドの多重位置を示すTPC-PDCCHインデックス(インデックス)とを割り当てるように構成されており、送信部13は、かかる特定のサブフレームにマッピングされるTPC-PDCCHにおいて、かかるTPC-PDCCHインデックスによって示される多重位置に移動局UE用のTPCコマンドを多重すると共に、かかるRNTIを用いてスクランブリング処理が施されたCRC(誤り検出符号)を付与するように構成されていてもよい。
本実施形態の第1の特徴において、移動局UEが、間欠受信状態(DRX状態)である場合に、リソース割当部12は、移動局UEにおける「On duration(受信区間)」の前半の所定数のサブフレームのいずれかを、上述の特定のサブフレームとするように構成されていてもよい。
本実施形態の第1の特徴において、リソース割当部12は、各移動局における上りデータ信号の送信電力を制御するためのTPCコマンド(TPC-PUSCH)を送信するTPC-PDCCHをマッピングするサブフレームの区間と、各移動局における上り制御信号の送信電力を制御するためのTPCコマンド(TPC-PUCCH)を送信するTPC-PDCCHをマッピングするサブフレームの区間とを異なる区間とするように構成されていてもよい。
本実施形態の第1の特徴において、リソース割当部12は、既にTPCが送信されているサブフレームの中で、上述の特定のサブフレームを決定するように構成されており、既にTPCコマンドが送信されているサブフレームの中に、かかる特定のサブフレームとして決定可能なサブフレームが存在しない場合に、未だTPCコマンドが送信されていないサブフレームの中で、かかる特定のサブフレームを決定するように構成されていてもよい。
本実施形態の第2の特徴は、無線基地局eNBが、PDCCH内の特定のサブフレームにマッピングされるTPC-PDCCHを介して、移動局UEにおける上りデータ信号の送信電力を制御するための移動局UE用のTPCコマンドを送信する移動通信方法であって、かかる特定のサブフレームを決定する工程Aと、工程Aにおいて決定された特定のサブフレームにマッピングされるTPC-PDCCHを介して、移動局UE用のTPCコマンドを送信する工程Bと、移動局UEが、TPC-PDCCHを介して移動局UE用のTPCコマンドを取得し、移動局UE用のTPCコマンドに基づいて上りデータ信号の送信電力を制御する工程Cとを有し、工程Aにおいて、各サブフレームで送信されているTPCコマンドの数に応じて、かかる特定のサブフレームを決定するように構成されていることを要旨とする。
本実施形態の第2の特徴において、工程Aにおいて、各サブフレームの中で、最も多くのTPCコマンドが送信されているサブフレームを、上述の特定のサブフレームとしてもよい。
本実施形態の第2の特徴において、工程Aにおいて、移動局UEに対して、RNTIと、上述の特定のサブフレームにマッピングされるTPC-PDCCH内における移動局UE用のTPCコマンドの多重位置を示すTPC-PDCCHインデックスとを割り当て、工程Bにおいて、かかる特定のサブフレームにマッピングされるTPC-PDCCHにおいて、TPC-PDCCHインデックスによって示される多重位置に移動局UE用のTPCコマンドを多重すると共に、かかるRNTIを用いてスクランブリング処理が施されたCRCを付与し、工程Cにおいて、移動局UEが、各サブフレームにおいて、かかるRNTIを用いて、移動局UE用のTPC-PDCCH上の信号の受信を試みてもよい。
本実施形態の第2の特徴において、移動局UEが、間欠受信状態(DRX銃応対)である場合に、工程Aにおいて、移動局UEにおける「On duration」の前半の所定数のサブフレームのいずれかを、上述の特定のサブフレームとしてもよい。
本実施形態の第2の特徴において、工程Aにおいて、各移動局における上りデータ信号の送信電力を制御するためのTPCコマンド(TPC-PUSCH)を送信するTPC-PDCCHをマッピングするサブフレームの区間と、各移動局における上り制御信号の送信電力を制御するためのTPCコマンド(TPC-PUCCH)を送信するTPC-PDCCHをマッピングするサブフレームの区間とを異なる区間としてもよい。
本実施形態の第2の特徴において、工程Aにおいて、既にTPCコマンドが送信されているサブフレームの中で、上述の特定のサブフレームを決定し、既にTPCコマンドが送信されているサブフレームの中に、かかる特定のサブフレームとして決定可能なサブフレームが存在しない場合に、未だTPCコマンドが送信されていないサブフレームの中で、かかる特定のサブフレームを決定してもよい。
なお、上述の移動局UE及び無線基地局eNBの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、移動局UE及び無線基地局eNB内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動局UE及び無線基地局eNB内に設けられていてもよい。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。