JP2010268199A - 動画像符号化方法、動画像符号化装置、及び、画像符号化プログラム - Google Patents

動画像符号化方法、動画像符号化装置、及び、画像符号化プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】動きベクトル探索を行うときの探索点数を増やすことなく、再生画像の品質を改善すること。
【解決手段】インター予測回路101は、動きベクトル探索を実行し、前予測ベクトルmv_fw、後予測ベクトルmv_bwにより、前予測MBコストcost_fw、後予測MBコストcost_bw、双予測MBコストcost_biを算出する。次に、ダイレクト予測を実行し、前予測ダイレクトベクトルmvL0、後予測ダイレクトベクトルmvL1を算出する。このベクトルにより前予測ダイレクトMBコストcost_L0、後予測ダイレクトMBコストcost_L1、ダイレクト予測MBコストcost_diを算出する。次に、MBコストcost_fw、cost_bw、cost_bi、cost_L0、cost_L1、cost_diの中から、最小のMBコストを含むインター予測タイプ(最適なインター予測タイプ)を選択する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector;国際電気通信連合 電気通信標準化部門)勧告 H.264/MPEG(Moving Picture Experts Group)−4 AVC(Advanced Video Coding)符号化方式(以下、H.264/AVCと略す)のインター予測タイプに適用される画像符号化処理方法、画像符号化装置、及び、画像符号化プログラムに関する。
MPEG−2符号化方式は、動画像データの圧縮技術として規格化され、DVD(Digital Versatile Disk)やデジタル放送などに用いられている。近年では、MPEG−2符号化方式の次の圧縮技術として、非特許文献1に示されるようなH.264/AVC符号化方式が規格化されている。H.264/AVC符号化方式は、MPEG−2符号化方式に比べて符号化効率が良い。
まず、H.264/AVC符号化方式について簡単に説明する。
動画像データは、複数の画像データ(フレーム)を含んでいる。複数の画像データにおいて、連続する2つの画像データのうちの、先行する画像データを参照画像データとし、その後方の画像データを対象画像データとする。参照画像データと対象画像データとの差分により予測誤差を決定し、これを符号化することにより高い圧縮効率が得られる。
しかし、被写体の早い運動や移動によっては、上記の差分が大きくなってしまい、高い圧縮効率が得られない。そこで、既に符号化された参照画像データを用意し、対象画像データをマトリックス状に分割して複数のマクロブロック(以下、MB)を生成する。次に、複数のMBのうちの、対象とする対象MBの座標を表す対象MB位置(x、y)(例えば左上端の座標)を参照画像データ上に設定し、対象MBとの誤差を最小にする周辺MBを探索する。次に、対象MB位置(x、y)と、周辺MBの座標を表す周辺MB位置(x’、y’)とのずれを表す動きベクトルmv=(x’−x、y’−y)を求めることで、対象MBの移動位置を決定する。これを動き予測処理(又は予測処理)という。この処理によって、移動した被写体を追跡する。また、予測誤差を計算する処理を動き補償処理という。
被写体が対象画像データにおける対象MBから逸脱した場合、あるいは、参照画像データにはない新たな被写体が対象画像データに表れた場合、周辺MBと対象MBとの差分が複雑化して、符号量を増大させてしまう危険性がある。よって、予測誤差がある基準値よりも大きい場合、周辺MBとの差分を用いずに対象MBの画素値を用いることでこれを回避する。この画素値を符号化する処理をイントラ符号化処理といい、動き補償の後に予測誤差を符号化する場合をインター符号化処理という。
次に、H.264/AVC符号化方式について、非特許文献1を用いて説明する。
H.264/AVCのMBタイプ(以降mb_type)には、I_PCMタイプ、イントラ予測タイプ、インター予測タイプが定義されている。そこで、イントラ予測タイプでは、上述のイントラ符号化処理を行うためのイントラ予測を実行する。インター予測タイプでは、上述のインター符号化処理を行うためのインター予測を実行する。
H.264/AVCの画像データ構造には、イントラ予測のみの画像データであるIスライス(非特許文献1 3.59)と、イントラ予測と前予測が利用可能なPスライス(非特許文献1 3.98)と、イントラ予測、前予測、後予測、双予測が利用可能なBスライス(非特許文献1 3.8)とが定義されている。インター予測は、前予測、後予測、双予測を合わせたものである。
H.264/AVCのインター予測タイプは、MPEG−2が16x16、16x8のMBサイズしか利用できないのに対し、16x16、16x8、8x16、8x8、8x4、4x8、4x4の7種類のMBサイズを利用することが可能で、対象画像データの特性に合わせてMBサイズを選択することで符号化効率を向上することが可能となる。そのインター予測タイプでは、上述の動きベクトルと、対象MBの周辺MBから求めた予測ベクトルとの差分ベクトルを求め、その差分ベクトルを符号化する。更に、MPEG−2方式が左側のMBの動きベクトルから予測ベクトルを生成していたのに対し、H.264/AVC方式では、図7に示されるように、対象MBの左の周辺MBをmbAとし、対象MBの上の周辺MBをmbBとし、対象MBの右上の周辺MBをmbC{あるいは左上の周辺MBをmbD)}とし、その3カ所の周辺MBの動きベクトルの中央値を予測ベクトルとして利用することにより(非特許文献1 8.4.1.3参照)、符号化効率を向上させている。
H.264/AVCではMBタイプ情報は前述のMBサイズと、予測方向をまとめて符号化したもので、非特許文献1 Table7−11、Table7−13、Table7−14に示されるように、画像データ構造ごとに同じmb_type番号で異なる定義がなされている。例えば、Bスライス、mb_type=13に示されるB_L0_Bi_16x8はMBサイズ16x8、16x8上ブロックは前予測、16x8下ブロックは双予測を意味している。
更に、H.264/AVCのBスライスで用いるインター予測はダイレクト予測と呼ばれるMPEG−2にはないインター予測タイプが新しく定義されている。ダイレクト予測は、MBタイプ情報以外の参照番号情報、差分ベクトルの符号化の必要がない。更に、ダイレクト予測モード時、符号化する係数値が量子化によりなくなると、B_Skipというスキップ予測タイプとなるため、符号化圧縮の観点から非常に効率の良い符号化タイプである。
ダイレクト予測には時間的な予測を行うテンポラルダイレクト予測(非特許文献1 8.4.1.2.3)と空間的な予測を行うスペーシャルダイレクト予測(非特許文献1 8.4.1.2.2)の2種類が用意されており、direct_spatial_mv_pred_flag(非特許文献1 7.4.3)フラグを用いて画像データごとにいずれか一方のダイレクト予測を選択することができる。
テンポラルダイレクト予測について図8を用いて説明する。対象画像データの一番近い後予測参照画像データをアンカー画像データとし、対象画像データと同じ位置のMB位置をコロケーテッドMBとして、コロケーテッドMBのベクトル情報mvColと、対象画像データと前予測参照画像データの時間距離tbと、前予測参照画像データと後予測参照画像データの時間距離tdとを用いて前予測ダイレクトベクトルmvL0、後ろ方向ダイレクトベクトルmvL1を以下のように求める。
mvL0=mvCol×tb/td (式1)
mvL1=mvL0−mvCol (式2)
テンポラルダイレクト予測では、予測は常にmvL0、mvL1の双予測により行われる。
スペーシャルダイレクト予測は、MBサイズ16x16の空間的な予測ベクトルを先に述べたコロケーテッドMB情報に従って処理を行う。
まず、MBサイズ16x16の対象MBの参照番号refidxL0、refidxL1を求める。refidxL0は周辺MB mbA、mbB、mbCの参照位置のそれぞれの前予測の参照番号refidxL0A、refidxL0B、refidxL0Cのうちの一番小さな0以上の値とし、refidxL1はmbA、mbB、mbCの参照位置のそれぞれの後予測の参照番号refidxL1A、refidxL1B、refidxL1Cのうちの一番小さな0以上の値とする。また、directZeroPredictionFlagは初期値を0とする。
refidxL0=minPos(refidxL0A、refidxL0B、refidxL0C) (式3)
refidxL1=minPos(refidxL1A、refidxL1B、refidxL1C) (式4)
directZeroPredictionFlag=0 (式5)
式3、式4より、refidxL0==−1かつ、refidxL1==−1のとき、refidxL0、refidxL1、directZeroPredictionFlagは次式とする。
refidxL0=0 (式6)
refidxL1=0 (式7)
directZeroPredictionFlag=1 (式8)
次に、3つの条件(a)〜(c)を満たすとき、colZeroFlag=1、それ以外のときcolZeroFlag=0とする。ここで、コロケーテッドMBの参照番号をrefidxCol、動きベクトルをmvColとする。
(a) L0で最小の参照番号の参照画像データが短期間参照画像データ(short−term reference)であること。
(b) コロケーテッドMBの参照番号がrefidxCol=0であること。
(c) コロケーテッドMBの動きベクトルのmvColの水平、垂直成分のいずれもが±1画素以内にあること。
次に、mbA、mbB、mbCの周辺MBからMBサイズ16x16の予測ベクトルpmvL0、pmvL1を非特許文献1 8.4.1.3に従って中央値(Median値)を算出する。
pmvL0=Median(mvL0A、mvL0B、mvL0C) (式9)
pmvL1=Median(mvL1A、mvL1B、mvL1C) (式10)
mvL0はrefidxL0==−1のときに使用せず、directZeroPredictionFlag==1、または、または、refidxL0==0かつcolZeroFlag==1のときにmvL0=(0、0)、それ以外のときにmvL0=pmvL0とする。mvL1はrefidxL1==−1のときに使用せず、directZeroPredictionFlag==1、または、refidxL1==0かつcolZeroFlag==1のときにmvL1=(0、0)、それ以外のときにmvL1=pmvL1とする。
テンポラルダイレクト予測が常にmvL0とmvL1の双予測で行われるのに対し、スペーシャルダイレクト予測は、周辺MB情報から算出されるrefidxL0、refidxL1の値によりmvL0のみを使用する前予測、mvL1のみを使用する後予測、mvL0とmvL0の双予測のいずれかで行われる。
次に、H.264/AVCのインター予測タイプの決定方法について述べる。MPEG−2まではインター予測タイプの決定に動き補償後の予測残差の絶対値和や二乗和を用いてきたが、この方式は、低ビットレートになったとき、MBタイプの情報量や動きベクトルの情報量が考慮されていないため、最適なMBタイプが選択されないという問題があった。
H.264/AVC方式の符号化タイプの決定方法は、非特許文献2に示すRD(Rate−Distortion)最適化方法が一般的に用いられており、予測残差のコスト以外のオーバーヘッド情報を考慮して符号化タイプを決定する。
あるインター予測タイプのトータルMBコストは式11より、動きベクトルmvにより動き補償を行った後の予測残差のアダマール変換係数値の絶対値和SATDと、MB内の差分ベクトル和の発生情報量R(dmv)にラグランジュ乗数λをかけたものの和とする。
MBタイプが複数の動きベクトル(N個)を持つ場合、i番目動きベクトルmv[i]とi番目の予測ベクトルpmv[i]の差分ベクトルの絶対値和dmvを求める。ここで、MB内のベクトルの本数はMBサイズが16x16のとき1本、16x8あるいは8x16のとき2本、8x8のとき4本となる。
H.264/AVCでは、差分ベクトルの発生情報量Rは、指数ゴロム符号を評価値として用いられることが一般的であり、図11に示されるような指数ゴロム符号長テーブルを用いて求められる。この場合、指数ゴロム符号長テーブルは、差分ベクトルの範囲(1/4画素単位で求めた差分ベクトルを4倍した値)と指数ゴロム符号長とを複数対応付け、指数ゴロム符号長テーブルを用いて指数ゴロム符号長に対応する値を求める。λは式13に示されるような量子化スケール値Qpから定まる値とする。
MBcost=SATD + λ×R(dmv) (式11)
dmv=Σ(i=0..N−1)(abs(mv[i] − pmv[i])) (式12)
λ=0.85×2(Qp−12)/4 (式13)
例えばMBサイズ16x16である場合に図7を用いて説明する。この場合、mv=(−11、−2)のとき、mvA=(−12、4)、mvB=(−10、3)、mvC=(−11、−11)とすると、予測ベクトルpmvのx成分は−11、−12、−11のメディアン値から−11となり、y成分は4、−3、−11のメディアン値から−3となり、pmv=(−11、−3)となる。よって、dmv=(−11、−2)−(−11、−3)=(0、1)となる。dmvのx成分の指数ゴロム符号は図11より0のときに1となり、y成分が1のときに3となり、R(dmv)=1+3=4となる。仮に、λ=10とすると、ベクトルコストは10x4=40といった値となり、この値と予測残差信号のSATDをたしたものがMBコストとなる。
先に述べたように、H.264/AVCのダイレクト予測の差分ベクトルは符号化する必要がないため、SATDのみがMBコストとなる。Qpが大きなとき、すなわち、低ビットレートのとき、差分ベクトルのコストは大きくなるため、SATDが同じであっても通常のインター予測タイプよりダイレクト予測が選ばれやすくなる。
ITU−T H.264/MPEG4 AVC: ISO/IEC14496 Information technology − coding of audio−visual objects − Part.10 Advanced Video Coding. "Rate−Distortion Optimization for VIDEO COMPRESSION"、IEEE Signal Processing Magazine、Nov. 1998
H.264/AVCのインター予測は複数のMBサイズ予測を含んでいる。これらのMBサイズから最適な符号化モードを決定するためには莫大な演算を必要とするが、リアルタイム処理を行う画像符号化装置では、1画像データの処理時間内に動きベクトル探索できる範囲が一定である。このため、参照画像データ数が2枚であるBスライスでは、参照画像データ数が1枚であるPスライスと比べると、画像データ1枚あたりの動きベクトル探索範囲が半分になってしまうという問題がある。
一般的に、画像の時間相関は、シーンチェンジがない連続画像では時間距離に反比例する。このため、時間距離の短い参照画像データに狭い探索範囲を、時間距離の長い参照画像データに広い探索範囲を割当てることで、均等に探索範囲を分割するより性能劣化を抑えることができる。しかし、動きの大きな画像データの場合、狭い探索範囲の参照画像データの動きベクトルは最適でない可能性が高い。
図8を例にすると、対象画像データB(6)は前予測参照画像データP(5)と1画像データ分だけ離れていて、後予測参照画像データP(8)と2画像データ分だけ離れているため、Pスライスの動きベクトル探索範囲の1/3を前予測参照画像データP(5)の動きベクトル探索にあて、2/3を後予測参照画像データP(8)に割当てる。
このような動きベクトル探索方法は、対象画像データB(6)の探索範囲は後予測参照画像データP(8)の探索の1/3しかないため、後予測参照画像データP(8)で見つかる最良の動きベクトルが見つからないという問題がある。
本発明の課題は、動きベクトル探索を行うときの探索点数を増やすことなく、再生画像の品質を改善する動画像符号化方法、動画像符号化装置、及び、画像符号化プログラムを提供することである。
以下に、発明を実施するための形態で使用される符号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を記載する。この符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明の動画像符号化方法は、例えば、後述の動画像符号化装置に適用される。動画像符号化装置は、予測処理実行部(100〜102)と、符号化制御部(103〜112)とを具備している。予測処理実行部(100〜102)は、対象画像データをマトリックス状に分割して複数のマクロブロック(以下、MB)を生成し、複数のMBのうちの対象MBを参照画像データ上に設定し、対象MBとの誤差を最小にする周辺MBを探索し、対象MBと周辺MBとのずれを求めることで、対象MBの移動位置を決定する予測処理を実行する。符号化制御部(103〜112)は、予測処理の実行結果に基づいて、対象MBを符号化する。
予測処理実行部(100〜102)は、対象MBに対して最適なインター予測タイプを決定するインター予測回路(101)を備えている。インター予測回路(101)は、動きベクトル探索回路(200)と、前予測MBコスト算出回路(206)と、後予測MBコスト算出回路(207)と、双予測MBコスト算出回路(208)と、ダイレクトベクトル算出回路(202)と、前予測MBコスト算出回路(212)と、後予測MBコスト算出回路(213)と、ダイレクトMBコスト算出回路(214)と、インターMBタイプ選択回路(215)(219)とを含んでいる。
動きベクトル探索回路(200)は、対象MBと周辺MBとの動きベクトル探索を実行し、対象MBの前予測ベクトル(mv_fw)と後予測ベクトル(mv_bw)とを出力する。前予測MBコスト算出回路(206)は、前予測ベクトル(mv_fw)を用いた前予測に必要なMBコストである前予測MBコスト(cost_fw)を算出する。後予測MBコスト算出回路(207)は、後予測ベクトル(mv_bw)を用いた後予測に必要なMBコストである後予測MBコスト(cost_bw)を算出する。双予測MBコスト算出回路(208)は、前予測ベクトル(mv_fw)と後予測ベクトル(mv_bw)とを用いた双予測符号化に必要なMBコストである双予測MBコスト(cost_bi)を算出する。
ダイレクトベクトル算出回路(202)は、ダイレクト予測を実行し、ダイレクト予測における前予測ベクトルである前予測ダイレクトベクトル(mvL0)と、ダイレクト予測における後予測ベクトルである後予測ダイレクトベクトル(mvL1)とを算出する。前予測MBコスト算出回路(212)は、前予測ダイレクトベクトル(mvL0)を用いた前予測に必要なMBコストである前予測ダイレクトMBコスト(cost_L0)を算出する。後予測MBコスト算出回路(213)は、後予測ダイレクトベクトル(mvL1)を用いた後予測に必要なMBコストである後予測ダイレクトMBコスト(cost_L1)を算出する。ダイレクトMBコスト算出回路(214)は、前予測ダイレクトベクトル(mvL0)と後予測ダイレクトベクトル(mvL1)とを用いた双予測符号化によるMBコストであるダイレクト予測MBコスト(cost_di)を算出する。
インターMBタイプ選択回路(215)(219)は、前予測MBコスト(cost_fw)と、後予測MBコスト(cost_bw)と、双予測MBコスト(cost_bi)と、前予測ダイレクトMBコスト(cost_L0)と後予測ダイレクトMBコスト(cost_L1)の少なくとも1つのMBコストと、ダイレクト予測MBコスト(cost_di)との複数種類のMBコストの中から、最小のMBコストを含むインター予測タイプを最適なインター予測タイプとして選択する。
以上により、本発明では、従来のインター予測回路の4対1インターMBタイプ選択回路(216)に代えて、前予測ダイレクトMBコスト算出回路(212)と、後予測ダイレクトMBコスト算出回路(213)と、インターMBタイプ選択回路(215)(219)とを具備し、インターMBタイプ選択回路(215)(219)が複数種類のインター予測タイプから最適なインター予測タイプを選択している。上述のように、参照画像データの探索範囲が狭い場合、動きベクトル探索回路(200)から出力される前予測ベクトルあるいは後予測ベクトルが正しくないベクトルを表しているとき、コロケーテッドMBの動きベクトルが正しいベクトルであれば、ダイレクト予測よりも、ダイレクト予測で用いる前予測ベクトル(mvL0)あるいは後予測ベクトル(mvL1)の方方向予測を通常のインター予測タイプとして評価することで、より、符号化bit数の少ないMBタイプを選択できる可能性があるため、符号化効率の向上が期待できる。
このように、本発明によれば、動きベクトルの探索範囲が小さくなるBスライスにおいて、動きベクトル探索を行うときの探索点数を増やすことなく、ベクトル候補点を増やすことができるため、再生画像の品質を改善することができる。
図1は、本発明の第1、2実施形態による動画像符号化装置の構成を示している。 図2は、本発明の第1実施形態による動画像符号化装置のインター予測回路として、図1のインター予測回路101の構成を示している。 図3は、従来のインター予測回路として、非特許文献2を考慮したインター予測回路101の構成を示している。 図4は、図2、図3の動きベクトル探索回路200の構成を示している。 図5は、図4の最小SAD探索回路311〜319の構成を示している。 図6は、本発明の第1、2実施形態による動画像符号化装置をコンピュータプログラムで実施するときのハードウェア構成例である。 図7は、予測ベクトルと周辺MB位置の関係を記した図である。 図8は、Bスライスのインター予測のピクチャと探索範囲の関係を示した図である。 図9は、動きベクトル探索回路のMBあたりの参照ピクチャ処理割り当てを示した図である。 図10は、MBサイズの関係を示した図である。 図11は、指数ゴロム符号長テーブルである。 図12は、本発明の第2実施形態による動画像符号化装置のインター予測回路として、図1のインター予測回路101の構成を示している。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施形態による動画像符号化方法に適用される動画像符号化装置について詳細に説明する。
本発明は、Bスライスで利用されるものであるため、動画像符号化装置の構成や動作はBスライスのみ記述する。
H.264/AVCでは、参照画像データが複数枚の画像データのとき、符号化ストリームには参照画像データの参照番号が符号化されるが、本発明では前予測の参照画像データ数を1枚とし、後予測の参照画像データ数を1枚とし、参照画像データの参照番号については説明を省略する。また、MBサイズに関しては、16x16、16x8、8x16、8x8を用いるものとして説明を行う。MBコスト等の演算式についてはMBサイズ16x16としてときの値を示しているが、MBサイズ内に複数本のベクトルが存在するとき、式12のように各ベクトルの差分和を求めるものとする。
MBサイズ内の名称について図10を用いて説明する。MBは16画素x16ラインで構成され、8画素x8ライン単位で区切ってMB内オフセット位置が(0、0)−(7、7)のブロックを8x8Ulとし、(8、0)−(15、7)のブロックを8x8Urとし、(0、8)−(7、15)のブロックを8x8Llとし、(8、8)−(15、15)のブロックを8x8Lrとする。MBサイズ16x8はブロック16x8Uが8x8Ulと8x8Urとで構成され、16x8Lが8x8Llと8x8Lrとで構成され、MBサイズ8x16はブロック8x16lが8x8Ulと8x8Llとで構成され、ブロック8x16rが8x8Urと8x8Lrとで構成されるものとする。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による動画像符号化装置の構成を示している。その動画像符号化装置は、参照画像メモリ100と、インター予測回路101と、イントラ予測回路102と、MBタイプ決定回路103と、予測残差生成回路104と、直交変換回路(DCT)105と、量子化回路(Q)106と、エントロピー符号化回路107と、逆量子化回路(IQ)108と、逆直交変換回路(IDCT)109と、動き補償回路110と、ループ内フィルタ回路111と、符号化制御回路112とを具備している。参照画像メモリ100とインター予測回路101とイントラ予測回路102は、予測処理実行部(100〜102)を構成し、MBタイプ決定回路103と予測残差生成回路104と直交変換回路105と量子化回路106とエントロピー符号化回路107と逆量子化回路108と逆直交変換回路109と動き補償回路110とループ内フィルタ回路111と符号化制御回路112は、符号化制御部(103〜112)を構成する。
まず、予測処理実行部(100〜102)について説明する。
予測処理実行部(100〜102)は、予測処理を実行する。まず、対象画像データをマトリックス状に分割して複数のマクロブロック(以下、MB)を生成する。次に、複数のMBのうちの、対象とする対象MBの座標を表す対象MB位置(x、y)(例えば左上端の座標)を参照画像データ上に設定し、対象MBとの誤差を最小にする周辺MBを探索する。参照画像データは、対象画像データに先行する画像データであり、既に符号化されている。次に、対象MB位置(x、y)と、周辺MBの座標を表す周辺MB位置(x’、y’)とのずれを表す動きベクトルmv=(x’−x、y’−y)を求めることで、対象MBの移動位置を決定する。予測処理実行部(100〜102)は、この予測処理の実行結果を符号化制御部(103〜112)に出力する。
インター予測回路101、イントラ予測回路102には、入力画像データとして対象画像データが供給される。
インター予測回路101は、符号化制御回路112の制御に従って、参照画像メモリ100から参照画像データを読み出して、対象MBに対して、インター予測モードの評価を行い、最適なインター予測タイプを決定する。即ち、対象MBに対して前述のインター符号化処理を行うための予測処理として、インター予測を実行する。インター予測回路101は、この予測処理を実行したときの最適なインター予測タイプをMBタイプ決定回路103に出力する。最適なインター予測タイプは、そのMBタイプ、MBコスト、動きベクトル、インター予測画像データを含んでいる。最適なインター予測タイプのMBタイプは、対象MBを符号化するときに用いられるタイプを指定する。
イントラ予測回路102は、対象MBに対して、最良の予測方向と、マクロブロック全体の予測コストから最適なイントラ予測タイプを決定する。即ち、対象MBに対して前述のイントラ符号化処理を行うための予測処理として、イントラ予測を実行する。イントラ予測回路102は、この予測処理を実行したときの最適なイントラ予測タイプをMBタイプ決定回路103に出力する。最適なイントラ予測タイプは、そのMBタイプ、MBコスト、イントラ予測方向、イントラ予測画像データを含んでいる。最適なイントラ予測タイプのMBタイプは、対象MBを符号化するときに用いられるタイプを指定する。
次に、符号化制御部(103〜112)について説明する。符号化制御部(103〜112)は、予測処理の実行結果に基づいて、対象MBを符号化する。
MBタイプ決定回路103は、インター予測回路101からインター予測タイプのMBコストを受け取り、イントラ予測回路102からイントラ予測タイプのMBコストを受け取る。MBタイプ決定回路103は、インター予測タイプ、イントラ予測タイプに含まれるMBコストのうちの最小のMBコストを含む予測タイプを決定する。上記の予測タイプとしてインター予測タイプが選択されたとき、MBタイプ決定回路103は、インター予測画像データを予測画像データとして予測残差生成回路104に出力し、MBタイプ、動きベクトルをMB符号化情報としてエントロピー符号化回路107に出力する。上記の予測タイプとしてイントラ予測タイプが選択されたとき、MBタイプ決定回路103は、イントラ予測画像データを予測画像データとして予測残差生成回路104に出力し、MBタイプ、イントラ予測方向をMB符号化情報としてエントロピー符号化回路107に出力する。
予測残差生成回路104には、入力画像データとして対象画像データが供給される。予測残差生成回路104は、供給される対象画像データと、MBタイプ決定回路103からの予測画像データとの差分をとり(計算し)、それを予測残差画像データとして直交変換回路105に出力する。
直交変換回路105は、予測残差画像データに対してDCT(Discrete Cosine Transform;離散コサイン変換)を施してDCT係数を生成し、量子化回路106に出力する。
量子化回路106は、符号化制御回路112からの量子化スケール値を用いて、DCT係数に対して量子化を施し、量子化係数値を生成し、エントロピー符号化回路107と逆量子回路108に出力する。
エントロピー符号化回路107は、符号化規格に準拠するよう、シーケンスや画像データのヘッダ、符号化の動作モードなどを符号化し、MB単位では、MBタイプにより、規格準拠となるように、参照画像データの参照番号、動きベクトル、イントラ予測方向、量子化スケール値などのエントロピー符号化を行い、ビットストリームとして出力する。ここで、エントロピー符号化の方式として、H.264/AVCではCAVLCとCABACの2種類を利用することができる。ビットストリームの符号化ビット数は発生符号量情報として符号化制御回路112に出力される。
逆量子化回路108は、量子化に用いた量子化スケール値を用いて、逆量子化を施し、復号された変換係数値を逆直交変換回路109に出力する。
逆直交変換回路109は、復号された変換係数値の逆DCTを施して、復号された予測残差画像データを動き補償回路110に出力する。
動き補償回路110は、MBタイプ決定回路103からの予測画像データと、逆直交変換回路109からの予測残差画像データとを加算することで、復号された対象画像データを生成し、ループ内フィルタ回路111に出力する。
ループ内フィルタ回路111は、復号された対象画像データに対し、量子化スケール値や、周辺MBのMBタイプ情報、量子化係数値の有無などにより、フィルタ強度を適応的に変化させ、直交変換回路のブロックサイズ周辺にフィルタリングを行うことで、ブロック単位で近くされる格子状ノイズを低減し、参照画像メモリ100に出力する。
参照画像メモリ100は、複数枚の参照画像データを記憶しており、インター予測回路101のアドレス指定により参照画像データをブロック単位で出力する機能を備える。
符号化制御回路112は、入力画像の画像データのタイプを決定し、エントロピー符号化回路107より出力される発生符号量情報により、符号化装置全体の制御を行うよう符号化制御情報を出力する。Bスライスのとき、インター予測回路101は前予測参照画像データと後予測参照画像データの最適な動きベクトルを探索するが、探索できる範囲は一定であるため、例えば図9に示されるような処理を行う。後予測参照画像データP(8)のとき全ての処理時間を1枚の参照画像データに対して行っていたのに対し、対象画像データB(6)では、前予測参照画像データと後予測参照画像データの画像データ間隔が3であり、前予測画像データと対象画像データの画像データ間隔が1であり、後予測画像データと対象画像データの画像データ間隔が2であるので、前予測画像データ、即ち、前予測参照画像データP(5)の動きベクトル探索に1/3の処理時間を配分し、後予測画像データ、即ち、後予測参照画像データP(8)の動きベクトル探索に2/3の処理時間を配分する。同様に、後予測参照画像データP(7)は前予測参照画像データP(5)との画像データ間隔が2であり、後予測参照画像データP(8)との画像データ間隔が1なので、前予測参照画像データP(5)の動きベクトル探索に2/3配分し、後予測参照画像データP(8)の動きベクトル探索に1/3の処理時間を配分する。
符号化制御情報としては、対象画像データの画像データタイプ、対象MBの画面内位置(x、y)、前予測参照画像データの参照画像メモリ基準位置、後予測参照画像データの参照画像メモリ基準位置、前予測の探索範囲、後予測の探索範囲、量子化ステップ値から求めたλ値などがある。
図2は、本発明の第1実施形態による動画像符号化装置のインター予測回路として、図1のインター予測回路101の構成を示している。そのインター予測回路101は、動きベクトル探索回路200と、メモリアドレス生成回路201と、ダイレクトベクトル算出回路202と、前予測動き補償回路(FWMC)203、209と、後予測動き補償回路(BWMC)204、210と、双予測動き補償回路(BIMC)205、211と、前予測MBコスト算出回路(FW cost)206、212と、後予測MBコスト算出回路(BW cost)207、213と、双予測MBコスト算出回路(BI cost)208と、ダイレクトMBコスト算出回路(DI cost)214と、6対1インターMBタイプ選択回路215と、を具備している。
動きベクトル探索回路200は、参照画像データと、符号化制御回路112からの符号化制御情報に含まれる探索範囲に従って、対象画像データの対象MBと参照画像データの参照MBとの動きベクトル探索を実行する。この場合、動きベクトル探索回路200は、探索範囲内でコスト最小なベクトルを探索し、前予測ベクトルmv_fwをメモリアドレス生成回路201、前予測動き補償回路203、前予測MBコスト算出回路206に出力し、後予測ベクトルmv_bwをメモリアドレス生成回路201、後予測動き補償回路204、後予測MBコスト算出回路207に出力する。動きベクトル探索回路200について詳細に説明する。
図4は、動きベクトル探索回路200の構成を示している。動きベクトル探索回路200は、探索範囲設定回路300、インターMBタイプ選択回路301と、8x8Ul SAD算出回路(8x8Ul SAD)302と、8x8Ur SAD算出回路(8x8Ur SAD)303と、8x8Ll SAD算出回路(8x8Ll SAD)304と、8x8Lr SAD算出回路(8x8Lr SAD)305と、加算回路306、307、308、309、310、321、322、323、324、325と、16x16最小SAD探索回路(16x16 min)311と、16x8U最小SAD探索回路(16x8U min)312と、16x8L最小SAD探索回路(16x8L min)313と、8x16l最小SAD探索回路(8x16l min)314と、8x16r最小SAD探索回路(8x16r min)315と、8x8Ul最小SAD探索回路(8x8Ul min)316と、8x8Ur最小SAD探索回路(8x8Ur min)317と、8x8Ll最小SAD探索回路(8x8Ll min)318と、8x8Lr最小SAD探索回路(8x8Lr min)319とを具備している。
探索範囲設定回路300は、符号化制御回路112からの符号化制御情報に含まれる探索範囲に従って、ベクトル情報を生成し、メモリアドレス生成回路201に出力する。
メモリアドレス生成回路201は、符号化制御回路112からの参照画像データのバンク(基準位置)、対象MB位置と、探索範囲設定回路300からの動きベクトルから画像データ内メモリアドレスを算出し、8x8のブロック単位で画像データの読み出しを行うよう参照画像メモリ100に読み出しアドレスを出力する。
8x8Ul SAD算出回路302は、対象画像データのブロック8x8Ulと参照画像データのブロック8x8Ulの差分絶対値和(SAD:Sum of Absolute Difference)を8x8ブロック単位で算出し、加算回路306、309と8x8Ul最小SAD探索回路316に8x8UlのSAD値sad_8x8Ulを出力する。
8x8Ur SAD算出回路303は、対象画像データのブロック8x8Urと参照画像データのブロック8x8UrのSADを8x8ブロック単位で算出し、加算回路306、310と8x8Ur最小SAD探索回路317に8x8UrのSAD値sad_8x8Ulを出力する。
8x8Ll SAD算出回路304は、対象画像データのブロック8x8Llと参照画像データのブロック8x8LlのSADを8x8ブロック単位で算出し、加算回路307、309と8x8Ll最小SAD探索回路318に8x8LlのSAD値sad_8x8Llを出力する。
8x8Lr SAD算出回路305は、対象画像データのブロック8x8Lrと参照画像データのブロック8x8LrのSADを8x8ブロック単位で算出し、加算回路307、309と8x8Ll最小SAD探索回路319に8x8Lr SAD値sad_8x8Lrを出力する。
SAD算出回路の回路構成は全て同じもので、8x8Ul SAD算出回路302は式14の演算を行い、8x8Ur SAD算出回路303は式15の演算を行い、8x8Ll SAD算出回路304は式16の演算を行い、8x8Lr SAD算出回路305は式17の演算を行う。
8x8Ul SAD=Σ(i=0..7、j=0..7)abs(s(x+i、y+j)−r(x+i+mvx、y+j+mvy)) (式14)
8x8Ur SAD=Σ(i=0..7、j=0..7)abs(s(x+i+8、y+j)−r(x+i+8+mvx、y+j+mvy)) (式15)
8x8Ll SAD=Σ(i=0..7、j=0..7)abs(s(x+i、y+j+8)−r(x+i+mvx、y+j+8+mvy)) (式16)
8x8Lr SAD=Σ(i=0..7、j=0..7)abs(s(x+i+8、y+j+8)−r(x+i+8+mvx、y+j+8+mvy)) (式17)
加算回路306は、sad_8x8Ul とsad_8x8Urの加算を行い、加算回路308と16x8U最小SAD探索回路312に16x8UのSAD値sad_16x8Uを出力する。
加算回路307は、sad_8x8Llとsad_8x8Lrの加算を行い、加算回路308と16x8L最小SAD探索回路313に16x8LのSAD値sad_16x8Lを出力する。
加算回路308は、sad_16x8Uとsad_16x8Lの加算を行い、16x16最小SAD探索回路311に16x16のSAD値sad_16x16を出力する。
加算回路309は、sad_8x8Ulとsad_8x8Llの加算を行い、8x16l最小SAD探索回路314に8x16lのSAD値sad_8x16lを出力する。
加算回路310は、sad_8x8Urとsad_8x8Lrの加算を行い、8x16r最小SAD探索回路315に8x16rのSAD値sad_8x16rを出力する。
16x16最小SAD探索回路311は、ブロック16x16の探索範囲内のSAD最小のベクトル値を探索するもので、SAD最小値sad_min16x16とSAD値最小のベクトル値mv_min16x16をインターMBタイプ選択回路301に出力する。
16x8U最小SAD探索回路312は、ブロック16x8Uの探索範囲内のSAD最小のベクトル値を探索するもので、SAD最小値sad_min16x8Uを加算回路320に出力し、SAD値最小のベクトル値mv_min16x8UをインターMBタイプ選択回路301に出力する。
16x8L最小SAD探索回路313は、ブロック16x8Lの探索範囲内のSAD最小のベクトル値を探索するもので、SAD最小値sad_min16x8Lを加算回路320に出力し、SAD値最小のベクトル値mv_min16x8LをインターMBタイプ選択回路301に出力する。
加算回路320は、sad_min16x8Uとsad_min16x8Lを加算し、ブロックサイズ16x8のSAD最小値sad_min16x8をインターMBタイプ選択回路301に出力する。
8x16l最小SAD探索回路314は、ブロック8x16lの探索範囲内のSAD最小のベクトル値を探索するもので、SAD最小値sad_min8x16lを加算回路321に出力し、SAD値最小のベクトル値mv_min8x16lをインターMBタイプ選択回路301に出力する。
8x16r最小SAD探索回路315は、ブロック8x16rの探索範囲内のSAD最小のベクトル値を探索するもので、SAD最小値sad_min8x16rを加算回路321に出力し、SAD値最小のときのベクトル値mv_min8x16rをインターMBタイプ選択回路301に出力する。
加算回路321は、sad_min8x16lとsad_min8x16r加算し、ブロックサイズ8x16のSAD最小値sad_min8x16をインターMBタイプ選択回路301に出力する。
8x8Ul最小SAD探索回路316は、ブロック8x8Ulの探索範囲内のSAD最小のベクトル値を探索するもので、SAD最小値sad_min8x8Ulを加算回路322に出力し、SAD値最小のベクトル値mv_min8x8UlをインターMBタイプ選択回路301に出力する。
8x8Ur最小SAD探索回路317は、ブロック8x8Urの探索範囲内のSAD最小のベクトル値を探索するもので、SAD最小値sad_min8x8Urを加算回路322に出力し、SAD値最小のベクトル値mv_min8x8UrをインターMBタイプ選択回路301に出力する。
8x8Ll最小SAD探索回路318は、ブロック8x8Llの探索範囲内のSAD最小のベクトル値を探索するもので、SAD最小値sad_min8x8Llを加算回路323に出力し、SAD値最小のベクトル値mv_min8x8LlをインターMBタイプ選択回路301に出力する。
8x8Lr最小SAD探索回路319は、ブロック8x8Lrの探索範囲内のSAD最小のベクトル値を探索するもので、SAD最小値sad_min8x8Lrを加算回路323に出力し、SAD値最小のベクトル値mv_min8x8LrをインターMBタイプ選択回路301に出力する。
加算回路322は、sad_min8x8Ulとsad_min8x8Urの加算を行い、sad_min8x8UlUrを加算回路324に出力する。
加算回路323は、sad_min8x8Llとsad_min8x8Lrの加算を行い、sad_min8x8LlLrを加算回路324に出力する。
加算回路324は、sad_min8x8UlUrとsad_min8x8LlLrの加算を行い、ブロックサイズ8x8のSAD最小値sad_min8x8をインターMBタイプ選択回路301に出力する。
図5は、最小SAD探索回路311〜319の構成を示している。最小SAD探索回路311〜319は、SADレジスタ500と、ベクトルレジスタ501と、比較器502と、SADセレクタ503と、ベクトルセレクタ504とを具備している。
コストレジスタ500、ベクトルレジスタ501は、初期化信号resetが供給されると初期化される。ここで、それぞれの初期値は、コストのbit幅が16bitのときコスト最小値sad_min=65535、コスト最小のベクトル値mv_min=(0、0)とする。比較器502は、コスト入力値sad_inと、コスト最小値sad_minを比較し、sad_inがsad_minより小さいとき、1を、それ以外のとき0をコストセレクタ503とベクトルセレクタ504に選択信号selを出力する。コストセレクタ503はsel=0のときsad_minを、sel=1のときコスト入力値sad_inをコストレジスタ500に出力する。ベクトルセレクタ504はsel=0のときmv_minを、sel=1のときベクトル入力値mv_inをベクトルレジスタ501に出力する。
探索範囲内のSAD算出が終了すると、ブロックサイズ16x16のSAD最小値sad_min16x16とSAD最小ベクトル値mv_min16x16とが求まる。更に、ブロックサイズ16x8のSAD最小値sad_min16x8とSAD最小ベクトル値mv_min16x8U、mv_min16x8Lとが求まる。更に、ブロックサイズ8x16のSAD最小値sad_min8x16とSAD最小ベクトル値mv_min8x16l、mv_min8x16rとが求まる。更に、ブロックサイズ8x8のSAD最小値sad_min8x8とSAD最小ベクトル値mv_min8x8Ul、mv_min8x8Ur、mv_min8x8Ll、mv_min8x8Lrとが求まる。このため、インターMBタイプ選択回路301でSAD最小のベクトル値を求める。
予測方向が前予測のとき、sad_min16x16、sad_min16x8、sad_min8x16、sad_min8x8からSAD最小のMBサイズを決定し、MBサイズに対応するベクトルをmv_fwとして、メモリアドレス生成回路201と前予測MBコスト算出回路206に出力する。
予測方向が後予測のとき、sad_min16x16、sad_min16x8、sad_min8x16、sad_min8x8からSAD最小のMBサイズを決定し、MBサイズに対応するベクトルをmv_bwとして、メモリアドレス生成回路201と後予測MBコスト算出回路207に出力する。
前予測動き補償回路203は、対象MBと前予測ベクトルmv_fwが示す参照画像データMBの動き補償処理を行い、前予測残差データd_mv_fwを双予測動き補償回路205と前予測MBコスト算出回路206に出力する。予測残差データd_mv_fwは対象MBの画素値s(x、y)と、mv_fwが示す参照画像データMBの画素値r_fw(x+mv_fw[x]、y+mv_fw[y])より、式18を用いて求める。ここで、mv_fw[x]はmv_fwのx成分、mv_fw[y]はmv_fwのy成分を意味する。
d_mv_fw=s(x、y)−r_fw(x+mv_fw[x]、y+mv_fw[y]) (式18)
後予測動き補償回路204は、対象MBと後予測ベクトルmv_bwが示す参照画像データMBの動き補償処理を行い、後予測残差データd_mv_bwを双予測動き補償回路205と後予測MBコスト算出回路207に出力する。後予測残差データd_mv_bwは式19を用いて求める。
d_mv_bw=s(x、y)−r_bw(x+mv_bw[x]、y+mv_bw[y]) (式19)
双予測動き補償回路205は、前予測残差データd_mv_fwと後予測残差データd_mv_bwの双予測処理を行って、双予測残差データd_mv_biを双予測MBコスト算出回路208に出力する。後予測残差データd_mv_bwは式20を用いて求める。
d_mv_bi=(d_mv_fw+d_mv_bw)/2 (式20)
前予測MBコスト算出回路206は、前予測ベクトルmv_fwを用いた前予測に必要なMBコストである前予測MBコストcost_fwを算出する。まず、前予測MBコスト算出回路206は、前予測残差データd_mv_fwのアダマール変換処理を行い、変換係数値のMB絶対値和satd_mv_fwを求める。前予測ベクトルmv_fwと、周辺MBから得られる予測ベクトルpmv_fwの差分ベクトルdmv_fwについては式21を用いて求める。次に、差分ベクトルdmv_fwの指数ゴロム符号長R(dmv_fw)を求めてλとの乗算を行い、前予測ベクトルコストcost_mv_fwは式22を用いて求める。次に、satd_mv_fwとcost_mv_fwの加算を行い、前予測MBコストcost_fwについては式23を用いて求める。次に、前予測ベクトルコストcost_mv_fwを双予測MBコスト算出回路208に出力し、前予測MBコストcost_fwと動きベクトルmv_fwとを6対1インターMBタイプ選択回路215に出力する。
dmv_fw=mv_fw−pmv_fw (式21)
cost_mv_fw=λ×R(dmv_fw) (式22)
cost_fw=satd_mv_fw+cost_mv_fw (式23)
後予測MBコスト算出回路207は、後予測ベクトルmv_bwを用いた後予測に必要なMBコストである後予測MBコストcost_bwを算出する。まず、後予測MBコスト算出回路207は、後予測残差データd_mv_bwのアダマール変換処理を行い、変換係数値のMB絶対値和SATD_mv_bwを求める。後予測ベクトルmv_bwと、周辺MBから得られる予測ベクトルpmv_bwとの差分ベクトルdmv_bwについては式24を用いて求める。次に、差分ベクトルdmv_bwの指数ゴロム符号長R(dmv_bw)を求めてλとの乗算を行い、後予測ベクトルコストcost_mv_bwについては式25を用いて求める。次に、SATD_mv_bwとcost_mv_bwの加算を行い、後予測MBコストcost_bwについては式26を用いて求める。次に、後予測ベクトルコストcost_mv_bwを双予測MBコスト算出回路208に出力し、後予測MBコストcost_bwと動きベクトルmv_bwとを6対1インターMBタイプ選択回路215に出力する。
dmv_bw=mv_bw−pmv_bw (式24)
cost_mv_bw=λ×R(dmv_bw) (式25)
cost_bw=SATD_mv_bw+cost_mv_bw (式26)
双予測MBコスト算出回路208は、前予測ベクトルmv_fwと後予測ベクトルmv_bwとを用いた双予測符号化に必要なMBコストである双予測MBコストcost_biを算出する。まず、双予測MBコスト算出回路208は、双予測残差データd_mv_biのアダマール変換処理を行い、変換係数値のMB絶対値和SATD_mv_biを求める。双予測のベクトルコストは、前予測ベクトルコストcost_mv_fwと後予測ベクトルコストの和なので、双予測MBコストcost_biについては式27を用いて求める。
cost_bi=SATD_mv_bi+cost_mv_fw+cost_mv_bw (式27)
ダイレクトベクトル算出回路202は、符号化制御回路112からの符号化制御情報に含まれる探索範囲に従って、ダイレクト予測を実行する。この場合、ダイレクトベクトル算出回路202は、ダイレクト予測における前予測ベクトルである前予測ダイレクトベクトルmvL0と、ダイレクト予測における後予測ベクトルである後予測ダイレクトベクトルmvL1とを算出し、前予測ダイレクトベクトルmvL0をメモリアドレス生成回路201、前予測MBコスト算出回路212に出力し、後予測ダイレクトベクトルmvL1をメモリアドレス生成回路201、後予測MBコスト算出回路213に出力する。
前予測動き補償回路209は、対象MBデータと前予測ダイレクトベクトルmvL0が示す参照画像データMBの動き補償処理を式28により行い、前予測ダイレクト残差データd_mv_L0を双予測動き補償回路211と前予測ダイレクトMBコスト算出回路212に出力する。
d_mv_L0=s(x、y)−r_fw(x+mv_L0[x]、y+mv_L0[y]) (式28)
後予測動き補償回路210は、対象MBデータと後予測ダイレクトベクトルmvL1が示す参照画像データMBデータの動き補償処理を式29により行い、後予測ダイレクト残差データd_mv_L1を双予測動き補償回路211と後予測ダイレクトMBコスト算出回路213に出力する。
d_mv_L1=s(x、y)−r_bw(x+mv_L1[x]、y+mv_L1[y]) (式29)
双予測動き補償回路211は、前予測ダイレクト予測残差データd_mv_L0と後予測ダイレクト予測残差データd_mv_L1の双予測処理を式30により行い、ダイレクト残差データd_mv_diをダイレクトMBコスト算出回路214に出力する。
d_mv_di=(d_mv_L0+d_mv_L1)/2 (式30)
前予測MBコスト算出回路212は、前予測ダイレクトベクトルmvL0を用いた前予測に必要なMBコストである前予測ダイレクトMBコストcost_L0を算出する。まず、前予測MBコスト算出回路212は、前予測ダイレクト予測残差データd_mv_L0のアダマール変換処理を行い、変換係数値のMB絶対値和satd_mv_L0を求める。前予測ダイレクトベクトルmv_L0と、周辺MBから得られる予測ベクトルpmv_L0の差分ベクトルdmv_L0については式31を用いて求める。次に、差分ベクトルdmv_L0の指数ゴロム符号長R(dmv_L0)を求めてλとの乗算を行い、前予測ダイレクトベクトルコストcost_mv_L0については式32を用いて求める。次に、satd_mv_L0とcost_mv_L0の加算を行い、前予測ダイレクトMBコストcost_L0については式33を用いて求める。
dmv_L0=mv_L0−pmv_L0 (式31)
cost_mv_L0=λ×R(dmv_L0) (式32)
cost_L0=satd_mv_L0+cost_mv_L0 (式33)
後予測MBコスト算出回路213は、後予測ダイレクトベクトルmvL1を用いた後予測に必要なMBコストである後予測ダイレクトMBコストcost_L1を算出する。まず、後予測MBコスト算出回路213は、後予測ダイレクト予測残差データd_mv_L1のアダマール変換処理を行い、変換係数値のMB絶対値和satd_mv_L1を求める。後予測ダイレクトベクトルmv_L1と、周辺MBから得られる予測ベクトルpmv_L1との差分ベクトルdmv_L1については式34を用いて求める。次に、差分ベクトルdmv_L1の指数ゴロム符号長R(dmv_L1)を求めてλとの乗算を行い、後予測ダイレクトベクトルコストcost_mv_L1については式35を用いて求める。次に、satd_mv_L1とcost_mv_L1の加算を行い、後予測ダイレクトMBコストcost_L1については式36を用いて求める。
dmv_L1=mv_L1− pmv_L1 (式34)
cost_mv_L1=λ×R(dmv_L1) (式35)
cost_L1=satd_mv_L1+cost_mv_L1 (式36)
ダイレクトMBコスト算出回路214は、前予測ダイレクトベクトルmvL0と後予測ダイレクトベクトルmvL1とを用いた双予測符号化によるMBコストであるダイレクト予測MBコストcost_diを算出する。まず、ダイレクトMBコスト算出回路214は、ダイレクト予測残差データd_mv_diのアダマール変換処理を行い、変換係数値のMB絶対値和SATD_mv_diを求める。ダイレクト予測は、差分ベクトルを符号化する必要がないため、ダイレクト予測MBコストcost_diは、式37に示すSATD_mv_diのみとなる。
cost_di=SATD_mv_di (式37)
6対1インターMBタイプ選択回路215は、前予測MBコストcost_fwと、後予測MBコストcost_bwと、双予測MBコストcost_biと、前予測ダイレクトMBコストcost_L0と、後予測ダイレクトMBコストcost_L1と、ダイレクト予測MBコストcost_diとの6種類のコストを比較する。次に、6対1インターMBタイプ選択回路215は、6種類のMBコストの中から、最小のコストを選択し、最小のMBコストを含むインター予測タイプを最適なインター予測タイプとして決定する(式38)。次に、6対1インターMBタイプ選択回路215は、そのときのインター予測タイプ(MBタイプ、MBコスト、動きベクトル、インター予測画像データ)をMBタイプ決定回路103に出力する。
ここで、MBコストの値が同じである場合、式38はcost_di、cost_fw、cost_bw、cost_L0、cost_L1、cost_biの優先順位でモードを選択するものとする。ダイレクト予測を優先するのは、H.264/AVCで用いるCABAC方式を利用するとき、実際の符号長は指数ゴロム符号を用いたMBコスト評価と同じ評価値とならないため、符号化情報のより少ないダイレクト予測モードを優先することで、実際の発生符号量も他のMBタイプを選択するより少なくなる可能性が高いためである。同様の理由で、動きベクトル本数が前予測、後予測の2倍になる双予測は優先順位を最も低くすることで、評価値と実際の符号量の差が発生したときのペナルティを減らすことができる。
min_inter_cost=min6(cost_di、cost_fw、cost_bw、cost_L0、cost_L1、cost_bi) (式38)
図3は、従来のインター予測回路として、非特許文献2を考慮したインター予測回路101の構成を示している。本発明と同じ機能の回路ブロックには同じ符号を付している。
従来技術のインター予測回路101では、第1実施形態におけるインター予測回路101の前予測ダイレクトMBコスト算出回路212、後予測ダイレクトMBコスト算出回路213、6対1インターMBタイプ選択回路215に代えて、4対1インターMBタイプ選択回路216を具備している。このように、従来技術のインター予測回路101では、前予測ダイレクトMBコスト算出回路212、後予測ダイレクトMBコスト算出回路213の演算回路がないため、4対1インターMBタイプ選択回路216では、式39のようにcost_di、cost_fw、cost_bw、cost_biの4種類のインターMBタイプ候補から選択される。
min_inter_cost=min4(cost_di、cost_fw、cost_bw、cost_bi) (式39)
本発明の第1実施形態による動画像符号化装置によれば、従来のインター予測回路の4対1インターMBタイプ選択回路216に代えて、前予測ダイレクトMBコスト算出回路212と、後予測ダイレクトMBコスト算出回路213と、6対1インターMBタイプ選択回路215とを具備し、6対1インターMBタイプ選択回路215が6種類のインター予測タイプから最適なインター予測タイプを選択している。上述のように、参照画像データの探索範囲が狭い場合、動きベクトル探索回路200から出力される前予測ベクトルあるいは後予測ベクトルが正しくないベクトルを表しているとき、コロケーテッドMBの動きベクトルが正しいベクトルであれば、ダイレクト予測よりも、ダイレクト予測で用いる前予測ベクトルmvL0あるいは後予測ベクトルmvL1の方方向予測を通常のインター予測タイプとして評価することで、より、符号化bit数の少ないMBタイプを選択できる可能性があるため、符号化効率の向上が期待できる。
このように、本発明の第1実施形態による動画像符号化装置によれば、動きベクトルの探索範囲が小さくなるBスライスにおいて、動きベクトル探索を行うときの探索点数を増やすことなく、ベクトル候補点を増やすことができるため、再生画像の品質を改善することができる。
MBコスト算出回路はSATDを用いて説明したが、精度は劣るがSADを用いて予測残差のコストを計算しても、本発明の効果は変わらない。
(第2実施形態)
第2実施形態では、予測残差のコスト評価にSATDを用いるとき、SATDの回路数を削減し、Bスライスの探索範囲の小さな参照画像のみ、ダイレクト予測から求まるベクトルを用いて評価をする。第2実施形態では、第1実施形態に重複する説明を省略する。
図12は、本発明の第2実施形態による動画像符号化装置のインター予測回路として、図1のインター予測回路101の構成を示している。そのインター予測回路101では、第1実施形態におけるインター予測回路101の前予測ダイレクトMBコスト算出回路212、後予測ダイレクトMBコスト算出回路213、6対1インターMBタイプ選択回路215に代えて、選択回路217と、MBコスト算出回路218と、5対1インターMBタイプ選択回路219とを具備している。
図8、図9より対象画像データがB(6)である場合、前予測の動きベクトル探索範囲が小さいため、選択回路217は、前予測ダイレクトベクトルmvL0と前予測ダイレクト予測残差d_mv_L0とを選択し、対象画像データがB(7)のときに後予測ダイレクトベクトルmvL1と後予測ダイレクト予測残差d_mv_L1とを選択し、MBコスト算出回路218に選択したベクトルmv_selと予測残差d_selとを出力する。MBコスト算出回路218は、前予測ダイレクトベクトルmvL0が選択されたときに前予測MBコスト算出回路212と等価の処理を行う。即ち、前予測ダイレクトベクトルmvL0を用いた前予測に必要なMBコストである前予測ダイレクトMBコストcost_L0を算出する。一方、MBコスト算出回路218は、後予測ダイレクトベクトルmvL1が選択されたときに後予測MBコスト算出回路213と等価の処理を行う。即ち、後予測ダイレクトベクトルmvL1を用いた後予測に必要なMBコストである後予測ダイレクトMBコストcost_L1を算出する。MBコスト算出回路218は、前予測ダイレクトMBコストcost_L0と後予測ダイレクトMBコストcost_L1のいずれかを表す選択ダイレクト予測MBコストcost_selを5対1インターMBタイプ選択回路219に出力する。
5対1インターMBタイプ選択回路219は、前予測MBコストcost_fwと、後予測MBコストcost_bwと、双予測MBコストcost_biと、ダイレクト予測MBコストcost_diと、選択ダイレクト予測MBコストcost_selの5種類のコストを比較する。次に、5対1インターMBタイプ選択回路219は、5種類のMBコストの中から、最小のコストを選択し、最小のMBコストを含むインター予測タイプを最適なインター予測タイプとして決定する(式40)。次に、5対1インターMBタイプ選択回路219は、そのときのインター予測タイプ(MBタイプ、MBコスト、動きベクトル、インター予測画像データ)をMBタイプ決定回路103に出力する。ここで、選択ダイレクト予測MBコストcost_selが選択されたとき、選択回路217で選ばれたダイレクトベクトルがMBタイプ決定回路103に出力される。
min_inter_cost=min5(cost_di、cost_fw、cost_bw、cost_bi、cost_sel) (式40)
本発明の第2実施形態による動画像符号化装置によれば、選択回路217が付加されるが、回路規模の比較的大きなMBコスト算出回路が1つ削減されることにより、従来のインター予測回路に比べて、探索範囲の狭い参照画像データの性能劣化を改善することが可能である。
同様に、従来技術を用いたインター予測に対しても有効な方式であるため、詳細な説明は省くが、本発明の第2実施形態による動画像符号化装置によれば、動きベクトル探索より得られたmv_fw、mv_bwを用いたMBコスト算出も前予測、後予測、双予測の3つを常に処理するのではない。上述のように、動きベクトル探索回路200のSAD評価結果から、前予測の最小SADが後予測の最小SADと比較して1/2以下のとき前予測のみを選択し、後予測の最小SADが前予測の最小SADの1/2以下のとき後予測のみを選択し、それ以外のとき双予測を選択するような回路を付加し、MBコスト算出をSADが最良のもののみ評価するようにすれば、MBコスト算出回路は1個で処理することができる。
また、前予測の最小SADが後予測の最小SAD以下のとき、前予測と双予測の2種類についてMBコスト算出を行い、それ以外のとき、後予測と双予測のMBコスト算出を行うようにすれば、MBコスト算出回路は2つで処理することができる。
符号化効率に関しては、前予測、後予測、双予測を全て評価する方式より劣るが、回路規模は削減することが可能である。
(補足)
次に、本発明の第1、2実施形態による動画像符号化装置をコンピュータプログラム(以下、動画像符号化プログラムと称する)により実現する場合について説明する。この場合、動画像符号化装置はコンピュータであり、動画像符号化プログラムは、上述の動画像符号化装置の各構成が実行する処理をコンピュータに実行させる。このコンピュータ(コンピュータシステム)の構成例について、図6を用いて説明する。
符号化プログラム処理を実行するシステムは、4個のCPUを備え、4個のCPUはCPUバス604を経由してInput/Output(以下I/Oと略す)コントローラ605に接続される。4個のCPUのうちの第1〜4のCPUをそれぞれCPU600〜604と称する。
I/Oコントローラ605は、CPUが要求する入出力データの制御を行うもので、通常、高速な外部メモリ606や、I/Oバス607経由で接続された映像入力インターフェース(以下I/Fと略す)608やストリーム出力I/F609、HDD I/F610の制御を行う。
外部メモリ606は、本発明の動画像符号化プログラムを納めたソフトウェアを一時的に展開したり、符号化プログラムで必要となる対象画像データ、参照画像データの一時蓄積や出力ストリームバッファとして利用されたりする。
HDD I/F610はHDD611を制御する。HDD 611には本発明の動画像符号化プログラムが格納されている。
映像入力I/F608は、本発明の動画像符号化プログラムにリアルタイムに画像データを入力するものであるが、その動画像符号化プログラムはHDD 611に蓄えられた画像データファイルを読出して処理することを行うことも可能である。
ストリーム出力I/F 609は符号化出力データを外部にシステムの外部に出力するときに利用するものであるが、符号化出力データはファイルとしてHDD 611に出力することも可能である。
本発明の動画像符号化プログラムと図1の動画像符号化装置との関係について説明する。H.264/AVCではインター予測回路101とCABACを用いたときのエントロピー符号化回路107の処理量が多い。本発明の第1、2実施形態では、4個のCPUを持つ構成のときの処理割当てについて説明するが、高速な処理が可能なCPUである場合、インター予測回路101とエントロピー符号化回路107は異なるCPUに処理を割当てればリアルタイム処理を行うことも可能である。
CPU600は、インター予測回路101と同等の処理を行うプログラムが割当てられる。
CPU601は、イントラ予測回路102、MBタイプ決定回路103、予測残差生成回路104、DCT変換回路105、量子化回路106、符号化制御回路112と同等の処理を行うプログラムが割当てられる。
CPU602は、逆量子化回路108、逆DCT回路109、動き補償回路110、ループ内フィルタ回路111と同等の処理を行うプログラムが割当てられる。
CPU603は、エントロピー符号化回路107と同等の処理を行うプログラムが割当てられる。
外部メモリ606は、参照画像メモリ100や符号化プログラムの内容を記憶する。
以上により、本発明は、動画像符号化方法、動画像符号化装置として実現することができるだけでなく、このような動画像符号化装置の各構成が実行する処理を動画像符号化プログラムとして実現することができる。
100 参照画像メモリ、
101 インター予測回路、
102 イントラ予測回路、
103 MBタイプ決定回路、
104 予測残差生成回路、
105 直交変換回路(DCT)、
106 量子化回路(Q)、
107 エントロピー符号化回路、
108 逆量子化回路(IQ)、
109 逆直交変換回路(IDCT)、
110 動き補償回路、
111 ループ内フィルタ回路、
112 符号化制御回路、
200 動きベクトル探索回路、
201 メモリアドレス生成回路、
202 ダイレクトベクトル算出回路、
203、209 前予測動き補償回路(FWMC)、
204、210 後予測動き補償回路(BWMC)、
205、211 双予測動き補償回路(BIMC)、
206、212 前予測MBコスト算出回路(FW cost)、
207、213 後予測MBコスト算出回路(BW cost)、
208 双予測MBコスト算出回路(BI cost)、
214 ダイレクトMBコスト算出回路(DI cost)、
215 6対1インターMBタイプ選択回路(第1実施形態)、
216 4対1インターMBタイプ選択回路(従来技術)、
217 選択回路(第2実施形態)、
218 MBコスト算出回路(第2実施形態)、
219 5対1インターMBタイプ選択回路(第2実施形態)、
300 探索範囲設定回路、
301 インターMBタイプ選択回路、
302 8x8Ul SAD算出回路(8x8Ul SAD)、
303 8x8Ur SAD算出回路(8x8Ur SAD)、
304 8x8Ll SAD算出回路(8x8Ll SAD)、
305 8x8Lr SAD算出回路(8x8Lr SAD)、
306、307、308、309、310、321、322、323、324、325 加算回路、
311 16x16最小SAD探索回路(16x16 min)、
312 16x8U最小SAD探索回路(16x8U min)、
313 16x8L最小SAD探索回路(16x8L min)、
314 8x16l最小SAD探索回路(8x16l min)、
315 8x16r最小SAD探索回路(8x16r min)、
316 8x8Ul最小SAD探索回路(8x8Ul min)、
317 8x8Ur最小SAD探索回路(8x8Ur min)、
318 8x8Ll最小SAD探索回路(8x8Ll min)、
319 8x8Lr最小SAD探索回路(8x8Lr min)、
500 SADレジスタ、
501 ベクトルレジスタ、
502 比較器、
503 SADセレクタ、
504 ベクトルセレクタ、
600、601、602、603 CPU、
604 CPUバス、
605 I/Oコントローラ、
606 メモリ、
607 I/Oバス、
608 入力I/F、
609 出力I/F、
610 HDD I/F、
611 HDD

Claims (12)

  1. 対象画像データをマトリックス状に分割して複数のマクロブロック(以下、MB)を生成し、前記複数のMBのうちの対象MBを参照画像データ上に設定し、前記対象MBとの誤差を最小にする周辺MBを探索し、前記対象MBと前記周辺MBとのずれを求めることで、前記対象MBの移動位置を決定する予測処理を実行するステップと、
    前記予測処理の実行結果に基づいて、前記対象MBを符号化するステップと
    を具備し、
    前記予測処理を実行するステップは、
    前記対象MBに対して最適なインター予測タイプを決定するステップ
    を備え、
    前記最適なインター予測タイプを決定するステップは、
    前記対象MBと前記周辺MBとの動きベクトル探索を実行し、前記対象MBの前予測ベクトルと後予測ベクトルとを出力するステップと、
    前記前予測ベクトルを用いた前予測に必要なMBコストである前予測MBコストを算出するステップと、
    前記後予測ベクトルを用いた後予測に必要なMBコストである後予測MBコストを算出するステップと、
    前記前予測ベクトルと前記後予測ベクトルとを用いた双予測符号化に必要なMBコストである双予測MBコストを算出するステップと、
    ダイレクト予測を実行し、前記ダイレクト予測における前予測ベクトルである前予測ダイレクトベクトルと、前記ダイレクト予測における後予測ベクトルである後予測ダイレクトベクトルとを算出するステップと、
    前記前予測ダイレクトベクトルを用いた前予測に必要なMBコストである前予測ダイレクトMBコストを算出するステップと、
    前記後予測ダイレクトベクトルを用いた後予測に必要なMBコストである後予測ダイレクトMBコストを算出するステップと、
    前記前予測ダイレクトベクトルと前記後予測ダイレクトベクトルとを用いた双予測符号化によるMBコストであるダイレクト予測MBコストを算出するステップと、
    前記前予測MBコストと、前記後予測MBコストと、前記双予測MBコストと、前記前予測ダイレクトMBコストと前記後予測ダイレクトMBコストの少なくとも1つのMBコストと、前記ダイレクト予測MBコストとの複数種類のMBコストの中から、最小のMBコストを含むインター予測タイプを前記最適なインター予測タイプとして選択するステップと
    を含む動画像符号化方法。
  2. 前記選択するステップは、
    前記前予測MBコストと、前記後予測MBコストと、前記双予測MBコストと、前記前予測ダイレクトMBコストと、前記後予測ダイレクトMBコストと、前記ダイレクト予測MBコストとの6種類のMBコストを比較するステップと、
    前記6種類のMBコストの中から、最小のMBコストを選択するステップと、
    前記最小のMBコストを含むインター予測タイプを前記最適なインター予測タイプとして決定するステップと
    を含む請求項1に記載の動画像符号化方法。
  3. 前記選択するステップは、
    前記前予測MBコストと、前記後予測MBコストと、前記双予測MBコストと、前記前予測ダイレクトMBコストと前記後予測ダイレクトMBコストのいずれかを表す選択ダイレクト予測MBコストと、前記ダイレクト予測MBコストとの5種類のMBコストを比較するステップと、
    前記5種類のMBコストの中から、最小のMBコストを選択するステップと、
    前記最小のMBコストを含むインター予測タイプを前記最適なインター予測タイプとして決定するステップと
    を含む請求項1に記載の動画像符号化方法。
  4. ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)勧告 H.264/MPEG(Moving Picture Experts Group)−4 AVC(Advanced Video Coding)符号化方式に適用される
    請求項1〜3のいずれかに記載の動画像符号化方法。
  5. 対象画像データをマトリックス状に分割して複数のマクロブロック(以下、MB)を生成し、前記複数のMBのうちの対象MBを参照画像データ上に設定し、前記対象MBとの誤差を最小にする周辺MBを探索し、前記対象MBと前記周辺MBとのずれを求めることで、前記対象MBの移動位置を決定する予測処理を実行する予測処理実行部と、
    前記予測処理の実行結果に基づいて、前記対象MBを符号化する符号化制御部と
    を具備し、
    前記予測処理実行部は、
    前記対象MBに対して最適なインター予測タイプを決定するインター予測回路
    を備え、
    前記インター予測回路は、
    前記対象MBと前記周辺MBとの動きベクトル探索を実行し、前記対象MBの前予測ベクトルと後予測ベクトルとを出力する動きベクトル探索回路と、
    前記前予測ベクトルを用いた前予測に必要なMBコストである前予測MBコストを算出する前予測MBコスト算出回路と、
    前記後予測ベクトルを用いた後予測に必要なMBコストである後予測MBコストを算出する後予測MBコスト算出回路と、
    前記前予測ベクトルと前記後予測ベクトルとを用いた双予測符号化に必要なMBコストである双予測MBコストを算出する双予測MBコスト算出回路と、
    ダイレクト予測を実行し、前記ダイレクト予測における前予測ベクトルである前予測ダイレクトベクトルと、前記ダイレクト予測における後予測ベクトルである後予測ダイレクトベクトルとを算出するダイレクトベクトル算出回路と、
    前記前予測ダイレクトベクトルを用いた前予測に必要なMBコストである前予測ダイレクトMBコストを算出する前予測MBコスト算出回路と、
    前記後予測ダイレクトベクトルを用いた後予測に必要なMBコストである後予測ダイレクトMBコストを算出する後予測MBコスト算出回路と、
    前記前予測ダイレクトベクトルと前記後予測ダイレクトベクトルとを用いた双予測符号化によるMBコストであるダイレクト予測MBコストを算出するダイレクトMBコスト算出回路と、
    前記前予測MBコストと、前記後予測MBコストと、前記双予測MBコストと、前記前予測ダイレクトMBコストと前記後予測ダイレクトMBコストの少なくとも1つのMBコストと、前記ダイレクト予測MBコストとの複数種類のMBコストの中から、最小のMBコストを含むインター予測タイプを前記最適なインター予測タイプとして選択するインターMBタイプ選択回路と
    を含む動画像符号化装置。
  6. 前記インターMBタイプ選択回路は、
    前記前予測MBコストと、前記後予測MBコストと、前記双予測MBコストと、前記前予測ダイレクトMBコストと、前記後予測ダイレクトMBコストと、前記ダイレクト予測MBコストとの6種類のMBコストを比較し、
    前記6種類のMBコストの中から、最小のMBコストを選択し、
    前記最小のMBコストを含むインター予測タイプを前記最適なインター予測タイプとして決定する
    請求項5に記載の動画像符号化装置。
  7. 前記インターMBタイプ選択回路は、
    前記前予測MBコストと、前記後予測MBコストと、前記双予測MBコストと、前記前予測ダイレクトMBコストと前記後予測ダイレクトMBコストのいずれかを表す選択ダイレクト予測MBコストと、前記ダイレクト予測MBコストとの5種類のMBコストを比較し、
    前記5種類のMBコストの中から、最小のMBコストを選択し、
    前記最小のMBコストを含むインター予測タイプを前記最適なインター予測タイプとして決定する
    請求項5に記載の動画像符号化装置。
  8. ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)勧告 H.264/MPEG(Moving Picture Experts Group)−4 AVC(Advanced Video Coding)符号化方式に適用される
    請求項5〜7のいずれかに記載の動画像符号化装置。
  9. 対象画像データをマトリックス状に分割して複数のマクロブロック(以下、MB)を生成し、前記複数のMBのうちの対象MBを参照画像データ上に設定し、前記対象MBとの誤差を最小にする周辺MBを探索し、前記対象MBと前記周辺MBとのずれを求めることで、前記対象MBの移動位置を決定する予測処理を実行するステップと、
    前記予測処理の実行結果に基づいて、前記対象MBを符号化するステップと
    の各ステップをコンピュータに実行させ、
    前記予測処理を実行するステップは、
    前記対象MBに対して最適なインター予測タイプを決定するステップ
    を備え、
    前記最適なインター予測タイプを決定するステップは、
    前記対象MBと前記周辺MBとの動きベクトル探索を実行し、前記対象MBの前予測ベクトルと後予測ベクトルとを出力するステップと、
    前記前予測ベクトルを用いた前予測に必要なMBコストである前予測MBコストを算出するステップと、
    前記後予測ベクトルを用いた後予測に必要なMBコストである後予測MBコストを算出するステップと、
    前記前予測ベクトルと前記後予測ベクトルとを用いた双予測符号化に必要なMBコストである双予測MBコストを算出するステップと、
    ダイレクト予測を実行し、前記ダイレクト予測における前予測ベクトルである前予測ダイレクトベクトルと、前記ダイレクト予測における後予測ベクトルである後予測ダイレクトベクトルとを算出するステップと、
    前記前予測ダイレクトベクトルを用いた前予測に必要なMBコストである前予測ダイレクトMBコストを算出するステップと、
    前記後予測ダイレクトベクトルを用いた後予測に必要なMBコストである後予測ダイレクトMBコストを算出するステップと、
    前記前予測ダイレクトベクトルと前記後予測ダイレクトベクトルとを用いた双予測符号化によるMBコストであるダイレクト予測MBコストを算出するステップと、
    前記前予測MBコストと、前記後予測MBコストと、前記双予測MBコストと、前記前予測ダイレクトMBコストと前記後予測ダイレクトMBコストの少なくとも1つのMBコストと、前記ダイレクト予測MBコストとの複数種類のMBコストの中から、最小のMBコストを含むインター予測タイプを前記最適なインター予測タイプとして選択するステップと
    を含む動画像符号化プログラム。
  10. 前記選択するステップは、
    前記前予測MBコストと、前記後予測MBコストと、前記双予測MBコストと、前記前予測ダイレクトMBコストと、前記後予測ダイレクトMBコストと、前記ダイレクト予測MBコストとの6種類のMBコストを比較するステップと、
    前記6種類のMBコストの中から、最小のMBコストを選択するステップと、
    前記最小のMBコストを含むインター予測タイプを前記最適なインター予測タイプとして決定するステップと
    を含む請求項9に記載の動画像符号化プログラム。
  11. 前記選択するステップは、
    前記前予測MBコストと、前記後予測MBコストと、前記双予測MBコストと、前記前予測ダイレクトMBコストと前記後予測ダイレクトMBコストのいずれかを表す選択ダイレクト予測MBコストと、前記ダイレクト予測MBコストとの5種類のMBコストを比較するステップと、
    前記5種類のMBコストの中から、最小のMBコストを選択するステップと、
    前記最小のMBコストを含むインター予測タイプを前記最適なインター予測タイプとして決定するステップと
    を含む請求項9に記載の動画像符号化プログラム。
  12. ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)勧告 H.264/MPEG(Moving Picture Experts Group)−4 AVC(Advanced Video Coding)符号化方式に適用される
    請求項9〜11のいずれかに記載の動画像符号化プログラム。
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